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技術 作業車

出願人 株式会社クボタ
発明者 若林一洋立石昂大
出願日 2015年8月3日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-153541
公開日 2017年2月9日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-030605
状態 特許登録済
技術分野 推進装置の冷却,吸排気,燃料タンクの配置 車両用車体構造
主要キーワード 折りたたみ姿勢 ロッド状部分 伝動部品 凸条体 多目的車両 伸展姿勢 通気網 端部金具
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

電装部品エンジンの近傍に配置しながら、電装部品に対するエンジンの熱の影響を抑えることができる作業車を提供する。

解決手段

エンジン9と、エンジン9の近傍に配置される電装部品80と、エンジン9と電装部品80との間を遮蔽する遮蔽部87と、が備えられている。また、エンジン9の側部側に、エンジンの排気を排出する排気管エギゾーストマニホールド75が備えられ、遮蔽部が、エギゾーストマニホールドと電装部品との間を遮蔽している。

概要

背景

従来の作業車が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の作業車では、走行機体の後部側にエンジンが配置され、走行機体の前部側に電装部品(特許文献1では、バッテリボックス)が配置されている。

概要

電装部品をエンジンの近傍に配置しながら、電装部品に対するエンジンの熱の影響を抑えることができる作業車を提供する。エンジン9と、エンジン9の近傍に配置される電装部品80と、エンジン9と電装部品80との間を遮蔽する遮蔽部87と、が備えられている。また、エンジン9の側部側に、エンジンの排気を排出する排気管エギゾーストマニホールド75が備えられ、遮蔽部が、エギゾーストマニホールドと電装部品との間を遮蔽している。

目的

このような点に鑑み、電装部品をエンジンの近傍に配置しながら、電装部品に対するエンジンの熱の影響を抑えることができる作業車の提供が望まれていた

効果

実績

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請求項1

エンジンと、前記エンジンの近傍に配置される電装部品と、前記エンジンと前記電装部品との間を遮蔽する遮蔽部と、が備えられている作業車

請求項2

前記エンジンの側部側に、前記エンジンの排気を排出する排気管エギゾーストマニホールドが備えられ、前記遮蔽部が、前記エギゾーストマニホールドと前記電装部品との間を遮蔽している請求項1に記載の作業車。

請求項3

前記エンジンの前端部側に、前記エンジンの動力により駆動される冷却ファンが備えられ、前記遮蔽部の前端部が、前記冷却ファンよりも後方に位置し、前記電装部品の前端部が、前記遮蔽部の前端部よりも後方に位置している請求項1または2に記載の作業車。

請求項4

前記遮蔽部の後端部側に連設され、前記エンジンから離れる側に延出される後側導風部が備えられている請求項3に記載の作業車。

請求項5

前記エンジンを支持する枠状の搭載フレームが備えられ、前記搭載フレームに、前記エンジンの外側方側に位置し、前後方向に沿って延びる前後向きフレームが備えられ、前記前後向きフレームに取り付けられ、前記エンジンから離れる側に延出されるブラケットが備えられ、前記ブラケットにおける前記エンジンから離れる側の端部に、前記電装部品が取り付けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業車。

請求項6

前記電装部品として、リレーボックス、及び、ヒューズボックスが備えられ、前記リレーボックスと前記ヒューズボックスとが隣接して配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業車。

技術分野

0001

本発明は、エンジンと、電装部品と、が備えられている作業車に関する。

背景技術

0002

従来の作業車が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の作業車では、走行機体の後部側にエンジンが配置され、走行機体の前部側に電装部品(特許文献1では、バッテリボックス)が配置されている。

先行技術

0003

特開2010−215165号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記従来の技術では、電装部品がエンジンと離れて配置されているため、電装部品に接続されるハーネス配線長さが長くなり過ぎ、コストの増加やハーネスの取り回しの複雑さを招く等の不都合があった。このため、エンジンの近傍に電装部品を配置することが望ましいが、エンジンの近傍に電装部品を配置する場合、エンジンの熱の影響で電装部品の寿命縮めるおそれがあった。

0005

このような点に鑑み、電装部品をエンジンの近傍に配置しながら、電装部品に対するエンジンの熱の影響を抑えることができる作業車の提供が望まれていた。

課題を解決するための手段

0006

本発明の作業車は、
エンジンと、
前記エンジンの近傍に配置される電装部品と、
前記エンジンと前記電装部品との間を遮蔽する遮蔽部と、が備えられているものである。

0007

本発明によると、電装部品をエンジンの近傍に配置しているので、電装部品に接続されるハーネスの配線長さを短くすることが可能となり、コストの低減化、及び、ハーネスの取り回しの簡素化を実現できる。しかも、エンジンと電装部品との間は、遮蔽部により遮蔽されているので、エンジンの輻射熱対流熱が遮蔽部により遮断され、電装部品に対するエンジンの熱の影響を抑えることができる。

0008

上記構成において、
前記エンジンの側部側に、前記エンジンの排気を排出する排気管エギゾーストマニホールドが備えられ、
前記遮蔽部が、前記エギゾーストマニホールドと前記電装部品との間を遮蔽していると好適である。

