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技術 撮像ユニット並びにこれを備える車両用のフロントガラス及び車両

出願人 日本電産コパル株式会社
発明者 万代晴彦中村優太中島賢記
出願日 2016年3月18日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-056079
公開日 2017年3月2日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-045029
状態 特許登録済
技術分野 車両外部の荷台、物品保持装置 写真撮影方法及び装置 スタジオ装置 カメラの付属品 カメラ本体及び細部(構成部品等)
主要キーワード 正四角錐台 延出面 段差側面 下段部分 正四角錐 四角錐台 光線追跡シミュレーション 角錐台
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴーストフレアの発生を抑制できる撮像ユニット並びにこれを備える車両用フロントガラス及び車両を提供する。

解決手段

撮像ユニット100は、撮像レンズ112を有する撮像装置110と、撮像装置110を収納し撮像レンズ112に入射する光を通過させる開口部130を有する筐体120と、開口部130から撮像装置110の撮像方向Nに延びる延出部と、を備える。延出部は構造体によって光を散乱する散乱部136が設けられた延出面を有する。構造体のそれぞれは、延出面に垂直な軸に対して撮像方向Nに傾き、撮像レンズ112の光軸Lを含み延出面に垂直な第1の垂直面に平行な光を、延出面を平面視した場合に、少なくとも2つの互いに異なる、第1の垂直面に対して傾いた方向に反射する表面構造を有する。

概要

背景

車載カメラを用いた運転支援システムの開発が進められている。例えば、特許文献1に記載の車線認識装置では、車載カメラによって撮像された画像から車線位置を検出する。
このような車載カメラは、例えば、カメラレンズ露出した筐体の上面が、車両のフロントガラスに対向するように、車両内に取り付けられる(特許文献2)。特許文献2に記載の車載カメラでは、筐体の一部が、車両内の下方からフロントガラスに入射する光を遮り、フロントガラスにおける映り込みを防いでいる。

概要

撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴーストフレアの発生を抑制できる撮像ユニット並びにこれを備える車両用のフロントガラス及び車両を提供する。撮像ユニット100は、撮像レンズ112を有する撮像装置110と、撮像装置110を収納し撮像レンズ112に入射する光を通過させる開口部130を有する筐体120と、開口部130から撮像装置110の撮像方向Nに延びる延出部と、を備える。延出部は構造体によって光を散乱する散乱部136が設けられた延出面を有する。構造体のそれぞれは、延出面に垂直な軸に対して撮像方向Nに傾き、撮像レンズ112の光軸Lを含み延出面に垂直な第1の垂直面に平行な光を、延出面を平面視した場合に、少なくとも2つの互いに異なる、第1の垂直面に対して傾いた方向に反射する表面構造を有する。

目的

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴースト、フレアの発生を抑制できる撮像ユニット並びにこれを備える車両用のフロントガラス及び車両を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

撮像レンズを有する撮像装置と、前記撮像装置の少なくとも一部を収納し、前記撮像装置の撮像対象から前記撮像レンズに入射する光を通過させる開口部を有する筐体と、前記筐体の開口部から前記撮像装置の撮像方向に延びる延出部と、を備え、前記延出部は前記撮像レンズの光軸側に位置する第1の延出面を有し、前記第1の延出面には、入射した光を複数の構造体によって散乱する散乱部が設けられ、前記構造体のそれぞれが、前記第1の延出面に垂直な軸に対して前記撮像装置の撮像方向に傾き前記第1の延出面に対して傾いた方向から入射した、前記撮像レンズの光軸を含み前記第1の延出面に垂直な第1の垂直面に平行な光を、前記第1の延出面を平面視した場合に、少なくとも2つの互いに異なる、前記第1の垂直面に対して傾いた方向に反射する表面構造を有する、撮像ユニット

請求項2

前記第1の延出面に垂直で前記第1の垂直面に垂直な第2の垂直面を仮定し、前記第1の延出面を平面視した場合、前記構造体のそれぞれは、少なくとも、前記撮像装置の撮像方向側に位置する第1の面と第2の面と、前記開口部側に位置する面とを有し、前記第1の面と前記第2の面は、前記第1の垂直面と前記第2の垂直面とに対して傾斜し、互いに前記第1の垂直面に対して逆方向に傾斜している、請求項1に記載の撮像ユニット。

請求項3

前記第1の面と前記第2の面の少なくとも一方が、前記第1の延出面に垂直な面に対して前記第1の延出面の方向へ傾斜している、請求項2に記載の撮像ユニット。

請求項4

前記第1の面と前記第2の面の少なくとも一方が曲面である、請求項2又は3に記載の撮像ユニット。

請求項5

前記第1の面と前記第2の面とが連続している、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像ユニット。

請求項6

前記複数の構造体が、角錐角錐台円錐円錐台半球又は円柱の少なくともいずれか1つである、請求項2に記載の撮像ユニット。

請求項7

前記第1の延出面に垂直で前記第1の垂直面に垂直な第2の垂直面を仮定し、前記撮像装置の撮像方向から前記第1の延出面を断面視した場合、前記構造体のそれぞれは、少なくとも、前記第2の垂直面に垂直な第3の面と第4の面とを有し、前記第3の面と前記第4の面が前記第1の垂直面に対して互いの上端が近づく方向に傾斜している、請求項1に記載の撮像ユニット。

請求項8

前記構造体が、前記第3の面と前記第4の面とに連続する第5の面を有する、請求項7に記載の撮像ユニット。

請求項9

前記第3の面と前記第4の面の少なくとも一方が曲面である、請求項7又は8に記載の撮像ユニット。

請求項10

前記複数の構造体が角錐又は角錐台の少なくとも一方である、請求項7に記載の撮像ユニット。

請求項11

前記第1の延出面を平面視した場合、前記構造体が前記撮像装置の撮像方向と前記撮像装置の撮像方向に垂直な方向とに配列されている、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像ユニット。

