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技術 背上げ対応サイドレール

出願人 株式会社いうら
発明者 永田修二越智友希小林茉里
出願日 2015年8月20日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-162381
公開日 2017年2月23日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-038784
状態 特許登録済
技術分野 傷病者運搬具 病弱者のベッド及びその関連設備 ベッド、ベッドの付属品、ベッドステッド
主要キーワード 切替プレート ロックボス 切替バー 二サイド 切替ピン チルトプレート 非連動状態 解除レバ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月23日)のものです。
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図面 (12)

課題

利用者が安全に使用可能とする背上げ対応サイドレールを提供すること。

解決手段

背ボトムの両側部に設けた第一支持軸には第一取付部材を、第二支持軸には第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該腰ボトムの両側部に設けた支持ボスに第三支持軸の取付軸挿通して回動可能に軸着し、該脚ボトムの両側部に設けた脚ガイドプレート規制孔に第四支持軸の取付軸を摺動可能に軸着し、該第三支持軸には該第一取付部材を、該第四支持軸には該第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該第一取付部材及び該第二取付部材を介して第一サイドレールと第二サイドレール取付けることで、背ボトムと腰ボトムと脚ボトムが連動もしくは非連動のいずれであっても、背上げ時の第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が変化しないように構成した。

概要

背景

従来より、病院施設などで身体の不自由な人や介護が必要な高齢者など(以下、利用者とする)を、ベッド等から所定の場所まで移動させる手段としてストレッチャーが用いられている。
そして、このストレッチャーは、利用者の仰臥姿勢の安定を図るために、ストレッチャーのボトム背上げ可能なものがある。
また、ボトムの構成を背ボトム腰ボトム脚ボトムの3分割にし、腰ボトムと脚ボトムが背上げと連動して利用者のを持ち上げるように動作するストレッチャーもあり、利用者の仰臥姿勢の安定の効果をより高めるものとなっている。
さらに、利用者が落下防止するためにボトムの両側部にサイドレール具備されている。
従来のサイドレールは、ボトムの側部に穿設した孔部に差し込むものや、ボトムの側部に設けた水平軸回動自在に軸承したサイドレールをスプリングなどにより一方に付勢し、サイドレールとボトムの側縁部に設けたそれぞれの歯の噛合によって立設状態を保持するように構成した係合部を備えているものであった。

しかしながら、前者のような着脱式サイドレールは、利用者をベッド等からストレッチャーに移載する時に、サイドレールを取り外したり、保管場所を確保するなど手間がかかるものとなっている。
また、後者のような回動式サイドレールは、上述した背上げ動作をするためには、背側と脚側にサイドレールを分割しなければならず、背上げ時に背側と脚側のそれぞれのサイドレールのすき間の幅が少なくなるものとなっている。
このすき間に利用者の身体が誤って挟まれる可能性があり、危険を伴うものであった。
以下、すき間について図11にて詳述する。
この図11では、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83に分割されるフレームとサイドレールとの関係を示している。なお、図11(a)〜(c)は、第一サイドレール11が背ボトム81に、第二サイドレール12が腰ボトム82に配設され、図11(a)は各ボトムが水平状態、図11(b)は背ボトム81が背上げ状態で腰ボトム82と脚ボトム83が非連動状態、図11(c)は背ボトム81が背上げ状態で腰ボトム82と脚ボトム83が連動状態である。
まず、図11(b)では、背ボトム81を背上げすることで、図11(a)の第一サイドレール11と第二サイドレール12のすき間Caに比べて図11(b)の第一サイドレール11と第二サイドレール12のすき間Cbが小さくなり、身体の挟み込みの危険がある。
そして、図11(c)では、背ボトム81の背上げに腰ボトム82と脚ボトム83が連動することで第一サイドレール11と第二サイドレール12がCcの幅分、干渉してしまう。また、連動した際に右下がりになった第二サイドレール12と右上がりになった脚ボトム83との間にもすき間Cdができることで、利用者などの身体の挟み込みの危険がある。
なお、図示は省略しているが、脚ボトム83に第二サイドレール12を取付けても、右下がりになった腰ボトム82と右上がりになった第二サイドレール12との間にすき間が発生して図11(c)と同様な現象がおこるものとなっている。

そこで、この問題を解決するために以下の背上げ対応サイドレールが提案されている。

まず、特許文献1について説明する。
上肢部が上方に回動できる機構を有する担架本体の胴体側の両側に第一のサイドフェンスを設けた担架において、前記担架本体の頭部側の両側に、転倒が可能となる第二のサイドフェンスが備えられ、前記第二のサイドフェンスは、その内側に緩衝材が設けられており、前記緩衝材は、前記第二のサイドフェンスと前記第一のサイドフェンスとの間の第1の隙間内に突出する第1張出部と、前記第二のサイドフェンスと前記担架本体との間の第2の隙間内に突出する第2張出部とを備えており、前記第二のサイドフェンスは、前記第一のサイドフェンスの延長線上にある場合には前記緩衝材の第1張出部により前記第1の隙間が小さくなるか塞がれ、前記第一のサイドフェンスに対して上側に起こされた位置にある場合には第一のサイドフェンスの傾斜端部と前記緩衝材の第1張出部とが略平行となって接近又は接触することで前記第1の隙間が小さくなるか塞がれるように構成したことにより、担架上に載せられている被介助者の上肢部が誤って担架から滑り落ちることや、被介助者の腕や手等が担架の外側にはみ出すことがなくなるものである。
次に、特許文献2について説明する。
ボトムに起伏機構を有するベッドあるいはストレッチャー等において、屈曲する夫々のボトム側部にサイドレール枠を夫々が回動自在となるように枢着し、これらのサイドレール枠を屈曲自在かつ伸縮可能な芯材で連結することによって一体的なサイドレールとして構成するとともに、該サイドレールには立位状態を保持するストッパ機構を備え、該サイドレールが立位状態にあるとき前記ボトムの側面側からの転落を防止するとともに、前記ボトムが起伏機構によって起立する時、起立するボトムに対応するサイドレール枠も起立するとともに、前記芯材が適当な曲率円弧となり前記ボトムが屈曲した状態であってもボトム側面側からの転落を防止でき、且つ、必要に応じて前記ロック機構解除することによってボトム側方から下方へ回動可能となるよう構成したことで、側方からの転落防止が可能となり、また、個々のボトムにサイドレール枠が付設され、起伏機構によって起立するボトムと同時にサイドレール枠も起立するだけでなく、サイドレール枠間を屈曲自在かつ伸縮可能な芯材で連結しているので、該芯材が適度に伸縮するとともに適当な曲率の円弧状となり、サイドレール枠間での挟み込みがない。また、ボトムが水平状態にないときであっても該芯材の適当な伸縮、屈曲によって回動が行えるものである。

