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技術 乗物用シート

出願人 トヨタ紡織株式会社
発明者 丹羽将之
出願日 2015年9月7日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-175333
公開日 2017年3月16日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-052301
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席 マットレス,及びいす,ベッドに関するその他 詰物、皮張りされた物品及びその製法
主要キーワード 各掛止孔 線ファスナ 内側アーム 外側アーム 平板部位 ワイヤ材 湾曲形 シート外側
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月16日)のものです。
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図面 (8)

課題

シートの裏面側を覆うシートカバー末端部を安定的に保持することにある。

解決手段

シートフレーム4F上に配置されたシートパッド4Pに、支持部材10に支持された第一部位PM1と、支持部材10に支持されていない第二部位PM2とが形成され、第二部位PM2におけるシートの裏面側が、シートパッド4Pの着座側から裏面側に回り込まされたシートカバー4Sにて覆われている乗物用シートにおいて、支持部材10の第二部位側の端部E2に設けられた保持部31に、第二部位PM2におけるシートの裏面側を覆うシートカバー4Sの末端部E1が保持されている。

概要

背景

この種の乗物用シートとして、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなすシートパッドと、シートパッドを覆うシートカバーとを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。この乗物用シートでは、シートクッションが、発泡樹脂製のシートパッドを有し、このシートパッドの前部が、シートフレームをなす平板状のフロントパネルにて支持される。そしてフロントパネルには、略L字状の切起こしである係合部が設けられており、この係合部が、フロントパネルの裏面から下方に向けて突出する。またシートカバーは、シートパッドの着座側被覆可能な部分と、前部側に設けられたポケット部を備える。このポケット部は、シートパッドの前部を、フロントパネルとともに差込可能な袋状の部位であり、係合部に係合可能な孔部が裏面側に設けられている。公知技術では、シートパッドの前部側をフロントパネル上に配置しつつ、シートカバーにて、シートパッドの着座側を被覆する。このときシートパッドの前部を、フロントパネルとともにシートカバーのポケット部に差込みながら、フロントパネルの係合部をポケット部の孔部に係合する。こうしてシートパッド前部及びフロントパネルの裏面をポケット部で被覆することにより見栄えの良いシート構成となる。

概要

シートの裏面側を覆うシートカバーの末端部を安定的に保持することにある。シートフレーム4F上に配置されたシートパッド4Pに、支持部材10に支持された第一部位PM1と、支持部材10に支持されていない第二部位PM2とが形成され、第二部位PM2におけるシートの裏面側が、シートパッド4Pの着座側から裏面側に回り込まされたシートカバー4Sにて覆われている乗物用シートにおいて、支持部材10の第二部位側の端部E2に設けられた保持部31に、第二部位PM2におけるシートの裏面側を覆うシートカバー4Sの末端部E1が保持されている。

目的

本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートの裏面側を覆うシートカバーの末端部を安定的に保持することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドと、前記シートパッドを被覆するシートカバーと、前記シートパッドを裏面側から支持する線状又は面状の支持部材とを備え、前記シートフレームの枠内に前記支持部材が配置された状態で、前記支持部材の端部が、前記シートフレームの枠内に設けられた掛止部に掛止められているとともに、前記シートフレーム上に配置された前記シートパッドに、前記支持部材に支持された第一部位と、前記支持部材に支持されていない第二部位とが形成され、前記第二部位におけるシートの裏面側が、前記シートパッドの着座側から裏面側に回り込まされた前記シートカバーにて覆われている乗物用シートにおいて、前記支持部材の第二部位側の端部に設けられた保持部に、前記第二部位におけるシートの裏面側を覆う前記シートカバーの末端部が保持されている乗物用シート。

請求項2

前記保持部が、前記シートカバーの末端部が着座側に向けて引っ張られる力を利用して前記支持部材の第二部位側の端部から離れる方向に相対移動可能とされている請求項1に記載の乗物用シート。

