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技術 プリンターおよびその制御方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 秋月昌之
出願日 2015年9月16日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2015-182621
公開日 2017年3月23日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2017-056610
状態 特許登録済
技術分野 目的に特徴のあるプリンター インクジェット(インク供給、その他) 付属装置、全体制御 ラベル貼付機
主要キーワード 内部要因 貼付システム メカ動作 印刷動作開始前 印刷準備動作 キャップ位置 ラベル貼付位置 バッファータンク
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月23日)のものです。
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図面 (6)

課題

ラベル貼付工程などの後工程に引き渡される印刷物印刷する場合に、印刷完了目標時間と実際の印刷完了時間とのずれを少なくするプリンターを提供する。

解決手段

プリンター10は、制御装置2から印刷指令を取得すると、印刷準備動作所要時間T1を含む印刷所要時間Tpを算出するとともに、指示された印刷を完了するべき目標時間Ttを算出もしくは取得する。制御部12は、目標時間Ttから逆算して決定したタイミングで印刷開始トリガー信号を印刷部11に供給する。制御部12は、印刷所要時間Tpとして、印刷動作そのものの所要時間だけでなく、プリンター10の状態に応じて行われる印刷準備動作の所要時間を加味した印刷所要時間Tpを算出する。

概要

背景

プリンターでラベル印刷し、印刷済みのラベルを物品に貼り付けるラベル発行貼付システムにおいては、ラベルの貼り付けが失敗することを防止するため、あるいは、ラベル発行・貼付動作の効率化を図るために、ラベル貼り付け動作が行われるタイミングに合わせてラベルへの印刷を行うようにプリンターを制御することが望ましい。

特許文献1には、ラベルへの印刷を行うラベル発行部(プリンター)と、発行されたラベルを物品に貼り付けるラベル貼付部を備えるラベル発行貼付装置が開示されている。このラベル発行貼付装置では、ラベル貼付部が受取位置貼付位置の間を移動することによって印刷済みのラベルを物品に貼付する。特許文献1では、ラベル貼付部の移動タイミングに合わせて、ラベル発行部による印刷開始待ち時間を算出してラベルへの印刷タイミングを制御する。これにより、移動中のラベル貼付部が発行されたラベルと干渉してラベルの落下や歪みが発生し、ラベルの貼付動作が失敗するおそれを低減させる。

概要

ラベル貼付工程などの後工程に引き渡される印刷物を印刷する場合に、印刷完了目標時間と実際の印刷完了時間とのずれを少なくするプリンターを提供する。プリンター10は、制御装置2から印刷指令を取得すると、印刷準備動作所要時間T1を含む印刷所要時間Tpを算出するとともに、指示された印刷を完了するべき目標時間Ttを算出もしくは取得する。制御部12は、目標時間Ttから逆算して決定したタイミングで印刷開始のトリガー信号を印刷部11に供給する。制御部12は、印刷所要時間Tpとして、印刷動作そのものの所要時間だけでなく、プリンター10の状態に応じて行われる印刷準備動作の所要時間を加味した印刷所要時間Tpを算出する。

目的

本発明の課題は、以上の問題点に鑑みて、ラベル貼付工程などの後工程に引き渡される印刷物を印刷するプリンターおよびその制御方法において、印刷完了の目標時間と実際の印刷完了時間とのずれを少なくすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

印刷媒体印刷を行う印刷部と、前記印刷部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷指令を取得すると、前記印刷指令によって指示された印刷の実行に必要な時間として、前記指示された印刷の印刷動作の開始から完了までの時間と、前記印刷部を前記印刷動作が開始可能な状態にする印刷準備動作所要時間と、を含む印刷所要時間を算出し、前記印刷指令によって指示された印刷を完了する目標時間を取得もしくは算出し、前記印刷所要時間および前記目標時間に基づき、前記印刷準備動作を開始するタイミングを決定することを特徴とするプリンター

請求項2

通信部を備え、前記制御部は前記通信部を介して前記印刷指令および前記目標時間を取得することを特徴とする請求項1に記載のプリンター。

請求項3

前記印刷媒体は、搬送ライン上を搬送される物品貼付されるラベルであり、前記搬送ライン上の前記物品を検出する検出部と通信する通信部を備え、前記制御部は、前記通信部を介して前記検出部の検出信号を取得し、前記検出信号に基づいて前記目標時間を取得もしくは算出することを特徴とする請求項1に記載のプリンター。

