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技術 トングレールと転てつ棒との連結構造及び連結ピンの取付方法

出願人 株式会社総合車両製作所
発明者 松川周平
出願日 2015年7月29日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-149621
公開日 2017年2月9日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2017-031570
状態 特許登録済
技術分野 鉄道軌道
主要キーワード 脱落防止金具 弾性挟持力 円形貫通孔 リードレール 記載順序 軸方向延伸 所定回転角度 締付作業
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題

トングレール転てつ棒とを連結するための連結ピンの抜けや脱落を、より確実に防止する。

解決手段

トングレール5に固定された連結板9と転てつ棒6に固定された連結金具7との重合部分に形成された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bと、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14aとに対し、連結ピン20を挿通する。そして、円柱部22の底面が、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に当接し、連結ピン20の下方への抜け止めが施される。又、交差部26が第2のロック用貫通孔14aから突出した状態の連結ピン20が、円柱部22の中心軸回転軸として回転されて、交差部26の上面26aが下板14の下面14bと対向しているため、連結ピン20の上方への抜け止めが施される。従って、連結ピン20の抜けや脱落を、より確実に防止することができる。

概要

背景

鉄道軌道分岐器は、図15に示されるように、枕木1に床板2を介して基本レール3が敷設され、基本レール3の内側にリードレール4が敷設され、リードレール4の先端部に、一対のトングレール5がスライド可能に配置されている。一対のトングレール5は、軌道を横切るようにして、基本レール3及びトングレール5の下方に配置された転てつ棒6により互いに連結され、連動するようになっている。
又、トングレール5と転てつ棒6との連結構造は、従来から様々なものが考案されている。最も一般的な連結構造は、図16に示されるように、トングレール5に対しボルトナットにより固定され、トングレール5の側方へと延びる連結板9と、転てつ棒6に溶接により固定され、連結板9を上下から挟み込むためのU字形状を有する連結金具7とを備えている。又、連結板9、連結金具7及び転てつ棒6の重合部分に各々円形貫通孔穿孔されると共に、連結板9の円形貫通孔に転換不良を防止するための円筒形カラーが挿入され、このカラーの内部と、連結金具7及び転てつ棒6の円形貫通孔とにボルトナット8を挿通して、連結するものである。ボルトナット8は、締付作業を考慮して、ボルトを転てつ棒6の下方から上方へと挿通し、上方からナット締め付けるように取り付けられる。又、仮にボルトが破断したような場合のボルトの脱落を防ぐために、ボルト頭部を下方から支え脱落防止金具10が、転てつ棒6及び連結金具7に固定されている(例えば、特許文献1参照)。

一方、上述したような、従来の最も一般的なトングレール5と転てつ棒6との連結構造は、トングレール5に固定された連結板9と、転てつ棒6に固定された連結金具7とを、ボルトナット8を用いて連結することから、トングレール5の作動時に、ボルトの軸部がせん断力を受けることとなる。したがって、ボルトのねじ溝応力が集中することによるボルトの破断を防ぐために、ボルトナット8の点検交換を頻繁に行うことが必要であり、又、ボルトナット8の交換の度に、ボルトナット8の着脱作業が必要であった。そこで、ボルトナットではなく連結ピンを用いて、トングレール5に固定された連結板9と、転てつ棒6に固定された連結金具7とを連結する発明が考案されている(例えば、特許文献2、3参照)。

概要

トングレールと転てつ棒とを連結するための連結ピンの抜けや脱落を、より確実に防止する。トングレール5に固定された連結板9と転てつ棒6に固定された連結金具7との重合部分に形成された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bと、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14aとに対し、連結ピン20を挿通する。そして、円柱部22の底面が、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に当接し、連結ピン20の下方への抜け止めが施される。又、交差部26が第2のロック用貫通孔14aから突出した状態の連結ピン20が、円柱部22の中心軸回転軸として回転されて、交差部26の上面26aが下板14の下面14bと対向しているため、連結ピン20の上方への抜け止めが施される。従って、連結ピン20の抜けや脱落を、より確実に防止することができる。

目的

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トングレールと転てつ棒とを連結するための連結ピンの抜けや脱落を、より確実に防止することにある

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

鉄道軌道分岐器トングレール転てつ棒との連結構造であって、トングレールに固定され該トングレールの側方へと延びる連結板と、前記転てつ棒に固定され前記連結板を上下から回動可能に挟み込むためのU字形状を有する連結金具と、前記連結板及び前記連結金具の重合部分に各々穿孔された円形貫通孔と、該円形貫通孔と連通する態様で前記転てつ棒に穿孔された第1のロック用貫通孔と、前記転てつ棒の下面の、前記第1のロック用貫通孔の縁の周囲に設けられた座繰り部と、該座繰り部を覆うようにして前記転てつ棒の下面に固定され、前記座繰り部を介して前記第1のロック用貫通孔と連通する第2のロック用貫通孔が穿孔された下板と、前記連結板及び前記連結金具の円形貫通孔に挿通される連結ピンと、を含み、該連結ピンは、円柱部と、該円柱部の底面から該円柱部の中心軸に沿って、前記円柱部よりも小径かつ前記転てつ棒と前記下板との板厚の合計を越える長さに延びる軸方向延伸部と、該軸方向延伸部の先端に前記円柱部の中心軸と交差する方向に延び、前記円柱部の底面の平面視で、前記円柱部の外周を越えない大きさの交差部とで構成され、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記交差部の平面視形状に対応した同一の孔形状を有すると共に、平面視で各孔形状が、前記円形貫通孔の中心軸を回転軸とした回転方向位相差を有する態様で設けられており、前記座繰り部は、該座繰り部内に前記交差部が配置された状態で、前記円柱部の中心軸を回転軸として前記交差部が回転可能な直径及び深さを有し、前記連結ピンは、前記円柱部の底面が、前記転てつ棒の上面の、前記第1のロック用貫通孔の縁の周囲に当接し、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔から下方へ突出した状態で、前記円柱部の中心軸を回転軸として回転可能に、前記円形貫通孔の上方から該円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通されていることを特徴とするトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項2

前記交差部は、前記円柱部の中心軸に対して2回対称の平面視形状を有し、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記回転方向の位相差が90度をなすように設けられ、前記連結ピンは、前記円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通され、前記交差部が前記第1のロック用貫通孔を通過した後、前記円柱部の中心軸を回転軸として90度回転され、更に、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔を通過した状態から、前記円柱部の中心軸を回転軸として90度回転された状態に保持されることを特徴とする請求項1記載のトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項3

前記軸方向延伸部は、前記円柱部と同軸の円柱状であり、前記交差部は、前記円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成し、長尺方向の中央部が前記円柱部の中心軸と同じ位置にあることを特徴とする請求項2記載のトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項4

前記交差部は、前記円柱部の中心軸に対して非対称の平面視形状を有し、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記回転方向の位相差が180度をなすように設けられ、前記連結ピンは、前記円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通され、前記交差部が前記第1のロック用貫通孔を通過した後、前記円柱部の中心軸を回転軸として180度回転され、更に、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔を通過した状態から、前記円柱部の中心軸を回転軸として180度回転された状態に保持されることを特徴とする請求項1記載のトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項5

前記軸方向延伸部は、前記円柱部と同軸の円柱状であり、前記交差部は、前記円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成し、長尺方向の中央部が前記円柱部の中心軸からオフセットした位置にあることを特徴とする請求項4記載のトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項6

前記円柱部の、前記軸方向延伸部と反対側の端部に、二面幅が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のトングレールと転てつ棒との連結構造。

請求項7

請求項1から6のいずれか1項記載のトングレールと転てつ棒との連結構造における連結ピンの取付方法であって、前記連結ピンを前記交差部を先端にして前記円形貫通孔に上方から挿通し、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記第1のロック用貫通孔の孔形状と前記交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせた後、前記交差部及び前記軸方向延伸部を前記第1のロック用貫通孔に挿通して、前記交差部を前記第1のロック用貫通孔から突出させて前記座繰り部に配置し、更に、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記第2のロック用貫通孔の孔形状と前記交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせた後、前記交差部及び前記軸方向延伸部を前記第2のロック用貫通孔に挿通して、前記交差部を前記第2のロック用貫通孔から突出させた状態で、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記交差部の上面の少なくとも一部を前記下板の下面と対向させることを特徴とする連結ピンの取付方法。

