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技術 トラクタ

出願人 ヤンマー株式会社
発明者 小松正和
出願日 2015年8月7日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2015-157236
公開日 2017年2月16日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-035942
状態 特許登録済
技術分野 自動車の製造ライン・無限軌道車両・トレーラ 操向制御装置
主要キーワード フレーム固定部材 折曲部材 ロック解除用レバー 注油作業 バネ止め テレスコピック装置 コイルバネ状 規制軸
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (19)

課題

ステアリングコラム防振性を高め、ステアリング操作をより快適にしたトラクタを提供する。

解決手段

トラクタは、ステアリングコラム11と、チルト機構を有するブラケット20と、複数の防振ゴム42と、を備える。ブラケット20は、ステアリングコラム11を支持する。防振ゴム42は、ブラケット20を支持する。複数の防振ゴム42には、その上下方向での距離L1がステアリングコラム11の底面の直径D1よりも大きい防振ゴムの組が含まれる。

概要

背景

従来から、ステアリングハンドルオペレータにとって適した位置にチルト可能とした構成のトラクタが知られている。特許文献1は、この種のトラクタを開示する。この特許文献1のトラクタにおいては、ステアリングコラムが下部の回動軸チルト軸)を軸心として機体後方向にチルト可能となっている。

概要

ステアリングコラムの防振性を高め、ステアリング操作をより快適にしたトラクタを提供する。トラクタは、ステアリングコラム11と、チルト機構を有するブラケット20と、複数の防振ゴム42と、を備える。ブラケット20は、ステアリングコラム11を支持する。防振ゴム42は、ブラケット20を支持する。複数の防振ゴム42には、その上下方向での距離L1がステアリングコラム11の底面の直径D1よりも大きい防振ゴムの組が含まれる。

目的

本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ステアリングコラムの防振性を高め、ステアリング操作をより快適にすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ステアリングコラムと、前記ステアリングコラムを支持するとともにチルト機構を備えるブラケットと、前記ブラケットを支持する複数の防振ゴムと、を備え、複数の前記防振ゴムには、その上下方向での距離が前記ステアリングコラムの底面の直径よりも大きい防振ゴムの組が含まれることを特徴とするトラクタ

請求項2

請求項1に記載のトラクタであって、前記防振ゴムの組のうち一方は前記チルト機構の回転軸より高い位置に配置され、他方は前記回転軸より低い位置に配置されることを特徴とするトラクタ。

請求項3

請求項1又は2に記載のトラクタであって、複数の前記防振ゴムには、その左右方向での距離が前記ステアリングコラムの底面の直径よりも大きい防振ゴムの組が含まれることを特徴とするトラクタ。

請求項4

請求項1から3までの何れか一項に記載のトラクタであって、複数の前記防振ゴムには、前後方向での位置が異なる防振ゴムの組が含まれることを特徴とするトラクタ。

請求項5

請求項1から4までの何れか一項に記載のトラクタであって、複数の前記防振ゴムには、配置される向きが互いに異なっている防振ゴムの組が含まれることを特徴とするトラクタ。

請求項6

請求項5に記載のトラクタであって、前記防振ゴムはボルト軸を備え、複数の前記防振ゴムには、前記ブラケットの前部を防振支持する、前記ボルト軸を前後方向に向けて配置される防振ゴムと、前記ブラケットの下部を防振支持する、前記ボルト軸を上下方向に向けて配置された防振ゴムと、が含まれることを特徴とするトラクタ。

請求項7

請求項1から6までの何れか一項に記載のトラクタであって、前記ブラケットは、ベース部材と、前記ベース部材に回転可能に支持される可動部材と、を備え、前記ステアリングコラムは前記可動部材に取り付けられ、前記ベース部材と前記可動部材の間に弾性部材が配置され、前記弾性部材は、前記可動部材に対し、重力によって当該可動部材が倒れるのに抗するように弾性力を作用させることを特徴とするトラクタ。

技術分野

0001

本発明は、トラクタに関する。詳細には、トラクタのステアリングコラムの構成に関する。

背景技術

0002

従来から、ステアリングハンドルオペレータにとって適した位置にチルト可能とした構成のトラクタが知られている。特許文献1は、この種のトラクタを開示する。この特許文献1のトラクタにおいては、ステアリングコラムが下部の回動軸チルト軸)を軸心として機体後方向にチルト可能となっている。

先行技術

0003

特開2010−202005

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の構成では部品防振について言及されていないが、ステアリングコラムを防振しようとした場合、チルト軸の両端部にゴム等の防振部材を設けることが考えられる。しかし、このような構成では、比較的短い回動軸の両端に防振部材が対で配置されるため、防振部材同士の距離が短くなりがちであった。従って、防振部材が少し変形しただけでステアリングコラムの先端が大きく動き、ステアリングハンドル等の挙動が不安定になってしまう点で改善の余地があった。

0005

本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ステアリングコラムの防振性を高め、ステアリング操作をより快適にすることにある。

課題を解決するための手段及び効果

0006

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。

0007

本発明の観点によれば、以下の構成のトラクタが提供される。即ち、このトラクタは、ステアリングコラムと、ブラケットと、複数の防振ゴムと、を備える。前記ブラケットは、前記ステアリングコラムを支持するとともにチルト機構を備える。前記防振ゴムは、前記ブラケットを支持する。複数の前記防振ゴムには、その上下方向での距離が前記ステアリングコラムの底面の直径よりも大きい防振ゴムの組が含まれる。

0008

これにより、複数の前記防振ゴムが前記ステアリングコラムの直径より短い程度に隣接して配置されている場合と比較して、前記防振ゴムの変形に伴う前記ブラケットの動きを小さくできるので、前記ステアリングコラムの防振性が高まる。その結果、ステアリング操作を快適に行うことができる。

0009

前記のトラクタにおいては、前記防振ゴムの組のうち一方は前記チルト機構の回転軸より高い位置に配置され、他方は前記回転軸より低い位置に配置されることが好ましい。

0010

これにより、チルト機構によるチルト方向と同じ向きの振動がブラケットに生じるのを、防振ゴムの組合せにより良好に抑制することができる。

0011

前記のトラクタにおいては、複数の前記防振ゴムには、その左右方向での距離が前記ステアリングコラムの底面の直径よりも大きい防振ゴムの組が含まれることが好ましい。

0012

これにより、様々な向きの振動に対して、ブラケットの良好な防振を実現することができる。

0013

前記のトラクタにおいては、複数の前記防振ゴムには、前後方向での位置が異なる防振ゴムの組が含まれることが好ましい。

0014

これにより、様々な向きの振動に対して、ブラケットの良好な防振を実現することができる。

0015

前記のトラクタにおいては、複数の前記防振ゴムには、配置される向きが互いに異なっている防振ゴムの組が含まれることが好ましい。

0016

これにより、複雑な向きの振動を、防振ゴムの組合せによって良好に低減することができる。

0017

前記のトラクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記防振ゴムはボルト軸を備える。複数の前記防振ゴムには、前記ブラケットの前部を防振支持する、前記ボルト軸を前後方向に向けて配置される防振ゴムと、前記ブラケットの下部を防振支持する、前記ボルト軸を上下方向に向けて配置された防振ゴムと、が含まれる。

0018

これにより、少ない数の防振ゴムで、ブラケットを安定して防振することができる。

0019

前記のトラクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ブラケットは、ベース部材と、可動部材と、を備える。前記可動部材は、前記ベース部材に回転可能に支持される。前記ステアリングコラムは前記可動部材に取り付けられる。前記ベース部材と前記可動部材の間に弾性部材が配置される。前記弾性部材は、前記可動部材に対し、重力によって当該可動部材が倒れるのに抗するように弾性力を作用させる。

