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図面 (12)

課題

高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分に付着する現象を抑制することを目的とする。

解決手段

画像形成装置は、感光体(感光体ドラム61)と、感光体を露光して静電潜像を形成する露光部と、感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラ71と、湿度を検出する湿度センサと、制御部100を備える。制御部100は、感光体に静電潜像の形成を開始する前に、感光体と現像ローラ71とを回転させる準備回転制御と、感光体に静電潜像を形成する画像形成制御と、を実行し、準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、現像ローラ71を第1周速で回転させ、湿度が所定湿度よりも高い場合には、現像ローラ71を第1周速よりも大きい第2周速で回転させる。

概要

背景

従来、画像形成装置として、感光体現像ローラが接触している接触現像方式の画像形成装置であって、非画像形成時において現像剤の劣化を抑えるべく、現像ローラの回転速度を画像形成時よりも小さくする制御部を備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。

概要

高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分に付着する現象を抑制することを目的とする。画像形成装置は、感光体(感光体ドラム61)と、感光体を露光して静電潜像を形成する露光部と、感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラ71と、湿度を検出する湿度センサと、制御部100を備える。制御部100は、感光体に静電潜像の形成を開始する前に、感光体と現像ローラ71とを回転させる準備回転制御と、感光体に静電潜像を形成する画像形成制御と、を実行し、準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、現像ローラ71を第1周速で回転させ、湿度が所定湿度よりも高い場合には、現像ローラ71を第1周速よりも大きい第2周速で回転させる。

目的

本発明は、高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分に付着する現象を抑制することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光部と、前記感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラと、湿度を検出する湿度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記感光体に静電潜像の形成を開始する前に、前記感光体と前記現像ローラとを回転させる準備回転制御と、前記感光体に静電潜像を形成する画像形成制御と、を実行し、前記準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、前記現像ローラを第1周速で回転させ、湿度が前記所定湿度よりも高い場合には、前記現像ローラを前記第1周速よりも大きい第2周速で回転させることを特徴とする画像形成装置

請求項2

前記感光体を帯電する帯電器を備え、前記制御部は、前記準備回転制御において、前記帯電器に第1帯電電圧印加するとともに、前記現像ローラに第1現像電圧を印加し、前記画像形成制御において、前記帯電器に前記第1帯電電圧よりも大きな第2帯電電圧を印加するとともに、前記現像ローラに前記第1現像電圧よりも大きな第2現像電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記制御部は、前記準備回転制御において、前記現像ローラを前記第1周速で回転させる場合には、前記感光体を第3周速で回転させ、前記現像ローラを前記第2周速で回転させる場合には、前記感光体を前記第3周速よりも大きな第4周速で回転させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記制御部は、前記準備回転制御では、前記感光体よりも前記現像ローラの周速を小さくし、前記画像形成制御では、前記感光体よりも前記現像ローラの周速を大きくすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項5

前記現像ローラに接触して当該現像ローラに現像剤を供給する供給ローラを備え、前記供給ローラは、前記現像ローラと所定の周速比で回転することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項6

現像剤を収容する収容部と、前記収容部内で回転することで前記収容部内の現像剤を前記現像ローラに向けて搬送するアジテータとを備え、前記アジテータは、前記現像ローラと所定の周速比で回転することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項7

感光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光部と、前記感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラと、湿度を検出する湿度センサと、温度を検出する温度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記感光体に静電潜像の形成を開始する前に、前記感光体と前記現像ローラとを回転させる準備回転制御と、前記感光体に静電潜像を形成する画像形成制御と、を実行し、前記準備回転制御において、所定温度における湿度が所定湿度以下である場合には、前記現像ローラを第1周速で回転させ、前記所定温度における湿度が前記所定湿度よりも高い場合には、前記現像ローラを前記第1周速よりも大きい第2周速で回転させることを特徴とする画像形成装置。

請求項8

感光体の回転と、前記感光体に接触する現像ローラの回転とを制御する制御方法であって、前記感光体に静電潜像の形成を開始する前に、前記感光体と前記現像ローラとを回転させる準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、前記現像ローラを第1周速で回転させ、湿度が前記所定湿度よりも高い場合には、前記現像ローラを前記第1周速よりも大きい第2周速で回転させることを特徴とする制御方法。

技術分野

0001

本発明は、感光体現像剤を供給する現像ローラの回転速度を変更可能な制御部を有する画像形成装置と、前記制御部による制御方法に関する。

背景技術

0002

従来、画像形成装置として、感光体と現像ローラが接触している接触現像方式の画像形成装置であって、非画像形成時において現像剤の劣化を抑えるべく、現像ローラの回転速度を画像形成時よりも小さくする制御部を備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2012−203010号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、従来技術では、画像形成を開始する前の準備回転の際において、現像ローラが低速で回転していると、現像剤を現像ローラ上で運ぶ途中で現像剤の電荷が抜けて帯電量が低くなる可能性があった。その結果、帯電量の低い現像剤が感光体の非露光部分に付着してしまうおそれがあった。そして、この問題は、高湿時に生じやすいことが確認されている。

0005

そこで、本発明は、高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分に付着する現象を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、感光体と、感光体を露光して静電潜像を形成する露光部と、感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラと、湿度を検出する湿度センサと、制御部と、を備える。
制御部は、感光体に静電潜像の形成を開始する前に、感光体と現像ローラとを回転させる準備回転制御と、感光体に静電潜像を形成する画像形成制御と、を実行し、準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、現像ローラを第1周速で回転させ、湿度が所定湿度よりも高い場合には、現像ローラを第1周速よりも大きい第2周速で回転させる。