請求項3

前記保持部が、前記支持部材の第二部位側の端部から分岐しながら前記第二部位側に突出して配置されている請求項1又は2に記載の乗物用シート。

請求項4

前記支持部材が、前記シートパッドを支持可能な金属製の面材又は線材と、前記面材又は線材の少なくとも一部を被覆する樹脂製の被覆部とを有するとともに、前記保持部が、前記被覆部のみにて形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗物用シート。

技術分野

0001

本発明は、シートフレーム上に配置されたシートパッドと、シートパッドの着座側からシートの裏面側にかけての部分を覆うシートカバーとを備えた乗物用シートに関する。

背景技術

0002

この種の乗物用シートとして、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなすシートパッドと、シートパッドを覆うシートカバーとを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。この乗物用シートでは、シートクッションが、発泡樹脂製のシートパッドを有し、このシートパッドの前部が、シートフレームをなす平板状のフロントパネルにて支持される。そしてフロントパネルには、略L字状の切起こしである係合部が設けられており、この係合部が、フロントパネルの裏面から下方に向けて突出する。またシートカバーは、シートパッドの着座側を被覆可能な部分と、前部側に設けられたポケット部を備える。このポケット部は、シートパッドの前部を、フロントパネルとともに差込可能な袋状の部位であり、係合部に係合可能な孔部が裏面側に設けられている。公知技術では、シートパッドの前部側をフロントパネル上に配置しつつ、シートカバーにて、シートパッドの着座側を被覆する。このときシートパッドの前部を、フロントパネルとともにシートカバーのポケット部に差込みながら、フロントパネルの係合部をポケット部の孔部に係合する。こうしてシートパッド前部及びフロントパネルの裏面をポケット部で被覆することにより見栄えの良いシート構成となる。

先行技術

0003

特開2015−66222号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで公知技術では、ポケット部の裏面が、フロントパネルの途中に設けた係合部に係合されている。しかしながら係合部から先のポケット部の末端部分は、シートフレーム等の他部材に係合されておらずやや不安定な状態におかれていた。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートの裏面側を覆うシートカバーの末端部を安定的に保持することにある。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッドと、シートパッドを被覆するシートカバーと、シートパッドを裏面側から支持する線状又は面状の支持部材とを備える。本発明では、シートフレームの枠内に支持部材が配置された状態で、支持部材の端部が、シートフレームの枠内に設けられた掛止部に掛止められている。そしてシートフレーム上に配置されたシートパッドに、支持部材に支持された第一部位と、支持部材に支持されていない第二部位とが形成され、第二部位におけるシートの裏面側が、シートパッドの着座側から裏面側に回り込まされたシートカバーにて覆われている。この種の構成では、シートの裏面側を覆うシートカバーの末端部を安定的に保持できることが望ましい。

0006

そこで本発明では、支持部材の第二部位側の端部に設けられた保持部に、第二部位におけるシートの裏面側を覆うシートカバーの末端部が保持されている。本発明では、第二部位におけるシートの裏面側をシートカバーで覆いつつ、シートカバーの末端部を、シートパッドの裏面側に設けられた支持部材を利用して安定的に保持することができる。

0007

第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、保持部が、シートカバーの末端部が着座側に向けて引っ張られる力を利用して支持部材の第二部位側の端部から離れる方向に相対移動可能とされている。本発明では、シートカバーが過度張引などされた際に、シートカバーのテンションを保持部の相対移動により吸収することで、支持部材に過度のテンションがかかることを好適に阻止することができる。

0008

第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、保持部が、支持部材の第二部位側の端部から分岐しながら第二部位側に突出して配置されている。本発明では、支持部材の第二部位側の端部から保持部が突出して配置されるため、シートカバーの末端部を、支持部材の第二部位側の端部に極力邪魔されることなく保持部に取付けて保持させることができる。

0009

第4発明の乗物用シートは、第1発明〜第3発明のいずれかの乗物用シートにおいて、支持部材が、シートパッドを支持可能な金属製の面材又は線材と、面材又は線材の少なくとも一部を被覆する樹脂製の被覆部とを有するとともに、保持部が、被覆部のみにて形成されている。本発明では、保持部が樹脂製の被覆部にて形成されていることから、シートカバーの末端部が、保持部との接触によって破損することを極力回避することができる。