0020

これにより、ステアリングコラムを重力が働く方向と反対の向きにチルトさせる場合に、小さい力でステアリングコラムの向きを変更することができる。また、ブラケットに生じた振動を弾性部材が吸収するので、防振性をより高めることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示す左側面図。
トラクタの構成を示す斜視図。
ミッションケース、ステアリングコラム及びダッシュボードキャビン内に配置されている様子を示す斜視図。
キャビンの内部の一部を示す左側面図。
ミッションケース、ステアリングコラム及びダッシュボードの周辺の構成を示す斜視図。
ミッションケース、ステアリングハンドル及びダッシュボードの周辺の構成を示す左側面図。
ステアリングコラム及びブラケットの周辺の構成を示す左側面図。
ステアリングコラム及びブラケットの周辺の構成を示す斜視図。
ブラケットの左側面図。
ブラケットの斜視図。
ブラケットに対する防振ゴムの配置を示す斜視図。
ステアリングコラムの位置が低い仕様のトラクタにおいて、支持部材及びブラケットの様子を示す斜視図。
ステアリングコラムの位置が高い仕様のトラクタにおいて、支持部材及びブラケットの様子を示す斜視図。
ダッシュボードの取付け構造を示す分解斜視図。
支持部材を燃料タンクカバーに取り付ける様子を示す斜視図。
ダッシュボードの構成を示す斜視図。
ダッシュボードが支持部材を介して燃料タンクカバーに取り付けられている様子を示す斜視図。
ダッシュボードが燃料タンクカバーに直接取り付けられている別仕様のトラクタを示す斜視図。

実施例

0022

次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。まず、本発明の一実施形態に係るトラクタ100の構成について簡単に説明する。図1は、トラクタ100の全体的な構成を示す左側面図である。なお、以下の説明において「左」、「右」等というときは、トラクタ100が前進する方向に向かって左及び右を意味する。

0023

図1に示す農作業用の作業車両としてのトラクタ100は、プラウローダ等の様々な作業装置を必要に応じて装着し、様々な種類の作業を行うことが可能に構成されている。

0024

このトラクタ100は、図1に示すように、機体(車体)2と、左右1対前輪3と、左右1対の後輪4と、を備える。前輪3は機体2の前部を支持し、後輪4は機体2の後部を支持している。

0025

トラクタ100の機体2の前部にはボンネット9が配置され、このボンネット9は内部を露出できるように開閉可能に構成されている。ボンネット9は流線形状に構成されており、その前部は、前方に近づくに従って上下方向でも左右方向でも細くなるように形成されている。この形状により、走行時の空気抵抗の低減と意匠性の向上が実現されている。

0026

このボンネット9内には、燃料タンク19の一部と、エンジン5と、が収容されている。また、エンジン5の前方には、ファンシュラウド110と、ラジエータ111と、コンデンサ112と、エンジンコントロールユニット(ECU)113と、エアクリーナ114と、バッテリー115と、が配置されている。ファンシュラウド110、コンデンサ112、エンジンコントロールユニット(ECU)113、エアクリーナ114、及びバッテリー115は、エンジンフレーム16に固定された図略の取付プレートの上側に後方から前方に向かって上記の順で配置され、何れもボンネット9に収容されている。

0027

燃料タンク19は、エンジン5の上部に配置されている。燃料タンク19は、上部に注油口19aを有しており、ここから注油が行われる。この注油口19aは、図1に示すように、ボンネット9の上部に設けられた孔から突出するように配置されているため、オペレータはボンネット9の開閉状態に依存せず注油作業を行うことが可能となっている。

0028

また、図1に示すように、当該燃料タンク19の前部19bは、ボンネット9の内部空間において、エンジン5の上方に配置されている。また、燃料タンク19の後部19cは、燃料タンクカバー30によりカバーされ、キャビン6に設けられたダッシュボード50の内部に配置されている。

0029

エンジン5は、複数のシリンダを有するコモンレール式ディーゼルエンジンとして構成されている。具体的に説明すると、エンジン5は、燃料タンク19から供給された燃料高圧で蓄える図略のコモンレールを備える。コモンレールから供給された燃料は、シリンダ毎に配置された図示しないインジェクタにより、シリンダ内燃焼室に燃料を噴射する。

0030

ファンシュラウド110は、エンジン5により駆動される冷却ファンの外周を覆うように構成され、エンジン5の前方に配置されている。このファンシュラウド110の右上側には、エンジン5の吸気パイプ116等の部材を通すための図示しない切欠部が設けられている。また、ファンシュラウド110は、ボンネット9の内部区間を前後に区画するように構成されている。従って、ファンシュラウド110の前方に配置された装置(ラジエータ111やコンデンサ112等)に対して、エンジン5からの熱を遮蔽することができる。

0031

ラジエータ111は、エンジン5のウォータージャケット内冷却水を冷却する装置であって、ラジエータ111の前面側に取り付けられている。このラジエータ111と、エンジン5に形成された図略のウォータージャケットと、の間には、冷却水を循環させる図略の循環経路が形成されている。エンジン5の発熱によって高温になった前記ウォータージャケット内の冷却水は、ラジエータ111へ送られる。冷却水は、ラジエータ111を通過する際に図示しないフロントグリルから取り込まれた外気によって冷却された後、再び前記ウォータージャケットへ戻り、エンジン5を冷却する。

0032

コンデンサ112は熱交換器として構成されており、キャビン6内の空調を行うエアコンディショナに用いられる高圧の液状冷媒を通過させるチューブと、当該チューブの周囲にコルゲート式又はプレート式等で構成されるフィンと、を主要な構成として備えている。このコンデンサ112は、図略のコンデンサフレームにより支持され、ラジエータ111の前側に取り付けられている。

0033

ECU113は、小型のコンピュータとして構成されている。ECU113は、エンジン5に取り付けられている様々なセンサからの情報に基づいて、燃料噴射量、燃料噴射時期等を制御する制御指令を出すことによりエンジン5の稼動を制御する。

0034

エアクリーナ114は、空気中の異物を除去するためのエアクリーナエレメントを内部に収容した構成となっている。このエアクリーナ114は吸気パイプ116によってエンジン5に接続されており、エンジン5の吸気構造の一部を構成している。

0035

バッテリー115は、トラクタ100が備える各種の電気部品(例えば、エンジン5が備えるセルモータ、トラクタ100の前照灯、ECU113等)に対して電力を供給する。

0036

図1に示すように、機体2の後部にはオペレータが搭載するためのキャビン6が設置されている。このキャビン6の内部には、オペレータが操舵するためのステアリングハンドル7と、オペレータが座る運転座席8と、各種の操作を行うための様々な操作装置と、が設けられている。

0037

上記の操作装置として、例えば、ステアリングハンドル7の前方に配置された操作パネル10等を挙げることができる。当該操作パネル10は、ステアリングハンドル7の前方に配置されたダッシュボード50に固定されている。操作パネル10には、図略のスピードメーター燃料計距離計等、トラクタ100の走行に必要な情報を示す計器類等が配置されている。

0038

機体2の骨格を構成する機体フレームは、エンジンフレーム16と、ミッションケース18と、を備える。エンジンフレーム16の下側には、前車軸ケース17が取り付けられている。前車軸ケース17には、前車軸130を介して前輪3が取り付けられている。ミッションケース18には、後車軸14を介して後輪4が取り付けられている。左右の後輪4の上方は、左右のリアフェンダー121によって覆われている。

0039

図6に示すように、エンジンフレーム16及びミッションケース18はそれぞれ細長い形状に構成され、何れも、その長手方向が前後方向になるように配置されている。ミッションケース18は、適宜の固定部材を介してエンジンフレーム16の後端に固定されている。そして、上記で説明したように、エンジンフレーム16は前車軸ケース17及び前車軸130を介して前輪3により支持され、ミッションケース18は後車軸14を介して後輪4により支持されている。このように、前輪3及び後輪4が、エンジンフレーム16とミッションケース18とから構成される機体フレームを支持している。

0040

このミッションケース18は、エンジン5からの動力減速して前車軸ケース17や後車軸14に伝達する。オペレータが図示しない変速操作具を操作することにより、当該ミッションケース18における変速比を変更し、トラクタ100の走行速度を調整することができる。

0041

図2に示すように、ミッションケース18の後端から突出するようにPTO軸118が配置されており、エンジン5の駆動力は、このPTO軸118に伝達される。トラクタ100は、その後端に上述の作業装置を装着可能に構成されている。PTO軸118は、作業装置を、図示しないユニバーサルジョイント等を介して駆動することができる。

0042

このように構成されたトラクタ100は、田圃で走行しながら、耕耘播種収穫等様々な作業を行うことができる。

0043

次に、図2等を参照して、本実施形態のダッシュボード50及びその後方に配置されたステアリングコラムの配置構成について簡単に説明する。図2は、トラクタ100の構成を示す斜視図である。