請求項4

前記制御部は、前記印刷所要時間に基づき、前記目標時間に印刷を完了できるか否かを判定し、前記目標時間に印刷を完了できないと判定した場合には、前記印刷指令によって指示された印刷の実行を取り消すかもしくは保留するエラー処理を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のプリンター。

請求項5

前記印刷部は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドのインクノズル面キャッピングするヘッドキャップと、を備え、前記印刷準備動作は、前記インクノズル面をキャッピングする位置から前記ヘッドキャップを退避させるキャップ退避動作を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載のプリンター。

請求項6

前記印刷部は、前記印刷媒体を搬送する搬送機構を備え、前記印刷準備動作は、前記搬送機構による前記印刷媒体の頭出し動作を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載のプリンター。

請求項7

印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷部を制御する制御部と、を備えるプリンターの制御方法であって、前記制御部が印刷指令を取得する印刷指令取得ステップと、前記印刷指令に基づく印刷動作の開始から完了までの時間と、前記印刷部を前記印刷動作が開始可能な状態にする印刷準備動作の所要時間と、を含み前記印刷指令によって指示された印刷が実行されるのに必要な印刷所要時間を算出する印刷所要時間算出ステップと、前記制御部が前記印刷指令によって指示された印刷を完了する目標時間を取得もしくは算出する目標時間取得ステップと、前記印刷所要時間および前記目標時間に基づき、前記制御部が前記印刷準備動作を開始するタイミングを決定する印刷開始タイミング決定ステップと、を行うことを特徴とするプリンターの制御方法。

請求項8

前記印刷媒体は、搬送ライン上を搬送される物品に貼付されるラベルであり、前記目標時間取得ステップにおいて、前記搬送ライン上の前記物品を検出する検出部の検出信号を取得し、前記検出信号に基づいて前記目標時間を算出することを特徴とする請求項7に記載のプリンターの制御方法。

請求項9

前記印刷所要時間に基づき、前記目標時間内に印刷を完了できるか否かを前記制御部が判定する判定ステップと、前記目標時間に印刷を完了できないと判定した場合には、前記制御部が前記印刷指令によって指示された印刷の実行を取り消すかもしくは保留するエラー処理ステップと、を行うことを特徴とする請求項7または8に記載のプリンターの制御方法。

請求項10

前記印刷所要時間算出ステップにおいて、前記印刷準備動作の所要時間として、インクジェットヘッドのインクノズル面をキャッピングする位置からヘッドキャップを退避させるキャップ退避動作、および、前記印刷媒体を搬送する搬送機構による前記印刷媒体の頭出し動作、の一方もしくは両方の所要時間を含む時間を算出することを特徴とする請求項7から9のいずれかの項に記載のプリンターの制御方法。

技術分野

0001

本発明は、後工程に印刷物を供給するプリンターおよびその制御方法に関する。

背景技術

0002

プリンターでラベル印刷し、印刷済みのラベルを物品に貼り付けるラベル発行貼付システムにおいては、ラベルの貼り付けが失敗することを防止するため、あるいは、ラベル発行・貼付動作の効率化を図るために、ラベル貼り付け動作が行われるタイミングに合わせてラベルへの印刷を行うようにプリンターを制御することが望ましい。

0003

特許文献1には、ラベルへの印刷を行うラベル発行部(プリンター)と、発行されたラベルを物品に貼り付けるラベル貼付部を備えるラベル発行貼付装置が開示されている。このラベル発行貼付装置では、ラベル貼付部が受取位置貼付位置の間を移動することによって印刷済みのラベルを物品に貼付する。特許文献1では、ラベル貼付部の移動タイミングに合わせて、ラベル発行部による印刷開始待ち時間を算出してラベルへの印刷タイミングを制御する。これにより、移動中のラベル貼付部が発行されたラベルと干渉してラベルの落下や歪みが発生し、ラベルの貼付動作が失敗するおそれを低減させる。

