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技術 感光剥離性接着フィルム

出願人 ユーヴィックス株式会社
発明者 森戸祐幸藤嶋昭
出願日 2016年10月5日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2016-197180
公開日 2017年2月23日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-039943
状態 特許登録済
技術分野 接着剤、接着方法 接着テープ ダイシング
主要キーワード 接着量 点状パターン パターン図形 励起波長域 医療用粘着テープ 接着硬化 性剥離 線状パターン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルムを極めて簡単、且つ、低コストで製造できるようにする感光剥離性接着フィルムの提供。

解決手段

基材2の片面又は両面に所定の硬化波長域硬化する感光接着剤4と所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒5でなる感光剥離剤とを用いた接着層3が形成され、前記硬化波長域は少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んで成り、剥離時は、光触媒5の励起波長域の光を照射して被着体との間の接着力を弱めることができる感光性剥離接着性フィルム

概要

背景

絆創膏などの医療用粘着テープや、液晶基板シリコンチップダイシング時の飛散防止に用いるダイシングテープなどの産業用粘着テープのように、最終的にこれを剥がすことを前提に用いられるものは、接着して使用する際は強い接着力が要求されるが、接着力が強ければ剥がしにくくなるという問題がある。

例えば、シリコンチップのダイシングに用いられるダイシングテープは、ダイシング時は十分な粘着力ウェハおよび分割されたチップを固定でき、ダイシング時の高速回転ブレードによる切削抵抗に耐え、チップの位置ずれ飛散を発生しない十分な保持力を有することが要求される一方で、ピックアップ時には破損させることなく容易にチップを剥離できることが要求され、両者の性能は相反する。
一般の粘着剤を使用した場合、程よい粘着力に調整する必要があるが、粘着力が一定であると、小さいサイズのチップはダイシング時に飛散しやすく、逆に大きいサイズのチップはピックアップ時に剥離不良を生じる不具合等が発生しやすかった。

このため、強力な接着性易剥離性を備えた紫外光感光剥離性接着フィルムが開発された(特許文献1参照)。
この種の感光剥離性接着フィルムは、紫外光照射により粘着性が低下するので、ダイシングテープとして用いれば、チップをピックアップする前にダイシングテープに紫外光を照射することで粘着剤を硬化させ、粘着力を低下させるとともに粘着剤転着僅少に抑制することができる。

このUV硬化による粘着力低下の主たるメカニズムは、UV硬化性樹脂光ラジカル重合による三次元網状化で生じる粘着剤の弾性率上昇と体収縮であるが、そのような接着剤化学組成物は、非常に複雑であり、製造も困難であり、コストが嵩むという問題があった。

概要

光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルムを極めて簡単、且つ、低コストで製造できるようにする感光剥離性接着フィルムの提供。基材2の片面又は両面に所定の硬化波長域で硬化する感光接着剤4と所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒5でなる感光剥離剤とを用いた接着層3が形成され、前記硬化波長域は少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んで成り、剥離時は、光触媒5の励起波長域の光を照射して被着体との間の接着力を弱めることができる感光性剥離接着性フィルム

目的

本発明は、極めて簡単、且つ、低コストで、市販されている既存の接着剤と組み合わせることによっても製造することができる感光剥離性接着フィルムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルムであって、基材の片面又は両面に所定の硬化波長域硬化する感光接着剤と所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒でなる感光剥離剤とを用いた接着層が形成され、前記硬化波長域は少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んで成ることを特徴とする感光剥離性接着フィルム。

請求項2

前記感光接着剤中に前記感光剥離剤が分散されている請求項1記載の感光剥離性接着フィルム。

請求項3

前記接着層の表面に前記感光剥離剤からなる点状又は線状パターンの感光剥離層が形成されている請求項1記載の感光剥離性接着フィルム。

請求項4

前記光触媒が、アナターゼ型酸化チタンである請求項1、2又は3記載の感光剥離性接着フィルム。

技術分野

0001

本発明は、光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルムに関する。

背景技術

0002

絆創膏などの医療用粘着テープや、液晶基板シリコンチップダイシング時の飛散防止に用いるダイシングテープなどの産業用粘着テープのように、最終的にこれを剥がすことを前提に用いられるものは、接着して使用する際は強い接着力が要求されるが、接着力が強ければ剥がしにくくなるという問題がある。