0044

図2に示すように、本実施形態のダッシュボード50は、ボンネット9の後方であって、キャビン6の内部の前側の中央に取り付けられている。当該ダッシュボード50は、燃料タンク19の後部19cをカバーする燃料タンクカバー30を覆うように取り付けられている(詳細は後述する)。

0045

ダッシュボード50の後方には、ステアリングコラム11を覆うカバー(ステアリングコラムカバー123)が設置されている。ステアリングコラムカバー123の上方であって、ダッシュボード50の斜め後上方には、ステアリングハンドル7が配置されている。

0046

ダッシュボード50の後部は、左右中央に配置されたステアリングコラムカバー123の前側を取り囲むような形状に形成される。ステアリングコラムカバー123は、その前部がダッシュボード50の後部に一部埋め込まれるように配置される。これにより、ダッシュボード50及びステアリングコラムカバー123の上部に取り付けられたステアリングハンドル7から構成される操作部のコンパクト化を実現し、オペレータの居住空間を広く確保することができる。

0047

図3及び図4に示すように、キャビン6は、骨組状のキャビンフレーム122を備えている。このキャビンフレーム122は、トラクタ100が備えるミッションケース18に固定されている。ステアリングコラム11は、キャビンフレーム122により支持固定されている。

0048

具体的には、図5に示すように、キャビンフレーム122は左右1対のフレーム固定部材132を介してミッションケース18の左右側面に固定されている(ただし、図5には、右側のフレーム固定部材132のみが示されている)。フレーム固定部材132は略L字形に形成されており、板状のミッションケース取付部132aと、板状のフレーム取付部132bと、を備えている。ミッションケース取付部132aは、その厚み方向を機体左右方向に向けて配置され、ミッションケース18の側面にボルト等を介して取り付けられている。一方、フレーム取付部132bは、その厚み方向を上下方向に向けて配置され、キャビンフレーム122を構成する底部板部材122aを支持するように、当該底部板部材122aの底面に取り付けられている。このように、キャビンフレーム122はミッションケース18に固定され、ミッションケース18を介して後輪4により支持されている。

0049

ステアリングコラム11は、図5に示すブラケット20に固定されている(なお、ステアリングコラム11を分かり易く示すために、図5においてはステアリングコラムカバー123を鎖線で透視的に示している)。キャビンフレーム122にはフレーム板部材134がボルト等によって固定されており、前記ブラケット20は、支持部材41を介して、上記のフレーム板部材134に固定されている。このように、ステアリングコラム11は、支持部材41等の部材を介して、キャビンフレーム122に支持固定されている。

0050

図6に示すように、本実施形態のダッシュボード50は、後述のダッシュボード支持部材40の介在の有無を切り換えることによって、互いに異なる複数の仕様のトラクタに適用することができる。そして、ステアリングコラム11及びステアリングコラムカバー123においても、その取付け位置を適切に変更することによって、互いに異なる複数の仕様のトラクタに適用することができる。

0051

次に、図7及び図8を参照して、ダッシュボード50内に配置されるステアリングコラム11及びブラケット20の構成を説明する。図7は、ステアリングコラム11及びブラケット20の周辺の構成を示す左側面図である。図8は、ステアリングコラム11及びブラケット20の周辺の構成を示す斜視図である。なお、図7及び図8においては、ダッシュボード50が取り外された状態が示されている。

0052

ダッシュボード50の内部には、細長い円筒形のステアリングコラム11が配置されている。このステアリングコラム11は、ステアリングハンドル7の下方に、当該ステアリングハンドル7の回転軸と一致する向きで配置されている。ステアリングコラム11の下端部は、ブラケット20に支持されている。

0053

ステアリングコラム11は中空状に形成されており、その内部には、図示しない棒状のステアリングシャフトが配置されている。ステアリングシャフトの上部にはステアリングハンドル7が取り付けられている。ステアリングシャフトの下部はステアリングコラム11に差し込まれるとともに、当該ステアリングコラム11に対して回転可能に支持されている。ステアリングコラム11の上部には、トラクタ100が備える図略の前後進切替機構を操作するためのリバーサレバー12が取り付けられている。また、ステアリングコラム11には、ステアリングコラム11の長手方向におけるステアリングハンドル7の位置を調整するための公知のテレスコピック装置13が配置されている。

0054

ステアリングハンドル7は、丸ハンドル形状に構成されており、左右両方向に回転操作できるように構成されている。ステアリングハンドル7の回転は、前記ステアリングシャフトを介して、図略のパワーステアリング装置が備えるステアリングバルブユニットに入力される。ステアリングバルブユニットは、パワーステアリング装置のシリンダに対する作動油の供給を切り換える。これにより、ステアリングハンドル7が回転操作された方向及び角度に応じて、シリンダが駆動されて前輪3の方向が変更され、トラクタ100の進行方向を変更することができる。

0055

リバーサレバー12は、ステアリングコラム11の上部左側に配置されている。このリバーサレバー12は、ステアリングコラム11から左側に突出するように取り付けられ、略上下方向に向けられた軸を中心にして回転可能に構成されている。トラクタ100は、リバーサレバー12の操作を検出するための図示しないリバーサスイッチを備えている。この構成で、オペレータがリバーサレバー12を前又は後に操作することにより、トラクタ100が備える図略の前後進換機構が制御され、トラクタ100の進行方向を前又は後に切り換えることができるようになっている。

0056

ブラケット20は、ステアリングコラム11を、トラクタ100のエンジンフレーム16に固定されている支持部材41に対して支持している。このブラケット20は、図7及び図8に示すように、ベース部材21と、可動部材22と、を備える。

0057

ベース部材21は、支持部材41に対し、複数(本実施形態では、4つ)の防振ゴム42を介して取り付けられている。

0058

可動部材22は、ベース部材21の上部に、左右1対で配置された軸部材26を介して取り付けられている。可動部材22は、軸部材26の軸(左右水平方向に配置された回転軸27)を中心として回転可能となるように支持されている。なお、この回転軸27が、ブラケット20が備えるチルト機構のチルト軸に相当する。可動部材22の上部には、前記ステアリングコラム11の下端部が固定される。この構成で、可動部材22を回転させることにより、ステアリングコラム11及びステアリングハンドル7を後方に倒したり、前方に起こしたりすることができる(チルト機能)。ブラケット20が備える上記のチルト機構と、前記テレスコピック装置13によるハンドル高さ調整機構と、を用いることで、ステアリングハンドル7の位置をオペレータの体格等に応じて適切に調整することができる。

0059

次に、図9及び図10を参照しながら、ブラケット20の詳細な構成を説明する。図9は、ブラケット20の左側面図である。図10は、ブラケット20の斜視図である。

0060

図9及び図10に示すように、ブラケット20が備えるベース部材21は、正面視で門形となるように複数箇所が折り曲げられた板状の部材として構成されている。ベース部材21は、前側取付部21aと、左右1対の軸支持部21bと、左右1対の下側取付部21cと、を一体的に備えている。

0061

前側取付部21aは、その厚みを前後方向に向けた板状に形成されている。この前側取付部21aの上部は、左右1対の防振ゴム42を介して、前記支持部材41に取り付けられる。

0062

1対の軸支持部21bのそれぞれは、その厚みを左右方向に向けた板状に形成されている。それぞれの軸支持部21bは、前側取付部21aの左右方向両端部から後方に延びた後、下方に延びるように配置される。軸支持部21bは、前側取付部21aと、平面視で垂直となるように接続される。1対の軸支持部21bは互いに平行に配置されており、その間には、可動部材22を配置するための適宜の空間が形成されている。軸支持部21bのそれぞれには、可動部材22を支持するための軸部材26が取り付けられている。

0063

1対の下側取付部21cのそれぞれは、その厚みを上下方向に向けた板状に形成されている。それぞれの下側取付部21cは、1対の軸支持部21bの下端から左右外側に突出するように配置される。下側取付部21cは、軸支持部21bと、正面視で垂直となるように接続される。左右1対の下側取付部21cは、防振ゴム42を介して、それぞれ支持部材41に取り付けられる。

0064

可動部材22は、ベース部材21と同様に、複数箇所が折り曲げられた板状の部材として構成されている。ベース部材21は、コラム取付部22aと、左右1対のアーム部22bと、バネ止め部22cと、を一体的に備えている。

