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技術 画像形成装置、消耗品の管理方法、コンピュータプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 金窪幸男
出願日 2015年9月15日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2015-181586
公開日 2017年3月23日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-058438
状態 特許登録済
技術分野 付属装置、全体制御 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 同種情報 ライフ情報 再生業者 カートリッジ管 使用実績値 装置シリアル カートリッジ種別 寿命警告
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月23日)のものです。
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図面 (13)

課題

シリアル番号が一致するトナーカートリッジ同士であっても、交換されたことを検知し、交換後の情報を装置側で正しく管理できる画像形成装置を提供する。

解決手段

トナーカートリッジの不揮発性メモリに記録されている印刷ページカウント値印刷枚数)M11や使用開始日M12などを、画像形成装置の装置側メモリ204に記録し、更新しておく。交換された可能性がある任意のタイミングで、これらの情報の一致性を判定し、異なっていれば、トナーカートリッジが交換されたことを検知する。

概要

背景

近年の画像形成装置では、トナー感光ドラム現像器などを一体化したトナーカートリッジ消耗品として使用することが一般的になっている。このようなトナーカートリッジは、画像形成装置の製造元から提供されるが、第三者機関が、使用済トナーカートリッジにトナーを補充した再生トナーカートリッジ市場に登場している。再生トナーカートリッジは、画像形成装置の製造元から提供されたものと比較するとトナー成分が異なるといった影響で印字結果差異が生じたり、プリンタ本体の故障の原因となる可能性もある。
特許文献1に開示された画像処理装置では、本体保守保証のために、ユーザがどのようなトナーカートリッジを使用してきたかの履歴を残し、またその履歴を表示する機能が必要とされている。この使用履歴を記録するためには、トナーカートリッジが交換されたことを、確実に検知する必要がある。従来は、個々のトナーカートリッジに装着されている不揮発性メモリ(以後、メモリータグと記す)に記録されているシリアル番号を比較することにより、トナーカートリッジが交換されたことを検知し履歴として記録していた。

概要

シリアル番号が一致するトナーカートリッジ同士であっても、交換されたことを検知し、交換後の情報を装置側で正しく管理できる画像形成装置を提供する。トナーカートリッジの不揮発性メモリに記録されている印刷ページカウント値印刷枚数)M11や使用開始日M12などを、画像形成装置の装置側メモリ204に記録し、更新しておく。交換された可能性がある任意のタイミングで、これらの情報の一致性を判定し、異なっていれば、トナーカートリッジが交換されたことを検知する。

目的

本発明は、シリアル番号が一致する消耗品同士の交換でも、それが交換されたことを正しく検知して交換後の消耗品に関する情報を装置側で正しく管理することができる画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

基準日時と使用実績値の少なくとも一方を含む個体情報を保持する消耗品を用いて画像を形成する画像形成装置であって、前記消耗品から前記個体情報を読み取る読取手段と、前記個体情報を記録する装置側メモリと、前記消耗品が保持する個体情報と前記装置側メモリに記録されている個体情報とを比較し、両個体情報の差分が所定範囲を超える場合に当該消耗品から読み取った個体情報を新たな個体情報として前記装置側メモリに追記する制御手段と、を備える画像形成装置。

請求項2

前記個体情報は、前記使用実績値を含み、前記制御手段は、前記使用実績値が変化したときに前記消耗品が保持する個体情報及び前記装置側メモリに記録されている個体情報を変化後の使用実績値に書き換える、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記制御手段は、前記消耗品が保持する使用実績値が前記装置側メモリに記録されている使用実績値よりも小さいときに前記所定範囲を超えたと判定し、前記新たな個体情報の使用実績値を当該消耗品が保持する使用実績値に書き換える、請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記個体情報は、前記基準日時を含み、前記制御手段は、前記基準日時が不一致のときに前記所定範囲を超えたと判定し、前記新たな個体情報の基準日時を当該消耗品の基準日時に書き換える、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項5

