図面 (/)

技術 異物除去方法及び異物除去装置

出願人 サッポロビール株式会社
発明者 保坂将志久保山幸広有ヶ谷剛志粟屋祥彦
出願日 2015年9月8日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2015-176841
公開日 2017年3月16日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2017-051897
状態 特許登録済
技術分野 清浄化一般 基本的包装技術VIII(熱収縮包装・殺菌包装)
主要キーワード 除電イオン 除電エア 丸棒部材 混合ミスト 缶製品 リンサー 内部洗浄 除電状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

缶胴洗浄する段階において、異物をより確実に除去することができる異物除去方法及び異物除去装置を提供する。

解決手段

一形態の異物除去装置は、缶胴Cの洗浄を行って缶胴Cに付着した異物を除去する異物除去装置1である。異物除去装置1は、缶胴Cを搬送する搬送ラインLと、搬送された缶胴Cに除電エアDを噴きつける除電エア噴きつけ装置20と、除電エア噴きつけ装置20によって除電エアDが噴きつけられた後に、缶胴Cを洗浄するリンサー10とを備える。

概要

背景

ビールアルコール飲料又は清涼飲料等を充填する缶製品資材は、缶胴缶蓋によって構成される。缶胴は、飲料等を充填する前にリンサーと呼ばれる洗浄機によって洗浄される。リンサーには搬送ラインを通過してきた缶胴が搬送され、このリンサーでは水又は空気を用いて缶胴の内面を洗浄する洗浄工程が実行される。この洗浄工程は、缶胴の開口を下に向けて缶胴を反転させる工程と、反転させた缶胴に水又は空気を噴きつけて缶胴を洗浄する工程と、洗浄した缶胴の開口を上に向けて缶胴を正転させる工程とを含んでいる。

特開2012−86113号公報には、缶胴を搬送する搬送装置と、缶胴の搬送方向に沿って所定のピッチで配置された複数の2流体ノズルと、缶胴の搬送経路における2流体ノズルの下流側に配置された1つの1流体ノズルとを備えたリンサーが記載されている。2流体ノズルは、加圧された気体洗浄水とが混合された気水混合ミストを、搬送された缶胴の内面に噴射する。この気水混合ミストは霧状の水粒子であり、2流体ノズルは、この気水混合ミストを円錐形状又は扇形状に噴射する。1流体ノズルは、洗浄水のみをの内面に噴射する。1流体ノズルは、缶胴の内面に多量の洗浄水を噴きつけて缶胴の内面をすすぎいする。

概要

缶胴を洗浄する段階において、異物をより確実に除去することができる異物除去方法及び異物除去装置を提供する。一形態の異物除去装置は、缶胴Cの洗浄を行って缶胴Cに付着した異物を除去する異物除去装置1である。異物除去装置1は、缶胴Cを搬送する搬送ラインLと、搬送された缶胴Cに除電エアDを噴きつける除電エア噴きつけ装置20と、除電エア噴きつけ装置20によって除電エアDが噴きつけられた後に、缶胴Cを洗浄するリンサー10とを備える。

目的

本発明は、缶胴を洗浄する段階において、異物をより確実に除去することができる異物除去方法及び異物除去装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

缶胴洗浄を行って前記缶胴に付着した異物を除去する異物除去方法であって、前記缶胴を搬送する工程と、搬送された前記缶胴に除電エアを噴きつける工程と、前記除電エアを噴きつける工程で前記除電エアが噴きつけられた後に、前記缶胴を洗浄する工程と、を備えた異物除去方法。

請求項2

前記缶胴を洗浄する工程の前に前記缶胴が下向きとなるように前記缶胴を反転させる工程を備え、前記除電エアを噴きつける工程は、前記缶胴を反転させる工程の前に行われる、請求項1に記載の異物除去方法。

請求項3

前記缶胴を洗浄する工程の前に前記缶胴が下向きとなるように前記缶胴を反転させる工程を備え、前記除電エアを噴きつける工程は、前記缶胴を反転させる工程の後に行われる、請求項1に記載の異物除去方法。

