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技術 熱輸送装置、及び、照明器具

出願人 岩崎電気株式会社
発明者 東藤毅門馬友香
出願日 2015年9月9日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2015-177305
公開日 2017年3月16日 (4年11ヶ月経過) 公開番号 2017-054669
状態 特許登録済
技術分野 照明装置の素子の配置,冷却,密封,その他 非携帯用の照明装置またはそのシステム
主要キーワード 直接熱的 雪解け水 配置範囲 作動液体 熱輸送装置 作動温度範囲 積雪量 車道側
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重要な関連分野

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図面 (4)

課題

ヒートパイプにより熱源の熱を輸送して効率的に利用することができる熱輸送装置、及び、熱輸送装置を備えた照明器具を提供する。

解決手段

熱源からの熱を所定の場所に輸送する熱輸送装置100であって、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62と、を備え、第2のヒートパイプ62は、第1のヒートパイプ61よりも低い作動温度範囲を有し、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とは、熱源からの熱を異なる場所に輸送する構成とした。

概要

背景

従来、屋外に設置された照明器具においては、冬季器具上部に積雪したが照明器具の発熱太陽光の熱により溶け滴下する際に外気により冷却されて氷柱が発生する場合がある。そこで、器具上面に集水凹部を形成し、光源および電源装置の熱で器具上面全体を暖めて、上面に積もった雪を溶かし、その雪解け水を集水凹部に導引した後に排水部から排水することで氷柱の発生を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。

また、熱源の熱をヒートパイプによって放熱部に輸送して、堆積した雪を融かす融雪装置が知られている。この種の融雪装置では、ヒートパイプの作動液凍結して熱伝達が行われなくなるのを防ぐために、第1の作動温度範囲を有する第1の作動液体封入した第1のヒートパイプと、第1の作動温度範囲と異なる第2の作動温度範囲を有する第2の作動液体を封入した第2のヒートパイプとを平行に密接配置しているものがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の融雪装置では、第1のヒートパイプの作動液が凍結した際に、第2のヒートパイプの働きにより、放熱部の温度を上昇させて第1のヒートパイプの作動を開始させ、第1、第2の両ヒートパイプの協働により熱伝達を行っている。

概要

ヒートパイプにより熱源の熱を輸送して効率的に利用することができる熱輸送装置、及び、熱輸送装置を備えた照明器具を提供する。熱源からの熱を所定の場所に輸送する熱輸送装置100であって、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62と、を備え、第2のヒートパイプ62は、第1のヒートパイプ61よりも低い作動温度範囲を有し、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とは、熱源からの熱を異なる場所に輸送する構成とした。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ヒートパイプにより熱源の熱を輸送して効率的に利用することができる熱輸送装置、及び、熱輸送装置を備えた照明器具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

熱源からの熱を所定の場所に輸送する熱輸送装置であって、第1のヒートパイプと、第2のヒートパイプと、を備え、前記第2のヒートパイプは、前記第1のヒートパイプよりも低い作動温度範囲を有し、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、熱源からの熱を異なる場所に輸送することを特徴とする熱輸送装置。

請求項2

前記第2のヒートパイプの作動液は、前記第1のヒートパイプの作動液の作動範囲以下の温度で作動可能であることを特徴とする請求項1に記載の熱輸送装置。

請求項3

請求項1または2に記載の熱輸送装置を備え、屋外に配置される照明器具であって、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、光源としての発光素子に熱的に接続され、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、前記発光素子からの熱を、前記発光素子を内部に備えた器具本体の異なる場所に輸送することを特徴とする照明器具。

請求項4

前記第1のヒートパイプは、前記発光素子からの熱を、前記器具本体の外部に放熱するように構成され、前記第2のヒートパイプは、前記発光素子からの熱により、前記器具本体に堆積した氷雪を溶かすように構成されることを特徴とする請求項3に記載の照明器具。

請求項5

前記第1のヒートパイプの作動液は水であり、前記第2のヒートパイプの作動液はフロンまたは代替フロンであることを特徴とする請求項3または4に記載の照明器具。

請求項6

前記第2のヒートパイプを、前記器具本体の外周縁に沿って配置したことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の照明器具。

