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技術 シェル取付け構造および体位固定シェルシステム

出願人 エンジニアリングシステム株式会社
発明者 沼野真澄藤本和士海沼義則
出願日 2015年7月28日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-148908
公開日 2017年2月9日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-029184
状態 特許登録済
技術分野 放射線治療装置
主要キーワード ピン差込孔 ピーク線 差込ピン 封鎖板 段付きピン ピーク位置近傍 取付けピン 光子線
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

粒子線治療に用いるのに適したシェル取付け構造を備えた体位固定シェルステムを提供すること。

解決手段

シェル取付け構造においては、ベースプレート2のシェル取付け面24に頭部用シェル3のシェル枠32の一定厚さの枠板部分35を位置決めした状態で重ね合わせる。この上に、一定厚さの差込型押さえ板4を重ね合わせて、両側の段付きピン26によって差込型押さえ板4を枠板部分35に押さえ付ける。シェル枠32のピン孔36は、ベースプレート2の側のピン25によって封鎖される。シェル取付け部分においては、ベースプレート2の側端面23に直交する断面の状態が、側端面に沿った方向の各位置において実質的に均一であり、各位置を通過する粒子線吸収線量の変動を抑制できる。

概要

背景

放射線治療等において患者被験者の頭部等を固定するために用いる体位固定シェル熱可塑性樹脂からなるネット状のシート素材から形成されている。治療台等の天板に固定したベースプレートに患者等を載せ、熱を加えて軟化させた状態のシェルを患者の頭部に押し付けて型を取り、型取りした後のシェルを用いて患者の頭部等を、移動しないようにベースプレートに固定している。このような体位固定シェルシステム非特許文献1に開示されている。

一般的に使用されている頭部あるいは頭頸部用の体位固定シェルシステムでは、頭部あるいは頭頸部を包むように型取りしたシェルを配置し、その両端縁を頭尾方向に延びる状態でベースプレートの側に固定している。

概要

粒子線治療に用いるのに適したシェル取付け構造を備えた体位固定シェルシステムを提供すること。シェル取付け構造においては、ベースプレート2のシェル取付け面24に頭部用シェル3のシェル枠32の一定厚さの枠板部分35を位置決めした状態で重ね合わせる。この上に、一定厚さの差込型押さえ板4を重ね合わせて、両側の段付きピン26によって差込型押さえ板4を枠板部分35に押さえ付ける。シェル枠32のピン孔36は、ベースプレート2の側のピン25によって封鎖される。シェル取付け部分においては、ベースプレート2の側端面23に直交する断面の状態が、側端面に沿った方向の各位置において実質的に均一であり、各位置を通過する粒子線吸収線量の変動を抑制できる。

目的

本発明の課題は、このような点に鑑みて、粒子線治療に用いるのに適したシェル取付け構造、および、当該シェル取付け構造を備えた体位固定シェルシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

粒子線治療において治療台の天面に設置したベースプレートに載せた患者の頭部、その他の部位を固定するために用いる体位固定シェルを前記ベースプレートに取り付けるシェル取付け構造であって、前記ベースプレートの両側の側端面に形成した一定幅の平面からなるシェル取付け面と、前記体位固定シェルの両側の縁端部に固定した板状のシェル枠に形成した、前記シェル取付け面よりも広い幅で一定厚さの長方形平板からなる枠板部分と、前記枠板部分を前記シェル取付け面に位置決めして重ね合わせる位置決め部と、前記側端面と同一幅で前記枠板部分よりも長い一定厚さの長方形平板からなる押さえ板と、前記シェル取付け面との間に前記枠板部分を挟んだ状態の前記押さえ板を、前記側端面に位置決めして取付ける取り付け部と、を有しており、前記位置決め部は、前記枠板部分をその厚さ方向に貫通しているピン孔と、このピン孔に差し通し可能であり、前記シェル取付け面から前記枠板部分の厚さに対応する突出高さを有する位置決めピンとを備え、前記シェル取付け面に対して、前記ピン孔に前記位置決めピンが差し通されて前記ピン孔が封鎖された状態で、前記シェル枠の前記枠板部分が重ね合わされ、前記押さえ板が前記枠板部分に重ね合わされて前記側端面に取り付けられることを特徴とするシェル取付け構造。