0009

本構成によれば、エンジンの側部側に位置するエギゾーストマニホールドは、内部を流動するエンジンの排気により高温となる。しかし、高温となるエギゾーストマニホールドと電装部品との間が、遮蔽部により遮蔽されているので、エギゾーストマニホールドの輻射熱や対流熱が遮蔽部により遮断され、電装部品に対するエギゾーストマニホールドの熱の影響を抑えることができる。

0010

上記構成において、
前記エンジンの前端部側に、前記エンジンの動力により駆動される冷却ファンが備えられ、
前記遮蔽部の前端部が、前記冷却ファンよりも後方に位置し、
前記電装部品の前端部が、前記遮蔽部の前端部よりも後方に位置していると好適である。

0011

本構成によれば、冷却ファンにより発生する風が、遮蔽部を境界として、エンジンを冷却する成分の他に、遮蔽部の前端部側を通って電装部品側に流れる成分に分岐する。これにより、電装部品側に流れる冷却ファンの風により、電装部品の冷却を好適に行うことができる。

0012

上記構成において、
前記遮蔽部の後端部側に連設され、前記エンジンから離れる側に延出される後側導風部が備えられていると好適である。

0013

本構成によれば、冷却ファンの風のうち伝動部品側に流れる成分は、電装部品を冷却してから、後側導風部に当たって跳ね返り周辺の空気を撹拌する。これにより、電装部品の冷却がより効率良く行われるものとなる。

0014

上記構成において、
前記エンジンを支持する枠状の搭載フレームが備えられ、
前記搭載フレームに、前記エンジンの外側方側に位置し、前後方向に沿って延びる前後向きフレームが備えられ、
前記前後向きフレームに取り付けられ、前記エンジンから離れる側に延出されるブラケットが備えられ、
前記ブラケットにおける前記エンジンから離れる側の端部に、前記電装部品が取り付けられていると好適である。

0015

本構成によれば、エンジンを搭載する枠状の搭載フレームにおける前後向きフレームに、ブラケットを介して、電装部品が支持されている。このブラケットにおけるエンジンから離れる側の端部に、電装部品が取り付けられているので、電装部品がエンジンから必要な距離だけ離して配置され、電装部品に対するエンジンの熱の影響を小さく抑えることができる。

0016

上記構成において、
前記電装部品として、リレーボックス、及び、ヒューズボックスが備えられ、
前記リレーボックスと前記ヒューズボックスとが隣接して配置されていると好適である。

0017

本構成によれば、リレーボックスとヒューズボックスが集約して配置されるので、リレーボックスとヒューズボックスとを、エンジンの熱の影響を回避した状態で、コンパクトに配置できる。

図面の簡単な説明

0018

後部座席使用状態、且つ、荷台短縮状態の場合の多目的車両の全体側面図である。
後部座席が格納状態、且つ、荷台が延長状態の場合の多目的車両の全体側面図である。
後部座席が格納状態、且つ、荷台が短縮状態の場合の多目的車両の全体側面図である。
後部座席が使用状態、且つ、荷台が短縮状態の場合の多目的車両の平面図である。
後部座席の状態変更を示す側面図である。
荷台の状態変更を示す斜視図である。
後部座席が格納状態の場合の走行機体の後部側を示す平面図である。
走行機体の後部側を示す斜視図である。
点検カバー、及び、後部側カバーの周辺を示す分解斜視図である。
後部座席の足元空間の周辺を示す正面図である。
シートベルトアンカの周辺を示す側面図である。
エンジン、及び、電装部品の周辺を示す正面断面図である。
電装部品の周辺を示す側面図である。
電装部品の取り付け態様を示す分解斜視図である。

実施例

0019

以下、本発明の一例である実施形態を、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態の説明における前後方向、及び、左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した多目的車両(「作業車」の一例)の前進側の進行方向(図4における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図4における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図4における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図4における矢印L参照)が「左」である。

0020

図1図4に示されるように、多目的車両の走行機体には、機体フレーム1の前部に支持された操向可能な左右の前車輪2と、機体フレーム1の後部に支持された操向不能な左右の後車輪3と、が備えられている。つまり、多目的車両の走行機体は、四輪走行式の四輪駆動車となっている。

0021

走行機体の前端部には、左右一対前照灯4が形成された前カバー5が備えられている。走行機体のうちの前カバー5よりも後方の部位には、ロプス6が備えられた搭乗部7が設けられている。そして、搭乗部7の後方には、荷を積載可能、且つ、ダンプ作動可能な荷台8が備えられている。

0022

図1図3に示されるように、走行機体の機体フレーム1には、前後方向に長い左右一対のメインフレーム11(「搭載フレーム」に相当)が備えられている。メインフレーム11は、枠状に構成され、エンジン9、走行ミッション10等を搭載支持している。メインフレーム11は、前車輪2に支持される前フレーム部分11Aが低く、後車輪3に支持される後フレーム部分11B(「前後向きフレーム」に相当)が高く形成されている。後フレーム部分11Bは、エンジン9の外側方側に位置し、前後方向に沿って延びている。そして、メインフレーム11には、低い位置の前フレーム部分11Aの後端部と高い位置の後フレーム部分11Bの前端部とを接続する立ち上がりフレーム部分11Cが中間位置に備えられている。メインフレーム11は、これらの前フレーム部分11A、後フレーム部分11B、及び、立ち上がりフレーム部分11Cが備えられた段違い状に形成されている。