前記基準日時が当該消耗品を最初に使用を開始した時刻情報である、請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記個体情報は、前記消耗品の識別情報と当該消耗品を最後に使用した装置の装置識別情報とを含んでおり、前記制御手段は、前記消耗品が保持する前記装置識別情報と前記装置側メモリに記録されている装置識別情報とが不一致のときに前記所定範囲を超えたと判定し、前記消耗品が保持する個体情報の装置識別情報を自装置の装置識別情報に書き換えさせる、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項7

前記消耗品が交換された可能性のある状態を検知する検知手段をさらに備えており、前記制御手段は、前記検知手段が前記状態を検知したときに前記両個体情報の差分が所定範囲を超えたかどうかを判定する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。

請求項8

前記消耗品はトナー充填したトナーカートリッジであり、所定部位に前記トナーの残量を検知するセンサと、当該トナーカートリッジについての前記個体情報を保持するための情報保持手段とが設けられている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。

請求項9

前記消耗品はトナーを充填したトナーカートリッジであり、所定部位に前記トナーの残量を検知するセンサと、トナー残量に基づいて記憶される不可逆寿命警告履歴情報を設定する設定手段と、当該トナーカートリッジについての前記個体情報と前記寿命警告履歴情報とを保持するための情報保持手段とが設けられている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。

請求項10

装置側メモリを有する画像形成装置が、基準日時と使用実績値の少なくとも一方を含む個体情報を保持する消耗品から前記個体情報を読み取り、読み取った個体情報を前記装置側メモリに記録する処理と、所定のタイミングで、前記画像形成装置が、前記消耗品が保持する個体情報と前記装置側メモリに記録されている個体情報とを比較し、両個体情報の差分が所定範囲を超える場合に当該消耗品から読み取った個体情報を新たな個体情報として前記装置側メモリに追記する処理と、を実行する消耗品の管理方法

請求項11

メモリを有するコンピュータを請求項1ないし9のいずれか一項に記載された画像形成装置として機能させるためのコンピュータプログラム

技術分野

0001

本発明は、トナーカートリッジなどの消耗品交換履歴などの管理を行う画像形成装置に関する。

背景技術

0002

近年の画像形成装置では、トナー感光ドラム現像器などを一体化したトナーカートリッジを消耗品として使用することが一般的になっている。このようなトナーカートリッジは、画像形成装置の製造元から提供されるが、第三者機関が、使用済トナーカートリッジにトナーを補充した再生トナーカートリッジ市場に登場している。再生トナーカートリッジは、画像形成装置の製造元から提供されたものと比較するとトナー成分が異なるといった影響で印字結果差異が生じたり、プリンタ本体の故障の原因となる可能性もある。
特許文献1に開示された画像処理装置では、本体保守保証のために、ユーザがどのようなトナーカートリッジを使用してきたかの履歴を残し、またその履歴を表示する機能が必要とされている。この使用履歴を記録するためには、トナーカートリッジが交換されたことを、確実に検知する必要がある。従来は、個々のトナーカートリッジに装着されている不揮発性メモリ(以後、メモリータグと記す)に記録されているシリアル番号を比較することにより、トナーカートリッジが交換されたことを検知し履歴として記録していた。

先行技術

0003

特開2008−250087号公報

発明が解決しようとする課題

0004

トナーカートリッジに装着されているメモリータグには、シリアル番号の他に印字品質を保つ上で必要な情報が多く記録されている。使用済トナーカートリッジの再生業者は、トナーを補充する際、メモリータグの情報もリセットすべく、新品のトナーカートリッジのメモリータグ内容をコピーしたメモリータグに貼り替え販売しているものもある。
しかし、このコピーされたメモリータグが装着されているトナーカートリッジ同士の交換では、シリアル番号が同じであるため、シリアル番号の比較ではトナーカートリッジが交換されたことを検知することができないという問題があった。

0005

このような問題は、トナーカートリッジに限らず、メモリータグのようなシリアル番号の保持手段を備えている消耗品において共通に生じる。
本発明は、シリアル番号が一致する消耗品同士の交換でも、それが交換されたことを正しく検知して交換後の消耗品に関する情報を装置側で正しく管理することができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の画像形成装置は、基準日時及び使用実績値の少なくとも一方を含む個体情報を保持する消耗品を用いて画像を形成する画像形成装置であって、前記消耗品から前記個体情報を読み取る読取手段と、前記個体情報を記録する装置側メモリと、前記消耗品が保持する個体情報と前記装置側メモリに記録されている個体情報とを比較し、両個体情報の差分が所定範囲を超える場合に当該消耗品から読み取った個体情報を新たな個体情報として前記装置側メモリに追記する制御手段と、を備える。

