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技術 ワイヤハーネス及びその製造方法

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 長西幸成木下幸祐清末和臣井上広道吉元暁範藤井宥旗
出願日 2016年2月22日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-031416
公開日 2017年2月9日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-033919
状態 特許登録済
技術分野 車両用電気・流体回路 中間接続器 絶縁導体(1) 電線ケーブルの製造(1)
主要キーワード 平面視長円形状 結合治具 ハーネス部品 各電装機器 自動化率 接続基 回り止め片 挿入ミス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月9日)のものです。
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図面 (12)

課題

コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができるワイヤハーネス及びその製造方法を提供する。

解決手段

複数の電装機器A〜Fにそれぞれ接続されるコネクタCA〜CFから一端末導出される電源線11A〜11F、CAN用通信線13A〜13C、一般用通信線15A〜17F及びアース線19A〜19Fを有した第1及び第2サブハーネス10,30を組み合わせて形成されるワイヤハーネス1であって、複数のコネクタCA〜CF間を直接接続する一般用通信線15A〜17Fの中間部が、接続端子51〜59により電気的に接続される。

概要

背景

従来、車両には、各種の電装機器が多数搭載されており、これら各種の電装機器には、バッテリなどから供給される電力や、これら電装機器を制御するための制御信号などを供給するためのワイヤハーネスが接続される。このようなワイヤハーネスを製造する場合には、コネクタの配置や端子電線の種類等を考慮しながら、全体のワイヤハーネスが適切なものとなるように決定される。
また、車両に配索されるワイヤハーネスは、例えばシステム回路毎にサブ分けされた複数の回路サブハーネスが組み合されて全体のワイヤハーネスとされているものが一般的である。即ち、ワイヤハーネスは、電装システム組合せによって決まるハーネス部位ごとの特定品番のサブハーネスを組み合わせることによって構成されている(例えば、特許文献1参照)。

しかしながら、車種グレード仕様等の多様化に伴ってハーネス部品は増加する傾向にあり、このためハーネスの製造はますます多品種少量生産型になり、管理が面倒であると共に生産性が良くないという問題があった。そこで、上記特許文献1に開示されたワイヤハーネスでは、選択可能な電装システムの有無に関係のない共用回路と、選択可能な電装システムごとの専用回路とに分割し、共用回路と関連する電装システムの専用回路とを分岐接続器(ジョイントコネクタジャンクションボックスジャンクションブロック等)を介して着脱可能に接続して組み合わせることにより、所望のワイヤハーネスを容易に形成することができるようにした。

概要

コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができるワイヤハーネス及びその製造方法を提供する。複数の電装機器A〜Fにそれぞれ接続されるコネクタCA〜CFから一端末導出される電源線11A〜11F、CAN用通信線13A〜13C、一般用通信線15A〜17F及びアース線19A〜19Fを有した第1及び第2サブハーネス10,30を組み合わせて形成されるワイヤハーネス1であって、複数のコネクタCA〜CF間を直接接続する一般用通信線15A〜17Fの中間部が、接続端子51〜59により電気的に接続される。

目的

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができるワイヤハーネス及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の電装機器にそれぞれ接続されるコネクタ部から一端末導出される複数の電線を有したサブハーネスを2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネスであって、複数の前記コネクタ部間を直接接続する少なくとも1本の前記電線の中間部が、接続機構により電気的に接続されることを特徴とするワイヤハーネス。

請求項2

請求項1に記載のワイヤハーネスであって、複数対の前記コネクタ部間をそれぞれ直接接続する前記電線における複数の前記接続機構の少なくとも一部が、互いに隣接するように配設されていることを特徴とするワイヤハーネス。

請求項3

前記接続機構が、前記複数の電線におけるアース線の中間部を電気的に接続するアースジョイント端子であり、前記アース用ジョイント端子が、端子本体と、前記端子本体から延在する帯状端子接続部と、を有し、前記端子接続部の長手方向に沿う一方の側縁部には、前記端子接続部の長手方向と直交する方向に突設された複数のタブ端子が所定の間隔をあけて配置されており、前記アース線に接続された端子が前記タブ端子に接続されている前記端子接続部が、長手方向に巻き付けられた状態とされていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。

請求項4

複数の電装機器にそれぞれ接続されるコネクタ部から一端末が導出される複数の電線を有したサブハーネスを2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネスの製造方法であって、接続機構により中間部が電気的に接続される少なくとも1本の電線が、前記中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望の前記コネクタ部に挿入されるサブハーネス製造工程と、所望の前記コネクタ部間を電気的に直接接続するために、前記中間部で二分割された前記電線が前記接続機構により電気的に接続されるハーネス製造工程と、を備えることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、ワイヤハーネス及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、車両には、各種の電装機器が多数搭載されており、これら各種の電装機器には、バッテリなどから供給される電力や、これら電装機器を制御するための制御信号などを供給するためのワイヤハーネスが接続される。このようなワイヤハーネスを製造する場合には、コネクタの配置や端子電線の種類等を考慮しながら、全体のワイヤハーネスが適切なものとなるように決定される。
また、車両に配索されるワイヤハーネスは、例えばシステム回路毎にサブ分けされた複数の回路サブハーネスが組み合されて全体のワイヤハーネスとされているものが一般的である。即ち、ワイヤハーネスは、電装システム組合せによって決まるハーネス部位ごとの特定品番のサブハーネスを組み合わせることによって構成されている(例えば、特許文献1参照)。