0023

立ち上がりフレーム部分11Cよりも後方側における後フレーム部分11Bの下方側に形成される空間部に、エンジン9が配置されている。エンジン9が出力する駆動力は走行ミッション10に入力され、変速された駆動力が前車輪2、及び、後車輪3に伝達される。

0024

〔搭乗部について〕
搭乗部7は、走行機体の前後中間部に備えられている。搭乗部7には、運転座席を含む乗員が着座可能な前部座席16と、前部座席16の後方に設けられた乗員が着座可能な後部座席17と、が備えられている。前部座席16、及び、後部座席17よりも下方に、エンジン9が位置している。搭乗部7は、図1図4に示されるように、前部座席16、及び、後部座席17に乗員が着座可能な二列座席状態と、図2に示されるように、前部座席16に乗員が着座可能で、後部座席17には乗員が着座不能な一列座席状態と、に状態変更可能に構成されている。後部座席17が使用状態の場合、後部座席17の座部17Aの直下にエンジン9が位置するものとなる。

0025

図1に示されるように、メインフレーム11の立ち上がりフレーム部分11Cは、使用状態の後部座席17の前端部近くに位置するように、前フレーム部分11Aと後フレーム部分11Bとの前後方向での位置が設定されている。

0026

したがって、図1図4に示されるように、搭乗部7が二列座席状態であるときは、後部座席17の横長シート状の座部17Aが、メインフレーム11のうち立ち上がりフレーム部分11Cよりも後方側の高い箇所の後フレーム部分11Bに搭載された状態となる。説明を加えると、後部座席17が使用状態であり、且つ、荷台8が短縮状態である場合に、後部座席17の座部17Aは、エンジン9の直上に位置している。一方、図2に示されるように、搭乗部7が一列座席状態であるときは、後部座席17の座部17Aは前方側へ折り畳まれた状態(格納状態)となる。説明を加えると、後部座席17が格納状態であり、且つ、荷台8が延長状態である場合に、荷台8の前部は、エンジン9の直上に位置している。

0027

図1図4に示されるように、搭乗部7には、ロプス6が備えられている。ロプス6は、搭乗部7のうちの前側部分に配備されている。ロプス6で囲まれる空間には、前搭乗部空間13aを有する前搭乗部13と、後搭乗部空間14aを有する後搭乗部14と、が備えられている。

0028

図1図2に示されるように、ロプス6には、前搭乗部空間13a、及び、後搭乗部空間14aの上方に位置する機体前後方向に沿った上フレーム60と、前搭乗部空間13aの前端部の機体両横外側振り分けて配置された左右一対の機体上下向きの前支柱61と、前搭乗部13と後搭乗部14との間の機体両横外側に振り分けて配置された左右一対の機体上下向きの後支柱62と、が備えられている。また、上フレーム60は、後支柱62と同じ高さ箇所において、後支柱62よりも後方に張り出している。

0029

図1図4に示されるように、前搭乗部13では、前搭乗部空間13a内の左右両側に前部座席16が設けられており、前搭乗部13において二人乗りが可能に構成されている。左右の前部座席16は、図示しないガイドレールにより、各別に前後にスライド自在に構成されている。左右の前部座席16のうち、左領域の前部座席16の前方にステアリングホイール12が設けられており、左の前部座席16が運転座席となっている。

0030

図1図4に示されるように、後搭乗部14には、乗員が着座可能な後部座席17が設けられている。後部座席17の座部17Aは、二人掛けが可能な横長シートとなっている。つまり、後搭乗部14には、二人または三人乗りが可能となっている。また、後部座席17は、乗員が着座可能な使用状態(図5二点鎖線図1図4)と、乗員が着座不能な格納状態(図5実線図2図3)とに状態変更可能に構成されている。

0031

図4図5等に示されるように、後部座席17には、横長の座部17Aと、2つの背もたれ部17Bと、が備えられている。座部17Aには、弾力性を有する座面となるクッション層部18と、クッション層部18を支持するシート取付フレーム19と、シート取付フレーム19をメインフレーム11に対して連結するための取付金具20と、が備えられている。シート取付フレーム19は、クッション層部18を下側から支持する格子状の支持枠19Aと、さらにその下側で支持枠19Aを保持する穴あき板状の底板19Bとを組み合わせて構成されている。

0032

取付金具20は、メインフレーム11のうちの、立ち上がりフレーム部分11Cに固定されている支持金具21に対して、左右方向の横軸心x1回りで上下揺動可能に枢支連結されている。したがって、取付金具20に前端部側を連結されているシート取付フレーム19が横軸心x1回りで回動されることにより、後部座席17が使用状態と格納状態とに切り換えられる。

0033

後部座席17の背もたれ部17Bは、後部座席17の両横側に振り分け配置した左右一対のリンク部材23の上端部に連結されている。左右一対のリンク部材23のそれぞれの下端部は、座部17Aの下方において後フレーム部分11Bと一体の取付部22に、回転可能に支持されている。左右一対のリンク部材23のそれぞれの上端部は、背もたれ部17Bの背面側に設けた取付部材24に対して相対回転可能に連結されている。