概要

利用者が安全に使用可能とする背上げ対応サイドレールを提供すること。背ボトムの両側部に設けた第一支持軸には第一取付部材を、第二支持軸には第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該腰ボトムの両側部に設けた支持ボスに第三支持軸の取付軸挿通して回動可能に軸着し、該脚ボトムの両側部に設けた脚ガイドプレート規制孔に第四支持軸の取付軸を摺動可能に軸着し、該第三支持軸には該第一取付部材を、該第四支持軸には該第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該第一取付部材及び該第二取付部材を介して第一サイドレールと第二サイドレールを取付けることで、背ボトムと腰ボトムと脚ボトムが連動もしくは非連動のいずれであっても、背上げ時の第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が変化しないように構成した。

目的

そこで、本願発明が解決しようとする課題は、背ボトムと腰ボトムと脚ボトムからなる上部フレームの連動もしくは非連動に併せて第一サイドレールと第二サイドレールが姿勢変更し、背上げ時の第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が変わらないようにすることで、安全に使用可能な背上げ対応サイドレールを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

保持機構により支持されるサイドレール具備した背ボトム腰ボトム脚ボトムからなる上部フレームにおいて、該背ボトムの背上げに併せて該腰ボトムが時計周りに、該脚ボトムが反時計回りにそれぞれ回動することで略ハ字状隆起する連動状態と、該背ボトムのみ背上げ可能で腰ボトムと脚ボトムが水平をなす非連動状態切替可能に構成されたストレッチャー等において、該背ボトムの両側部に設けた第一支持軸には第一取付部材を、第二支持軸には第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該腰ボトムの両側部に設けた支持ボスに第三支持軸の取付軸挿通して回動可能に軸着し、該脚ボトムの両側部に設けた脚ガイドプレート規制孔の左右方向に第四支持軸の取付軸を摺動可能に軸着し、該第三支持軸には該第一取付部材を、該第四支持軸には該第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該第一取付部材及び該第二取付部材を介して左右対称に形成した第一サイドレールと第二サイドレールを背ボトムのみ背上げ可能な非連動状態で背ボトムを背上げした際に該第一サイドレールが該第二サイドレールに干渉しない間隔をおいて取付けることで、背ボトムの背上げに併せて腰ボトムと脚ボトムが動作して略ハ字状に隆起する連動状態においては、腰ボトムと脚ボトムが略ハ字状に隆起するのに併せて前記第三支持軸を回動中心として前記第四支持軸が反時計回りに回動しながら前記脚ガイドプレートの規制孔の左端方向に該第四支持軸の取付軸が摺動し第二サイドレールがやや右上方に傾くことで、連動状態で背上げする際に発生する第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が、背ボトムのみ背上げ可能な非連動状態で背上げする際に発生する第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅に対して変化しないことを特徴とする背上げ対応サイドレール。

請求項2

面構成にした前記サイドレールの中空部に前記第二取付部材を挿通すると共に、前記サイドレールの立設状態で外側面に解除レバーを配置したことを特徴とする請求項1に記載の背上げ対応サイドレール。

技術分野

0001

本発明は、背上げ対応サイドレールに関するものである。

背景技術

0002

従来より、病院施設などで身体の不自由な人や介護が必要な高齢者など(以下、利用者とする)を、ベッド等から所定の場所まで移動させる手段としてストレッチャーが用いられている。
そして、このストレッチャーは、利用者の仰臥姿勢の安定を図るために、ストレッチャーのボトムが背上げ可能なものがある。
また、ボトムの構成を背ボトム腰ボトム脚ボトムの3分割にし、腰ボトムと脚ボトムが背上げと連動して利用者のを持ち上げるように動作するストレッチャーもあり、利用者の仰臥姿勢の安定の効果をより高めるものとなっている。
さらに、利用者が落下防止するためにボトムの両側部にサイドレールが具備されている。
従来のサイドレールは、ボトムの側部に穿設した孔部に差し込むものや、ボトムの側部に設けた水平軸回動自在に軸承したサイドレールをスプリングなどにより一方に付勢し、サイドレールとボトムの側縁部に設けたそれぞれの歯の噛合によって立設状態を保持するように構成した係合部を備えているものであった。

