図面 (/)

技術 コーティングイネ種子及びその製造方法

出願人 住友化学株式会社
発明者 住田智子小菅哲志
出願日 2016年8月25日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2016-164471
公開日 2017年3月16日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2017-051178
状態 特許登録済
技術分野 播種・植付けの前処理
主要キーワード アルファー澱粉 粉状組成物 試験用ふるい コーティングマシン 見かけ容積 金属製円筒 容積法 本コーティング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

課題

鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されたコーティングイネ種子を提供すること。

解決手段

コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティングイネ種子。

概要

背景

水稲直播栽培は、イネ種子を直接水田に播く栽培方法であり、育苗移植作業が不要であるため農作業の省力化を図ることができる等の利点を有する一方、カモスズメ等のによる食害鳥害)を受け易いという欠点も有している。鳥害による苗立ち率の低下は減収につながるため、鳥害回避策が切望されてきた。従来の鳥害回避策としては、例えば、水管理により鳥害を防止する方法が提案されているが、鳥の種類に応じて管理方法を変更する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、鉄コーティング湛水直播は、鉄粉でイネ種子をコーティングすることにより、土壌表面播種における種子の浮遊を抑制し、スズメによる食害を防止する技術として知られている(例えば、非特許文献2参照)。しかしながら、該技術は鉄粉が酸化することにより固化することを利用しているため、酸化の際に発生する熱を放散する必要がある等コーティングされたイネ種子の管理が煩わしく、また、コーティングされたイネ種子の管理が不十分な場合には発芽率が低下するという問題があった。このような問題の解決手方としては、例えば、高けん化度のポリビニルアルコールと、酸化鉄等のコーティング資材とを用いてイネ種子をコーティングする技術が知られている(特許文献1参照)。

概要

鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されたコーティングイネ種子を提供すること。コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティングイネ種子。なし

目的

本発明は、鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されたコーティングイネ種子を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティングイネ種子。

請求項2

前記コーティング層が、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載のイネ種子。群(A):硫酸バリウム酸化チタンクレーゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。

請求項3

前記コーティング層が、前記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる請求項2に記載のイネ種子。

請求項4

2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含む粉状組成物

請求項5

下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む請求項4に記載の組成物。群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。

請求項6

平均粒径が0.01〜150μmの範囲である請求項4または5に記載の組成物。

請求項7

見掛け比重が0.30〜2.0g/mLの範囲である請求項4〜6のいずれかに記載の組成物。

請求項8

前記酸化亜鉛の平均粒径が0.01〜100μmの範囲である請求項4〜7のいずれかに記載の組成物。

請求項9

2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含む、コーティングイネ種子製造用キット

請求項10

下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む請求項9に記載のキット。群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。

請求項11

下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。(1)イネ種子を転動させながら、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種と、水とを添加し、前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。

請求項12

下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。(1)(I)イネ種子を転動させながら、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種と、水とを添加し、前記アルファー澱粉と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側に前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティング層を形成させる工程、並びに(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。

請求項13

請求項11または12に記載の製造方法により製造されたコーティングイネ種子。

技術分野

0001

本発明は、コーティングイネ種子及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

水稲直播栽培は、イネ種子を直接水田に播く栽培方法であり、育苗移植作業が不要であるため農作業の省力化を図ることができる等の利点を有する一方、カモスズメ等のによる食害鳥害)を受け易いという欠点も有している。鳥害による苗立ち率の低下は減収につながるため、鳥害回避策が切望されてきた。従来の鳥害回避策としては、例えば、水管理により鳥害を防止する方法が提案されているが、鳥の種類に応じて管理方法を変更する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、鉄コーティング湛水直播は、鉄粉でイネ種子をコーティングすることにより、土壌表面播種における種子の浮遊を抑制し、スズメによる食害を防止する技術として知られている(例えば、非特許文献2参照)。しかしながら、該技術は鉄粉が酸化することにより固化することを利用しているため、酸化の際に発生する熱を放散する必要がある等コーティングされたイネ種子の管理が煩わしく、また、コーティングされたイネ種子の管理が不十分な場合には発芽率が低下するという問題があった。このような問題の解決手方としては、例えば、高けん化度のポリビニルアルコールと、酸化鉄等のコーティング資材とを用いてイネ種子をコーティングする技術が知られている(特許文献1参照)。

0003

特開2013−146266号公報

先行技術

0004

酒井長雄、外3名、「水稲湛水直播栽培における耕種鳥害防止対策」、作物学会報(The Hokuriku Crop Science)、日本作物学会、1999年3月31日、第34巻、p.59−61
山内稔、「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010」、独立行政法人農業食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター、2010年3月