0034

左右一対のリンク部材23は、後部座席17が使用状態にある場合に、後方から前方に向かうほど下方に位置するように傾斜して配置されており、肘掛け部や手摺りとして機能する。パネル部材15の下端側は、背もたれ部17Bの背面側に設けた取付部材24に連結されている。パネル部材15には、図示はしないが、機体横向き枠体と機体上下向きの枠体とを連結することによって作製された仕切りフレームと、仕切りフレームに張設された網状部材と、が備えられている。

0035

〔荷台について〕
荷台8は、図1図3に示される短縮状態と、図2図4に示される短縮状態よりも前方に延長される延長状態と、に状態変更可能に構成されている。搭乗部7と荷台8との間には、搭乗部7と荷台8との間を仕切るパネル部材15が配設されている。パネル部材15は、後部座席17の背もたれ部17Bに支持されている。

0036

図1に示されるように、荷台8は、後端側に配置した機体横向きのダンプ支点軸30を介して機体に上下揺動するように支持されている。荷台8は、荷台8の下面側と機体フレーム1とに亘って装着されている昇降シリンダ31により、走行機体上に水平又は略水平に位置した積載姿勢と、前端部側が機体から上方に高く上昇したダンプ姿勢とに亘って昇降操作可能となっている。

0037

図6に示されるように、荷台8には、昇降シリンダ31が下面側に連結された底板部34を有する荷台本体33と、底板部34の前端部側に後端側が連結された拡張底板部41を有する拡張荷台部40と、が備えられている。荷台本体33には、底板部34の他、底板部34の後端部に連結された後側板部35と、底板部34の両横端部に連結された横側板部36と、が備えられている。

0038

拡張荷台部40には、図6に示されるように、拡張底板部41の他、拡張底板部41の前端部側に左右方向の軸心42a周り起伏揺動する前側板部42が備えられている。荷台本体33の左右の横側板部36それぞれの前端部側には、上下方向の軸心43a周りに荷台横方向に揺動するように連結された拡張横側板部43が備えられている。さらに、拡張底板部41は、荷台本体33の底板部34に対して左右方向の軸心41a周りで起伏揺動するように構成されている。これにより、拡張荷台部40が、図1図4に示される折りたたみ状態と、図2に示される伸展状態とに切り換え可能に構成されている。

0039

図6STEP1に示される拡張荷台部40は、伸展状態の拡張荷台部である。図6のSTEP4に示される拡張荷台部40は、折りたたみ状態の拡張荷台部である。
荷台8を延長状態から短縮状態に状態変更するには、図6のSTEP2に示されるように、左右の拡張横側板部43を、荷台内側に向けて揺動操作して、底板部34の前端縁に沿った折りたたみ姿勢にする。なお、左右の拡張横側板部43の揺動は、拡張横側板部43が横側板部36に対して直角又は略直角となった位置で、図示しない規制部材により、規制される。
次に、図6のSTEP3に示されるように、前側板部42を、拡張底板部41の上面側に向けて倒伏揺動操作して、拡張底板部41の上面に重なった折りたたみ姿勢にする。
次に、図6のSTEP4に示されるように、拡張底板部41を、折りたたみ姿勢の拡張横側板部43に向けて起立揺動操作して、拡張横側板部43の外面に重なった折りたたみ姿勢にすれば、拡張荷台部40を折りたたみ状態に切り換えられる。

0040

荷台8は、拡張荷台部40を折りたたみ状態に切り換えることにより、拡張荷台部40の折りたたみのために、前後長さが短縮した短縮状態に切り換わる。拡張荷台部40の折りたたみ状態として、左右の拡張横側板部43が拡張底板部41よりも荷台内側に位置した折りたたみ状態を採用してあるので、左右の拡張横側板部43が拡張底板部41よりも荷台外側に位置した折りたたみ状態を採用するのに比べ、短縮状態での荷台8の前後長さを、拡張横側板部43の板厚の分だけ短くできる。

0041

なお、この実施形態では、図6に示されるように、荷台8には、折りたたみ状態において、拡張底板部41と左右の横側板部36とを固定する左右のロック機構37が備えられる。また、左右の拡張横側板部43のそれぞれの上端側には規制部材44が設けられている。この規制部材44により、前側板部42が軸心42a周りに上方に回動することが規制される。つまり、前側板部42が軸心42a周りに上方に回動しようとした際に、規制部材44が前側板部42に接当することにより前側板部42の姿勢が維持される。この構成により、拡張底板部41と左右の横側板部36との間にロック機構37を設けておけば、前側板部42の姿勢を維持するために複雑なロック機構を設けることなく、簡単な構成で、前側板部42の姿勢を維持できる。

0042

図1図4に示されるように、荷台8が、短縮状態に切り換わると、前後長さの短縮のために、前端部側が後搭乗部空間14aよりも後方に位置した状態になり、多目的車両を二列座席状態にできる。