請求項4

前記除電エアを噴きつける工程は、前記缶胴の開口部に上から前記除電エアを噴きつけることによって行われる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の異物除去方法。

請求項5

缶胴の洗浄を行って前記缶胴に付着した異物を除去する異物除去装置であって、前記缶胴を搬送する搬送部と、搬送された前記缶胴に除電エアを噴きつける除電エア噴きつけ部と、前記除電エア噴きつけ部によって前記除電エアが噴きつけられた後に、前記缶胴を洗浄する洗浄部と、を備えた異物除去装置。

技術分野

0001

本発明は、缶胴に付着した異物を除去する異物除去方法及び異物除去装置に関する。

背景技術

0002

ビールアルコール飲料又は清涼飲料等を充填する缶製品資材は、缶胴と缶蓋によって構成される。缶胴は、飲料等を充填する前にリンサーと呼ばれる洗浄機によって洗浄される。リンサーには搬送ラインを通過してきた缶胴が搬送され、このリンサーでは水又は空気を用いて缶胴の内面を洗浄する洗浄工程が実行される。この洗浄工程は、缶胴の開口を下に向けて缶胴を反転させる工程と、反転させた缶胴に水又は空気を噴きつけて缶胴を洗浄する工程と、洗浄した缶胴の開口を上に向けて缶胴を正転させる工程とを含んでいる。

0003

特開2012−86113号公報には、缶胴を搬送する搬送装置と、缶胴の搬送方向に沿って所定のピッチで配置された複数の2流体ノズルと、缶胴の搬送経路における2流体ノズルの下流側に配置された1つの1流体ノズルとを備えたリンサーが記載されている。2流体ノズルは、加圧された気体洗浄水とが混合された気水混合ミストを、搬送された缶胴の内面に噴射する。この気水混合ミストは霧状の水粒子であり、2流体ノズルは、この気水混合ミストを円錐形状又は扇形状に噴射する。1流体ノズルは、洗浄水のみをの内面に噴射する。1流体ノズルは、缶胴の内面に多量の洗浄水を噴きつけて缶胴の内面をすすぎいする。

先行技術

0004

特開2012−86113号公報

発明が解決しようとする課題

0005

缶胴に何らかの異物が付着していた場合、当該異物を前述の洗浄工程で確実に除去する必要がある。しかしながら、缶胴が搬送ラインを通過してリンサーに搬送されるまでの間に、付着している異物と缶胴の金属面との間に摩擦が発生することがあり、この摩擦によって上記の異物が静電気を帯びる場合がある。このように静電気を帯びた異物は、静電気によって缶胴の金属面に付着しているので、缶胴を洗浄する工程で水及び空気を噴きつけても除去されないことがある。従って、缶胴を洗浄する段階で異物をより確実に除去することが求められる。

0006

そこで、本発明は、缶胴を洗浄する段階において、異物をより確実に除去することができる異物除去方法及び異物除去装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る異物除去方法は、缶胴の洗浄を行って缶胴に付着した異物を除去する異物除去方法であって、缶胴を搬送する工程と、搬送された缶胴に除電エアを噴きつける工程と、除電エアを噴きつける工程で除電エアが噴きつけられた後に、缶胴を洗浄する工程と、を備える。

0008

本発明に係る異物除去方法によれば、搬送された缶胴には洗浄前に除電エアが噴きつけられる。このように除電エアが搬送された缶胴に噴きつけられることによって缶胴と異物の帯電が解消されるので、缶胴に付着した異物の静電気を解消することができる。従って、静電気による缶胴の金属面への異物の付着を解消することができるので、その後の缶胴を洗浄する工程において、異物を一層確実に除去することができる。

0009

また、缶胴を洗浄する工程の前に缶胴が下向きとなるように缶胴を反転させる工程を備え、除電エアを噴きつける工程は、缶胴を反転させる工程の前に行われてもよい。この場合、缶胴を反転させる工程が除電エアを噴きつける工程の後に実行されるので、缶胴の搬送経路におけるリンサーの上流側に除電エアを噴きつける装置を配置することができる。従って、缶胴をリンサーに搬送する前に缶胴の金属面への異物の付着を解消することができる。

