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技術 ムーブメントおよび電子時計

出願人 セイコーインスツル株式会社
発明者 酒井聡麦島勝也井橋朋寛小笠原健治
出願日 2016年5月27日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-106237
公開日 2017年2月23日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2017-040643
状態 特許登録済
技術分野 電気機械時計
主要キーワード ケース裏蓋 ステップ回転駆動 中心角α 歯車体 中心パイプ ロータ孔 検出歯車 移行ステップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (19)

課題

針位置検出時の消費電力を低減できるムーブメントを提供する。

解決手段

ムーブメントは、分針を駆動する二番車33と、二番車33の中心軸同軸上に配置され、秒針を駆動する四番車43と、二番車33および四番車43に対して、中心軸の軸方向における一方側に配置された第1発光素子61と、四番車43を挟んで中心軸の軸方向の他方側に設けられ、第1発光素子61からの光を検出する第1受光素子64と、を備えている。二番車33は、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第1二番車透過部35と、第1二番車透過部35の回転軌跡上に設けられ、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第2二番車透過部36と、を有している。四番車43は、中心軸の軸方向から見て第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との回転軌跡上に設けられ、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第1四番車透過部45を有する。

概要

背景

従来、針位置自動補正機能を搭載した電波時計等の電子時計が知られている。
例えば、特許文献1には、第1輪列は、発光素子から出力される検出光を透過可能な検出孔が設けられた第1輪列用検出歯車を1つ以上備え、第2輪列は、第1輪列において、いずれか1つの第1輪列用検出歯車と同軸上に配置された検出光透過用歯車を備え、検出光透過用歯車には、第1輪列用検出歯車の検出孔の回転軌跡に重なる位置に、検出光が透過可能な長孔と、検出光を遮光する遮光部とが形成された電子時計が開示されている。

特許文献1に記載の電子時計によれば、異なるモーターおよび輪列で駆動される複数の指針を同軸上に配置でき、かつ、他方の指針の針位置検出機構を備えていなくても、一方の指針の針位置検出を確実にかつ短時間に行うことができるとされている。
従来の電子時計は、長孔が光センサーに対応する位置に配置されているか否かを判定するためには、第1輪列用検出歯車を1回転させる必要がある。

概要

針位置検出時の消費電力を低減できるムーブメントを提供する。ムーブメントは、分針を駆動する二番車33と、二番車33の中心軸と同軸上に配置され、秒針を駆動する四番車43と、二番車33および四番車43に対して、中心軸の軸方向における一方側に配置された第1発光素子61と、四番車43を挟んで中心軸の軸方向の他方側に設けられ、第1発光素子61からの光を検出する第1受光素子64と、を備えている。二番車33は、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第1二番車透過部35と、第1二番車透過部35の回転軌跡上に設けられ、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第2二番車透過部36と、を有している。四番車43は、中心軸の軸方向から見て第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との回転軌跡上に設けられ、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第1四番車透過部45を有する。

目的

本発明は、針位置検出時の消費電力を低減できるムーブメントおよび電子時計を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1駆動源動力により回転して第1指針を駆動する第1歯車と、前記第1歯車の中心軸同軸上に配置され、第2駆動源の動力により回転して第2指針を駆動する第2歯車と、前記第1歯車および前記第2歯車に対して、前記中心軸の軸方向における一方側に配置された発光素子と、前記第1歯車および前記第2歯車を挟んで前記軸方向の他方側に設けられ、前記発光素子からの光を検出する第1受光素子と、を備え、前記第1歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第1透過部と、前記第1透過部の回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第2透過部と、を有し、前記第2歯車は、前記軸方向から見て前記第1透過部と前記第2透過部との回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第3透過部を有する、ことを特徴とするムーブメント

請求項2

前記第3透過部は、前記第2歯車の周方向に沿う長孔であり、前記第3透過部の前記周方向に沿う寸法は、前記第3透過部以外の領域における前記第3透過部の端部間の前記周方向に沿う寸法以上となっている、ことを特徴とする請求項1に記載のムーブメント。

請求項3

前記第2歯車は、前記第3透過部の回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第4透過部を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のムーブメント。

請求項4

前記第1歯車および前記第2歯車を挟んで前記軸方向の前記他方側に設けられた第2受光素子と、前記軸方向における前記発光素子と前記第2受光素子との間に配置され、前記第2駆動源の動力により回転する第1位置検出用歯車と、を備え、前記第1位置検出用歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第5透過部を有し、前記第2受光素子は、前記第1歯車が前記第1透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる所定状態において、前記第2透過部を透過した前記発光素子からの光を検出可能となるように設けられ、前記第5透過部は、前記軸方向から見て、前記第4透過部が前記所定状態にある前記第1歯車の前記第2透過部に対応する位置にあるときに、前記第4透過部に対応する位置にあるように設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のムーブメント。

請求項5

前記軸方向における前記発光素子と前記第1受光素子との間に配置され、前記第1駆動源の動力により回転する第2位置検出用歯車を備え、前記第2位置検出用歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第6透過部を有し、前記第6透過部は、前記第1歯車が前記第1透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、前記軸方向から見て、前記第1透過部に対応する位置にあるように設けられているとともに、前記第6透過部は、前記第1歯車が前記第2透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、前記軸方向から見て、前記第2透過部に対応する位置にあるように設けられている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のムーブメント。

請求項6

前記第1駆動源および前記第2駆動源の駆動を制御するとともに、前記第1受光素子による受光を検出する制御部を備え、前記第1歯車における前記第1透過部と前記第2透過部との間の中心角をθとし、前記制御部は、前記第1受光素子が前記発光素子からの光を受光しているか否かを判定する透過状態判定ステップと、前記透過状態判定ステップにおいて前記第1受光素子が前記発光素子からの光を受光していない場合に、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上か否かを判定する回転角度判定ステップと、前記回転角度判定ステップにおいて、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上でないと判定した場合に、前記第1駆動源を駆動して前記第1歯車を回転させ、前記透過状態判定ステップを再度行う第1駆動ステップと、前記回転角度判定ステップにおいて、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上と判定した場合に、前記第2駆動源を駆動して前記第2歯車を所定角度回転させ、前記透過状態判定ステップを再度行う第2駆動ステップと、を実行する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のムーブメント。

請求項7

請求項1から6のいずれか1項に記載のムーブメントと、前記第1駆動源および前記第2駆動源に電力を供給する電源と、を備えることを特徴とする電子時計

請求項8

前記第1駆動源および前記第2駆動源に供給する電力を発電するソーラーパネルを備えることを特徴とする請求項7に記載の電子時計。

技術分野

0001

本発明は、ムーブメントおよび電子時計に関するものである。

背景技術

0002

従来、針位置自動補正機能を搭載した電波時計等の電子時計が知られている。
例えば、特許文献1には、第1輪列は、発光素子から出力される検出光を透過可能な検出孔が設けられた第1輪列用検出歯車を1つ以上備え、第2輪列は、第1輪列において、いずれか1つの第1輪列用検出歯車と同軸上に配置された検出光透過用歯車を備え、検出光透過用歯車には、第1輪列用検出歯車の検出孔の回転軌跡に重なる位置に、検出光が透過可能な長孔と、検出光を遮光する遮光部とが形成された電子時計が開示されている。

0003

特許文献1に記載の電子時計によれば、異なるモーターおよび輪列で駆動される複数の指針を同軸上に配置でき、かつ、他方の指針の針位置検出機構を備えていなくても、一方の指針の針位置検出を確実にかつ短時間に行うことができるとされている。
従来の電子時計は、長孔が光センサーに対応する位置に配置されているか否かを判定するためには、第1輪列用検出歯車を1回転させる必要がある。

先行技術

0004

特許第5267244号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、例えばソーラーパネルを備えた電子時計は、二次電池に蓄える電力量に限界がある。このため、電子時計の使用時間をより長くするためには、消費電力量をより低減させるのが効果的である。したがって、上記従来の電子時計では、第1輪列用検出歯車の回転量を抑制して、針位置検出時の消費電力を低減させるという要求がある。

0006

そこで本発明は、針位置検出時の消費電力を低減できるムーブメントおよび電子時計を提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明のムーブメントは、第1駆動源動力により回転して第1指針を駆動する第1歯車と、前記第1歯車の中心軸と同軸上に配置され、第2駆動源の動力により回転して第2指針を駆動する第2歯車と、前記第1歯車および前記第2歯車に対して、前記中心軸の軸方向における一方側に配置された発光素子と、前記第1歯車および前記第2歯車を挟んで前記軸方向の他方側に設けられ、前記発光素子からの光を検出する第1受光素子と、を備え、前記第1歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第1透過部と、前記第1透過部の回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第2透過部と、を有し、前記第2歯車は、前記軸方向から見て前記第1透過部と前記第2透過部との回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第3透過部を有する、ことを特徴とする。