技術分野

0001

本発明は、熱輸送装置、及び、熱輸送装置を備えた屋外用照明器具に関する。

背景技術

0002

従来、屋外に設置された照明器具においては、冬季器具上部に積雪したが照明器具の発熱太陽光の熱により溶け滴下する際に外気により冷却されて氷柱が発生する場合がある。そこで、器具上面に集水凹部を形成し、光源および電源装置の熱で器具上面全体を暖めて、上面に積もった雪を溶かし、その雪解け水を集水凹部に導引した後に排水部から排水することで氷柱の発生を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。

0003

また、熱源の熱をヒートパイプによって放熱部に輸送して、堆積した雪を融かす融雪装置が知られている。この種の融雪装置では、ヒートパイプの作動液凍結して熱伝達が行われなくなるのを防ぐために、第1の作動温度範囲を有する第1の作動液体封入した第1のヒートパイプと、第1の作動温度範囲と異なる第2の作動温度範囲を有する第2の作動液体を封入した第2のヒートパイプとを平行に密接配置しているものがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の融雪装置では、第1のヒートパイプの作動液が凍結した際に、第2のヒートパイプの働きにより、放熱部の温度を上昇させて第1のヒートパイプの作動を開始させ、第1、第2の両ヒートパイプの協働により熱伝達を行っている。

先行技術

0004

特開2014−123444号公報
特開平05−248778号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、照明器具に、ヒートパイプを用いた熱輸送装置の技術を適用して、より効果的に氷柱の形成を抑制したいという要望があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ヒートパイプにより熱源の熱を輸送して効率的に利用することができる熱輸送装置、及び、熱輸送装置を備えた照明器具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、本発明は、熱源からの熱を所定の場所に輸送する熱輸送装置であって、第1のヒートパイプと、第2のヒートパイプと、を備え、前記第2のヒートパイプは、前記第1のヒートパイプよりも低い作動温度範囲を有し、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、熱源からの熱を異なる場所に輸送することを特徴とする。

0007

上記構成において、前記第2のヒートパイプの作動液は、前記第1のヒートパイプの作動液の作動範囲以下の温度で作動可能でもよい。

0008

また、上記目的を達成するために、本発明は、上記構成の熱輸送装置を備え、屋外に配置される照明器具であって、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、光源としての発光素子に熱的に接続され、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、前記発光素子からの熱を、前記発光素子を内部に備えた器具本体の異なる場所に輸送することを特徴とする。

0009

上記構成において、前記第1のヒートパイプは、前記発光素子からの熱を、前記器具本体の外部に放熱するように構成され、前記第2のヒートパイプは、前記発光素子からの熱により、前記器具本体に堆積した氷雪を溶かすように構成されてもよい。

0010

上記構成において、前記第1のヒートパイプの作動液は水であり、前記第2のヒートパイプの作動液はフロンまたは代替フロンであってもよい。

0011

上記構成において、前記第2のヒートパイプを、前記器具本体の外周縁に沿って配置してもよい。

発明の効果

0012

本発明によれば、第1のヒートパイプと、第2のヒートパイプと、を備え、前記第2のヒートパイプは、前記第1のヒートパイプよりも低い作動温度範囲を有し、前記第1のヒートパイプと、前記第2のヒートパイプとは、熱源からの熱を異なる場所に輸送するため、第1のヒートパイプの放熱部と、第2のヒートパイプの放熱部という、異なる2つの放熱部を設定することができ、周囲温度が低下し第1のヒートパイプが作動しなくなった場合には、第2のヒートパイプの放熱部に積極的に熱を輸送することができ、熱源の熱を効率的に利用することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施形態に係る照明器具を示す図であり、(A)は下方から示す斜視図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
器具本体10の内部構成を示す図であり、図1(B)のB−B断面図である。
第2のヒートパイプの構成を示す図であり、下カバー体を取り外した状態の器具本体の下面図である。