技術分野

0001

本発明は、鉄道軌道分岐器トングレール転てつ棒との連結構造、及び、この連結構造に用いる連結ピン取付方法に関するものである。

背景技術

0002

鉄道軌道の分岐器は、図15に示されるように、枕木1に床板2を介して基本レール3が敷設され、基本レール3の内側にリードレール4が敷設され、リードレール4の先端部に、一対のトングレール5がスライド可能に配置されている。一対のトングレール5は、軌道を横切るようにして、基本レール3及びトングレール5の下方に配置された転てつ棒6により互いに連結され、連動するようになっている。
又、トングレール5と転てつ棒6との連結構造は、従来から様々なものが考案されている。最も一般的な連結構造は、図16に示されるように、トングレール5に対しボルトナットにより固定され、トングレール5の側方へと延びる連結板9と、転てつ棒6に溶接により固定され、連結板9を上下から挟み込むためのU字形状を有する連結金具7とを備えている。又、連結板9、連結金具7及び転てつ棒6の重合部分に各々円形貫通孔穿孔されると共に、連結板9の円形貫通孔に転換不良を防止するための円筒形カラーが挿入され、このカラーの内部と、連結金具7及び転てつ棒6の円形貫通孔とにボルトナット8を挿通して、連結するものである。ボルトナット8は、締付作業を考慮して、ボルトを転てつ棒6の下方から上方へと挿通し、上方からナット締め付けるように取り付けられる。又、仮にボルトが破断したような場合のボルトの脱落を防ぐために、ボルト頭部を下方から支え脱落防止金具10が、転てつ棒6及び連結金具7に固定されている(例えば、特許文献1参照)。

0003

一方、上述したような、従来の最も一般的なトングレール5と転てつ棒6との連結構造は、トングレール5に固定された連結板9と、転てつ棒6に固定された連結金具7とを、ボルトナット8を用いて連結することから、トングレール5の作動時に、ボルトの軸部がせん断力を受けることとなる。したがって、ボルトのねじ溝応力が集中することによるボルトの破断を防ぐために、ボルトナット8の点検交換を頻繁に行うことが必要であり、又、ボルトナット8の交換の度に、ボルトナット8の着脱作業が必要であった。そこで、ボルトナットではなく連結ピンを用いて、トングレール5に固定された連結板9と、転てつ棒6に固定された連結金具7とを連結する発明が考案されている(例えば、特許文献2、3参照)。

先行技術

0004

実開昭57−26402号公報
特開平9−195202号公報
特開2008−231792号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述した連結ピンを用いる発明は、押さえ金具と脱落防止金具とで、或いは、脱落防止金具と転てつ棒とで、連結ピンの上下を挟み込むようにして、連結ピンの抜けや脱落を防止しているが、これらの防止策には、連結作業の作業性等の観点から、改善の余地があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トングレールと転てつ棒とを連結するための連結ピンの抜けや脱落を、より確実に防止することにある。

課題を解決するための手段

0006

(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。

0007

(1)鉄道軌道の分岐器のトングレールと転てつ棒との連結構造であって、トングレールに固定され該トングレールの側方へと延びる連結板と、前記転てつ棒に固定され前記連結板を上下から回動可能に挟み込むためのU字形状を有する連結金具と、前記連結板及び前記連結金具の重合部分に各々穿孔された円形貫通孔と、該円形貫通孔と連通する態様で前記転てつ棒に穿孔された第1のロック用貫通孔と、前記転てつ棒の下面の、前記第1のロック用貫通孔の縁の周囲に設けられた座繰り部と、該座繰り部を覆うようにして前記転てつ棒の下面に固定され、前記座繰り部を介して前記第1のロック用貫通孔と連通する第2のロック用貫通孔が穿孔された下板と、前記連結板及び前記連結金具の円形貫通孔に挿通される連結ピンと、を含み、該連結ピンは、円柱部と、該円柱部の底面から該円柱部の中心軸に沿って、前記円柱部よりも小径かつ前記転てつ棒と前記下板との板厚の合計を越える長さに延びる軸方向延伸部と、該軸方向延伸部の先端に前記円柱部の中心軸と交差する方向に延び、前記円柱部の底面の平面視で、前記円柱部の外周を越えない大きさの交差部とで構成され、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記交差部の平面視形状に対応した同一の孔形状を有すると共に、平面視で各孔形状が、前記円形貫通孔の中心軸を回転軸とした回転方向位相差を有する態様で設けられており、前記座繰り部は、該座繰り部内に前記交差部が配置された状態で、前記円柱部の中心軸を回転軸として前記交差部が回転可能な直径及び深さを有し、前記連結ピンは、前記円柱部の底面が、前記転てつ棒の上面の、前記第1のロック用貫通孔の縁の周囲に当接し、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔から下方へ突出した状態で、前記円柱部の中心軸を回転軸として回転可能に、前記円形貫通孔の上方から該円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通されているトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項1)。

0008

本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、トングレールに固定され該トングレールの側方へと延びる連結板と、転てつ棒に固定され連結板を上下から回動可能に挟み込むためのU字形状を有する連結金具との重合部分に、各々、円形貫通孔が形成されている。そして、これらの円形貫通孔に対して、円柱部を含む連結ピンが挿通されることで、連結板と連結金具との連結が行われるものである。すなわち、連結板と連結金具との連結にボルトナットを用いていないため、ボルトナットを用いた従来の連結構造で連結板の円形貫通孔に挿入していたカラーが不要になる。しかも、連結ピンには、円柱部の底面から円柱部の中心軸に沿って延びる、円柱部よりも小径の軸方向延伸部が設けられており、これにより、円柱部の底面の面形状は、軸方向延伸部に侵食されて環状をなすこととなる。更に、連結ピンには、軸方向延伸部の先端に円柱部の中心軸と交差する方向に延び、円柱部の底面の平面視で、円柱部の外周を越えない大きさの交差部が設けられている。

0009

一方、転てつ棒には、連結金具の円形貫通孔と連通する態様で、連結ピンの交差部の平面視形状に対応した孔形状を有する第1のロック用貫通孔が形成されている。すなわち、この第1のロック用貫通孔は、円形貫通孔に挿通される円柱部の外周を越えない大きさの、交差部の平面視形状に対応した孔形状を有することから、円形貫通孔よりも小さい孔形状を有することとなる。このため、円形貫通孔の上方から円形貫通孔内を見ると、第1のロック用貫通孔と、転てつ棒の上面の、第1のロック用貫通孔の縁の周囲部分とが確認できる。更に、転てつ棒の下面の、第1のロック用貫通孔の縁の周囲部分に、座繰り部が設けられており、又、この座繰り部を覆うようにして、転てつ棒の下面に下板が固定されている。この下板には、転てつ棒に形成された第1のロック用貫通孔と座繰り部を介して連通する第2のロック用貫通孔が形成されており、第2のロック用貫通孔は、連結ピンの交差部の平面視形状に対応した、第1のロック用貫通孔と同一の孔形状を有している。このため、本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、連結板及び連結金具に穿孔された円形貫通孔と、転てつ棒に穿孔された第1のロック用貫通孔と、同じく転てつ棒に設けられた座繰り部と、下板に穿孔された第2のロック用貫通孔とが、この記載順序で連通することとなる。

0010

上記のような構成により、連結ピンは、交差部を先端にして円形貫通孔に上方から挿通されると、交差部が、円形貫通孔を通過して対応する形状の第1のロック用貫通孔へ進入し、更に、第1のロック用貫通孔を通過して座繰り部へと進入する。ここで、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔とは、平面視で各々の孔形状が、円形貫通孔の中心軸を回転軸とした回転方向の位相差を有するように設けられており、更に、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔との間に位置する座繰り部は、円柱部の中心軸を回転軸として交差部が回転可能な直径及び深さを有している。このため、連結ピンは、座繰り部内に交差部が配置された状態で、円柱部の中心軸を回転軸として回転された後、交差部が下板の第2のロック用貫通孔へ進入するように、更に深く挿通される。一方、連結ピンの円柱部は、円形貫通孔や第1及び第2のロック用貫通孔に対する交差部の進入に伴い、円形貫通孔へ進入する。

0011

そして、連結ピンは、円柱部の環状の底面が、転てつ棒の上面の、第1のロック用貫通孔の縁の周囲に当接するまで挿通されて、下方への抜け止めが施されるものである。この際、円柱部と交差部との間に延びる軸方向延伸部が、第1のロック用貫通孔及び座繰り部が形成された転てつ棒と、第2のロック用貫通孔が形成された下板との板厚の合計を越える長さに延びていることから、連結ピンの交差部は、第2のロック用貫通孔を通過して該貫通孔から下方へ突出する。この状態で、連結ピンは、円柱部の中心軸を回転軸として回転可能であるため、所定回転角度の位置に回転されると、第2のロック用貫通孔から突出した交差部の上面の少なくとも一部が、下板の下面の、第2のロック用貫通孔の縁の周囲部分と対向する態様となる。これにより、連結ピンの上方への抜け止めが施されることとなる。すなわち、連結ピンは、円柱部の底面と交差部の上面とによって、転てつ棒及び下板を挟み込む態様となることで、上下両方向への移動が規制されるものである。

