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技術 ハイハットの上下動検出装置

出願人 ヤマハ株式会社
発明者 渡邉晴夫竹久英昭宮下慎也
出願日 2015年7月24日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2015-146481
公開日 2017年2月2日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-026877
状態 特許登録済
技術分野 電気楽器 打楽器・各種楽器の組合せ・無属楽器
主要キーワード 丸ナット 電子パッド 本体パイプ 支柱固定具 エクステンションロッド イベント領域 外部形態 最下位位置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となるハイハットの上下動検出装置を提供する。

解決手段

ハイハットの上下動検出装置は、ハイハットスタンドを構成するエクステンションロッド202に取り付けられたHH(アコスティックハイハット)パッド体PDTの上下動と連動する連動部14と、連動部14をエクステンションロッド202に沿って摺動可能に保持するとともに、HHパッド体PDTの下降位置を規制する移動規制部12及び筒状体15と、筒状体15と連接して設けられた台座部16と、台座部16に設けられたボリューム21と、連動部14とボリューム21を接続し、ボリューム21の出力値可変する接続部20と、前記ハイハットスタンドを構成する本体パイプに台座部16を載せて取り付け可能な取付部17とを有する。

概要

背景

ハイハット上下動を検出する装置としては、ハイハット形電子パッド内に組み込まれたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

このハイハット形電子パッドは、アコスティックハイハット(以下「HH」と略していう)シンバルにおけるトップシンバル及びボトムシンバルにそれぞれ相当するHHパッド体及びボトム台座によって構成されている。HHパッド体の最下部には、動作検出ユニットが設けられ、動作検出ユニットは、5つのシートスイッチと各シートスイッチに対応したアクチュエータを備えている。そして、HHパッド体はエクステンションロッド連結固定され、ボトム台座は台座支持部に支持されている。

奏者フットペダルを踏み込むと、そのペダル操作往行程において、エクステンションロッドと共にHHパッド体が下降し、動作検出ユニットがボトム台座の上面に当接する。その後、動作検出ユニットにおいて、半径方向外側の組のアクチュエータ及びシートスイッチから順に当接し、検出信号が出力される。これにより、HHパッド体(の動作検出ユニット)がボトム台座の上面に当接してからの下降位置が段階的に検出されることになる(ペダル操作復行程において、最下位位置からの上昇位置も同様である)。

概要

ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となるハイハットの上下動検出装置を提供する。ハイハットの上下動検出装置は、ハイハットスタンドを構成するエクステンションロッド202に取り付けられたHH(アコースティックハイハット)パッド体PDTの上下動と連動する連動部14と、連動部14をエクステンションロッド202に沿って摺動可能に保持するとともに、HHパッド体PDTの下降位置を規制する移動規制部12及び筒状体15と、筒状体15と連接して設けられた台座部16と、台座部16に設けられたボリューム21と、連動部14とボリューム21を接続し、ボリューム21の出力値可変する接続部20と、前記ハイハットスタンドを構成する本体パイプに台座部16を載せて取り付け可能な取付部17とを有する。

目的

本発明は、この点に着目してなされたものであり、ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となるハイハットの上下動検出装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ハイハットスタンドを構成するエクステンションロッドに取り付けられたハイハット上下動連動する連動部と、前記連動部を前記エクステンションロッドに沿って摺動可能に保持するとともに、前記ハイハットの下降位置を規制する保持・規制部と、前記保持・規制部と連接して設けられた台座部と、前記台座部に設けられたセンサと、前記連動部と前記センサを接続し、当該センサの出力値可変する接続部と、前記ハイハットスタンドを構成する本体パイプに前記台座部を載せて取り付け可能な取付部とを有することを特徴とするハイハットの上下動検出装置

請求項2

前記保持・規制部は、前記下降位置を上下に変更可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のハイハットの上下動検出装置。

請求項3

前記連動部、前記保持・規制部、前記台座部及び前記取付部は、前記エクステンションロッドが貫通するように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のハイハットの上下動検出装置。

請求項4

前記センサは、アナログ値を出力するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のハイハットの上下動検出装置。