0003

しかしながら、車種グレード仕様等の多様化に伴ってハーネス部品は増加する傾向にあり、このためハーネスの製造はますます多品種少量生産型になり、管理が面倒であると共に生産性が良くないという問題があった。そこで、上記特許文献1に開示されたワイヤハーネスでは、選択可能な電装システムの有無に関係のない共用回路と、選択可能な電装システムごとの専用回路とに分割し、共用回路と関連する電装システムの専用回路とを分岐接続器(ジョイントコネクタジャンクションボックスジャンクションブロック等)を介して着脱可能に接続して組み合わせることにより、所望のワイヤハーネスを容易に形成することができるようにした。

先行技術

0004

特開2004−268630号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、近年では、車両に搭載される複数の電装機器を制御する通信ステムとして、各電装機器を制御する複数の電子制御ユニットがそれぞれ共通の多重通信線で接続され、その多重通信線を介して多重化された信号の授受を行い、これに基づいて各電装機器の作動を制御するようにした車両ネットワークシステムが用いられている。その上、回路数の増加とワイヤハーネスの複雑化によって、サブハーネスごとには組立作業を完結することができず、複数のサブハーネスを組み合わせる際に、相手側のサブハーネスのコネクタ(コネクタハウジング)に電線付きの端子を挿入しなければならない後嵌めが増加するという問題がある。

0006

例えば、図10に示した従来のワイヤハーネス501は、第1サブハーネス510と第2サブハーネス530によって構成されている。第1サブハーネス510は、各種電装機器A〜Cに接続されるコネクタ(コネクタ部)CA,CB,CCと、各コネクタCA,CB,CCから導出される複数の電線である電源線11A,11B,11Cと、CAN(Controller Area Network)用通信線13A,13B,13Cと、アース線19A,19B,19Cと、を有する。また、第2サブハーネス530も同様に、各種電装機器D〜Fに接続されるコネクタ(コネクタ部)CD,CE,CFと、各コネクタCD,CE,CFから導出される電源線11D,11E,11Fと、CAN用通信線13D,13E,13Fと、アース線19D,19E,19Fと、を有する。更に、これらコネクタCA〜CFの間には、各電装機器A〜Fとの間を直接接続するための一般用通信線515,517,519,521,523が適宜接続されている。

0007

サブハーネス製造工程において、上記第1サブハーネス510を形成する際には、電源線11A,11B,11C、CAN用通信線13A,13B,13C、アース線19A,19B,19C及び一般用通信線515,517,519,521,523における一端末芯線に端子(図示せず)がそれぞれ接続される。そして、図11に示すように、電源線11A,11B,11Cにおける他端末の芯線には端子25A,25B,25Cが接続され、CAN用通信線13A,13B,13Cの他端末にはコネクタ21A,21B,21Cが接続され、アース線19A,19B,19Cの他端末には端子23A,23B,23Cが接続され、一般用通信線515,517,519,521,523の他端末には端子551,553,555,557,559が接続される。

0008

また、上記第2サブハーネス530を形成する際には、電源線11D,11E,11F、CAN用通信線13D,13E,13F及びアース線19D,19E,19Fにおける一端末の芯線に端子(図示せず)がそれぞれ接続される。そして、図11に示すように、電源線11D,11E,11Fにおける他端末の芯線には端子25D,25E,25Fが接続され、CAN用通信線13D,13E,13Fの他端末にはコネクタ21D,21E,21Fが接続され、アース線19D,19E,19Fの他端末には端子23D,23E,23Fが接続される。

0009

この様に予め形成された第1サブハーネス510及び第2サブハーネス530は、ワイヤハーネス製造工程において、各電線の一端末がそれぞれ電装機器A〜Fに接続され、各電線の他端末がそれぞれ電源用ジャンクションブロック3、CAN用ジョイントコネクタ5及びアースジョイント端子7に接続され、アース連結線60におけるアース線62の両端末の端子61がそれぞれアース用ジョイント端子7に接続されると共に、一般用通信線515,517,519,521,523の他端末がそれぞれコネクタCD,CE,CF,CCに接続されることによって、ワイヤハーネス501を形成することができる。

0010

しかしながら、図11から明らかなように、第1サブハーネス510と第2サブハーネス530を組み合わせてワイヤハーネス501を形成する際には、一端末がコネクタCA,CB,CCに接続された一般用通信線515,517,519,521,523の他端末の端子551,553,555,557,559をコネクタCD,CE,CF,CCのコネクタハウジングにそれぞれ後嵌めしなければならない。即ち、コネクタCD,CE,CF,CCのコネクタハウジングにそれぞれ接続されている電源線11C,11D,11E,11F,11C、CAN用通信線13D,13E,13F,13C及びアース線19D,19E,19F,19Cを掻き分けるようにして、電線付きの端子551,553,555,557,559をコネクタハウジングに挿入しなければならない。
このようなワイヤハーネス製造工程における端子の後嵌めは自動化が困難であり、コンベア上で作業者によって電線付きの端子がコネクタに挿入される場合が多いために、作業性が悪く、人為的な挿入ミスによって誤配線を招く可能性もあった。