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、酸化鉄でコーティングされたイネ種子の鳥害防止効果は、十分といえるものではなかった。
本発明は、鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されたコーティングイネ種子を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明者等は、このような課題を解決すべく検討した結果、イネ種子を、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とでコーティングして水田に播種すると、鳥害が軽減され、水稲直播栽培において十分な苗立ち率を確保し得ることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティングイネ種子。
[2] 前記コーティング層が、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む[1]に記載のイネ種子。
群(A):硫酸バリウム酸化チタンクレーゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。
[3] 前記コーティング層が、前記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる[2]に記載のイネ種子。
[4] 2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含む粉状組成物
[5] 下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む[4]に記載の組成物
群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。
[6]平均粒径が0.01〜150μmの範囲である[4]または[5]に記載の組成物。
[7]見掛け比重が0.30〜2.0g/mLの範囲である[4]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8] 前記酸化亜鉛の平均粒径が0.01〜100μmの範囲である[4]〜[7]のいずれかに記載の組成物。
[9] 2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含む、コーティングイネ種子製造用キット
[10] 下記群(A)より選ばれる少なくとも1種を含む[9]に記載のキット。
群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。
[11] 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。
(1)イネ種子を転動させながら、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種と、水とを添加し、前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。
群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。
[12] 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。
(1)(I)イネ種子を転動させながら、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種と、水とを添加し、前記アルファー澱粉と、下記群(A)より選ばれる少なくとも1種とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側に前記アルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティング層を形成させる工程、並びに(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。
群(A):硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、ゼオライト及び炭酸カルシウムからなる群。
[13] [11]または[12]に記載の製造方法により製造されたコーティングイネ種子。

発明の効果

0007

本発明のコーティングイネ種子は、鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されており、水稲直播栽培において十分な苗立ち率を確保することができる。

図面の簡単な説明

0008

実施例においてイネ種子のコーティングに用いた簡易種子コーティングマシンについて説明するための説明図である。

0009

本発明のコーティングイネ種子(以下、本イネ種子と記す)は、コーティング層を有し、前記コーティング層が、2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉(以下、本アルファー澱粉と記す)と、酸化亜鉛とを含むことを特徴とする。

0010

本発明においてイネ種子とは、イネとして一般的に栽培されている品種の種子を指す。該品種としては、ジャポニカ種インディカ種等が挙げられるが、耐倒伏性発芽性の高い品種が好ましい。

0011

本発明においてアルファー澱粉とは、ゼラチン化澱粉または糊化澱粉とも呼ばれ、90%以上のアルファー化度を有する澱粉を意味する。本発明におけるアルファー澱粉のアルファー化度は、関税中央分析所法 第51号に準じた分析法により求められる。関税中央分析所報 第51号に準じた分析法とは、以下の通りである。
1.試薬の調製
リン酸クエン酸緩衝溶液(pH=4.0−5.0)
10M水酸化ナトリウム水溶液1.5mLに1Mリン酸15mL、0.1Mクエン酸17mLを加えて、pH=4.0−5.0に調整する。
グルコアミラーゼ溶液
グルコアミラーゼ(和光純薬工業株式会社製)を、力価が1mL当たり約15ユニットとなるように、脱イオン水を用いて溶解させる。
除タンパクA液
ZnSO4・7H2O水溶液(1.8%(W/V))
除タンパクB液
Ba(OH)2・8H2O水溶液(2.0%(W/V))
グリセリン標準液
グリセリン1.0gを脱イオン水を用いて25mLに定容する。
2.検液の調製
均一な懸濁液(澱粉試料1.25g/100mL脱イオン水)を作製し、その懸濁液4.0mLずつを2本の50mL三角フラスコにとり、1本には、リン酸−クエン酸緩衝溶液3.35mLを加えてI液とする。他の1本には、10M水酸化ナトリウム水溶液0.15mLを加えて、37℃で30分間加温して完全に澱粉の粒子膨潤させて崩壊させた後に、1Mリン酸1.5mLと0.1Mクエン酸1.7mLを加えてII液とする。両液を37℃恒温槽に置き、温度を安定させた後にグルコアミラーゼ溶液2.0mLを各液に加え、振とうさせながら、各液中の澱粉とグルコアミラーゼを120分間反応させる。その後、沸騰浴中酵素失活させ、除たんぱくA液5.0mL、B液5.0mL及びグリセリン標準液1.0mLを各液に加える。得られた溶液をそれぞれ50mL遠沈管に移し、4000rpmで5分間遠心分離を行う。その上澄み液メンブランフィルター(0.45μm)に通し、得られた液をグルコース定量用検液(Ia液及びIIa液)とする。
3.グルコースの定量
Ia液及びIIa液のグルコース重量を、グルコースキットであるグルコースCII—テストワコー(和光純薬工業株式会社製)にて定量する。
4.アルファー化度の算出
アルファー化度は、IIa液のグルコース重量(g)を基準としたときの、Ia液のグルコース重量(g)の割合として、次式のように算出する。
アルファー化度(%)=Ia液のグルコース重量(g)/IIa液のグルコース重量(g)×100
本アルファー澱粉は市販されており、市販されている本アルファー澱粉としては、例えば、アミロクスNo.1A(日本コーンスターチ株式会社製)及びコーンアルファーY(三和澱粉工業株式会社製)が挙げられる。
本アルファー澱粉としては、粉状のアルファー澱粉が好ましく、その粒径は通常1000μm以下、好ましくは800μm以下である。本発明においてアルファー澱粉の粒径とは、レーザー回折散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で100%となる粒径を指す。アルファー澱粉の粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、MASTERSIZER2000(MALVERN製)を用い、空気中にアルファー澱粉の粒子を分散させて測定する方法、所謂乾式測定により求めることができる。
本アルファー澱粉の膨潤度とは、容積法により測定される膨潤度のことである。2%水懸濁液の20℃における膨潤度とは、20℃において、水に2%のアルファー澱粉を懸濁させた懸濁液から求められるアルファー澱粉の膨潤度である。膨潤度の具体的な測定方法を以下に記す。まず、イオン交換水100mLの入った200mLビーカーに、試料2.0gを少しずつ添加し、全量投入した後、5分間室温撹拌する。その後、100mL共栓メスシリンダーに得られた液を移し、栓をして20℃の恒温水槽中で24時間静置し、容器内で膨潤した試料の見かけ容積を読み取ることで、膨潤度(mL/g)を算出する。本アルファー澱粉の膨潤度は、10〜48mL/g、好ましくは12〜46mL/gの範囲である。