0008

本発明では、第1歯車には第1透過部および第2透過部が設けられ、第1歯車の中心軸と同軸上に配置された第2歯車には第3透過部が設けられている。第1指針の位置を検出するために第1歯車の回転位置を検出する際には、発光素子からの光を第1透過部および第2透過部のうちいずれか一方と、第3透過部と、を透過させて第1受光素子に検出させる。
第3透過部が発光素子と第1受光素子との間に対応する位置(以下、「第1検出位置」という。)以外に位置している場合、発光素子からの光は第2歯車により遮光される。この場合、第1透過部および第2透過部のうちいずれか一方が第1検出位置に位置していても、第1受光素子は発光素子からの光を検出できず、第1歯車の位置検出を行うことができない。
本発明によれば、第1歯車は、同一の回転軌跡上に設けられ、発光素子からの光が透過可能とされた第1透過部および第2透過部を有するので、第1透過部と第2透過部との間の中心角をθとしたとき、第1歯車を360°−θ回転させることで、第1透過部および第2透過部のうちいずれか一方が第1検出位置を通過する。このため、第1歯車を360°−θ回転させることで、第3透過部が第1検出位置に位置しているか否かを判断することができる。よって、第3透過部が第1検出位置に位置しているか否かの判定を、従来のように第1歯車を360°回転させる構成と比較して、短時間で行うことができる。したがって、発光素子を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0009

上記のムーブメントにおいて、前記第3透過部は、前記第2歯車の周方向に沿う長孔であり、前記第3透過部の前記周方向に沿う寸法は、前記第3透過部以外の領域における前記第3透過部の端部間の前記周方向に沿う寸法以上となっている、ことが望ましい。

0010

本発明によれば、第3透過部は、第2歯車の周方向に沿う長孔であるため、第3透過部が第1検出位置に位置する確率を増加させることができる。しかも、第2歯車の周方向に沿う第3透過部の寸法は、第3透過部以外の領域における第2歯車の周方向に沿う第3透過部の端部間の寸法以上となっている。このため、第3透過部が第1検出位置以外の位置に位置している場合に、第2歯車を、第3透過部以外の領域に対応する第3透過部の端部間に対応する中心角以上、かつ第3透過部に対応する中心角以下の角度回転させることで、第3透過部を第1検出位置に移動させることができる。よって、発光素子からの光は、第1透過部および第2透過部のうちいずれか一方と、第3透過部と、を透過するので、第1受光素子に発光素子からの光をより早く検出させることが可能となる。したがって、発光素子を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0011

上記のムーブメントにおいて、前記第2歯車は、前記第3透過部の回転軌跡上に設けられ、前記発光素子からの光が透過可能とされた第4透過部を有する、ことが望ましい。

0012

本発明によれば、第1透過部または第2透過部と、第4透過部と、を透過した発光素子からの光を第1受光素子に検出させることにより、例えば第3透過部が等間隔で複数設けられている場合等であっても、第2歯車の回転位置を検出することができる。このとき、第2歯車を回転させつつ、第3透過部および第4透過部を、第1検出位置を通過させて、第3透過部および第4透過部の形状や位置、個数等に対応した光の透過パターンを第1受光素子に検出させる。これにより、第2歯車の第4透過部は、第3透過部と区別した状態で識別されるので、第2歯車の回転位置を検出できる。

0013

上記のムーブメントにおいて、前記第1歯車および前記第2歯車を挟んで前記軸方向の前記他方側に設けられた第2受光素子と、前記軸方向における前記発光素子と前記第2受光素子との間に配置され、前記第2駆動源の動力により回転する第1位置検出用歯車と、を備え、前記第1位置検出用歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第5透過部を有し、前記第2受光素子は、前記第1歯車が前記第1透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる所定状態において、前記第2透過部を透過した前記発光素子からの光を検出可能となるように設けられ、前記第5透過部は、前記軸方向から見て、前記第4透過部が前記所定状態にある前記第1歯車の前記第2透過部に対応する位置にあるときに、前記第4透過部に対応する位置にあるように設けられている、ことが望ましい。

0014

本発明では、第1歯車が第1透過部において発光素子からの光を第1受光素子へ透過させることが可能となる所定状態において、発光素子からの光は、第1歯車の第2透過部を透過し、第2受光素子によって検出可能となっている。このため、第1歯車の回転位置の検出を完了させて第1歯車を所定状態としたうえで、第2透過部と第4透過部とを透過した発光素子からの光を第2受光素子に検出させる。これにより、例えば第3透過部が等間隔で複数設けられている場合等であっても、第2歯車の回転位置を検出することができる。このとき、第2歯車を回転させつつ、第3透過部および第4透過部を、発光素子と第2受光素子との間に対応する位置(以下、「第2検出位置」という。)を通過させて、第3透過部および第4透過部の形状や位置、個数等に対応した光の透過パターンを第2受光素子に検出させる。これにより、第2歯車の第4透過部は、第3透過部と区別した状態で識別されるので、第2歯車の回転位置を検出できる。

0015

また、例えば第2指針が多Hz駆動される秒針である場合等、第2駆動源の1ステップに対する第2歯車の回転角度によっては、第2検出位置に位置する第4透過部を第2検出位置から完全に退避させるのに、第2駆動源を数ステップ回転させる必要が生じることがある。
本発明では、軸方向から見て、第4透過部が所定状態にある第1歯車の第2透過部に対応する位置にあるときに、第4透過部に対応する位置にある第5透過部を有する第1位置検出用歯車を備えている。第1位置検出用歯車に対する第2歯車の歯数比を1未満に設定することで、第2駆動源の1ステップに対する第1位置検出用歯車の回転角度を第2歯車の回転角度よりも大きくできる。これにより、第2検出位置に位置する第5透過部を、第2検出位置から第2駆動源の1ステップ回転で完全に退避させることが可能となる。このため、第2検出位置に位置する第4透過部を第2検出位置から完全に退避させるのに、第2駆動源を数ステップ回転させる必要がある場合であっても、第1位置検出用歯車の第5透過部以外の領域において発光素子からの光を遮光することができる。よって、第2駆動源の1ステップで、第2受光素子が発光素子からの光を検出可能な状態と検出不能な状態との間を移行させることが可能となる。したがって、第2指針の位置検出に伴う第2歯車の回転位置の検出を確実に行うことができる。

0016

上記のムーブメントにおいて、前記軸方向における前記発光素子と前記第1受光素子との間に配置され、前記第1駆動源の動力により回転する第2位置検出用歯車を備え、前記第2位置検出用歯車は、前記発光素子からの光が透過可能とされた第6透過部を有し、前記第6透過部は、前記第1歯車が前記第1透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、前記軸方向から見て、前記第1透過部に対応する位置にあるように設けられているとともに、前記第6透過部は、前記第1歯車が前記第2透過部において前記発光素子からの光を前記第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、前記軸方向から見て、前記第2透過部に対応する位置にあるように設けられている、ことが望ましい。

0017

第1駆動源の1ステップに対する第1歯車の回転角度によっては、第1検出位置に位置する第1透過部または第2透過部を第1検出位置から完全に退避させるのに、第1駆動源を数ステップ回転させる必要が生じることがある。
本発明では、第2位置検出用歯車が有する第6透過部は、第1歯車が第1透過部において発光素子からの光を第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第1透過部に対応する位置に設けられている。また、第6透過部は、第1歯車が第2透過部において発光素子からの光を第1受光素子へ透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第2透過部に対応する位置に設けられている。第2位置検出用歯車に対する第1歯車の歯数比を1未満に設定することで、第1駆動源の1ステップに対する第2位置検出用歯車の回転角度を第1歯車の回転角度よりも大きくできる。これにより、第1検出位置に位置する第6透過部を、第1検出位置から第1駆動源の1ステップ回転で完全に退避させることが可能となる。このため、第1検出位置に位置する第1透過部または第2透過部を第1検出位置から完全に退避させるのに、第1駆動源を数ステップ回転させる必要がある場合であっても、第2位置検出用歯車の第6透過部以外の領域において発光素子からの光を遮光することができる。よって、第1駆動源の1ステップで、第1受光素子が発光素子からの光を検出可能な状態と検出不能な状態との間を移行させることが可能となる。したがって、第1指針の位置検出に伴う第1歯車の回転位置の検出を確実に行うことができる。

0018

上記のムーブメントにおいて、前記第1駆動源および前記第2駆動源の駆動を制御するとともに、前記第1受光素子による受光を検出する制御部を備え、前記第1歯車における前記第1透過部と前記第2透過部との間の中心角をθとし、前記制御部は、前記第1受光素子が前記発光素子からの光を受光しているか否かを判定する透過状態判定ステップと、前記透過状態判定ステップにおいて前記第1受光素子が前記発光素子からの光を受光していない場合に、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上か否かを判定する回転角度判定ステップと、前記回転角度判定ステップにおいて、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上でないと判定した場合に、前記第1駆動源を駆動して前記第1歯車を回転させ、前記透過状態判定ステップを再度行う第1駆動ステップと、前記回転角度判定ステップにおいて、前記第1歯車の回転角度が360°−θ以上と判定した場合に、前記第2駆動源を駆動して前記第2歯車を所定角度回転させ、前記透過状態判定ステップを再度行う第2駆動ステップと、を実行する、ことが望ましい。

0019

本発明によれば、制御部は、第1駆動ステップにおいて第1歯車を繰り返し回転させ、回転角度判定ステップにおいて、第1歯車の回転角度が360°−θ以上と判定したときに、第2駆動ステップを実行するため、第3透過部が第1検出位置に位置しているか否かの判定を、従来のように第1歯車を360°回転させる構成と比較して、短時間で行うことができる。したがって、発光素子を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0020