0011

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができるワイヤハーネス及びその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の電装機器にそれぞれ接続されるコネクタ部から一端末が導出される複数の電線を有したサブハーネスを2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネスであって、
複数の前記コネクタ部間を電気的に直接接続する少なくとも1本の前記電線の中間部が、接続機構により電気的に接続されることを特徴とするワイヤハーネス。

0013

上記(1)の構成のワイヤハーネスによれば、接続端子等の接続機構により中間部が電気的に接続される電線は、サブハーネス製造工程において中間部が二分割された状態で両端部の端子をそれぞれ所望のコネクタ部に挿入することができる。そして、サブハーネスを組み合わせるハーネス製造工程においては、中間部で二分割された電線が接続機構により電気的に接続される。
そこで、ハーネス製造工程において所望のコネクタ部間を電気的に直接接続するための電線は、接続機構を用いた簡単な接続作業により接続することができ、コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌め作業が削減される。従って、上記(1)の構成のワイヤハーネスは、作業性が向上し、誤配線を招く可能性も減らすことができる。

0014

(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスであって、複数対の前記コネクタ部間をそれぞれ直接接続する前記電線における複数の前記接続機構の少なくとも一部が、互いに隣接するように配設されていることを特徴とするワイヤハーネス。

0015

上記(2)の構成のワイヤハーネスによれば、複数の電線における少なくとも一部の各接続機構が互いに隣接するように配設されることで、複数の接続機構の接続作業を連続して容易に行うことができる。

0016

(3) 前記接続機構が、前記複数の電線におけるアース線の中間部を電気的に接続するアース用ジョイント端子であり、
前記アース用ジョイント端子が、端子本体と、前記端子本体から延在する帯状端子接続部と、を有し、
前記端子接続部の長手方向に沿う一方の側縁部には、前記端子接続部の長手方向と直交する方向に突設された複数のタブ端子が所定の間隔をあけて配置されており、
前記アース線に接続された端子が前記タブ端子に接続されている前記端子接続部が、長手方向に巻き付けられた状態とされていることを特徴とする上記(1)の構成のワイヤハーネス。

0017

上記(3)の構成のワイヤハーネスによれば、アース用ジョイント端子を用いて複数のアース線の他端末を接続することで、複数のアース線の接続作業を一括して容易に行うことができる。
そこで、複数のアース線をサブハーネス毎に分割し、後工程で一括接続することで、端子挿入機による自動化率が上昇し、アース線の一端末における端子の後嵌め作業を削減できる。また、アース線が一括接続された帯状の端子接続部が長手方向に巻き付けられた状態で車両のボディ等の接地面に固定されるので、アース用ジョイント端子はコンパクトに車両に取り付けることができる。

0018

(4) 複数の電装機器にそれぞれ接続されるコネクタ部から一端末が導出される複数の電線を有したサブハーネスを2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネスの製造方法であって、接続機構により中間部が電気的に接続される少なくとも1本の電線が、前記中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望の前記コネクタ部に挿入されるサブハーネス製造工程と、所望の前記コネクタ部間を電気的に直接接続するために、前記中間部で二分割された前記電線が前記接続機構により電気的に接続されるハーネス製造工程と、を備えることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

0019

上記(4)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、サブハーネス製造工程においては、中間部で二分割された状態の電線の両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタ部に挿入されると共に、ハーネス製造工程においては、中間部で二分割された電線が接続端子等の接続機構により電気的に接続される。
そこで、ハーネス製造工程において所望のコネクタ部間を電気的に直接接続するための電線は、接続機構を用いた簡単な接続作業により接続することができ、コネクタ部に対する端子の後嵌め作業が削減される。従って、上記(4)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、作業性が向上し、誤配線を招く可能性も減らすことができ、良好なワイヤハーネスを製造することができる。

発明の効果

0020

本発明に係るワイヤハーネス及びその製造方法によれば、コネクタ部に対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができる。

0021

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図面の簡単な説明

0022

本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの模式図である。
図1に示したワイヤハーネスにおける第1及び第2サブハーネスを分解して示した模式図である。
図2に示した第1及び第2サブハーネスにおける各コネクタから一端末が導出される電線を説明するための要部模式図である。
図2に示した第1サブハーネスと第2サブハーネスを組み合わせるハーネス製造工程を説明するための模式図である。
(a)〜(c)は図4に示した接続機構の接続手順を説明するための要部拡大図である。
接続機構としてのアース用ジョイント端子を説明するための拡大平面図である。
(a)〜(c)は複数のアース線の他端末を一括接続するアース用ジョイント端子の構成と接続手順を説明するための説明図である。
(a)〜(c)は複数のアース線の他端末を一括接続するアース用ジョイント端子の構成と接続手順を説明するための説明図である。
(a)〜(d)はアース線の他端末とアース用ジョイント端子との接続変形例を説明するための要部拡大斜視図である。
従来のワイヤハーネスの一例を示す模式図である。
図10に示したワイヤハーネスにおける第1及び第2サブハーネスを分解して示した模式図である。