0065

コラム取付部22aは、その厚みが可動部材22の回転軸27と垂直となる板状に形成されている。コラム取付部22aは矩形状に形成されており、その中央位置に、前記ステアリングコラム11の下端部が適宜の方法で固定されている。

0066

1対のアーム部22bのそれぞれは、その厚みを左右方向に向けた板状に形成されている。それぞれのアーム部22bは、コラム取付部22aの左右方向両端部から、可動部材22の回転軸27に向けて(下方に向けて)延びるように配置される。1対のアーム部22bは互いに平行に配置されており、その間には、図示しない上記のステアリングバルブユニットが配置される。それぞれのアーム部22bは、前記軸部材26を介して、ベース部材21の軸支持部21bに対して回転可能に支持される。また、一側のアーム部22b(本実施形態では、右側のアーム部22b)には、ストッパ部材29が取り付けられている。このストッパ部材は、ベース部材21の軸支持部21bに貫通状に形成された円弧状の長孔23を通過して、左右外側(右側)に突出するように構成されている。このストッパ部材29及び長孔23により、可動部材22が回転する角度ストロークが所定の範囲に制限されている。

0067

バネ止め部22cは、前記コラム取付部22a及びアーム部22bの何れに対しても垂直な向きに配置された板状に形成されている。このバネ止め部22cは、コラム取付部22aの前端部から下方に延びるように配置される。

0068

図10に示すように、ブラケット20の左右一側(本実施形態では、左側)には、ベース部材21に対する可動部材22の角度(ひいては、ステアリングコラム11及びステアリングハンドル7の角度)を所望の角度で保持するためのロック機構49が取り付けられている。このロック機構49は、第1ロック部材51と、第2ロック部材52と、ロック解除用レバー53と、を備える。

0069

第1ロック部材51は、細長い板状に形成されており、可動部材22の左右一側(本実施形態では、左側)のアーム部22bの内側の面に固定されている。従って、第1ロック部材51は、可動部材22と一体的に、上記の回転軸27を中心として回転する。第1ロック部材51の下端部には、円弧状のギア54が形成されている。

0070

第2ロック部材52は、細長い板状に形成され、ベース部材21の左右一側(本実施形態では、左側)の軸支持部21bの内側の面の近傍に配置されている。第2ロック部材52の一端(前端)は、前記軸支持部21bに取り付けられた支軸56を介して回転可能に支持されている。第2ロック部材52の他端(後端)には、ロック解除用レバー53に連結されたカム板57を収容する4角形状のカム孔58が形成されている。また、第2ロック部材52の長手方向中途部の上縁には、第1ロック部材51の円弧状のギア54に噛み合うことが可能なギア歯55が形成されている。更に、第2ロック部材52には丸棒状の規制軸59が固定されており、この規制軸59には、コイルバネ状バネ68の一端が取り付けられている。このバネ68は引張バネとして構成されており、第2ロック部材52を第1ロック部材51に近づける向き(ギア歯55とギア54とを噛み合わせる向き、具体的には上向き)のバネ力を作用させる。なお、規制軸59は、左側の軸支持部21bに貫通状に形成された長孔67を通過するように突出しており、この規制軸59及び長孔67により、第2ロック部材52の移動ストロークが所定の範囲に制限されている。

0071

ロック解除用レバー53は、ベース部材21が備える左側の軸支持部21bに対し、回転可能に取り付けられている。ロック解除用レバー53は、左側の軸支持部21bの内側で回転可能に支持された3角形状の前記カム板57と連結されている。従って、ロック解除用レバー53をオペレータが引上げ操作することにより、カム板57を回転させることができる。また、カム板57には捩りコイルバネ状の戻しバネ69が取り付けられており、この戻しバネ69は、ロック解除用レバー53を引き上げる操作に抗する向きのバネ力を作用させる。

0072

以上の構成で、通常は、バネ68により上方に付勢される第2ロック部材52のギア歯55が、第1ロック部材51のギア54に対して噛み合っているので、可動部材22の回転が阻止される(ロック状態)。一方、オペレータがロック解除用レバー53を引き上げることで、カム板57が回転し、当該カム板57がカム孔58を介して第2ロック部材52を押し下げるので、ギア歯55とギア54との噛合いが解除され、可動部材22を回転させることができる(ロック解除状態)。

0073

ベース部材21の前側取付部21aと、可動部材22のバネ止め部22cとの間には、左右1対の引張バネ(弾性部材)28が備えられている。引張バネ28は、可動部材22を図7時計回りに回転させる方向に(言い換えれば、可動部材22が重力に抗して図7反時計回りに倒れるのに抗する方向に)、当該可動部材22に力を作用させる。これにより、ステアリングハンドル7のチルト調整のためにロック機構49のロックを解除した際に、小さい力で、ステアリングコラム11及びステアリングハンドル7を起こす方向に動かすことができる。また、ブラケット20に生じる振動を引張バネ28により緩和して、ステアリングコラム11の防振性を高めることができる。

0074

次に、図11を参照しながら、ブラケット20に取り付けられている4つの防振ゴム42の配置について説明する。図11は、ブラケット20に対する防振ゴム42の配置を示す斜視図である。

0075

防振ゴム42は、図7に示すように、支持部材41と、ブラケット20のベース部材21と、の間に設けられている。図11等に示すように、それぞれの防振ゴム42は、ボルト軸の周囲に略円筒状ゴム体を配置した構成となっている。ベース部材21には4つの円形孔が形成されており、それぞれの円形孔に、ゴム体の外周面に形成されたリング状の溝が固定される。この状態で、ボルト軸が支持部材41にボルト止めされることで、支持部材41にブラケット20を防振支持することができる。

0076

4つの防振ゴム42のうち2つは、ベース部材21が備える前側取付部21aに、そのボルト軸を前後方向に向けて取り付けられている。残りの2つは、左右の下側取付部21cに、そのボルト軸を上下方向に向けて取り付けられている。下側取付部21cは前側取付部21aより低い位置に配置されるので、図9に示すように、4つの防振ゴム42のうち2つは相対的に高く配置され、残りの2つは相対的に低く配置されている。

0077

更にいえば、4つの防振ゴム42のうち上側の2つは、ブラケット20における可動部材22の回転軸27より高い位置に設けられ、下側の2つは、当該回転軸27より低い位置に設けられている。しかも、このように2つの高さに設けられる防振ゴム42の高さの差(前記ゴム体の中心点の高さの差)L1は、ステアリングコラム11の底面の直径D1より大きくなっている(L1>D1)。このように防振ゴム42を互いに十分に離して配置することによって、従来のようにステアリングコラム11のチルト支点に防振ゴムを配置した場合と比較して、防振ゴム42の変形によるブラケット20の動きが小さくなる。その結果、ブラケット20の安定性が向上するので、ステアリングコラム11及びステアリングハンドル7の防振性を高めることができる。

0078

また、ブラケット20を前方から見た斜視図である図11に示すように、上側の2つの防振ゴム42は左右方向に間隔をあけて配置されており、その左右方向の間隔(前記ゴム体の中心点同士の間隔)L2は、ステアリングコラム11の底面の直径D1より大きくなっている(L2>D1)。下側の2つの防振ゴム42も同様に左右方向に間隔をあけて配置されており、その左右方向の間隔(ゴム体の中心点同士の間隔)L3は、ステアリングコラム11の底面の直径D1より大きくなっている(L3>D1)。このように、防振ゴム42を左右方向でも離して配置することにより、ブラケット20を振動に対して一層安定させることができる。

0079

更に、図9に示すように、上側の2つの防振ゴム42と、下側の2つの防振ゴム42は、上述のように高さ方向で異なる位置に配置されるとともに、前後方向でも異なる位置に配置されている。また、上側の2つの防振ゴム42と、下側の2つの防振ゴム42とは、同一の構成であるが、ボルト軸の向きを互いに異ならせて配置されている。従って、ブラケット20をより良好に防振することができる。

0080

次に、図12及び図13を参照しながら、支持部材41に対しブラケット20を2段階の高さで固定可能とする構成を説明する。図12は、ステアリングコラム11が低い仕様のトラクタにおいて、支持部材41及びブラケット20の様子を示す斜視図である。図13は、ステアリングコラム11が高い仕様のトラクタにおいて、支持部材41及びブラケット20の様子を示す斜視図である。なお、図12及び図13においては、支持部材41とブラケット20との間の固定構造をわかり易く示すために、軸部材26及びロック機構49等の図示が省略されている。