0012

しかも、連結ピンは、交差部が下方から第2のロック用貫通孔へ進入するためには、上記の所定回転角度に回転された状態から、交差部が第2のロック用貫通孔へ進入し得る状態、すなわち、下板の下面の平面視で、第2のロック用貫通孔の孔形状と交差部の平面視形状とが一致する状態に至るまでの回転に加えて、上方向の力が作用しなければならない。又、仮に、交差部が下方から第2のロック用貫通孔へ進入した場合でも、交差部が第2のロック用貫通孔を上方へ通過して座繰り部に至ることと、交差部が座繰り部において回転され、第2のロック用貫通孔を通過した状態から、転てつ棒の下面の平面視で、第1のロック用貫通孔の孔形状と交差部の平面視形状とが一致する状態に至ることと、その状態で交差部に上方向の力が作用することとの、全てが満たされない限り、交差部が下方から第1のロック用貫通孔へ進入することはない。

0013

このように、本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、交差部が第2のロック用貫通孔から突出した連結ピンに対して、交差部の平面視形状が第2のロック用貫通孔の孔形状に平面視で一致するまでの、回転方向の位相差が与えられることで、連結ピンの抜け止めが二重に施されるものである。更には、万が一、交差部が第2のロック用貫通孔へ下方から進入してしまったとしても、この状態の連結ピンに対して、交差部の平面視形状が第1のロック用貫通孔の孔形状に平面視で一致するまでの、回転方向の位相差(第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔との回転方向の位相差に相当する)が与えられることで、不用意な連結ピンの抜け止め防止策が施されるものである。更に、連結ピンの抜け止めは、連結ピンの挿通及び回転という単純な動作で施されるものであるため、抜け止めの実施や解除を人為的に行う場合の、作業時間の短縮が期待されるものである。又、連結ピンの抜け止めに、後付けの部材が用いられるものではないため、抜け止めの実施忘れを抑制するものとなる。

0014

(2)上記(1)項において、前記交差部は、前記円柱部の中心軸に対して2回対称の平面視形状を有し、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記回転方向の位相差が90度をなすように設けられ、前記連結ピンは、前記円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通され、前記交差部が前記第1のロック用貫通孔を通過した後、前記円柱部の中心軸を回転軸として90度回転され、更に、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔を通過した状態から、前記円柱部の中心軸を回転軸として90度回転された状態に保持されるトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項2)。

0015

本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、連結ピンの交差部が、円柱部の中心軸に対して2回対称の平面視形状を有している。すなわち、交差部の平面視形状は、連結ピンが円柱部の中心軸回りに回転されると、180度回転される毎に回転前の形状と一致する性質を備えるものである。又、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔との各々の孔形状が、円形貫通孔の中心軸を回転軸とした回転方向で、90度の位相差を有しているものである。ここで、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔とは、交差部の平面視形状に対応した同一の孔形状を有しているため、各ロック用貫通孔に対しては、連結ピンが円柱部の中心軸回りに180度回転される毎に、交差部が進入可能な状態となる。すなわち、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔とは、仮に、双方に与えられた回転方向の位相差が180度と仮定すると、平面視で孔形状が略一致してしまうことになる。このため、本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、第1のロック用貫通孔及び第2のロック用貫通孔に対して、それらの孔形状が平面視で一致しないように設定可能な最大の回転方向の位相差である、90度の位相差が設定されているものである。

0016

このため、連結ピンは、円形貫通孔と第1のロック用貫通孔とに挿通され、交差部が第1のロック用貫通孔を通過して座繰り部に至った状態から、円柱部の中心軸を回転軸として90度回転された後、交差部が第2のロック用貫通孔へ挿通される。更に、連結ピンは、交差部が第2のロック用貫通孔を通過するまで挿通され、その状態から、円柱部の中心軸を回転軸として90度回転された状態に保持されるものである。すなわち、連結ピンは、時計回り又は反時計回りに90度回転されないと、円柱部の中心軸に対して2回対称の平面視形状を有する交差部が、第2のロック用貫通孔へ進入できない状態にある。更に、万が一、交差部が第2のロック用貫通孔へ進入した場合であっても、交差部が第2のロック用貫通孔を上方へ通過した後、時計回り又は反時計回りに90度回転されないと、交差部が第1のロック用貫通孔へ進入することができない。従って、更により確実に、不用意な連結ピンの抜け止め防止策が施されるものである。

0017

(3)上記(2)項において、前記軸方向延伸部は、前記円柱部と同軸の円柱状であり、前記交差部は、前記円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成し、長尺方向の中央部が前記円柱部の中心軸と同じ位置にあるトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項3)。
本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、軸方向延伸部が円柱部と同軸の円柱状であり、連結ピンの交差部が、円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成すと共に、その長尺方向の中央部が、円柱部の中心軸と同じ位置にあるものである。すなわち、円柱部を上方にした連結ピンの側面視で、軸方向延伸部と交差部とが逆T字状をなすものである。このように、軸方向延伸部や交差部を単純な形状にすることで、連結ピンの抜け止めをより強固にしながらも、連結ピンの製造の容易化や、交差部の平面視形状に対応した孔形状を有するロック用貫通孔の、加工の容易化を図るものである。

0018

(4)上記(1)項において、前記交差部は、前記円柱部の中心軸に対して非対称の平面視形状を有し、前記第1のロック用貫通孔及び前記第2のロック用貫通孔は、前記回転方向の位相差が180度をなすように設けられ、前記連結ピンは、前記円形貫通孔と前記第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通され、前記交差部が前記第1のロック用貫通孔を通過した後、前記円柱部の中心軸を回転軸として180度回転され、更に、前記交差部が前記第2のロック用貫通孔を通過した状態から、前記円柱部の中心軸を回転軸として180度回転された状態に保持されるトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項4)。

0019

本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、連結ピンの交差部が、円柱部の中心軸に対して非対称の平面視形状を有している。すなわち、交差部の平面視形状は、連結ピンが円柱部の中心軸回りに同一方向に回転されると、360度回転されるまで回転前の形状と一致しない性質のものである。又、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔との各々の孔形状が、円形貫通孔の中心軸を回転軸とした回転方向で、180度の位相差を有しているものである。ここで、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔とは、交差部の平面視形状に対応した同一の孔形状を有しているため、各ロック用貫通孔に対しては、連結ピンが円柱部の中心軸回りに360度回転される毎に、交差部が進入可能な状態となる。又、第1のロック用貫通孔と第2のロック用貫通孔とは、仮に、双方に与えられた回転方向の位相差が360度、すなわち、0度の場合、当然のことながら、平面視で孔形状が一致する。このため、本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、第1のロック用貫通孔及び第2のロック用貫通孔に対して、それらの孔形状が平面視で一致しないように設定可能な最大の回転方向の位相差である、180度の位相差が設定されているものである。

0020

このため、連結ピンは、円形貫通孔と第1のロック用貫通孔とに挿通され、交差部が第1のロック用貫通孔を通過して座繰り部に至った状態から、円柱部の中心軸を回転軸として180度回転された後、交差部が第2のロック用貫通孔へ挿通される。更に、連結ピンは、交差部が第2のロック用貫通孔を通過するまで挿通され、その状態から、円柱部の中心軸を回転軸として180度回転された状態に保持されるものである。すなわち、連結ピンは、時計回り又は反時計回りに180度回転されないと、円柱部の中心軸に対して非対称の平面視形状を有する交差部が、第2のロック用貫通孔へ進入できない状態にある。更に、万が一、交差部が第2のロック用貫通孔へ進入した場合であっても、交差部が第2のロック用貫通孔を上方へ通過した後、時計回り又は反時計回りに180度回転されないと、交差部が第1のロック用貫通孔へ進入することができない。従って、より一層確実に、不用意な連結ピンの抜け止め防止策が施されるものである。

0021

(5)上記(4)項において、前記軸方向延伸部は、前記円柱部と同軸の円柱状であり、前記交差部は、前記円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成し、長尺方向の中央部が前記円柱部の中心軸からオフセットした位置にあるトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項5)。
本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、軸方向延伸部が円柱部と同軸の円柱状であり、連結ピンの交差部が、円柱部の径方向に沿って延びる長尺板状を成すと共に、その長尺方向の中央部が、円柱部の中心軸からオフセットした位置にあるものである。すなわち、円柱部を上方にした連結ピンの側面視で、軸方向延伸部と交差部とは、横棒が一方へ偏倚した逆T字状やL字状をなすものである。このように、上記(3)項の連結構造と同様に、軸方向延伸部や交差部を単純な形状にすることで、連結ピンの抜け止めをより一層強固にしながらも、連結ピンの製造の容易化や、交差部の平面視形状に対応した孔形状を有するロック用貫通孔の、加工の容易化を図るものである。