先行技術

0004

特開2014−172634号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1では、ラベルの印刷開始待ち時間を算出するにあたって、ラベルが貼り付けられる物品の包装や移動に要する時間、ラベルの送り出し動作に要する時間等を考慮する。しかしながら、特許文献1では、プリンター側の内部要因、例えば、印刷待機状態になっていた印刷部を印刷可能な状態に復帰させるための準備動作の実施に伴う印刷所要時間の変動を考慮して印刷のタイミングを制御することは行っていない。従って、このような要因で印刷所要時間が変動した場合に、最適なタイミングでラベルを発行することができず、ラベルの貼付動作が失敗するおそれがある。また、最適なタイミングでラベルを発行できないため、ラベルの発行・貼付動作を効率良く行うことができないおそれがある。

0006

本発明の課題は、以上の問題点に鑑みて、ラベル貼付工程などの後工程に引き渡される印刷物を印刷するプリンターおよびその制御方法において、印刷完了目標時間と実際の印刷完了時間とのずれを少なくすることにある。

課題を解決するための手段

0007

上記の課題を解決するために、本発明のプリンターは、印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷指令を取得すると、前記印刷指令によって指示された印刷の実行に必要な時間として、前記指示された印刷の印刷動作の開始から完了までの時間と、前記印刷部を前記印刷動作が開始可能な状態にする印刷準備動作所要時間と、を含む印刷所要時間を算出し、前記印刷指令によって指示された印刷を完了する目標時間を取得もしくは算出し、前記印刷所要時間および前記目標時間に基づき、前記印刷準備動作を開始するタイミングを決定することを特徴とする。

0008

また、本発明は、印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷部を制御する制御部と、を備えるプリンターの制御方法であって、前記制御部が印刷指令を取得する印刷指令取得ステップと、前記印刷指令に基づく印刷動作の開始から完了までの時間と、前記印刷部を前記印刷動作が開始可能な状態にする印刷準備動作の所要時間と、を含み前記印刷指令によって指示された印刷が実行されるのに必要な印刷所要時間を算出する印刷所要時間算出ステップと、前記制御部が前記印刷指令によって指示された印刷を完了する目標時間を取得もしくは算出する目標時間取得ステップと、前記印刷所要時間および前記目標時間に基づき、前記制御部が前記印刷準備動作を開始するタイミングを決定する印刷開始タイミング決定ステップと、を行うことを特徴とする。

0009

本発明によれば、印刷指令毎に印刷準備動作を含む印刷所要時間を算出するとともに、指示された印刷を完了する目標時間を取得もしくは算出する。このように、印刷動作そのものの所要時間だけでなく、印刷準備動作の所要時間を加味した印刷所要時間を算出することにより、目標時間と印刷完了時間とのずれを少なくすることができる。従って、印刷物が引き渡される後工程で不具合が発生することを抑制でき、印刷工程および後工程の効率化を図ることができる。

0010

本発明のプリンターにおいて、通信部を備え、前記制御部は前記通信部を介して前記印刷指令および前記目標時間を取得することが望ましい。このようにすると、印刷指令とともに目標時間をプリンターに通知できる。従って、印刷所要時間を算出したのち、目標時間から逆算して適切な印刷開始タイミングを決定することができる。

0011

本発明のプリンターにおいて、前記印刷媒体は、搬送ライン上を搬送される物品に貼付されるラベルであり、前記搬送ライン上の前記物品を検出する検出部と通信する通信部を備え、前記制御部は、前記通信部を介して前記検出部の検出信号を取得し、前記検出信号に基づいて前記目標時間を取得もしくは算出することが望ましい。このようにすると、物品の搬送位置に基づいて目標時間を算出できるので、物品がラベル貼付位置に到達するタイミングと目標時間とのずれが少ない。

0012

また、本発明のプリンターの制御方法において、前記印刷媒体は、搬送ライン上を搬送される物品に貼付されるラベルであり、前記目標時間取得ステップにおいて、前記搬送ライン上の前記物品を検出する検出部の検出信号を取得し、前記検出信号に基づいて前記目標時間を算出することが望ましい。

0013

このようにすると、ラベルが貼付される物品の搬送速度と、検出部による検出位置から、印刷済みのラベルが供給されるラベル貼付位置までの搬送距離に基づき、ラベル貼付位置に物品が到達する目標時間を算出できる。