0003

しかしながら、前者のような着脱式サイドレールは、利用者をベッド等からストレッチャーに移載する時に、サイドレールを取り外したり、保管場所を確保するなど手間がかかるものとなっている。
また、後者のような回動式サイドレールは、上述した背上げ動作をするためには、背側と脚側にサイドレールを分割しなければならず、背上げ時に背側と脚側のそれぞれのサイドレールのすき間の幅が少なくなるものとなっている。
このすき間に利用者の身体が誤って挟まれる可能性があり、危険を伴うものであった。
以下、すき間について図11にて詳述する。
この図11では、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83に分割されるフレームとサイドレールとの関係を示している。なお、図11(a)〜(c)は、第一サイドレール11が背ボトム81に、第二サイドレール12が腰ボトム82に配設され、図11(a)は各ボトムが水平状態図11(b)は背ボトム81が背上げ状態で腰ボトム82と脚ボトム83が非連動状態図11(c)は背ボトム81が背上げ状態で腰ボトム82と脚ボトム83が連動状態である。
まず、図11(b)では、背ボトム81を背上げすることで、図11(a)の第一サイドレール11と第二サイドレール12のすき間Caに比べて図11(b)の第一サイドレール11と第二サイドレール12のすき間Cbが小さくなり、身体の挟み込みの危険がある。
そして、図11(c)では、背ボトム81の背上げに腰ボトム82と脚ボトム83が連動することで第一サイドレール11と第二サイドレール12がCcの幅分、干渉してしまう。また、連動した際に右下がりになった第二サイドレール12と右上がりになった脚ボトム83との間にもすき間Cdができることで、利用者などの身体の挟み込みの危険がある。
なお、図示は省略しているが、脚ボトム83に第二サイドレール12を取付けても、右下がりになった腰ボトム82と右上がりになった第二サイドレール12との間にすき間が発生して図11(c)と同様な現象がおこるものとなっている。

0004

そこで、この問題を解決するために以下の背上げ対応サイドレールが提案されている。

0005

まず、特許文献1について説明する。
上肢部が上方に回動できる機構を有する担架本体の胴体側の両側に第一のサイドフェンスを設けた担架において、前記担架本体の頭部側の両側に、転倒が可能となる第二のサイドフェンスが備えられ、前記第二のサイドフェンスは、その内側に緩衝材が設けられており、前記緩衝材は、前記第二のサイドフェンスと前記第一のサイドフェンスとの間の第1の隙間内に突出する第1張出部と、前記第二のサイドフェンスと前記担架本体との間の第2の隙間内に突出する第2張出部とを備えており、前記第二のサイドフェンスは、前記第一のサイドフェンスの延長線上にある場合には前記緩衝材の第1張出部により前記第1の隙間が小さくなるか塞がれ、前記第一のサイドフェンスに対して上側に起こされた位置にある場合には第一のサイドフェンスの傾斜端部と前記緩衝材の第1張出部とが略平行となって接近又は接触することで前記第1の隙間が小さくなるか塞がれるように構成したことにより、担架上に載せられている被介助者の上肢部が誤って担架から滑り落ちることや、被介助者の腕や手等が担架の外側にはみ出すことがなくなるものである。
次に、特許文献2について説明する。
ボトムに起伏機構を有するベッドあるいはストレッチャー等において、屈曲する夫々のボトム側部にサイドレール枠を夫々が回動自在となるように枢着し、これらのサイドレール枠を屈曲自在かつ伸縮可能な芯材で連結することによって一体的なサイドレールとして構成するとともに、該サイドレールには立位状態を保持するストッパ機構を備え、該サイドレールが立位状態にあるとき前記ボトムの側面側からの転落を防止するとともに、前記ボトムが起伏機構によって起立する時、起立するボトムに対応するサイドレール枠も起立するとともに、前記芯材が適当な曲率円弧となり前記ボトムが屈曲した状態であってもボトム側面側からの転落を防止でき、且つ、必要に応じて前記ロック機構解除することによってボトム側方から下方へ回動可能となるよう構成したことで、側方からの転落防止が可能となり、また、個々のボトムにサイドレール枠が付設され、起伏機構によって起立するボトムと同時にサイドレール枠も起立するだけでなく、サイドレール枠間を屈曲自在かつ伸縮可能な芯材で連結しているので、該芯材が適度に伸縮するとともに適当な曲率の円弧状となり、サイドレール枠間での挟み込みがない。また、ボトムが水平状態にないときであっても該芯材の適当な伸縮、屈曲によって回動が行えるものである。

先行技術

0006

特許第4663269号
特許第4780573号

0007

しかしながら、特許文献1に記載の担架は、隙間が小さくなるもしくは塞がるため、第一のサイドフェンスと第二のサイドフェンスの隙間が一定ではなく、常に隙間に身体が挟まれることが無いか気にしながらストレッチャーを使用しなければならない煩わしさがあった。また、背ボトムの起立にのみ対応したもので上肢部の安全のために発明されたものであり、利用者の仰臥姿勢の安定のために利用者の膝付近のボトムを隆起させる構成のストレッチャーにおいては使用することができないものとなっている。
そして、特許文献2に記載の背上げ対応型サイドレールは、ボトム側部にサイドレール枠を屈曲自在かつ伸縮可能な芯材で連結することによって一体的なサイドレールとして構成することで、あらゆるボトムの構成に対応することが可能となるが、サイドレールをボトム側から下方へ回動するためには複数のロック機構を同時に操作しなければならず、操作が煩わしいものとなっている。

発明が解決しようとする課題

0008

そこで、本願発明が解決しようとする課題は、背ボトムと腰ボトムと脚ボトムからなる上部フレームの連動もしくは非連動に併せて第一サイドレールと第二サイドレールが姿勢変更し、背上げ時の第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が変わらないようにすることで、安全に使用可能な背上げ対応サイドレールを提供すること。