発明の効果

0007

本発明によれば、消耗品が保持する基準日時及び使用実績値の少なくとも一方と、予め装置側メモリに記録されている同種情報とが比較されるので、シリアル番号が一致する消耗品同士であっても、交換されたことを確実に検知することができる。そのため、交換後の消耗品に関する情報を装置側で正しく管理することができる。

図面の簡単な説明

0008

本実施形態に係るプリンタの内部断面構成図。
プリンタの制御系の構成図。
コントローラ機能構成図。
メモリータグのメモリ構造図。
装置側メモリに記録されるカートリッジ情報例示図
カートリッジ情報の交換履歴の印字例を示す図。
印刷ページカウンタ更新手順を示すフローチャート
第1実施形態におけるカートリッジ交換検知処理の手順を示すフローチャート。
第2実施形態におけるカートリッジ交換検知処理の手順を示すフローチャート。
第3実施形態におけるカートリッジ交換検知処理の手順を示すフローチャート。
第4実施形態におけるカートリッジ交換検知処理の手順を示すフローチャート。
第4実施形態における寿命警告履歴情報判断基準を示す表。

実施例

0009

[第1実施形態]
以下、図面を参照して本実施の形態例を説明する。
<画像形成装置の構成>
まず、本実施形態の画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、レーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」と略す)を有する。図1は、プリンタの内部断面構成図である。プリンタ200は、給紙カセット511、画像形成部507、メイン搬送路540、排出搬送路541を有する。プリンタ200は、また、各搬送路において画像を形成する記録材である用紙503を搬送するために、複数のローラ、例えば、給送ローラ502、搬送ローラ510、レジストローラ504及び排出ローラ520を有する。プリンタ200は、さらに、装置内の用紙503を検知するための複数のセンサ、例えば、給紙カセット用紙有無センサ501、レジストセンサ505、用紙検知センサ506、排出センサ508を有している。給紙カセット511は、用紙503を装置内に供給する給送手段として機能する。

0010

画像形成部507は、用紙503に画像を形成するために、露光部、感光体ドラム及び現像部を、装置本体から交換可能な筐体に内蔵した消耗品である。この消耗品は、後述するトナーカートリッジ(224)であり、情報保持手段と、充填されたトナーの残量を検知する残量検知センサとが設けられている。画像形成部507は、露光部により像担持体としての感光体ドラム上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、後述するコントローラ(210)が外部から受信した画像データに応じて形成される。画像形成部507で形成された静電潜像は、現像部で現像され、つまり、トナーが付着され、所定の転写位置で用紙に転写される。転写された画像はトナー像となる。用紙に形成されたトナー像は定着装置(不図示)により加熱及び加圧することにより、当該記録材に定着される。

0011

メイン搬送路540は、給送ローラ502から排出ローラ520までに配置され、用紙503に画像を形成する搬送路である。搬送ローラ510は、給紙カセット511の一部として存在する。そのため、給紙カセット511を引き出した状態では、下段の給紙カセット511からの用紙搬送路が断たれる。排出搬送路541は、用紙503を排出ローラ520からプリンタ200の機外へ排出する搬送路である。給送ローラ502は、給紙カセット511に載置された用紙503を1枚ずつ装置内へ搬送する。レジストローラ504は、搬送されてきた用紙503について、画像形成部507で画像を転写するタイミングを調整するローラである。排出ローラ520は、用紙503を機外へ排出するためのローラである。

0012

用紙有無センサ501は、給紙カセット511に載置される用紙503の有無を検知する。レジストセンサ505、用紙検知センサ506及び排出センサ508は、搬送されてきた用紙を検知する。これらのセンサは、メカニカル的なスイッチでも光学的なセンサでも良い。レジストセンサ505は、搬送されてきた用紙503と感光体ドラムに形成されたトナー像との転写タイミングを調整する。レジストセンサ505は、また、用紙503の副走査方向の長さを測定するために用いられる。用紙503の副走査方向の長さは、レジストセンサ505が搬送されてきた用紙503を検知している時間と、用紙503の搬送速度とから求められる。用紙検知センサ506は、メイン搬送路540の両端部における用紙503の有無を検知し、用紙503の主走査方向の長さを求めるために用いられる。