請求項12

前記延出部は前記筐体の一部である、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像ユニット。

請求項13

前記筐体を車両内に固定する取り付け部を備え、前記延出部が前記取り付け部の一部である、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像ユニット。

請求項14

請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像ユニットを備える、車両用フロントガラス

請求項15

請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像ユニットを備える、車両。

技術分野

0001

本発明は、撮像ユニット並びにこれを備える車両用フロントガラス及び車両に関する。

背景技術

0002

車載カメラを用いた運転支援システムの開発が進められている。例えば、特許文献1に記載の車線認識装置では、車載カメラによって撮像された画像から車線位置を検出する。
このような車載カメラは、例えば、カメラレンズ露出した筐体の上面が、車両のフロントガラスに対向するように、車両内に取り付けられる(特許文献2)。特許文献2に記載の車載カメラでは、筐体の一部が、車両内の下方からフロントガラスに入射する光を遮り、フロントガラスにおける映り込みを防いでいる。

先行技術

0003

特開2007−264714号公報
特開2012−166615号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献2に記載の車載カメラでは、車両内の下方からフロントガラスに入射する光を遮る筐体の一部が、カメラレンズの位置よりも撮像方向に延びているので、筐体のカメラレンズから撮像方向に延びる面(凹部内上面)が、車両外からフロントガラスを透過した光を反射する。この反射された光がカメラレンズに入射し、撮像された画像にゴーストフレア等が生じる場合がある。

0005

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴースト、フレアの発生を抑制できる撮像ユニット並びにこれを備える車両用のフロントガラス及び車両を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

(1)上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮像ユニットは、
撮像レンズを有する撮像装置と、
前記撮像装置の少なくとも一部を収納し、前記撮像装置の撮像対象から前記撮像レンズに入射する光を通過させる開口部を有する筐体と、
前記筐体の開口部から前記撮像装置の撮像方向に延びる延出部と、を備え、
前記延出部は前記撮像レンズの光軸側に位置する第1の延出面を有し、
前記第1の延出面には、入射した光を複数の構造体によって散乱する散乱部が設けられ、
前記構造体のそれぞれが、前記第1の延出面に垂直な軸に対して前記撮像装置の撮像方向に傾き前記第1の延出面に対して傾いた方向から入射した、前記撮像レンズの光軸を含み前記第1の延出面に垂直な第1の垂直面に平行な光を、前記第1の延出面を平面視した場合に、少なくとも2つの互いに異なる、前記第1の垂直面に対して傾いた方向に反射する表面構造を有する。

0007

(2)上記(1)において、前記第1の延出面に垂直で前記第1の垂直面に垂直な第2の垂直面を仮定し、前記第1の延出面を平面視した場合、前記構造体のそれぞれは、少なくとも、前記撮像装置の撮像方向側に位置する第1の面と第2の面と、前記開口部側に位置する面とを有し、前記第1の面と前記第2の面は、前記第1の垂直面と前記第2の垂直面とに対して傾斜し、互いに前記第1の垂直面に対して逆方向に傾斜してもよい。

0008

(3)上記(2)において、前記第1の面と前記第2の面の少なくとも一方が、前記第1の延出面に垂直な面に対して前記第1の延出面の方向へ傾斜してもよい。

0009

上記(1)〜(3)のような構成により、撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴースト、フレアの発生を抑制できる。

0010

(4)上記(2)、(3)において、前記第1の面と前記第2の面の少なくとも一方が曲面であってもよい。このような構成により、構造体が、第1の垂直面に平行な光を入射位置によって異なる角度で反射するので、さらに撮像レンズに入射する光を減少させることができる。

0011

(5)さらに、上記(2)〜(4)において、前記第1の面と前記第2の面とが連続してもよい。このような構成により、構造体によって第1の垂直面に対して平行な方向に反射される光を減少させることができ、さらに撮像レンズに入射する光を減少させることができる。

0012

(6)上記(2)において、前記複数の構造体が、角錐角錐台円錐円錐台半球又は円柱の少なくともいずれか1つであってもよい。

0013

(7)上記(1)において、前記第1の延出面に垂直で前記第1の垂直面に垂直な第2の垂直面を仮定し、前記撮像装置の撮像方向から前記第1の延出面を断面視した場合、前記構造体のそれぞれは、少なくとも、前記第2の垂直面に垂直な第3の面と第4の面とを有し、前記第3の面と前記第4の面が前記第1の垂直面に対して互いの上端が近づく方向に傾斜してもよい。

0014

(8)上記(7)において、前記構造体が、前記第3の面と前記第4の面とに連続する第5の面を有してもよい。

0015

上記(7)、(8)のような構成により、撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴースト、フレアの発生を抑制できる。

0016

(9)上記(7)、(8)において、前記第3の面と前記第4の面の少なくとも一方が曲面であってもよい。このような構成により、構造体が、第1の垂直面に平行な光を入射位置によって異なる角度で反射するので、さらに撮像レンズに入射する光を減少させることができる。

0017

(10)上記(7)において、前記複数の構造体が角錐又は角錐台の少なくとも一方であってもよい。

0018

(11)上記(1)〜(10)において、前記第1の延出面を平面視した場合、前記構造体が前記撮像装置の撮像方向と前記撮像装置の撮像方向に垂直な方向とに配列されてもよい。
(12)上記(1)〜(11)において、前記延出部は前記筐体の一部であってもよい。
(13)上記(1)〜(11)において、前記筐体を車両内に固定する取り付け部を備え、前記延出部が前記取り付け部の一部であってもよい。

