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技術 竪型締・横射出成形機

出願人 東洋機械金属株式会社
発明者 井上誠
出願日 2015年7月30日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-151213
公開日 2017年2月9日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-030207
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の成形用の型 プラスチック等の射出成形
主要キーワード 横流路 縦流路 通常タイプ ロータリテーブル 電動サーボモータ 横型射出成形機 インサート部品 タイバ
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図面 (7)

課題

安価にして、可動金型昇降動作射出装置の昇降動作を正確に追従させることができる竪型締・横射出成形機を提供する。

解決手段

竪型型締装置2と横型射出装置3の組み合わせをもって竪型締・横射出成形機1を構成する。竪型型締装置1は、トグル機構16の伸長又は収縮に伴って、固定ダイプレート12の上方に配置された可動ダイプレート14が昇降する。横型射出装置3は、昇降板32上に固定され、昇降板32は、竪型締・横射出成形機1の基台部11に対して昇降可能に配置される。竪型型締装置2の固定ダイプレート12と可動ダイプレート14の間、及び、横型射出装置3の基台部31と昇降板32の間に、それぞれボールねじ機構46、41を設け、それぞれのボールねじ機構46、41の回転部にタイミングベルト42を巻き掛ける。

概要

背景

従来、竪型型締装置側方横型射出装置を配置し、水平に配置された金型装置の上面中央部からキャビティ内に溶融樹脂射出充填する竪型締・横射出成形機が知られている(特許文献1の図1参照。)。本構成の竪型締・横射出成形機は、横型型締装置の側方に横型射出装置を配置した横型射出成形機に比べて設置面積を小さくでき、竪型型締装置の上方に竪型射出装置を配置した竪型射出成形機に比べて高さ寸法を小さくでき、しかも横型射出成形機及び竪型射出成形機との間で金型共用できるという利点がある。

特許文献1に記載の竪型締・横射出成形機は、竪型型締装置が、タイバ下端部を固定する基盤と、タイバの上端部に固定された固定盤と、固定盤と基盤の間に配置され、タイバに摺動自在に連結された可動盤と、両端が基盤と可動盤に連結されたトグル機構とからなる。従って、この竪型型締装置は、トグル機構を伸長すると、可動盤が上昇して、固定盤の下面に固定された固定金型と可動盤の上面に固定された可動金型型締され、トグル機構を収縮すると、可動盤が下降して、固定金型と可動金型が型開される。一方、横型射出装置には、加熱筒が水平に取り付けられており、当該加熱筒の先端部には、L字形連結部材を介して射出ノズルが取り付けられている。射出ノズルは、固定盤の上面に備えられた当接部材を用いて固定金型の上面に押し付けられる。また、横型射出装置には、型厚に応じてノズルタッチ面の高さ位置を調整するための昇降機構が備えられている。特許文献1に記載の昇降機構は、横型射出装置の基台と、当該基台の上方に配置された射出機構搭載用の上部プレートと、これら基台と上部プレートの間に設けられたボールねじ機構と、ボールねじ機構の回転部を回転駆動して上部プレート(射出機構)を昇降するサーボモータとから構成されている。

概要

安価にして、可動金型の昇降動作に射出装置の昇降動作を正確に追従させることができる竪型締・横射出成形機を提供する。竪型型締装置2と横型射出装置3の組み合わせをもって竪型締・横射出成形機1を構成する。竪型型締装置1は、トグル機構16の伸長又は収縮に伴って、固定ダイプレート12の上方に配置された可動ダイプレート14が昇降する。横型射出装置3は、昇降板32上に固定され、昇降板32は、竪型締・横射出成形機1の基台部11に対して昇降可能に配置される。竪型型締装置2の固定ダイプレート12と可動ダイプレート14の間、及び、横型射出装置3の基台部31と昇降板32の間に、それぞれボールねじ機構46、41を設け、それぞれのボールねじ機構46、41の回転部にタイミングベルト42を巻き掛ける。

目的

本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、安価にして、可動金型の昇降動作に射出機構の昇降動作を正確に追従させることができる竪型締・横射出成形機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