実施例

0023

以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るワイヤハーネス1は、第1サブハーネス10と、第2サブハーネス30とを有する。なお、本実施形態では2つのサブハーネスを組み合わせて形成したワイヤハーネスを例に説明するが、3つ以上のサブハーネスを組み合わせてワイヤハーネスを形成することもできることは勿論である。

0024

本実施形態に係るワイヤハーネス1は、サブハーネス製造工程とハーネス製造工程とを備えるワイヤハーネスの製造方法によって、複数の電装機器A〜Cにそれぞれ接続されるコネクタ部としてのコネクタCA,CB,CCから一端末が導出される複数の電線を有した第1サブハーネス10と、複数の電装機器D〜Fにそれぞれ接続されるコネクタ部としてのコネクタCD,CE,CFから一端末が導出される複数の電線を有した第2サブハーネス30とを組み合わせて形成される。なお、本発明におけるコネクタ部は、電装機器に接続されるコネクタに限らず、電装機器の回路に直接接続されて電装機器と一体に構成されるコネクタとすることもできる。

0025

サブハーネス製造工程では、接続機構としての接続端子51により中間部が電気的に接続される電線である一般用通信線15A,15Dが中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタCA,CDに挿入される。そして同様に、接続端子(接続機構)53により中間部が電気的に接続される一般用通信線17A,17Fが中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタCA,CFに挿入され、接続端子(接続機構)55により中間部が電気的に接続される一般用通信線15B,15Eが中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタCB,CEに挿入され、接続端子(接続機構)57により中間部が電気的に接続される一般用通信線15C,15Fが中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタCC,CFに挿入され、接続端子(接続機構)59により中間部が電気的に接続される一般用通信線17B,17Cが中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望のコネクタCB,CCに挿入される。

0026

そして、ハーネス製造工程では、所望のコネクタCA,CD間を電気的に直接接続するために、中間部で二分割された一般用通信線15A,15Dが接続端子51により電気的に接続される。そして同様に、所望のコネクタCA,CF間を電気的に直接接続するために一般用通信線15A,15Dが接続端子53により電気的に接続され、所望のコネクタCB,CE間を電気的に直接接続するために一般用通信線15B,15Eが接続端子55により電気的に接続され、所望のコネクタCC,CF間を電気的に直接接続するために一般用通信線15C,15F接続端子57により電気的に接続され、所望のコネクタCB,CC間を電気的に直接接続するために一般用通信線17B,17Cが接続端子59により電気的に接続される。

0027

更に、本実施形態のワイヤハーネス1は、複数対のコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CF間をそれぞれ直接接続する一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17Cにおける複数の接続端子51,53,55,57が、互いに隣接するように配設されている。

0028

本実施形態の第1サブハーネス10は、各種電装機器A〜Cに接続されるコネクタCA,CB,CCと、各コネクタCA,CB,CCから導出される複数の電線である電源線11A,11B,11Cと、CAN(Controller Area Network)用通信線13A,13B,13Cと、アース線19A,19B,19Cと、一般用通信線15A,17A,15B,17B,15Cと、を有する。
また、本実施形態の第2サブハーネス30は、各種電装機器D〜Fに接続されるコネクタCD,CE,CFと、各コネクタCD,CE,CFから導出される電源線11D,11E,11Fと、CAN用通信線13D,13E,13Fと、アース線19D,19E,19Fと、一般用通信線15D,15E,17F,15Fと、を有する。

0029

そして、コネクタCA,CD間、コネクタCA,CF間、コネクタCB,CE間、コネクタCB,CC間及びコネクタCC,CF間をそれぞれ直接接続する電線の中間部は、着脱可能な接続端子51,53,55,59,57によりそれぞれ電気的に接続されている。即ち、コネクタCA,CD間は、一般用通信線15Aの他端末に接続された雌端子51Aと一般用通信線15Dの他端末に接続された雄端子51Dとを嵌合した接続端子51により接続されている。同様に、コネクタCA,CF間は一般用通信線17Aの他端末に接続された雌端子53Aと一般用通信線17Fの他端末に接続された雄端子53Fとを嵌合した接続端子53により接続され、コネクタCB,CE間は一般用通信線15Bの他端末に接続された雌端子55Bと一般用通信線15Eの他端末に接続された雄端子55Eとを嵌合した接続端子55により接続され、コネクタCB,CC間は一般用通信線17Bの他端末に接続された雌端子59Bと一般用通信線17Cの他端末に接続された雄端子59Cとを嵌合した接続端子59により接続され、コネクタCC,CF間は一般用通信線15Cの他端末に接続された雌端子57Cと一般用通信線15Fの他端末に接続された雄端子57Fとを嵌合した接続端子57により接続されている。