請求項2

前記取付け部は、前記シェル取付け面において、前記枠板部分の長さよりも広い間隔で配置された一対の取付けピンと、前記押さえ板における一方の長辺縁において、前記一対の取付けピンに対応する間隔の位置に形成され、各取付けピンを差し込み可能な一対のピン差込溝と、を備えており、前記取付けピンは、前記シェル取付け面から突出している脚部と、当該脚部の先端に形成された段付き頭部とを備え、前記押さえ板を前記シェル取付け面に沿ってスライドさせて、ピン差込溝に前記取付けピンを差し込むと、前記段付き頭部は、前記押さえ板における前記ピン差込溝を取り囲む凹状の溝内周縁部分に対して厚さ方向の外側から係合して、当該押さえ板と前記シェル取付け面との間に、前記シェル枠の前記枠板部分が挟まれ、前記押さえ板の外側表面と前記段付き頭部の先端面が同一平面上に位置する状態が形成される請求項1に記載のシェル取付け構造。

請求項3

前記取付け部は、前記シェル取付け面において、前記枠板部分の長さよりも広い間隔で配置された一対の取付けピンと、前記押さえ板における前記一対の取付けピンに対応する間隔の位置において、当該押さえ板を厚さ方向に貫通する一対のピン差込孔と、を備えており、前記取付けピンは、前記シェル取付け面から前記ベースプレートに埋め込み固定された脚部と、当該脚部の先端に形成され、前記シェル取付け面から突出している段付き頭部とを備え、前記ピン差込孔は、一方に前記段付き頭部を差し通すことが出来る大きさの大孔部分が形成され、他方には小孔部分が形成された長孔であり、前記ピン差込孔の前記大孔部分に差込ピンを通して、前記押さえ板を、前記差込ピンが前記小孔部分の側に向けて相対的に移動する方向に、スライドさせると、前記取付けピンの前記段付き頭部は、前記押さえ板における前記小孔部分の孔内周縁部分に対して厚さ方向の外側から係合して、当該押さえ板と前記シェル取付け面との間に、前記シェル枠の前記枠板部分が挟まれ、前記押さえ板の外側表面と前記段付き頭部の先端面が同一平面上に位置する状態が形成される請求項1に記載のシェル取付け構造。

請求項4

前記押さえ板における前記側端面に対峙する内側表面には、その長さ方向の両端部分に、前記シェル枠の枠板部分と同一厚さの隙間封鎖板が取り付けられており、前記シェル枠の前記枠板部分を前記シェル取付け面に取り付けた状態において、その両側に形成される前記押さえ板と前記側端面との間の隙間が、前記隙間封鎖板によって封鎖される請求項2または3に記載のシェル取付け構造。

請求項5

粒子線治療において治療台の天面に設置するベースプレートと、ベースプレートに載せた患者の頭部を、移動しないように前記ベースプレートに固定するために用いる体位固定シェルと、を有しており、請求項1ないし4のうちのいずれか一つの項に記載のシェル取付け構造によって、前記体位固定シェルが前記ベースプレートに取り付けられることを特徴とする体位固定シェルシステム

技術分野

0001

本発明は、粒子線治療において、治療台の天面に設置したベースプレートに載せた患者の頭部等の部位を固定するために用いる体位固定シェルを前記ベースプレートに取り付けるシェル取付け構造、および、当該シェル取付け構造を備えた体位固定シェルシステムに関する。

背景技術

0002

放射線治療等において患者、被験者の頭部等を固定するために用いる体位固定シェルは熱可塑性樹脂からなるネット状のシート素材から形成されている。治療台等の天板に固定したベースプレートに患者等を載せ、熱を加えて軟化させた状態のシェルを患者の頭部に押し付けて型を取り、型取りした後のシェルを用いて患者の頭部等を、移動しないようにベースプレートに固定している。このような体位固定シェルシステムは非特許文献1に開示されている。

0003

一般的に使用されている頭部あるいは頭頸部用の体位固定シェルシステムでは、頭部あるいは頭頸部を包むように型取りしたシェルを配置し、その両端縁を頭尾方向に延びる状態でベースプレートの側に固定している。