0010

また、缶胴を洗浄する工程の前に缶胴が下向きとなるように缶胴を反転させる工程を備え、除電エアを噴きつける工程は、缶胴を反転させる工程の後に行われてもよい。これにより、缶胴を洗浄する工程の直前に除電エアを缶胴に吹き付けることができるので、缶胴の除電状態が確実に維持された状態で缶胴の洗浄を行える。従って、静電気が解消された異物を洗浄の段階で一層確実に除去することができる。

0011

また、除電エアを噴きつける工程は、缶胴の開口部に上から除電エアを噴きつけることによって行われてもよい。この場合、除電エアを噴きつける装置を、搬送される缶胴の上方に設置することができる。これにより、搬送される缶胴の側方又は下方に除電エアを噴きつける装置を設置した場合と比較して、除電エアを噴きつける装置を容易に設置することができる。

0012

本発明に係る異物除去装置は、缶胴の洗浄を行って缶胴に付着した異物を除去する異物除去装置であって、缶胴を搬送する搬送部と、搬送された缶胴に除電エアを噴きつける除電エア噴きつけ部と、除電エア噴きつけ部によって除電エアが噴きつけられた後に、缶胴を洗浄する洗浄部と、を備える。

0013

本発明に係る異物除去装置によれば、搬送部によって搬送された缶胴に、洗浄前に除電エアが噴きつけられる。従って、この除電エアによって洗浄前に缶胴の帯電が解消されるので、異物の静電気を洗浄前に解消することができる。よって、静電気による缶胴の金属面への異物の付着を解消することができるので、その後の缶胴の洗浄において、異物を一層確実に除去することができる。

発明の効果

0014

本発明によれば、缶胴を洗浄する段階において、異物をより確実に除去することができる。

図面の簡単な説明

0015

第1実施形態の異物除去装置を示す概略構成図である。
缶胴の内面に対して除電エアの噴きつけを行う状態を示す断面図である。
図1の異物除去装置で行われる各工程を示すフローチャートである。
第2実施形態の異物除去装置を示す概略構成図である。
図4の異物除去装置で行われる各工程を示すフローチャートである。
変形例に係る異物除去装置を示す概略構成図である。

実施例

0016

以下、図面を参照して、缶胴の異物除去方法及び異物除去装置の実施形態について詳細に説明する。図中において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、図1図4及び図6では、図示を分かりやすくするため、機器の詳細な構造を一部省略して図示している。

0017

(第1実施形態)
図1及び図2に示されるように、第1実施形態の異物除去装置1は、例えば、缶胴Cに飲料等の内容物を充填し、充填後の缶胴Cに缶蓋を被せて巻き締め加工を行う充填工場に設けられている。缶胴Cは、例えば、底部C1と底部C1の反対側に位置する開口部C2とを有する有底円筒状に形成された金属缶である。

0018

異物除去装置1は、缶胴Cを洗浄するリンサー(洗浄部)10を備える。缶胴Cは、搬送ライン(搬送部)L上で搬送されてからリンサー10に到達し、リンサー10によって洗浄された後に内容物が充填される。リンサー10は、搬送ラインLから斜め下方に延在しており、この斜め下方に延びる搬送経路上で缶胴Cの洗浄を行う。なお、斜め下方に延びる缶胴Cのリンサー10の搬送経路の先には、缶胴Cに内容物を充填するフィラーが設けられている。

0019

また、異物除去装置1は、搬送ラインLから搬送されてきた缶胴Cを反転させる反転部11と、リンサー10によって洗浄された缶胴Cを正転させる正転部13とを備えている。斜めに延びるリンサー10に対し、反転部11はリンサー10の上流、正転部13はリンサー10の下流に、それぞれ配置されている。ここで、「正転」は、缶胴Cの開口部C2が上方を向いた状態を示しており、「反転」は、缶胴Cの開口部C2が下方を向いた状態を示している。