0019

(14)本発明の第2の観点に係る車両用のフロントガラスは、
上記撮像ユニットを備える。

0020

(15)本発明の第3の観点に係る車両は、
上記撮像ユニットを備える。

発明の効果

0021

本発明によれば、撮像レンズよりも撮像方向側に位置する面によって反射されて撮像レンズに入射する光を減少させ、撮像された画像におけるゴースト、フレアの発生を抑制できる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の実施の形態1に係る撮像ユニットの断面を示す断面図である。
本発明の実施の形態1に係る撮像ユニットを備える車両を示す模式図である。
本発明の実施の形態1に係る筐体を示す斜視図である。
本発明の実施の形態1に係る散乱部を構成する正四角錐を示す斜視図である。
本発明の実施の形態1に係る散乱部を示す平面図である。
本発明の実施の形態1に係る撮像ユニットに入射する入射光を説明するための模式図である。
本発明の実施の形態1に係る正四角錐における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態2に係る散乱部を構成する正四角錐を示す斜視図である。
本発明の実施の形態2に係る散乱部を示す平面図である。
本発明の実施の形態2に係る筐体の下段部分の上面を、撮像方向から断面視した場合の正四角錐の面の傾きを説明するための模式図である。
本発明の実施の形態2に係る正四角錐における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態2に係る光学シミュレーションに使用した筐体を示す斜視図である。
本発明の実施の形態3に係る散乱部を示す平面図である。
本発明の実施の形態3に係る三角錐における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態4に係る散乱部を示す平面図である。
本発明の実施の形態4に係る散乱部を構成する半球を示す斜視図である。
本発明の実施の形態4に係る半球における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態5に係る散乱部を示す平面図である。
本発明の実施の形態5に係る散乱部を構成する円錐を示す斜視図である。
本発明の実施の形態5に係る円錐における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態6に係る散乱部を構成する円柱を示す斜視図である。
本発明の実施の形態6に係る円柱における入射光の反射を説明するための平面図である。
本発明の実施の形態7に係る散乱部を構成する正四角錐台を示す斜視図である。
本発明の実施の形態7に係る筐体の下段部分の上面を、撮像方向から断面視した場合の正四角錐台の面の傾きを説明するための模式図である。
本発明の実施の形態8に係る撮像ユニットと撮像ユニットを備える車両を示す模式図である。
本発明の実施の形態8に係る筐体を示す斜視図である。
本発明の実施の形態8に係る取り付け部を示す斜視図である。
本発明に係る筐体の変形例を示す斜視図である。
本発明に係る筐体の変形例を示す斜視図である。
本発明に係る散乱部を構成する円錐台(一例)を示す斜視図である。
本発明に係る散乱部を構成する四角錐台(一例)を示す斜視図である。

実施例

0023

(実施の形態1)
図1図7を参照して、本実施の形態における撮像ユニット100を説明する。

0024

撮像ユニット100は、図1に示すように、撮像対象を撮像する撮像装置110と筐体120とを備える。筐体120は高さ方向に段差がある箱型形状であり、撮像装置110を収納する上段部分122と回路基板(図示せず)などを収納する下段部分126とを備える。

0025

撮像ユニット100は車両10の進行方向Mにおける所定領域内の撮像対象(図示せず)を撮像する。
図2に示すように、撮像ユニット100は、車両10の進行方向Mと、撮像装置110の撮像方向Nと後述する撮像レンズ112の光軸Lとを一致させて、車両10のフロントガラス12に取り付けられる。撮像ユニット100は、例えば、筐体120の上段部分122の上面124を車両10のフロントガラス12に接着することによって、車両10のフロントガラス12に取り付けられる。撮像ユニット100は、筐体120の下段部分126の上面132が車両10のフロントガラス12と対向し、筐体120の下段部分126を車両10の進行方向M(撮像装置110の撮像方向N)に向けて取り付けられる。

0026

撮像装置110は、光軸Lを有する撮像レンズ112と撮像素子114とから構成される。
撮像レンズ112には、後述する筐体120の開口部130を通過した撮像対象からの光が入射し、撮像対象の像が撮像素子114に結像する。

0027

撮像素子114は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサ等である。

0028

撮像装置110は、図1に示すように、撮像レンズ112を筐体120の開口部130に向けて筐体120の上段部分122に収納される。また、撮像装置110は、車両10の進行方向Mと、撮像装置110の撮像方向Nと撮像レンズ112の光軸Lとを一致させるために、撮像レンズ112の光軸Lを上段部分122の上面124の方向に傾けた状態で筐体120に収納される。

0029

筐体120は高さ方向に段差がある箱型形状であり、上段部分122と下段部分126とを備える。筐体120はアルミダイカストマグネシウムダイガスト等の金属から成る。また、筐体120は黒色を呈する。
筐体120は上段部分122に撮像装置110を収納する。

0030

筐体120の段差側面128は、図1、3に示すように、撮像装置110の撮像方向Nに向かって傾斜し、中央に開口部130が設けられる。
筐体120の開口部130は、撮像装置110の撮像対象から撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を通過させる。なお、筐体120の開口部130には、透光性を有する透光板(図示せず)が設けられている。

0031

筐体120の下段部分126の上面132には、散乱部136が設けられる。筐体120の開口部130が筐体120の段差側面128に設けられ、撮像装置110が撮像レンズ112を筐体120の開口部130に向けて筐体120に収納されているので、下段部分126の上面132は、筐体120の開口部130から撮像装置110の撮像方向Nに延びる部分における撮像装置110の撮像レンズ112の光軸L側に位置する面となる。

0032

散乱部136は、下段部分126の上面132に配列された、複数の正四角錐140から構成される。

0033

まず、図4、5、7を参照して、正四角錐140の配置について説明する。なお、理解を容易にするために、図4、7においては1つの正四角錐140のみを示している。

0034

図4に示すように、正四角錐140のそれぞれは正方形の底面142を有し、下段部分126の上面132を平面視した場合に、底面142の対角線144が撮像装置110の撮像方向N(撮像レンズ112の光軸L)と平行に配置される。