0081

図12及び図13に示すように、ブラケット20が固定される支持部材41は、正面視で門形となるように複数箇所が折り曲げられた板状の部材として構成されている。

0082

支持部材41は、前面部41aと、左右1対の側面部41bと、左右1対の折曲げ部41cと、を一体的に備えている。

0083

前面部41aは、その厚みを前後方向に向けた板状に形成されている。この前面部41aには、左右1対の防振ゴム42aを取り付けるための複数の取付孔41vが形成されている。この取付孔41vの位置は、ベース部材21の前側取付部21aに形成された円形孔21vに対応している。また、取付孔41vは、前面部41aにおいて、左右2対で配置されている。言い換えれば、前面部41aには、上側の左右1対の取付孔41vと、下側の左右1対の取付孔41vと、が形成されている。4つの取付孔41v,41wの形状は互いに同一となっている。

0084

それぞれの対(組)の取付孔41vは、他の対(組)の取付孔41vと、左右方向及び前後方向の位置が同じで上下方向の位置が異なるように配置されている。上側の組の取付孔41vと、下側の組の取付孔41vとは、高さがL4だけ異なるように配置されている。なお、上側の組の取付孔41vは、支持部材41の上端近傍に形成されている。

0085

1対の側面部41bのそれぞれは、その厚みを左右方向に向けた板状に形成されている。それぞれの側面部41bは、前面部41aの左右方向両端部から後方に延びた後、下方に延び、更に後方に延びるように配置される。側面部41bは、前面部41aと、平面視で垂直となるように接続される。1対の側面部41bは互いに平行に配置されており、その間には、ブラケット20の前側取付部21aを配置するための適宜の空間が形成されている。

0086

1対の折曲げ部41cのそれぞれは、その厚みを上下方向に向けた板状に形成されている。それぞれの折曲げ部41cは、1対の側面部41bの下端部において後方に延びた部分の上端から、左右外側に突出するように配置される。折曲げ部41cは、側面部41bと、正面視で垂直となるように接続される。それぞれの折曲げ部41cには、防振ゴム42bのボルト軸を取り付けるための取付孔41wが形成されている。

0087

この構成で、ステアリングコラム11の位置が低い仕様のトラクタを製造する場合には、ブラケット20の左右1対の下側取付部21cにおける円形孔21wに防振ゴム42bのゴム体をそれぞれ装着するとともに、当該防振ゴム42bのボルト軸を、支持部材41の折曲げ部41cに形成された取付孔41wにボルト止めにより取り付ける。また、ブラケット20の前側取付部21aにおける左右1対の円形孔21vに防振ゴム42aのゴム体をそれぞれ装着するとともに、当該防振ゴム42aのボルト軸を、支持部材41の前面部41aに形成された2組(4つ)の取付孔41vのうち下側の組の取付孔41vにボルト止めにより取り付ける。以上により、図12に示すように、ステアリングコラム11が相対的に低い位置にある仕様を実現することができる。

0088

一方、ステアリングコラム11の位置が高い仕様のトラクタを製造する場合には、図13に示すように、支持部材41の左右1対の折曲げ部41cに対し、スペーサ取付部材)43をそれぞれ固定する。

0089

このスペーサ43は、金属製の板状部材を適宜折り曲げて構成されており、ベース部(固定部)43aと、中間部(接続部)43bと、折曲げ部(平行部)43cと、を備えている。

0090

ベース部43aは、厚み方向を上下方向に向けた板状に形成されている。中間部43bは、厚み方向を左右方向に向けた板状に形成されており、ベース部43aの左右方向内側の端部から上方に延びている。折曲げ部43cは、その厚みを上下方向に向けた板状に形成されている。それぞれの折曲げ部43cは、中間部43bの上端から、左右外側に突出するように配置される。折曲げ部43cには、防振ゴム42bを介してブラケット20を取り付けるための取付孔43wが形成されている。

0091

ベース部43a及び折曲げ部43cは、中間部43bと、正面視で垂直となるように接続される。折曲げ部43cとベース部43aは互いに平行に向けられており、折曲げ部43cの上面とベース部43aの下面との高さの差L5は、上述した4つの取付孔41vのうち上側の2つ(組)と下側の2つ(組)との高さの差L4と等しくなっている(L5=L4)。

0092

上記のように構成されたスペーサ43のベース部43aが、左右1対の折曲げ部41cの上面に、例えば溶接等の方法により固定される(なお、図13の仕様では、取付孔41wは実質的に使用されない)。その後、ブラケット20の左右1対の下側取付部21cにおける円形孔21wに防振ゴム42bのゴム体をそれぞれ装着するとともに、当該防振ゴム42bのボルト軸を、スペーサ43の折曲げ部43cに形成された取付孔43wにボルト止めにより取り付ける。また、ブラケット20の前側取付部21aにおける左右1対の円形孔21vに防振ゴム42aのゴム体をそれぞれ装着するとともに、当該防振ゴム42aのボルト軸を、支持部材41の前面部41aに形成された2組(4つ)の取付孔41vのうち上側の組の取付孔41vにボルト止めにより取り付ける。以上により、図13に示すように、ステアリングコラム11が相対的に高い位置にある仕様を実現することができる。

0093

このように、本実施形態の構成によれば、ブラケット20の取付高さが2段階で異なる複数の仕様を簡素な構成で実現することができる。また、何れの仕様においても、ブラケット20は、その上端近傍の位置(円形孔21vの位置)及び下端近傍の位置(円形孔21wの位置)において支持部材41に固定されるので、ステアリングコラム11を安定して支持することができる。更には、ブラケット20を高い位置に取り付けるために用いられる取付孔41vが支持部材41の上端近傍に配置されているので、支持部材41の上方への突出量を抑えつつ、ブラケット20の支持部材41に対する取付高さを変更可能な範囲を大きく確保することができる。

0094

続いて、本実施形態のトラクタ100が備える、ダッシュボード50を上下方向で異なる位置に取付可能とする取付構造を、図14から図16を参照して説明する。図14は、ダッシュボード50の取付構造を示す分解斜視図である。図15は、ダッシュボード支持部材40を燃料タンクカバー30に取り付ける様子を示す図である。図16は、ダッシュボード50の構成を示す斜視図である。

0095

図14に示すように、本実施形態のトラクタ100においては、燃料タンク19の後部19cをカバーする燃料タンクカバー30に、ダッシュボード支持部材40を介してダッシュボード50が取り付けられている。なお、ダッシュボード支持部材40なしでダッシュボード50を燃料タンクカバー30に直接取り付けることもできるようになっており(詳細は後述)、それを分かり易く示すため、図14においてダッシュボード支持部材40は鎖線で描かれている。

0096

燃料タンク19は合成樹脂によって中空状に成形されており、図14に示すように、注油口19aが設けられている前部19bと、燃料タンクカバー30によりカバーされる後部19cと、から構成される。前部19bと後部19cとの間には、燃料タンクカバー30を取り付けることができるカバーフレーム24が設けられている。なお、当該カバーフレーム24は、燃料タンク19と一体成形されても良いし、別の部品として燃料タンク19に取り付けられても良い。

0097

燃料タンクカバー30は、燃料タンク19の後部19cを覆うカバー部30aと、カバー部30aの縁部から延設されたフレーム部30bと、から構成されている。燃料タンクカバー30は、燃料タンク19のすぐ後方に配置されており、フレーム部30bを介してカバーフレーム24にボルト止め等により取り付けられている。

0098

燃料タンクカバー30のカバー部30aは、燃料タンク19の後部19cの形状に沿った形に形成される。また、カバー部30aは、前方が開放された形状となっている。ダッシュボード50をカバー部30aに取り付けるために、当該カバー部30aには、図14に示すように、第1取付部(取付部)31と、第2取付部34と、第3取付部35と、第4取付部(操作パネル部取付部)36と、第5取付部(操作パネル部取付部)37と、が形成されている。

0099

第1取付部31は、カバー部30aの上部の左右両側に1つずつ設けられている。それぞれの第1取付部31は、図14及び図15に示すように、カバー部30aの前後方向に沿ってほぼ水平に細長く延びる平面部31aを有する。平面部31aの長手方向の一端(前端)には前部取付部32が設けられ、他端(後端)には後部取付部33が設けられている。