金型装置を備えた竪型型締装置と、加熱筒を備え、前記竪型型締装置の側方に配置された横型射出装置と、成形機基台部に対して前記横型射出装置を昇降させる昇降機構を備えた竪型締・横射出成形機において、前記竪型型締装置は、水平に配置された固定ダイプレートに対して摺動自在に垂直保持された複数本タイバと、前記固定ダイプレートの上方において前記タイバの上端部に固定され、前記固定ダイプレートと対向に配置された可動ダイプレートと、前記固定ダイプレートの下方において前記タイバの下端部に固定され、前記固定ダイプレートと対向に配置された可動プラテンと、両端が前記固定ダイプレートと前記可動プラテンとに連結されたトグル機構と、前記固定ダイプレートの上面に固定された固定金型と、前記可動ダイプレートの下面に固定された可動金型を備え、前記横型射出装置は、型締された金型内樹脂射出する前記加熱筒を備え、前記昇降機構は、前記基台部と、前記基台部に設けられた昇降板と、前記昇降板上に固定された前記横型射出装置と、前記基台部と前記昇降板との間に配置され、回転部を回転駆動することにより、前記基台部に対して前記昇降板を昇降動作させる第1のボールねじ機構と、前記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートの間に配置され、前記可動ダイプレートの昇降動作を回転部の回転運動に変換する第2のボールねじ機構と、前記第2のボールねじ機構の回転部の回転を前記第1のボールねじ機構の回転部に伝達する動力伝達部材を備えることを特徴とする竪型締・横射出成形機。

請求項2

前記固定ダイプレートにロータリテーブルを回転自在に備え、当該ロータリテーブル上に前記固定金型を固定したことを特徴とする請求項1に記載の竪型締・横射出成形機。

請求項3

前記横型射出装置の両側に、2組の前記昇降機構を対称に配置したことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の竪型締・横射出成形機。

請求項4

前記動力伝達部材として、前記第1のボールねじ機構の回転部に取り付けられた第1のプーリと、前記第2のボールねじ機構の回転部に取り付けられた第2のプーリと、これら第1及び第2のプーリに巻き掛けられたタイミングベルトを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の竪型締・横射出成形機。

請求項5

前記可動金型の上面にホットランナブロックを取り付け、前記ホットランナブロックの下面に形成された溶融樹脂射出口を前記金型装置に形成されたキャビティに連通すると共に、前記ホットランナブロックの側面に形成された溶融樹脂の注入口に、前記加熱筒の先端に取り付けられた射出ノズル所要押圧力で押し当て、これらホットランナブロックと射出ノズルを着脱可能に固定したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の竪型締・横射出成形機。

技術分野

0001

本発明は、竪型型締装置横型射出装置の組み合わせからなる竪型締・横射出成形機係り、特に、横型射出装置の昇降機構に関する。

背景技術

0002

従来、竪型型締装置の側方に横型射出装置を配置し、水平に配置された金型装置の上面中央部からキャビティ内に溶融樹脂射出充填する竪型締・横射出成形機が知られている(特許文献1の図1参照。)。本構成の竪型締・横射出成形機は、横型型締装置の側方に横型射出装置を配置した横型射出成形機に比べて設置面積を小さくでき、竪型型締装置の上方に竪型射出装置を配置した竪型射出成形機に比べて高さ寸法を小さくでき、しかも横型射出成形機及び竪型射出成形機との間で金型共用できるという利点がある。

0003

特許文献1に記載の竪型締・横射出成形機は、竪型型締装置が、タイバ下端部を固定する基盤と、タイバの上端部に固定された固定盤と、固定盤と基盤の間に配置され、タイバに摺動自在に連結された可動盤と、両端が基盤と可動盤に連結されたトグル機構とからなる。従って、この竪型型締装置は、トグル機構を伸長すると、可動盤が上昇して、固定盤の下面に固定された固定金型と可動盤の上面に固定された可動金型型締され、トグル機構を収縮すると、可動盤が下降して、固定金型と可動金型が型開される。一方、横型射出装置には、加熱筒が水平に取り付けられており、当該加熱筒の先端部には、L字形連結部材を介して射出ノズルが取り付けられている。射出ノズルは、固定盤の上面に備えられた当接部材を用いて固定金型の上面に押し付けられる。また、横型射出装置には、型厚に応じてノズルタッチ面の高さ位置を調整するための昇降機構が備えられている。特許文献1に記載の昇降機構は、横型射出装置の基台と、当該基台の上方に配置された射出機構搭載用の上部プレートと、これら基台と上部プレートの間に設けられたボールねじ機構と、ボールねじ機構の回転部を回転駆動して上部プレート(射出機構)を昇降するサーボモータとから構成されている。