0012

本イネ種子における本アルファー澱粉の含有量は、通常0.01〜15重量%、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは重量0.1〜5重量%の範囲である。

0013

本発明において酸化亜鉛とは、ZnOで示される化合物を指し、市販されている酸化亜鉛を用いることができる。市販されている酸化亜鉛としては、例えば酸化亜鉛 3N5(関東化学株式会社製)及び酸化亜鉛二種(日本化学工業株式会社製)が挙げられる。本発明においては、純度が99%以上(該酸化亜鉛に対する重量%)である酸化亜鉛の使用が好ましい。酸化亜鉛の純度は、日本工業規格(JIS)K1410に規定される試験方法により求められる。また、通常は粉状の酸化亜鉛を用い、該酸化亜鉛の平均粒径は、0.01〜100μm、好ましくは0.1〜50μm、より好ましくは0.1〜10μmの範囲である。本発明において酸化亜鉛の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。酸化亜鉛の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に酸化亜鉛の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。

0014

本イネ種子における酸化亜鉛の含有量は、通常0.005〜80重量%、好ましくは0.01〜70重量%、より好ましくは0.02〜50重量%の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると0.02〜15重量%の範囲が好ましい。

0015

前記コーティング層は、前記群(A)より選ばれる少なくとも1種(以下、本無機化合物と記す)を含んでいてもよい。本無機化合物におけるクレーとしては、ロウ石及びカオリンが挙げられる。また、イネ種子への付着性が良好であることから、本無機化合物としては、クレー及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、特に炭酸カルシウムが好ましい。
本発明においては、粉状の本無機化合物の使用が好ましく、その平均粒径は、通常200μm以下、好ましくは150μm以下である。本発明において本無機化合物の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。本無機化合物の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に本無機化合物の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
前記群(A)より選ばれる、平均粒径が異なる2種以上の無機化合物を、本無機化合物として用いた場合、前記コーティング層はより緻密なコーティング層になる。平均粒径が異なる2種以上の無機化合物において、無機化合物は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
前記コーティング層が本無機化合物を含む場合、本イネ種子におけるその含有量は、通常0.5〜80重量%、好ましくは1〜70重量%、より好ましくは1〜50重量%の範囲である。

0016

前記コーティング層は、農薬活性成分を含んでいてもよい。かかる農薬活性成分としては、例えば、殺虫活性成分殺菌活性成分除草活性成分及び植物生長調節活性成分が挙げられる。
かかる殺虫活性成分としては、例えば、クロチアニジンイミダクロプリド及びチアメトキサムが挙げられる。
かかる殺菌活性成分としては、例えば、イソチアニル及びフラメトピルが挙げられる。
かかる除草活性成分としては、例えば、イマゾスルフロン及びブロモブチドが挙げられる。
かかる植物生長調節活性成分としては、例えば、ウニコナゾールPが挙げられる。
本発明においては、粉状の農薬活性成分の使用が好ましく、必要に応じ本無機化合物と混合し、乾式粉砕機等の粉砕機を用いて粉砕して粉状農薬とすることができる。粉状農薬の平均粒径は、通常200μm以下、好ましくは150μm以下である。本発明において粉状農薬の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。なお、粉状農薬が本無機化合物との混合物である場合の粉状農薬の平均粒径は、該混合物の平均粒径を意味する。粉状農薬の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に粉状農薬の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
前記コーティング層が農薬活性成分を含む場合、本イネ種子におけるその含有量は、通常0.001〜3重量%、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは0.01〜2重量%の範囲である。

0017

前記コーティング層は、着色剤を含んでいてもよい。かかる着色剤としては、例えば、顔料色素及び染料が挙げられ、中でも顔料の使用が好ましい。かかる顔料としては、赤色または青色の顔料の使用が好ましく、例えば、ウルトラマリンブルーNubix G−58(青色顔料、nubiola社製)及びトダカラー300R(赤色顔料、戸田工業株式会社製)が挙げられる。