技術分野

0001

本発明は、ハイハット上下動を検出する装置に関する。

背景技術

0002

ハイハットの上下動を検出する装置としては、ハイハット形電子パッド内に組み込まれたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

0003

このハイハット形電子パッドは、アコスティックハイハット(以下「HH」と略していう)シンバルにおけるトップシンバル及びボトムシンバルにそれぞれ相当するHHパッド体及びボトム台座によって構成されている。HHパッド体の最下部には、動作検出ユニットが設けられ、動作検出ユニットは、5つのシートスイッチと各シートスイッチに対応したアクチュエータを備えている。そして、HHパッド体はエクステンションロッド連結固定され、ボトム台座は台座支持部に支持されている。

0004

奏者フットペダルを踏み込むと、そのペダル操作往行程において、エクステンションロッドと共にHHパッド体が下降し、動作検出ユニットがボトム台座の上面に当接する。その後、動作検出ユニットにおいて、半径方向外側の組のアクチュエータ及びシートスイッチから順に当接し、検出信号が出力される。これにより、HHパッド体(の動作検出ユニット)がボトム台座の上面に当接してからの下降位置が段階的に検出されることになる(ペダル操作復行程において、最下位位置からの上昇位置も同様である)。

先行技術

0005

特開2009−128805号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、ハイハットの上下動を検出する上記従来の装置は、ハイハット形電子パッドに組み込まれているので、そのまま他の種類の電子パッド、例えばシンバル用電子パッドに使用することはできなかった。

0007

また昨今、アコースティックの打楽器からの楽音電子音源からの楽音を足して発音させるような演奏が提案されてきている。例えば、アコースティックスネアトリガーピックアップを取り付け、スネア演奏をセンシングして電子音を付加する等である。

0008

しかし、アコースティックのHHシンバルには、演奏操作の状態を検知する機構が備わっていないため、アコースティック音表現力豊かに加工したり、アコースティック音に表現力の豊かな電子音を付加したりすることはできなかった。

0009

本発明は、この点に着目してなされたものであり、ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となるハイハットの上下動検出装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するため、請求項1に記載のハイハットの上下動検出装置は、ハイハットスタンド(200)を構成するエクステンションロッド(202)に取り付けられたハイハット(PDT)の上下動と連動する連動部(14)と、前記連動部を前記エクステンションロッドに沿って摺動可能に保持するとともに、前記ハイハットの下降位置を規制する保持・規制部(12,15)と、前記保持・規制部と連接して設けられた台座部(16)と、前記台座部に設けられたセンサ(21)と、前記連動部と前記センサを接続し、当該センサの出力値可変する接続部(20)と、前記ハイハットスタンドを構成する本体パイプ(201)に前記台座部を載せて取り付け可能な取付部(17)とを有することを特徴とする。

0011

請求項2に記載のハイハットの上下動検出装置は、請求項1のハイハットの上下動検出装置において、前記保持・規制部は、前記下降位置を上下に変更可能に構成されることを特徴とする。

0012

請求項3に記載のハイハットの上下動検出装置は、請求項1または2のハイハットの上下動検出装置において、前記連動部、前記保持・規制部、前記台座部及び前記取付部は、前記エクステンションロッドが貫通するように構成されることを特徴とする。

0013

請求項4に記載のハイハットの上下動検出装置は、請求項1〜3のハイハットの上下動検出装置において、前記センサは、アナログ値を出力するものであることを特徴とする。

0014

なお、上記括弧内の符号は例示である。

発明の効果

0015

請求項1に記載の発明によれば、当該ハイハットの上下動検出装置は、上下動の検出対象となるハイハットに組み込まれず、上下動を検出する際に、ハイハットの形態上の特徴を用いておらず、さらにハイハットスタンドに対して着脱自在に取り付けられるので、ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となる。

0016

また請求項2に記載の発明によれば、前記保持・規制部は、前記下降位置を上下に変更可能に構成されているので、ハイハットの上下動検出装置1つで、ハイハットの上下動の検出だけではなく、ハイハットの下降位置の調整をも行うことができる。

0017

さらに請求項3に記載の発明によれば、前記連動部、前記保持・規制部、前記台座部及び前記取付部は、前記エクステンションロッドが貫通するように構成されているので、ハイハットの上下動検出装置をエクステンションロッドに沿って直線状に構成することができる。これにより、装置全体コンパクト化することができる。