発明の効果

0010

本発明に係る第1発明によれば、シートの裏面側を覆うシートカバーの末端部を安定的に保持することができる。また第2発明によれば、シートカバーの末端部を安定的且つ性能良く保持することができる。また第3発明によれば、シートカバーの末端部を安定的且つより性能良く保持することができる。そして第3発明によれば、シートカバーの末端部を安定的且つさらに性能よく保持することができる。

図面の簡単な説明

0011

乗物用シートの一部透視側面図である。
シートカバーとシートパッドを裏面から見た斜視図である。
シートフレームと支持部材の上面図である。
支持部材の斜視図である。
支持部材一部の斜視図である。
支持部材一部の拡大斜視図である。
シートクッションの断面図である。

実施例

0012

以下、本発明を実施するための形態を、図1図7を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DW、乗物用シート右方に符号R、乗物用シート左方に符号Lを付す。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。本実施例では、シートクッション4の後部にシートバック6の下部が起倒可能に連結するとともに、起立状態のシートバック6の上部にヘッドレスト8が配設される。

0013

[シートクッション]
シートクッション4は、図1及び図7を参照して、上述の基本構成4F,4P,4Sと、支持部材10を有する(各部材の詳細は後述)。本実施例では、後述するようにシートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置しつつシートカバー4Sで被覆する。このときシートパッド4Pの中央から後部にかけての部分(後述の第一部位PM1)が、シートフレーム4Fの枠内に設けられた支持部材10にて支持されるとともに、シートパッド4Pの前部(後述の第二部位PM2)が、支持部材10に支持されず且つ第一部位PM1の前方に配置する。そしてシートカバー4Sを、シートパッド4Pに被せつつその着座側から裏面側に回り込ませて配置する。このときシートの見栄えなどを考慮して、シートカバー4Sにて第二部位PM2におけるシート裏面側を覆うのであるが、この種の構成では、シートの裏面側に配置されたシートカバー4Sの末端部E1を安定的に保持できることが望ましい。そこで本実施例では、後述の構成にて、シートの裏面側を覆うシートカバー4Sの末端部E1を安定的に保持することとした。以下、各構成について詳述する。

0014

[基本構成]
シートパッド4Pは、図2及び図7を参照して、シート外形をなす上面視で略矩形の部材であり、乗員を弾性的に支持可能である。このシートパッド4Pの材質は特に限定しないが、例えばポリウレタンフォーム密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。そしてシートパッド4Pは、後述のシートフレーム4F上に配置可能な寸法を有するとともに、シート前後方向における長さ寸法が後述の支持部材10よりも長く設定されている。このためシートパッド4Pには、後述するように、シートフレーム4Fに配置された状態において、支持部材10に支持される第一部位PM1と、支持部材10に支持されず且つ第一部位PM1の前方に配置する第二部位PM2が形成されることとなる。

0015

またシートカバー4Sは、図2及び図7を参照して、シートパッド4Pを被覆可能な面材であり、カーペット部材4sが取付けられてなるポケット部2sを備える。このシートカバー4Sの材質は特に限定しないが、例えば布帛織物編物,不織布)や皮革天然皮革合成皮革)で形成できる。またポケット部2sは、シートカバー4Sの前部に設けられた袋状の部位であり、シートカバー4S前部の周縁に面状のカーペット部材4sを縫合等の手法で取付けることで形成できる。この種のカーペット部材4sの素材として、シートカバー4Sで例示の材質を用いることができるが、着座側を覆うシートカバー4S部分よりも曲げ剛性の高い素材が好ましく、例えば厚手の不織布やフェルトを好適に用いることができる。本実施例においては、後述するシートパッド4Pにシートカバー4Sが被覆された状態を基準として、シートカバー4Sの一部をなすカーペット部材4sが第二部位PM2におけるシートの裏面側を被覆する。そしてこの状態においてカーペット部材4sの後端部側が、シートカバー4Sの末端部E1をなして後述の保持部に保持されることとなる。