0100

前部取付部32は、第1取付部31の前端(燃料タンク19の前部19bに近い側の端部)に形成され、第1取付部31の平面部31aより上方に突出するように配置されている。この前部取付部32は、図15に示すように、前後方向で見たときの形状が門形となるように形成される。

0101

上記の門形の部分の内側には挿入空間32aが形成されている。なお、詳細は後述するが、ダッシュボード支持部材40なしでダッシュボード50を取り付ける場合、この挿入空間32aには、ダッシュボード50の挿入突起73(図16)を挿入することができる。図15に示すように、前部取付部32には、ボルト等を取り付けるための、前後方向に細長く、前端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。

0102

後部取付部33は、第1取付部31の後端に設けられている。その幅方向における中央位置には、ボルト等を取り付けるための、前後方向に細長く、後端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。後部取付部33は、前部取付部32よりやや低い位置に配置されている。

0103

第1取付部31には、スペーサとして機能するダッシュボード支持部材40が第1取付部31に取り付けられており、このダッシュボード支持部材40の上部にはダッシュボード50を取付可能に構成されている。これにより、ダッシュボード50を第1取付部31に直接取り付けた場合よりも相対的に高い位置にダッシュボード50を配置することができる。なお、ダッシュボード支持部材40の詳細については後述する。

0104

第2取付部34は、燃料タンクカバー30の左右側面において、カバー部30aの下端部における前端部分に、当該燃料タンクカバー30の左右方向外側に突出するように設けられている。この第2取付部34には、ボルト等を取り付けるための、前後方向に細長く、後端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。

0105

第3取付部35は、燃料タンクカバー30の左右側面において、第2取付部34のやや上方に、当該燃料タンクカバー30の左右方向外側に突出するように設けられている。この第3取付部35には、ボルト等を取り付けるための、前後方向に細長く、後端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。

0106

このように、第2取付部34と第3取付部35とが、図15に示すように、上下方向で所定の間隔をあけて、燃料タンクカバー30の左右側面に1対ずつ設けられている。なお、第2取付部34及び第3取付部35に形成された長孔の中心間の上下方向における距離は、ダッシュボード50の取付位置が前述のダッシュボード支持部材40の有無に応じて上下方向に変化する量と一致するように設定されている。

0107

第4取付部36は、燃料タンクカバー30の背面であって、当該燃料タンクカバー30の後方に突出するようにその左側に形成されている。この第4取付部36には、ボルト等を取付可能な挿入孔が形成されている。

0108

第5取付部37は、燃料タンクカバー30の背面であって、当該燃料タンクカバー30の後方に突出するようにその右側に形成されている。この第5取付部37には、図15に示すように、ボルト等を取付可能な挿入孔が上下方向に並べて3つ形成されている。

0109

図15に示すダッシュボード支持部材40は、金属製の平板状の部材から形成されている。ダッシュボード支持部材40は、その厚み方向が左右方向となるように向けられた4角形状の本体40aを備える。また、ダッシュボード支持部材40は、本体40aの下縁部に設けられる第1下側取付部45及び第2下側取付部46と、本体40aの上縁部に設けられる第1上側取付部47及び第2上側取付部48と、を備える。

0110

第1下側取付部45及び第2下側取付部46は、本体40aの下縁部における前後方向両端部でそれぞれ下方に延設された小さな取付部を、本体40aと垂直になるように折り曲げて形成されている。

0111

第1下側取付部45及び第2下側取付部46は、ほぼ水平に(言い換えれば、燃料タンクカバー30が有する第1取付部31の平面部31aと平行に)向けられている。また、第2下側取付部46は、第1下側取付部45よりやや低い位置に配置されている。第1下側取付部45及び第2下側取付部46には、ボルト等を挿入可能な貫通孔がそれぞれ形成されている。

0112

第1下側取付部45と第2下側取付部46との間の前後方向での距離は、第1取付部31における前部取付部32と後部取付部33との間の前後方向での距離と一致するように設定されている。また、第1下側取付部45と第2下側取付部46との間の上下方向での距離は、第1取付部31における前部取付部32(前部取付部32の上面)と後部取付部33との間の上下方向での距離と一致するように設定されている。このように取付部同士の位置関係が対応しているので、ダッシュボード支持部材40を2箇所で第1取付部31に確実に取り付けることができる。

0113

そして、第1下側取付部45が前部取付部32に乗せられ、第2下側取付部46が後部取付部33の上面に乗せられた状態で、第1下側取付部45の貫通孔に第1取付部31の前部取付部32の長孔がボルト止めされ、第2下側取付部46の貫通孔に後部取付部33の長孔がボルト止めされる。これにより、ダッシュボード支持部材40を燃料タンクカバー30に容易に取り付けることができる。

0114

第1上側取付部47及び第2上側取付部48は、本体40aの上縁部における前後方向両端部でそれぞれ上方に延設された小さな取付部を、本体40aと垂直になるように折り曲げて形成されている。

0115

第1上側取付部47及び第2上側取付部48は、ほぼ水平に(言い換えれば、第1下側取付部45及び第2下側取付部46と平行に)向けられている。第1上側取付部47には矩形状の孔が上下方向に貫通するように形成されている。詳細は後述するが、この矩形状の孔には、ダッシュボード50が備える挿入突起73(図16)を挿入することができる。図15に示すように、第2上側取付部48には、ボルト等を挿入可能な貫通孔が形成されている。

0116

そして、前記第1上側取付部47及び第2上側取付部48を介して、ダッシュボード50が燃料タンクカバー30の後方を覆うようにダッシュボード支持部材40に取り付けられる(詳細は後述する)。

0117

ダッシュボード50は、図16に示すように、スピードメーター、燃料計等様々な計器類が取り付けられ、トラクタ100の操作パネル10を構成する操作パネル部60と、当該操作パネル部60の外周に嵌合することにより固定される外周ボード部70と、から構成される。

0118

操作パネル部60は、図16に示すように、メインパネル部60aと、メインパネル部60aの中央部から下方に延設された延設部60bと、を備える。メインパネル部60aは、後上方を向くパネル面を有している。延設部60bの下端部であって、左右方向の外側には、外周ボード部70に形成された突起75を収容可能な1対の凹部65が形成されている。

0119

メインパネル部60aの外周には、前方(燃料タンクカバー30に取り付けられたときにおける当該燃料タンクカバー30側)に折り曲げられた外縁部66が形成されている。

0120

メインパネル部60aの外縁部66には、上側係止部61と、下側係止部62と、が2つずつ形成されている。上側係止部61及び下側係止部62は、外周ボード部70と係合可能に構成されている。2つの上側係止部61及び2つの下側係止部62は、メインパネル部60aにおいて互いに左右対称となる位置にそれぞれ形成されている。

0121

上側係止部61は、メインパネル部60aの上側における外縁部66の一部に形成された凹部として構成されている。下側係止部62は、メインパネル部60aの下側における外縁部66であって延設部60bの左右側に形成された4角形状の穴として構成されている。

0122

そして、操作パネル部60を燃料タンクカバー30に固定するために、当該操作パネル部60には、第1固定部(固定部)63と、第2固定部64と、が2つずつ形成されている。

0123

第1固定部63は、メインパネル部60aの上側における外縁部66において、2つの上側係止部61より左右外側の位置に設けられている。当該第1固定部63は、メインパネル部60aから前方に延設されたほぼ水平な平板状に形成されている。第1固定部63には、ボルト等を取り付けるための、前後方向に細長く、前端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。

0124

そして、2つの第1固定部63は、燃料タンクカバー30の左右側に設けられた第1取付部31の後部取付部33とそれぞれ対応するように、メインパネル部60aに設けられている。従って、第1固定部63と第1取付部31の後部取付部33とを互いに固定することができる。

0125

第2固定部64は、下側係止部62の下方であって、下方に延びる板状に形成されている。第2固定部64には、ボルト等を取り付けるための、上下方向に細長く、下端側を開放させる貫通状の長孔が形成されている。

0126

なお、以下の説明においては、メインパネル部60aの左側に設けられた第2固定部64を左側固定部64Lと称し、メインパネル部60aの右側に設けられた第2固定部64を右側固定部64Rと称する場合がある。