0018

本イネ種子を製造するために用いられるこれらの成分は、それぞれ別々に用いるか、全部または少なくとも2種の成分を混合して用いることができる。本発明のキット(以下、本キットと記す)は、本アルファー澱粉と酸化亜鉛とを含み、これらは1つの容器に入れられていてもよいし、2以上の容器に入れられていてもよい。即ち、本キットは、1以上の容器を含んでいてもよい。本キットが2以上の容器を含む場合、それぞれの容器に異なる成分が入れられていてもよい。また、本キットは、本無機化合物及び農薬活性成分等のその他の成分(以下、成分αと記す)を含んでいてもよい。

0019

本イネ種子は、イネ種子に、本アルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティング層(以下、本コーティング層1と記す)を形成させることにより得ることができる。
本コーティング層1は、イネ種子を転動させながら、本アルファー澱粉及び酸化亜鉛を添加する操作を行い、これらをイネ種子に付着させることにより形成される。イネ種子を転動させる装置としては、コーティングマシン等の従来の鉄コーティングにおいて用いられる装置を用いることができる。本アルファー澱粉及び酸化亜鉛は、それぞれ別々に用いるか、混合して用いることができる。本アルファー澱粉及び酸化亜鉛を混合して用いる場合、本アルファー澱粉及び酸化亜鉛を含む粉状組成物を用いる。また、成分αを用いる場合、成分αは単独で用いることもできるし、本アルファー澱粉及び酸化亜鉛を含む粉状組成物に成分αを加えて用いることもできる。

0020

本アルファー澱粉及び酸化亜鉛を含む粉状組成物(以下、粉状組成物Zと記す)を用いて本コーティング層1を形成させる方法について以下に説明する。
イネ種子を転動させながら、粉状組成物Zと水とを添加し、イネ種子に、本コーティング層1を形成させる。本アルファー澱粉が結合剤バインダー)として作用し、イネ種子に酸化亜鉛を付着させることができる。

0021

本無機化合物を用いる場合は、前記の方法において、粉状組成物Zに本無機化合物を混合して添加するか、本アルファー澱粉及び本無機化合物を含む粉状組成物(以下、粉状組成物Yと記す)と粉状組成物Zとを調製し、これらを別々に添加することができる。別々に添加する場合、先に粉状組成物Yを添加し、後で粉状組成物Zを添加することにより、本無機化合物を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる本イネ種子を得ることができる。具体的には、イネ種子を転動させながら、粉状組成物Yと水とを添加し、本無機化合物と本アルファー澱粉とを含む第1層を形成させ、次いでイネ種子の転動状態を維持したまま、粉状組成物Zと水とを添加し、前記第1層の外側に、酸化亜鉛と本アルファー澱粉とを含む第2層を形成させる。

0022

本アルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含む粉状組成物(以下、本組成物と記すことがある)は、イネ種子コーティング用粉状組成物として好適である。本組成物の平均粒径は、0.01〜150μm、好ましくは1〜150μm、より好ましくは5〜150μmの範囲である。本発明において本組成物の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。本組成物の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に本組成物の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
また、本組成物の見掛け比重は、0.30〜2.0g/mL、好ましくは0.50〜1.8g/mL、より好ましくは0.60〜1.5g/mLの範囲である。コーティングイネ種子製造時に飛散が少ないことから、本組成物の見掛け比重は大きい方が好ましい。本発明において本組成物の見掛け比重とは、農薬公定試験法(物理検定法、昭和35年2月3日農林省告示第71号)に規定される試験方法に準じた方法により求められる。該方法とは、内径50mmの100mLの金属製円筒容器の上に8メッシュ標準ふるい(枠の直径200mm、深さ45mmの日本工業規格(JIS)Z8801−1に規定される試験用ふるい)をおき、これに試料を入れ、ハケで軽くはき落として容器を満たす。ただちにスライドグラスを用いて余剰分をすり落として量し、内容物の重量を求め、次の式によって見掛け比重を算出する。ただし、ふるいと容器の上縁との距離を20cmとする。
見掛け比重(g/mL)=内容物の重量/100

0023

本組成物は、本無機化合物を含んでいてもよい。本組成物が本無機化合物を含む場合、本組成物における酸化亜鉛と本無機化合物との重量比は、通常1:1000〜1000:1、好ましくは1:1000〜100:1、より好ましくは1:200〜10:1の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると1:200〜1:3の範囲が好ましい。

0024

本組成物の例のいくつかを以下に示す。以下の例において、%は本組成物に対する重量%を表す。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、クレー及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が0.01〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.30〜2.0g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、クレー及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が1〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.50〜1.8g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、クレー及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が5〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.60〜1.5g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が10〜48mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、ロウ石及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が0.01〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.30〜2.0g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、ロウ石及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が1〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.50〜1.8g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、ロウ石及び炭酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む、平均粒径が5〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.60〜1.5g/mLの範囲である粉状組成物。