0013

制御系統
図2は、プリンタ200の制御系統の構成図である。制御系統は、コントローラ210と周辺デバイスとで構成される。コントローラ210は、CPU201、RAM202、ROM203、EEPROM204をシステムバス209を通じて接続したコンピュータであり、制御手段として機能する。CPU(Central Processing Unit)201は、本発明のコンピュータプログラムを実行してシステムバス209に接続される各種デバイスとのアクセス総括的に制御する。RAM(Random Access Memory)202はCPU201の主メモリワークエリア等として機能する。RAM202は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができる。なお、RAM202は、外部より受信した画像データを記録しておくための描画メモリビデオ信号ON/OFF情報記録領域、その他のワーク領域等に用いられる。ROM(Read Only Memory)203は、プログラム用ROMであり、上記制御プログラムなどが記憶される。EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)204は不揮発性メモリであり、後述するトナーカートリッジ(224)に固有となる個体情報や交換履歴を含む管理情報が記録される。このEEPROM204は、不揮発性のメモリであればこれに限ったものではなく、FlashROMやEMMCのようなメモリで構成されても良い。以後の説明では、このような不揮発性メモリを「装置側メモリ」と称する。システムバス209には、印刷部I/F(I/Fはインタフェースの略、以下同じ)205、パネルI/F206、メモリコントローラ207、ネットワークコントローラ208も接続される。

0014

印刷部I/F205は、コンピュータと印刷機構部220との間で印刷に関する情報の受け渡しを行う。印刷機構部220は、図1に示したプリンタ200がそれに相当する。パネルI/F206は、操作パネル221との間で情報の受け渡しを行う。メモリコントローラ207は、HDDハードディスク)222とのアクセスを制御する。ネットワークコントローラ208は、ネットワーク通信モジュール223を制御し、ネットワーク上の様々な情報端末との通信を可能にする。

0015

印刷機構部220は、トナーを充填したトナーカートリッジ224に装着されているメモリータグ225にアクセス可能に構成される。そのため、印刷機構部220は、コントローラ210がメモリータグ225から個体情報を読み取る読取手段として機能する。印刷機構部220は、また、コントローラ210がメモリータグ225に保持されている個体情報を更新させる更新手段としても機能する。操作パネル221は、操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。この操作パネル221は、パネルI/F206を介してCPU201により制御される。

0016

図3は、CPU201が制御プログラムを実行することによりコントローラ210に形成される機能の構成図である。コントローラ210は、I/F301を有する。I/F301は、サーバまたはクライアントとして機能するホストコンピュータ100との接続インタフェースである。ホストコンピュータ100は、印刷データおよび制御コードからなる印刷情報をコントローラ210へ出力する。I/F301を介して受信した印刷情報は、受信バッファ302に遂次蓄積される。そして、必要に応じてコマンド解析部306または画像制御部304によって読み出され処理される。

0017

コマンド解析部306は、印刷情報に含まれるコマンドなどを解析する。コマンド解析部306で解析されたコマンドのうち、ビットマップデータなどの画像データに関するものは、画像制御部304に指示を与えるものである。他方、給紙選択やリセット命令などの描画以外のコマンドは、印刷制御部307に指示を与えるものである。画像制御部304は、受信バッファ302からコマンド解析部306の指示と共に転送されたデータに対して所定の画像処理を行い、処理結果を画像バッファ305へ記録する。ステータス管理部308は、印刷制御部307からの情報を基にプリンタ200の各種状態ステータス)を決定する。そして、プリンタ200の状態を、操作パネル221に表示させたり、ホストコンピュータ100から発行されたステータス情報取得コマンドに対して返送したりする。コストコンピュータ100への返送は、コマンド解析部306、送信バッファ303、I/F301を通じて行う。出力制御部309は、画像バッファ305に記録されている画像データをビデオ信号に変換し、印刷機構部220へ転送する。印刷機構部220は、受け取ったビデオ信号から永久可視画像を形成し、用紙に転写するプリンタエンジンである。