0014

本発明のプリンターにおいて、前記制御部は、前記印刷所要時間に基づき、前記目標時間に印刷を完了できるか否かを判定し、前記目標時間に印刷を完了できないと判定した場合には、前記印刷指令によって指示された印刷の実行を取り消すかもしくは保留するエラー処理を行うことが望ましい。

0015

また、本発明のプリンターの制御方法において、前記印刷所要時間に基づき、前記目標時間内に印刷を完了できるか否かを前記制御部が判定する判定ステップと、前記目標時間に印刷を完了できないと判定した場合には、前記制御部が前記印刷指令によって指示された印刷の実行を取り消すかもしくは保留するエラー処理ステップと、を行うことが望ましい。

0016

このようにすると、目標時間までに印刷を完了できない場合には印刷を行わないようにすることができる。従って、印刷が間に合わずに廃棄される印刷物が発生することを防止できる。また、印刷が間に合わないことによって後工程で不具合が発生することを防止できる。

0017

本発明のプリンターにおいて、前記印刷部は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドのインクノズル面キャッピングするヘッドキャップと、を備え、前記印刷準備動作は、前記インクノズル面をキャッピングする位置から前記ヘッドキャップを退避させるキャップ退避動作を含むことが望ましい。このようにすると、プリンターがインクノズル面をヘッドキャップでキャッピングした待機状態で印刷指令を取得した場合に、キャップ退避動作の所要時間を加味して印刷を開始するタイミングを決定することができる。従って、目標時間と印刷完了時間とのずれを少なくすることができる。

0018

あるいは、本発明のプリンターにおいて、前記印刷部は、前記印刷媒体を搬送する搬送機構を備え、前記印刷準備動作は、前記搬送機構による前記印刷媒体の頭出し動作を含むことが望ましい。このようにすると、プリンターが待機状態で印刷指令を取得した場合に、頭出し動作の所要時間を加味して印刷を開始するタイミングを決定することができる。従って、目標時間と印刷完了時間とのずれを少なくすることができる。

0019

また、本発明のプリンターの制御方法では、前記印刷所要時間算出ステップにおいて、前記印刷準備動作の所要時間として、前記インクジェットヘッドのインクノズル面をキャッピングするキャップ位置からヘッドキャップを退避させるキャップ退避動作、および、前記印刷媒体を搬送する搬送機構による前記印刷媒体の頭出し動作、の一方もしくは両方の所要時間を算出して前記印刷所要時間に含めることが望ましい。

図面の簡単な説明

0020

本発明を適用したプリンターを備えるラベル印刷・貼付システムの説明図である。
本発明を適用したプリンターの概略構成図である。
図2のプリンターの制御系の概略ブロック図である。
図2のプリンターによる印刷処理タイミングチャートである。
図2のプリンターによる印刷処理のフローチャートである。

実施例

0021

以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターおよびその制御方法の実施の形態を説明する。

0022

(ラベル印刷・貼付システム)
図1は本発明を適用したプリンターを備えるラベル印刷・貼付システムの説明図である。ラベル印刷・貼付システム1は、制御装置2からの指令に基づき、ラベルP1を発行して物品Aに貼り付ける作業を連続して行う。ラベル印刷・貼付システム1は、プリンター10と、ラベル貼付ユニット20と、物品検出部30と、搬送ライン40を備える。搬送ライン40はベルト搬送機構を備えており、検出位置B1およびラベル貼付位置B2を経由して物品Aを搬送する。物品検出部30は、検出位置B1を通過する物品Aを検出する。物品検出部30はプリンター10と通信可能であり、物品Aを検出すると、プリンター10に検出信号を送って物品Aの検出を通知する。本形態では、物品AにバーコードなどのマークMが付されており、物品検出部30はマークMを読み取ることによって物品Aを検出する。

0023

プリンター10は、制御装置2からの印刷指令に基づいてラベルP1に印刷を施す。プリンター10には、印刷媒体P(図2参照)として、長尺の台紙上にラベルP1を一列に配列したラベル紙装填される。プリンター10は、物品Aがラベル貼付位置B2を通過する前に、その物品Aに貼り付けるラベルP1の印刷を完了させ、印刷が完了したラベルP1はラベル貼付ユニット20に引き渡される。ラベル貼付ユニット20は、プリンター10から排出された印刷媒体Pから印刷済みのラベルP1を吸着するラベル吸着動作と、ラベル貼付位置B2を通過する物品Aの表面に吸着したラベルP1を貼り付けるラベル貼付動作と、を行う。