実施例

0014

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は実施形態に係る照明器具1を示す図であり、図1(A)は下方から示す斜視図、図1(B)は側面図、図1(C)は背面図である。
照明器具1は、図1に示すように、屋外に設置された支柱5に器具本体10を支持して用いられる。支柱5は、路肩などの道路脇の地面に立設されたポール型のものであり、支柱5の先端部3に器具本体10を支持している。図示は省略するが、照明器具1は、器具本体10を壁面等の支柱以外の支持部材に支持して用いる構成であってもよい。

0015

器具本体10は、例えば、アルミダイカストで形成され、前端11Aから後端11Bにかけて長い平面視略矩形状に形成される。器具本体10は、後端11Bの近傍で支柱5の先端部3に支持され、前端11Aを道路側車道側)に向けて設置される。器具本体10の下面10Aには、前端11Aの側に照射開口12が形成され、この照射開口12が平板状の透明なグローブ13で覆われている。
また、器具本体10の下面10Aには、後端11Bの近傍に、支柱5を挿入する為の支柱用挿入孔16を備えている。支柱5に器具本体10を支持する際には、支柱5の先端部3が器具本体10の下面10Aから支柱用挿入孔16に挿入される。

0016

器具本体10は、ケース体20と、下カバー体21と、を備える。ケース体20、及び下カバー体21は、屋外使用に十分に耐え得る耐食性があり、且つ、熱伝導性に優れた、例えばアルミニウムアルミニウム合金等の材料から形成されている。ケース体20は、器具本体10の、上面10C、前後左右の外側面10D、10E、10F、10Gを構成する。下カバー体21は、器具本体10の下面10Aを構成する。下カバー体21には、図1(A)に示すように、照射開口12が形成され、この照射開口12を塞ぐようにグローブ13が取り付けられている。器具本体10は、ケース体20、下カバー体21、及びグローブ13が、互いに水密に取り付けられて、内部空間が防水される構造となっている。

0017

器具本体10のケース体20には、上面10Cに、後端11B側に凸状に形成され、内部の空間に電源ユニットを収容した電源収容部80が設けられる。なお、電源ユニットを器具本体10内部に配置せず、支柱5の下部に電源ユニットを配置してもよい。
下カバー体21は、器具本体10の後端11B側を下方に箱状に突出させた突設部22を有し、突設部22の略中央に支柱用挿入孔16が形成されている。突設部22の内部空間には、支柱用挿入孔16から挿入された支柱5と、器具本体10とを連結固定する不図示の連結固定部が設けられている。

0018

ケース体20の電源収容部80と、下カバー体21の突設部22とは、上下方向に並べて形成される。これにより、突設部22に設けられた、支柱用挿入孔16から挿入された支柱5の先端部3が、電源収容部80に収容された電源ユニットの直下に配設される。よって、支柱5の内部を通して地中から延びる電源線を、電源収容部80に収容された電源ユニットに容易に接続することができる。
器具本体10は、図1(B)に示すように、前端11Aが後端11Bよりも上方に配置されるように、上面10Cが支柱5に向かって下方に傾斜している。上面10Cは、水平方向に対して少なくとも5度、好ましくは10度以上傾斜している構成とされるのが望ましい。

0019

ケース体20、下カバー体21、及びグローブ13によって形成される器具本体10の内部空間には、光源ユニット50(図3参照)と、光源ユニット50に電源を供給する電源ユニット(不図示)が収容されている。
光源ユニット50は、図3に示すように、発光素子の一例であるLED51を光源として備え、複数のLED51が実装基板52に実装されて、構成されている。LED51としては、COB型LEDを好適に用いることができる。器具本体10の内部には、器具本体10の前後方向に並べて複数(本実施形態では、4つ)の光源ユニット50が配置される。各光源ユニット50は、器具本体10の左右方向に延びる矩形板状の実装基板52と、実装基板52に実装された2つのLED51と、を備える。

0020

図2は、器具本体10の内部構成を示す図であり、図1(B)のB−B断面図である。なお、図2では、下カバー体21、及びグローブ13の図示を省略している。
実装基板52は、熱伝導性に優れた部材から形成される。複数の光源ユニット50のうち、少なくとも一つの光源ユニット50は、実装基板52の背面を接続部55に当接させ、接続部55に熱的に接続させて取り付けられる。なお、図2では、前後方向に並べて配置された4つの光源ユニット50のうち、中央の2つの光源ユニット50が接続部55に接続されている状態を示しているが、4つ全ての光源ユニット50が接続部55に接続されている構成であってもよい。