0018

カートリッジ管理部310は、印刷機構部220及びメモリータグ225と連携して、トナーカートリッジ224に固有となる個体情報を管理する。個体情報は、トナーカートリッジ224に固有の識別情報であるシリアル番号のほか、基準日時、使用実績値、装置シリアル番号などを含む。これらの個体情報は例示であり、基準日時と使用実績値の少なくとも一方を含んでいれば良い。使用実績値は、使用実績に応じた値、例えば印刷ページカウント値であり、リセットしない限り、小さくなることはない。この点で、特許文献1に開示されたライフ情報寿命)と大きく異なる。基準日時は、そのトナーカートリッジ224の管理のための基準となる日時、例えば、最初に使用した時刻情報、最後に使用した(更新した)時刻情報などである。時刻情報は、コントローラ210(CPU201)が標準的に有する計時機能により導出される情報であり、秒以下のクロック周期数で計測される。装置シリアル番号は、そのトナーカートリッジ224を最後に使用した装置の装置識別情報である。

0019

トナーカートリッジ224は、図1に示した画像形成部507に相当し、所定部位にトナーの残量を検知する残量検知センサと、個体情報を保持するための情報保持手段とが設けられている。本実施形態では、情報保持手段として、非接触ICメモリであるメモリータグ225を用いている。このメモリータグ225のメモリ構造図を図4に示す。メモリータグ225には、当該トナーカートリッジ224に固有となるシリアル番号M10が保持されている。また、使用実績値を表す印刷ページカウント値M11、基準日時の例となる使用開始日時M12、最後に使用した装置(つまり使用中のプリンタ本体)の識別情報である装置シリアル番号M13なども保持されている。カードリッジ管理部310は、個々のトナーカートリッジ224毎にカートリッジ情報311を1つのレコードとして生成し、それを装置側メモリ204に記録する。

0020

図5は装置側メモリ204に記録されるカートリッジ情報311の例示図である。カートリッジ情報311は、各トナーカートリッジのシリアル番号M20毎に、印刷ページカウント値M21、使用開始日時M22、装置シリアル番号M23などが1レコードとして記録される。各レコードには、さらに、カートリッジサイズ(標準、大容量)、基準日時の他の例である最終利用日時、残量、カートリッジ種別再生など)などが含まれる。印刷ページカウント値及び残量については、それぞれ使用開始日時における値と最新利用日時における値が記録される。

0021

不揮発性メモリに記録されているカートリッジ情報311は、随時閲覧したり、印刷することができる。例えば、操作パネル221を通じて印刷指示受け付けることで、これまでに使用してきたトナーカートリッジ224のカートリッジ情報311を印字し、確認することができる。図6は、カートリッジ情報311の印字例を示す図である。このカートリッジ情報311は、接続されているホストコンピュータ100の画面に表示させることもできる。

0022

カートリッジ情報311は、メモリータグ225に保持されている情報に応じて随時更新(書き換え)される。例えば、使用実績値である印刷ページカウント値M11が変化したときに、それに同期して、装置側メモリ204に記録されているカートリッジ情報311に含まれる印刷ページカウント値M21を変化後の値に書き換える。
図7は、カートリッジ管理部310が実行する更新手順を示すフローチャートである。カートリッジ管理部310は、トナーカートリッジ224を用いた1ページの印刷が完了するのを待つ(S11:N)。印刷が完了した場合(S11:Y)、メモリータグ225の印刷ページカウント値M11を更新する(S12)。その後、更新したメモリータグ225の印刷ページカウント値M11を、装置側メモリ204の印刷ページカウント値M22に書き込む(S13)。このようにすることで、同じカートリッジ224が使用されている間は、それぞれの印刷ページカウント値M11,M21は、常に同じ値となる。なお、印刷ページカウント値の更新は、必ずしも1ページ毎でなくとも良い。例えば5ページ毎、あるいは印刷ジョブ毎であっても良い。