0003

例えば、シリコンチップのダイシングに用いられるダイシングテープは、ダイシング時は十分な粘着力ウェハおよび分割されたチップを固定でき、ダイシング時の高速回転ブレードによる切削抵抗に耐え、チップの位置ずれ飛散を発生しない十分な保持力を有することが要求される一方で、ピックアップ時には破損させることなく容易にチップを剥離できることが要求され、両者の性能は相反する。
一般の粘着剤を使用した場合、程よい粘着力に調整する必要があるが、粘着力が一定であると、小さいサイズのチップはダイシング時に飛散しやすく、逆に大きいサイズのチップはピックアップ時に剥離不良を生じる不具合等が発生しやすかった。

0004

このため、強力な接着性易剥離性を備えた紫外光感光剥離性接着フィルムが開発された(特許文献1参照)。
この種の感光剥離性接着フィルムは、紫外光照射により粘着性が低下するので、ダイシングテープとして用いれば、チップをピックアップする前にダイシングテープに紫外光を照射することで粘着剤を硬化させ、粘着力を低下させるとともに粘着剤転着僅少に抑制することができる。

0005

このUV硬化による粘着力低下の主たるメカニズムは、UV硬化性樹脂光ラジカル重合による三次元網状化で生じる粘着剤の弾性率上昇と体収縮であるが、そのような接着剤化学組成物は、非常に複雑であり、製造も困難であり、コストが嵩むという問題があった。

先行技術

0006

特許第5624206号

発明が解決しようとする課題

0007

そこで本発明は、極めて簡単、且つ、低コストで、市販されている既存の接着剤と組み合わせることによっても製造することができる感光剥離性接着フィルムを提供する。

課題を解決するための手段

0008

この課題を解決するために、本発明は、光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルムであって、基材の片面又は両面に所定の硬化波長域で硬化する感光接着剤と所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒でなる感光剥離剤とを用いた接着層が形成され、前記硬化波長域は少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んで成ることを特徴とする。
なお、前記感光剥離剤は、前記感光接着剤中に分散されるか、もしくは前記接着層の表面に点状又は線状パターンの感光剥離層を形成するものでもよい。

0009

ここで、本発明において、「接着」とは、粘着を含む概念として用いる。
「感光剥離性」とは、被着体に接着された状態で特定波長の光を照射することにより、その接着量が低下して剥がし易くなる特性を意味する。
また、「フィルム」は、「テープ」「シート」を含む概念として用いる。
なお、「光触媒」としては、アナターゼ型酸化チタンを用いることが望ましい。
アナターゼ型酸化チタンの励起波長域は388nm以下であるので、本発明に用いる感光接着剤は、硬化波長域として少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んでいることが必要である。市販の可視光感光接着剤には硬化波長域のピーク波長が470nm近傍に存在するものがあるため、このような感光接着剤を用いればよい。

発明の効果

0010

本発明によれば、感光接着剤の硬化波長域には光触媒の励起波長域外の波長域が含まれている。
例えば、感光接着剤の硬化波長域が500nm以下であり、光触媒(アナターゼ型酸化チタン)の励起波長域が388nm以下である場合は、接着時は、470nm前後の可視光を照射することにより、光触媒を活性化させることなく感光接着剤を硬化させて被着体に固定することができる。
さらに、剥離時は、375nm前後の紫外光を照射することにより、感光接着剤中に分散された光触媒や、接着層表面に形成された感光剥離層に含まれる光触媒が活性化され、その光触媒作用により、接着剤を分解したり、接着剤の表面張力を低下させて、被着体との間の接着力を弱めることができる。
なお、紫外光も感光接着剤の硬化波長域ではあるが、既に硬化された接着剤に紫外光を照射してもこれ以上硬化されることはないため、剥離不良となることもない。

図面の簡単な説明

0011

本発明に係る感光剥離性接着フィルムの一例を示す説明図。
他の実施形態を示す説明図。
さらに他の実施形態を示す説明図。

0012

本発明は、感光剥離性接着フィルムを極めて簡単、且つ、低コストで、既存の接着剤と組み合わせることによっても製造することができるようにするという目的を達成するため、基材の片面又は両面に所定の硬化波長域で硬化する感光接着剤と所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒でなる感光剥離剤とを用いた接着層が形成され、前記硬化波長域は少なくとも前記励起波長域外の波長域を含んでいる。
なお、前記感光剥離剤は、前記感光接着剤中に分散されるか、もしくは前記接着層の表面に点状又は線状パターンの感光剥離層を形成している。