0020

缶胴Cは、搬送ラインLから反転部11に到達するまでの間において、開口部C2が上を向いており、反転部11に到達した後に開口部C2が下を向くように反転される。反転部11は、例えば、複数のじれた丸棒部材によって構成されており、この捻じれた複数の丸棒部材の間に缶胴Cを通すことによって缶胴Cを反転させる。これらの丸棒部材は、缶胴Cを支持しながら反転させるガイド部材として機能する。

0021

リンサー10は、反転部11によって反転された缶胴Cに対して洗浄を行う。リンサー10は、例えば、エア供給管10aと、洗浄水供給管10bと、洗浄ノズル10cと、ガイドレール10dとを含んでいる。エア供給管10a及び洗浄水供給管10bは、ガイドレール10dに沿って斜めに延在しており、複数の洗浄ノズル10cがガイドレール10dに沿って配置されている。

0022

複数の洗浄ノズル10cのそれぞれは、エア供給管10aを通るエア、洗浄水供給管10bを通る洗浄水、又はエア及び洗浄水の両方、を缶胴Cの内側面に噴きつけて缶胴Cの洗浄を行う。なお、リンサー10による缶胴Cの洗浄方法は適宜変更することが可能であり、例えばエア供給管10aを通るエアのみを用いて当該エアで缶胴Cの異物を吹き飛ばしてもよいし、加圧したエアと洗浄水とを混ぜて形成した気液混合物を缶胴Cに噴射して洗浄を行ってもよい。また、リンサー10の構成も適宜変更することが可能である。

0023

正転部13は、リンサー10による洗浄が完了した缶胴Cを正転させる。正転部13は、反転部11と同様、例えば複数の捻じれた丸棒部材によって構成されており、この複数の丸棒部材の間に缶胴Cを通すことによって缶胴Cを正転させる。正転部13によって正転された缶胴Cは、缶胴Cの搬送経路における正転部13の下流側に位置するフィラーに向かって搬送される。

0024

以上のように、異物除去装置1は、リンサー10で缶胴Cの洗浄を行うことによって、缶胴Cに付着した異物Fを除去する。ここで異物Fとしては、例えば、缶胴Cを搬送するパレットチップボード片、納入時に缶胴Cに巻かれていたフィルム片又は髪の毛等が挙げられる。異物除去装置1は、前述の搬送ラインLと、リンサー10と、除電エアDを缶胴Cに噴きつける除電エア噴きつけ装置(除電エア噴きつけ部)20とを備えている。除電エア噴きつけ装置20は、缶胴Cの搬送経路における搬送ラインLとリンサー10の間、すなわち缶胴Cの搬送経路におけるリンサー10の上流側に配置されている。

0025

缶胴Cの搬送経路において、除電エア噴きつけ装置20によって除電エアDが噴きつけられる位置は、例えば反転部11の位置と隣接している。また、除電エア噴きつけ装置20は、缶胴Cの上方に配置されており、上方から缶胴Cの開口部C2に向かって除電エアDを噴きつける。この除電エアDの噴きつけは、缶胴Cの内面に対して行われる。しかしながら、除電エアDの噴きつけは、缶胴Cの外面に行われてもよいし、又は缶胴Cの内面及び外面の両方に行われてもよい。

0026

除電エア噴きつけ装置20から噴きつけられる除電エアDは、除電イオンと、除電イオンを移動させるエアとを含んでいる。このエアとしては、空気又は窒素ガス等、種々の気体を用いることができる。除電エアDは、除電イオンが上記エアで移送されることによって缶胴Cの内面に噴きつけられる。また、除電エア噴きつけ装置20としては種々の装置を用いることができ、除電エア噴きつけ装置20の形状及び大きさについては適宜変更可能である。

0027

前述したように、除電エア噴きつけ装置20は、缶胴Cがリンサー10に搬送される前に缶胴Cに除電エアDを噴きつける。具体的には、除電エア噴きつけ装置20は、缶胴Cが反転部11によって反転される前に缶胴Cに除電エアDを噴きつける。この缶胴Cへの除電エアDの噴きつけによって、除電イオンとエアが缶胴Cの内面に付着している異物Fに供給され、これにより異物Fが当該内面から離脱する。