先行技術

0004

ESFORM製品紹介”、[online]、エンジニアリングシステム株式会社、[平成26年7月24日検索]、インターネット<URL:http://www.esform.com>

発明が解決しようとする課題

0005

ここで、放射線療法には、エックス線またはガンマ線を用いる光子線治療と、重粒子線または陽子線を用いる粒子線治療がある。後者の粒子線治療に使用される重粒子線、陽子線は、患者の体表面での吸収が少なく、患者の深部において線量がピークになる特性(ブラッグピーク)があるので、深部のがん組織ピンポイント破壊でき、周囲の正常組織へのダメージを減らすことができる。

0006

粒子線治療においては、ターゲットのがん組織の位置で正確にブラッグピークが得られるように、粒子線の線量、照射方向などを精度良く制御すると共に、各方向からの粒子線の通過経路均質となるようにすることが必要である。すなわち、図7に示すように、陽子線、重粒子線の線量曲線においては、そのピーク位置近傍の傾きが急峻であるので、ピーク位置でがん組織を破壊できる一方、粒子線が通過する領域に空隙等の不均一な構造部分が存在すると、不均一性に起因して吸収線量が粒子線通過領域に応じて大きく変動するので、ピーク位置がずれてしまう。

0007

このために、患者の頭部等を固定するために用いる体位固定シェルも、光子線治療の場合のようなネット状のシェルではなく、一定厚さの板状のシェルが使用される。しかしながら、シェルをベースプレートに取り付けるためのシェル取付け部分には、空隙等が偏在する不均一な構造部分が存在する。従来においては、シェルの取付け部分の構造は、光子線治療および粒子線治療の何れの場合においても共通の構造が採用されており、シェル取付け部分の構造の不均一性については何ら考慮されていない。

0008

シェルの取付け部分においては、シェルを位置決めするための位置決め孔位置決めピンが配置され、また、位置決めしたシェルをベースプレートに固定するための留め具および留め具の取付け孔が配置される。このために、シェルの取付け部分は、空隙、厚さの異なる素材等が偏在する不均一構造となっている。シェル取付け部分の各部分を通過する粒子線の線量にバラツキが生じ、治療位置に正確にピーク線量が投与されなくなるおそれがある。

0009

本発明の課題は、このような点に鑑みて、粒子線治療に用いるのに適したシェル取付け構造、および、当該シェル取付け構造を備えた体位固定シェルシステムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記の課題を解決するために、本発明は、粒子線治療において治療台の天面に設置したベースプレートに載せた患者の頭部、その他の部位を固定するために用いる体位固定シェルを前記ベースプレートに取り付けるシェル取付け構造であって、
前記ベースプレートの両側の側端面に形成した一定幅の平面からなるシェル取付け面と、
前記体位固定シェルの両側の縁端部に固定した板状のシェル枠に形成した、前記シェル取付け面よりも広い幅で一定厚さの長方形平板からなる枠板部分と、
前記枠板部分を前記シェル取付け面に位置決めして重ね合わせる位置決め部と、
前記側端面と同一幅で前記枠板部分よりも長い一定厚さの長方形平板からなる押さえ板と、
前記シェル取付け面との間に前記枠板部分を挟んだ状態の前記押さえ板を、前記側端面に位置決めして取付ける取り付け部と、
を有しており、
前記位置決め部は、前記枠板部分をその厚さ方向に貫通しているピン孔と、このピン孔に差し通し可能であり、前記シェル取付け面から前記枠板部分の厚さに対応する突出高さを有する位置決めピンとを備え、
前記シェル取付け面に対して、前記ピン孔に前記位置決めピンが差し通されて前記ピン孔が封鎖された状態で、前記シェル枠の前記枠板部分が重ね合わされ、前記押さえ板が前記枠板部分に重ね合わされて前記側端面に取り付けられることを特徴としている。