先行技術

0004

特許第5349139号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、本願の出願人は、竪型締・横射出成形機を、インサート成形品の製造に適したロータリテーブル式射出成形機として利用することを検討している。ロータリテーブル式射出成形機を用いてインサート成形品を製造する場合には、金型装置へのインサート部品の供給や金型装置からのインサート成形品の取り出しを容易にするため、作業台であるロータリテーブルを固定盤に取り付けて、竪型型締装置の高さ方向の中央部分に配置することが求められる。

0006

即ち、竪型締・横射出成形機をロータリテーブル式射出成形機として利用する場合、竪型型締装置の構成は、固定盤に複数本のタイバを摺動自在に垂直保持し、固定盤の上方においてタイバの上端部に可動盤を固定すると共に、固定盤の下方においてタイバの下端部に可動プラテンを固定し、トグル機構の両端を固定盤と可動プラテンに連結したものとなる。従って、本構成の竪型型締装置は、トグル機構を伸長すると、可動盤及び可動プラテンが下降して、固定盤の上面に固定された固定金型と可動盤の下面に固定された可動金型が型締され、トグル機構を収縮すると、可動盤及び可動プラテンが上昇して、固定金型と可動金型が型開される。この場合において、可動金型の上面中央部からキャビティ内に溶融樹脂を射出・充填しようとすると、竪型締・横射出成形機には、可動金型の昇降に同期して横型射出装置を昇降させるための昇降機構を備える必要がある。

0007

特許文献1に記載の昇降機構は、型厚に応じて射出機構の高さ位置を調整するためのものであり、可動金型の動きに射出機構を追従させるものではないので、サーボモータを用いて射出機構を昇降させても特別な問題は生じない。しかしながら、トグル機構を駆動することによって昇降される可動金型の動きは、サーボモータ等を用いてトグル機構の操作部を定速で変位させた場合にも定速では変位せず、使用するトグル機構に特有の動きとなるので、サーボモータを用いて射出機構を昇降し、可動金型の動きに射出機構を追従させることは、実際上困難である。そして、可動金型の動きに射出機構を正確に追従できないと、射出機構に繰り返し過大な力が作用することになるので、竪型締・横射出成形機の寿命に重大な悪影響を与える。

0008

また、特許文献1に記載の昇降機構は、加熱筒の先端部にL字形の連結部材を介して射出ノズルを取り付け、さらには、固定盤の上面に備えられた当接部材を用いて射出ノズルを固定金型の上面に押し付けるので、特殊構造の加熱筒と当接部材とを必要とし、コスト高になるという問題もある。

0009

本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、安価にして、可動金型の昇降動作に射出機構の昇降動作を正確に追従させることができる竪型締・横射出成形機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、前記課題を解決するため、金型装置を備えた竪型型締装置と、加熱筒を備え、前記竪型型締装置の側方に配置された横型射出装置と、成形機の基台部に対して前記横型射出装置を昇降させる昇降機構を備えた竪型締・横射出成形機において、前記竪型型締装置は、水平に配置された固定ダイプレートに対して摺動自在に垂直保持された複数本のタイバと、前記固定ダイプレートの上方において前記タイバの上端部に固定され、前記固定ダイプレートと対向に配置された可動ダイプレートと、前記固定ダイプレートの下方において前記タイバの下端部に固定され、前記固定ダイプレートと対向に配置された可動プラテンと、両端が前記固定ダイプレートと前記可動プラテンとに連結されたトグル機構と、前記固定ダイプレートの上面に固定された固定金型と、前記可動ダイプレートの下面に固定された可動金型を備え、前記横型射出装置は、型締された金型内樹脂を射出する前記加熱筒を備え、前記昇降機構は、前記基台部と、前記基台部に設けられた昇降板と、前記昇降板上に固定された前記横型射出装置と、前記基台部と前記昇降板との間に配置され、回転部を回転駆動することにより、前記基台部に対して前記昇降板を昇降動作させる第1のボールねじ機構と、前記固定ダイプレートと前記可動ダイプレートの間に配置され、前記可動ダイプレートの昇降動作を回転部の回転運動に変換する第2のボールねじ機構と、前記第2のボールねじ機構の回転部の回転を前記第1のボールねじ機構の回転部に伝達する動力伝達部材を備えることを特徴とする。