課題を解決するための手段

0009

本発明の背上げ対応サイドレールは、保持機構により支持されるサイドレールを具備した背ボトムと腰ボトムと脚ボトムからなる上部フレームにおいて、該背ボトムの背上げに併せて該腰ボトムが時計周りに、該脚ボトムが反時計回りにそれぞれ回動することで略ハ字状に隆起する連動状態と、該背ボトムのみ背上げ可能で腰ボトムと脚ボトムが水平をなす非連動状態に切替可能に構成されたストレッチャー等において、該背ボトムの両側部に設けた第一支持軸には第一取付部材を、第二支持軸には第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該腰ボトムの両側部に設けた支持ボスに第三支持軸の取付軸挿通して回動可能に軸着し、該脚ボトムの両側部に設けた脚ガイドプレート規制孔の左右方向に第四支持軸の取付軸を摺動可能に軸着し、該第三支持軸には該第一取付部材を、該第四支持軸には該第二取付部材をそれぞれ回動可能に軸着し、該第一取付部材及び該第二取付部材を介して左右対称に形成した第一サイドレールと第二サイドレールを背ボトムのみ背上げ可能な非連動状態で背ボトムを背上げした際に該第一サイドレールが該第二サイドレールに干渉しない間隔をおいて取付けることで、背ボトムの背上げに併せて腰ボトムと脚ボトムが動作して略ハ字状に隆起する連動状態においては、腰ボトムと脚ボトムが略ハ字状に隆起するのに併せて前記第三支持軸を回動中心として前記第四支持軸が反時計回りに回動しながら前記脚ガイドプレートの規制孔の左端方向に該第四支持軸の取付軸が摺動し第二サイドレールがやや右上方に傾くことで、連動状態で背上げする際に発生する第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅が、背ボトムのみ背上げ可能な非連動状態で背上げする際に発生する第一サイドレールと第二サイドレールのすき間の幅に対して変化しないことを特徴としている。
そして、面構成にした前記サイドレールの中空部に前記第二取付部材を挿通すると共に、前記サイドレールの立設状態で外側面に解除レバーを配置したことを特徴としている。

発明の効果

0010

本発明の背上げ対応サイドレールは、前述のように構成することで、利用者等の身体が第一サイドレールと第二サイドレールによって挟まれる心配をすることがなく、背上げ動作を安全に実施することができるものとなっている。
また、ストレッチャーのサイドレールのロック解除を利用者側からでは操作できないようにしたことで、不意にサイドレールが倒れて利用者がストレッチャーから誤って転落することを防止することができ、安全に使用することができるものとなっている。

図面の簡単な説明

0011

図1はストレッチャーSの全体を示す正面図
図2はストレッチャーSの全体を示す平面図
図3はストレッチャーSの全体を示す側面図
図4ベースフレーム3と支柱4と下部フレーム5とチルト部6の組付け状態を示す斜視図
図5は上部フレーム8の組付け状態を示す斜視図
図6は背ボトム81を背上げした状態を示す正面図
図7は上部フレーム8が連動時の背ボトム81を背上げした状態を示す正面図
図8は上部フレーム8が非連動時の背ボトム81を背上げした状態を示す正面図
図9は第一サイドレール11と保持機構2を示す分解斜視図
図10は第二サイドレール12と保持機構2を示す分解斜視図
図11は上部フレーム8とサイドレール1の関係を示す模式図

0012

以下、本発明のストレッチャーSにおける背上げ対応サイドレール1について図面を基に説明する。このストレッチャーSは、主に前後左右に移動自在となるよう構成したベースフレーム3と、このベースフレーム3に立設される支柱4と、支柱4に支持される下部フレーム5と、下部フレーム5にチルト部6及び切替部7を介して支持される背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83で構成される上部フレーム8と、上部フレーム8に取着される保持機構2と、保持機構2で支持されるサイドレール1で構成されている。なお、本実施例では利用者の身体を洗体介助するために使用される、入浴介助用ストレッチャーを使用する。
また、本実施例では図2に示すように、利用者の身体を保持するためのマットM、マクラP、安全ベルトBを具備しているが、図3以降の説明では、本願発明の内容を分かりやすくするためにこれらの図示を省略している場合がある。

0013

まず、ベースフレーム3について説明する。
ベースフレーム3は、図4に示すように、一定間隔をおいて略平行に配設された一対のサイドパイプ3a,3aにツナギパイプ3b,3bが固着されている。そして、該サイドパイプ3a,3aの前後端部に床面を走行可能とするための車輪3c,3c,・・・が、車輪取付具3d,3d,・・・を介して取付けられている。
そして、前記ツナギパイプ3b,3bには支柱4が回動可能に軸着されている。

0014

次に、支柱4について説明する。
図6に示すように、伸縮手段41を昇降ハンドル42で操作することにより、平行リンクを用いたリンク機構からなる支柱4が作用してベースフレーム2に対して下部フレーム5を昇降するように構成している。
詳述すると、一定間隔をおいて略平行に配設された支柱パイプ4a,4a,・・・の両端に支柱支持ボス4b,4b,・・・を固着し、一方の該支柱支持ボス4bを前記ツナギパイプ3b,3bに穿設した孔31b,31b・・・に回動可能に軸着し、他方の該支柱支持ボス4bを後述する下部フレーム5の支柱支持フレーム51の支持フレームパイプ51a,51aに穿設した孔511a,511a,・・・に回動可能に軸着している。
そして、一対の前記支柱パイプ4a,4aの略中間位置にツナギパイプ4dを配設し、前記支柱パイプ4a,4aに固着している。
そして、前記ツナギパイプ4dの略中間位置に略コ字状のクドウジプレート4cを固着している。
そして、該クドウシジプレート4cと後述する下部フレーム5の伸縮手段トリツケプレート51d,51dの間に伸縮手段41を取付けている。
該伸縮手段41は、本実施例では図示は省略するが、螺子軸ナット部材を用いて昇降ハンドル42を回動操作することによって、ナット部材に沿って螺子軸を移動させることで、支柱4が作用してベースフレーム2に対して下部フレーム5が昇降するように構成している。
なお、本実施例では螺子軸とナット部材を用いたが、上述した伸縮手段とは異なり、モーター等の駆動力あるいは油圧シリンダ等を用いてもよく、支柱4が昇降可能なものであれば本実施例に限定するものではない。