0011

この構成のシェル取付け構造においては、ベースプレートの側端面におけるシェル取付け面に、体位固定シェルのシェル枠における一定厚さの枠板部分を重ね合わせ、この上に一定厚さの押さえ板が重ね合わされる。また、シェル枠のピン孔は、ベースプレートの側のピンによって封鎖された状態になる。したがって、シェル取付け部分においては、ベースプレートの側端面に直交する断面は、側端面に沿った方向の各位置において実質的に同一厚さで、空隙の無い均一な断面になる。よって、空隙等が偏在する不均一な断面構造を備えた従来の取付け構造とは異なり、各位置を通過する粒子線の吸収線量が変動することを抑制できる。

0012

また、本発明によるシェル取付け構造は、体位固定シェルの側の取付け部分の構造(シェル枠の構造)が光子線治療に用いる場合と同一である。よって、体位固定シェルの側の取付け部分に変更を要しないという利点もある。

0013

ここで、押さえ板を用いて、簡単な操作によって、シェル枠の枠板部分を、ベースプレートの側端面に取り付けることができるように、押さえ板の取付け部は次のように構成することが望ましい。

0014

すなわち、押さえ板の取付け部は、前記シェル取付け面に、前記枠板部分の長さよりも
広い間隔で配置された一対の取付けピンと、前記押さえ板における一方の長辺縁において、前記一対の取付けピンに対応する間隔の位置に形成され、各取付けピンを差し込み可能な一対のピン差込溝とを備えている。前記取付けピンは、前記シェル取付け面から前記ベースプレートに埋め込み固定された脚部と、当該脚部の先端に形成され、前記シェル取付け面から突出している段付き頭部とを備えている。

0015

また、前記押さえ板を前記シェル取付け面に沿ってスライドさせて、前記ピン差込溝に前記取付けピンを差し込むと、前記段付き頭部は、前記押さえ板における前記ピン差込溝を取り囲む凹状の溝内周縁部分に対して厚さ方向の外側から係合して、当該押さえ板と前記シェル取付け面との間に、前記シェル枠の前記枠板部分が挟まれ、前記押さえ板の外側表面と前記段付き頭部の先端面が同一平面上に位置する状態が形成されるようになっている。

0016

押さえ板の取付け部は、一対のピン差込溝の代わりに一対のピン差込孔を備えていても良い。この場合には、ピン差込孔は、一方に前記段付き頭部を差し通すことが出来る大きさの大孔部分が形成され、他方には小孔部分が形成された長孔とされる。

0017

また、前記ピン差込孔の前記大孔部分に差込ピンを通して、前記押さえ板を、前記差込ピンが前記小孔部分の側に向けて相対的に移動する方向に、スライドさせると、前記取付けピンの前記段付き頭部は、前記押さえ板における前記小孔部分の孔内周縁部分に対して厚さ方向の外側から係合して、当該押さえ板と前記シェル取付け面との間に、前記シェル枠の前記枠板部分が挟まれ、前記押さえ板の外側表面と前記段付き頭部の先端面が同一平面上に位置する状態が形成されるようになっている。

0018

次に、前記シェル枠の前記枠板部分を前記シェル取付け面に取り付けた状態において、その両側において前記押さえ板と前記側端面との間に形成される隙間を封鎖するために、前記押さえ板における前記側端面に対峙する内側表面には、その長さ方向の両端部分に、前記シェル枠の枠板部分と同一厚さの隙間封鎖板を取り付けておくことが望ましい。

図面の簡単な説明

0019

本発明を適用した体位固定シェルシステムのベースプレート、体位固定シェルシステムの頭部載置部分、および、c−c線で切断した部分の断面図である。
体位固定シェルシステムの頭部用シェルの取付け構造を示す説明図である。
差込型押さえ板を取付けたベースプレートの頭部載置部分を示す部分斜視図、差込型押さえ板の取付けを示す説明図、差込型押さえ板の正面図、平面図、背面図および断面図である。
スライド型押さえ板を取付けたベースプレートの頭部載置部分を示す部分斜視図、スライド型押さえ板の取付けを示す説明図、スライド型押さえ板の正面図、平面図、背面図および断面図である。
ベースプレートの平面図、正面図、底面図、背面図、右側面図、および左側面図である。
ベースプレートの頭部載置部分を示す部分斜視図、部分平面図および部分側面図である。
粒子線の線量曲線を示すグラフである。