0018

また請求項4に記載の発明によれば、前記センサとして、アナログ値を出力するものを用いたので、複数のスイッチのオンオフによって段階的にハイハットの上下動を検出する従来の装置に比べ、ハイハットの上下動を極めて細かく検出することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の一実施の形態の形態に係るハイハットの上下動検出装置とハイハット形の電子パッドをスタンドに取り付けた状態の右側面図である。
図1のハイハットの上下動検出装置の概略構成を示す斜視図であり、図1のハイハットの上下動検出装置から本体カバー(23)を外した状態を示している。
図2のハイハットの上下動検出装置の内部構成を示す一部断面図である。
図1の電子パッド及び上下動検出装置が含まれる電子打楽器全体の制御構成を示すブロック図である。
図4の電子打楽器、特にCPUが実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
図5中の入力受付処理中の一処理である、ハイハット入力処理の手順を示すフローチャートである。

実施例

0020

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。

0021

図1は、本発明の一実施の形態の形態に係るハイハットの上下動検出装置(以下「上下動検出装置」と略していう)10とハイハット形の電子パッド(以下「電子パッド」と略していう)PDをスタンド200に取り付けた状態の右側面図である。

0022

スタンド200は、主として、上下動検出装置10を支持可能な本体パイプ201と、この本体パイプ201を起立状態で支持する脚部材(図示せず)と、本体パイプ201の内部に挿入されて、当該本体パイプ201に対して上下動可能に設けられた、電子パッドPDの作動ロッドとしてのエクステンションロッド202と、このエクステンションロッド202の下側に設置されるフットペダル(図示せず)とによって構成されている。スタンド200の構成は、アコースティックHH用のものと同じであり、市販のものを採用することができる。

0023

電子パッドPDは、いずれも平面視円形のHHパッド体PDTとボトム台座60とから構成される。HHパッド体PDT及びボトム台座60は、それぞれ、アコースティックHHシンバルにおけるトップシンバル及びボトムシンバルに相当する。

0024

HHパッド体PDTは、支持部50に水平に且つ揺動自在に支持される。支持部50は、支柱固定具51を含み、支柱固定具51には、締め込み式の摘み部41が設けられている。支柱固定具51の上半部の挿通穴(図示せず)にエクステンションロッド202が挿通された状態で、摘み部49を締め込むことで、摘み部49の先端が、挿通穴内でエクステンションロッド202を押圧するので、エクステンションロッド202の外周面が挿通穴の内周面に対して圧接状態となる。これにより、支柱固定具51を介して、支持部50全体がエクステンションロッド202に対して連結固定される。

0025

エクステンションロッド202は、前記フットペダルの踏み込み操作により下降動作し、踏み込みを解除すると、不図示の付勢手段によって上昇する。このようにして、エクステンションロッド202が上下すると、支持部50もそれに連動して上下するので、HHパッド体PDTも上下する。

0026

HHパッド体PDTは、主に、フレーム40、及び打撃面を提供するゴムパッド30から構成される。フレーム40は、余計な振動内部損失させると共に、強打時の撓みを吸収できるような、PP(ポリプロピレン)等の硬質の材料でなる。フレーム40の表面の所定位置には、複数のシートセンサ(図示せず)が接着され、裏面の所定位置には、1つのピエゾセンサ(図示せず)が接着されている。

0027

HHパッド体PDTの上面において、半径方向中央部に相当するカップ部pdc、エッジ部に相当する周縁部pda、カップ部pdcと周縁部pdaとの間におけるライドエリアボウ)pdbが、演奏操作により打撃等される領域として提供される。カップ部pdc及びライドエリアpdbは、専らスティックで打撃されるが、周縁部pdaにおいては、打撃だけでなく、指によって上下から挟むように摘む操作(ミュート操作)もなされる。

0028

前記ピエゾセンサは、主にライドエリアpdbへの打撃による振動を検出し、打撃の有無及びその強さを示す検出信号を出力する。シートセンサの1つは、カップ部pdcに対する打撃を検出し、打撃の有無を示す検出信号を出力する。他のシートセンサは、周縁部pdaに対する打撃と上下から押圧するミュート操作とを検出し、打撃及びミュート操作の各有無を示す検出信号を出力する。