0043

一方、荷台8を短縮状態から延長状態に状態変更するには、図6のSTEP3に示されるように、拡張底板部41を、前方に倒伏揺動操作して、底板部34と面一又は略面一に並んだ伸展姿勢にする。
次に、図6のSTEP2に示されるように、前側板部42を、起立揺動操作して、拡張底板部41の前端部から立ち上がった伸展姿勢にする。
次に、図6のSTEP1に示されるように、左右の拡張横側板部43を、荷台外側に向けて揺動操作して、横側板部36と面一又は略面一に並んだ伸展姿勢にすれば、拡張荷台部40が伸展状態に切り換えられる。このように、荷台8は、拡張荷台部40を伸展状態に切り換えることにより、拡張荷台部40の伸展のために、前後長さが伸長した延長状態に切り換わる。

0044

図2に示されるように、荷台8は、延長状態に切り換わると、前後長さの伸長のために、前端部側が後搭乗部空間14aに入り込む状態となる。このとき、後部座席17を格納状態に切り換えておき、且つ、パネル部材15を一列座席状態のための前仕切り位置に移動させておき、荷台8の前端部側が後搭乗部空間14aに入り込むことを可能にする。荷台8の前端部側は、後搭乗部空間14aのうち、後部座席17を格納状態に切り換えて空いた座席用部位(使用状態の後部座席17が存在する部位)に入り込む。背もたれ部17Bが格納位置にある場合、リンク部材23が、側面視で、第一部分が機体側から前方に延びるとともに第二部分が第一部分の前端部から上方に延びて、側面視でL字状に形成された姿勢となっている。そして、荷台8は、前端部が左右のリンク部材23の第一部分と第二部分とにより形成されたL字状の空間部に入り込む。このように、荷台8の幅がリンク部材23の幅よりも広い場合であっても荷台8を前方に位置させることにより、機体の全長を短くすることができる。

0045

シートベルト装置について〕
図4に示されるように、後部座席17に着座する乗員の体を座部17A側に拘束可能なシートベルト装置50が、後部座席17の近傍に備えられている。シートベルト装置50は、後搭乗部14に2つ備えられている。図8図9図11に示されるように、シートベルト装置50には、後部座席17の左右両側に位置するベルトリール51と、後部座席17の左右方向での中央部で、左右のベルトリール51から引き出された各ベルト体52の端部を各別に固定可能な一対のベルトアンカ53と、が備えられている。ベルトリール51は、ベルト体52の繰り出しと巻き取りが可能に構成されている。ベルトアンカ53は、ベルト体52に取り付けられた、孔部を有する端部金具であるフック部52aを係脱可能に構成されている。ベルトアンカ53は、後述する後部側カバー72の下方に位置する横向きの連結ボルトからなる揺動軸57周りに揺動可能に構成されている。

0046

ベルトリール51とベルトアンカ53とのそれぞれは、次のようにして機体フレーム1に固定されている。図8図9図11に示されるように、前後方向で、使用姿勢の後部座席17の後端部と短縮状態の荷台8の前端部との間に相当する箇所で、その下方側に位置する左右の後フレーム部分11Bに亘って横フレーム11Dが一体に固定されている。

0047

横フレーム11Dは、左右の後フレーム部分11Bを貫通して、各後フレーム部分11Bの両横外側にまで延出されている。横フレーム11Dの左右各端部には、ベルトリール51が固定連結されている。各ベルトリール51は、ベルト体52を斜め前方側に引き出し可能であるように、ベルト出入方向を斜め前方上方に向けた姿勢で設けられている。

0048

ベルトアンカ53は、横フレーム11Dに固定した一対のアンカーステー54と、左右のベルト体52の端部を係脱可能な一対のバックル55とを備えている。そして、各アンカーステー54と各バックル55とは連結部材56によって連結され、これらのアンカーステー54と、バックル55と、連結部材56とを備えることでベルトアンカ53が構成されている。

0049

アンカーステー54は、横フレーム11Dの左右方向での中央部に溶接固定したブラケット部材によって構成されている。バックル55は、ベルト体52のフック部52aが差し込まれた状態で、固定、及び、固定解除可能な周知の構造のものである。連結部材56は、ロッド状部分56aの一端側が、アンカーステー54に形成された連結孔54aに対して揺動軸57を介して連結され、揺動軸57の軸心x2周りで上下揺動可能に構成されている。そして、ロッド状部分56aの他端側にバックル55が連結固定されている。

0050

この構造によって、図11に示されるように、バックル55が、使用状態にある後部座席17の左右方向での中央部位置で、座部17Aの座面上方側で背もたれ部17Bの前方側に位置するように、連結部材56のロッド状部分56aが斜め上方へ向けられた状態することができる。これによってベルトアンカ53は、アンカーステー54に対してバックル55を前方上方側に位置させた起立連結姿勢図11の実線)とすることができる。

0051

また、図11に示されるように、ベルトアンカ53は、後部座席17が格納状態であるときに、点検カバー26の一部に形成されている凹部27に、バックル55、及び、連結部材56のロッド状部分56aが入り込む姿勢に姿勢変更可能に構成されている。これによってベルトアンカ53は、起立連結姿勢よりもバックル55を下方側に揺動させて凹部27内に納められた倒伏格納姿勢図11の二点鎖線)とすることができる。

0052

ベルトアンカ53を倒伏格納姿勢とした状態では、後部座席17が格納状態とに切り換えられていて、倒伏格納姿勢にあるベルトアンカ53が存在する凹部27の上側には、延長状態の荷台8の延長部分が搭載された状態となる。後部座席17を格納状態から使用状態とするときは、まず荷台8を短縮状態とし、ベルトアンカ53を起立連結姿勢とした後、後部座席17を使用状態に切り換え操作する。