0035

ここで、下段部分126の上面132に垂直な軸を垂直軸146、撮像レンズ112の光軸Lを含み下段部分126の上面132に垂直な面を第1の垂直面148、下段部分126の上面132に垂直で第1の垂直面148に垂直な面を第2の垂直面150a、150bとする。第2の垂直面150aは、正四角錐140の底面142における角に位置し、第2の垂直面150bは正四角錐140を横断する位置にある。また、第1の垂直面148は撮像レンズ112の光軸Lを含むので、筐体120の開口部130と垂直になる。なお、これらの関係は他の実施の形態においても同様である。

0036

図4、5、7に示すように、正四角錐140の底面142の辺142aと辺142bをそれぞれに含む面152と面154のそれぞれは、下段部分126の上面132を平面視した場合に、正四角錐140を横断する第2の垂直面150bに対して撮像装置110の撮像方向N側にあるので、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面となる。なお、第2の垂直面150aは撮像装置110の撮像方向N側の角に位置することとなる。

0037

また、正四角錐140の面152と面154は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、正四角錐140の底面142の対角線144が撮像装置110の撮像方向Nと平行に配置されているので、第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜し、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している。さらに、正四角錐140の面152と面154のそれぞれは、それぞれの底面142の辺142a、142bを含む筐体120の下段部分126の上面132に垂直な面(図示せず)に対しても、下段部分126の上面132へ傾斜している。

0038

さらに、正四角錐140の底面142の辺142cと辺142dをそれぞれに含む面156と面158のそれぞれは、下段部分126の上面132を平面視した場合に、第2の垂直面150bに対して筐体120の開口部130側にあるで、筐体120の開口部130側に位置する面となる。

0039

正四角錐140のそれぞれは、図5に示すように、互いの底面142の角を接して撮像装置110の撮像方向Nに垂直な方向Rに配列される。さらに、この方向Rへの正四角錐140の配列が、撮像装置110の撮像方向Nと方向Rとに正四角錐140の半個分ずれて、撮像装置110の撮像方向Nに配列される。隣接する方向Rへの配列においては、正四角錐140の底面142における辺142aと辺142d、辺142bと辺142cとが互いに接している。

0040

次に、図6、7を参照して、正四角錐140による光の反射を、筐体120の下段部分126の上面132を平面視した場合について説明する。

0041

図6に示すように、散乱部136に、垂直軸146から撮像装置110の撮像方向Nへ角度θ(0°<θ<90°)傾き、第1の垂直面148に平行な入射光160が入射すると、正四角錐140にも入射光160が入射する。
正四角錐140に入射した入射光160のうち正四角錐140の面152に入射した入射光160は、正四角錐140の面152が第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜しているので、図7に示すように、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。
また、正四角錐140の面154に入射した入射光160も同様に、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0042

正四角錐140の面152と正四角錐140の面154は、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜しているので、正四角錐140の面152に反射された入射光160と正四角錐140の面152に反射された入射光160は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0043

筐体120の下段部分126の上面132は車両10のフロントガラス12と対向して配置されるので、下段部分126の上面132に設けられた散乱部136には、車両10のフロントガラス12を透過した下段部分126の上面132に対して斜め上方からの平行光、すなわち入射光160が最も多く入射する。

0044

本実施の形態では、下段部分126の上面132を平面視した場合に、正四角錐140の面152と面154とが、筐体120の下段部分126の上面132に最も多く入射する入射光160を、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。したがって、撮像ユニット100は、筐体120の下段部分126の上面132で反射され第1の垂直面148に対して垂直な筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0045

以上のように、撮像ユニット100は、筐体120の下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。
また、正四角錐140の面152と面154の場合と同様に、正四角錐140の面156と面158も入射光160を、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射できるので、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光をさらに減少させることができる。

0046

(実施の形態2)
本実施の形態1においては、下段部分126の上面132を平面視した場合に、正四角錐140の底面142の対角線144が撮像装置110の撮像方向Nと平行に配置されたが、正四角錐140の配置はこれに限られない。

0047

図8図12を参照して、本実施の形態における撮像ユニット100を説明する。なお、理解を容易にするために、図8、10、11においては1つの正四角錐140のみを示している。

0048

本実施の形態においては、筐体120の下段部分126の上面132を平面視した場合に、図8に示すように、正四角錐140の底面142の辺142aと撮像装置110の撮像方向Nに垂直な方向Rとが平行に配置される。また、正四角錐140は、図9に示すように、方向Rの配列が配列毎に半ピッチずれて、マトリクス状に配列される。その他の構成は実施の形態1と同様である。

0049

本実施の形態においては、正四角錐140の底面142の辺142aが撮像装置110の撮像方向Nに垂直な方向Rと平行に配置されるので、正四角錐140の面154と面156は、第2の垂直面150aに垂直となる。また、図10に示すように、正四角錐140の面154と面156は、撮像装置110の撮像方向Nから下段部分126の上面132を断面視した場合に、第1の垂直面148に対して互いの上端が近づく方向に傾斜している。

0050

このように正四角錐140が配置された散乱部136に、実施の形態1と同様に入射光160が入射すると、正四角錐140の面154に入射した入射光160は、正四角錐140の面154が下段部分126の上面132を断面視した場合に第1の垂直面148に対して傾斜しているので、図11に示すように、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0051

また、正四角錐140の面156に入射した入射光160も、正四角錐140の面154に入射した入射光160と同様に、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0052

正四角錐140の面154と面156は、下段部分126の上面132を断面視した場合に、第1の垂直面148に対して互いの上端が近づく方向に傾斜しているので、面154に入射した入射光160と面156とに入射した入射光160は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0053

したがって、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、正四角錐140は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。これにより、本実施の形態における撮像ユニット100も、筐体120の下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0054