0030

サブハーネス製造工程において上記第1サブハーネス10を形成する際には、電源線11A,11B,11C、CAN用通信線13A,13B,13C、アース線19A,19B,19C及び一般用通信線15A,17A,15B,17B,17C,15Cの一端末の芯線に端子(図示せず)がそれぞれ接続される。そして、図2に示すように、電源線11A,11B,11Cの他端末の芯線には端子25A,25B,25Cが接続され、CAN用通信線13A,13B,13Cの他端末にはコネクタ21A,21B,21Cが接続され、アース線19A,19B,19Cの他端末には端子23A,23B,23Cが接続され、一般用通信線15A,17A,15B,17B,15Cの他端末には雌端子51A,53A,55B,59B,57Cが接続され、一般用通信線17Cの他端末には雄端子59Cが接続される。

0031

また、上記第2サブハーネス30を形成する際には、電源線11D,11E,11F、CAN用通信線13D,13E,13F、アース線19D,19E,19F及び一般用通信線15D,15E,17F,15Fの一端末の芯線に端子(図示せず)がそれぞれ接続される。そして、図2に示すように、電源線11D,11E,11Fの他端末の芯線には端子25D,25E,25Fが接続され、CAN用通信線13D,13E,13Fの他端末にはコネクタ21D,21E,21Fが接続され、アース線19D,19E,19Fの他端末には端子23D,23E,23Fが接続され、一般用通信線15D,15E,17F,15Fの他端末には雄端子51D,53F,55E,57Fが接続される。

0032

ここで、図3に例示するように、サブハーネス製造工程において、コネクタCAのコネクタハウジングには、電源線11A、CAN用通信線13A、アース線19A及び一般用通信線15A,17Aの各端末に接続された端子がそれぞれ挿入され、コネクタCDのコネクタハウジングには、電源線11D、CAN用通信線13D、アース線19D及び一般用通信線15Dの各端末に接続された端子がそれぞれ挿入される。即ち、接続端子51により中間部が電気的に接続される電線である一般用通信線15A,15Dは、サブハーネス製造工程において中間部が二分割された状態で両端部の端子をそれぞれ所望のコネクタCA,CDに挿入することができる。
従って、このような各コネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFのコネクタハウジングへの電線付き端子の挿入は、複数のサブハーネスが組み合わされる前のサブハーネス製造工程であれば、端子挿入機による自動化も可能である。

0033

そして、サブハーネス製造工程において予め形成された第1サブハーネス10及び第2サブハーネス30は、図4に示すように、ハーネス製造工程において、各電線の一端末がそれぞれ電装機器A〜Fに接続され、各電線の他端末がそれぞれ電源用ジャンクションブロック3、CAN用ジョイントコネクタ5及びアース用ジョイント端子7に接続された後、アース連結線60におけるアース線62の両端末の端子61がそれぞれアース用ジョイント端子7に接続される共に、接続端子51,53,55,57,59がそれぞれ接続されることによって、ワイヤハーネス1が形成される。

0034

図5の(a)に示すように、接続機構としての接続端子51は、一般用通信線15Aの他端末に接続された雌端子51Aと、一般用通信線15Dの他端末に接続された雄端子51Dとからなる。そして、図5の(b)に示すように接続端子51として嵌合された雌端子51Aと雄端子51Dは、図5の(c)に示すように絶縁テープTが巻装され、電気的に絶縁される。その他の接続端子53,55,57,59も、同様の構成である。
なお、本発明の接続機構は、本実施形態に係る接続端子53,55,57,59の構成に限定されるものではなく、ハーネス製造工程において容易に接続可能であれば種々の形態を採り得ることは云うまでもない。
例えば、中間部で二分割された電線における芯線同士スポット溶接レーザ溶接溶接したり、半田付けしたりして直接接続してもよく、二分割された電線の端末同士圧着又は圧接する中継端子によって接続してもよい。

0035

即ち、本実施形態に係るワイヤハーネス1によれば、接続端子51,53,55,57,59により中間部がそれぞれ電気的に接続される一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17Cは、サブハーネス製造工程において中間部が二分割された状態で両端部の端子をそれぞれ所望のコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに挿入することができる。また、アース線19A,19B,19C,19D,19E,19Fは、サブハーネス製造工程において一端末の端子をそれぞれ所望のコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに挿入することができる。
そして、第1サブハーネス10と第2サブハーネス30を組み合わせるハーネス製造工程においては、中間部で二分割された一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17Cが、接続端子51,53,55,57,59によりそれぞれ電気的に接続され、アース線19A,19B,19C,19D,19E,19Fの他端末が、端子23A,23B,23C,23D,23E,23Fによりそれぞれアース用ジョイント端子7に接続される。

0036

そこで、ハーネス製造工程において所望のコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CF間を電気的に直接接続するための一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17Cは、接続端子51,53,55,57,59を用いた簡単な接続作業により接続することができ、アース線19A,19B,19C,19D,19E,19Fの他端末も、所望のアース用ジョイント端子7に一括接続することができるので、コネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに対する電線付き端子の後嵌め作業が削減される。従って、本実施形態のワイヤハーネス1は、作業性が向上し、誤配線を招く可能性も減らすことができる。また、電線付き端子の後嵌め作業が削減されることで、端子挿入機による自動化も可能となる。