0007

また、本発明に係る制御方法は、感光体の回転と、感光体に接触する現像ローラの回転とを制御する制御方法であって、感光体に静電潜像の形成を開始する前に、感光体と現像ローラとを回転させる準備回転制御において、湿度が所定湿度以下である場合には、現像ローラを第1周速で回転させ、湿度が所定湿度よりも高い場合には、現像ローラを第1周速よりも大きい第2周速で回転させる。

0008

前記した各構成によれば、高湿時の準備回転制御において現像ローラを第2周速、つまり高速で回転させるので、現像ローラと感光体とのニップ部よりも上流側で摩擦帯電された現像剤がニップ部に到達するまでの間において、現像剤の帯電量が低下するのを抑えることができる。そのため、高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分へ付着する現象を抑制することができる。また、高湿時以外の準備回転制御において現像ローラを第1周速、つまり低速で回転させるので、現像ローラの回転回数の増加に伴って現像剤が劣化するのを抑えることができる。

発明の効果

0009

本発明によれば、高湿時の準備回転制御において現像剤が感光体の非露光部分に付着する現象を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0010

実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
プロセスカートリッジの後部の構造を拡大して示す拡大断面図である。
制御部と、制御部によって電圧印加される各部材との関係を示す図である。
プロセスカートリッジの各部材を駆動するためのモータおよび変速機構と制御部との関係を示す図である。
環境判断テーブルを示す図である。
準備回転制御および画像形成制御を示すフローチャートである。
減速制御における各電圧制御を示すフローチャートである。
高湿時と非高湿時における制御部の動作の一例を示すタイムチャートである。
準備回転制御の変形例を示すフローチャートである。
第1電圧制御の変形例を示すフローチャートである。
図9および図10のフローチャートに従った制御部の動作の一例を示すタイムチャートである。

実施例

0011

以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明し、その後、本発明の特徴部分の詳細な構成について説明する。また、以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。具体的には、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。

0012

図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2と、用紙Sを供給する給紙部3と、給紙された用紙Sに画像を形成する画像形成部Gとを主に備えている。

0013

給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33と、レジストレーションローラ34とを主に備えている。給紙部3は、給紙トレイ31内の用紙Sを、用紙押圧板32によって上方に寄せ、給紙機構33によって1枚ずつ送り出して画像形成部Gに供給する。

0014

画像形成部Gは、露光部の一例としての露光装置4と、プロセスカートリッジ5と、定着装置8とを備えている。

0015

露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラーレンズ反射鏡などを備えている。露光装置4は、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光鎖線参照)を、感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。

0016

プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に構成されている。プロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とを備えている。ドラムユニット6は、感光体の一例としての感光体ドラム61と、スコロトロン型の帯電器62と、転写ローラ63とを主に有している。現像ユニット7は、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、現像剤としての正帯電性トナーを収容する収容部74と、収容部74内で回転するアジテータ75とを主に有している。

0017

プロセスカートリッジ5は、回転駆動される感光体ドラム61の表面を、帯電器62によって一様に帯電し、露光装置4からのレーザ光によって露光することで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像を形成する。アジテータ75は、収容部74の中で回転することで、収容部74内のトナーを攪拌しながら現像ローラ71側に向けて搬送する。供給ローラ72は、現像ローラ71に接触して回転することで、アジテータ75によって収容部74から排出されたトナーを現像ローラ71に供給する。現像ローラ71は、層厚規制ブレード73に接触して回転することで、層厚規制ブレード73との間で一定の厚さに規制されたトナーを表面に担持する。

0018

その後、現像ユニット7は、現像ローラ71上に担持されたトナーを、感光体ドラム61に供給することで静電潜像を可視像化し、感光体ドラム61上にトナー像を形成する。そして、給紙部3から供給された用紙Sを、感光体ドラム61と転写ローラ63との間で搬送することで、感光体ドラム61上のトナー像を用紙Sに転写する。

0019

定着装置8は、プロセスカートリッジ5の後方に配置され、ハロゲンヒータ81A、定着ベルト81B、ニップ板81Cなどを有する加熱ユニット81と、加熱ユニット81のニップ板81Cとの間で定着ベルト81Bを挟持する加圧ローラ82とを主に備えている。定着装置8は、トナー像が転写された用紙Sを、加熱ユニット81と加圧ローラ82との間で搬送することで、用紙Sにトナー像を熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ23によって排紙トレイ22上に排出される。

0020

図2に示すように、プロセスカートリッジ5、詳細には、プロセスカートリッジ5を構成するドラムユニット6は、感光体ドラム61や帯電器62、転写ローラ63などのほか、さらに、クリーニングユニット64と、除電ランプ90と、ドラムフレーム200とを有している。なお、本実施形態に係る帯電器62は、帯電ワイヤ62Aと、帯電ワイヤ62Aと感光体ドラム61との間に配置されるグリッド電極62Bとを備える構成となっている。

0021

感光体ドラム61は、導電性を有する円筒状のドラム本体61Bの外周面感光層を形成した部材であり、ドラム本体61Bに導通する軸61Aが接地された状態で設けられている。この感光体ドラム61に対し、帯電器62は、感光体ドラム61の上方で感光体ドラム61に対向して配置され、転写ローラ63は、感光体ドラム61の下方で感光体ドラム61に接触して配置されている。また、現像ユニット7の現像ローラ71は、感光体ドラム61の矢印で示す回転方向における、感光体ドラム61と帯電器62とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも上流側で、感光体ドラム61に接触して配置されている。現像ローラ71の回転方向は、矢印で示すように感光体ドラム61との接触部分において表面が同方向に移動する方向である。言い換えると、回転軸周りの回転方向は、感光体ドラム61と現像ローラ71とで逆方向となっている。なお、供給ローラ72は、現像ローラ71の感光体ドラム61とは反対側の部分に接触して配置されている。