0029

図2は、上下動検出装置10の構成を示す斜視図であり、図3は、上下動検出装置10の内部構成を示す一部断面図である。なお、図2及び図3はともに、図1の上下動検出装置10から本体カバー23を外した状態を示しているが、本体カバー23内の構成が分かることを主眼としているため、図1の上下動検出装置10の、外部形態を含む形態を正確に描いたものではない。

0030

上下動検出装置10は、本実施の形態では、HHパッド体PDTの上下動を検出するものであり、図2に示すように台座部16を備えている。

0031

台座部16は、所定位置(例えば、中心部近傍)に、エクステンションロッド202を貫通させる貫通穴16a(図3参照)を形成している。台座部16上、貫通穴16aを同心円とした外側には、筒状体15が立設されている。

0032

筒状体15の内周部には、雌ネジ15aが形成されている。また筒状体15の側面には、長穴15bが設けられている。この長穴15bは、円盤18(図3参照)の側面に立設された突起部18aを筒状体15の内部から突出させるためのものである。そして、円盤18は、後述するように筒状体15の内部で上下動するため、円盤18に立設された突起部18aも、同様に上下動する。したがって、長穴15bの長手方向の長さは、突起部18aが上下動可能な長さとなっている。

0033

筒状体15の内部には、図3に示すように、コイルバネ19が挿入される。コイルバネ19の下端は、台座部16に当接され、上端には、貫通穴18bを有した円盤18が載せられている。この貫通穴18bは、エクステンションロッド202を貫通させるためのものである。円盤18上には、パイプ形状の連動部14が載せられている。連動部14は、電子パッドPDの上下動に連動するものである。エクステンションロッド202は、連動部14内を貫通する。

0034

移動規制部12は、ボトム台座60を支持することで、下降して来たHHパッド体PDTの最下位位置を規制する。つまり、ボトム台座60は、移動規制部12によって所定の高さに保持された状態で支持されているので、下降して来たHHパッド体PDTは、ボトム台座60に当接すると、それ以上下降することができないからである。

0035

移動規制部12は、支持部12aと、水平位置規制部12bと、筒状部12cとによって構成されている。支持部12aは、ボトム台座60を、その底面を当接させることによって支持する。水平位置規制部12bは、支持部12a上に立設された筒状体である。この筒状体がボトム台座60の底面に設けられた穴と嵌合することで、水平位置規制部12bは、ボトム台座60の水平方向の位置を規制する。筒状部12cは、支持部12aの下に連接して設けられている。筒状部12cの外周部には、前記雌ネジ15aに対する雄ネジが形成されている。また移動規制部12には、連動部14が貫通する貫通穴12dが設けられている。

0036

移動規制部12は、筒状体15と螺合し、回転させる方向及び量を調節することで、移動規制部12の上下方向の位置(高さ)を変動させることができる。また移動規制部12の筒状部12cには、丸ナット13が螺合されている。丸ナット13は、移動規制部12が振動などによって回転し、ユーザが調整した高さが変動するのを防止するためのものである。

0037

連動部14の上端には、電子パッドPDの底面が当接する当接部11が嵌め込められる。したがって当接部11には、連動部14を嵌め込むための穴11aと、途中から径を短くした、エクステンションロッド202を貫通させる貫通穴11bが設けられている。

0038

台座部16上には、ボリューム可変抵抗器)21が固定されている。ボリューム値を変動させるツマミ21aは、アーム状の接続部20に形成された穴20aに前記円盤18の突起部18aを係合させることで、円盤18と接続されている。ボリューム21は、ツマミ21aを回転させることで、ボリューム値、つまり抵抗値を変動させる。そして、突起部18aは、長穴15b内を上下動するので、接続部20は、突起部18aの上下動をツマミ21aの回転運動に変換するリンク機構として機能している。