0022

(6)上記(1)から(5)項において、前記円柱部の、前記軸方向延伸部と反対側の端部に、二面幅が設けられているトングレールと転てつ棒との連結構造(請求項6)。
本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、連結ピンの円柱部に二面幅が設けられていることで、連結ピンの取り付けや取り外しを行う場合等の、人為的に連結ピンを回転させる際の作業性を高めるものである。

0023

(7)上記(1)から(6)項において、前記連結金具を挟持するクランプ部及び前記連結ピンの上端を被うカバー部を備え、前記連結金具に取り付けられた状態で、前記カバー部と前記連結ピンの上端とに隙間が形成される脱落防止金具を含むトングレールと転てつ棒との連結構造。
本項に記載のトングレールと転てつ棒との連結構造は、クランプ部によって脱落防止金具が連結金具に固定され、脱落防止金具のカバー部が連結ピンの上端を隙間を空けて被うことで、連結ピンから転てつ棒へと無理な圧力を加えることなく、連結ピンの上方への抜け止めに万全を期すものである。

0024

(8)上記(1)から(7)項のトングレールと転てつ棒との連結構造における連結ピンの取付方法であって、前記連結ピンを前記交差部を先端にして前記円形貫通孔に上方から挿通し、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記第1のロック用貫通孔の孔形状と前記交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせた後、前記交差部及び前記軸方向延伸部を前記第1のロック用貫通孔に挿通して、前記交差部を前記第1のロック用貫通孔から突出させて前記座繰り部に配置し、更に、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記第2のロック用貫通孔の孔形状と前記交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせた後、前記交差部及び前記軸方向延伸部を前記第2のロック用貫通孔に挿通して、前記交差部を前記第2のロック用貫通孔から突出させた状態で、前記連結ピンを前記円柱部の中心軸を回転軸として回転させて、前記交差部の上面の少なくとも一部を前記下板の下面と対向させる連結ピンの取付方法(請求項7)。

0025

本項に記載の連結ピンの取付方法は、まず、連結ピンの交差部を先端にして、連結板及び連結金具に形成した円形貫通孔に対し、上方から連結ピンを挿通する。そして、連結ピンの交差部が、円形貫通孔を通り、転てつ棒の上面の、円形貫通孔に連通する態様で転てつ棒に形成された第1のロック用貫通孔の縁の周囲に達する前、或いは達した後に、円柱部の中心軸を回転軸として連結ピンを回転させ、第1のロック用貫通孔の孔形状と交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせる。これにより、第1のロック用貫通孔に対して交差部を挿通できる状態になるため、交差部及びそれに続く軸方向延伸部を第1のロック用貫通孔に挿通し、交差部を、第1のロック用貫通孔から突出させて、転てつ棒の下面の、第1のロック用貫通孔の縁の周囲に設けた座繰り部に配置する。

0026

更に、座繰り部に交差部を配置した状態で、円柱部の中心軸を回転軸として連結ピンを回転させることで、座繰り部内で交差部を回転させて、座繰り部を介して第1のロック用貫通孔と連通するように下板に設けられた第2のロック用貫通孔の孔形状と、交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせる。これにより、第2のロック用貫通孔に対して交差部を挿通できる状態になるため、交差部及びそれに続く軸方向延伸部を第2のロック用貫通孔に挿通すると共に、円柱部を円形貫通孔の底まで挿通する。そして、円柱部の環状の底面を、転てつ棒の上面の、第1のロック用貫通孔の縁の周囲に当接させて、環状の座面として機能させることで、連結ピンの下方への抜け止めを施すものである。

0027

更に、軸方向延伸部の先端に設けられた交差部は、軸方向延伸部が円柱部の底面から転てつ棒と下板との板厚の合計を越える長さに延びていることから、円柱部の底面を第1のロック用貫通孔の縁の周囲に当接させると、第2のロック用貫通孔から下方へ突出する。この状態で、連結ピンを、円柱部の中心軸を回転軸として回転させ、交差部の上面の少なくとも一部を下板の下面と対向させることで、連結ピンの上方への抜け止めを施すものである。このようにして、連結ピンの上方及び下方への抜け止めを、強固に施すものである。
なお、上記の説明では、交差部を第1のロック用貫通孔に挿通するために、連結ピンを円形貫通孔に挿通した後に回転させているが、連結ピンを円形貫通孔に挿通する前に、円形貫通孔の上方で円柱部の中心軸を回転軸として連結ピンを回転させ、第1のロック用貫通孔の孔形状と交差部の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせた状態で、連結ピンを円形貫通孔に挿通することで、円形貫通孔内で連結ピンを回転させることなく、交差部を第1のロック用貫通孔に挿通してもよい。

発明の効果

0028

本発明は上記のような構成であるため、トングレールと転てつ棒とを連結するための連結ピンの抜けや脱落を、より確実に防止することが可能となる。

図面の簡単な説明

0029

本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
図1の連結ピンの周囲の連結構造を拡大して示したものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1に示された連結ピンの単体図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
図1に示された連結金具の単体図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1に示された転てつ棒単体の一部を拡大して示したものであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1に示された下板の単体図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1の転てつ棒及び連結金具及び下板のみを拡大して示したものであり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1に示された脱落防止金具の単体図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造の、連結ピンの周囲を拡大して示した側面図である。
図9に示された連結ピンの単体図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
図9の連結構造の一部の部材を示しており、(a)は転てつ棒及び連結金具及び下板のみの側面図、(b)は(a)のB−B矢視図、(c)は転てつ棒単体の一部の平面図、(d)は下板単体の底面図である。
本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造で用いる、図9の連結ピンと形態が異なる連結ピンの単体図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
本発明の実施の形態に係る連結ピンの取付方法を説明するための、円形貫通孔と第1及び第2のロック用貫通孔とに挿通される連結ピンの状態を、側方から連続的に示したものであり、(a)は円形貫通孔に挿通された状態、(b)は円形貫通孔内で回転された状態、(c)は交差部が座繰り部に至るまで第1のロック用貫通孔に挿通された状態を示している。
図13に引き続き、連結ピンの状態を側方から連続的に示しており、(d)は交差部が座繰り部にある状態で回転された状態、(e)は第2のロック用貫通孔に挿通された状態、(f)は抜け止めが施された状態を示している。
従来の鉄道軌道の分岐器の平面図である。
図15のA−A断面図である。

実施例

0030

以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12は、図1に示されるように、トングレール5に対しボルトナットにより固定され、トングレール5の側方へと延びる連結板9と、転てつ棒6に溶接により固定され、連結板9を上下から回動可能に挟み込むためのU字形状を有する連結金具7と、連結板9及び連結金具7の重合部分に各々穿孔された円形貫通孔9a、7a(図2図4参照)と、円形貫通孔7aと連通する態様で転てつ棒6に穿孔された第1のロック用貫通孔6b(図2図5参照)と、転てつ棒6の下面の、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に設けられた座繰り部6e(図2図5参照)と、転てつ棒6の下面に固定され、第2のロック用貫通孔14a(図2図6参照)が設けられた下板14と、円形貫通孔9a、7aに挿通される連結ピン20とを備えている。又、連結構造12は、脱落防止金具16を含むものである。又、トングレールと転てつ棒との連結構造12は、より詳細には、図2で確認できるように、連結ピン20が、連結板9及び連結金具7に形成された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bと、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14aとに挿通される構成を有している。なお、図2(a)では、脱落防止金具16の図示を省略している。

0031

各部位の構成を具体的に確認すると、まず、連結ピン20は、図3に示されるように、円柱部22と軸方向延伸部24と交差部26とで構成されている。円柱部22は、全長渡り略一定の外径をなしており、図3の例では、軸方向延伸部24と反対側(図3(a)(b)における上側)の端部に、二面幅22bが形成されている。軸方向延伸部24は、円柱部22の底面22aから円柱部22の中心軸C1に沿って延びており、図3の例では、円柱部22よりも小径かつ円柱部22と同軸の円柱状をなしている。このため、円柱部22の底面22aの面形状は、軸方向延伸部24に侵食されて、中心軸C1を中心とした円環状をなしている。又、軸方向延伸部24は、図1図2に示した転てつ棒6と下板14との板厚(図2中上下方向の厚み)の合計を越える長さを有している。

0032

又、交差部26は、軸方向延伸部24の先端から円柱部22の中心軸C1と交差する方向に延びており、図3(c)で確認できるように、円柱部22の底面22aの平面視で、円柱部22の外周を越えない大きさ、かつ、中心軸C1に対して2回対称の形状を有している。ここで、中心軸C1に対して2回対称の形状とは、連結ピン20が中心軸C1回りに回転されたときに、交差部26が180度回転される毎に、回転前の形状と一致する性質の形状を示している。より具体的に、図3の例において、交差部26は、軸方向延伸部24の外径と同じ大きさの幅を有すると共に、円柱部22の径方向に沿って延びる長尺板状を成しており、図3(b)(c)で確認できるように、長尺方向の中央部が中心軸C1と同じ位置にある。そして、図3(c)に示されるように、交差部26の長尺方向両側の端部(図中上下方向の端部)は、円柱部22の底面22aの平面視で、円柱部22の外周と略同じ位置まで延び、円柱部22の外周と同じ曲率円弧状をなしている。このため、軸方向延伸部24と交差部26とは、図3(b)に示されるように、側面視で、逆T字状を形成している。