0022

クリーニングユニット64は、トナー像転写後の感光体ドラム61の外周面に付着したトナーや紙粉などの付着物回収するためのユニットであり、クリーニングローラ64Aと、回収ローラ64Bと、掻取部材64Cと、クリーニングローラ64Aなどを支持するクリーニングフレーム64Dとを主に有している。クリーニングローラ64Aは、感光体ドラム61の回転方向における、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61と帯電器62とが対向する位置よりも上流側で、付着物を回収できる程度に感光体ドラム61に近接して配置されている。

0023

クリーニングユニット64は、感光体ドラム61上の付着物をクリーニングローラ64Aによって回収し、クリーニングローラ64A上に付着した付着物を回収ローラ64Bで回収する。そして、回収ローラ64B上に付着した付着物を掻取部材64Cによって回収ローラ64B上から掻き取り、クリーニングフレーム64Dに形成された貯留部64Eに貯留する。

0024

除電ランプ90は、感光体ドラム61の表面に対向する発光部91を有し、発光部91から感光体ドラム61の表面に光を出射することで、転写後の感光体ドラム61の表面に残留する電荷を減衰させるように構成されている。除電ランプ90の発光部91は、感光体ドラム61の回転方向における、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61とクリーニングローラ64Aとが対向する位置よりも上流側で、感光体ドラム61に対向して配置されている。

0025

ドラムフレーム200は、ドラムユニット6のフレームを形成する部材であり、感光体ドラム61や転写ローラ63などを回転可能に支持するとともに、クリーニングユニット64を支持している。また、ドラムフレーム200は、現像ユニット7が着脱自在に装着されるように構成されている。

0026

次に、本発明の特徴部分について詳細に説明する。
図1に示すように、本体筐体2内には、温度センサの一例としての機内温度センサSE1と、湿度センサSE2と、制御部100(図3参照)とが設けられている。

0027

機内温度センサSE1は、例えば、サーミスタであり、本体筐体2内の温度である機内温度を検出するように構成されている。機内温度センサSE1は、前後方向において本体筐体2内の定着装置8とプロセスカートリッジ5との間の位置に配置されている。すなわち、機内温度センサSE1は、本体筐体2内でプロセスカートリッジ5の外に配置されている。

0028

湿度センサSE2は、例えば、相対湿度を検出するセンサであり、本体筐体2に形成された吸気口24の内側に対面して配置されている。この湿度センサSE2は、吸気口24から取り込まれた空気の湿度を検出することで、本体筐体2外の湿度を検出するように構成されている。そして、機内温度センサSE1で検出された温度と、湿度センサSE2で検出された湿度は、図3に示す制御部100に出力される。

0029

制御部100は、CPU、RAM、ROM、入出力回路などを備えており、帯電器62、現像ローラ71、転写ローラ63、供給ローラ72、クリーニングローラ64A、除電ランプ90などに電圧を印加する機能を有している。また、図4に示すように、制御部100は、本体筐体2に設けられたモータ210と変速機構220を制御する機能も有している。

0030

モータ210は、感光体ドラム61、現像ローラ71、供給ローラ72、アジテータ75、クリーニングローラ64Aなどに駆動力を供給するための駆動源であり、第1回転速度と、当該第1回転速度よりも大きな第2回転速度で回転するように制御部100によって制御されている。なお、感光体ドラム61は、モータ210に固定のギヤ比で連結されているため、モータ210を第1回転速度とすると、当該第1回転速度に対応した第1ドラム周速で回転し、モータ210を第2回転速度とすると、当該第2回転速度に対応し、かつ、第1ドラム周速よりも大きな第2ドラム周速で回転するようになっている。以下の説明では、第1回転速度や第1ドラム周速を「低速」とも称し、第2回転速度や第2ドラム周速を「高速」とも称する。

0031

このモータ210は、感光体ドラム61およびクリーニングローラ64Aに対しては、所定数ギヤを介して連結され、現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75に対しては、現像ローラ71等の回転速度を変更するための変速機構220を介して連結されている。詳しくは、現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75は、所定のギヤを介して連結されており、互いに所定の周速比で同時に回転するように構成されている。

0032

変速機構220は、モータ210と現像ローラ71とのギヤ比を切り換え機構である。変速機構220は、モータ210を低速で回転させる場合に、現像ローラ71の周速vを、第1周速の一例としての第1ローラ周速v1と、第1ローラ周速v1よりも大きな、第2周速の一例としての第2ローラ周速v2とに切り替える。ここで、第1ローラ周速v1は、0よりも大きな値に設定されている。この変速機構220により現像ローラ71の周速vを切り替えると、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が切り替わるようになっている。本実施形態においては、第2ローラ周速v2は、感光体ドラム61の周速よりも大きな値とし、第1ローラ周速v1は、感光体ドラム61の周速よりも小さな値となっている。つまり、現像ローラ71の周速vを第1ローラ周速v1にした場合に、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1未満となり、現像ローラ71の周速vを第2ローラ周速v2にした場合に、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1以上となっている。

0033

変速機構220は、現像ローラ71を第2ローラ周速v2で回転させるための第1ギヤ比で構成される第1伝達機構221と、現像ローラ71を第1ローラ周速v1で回転させるための第2ギヤ比で構成される第2伝達機構222と、モータ210からの駆動力の伝達経路を第1伝達機構221または第2伝達機構222に切り替えるための電磁クラッチ223とを備えている。この変速機構220では、電磁クラッチ223をOFFにすると、モータ210からの駆動力が第2伝達機構222を介して現像ローラ71に伝達され、電磁クラッチ223をONにすると、モータ210からの駆動力が第1伝達機構221を介して現像ローラ71に伝達されるようになっている。