0037

また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、複数の接続端子51,53,55,57が互いに隣接するように配設されることで、複数の接続端子51,53,55,57の接続作業を連続して容易に行うことができる。

0038

更に、本実施形態のワイヤハーネスの製造方法によれば、ハーネス製造工程において所望のコネクタCA,CD間、コネクタCA,CF間、コネクタCB,CE間、コネクタCB,CC間及びコネクタCC,CF間を電気的に直接接続するための一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17Cは、接続端子51,53,55,57を用いた簡単な接続作業により接続することができ、コネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに対する電線付き端子の後嵌め作業が削減される。従って、本実施形態のワイヤハーネスの製造方法によれば、作業性が向上し、誤配線を招く可能性も減らすことができ、良好なワイヤハーネス1を製造することができる。また、電線付き端子の後嵌め作業が削減されることで、端子挿入機による自動化も可能となり、ワイヤハーネス1の製造コストを低減することもできる。

0039

従って、本実施形態に係るワイヤハーネス1及びその製造方法によれば、コネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに対する電線付き端子の後嵌めを削減して生産性を高めることができる。

0040

なお、本発明のワイヤハーネスの製造方法に係るアース用ジョイント端子の構成は、上記実施形態のアース用ジョイント端子7に限定されるものではなく、種々の形態を採り得る。
例えば、図6に示すような接続機構としてのアース用ジョイント端子70(詳細は、後述する)を用いれば、該アース用ジョイント端子70により中間部が電気的に接続されるアース線19A,19D、アース線19B,19E、アース線19C,19Fは、サブハーネス製造工程において中間部が二分割された状態で両端部の端子をそれぞれ所望のコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに挿入することができる。

0041

そして、第1サブハーネス10と第2サブハーネス30を組み合わせるハーネス製造工程においては、中間部で二分割されたアース線19A,19D、アース線19B,19E、アース線19C,19Fが、アース用ジョイント端子70により電気的に接続される。
そこで、ハーネス製造工程においてコネクタCA,CB,CC,CD,CE,CF間を電気的に直接接続するためのアース線19A,19B,19C,19D,19E,19Fの他端末は、アース用ジョイント端子70に一括接続することができるので、コネクタCA,CB,CC,CD,CE,CFに対する電線付き端子の後嵌め作業が削減される。

0042

次に、接続機構として用いるアース用ジョイント端子70の構成を説明する。
図7及び図8は、複数のアース線19(19A〜19X)の他端末を一括接続するアース用ジョイント端子70の構成と接続手順を説明するための説明図である。
アース用ジョイント端子70は、図7の(b)に示すように、端子本体71と端子接続部75とを有している。アース用ジョイント端子70は、導電性を有する金属板プレス成形品である。端子本体71は、平面視長円形状固定板部73を有している。この固定板部73には、円形取付孔72aと長円形の取付孔72bが形成されている。端子本体71は、固定板部73の取付孔72a,72bを挿通する一対のボルト(不図示)によって、車両のボディ等の接地面に固定される。

0043

固定板部73の一端部には、回り止め片74が形成されている。回り止め片74は、端子本体71をボルト締結する接地面の周囲の段差や孔部に係合する折り曲げ部で、この回り止め片74が接地面の周囲の段差や孔部に係合することで、接地面に対するアース用ジョイント端子70の回動規制する。

0044

端子本体71から延在する帯状の端子接続部75は、短冊状の接続基部77と、この接続基部77の一端縁連設された複数のタブ端子78及びスリット79とを有している。具体的には、固定板部73の他端部において固定板部73の長手方向と直交する方向に伸び帯状板部の基部が接続基部77とされ、複数(本実施形態では24片)のタブ端子78が帯状板部の長手方向に沿って一方の側縁部(固定板部73と反対側の側縁部)に一体にプレス成形され、複数のスリット79が帯状板部の長手方向に沿って他方の側縁部に一体にプレス成形されている。

0045

端子接続部75の長手方向と直交する方向に突設された複数のタブ端子78は、それぞれ幅方向に所定の間隔をあけて配置されている。タブ端子78には、例えば複数のサブハーネスを組み合わせたワイヤハーネス(図示せず)における各アース線19(19A〜19X)の他端末に接続された端子23A〜23Xがそれぞれ一括接続される(図7の(c)、参照)。
複数のスリット79は、帯状の端子接続部75の長手方向に沿ってそれぞれ所定の間隔で配置されている。これらスリット79は、帯状の端子接続部75を長手方向に巻き付け状態とする際に曲げ易くするためのものである(図8の(b)、参照)。

0046

次に、複数のサブハーネスを組み合わせてワイヤハーネスを形成する際、上述したアース用ジョイント端子70を用いて複数のアース線19(19A〜19X)の他端末を一括接続する接続手順について説明する。
先ず、図7の(a)に示すように、組み合わされた複数のサブハーネスにおけるアース線19(19A〜19X)の他端末に接続された端子23A〜23Xが、サブハーネス毎に複数の端子保持治具101にそれぞれセットされる。即ち、各端子保持治具101は、3つの端子を平行に保持可能な端子保持部102を有しており、各サブハーネスの端子23A,23B,23C、端子23D,23E,23F、・・・・及び端子23V,23W,23Xを3つずつ保持することができる。