0053

なお、詳細には説明しないが、前部座席16にもシートベルト装置が設けられている。前部座席16のシートベルト装置も機体フレーム1側の部材に固定して設けられている。

0054

〔仕切り部について〕
左右のメインフレーム11のうちの、立ち上がりフレーム部分11Cと後フレーム部分11Bとに亘る範囲には、図7図10に示されるように、エンジン9が配置されたエンジンルームS1を覆うように、左右の立ち上がりフレーム部分11Cと後フレーム部分11Bとに亘って、遮熱用カバー体である仕切り部25が設けられている。

0055

図13等に示されるように、仕切り部25は、後部座席17の下方で、且つ、エンジン9の上方に設けられている。図8図10図13等に示されるように、仕切り部25は、後部座席17に着座する乗員が足を置く後部ステップ部81の後端部から立ち上がるように連設されている。仕切り部25は、搭乗部7において後部座席17の下方に位置し、且つ、エンジン9の前方に形成された乗員のための足元空間S2とエンジン9等が配置されているエンジンルームS1とを仕切るように構成されている。つまり、仕切り部25は、エンジン9と後部座席17の足元空間S2との間に設けられている。仕切り部25は、その全体が、メインフレーム11に対して着脱可能に構成されている。仕切り部25を取り外すことにより、エンジン9の周辺部が広く露出される。

0056

図7図11図13に示されるように、エンジン9の前端部側には、冷却ファン68が備えられている。冷却ファン68は、エンジン9の動力により駆動される。冷却ファン68は、エンジン9と仕切り部25との間に配置されている。冷却ファン68には、エンジン9の出力軸66から、ベルト伝動機構67を介して動力が伝達される。エンジン9の前下側は下方に開放されており、冷却ファン68は、このエンジン9の前下側を通じて外部から取り込んだ空気を、エンジン9の後方側に向けて流す風を発生させる。つまり、冷却ファン68は、前方から後方に向かう風を発生させるように構成されている。

0057

放熱部位について〕
図8図10図13等に示されるように、仕切り部25には、熱を放散可能な放熱部位69が形成されている。仕切り部25の放熱部位69は、後部座席17の足元空間S2とエンジン9との間に設けられている。放熱部位69は、仕切り部25における足元空間S2側の面を形成する多数の凸条体により構成されている。具体的には、各凸条体は、夫々、縦向きの細長リブであり、それら細長いリブを横並びにして放熱部位69を構成している。言い換えれば、放熱部位69は、フィン状に構成されている。放熱部位69は、後部座席17の座部17Aの前端部よりも前方に位置している。放熱部位69は、仕切り部25の前面側に形成されている。図10に示されるように、仕切り部25における放熱部位69の機体横方向の範囲は、後部座席17の座部17Aの機体横方向の範囲と重複している。図7図13等から理解されるように、放熱部位69の裏面には、冷却ファン68の風が当たるようになっている。

0058

点検口、及び、点検カバーについて〕
図7図10等に示されるように、仕切り部25のうち、左右の後フレーム部分11B同士の間に相当する箇所には、上下向きに開口された点検口71が設けられ、点検口71を閉塞する閉塞状態と点検口71を開放する開放状態とに切り換え可能に構成されている点検カバー26が備えられている。点検カバー26は、仕切り部25における部分的に開閉可能な蓋カバー部分を構成している。点検カバー26を含めて仕切り部25は、エンジン9の周囲(前方、両横側方、上方)を覆うボンネットとしての機能を備えている。点検カバー26は、点検口71に対して着脱可能に構成されている。点検カバー26の左右幅は、エンジン9の左右幅よりも大きく形成されている。点検カバー26には、点検カバー26の上面よりも上方に突出する突片からなる着脱用の板状の把手部70が備えられている。

0059

図1に示されるように、後部座席17が使用状態であり、且つ、荷台8が短縮状態である場合には、後部座席17が、エンジン9の直上に位置している。図2に示されるように、後部座席17が格納状態であり、且つ、荷台8が延長状態である場合には、荷台8が、エンジン9の上方に位置している。このため、通常は、点検口71を閉塞している点検カバー26は、後部座席17や荷台8の下に隠れている。

0060

一方、図3に示されるように、後部座席17が格納状態であり、且つ、荷台8が短縮状態である場合には、エンジン9の直上空間、すなわち、点検口71を閉塞している閉塞状態の点検カバー26が露出されるように構成されている。つまり、後部座席17の座部17Aや荷台8の前部が、点検カバー26の上方に存在しない状態であるときに、図8図9に示されるように、把手部70を操作して点検カバー26を開ければ、エンジン9の直上箇所において開口している点検口71が開放された状態にして、エンジンルームS1に収容されているエンジン9、走行ミッション10等の点検修理を容易に行うことが可能である。

0061

図7図9図11等に示されるように、点検カバー26には、後部座席17の格納状態において、シートベルト装置50のベルトアンカ53を収容可能な凹部27が形成されている。説明を加えると、仕切り部25の点検カバー26の一部に形成されている凹部27には、シートベルト装置50のベルトアンカ53を倒伏格納姿勢としたときに、ベルトアンカ53を格納することが可能となっている。