0034

制御部100は、感光体ドラム61に静電潜像の形成を開始する前に、感光体ドラム61と現像ローラ71とを回転させる準備回転制御と、感光体ドラム61に静電潜像を形成する画像形成制御と、感光体ドラム61と現像ローラ71を停止に向けて徐々に減速させる減速制御と、を実行する機能を有している。なお、制御部100は、帯電器62に対して電圧を印加する場合には、帯電器62の帯電ワイヤ62Aにワイヤ電圧Vwを印加することで、グリッド電極62Bに帯電電圧の一例としての正のグリッド電圧Vgを印加する。また、制御部100は、現像ローラ71に対して電圧を印加する場合には、現像ローラ71にグリッド電圧Vgと同極性である正の現像電圧Vbを印加する。

0035

制御部100は、印刷指令を受けると、準備回転制御を実行するように構成されている。制御部100は、準備回転制御において、モータ210を低速で回転させるとともに、各センサSE1,SE2で検出した温度と湿度に応じて電磁クラッチ223のON・OFFを切り替えることで、現像ローラ71の周速を切り替えている。

0036

詳しくは、制御部100は、準備回転制御において、所定温度における湿度が所定湿度以下である場合には、電磁クラッチ223をOFFにすることで現像ローラ71を第1ローラ周速v1で回転させる。また、制御部100は、準備回転制御において、所定温度における湿度が所定湿度よりも高い場合には、電磁クラッチ223をONにして現像ローラ71を第1ローラ周速v1よりも大きい第2ローラ周速v2で回転させる。なお、以下の説明では、所定温度における湿度が所定湿度よりも高くなる環境を、高湿とし、所定温度における湿度が所定湿度以下となる環境を、非高湿として説明することとする。

0037

制御部100は、図5に示す環境判断テーブルを参照して、高湿であるか否かを判断し、高湿でない、つまり非高湿であると判断した場合には、現像ローラ71を第1ローラ周速v1で回転させ、高湿であると判断した場合には、現像ローラ71を第2ローラ周速v2で回転させる。詳しくは、制御部100は、温度が10℃未満である場合には、湿度が80%未満のときに、非高湿であると判断し、湿度が80%以上のときに、高湿であると判断する。

0038

制御部100は、温度が10℃以上、かつ、20℃未満である場合には、湿度が70%未満のときに非高湿であると判断し、湿度が70%以上のときに高湿であると判断する。制御部100は、温度が20℃以上、かつ、30℃未満である場合には、湿度が60%未満のときに非高湿であると判断し、湿度が60%以上のときに高湿であると判断する。

0039

制御部100は、準備回転制御において、温度が30℃以上である場合には、湿度が50%未満のときに非高湿であると判断し、湿度が50%以上のときに高湿であると判断する。なお、環境判断テーブルは、温度、湿度および現像ローラ71の周速や、後述するグリッド電圧Vgや現像電圧Vbと、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着との関係を調べるための実験シミュレーション等により設定されている。具体的には、現像ローラ71の周速を第1ローラ周速v1として準備回転制御を行ったときに、感光体ドラム61の非露光部分へトナーが付着しない温度・湿度の範囲が図5の白で示す範囲であり、非露光部分へトナーが付着する可能性がある温度・湿度の範囲が図5ハッチングで示す範囲である。

0040

また、制御部100は、準備回転制御において、グリッド電極62Bに、第1帯電電圧の一例としての第1グリッド電圧Vg1を印加するとともに、現像ローラ71に、第1グリッド電圧Vg1よりも小さい第1現像電圧Vb1を印加するように構成されている。

0041

制御部100は、準備回転制御の終了後に、画像形成制御を実行するように構成されている。制御部100は、画像形成制御において、モータ210を高速で回転させるとともに、電磁クラッチ223をONにすることで、感光体ドラム61を準備回転制御のときよりも高速で回転させ、現像ローラ71を第2ローラ周速v2よりも大きな第3ローラ周速v3で回転させる機能を有している。具体的に、制御部100は、画像形成制御を開始する際に、モータ210を低速から高速に切り替え、準備回転制御において電磁クラッチ223がOFFのままである場合には電磁クラッチ223をOFFからONに切り替え、準備回転制御において電磁クラッチ223がONにされている場合には電磁クラッチ223をON状態のままに維持する。このように画像形成制御において常に電磁クラッチ223をONにすることで、画像形成制御においては、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1以上、つまり感光体ドラム61よりも現像ローラ71の周速が大きくなっている。

0042

また、制御部100は、画像形成制御において、グリッド電極62Bに、第1グリッド電圧Vg1よりも大きな、第2帯電電圧の一例としての第2グリッド電圧Vg2を印加するとともに、現像ローラ71に、第1現像電圧Vb1よりも大きな第2現像電圧Vb2を印加するように構成されている。なお、第2現像電圧Vb2は、第2グリッド電圧Vg2よりも小さい電圧である。

0043

制御部100は、画像形成制御の終了後に、モータ210への電力供給を止めることで減速制御を開始するように構成されている。制御部100は、減速制御において、電磁クラッチ223をOFFにすることで、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比を1未満にする、つまり感光体ドラム61よりも現像ローラ71の周速を小さくする。

0044

また、制御部100は、減速制御において、各センサSE1,SE2で検出した温度と湿度に応じて、グリッド電圧Vgと現像電圧Vbを制御するように構成されている。詳しくは、制御部100は、減速制御において、所定温度における湿度が所定湿度よりも高い場合には、グリッド電極62Bに、第2グリッド電圧Vg2よりも小さな第1グリッド電圧Vg1を印加するとともに、現像ローラ71に、第2現像電圧Vb2よりも大きな第3現像電圧Vb3を印加する第1電圧制御を実行する。第3現像電圧Vb3は、第1グリッド電圧Vg1よりも小さい電圧である。また、制御部100は、所定温度における湿度が所定湿度以下である場合には、グリッド電極62Bに、第1グリッド電圧Vg1を印加するとともに、現像ローラ71に、第2現像電圧Vb2よりも小さな第1現像電圧Vb1を印加する第2電圧制御を実行する。