0033

又、連結ピン20は、一例として、円柱部22の外径が38mm、軸方向延伸部24の外径が10mm、軸方向延伸部24の長さが25mm、交差部26の幅が10mm、交差部26の板厚が5mm、中心軸C1から交差部26の長尺方向両側の端部までの長さが各々19mmである。又、連結ピン20は、例えば、円柱状の部材に対して切削加工を施すこと等により作製される。
又、連結金具7に設けられた円形貫通孔7aは、図4に示されるように、側面視でU字形状をなす連結金具7の、図4(b)における上下の部位の夫々に、軸C2を中心軸とした同軸状に形成されている。一例として、円形貫通孔7aの内径は38.5mmである。又、連結板9に設けられた円形貫通孔9a(図2参照)の内径は42mmとなっている。

0034

一方、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bは、図5に示されるように、連結ピン20の交差部26の平面視形状に対応した孔形状を有している。図5の例では、第1のロック用貫通孔6bは、長尺方向(図中左右方向)の端部が円弧状をなした長尺楕円状の孔形状を有している。更に、図7で確認できるように、転てつ棒6と連結金具7とが固定された状態で、第1のロック用貫通孔6bは、その長尺方向の中央部と、連結金具7の円形貫通孔7aの中心軸C2とが、略同じ位置になるように形成されている。第1のロック用貫通孔6bは、一例として、図5(a)中の上下方向の幅が11mm、長尺方向両端部の円弧の半径が5.5mm、長尺方向両端部の円弧の中心間の距離が37mmである。更に、第1のロック用貫通孔6bの深さは12mmである。

0035

又、転てつ棒6の下面6cの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に設けられた座繰り部6eは、図5の例では、転てつ棒6の平面視で、第1のロック用貫通孔6bの長尺方向の長さと同一長さの直径を有する円形をなしている。更に、座繰り部6eの平面視での円形は、図7で確認できるように、転てつ棒6と連結金具7とが固定された状態で、連結金具7の円形貫通孔7aの中心軸C2を中心とした円形となる。座繰り部6eは、一例として、平面視での円形の直径が48mm、深さが7mmである。従って、この場合の転てつ棒6の板厚は、第1のロック用貫通孔6bの深さ12mmと、座繰り部6eの深さ7mmとを合計した19mmとなる。
なお、図5図7に示す符号6dは、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲を示している。

0036

又、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14aは、図6に示されるように、連結ピン20の交差部26の平面視形状に対応した、第1のロック用貫通孔6bと同一の孔形状を有しており、図6の例では、長尺方向(図6(a)中上下方向)の端部が円弧状をなした長尺楕円状の孔形状を有している。更に、図7で確認できるように、下板14が座繰り部6eを覆うようにして転てつ棒6の下面6cに固定されたとき、第2のロック用貫通孔14aは、その長尺方向の中央部と、連結金具7の円形貫通孔7aの中心軸C2とが、略同じ位置になるように形成されている。又、第2のロック用貫通孔14aは、その平面視での長尺楕円状の長尺方向と、第1のロック用貫通孔6bの平面視での長尺楕円状の長尺方向とが直交するように、すなわち、第2のロック用貫通孔14aの平面視での孔形状が、第1のロック用貫通孔6bの平面視での孔形状に対して、中心軸C2を回転軸とした回転方向で90度の位相差を有するように形成されている。第2のロック用貫通孔14aは、一例として、第1のロック用貫通孔6bと同様に、図6(a)中の左右方向の幅が11mm、長尺方向両端部の円弧の半径が5.5mm、長尺方向両端部の円弧の中心間の距離が37mmである。更に、第2のロック用貫通孔14aの深さ、すなわち、下板14の板厚は4.5mmである。

0037

さて、図2を再度参照すると、上述したように、連結ピン20が、連結板9及び連結金具7に形成された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bと、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14aとに挿通されている。連結ピン20は、脱落防止金具16の取り付け前に、円形貫通孔9a、7aに上方から挿通され、交差部26が第1のロック用貫通孔6bを通過した後、円柱部22の中心軸C1(図3参照)を回転軸として90度回転される。そして、連結ピン20は、交差部26が第2のロック用貫通孔14aへ進入して更に深く挿通され、円柱部22の底面22a(図3参照)が、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲6d(図5図7参照)に当接している。更に、円柱部22の底面22aから延びる軸方向延伸部24が、第1及び第2のロック用貫通孔6b、14aに挿通されて、軸方向延伸部24の先端に設けられた交差部26が、第2のロック用貫通孔14aから下方へ突出している。又、連結ピン20は、交差部26が第2のロック用貫通孔14aを通過した状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として回転され、交差部26の上面26aの少なくとも一部が、転てつ棒6の下面6cと対向する回転位置にされた状態であり、図2の例では、第2のロック用貫通孔14aの長尺方向と、交差部26の長尺方向とが、略90度をなす回転位置にある。

0038

又、図2及び図8に示されるように、脱落防止金具16は、連結金具7を挟持するクランプ部16a及び連結ピン20の上端を被うカバー部16bを備え、連結金具7に取り付けられた状態で、カバー部16bと連結ピン20の上端とに隙間Sが形成される。更に、脱落防止金具16のクランプ部16aには、穴16cが設けられており、この穴16cにワイヤを通し、ワイヤによるクランプ部16aの締め付けを行うことにより、クランプ部16aの弾性挟持力と合わせて、脱落防止金具16が連結金具7に確実に固定される。
なお、図2中の符号9bは、トングレール5の作動時に、連結金具7が当接して連結ピン20の負担を軽減するための、連結板9に固定された突起を示している。

0039

さて、上記構成をなす本発明の第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12は、図1及び図2に示されるように、トングレール5に固定され該トングレール5の側方へと延びる連結板9と、転てつ棒6に固定され連結板9を上下から回動可能に挟み込むためのU字形状を有する連結金具7との重合部分に、各々、円形貫通孔9a、7aが形成されている。そして、これらの円形貫通孔9a、7aに対して、円柱部22を含む連結ピン20が挿通されることで、連結板9と連結金具7との連結が行われるものである。すなわち、連結板9と連結金具7との連結にボルトナット8(図16参照)を用いていないため、ボルトナット8を用いた従来の連結構造では、転換不良の防止のために連結板9の円形貫通孔に挿入していたカラーが、本トングレールと転てつ棒との連結構造12では不要になる。
しかも、図3に示すように、連結ピン20には、円柱部22の底面22aから円柱部22の中心軸C1に沿って延びる、円柱部22よりも小径の軸方向延伸部24が設けられており、これにより、円柱部22の底面22aの面形状は、軸方向延伸部24に侵食されて環状をなすこととなる。更に、連結ピン20には、軸方向延伸部24の先端に円柱部22の中心軸C1と交差する方向に延び、円柱部22の底面22aの平面視で、円柱部22の外周を越えない大きさの交差部26が設けられている。

0040

一方、図5図7に示すように、転てつ棒6には、連結金具7の円形貫通孔7aと連通する態様で、連結ピン20の交差部26の平面視形状に対応した孔形状を有する第1のロック用貫通孔6bが形成されている。すなわち、この第1のロック用貫通孔6bは、円形貫通孔7aに挿通される円柱部22の外周を越えない大きさの、交差部26の平面視形状に対応した孔形状を有することから、円形貫通孔7aよりも小さい孔形状を有することとなる。このため、図7(a)に示されるように、円形貫通孔7aの上方から円形貫通孔7a内を見ると、第1のロック用貫通孔6bと、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲部分6dとが確認できる。

0041

更に、図5図7に示すように、転てつ棒6の下面6cの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲部分に、座繰り部6eが設けられており、又、この座繰り部6eを覆うようにして、転てつ棒6の下面6cに下板14が固定されている。この下板14には、図6図7に示すように、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bと座繰り部6eを介して連通する第2のロック用貫通孔14aが形成されており、第2のロック用貫通孔14aは、連結ピン20の交差部26の平面視形状に対応した、第1のロック用貫通孔6bと同一の孔形状を有している。このため、図2で確認できるように、トングレールと転てつ棒との連結構造12は、連結板9及び連結金具7に穿孔された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に穿孔された第1のロック用貫通孔6bと、同じく転てつ棒6に設けられた座繰り部6eと、下板14に穿孔された第2のロック用貫通孔14aとが、この記載順序で連通することとなる。