0016

また本実施例のポケット部2sには、図2及び図7を参照して、折返部6sと、一対の係合孔7s,8sと、一対の掛止孔9s,10sが設けられている。折返部6sは、カーペット部材4sを厚み方向に略S字状に折り返した状態で縫合された部位であり、シート幅方向に向けてカーペット部材4sを横断するように形成される。この折返部6sは、シートカバー4Sの被覆時を基準として、シート前後方向におけるカーペット部材4sの途中に形成されており、後述するフロントフレーム4Faの係合爪7f,8fの形成位置を横切るように配置される。そして図7を参照して、折返部6sには、シート幅方向に延びる一対のワイヤ材W1,W2が挿入されており、これら一対のワイヤ材W1,W2は、それぞれシート幅方向に向きながらシート前後方向に適宜の間隔をあけて配置する。また一対の係合孔7s,8sは、折返部6sを厚み方向に貫通する孔部であり、一対のワイヤ材W1,W2の間に形成される。これら一対の係合孔7s,8sは、図2を参照して、シート幅方向に適宜の間隔をあけて形成されて、それぞれ後述するシートフレーム4Fの対応する係合爪7f,8fを挿通可能な位置に配置する。そして一対の掛止孔9s,10sは、カーペット部材4sを厚み方向に貫通する孔部であり、図2及び図7を参照して、各係合孔7s,8sと各係合爪7f,8fの係合箇所よりもカーペット部材4sの後端部側であるシートカバー4Sの末端部E1に形成される。これら一対の掛止孔9s,10sは、シート幅方向に適宜の間隔をあけて形成されており、それぞれ後述する支持部材10の対応する保持部31,32を挿通可能な位置に配置する。なお本実施例においては、図2を参照して、シートカバー4Sの被覆時を基準として、一方の係合孔7sと一方の掛止孔9sがシート右側に配置し、他方の係合孔8sと他方の掛止孔10sがシート左側に配置する。

0017

そしてシートフレーム4Fは、典型的に金属製で略矩形の枠体であり、図3を参照して、フロントフレーム4Faと、一対のサイドフレーム4Fbと、本発明の掛止部に相当する第一掛止部4Fcと、第二掛止部4Fdを有する。フロントフレーム4Faは、シートフレーム4F前部を構成する平板状の部材であり、図2及び図7を参照して、カーペット部材4sに係合可能な一対の係合爪7f,8fがシート幅方向に適宜の間隔をあけて形成されている。一対の係合爪7f,8fは、それぞれフロントフレーム4Faを略L字状に切起こしてなる部位であり、フロントフレーム4Faの裏面から起立したのち後方に向けて屈曲する。そして一方の係合爪7fが、シート右側に形成されて一方の係合孔7sに挿通可能に配置され、他方の係合爪8fが、シート左側に形成されて他方の係合孔8sに挿通可能に配置される。また一対のサイドフレーム4Fbは、それぞれシートフレーム4F側部を構成する平板状の部材であり、シート左右で互いに対面状に配置する。また第一掛止部4Fcは、シート幅方向に長尺パイプ状の部材であり、フロントフレーム4Faの後方に配置されて一対のサイドフレーム4Fbの前部でこれらの間に橋渡し状に設けられる。また第二掛止部4Fdは、シート幅方向に長尺なパイプ状の部材であり、一対のサイドフレーム4Fbの後部でこれらの間に橋渡し状に設けられる。そして第一掛止部4Fcと第二掛止部4Fdは、シート前後方向において適宜の間隔で離間して配置しており、これら掛止部4Fc,4Fdの間に後述する支持部材10が配設されることとなる。