0028

以下では、図3に示されるフローチャートを用いて、異物除去装置1によって缶胴Cの異物Fを除去する異物除去方法について説明する。図3は、異物除去装置1による異物除去方法の一例を示している。

0029

まず、缶胴Cを搬送する工程を実行し、搬送ラインL上において缶胴Cを搬送する(ステップS1)。次に、缶胴Cに除電エアDを噴きつける工程を実行する(ステップS2)。このステップS2では、例えば缶胴Cの内面に除電エアDが上から噴きつけられて異物Fに除電イオンが当てられることにより、異物Fと缶胴Cの内面との帯電が解消する。

0030

そして、缶胴Cが反転部11に到達して、缶胴Cを反転させる工程を実行する。このとき、反転部11は、除電エアDが噴きつけられた缶胴Cを反転させる(ステップS3)。続いて、缶胴Cを洗浄する工程を実行し、反転部11によって反転された缶胴Cにリンサー10がエア又は洗浄水を噴きつけて缶胴Cの内部洗浄を行う(ステップS4)。その後、ステップS5に移行して、洗浄部12によって洗浄された缶胴Cを正転部13が正転させることにより一連の処理が完了する。なお、正転部13によって正転された缶胴Cには、正転部13の下流側に位置するフィラーによって内容物が充填される。

0031

次に、本実施形態の異物除去方法及び異物除去装置1における作用効果について説明する。まず、本実施形態の異物除去方法及び異物除去装置1では、搬送された缶胴Cに、洗浄前に除電エアDが噴きつけられる。このように除電エアDが搬送された缶胴Cに噴きつけられることによって缶胴Cの帯電が解消されるので、缶胴Cに付着した異物Fの静電気を解消することができる。従って、静電気による缶胴Cの内面への異物Fの付着を解消することができるので、その後の缶胴Cを洗浄する工程において、異物Fを一層確実に除去することができる。すなわち、異物Fは、除電された後、通常の洗浄工程で缶胴Cから確実に除去される。

0032

また、本実施形態では、缶胴Cを洗浄する工程の前に缶胴Cが下向きとなるように缶胴Cを反転させる工程が実行され、除電エアDを噴きつける工程は、缶胴Cを反転させる工程の前に行われる。よって、缶胴Cを反転させる工程が除電エアDを噴きつける工程の後に実行されるので、缶胴Cの搬送経路におけるリンサー10の上流側に除電エア噴きつけ装置20を配置することができる。従って、缶胴Cをリンサー10に搬送する前に缶胴Cの内面への異物Fの付着を解消することができる。また、リンサー10の上流側に除電エア噴きつけ装置20が配置されるので、除電エア噴きつけ装置20の配置時にリンサー10自体の改造は不要となる。

0033

また、除電エアDを噴きつける工程は、上から缶胴Cの開口部C2に除電エアDを噴きつけることによって行われる。よって、除電エア噴きつけ装置20を、搬送される缶胴Cの上方に設置することができる。これにより、既存設備の上方に除電エア噴きつけ装置20を設置するだけで済むので、搬送される缶胴Cの側方又は下方に除電エア噴きつけ装置20を設置した場合と比較して、除電エア噴きつけ装置20を容易に設置することができる。

0034

更に、缶胴Cの搬送経路において、除電エア噴きつけ装置20によって除電エアDが噴きつけられる位置は反転部11の位置と連続している。従って、缶胴Cは、除電エアDが噴きつけられて除電された直後に反転部11で反転されてリンサー10で洗浄される。よって、缶胴Cは、除電エアDで除電された状態が確実に維持されたまま洗浄されるので、洗浄による異物Fの除去を一層確実に行うことができる。

0035

(第2実施形態)
以下では、第2実施形態の異物除去方法及び異物除去装置31について図4を参照しながら説明する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と重複する説明を省略する。図4に示されるように、第2実施形態の異物除去装置31は、除電エア噴きつけ装置20の位置が第1実施形態の異物除去装置1と異なっている。すなわち、異物除去装置31は、前述の搬送ラインLとリンサー40とを備えており、除電エア噴きつけ装置20はリンサー40の内部に設けられている。