0042

上記のような構成により、連結ピン20は、交差部26を先端にして円形貫通孔9a、7aに上方から挿通されると、交差部26が、円形貫通孔9a、7aを通過して対応する形状の第1のロック用貫通孔6bへ進入し、更に、第1のロック用貫通孔6bを通過して座繰り部6eへと進入する。ここで、第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとは、図7に示すように、平面視で各々の孔形状が、円形貫通孔7aの中心軸C2を回転軸とした回転方向の位相差を有するように設けられている。更に、第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとの間に位置する座繰り部6eは、円柱部22の中心軸C1を回転軸として交差部26が回転可能な直径及び深さを有している。このため、連結ピン20は、座繰り部6e内に交差部26が配置された状態で、円柱部22の中心軸C1を回転軸として回転された後、交差部26が下板14の第2のロック用貫通孔14aへ進入するように、更に深く挿通される。一方、連結ピン20の円柱部22は、円形貫通孔9a、7aや第1及び第2のロック用貫通孔6b、14aに対する交差部26の進入に伴い、円形貫通孔9a、7aへ進入する。

0043

そして、連結ピン20は、円柱部22の環状の底面22aが、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲6dに当接するまで挿通されて、下方への抜け止めが施されるものである。この際、円柱部22と交差部26との間に延びる軸方向延伸部24が、第1のロック用貫通孔6b及び座繰り部6eが形成された転てつ棒6と、第2のロック用貫通孔14aが形成された下板14との板厚の合計を越える長さに延びていることから、連結ピン20の交差部26は、第2のロック用貫通孔14aを通過して該貫通孔14aから下方へ突出する。この状態で、連結ピン20は、円柱部22の中心軸C1を回転軸として回転可能であるため、所定回転角度の位置に回転されると、第2のロック用貫通孔14aから突出した交差部26の上面26aの少なくとも一部が、下板14の下面14bの、第2のロック用貫通孔14aの縁の周囲部分と対向する態様となる。これにより、連結ピン20の上方への抜け止めが施されることとなる。すなわち、連結ピン20は、円柱部22の底面22aと交差部26の上面26aとによって、転てつ棒6及び下板14を挟み込む態様となることで、上下両方向への移動が規制されるものである。

0044

しかも、連結ピン20は、交差部26が下方から第2のロック用貫通孔14aへ進入するためには、上記の所定回転角度に回転された状態から、交差部26が第2のロック用貫通孔14aへ進入し得る状態、すなわち、下板14の下面14bの平面視で、第2のロック用貫通孔14aの孔形状と交差部26の平面視形状とが一致する状態に至るまでの回転に加えて、上方向の力が作用しなければならない。又、仮に、交差部26が下方から第2のロック用貫通孔14aへ進入した場合でも、交差部26が第2のロック用貫通孔14aを上方へ通過して座繰り部6eに至ることと、交差部26が座繰り部6eにおいて回転され、第2のロック用貫通孔14aを通過した状態から、転てつ棒6の下面6cの平面視で、第1のロック用貫通孔6bの孔形状と交差部26の平面視形状とが一致する状態に至ることと、その状態で交差部26に上方向の力が作用することとの、全てが満たされない限り、交差部26が下方から第1のロック用貫通孔6bへ進入することはない。

0045

このように、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12は、交差部26が第2のロック用貫通孔14aから突出した連結ピン20に対して、交差部26の平面視形状が第2のロック用貫通孔14aの孔形状に平面視で一致するまでの、回転方向の位相差を与えることで、連結ピン20の抜け止めを二重に施すことができる。更には、万が一、交差部26が第2のロック用貫通孔14aへ下方から進入してしまったとしても、この状態の連結ピン20に対して、交差部26の平面視形状が第1のロック用貫通孔6bの孔形状に平面視で一致するまでの、回転方向の位相差(第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとの回転方向の位相差に相当する)を与えることで、不用意な連結ピン20の抜け止め防止策を施すことができる。これにより、連結ピン20の抜けや脱落を、より確実に防止することが可能となる。更に、連結ピン20の抜け止めは、連結ピン20の挿通及び回転という単純な動作で施されるものであるため、抜け止めの実施や解除を人為的に行う場合の、作業時間の短縮を期待することができる。又、連結ピン20の抜け止めに、後付けの部材が用いられるものではないため、抜け止めの実施忘れを抑制することもできる。

0046

又、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12は、図3に示すように、連結ピン20の交差部26が、円柱部22の中心軸C1に対して2回対称の平面視形状を有している。すなわち、交差部26の平面視形状は、連結ピン20が円柱部22の中心軸C1回りに回転されると、180度回転される毎に回転前の形状と一致する性質を備えるものである。又、図7に示すように、第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとの各々の孔形状が、円形貫通孔7aの中心軸C2を回転軸とした回転方向で、90度の位相差を有しているものである。ここで、第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとは、交差部26の平面視形状に対応した同一の孔形状を有しているため、各ロック用貫通孔に対しては、連結ピン20が円柱部22の中心軸C1回りに180度回転される毎に、交差部26が進入可能な状態となる。すなわち、第1のロック用貫通孔6bと第2のロック用貫通孔14aとは、仮に、双方に与えられた回転方向の位相差が180度と仮定すると、平面視で孔形状が略一致してしまうことになる。このため、トングレールと転てつ棒との連結構造12は、第1のロック用貫通孔6b及び第2のロック用貫通孔14aに対して、それらの孔形状が平面視で一致しないように設定可能な最大の回転方向の位相差である、90度の位相差が設定されているものである。

0047

このため、図2に示すように、連結ピン20は、円形貫通孔9a、7aと第1のロック用貫通孔6bとに挿通され、交差部26が第1のロック用貫通孔6bを通過して座繰り部6eに至った状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として90度回転された後、交差部26が第2のロック用貫通孔14aへ挿通される。更に、連結ピン20は、交差部26が第2のロック用貫通孔14aを通過するまで挿通され、その状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として90度回転された状態に保持されるものである。すなわち、連結ピン20は、時計回り又は反時計回りに90度回転されないと、円柱部22の中心軸C1に対して2回対称の平面視形状を有する交差部26が、第2のロック用貫通孔14aへ進入できない状態にある。更に、万が一、交差部26が第2のロック用貫通孔14aへ進入した場合であっても、交差部26が第2のロック用貫通孔14aを上方へ通過した後、時計回り又は反時計回りに90度回転されないと、交差部26が第1のロック用貫通孔6bへ進入することができない。従って、更により確実に、不用意な連結ピン20の抜け止め防止策を施すことが可能となる。

0048

更に、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12は、図3で確認できるように、軸方向延伸部24が円柱部22と同軸の円柱状であり、連結ピン20の交差部26が、円柱部22の径方向に沿って延びる長尺板状を成すと共に、その長尺方向の中央部が、円柱部22の中心軸C1と同じ位置にあるものである。すなわち、円柱部22を上方にした連結ピン20の側面視(図3(b)参照)で、軸方向延伸部24と交差部26とが逆T字状をなすものである。このように、軸方向延伸部24や交差部26を単純な形状にすることで、連結ピン20の抜け止めをより強固にしながらも、連結ピン20の製造の容易化や、交差部26の平面視形状に対応した孔形状を有する第1及び第2のロック用貫通孔6b、14aの、加工の容易化を図ることができる。なお、軸方向延伸部24は、第1及び第2のロック用貫通孔6b、14a内で中心軸C1回りに回転できるものであれば、多角柱又は板状であってもよい。

0049

更に、連結ピン20の円柱部22に、二面幅22bを設けることとすれば、連結ピン20の取り付けや取り外しを行う場合等の、人為的に連結ピン20を回転させる際の作業性を高めることができる。
又、トングレールと転てつ棒との連結構造12は、図2及び図8に示すように、クランプ部16aによって脱落防止金具16が連結金具7に固定され、脱落防止金具16のカバー部16bが連結ピン20の上端を隙間Sを空けて被うことで、連結ピン20から転てつ棒6へと無理な圧力を加えることなく、連結ピン20の上方への抜け止めに万全を期すものである。

0050

次に、図9図11を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’について説明する。図9図11において、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付している。なお、本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’について、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12との相違部分のみ説明をすることとし、本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12と同様の部分の構成や作用効果については、説明を省略する。

0051

図9に示すように、トングレールと転てつ棒との連結構造12’は、図2に示したトングレールと転てつ棒との連結構造12との比較において、連結ピン20’の交差部26’の平面視形状と、第1のロック用貫通孔6b’及び第2のロック用貫通孔14a’の孔形状とが、夫々、図2の連結ピン20、第1のロック用貫通孔6b、及び、第2のロック用貫通孔14aと異なるものである。
具体的に、連結ピン20’は、図10に示すように、交差部26’が、円柱部22の底面22aの平面視で、円柱部22の外周を越えない大きさ、かつ、中心軸C1に対して非対称形を有している。より具体的に、図10の例において、交差部26’は、円柱状の軸方向延伸部24の外径と同じ大きさの幅を有すると共に、円柱部22の径方向に沿って延びる長尺板状を成しており、図10(b)(c)で確認できるように、長尺方向の中央部が中心軸C1からオフセットした位置にある。