0047

次に、図7の(b)に示すように、複数の端子保持治具101は、複数の端子23A〜23Xがそれぞれ幅方向に所定の間隔をあけて直線状に配置されるように、一括結合治具110に固定される。そして、一括結合治具110上に直線状に配置された複数の端子23A〜23Xは、アース用ジョイント端子70における複数のタブ端子78のピッチと同じ間隔に配設される。

0048

次に、図7の(b)に示すように、アース用ジョイント端子70の複数のタブ端子78に、アース線19(19A〜19X)が端子23A〜23Xを介して一括接続される。複数の端子23A〜23Xは、タブ端子78のピッチと同じ間隔で直線状に配置されているので、複数のタブ端子78を容易に一括結合することができる。

0049

そして、アース線19(19A〜19X)が一括接続されたアース用ジョイント端子70は、図8の(a)に示すように、接続基部77が長手方向に折り曲げられて矩形筒状に形成される。更に、矩形筒状の接続基部77の外周部には、図8の(a)に示すように、アース線19(19A〜19X)が一括接続された帯状の端子接続部75が長手方向に巻き付けられる。

0050

最後に、図8の(c)に示すように、巻き付けられた端子接続部75の周囲を粘着シート90で覆って、端子接続部75の巻き付け端を固定することで、アース用ジョイント端子70に対する複数のアース線19(19A〜19X)の一括接続が完了する。
上述したように、アース用ジョイント端子70を用いて複数のアース線19(19A〜19X)の他端末を接続することで、複数のアース線19(19A〜19X)の接続作業を一括して容易に行うことができる。
そこで、複数のアース線19(19A〜19X)をサブハーネス毎に分割し、後工程で一括接続することで、端子挿入機による自動化率が上昇し、アース線19の一端末における端子の後嵌め作業を削減できる。

0051

また、アース線19(19A〜19X)が一括接続された帯状の端子接続部75が長手方向に巻き付けられた状態で車両のボディ等の接地面に固定されるので、アース用ジョイント端子70はコンパクトに車両に取り付けることができる。

0052

なお、アース用ジョイント端子の端子接続部と複数のアース線との接続構造は、上述した端子接続部75のタブ端子78と、接触バネ片を有するメス端子からなる端子23A〜23Xとで構成される端子接続構造に限るものではなく、種々の端子接続構造を採りうる。

0053

例えば、図9の(a)に示す端子接続構造は、アース用ジョイント端子の端子接続部75Aと、アース線19の他端末に接続された端子80Aとで構成されている。
端子接続部75Aは、各タブ端子78Aの基部側に係止孔91が形成されている。また、端子80Aは、タブ端子78Aが嵌挿される偏平な矩形筒状の端子接続部82Aと、端子接続部82Aより先端側に折り曲げ形成されて係止孔91に係止される一対の係止爪86とが一体に設けられている。

0054

そこで、タブ端子78Aが端子80Aの端子接続部82Aに嵌挿されて確実に電気的接続されると共に、係止孔91に係止爪86が係止されることで、タブ端子78Aが端子接続部82Aから抜け出すのを強固に阻止することができる。

0055

図9の(b)に示す端子接続構造は、アース用ジョイント端子の端子接続部75Bと、アース線19の他端末に接続された端子80Bとで構成されている。
端子接続部75Bは、各タブ端子78Bの先端側に係止孔92が形成されている。また、端子80Bは、タブ端子78Bが嵌挿される一対の係止片82aを有する平形端子接続部82Bと、一対の係止片82aのアース電線9側に突設されて係止孔92に係止される一対の係止突起87とが一体に設けられている。

0056

そこで、タブ端子78Bが端子80Bの平形端子接続部82Bに嵌挿されて確実に電気的接続されると共に、係止孔92に係止突起87が係止されることで、タブ端子78Bが平形端子接続部82Bから抜け出すのを強固に阻止することができる。

0057

図9の(c)に示す端子接続構造は、アース用ジョイント端子の端子接続部75Cと、アース線19の他端末に接続された端子80Cとで構成されている。
端子接続部75Cは、各タブ端子78Cの先端側両側縁に係止突起93が形成されている。また、端子80Cは、タブ端子78Cが嵌挿される偏平な矩形筒状の端子接続部82Cと、端子接続部82Cにおけるアース電線9側の両側面に形成されて係止突起93を係止する係止孔88とが一体に設けられている。

0058

そこで、タブ端子78Cが端子80Cの端子接続部82Cに嵌挿されて確実に電気的接続されると共に、係止孔88に係止突起93が係止されることで、タブ端子78Cが端子接続部82Cから抜け出すのを強固に阻止することができる。