本発明の電子時計は、上記のムーブメントと、前記第1駆動源および前記第2駆動源に電力を供給する電源と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、上記のムーブメントを備えるので、針位置検出時の消費電力を低減できる電子時計を提供できる。

0021

上記の電子時計において、前記第1駆動源および前記第2駆動源に供給する電力を発電するソーラーパネルを備えることが望ましい。
本発明によれば、針位置検出時の消費電力を低減できるので、ソーラーパネルを備えた電子時計に好適である。

発明の効果

0022

本発明によれば、第1歯車は、同一の回転軌跡上に設けられ、発光素子からの光が透過可能とされた第1透過部および第2透過部を有するので、第1透過部と第2透過部との間の中心角をθとしたとき、第1歯車を360°−θ回転させることで、第1透過部および第2透過部のうちいずれか一方が第1検出位置を通過する。このため、第1歯車を360°−θ回転させることで、第3透過部が第1検出位置に位置しているか否かを判断することができる。よって、第3透過部が第1検出位置に位置しているか否かの判定を、従来のように第1歯車を360°回転させる構成と比較して、短時間で行うことができる。したがって、発光素子を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

図面の簡単な説明

0023

実施形態に係る電子時計を示す外観図である。
第1実施形態に係るムーブメントを表側から見た平面図である。
図2のIII−III線における断面図である。
図2のIV−IV線における断面図である。
第1実施形態に係る二番車の平面図である。
第1実施形態に係る分検出車の平面図である。
第1実施形態に係る四番車の平面図である。
第1実施形態に係る秒検出車の平面図である。
第1実施形態に係る日の裏中間車の平面図である。
第1実施形態に係る日の裏車の平面図である。
第1実施形態に係る筒車の平面図である。
第1実施形態に係る時検出車の平面図である。
第1実施形態に係る針位置検出動作フローチャートである。
第1実施形態に係るムーブメントのブロック図である。
第1実施形態に係る分透過状態探索ステップタイミングチャートである。
第1実施形態に係る秒透過状態探索ステップのタイミングチャートである。
第2実施形態に係るムーブメントのブロック図である。
第2実施形態に係る秒透過状態探索ステップのタイミングチャートである。

実施例

0024

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
最初に、第1実施形態について説明する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。
時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」と称する。

0025

(電子時計)
図1は、実施形態に係る電子時計を示す外観図である。
図1に示すように、本実施形態の電子時計1は、秒針14が1秒間に複数回駆動される多Hz駆動(本実施形態では4Hz駆動)のアナログ式時計である。言い換えれば、ステップモータからの駆動パルス複数ステップ分出力されることを受けて秒針が1秒分運針される駆動方式を採用するアナログ電子時計に関するものである。電子時計1のコンプリートは、ケース裏蓋(不図示)およびガラス2からなる時計ケース3の内側に、ムーブメント10、文字板11および指針12,13,14を備えている。
文字板11は、ソーラーパネル15と一体に形成されており、少なくとも時に関する情報を示す目盛り等を有している。ソーラーパネル15は、後述する制御部16(図3参照)を介して各ステップモータ21,22,23等(図2参照)に供給する電力を発電する。指針12,13,14は、時を示す時針12、分を示す分針13(第1指針)、および秒を示す秒針14(第2指針)を含んでいる。文字板11、時針12、分針13および秒針14は、ガラス2を通じて視認可能に配置されている。

0026

(ムーブメント)
図2は、第1実施形態に係るムーブメントを表側から見た平面図である。図3は、図2のIII−III線における断面図である。図4は、図2のIV−IV線における断面図である。
図2から図4に示すように、ムーブメント10は、不図示の二次電池と、制御部16と、地板20と、輪列受29と、第1ステップモータ21(第1駆動源)と、第2ステップモータ22(第2駆動源)と、第3ステップモータ23と、第1輪列30と、第2輪列40と、第3輪列50と、発光素子60と、第1受光素子64と、第2受光素子65と、第3受光素子66と、を主に備えている。

0027

二次電池(電源)は、ソーラーパネル15からの電力によって充電され、制御部16に電力を供給する。
制御部16は、回路基板であって、集積回路実装されている。集積回路は、例えばC−MOSやPLA等により構成されている。制御部16は、各ステップモータ21,22,23の駆動を制御する回転制御部17と、発光素子60の発光を制御する発光制御部18と、各受光素子64,65,66による受光を検出する検出制御部19と、を備えている。

0028

地板20は、ムーブメント10の基盤を構成している。地板20の裏側には、文字板11が配置されている。
輪列受29は、地板20の表側に配置されている。
発光素子60は、第1発光素子61と、第2発光素子62と、第3発光素子63と、を備えている。

0029

図2に示すように各ステップモータ21,22,23は、磁心に巻いたコイルワイヤを含むコイルブロック21a,22a,23aと、コイルブロック21a,22a,23aの磁心の両端部分と接触するように配置されたステータ21b,22b,23bと、ステータ21b,22b,23bのロータ孔21c,22c,23cに配置されたロータ21d,22d,23dと、を有している。図3および図4に示すように、各ロータ21d,22d,23dは、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている。各ステップモータ21,22,23は、回転制御部17に接続されている。

0030

図2に示すように、第1輪列30は、第1ステップモータ21の動力により回転して分針13を駆動する二番車33(第1歯車)と、二番車33に第1ステップモータ21の動力を伝達する第1二番中間車31および第2二番中間車32と、第1ステップモータ21の動力により回転する分検出車34(第2位置検出用歯車)と、を有している。
第1二番中間車31は、第1二番中間歯車31aと第1二番中間かな31bとを有し、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている(図3参照)。第1二番中間歯車31aは、第1ステップモータ21のロータ21dのかなに噛み合っている。

0031

第2二番中間車32は、第2二番中間歯車32aと第2二番中間かな32bとを有し、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている。第2二番中間歯車32aは、第1二番中間車31の第1二番中間かな31bに噛み合っている。

0032

図3に示すように、二番車33は、中心パイプ39に回転可能に外挿されている。中心パイプ39は、地板20に固定された二番受25に保持されている。なお、以下の説明では、二番車33の中心軸Oの延在方向を軸方向とし、軸方向に沿う輪列受29側(表側)を上側、地板20側(裏側)を下側という。また、図2に示すように、図中矢印CWはムーブメント10を下側から見たときの中心軸O回りに時計回り周回する方向、矢印CCWはムーブメント10を下側から見たときの中心軸O回りに反時計回りに周回する方向をそれぞれ示している。

0033

図2に示すように、二番車33は、第2二番中間車32の第2二番中間かな32bに噛み合う二番歯車33aを有する。二番車33は、例えば第1ステップモータ21が360ステップ回転すると、1回転するように構成されている。第1ステップモータ21の1ステップに対応する二番車33の回転角度は、1°に設定されている。二番車33の下端部には、分針13が取り付けられる。

0034

図5は、第1実施形態に係る二番車の平面図である。
図5に示すように、二番車33は、光が透過可能とされた第1二番車透過部35(第1透過部)と、光が透過可能とされた第2二番車透過部36(第2透過部)と、を有する。第1二番車透過部35および第2二番車透過部36は、例えば同一形状に形成された円形状の貫通孔である。第2二番車透過部36は、第1二番車透過部35の回転軌跡上に設けられている。なお、ここでいう「回転軌跡」とは、二番車33を回転させたときに第1二番車透過部35が通過する領域Rのことである(以下の説明でも同様)。第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間の中心角θは、例えば120°になっている。なお、第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間とは、二番車33の周方向における第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間のうち、離間距離が短い側に対応する部分をいう。また、これにより中心角θは、180°未満となる。第2二番車透過部36は、第1二番車透過部35に対してCCW方向に角度θ回転した位置に設けられている。

0035

図3に示すように、分検出車34は、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持される。図2に示すように、分検出車34は、軸方向から見て、二番車33と一部が重なるように配置されている。分検出車34は、分検出歯車34aを有している。分検出歯車34aは、第1二番中間車31の第1二番中間歯車31aに噛み合っている。分検出車34は、例えば第1ステップモータ21が12ステップ回転すると、1回転するように構成されている。第1ステップモータ21の1ステップに対応する分検出車34の回転角度は、30°に設定されている。分検出車34が30回転すると、二番車33は1回転する。

0036

図6は、第1実施形態に係る分検出車の平面図である。
図6に示すように、分検出車34は、光が透過可能とされた分検出車透過部37(第6透過部)を有する。分検出車透過部37は、例えば円形状の貫通孔である。平面視における分検出車透過部37の接線のうち、分検出車34の回転中心を通る一対の接線間に対応する中心角α1は、例えば第1ステップモータ21の1ステップに対応する分検出車34の回転角度よりも小さくなっている。

0037

図2に示すように、第2輪列40は、第2ステップモータ22の動力により回転して秒針14を駆動する四番車43(第2歯車)と、四番車43に第2ステップモータ22の動力を伝達する六番車41および五番車42と、第2ステップモータ22の動力により回転する秒検出車44(第1位置検出用歯車)と、を有している。
六番車41は、六番歯車41aと六番かな41bとを有し、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている(図3参照)。六番歯車41aは、第2ステップモータ22のロータ22dのかなに噛み合っている。