0127

外周ボード部70は、燃料タンクカバー30の外周を覆う形状に構成されている。外周ボード部70の中央部には、操作パネル部60を嵌め込んで取り付けることが可能な開口部70aが形成されている。

0128

外周ボード部70における開口部70aの縁部には、操作パネル部60の上側係止部61に引っ掛けて固定できる2つの上側取付部71と、操作パネル部60の下側係止部62に引っ掛けて固定できる2つの下側取付部72と、が一体的に設けられている。

0129

上側取付部71及び下側取付部72は、何れも、開口部70aの縁部から前下方に向かって斜めに延びる小さな部材として形成されている。上側取付部71及び下側取付部72の先端には、上側係止部61及び下側係止部62から外れることを防止するための係止爪71a,72aがそれぞれ形成されている。

0130

以上の構成で、上側取付部71を操作パネル部60の上側係止部61に挿入して係止爪71aで引っ掛け、また、下側取付部72を操作パネル部60の下側係止部62に挿入して係止爪72aで引っ掛けることにより、外周ボード部70を操作パネル部60に固定することができる。

0131

そして、外周ボード部70を燃料タンクカバー30に取り付けるために、当該外周ボード部70には、挿入突起(固定部)73と、取付開口部74と、が形成されている。

0132

挿入突起73は、図16に示すように、外周ボード部70の上部における内周面において、その頂部を挟んで互いに左右対称となる位置に1つずつ設けられている。それぞれの挿入突起73は、外周ボード部70の内周面から前下方に向かって斜めに延びる小さな板状に形成されている。

0133

2つの挿入突起73は、燃料タンクカバー30の上部の左右両側に設けられた第1取付部31の前部取付部32と対応する位置に配置されている。

0134

取付開口部74は、外周ボード部70の前縁における左右両側に配置された、ボルト等を取り付けるための貫通状の長孔として形成されている。それぞれの取付開口部74は、外周ボード部70の前縁から後上方に向かって斜めに延びるように形成されている。

0135

取付開口部74は、本実施形態のようにダッシュボード支持部材40を介在させつつ外周ボード部70を燃料タンクカバー30に取り付ける場合において、燃料タンクカバー30の第3取付部35と対応する位置に配置されている。一方、第2取付部34は第3取付部35の下方に配置されており、上記で説明したように、第3取付部35と第2取付部34との距離は、ダッシュボード50の取付位置が前述のダッシュボード支持部材40の有無に応じて上下方向に変化する量と一致するように設定されている。従って、ダッシュボード支持部材40を介在させてダッシュボード50を取り付ける場合は取付開口部74を第3取付部35に固定することができる一方、ダッシュボード支持部材40なしでダッシュボード50を取り付ける場合は取付開口部74を第2取付部34に固定することができる。

0136

上記の構成により、燃料タンク19及び燃料タンクカバー30に対して、ダッシュボード支持部材40の介在の有無により、ダッシュボード50を上下方向における異なる位置に取り付けることができる。即ち、本実施形態のトラクタ100の構成の大部分を転用して、ダッシュボード50が低くなっている別仕様のトラクタを容易に構成することができる。

0137

次に、ダッシュボード50を相対的に高い位置に取り付ける場合の構造について、図17を参照して説明する。図17は、ダッシュボード50がダッシュボード支持部材40を介して燃料タンクカバー30に取り付けられている様子を示す斜視図である。なお、ダッシュボード50の内側の構成を分かり易く示すために、図17においては、外周ボード部70が鎖線で透視的に描かれている。

0138

図17に示す仕様のトラクタでは、燃料タンクカバー30にダッシュボード支持部材40を取り付けることにより、ダッシュボード50を相対的に高い位置に配置することができる。

0139

この仕様のトラクタを実現するためには、先ず、上記で説明したように、図15に示すダッシュボード支持部材40の第1下側取付部45に形成された貫通孔を前部取付部32の長孔にボルト止めし、第2下側取付部46に形成された貫通孔を後部取付部33の長孔にボルト止めすることで、1対のダッシュボード支持部材40を燃料タンクカバー30に取り付ける。

0140

次に、ダッシュボード50の操作パネル部60を取り付けるための左側取付部材(取付部材)81及び右側取付部材(取付部材)82を、燃料タンクカバー30の第4取付部36及び第5取付部37にそれぞれ取り付ける。

0141

左側取付部材81は図17に示すように細長い板部材から構成され、その長手方向が上下となるように燃料タンクカバー30に取り付けられている。左側取付部材81の下側には下側取付孔(取付孔)81aが形成され、上側には上側取付孔(取付孔)81bが形成されている。下側取付孔81a及び上側取付孔81bには、ボルトを差込可能に構成されている。なお、下側取付孔81aと上側取付孔81bとの中心間距離は、ダッシュボード50の取付位置が前述のダッシュボード支持部材40の有無に応じて上下方向に変化する量の1/2となるように設定されている。

0142

右側取付部材82は、エンジン5を始動するためのスイッチであるスタータスイッチ124(図4及び図6を参照)を支持するスタータスイッチ支持部材83と、細長い板部材を折り曲げて形成された折曲部材84と、から構成されている。

0143

スタータスイッチ支持部材83は、板状部材から形成され、その厚み方向が前後となるように立てた姿勢で配置されている。スタータスイッチ支持部材83には、前記スタータスイッチを支持するための貫通状の支持孔85が形成されている。スタータスイッチ支持部材83を燃料タンクカバー30に取り付けるために、当該スタータスイッチ支持部材83には、下部取付孔(取付孔)83aと上部取付孔(取付孔)83bとが上下方向に並べて形成されている。

0144

折曲部材84は、細長い板部材をL字型に折り曲げて形成されており、一側の厚み方向が左右となるように配置され、他側の厚み方向が前後となるように配置されている。そして、折曲部材84のうち厚み方向が左右となるように配置された部分は、適宜の方法(例えば、溶接)によって、スタータスイッチ支持部材83における上部取付孔83bの近傍の左側面に取り付けられている。

0145

一方、折曲部材84のうち厚み方向が前後となるように配置された部分は、スタータスイッチ支持部材83より前方に突出して配置されている。また、当該突出部分には、ボルト等を挿入可能な貫通孔が形成されている。

0146

ダッシュボード50を燃料タンクカバー30に対して図17に示す高さで取り付ける場合は、左側取付部材81の下側取付孔81aが、燃料タンクカバー30の第4取付部36に対してボルト止めにより固定される。また、右側取付部材82の下部取付孔83aが、第5取付部37において図15のように上下方向に並んでいる3つの挿入孔のうち中央の挿入孔に対してボルト止めにより固定される。以上により、左側取付部材81及び右側取付部材82が燃料タンクカバー30に取り付けられる。

0147

その後、操作パネル部60を取り付ける。具体的には、図17に示すように、操作パネル部60の左右に配置された第1固定部63の長孔が、左右1対で配置されたダッシュボード支持部材40の第2上側取付部48の貫通孔にそれぞれボルト止めされる。また、操作パネル部60の左側固定部64Lに形成された長孔が、左側取付部材81の上側取付孔81bにボルト止めされ、操作パネル部60の右側固定部64Rに形成された長孔が、右側取付部材82の折曲部材84に形成された貫通孔にボルト止めされる。

0148

次に、外周ボード部70を取り付ける。具体的には、外周ボード部70の挿入突起73を、ダッシュボード支持部材40の第1上側取付部47に形成された矩形状の孔に挿入した状態とする。また、上側取付部71及び下側取付部72を操作パネル部60の上側係止部61及び下側係止部62にそれぞれ挿入し、引っ掛けて固定する。

0149

そして、外周ボード部70に形成されている取付開口部74を、燃料タンクカバー30の第3取付部35にボルト止めする。なお、図17の高さでダッシュボード50を取り付ける場合は、取付開口部74の位置が燃料タンクカバー30の第3取付部35と一致するように構成されているので、取付開口部74を第3取付部35に問題なくボルト止めすることができる。

0150

ダッシュボード50を相対的に高い位置に取り付ける図17の仕様のトラクタ(本実施形態のトラクタ100)では、ダッシュボード50によって覆われない下部の部分をカバーするカバー部材86が左右に設けられる。それぞれのカバー部材86は、ダッシュボード50の下端及び燃料タンクカバー30の下端に接続するように設けられている。