0036

また、異物除去装置31は、第1実施形態と同様の反転部11及び正転部13を備えており、第2実施形態の除電エア噴きつけ装置20は、缶胴Cの搬送経路における反転部11の下流側に配置されている。この除電エア噴きつけ装置20は、反転部11で反転された缶胴Cの開口部C2に除電エアDを下から噴きつけて除電を行う。

0037

次に、図5に示されるフローチャートを用いて、異物除去装置31によって缶胴Cの異物Fを除去する異物除去方法について説明する。まず、ステップS1と同様に、缶胴Cを搬送する工程を実行する(ステップS11)。そして、缶胴Cは反転部11に到達して、ステップS3と同様に缶胴Cを反転させる工程を実行する(ステップS12)。その後、ステップS13に移行して缶胴Cの開口部C2に除電エアDを噴きつける工程を実行し、缶胴Cの内面に下から除電エアDを噴きつける(ステップS13)。このように缶胴Cに除電エアDを噴きつけた後には、ステップS14,S15に移行して、ステップS4,S5と同様に、缶胴Cを洗浄する工程と缶胴Cを正転させる工程を実行して一連の処理が完了する。

0038

以上、第2実施形態の異物除去方法及び異物除去装置31によれば、搬送された缶胴Cに除電エアDを噴きつけて、その後リンサー40によって缶胴Cの洗浄が行われる。従って、異物Fは、除電された後、通常の洗浄工程で缶胴Cから確実に除去されることになるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。

0039

また、第2実施形態では、缶胴Cを洗浄する工程の前に缶胴Cが下向きとなるように缶胴Cを反転させる工程を備え、除電エアDを噴きつける工程は、缶胴Cを反転させる工程の後に行われる。従って、缶胴Cを洗浄する工程の直前に除電エアDを缶胴Cに噴きつけることができるので、缶胴Cの除電状態が確実に維持された状態で缶胴Cの洗浄を行える。従って、静電気が解消された異物Fを洗浄の段階で一層確実に除去することができる。

0040

更に、缶胴Cの搬送経路において、除電エア噴きつけ装置20によって除電エアDが噴きつけられる位置は、反転部11とリンサー40の間に位置している。従って、缶胴Cは、除電エアDが噴きつけられて除電された直後にリンサー40で洗浄される。よって、缶胴Cは、除電エアDで除電された状態が確実に維持されたまま洗浄されるので、洗浄による異物Fの除去を一層確実に行うことができる。また、反転部11の下流側に除電エア噴きつけ装置20を設置する場合にも、除電エア噴きつけ装置20の設置場所によりリンサー40自体の改造を不要とすることができる。

0041

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であり、異物除去装置を構成する各部品の構成及び形状は、上記の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。

0042

例えば、前述の実施形態の異物除去装置は、除電エアDを缶胴Cに噴きつける除電エア噴きつけ装置20を備えていた。しかしながら、例えば図6に示される異物除去装置51のように、除電エアDをリンサー10の内部に噴きつける除電エア噴きつけ装置20を備えていてもよい。この除電エア噴きつけ装置20は、例えば、リンサー10の内部における缶胴Cの搬送経路に除電エアDを噴きつけてもよいし、リンサー10を構成する各機器に除電エアDを噴きつけてもよい。

0043

このように、除電エアDをリンサー10の内部に噴きつける除電エア噴きつけ装置20を備えている異物除去装置51では、リンサー10内に異物Fが蓄積する事態を回避することができる。ここで、仮に除電エア噴きつけ装置20が無い場合、定期的にリンサーを分解してリンサーの清掃を手で時間をかけて行う必要がある。これに対し、上記の除電エア噴きつけ装置20がある異物除去装置51の場合、リンサー10内の異物Fの蓄積を回避できるので、上記の清掃を省略できると共に、異物Fの蓄積によって微生物が発生しやすくなる事態も回避できる。従って、異物除去装置51では、リンサー10内の環境が悪化していく事態を回避することもできる。