0038

五番車42は、五番歯車42aと五番かな42bとを有し、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている。五番歯車42aは、六番車41の六番かな41bに噛み合っている。

0039

四番車43は、中心軸Oと同軸上に配置されている。図3に示すように、四番車43は、車軸43aと、車軸43aに固定された四番歯車43bと、を有する。車軸43aは、中心パイプ39内に回転可能に挿通されている。車軸43aの下端部には、秒針14が取り付けられる。図2に示すように、四番歯車43bは、五番車42の五番かな42bに噛み合っている。四番車43は、例えば第2ステップモータ22が240ステップ回転すると、1回転するように構成されている。第2ステップモータ22の1ステップに対応する四番車43の回転角度は、1.5°に設定されている。

0040

図7は、第1実施形態に係る四番車の平面図である。
図7に示すように、四番車43は、光が透過可能とされた一対の第1四番車透過部45(第3透過部)と、光が透過可能とされた第2四番車透過部46(第4透過部)と、を有する。
一対の第1四番車透過部45は、軸方向から見て二番車33の第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との回転軌跡上に設けられている。一対の第1四番車透過部45は、それぞれ四番車43の周方向に沿うように延びる長孔となっている。一対の第1四番車透過部45は、中心軸Oに対して互いに対称となっている。四番車43の周方向に沿う各第1四番車透過部45の寸法は、四番車43の周方向に沿う一対の第1四番車透過部45の端部間の離間距離以上の寸法となっている。各第1四番車透過部45の両端部がなす中心角α2は、四番車43の周方向における一対の第1四番車透過部45間の中心角α3以上となっている。本実施形態では、中心角α2は、100°となっている。また、中心角α3は、80°となっている。

0041

第2四番車透過部46は、第1四番車透過部45の回転軌跡上に設けられている。第2四番車透過部46は、例えば第1四番車透過部45の幅寸法と同等の内径を有する円形状の貫通孔である。第2四番車透過部46は、第1四番車透過部45の回転軌跡上であって、一対の第1四番車透過部45の間における中間位置に設けられている。

0042

図3に示すように、秒検出車44は、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている。図2に示すように、秒検出車44は、軸方向から見て、四番車43と一部が重なるように配置されている。秒検出車44は、秒検出歯車44aを有している。秒検出歯車44aは、六番車41の六番歯車41aに噛み合っている。秒検出車44は、例えば第2ステップモータ22が10ステップ回転すると、1回転するように構成されている。第2ステップモータ22の1ステップに対応する秒検出車44の回転角度は、36°に設定されている。秒検出車44が24回転すると、四番車43は1回転する。

0043

図8は、第1実施形態に係る秒検出車の平面図である。
図8に示すように、秒検出車44は、光が透過可能とされた秒検出車透過部47(第5透過部)を有する。秒検出車透過部47は、例えば円形状の貫通孔である。平面視における秒検出車透過部47の接線のうち、秒検出車44の回転中心を通る一対の接線間に対応する中心角α4は、例えば第2ステップモータ22の1ステップに対応する秒検出車44の回転角度よりも小さくなっている。

0044

図2に示すように、第3輪列50は、日の裏中間車51と、日の裏車52と、筒車53と、時検出車54と、を有している。
日の裏中間車51は、日の裏中間歯車51aと日の裏中間かな51bとを有し、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている(図4参照)。日の裏中間歯車51aは、第3ステップモータ23のロータ23dのかなに噛み合っている。

0045

図9は、第1実施形態に係る日の裏中間車の平面図である。
図9に示すように、日の裏中間車51は、光が透過可能とされた日の裏中間車透過部55を有する。日の裏中間車透過部55は、円形状の貫通孔である。

0046

図4に示すように、日の裏車52は、地板20と輪列受29とにより回転可能に支持されている。図2に示すように、日の裏車52は、日の裏歯車52aと日の裏かな52bとを有している。日の裏歯車52aは、日の裏中間かな51bに噛み合っている。日の裏歯車52aは、軸方向から見て、日の裏中間車51の日の裏中間歯車51aの一部と重なるように配置されている。

0047

図10は、第1実施形態に係る日の裏車の平面図である。
図10に示すように、日の裏車52は、光が透過可能とされた日の裏車透過部56を有する。日の裏車透過部56は、例えば日の裏中間車51の日の裏中間車透過部55と同一形状に形成されている(図9参照)。

0048

図3に示すように、筒車53は、中心軸Oと同軸上に配置されるとともに、二番車33に回転可能に外挿されている。図2に示すように、筒車53は、日の裏車52の日の裏かな52bに噛み合う筒歯車53aを有する。筒車53の下端部には、時針12が取り付けられる。

0049

図11は、第1実施形態に係る筒車の平面図である。
図11に示すように、筒車53は、光が透過可能とされた12個の筒車透過部57を有する。12個の筒車透過部57は、円形状の貫通孔であって、筒車53の周方向に沿って等間隔(本実施形態では30°間隔)で配列されている。各筒車透過部57は、軸方向から見て二番車33の第1二番車透過部35の回転軌跡上に設けられている。

0050

図4に示すように、時検出車54は、地板20により回転可能に支持されている。図2に示すように、時検出車54は、軸方向から見て、日の裏中間車51の日の裏中間歯車51aと日の裏車52の日の裏歯車52aとが重なる部分の一部と重なるように配置されている。時検出車54は、時検出歯車54aを有している。時検出歯車54aは、日の裏車52の日の裏かな52bに噛み合っている。

0051

図12は、第1実施形態に係る時検出車の平面図である。
図12に示すように、時検出車54は、光が透過可能とされた時検出車透過部58を有している。時検出車透過部58は、例えば日の裏中間車51の日の裏中間車透過部55と同一形状に形成されている(図9参照)。

0052

図2および図3に示すように、第1発光素子61は、二番車33および四番車43に対して、軸方向における下側に配置され、例えば地板20に固定されている。第1発光素子61は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)やLD(Laser Diode:レーザーダイオード)等であって、上側に向けて光を照射可能とされている。第1発光素子61は、発光制御部18に接続されている。
第1受光素子64は、二番車33および四番車43を挟んで軸方向の上側に設けられ、例えば輪列受29に固定されている。第1受光素子64は、例えばフォトダイオード等であって、第1発光素子61からの光を検出する。第1受光素子64は、検出制御部19に接続されている。

0053

第1発光素子61と第1受光素子64との間に対応する位置(以下、「第1検出位置」という。)には、地板20および輪列受29をそれぞれ軸方向に貫通する貫通孔20a,29aが形成されている。第1発光素子61から照射された光は、貫通孔29a,20aを通過して第1受光素子64に入射する。

0054

第1検出位置には、二番車33、分検出車34、四番車43および筒車53が配置されている。第1検出位置は、軸方向から見て、二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36の回転軌跡と重なっている。これにより、第1検出位置は、軸方向から見て、四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の回転軌跡、並びに筒車53の筒車透過部57の回転軌跡と重なっている。また、第1検出位置は、軸方向から見て、分検出車34の分検出車透過部37の回転軌跡と重なっている。

0055

二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のいずれか一方は、第1検出位置に位置するとき、第1発光素子61からの光を透過させることが可能となる。また、二番車33は、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36の双方が第1検出位置以外に位置するとき、第1発光素子61からの光を遮光する。
四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46のいずれか一方は、第1検出位置に位置するとき、第1発光素子61からの光を透過させることが可能となる。また、四番車43は、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の双方が第1検出位置以外に位置するとき、第1発光素子61からの光を遮光する。

0056

筒車53の筒車透過部57は、第1検出位置に位置するとき、第1発光素子61からの光を透過させることが可能となる。また、筒車53は、筒車透過部57が第1検出位置以外に位置するとき、第1発光素子61からの光を遮光する。
分検出車34の分検出車透過部37は、第1検出位置に位置するとき、第1発光素子61からの光を透過させることが可能となる。また、分検出車34は、分検出車透過部37が第1検出位置以外に位置するとき、第1発光素子61からの光を遮光する。

0057

分検出車34の分検出車透過部37は、二番車33が第1二番車透過部35において第1発光素子61からの光を第1受光素子64へ透過させることが可能となる所定状態において、軸方向から見て、第1二番車透過部35に対応する位置にあるように設けられている。また、分検出車34の分検出車透過部37は、二番車33が第2二番車透過部36において第1発光素子61からの光を第1受光素子64へ透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第2二番車透過部36に対応する位置にあるように設けられている。すなわち、第1二番車透過部35が第1検出位置に位置している状態、および第2二番車透過部36が第1検出位置に位置している状態において、分検出車透過部37は、第1検出位置に位置している。

0058

二番車33における第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間の中心角θ(120°)は、分検出車34の1回転あたりの二番車33の回転角度(12°)の整数倍となっている。また、二番車33の1回転あたりの分検出車34の回転数は30回転となっている(すなわち分検出車34に対する二番車33の歯数比が整数分の1)。このため、二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36が第1検出位置に位置するとき、分検出車34の分検出車透過部37も第1検出位置に位置する。