0015

次に、下部フレーム5について説明する。
図4等で示すように、この下部フレーム5は主に、支柱支持フレーム51とチルトフレーム52で構成されている。
まず、支柱支持フレーム51を説明する。
平面視において一定間隔をおいた支柱支持フレームパイプ51a,51aの一端に支持フレームツナギ51bを、他端に平面視において略コ字状の支持フレームツナギプレート51cをそれぞれ固着している。
そして、該支持フレームツナギ51bの中間付近に、一定間隔をおいた伸縮手段トリツケプレート51d,51dを固着している。
次に、チルトフレーム52を説明する。
平面視において一定間隔をおいたチルトフレームパイプ52a,52aの一端にチルトフレームツナギ52b,52cを固着している。
なお、該チルトフレームパイプ52a,52aと該チルトフレームツナギ52cの間には、後述する脚ボトム83を取付ける脚ボトムガイドプレート52d,52dを配設して固着している。
また、該チルトフレームパイプ52a,52aの一端に、後述する切替部7を係止するための切替ピン52eを固着している。
なお、該切替ピン52eには、一定間隔おいたシテンプレート52f,52fを挿通し、該チルトフレームツナギ52bを介設して固着している。
そして、該チルトフレームパイプ52a,52aの内側には、後述する背ボトム81を軸着するための背ボトムシテンプレート52g,52gを、外側には後述する腰ボトム82を軸着するための腰シテンプレート52h,52hをそれぞれ固着している。
そして、該チルトフレームパイプ52a,52aの上方には、側面視において略コ字状のチルトシテンプレート52iを固着している。
このように構成した支柱支持フレーム51とチルトフレーム52は、支柱支持フレームパイプ51a,51aの略中間位置付近に設けたチルトシテンボス51e,51eに、チルトフレームパイプ52a,52aに穿設した孔521a,521aを介して軸着することで、該チルトフレーム52に対して該支柱支持フレーム51が回動可能に取付けられる。
そして、該支柱支持フレーム51と該チルトフレーム52の一端側には後述するチルト部6が配設され、該チルト部6を操作することによって該支柱支持フレーム51の角度を変えることができるものとなっている。

0016

ここで、チルト部6を説明する。
チルト部6は、一定間隔をおいた正面視において略扇状チルトプレート6b,6bにチルトボス6aを挿通して固着している。
そして、該チルトプレート6b,6bの扇状の根元付近に側面視において略コ字状に形成したチルトレバー6cを挿通して固着している。
このように構成されたチルト部6のチルトボス6aを前記支柱支持フレーム51の前記支持フレームツナギプレート51cに軸着している。そして、ローラー6d,6dを該チルトプレート6b,6bの略U字状の溝61b,61bに転動可能に軸着している。
このように下部フレーム5とチルト部6を構成することで、図示は省略するが、チルト部6のチルトレバー6cを操作することによって、チルトシテンボス52j,52jを回動の中心として、支柱支持フレーム51に対してチルトフレーム52の利用者の脚側が水平より下になるように傾倒することが可能となっている。
これは、ストレッチャーの上に簡易浴槽を設けた際、簡易浴槽に溜まった湯等を排水し易くするためである。

0017

そして、前記下部フレーム5には、切替部7が配設される。
図5等で示すように、この切替部7は、略コ字状の切替プレート7aの一端に切替シテンボス7bを挿通し、該切替プレート7aの上面には側面視において略コ字状の切替シテンプレート7cをそれぞれ固着し、側面視において略L字状の切替レバー7dを略扇状の切替ロックプレート7eに挿通して固着し、該切替シテンボス7bに該切替レバー7dを挿通して構成されている。

0018

そして、前記下部フレーム5及び前記切替部7の上に、上部フレーム8を取り付けている。
この上部フレーム8は図5等に示すように、主に、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83とからなり、背上げ手段9によって背上げ可能にしている。
まず、背ボトム81は平面視において略コ字状に構成された背パイプ81aに背ツナギパイプ81b及び略コ字状に構成された背ツナギプレート81cを固着している。
そして、背パイプ81aの一辺に一定間隔をおいた背シテンプレート81d,81dを固着している。
また、該背ツナギパイプ81bには平面視において略コ字状の切替バー81eを固着している。
なお、背ボトム81には頭受811が具備されている。
該頭受811は該背パイプ81aに固着された頭受プレート811a,811aに側面視において略コ字状に屈曲した頭受支持パイプ811bを回動可能に軸着し、該頭受支持パイプ811bに樹脂製の頭受ガード811cを取着している。

0019

次に、腰ボトム82について説明する。
該腰ボトム82は、平面視において略コ字状に構成された腰パイプ82aに腰ツナギパイプ82bを固着している。
そして、該腰パイプ82aの一辺に一定間隔をおいた腰カムプレート82c,82cを固着している。
そして、該腰パイプ82aの内側に略L字状の腰ボトムプレート82d,82dを固着している。

0020

次に、脚ボトム83について説明する。
該脚ボトム83は、平面視において略コ字状に構成された脚パイプ83aに脚ツナギパイプ83bを固着している。
そして、該脚パイプ83aの一辺に一定間隔をおいた脚ボトムシテンプレート83c,83cを固着している。
そして、該脚ツナギパイプ83bに一定間隔をおいた脚ローラーシテンプレート83d,83dを固着している。
なお、脚ボトム83には脚受813が具備されている。
該脚受813は該脚パイプ83aに固着された脚受プレート813a,813aに側面視において略コ字状に屈曲した脚受支持パイプ813bを回動可能に軸着し、該脚受支持パイプ813bに樹脂製の脚受ガード813cを取着している。