0011

本構成によると、竪型型締装置を構成する固定ダイプレートと可動ダイプレートの間に第2のボールねじ機構を配置するので、可動ダイプレートの昇降動作を第2のボールねじ機構の回転部の回転運動に変換できる。また、この第2のボールねじ機構の回転部の回転運動を、動力伝達部材を介して、成形機の基台部と昇降板の間に配置された第1のボールねじ機構の回転部に伝達するので、第1のボールねじ機構の回転部を、可動ダイプレートの昇降動作に応じた回転量で回転駆動できる。従って、第1及び第2のボールねじ機構として、同一のリードピッチを有するものを用いれば、第1のボールねじ機構の直進部は、可動ダイプレートの昇降に同期して、可動ダイプレートの昇降量同量だけ昇降される。よって、使用するトグル機構の構成に関係なく、かつ電動サーボモータ等の特別な駆動源やその制御機器を備えることなく、横型射出装置の昇降動作を可動金型の昇降動作に確実に追従させることができて、横型射出装置の破損を防止することができる。

0012

また本発明は、前記構成の竪型締・横射出成形機において、前記固定ダイプレートにロータリテーブルを回転自在に備え、当該ロータリテーブル上に前記固定金型を固定したことを特徴とする。

0013

本構成によると、竪型型締装置にロータリテーブルを備えるので、竪型締・横射出成形機をインサート成形品の製造に好適なロータリテーブル式射出成形機として利用できる。また、固定ダイプレートにロータリテーブルを備え、当該ロータリテーブル上に固定金型を固定するので、成形運転中に固定金型が昇降せず、金型装置へのインサート部品の供給及び金型装置からのインサート成形品の取り出しを容易かつ安全に行うことができる。

0014

また本発明は、前記構成の竪型締・横射出成形機において、前記横型射出装置の両側に、2組の前記昇降機構を対称に配置したことを特徴とする。

0015

本構成によると、横型射出装置の両側に2組の加熱筒昇降機構を対称に配置するので、可動ダイプレートの昇降動作に応じて昇降板の左右を均等に昇降でき、横型射出装置の昇降動作を安定なものにできる。

0016

また本発明は、前記構成の竪型締・横射出成形機において、前記動力伝達部材として、前記第1のボールねじ機構の回転部に取り付けられた第1のプーリと、前記第2のボールねじ機構の回転部に取り付けられた第2のプーリと、これら第1及び第2のプーリに巻き掛けられたタイミングベルトを用いることを特徴とする。

0017

本構成によると、前記動力伝達部材として、プーリに巻き掛けられたタイミングベルトを用いるので、歯車機構等の他の動力伝達機構を用いる場合に比べて、動作信頼性が高い竪型締・横射出成形機を安価に製造できる。

0018

また本発明は、前記構成の竪型締・横射出成形機において、前記可動金型の上面にホットランナブロックを取り付け、前記ホットランナブロックの下面に形成された溶融樹脂の射出口を前記金型装置に形成されたキャビティに連通すると共に、前記ホットランナブロックの側面に形成された溶融樹脂の注入口に、前記加熱筒の先端に取り付けられた射出ノズルを所要押圧力で押し当て、これらホットランナブロックと射出ノズルを着脱可能に固定したことを特徴とする。