0062

点検カバー26を有する仕切り部25は、後部座席17の座部17Aを支持するシート取付フレーム19よりも下方側に位置する状態で、左右の立ち上がりフレーム部分11Cや左右の後フレーム部分11Bに固定されている。後部座席17を回動可能に支持するための取付金具20や、左右のリンク部材23の取付部22は、仕切り部25の外側に位置する状態で、仕切り部25を貫いて左右の各メインフレーム11に取り付けられている。

0063

〔後部側カバーについて〕
図7図9図11等に示されるように、点検カバー26の後部側には、後部側カバー72が備えられている。点検カバー26、及び、後部側カバー72は、仕切り部25の一部を構成している。後部側カバー72は、仕切り部25における点検カバー26の後部側に位置する部位となっている。仕切り部25の上面側に形成される凹部27は、点検カバー26と後部側カバー72とに亘って形成されている。揺動軸57は、後部側カバー72の下方に位置している。倒伏格納姿勢のベルトアンカ53は、凹部27内において後部側カバー72を貫通する状態で配置されている。具体的には、ベルトアンカ53の連結部材56のロッド状部分56aが、後部側カバー72に形成されたスリット73に挿通されるようになっている。

0064

点検カバー26は、エンジン9の後部側の上方を覆っている。点検カバー26の後端部と後部側カバー72の前端部とは重複している。後部側カバー72は、可撓性を有する部材から構成され、例えば、ゴム製とされている。後部側カバー72は、エンジン9、走行ミッション10、排気管74のエギゾーストパイプ76付近の上方に位置している。後部側カバー72により、荷台8を短縮状態にした際や、荷台8をダンプ状態にした際に、上方からエンジンルームS1に水が浸入することを防止できる。

0065

〔電装部品について〕
図7図12図14に示されるように、エンジン9の近傍には、バッテリ(図示なし)や電装部品80が配置されている。バッテリは、後部サイドカバー78内に収容されている。後部サイドカバー78には通気網が形成され、外部との間で空気の通流が可能となっている。電装部品80としては、リレーボックス85、及び、ヒューズボックス84が備えられている。リレーボックス85とヒューズボックス84とは、互いに前後に隣接して並べて配置されている。電装部品80は、金属製の取付ブラケット83(「ブラケット」に相当)を介して後フレーム部分11Bに取り付けられている。

0066

取付ブラケット83は、正面視で、下向きに開口するU字状に形成されている。取付ブラケット83は、後フレーム部分11Bに取り付けられ、エンジン9から離れる側に延出されている。取付ブラケット83におけるエンジン9から離れる側の端部に、電装部品80が取り付けられている。説明を加えると、取付ブラケット83の内縦部は、後フレーム部分11Bに取り付けられ、内縦部の上端部から横延出部が外側に延出され、横延出部の外端部から、電装部品80を取り付ける外縦部が下方に向けて延出されている。

0067

取付ブラケット83により形成される空間には、ハーネス89が配索されている。ハーネス89は、リレーボックス85、ヒューズボックス84、エンジン9等に接続されている。電装部品80の機体右横外側には、電装部品80の機体横外側を保護する外側カバー82が備えられている。外側カバー82は、可撓性を有し、例えばゴム製とされている。

0068

また、図7に示されるように、エンジン9には、エンジン9の排気を排出する排気管74が接続されている。排気管74には、エンジン9のエンジン9の左側部側に備えられているエギゾーストマニホールド75と、前後方向に沿って延びるエギゾーストパイプ76と、前後方向に沿って延びるマフラ77と、が設けられている。エンジン9の駆動により、エンジン9から排出されるエギゾーストマニホールド75、エギゾーストパイプ76、及び、マフラ77は、高温となる。

0069

図7に示されるように、電装部品80であるヒューズボックス84、及び、リレーボックス85は、後部座席17の座部17Aの下方において、高温となるエンジン9、エギゾーストマニホールド75、及び、エギゾーストパイプ76の左側方箇所に位置している。電装部品80であるヒューズボックス84、及び、リレーボックス85と、エンジン9、エギゾーストマニホールド75、及び、エギゾーストパイプ76との間には、遮蔽カバー86の遮蔽部87が配置されている。すなわち、遮蔽カバー86の遮蔽部87が、エンジン9、及び、エギゾーストマニホールド75と、電装部品80との間を遮蔽している。これにより、電装部品80にエンジン9やエギゾーストマニホールド75の輻射熱が及びにくくなっている。

0070

図13等に示されるように、エンジン9と電装部品80との間は、例えばゴム製の可撓性を有する遮蔽カバー86が配置されている。遮蔽カバー86が、可撓性を有しているので、劣化等が生じた場合に、交換等の作業を容易に行うことができる。遮蔽カバー86は、取付ブラケット83を介して、後フレーム部分11Bに支持されている。遮蔽カバー86には、エンジン9と電装部品80との間を遮蔽する遮蔽部87と、遮蔽部87の後端部側に連設される後側導風部88が備えられている。後側導風部88は、遮蔽部87の後端部からエンジン9から離れる側に延出されている。