0018

[支持部材]
支持部材10は、図3及び図4を参照して、上面視で略矩形をなすように配置された複数の線材からなる部材であり、シートパッド4Pを裏面側から支持できる。この支持部材10は、一対の支持部(第一支持部11,第二支持部12)と、一対の連結部(第一連結部14,第二連結部16)と、複数のブラケットBM1〜BM9と、複数の引掛部21a〜21d,22a,22bと、一対の保持部31,32を有する。そして支持部材10は、シートフレーム4Fの枠内において第一掛止部4Fcと第二掛止部4Fdの間に配置可能な寸法を有しており、前後方向における寸法がシートパッド4Pよりも小さくされている。ここで支持部材10をなす各支持部11,12と各連結部14,16は金属製の線状部材であり、各ブラケットBM1〜BM9は適度な剛性を備える硬質樹脂製の平板状又は筒状の部材である。この種の硬質樹脂として、ポリプロピレン樹脂ポリエチレン樹脂ポリエステル樹脂ポリアミド樹脂ポリアセタール樹脂ABS樹脂ポリカーボネート樹脂アクリル系樹脂スチレン系樹脂ポリ塩化ビニル樹脂を例示できる。

0019

そして第一支持部11は、シート右側に配置する上方視で略U字状の線材であり、シートパッド4Pを支持可能な剛性と適度な可撓性を備える。この第一支持部は、シートフレーム4Fに取付けられた状態において、シート前方に延びる一対のアーム部(第一内側アーム部11a,第一外側アーム部11b)を有する。第一内側アーム部11aは、シート幅方向に向けて略S字状に適宜屈曲しながら、シート幅方向におけるシート内方(第一支持部11においては左側)に配置する。また第一外側アーム部11bは、シート幅方向に向けて略S字状に適宜屈曲しながら、シート外側(第一支持部11においては右側)に配置する。そして第一内側アーム部11aと第一外側アーム部11bの後部は、略矩形をなす平板状の第一ブラケットBM1にて連結されている。また第二支持部12は、シート左側に配置する上方視で略U字状の線バネであり、第一支持部11と同様に、右側に配置する第二内側アーム部12aと、左側に配置する第二外側アーム部12bと、両アーム部12a,12bの後部を連結する第二ブラケットBM2を有する。

0020

本実施例では、図3を参照して、第一支持部11と、第二支持部12を、シート幅方向に適宜の間隔をあけて並列配置する。この状態で各支持部11,12の前部に、シート幅方向に長尺な棒材である第一連結部14を配置して、これら各部11,12,14を複数の前側ブラケットBM3〜BM6で連結する。これら前側ブラケットBM3〜BM6は、それぞれ上面視でクランク状に屈曲する筒状部材である。そして右側の前側ブラケットBM3,BM4に、第一連結部14と第一支持部11がそれぞれ挿通された状態で保持され、左側の前側ブラケットBM4,BM5に、第一連結部14と第二支持部12がそれぞれ挿通された状態で保持されている。

0021

また各支持部11,12の後部に、シート幅方向に長尺な棒材である第二連結部16を配置して、これら各部11,12,16を複数の後側ブラケットBM7〜BM9で連結する。左右に配置する各後側ブラケットBM7,BM8は、それぞれクランク状に屈曲する筒状部材であり、中央に配置する後側ブラケットBM9は直線状の筒状部材である。そして右側の後側ブラケットBM7に、第二連結部16と第一外側アーム部11bがそれぞれ挿通されて保持され、左側の後側ブラケットBM8に、第二連結部16と第二外側アーム部12bがそれぞれ挿通された状態で保持されている。また中央の後側ブラケットBM9に、第二連結部16と第一内側アーム部11aと第二内側アーム部12aがそれぞれ挿通された状態で保持されている。

0022

[引掛部]
複数の引掛部(第一引掛部21a〜21d,第二引掛部22a,22b)は、図3を参照して、シートフレーム4Fの対応する掛止部4Fc,4Fdに引掛可能な部位である。第一引掛部21a〜21dは、それぞれ第一掛止部4Fcに引掛可能な部位であり、本発明における支持部材の第二部位側の端部に相当する前端部E2で形成されている。本実施例においては、図5を参照して、第一引掛部21a〜21dが、アルファベット順にシート右側から左側に向けて並列して配置されるように、それぞれ対応するアーム部11b,11a,12a,12bの前端で形成されている。そしてこれら複数の第一引掛部21a〜21dの基本構成は略同一であることから、もっとも右側に配置する第一引掛部21aを一例にその詳細を以下に説明する。