0019

本構成によると、ホットランナブロックの側面に射出ノズルを押し当てるので、一般的な射出成形機に備えられている汎用の加熱筒及び射出ノズルを用いることができ、竪型締・横射出成形機を安価に実施できる。また、ホットランナブロックの側面に射出ノズルを所要の押圧力で押し当てた状態で固定するので、ホットランナブロックに対する射出ノズルの押圧状態を安定に保つことができ、樹脂漏れ等を生じない動作安定性に優れた竪型締・横射出成形機とすることができる。

発明の効果

0020

本発明の竪型締・横射出成形機は、竪型型締装置の固定ダイプレートと可動ダイプレートの間、及び、成形機の基台部と昇降板の間にそれぞれボールねじ機構を配置し、各ボールねじ機構の回転部を動力伝達部材を介して連結したので、電動サーボモータ等の特別な駆動源やその制御機器を備えることなく、横型射出装置の昇降動作を可動金型の昇降動作に確実に追従させることができる。また、一般的な加熱筒及び射出ノズルを用いることができるので、竪型締・横射出成形機を安価に実施できる。

図面の簡単な説明

0021

実施の形態に係る竪型締・横射出成形機の型締状態の正面図である。
実施の形態に係る竪型締・横射出成形機の型開状態の正面図である。
実施の形態に係る竪型締・横射出成形機のホットランナブロックと射出ノズルの突き当て状態を示す拡大図である。
実施の形態に係る竪型締・横射出成形機の昇降機構の構成を模式的に示す斜視図である。
トグル機構の動作特性を示すグラフ図である。
他の実施の形態に係る竪型締・横射出成形機の型締状態の正面図である。

実施例

0022

以下、本発明に係る竪型締・横射出成形機の実施の形態を、ロータリテーブル式射出成形機に適用した場合を例にとり、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載する実施の形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲をその記載の範囲内に限定するものではない。従って、本発明は、実施の形態に種々の変更を加えて実施することができる。

0023

図1及び図2に示すように、実施の形態に係る竪型締・横射出成形機1は、竪型型締装置2と、竪型型締装置2の側方に配置された横型射出装置3と、可動金型の昇降動作に同期して横型射出装置3を昇降させる昇降機構4とから主に構成される。

0024

竪型型締装置2は、図1及び図2に示すように、基台部11と、基台部11に固定されて水平に配置された固定ダイプレート12と、固定ダイプレート12の外周部分に摺動自在に垂直保持された複数本のタイバ13と、固定ダイプレート12の上方においてタイバ13の上端部に固定された可動ダイプレート14と、固定ダイプレート12の下方においてタイバ13の下端部に固定された可動プラテン15と、両端が固定ダイプレート12と可動プラテン15とに連結されたトグル機構16を備えている。可動ダイプレート14及び可動プラテンは、固定ダイプレート12と対向に配置される。

0025

固定ダイプレート12には、ロータリテーブル17が回転可能に備えられており、当該ロータリテーブル17の上面の回転軸17a(複数のタイバ13の1本)を中心とする点対称の位置には、2つの固定金型18a、18bが固定されている。ロータリテーブル17は、回転軸17aに連結された図示しない駆動源、例えば電動サーボモータを駆動することにより、180度ずつ間欠的に回転駆動される。これに対して、可動ダイプレート14の下面には、ロータリテーブル17上に固定された2つの固定金型18a、18bの1つ(図1及び図2の例では、ロータリテーブル17の右側に移動された固定金型18a)と型締される可動金型19が固定されている。ロータリテーブル17を180度ずつ間欠的に回転駆動することにより2つの固定金型18a、18bは、可動金型19と対向する位置、又は、可動金型19から離隔した位置に交互に移動される。従って、可動金型19から離隔した位置に移動された固定金型18bに対してインサート部品の供給を行った後、当該固定金型を交互に可動金型19と対向する位置まで移動して溶融樹脂の射出・充填を行うことにより、所要のインサート成形品を製造することができる。