0052

そして、図10(c)に示されるように、交差部26’の長尺方向の一方の端部(図中下側の端部)は、円柱部22の底面22aの平面視で、円柱部22の外周と略同じ位置まで延び、円柱部22の外周と同じ曲率の円弧状をなしている。又、交差部26’の長尺方向の他方の端部(図中上側の端部)は、円柱部22の底面22aの平面視で、平坦な直線をなしている。このため、軸方向延伸部24と交差部26’とは、図10(b)に示されるように、側面視で、横棒が右側へ偏倚した逆T字状を形成している。又、連結ピン20’の交差部26’は、一例として、幅が10mm、板厚が5mm、中心軸C1から交差部26の長尺方向の一方の端部までの長さが19mm、中心軸C1から交差部26の長尺方向の他方の端部までの長さが10mmである。

0053

一方、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6b’は、図11に示されるように、連結ピン20’の交差部26’の平面視形状に対応した孔形状を有している。図11の例では、第1のロック用貫通孔6b’は、長尺方向(図中左右方向)の端部が円弧状をなした長尺楕円状の孔形状を有しており、連結金具7の円形貫通孔7aに対して、図中左方向へ偏倚した位置に形成されている。第1のロック用貫通孔6b’は、一例として、図11(b)(c)中の上下方向の幅が11mm、長尺方向両端部の円弧の半径が5.5mm、円形貫通孔7aの中心軸C2から長尺方向の一方の端部(図中左側の端部)の円弧の中心までの距離が18mm、円形貫通孔7aの中心軸C2から長尺方向の他方の端部(図中右側の端部)の円弧の中心までの距離が10mmである。

0054

又、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14a’は、図11に示されるように、連結ピン20の交差部26の平面視形状に対応した、第1のロック用貫通孔6bと同一の孔形状を有しており、図11の例では、長尺方向(図中左右方向)の端部が円弧状をなした長尺楕円状の孔形状を有している。更に、第2のロック用貫通孔14a’は、連結金具7の円形貫通孔7aに対して、図中右方向へ偏倚した位置に形成されている。すなわち、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’とは、同一の孔形状を有しながら、円形貫通孔7aの中心軸C2回りの回転方向で、180度の位相差が設けられている。第2のロック用貫通孔14a’は、一例として、第1のロック用貫通孔6b’と同様に、図11(b)(d)中の上下方向の幅が11mm、長尺方向両端部の円弧の半径が5.5mm、長尺方向両端部の円弧の中心間の距離が37mmである。なお、図11(b)で確認できるように、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’とは、転てつ棒6の平面視で、円形をなす座繰り部6eの内側に収まるような位置及び大きさに形成されている。

0055

さて、図9を再度参照すると、連結ピン20’が、連結板9及び連結金具7に形成された円形貫通孔9a、7aと、転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6b’と、下板14に形成された第2のロック用貫通孔14a’とに挿通されている。連結ピン20’は、脱落防止金具16の取り付け前に、円形貫通孔9a、7aに上方から挿通され、交差部26’が第1のロック用貫通孔6b’を通過した後、円柱部22の中心軸C1(図10参照)を回転軸として180度回転される。そして、連結ピン20’は、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’へ進入して更に深く挿通され、円柱部22の底面22a(図10参照)が、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6b’の縁の周囲6d(図11参照)に当接している。更に、円柱部22の底面22aから延びる軸方向延伸部24が、第1及び第2のロック用貫通孔6b’、14a’に挿通されて、軸方向延伸部24の先端に設けられた交差部26’が、第2のロック用貫通孔14a’から下方へ突出している。又、連結ピン20’は、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’を通過した状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として回転され、交差部26’の上面26a’の少なくとも一部が、転てつ棒6の下面6cと対向する回転位置にされた状態であり、図9の例では、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’を通過した状態から、約180度回転されている。

0056

上記構成をなす本発明の第2の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’は、図10に示されるように、連結ピン20’の交差部26’が、円柱部22の中心軸C1に対して非対称の平面視形状を有している。すなわち、交差部26’の平面視形状は、連結ピン20’が円柱部22の中心軸C1回りに同一方向に回転されると、360度回転されるまで回転前の形状と一致しない性質のものである。又、図11に示されるように、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’との各々の孔形状が、円形貫通孔7aの中心軸C2を回転軸とした回転方向で、180度の位相差を有しているものである。ここで、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’とは、交差部26’の平面視形状に対応した同一の孔形状を有しているため、各ロック用貫通孔に対しては、連結ピン20’が円柱部22の中心軸C1回りに360度回転される毎に、交差部26’が進入可能な状態となる。又、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’とは、仮に、双方に与えられた回転方向の位相差が360度、すなわち、0度の場合、当然のことながら、平面視で孔形状が一致する。このため、トングレールと転てつ棒との連結構造12’は、第1のロック用貫通孔6b’及び第2のロック用貫通孔14a’に対して、それらの孔形状が平面視で一致しないように設定可能な最大の回転方向の位相差である、180度の位相差が設定されているものである。

0057

このため、図9に示されるように、連結ピン20’は、円形貫通孔9a、7aと第1のロック用貫通孔6b’とに挿通され、交差部26’が第1のロック用貫通孔6b’を通過して座繰り部6eに至った状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として180度回転された後、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’へ挿通される。更に、連結ピン20’は、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’を通過するまで挿通され、その状態から、円柱部22の中心軸C1を回転軸として180度回転された状態に保持されるものである。すなわち、連結ピン20’は、時計回り又は反時計回りに180度回転されないと、円柱部22の中心軸C1に対して非対称の平面視形状を有する交差部26’が、第2のロック用貫通孔14a’へ進入できない状態にある。更に、万が一、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’へ進入した場合であっても、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’を上方へ通過した後、時計回り又は反時計回りに180度回転されないと、交差部26’が第1のロック用貫通孔6b’へ進入することができない。従って、より一層確実に、不用意な連結ピン20’の抜け止め防止策を施すことが可能となる。

0058

又、本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’は、図10で確認できるように、軸方向延伸部24が円柱部22と同軸の円柱状であり、連結ピン20’の交差部26’が、円柱部22の径方向に沿って延びる長尺板状を成すと共に、その長尺方向の中央部が、円柱部22の中心軸C1からオフセットした位置にあるものである。すなわち、円柱部22を上方にした連結ピン20’の側面視(図10(b)参照)で、軸方向延伸部24と交差部26’とは、横棒が一方へ偏倚した逆T字状をなすものである。このように、トングレールと転てつ棒との連結構造10と同様に、軸方向延伸部24や交差部26’を単純な形状にすることで、連結ピン20’の抜け止めをより一層強固にしながらも、連結ピン20’の製造の容易化や、交差部26’の平面視形状に対応した孔形状を有する第1及び第2のロック用貫通孔6b’、14a’の、加工の容易化を図ることができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’では、図12に示すように、円柱部22を上方にした側面視で、軸方向延伸部24と交差部26”とがL字状を形成するような連結ピン20”を用いてもよい。すなわち、連結ピン20”は、交差部26”が軸方向延伸部24の先端から一方向(図12(b)中の右方向)のみに延びているものである。この場合には、連結ピン20”の製造が更に容易になる。

0059

続いて、上述したトングレールと転てつ棒との連結構造12、12’において連結ピン20、20’を取り付けるための、本発明の実施の形態に係る連結ピンの取付方法ついて、図13及び図14を参照しながら説明する。なお、本連結ピンの取付方法ついては、図1図8に示した本発明の第1の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12において、連結ピン20を取り付ける場合を例に挙げて説明する。又、図13及び図14では、連結ピン20の状態を分かり易く示すために、転てつ棒6、連結金具7及び連結板9を、仮想線で示している。

0060

まず、図13(a)に示すように、連結板9及び連結金具7に各々穿孔された円形貫通孔9a、7aに、上方から交差部26を先端にして連結ピン20を挿通する。このとき、図13に示す各部材が、図3図6を用いた各部材の説明の際に例示した寸法を有していると仮定すると、円形貫通孔7aの内径が38.5mmであるのに対し、連結ピン20の円柱部22の外径が38mmであるため、円柱部22の中心軸C1と円形貫通孔7aの中心軸C2とが、略一致した状態となる。この状態で、交差部26が第1のロック用貫通孔6bに達する直前まで、連結ピン20を挿通する。