0059

第2発光素子62は、二番車33および四番車43に対して、軸方向における下側に配置され、例えば地板20に固定されている。第2発光素子62は、第1発光素子61と同様に、例えばLEDやLD等であって、上側に向けて光を照射可能とされている。第2発光素子62は、発光制御部18に接続されている。
第2受光素子65は、二番車33および四番車43を挟んで軸方向の上側に設けられ、例えば輪列受29に固定されている。第2受光素子65は、第1受光素子64と同様に、例えばフォトダイオード等であって、第2発光素子62からの光を検出する。第2受光素子65は、検出制御部19に接続されている。

0060

第2発光素子62と第2受光素子65との間に対応する位置(以下、「第2検出位置」という。)には、地板20および輪列受29をそれぞれ軸方向に貫通する貫通孔20b,29bが形成されている。第2発光素子62から照射された光は、貫通孔29b,20bを通過して第2受光素子65に入射する。

0061

第2検出位置には、二番車33、四番車43、秒検出車44および筒車53が配置されている。第2検出位置は、軸方向から見て、二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36の回転軌跡と重なっている。これにより、第2検出位置は、軸方向から見て、四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の回転軌跡、並びに筒車53の筒車透過部57の回転軌跡と重なっている。また、第2検出位置は、軸方向から見て、秒検出車44の秒検出車透過部47の回転軌跡と重なっている。さらに、第2受光素子65は、二番車33が第1二番車透過部35において第1発光素子61からの光を第1受光素子64に透過させることが可能となる所定状態において、第2二番車透過部36を透過した第2発光素子62からの光を検出可能となるように設けられている。すなわち、第2検出位置は、第1二番車透過部35が第1検出位置に位置する状態における第2二番車透過部36の位置に対応して設けられている。第2検出位置は、第1検出位置に対して中心軸O回りの周方向に沿ってCCW方向に120°移動した位置に設けられている。

0062

二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のいずれか一方は、第2検出位置に位置するとき、第2発光素子62からの光を透過させることが可能となる。また、二番車33は、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36の双方が第2検出位置以外に位置するとき、第2発光素子62からの光を遮光する。
四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46のいずれか一方が第2検出位置に位置するとき、第2発光素子62からの光を透過させることが可能となる。また、四番車43は、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の双方が第2検出位置以外に位置するとき、第2発光素子62からの光を遮光する。

0063

筒車53の筒車透過部57は、第2検出位置に位置するとき、第2発光素子62からの光を透過させることが可能となる。また、筒車53は、筒車透過部57が第2検出位置以外に位置するとき、第2発光素子62からの光を遮光する。
秒検出車44の秒検出車透過部47は、第2検出位置に位置するとき、第2発光素子62からの光を透過させることが可能となる。また、秒検出車44は、秒検出車透過部47が第2検出位置以外に位置するとき、第2発光素子62からの光を遮光する。

0064

秒検出車44の秒検出車透過部47は、四番車43が第2四番車透過部46において第2発光素子62からの光を第2受光素子65透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第2四番車透過部46に対応する位置にあるように設けられている。すなわち、第2四番車透過部46が第2検出位置に位置している状態において、秒検出車透過部47は、第2検出位置に位置している。

0065

四番車43の1回転あたりの秒検出車44の回転数は24回転となっている(すなわち秒検出車44に対する四番車43の歯数比が整数分の1)。このため、四番車43の第2四番車透過部46が第2検出位置に位置するとき、秒検出車44の秒検出車透過部47も第2検出位置に位置する。

0066

図2および図4に示すように、第3発光素子63は、日の裏中間車51、日の裏車52および時検出車54に対して、軸方向における下側に配置され、例えば地板20に固定されている。第3発光素子63は、第1発光素子61と同様に、例えばLEDやLD等であって、上側に向けて光を照射可能とされている。第3発光素子63は、発光制御部18に接続されている。
第3受光素子66は、日の裏中間車51、日の裏車52および時検出車54を挟んで軸方向の上側に設けられ、例えば輪列受29に固定されている。第3受光素子66は、第1受光素子64と同様に、例えばフォトダイオード等であって、第3発光素子63からの光を検出する。第3受光素子66は、検出制御部19に接続されている。

0067

第3発光素子63と第3受光素子66との間に対応する位置(以下、「第3検出位置」という。)には、地板20および輪列受29をそれぞれ軸方向に貫通する貫通孔20c,29cが形成されている。第3発光素子63から照射された光は、貫通孔29c,20cを通過して第3受光素子66に入射する。

0068

第3検出位置は、軸方向から見て、日の裏中間車51の日の裏中間車透過部55の回転軌跡と重なっている。また、第3検出位置は、軸方向から見て、日の裏車52の日の裏車透過部56の回転軌跡と重なっている。さらに、第3検出位置は、軸方向から見て、時検出車54の時検出車透過部58の回転軌跡と重なっている。

0069

日の裏中間車51の日の裏中間車透過部55は、第3検出位置に位置するとき、第3発光素子63からの光を透過させることが可能となる。また、日の裏中間車51は、日の裏中間車透過部55が第3検出位置以外に位置するとき、第3発光素子63からの光を遮光する。
日の裏車52の日の裏車透過部56は、第3検出位置に位置するとき、第3発光素子63からの光を透過させることが可能となる。また、日の裏車52は、日の裏車透過部56が第3検出位置以外に位置するとき、第3発光素子63からの光を遮光する。

0070

時検出車54の時検出車透過部58は、第3検出位置に位置するとき、時検出車透過部58は、第3発光素子63からの光を透過させることが可能となる。また、時検出車54は、時検出車透過部58が第3検出位置に位置以外に位置するとき、第3発光素子63からの光を遮光する。
日の裏中間車51の日の裏中間車透過部55および日の裏車52の日の裏車透過部56は、時検出車54の時検出車透過部58が第3検出位置に位置する状態において、第3検出位置に位置している。

0071

(針位置検出動作)
次に、本実施形態の針位置検出動作について説明する。
針位置検出動作では、時針12、分針13および秒針14の位置を検出するために、二番車33、四番車43および筒車53の回転位置を検出する。なお、以下の説明では、時針12の位置検出動作についての説明は省略する。また、以下の説明における各構成部品の符号については、図2から図12を参照されたい。

0072

図13は、第1実施形態に係る針位置検出動作のフローチャートである。図14は、第1実施形態に係るムーブメントの概略を示すブロック図である。なお、図14は、針位置検出動作が完了した状態を模式的に示している。
図13に示すように、本実施形態の針位置検出動作は、二番車33の第1二番車透過部35または第2二番車透過部36を探索する分透過状態探索ステップS10と、分透過状態探索ステップS10の完了時において第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のいずれかが第1検出位置に位置しているか不明な場合に実行する秒透過状態探索移行ステップS20と、四番車43の第2四番車透過部46を探索する秒透過状態探索ステップS30と、を備えている。

0073

最初に、上述した各ステップを実行する前に、複数の筒車透過部57のうちいずれかが第1検出位置に位置するように、第3ステップモータ23により筒車53を回転させる。このとき、複数の筒車透過部57は、30°間隔で配列されているため、第2検出位置にも複数の筒車透過部57のうちいずれかが位置した状態となる。

0074

(分透過状態探索ステップ)
次に分透過状態探索ステップS10について説明する。
分透過状態探索ステップS10は、透過状態判定ステップS11と、回転角度判定ステップS12と、第1駆動ステップS13と、第2駆動ステップS14と、ステップS15と、を含む。
分透過状態探索ステップS10では、制御部16により第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光しているか否かを判定する(透過状態判定ステップS11)。

0075

透過状態判定ステップS11では、制御部16の発光制御部18が第1発光素子61に電力を供給し、第1発光素子61から光を照射させる。また、透過状態判定ステップS11では、制御部16の検出制御部19が第1受光素子64を作動させて、第1受光素子64が光を受光しているか否かを判定する。透過状態判定ステップS11では、二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のいずれか一方、四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46のいずれか一方、および分検出車34の分検出車透過部37が第1検出位置に位置しているとき、第1受光素子64は、第1発光素子61からの光を検出する(図14参照)。

0076

透過状態判定ステップS11において第1発光素子61からの光が二番車33を透過せず第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光していないと判定した場合(S11:No)、制御部16により二番車33の回転角度が360°−θ(本実施形態では240°)以上か否かを判定する(回転角度判定ステップS12)。回転角度判定ステップS12では、制御部16は、制御部16に記憶された針位置検出動作開始以降の二番車33の回転角度が360°−θ以上か否かを判定する。なお、回転角度判定ステップS12の初回実行時には、制御部16に記憶された二番車33の回転角度は0°である。

0077

回転角度判定ステップS12において二番車33の回転角度が360°−θ未満であると判定した場合(S12:No)、回転制御部17により第1ステップモータ21を1ステップ回転駆動して、二番車33を第1ステップモータ21の1ステップに対応する回転角度(本実施形態では1°)だけCW方向に回転させる(第1駆動ステップS13)。第1駆動ステップS13では、分検出車34も、第1ステップモータ21の1ステップ回転駆動に伴い、第1ステップモータ21の1ステップに対応する回転角度(本実施形態では30°)だけ回転する。次いで、再度透過状態判定ステップS11を行う。