0026

可動金型19の上面には、図3に拡大して示すように、ホットランナブロック20が取り付けられている。ホットランナブロック20には、側面に貫通する横流路21と、下面に貫通する縦流路22とが一連に形成されており、横流路21の開放端が溶融樹脂の注入口、縦流路22の開放端が溶融樹脂の射出口になっている。溶融樹脂の注入口には、加熱筒34の先端部に備えられた射出ノズル35が押し当てられる。従って、加熱筒34から供給される溶融樹脂は、ホットランナブロック20の横流路21及び縦流路22を通してキャビティ内に射出・充填される。なお、ホットランナブロック20と射出ノズル35とは、図示しないボルト等を用いて着脱可能に固定される。これにより、ホットランナブロック20に対する射出ノズル35の押し当て状態を安定に保つことができるので、樹脂漏れ等の不都合の発生を未然に防止できる。

0027

トグル機構16は、複数のリンク部材の組み合わせからなる倍力装置であって、これら複数のリンク部材の連結部に設けられたクロスヘッド16aには、ロッド部材16bを介して図示しない駆動源、例えば油圧シリンダ又は電動サーボモータ等が連結されている。トグル機構16は、このように構成されているので、図示しない駆動源を駆動し、ロッド部材16bを介してクロスヘッド16aを上向きに付勢すると、図1に示すように、トグル機構16が伸長して、可動ダイプレート14及び可動プラテン15が一体となって下降する。これにより、固定金型18a、18bの1つと可動金型19とが型締される。これに対して、ロッド部材23を介してクロスヘッド16aを下向きに付勢すると、図2に示すように、トグル機構16が収縮して、可動ダイプレート14及び可動プラテン15が一体となって上昇する。これにより、固定金型18a、18bの1つと可動金型19とが型開される。

0028

横型射出装置3は、加熱筒34と、当該加熱筒34の先端部に取り付けられた射出ノズル35を備えている。

0029

加熱筒34は、外周部にバンドヒータ等の加熱体を備えた円筒体であって、その内部空間内には、図示しないスクリュが回転自在かつ前後進自在に収納されている。横型射出装置3には、加熱筒34の末端側から加熱筒34内に原料樹脂を供給する原料樹脂供給部と、スクリュを回転駆動するスクリュ回転部と、スクリュを加熱筒34の長さ方向に前後進駆動するスクリュ前後進部が備えられている。従って、スクリュ回転部を駆動して加熱筒34内でスクリュを回転駆動すると、原料樹脂供給部から加熱筒34内に原料樹脂が自動的に供給される。加熱筒33内に供給された原料樹脂は、加熱体の発熱やスクリュの回転に伴う剪断発熱等によって可塑化されると共に、スクリュの送り作用によって順次射出ノズル34の先端側に移送される。そして、スクリュの先端部と射出ノズル34の先端部との間の空間内に所定量の溶融樹脂が貯えられると、スクリュ前後進部が駆動されてスクリュが射出ノズル35側に高速前進する。これにより、前記空間内に貯えられた溶融樹脂が射出ノズル35から射出され、ホットランナブロック20の横流路21及び縦流路22を通ってキャビティ内に射出・充填される。

0030

昇降装置4は、図1図2及び図4に示すように、第1のボールねじ機構46と、第2のボールねじ機構41と、これら第1のボールねじ機構46の回転部と第2のボールねじ機構41の回転部とを連結するタイミングベルト42で構成される。

0031

第1のボールねじ機構46は、昇降板32に固定される第1のボールナット47と、第1のボールナット47に螺合され、下端部が竪型締・横射出成形機1の基台部11に回転自在に保持された第1のボールねじ軸48とから構成される。第1のボールねじ軸48の下方部分には、第1のプーリ49が固着されており、この第1のプーリ49が回転駆動されると、その回転方向に応じて、第1のボールねじ軸48に螺合された第1のボールナット47及びこれに固着された昇降板32が、一体的に上昇又は下降される。

0032

なお、図4に示すように、本実施の形態においては、2組の第1のボールねじ機構46が、横型射出装置3を介して対称の位置に設置されている。従って、本実施の形態に係る横型射出装置3は、水平状態を保ったまま昇降板32を安定的に昇降動作させることができる。