0021

接続部55は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の熱伝導性に優れた材料から形成され、ケース体20に例えば樹脂などの熱伝導性の低い材料で形成された取付部57を介して取り付けられる。
本実施形態では、ケース体20には、一対の接続部55が、器具本体10の左右方向の中心に対して対称位置に設けられる。実装基板52は、一対の接続部55間に架け渡して、各接続部55に実装面の背面を当接させて取り付けられる。接続部55は、実装基板52が取り付けられた際に、LED51が接続部55の直下に配置されるように構成されている。この構成によれば、LED51の発熱を、実装基板52を介して効率よく接続部55に伝熱させることができる。
接続部55は、熱的に接続する光源ユニット50の位置に対応するように設けられ、例えば、4つ全ての光源ユニット50を接続する場合には、4つの光源ユニット50の配置範囲に亘って、器具本体10の前後方向に延びている構成とすることができる。また、図3に示すように、中央の2つの光源ユニット50のみを接続部55に接続する構成とする場合には、器具本体10の前後端側に設けられた他の光源ユニット50は、実装基板52をケース体20の内面25に直接熱的に接続して取り付けられる構成とすることができる。

0022

接続部55には、図2に示すように、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とが接続されている。このように、器具本体10の内部には、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とにより構成され、LED51からの熱を器具本体10に輸送する熱輸送装置100が設けられる。
熱輸送装置100は、2本の第1のヒートパイプ61と、4本の第2のヒートパイプ62とを備える。2本の第1のヒートパイプ61は、それぞれ接続部55から延出し、ケース体20の内面25に接続される。ケース体20には、上面10Cに複数の放熱部65が設けられる。放熱部65は、上面10Cを窪ませて形成され、この窪みの内側には、複数の放熱フィン66が立設される。なお、放熱フィン66は、ケース体20に一体に形成される構成とすることができる。このように、上面10Cを窪ませた窪みの内部に放熱フィン66を立設することで、器具本体10の意匠性を損なうことなく放熱部65を設けることができる。放熱部65は、器具本体10の左右方向に複数並べて設けられるとともに、各放熱部65は、器具本体10の前後方向に延び、放熱部65の延在方向に沿って放熱フィン66が延びるように構成される。第1のヒートパイプ61は、各接続部55から、それぞれ異なる放熱部65に対応する位置に延び、接続部55から放熱部65に熱を輸送するように構成される。

0023

第2のヒートパイプ62は、接続部55から、ケース体20の側面を貫通し、ケース体20の外側に延出する。図示は省略するが、ケース体20に設けられる、第2のヒートパイプ62が貫通する貫通孔26は、水密構造を有し、貫通孔26からケース体20の内部に水が浸入しないように構成されている。貫通孔26からケース体20の外側に引き出された第2のヒートパイプ62は、ケース体20の外周縁に沿って、ケース体20の外周を囲むように配設される。第2のヒートパイプ62は、耐食性に優れ、ケース体20の外部に配設されても、腐食に耐えるように構成されている。

0024

図3に示すように、本実施形態では、各接続部55から2本ずつ、第2のヒートパイプ62が延出し、計4本の第2のヒートパイプ62がケース体20の外周縁に沿って配置されている。4本の第2のヒートパイプ62はそれぞれ、貫通孔26からケース体20の外側に引き出され、1本はケース体20の左側面に沿ってケース体20の前端11Aに延び、1本はケース体20の右側面に沿ってケース体20の前端11Aに延び、1本はケース体20の左側面に沿ってケース体20の後端11Bに延び、1本はケース体20の右側面に沿ってケース体20の後端11Bに延びる。このように、ケース体20の外周縁に沿って配置される第2のヒートパイプ62を4本のヒートパイプで構成することで、ケース体20の外周縁全体に略均等に接続部55から熱を輸送することができる。