0045

つまり、制御部100は、図5に示す環境判断テーブルを参照して、高湿であるか否かを判断し、高湿でないと判断した場合には、第2電圧制御を実行し、高湿であると判断した場合には、第1電圧制御を実行する。なお、本実施形態では、準備回転制御時と同じ環境判断テーブルを用いて高湿であるかの判断を行っているが、本発明はこれに限定されず、準備回転制御時に用いるものとは異なるテーブルを用いて判断を行ってもよい。具体的には、減速制御において第2電圧制御を実行したときに、感光体ドラム61の非露光部分へトナーが付着しない温度・湿度の範囲を非高湿として設定すればよい。

0046

また、制御部100は、減速制御において、感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下、例えば0となった場合に、帯電器62および現像ローラ71への電圧の印加を停止するように構成されている。

0047

なお、制御部100は、前述した制御の他、転写ローラ63に印加する転写電圧、クリーニングローラ64Aに印加するクリーニング電圧、除電ランプ90のON・OFFなども適宜制御するように構成されている。

0048

次に、制御部100による制御方法について詳細に説明する。
図6に示すように、制御部100は、まず、印刷指令があったか否かを判断する(S1)。ステップS1において印刷指令があったと判断した場合には(Yes)、制御部100は、モータ210をONにして、モータ210を低速で回転させることで(S2)、準備回転制御を開始させる。詳しくは、制御部100は、モータ210に第1電流A1を供給することで、モータ210を低速で回転させる。これにより、感光体ドラム61が第1ドラム周速で回転するとともに、現像ローラ71が第1ローラ周速v1で回転する。

0049

ステップS2の後、制御部100は、機内温度センサSE1から温度を取得するとともに、湿度センサSE2から湿度を取得する(S3)。ステップS3の後、制御部100は、温度と湿度と図5に示す環境判断テーブルとに基づいて、高湿の環境下か否かを判断する(S4)。詳しくは、制御部100は、湿度センサSE2で検出された湿度が、機内温度センサSE1で検出された温度に応じて変更される湿度の閾値以上になったか否かを判断することで、高湿か否かを判断している。

0050

ステップS4において高湿であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、電磁クラッチ223をONにすることで(S5)、現像ローラ71の周速を第1ローラ周速v1から第2ローラ周速v2に切り替える。また、ステップS4において高湿でないと判断した場合には(No)、制御部100は、電磁クラッチ223をOFFのままにすることで(S6)、現像ローラ71の周速を第1ローラ周速v1に維持する。

0051

ステップS5またはステップS6の後、制御部100は、グリッド電極62Bに第1グリッド電圧Vg1を印加し、現像ローラ71に第1現像電圧Vb1を印加する(S7)。なお、各電圧の印加タイミングは、グリッド電圧の印加により表面電位が変化した感光体ドラム61の表面の一部が現像ローラ71に到達したときに合わせて現像電圧が印加されるように、グリッド電圧の印加の所定時間後に現像電圧が印加されるようになっている。この印加タイミングは、後述する第2グリッド電圧Vg2や第2現像電圧Vb2等を印加するときにも同様のタイミングとなっている。

0052

ステップS7を実行してから規定時間が経過した後、制御部100は、モータ210に第1電流A1よりも大きな第2電流A2を供給することで、モータ210を高速で回転させる(S8)。ここで、規定時間は、準備回転制御にかかる時間に設定される。つまり、ステップS8において、制御部100は、規定時間が経過したと判断することで、準備回転制御が終了したと判断し、画像形成制御を開始すべく、モータ210を高速で回転させる。

0053

ステップS8の後、制御部100は、電磁クラッチ223をONにする(S9)。詳しくは、制御部100は、ステップS9において、既に電磁クラッチ223がONにされている場合には電磁クラッチ223をONの状態に維持し、電磁クラッチ223がOFF状態である場合には電磁クラッチ223をONにする。

0054

ステップS9の後、制御部100は、グリッド電極62Bに、第1グリッド電圧Vg1よりも大きな第2グリッド電圧Vg2を印加し、現像ローラ71に、第1現像電圧Vb1よりも大きな第2現像電圧Vb2を印加する(S10)。ステップS10の後、制御部100は、画像形成制御が終了したか否かを判断する(S11)。ここで、画像形成制御の終了の判断は、例えば印刷指令で指定されている印刷枚数分の用紙のすべてに画像が形成されて、すべての用紙が排出されたか否かで判断するように構成される。

0055

ステップS11において、制御部100は、画像形成制御が終了していないと判断した場合には(No)、ステップS11の処理を繰り返し、画像形成制御が終了したと判断した場合には(Yes)、モータ210への電力供給を停止することで、モータ210をOFFにする(S12)。ステップS12の後や、ステップS1でNoと判断した場合には、制御部100は、本制御を終了する。

0056

また、制御部100は、ステップS12においてモータ210への電力供給を停止することで、減速制御を実行する。減速制御においては、図7に示すように、制御部100は、まず、温度と湿度と図5に示す環境判断テーブルとに基づいて、高湿の環境下か否かを判断する(S21)。

0057

ステップS21において高湿であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1電圧制御を実行する(S22)。つまり、ステップS22において、制御部100は、グリッド電極62Bに、第2グリッド電圧Vg2よりも小さな第1グリッド電圧Vg1を印加し、現像ローラ71に、第2現像電圧Vb2よりも大きな第3現像電圧Vb3を印加する。