0151

なお、このカバー部材86を固定するために、外周ボード部70の下端部には図16に示すようにカバー取付部76が設けられ、燃料タンクカバー30のフレーム部30bの左右下端には図15に示すようにカバー取付部38が設けられている。カバー部材86は、これらのカバー取付部76,38に対して、例えばネジ止めにより固定される。この構成により、ダッシュボード50及び燃料タンクカバー30の下方に露出した部分を好適にカバーすることができる。

0152

続いて、ダッシュボード50を相対的に低い位置に取り付ける場合の構造について、図18を参照して説明する。図18は、ダッシュボード50が燃料タンクカバー30に直接取り付けられている別仕様のトラクタを示す斜視図である。なお、ダッシュボード50の内側の構成を分かり易く示すために、図18においても図17と同様に、外周ボード部70が鎖線で透視的に描かれている。

0153

図18に示す仕様のトラクタでは、ダッシュボード50を燃料タンクカバー30に直接取り付けることにより、ダッシュボード支持部材40が介在する場合に比べて、ダッシュボード50は相対的に低い位置に配置されることになる。

0154

この仕様のトラクタを実現するには、先ず、左側取付部材81及び右側取付部材82を、燃料タンクカバー30の第4取付部36及び第5取付部37にそれぞれ取り付ける。ただし、左側取付部材81及び右側取付部材82を燃料タンクカバー30に取り付ける位置は、図17の場合と異なる。即ち、左側取付部材81の(下側取付孔81aではなく)上側取付孔81bが、燃料タンクカバー30の第4取付部36に対してボルト止めにより固定される。また、右側取付部材82の(下部取付孔83aではなく)2つの上部取付孔83bが、第5取付部37において図15のように上下方向に並んでいる3つの挿入孔のうち中央以外の挿入孔に対してボルト止めにより固定される。

0155

以上により、左側取付部材81及び右側取付部材82が燃料タンクカバー30に取り付けられる。なお、左側取付部材81においては、第4取付部36に対して図17の場合とは逆の向きに延びるように取り付けられるので、下側取付孔81a及び上側取付孔81bとの間隔が小さく設定されたコンパクトな構成でも、図17図18の両方の場合においてダッシュボード50を燃料タンクカバー30に取り付けることができる。

0156

その後、図18に示すように、操作パネル部60の左右に配置された第1固定部63の長孔が、燃料タンクカバー30における第1取付部31の後部取付部33の長孔にそれぞれボルト止めされる。また、操作パネル部60の左側固定部64Lに形成された長孔が、左側取付部材81の下側取付孔81aにボルト止めされ、操作パネル部60の右側固定部64Rに形成された長孔が、右側取付部材82の折曲部材84に形成された貫通孔にボルト止めされる。

0157

次に、ダッシュボード50の外周ボード部70を取り付ける。具体的には、図18に示すように、外周ボード部70の挿入突起73を、第1取付部31の前部取付部32の挿入空間32aに挿入した状態とする。また、上側取付部71及び下側取付部72を操作パネル部60の上側係止部61及び下側係止部62にそれぞれ挿入し、引っ掛けて固定する。

0158

そして、外周ボード部70に形成されている取付開口部74を、燃料タンクカバー30の第2取付部34にボルト止めする。なお、図18の高さでダッシュボード50を取り付ける場合は、取付開口部74の位置が燃料タンクカバー30の第2取付部34と一致するように構成されているので、取付開口部74を第2取付部34に問題なくボルトで固定することができる。また、図18の仕様においては、図17において取り付けられていたカバー部材86が省略される。

0159

このように、ダッシュボード50及び燃料タンクカバー30の構造を変更せず、ダッシュボード支持部材40の配置の有無だけで、ダッシュボードを上下方向における2つの位置に取り付ける構造を実現することができる。従って、図18に示す別仕様のトラクタに対しても、既存のダッシュボード50及び燃料タンクカバー30の流用が可能になり、部品管理に掛かる手間及びコスト等を大幅に削減することができる。

0160

以上に説明したように、本実施形態のトラクタ100は、ステアリングコラム11と、ブラケット20と、4つの防振ゴム42と、を備える。ブラケット20は、ステアリングコラム11を支持するとともに、チルト機構を備える。防振ゴム42は、ブラケット20を支持する。4つの防振ゴム42には、その上下方向での距離L1がステアリングコラム11の底面の直径D1よりも大きい防振ゴム42の組が含まれる。

0161

これにより、複数の防振ゴム42がステアリングコラム11の直径D1より短い程度の距離で配置されている場合と比較して、防振ゴム42の変形に伴うブラケット20の動きを小さくできるので、ステアリングコラム11の防振性が高まる。その結果、ステアリング操作を快適に行うことができる。

0162

また、本実施形態のトラクタ100において、防振ゴム42の組のうち一方はチルト機構の回転軸27より高い位置に配置され、他方は回転軸27より低い位置に配置される。

0163

これにより、チルト機構によるチルト方向と同じ向きの振動(図9の矢印で示す向きの振動)がブラケット20に生じるのを、防振ゴム42の組合せにより良好に抑制することができる。

0164

また、本実施形態のトラクタ100において、4つの防振ゴム42には、その左右方向での距離(図11に示すL2又はL3)がステアリングコラム11の底面の直径D1よりも大きい防振ゴム42の組が含まれている。

0165

これにより、様々な向きの振動に対して、ブラケットの良好な防振を実現することができる。

0166

また、本実施形態のトラクタ100において、4つの防振ゴム42には、図9に示すように、前後方向での位置が異なる防振ゴム42の組が含まれている。

0167

これにより、様々な向きの振動に対して、ブラケットの良好な防振を実現することができる。

0168

また、本実施形態のトラクタ100において、4つの防振ゴム42には、配置される向きが互いに異なっている防振ゴム42の組が含まれている。

0169

これにより、複雑な向きの振動を、防振ゴム42の組合せによって良好に低減することができる。

0170

また、本実施形態のトラクタ100において、防振ゴム42はボルト軸を備える。4つの防振ゴム42には、ブラケット20の前部を防振支持する、ボルト軸を前後方向に向けて配置された2つの防振ゴム42と、ブラケット20の下部を防振支持する、ボルト軸を上下方向に向けて配置された2つの防振ゴム42と、が含まれる。

0171

これにより、少ない数の防振ゴム42で、ブラケット20を安定して防振することができる。

0172

また、本実施形態のトラクタにおいて、ブラケット20は、ベース部材21と、可動部材22と、を備える。可動部材22は、ベース部材21に回転可能に支持される。ステアリングコラム11は可動部材22に取り付けられる。ベース部材21と可動部材22の間に引張バネ28が配置される。引張バネ28は、可動部材22に対し、重力によって当該可動部材22が倒れるのに抗するように弾性力を作用させる。

0173

これにより、ステアリングコラム11を重力が働く方向と反対の向きに(即ち、ステアリングコラム11を起こす方向に)チルトさせる場合に、小さい力でステアリングコラム11の向きを変更することができる。また、ブラケット20に生じた振動を引張バネ28が吸収するので、防振性をより高めることができる。

0174

以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。

0175

上記の実施形態では、防振ゴム42が、上下方向及び左右方向において、ステアリングコラム11の底面の直径D1よりも離れて配置され、前後方向には、ステアリングコラム11の底面の直径D1と同等程度だけ離れて配置されている。しかしながら、上下方向及び左右方向に加えて前後方向においても、防振ゴム42同士の距離がステアリングコラム11の底面の直径D1よりも大きくなるように、防振ゴム42の配置を変更しても良い。

0176

防振ゴム42の個数は、上記の実施形態のように4個とすることに限定されず、適宜変更することができる。

0177

上記の実施形態においては、防振ゴム42の向き(ボルト軸の向き)が、前後方向又は上下方向に向けられている。しかしながら、例えば、ベース部材21の軸支持部21bに、ボルト軸を左右方向に向けた防振ゴム42が取り付けられる構成に変更しても良い。

0178

ベース部材21の形状、防振ゴム42の取付位置、引張バネ28の取付位置等は適宜変更することができる。また、ベース部材21に対するロック機構49及びストッパ部材29の配置を左右逆にする構成に変更しても良い。

0179

11ステアリングコラム
20ブラケット
21ベース部材
22可動部材
27回転軸(チルト機構のチルト軸)
28 引張バネ(弾性部材)
42 防振ゴム

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