次に、下段部分126の上面132(散乱部136)に入射した入射光160の光量に対する、筐体120の開口部130に入射する入射光160の光量の割合を光学シミュレートした結果について説明する。

0055

光学シミュレーションにおいては、図12に示すように、筐体120の下段部分126の上面132の幅T1を50mm、奥行きT2を20mm、筐体120の段差側面128の高さ方向の長さT3を15mm、筐体120の段差側面128の下段部分126の上面132に対する角度φを60°、筐体120の段差側面128の中央に設けた筐体120の開口部130の幅T4を15mm、高さ方向の長さT5を12mmとした。
また、散乱部136として、底面142の辺142a、142b、142c、142dの長さを2mm、正四角錐140の高さを1mmとした正四角錐140を、筐体120の下段部分126の上面132の全面に、図9と同様にマトリクス状に配置した。

0056

このような筐体120に対して、下段部分126の上面132に垂直な垂直軸146から撮像装置110の撮像方向Nへ角度θ=75°傾いた、入射光160を下段部分126の上面132に照射した。入射光160を発光する光源は、入射光160が車両10のフロントガラス12を支持する枠などによって遮られない大きさである直径2mmの円形の光源とし、入射光160を下段部分126の上面132中央付近に照射した。さらに、正四角錐140の反射率は100%とした。

0057

以上のような条件で、下段部分126の上面132(散乱部136)に入射した入射光160の光量に対する、筐体120の開口部130に入射する入射光160の光量の割合を、市販の光線追跡シミュレーションソフトによってシミュレートした。

0058

また、比較例として、下段部分126の上面132に散乱部136を備えていない筐体についても、同様にシミュレーションを行った。比較例の筐体の構成は、散乱部136(正四角錐140)を備えていないこと以外は筐体120と同様であり、入射光160の条件も同じである。なお、筐体120の下段部分126の上面132の反射率は100%とした。

0059

光学シミュレーションの結果、筐体120では入射光160のうちの1.0%が筐体120の開口部130に入射し、比較例では100%が筐体の開口部に入射した。
すなわち、光学シミュレーションにより、筐体120の下段部分126の上面132に正四角錐140から構成された散乱部136を設けることによって、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少できることが示された。

0060

以上のように、本実施の形態における撮像ユニット100は、筐体120の下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0061

(実施の形態3)
実施の形態1においては、散乱部136は複数の正四角錐140から構成されているが、散乱部136を構成する構造体はこれに限られない。

0062

本実施の形態においては、図13、14に示すように、散乱部136が複数の三角錐210から構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。
なお、理解を容易にするために、図14においては1つの三角錐210のみを示している。

0063

三角錐210のそれぞれは三角形の底面(図示せず)を有し、図13、14に示すように、下段部分126の上面132を平面視した場合に、三角錐210の底面の角214から角214に対向する底面の辺212aへの垂線216が撮像装置110の撮像方向Nと平行に配置される。

0064

図13、14に示すように、三角錐210の底面の角214を挟む底面の辺212bと底面の辺212cとをそれぞれに含む三角錐210の面218と三角錐210の面220のそれぞれは、下段部分126の上面132を平面視した場合に、三角錐210を横断する第2の垂直面150bに対して、撮像装置110の撮像方向N側にあるので、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面となる。
また、三角錐210の底面の辺212aを含む面222は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、第2の垂直面150bに対して筐体120の開口部130側にあるので、筐体120の開口部130側に位置する面となる。

0065

さらに、三角錐210の面218と三角錐210の面220は、三角錐210の垂線216と撮像装置110の撮像方向Nとが平行に配置されるので、第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜している。また、三角錐210の面218と三角錐210の面220は、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している。三角錐210の面218と三角錐210の面220のそれぞれは、それぞれの辺212b、212cを含む筐体120の下段部分126の上面132に垂直な面(図示せず)に対しても、下段部分126の上面132へ傾斜している。

0066

三角錐210のそれぞれは、図13に示すように、撮像装置110の撮像方向Nと方向Rとにマトリクス状に配列される。撮像装置110の撮像方向Nに隣接する三角錐210では、互いの底面の辺212aと底面の角214とが接し、方向Rに隣接する三角錐210では、互いに底面の辺212aの一端が接している。

0067

このように三角錐210が配置された散乱部136に、実施の形態1と同様に入射光160が入射すると、三角錐210の面218に入射した入射光160は、三角錐210の面218が第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜しているので、図14に示すように、下段部分126の上面132を平面視した場合に、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。
また、三角錐210の面220に入射した入射光160も同様に、下段部分126の上面132を平面視した場合に、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0068

三角錐210の面218と三角錐210の面220は、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜しているので、三角錐210の面218に反射された入射光160と三角錐210の面220に反射された入射光160は互いに異なる方向に反射される。

0069

したがって、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、三角錐210が入射光160を、下段部分126の上面132を平面視した場合に、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射するので、筐体120の下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0070

(実施の形態4)
実施の形態1〜実施の形態3においては、散乱部136は角錐から構成されているが、散乱部136を構成する構造体はこれに限られない。
本実施の形態においては、図15図17に示すように、散乱部136が複数の半球510から構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。なお、理解を容易にするために、図16、17においては、1つの半球510のみを示している。

0071

半球510は、図15に示すように、方向Rの配列が配列毎に半ピッチずれて、マトリクス状に配列される。この場合、半球510は、図16に示すように、第1の垂直面148と半球体510を横断する第2の垂直面150bとによって4分割され、半球510の表面は、4つの面512、514、516、518から構成される。なお、第2の垂直面150aは、撮像装置110の撮像方向N側において、半球510の底面(図示せず)の円周に接している。