0025

・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、炭酸カルシウムとを含む、平均粒径が5〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.60〜1.5g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉2.0〜10.0%と、酸化亜鉛0.5〜50%と、炭酸カルシウム40〜97.5%とを含む、平均粒径が5〜50μmの範囲であり、見掛け比重が0.80〜1.2g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉2.0〜8.0%と、酸化亜鉛0.5〜30%と、炭酸カルシウム62〜97.5%とを含む、平均粒径が5〜50μmの範囲であり、見掛け比重が0.80〜1.2g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が46mL/gであるアルファー澱粉7.4%と、酸化亜鉛0.9%と、炭酸カルシウム91.7%とからなる、平均粒径が37.4μm、見掛け比重が1.0g/mLである粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が46mL/gであるアルファー澱粉3.9%と、酸化亜鉛4.8%と、炭酸カルシウム91.3%とからなる、平均粒径が23.1μm、見掛け比重が1.1g/mLである粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が46mL/gであるアルファー澱粉3.9%と、酸化亜鉛24.0%と、炭酸カルシウム72.1%とからなる、平均粒径が27.0μm、見掛け比重が0.95g/mLである粉状組成物。

0026

・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、クレーとを含む、平均粒径が5〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.60〜1.5g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉と、酸化亜鉛と、ロウ石とを含む、平均粒径が5〜150μmの範囲であり、見掛け比重が0.60〜1.5g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が12〜46mL/gの範囲であるアルファー澱粉2.0〜8.0%と、酸化亜鉛0.5〜30%と、ロウ石62〜97.5%とを含む、平均粒径が5〜50μmの範囲であり、見掛け比重が0.80〜1.2g/mLの範囲である粉状組成物。
・2%水懸濁液の20℃における膨潤度が46mL/gであるアルファー澱粉3.9%と、酸化亜鉛9.6%と、ロウ石86.5%とからなる、平均粒径が24.2μmである粉状組成物。

0027

本イネ種子の製造方法(以下、本製造方法と記す)について説明する。本製造方法においては、イネ種子は、通常、浸種してから用いる。浸種は以下のように実施することができる。まず、乾燥イネ種子を種籾袋等の袋に入れて水に浸す。発芽率の高いコーティングイネ種子を得るためには水温を15〜20℃として3〜4日間浸種することが望ましい。イネ種子を水中から出した後は、通常、静置するか、または脱水機にかけることにより、その表面の過剰な水分を除去する。

0028

まず、本アルファー澱粉と酸化亜鉛と本無機化合物とを含むコーティング層を有してなるコーティングイネ種子の製造方法(以下、本製造方法1と記す)について説明する。本製造方法1は、下記の工程を有する。
(1)イネ種子を転動させながら、本アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、本無機化合物と、水とを添加し、本アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、本無機化合物とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。
本製造方法1においては、まず、浸種したイネ種子を転動させながら、本アルファー澱粉と酸化亜鉛と本無機化合物とを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Xと記す)と水とを添加し、本アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、本無機化合物とを含むコーティング層を形成させる工程(以下、工程1と記す)を実施する。工程1においては、水を添加し、次いで粉状組成物Xを添加してもよいし、順番逆転させても何ら差支えない。また、水及び粉状組成物Xを同時に添加してもよい。水及び粉状組成物Xはいずれも転動状態のイネ種子にかかるように添加する。水の添加方法としては、滴下及び噴霧のいずれでもよい。水及び粉状組成物Xを添加した後は、イネ種子の転動状態を維持し、本アルファー澱粉を結合剤としてイネ種子に酸化亜鉛と、本無機化合物とを付着させる。
本製造方法1における酸化亜鉛の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.01〜200重量部、好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.1〜50重量部の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると、0.1〜25重量部の範囲が好ましい。本無機化合物の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは1〜150重量部、より好ましくは1〜100重量部の範囲である。粉状組成物Xの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常5〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、より好ましくは10〜200重量部の範囲である。本アルファー澱粉の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.025〜40重量部、好ましくは0.025〜20重量部、より好ましくは0.01〜10重量部の範囲である。また、本アルファー澱粉と粉状組成物Xとの重量比は、通常1:200〜1:5、好ましくは1:150〜1:10の範囲である。

0029

工程1において、粉状組成物Xを分割して添加し、工程1を繰り返し実施することにより、均一なコーティング層を形成させることができる。その場合、粉状組成物Xの1回の添加量は、前記粉状組成物Xの総添加量の通常1〜1/10、好ましくは1/2〜1/5程度である。また、水の総添加量は、前記粉状組成物Xの総添加量の通常1/2〜1/100、好ましくは1/3〜1/10程度である。
工程1において、粉状組成物Xが装置の内壁等に付着する場合は、スクレーパー等を用いて掻き落とすことにより、添加した粉状組成物Xの略全量をイネ種子に付着させることができる。

0030

工程1を実施した後、工程1で得られた種子を乾燥させる工程を実施し、本イネ種子を得る。具体的には、工程1を実施した後、イネ種子を装置から取り出し、苗箱に入れて薄く広げ、静置して乾燥させる。通常、水分含量が20%(コーティングイネ種子に対する重量%)以下になるまで乾燥させる。本発明においては、コーティングイネ種子の水分含量は、赤外線水分計を用い、試料10gを105℃で1時間乾燥させることにより測定される値を意味する。赤外線水分計としては、ケツト科学研究所製のFD−610を用いることができる。また、前記苗箱の代わりに茣蓙ビニールシートを用い、その上に薄く広げて乾燥させてもよい。