0059

図9の(d)に示す端子接続構造は、アース用ジョイント端子の端子接続部75Dと、アース線19の他端末に接続された端子80Dとで構成されている。
端子接続部75Dは、各タブ端子78Dの両側部に、一方の面側で上面側へ突出する被締結加締め片である係合壁94を有している。
また、端子80Dの端子接続部82Dは、タブ端子78Dが嵌挿される一対の締結加締め片84aを有している。これらの締結加締め片84aは、それぞれ底部から上方へ立ち上げられている。更に、これらの締結加締め片84aは、その上端部が内側へ円弧状に湾曲されて折り返されている。

0060

そして、端子80Dの端子接続部82Dにタブ端子78Dが挿入された後、締結加締め片84aがタブ端子78Dの両側部を巻き込み、締結加締め片84aは、タブ端子78Dの係合壁94を外側から巻き込むように加締められる。これにより、係合壁94が締結加締め片84aの内側で丸まって隙間なく収容され、端子接続部82D内にタブ端子78Dが充填された状態となる。したがって、タブ端子78Dに対して端子接続部82Dが高い接圧で強固に加締め締結されるとともに、端子接続部75Dと端子80Dとが確実に導通される。

0061

ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス及びその製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の電装機器(A〜F)にそれぞれ接続されるコネクタ部(コネクタCA〜CF)から一端末が導出される複数の電線(電源線11A〜11F、CAN用通信線13A〜13C、一般用通信線15A〜17F及びアース線19A〜19F)を有したサブハーネス(第1及び第2サブハーネス10,30)を2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネス(1)であって、
複数の前記コネクタ部間を直接接続する少なくとも1本の前記電線(一般用通信線15A〜17F,アース線19)の中間部が、接続機構(接続端子51〜59,アース用ジョイント端子70)により電気的に接続されることを特徴とするワイヤハーネス(1)。
[2] 上記[1]の構成のワイヤハーネス(1)であって、
複数対の前記コネクタ部(コネクタCA〜CF)間をそれぞれ直接接続する前記電線(一般用通信線15A,15D、一般用通信線17A,17F、一般用通信線15B,15E、一般用通信線15C,15F及び一般用通信線17B,17C)における複数の前記接続機構の少なくとも一部(接続端子51,53,55,57)が、互いに隣接するように配設されていることを特徴とするワイヤハーネス(1)。
[3] 前記接続機構が、前記複数の電線におけるアース線(19)の中間部を電気的に接続するアース用ジョイント端子(70)であり、
前記アース用ジョイント端子が、端子本体(71)と、前記端子本体から延在する帯状の端子接続部(75)と、を有し、
前記端子接続部の長手方向に沿う一方の側縁部には、前記端子接続部の長手方向と直交する方向に突設された複数のタブ端子(78)が所定の間隔をあけて配置されており、
前記アース線(19)に接続された端子(23A〜23X)が前記タブ端子に接続されている前記端子接続部が、長手方向に巻き付けられた状態とされていることを特徴とする上記[1]の構成のワイヤハーネス。
[4] 複数の電装機器(A〜F)にそれぞれ接続されるコネクタ部(コネクタCA〜CF)から一端末が導出される複数の電線(電源線11A〜11F、CAN用通信線13A〜13C、一般用通信線15A〜17F及びアース線19A〜19F)を有したサブハーネス(第1及び第2サブハーネス10,30)を2つ以上組み合わせて形成されるワイヤハーネス(1)の製造方法であって、
接続機構(接続端子51〜59)により中間部が電気的に接続される少なくとも1本の電線(一般用通信線15A〜17F)が、前記中間部で二分割された状態で両端部の端子がそれぞれ所望の前記コネクタ部(コネクタCA〜CF)に挿入されるサブハーネス製造工程と、
所望の前記コネクタ部間を電気的に直接接続するために、前記中間部で二分割された前記電線(一般用通信線15A〜17F)が前記接続機構(接続端子51〜59)により電気的に接続されるハーネス製造工程と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス(1)の製造方法。
[5] 端子本体(71)と、前記端子本体から延在する帯状の端子接続部(75)と、を有するアース用ジョイント端子(70)と、
アース線(19)に接続された端子(23A〜23X)と、
を備え、
前記端子接続部の長手方向に沿う一方の側縁部には、前記端子接続部の長手方向と直交する方向に突設された複数のタブ端子(78)が所定の間隔をあけて配置されており、
前記アース線が前記端子を介して前記タブ端子に接続されている前記端子接続部が、長手方向に巻き付けられた状態とされている
ことを特徴とするアース用ジョイント端子の接続構造。

0062

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

0063

1…ワイヤハーネス
3…電源用ジャンクションブロック
5…CAN用ジョイントコネクタ
7…アース用ジョイント端子
10…第1サブハーネス(サブハーネス)
11A,11B,11C,11D,11E,11F…電源線(電線)
13A,13B,13C…CAN用通信線(電線)
15A,15B,15C,15D,15E,15F…一般用通信線(電線)
17A,17B,17C,17F…一般用通信線(電線)
19A,19B,19C,19D,19E,19F…アース線(電線)
30…第2サブハーネス(サブハーネス)
51,53,55,57,59…接続端子(接続機構)
CA,CB,CC,CD,CE,CF…コネクタ(コネクタ部)
A,B,C,D,E,F…電装機器

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