0072

面512と面514のそれぞれは、下段部分126の上面132を平面視した場合に、半球体510を横断する第2の垂直面150bに対して撮像装置110の撮像方向N側にあるので、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面となる。また、面512と面514は、半球510の底面が円形であるので、第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜し、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している。さらに、面512と面514のそれぞれは、それぞれの下段部分126の上面132上に位置する辺を含む上面132に垂直な面(図示せず)に対しても、上面132へ傾斜している。

0073

半球510が配置された散乱部136に、実施の形態1と同様に入射光160が入射すると、面512に入射した入射光160は、面512が第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜しているので、図17に示すように、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。面514に入射した入射光160も同様に、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0074

面512と面514は、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜しているので、面512に反射された入射光160と面514に反射された入射光160は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、互いに異なる、第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射される。

0075

したがって、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、半球510は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。これにより、本実施の形態における撮像ユニット100も、実施の形態1と同様に、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0076

さらに、面512と面514のそれぞれは、曲面であるので、図17に示すように、異なる位置に入射した入射光160を、第1の垂直面148に対して異なる角度で反射する。これにより、本実施の形態における撮像ユニット100は、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を、さらに減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。
筐体120の開口部130側に位置する面516と面518も、面512と面514と同様に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射でき、異なる位置に入射した入射光160を第1の垂直面148に対して異なる角度で反射できるので、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光をさらに減少させることができる。
例えば、半径1mmの半球510を、図15と同様のマトリクス状に配置した筐体120について、実施の形態2と同様の光学シミュレーションを行い、入射光160のうちの0.02%が開口部130に入射するとの結果が得られた。

0077

(実施の形態5)
実施の形態1〜実施の形態3においては、散乱部136は角錐から構成されているが、散乱部136を構成する構造体はこれに限られない。
本実施の形態においては、図18図20に示すように、散乱部136が複数の円錐520から構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。なお、理解を容易にするために、図19、20においては、1つの円錐520のみを示している。

0078

円錐520は、図18に示すように、方向Rの配列が配列毎に半ピッチずれて、マトリクス状に配列される。この場合、円錐520は、図19に示すように、第1の垂直面148と円錐520を横断する第2の垂直面150bとによって4分割され、円錐520の表面は、4つの面522、524、526、528から構成される。なお、第2の垂直面150aは、撮像装置110の撮像方向N側において、円錐520の底面(図示せず)の円周に接している。

0079

面522と面524のそれぞれは、下段部分126の上面132を平面視した場合に、円錐520を横断する第2の垂直面150bに対して撮像装置110の撮像方向N側にあるので、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面となる。また、面522と面524は、円錐520の底面が円形であるので、実施の形態4と同様に、第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜し、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している。さらに、面522と面524のそれぞれは、実施の形態4と同様に、それぞれの下段部分126の上面132上に位置する辺を含む上面132に垂直な面(図示せず)に対しても、上面132へ傾斜している。

0080

図20に示すように、入射光160が、円錐520が配置された散乱部136に入射すると、面522と面524とが互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜しているので、実施の形態4と同様に、円錐520は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。これにより、本実施の形態における撮像ユニット100も、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0081

また、面522と面524のそれぞれは、曲面であるので、図20に示すように、異なる位置に入射した入射光160を、第1の垂直面148に対して異なる角度で反射する。したがって、実施の形態4と同様に、本実施の形態における撮像ユニット100も、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を、さらに減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。
さらに、筐体120の開口部130側に位置する面526と面528も、面522と面524と同様に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射でき、異なる位置に入射した入射光160を第1の垂直面148に対して異なる角度で反射できるので、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光をさらに減少させることができる。
例えば、底面の半径を1mm、高さを1mmとした円錐520を、図18と同様のマトリクス状に配置した筐体120について、実施の形態2と同様の光学シミュレーションを行い、入射光160のうちの0.001%が開口部130に入射するとの結果が得られた。

0082

(実施の形態6)
実施の形態1、実施の形態3〜実施の形態5においては、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面152、154、212b、212c、512、514、522、524が、それぞれの下段部分126の上面132上に位置する辺を含む上面132に垂直な面に対して、上面132へ傾斜しているが、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面は、下段部分126の上面132に垂直であってもよい。
本実施の形態においては、散乱部136が複数の円柱530から構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。

0083

円柱530は、方向Rの配列が配列毎に半ピッチずれて、実施の形態4と同様のマトリクス状に配列される。この場合、円柱530は、図21に示すように、第1の垂直面148と円柱530を横断する第2の垂直面150bとによって4分割され、円柱530の表面は、8つの面531、532、533、534、535、536、537、538から構成される。これらのうち、面531と面532のそれぞれは、撮像装置110の撮像方向N側に位置し、下段部分126の上面132に垂直な面となる。また、面533と面534のそれぞれは、筐体120の開口部130側に位置し、下段部分126の上面132に垂直な面となる。なお、撮像装置110の撮像方向N側に位置する面535、536と筐体120の開口部130側に位置する面537、538は、下段部分126の上面132に平行な面である。

0084

面531と面532は、円柱530の底面が円形であるので、実施の形態4と同様に、第1の垂直面148と第2の垂直面150aとに対して傾斜し、互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している。したがって、図22に示すように、入射光160が、円柱530が配置された散乱部136に入射すると、面531と面532は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。
また、面531と面532のそれぞれは、曲面であるので、異なる位置に入射した入射光160を、第1の垂直面148に対して異なる角度で反射する。

0085

これらにより、本実施の形態における撮像ユニット100も、実施の形態1と同様に、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。
例えば、底面の半径を1mm、高さを1mmとした円柱530を、図18と同様のマトリクス状に配置した筐体120について、実施の形態2と同様の光学シミュレーションを行い、入射光160のうちの12.6%が開口部130に入射するとの結果が得られた。

0086

(実施の形態7)
実施の形態1〜実施の形態3においては、散乱部136は角錐から構成されているが、散乱部136は角錐台から構成されてもよい。本実施の形態においては、散乱部136が複数の正四角錐台540から構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。