0058

ステップS21において高湿でないと判断した場合には(No)、制御部100は、第2電圧制御を実行する(S23)。つまり、ステップS23において、制御部100は、グリッド電極62Bに、第1グリッド電圧Vg1を印加し、現像ローラ71に、第2現像電圧Vb2よりも小さな第1現像電圧Vb1を印加する。

0059

ステップS22またはステップS23の後、制御部100は、感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下になったか否かを判断する(S24)。ここで、感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下になったか否かの判断は、例えば、感光体ドラム61の回転速度を検出するセンサを用いて行ってもよいし、モータ210への電力供給を停止してからの経過時間に基づいて判断してもよい。

0060

ステップS24において感光体ドラム61の回転速度が所定速度よりも大きいと判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS24の処理を繰り返す。ステップS24において感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下になったと判断した場合には(Yes)、制御部100は、グリッド電極62Bへのグリッド電圧Vgの印加を停止し、現像ローラ71への現像電圧Vbの印加を停止して、本制御を終了する。

0061

次に、制御部100の動作の一例を図8に示すタイムチャートを参照して説明する。
図8に示すように、制御部100は、印刷指令を受けると(時刻t0)、モータ210に第1電流A1を供給する。これにより、モータ210の回転速度が低速に向けて徐々に上昇して、感光体ドラム61の周速が低速に向けて徐々に上昇するとともに、現像ローラ71の周速が第1ローラ周速v1に向けて徐々に上昇する。なお、感光体ドラム61の周速は、モータ210の回転速度と比例の関係にあるため、モータ210の回転速度のグラフのみを図示し、感光体ドラム61の周速のグラフは図示を省略する。

0062

また、制御部100は、温度、湿度および環境判断テーブルに基づいて、高湿の環境下であるか否かを判断する。非高湿の環境下であると判断した場合には、制御部100は、図に破線で示すように、電磁クラッチ223をOFF状態に維持することで、現像ローラ71を第1ローラ周速v1で回転させる。また、高湿の環境下であると判断した場合には、制御部100は、図に実線で示すように、電磁クラッチ223をONにすることで、現像ローラ71を第2ローラ周速v2で回転させる。

0063

また、制御部100は、印刷指令を受けてから、モータ210の回転を開始した後に(時刻t1)、グリッド電極62Bに第1グリッド電圧Vg1を印加するとともに、クリーニングローラ64Aに第1クリーニング電圧Vs1を印加する。第1グリッド電圧Vg1の印加を開始してから所定時間後に(時刻t2)、制御部100は、現像ローラ71に第1現像電圧Vb1を印加する。時刻t2は、時刻t1において帯電された感光体ドラム61の表面が、現像ローラ71との接触部分に達する時刻である。

0064

準備回転制御が終了すると(時刻t3)、制御部100は、モータ210に供給する電流を第1電流A1から第2電流A2に切り替えるとともに、電磁クラッチ223をOFFからONにすることで、画像形成制御を開始する。これにより、モータ210の回転速度および感光体ドラム61の周速が、低速から高速に向けて徐々に上昇するとともに、現像ローラ71の周速が、第1ローラ周速v1から第2ローラ周速v2に切り替わった後、第2ローラ周速v2から第3ローラ周速v3に向けて徐々に上昇する。

0065

時刻t3において、制御部100は、グリッド電極62Bに印加するグリッド電圧Vgを第1グリッド電圧Vg1から当該第1グリッド電圧Vg1よりも大きな第2グリッド電圧Vg2に切り替える。また、時刻t3において、制御部100は、クリーニングローラ64Aに印加するクリーニング電圧を第1クリーニング電圧Vs1から当該第1クリーニング電圧Vs1よりも大きな第2クリーニング電圧Vs2に切り替える。第2グリッド電圧Vg2の印加を開始してから所定時間後に(時刻t4)、制御部100は、現像ローラ71に印加する現像電圧Vbを第1現像電圧Vb1から当該第1現像電圧Vb1よりも大きな第2現像電圧Vb2に切り替える。時刻t4は、時刻t3において帯電された感光体ドラム61の表面が、現像ローラ71との接触部分に達する時刻である。

0066

時刻t4の後、制御部100は、所定時間後に、転写ローラ63に負の転写電圧を印加し(時刻t5)、その所定時間後に、除電ランプ90をONにする(時刻t6)。時刻t5は、時刻t4において現像された感光体ドラム61の表面が、転写ローラ63との接触部分に達する時刻である。時刻t6は、時刻t5において転写ローラ63を通過した感光体ドラム61の表面が、除電ランプ90と対向する部分に達する時刻である。画像形成終了後、制御部100は、所定時間後に、グリッド電極62Bに印加するグリッド電圧Vgを第2グリッド電圧Vg2から第1グリッド電圧Vg1に切り替える(時刻t7)。

0067

時刻t7の後、制御部100は、電磁クラッチ223をOFFにするとともに、モータ210への電力供給を停止する(時刻t8)。これにより、モータ210、感光体ドラム61および現像ローラ71が惰性で回転して、モータ210の回転速度、感光体ドラム61の周速および現像ローラ71の周速が停止に向けて徐々に減速する減速制御が開始される。

0068

減速制御を開始する場合には(時刻t8)、制御部100は、現像ローラ71に印加する現像電圧Vbを湿度環境に応じて変更する。具体的に、制御部100は、非高湿であると判断した場合には、図に破線で示すように、現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から当該第2現像電圧Vb2よりも小さな第1現像電圧Vb1に切り替える。また、制御部100は、高湿であると判断した場合には、図に実線で示すように、現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から当該第2現像電圧Vb2よりも大きな第3現像電圧Vb3に切り替える。

0069

また、時刻t8において、制御部100は、転写電圧をOFFにするとともに、クリーニング電圧を第2クリーニング電圧Vs2から第1クリーニング電圧Vs1に切り替える。時刻t8の後、制御部100は、除電ランプ90をOFFにする(時刻t9)。