0033

第2のボールねじ機構41は、可動ダイプレート14に固定される第2のボールナット43と、当該第2のボールナット43に螺合され、下端部が固定ダイプレート12に回転自在に保持された第2のボールねじ軸44と、第2のボールねじ軸44の下方部分に固着された第2のプーリ45とから構成される。動力伝達部材であるタイミングベルト42は、この第2のプーリ45と上記した第1のプーリ49とに巻き掛けられる。本例の加熱筒昇降機構4は、動力伝達部材として、タイミングベルトを用いるので、歯車機構等の他の動力伝達機構を用いる場合に比べて、動作信頼性が高い竪型締・横射出成形機1を安価に製造できる。但し、加熱筒昇降機構4に適用可能な動力伝達部材は、タイミングベルト42に限定されるものではなく、必要に応じて歯車機構などの他の機構を適用することもできる。

0034

以下、実施の形態に係る竪型締・横射出成形機1の動作について説明する。

0035

上記したように、トグル機構16を伸長すると可動ダイプレート14が下降し、トグル機構16を収縮すると可動ダイプレート14が上昇する。第2のボールねじ機構41を構成する第2のボールナット43は、可動ダイプレート14に固定されているので、可動ダイプレート14と一体となって昇降する。また、第2のボールナット43が昇降すると、その昇降量に応じた回転量だけ、第2のボールねじ機構41を構成する第2のボールねじ軸44及びこれに固着された第2のプーリ45が回転する。この第2のプーリ45の回転は、タイミングベルト42を介して、第1のボールねじ機構46を構成する第1のプーリ49及びこれが固着される第1のボールねじ軸48に伝達される。そして、第1のボールねじ軸48が回転すると、その回転量に応じた昇降量だけ第1のボールナット37及びこれが固着された昇降板32が昇降する。従って、第1及び第2のボールねじ軸48、44のリードピッチ及び第1及び第2のプーリ49、45の直径を等しくしておけば、トグル機構16によって昇降される可動ダイプレート14の動作に昇降板32の昇降を正確に追従させることができ、横型射出装置3の破損を防止できる。

0036

即ち、トグル機構16を駆動することによって昇降される可動金型19の動きは、クロスヘッド16aを定速で変位させた場合にも定速では変位せず、図5に示すような、使用するトグル機構に特有の動きとなる。なお、図5縦軸はクロスヘッド16aの変位量を示すロッドストロークであり、横軸は可動金型19の変位量を示すプラテンストロークである。図5から明らかなように、トグル機構16を駆動したとき、可動金型19はタンジェント曲線を描くように変位するので、例えば電動サーボモータとボールねじ機構との組み合わせからなる昇降機構4を用いて、横型射出装置3の昇降を可動金型19の動作に正確に追従させることは、高性能の制御機器を用いたとしても実際上困難である。これに対して、実施の形態に係る竪型締・横射出成形機1は、可動金型19の変位を第1及び第2のボールねじ機構46、41の回転量に変換し、更には、第1のボールねじ機構46の変位に変換して昇降板32に伝達するので、可動金型19が直線的に変位しなくとも、横型射出装置3の昇降を可動金型19の動作に正確に追従させることができる。

0037

なお、上記の実施の形態は、ロータリテーブル式射出成形機を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、図6に示すように、ロータリテーブルを有しない通常タイプの竪型締・横射出成形機にも適用することができる。図6に示す通常タイプの竪型締・横射出成形機は、ロータリテーブルを有しないことを除いてロータリテーブル式射出成形機1と構成が同じであるため、重複を避けるため、図6図1及び図2と対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。

0038

1竪型締・横射出成形機
2竪型型締装置
3横型射出装置
4昇降機構
11基台部
12固定ダイプレート
13タイバ
14可動ダイプレート
15可動プラテン
16トグル機構
17ロータリテーブル
18a、18b固定金型
19可動金型
20ホットランナブロック
32昇降板
33射出ユニット
34加熱筒
35射出ノズル
41 第2のボールねじ機構
42タイミングベルト
43 第2のボールナット
44 第2のボールねじ軸
45 第2のプーリ
46 第1のボールねじ機構
47 第1のボールナット
48 第1のボールねじ軸
49 第1のプーリ

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