0087

図23に示すように、正四角錐台540は正方形の底面542と上面543とを有し、実施の形態2と同様に、下段部分126の上面132を平面視した場合に、底面542の辺542aと方向Rとが平行に配置される。また、正四角錐台540は、実施の形態2と同様に、方向Rの配列が配列毎に半ピッチずれて、マトリクス状に配列される。
この場合、底面542の辺542bを含む面545と底面の辺542cを含む面546は、第2の垂直面150aに垂直となる。また、図24に示すように、面545と面546は、撮像装置110の撮像方向Nから下段部分126の上面132を断面視した場合に、第1の垂直面148に対して互いの上端が近づく方向に傾斜している。
なお、正四角錐台540の上面543は、面545と面546とに連続する面となる。底面542の辺542aを含む面544と底面の辺542dを含む面547は、第1の垂直面148に垂直となる。

0088

入射光160が、四角錐台540が配置された散乱部136に入射すると、面545と面546とが、撮像装置110の撮像方向Nから下段部分126の上面132を断面視した場合に、第1の垂直面148に対して互いの上端が近づく方向に傾斜しているので、実施の形態2と同様に、正四角錐台540は、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射する。
これにより、本実施の形態における撮像ユニット100も、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。例えば、底面542の一辺の長さを2mm、高さを0.55mm、上面543の一辺の長さを0.9mmとした正四角錐台540を、図9と同様のマトリクス状に配置した筐体120について、実施の形態2と同様の光学シミュレーションを行い、入射光160のうちの10.1%が開口部130に入射するとの結果が得られた。

0089

(実施の形態8)
実施の形態1〜実施の形態7においては、散乱部136は筐体120の下段部分126の上面132に設けられているが、散乱部136が設けられる面は、これに限られない。

0090

本実施の形態においては、図25に示すように、撮像ユニット300は撮像装置110と、撮像装置110を収納する筐体320と、取り付け部330とを備える。なお、撮像装置110の構成は実施の形態1と同様である。

0091

筐体320は車両10の進行方向Mと、撮像装置110の撮像方向Nと撮像レンズ112の光軸Lとを一致させて、取り付け部330を介して車両10のフロントガラス12に固定される。筐体320の固定については後述する。

0092

図26に示すように、筐体320は箱型形状であり、側面322に開口部324を有する。筐体320の開口部324は、実施の形態1における筐体120の開口部130と同様に、撮像装置110の撮像対象から撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を通過させる。
なお、筐体320は、実施の形態1における筐体120と同様に、アルミダイカスト、マグネシウムダイガスト等の金属から成り、黒色を呈する。

0093

撮像装置110は、撮像レンズ112の光軸Lを筐体320に対して平行な状態で、撮像レンズ112の光軸Lを筐体320の開口部324に向けて筐体320内に配置される。

0094

図27に示すように、取り付け部330は筐体320が設けられる底板332と、側板334、336と、上板338とを有する。取り付け部330は、例えば、アルミダイカスト、マグネシウムダイガスト等の金属から成り、黒色を呈する。
側板334と側板336は、それぞれ、底板332の対向する端部に接続する。取り付け部330の上板338は、取り付け部330の側板334と側板336とを、それぞれの底板332と接続した端部と反対側の端部で接続する。

0095

取り付け部330の底板332は、底板332と側板334、336と上板338とから構成される開口部340から延びる延出部342を備える。筐体320は、開口部324を有する側面322を取り付け部330の開口部340に嵌め込んだ状態で、取り付け部330の底板332に固定される。筐体320は、例えば、ネジ止めによって取り付け部330の底板332に固定される。

0096

取り付け部330の延出部342は、筐体320の側面322が取り付け部330の開口部340に嵌め込まれているので、筐体320の開口部324から延びることになる。また、撮像装置110は、撮像レンズ112の光軸Lを筐体320の開口部324に向けて筐体320に収納されているので、取り付け部330の延出部342は、撮像装置110の撮像方向Nに延びている。

0097

本実施の形態では、取り付け部330の延出部342における撮像レンズ112の光軸L側の面である第1の延出面344に、散乱部136が設けられる。延出部342の第1の延出面344に設けられる散乱部136は、例えば、実施の形態1と同様の正四角錐140から構成される。

0098

取り付け部330の上板338は、車両10のフロントガラス12の傾斜に合わせて、取り付け部330の延出部342に向かって傾斜している。

0099

筐体320の車両10のフロントガラス12への固定について説明する。
筐体320は、例えば、筐体320が固定された取り付け部330の上板338を車両10のフロントガラス12に接着することによって、フロントガラス12に固定される。取り付け部330の延出部342を車両10の進行方向Mに向けて配置し、車両10の進行方向Mと、撮像装置110の撮像方向Nと撮像レンズ112の光軸Lとを一致させる。

0100

本実施の形態においては、取り付け部330の上板338が、車両10のフロントガラス12の傾斜に合わせて傾斜しているので、筐体320を車両10が走行する路面などに対して水平な状態で、筐体320を車両10のフロントガラス12に固定できる。そして、撮像装置110の撮像レンズ112の光学軸Lを、筐体320に対して傾ける必要がないので、撮像装置110を筐体320内に容易に配置できる。
さらに、実施の形態1と同様の散乱部136が、実施の形態1と同様に、筐体320の開口部324から撮像方向Nに延びる延出部342における撮像レンズ112の光軸L側に位置する第1の延出面344に設けられている。したがって、本実施の形態における撮像ユニット300も、取り付け部330の延出部342で反射され筐体320の開口部324に入射する光を減少させ、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。