実施例

0020

以下に、図面を参照して、本発明を適用した頭部固定用の体位固定シェルシステムの実施の形態を説明する。なお、本発明は頭部以外の患者の部位を固定するために用いる体位固定シェルシステムにも適用可能である。

0021

図1(a)は本実施の形態に係る体位固定シェルシステムのベースプレートを示す斜視図であり、図1(b)はその頭部固定用のシェル取付け構造を示す部分斜視図であり、図1(c)は図1(b)のc−c線で切断した部分の概略断面図である。体位固定シェルシステム1は、ベースプレート2と、このベースプレート2に取り付けた患者頭部固定用の頭部用シェル3とを備えている。ベースプレート2は、治療台(図示せず)の天面に位置決めされた状態で設置される。

0022

ベースプレート2は一定厚さのカーボン製のプレートであり、広幅の長方形の本体部分21と、この本体部分21の先端側の縁端部の中央部分から伸びている狭い幅の頭部載置部分22とを備えている。頭部用シェル3は、熱可塑性樹脂からなる一定厚さの略長方形の平板状の板部分からなるシェル本体31と、シェル本体31の左右の側縁部に固定した一定幅の長方形の樹脂製のシェル枠32とを備えている。図1(b)においては、患者(図示せず)の頭部の型取りを行った成形後の頭部用シェル3を、ベースプレート2の頭部載置部分22に取り付けた状態を示してある。本例の頭部用シェル3は粒子線治療において患者の頭部を固定するために使用されている一般的なものである。

0023

以下に、頭部用シェル3をベースプレート2に取り付けるためのシェル取付け構造を説明する。図1(b)、(c)に示すように、患者(図示せず)の頭部の形状に対応するように型取りをした後の頭部用シェル3のシェル枠32は、ベースプレート2の先端の頭部載置部分22の幅方向の両側の側端面23に、差込型押さえ板4を用いて、固定されている。

0024

図2はシェル取付け構造の説明図であり、(a)はベースプレート2の頭部載置部分22の側端面23を示す説明図であり、(b)は側端面23に頭部用シェル3のシェル枠32を取付けた状態を示す説明図であり、(c)は差込型押さえ板4を取付けた状態を示す説明図であり、(d)は差込型押さえ板4を取付けるための段付きピンを示す説明図である。

0025

頭部用シェル3のシェル枠32は、図1(c)、図2(b)に示すように、一定厚さの長方形の樹脂製の平板からなる枠板33を備え、この枠板33の上側の長辺縁部には、シェル本体31の縁端部31aが挿入されて接着固定されている差込溝部分34が形成されている。枠板33の差込溝部分34の下側の部分は、ベースプレート2の頭部載置部分22の側端面23の幅(ベースプレートの厚さ)よりも僅かに広い幅寸法の枠板部分35となっている。枠板部分35には、所定の間隔で、その長辺方向に3個の位置決め用円形のピン孔36が厚さ方向に貫通する状態に形成されている。

0026

図2(a)に示すように、ベースプレート2の頭部載置部分22の側端面23は、ベースプレート2の天面2aに直交する平坦な側面であり、この側端面23における頭部用シェル3の枠板部分35に対応する長さ範囲の部分が、シェル取付け面24である。シェル取付け面24には、その長さ方向(頭尾方向)に、所定の間隔で、3個の位置決め用の円形断面のピン25が形成されている。ピン25の間隔は、頭部用シェル3のピン孔36に対応する間隔で形成されている。ピン25の突出高さは、頭部用シェル3の枠板部分35の厚さに対応する寸法であり、その先端は、シェル取付け面24に平行な平坦面となっている。

0027

側端面23におけるシェル取付け面24の長さ方向の両側の部位(頭尾方向の両側の部位)には、それぞれ、押さえ板取付け用の段付きピン26が配置されている。段付きピン26は、図2(d)に示すように、シェル取付け面24から垂直にベースプレート2に埋め込み固定されている小径の脚部26aと、この先端に形成されている頭部26bとを備えている。頭部26bはシェル取付け面24から突出しており、その頭部26bは脚部2
6aよりも太く、その先端側の大径頭部26cに比べて、脚部側の部分が相対的に一回り小径の小径頭部26dとなっている段付き頭部である。