0024

(プリンター)
図2はプリンター10の概略構成図であり、図3はプリンター10の制御系の概略ブロック図である。プリンター10は、印刷部11と、印刷部11を制御する制御部12と、記憶部18と、通信部19を備える。記憶部18は、制御部12による制御に用いられる各種のデータを記憶する。制御部12は、通信部19を介して制御装置2および物品検出部30と通信を行う。制御部12は、通信部19を介して制御装置2から印刷指令を取得する。また、制御部12は、通信部19を介して、物品検出部30から出力された検出信号を取得する。

0025

図2に示すように、プリンター10の内部には、印刷媒体Pを巻いたロール紙P2が装填される。印刷部11は、印刷媒体Pにインク吐出するインクジェットヘッド13と、ロール紙P2から繰り出される印刷媒体Pを搬送する搬送機構14と、インクジェットヘッド13にインクを供給するインク供給機構15と、インクジェットヘッド13のインクノズル面をキャッピングするキャップユニット16等を備える。

0026

搬送機構14は、搬送ローラー対および搬送モーターを備える。制御部12は、搬送機構14を制御して長尺の印刷媒体Pをインクジェットヘッド13に向けて搬送する。搬送機構14は、印刷対象のラベルP1をインクジェットヘッド13による印刷位置に位置決めする頭出し動作を行う。制御部12は、インクジェットヘッド13を制御してインクの吐出動作を行うとともに、インクの吐出動作に連動して印刷媒体Pを搬送することにより、ラベルP1への印刷を行う。そして、印刷が施されたラベルP1が配置された印刷媒体Pの部分をプリンター10の外部へ排出する。

0027

インク供給機構15は、インクカートリッジ等のインク収容体が装着される装着部と、装着されたインク収容体からインクジェットヘッド13に連通し、内部をインクが流れるインク流路等を備える。インク流路には、バッファータンク逆止弁等が設けられる。なお、インク供給機構15の構成はこのようなものに限定されるものではなく、他の機構を用いてもよい。例えば、インク収容体を加圧する加圧機構を備える構成であってもよい。

0028

キャップユニット16は、印刷媒体Pが搬送される媒体搬送路から外れた位置に配置される。インクジェットヘッド13は、図示しないヘッド移動機構によって、印刷媒体Pと対向する印刷位置、および、キャップユニット16と対向する待機位置に移動可能である。キャップユニット16は、インクジェットヘッド13のインクノズル面をキャッピングするヘッドキャップ17と、ヘッドキャップ17をインクノズル面に対して接近および離間する方向に移動させるキャップ昇降機構(図示省略)と、ヘッドキャップ17内を吸引する吸引機構(図示省略)等を備える。制御部12は、インクジェットヘッド13が待機位置に移動すると、キャップ昇降機構を制御してインクノズル面をキャッピングする位置にヘッドキャップ17を移動させる。制御部12は、インクジェットヘッド13が待機位置に位置している間はインクノズル面をキャッピングした状態を維持する。

0029

インクジェットヘッド13は、所定のタイミングで、インクノズル目詰まりを解消あるいは防止するためのインク吐出動作フラッシング)を行う。ヘッドキャップ17は、フラッシングによって吐出されるインクを受ける部材として機能する。また、制御部12は、ヘッドキャップ17でインクノズル面をキャッピングした状態で吸引機構を駆動することにより、インクノズルからインクを吸引するクリーニングを行う。

0030

(ラベルの印刷処理)
図4はプリンター10による印刷処理のタイミングチャートである。また、図5は、プリンター10による印刷処理のフローチャートである。プリンター10の制御部12は、制御装置2から印刷指令を取得すると(ステップS1(印刷指令取得ステップ))、指示された内容の印刷を実行するのに必要な印刷所要時間Tpを算出する(ステップS2(印刷所要時間算出ステップ))。また、印刷指令を取得すると、物品検出部30から出力された検出信号に基づき、印刷を完了させる目標時間Ttを算出もしくは取得する(ステップS3(目標時間取得ステップ))。