0023

次に、トナーカートリッジ224の交換検知の機能について説明する。本実施形態の目的の一つは、メモリータグ225がコピーされたトナーカートリッジ224同士が交換された場合であっても、そのトナーカートリッジ224が交換されたことを検知することにある。そして、そのようなトナーカートリッジ224であっても、使用実績値や交換の履歴などを正しく管理する必要がある。但し、現実には、一つのトナーカートリッジ224が一時的に他のプリンタ本体に装着して使用された後、元のプリンタ本体に戻されることなど、様々な使用場面が想定される。そこで、本実施形態では、メモリータグ225が保持する情報と装置側メモリ204の記録情報とを比較し、両情報(両個体情報)の差分が所定範囲を超える場合に、使用中のトナーカートリッジ224が、それ以前のものと交換されたと検知することとした。そして、当該トナーカートリッジ224から読み取ったカートリッジ情報を新たなカートリッジ情報311として装置側メモリ204に追記することとした。

0024

交換検知の機能は、コントローラ210が実行する。図8は、コントローラ210が実行する交換検知処理の手順例を示すフローチャートである。コントローラ210は、プリンタ200が電源ON直後かどうかの確認(S21)、スリープ復帰直後かの確認(S22)、もしくはカートリッジ交換ドア開閉されたどうかの確認(S23)を行う。いずれも該当しない場合は、S21に戻る(S23:N)。S21〜S23の処理は、コントローラ210が、トナーカートリッジ224が交換された可能性のある状態を検知する検知手段として機能することを意味する。一つでも該当すれば(S21:Y,S22:Y,S23:Y)、コントローラ210は、プリンタ200がそのような状態であることを検知する。そして、メモリータグ225が保持する情報と装置側メモリ204の記録情報とを比較し、両情報(両個体情報)の差分が所定範囲を超えたかどうかを判定する。

0025

一例として、コントローラ210は、カートリッジ管理部310を通じてメモリータグ225に保持されているシリアル番号M11を読み出す(S24)。また、装置側メモリ204に記録されているシリアル番号M21を読み出す(S25)。そして、シリアル番号同士を比較する(S26)。シリアル番号が一致した場合、メモリータグ225から使用実績値である印刷ページカウント値M11を読み出す(S27)。装置側メモリ204からも印刷ページカウント値M21を読み出す。そして、印刷ページカウント値同士を比較する(S29)。一致する場合、コントローラ210は、現在のトナーカートリッジ224は所定範囲なので交換されていないと判定し、S21の処理に戻る(S29:Y)。

0026

シリアル番号が不一致の場合(S26:N)、あるいは、印刷ページカウント値が不一致の場合(S29:N)、コントローラ210は、所定範囲を超えると判定し、そのトナーカートリッジ224が交換されたことを検知する(S210)。この場合、コントローラ210は、装置側メモリ204のカートリッジ情報に新たなレコードを追記し(S211)、新規カードリッジ(新たな個体情報)として管理を開始する。また、装置側メモリ204のシリアル番号と印刷ページカウント値とをメモリータグ225から読み出した情報で上書き更新し(S212)、S21の処理に戻る。

0027

なお、上記のように、使用していたトナーカートリッジ224を、一時的に他のプリンタ本体に装着して使用し、その後、元のプリンタ本体に戻すと、印刷ページカウント値のずれが発生する場合がある。この場合、現実には交換していないのに交換されたと検知がされてしまうおそれがある。そのため、メモリータグ225に保持されている印刷ページカウント値が、装置側メモリ204に記録されている印刷ページカウント値よりも小さい場合を所定範囲を超えたと判定するようにしても良い。

0028

このように、第1実施形態では、シリアル番号が同じであっても、印刷ページカウント値を比較し、両者が所定範囲を超える場合、トナーカートリッジが交換されたことを検知することができる。つまり、トナーカートリッジ再生業者により、新品カートリッジのメモリータグのコピー品(シリアル番号が同一)が取り付けられている場合でも、カートリッジ交換を正確に検知し、使用実績値や交換の履歴なども正しく更新することができる。
また、電源ON時、スリープ復帰時、カートリッジ交換ドアの開閉時など、カートリッジ交換がなされた可能性がある状態を検知した場合に、自動的に交換検知機能が起動する。そのため、トナーカートリッジ224の交換に伴う画像形成装置におけるトラブルの発生を未然に防止することができる。