0028

図3(a)は差込型押さえ板4が取り付けられたベースプレート2の頭部載置部分22を示す部分斜視図であり、図3(b)は差込型押さえ板4の取付けを示す説明図であり、図3(c)は差込型押さえ板4の正面図、平面図、背面図および断面図である。

0029

図2図3を参照して説明すると、差込型押さえ板4は、一定厚さの長方形の樹脂製の平板からなる。差込型押さえ板4の幅および長さは、ベースプレート2の頭部載置部分22の側端面23とそれぞれ同一となっている。差込型押さえ板4における長さ方向の両端側の部位には、それぞれ、ピン差込溝41が形成されている。ピン差込溝41の間隔は、段付きピン26と同一間隔である。

0030

図3(c)に示すように、ピン差込溝41は、差込型押さえ板4の下側の長辺縁4aに開口しており、当該長辺縁4aから一定の幅で上方に延び、その上端部分が半円形をしており、全体として逆U字形状をした溝である。

0031

差込型押さえ板4のピン差込溝41に、シェル取付け面24の段付きピン26が下側から差し込まれるように、差込型押さえ板4をシェル取付け面24に取り付けると、図2(d)に示すように、差込型押さえ板4の内側表面4bと、これに対峙するシェル取付け面24との間には一定の隙間が形成される。この隙間寸法は、シェル枠32の枠板部分35の厚さに対応している。

0032

図2(d)、図3(c)を参照して更に説明すると、ピン差込溝41が形成されている差込型押さえ板4の溝内周縁部分は、一定幅で逆U字形状の薄肉内周縁部分42となっている。薄肉内周縁部分42は、差込型押さえ板4における外方に面する外側表面4cから一段窪んだ逆U字状凹部である。この深さは、段付きピン26の頭部の先端側の大径頭部26cの厚さと同一である。

0033

また、ピン差込溝41の開口幅は段付きピン26の小径頭部26dの直径に対応し、当該小径頭部26dのガイド溝として機能する。ピン差込溝41を取り囲む薄肉内周縁部分42の逆U字形状凹部の幅は段付きピン26の大径頭部26cの直径に対応し、当該大径頭部26cのガイド部として機能する。

0034

さらに、ピン差込溝41に段付きピン26を差し込んだ状態において、差込型押さえ板4とシェル取付け面24との間に、シェル枠32の枠板部分35の厚さに対応する隙間ができるように、段付きピン26の突出高さが設定されている。

0035

これに加えて、差込型押さえ板4においては、図2(d)、図3(b)、(c)に示すように、その内側表面4bにおける長さ方向の両端部分に、隙間封鎖板43が貼り付けられえている。隙間封鎖板43の厚さは、シェル枠32の枠板部分35の厚さと同一である。また、一対の隙間封鎖板43の間に、枠板部分35が位置するように、それらの間隔が設定されている。

0036

このように構成されたシェル取付け構造においては、次のようにして、頭部用シェル3がベースプレート2に固定される。まず、図2(a)、(b)に示すように、頭部用シェル3のシェル枠32の枠板部分35を、ベースプレート2の頭部載置部分22の側端面23のシェル取付け面24に位置決めされた状態で重ね合わせる。すなわち、枠板部分35の各ピン孔36に、シェル取付け面24の各ピン25が差し込まれた状態で、枠板部分35をシェル取付け面24に重ね合わせる。これにより、枠板部分35がシェル取付け面2
4に密接し、各ピン孔36が各ピン25によって封鎖される。

0037

次に、図2(c)、図3(b)に示すように、上方から、頭部用シェル3の枠板部分35の両側に位置する段付きピン26に、差込型押さえ板4のピン差込溝41を位置決めする。この状態で、差込型押さえ板4を、シェル枠32の表面に沿って下方にスライドさせる(落とし込む)。差込型押さえ板4は、両側の段付きピン26によってガイドされて、シェル枠32の枠板部分35の表面に重なった状態に取り付けられる。

0038

この結果、図1(c)に示す断面から分かるように、シェル枠32の枠板部分35が、差込型押さえ板4によってベースプレート2の頭部載置部分22のシェル取付け面24に押さえ付けられた状態で固定される。また、シェル枠32の枠板部分35の両側において、差込型押さえ板4とシェル取付け面24との間の隙間は、差込型押さえ板4の内側表面4bに貼り付けた隙間封鎖板43によって封鎖される。