0039

なおボリューム21としては、ボリューム値を回転操作によって変動させるものに限らず、直線操作によって変動させるものを採用してもよい。この場合、突起部18aの直線運動をそのまま、あるいは拡大/縮小して、ボリュームの操作に用いればよい。ただし、回転式のボリュームの方が、直線式のボリュームより、汎用性が高く、小型であるので、上下動検出装置10を小型化する場合には、回転式のボリューム21を採用した方がよい。

0040

台座部16の裏面には、図1に示すように、取付部17が設けられている。取付部17は、前記本体パイプ201の先端に載せられ、所定の固定方法(例えばネジで締める等)によって本体パイプ201に取り付けられる。なお、取付部17にも、エクステンションロッド202を貫通させるための貫通穴17aが形成されている(図3参照)。

0041

次に、以上のように構成した上下動検出装置10及び電子パッドPDをスタンド200に取り付ける方法の一例を説明する。

0042

スタンド200は、本体パイプ201にエクステンションロッド202が挿入され、エクステンションロッド202には、何も取り付けられていない状態であるとする。この状態でまず、上下動検出装置10に、エクステンションロッド202を貫通させて、上下動検出装置10を本体パイプ201の先端上に載せ、上述のようにして取付部17を本体パイプ201に固定することで、上下動検出装置10をスタンド200に取り付ける。

0043

次に、ボトム台座60に、エクステンションロッド202と、当接部11の嵌め込まれた連動部14とを貫通させて、ボトム台座60を移動規制部12(の支持部12a)上に載せる。

0044

さらに、HHパッド体PDTに、エクステンションロッド202を貫通させて、HHパッド体PDTの底面が当接部11に当接するようにエクステンションロッド202に取り付ける。このとき、フットペダルは操作されていない状態であるので、HHパッド体PDTの底面とボトム台座60の上面とは、所定の距離だけ離間している。

0045

奏者がフットペダルを踏み込み、電子パッドPDをクローズ状態、つまりHHパッド体PDTを下降させてボトム台座60に当接させた状態にしたときに、HHパッド体PDTとボトム台座60との間隔を拡大/縮小したい場合がある。この場合、奏者は、前述のように移動規制部12(の支持部12a)を回転させることで、当該間隔を調節することができる。

0046

このようにして、スタンド200への取付が完了した上下動検出装置10及び電子パッドPDの動作について、以下、上下動検出装置10を中心に説明する。

0047

図3は、フットペダルが操作されない状態を示している。図示例の状態から、奏者がフットペダルの踏み込みを開始すると、HHパッド体PDTは徐々に下降して行く。これに従って、HHパッド体PDTの底面が連動部14を押し下げるので、円盤18もコイルバネ19の上向きの付勢力に抗して押し下げられ、突起部18aも同様に押し下げられる。このように突起部18aが下降すると、接続部20は、前述のように直線運動を回転運動に変換するので、ボリューム21のツマミ21aが回転する。その結果、ボリューム21のボリューム値が変更されるので、コード22に流れている電流値が変動する。後述する操作インターフェイス111は、この電流値(実際には、電圧値に変換されたもの)を入力し、HHパッド体PDTの高さ情報(以下「パッド高さ情報」という)に変換する。パッド高さ情報は、例えばRAM103上に確保されたパッド高さ情報格納領域(図示せず)に格納される。

0048

奏者がフットペダルの踏み込みをさらに深く行うと、電子パッドPDはやがてクローズ状態になる。クローズ状態になると、それ以上HHパッド体PDTは下降しないので、円盤18は、可動範囲の最下位位置に到達する。その結果、ボリューム21のボリューム値も変動範囲最大値となる。

0049

逆に、奏者がフットペダルの踏み込み量を減らして行くと、それに応じてHHパッド体PDTが上昇し、コイルバネ19の上向きの付勢力により、円盤18及び連動部14は、当接部11がHHパッド体PDTと当接している状態を維持するように上昇する。これにより、ボリューム21のツマミ21aは、接続部20を介して逆向きに回転するので、ボリューム値は、逆向きに変動する。したがって、パッド高さ情報は、高くなるように変更される。