0078

ここで、回転角度判定ステップS12において二番車33の回転角度が360°−θ以上と判定した場合(S12:Yes)について説明する。
図15は、第1実施形態に係る分透過状態探索ステップのタイミングチャートである。なお、図15の分検出車、二番車および四番車における透過状態とは、分検出車、二番車および四番車のそれぞれが有する透過部が第1検出位置に位置している状態をいう。また、非透過状態とは、分検出車、二番車および四番車のそれぞれが有する透過部が第1検出位置以外の位置に位置している状態をいう。

0079

透過状態判定ステップS11、回転角度判定ステップS12および第1駆動ステップS13を繰り返し実行すると、二番車33および分検出車34は回転する。図15に示すように、分検出車34の分検出車透過部37は、分検出車34が1回転する毎に、第1検出位置を1回通過する。よって、分検出車34は、1回転する毎に、透過状態と非透過状態とを1度繰り返す。二番車33の第1二番車透過部35および第2二番車透過部36は、二番車33が1回転する毎に、第1検出位置をそれぞれ1回通過する。よって、二番車33は、1回転する毎に、透過状態と非透過状態とを2度繰り返す。なお、二番車33が透過状態となるとき、分検出車34も透過状態となる。

0080

二番車33を多くとも360°−θ回転させることで、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうち少なくとも一方が第1検出位置を通過する(図14参照)。したがって、二番車33を360°−θ回転させても第1受光素子64が第1発光素子61からの光を検出しない場合には、四番車43の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46が第1検出位置以外の位置に位置している。

0081

図13に示すように、回転角度判定ステップS12において二番車33の回転角度が360°−θ以上と判定した場合(S12:Yes)、回転制御部17により第2ステップモータ22を駆動して、四番車43を所定角度β(本実施形態では90°)回転させる(第2駆動ステップS14)。本実施形態では、第1四番車透過部45の両端部がなす中心角α2が100°であって、かつ四番車43の周方向における一対の第1四番車透過部45間の中心角α3が80°となっている。このため、四番車43をα3以上α2以下の所定角度β(本実施形態では90°)回転させることで、第1検出位置以外の位置に位置している第1四番車透過部45を、第1検出位置に位置するように移動させることができる(図15における時間T2)。次いで、制御部16に記憶された二番車33の回転角度を0°にするとともに、再度透過状態判定ステップS11を行う。その後、再度回転度判定ステップS12、第1駆動ステップS13および透過状態判定ステップS11を繰り返し実行することで、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれか一方を第1受光素子64において検出できる(例えば図15における時間T3)。

0082

透過状態判定ステップS11において第1発光素子61からの光が二番車33を透過して第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光していると判定した場合(S11:Yes)、制御部16は、制御部16に記憶された二番車33の回転角度がθ(本実施形態では120°)以上か否かを判定する(ステップS15)。

0083

ここで、制御部16に記憶された二番車33の回転角度がθ以上の場合(S15:Yes)について説明する。
透過状態判定ステップS11の判定がYesのときに第1二番車透過部35が第1検出位置に位置している場合には、ステップS15において制御部16に記憶された二番車33の回転角度は、0°以上360°−θ未満となっている。また、透過状態判定ステップS11の判定がYesのときに第2二番車透過部36が第1検出位置に位置している場合には、ステップS15において制御部16に記憶された二番車33の回転角度は、0°以上θ未満となっている。したがって、ステップS15の判定がYesの場合、第1検出位置には、第1二番車透過部35が位置している。また、第2検出位置には、第2二番車透過部36が位置している。

0084

上述したように、ステップS15の判定がYesの場合、二番車33の回転位置を検出できたため、分透過状態探索ステップS10を終了し、秒透過状態探索ステップS30に移行する。
ステップS15の判定がNoの場合、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれかが第1検出位置に位置しているか判定できないため、分透過状態探索ステップS10を終了し、秒透過状態探索移行ステップS20に移行する。

0085

(秒透過状態探索移行ステップ)
次に、秒透過状態探索移行ステップS20について説明する。
秒透過状態探索移行ステップS20は、ステップS21と、ステップS22と、ステップS23と、ステップS24と、を含む。
秒透過状態探索移行ステップS20では、回転制御部17により第1ステップモータ21を駆動して、二番車33をCW方向に角度θ回転駆動させる(ステップS21)。ステップS21を実行する時点で第1二番車透過部35が第1検出位置に位置していた場合には、ステップS21を実行することで、第2二番車透過部36が第1検出位置に移動する。ステップS21を実行する時点で、第2二番車透過部36が第1検出位置に位置していた場合には、ステップS21を実行することで、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36が第1検出位置以外の位置に移動する。

0086

次に、透過状態判定ステップS11と同様に、制御部16により第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光しているか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において第1発光素子61からの光が二番車33を透過して第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光していると判定した場合(S22:Yes)、その時点で第1検出位置には第2二番車透過部36が位置しているため、二番車33をCW方向に360°−θ回転駆動させる(ステップS23)。これにより、第1二番車透過部35を第1検出位置に移動させることができる。また、第2二番車透過部36を第2検出位置に移動させることができる。以上により、二番車33の回転位置の検出が完了する。ステップS23の実行後、秒透過状態探索移行ステップS20を終了し、秒透過状態探索ステップS30に移行する。

0087

ステップS22において第1発光素子61からの光が二番車33を透過せず第1受光素子64が第1発光素子61からの光を受光していないと判定した場合(S22:No)、ステップS21を実行する時点で、第1検出位置には第2二番車透過部36が位置していたため、二番車33をCW方向に角度θ回転駆動させる(ステップS24)。これにより、第1二番車透過部35を第1検出位置に移動させることができる。また、第2二番車透過部36を第2検出位置に移動させることができる。以上により、二番車33の回転位置の検出が完了する。ステップS24の実行後、秒透過状態探索移行ステップS20を終了し、秒透過状態探索ステップS30に移行する。

0088

(秒透過状態探索ステップ)
次に、秒透過状態探索ステップS30について説明する。
秒透過状態探索ステップS30は、ステップS31と、ステップS32と、を含む。
図16は、第1実施形態に係る秒透過状態探索ステップのタイミングチャートである。なお、図16の二番車、秒検出車および四番車における透過状態とは、二番車、秒検出車および四番車のそれぞれが有する透過部が第2検出位置に位置している状態をいう。また、非透過状態とは、二番車、秒検出車および四番車のそれぞれが有する透過部が第2検出位置以外の位置に位置している状態をいう。

0089

まず秒透過状態探索ステップS30の概略について説明する。図16に示すように、秒透過状態探索ステップS30では、回転制御部17により第2ステップモータ22を駆動して、四番車43を回転させながら、第2受光素子65に第2発光素子62からの光を受光させる。この際、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の形状や位置、個数等に対応した光の透過パターンを第2受光素子65に検出させる。そして、第2受光素子65において検出した光の透過パターンが第1の所望パターンであるか否かの判定を行って第2四番車透過部46を検出することで、四番車43の回転位置を検出する。

0090

以下、秒透過状態探索ステップS30について具体的に説明する。
秒透過状態探索ステップS30では、二番車33の回転位置の検出が完了している。このため、図14に示すように、二番車33の第2二番車透過部36が第2検出位置に位置している。よって、図16に示すように、二番車33は常に透過状態となっている。
図13に示すように、秒透過状態探索ステップS30では、制御部16により第1の所望パターンの検出を行う(ステップS31)。ステップS31では、制御部16は、第2受光素子65において検出した信号が第1の所望パターンであるか否かを判定する。

0091

ステップS31において第1の所望パターンを検出していないと判定した場合(S31:No)、回転制御部17により第2ステップモータ22を1ステップ回転駆動して、四番車43を第2ステップモータ22の1ステップに対応する回転角度(本実施形態では1.5°)だけCW方向に回転させる(ステップS32)。ステップS32では、秒検出車44も、第2ステップモータ22の1ステップ回転駆動に伴い、第2ステップモータ22の1ステップに対応する回転角度(本実施形態では36°)だけ回転する。次いで、再度第1の所望パターンの検出を行う(ステップS31)。

0092

本実施形態の秒透過状態探索ステップS30における第2受光素子65による検出信号について説明する。図14および図16に示すように、ステップS31およびステップS32を繰り返し実行すると、四番車43および秒検出車44は回転する。秒検出車44の秒検出車透過部47は、秒検出車44が1回転する毎に、第2検出位置を1回通過する。よって、秒検出車44は、1回転する毎に、透過状態と非透過状態とを1度繰り返す。四番車43の一対の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46は、四番車43が1回転する毎に、第2検出位置をそれぞれ1回通過する。四番車43は、長孔の第1四番車透過部45を有するため、第1四番車透過部45が第2検出位置に位置している期間に亘って、連続的に透過状態となる(図16における時間t1からt2の期間、および時間t3からt4の期間を参照)。

0093

二番車33および筒車53は、秒透過状態探索ステップS30において、常に透過状態となっている。このため、四番車43および秒検出車44がともに透過状態となったとき、第2受光素子65は第2発光素子62からの光を検出する。本実施形態では、第1四番車透過部45が第2検出位置を通過するとき、四番車43が15°回転する毎に、第2受光素子65が第2発光素子62からの光を検出する。