0029

[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、トナーカートリッジ224の使用開始日時同士を比較する。画像形成装置のハードウエア構成及び機能構成については、第1実施形態で説明したものと同じであり、カートリッジ管理部310が実行する交換検知処理の手順だけが異なる。図9は、第2実施形態による交換検知処理の手順を示すフローチャートである。S31〜S36の処理は、図8のS21〜S26の処理と同じなので、説明を省略する。

0030

カートリッジ管理部310は、メモリータグ225から読み出したシリアル番号と、装置側メモリ204から読み出したシリアル番号とが一致した場合(S36:Y)、メモリータグ225から使用開始日時を読み出す(S37)。また、装置側メモリ204から使用開始日時を読み出す(S38)。そして、使用開始日時同士を比較する(S39)。一致する場合(S39:Y)、カートリッジ管理部310は、トナーカートリッジ224が交換されていないと判定し、S31の処理に戻る。不一致の場合(S39:N)、カートリッジ管理部310は、所定範囲を超えたと判定し、トナーカートリッジ224が交換されたことを検知する(S310)。そして、第1実施形態と同様、装置側メモリ204のカートリッジ情報に新たなレコードを追記し(S311)、新規カードリッジの履歴として管理を開始する。また、装置側メモリ204のシリアル番号と使用開始日時とをメモリータグ225から読み出した情報で上書き更新し(S312)、S31の処理に戻る。

0031

このように、第2実施形態によれば、シリアル番号が同じトナーカートリッジ同士が交換されても、トナーカートリッジの使用開始日時を比較することで、トナーカートリッジが交換されたことを検知することができる。

0032

[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、使用中の装置シリアル番号同士を比較する。画像形成装置のハードウエア構成及び機能構成については、第1実施形態で説明したものと同じであり、カートリッジ管理部310が実行する交換検知処理の手順だけが異なる。図10は、第3実施形態による交換検知処理の手順を示すフローチャートである。S41〜S46の処理は、図8のS21〜S26の処理と同じなので、説明を省略する。

0033

カートリッジ管理部310は、メモリータグ225から読み出したシリアル番号と、装置側メモリ204から読み出したシリアル番号とが一致した場合(S46:Y)、メモリータグ225から使用中のプリンタ本体の装置シリアル番号を読み出す(S47)。また、装置側メモリ204からプリンタ本体の装置シリアル番号を読み出す(S48)。そして、装置シリアル番号同士を比較する(S49)。一致する場合(S49:Y)、カートリッジ管理部310は、トナーカートリッジ224が交換されていないと判定し、S41の処理に戻る。不一致の場合(S49:N)、カートリッジ管理部310は、所定範囲を超えたと判定し、トナーカートリッジが交換されたことを検知する(S410)。そして、第1実施形態と同様、装置側メモリ204のカートリッジ情報にレコードを追記し(S411)、新規カードリッジの履歴として管理を開始する。また、装置側メモリ204のシリアル番号をメモリータグ225から読み出した情報で上書き更新するとともに(S412)、メモリータグ225に装置シリアル番号を書き換えさせ(S413)、S41の処理に戻る。

0034

このように、第3実施形態によれば、シリアル番号同士が一致しても、使用中のプリンタ本体の装置シリアル番号を比較することで、トナーカートリッジが交換されたことを検知することができる。

0035

[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、寿命警告履歴情報同士を比較する。寿命警告履歴情報とは、印刷機構部220がトナーカートリッジ残量を観測し、一定未満となった場合にカートリッジ側に記録するカートリッジの寿命残量に対する警告の履歴情報であり、不可逆な情報である。この寿命警告履歴情報は、図示しない設定手段を通じて予め設定される。寿命警告履歴情報の例としては、残量が非常に多い「FULL状態」、残量が僅かである「LOW状態」や、残量がまったくない「OUT状態」がある。新品カートリッジは「FULL状態」である。トナーを消費すると、「LOW状態」、そして「OUT状態」と状態が変化していく。なお、この寿命警告履歴情報はトナーをリフィルしても状態は変化しない不可逆な情報である点で、単純な残量検知の履歴情報と区別される。