0021

このように構成した下部フレーム5と上部フレーム8とチルト部6及び切替部7の組合せを説明する。
前記下部フレーム5の前記背ボトムシテンプレート52g,52gと前記背ボトム81の前記背シテンプレート81d,81dと前記切替シテンプレート7cを回動可能に軸着している。
そして、該切替レバー7dを回動して、切替ロックプレート7eの溝部71eを前記背ボトム81の切替バー81eに係止している。
そして、前記下部フレーム5の前記腰シテンプレート52h,52hと前記腰ボトム82の前記腰ボトムプレート82d,82dを回動可能に軸着している。
そして、前記背ボトム81の前記背シテンプレート81d,81dと前記切替プレート7aの一端に穿設した孔71a,71aと前記腰ボトム82の前記腰カムプレート82c,82cを回動可能に軸着している。
なお、前記腰カムプレート82c,82cの略ヘ字状に切り欠いた溝821cを腰ローラー82f,82fで転動可能としている。
そして、前記下部フレーム5の前記脚ガイドプレート52d,52dと前記脚ボトム83の前記脚ローラーシテンプレート83d,83dを回動可能に軸着している。
なお、該脚ボトムガイドプレート52d,52dの長孔521d,521dを脚ローラー83f,83fで転動可能としている。
そして、前記腰ボトム82の前記腰パイプ82aの両端に穿設した孔821a,821aと前記脚ボトム83の前記脚ボトムシテンプレート83c,83cを回動可能に軸着している。

0022

そして、図6に示すように、上部フレーム8の背上げ手段9として、前記下部フレーム5と前記背ボトム81の間に伸縮部材91aを配設している。
この伸縮部材91aは本実施例ではガスシリンダーを用いており、このガスシリンダーを覆うように筒体91b内にガスシリンダーを挿通した状態で、下部フレーム5に枢着している。
そして、他端部には背ボトム81の前記背ツナギプレート81cの下部に固着された背ブラケット81h内で回動自在に枢着された背上げレバー81iの回動操作によって、前記伸縮部材91aの一端を押圧可能に構成した外筒91cを取り付けている。
つまり、このように構成した背上げ手段9は背上げレバー81iの回動操作によって該伸縮手段91aのロック状態を解除して伸縮自在とし、任意の角度に変更することが可能である。
なお、本実施例だけでなく、上部フレーム8を背上げ可能なものであれば、本実施例に限定するものではない。

0023

このように構成することで、切替部7を操作することで、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83から成る上部フレーム8の連動と非連動の切り替えが可能となっている。
詳述すると、図7に示すように、前記切替レバー7dを正面視において時計回りに回動すると、前記切替ロックプレート7eの溝部71eと前記背ボトム81の前記切替バー81eが係止した状態となる。この状態では、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83が連動する状態となる。
そして、図8に示すように、反時計周りに回動すると、該溝部71eと該切替バー81eとの係止が解消され、さらに回動すると前記切替ロックプレート7eの溝部72eと前記上部フレーム5の前記切替ピン52eが係止した状態となる。この状態では、背ボトム81に切替部7が係止しないため、背ボトム81を単独で背上げ可能となっている。

0024

そして、このストレッチャーSには保持機構2で保持されるサイドレール1が具備されている。
まず、保持機構2は上部フレーム8の両側部に配設され、背ボトム81側に第一サイドレール11を保持するために、第一支持軸21に第一取付部材23を、第二支持軸22に第二取付部材24をそれぞれ回動可能に軸着し、腰ボトム82と脚ボトム83側に第二サイドレール12を保持するために、第三支持軸25に第一取付部材23を、第四支持軸26に第二取付部材24をそれぞれ回動可能に軸着して構成されている。
そして、前述した保持機構2に、サイドレール1を構成する第一サイドレール11を背ボトム81に、第二サイドレール12を腰ボトム82及び脚ボトム83にそれぞれ配設している。
なお、本発明に係るサイドレール1は樹脂製のものを使用しているが、本実施例に限定するものではなく、利用者を保護できるものであれば本実施例に限定するものではない。
そして、ストレッチャーS等の左右側縁部に対称状にそれぞれ設けているので、ここでは一方のサイドレール1について説明する。
まず、第一サイドレール11について説明する。
この第一サイドレール11は、前記ストレッチャーSの背ボトム81を構成する背パイプ81aの側縁部から僅かに突出するように設けられた支持プレート81j,81jに保持機構2を構成する第一支持軸21及び第二支持軸22をそれぞれ固着し、これらに保持機構2を介して第一サイドレール11を取付けて構成したものである。
なお、該第一支持軸21と該第二支持軸22は背ボトム81の側縁部と平行になるように配設している。