0025

第1のヒートパイプ61は、作動液が水のヒートパイプであり、0℃から100℃の作動温度範囲を有する。第2のヒートパイプ62は、作動液がフロン又は代替フロン、アセトンブタン等であり、第1のヒートパイプの作動温度範囲より低い温度範囲でも作動可能なヒートパイプである。本実施形態の第2のヒートパイプ62は、作動液がフロン又は代替フロンであり、−30℃から60℃の作動温度範囲を有する。
作動液の温度が0℃から60℃の間では、第1のヒートパイプ61、及び、第2のヒートパイプ62が作動可能であり、接続部55からの熱は、第1のヒートパイプ61により放熱部65に輸送されるとともに、第2のヒートパイプ62によりケース体20の外周縁部28に輸送される。作動液の温度が60℃より高くなると、第2のヒートパイプ62は、作動液が気化し、動作が停止する。一方、第1のヒートパイプ61は、第2のヒートパイプ62よりも高い作動温度範囲を有するため、第2のヒートパイプ62が停止しても作動可能である。また、周囲温度が氷点下の場合等で、作動液の温度が0℃以下になると、第1のヒートパイプ61は、作動液が凝固し、動作が停止する。一方、第2のヒートパイプ62は、第1のヒートパイプ61よりも低い作動温度範囲を有するため、第1のヒートパイプ61が停止しても作動可能である。

0026

上述のように、接続部55には、光源ユニット50が熱的に接続されているため、LED51の点灯時の発熱は、実装基板52を介して接続部55に伝熱される。第1のヒートパイプ61及び第2のヒートパイプ62の作動液の温度が0℃から60℃の間では、LED51からの熱が接続部55を介して第1のヒートパイプ61及び第2のヒートパイプ62によって輸送されて、ケース体20の放熱部65、及び、ケース体20の外周縁部28から器具本体10の外部に放熱される。

0027

第1のヒートパイプ61及び第2のヒートパイプ62の作動液の温度が60℃より高くなると、第2のヒートパイプ62の動作が停止するため、LED51の熱は、接続部55を介して第1のヒートパイプ61によって輸送されて、ケース体20の放熱部65から放熱される。
このように、照明器具1は、ケース体20を熱伝導性に優れた材料から形成し、光源ユニット50の発熱を、第1のヒートパイプ61、第2のヒートパイプ62によって、ケース体20に輸送して、ケース体20の外部に放熱することで、光源ユニット50を動作可能な温度に維持している。

0028

ところで、照明器具1が、冬季の積雪量が比較的多い地域に設置された場合には、器具本体10の上部に積もった雪が、光源ユニット50から器具本体10に伝えられた熱や、太陽光の熱により解けて水滴となる。この水滴が器具本体10の上面10Cから滴下する際に寒気に晒され氷結すると、器具本体10に氷柱が形成される可能性がある。
光源として放電ランプ等を用いた従来の照明器具では、放電ランプが高温であるため器具本体10の温度が高く、器具本体10から滴下する水滴は凍りにくく、氷柱は形成され難い。これに対し、光源にCOB型LED等の発光素子を用いた場合、発光素子の発熱量が比較的少ないため、このままでは器具本体10に氷柱が形成されやすい。また、氷柱は、器具本体10の上面10Cから雪解け水が滴下する場所、つまり、器具本体10の外周縁から形成される。

0029

氷柱が発生する環境下では、周囲温度が低く、器具本体10に堆積した雪により、器具本体10も冷却されるため、ヒートパイプの作動液の温度が低くなる。上述したように、作動液の温度が0℃以下になると、第1のヒートパイプ61の作動液が凝固し、第1のヒートパイプ61の動作が停止するため、接続部55に伝熱されたLED51の熱は、第2のヒートパイプ62により輸送される。第2のヒートパイプ62は、LED51からの熱を器具本体10の外周縁部28に輸送し、外周縁部28の温度を上昇させる。これにより、外周縁部28に氷柱が形成されるのを抑制することができる。
この構成によれば、氷柱が形成されやすい環境下では第1のヒートパイプ61の動作を停止して、第2のヒートパイプ62によって、LED51の熱を積極的に器具本体10の外周縁部28に輸送することができ、器具本体10に氷柱が形成されるのを効果的に抑制することができる。なお、第1のヒートパイプ61が動作を停止しても、第2のヒートパイプに積極的に熱を輸送し、また周囲温度が低いためLED51は十分に冷却された状態を維持できる。