0031

次に、本アルファー澱粉と酸化亜鉛と本無機化合物とを含むコーティング層を有してなり、前記コーティング層が、本無機化合物を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなるコーティングイネ種子の製造方法(以下、本製造方法2と記す)について説明する。本製造方法2は、下記の工程を有する。
(1)(I)イネ種子を転動させながら、本アルファー澱粉と、本無機化合物と、水とを添加し、本アルファー澱粉と、本無機化合物とを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、本アルファー澱粉と、酸化亜鉛と、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側にアルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティング層を形成させる工程、並びに(2)前記工程(1)で得られた種子を乾燥させる工程。
本製造方法2においては、まず、浸種したイネ種子を転動させながら、本アルファー澱粉と本無機化合物とを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Wと記す)と水とを添加し、本アルファー澱粉と、本無機化合物とを含むコーティング層を形成させる工程(以下、工程Iと記す)を実施する。工程Iは、粉状組成物Xの代わりに、粉状組成物Wを用いること以外は、本製造方法1の工程1と同様に実施することができる。工程Iを実施した後、工程Iで得られた種子を転動させながら、本アルファー澱粉と酸化亜鉛とを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Vと記す)と水とを添加し、工程Iで形成された層の外側に本アルファー澱粉と、酸化亜鉛とを含むコーティング層を形成させる工程(以下、工程IIと記す)を実施する。工程IIは、粉状組成物Wの代わりに、粉状組成物Vを用いること以外は、工程Iと同様に実施することができる。
本製造方法2における酸化亜鉛の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.01〜200重量部、好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.1〜50重量部の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると、0.1〜25重量部の範囲が好ましい。本無機化合物の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは1〜150重量部、より好ましくは1〜100重量部の範囲である。粉状組成物Vの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.1〜250重量部、好ましくは1〜120重量部、より好ましくは1〜60重量部の範囲である。粉状組成物Wの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常5〜250重量部、好ましくは5〜200重量部、より好ましくは5〜150重量部の範囲である。本アルファー澱粉の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.025〜40重量部、好ましくは0.025〜20重量部、より好ましくは0.01〜10重量部の範囲である。また、本アルファー澱粉と粉状組成物Vとの重量比は、通常1:200〜1:5、好ましくは1:150〜1:10の範囲である。本アルファー澱粉と粉状組成物Wとの重量比は、通常1:200〜1:5、好ましくは1:150〜1:10の範囲である。
工程IIを実施した後は、本製造方法1の工程2以降を同様に実施すればよい。

0032

本イネ種子は、水稲直播栽培において利用することができ、その方法は、本イネ種子を直接水田に播くことにより行われる。本発明において水田とは、湛水された水田及び落水された水田のいずれかを指す。具体的には、「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010」(山内稔、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター、2010年3月、非特許文献1)に記載の方法に準じて播種を行う。その際、鉄まきちゃん(株式会社クボタ製)等の鉄コーティング用直播機を用いてもよい。このように通常の方法により播種することにより、良好な苗立ちが達成される。その後は、通常の栽培条件に保つことによりイネを生育させることができる。
また、播種前、播種と同時または播種後に農薬及び肥料施用してもよい。かかる農薬としては殺菌剤殺虫剤及び除草剤等が挙げられる。

0033

本発明を実施例により更に詳細に説明する。

0034

まず、本製造例及び比較製造例を示す。

0035

以下の製造例及び比較製造例においては、特に断りのない限り、イネ種子はヒノヒカリの種子を用い、製造は室温下(約20℃)にて実施した。また、%は、重量%を表す。
また、製造例及び比較製造例に記載された商品名は以下の通りである。
酸化亜鉛3N5:酸化亜鉛、関東化学株式会社製、平均粒径;7.7μm
酸化亜鉛一種:酸化亜鉛、日本化学工業株式会社製、平均粒径;0.26μm
酸化亜鉛二種:酸化亜鉛、日本化学工業株式会社製、平均粒径;0.24μm
炭酸カルシウムG−100:炭酸カルシウム、三共精粉株式会社製、平均粒径;46.0μm
SS#80:炭酸カルシウム、日東粉化工業株式会社製、平均粒径;4.6μm
タンカ粒剤用:炭酸カルシウム、薬仙石灰株式会社製、平均粒径;6.2μm
重晶石:硫酸バリウム、ネオライト興産株式会社製、平均粒径;12.4μm
勝光山クレーS:ロウ石、株式会社勝光山鉱業所製、平均粒径;6.7μm
ルチルフラワー:酸化チタン、キンセイマテック株式会社製、平均粒径;14.6μm
クレー粉剤用DL:ロウ石、株式会社勝光山鉱業所製、平均粒径;30.3μm
サン・ゼオライトMGF:ゼオライト、サン・ゼオライト工業株式会社、平均粒径;11
6μm
AE1K:鉄粉、DOWA IPクリエイション
KTS−1:焼石膏吉野石膏販売株式会社製
アミロックスNo.1A:アルファー澱粉、2%水懸濁液の20℃における膨潤度;16mL/g、日本コーンスターチ株式会社製
コーンアルファーY:アルファー澱粉、2%水懸濁液の20℃における膨潤度;19mL/g、三和澱粉工業株式会社製
アミコールW:アルファー澱粉、2%水懸濁液の20℃における膨潤度;6mL/g、日澱化學株式会社製
アミコールKF:アルファー澱粉、2%水懸濁液の20℃における膨潤度;45mL/g、日澱化學株式会社製