0039

なお、頭部用シェル3をベースプレート2から取り外す場合には、段付きピン26からピン差込溝41が外れるまで、差込型押さえ板4を上方にスライドさせればよい。差込型押さえ板4を側端面23から外すと、頭部用シェル3のシェル枠32をベースプレート2の側端面23から外すことができる。

0040

(押さえ板の別の例)
ここで、頭部用シェル3をベースプレート2に取り付けるために用いる押さえ板としては、上記の差込型押さえ板4の代わりに、図4に示すスライド型押さえ板を用いることもできる。

0041

図4(a)は、スライド型押さえ板が取り付けられたベースプレートの頭部載置部分を示す説明図であり、図4(b)はスライド型押さえ板の取付けを示す説明図であり、図4(c)はスライド型押さえ板の正面図、平面図、背面図および断面図である。

0042

この場合においても、スライド型押さえ板400以外の構造は、上記の場合と同様であり、ベースプレート2の側のシェル取付け面24には、上記構成の一対の段付きピン26が取り付けられている。

0043

スライド型押さえ板400においては、段付きピン26を差し込み可能な位置に、当該押さえ板400の厚さ方向に貫通する一対のピン差込孔401が形成されている。ピン差込孔401は、図4(c)から分かるように、一方に大孔部分402が形成され、他方に小孔部分403が形成された長孔である。大孔部分402は段付きピン26の大径頭部26cを差し通すことのできる大きさであり、小孔部分403は段付きピン26の小径頭部26dを差し通すことのできる大きさである(段付きピン26については図2(d)等を参照のこと)。

0044

また、スライド型押さえ板400における小孔部分403の内周縁部分は、当該小孔部分403を一定幅で取り囲む薄肉の凹状の孔内周縁部分404となっている。この孔内周縁部分404の深さは、段付きピン26の大径頭部26cの厚さに対応している。

0045

ベースプレート2のシェル取付け面24に対して、頭部用シェル3のシェル枠32の枠板部分35を位置決めした状態に重ね合わせる(図2(b)参照)。次に、図4(b)に示すように、ベースプレート2のシェル取付け面24に対して、側方の外側から、スライド型押さえ板400を位置決めする。そして、両側のピン差込孔401の大孔部分402に、段付きピン26が差し通されるように、スライド型押さえ板400をシェル枠32の枠板部分35の表面に重ね合わせる。

0046

しかる後に、スライド型押さえ板400を、段付きピン26が小孔部分403の側に相対的に移動する方向に、スライドさせる。これにより、段付きピン26の大径頭部26cによって、スライド型押さえ板400が枠板部分35に押さえ付けられ、枠板部分35がシェル取付け面24に固定された状態が形成される。

0047

ここで、スライド型押さえ板400においても、その内側表面における両端部分に、隙間封鎖板を貼り付けておくことができる。これにより、シェル取付け面24とスライド型押さえ板400との間にシェル枠32の枠板部分35を挟んだ状態において、枠板部分35の両側に形成される隙間を封鎖することができる。

0048

なお、図5(a)〜(f)は、上記の体位固定シェルシステム1のベースプレート2の一例を示す平面図、正面図、底面図、背面図、左側面図および右側面図である。また、図6(a)は、ベースプレート2における頭部載置部分22を示す部分斜視図であり、図6(b)はその部分平面図であり、図6(c)はその部分側面図である。

0049

1体位固定シェルシステム
2ベースプレート
2a 天面
3頭部用シェル
4差込型押さえ板
4a 長辺縁
4b 内側表面
4c 外側表面
21 本体部分
22 頭部載置部分
23側端面
24 シェル取付け面
25ピン
26段付きピン
26a 脚部
26b 頭部
26c 大径頭部
26d小径頭部
31 シェル本体
31a縁端部
32 シェル枠
33枠板
34差込溝部分
35 枠板部分
36ピン孔
41 ピン差込溝
42薄肉内周縁部分
43 隙間封鎖板
400スライド型押さえ板
401ピン差込孔
402大孔部分
403小孔部分
404 孔内周縁部分

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