0094

一方の第1四番車透過部45が第2検出位置を通過し終わると、第2受光素子65が他方の第1四番車透過部45を透過した光を検出し始めるまで、四番車43は90°回転する(例えば図16における時間t2からt3の期間)。
ここで、一方の第1四番車透過部45と他方の第1四番車透過部45との間に第2四番車透過部46がある場合について説明する。この場合には、第2受光素子65が一方の第1四番車透過部45を透過した光を最後に検出した時点から、ステップS31およびステップS32を繰り返し実行して四番車43を45°回転させると、第2四番車透過部46が第2検出位置に位置した状態となる。このとき、第2受光素子65が第2四番車透過部46を透過した光を1回検出する(図16における時間t5)。

0095

制御部16が第2四番車透過部46を検出するために、第2受光素子65において検出される光の透過パターン(第1の所望パターン)を、四番車43が15°回転する毎に「検出・検出・非検出・非検出・検出」となるパターンに設定する。これにより、制御部16は、第2受光素子65が第1の所望パターンを検出した時点で、第2検出位置を一方の第1四番車透過部45が通過した後、第2検出位置に第2四番車透過部46が位置している状態であると判定できる。

0096

上述したように、ステップS31において第1の所望パターンを検出したと判定した場合(S31:Yes)、その時点で第2検出位置には第2四番車透過部46が位置しているため、四番車43の回転位置の検出が完了する。次いで、秒透過状態探索ステップS30を終了し、針位置検出動作が完了する。

0097

以上に詳述したように、本実施形態では、二番車33には第1二番車透過部35および第2二番車透過部36が設けられ、中心軸Oと同軸上に配置された四番車43には第1四番車透過部45が設けられている。分針13の位置を検出するために二番車33の回転位置を検出する際には、第1発光素子61からの光を第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれか一方と、第1四番車透過部45と、を透過させて第1受光素子64に検出させる。

0098

第1四番車透過部45が第1検出位置以外に位置している場合、第1発光素子61からの光は四番車43により遮光される。この場合、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれか一方が第1検出位置に位置していても、第1受光素子64は第1発光素子61からの光を検出できず、二番車33の位置検出を行うことができない。

0099

本実施形態によれば、二番車33は、同一の回転軌跡上に設けられ、第1発光素子61からの光が透過可能とされた第1二番車透過部35および第2二番車透過部36を有するので、第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間の中心角をθとしたとき、二番車33を360°−θ回転させることで、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれか一方が第1検出位置を通過する。このため、二番車33を360°−θ回転させることで、第1四番車透過部45が第1検出位置に位置しているか否かを判断することができる。よって、第1四番車透過部45が第1検出位置に位置しているか否かの判定を、従来のように二番車33を360°回転させる構成と比較して、短時間で行うことができる。したがって、第1発光素子61を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0100

また、第1四番車透過部45は、四番車43の周方向に沿う長孔であるため、第1四番車透過部45が第1検出位置に位置している確率を増加させることができる。しかも、四番車43の周方向に沿う各第1四番車透過部45の寸法は、第1四番車透過部45以外の領域における四番車43の周方向に沿う第1四番車透過部45の端部間の寸法以上となっている。このため、各第1四番車透過部45が第1検出位置以外の位置に位置している場合に、四番車43を、第1四番車透過部45以外の領域における第1四番車透過部45の端部間に対応する中心角、すなわち一対の第1四番車透過部45間の中心角α3(本実施形態では80°)以上、かつ第1四番車透過部45に対応する中心角、すなわち各第1四番車透過部45の両端部がなす中心角α2(本実施形態では100°)以下の角度(本実施形態では90°)回転させることで、第1四番車透過部45を第1検出位置に移動させることができる。よって、第1発光素子61からの光は、第1二番車透過部35および第2二番車透過部36のうちいずれか一方と、第1四番車透過部45と、を透過するので、第1受光素子64に第1発光素子61からの光をより早く検出させることが可能となる。したがって、第1発光素子61を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0101

また、本実施形態では、二番車33が第1二番車透過部35において第1発光素子61からの光を第1受光素子64へ透過させることが可能となる所定状態において、第2発光素子62からの光は、二番車33の第2二番車透過部36を透過し、第2受光素子65によって検出可能となっている。このため、二番車33の回転位置の検出を完了させて二番車33を所定状態としたうえで、第2二番車透過部36と第2四番車透過部46とを透過した第2発光素子62からの光を第2受光素子65に検出させる。これにより、例えば第1四番車透過部45が等間隔で複数設けられている場合等であっても、四番車43の回転位置を検出することができる。このとき、四番車43を回転させつつ、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46を、第2検出位置を通過させて、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の形状や位置、個数等に対応した光の透過パターンを第2受光素子65に検出させる。これにより、四番車43の第2四番車透過部46は、第1四番車透過部45と区別した状態で識別されるので、四番車43の回転位置を検出できる。

0102

また、例えば秒針14が多Hz駆動される場合等、第2ステップモータ22の1ステップに対する四番車43の回転角度によっては、第2検出位置に位置する第2四番車透過部46を第2検出位置から完全に退避させるのに、第2ステップモータ22を数ステップ回転させる必要が生じることがある。
本実施形態では、軸方向から見て、第2四番車透過部46が所定状態にある二番車33の第2二番車透過部36に対応する位置にあるとき、第2四番車透過部46に対応する位置にある秒検出車透過部47を有する秒検出車44を備えている。秒検出車44に対する四番車43の歯数比を1未満に設定することで、第2ステップモータ22の1ステップに対する秒検出車44の回転角度(本実施形態では36°)を四番車43の回転角度(本実施形態では1.5°)よりも大きくできる。これにより、第2検出位置に位置する秒検出車透過部47を、第2検出位置から第2ステップモータ22の1ステップ回転で完全に退避させることが可能となる。このため、第2検出位置に位置する第2四番車透過部46を第2検出位置から完全に退避させるのに、第2ステップモータ22を数ステップ回転させる必要がある場合であっても、秒検出車44の秒検出車透過部47以外の領域において第2発光素子62からの光を遮光することができる。よって、第2ステップモータ22の1ステップで、第2受光素子65が第2発光素子62からの光を検出可能な状態と検出不能な状態との間を移行させることが可能となる。したがって、秒針14の位置検出に伴う四番車43の回転位置の検出を確実に行うことができる。

0103

また、第1ステップモータ21の1ステップに対する二番車33の回転角度によっては、第1検出位置に位置する第1二番車透過部35または第2二番車透過部36を第1検出位置から完全に退避させるのに、第1ステップモータ21を数ステップ回転させる必要が生じることがある。
本実施形態では、分検出車34が有する分検出車透過部37は、二番車33が第1二番車透過部35において第1発光素子61からの光を第1受光素子64へ透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第1二番車透過部35に対応する位置に設けられている。また、分検出車透過部37は、二番車33が第2二番車透過部36において第1発光素子61からの光を第1受光素子64へ透過させることが可能となる状態において、軸方向から見て、第2二番車透過部36に対応する位置に設けられている。分検出車34に対する二番車33の歯数比を1未満に設定することで、第1ステップモータ21の1ステップに対する分検出車34の回転角度(本実施形態では30°)を二番車33の回転角度(本実施形態では1°)よりも大きくできる。これにより、第1検出位置に位置する分検出車透過部37を、第1検出位置から第1ステップモータ21の1ステップ回転で完全に退避させることが可能となる。このため、第1検出位置に位置する第1二番車透過部35または第2二番車透過部36を第1検出位置から完全に退避させるのに、第1ステップモータ21を数ステップ回転させる必要がある場合であっても、分検出車34の分検出車透過部37以外の領域において第1発光素子61からの光を遮光することができる。よって、第1ステップモータ21の1ステップで、第1受光素子64が第1発光素子61からの光を検出可能な状態と検出不能な状態との間を移行させることが可能となる。したがって、分針13の位置検出に伴う二番車33の回転位置の検出を確実に行うことができる。

0104

また、制御部16は、第1駆動ステップS13において二番車33を繰り返し回転させ、回転角度判定ステップS12において、二番車33の回転角度が360°−θ以上と判定したときに、第2駆動ステップS14を実行する。このため、第1四番車透過部45が第1検出位置に位置しているか否かの判定を、従来のように二番車33を360°回転させる構成と比較して、短時間で行うことができる。したがって、第1発光素子61を使用する時間を短縮することができ、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0105

本実施形態の電子時計1は、上記のムーブメント10を備えることにより、針位置検出時の消費電力を低減できる。

0106

[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図17は、第2実施形態に係るムーブメントのブロック図である。
図2および図14に示す第1実施形態の電子時計1は、秒針14が1秒間に複数回駆動される多Hz駆動のアナログ式時計である。これに対して図17に示す第2実施形態の電子時計101は、秒針14が1秒間に1回駆動される1Hz駆動のアナログ式時計である。また、図2および図14に示す第1実施形態では、ムーブメント10は、秒検出車44を備えている。これに対して図17に示す第2実施形態では、ムーブメント110は、秒検出車を備えていない点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1から図16に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。

0107

(電子時計)
本実施形態の電子時計101は、1Hz駆動のアナログ式時計である。言い換えれば、ステップモータからの駆動パルスが1ステップ分出力されることを受けて秒針が1秒分運針される駆動方式を採用するアナログ電子時計である。