0025

まず、図9に示すように、第一支持軸21は、段付軸形状であり、大径部21aと小径部21bで構成されている。
一方、第二支持軸22は、段付軸形状であり、大径部22aの両側に小径部22b及び水平長孔形状の規制孔22dを設けた小径部22cで構成されている。
そして、軸受23aを断面形状がU字状に構成した取付プレート23bに固着した第一取付部材23を前記第一支持軸21に挿通している。
そして、第二取付部材24は、軸受24aの上方にナット24c,24cを備えた矩形状パイプ24bを固着し、該矩形状パイプ24bの前方には略コ字状のロックボスシジプレート24dに支持される一定間隔をおいたロックシテンプレート24e,24fを固着し、該ロックボスシジプレート24dと該ロックシテンプレート24e,24fの前方にロックボス24gを固着している。そして、該ロックシテンプレート24e,24fの切欠部241e,241fに、平面視において略P字形状のガイドプレート24iを固着した、支点軸24hを回動可能に軸着している。なお、該支点軸24hの一端は六角形状241hで、他端は円柱形状242hとしている。
そして、該ロックボス24gの段付孔241gに弾性体24jを介してサイドレールロックピン24kを挿通している。なお、弾性体24jは本実施例では圧縮スプリングを使用したが、付勢する弾性体であれば本実施例に限定するものではない。
そして、該サイドレールロックピン24kの一端を前記ガイドプレート24iの丸孔241iに挿通した後、一端より下側に形成した角部241kを該丸孔241iと連続している長孔242iと係合している。
そして、支点オサエプレート24lの孔241lに該支点軸24hの該円柱形状242hを挿通し、該ロックシテンプレート24fに止着している。
このように構成した前記第二取付部材24の軸受24aを前記第二支持軸22に挿通し、前記サイドレールロックピン24kを該第二支持軸22の規制孔22dに挿通して係止している。

0026

そして、図9に示すように、第一支持軸21及び第二支持軸22には、第一取付部材23及び第二取付部材24を介して第一サイドレールを取付けている。
そして、該第一サイドレール11に設けた取付部11aに前記第一取付部材23の前記取付プレート23bを止着し、中空部111bを介して取付部11bに前記第二取付部材24を挿通して前記ナット24c,24cに止着している。
さらに、該取付部11bには断面形状がU字状に構成した取付プレート24mを止着している。
そして、第一サイドレール11の扇状凹部からなる操作部11cの孔111cを介して、前記第二取付部材24の支点軸24hの六角形状241hに解除レバー24nを挿嵌して止着している。
このように構成した第一サイドレール11と保持機構2は、解除レバー24nを操作することで該第二取付部材24を該第二支持軸22に対して垂直方向に回動可能にしている。
詳述すると、正面視において、第一サイドレール11の解除レバー24nを反時計回りに指で回動操作すると、該解除レバー24nに係止された支点軸24hが反時計周りに回動しようとする。この時、該支点軸24hに固着された前記ガイドプレート24iが反時計回りに回動して、前記サイドレールロックピン24kを前記弾性体24jの力に抗い、第一サイドレール11の上方に押し上げる。すると、該サイドレールロックピン24kが前記第二支持軸22の規制孔22dから外れ、第一サイドレール11が回動可能になる。

0027

次に、第二サイドレール12について説明する。
この第二サイドレール12は、前記ストレッチャーSの腰ボトム82を構成する腰パイプ82aの側縁部から僅かに突出するように設けられた円弧長孔形状の規制孔821eを設けた腰支持ボス82e及び脚ボトム83を構成する脚パイプ83aの側縁部から僅かに突出するように設けられた長孔形状の規制孔831eを設けた平面視において略コ字状の脚ガイドプレート83eに、それぞれ保持機構2を構成する第三支持軸25及び第四支持軸26を回動可能に軸着し、該保持機構2を介して第二サイドレール12を取付けて構成したものである。

0028

まず、図10に示すように、第三支持軸25は、大径部25aの両側に小径部25b及び水平長孔形状の規制孔25dを設けた小径部25cからなる段付軸形状であり、該大径部25aに取付軸25eを固着し、該取付軸25eの一端を前記腰支持ボス82eに挿通し、該規制孔821eを介して螺子25fで該取付軸25eの雌螺子部251eを螺着している。
一方、第四支持軸26は、大径部26aと小径部26bからなる段付軸形状であり、該大径部26aに取付軸26cを固着し、該取付軸26cの一端を前記脚ガイドプレート83eの規制孔831eに挿通し、該取付軸26cの一端の雄螺子部261cをナット26dで螺着している。
そして、前記第三支持軸25には前記第一取付部材23を、前記第四支持軸26には前記第二取付部材24をそれぞれ挿通し、該第一取付部材23及び該第二取付部材24を介して第二サイドレールを取付けている。
なお、第四支持軸26に取付ける第二取付部材24は、前述した第二支持軸22に取付ける第二取付部材24と左右対称に構成したものである。
そして、該第二サイドレール12に設けた取付部12aに前記第一取付部材23の前記取付プレート23bを止着し、中空部121bを介して取付部12bに前記第二取付部材24を挿通して前記ナット24c,24cに止着している。
さらに、該取付部12bには断面形状がU字状に構成した取付プレート24mを止着している。
そして、第二サイドレール12の扇状凹部からなる操作部12cの孔121cを介して、前記第二取付部材24の支点軸24hの六角形状241hに解除レバー24nを挿嵌して止着している。
このように構成したサイドレール1は、解除レバー24nがサイドレールの外側(介助者側)に配設されるので、利用者が不意に解除レバーに触ってしまい、ロック解除される心配が無く、安全に使用することができるものとなっている。また、サイドレール1の中に取付部材を配設するため、骨材が剥き出しになっておらず、利用者や介助者が怪我をする心配が無いものとなっている。
そして、本実施例では前記第一サイドレール11と前記第二サイドレール12は左右対称形状としている。
また、第一サイドレール11と第二サイドレール12を取付ける位置については、後述する非連動時の背上げの際に第一サイドレール11が第二サイドレール12に干渉しない位置に取付けている。
また、図9及び図10等で示すように、面構成になっているサイドレール1の中に保持機構2を挿通し、解除レバー24nのみストレッチャーSの外側からロック解除操作できる構成にしていることで、利用者側からはサイドレール1の開閉操作ができないようにしたことにより、不意にサイドレール1が開閉して利用者が誤ってストレッチャー1から転落しないようにしている。