0023

この第一引掛部21aは、図5及び図6を参照して、前方に向けて凸の略半円弧状をなしており、第一外側アーム部11bの前端と、同アーム部の前端を覆う樹脂製の被覆部26とからなる。ここで被覆部26をなす樹脂(種類)は特に限定しないが、適度な強度と若干の可撓性を備えることが好ましく、上述のブラケットで例示の硬質樹脂を使用できる。そして被覆部26の内側は、第一掛止部4Fcに沿って配置可能な湾曲形状をなしている。この被覆部26の上端内面は略平坦とされているが、被覆部26の下端内面には、一対の立壁部27,28が設けられている。これら一対の立壁部27,28は、被覆部26の内面から起立する平板部位であり、シート幅方向に適宜の間隔で離間して配置する。このように一対の立壁部27,28を形成することにより、第一引掛部21aと第一掛止部4Fcの接触面積が低減される。このためシートパッド4Pから荷重を受けた際には、第一掛止部4Fcに対して第一引掛部21aがスムーズに摺動しながら、支持部材10が、下方に撓み変形することとなり、支持部材10の支持性能の向上に資する構成となる。

0024

また第二引掛部22a,22bは、図3を参照して、それぞれ第二掛止部4Fdに引掛可能な部位であり、支持部材10の後端と、一対の他の被覆部26aからなる。一方の第二引掛部22aは、第一支持部11の後端を側面視で略横U字状をなすように下方に湾曲させることで形成されている。また他方の第二引掛部22bも、第二支持部12の後端を側面視で略横U字状をなすように下方に湾曲させることで形成されている。そして各他の被覆部26aは、上述の被覆部26と同一の素材からなる側面視で横U字状の部材であり、各第二引掛部22a,22bの第二掛止部4Fdに当接可能な部分を覆っている。

0025

[保持部]
一対の保持部(第一保持部31,第二保持部32)は、図5を参照して、それぞれ支持部材10の前端部E2に設けられた部位であり、図2を参照して、シートカバー4Sの末端部E1を保持することができる。本実施例では、第一保持部31が、もっとも右側に配置する第一外側アーム部11bの第一引掛部21aに設けられており、シートカバー4Sの一方の掛止孔9sに挿通可能に配置されている。また第二保持部32が、もっとも左側に配置する第二外側アーム部12bの第一引掛部21dに設けられており、シートカバー4Sの他方の掛止孔10sに挿通可能に配置されている。そしてこれら一対の保持部31,32の基本構成は略同一であることから、第一保持部31を一例にその詳細を説明する。

0026

この第一保持部31は、図5及び図6を参照して、第一引掛部21aの下端部で両立壁部27,28から分岐しながら前方(後述の第二部位PM2側)に突出して離間配置する平板状の部位である。そして第一保持部31は、内部に隙間のない中実構造を有するとともに、図7を参照して、支持部材10の取付け状態を基準として上方から下方に向かうにつれて次第に後方に向けて傾斜している。このため第一保持部31が適度な強度と支持性能を有して、通常のテンションのかかった状態におけるシートカバー4Sの末端部E1を好適に保持することができる。さらに第一保持部31は、図6を参照して、第一外側アーム部11bの先端11b1が配置されておらず被覆部26のみの中実構造として形成されて若干の可撓性を備えている。このため第一保持部31の撓み変形が元の形状に戻る弾性力によって被覆部26にテンションを付与でき仕上がりが向上する。そして第一保持部31の自由端側は、シートカバー4Sの末端部E1が前方に過度に張引された際には、その力を利用して、第一引掛部21aから離れる方向に撓み変形可能(相対移動可能)とされている。