0044

また、前述の第1実施形態では、除電エア噴きつけ装置20が搬送される缶胴Cの上方に設置され、上方から缶胴Cに除電エアDを噴きつける例について説明した。しかしながら、前述の第2実施形態において、上方から缶胴Cに除電エアDを噴きつけてもよい。更に、除電エアDを噴きつける方向は、例えば斜めから除電エアDを噴きつける等、適宜変更可能である。

0045

次に、前述の実施形態に係る異物除去装置を用いた実験について説明する。この実験では、異物Fとして、髪の毛、缶胴Cを搬送するパレットである紙製のチップボード片、及び缶胴Cに巻かれていたフィルム片であるポリエチレン製のシュリンクフィルムを用いた。これらの髪の毛、チップボード片及びシュリンクフィルムは実際に缶胴Cに混入する可能性がある異物Fである。よって、これらの3種類の異物Fを缶胴Cに付着させ、この缶胴Cを異物除去装置に搬送させて、異物Fを除去できるか否かを確認する実験を行った。

0046

まず、髪の毛は+に帯電し、前述のシュリンクフィルムは−に帯電しやすいという性質を有しており、チップボード片は帯電しにくいという性質を有している。従って、この実験で用いた異物Fのうち、帯電して缶胴Cに付着するものは髪の毛とシュリンクフィルムであった。

0047

除電エア噴きつけ装置とリンサーが無い異物除去装置で上記実験を行った結果、反転部による缶胴Cの反転だけでは、チップボード片、シュリンクフィルム及び髪の毛のいずれも缶胴Cから除去できなかった。また、除電エア噴きつけ装置が無く、且つリンサーを有する異物除去装置で上記実験を行った結果、チップボード片及び髪の毛は除去できるが、シュリンクフィルムは除去できなかった。以上より、帯電しない異物であれば、除電エア噴きつけ装置が無く、且つリンサーを有する異物除去装置であっても除去できることが分かった。また、髪の毛は、帯電するが、缶胴Cとの接触面積が小さいから除去できたものと推定される。

0048

更に、除電エア噴きつけ装置とリンサーの両方を有する異物除去装置で上記実験を行った結果、チップボード片、髪の毛及びシュリンクフィルムのいずれも除去することができた。このように、リンサーと除電エア噴きつけ装置とを兼ね備えた異物除去装置では、上記3種類の異物Fを確実に除去できることが分かった。特に、除電エア噴きつけ装置とリンサーとの距離が短い場合には、シュリンクフィルムを一層確実に除去できることが分かった。

0049

1,31,51…異物除去装置、10,40…リンサー(洗浄部)、10a…エア供給管、10b…洗浄水供給管、10c…洗浄ノズル、11…反転部、13…正転部、20…除電エア噴きつけ装置(除電エア噴きつけ部)、C…缶胴、C1…底部、C2…開口部、D…除電エア、F…異物、L…搬送ライン(搬送部)。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 東洋建設株式会社の「 水路堆積物除去装置及び水路堆積物除去方法」が 公開されました。( 2021/07/08)

    【課題】大きな駆動力を要することなく、堆積物を効率的に掘削して除去する。【解決手段】水路堆積物除去装置10は、前輪16及び後輪18を有する走行部12と、走行部12に搭載され、側方向と平行な2つの回転軸... 詳細

  • エルジー・ケム・リミテッドの「 容器内異物除去装置」が 公開されました。( 2021/07/08)

    【課題・解決手段】本発明の一実施例による容器内異物除去装置は、開口部が形成された容器を搬送する搬送機器と、容器の開口部にガスを噴射する第1ノズルとを含み、第1ノズルは、容器の中心を通りながら容器の搬送... 詳細

  • 井関農機株式会社の「 植物栽培設備における作業移動車」が 公開されました。( 2021/07/08)

    【課題】植物栽培設備において、栽培ベッド間に散乱する茎葉の除去の円滑化を図る。【解決手段】複数条の栽培ベッド5の間を走行する作業移動車3において、車体の下部に清掃作業体27を設け、清掃作業体27は床面... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