0061

次に、図13(b)に示すように、円柱部22に形成された二面幅22bを利用して、連結ピン20を中心軸C1を回転軸として回転させ、第1のロック用貫通孔6bの孔形状と交差部26の平面視形状とが一致するように、回転位相を合わせる。すなわち、図13の例では、長尺楕円状の孔形状を有する第1のロック用貫通孔6bが、図中左右方向を長尺方向として形成されているため、長尺板状をなす交差部26が、図中左右方向を長尺方向とする状態になるまで、連結ピン20を回転させる。具体的に、図13(a)の状態から図13(b)の状態へは、連結ピン20を約90度回転させている。

0062

連結ピン20の上述した回転により、第1のロック用貫通孔6bに対して、連結ピン20の交差部26を挿通できる状態になるため、図13(c)に示すように、交差部26が第1のロック用貫通孔6bを通過して座繰り部6eに配置されるまで、連結ピン20を更に下方へ挿通する。ここで、座繰り部6eは、交差部26(例えば、長尺方向の長さが38mm、板厚が5mm)が配置された状態で、中心軸C1を回転軸として交差部26が回転可能な直径(例えば48mm)及び深さ(例えば7mm)を有している。このため、図14(d)に示すように、円柱部22に形成された二面幅22bを利用して、連結ピン20を中心軸C1を回転軸として回転させ、第2のロック用貫通孔14aの孔形状と交差部26の平面視形状とが一致するように、回転位相を合わせる。すなわち、図14の例では、長尺楕円状の孔形状を有する第2のロック用貫通孔14aが、紙面と直交する方向を長尺方向として形成されているため、長尺板状をなす交差部26が、紙面と直交する方向を長尺方向とする状態になるまで、連結ピン20を回転させる。具体的に、図13(c)の状態から図14(d)の状態へは、連結ピン20を約90度回転させている。

0063

連結ピン20の上述した回転により、第2のロック用貫通孔14aに対して、連結ピン20の交差部26を挿通できる状態になるため、連結ピン20を更に下方へ挿通し、図14(e)に示すように、円柱部22の底面22aを、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲6d(図5図7参照)に当接させる。すると、円柱部22の底面22aから延びる軸方向延伸部24が、転てつ棒6の板厚(例えば19mm)と下板14bの板厚(例えば4.5mm)との合計を越える長さ(例えば25mm)を有しているため、軸方向延伸部24の先端に設けられた交差部26は、第2のロック用貫通孔14aから下方へ突出する。

0064

続いて、図14(f)に示すように、二面幅22bを利用して、連結ピン20を中心軸C1を回転軸として回転させて、交差部26の上面26aの少なくとも一部を、下板14の下面14bと対向させる。具体的に、図14(e)の状態から図14(f)の状態へは、連結ピン20を約90度回転させている。ここまでの作業により、連結ピンの取付方法が終了となる。
なお、図14(f)に示した回転位置に連結ピン20を保持するための機構を、予め設けてもよい。例えば、下板14の下面14bの、図14(f)に示した交差部26の図中右側(或いは左側)の先端を紙面の手前側と奥側とで挟み込む2つの位置に、レール振動等に起因する連結ピン20の回転を抑制し、かつ、連結ピン20の人為的な回転を妨げない高さの、2つの突起を設けてもよい。この場合には、連結ピン20を取り付ける際に、交差部26を第2のロック用貫通孔14aから突出させた後、長尺板状をなす交差部26のいずれか一方の先端が、下板14の下面14bに設けた2つの突起の間に位置するように、連結ピン20を中心軸C1を回転軸として回転させればよい。又、この場合、例えば、2つの突起の、下板14の下面14bからの突出量は、連結ピン20の回転時に、交差部26が軽く摺接して回転抵抗が生じる程度に設定することが望ましい。

0065

ここで、図9図11に示した本発明の第2の実施の形態に係るトングレールと転てつ棒との連結構造12’において、本発明の実施の形態に係る連結ピンの取付方法により、連結ピン20’を取り付ける場合について、簡単に言及する。トングレールと転てつ棒との連結構造12’では、交差部26’が中心軸C1に対して非対称の平面視形状を有しており、又、第1のロック用貫通孔6b’と第2のロック用貫通孔14a’との各孔形状が、中心軸C2を回転軸とした回転方向で180度の位相差を有している。このため、連結ピン20’を円形貫通孔9a、7aへ挿通し、交差部26’が第1のロック用貫通孔6b’を通過して座繰り部6eに配置されたら、第2のロック用貫通孔14a’の孔形状と交差部26’の平面視形状とが一致するまで、連結ピン20’を中心軸C1回りに180度回転させる。そして、連結ピン20’を更に深く挿通し、交差部26’が第2のロック用貫通孔14a’を通過して第2のロック用貫通孔14a’から下方へ突出したら、連結ピン20’を中心軸C1回りに180度回転させて、交差部26’の上面26a’の少なくとも一部を、下板14の下面14bと対向させればよい。

0066

さて、本発明の実施の形態に係る連結ピンの取付方法は、まず、図13(a)に示すように、連結ピン20の交差部26を先端にして、連結板9及び連結金具7に形成した円形貫通孔9a、7aに対し、上方から連結ピン20を挿通する。そして、連結ピン20の交差部26が、円形貫通孔9a、7aを通り、転てつ棒6の上面6aの、円形貫通孔7aに連通する態様で転てつ棒6に形成された第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲6d(図5図7参照)に達する前、或いは達した後に、円柱部22の中心軸C1を回転軸として連結ピン20を回転させ、図13(b)に示すように、第1のロック用貫通孔6bの孔形状と交差部26の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせる。これにより、第1のロック用貫通孔6bに対して交差部26を挿通できる状態になるため、図13(c)に示すように、交差部26及びそれに続く軸方向延伸部24を第1のロック用貫通孔6bに挿通し、交差部26を、第1のロック用貫通孔6bから突出させて、転てつ棒6の下面6cの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に設けた座繰り部6eに配置する。

0067

更に、座繰り部6eに交差部26を配置した状態で、円柱部22の中心軸C1を回転軸として連結ピン20を回転させることで、座繰り部6e内で交差部26を回転させて、図14(d)に示すように、座繰り部6eを介して第1のロック用貫通孔6bと連通するように下板14に設けられた第2のロック用貫通孔14aの孔形状と、交差部26の平面視形状とが一致するように回転位相を合わせる。これにより、第2のロック用貫通孔14aに対して交差部26を挿通できる状態になるため、図14(e)に示すように、交差部26及びそれに続く軸方向延伸部24を第2のロック用貫通孔14aに挿通すると共に、円柱部22を円形貫通孔7aの底まで挿通する。そして、円柱部22の環状の底面22aを、転てつ棒6の上面6aの、第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲6dに当接させて、環状の座面として機能させることで、連結ピン20の下方への抜け止めを施すものである。

0068

更に、軸方向延伸部24の先端に設けられた交差部26は、軸方向延伸部24が円柱部22の底面22aから転てつ棒6と下板14との板厚の合計を越える長さに延びていることから、円柱部22の底面22aを第1のロック用貫通孔6bの縁の周囲に当接させると、第2のロック用貫通孔14aから下方へ突出する。この状態で、連結ピン20を、円柱部22の中心軸C1を回転軸として回転させ、図14(f)に示すように、交差部26の上面26aの少なくとも一部を下板14の下面14bと対向させることで、連結ピン20の上方への抜け止めを施すものである。このようにして、連結ピン20の上方及び下方への抜け止めを、強固に施すことで、連結ピン20の抜けや脱落を、より確実に防止することができる。

0069

なお、これまでの説明において、第1又は第2のロック用貫通孔の孔形状と交差部の平面視形状とが「一致する」状態とは、交差部の平面視形状に対応した孔形状を有する第1又は第2のロック用貫通孔に対して、交差部が挿通可能になるように、平面視で、第1又は第2のロック用貫通孔の内周の内側に、交差部の外周が収まる状態になることを示している。このため、例えば、図10及び図11で確認できるように、連結ピンの交差部の平面視形状と、第1及び第2のロック用貫通孔の孔形状とが、必ずしも同じ形状である必要はない。

0070

5:トングレール、6:転てつ棒、6a:転てつ棒の上面、6b、6b’:第1のロック用貫通孔、6c:転てつ棒の下面、6d:第1のロック用貫通孔の縁の周囲、6e:座繰り部、7:連結金具、7a:円形貫通孔、9:連結板、9a:円形貫通孔、12、12’:トングレールと転てつ棒との連結構造、14:下板、14a、14a’:第2のロック用貫通孔、14b:下板の下面、20、20’、20”:連結ピン、22:円柱部、22a:円柱部の底面、22b:二面幅、24:軸方向延伸部、26、26’、26”:交差部、26a、26a’、26a”:交差部の上面、C1:円柱部の中心軸、C2:円形貫通孔の中心軸

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