0027

[シートクッションの組付け作業]
図3を参照して、支持部材10を、シートフレーム4Fの枠内に配設して、シートパッド4Pを裏面から支持可能に配置する。このとき支持部材10前端の各第一引掛部21a〜21dを、それぞれ上方且つ前方から第一掛止部4Fcに掛止する。また支持部材10後端の各第二引掛部22a,22bを、それぞれ上方且つ後方から第二掛止部4Fdに掛止する。こうして支持部材10が、シートフレーム4Fの枠内において第一掛止部4Fcと第二掛止部4Fdの間に設けられて、シートパッド4Pを裏面から支持可能に配置することとなる。このとき各引掛部21a〜21d,22a,22bと各掛止部4Fc,4Fdはともに金属製であるが、樹脂製の被覆部26,26aを介して互いに当接するため、これらの接触が原因の異音が極力発生しにくい構成である。

0028

つぎに図7を参照して、シートパッド4Pを、支持部材10を介してシートフレーム4F上に配置しつつシートカバー4Sで被覆する。このときシートパッド4Pの中央から後部にかけての部分である第一部位PM1が裏面側から支持部材10に支持される。またシートパッド4Pの前部である第二部位PM2が、支持部材10に支持されず且つ第一部位PM1の前方でフロントフレーム4Fa上に配置される。そしてシートカバー4Sの前部側を、シートパッド4Pに被せつつその着座側から裏面側に回り込ませて配置する。このときシートの見栄えなどを考慮して、シートカバー4Sにて第二部位PM2におけるシート裏面側を覆う。本実施例においては、シートパッド4Pの前部である第二部位PM2を、フロントフレーム4Faとともにシートカバー4Sのポケット部2sに差込みながら、図2を参照して、各係合爪7f,8fをポケット部2sの対応する係合孔7s,8sに係合する。こうして第二部位PM2におけるシート裏面側をカーペット部材4sで被覆するのであるが、この種の構成では、シートパッド4Pの裏面側を覆うシートカバー4Sの末端部E1を安定的に保持できることが望ましい。

0029

本実施例では、図5を参照して、支持部材10の第二部位側の端部(前端部E2)である第一引掛部21a,21dに各保持部31,32が設けられている。そこで図2及び図7を参照して、シートカバー4Sの被覆作業時において、カーペット部材4sの後部であるシートカバー4Sの末端部E1を支持部材10側に張引しながら、同末端部E1の各掛止孔9s,10sに、対応する保持部31,32をそれぞれ挿通する。こうすることでカーペット部材4sにてシートの裏面側を覆いながら、シートカバー4Sの末端部E1を、支持部材10の各保持部31,32で安定的に保持することができる。このとき各保持部31,32が、支持部材10の左右両端に配置するため、シートカバー4Sの末端部E1をシート幅方向においてバランスよく保持できる。また各保持部31,32が、対応する第一引掛部21a,21dの両立壁部27,28から前方に突出して離間配置するため、シートカバー4Sの末端部E1を、対応する第一引掛部21a,21dに極力邪魔されることなく各保持部31,32に取付けることができる。さらに各保持部31,32が樹脂製の被覆部26にて形成されていることから、各掛止孔9s,10sの周縁等が、各保持部31,32との接触によって破損することを極力回避することができる。

0030

ところでこの種のシート構成においては、着座側から大荷重を受けた際にシートパッド4Pが大きく凹み変形することで、シートカバー4Sの末端部E1が前方に引っ張られることがある。このとき本実施例では、シートカバー4Sによる過度の引張により、支持部材10に想定外のテンションがかかって支持性能が悪化することが懸念される。そこで本実施例では、各保持部31,32がともに被覆部26のみで形成されて若干の可撓性を備えている。このため各保持部31,32の自由端側は、シートカバー4Sの末端部E1が前方に過度に張引された際には、その力を利用して、第一引掛部21aから離れる方向に撓み変形して相対移動する。こうしてシートカバー4Sの過度のテンションを、各保持部31,32の前方への相対移動により吸収することで、支持部材10に過度のテンションがかかることを好適に阻止することができる。