0029

このように構成したサイドレール1と保持機構2及び上部フレーム8の背上げ時の状態を説明する。
まず、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83が連動する場合を説明する。
連動する場合は、前述したように切替部7の切替ロックプレート7eの溝部71eが前記背ボトム81の前記切替バー81eと係合している。
この状態で、背上げレバー81iを操作して背ボトム81の背上げ動作を行うと、該背ボトム81が背上げされるのと同時に、腰ボトム82と脚ボトム83が連動し、利用者の膝を持ち上げるように動作する。
詳述すると、背ボトム81は背上げすると前記背シテンプレート81d,81dを回動中心として正面視において反時計周りに回動する。
この時、切替部7も該背シテンプレート81d,81dを回転中心として反時計回りに回動する。
すると、正面視において腰ローラー82f,82fが反時計周りに転動しながら腰カムプレート82c,82cの略ヘ字状に切り欠いた溝821c,821cを押圧することによって、腰ボトム82の前記腰カムプレート82cを回転中心として、腰ボトム82が時計回りに回動する。
さらに、該腰ボトム82の一端が前記脚ボトム83と軸着されているため、該腰ボトム82の時計回りの回動に合せて、該脚ボトム83が反時計周りに回動しようとする。
この時、該脚ボトム83の該脚ローラー83fが前記下部フレーム5の前記脚ボトムガイドプレート52dの長孔521dを転動しながら、該長孔521dの左端から右端に移動する。
この時、第一サイドレール11は背ボトム81と同時に反時計回りに回動する。
また、腰ボトム82と脚ボトム83に取付けられた第二サイドレール12は、腰ボトム82が反時計回りに回動するのに合せて、第三支持軸25の取付軸25eが腰支持ボス82e内を回動する。
上述したように、背ボトム81の背上げに合せて腰ボトム82と脚ボトム83が連動して、正面視において略ハ字状に姿勢変更する際に、保持機構2を構成する第三支持軸25及び第四支持軸26も連動して動作することで、図7に示すように、第二サイドレール12がやや右上方に傾きながら腰ボトム82と脚ボトム83を隆起することができるものとなっている。
なお、脚ガイドプレート83eと腰支持ボス82eの関係について、腰パイプ82aの孔821aを腰ボトム82と脚ボトム83の回転の支点とすると、該孔821aに対して脚ガイドプレート83eを腰支持ボス82eより遠い位置に固着している。これは、第二サイドレール12が動作した際、やや右上方に傾くようにすることで、図11(c)で示した、腰ボトム82と第二サイドレール12によるすき間Cdを発生させないようにするためである。また、右上方に第二サイドレール12が傾くことは、腰ボトム82に対して、第二サイドレール12とのすき間の幅が広がる方向に動作するため、より安心して使用できるものとなっている。
つまり、上部フレーム8とサイドレール1及び保持機構2によって、利用者の膝を持ち上げるようにして、利用者が座位長座位)姿勢になった時の前滑りを軽減することができ、且つ、サイドレール1と上部フレーム8にすき間の幅が変わらない、もしくは広がることによって利用者や介助者の身体が挟まれる心配をする必要が無く、安全に使用することができるものとなっている。

0030

次に、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83が非連動の場合を説明する。
非連動にする場合は、前述したように、切替部7の切替レバー7dを正面視において反時計回りに回動させて、前記切替ロックプレート7eの溝部72eを前記下部フレーム5の前記切替ピン52eに係止させることで、腰ボトム82と脚ボトム83との係合関係を解除することで、背ボトム81のみ背上げ可能にしている。
その状態で、背上げレバー81iを操作して背ボトム81の背上げを行う。
この時、背ボトム81に取り付けられた第一サイドレール11が背ボトム81の起立に合せて正面視において反時計回りに回動するが、第二サイドレール12は腰ボトム82と脚ボトム83が回動しないので保持機構2も動作することは無く、そのままの位置を保っている。
このように構成したサイドレール1と保持機構2によって、図7に示すように上部フレーム8が連動状態の第一サイドレール11と第二サイドレール12のすき間Ceと、図8に示すように上部フレーム8が非連動状態の第一サイドレール11と第二サイドレール12とのすき間Cfを略同等とすることができる。
つまり、いずれの状態であっても利用者の手などの挟み込みの範囲が変わらないため、安全に使用することができるものとなっている。

0031

このように構成したサイドレール1と保持機構2は、背ボトム81と腰ボトム82と脚ボトム83からなる上部フレーム8が連動もしくは非連動どちらであっても、第一サイドレール11と第二サイドレール12からなるサイドレール1のすき間Ce及びCfが変わらないことで、挟み込みの範囲が変わらないものとなっており安全に使用できるものとなっている。
また、臀部や背中など入念に洗体介助を実施したい場合には、背上げ時でも必要に応じていずれかのサイドレールを単独で開閉することができるため、利用者が転落するのを防ぐことができ、安全に洗体介助をすることができるものとなっている。
また、サイドレール1を面構成にしたことで、ストレッチャーの利用者側からは解除レバー24nを操作できなくしたことにより、不意にサイドレール1が倒れて誤って利用者がストレッチャーSから転落する心配が無いものとなっている。

実施例

0032

本願発明は実施例に示したものだけでなく、ベッド用のサイドレール等にも応用することができる。

0033

1サイドレール
11 第一サイドレール
12 第二サイドレール
2保持機構
21 第一支持軸
22 第二支持軸
23 第一取付部材
24 第二取付部材
25 第三支持軸
26 第四支持軸
3ベースフレーム
4支柱
5 下部フレーム
6チルト部
7切替部
8 上部フレーム
81背ボトム
82腰ボトム
83脚ボトム
9背上げ手段
Sストレッチャー
Mマット
Pマクラ
B 安全ベルト

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