0108

(ムーブメント)
四番車43は、第2ステップモータ22が60ステップ回転すると、1回転するように構成され、1Hz駆動に対応している。第2ステップモータ22の1ステップに対応する四番車43の回転角度は、6°に設定されている。これにより、第2検出位置に位置する第2四番車透過部46は、第2検出位置から第2ステップモータ22の1ステップ回転で完全に退避することができる。

0109

(針位置検出動作)
本実施形態の針位置検出動作について説明する。なお、以下の説明では、図13に示す秒透過状態探索ステップS30についてのみ説明し、分透過状態探索ステップS10および秒透過状態探索移行ステップS20については第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。

0110

秒透過状態探索ステップS30は、図13に示す第1実施形態と同様のステップS31およびステップS32を含む。
図18は、第2実施形態に係る秒透過状態探索ステップのタイミングチャートである。なお、図18の二番車、四番車における透過状態とは、二番車および四番車のそれぞれが有する透過部が第2検出位置に位置している状態をいう。また、非透過状態とは、二番車および四番車のそれぞれが有する透過部が第2検出位置以外の位置に位置している状態をいう。

0111

秒透過状態探索ステップS30では、二番車33の回転位置の検出が完了している。このため、図17に示すように、二番車33の第2二番車透過部36が第2検出位置に位置している。よって、図18に示すように、二番車33は常に透過状態となっている。
秒透過状態探索ステップS30では、制御部16により第2の所望パターンの検出を行う(ステップS31)。ステップS31では、制御部16は、第2受光素子65において検出した信号が第2の所望パターンであるか否かを判定する。

0112

ステップS31において第2の所望パターンを検出していないと判定した場合(S31:No)、回転制御部17により第2ステップモータ22を1ステップ回転駆動して、四番車43を第2ステップモータ22の1ステップに対応する回転角度(本実施形態では6°)だけCW方向に回転させる(ステップS32)。次いで、再度第2の所望パターンの検出を行う(ステップS31)。

0113

本実施形態の秒透過状態探索ステップS30における第2受光素子65による検出信号について説明する。図17および図18に示すように、ステップS31およびステップS32を繰り返し実行すると、四番車43は回転する。四番車43の一対の第1四番車透過部45および第2四番車透過部46は、四番車43が1回転する毎に、第2検出位置をそれぞれ1回通過する。四番車43は、長孔の第1四番車透過部45を有するため、第1四番車透過部45が第2検出位置に位置している期間に亘って、連続的に透過状態となる(図18における時間t1からt2の期間、および時間t3からt4の期間を参照)。

0114

二番車33および筒車53は、秒透過状態探索ステップS30において、常に透過状態となっている。このため、四番車43が透過状態となったとき、第2受光素子65は第2発光素子62からの光を検出する。

0115

一方の第1四番車透過部45が第2検出位置を通過し終わると、第2受光素子65が他方の第1四番車透過部45を透過した光を検出し始めるまで、四番車43は90°回転する(例えば図18における時間t2からt3の期間)。
ここで、一方の第1四番車透過部45と他方の第1四番車透過部45との間に第2四番車透過部46がある場合について説明する。この場合には、第2受光素子65が一方の第1四番車透過部45を透過した光を最後に検出した時点から、ステップS31およびステップS32を繰り返し実行して四番車43を45°回転させると、第2四番車透過部46が第2検出位置に位置した状態となる。このとき、第2受光素子65が第2四番車透過部46を透過した光を検出する(図18における時間t5)。すなわち、図18に示す例において、四番車43の回転角度が312°のときに第2受光素子65が光を検出した後、四番車43の回転角度が318°から354°の期間に亘って四番車43が6°回転する毎に第2受光素子65が光を非検出となる。

0116

制御部16が第2四番車透過部46を検出するために、第2受光素子65において検出される光の透過パターン(第2の所望パターン)を、四番車43が6°回転する毎に「検出・検出・非検出・非検出・非検出・非検出・非検出・非検出・非検出・検出」となるパターンに設定する。これにより、制御部16は、第2受光素子65が第2の所望パターンを検出した時点で、第2検出位置を一方の第1四番車透過部45が通過した後、第2検出位置に第2四番車透過部46が位置している状態であると判定できる。

0117

上述したように、ステップS31において第2の所望パターンを検出したと判定した場合(S31:Yes)、その時点で第2検出位置には第2四番車透過部46が位置しているため、四番車43の回転位置の検出が完了する。次いで、秒透過状態探索ステップS30を終了し、針位置検出動作が完了する。

0118

以上に詳述したように、本実施形態では、電子時計101が1Hz駆動のアナログ式時計であり、第2ステップモータ22の1ステップに対応する四番車43の回転角度は、6°に設定されている。このため、第2検出位置に位置する第2四番車透過部46は、第2検出位置から第2ステップモータ22の1ステップ回転で完全に退避することができる。その結果、第1実施形態のムーブメント10のように秒検出車44を備えることなく、第2ステップモータ22の1ステップで、第2受光素子65が第2発光素子62からの光を検出可能な状態と検出不能な状態との間を移行させることが可能となる。したがって、秒針14の位置検出に伴う四番車43の回転位置の検出を確実に行うことができる。

0119

そして、第2二番車透過部36と第2四番車透過部46とを透過した第2発光素子62からの光を第2受光素子65に検出させることにより、例えば第1四番車透過部45が等間隔で複数設けられている場合等であっても、四番車43の回転位置を検出することができる。このとき、四番車43を回転させつつ、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46を、第2検出位置を通過させて、第1四番車透過部45および第2四番車透過部46の形状や位置、個数等に対応した光の透過パターンを第2受光素子65に検出させる。これにより、四番車43の第2四番車透過部46は、第1四番車透過部45と区別した状態で識別されるので、四番車43の回転位置を検出できる。

0120

なお、本実施形態では、秒透過状態探索ステップS30において、第2発光素子62および第2受光素子65を用いて四番車43の回転位置の検出を行っているが、これに限定されない。四番車43の回転位置の検出は、第1発光素子61および第1受光素子64を用いて、第1検出位置を通過する第2四番車透過部46を識別することにより行ってもよい。これにより、第2発光素子62および第2受光素子65の設置を省略することができ、部品点数を削減することが可能となる。

0121

なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記各実施形態においては、各歯車体に設けられた各透過部は、歯車体に貫通孔を形成することにより設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、光透過性を有する部材により各歯車体を形成するとともに、遮光性を有する塗料等により各透過部以外の領域を塗装することにより、各透過部を設けてもよい。

0122

また、上記各実施形態においては、発光素子60は、第1発光素子61、第2発光素子62および第3発光素子63を備えているが、これに限定されるものではない。発光素子は、例えば1個のLED等の光源から、導光体により各受光素子64,65,66に対応する位置まで導光したうえで、各受光素子64,65,66に向けて光を照射する構成であってもよい。

0123

また、上記各実施形態においては、二番車33の第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間の中心角θが120°となっているが、これに限定されるものではない。第1二番車透過部35と第2二番車透過部36との間の中心角θは、0°より大きく180°より小さい範囲で適宜設定すればよい。

0124

また、上記各実施形態においては、第1四番車透過部45を除く各透過部が円形状の貫通孔であったが、これに限定されるものではなく、例えば角孔等であってもよい。
また、上記各実施形態においては、長孔の第1四番車透過部45が一対設けられているが、これに限定されるものではない。第1四番車透過部は、1個であってもよいし、3個以上設けられてもよい。さらに、第1四番車透過部は、例えば円形状の貫通孔等であってもよい。また、第1四番車透過部の端部は、矩形形状ではなく円弧状であってもよい。その場合、発光素子からの光の照射形状に応じた形となるので、長孔の端部においても受光の有無を確実に検出することができる。

0125

また、上記各実施形態においては、分検出車34に対する二番車33の歯数比は、30分の1に設定されているが、これに限定されるものではなく、分検出車の二番車に対する減速比は、整数分の1に設定されていればよい。
また、上記第1実施形態においては、秒検出車44に対する四番車43の歯数比は、24分の1に設定されているが、これに限定されるものではなく秒検出車の四番車に対する減速比は、整数分の1に設定されていればよい。
なお、上述のように、ソーラーパネルと二次電池とを含むことで電源を構成する例を示したが、電源を一次電池により構成することもできる。

0126

その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。

0127

1,101…電子時計10,110…ムーブメント13…分針(第1指針) 14…秒針(第2指針) 15…ソーラーパネル16…制御部 21…第1ステップモータ(第1駆動源) 22…第2ステップモータ(第2駆動源) 33…二番車(第1歯車) 34…分検出車(第2位置検出用歯車) 35…第1二番車透過部(第1透過部) 36…第2二番車透過部(第2透過部) 37…分検出車透過部(第6透過部) 43…四番車(第2歯車) 44…秒検出車(第1位置検出用歯車) 45…第1四番車透過部(第3透過部) 46…第2四番車透過部(第4透過部) 47…秒検出車透過部(第5透過部) 60…発光素子61…第1発光素子(発光素子) 62…第2発光素子(発光素子) 64…第1受光素子65…第2受光素子 O…中心軸S11…透過状態判定ステップS12…回転角度判定ステップ S13…第1駆動ステップS14…第2駆動ステップ

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