0031

以上説明したとおり本実施例では、第二部位PM2におけるシートの裏面側をシートカバー4Sで覆いつつ、シートカバー4Sの末端部E1を、支持部材10を利用して安定的に保持することができる。また本実施例では、シートカバー4Sが過度に張引などされた際に、シートカバー4Sのテンションを各保持部31,32の相対移動により吸収することで、支持部材10に過度のテンションがかかることを好適に阻止することができる。また本実施例では、支持部材10の第二部位側の端部(前端部E2)から各保持部31,32が突出して配置するため、シートカバー4Sの末端部E1を、支持部材10の第二部位側の端部(前端部E2)に極力邪魔されることなく各保持部31,32に取付けて保持させることができる。そして本実施例では、各保持部31,32が樹脂製の被覆部26のみにて形成されていることから、シートカバー4Sの末端部E1が、各保持部31,32との接触によって破損することを極力回避することができる。このため本実施例によれば、シートの裏面側を覆うシートカバー4Sの末端部E1を安定的に保持することができる。

0032

本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、各保持部31,32の構成(形状,寸法,形成位置,形成数など)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば保持部は、各引掛部の少なくとも一つに形成することができる。また保持部は、各引掛部から第二部位側に突出して配置する場合のほか、シート幅方向に突出させることもできる。また各保持部は、支持部材の各アーム部そのもので形成されていてもよい。また保持部として、支持部材の第二部位側の端部に設けた面材を用いることができる。そして面材としての保持部に、シートカバーの末端部を、面ファスナ線ファスナなどの構成、縫合や接着融着等の手法を介して保持することができる。また面材としての保持部に孔部を設け、この孔部に、シートカバーの末端部に設けた突部を挿通して保持することもできる。

0033

また本実施形態では、支持部材10の構成(形状,寸法,各種構成など)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば支持部材は、複数又は単数の線材のほか、平板状の部材で形成されていてもよい。また支持部材の端部と掛止部は、互いに掛止可能であればよく、各種の構成を取り得る。例えば掛止部として上方または下方に突出する略L字状の突部を設け、この掛止部に、略J字状とされた支持部材の端部をシート幅方向から掛け止めることができる。

0034

また本実施例では、第二部位PM2としてシートパッド4Pの前部を例示したが、第二部位は、シートパッドの前部、後部、側部の少なくとも一つの部位に形成することができる。そして第二部位の形成位置に応じて、支持部材における保持部の形成位置を設定することができる。例えば第二部位が、シートパッドの後部である場合には、支持部材の第二引掛部に保持部を設けることができる。そしてシートカバーは、第二部位におけるシート裏面側を覆う際に、シートフレームのほか、ケーブルワイヤなどの線材や各種のブラケット(第二部位の裏面に配置する他部材)をシート裏面から覆うことができる。なお乗物用シートから係合孔と係合爪を適宜省略することもできる。

0035

また本実施形態では、シートクッションを一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバックなどの各種シート構成部材に適用できる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機電車などの乗物用シート全般に適用できる。

0036

2乗物用シート
4シートクッション
6シートバック
8ヘッドレスト
4Fシートフレーム
4Faフロントフレーム
4Fbサイドフレーム
4Fc 第一掛止部(本発明の掛止部)
4Fd 第二掛止部
7f,8f係合爪
4Pシートパッド
PM1 シートパッドの第一部位
PM2 シートパッドの第二部位
4Sシートカバー
2sポケット部
4sカーペット部材
6s 折返部
7s,8s係合孔
9s,10s掛止孔
10支持部材
11 第一支持部
12 第二支持部
21a〜21d 第一引掛部
22a,22b 第二引掛部
26被覆部
27,28立壁部
31 第一保持部
32 第二保持部
BM1〜BM9ブラケット
E1 シートカバーの末端部
E2 支持部材の前端部(第二部位側の端部)

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