0050

以上、上下動検出装置10の構成及び動作を、電子パッドPD、つまりハイハット形の電子パッドに適用した場合を例に挙げて説明した。しかし、上下動検出装置10は、ハイハット形ではない、他の種類の電子パッド、例えばシンバル用電子パッドに適用して、その上下動を検出することもできる。シンバル用電子パッドとハイハット形の電子パッドPDとの違いは、ボトム台座60があるかないかのみだからである。さらに上下動検出装置10は、アコースティックHHシンバルに適用して、その上下動を検出することもできる。アコースティックHHシンバルとハイハット形の電子パッドPDとの違いは、ボトムシンバルとボトム台座60とが異なるのみだからである。もちろん、トップシンバルとHHパッド体PDTの各外形は異なるものの、上下動検出装置10は、上下動の検出に、検出対象の底面を用いているため、その外形が異なったとしても、問題なく上下動の検出を行うことができるからである。

0051

このように、上下動検出装置10によれば、ハイハットの種類に拘わらず、当該ハイハットの上下動を検出することが可能となる。

0052

なお本実施の形態では、連動部14は、連動させる対象をHHパッド体PDT(アコースティックHHシンバルの場合には、トップシンバル)の底面としたが、これに限らず、エクステンションロッド202としてもよい。

0053

また本実施の形態では、連動部14は、コイルバネ19の付勢力によって、(当接部11を介して)連動させる対象に対し常に当接させるようにしたが、これに限らず、連動させる対象に接続させるようにしてもよい。

0054

図4は、電子パッドPD及び上下動検出装置10が含まれる電子打楽器の全体構成を示すブロック図である。この電子打楽器には、電子パッドPDを含む、打撃用の電子パッドが複数含まれるが、図4には簡略化のため、電子パッドPDのみが描かれている。

0055

この電子打楽器は、ROM102、RAM103、タイマ104、記憶装置105、表示装置106、外部インターフェイス107、操作インターフェイス111、音源回路108及び効果回路109が、バス100を介してCPU101にそれぞれ接続されて構成される。

0056

操作インターフェイス111には、電子パッドPD、上下動検出装置10及びパネル操作子112が接続される。

0057

パネル操作子112は、各種情報を入力するための操作子であり、例えば、各電子パッドにおける検出信号に基づきどのような音色でどのような態様で楽音を発生させるかを設定することができる。

0058

電子パッドPDは、前述のように、打撃可能領域(本実施の形態では、周縁部pda、ライドエリアpdb及びカップ部pdc)が打撃されたときに検出される検出信号やミュート操作があったときに検出される検出信号を出力するので、これらの検出信号が操作インターフェイス111に入力される。

0059

上下動検出装置10は、前述のように電流を出力するが、操作インターフェイス111では、電流値ではなく、これを変換した電圧値が入力される。

0060

操作インターフェイス111は、入力された各検出信号を解析して、対応する情報に変換する。具体的には、打撃の検出信号が出力された場合には、打撃された領域を示す情報(周縁部pda、ライドエリアpdbまたはカップ部pdcを特定する情報)とその強さ(打撃力)が取得され、例えばRAM103上に確保された入力イベント領域(図示せず)に格納される。また、ミュート操作の検出信号が出力された場合には、ミュート操作の有りとその強さが取得され、上記入イベント領域に格納される。さらに、上下動検出装置10からの出力信号(ここでは、電圧値)も、前記パッド高さ情報に変換されて、前記パッド高さ情報格納領域に格納される。

0061

表示装置106は液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、楽譜文字等の各種情報を表示する。CPU101にはタイマ104が接続される。外部インターフェイス107には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェイス、LAN(Local Area Network)等の各種インターフェイスが含まれる。効果回路109にはサウンドシステム110が接続されている。

0062

CPU101は、本電子打楽器全体の制御を司る。ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶する。RAM103は、演奏データテキストデータ等の各種入力情報、各種フラグやバッファデータ及び演算結果等を一時的に記憶する。タイマ104は、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。記憶装置105は、上記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する。

0063

外部インターフェイス107は、外部装置とのMIDI信号や各種データの送受信を行う。音源回路108は、電子パッドPDから入力される検出信号に基づく演奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する。効果回路109は、音源回路108から入力される楽音信号に各種効果を付与し、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプスピーカ等のサウンドシステム110は、効果回路109から入力される楽音信号等を音響に変換する。