0070

時刻t9の後、感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下になると(時刻t10)、制御部100は、グリッド電圧Vg、現像電圧Vbおよびクリーニング電圧をすべてOFFにする。

0071

以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
高湿時の準備回転制御において現像ローラ71を第2ローラ周速v2、つまり高速で回転させるので、現像ローラ71と感光体ドラム61とのニップ部よりも上流側で摩擦帯電されたトナーがニップ部に到達するまでの間において、トナーの帯電量が低下するのを抑えることができる。そのため、高湿時の準備回転制御においてトナーが感光体ドラム61の非露光部分へ付着する現象を抑制することができる。また、非高湿時の準備回転制御において現像ローラ71を第1ローラ周速v1、つまり低速で回転させるので、現像ローラ71の回転回数の増加に伴ってトナーが劣化するのを抑えることができる。

0072

準備回転制御においてトナーが感光体ドラム61の非露光部に付着するのを抑制することでトナーの消費を抑えるとともに、クリーニングユニット64の貯留部64Eに貯留されるトナーを減らすことができるため、クリーニングユニット64の寿命を長くすることが可能になる。

0073

準備回転制御においてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを画像形成制御時よりも小さな値にするので、消費電力を抑えることができる。

0074

現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75が互いに所定の周速比で同時に回転するように構成されることで、高湿時の準備回転制御において、現像ローラ71とともに供給ローラ72およびアジテータ75を高速で回転させることができる。そのため、現像ローラ71と供給ローラ72との間でのトナーの摩擦帯電を促進させることができるとともに、アジテータ75の高速回転によってトナーの撹拌と帯電を促進させることができる。

0075

高湿時の減速制御において、現像ローラ71に画像形成時よりも大きな第3現像電圧Vb3を印加することで、感光体ドラム61と現像ローラ71との間の電位差を小さくすることができるので、高湿時にトナーの帯電量が低下することによって生じる感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を抑えることができる。また、非高湿時の減速制御においては、現像電圧Vbを高湿時よりも小さな第1現像電圧Vb1にするので、非高湿時においてグリッド電圧Vgと現像電圧Vbとの電圧差が小さくなることで生じる感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を抑えることができる。

0076

第1電圧制御においてグリッド電極62Bに画像形成制御時よりも小さな第1グリッド電圧Vg1を印加することで、第1電圧制御においてグリッド電圧Vgと現像電圧Vbとの電圧差をより小さくすることができるので、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を良好に抑えることができる。

0077

感光体ドラム61の回転速度が低くなった状態でグリッド電極62Bにグリッド電圧Vgを印加すると、感光体ドラム61の表面電位が高くなりすぎてしまう。これに対し、本実施形態では、感光体ドラム61の回転速度が所定速度以下となった場合には、グリッド電極62Bへのグリッド電圧Vgの印加を停止するので、感光体ドラム61の表面電位が高くなることを抑えることができる。

0078

なお、本発明は図6から図8で示した実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、図6から図8で示した実施形態と略同様の構造となる部材や制御における処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。

0079

図6から図8で示した実施形態では、高湿時の準備回転制御において電磁クラッチ223をONにすることで現像ローラ71を第2ローラ周速v2で回転させたが、本発明はこれに限定されず、例えば電磁クラッチ223はOFFのままで、モータ210の回転速度を低速から高速に切り替えることで現像ローラ71を第2ローラ周速v2で回転させてもよい。具体的には、制御部100を、図9に示すフローチャートに従って動作させてもよい。

0080

ここで、図9に示すフローチャートでは、図6に示すフローチャートからステップS2の処理を削除し、ステップS5の代わりに新たなステップS31を設け、ステップS6の代わりに新たなステップS32を設けている。ステップS31において、制御部100は、モータ210に第1電流A1よりも大きな第2電流A2を供給することで、モータ210を高速で回転させる。このとき、電磁クラッチ223はOFFとなっている。これにより、感光体ドラム61が、第1ドラム周速よりも大きな、第4周速の一例としての第2ドラム周速で回転し、現像ローラ71が、第1ローラ周速v1よりも大きな第2ローラ周速v2で回転する。

0081

ステップS32において、制御部100は、モータ210に第1電流A1を供給することで、モータ210を低速で回転させる。このとき、電磁クラッチ223はOFFとなっている。これにより、感光体ドラム61が、第2ドラム周速よりも小さな、第3周速の一例としての第1ドラム周速で回転し、現像ローラ71が第1ローラ周速v1で回転する。

0082

また、図7および図8で示した実施形態では、第1電圧制御において、現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から第3現像電圧Vb3に一気に上げたが、本発明はこれに限定されず、第1電圧制御において、現像ローラ71の回転速度の低下に応じて現像ローラ71に印加する現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から第3現像電圧Vb3に向けて徐々に大きくしてもよい。具体的には、制御部100を、図10に示すフローチャートに従って動作させてもよい。

0083

ここで、図10に示すフローチャートでは、図7に示すフローチャートのステップS22の代わりに、新たなステップS41,S42の処理を設けている。ステップS41において、制御部100は、グリッド電極62Bに第1グリッド電圧Vg1を印加し、現像ローラ71に印加する現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2に所定量αを加えた値に変更する。ここで、所定量αは、Vb2+αがVb3以下となる範囲で、ステップS41を繰り返すたびに徐々に大きな値となるように設定される。

0084

ステップS41の後、制御部100は、現在の現像電圧Vbが第3現像電圧Vb3であるか否かを判断する(S42)。ステップS42においてVb=Vb3でないと判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS41の処理に戻る。このようにステップS41,S42の処理を所定の時間間隔で繰り返すことで、現像電圧Vbが、第2現像電圧Vb2から第3現像電圧Vb3に向けて徐々に増加する。ステップS42においてVb=Vb3であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS24の処理に移行する。