0031

ステップS3では、制御部12は、物品検出部30から出力された検出信号を取得する。そして、検出位置B1からラベル貼付位置B2までの移動距離Lおよび物品Aの搬送速度Vを記憶部18から読み出し、検出位置B1からラベル貼付位置B2まで物品Aが移動するのに必要な搬送時間L/Vを算出する。本形態では、ラベル貼付位置B2に物品Aが到達するまでの所要時間が目標時間Ttであるので、Tt=L/Vである。なお、移動距離Lおよび搬送速度Vを用いてその都度目標時間Ttを算出する代わりに、予め算出した目標時間Tt=L/Vを記憶部18に記憶させておき、検出信号を取得したことに基づいて制御部12が記憶部18から目標時間Ttを読み出しても良い。

0032

続いて、制御部12は、目標時間Ttと印刷所要時間Tpに基づき、目標時間Ttまでに印刷を完了できるか否かを判定する(ステップS4(判定ステップ))。すなわち、ステップS4において、制御部12は、目標時間Ttと印刷所要時間Tpのどちらが長いかを判定する。そして、印刷所要時間Tpが目標時間Tt以下である場合には(ステップS4:No)、目標時間Ttまでに印刷を完了できると判定し、目標時間Ttおよび印刷所要時間Tpに基づいて印刷を開始するタイミングを決定する(ステップS5(印刷開始タイミング決定ステップ))。そして、印刷を開始するタイミングまで待機する(ステップS6)。

0033

ステップS5、S6の処理は、例えば以下のように行う。ステップS5において、制御部12は、印刷を開始するまでの待機時間Twを算出する。待機時間Twは、目標時間Ttおよび印刷所要時間Tpに基づき、Tw=Tt−Tpのように算出する。続いて、制御部12は、ステップS6において、一定時間毎に待機時間Twが経過したか否かの判定を行い、待機時間Twが経過したと判定するまでこの処理を繰り返す。

0034

制御部12は、ステップS4において目標時間Ttよりも印刷所要時間Tpの方が長い場合には(ステップS4:Yes)、目標時間Ttまでに印刷を完了できないと判定し、エラー処理を行う(ステップS9(エラー処理ステップ))。エラー処理は、印刷指令によって指示された印刷の実行を取り消す処理、もしくは、印刷指令によって指示された印刷の実行を保留する処理である。

0035

本形態において、印刷部11は、制御部12から供給されるトリガー信号に基づいて印刷を開始する。従って、印刷を開始するタイミングとは、制御部12から印刷部11にトリガー信号を供給するタイミングである。制御部12は、ステップS6において印刷を開始するタイミングまで待機した後、印刷部11にトリガー信号を供給する(ステップS7)。印刷部11は、受け取ったトリガー信号に基づいて印刷を実行する(ステップS8)。

0036

ステップS1〜S8の処理が行われると、物品Aがラベル貼付位置B2に到達する直前のタイミングで、印刷済みのラベルP1がプリンター10から排出される。ラベル貼付ユニット20は、プリンター10が発行したラベルP1を吸着して物品Aに貼付する動作を行う。

0037

(印刷所要時間)
制御部12は、ステップS2において、指示された内容の印刷を実行するのに必要な印刷所要時間Tpとして、印刷部11を印刷可能な状態にする印刷準備動作の所要時間T1と、印刷動作開始から印刷完了までの所要時間T2の合計時間を算出する。印刷動作開始から印刷完了までの所要時間T2とは、印刷指令で指示された印刷量に応じて決まる時間である。一方、印刷準備動作の所要時間T1は、印刷部11の状態によって決まる時間であり、印刷部11が制御部12からトリガー信号を受信してから、印刷部11が印刷動作を開始可能な状態になるまでに行われる各種の準備動作の所要時間である。