0013

図1(a)は、本発明に係る感光剥離性接着フィルムの一例を示す説明図、同図(b)は、そのX−X線拡大断面図である。
光照射により剥離性を呈する感光剥離性接着フィルム1は、基材2の片面又は両面に接着層3が形成され、その接着層3を保護するセパレータ6が設けられており、接着層3は、所定の硬化波長域で硬化する感光接着剤4中に、所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒5でなる感光剥離剤が分散されて成る。

0014

光触媒5としては、本例では、アナターゼ型酸化チタンが用いられており、アナターゼ型酸化チタンの励起波長は388nm以下である。

0015

この感光剥離性接着フィルム1の使用時は、セパレータ6を剥がして、接着層3を被着体の表面に当接させ、接着層3に含まれる感光接着剤4の接着力により被着体に接着させる。
また、剥離時は、光触媒5の励起波長域の光を照射することにより剥離容易となる。
なお、感光接着剤4の硬化波長域は、少なくとも光触媒5の励起波長域外の波長域を含んでいる。
本例では、感光接着剤4として、「アロンタイトVL」(東亜合成株式会社の商品名)を用いており、硬化波長域は470nmをピーク波長とする380〜500nmである。

0016

アナターゼ型酸化チタンを用いた光触媒5は、その励起波長が388nm以下であるので、感光接着剤4の硬化波長域に、光触媒5の励起波長域外の388〜500nmの波長域が含まれていることになる。

0017

これによって、388〜510nmの波長域(例えば470nm)の光を照射することにより、光触媒5を活性化させることなく感光接着剤4のみを硬化させることができ、その後、388nm以下(例えば375nm)の波長域の光を照射することにより、光触媒5を活性化させることができる。

0018

したがって、使用時は、感光剥離性接着フィルム1の接着層3を被着体の表面に圧着させた状態で、感光接着剤4の硬化波長域内であり、且つ、光触媒5の励起波長域外の388〜500nmの波長域の光を照射することにより、光触媒5を活性化させることなく、接着層に含まれる感光接着剤4が被着体に接着硬化される。
具体的には、例えば、470nmを中心とする430〜510nmの光を照射する歯科用プラズマアーク照射器や、歯科重合LED光照射器を用いて光照射する。

0019

剥離時は、350nmを中心とする光を照射するブラックライトや、365nm〜375nmを中心とする光を照射する紫外LEDにより、光照射することにより、感光接着剤4B中に分散された光触媒5としてのアナターゼ型酸化チタンが活性化され、その光触媒作用により、被着体との間の接着力を弱めることができ、これによって剥離容易となる。

0020

図2(a)は、本発明の他の実施形態を示す説明図,同図(b)は、そのY−Y線拡大断面図である。
本例の感光剥離性接着フィルム11は、基材12の片面又は両面に感光接着剤を主剤とする接着層13が形成され、当該接着層13の表面に、所定の励起波長域の光照射により活性化する光触媒でなる点状パターンの感光剥離層14が形成され、その表面がセパレータ15で保護されている。

0021

感光剥離層14を形成した部分の接着性は低下するので、感光剥離層14の総面積は、接着層13の露出している部分の面積の1/2以下が望ましく、点状パターンを構成するドット一つ当たりの面積は小さい方が望ましい。

0022

使用時は、感光剥離性接着フィルム11のセパレータ15を剥がして、接着層13を被着体に圧着させ、光触媒の励起波長域外の光(例えば470nm)を照射することにより、光触媒を活性化させることなく、接着層13に含まれる感光接着剤が被着体に接着硬化される。

0023

また、剥離時は、ブラックライトや紫外LEDにより光触媒の励起波長域の光(例えば375nm)を照射することにより、感光剥離層14に含まれる光触媒が活性化し、これに接触している接着層13の感光接着剤が分解されて接着力を喪失し、剥離容易となる。

実施例

0024

図3(a)は、感光剥離性接着フィルム11の感光剥離層14を線状パターンとした実施形態を示す説明図、同図(b)は、そのZ−Z線拡大断面図であり、図2と共通する部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
図示の如く、感光剥離層14のパターン図形は任意に選定し得る。

0025

本発明は、絆創膏などの医療用粘着テープや、液晶基板やシリコンウェハの飛散防止に用いるダイシングテープのように、接着して使用した後、最終的にこれを剥離しなければならない接着フィルムとして有用なものである。

0026

1感光剥離性接着フィルム
2基材
3接着層
4 感光接着剤
5光触媒
11 感光剥離性接着フィルム
12 基材
13 接着層
14 感光剥離層

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