0030

以上説明したように、本実施形態によれば、熱源からの熱を所定の場所に輸送する熱輸送装置100であって、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62と、を備え、第2のヒートパイプ62は、第1のヒートパイプ61よりも低い作動温度範囲を有し、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とは、熱源からの熱を異なる場所に輸送する構成とした。この構成により、第1のヒートパイプ61を主に熱源からの熱を放熱するために輸送し、第2のヒートパイプ62を主に熱源からの熱を再利用するために輸送する等、同一熱源からの熱を別の場所に運ぶことで、熱源からの熱を有効に利用することができる。
例えば、第2のヒートパイプ62は、融雪用に好適に用いることができる。第2のヒートパイプ62は、第1のヒートパイプ61よりも低い作動温度範囲を有するため、第1のヒートパイプ61の作動温度範囲より低い温度の際には、第1のヒートパイプ61の動作を停止して、第2のヒートパイプ62により輸送される熱源の熱量を増やし、効率よく融雪を行うことができる。

0031

また、本実施形態によれば、第2のヒートパイプ62の作動液は、第1のヒートパイプ61の作動液の作動範囲以下の温度で作動可能である構成とした。この構成により、第2のヒートパイプ62により輸送される熱源の熱量を増やしたい環境下では、第1のヒートパイプ61の作動液を凝固させて、第1のヒートパイプ61の動作を確実に停止させることができ、効率よく熱源の熱を利用することができる。

0032

また、本実施形態によれば、熱輸送装置100を備え、屋外に配置される照明器具1であって、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とは、光源としてのLED51に熱的に接続され、第1のヒートパイプ61と、第2のヒートパイプ62とは、LED51からの熱を、LED51を内部に備えた器具本体10の異なる場所に輸送する構成とした。この構成により、LED51からの熱を、周囲温度に応じて器具本体10の異なる場所(異なる機能部)に輸送して、各ヒートパイプ61,62の作動温度範囲の違いに基づいて、有効に利用することができる。

0033

また、本実施形態によれば、第1のヒートパイプ61は、LED51からの熱を、器具本体10の外部に放熱するように構成され、第2のヒートパイプ62は、LED51からの熱により、器具本体10に堆積した氷雪を溶かすように構成される。この構成により、第1のヒートパイプ61及び第2のヒートパイプ62が共に動作する条件下では、第1のヒートパイプ61及び第2のヒートパイプ62によりLED51の熱を輸送して、器具本体10の外部に効率よく放熱することができる。また、低温時などで器具本体10に氷雪が堆積する条件下では、第1のヒートパイプ61の動作を停止させて、第2のヒートパイプ62によって輸送される熱量を増やすことができ、効率よく器具本体10に堆積した氷雪を溶かすことができる。

0034

また、本実施形態によれば、第1のヒートパイプ61の作動液は水であり、第2のヒートパイプ62の作動液はフロンまたは代替フロンである構成とした。この構成により、作動液が0℃以下になる条件下で、第1のヒートパイプ61の動作を確実に停止させることができるとともに、第2のヒートパイプ62を−30℃以上であれば作動液が0℃以下になっても確実に動作させることができる。よって、作動液が0℃以下になった場合に、第2のヒートパイプ62によって輸送される熱量を増やし、器具本体10に堆積した氷雪を効率よく溶かすことができる。

0035

また、本実施形態によれば、第2のヒートパイプ62を、器具本体10の外周縁に沿って配置した。この構成により、器具本体10の外周縁部28の温度を上げることができるため、器具本体10から滴下する雪解け水が、器具本体10の外周縁部28で氷結して氷柱が発生するのを効率よく抑制することができる。

0036

なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。例えば、第1のヒートパイプ61,第2のヒートパイプ62からなる熱輸送装置100を照明器具の分野以外に適用して用いることもできる。

0037

1照明器具
10器具本体
28外周縁部
50光源ユニット
51LED(発光素子)
52実装基板
55 接続部
61 第1のヒートパイプ
62 第2のヒートパイプ
65放熱部
100 熱輸送装置

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