0038

制御部12は、印刷を行わないときは、印刷部11を待機状態にして待機させる。制御部は、印刷部11が待機状態になっているときに印刷指令を取得した場合には、印刷準備動作として、印刷部11を待機状態から印刷可能な状態に復帰させる動作を行う。すなわち、この場合の印刷準備動作は、インクジェットヘッド13のインクノズル面をキャッピングしているヘッドキャップ17をキャッピング位置から退避させるキャップ退避動作を含む。また、この場合の印刷準備動作は、印刷対象のラベルP1をインクジェットヘッド13による印刷位置に位置決めするために必要な搬送量だけ印刷媒体Pを搬送する頭出し動作を含む。制御部12は、印刷部11が待機状態になっているときに印刷指令を取得した場合には、キャップ退避動作の所要時間、および、頭出し動作の所要時間を印刷準備動作の所要時間T1に含める。

0039

作用効果
以上のように、本形態のプリンター10およびその制御方法は、印刷指令を取得すると、印刷準備動作の所要時間T1を含む印刷所要時間Tpを算出するとともに、指示された印刷を完了するべき目標時間Ttを算出する。従って、目標時間Ttから逆算して適切なタイミングで印刷開始のトリガー信号を印刷部11に供給することができる。また、印刷動作そのものの所要時間だけでなく、印刷部11の状態に応じて行われる印刷準備動作の所要時間T1を含んだ印刷所要時間Tpを算出する。従って、目標時間Ttと印刷完了時間とのずれを少なくすることができる。例えば、プリンター10が待機状態で印刷指令を取得した場合に、印刷準備動作によって印刷完了が遅れることを考慮して印刷開始のタイミングを決定することができる。

0040

このように、目標時間Ttと印刷完了時間とのずれを少なくすることができれば、印刷済みのラベルP1が引き渡される後工程(すなわち、物品AにラベルP1を貼り付ける工程)で、ラベルP1を貼り付けようとしてもタイミングが合わずに失敗するという事態を抑制できる。また、ラベルP1の貼付失敗に伴ってオペレーターの作業が発生することを抑制できる。さらに、貼付失敗によって発生する廃棄ラベルの発生を抑制できる。よって、印刷工程および後工程の効率化を図ることができ、ラベル印刷・貼付作業の効率化を図ることができるとともに、ラベルP1が無駄になることを抑制できる。

0041

また、本形態では、物品検出部30による検出信号に基づいて目標時間Ttを算出するので、物品Aの搬送位置を正確に把握でき、正確な目標時間Ttを算出できる。よって、物品Aがラベル貼付位置B2に到達するタイミングと目標時間Ttとのずれを少なくすることができる。

0042

また、本形態では、目標時間Ttまでに印刷を完了できないと判定した場合にはエラー処理を行うので、印刷が間に合わずに廃棄されるラベルP1が発生することを防止できる。また、印刷が間に合わないことによって後工程で不具合が発生することを防止できる。

0043

(変形例)
(1)上記形態では、プリンター10の制御部12が物品検出部30による検出信号を取得し、検出信号に基づいて目標時間Ttを算出もしくは記憶部18から取得していたが、制御装置2が検出信号を取得し、検出信号に基づいて目標時間Ttを算出し、プリンター10が通信部19を介して制御装置2から目標時間Ttを取得するように構成してもよい。この場合には、制御装置2は、印刷指令とともに目標時間Ttをプリンター10に送信してもよいし、印刷指令を送信した後、検出信号を取得したことに基づいて目標時間Ttをプリンター10に送信してもよい。

0044

(2)上記形態では、印刷準備動作の所要時間T1にキャップ退避動作の所要時間と頭出し動作の所要時間を含めていたが、印刷準備動作の内容はこれらの動作に限定されるものではなく、印刷動作開始前に行う各種のメカ動作を含めることができる。例えば、インク収容体を加圧してインクを供給する場合には、加圧動作の所要時間を含めることができる。

0045

1…ラベル印刷・貼付システム、2…制御装置、10…プリンター、11…印刷部、12…制御部、13…インクジェットヘッド、14…搬送機構、15…インク供給機構、16…キャップユニット、17…ヘッドキャップ、18…記憶部、19…通信部、20…ラベル貼付ユニット、30…物品検出部、40…搬送ライン、A…物品、B1…検出位置、B2…ラベル貼付位置、L…移動距離、M…マーク、P…印刷媒体、P1…ラベル、P2…ロール紙、T1…印刷準備動作の所要時間、T2…印刷動作開始から印刷完了までの所要時間、Tp…印刷所要時間、Tt…目標時間、Tw…待機時間、V…搬送速度。

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