0071

電装部品80は、外側カバー82、遮蔽カバー86により、横外面側、横内面側、上面側、後面側の空間が覆われている。つまり、外側カバー82、遮蔽カバー86、及び、仕切り部25により、電装部品80を収容する収容ボックスが形成されている。

0072

図12等に示されるように、遮蔽部87の前端部は、冷却ファン68よりも後方に位置している。また、電装部品80の前端部、すなわち、リレーボックス85の前端部は、遮蔽カバー86の遮蔽部87の前端部よりも後方に位置している。これにより、冷却ファン68により発生する風が、エンジン9の側部に沿って流れる成分と、遮蔽部87によって分岐されて、電装部品80側に流れる成分と、に分岐される。冷却ファン68により発生される風は、遮蔽カバー86により電装部品80側に案内され、冷却ファン68の風により、電装部品80の冷却が行われる。つまり、遮蔽カバー86は、エンジン9の熱を遮蔽する遮熱機能と、冷却ファン68の風を電装部品80側に案内するガイド機能と、を備えている。

0073

このように、電装部品80とエンジン9との間を、遮蔽カバー86により遮蔽し、冷却ファン68の風を利用して冷却するようにしているため、電装部品80をエンジン9の近傍に配置しながら、エンジン9の熱から電装部品80を保護可能となり、電装部品80の劣化を好適に回避できる。

0074

〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。

0075

(1)上記実施形態では、遮蔽カバー86に後側導風部88が備えられているものが例示されているが、このような後側導風部88が備えられていない遮蔽カバー86であってもよい。

0076

(2)上記実施形態では、電装部品80がエンジン9の左側に配置されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、電装部品80が、エンジン9の前側、右側、後側、上側、または、下側に配置されていてもよい。この場合、遮蔽カバー86の遮蔽部87は、電装部品80とエンジン9との間を遮蔽する箇所に配置される。

0077

(3)上記実施形態では、リレーボックス85とヒューズボックス84とが前後に隣接して配置されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、リレーボックス85とヒューズボックス84とが、上下に、または、左右に隣接して配置されていてもよい。また、リレーボックス85とヒューズボックス84とが、離間して別々の箇所に配置されていてもよい。

0078

(4)上記実施形態では、電装部品80として、リレーボックス85、及び、ヒューズボックス84が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、電子制御装置等の他の電装部品が備えられていてもよい。

0079

(5)上記実施形態では、エンジン9の前端部側に冷却ファン68が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、エンジン9の側部側、または、後端部側に冷却ファン68が備えられていてもよい。また、冷却ファン68が備えられていないものであってもよい。

0080

(6)上記実施形態では、仕切り部25の放熱部位69が、後部座席17の座部17Aの前端部よりも前方に位置しているものが例示されているが、これに限られない。例えば、仕切り部25の放熱部位69が、後部座席17の座部17Aの前端部と前後方向における略同じ箇所、または後部座席17の座部17Aの前端部よりも後方に位置していてもよい。

0081

(7)上記実施形態では、前部座席16と後部座席17とが備えられ、後部座席17側の足元空間S2に放熱部位69が形成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、前部座席16のみが備えられ、後部座席17が備えられていないものであってもよい。この場合、前部座席16の直下にエンジン9を配置し、前部座席16の足元空間とエンジン9とを仕切る仕切り部材に、熱を放散可能な放熱部位69が形成されているとよい。

0082

(8)上記実施形態では、使用状態と格納状態とに状態変更可能に構成されている後部座席17が例示されているが、これに限られない。例えば、メインフレーム11に対して着脱可能な他の後部座席であってもよい。

0083

(9)上記実施形態では、放熱部位69が、多数の縦向きの細長いリブにより構成される凸条体により構成されているものが例示されているが、これに限られない。多数の突起状の凸部により構成される他の放熱部位であってもよい。

0084

(10)上記実施形態では、点検カバー26の後部側に後部側カバー72が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、後部側カバー72が備えられていないものであってもよい。

0085

(11)上記実施形態では、ベルトアンカ53が後部側カバー72を貫通しているものが例示されているがこれに限られない。例えば、ベルトアンカ53が後部側カバー72を貫通していないものであってもよい。

0086

(12)上記実施形態では、点検カバー26と後部側カバー72とに亘ってベルトアンカ53を収容する凹部27が形成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、点検カバー26と後部側カバー72に凹部27が形成されていないものであってもよい。

0087

(13)上記実施形態では、点検カバー26が点検口71に対して着脱可能に構成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、仕切り部25にヒンジを介して取り付けられ、ヒンジを中心に開閉することにより、点検口71を開放状態と閉塞状態とに切り換え可能に構成される他の点検カバーであってもよい。

0088

(14)上記実施形態では、点検カバー26に板状の把手部70が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、点検カバー26にコの字状の他の把手部が備えられていてもよい。

0089

本発明は、上記に例示されている多目的車両の他にも、トラクタ草刈機コンバイン等の各種作業車に利用可能である。

0090

9 :エンジン
11 :メインフレーム(搭載フレーム)
11B :後フレーム部分(前後向きフレーム)
68 :冷却ファン
75 :エギゾーストマニホールド
80 :電装部品
83 :取付ブラケット(ブラケット)
84 :ヒューズボックス
85 :リレーボックス
87 :遮蔽部
88 :後側導風部

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