0064

図5は、本電子打楽器、特にCPU101が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。

0065

本メインルーチンは、主として、初期化処理(ステップS1)、入力受付処理(ステップS2)及び楽音発音処理(ステップS3)によって構成される。本メインルーチンは、本電子打楽器の電源がオンされたときに起動され、初期化処理が1回実行された後、電源がオフされるまで、入力受付処理と楽音発音処理が繰り返し実行される。

0066

初期化処理では、CPU101は、RAM103をクリアしたり、各種パラメータの値をデフォルト値に設定したり、タイマ104の計時を開始させたり、タイマ割込処理を起動させるために、タイマ104に対して割込信号の発生を許可したりする。

0067

入力受付処理では、CPU101は、電子パッドPD(を含む各電子パッド)、上下動検出装置10及びパネル操作子112を常時監視し、いずれかの入力があれば、その入力に応じた処理を実行する。

0068

楽音発音処理では、CPU101は、入力受付処理によって生成された演奏データを音源回路108に供給して、その発音を指示する。発音された楽音は、本実施の形態では、打楽器音のみを想定しているため、その消音は音源回路108内で自動的になされるものとする。もちろん、これに限らず、入力受付処理によって消音タイミングを決定し、楽音発音処理で、その消音タイミングが到達したときに、音源回路108に当該楽音の消音を指示するようにしてもよい。

0069

図6は、入力受付処理中の一処理である、ハイハット入力処理の手順を示すフローチャートである。本ハイハット入力処理は、ハイハット、つまり電子パッドPDに関する入力があったときに起動する。ここで、「入力があったとき」とは、前記入力イベント領域やパッド高さ情報格納領域に情報が入力されたときを意味する。

0070

本ハイハット入力処理が起動すると、つまり、電子パッドPDに関する何らかの入力があると、CPU101は、その入力が「打撃の検出」であるか(ステップS11)、「高さ変位」であるか(ステップS14)、あるいは「その他」であるかを判定する。なお本ハイハット入力処理では、処理を簡略化するために、「その他」の入力である場合には、実際に何らかの処理を行うべきとしても、その処理を行わずに「リターン」している。「その他」の入力には、前記ミュート操作がなされたときの入力が含まれる。

0071

上記判定の結果、打撃の検出があれば、CPU101は、打撃力とパッド高さ情報をRAM103上の各領域から取得し(ステップS12)、取得した情報を基に演奏データを生成する(ステップS13)。

0072

一方、高さ変位があれば、CPU101は、現在発音中であるかどうかを判定し(ステップS15)、発音中であれば、取得した高さ変位を基に演奏データを変更する(ステップS16)。発音中でなければ、変更すべき演奏データはないので、CPU101は、リターンする。

0073

なお、本ハイハット入力処理は電子パッドPDに特化したものであるため、電子パッドPDに代えてアコースティックHHシンバルを用いた場合には、本ハイハット入力処理をそのまま用いることはできないので、変更する必要がある。具体的には、「打撃の検出」は、アコースティックHHシンバルから検出信号が出力されないので、例えばマイクによってアコースティックHHシンバルの打撃音を検出し、これを適宜加工した上で、CPU101によって判定するようにすればよい。「打撃力」も、同様にして、検出した打撃音をCPU101によって判定するようにすればよい。

0074

このように本実施の形態では、フットペダルの操作によるHHパッド体PDTの上下動を、HHパッド体PDT自体の実際の動きを検出して検出するようにしたので、対象物が一致してのダイレクト感のある楽音制御を行うことができる。

0075

また、移動規制部12を、当該移動規制部12が規制するHHパッド体PDTの最下位位置を調整可能に構成したので、HHパッド体PDT(アコースティックHHシンバルの場合には、トップシンバル)とボリューム21との位置関係を適正な状態に設定できるとともに、奏者(ユーザ)の好みによって意識的にオフセットさせた設定(反応を早め/遅めにする等)が可能となり、奏者好みの楽音制御を行うことができる。

0076

10…上下動検出装置,11…当接部,12…移動規制部,14…連動部,15…筒状体,16…台座部,17…取付部,18…円盤,18a…突起部,19…コイルバネ,20…接続部,21…ボリューム,21a…ツマミ

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