0101

以上、本発明の複数の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

0102

例えば、撮像ユニット100、300は、車両10(上述の実施の形態では主に自動車の例を挙げたが、自動車だけでなく、例えば、電車・自動車など、旅客貨物輸送するための車)のフロントガラス12だけでなく、リアガラスサイドガラス天井などに取り付けられてもよい。また、撮像ユニット100、300は、車両10以外の航空機船舶などの乗り物に取り付けられてもよい。また、撮像ユニット100、300の取り付けは接着に限られず、撮像ユニット100、300は、例えば、吸盤を介して車両10のフロントガラス12などに取り付けられてもよい。

0103

撮像装置110は、筐体120、320に一部が収納されていればよい。例えば、撮像装置110の撮像レンズ112が、筐体120の開口部130を通して筐体120の段差側面128に露出してもよい。また、撮像装置110の撮像レンズ112を備えたレンズバレルが、撮像レンズ112と共に筐体120の開口部130から突出してもよい。撮像装置110の撮像レンズ112は1枚に限られず、複数枚であってもよい。

0104

また、筐体120、320は箱型形状に限られない。例えば、図28に示すような、断面が三角形状の筐体420であってもよい。筐体420においては、例えば、筐体420の開口部422の下端423から撮像装置110の撮像方向Nへ延びる面424に散乱部136が設けられる。

0105

実施の形態1〜実施の形態7においては、筐体120の下段部分126の上面132に散乱部136が設けられているが、例えば、図29に示すように、筐体120の段差側面128における開口部130の下端134から下段部分126の上面132に延びる面128aに散乱部136を設けてもよい。

0106

筐体120、320、420、取り付け部330は、ポリカーボネート、ABSアクリロニトリルブタジエンスチレン)などの樹脂から作製されてもよい。

0107

散乱部136は、筐体120、420、取り付け部330に限られず、例えば、レンズフードなどに設けられてもよい。

0108

散乱部136を構成する構造体は、正四角錐140、三角錐210、円錐520等に限られない。実施の形態1、実施の形態3〜実施の形態6において、散乱部136を構成する構造体は、例えば、円錐台550であってもよい。
円錐台550は、図30に示すように、撮像装置110の撮像方向N側に位置し互いに第1の垂直面148に対して逆方向に傾斜している、面552と面554とを有する。また、面552と面554は、曲面であり、下段部分126の上面132上に位置する辺を含む上面132に垂直な面(図示せず)に対して、上面132へ傾斜している。したがって、円錐台550も、円錐520と同様に、下段部分126の上面132を平面視した場合に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射でき、異なる位置に入射した入射光160を第1の垂直面148に対して異なる角度で反射できる。

0109

このように、円錐台550が散乱部136を構成する場合も、円錐520と同様に、下段部分126の上面132で反射され筐体120の開口部130に入射する光を減少させ、撮像レンズ112に入射する光を減少させることできる。また、円錐台550において、筐体120の開口部130側に位置する面556と面558も、面552と面554と同様に、入射光160を互いに異なる第1の垂直面148に対して傾いた方向に反射でき、異なる位置に入射した入射光160を第1の垂直面148に対して異なる角度で反射できるので、撮像装置110の撮像レンズ112に入射する光をさらに減少させることができる。
例えば、底面の半径を1mm、高さを0.45mm、上面の半径を0.437mmとした円錐台550を、図18と同様のマトリクス状に配置した筐体120について、実施の形態2と同様の光学シミュレーションを行い、入射光160のうちの3.2%が開口部130に入射するとの結果が得られた。

0110

さらに、実施の形態1、実施の形態3〜実施の形態6において、散乱部136を構成する構造体は、四角錐台、n角錐(nは5以上の整数)、所定の間隔で配置された三角柱等であってもよい。

0111

実施の形態2、7において、散乱部136を構成する構造体は、例えば、一方の対向する側面が平行な四角錐台560であってもよい。四角錐台560は、図31に示すように、一方の対向する側面562と側面568は平行であり、側面562、568が第2の垂直面150aに平行に配置される。また、他方の対向する側面564と側面566は、第2の垂直面150aに垂直であり、第1の垂直面148に対して互いの上端が近づく方向に傾斜している。なお、側面564と側面566は、曲面であってもよい。
さらに、散乱部136を構成する構造体の配置は不規則であってもよい。

0112

10:車両
12:フロントガラス
100、300:撮像ユニット
110:撮像装置
112:撮像レンズ
114:撮像素子
120、320、420:筐体
122:上段部分
124:上段部分の上面
126:下段部分
128:段差側面
128a:筐体の開口部から下段部分の上面に延びる面
130、324、422:筐体の開口部
132:下段部分の上面
134、423:開口部の下端
136:散乱部
140:正四角錐
142:正四角錐の底面
142a、142b、142c、142d:正四角錐の底面の辺
144:正四角錐の底面の対角線
146:垂直軸
148:第1の垂直面
150a、150b:第2の垂直面
152、154、156、158:正四角錐の面
160:入射光
210:三角錐
212a、212b、212c:三角錐の底面の辺
214:三角錐の底面の角
216:三角錐の底面の角から底面の対向する辺への垂線
218、220、222:三角錐の面
322:筐体の側面
330:取り付け部
332:底板
334、336:側板
338:上板
340:取り付け部の開口部
342:延出部
344:第1の延出面
424:筐体の開口部の下端から撮像方向へ延びる面
510:半球
512、514、516、518:半球の面
520:円錐
522、524、526、528:円錐の面
530:円柱
531、532、533、534、535、536、537、538:円柱の面
540:正四角錐台
542:正四角錐台の底面
542a、542b、542c、542d:正四角錐台の底面の辺
543:正四角錐台の上面
544、545、546、547:正四角錐台の面
550:円錐台
552、554、556、558:円錐台の面
560:四角錐台
562、564、566、568:四角錐台の側面
M:車両の進行方向
N:撮像方向
L:撮像レンズ112の光軸L
R:撮像方向に垂直な方向
T1、T4:幅
T2:奥行き
T3、T4:長さ
θ、φ:角度

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