0036

製造例1
まず、用いるイネ種子が少量の場合にコーティング可能な簡易種子コーティングマシンを作製した。図1に示すように、シャフト1の先に500mL容量のポリエチレンカップ2を取りつけ、それを攪拌機3(スリーワンモータ、新東科学製)のドライブシャフトに挿入し、仰角が45度になるように攪拌機3を斜めにしてスタンド4に取りつけることにより、簡易種子コーティングマシンを作製した。
次に、酸化亜鉛二種1g及びコーンアルファーY 0.1gを混合して粉状組成物(1)を得た。粉状組成物(1)の平均粒径は141.3μm、見掛け比重は0.35g/mLであった。
200mL容量のポリエチレン製カップに水を100mL程度入れ、そこへ乾燥イネ種子20gを投入し、10分間浸種した。その後、イネ種子を水中から取り出し、表面の過剰な水分を除去した後、作製した簡易種子コーティングマシンに取りつけられたポリエチレン製カップ2に投入した。簡易種子コーティングマシンを攪拌機3の回転数130〜140rpmの範囲で作動させることによりイネ種子を転動させ、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら粉状組成物(1)1.1gの1/4程度の量(約0.28g)を添加し、イネ種子に付着させた。粉状組成物(1)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(1)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(1)1.1gをイネ種子に付着させてコーティング層を形成させた。コーティングに使用した水の全量は0.2gであった。簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼バットに重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子(1)を得た。

0037

製造例2
酸化亜鉛3N5 10g及びアミロックスNo.1A 0.1gを混合して粉状組成物(2)を得た。粉状組成物(2)の平均粒径は6.16μm、見掛け比重は0.54g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(2)10.1gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(2)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.8gであった。

0038

製造例3
酸化亜鉛3N5 10g及びアミコールW 0.6gを混合して粉状組成物(3)を得た。粉状組成物(3)の平均粒径は8.77μm、見掛け比重は0.54g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(3)10.6gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(3)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.8gであった。

0039

製造例4
酸化亜鉛二種0.02g、炭酸カルシウムG−100 13.98g、SS#80 6g及びアミコールW 0.8gを混合して粉状組成物(4)を得た。粉状組成物(4)の平均粒径は48.5μm、見掛け比重は1.1g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(4)20.8gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(4)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は3.6gであった。

0040

製造例5
酸化亜鉛二種0.1g、炭酸カルシウムG−100 6.9g、SS#80 3g及びアミコールW 0.8gを混合して粉状組成物(5)を得た。粉状組成物(5)の平均粒径は37.4μm、見掛け比重は1.0g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(5)10.8gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(5)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.8gであった。

0041

製造例6
酸化亜鉛二種1g、炭酸カルシウムG−100 13g、SS#80 6g及びアミコールW 0.8gを混合して粉状組成物(6)を得た。粉状組成物(6)の平均粒径は23.1μm、見掛け比重は1.1g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(6)20.8gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(6)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は3.9gであった。

0042

製造例7
酸化亜鉛二種2.5g、炭酸カルシウムG−100 7.5g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(7)を得た。粉状組成物(7)の平均粒径は27.0μm、見掛け比重は0.95g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(7)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(7)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.0gであった。

0043

製造例8
酸化亜鉛3N5 5g、タンカル粒剤用5g及びアミコールKF 0.4gを混合して粉状組成物(8)を得た。粉状組成物(8)の平均粒径は45.5μm、見掛け比重は0.57g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(8)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(8)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.6gであった。

0044

製造例9
酸化亜鉛3N5 10g、タンカル粒剤用10g及びアミロックスNo.1A 0.8gを混合して粉状組成物(9)を得た。粉状組成物(9)の平均粒径は44.0μm、見掛け比重は0.58g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(9)20.8gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(9)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は5.6gであった。

0045

製造例10
酸化亜鉛3N5 1g、タンカル粒剤用9g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(10)を得た。粉状組成物(10)の平均粒径は9.9μm、見掛け比重は0.61g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(10)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(10)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.7gであった。

0046

製造例11
酸化亜鉛3N5 9g、重晶石1g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(11)を得た。粉状組成物(11)の平均粒径は9.2μm、見掛け比重は1.00g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(11)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(11)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.5gであった。

0047

製造例12
酸化亜鉛3N5 9g、勝光山クレーS 1g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(12)を得た。粉状組成物(12)の平均粒径は9.8μm、見掛け比重は0.49g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(12)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(12)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.9gであった。