0036

画像形成装置のハードウエア構成及び機能構成については、上記設定手段(図示省略)を有する以外は第1実施形態で説明したものと同じであり、カートリッジ管理部310が実行する交換検知処理の手順だけが異なる。図11は、第4実施形態による交換検知処理の手順を示すフローチャートである。S51〜S56の処理は、図8のS21〜S26の処理と同じなので、説明を省略する。

0037

カートリッジ管理部310は、メモリータグ225から読み出したシリアル番号と、装置側メモリ204から読み出したシリアル番号とが一致した場合(S56:Y)、メモリータグ225から寿命警告履歴情報を読み出す(S57)。また、装置側メモリ204から寿命警告履歴情報を読み出す(S58)。そして、寿命警告履歴情報同士を比較する(S59)。寿命警告履歴情報が一致する場合(S59:Y)、カートリッジ管理部310は、トナーカートリッジ224が交換されていないと判定し、S51の処理に戻る。不一致の場合(S59:N)、カートリッジ管理部310は、所定範囲を超えたと判定し、トナーカートリッジが交換されたことを検知する(S510)。そして、第1実施形態と同様、装置側メモリ204のカートリッジ情報にレコードを追記し(S511)、新規カードリッジの履歴として管理を開始する。また、装置側メモリ204の寿命警告履歴情報をメモリータグ225から読み出した情報で上書き更新するとともに(S512)、メモリータグ225に装置シリアル番号を書き換えさせ(S513)、S51の処理に戻る。

0038

なお、S59において、寿命警告履歴情報が一致するかどうかは、詳細部分を含めてすべて同一となるケースに限らない。例えば、カートリッジの寿命判定に用いられる、トナー残量検知誤差を加味して、一致判定マージンを持たせることもできる。このことを、図12を参照して説明する。上述した残量検知センサによってトナー残量を観測すると、同じトナー残量が入っているカートリッジであっても「FULL状態」と観測されたり、「LOW状態」と観測されたりする境界線上の値域が存在する。同様に「LOW状態」と観測されたり、「OUT状態」と観測されたりする境界線上の値域も存在する。これらは残量検知センサの性能や、トナーカートリッジ内からトナー粒子が消費する時の流れにも影響するためであり、観測誤差を0とするのは非常に難しい。

0039

そこで、寿命警告履歴情報が一度「LOW状態」や「OUT状態」に変化すると、トナー残量が変化しても「FULL状態」等に戻らないことを利用し、この一致判定に余裕を持たせても差し支えがない。具体的には、本体内メモリ204上に寿命警告履歴情報が「FULL状態」として記憶し、かつ、メモリータグ225から読み出した寿命警告履歴情報が「LOW状態」若しくは「OUT状態」である場合には、同一カートリッジであると判断しても差し支えがない。また、本体内メモリ204上の寿命警告履歴情報が「LOW状態」として記憶している時に、メモリータグ225から読み出した寿命警告履歴情報が「OUT状態」であっても、同一カートリッジであると判断しても差し支えがない。

0040

但し、本体内メモリ204上の寿命警告履歴情報が「LOW状態」であるにも関わらず、メモリータグ225から読み出したトナー警告情報が「FULL状態」とされる場合がある。これは同一カートリッジでは発生しえない状況であるため、別カートリッジに交換されたと判断すれば良い。同様に、本体内メモリ204上寿命警告履歴情報が「OUT状態」であるにも関わらず、メモリータグ225から読み出したトナー警告情報が「FULL状態」「LOW状態」であれば、これも別カートリッジに交換されたと判断する。

0041

このように、第4実施形態によれば、シリアル番号同士が一致しても、使用中の寿命警告履歴情報を比較することで、トナーカートリッジが交換されたことを検知することができる。

0042

[変形例]
本発明は、プログラム若しくは記録媒体記憶媒体)等としての実施態様をとることも可能である。また、本発明の目的は、以下のようにすることによっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現する制御プログラムのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、端末に供給する。かかる記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、その端末のコンピュータ(またはCPU)が記録媒体に記録されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。

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