0085

図11は、図9および図10のフローチャートに従った制御部100の動作の一例を示すタイムチャートである。なお、転写電圧、除電ランプおよびクリーニング電圧の制御などの図8で示した実施形態と同様の制御については、説明は省略する。

0086

図11に示すように、制御部100は、印刷指令を受けると(時刻t20)、高湿であるか否かを判断し、高湿でない場合には、図に破線で示すように、モータ210に第1電流A1を供給して、モータ210を低速で回転させる。これにより、現像ローラ71が第1ローラ周速v1で回転する。

0087

また、高湿である場合には、制御部100は、図に実線で示すように、モータ210に第2電流A2を供給して、モータ210を高速で回転させる。これにより、現像ローラ71が第2ローラ周速v2で回転する。

0088

ここで、画像形成制御を開始する前の準備回転制御では、電磁クラッチ223をOFFのままにしている。これにより、準備回転制御においては、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1未満、つまり感光体ドラム61よりも現像ローラ71の周速が小さくなっている。

0089

その後、図8で示した実施形態と同様に、制御部100は、モータ210の回転を開始した後にグリッド電極62Bに第1グリッド電圧Vg1を印加し(時刻t21)、現像ローラ71に第1現像電圧Vb1を印加する(時刻t22)。準備回転制御が終了すると(時刻t23)、制御部100は、画像形成制御を開始すべく、電磁クラッチ223をONにする。これにより、現像ローラ71の周速が、第1ローラ周速v1または第2ローラ周速v2から第3ローラ周速v3に切り替わる。また、電磁クラッチ223のONにより、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1以上に切り替わる、つまり感光体ドラム61よりも現像ローラ71の周速が大きくなる。

0090

また、時刻t23において、制御部100は、グリッド電圧Vgを第1グリッド電圧Vg1から第2グリッド電圧Vg2に切り替え、その後、所定時間後に、現像電圧Vbを第1現像電圧Vb1から第2現像電圧Vb2に切り替える(時刻t24)。画像形成終了後、制御部100は、所定時間後に、グリッド電圧Vgを第2グリッド電圧Vg2から第1グリッド電圧Vg1に切り替える(時刻t25)。

0091

時刻t25の後、制御部100は、電磁クラッチ223をOFFにするとともに、モータ210への電力供給を停止する(時刻t26)。これにより、モータ210、感光体ドラム61および現像ローラ71が惰性で回転して、モータ210の回転速度、感光体ドラム61の周速および現像ローラ71の周速が停止に向けて徐々に減速する減速制御が開始される。

0092

減速制御を開始する際に(時刻t26)、環境が高湿でない場合には、制御部100は、図に破線で示すように、現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から第1現像電圧Vb1に下げる。また、減速制御を開始する際に、環境が高湿である場合には、制御部100は、図に実線で示すように、現像電圧Vbを第2現像電圧Vb2から第3現像電圧Vb3に向けて徐々に増加させていく。

0093

以上、図9図11に示す形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
図9図11に示す形態では、現像ローラ71を第1ローラ周速v1、つまり低速で回転させる場合に、感光体ドラム61を第1ドラム周速、つまり低速で回転させ、現像ローラ71を第2ローラ周速v2、つまり高速で回転させる場合に、感光体ドラム61を第2ドラム周速、つまり高速で回転させている。つまり、準備回転制御においては電磁クラッチ223を常にOFFにするので、高湿時・非高湿時のどちらの環境下においても、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比を一定にすることができる。そして、例えば、このときの周速比を、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着が発生しにくい値となるように設定した場合には、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を抑えることができる。

0094

準備回転制御において、感光体ドラム61よりも現像ローラ71の周速を小さくすることで、現像ローラ71から感光体ドラム61へ供給されるトナーの量を少なくすることができるので、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を良好に抑えることができる。

0095

現像ローラ71の回転速度が低下するほど、現像ローラ71上のトナーの帯電量の低下が顕著になり、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着が起こりやすくなる。図9図11に示す形態では、現像ローラ71の回転速度の低下に応じて現像電圧Vbを徐々に大きくしていくので、トナーの帯電量が徐々に低下していくのに応じてグリッド電圧Vgと現像電圧Vbとの電位差を徐々に小さくすることができ、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を良好に抑えることができる。

0096

前記実施形態では、減速制御における非高湿時の現像電圧(第1現像電圧Vb1)を、画像形成時の現像電圧(第2現像電圧V2)よりも小さな値としたが、本発明はこれに限定されず、減速制御における非高湿時の現像電圧は、減速制御における高湿時の現像電圧よりも小さな値であればよい。つまり、例えば、前記実施形態において、減速制御における非高湿時の現像電圧を、画像形成時の現像電圧(第2現像電圧V2)よりも高い値にしてもよい。

0097

前記実施形態では、感光体として感光体ドラム61を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。

0098

前記実施形態では、露光部としてレーザ光を出射する露光装置4を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばLEDを利用した露光部であってもよい。

0099

前記実施形態では、帯電器としてスコロトロン型の帯電器62を例示したが、本発明はこれに限定されず、帯電器は、例えば感光体に接触する帯電ローラであってもよい。

0100

前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機複合機などに本発明を適用してもよい。

0101

前記実施形態では、現像剤として正帯電性のトナーを例示したが、本発明はこれに限定されず、負帯電性のトナーであってもよい。なお、この場合には、グリッド電圧や現像電圧等は、極性のみを、負のトナーに合わせて負に変更すればよく、その大きさ(絶対値)は前記実施形態と同様の関係にすればよい。

0102

1レーザプリンタ
61感光体ドラム
71現像ローラ
100 制御部
4露光装置
SE2 湿度センサ

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