0048

製造例13
酸化亜鉛二種1g、ルチルフラワー9g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(13)を得た。粉状組成物(13)の平均粒径は15.5μm、見掛け比重は1.08g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(13)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(13)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.2gであった。

0049

製造例14
酸化亜鉛二種1g、クレー粉剤用DL 9g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(14)を得た。粉状組成物(14)の平均粒径は24.2μm、見掛け比重は0.87g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(14)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(14)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.3gであった。

0050

製造例15
酸化亜鉛二種1g、サン・ゼオライトMGF 9g及びアミコールW 0.4gを混合して粉状組成物(15)を得た。粉状組成物(15)の平均粒径は141.2μmであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(15)10.4gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(15)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は3.2gであった。

0051

製造例16
70.0重量部のクロチアニジン及び30.0重量部の勝光山クレーSを混合した後、遠心粉砕機で粉砕して、粉状農薬Aを得た。マスターサイザー2000(Malvern製)を用いて湿式測定により求めた粉状農薬Aの平均粒径は13.0μmであった。
酸化亜鉛二種1g、タンカル粒剤用9g、アミコールW 0.4g及び粉状農薬A0.086gを混合して粉状組成物(16)を得た。粉状組成物(16)の平均粒径は9.1μm、見掛け比重は0.57g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)1.1gに代えて上記の粉状組成物(16)10.486gを用い、それを4分割して添加する操作を行い、本発明のコーティングイネ種子(16)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。

0052

製造例17
粒剤用タンカル9g及びアミコールW 0.36gを混合して粉状組成物(17−1)を得た。粉状組成物(17−1)の平均粒径は8.57μm、見掛け比重は0.63g/mLであった。
また、酸化亜鉛3N5 1g及びアミコールW 0.04gを混合して粉状組成物(17−2)を得た。粉状組成物(17−2)の平均粒径は5.6μm、見掛け比重は0.54g/mLであった。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。乾燥イネ種子20gを浸種した後、簡易種子コーティングマシンを用いて転動させ、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら、粉状組成物(17−1) 9.36gの1/4程度の量(約2.3g)を添加し、イネ種子に付着させた。粉状組成物(17−1)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(17−1)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(17−1) 9.36gをイネ種子に付着させて、炭酸カルシウムを含む第1のコーティング層(以下、第1層と記す)を形成させた。コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。
次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら、粉状組成物(17−2) 1.04gの1/4程度の量(約0.26g)を添加し、第1層の外側に付着させた。粉状組成物(17−2)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(17−2)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(17−2) 1.04gを第1層の外側に付着させて、第1層の外側に、酸化亜鉛を含む第2のコーティング層(以下、第2層と記す)を形成させた。コーティングに使用した水の全量は1.3gであった。
簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼製バットに重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子(17)を得た。

0053

比較製造例1
DAE1K 10g及びKTS−1 1gを混合して鉄混合物A 11gを得た。
コーティングは製造例1に記載の方法に準じて行った。乾燥イネ種子20gを浸種した後、簡易種子コーティングマシンを用いて転動させ、スポイトを用いて水をイネ種子に噴霧しながら、鉄混合物A 11gの1/4程度の量(約2.8g)を添加し、イネ種子に付着させた。鉄混合物Aがポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した鉄混合物Aの略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、鉄混合物A 11gをイネ種子に付着させてコーティング層を形成させた。コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、KTS−1 0.5gを投入し、前記コーティング層の外側に付着させた。簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼製バットに重ならないよう広げ、鉄の酸化を促進させるために1日に3回該イネ種子に水を噴霧する操作を2日間行い、その後乾燥させることにより比較用のコーティングイネ種子(I)を得た。

0054

次に、試験例を示す。

0055

試験例1
プラスチックシャーレに土壌約30gを入れて、水で湿らせた後、コーティングイネ種子50粒を土壌表面に播いた。該プラスチックシャーレを屋外に静置し、タイムラプスカメラ撮影することにより該プラスチックシャーレの様子を観察するとともに、播種1日後に残存するコーティングイネ種子を計数し、以下の式より残存率を算出した。
残存率(%)=播種1日後に残存するコーティングイネ種子数/50×100
結果を表1に示す。なお、表1においてイネ種子(対照)とは、コーティングされていないイネ種子を指し、該種子はスズメ等の鳥により食害されたため、残存率が0%であった。

0056

0057

試験例2
プラスチックシャーレに水で湿らせたガーゼを敷き、その上にコーティングイネ種子50粒を播いた。該プラスチックシャーレに蓋をして、17℃に設定された恒温機内に静置し、10日後に発の有無を調査し、発芽率を以下の式より算出した。
発芽率(%)=発芽した種子数/50×100
結果を表2に示す。

0058

0059

試験例3
3度硬水50mLを入れたシャーレに、コーティングイネ種子を10粒投入し、室温(約20℃)にて静置した。30分後にコーティングの剥離の有無を目視により観察した。
結果を表3に示す。

実施例

0060

0061

1シャフト
2ポリエチレン製カップ
3攪拌機
4 スタンド

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