図面 (/)

技術 血液浄化装置

出願人 日機装株式会社
発明者 望月洋明岡部晴年松尾純明
出願日 2015年7月23日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-145465
公開日 2017年2月2日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2017-023441
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード 温度警報 収容バッグ 液面検出センサ 濾過ポンプ 金属製板材 導出ポート 非可撓性 ダブルルーメンカテーテル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる血液浄化装置を提供する。

解決手段

血液回路1と、ダイアライザ2と、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2と、血液ポンプP1、送液ポンプP2及び濾過ポンプP3と、制御手段9とを具備した血液浄化装置において、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、ダイアライザ2に透析液を導入することなく、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの上流側又は下流側まで流動させ得る制御手段9を具備したものである。

概要

背景

一般に、透析治療を行うための血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路と、血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための血液ポンプ等の種々の治療手段が配設された装置本体とを具備している。動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端には、それぞれバスキュラーアクセスカテーテル、或いは穿刺針動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針)が取り付け可能とされる。

そして、例えば動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した後、血液ポンプを駆動させることにより、患者の血液が動脈側血液回路及び静脈側血液回路を流動することとなり、その流動過程において血液浄化器にて血液浄化されるようになっている。また、透析治療においては、血液浄化器に透析液を導入するための透析液導入ラインと、血液浄化器から排液を排出するための透析液排出ラインとがそれぞれ血液浄化器に接続されている。

ところで、透析液導入ラインには、通常、血液浄化器に導入される透析液を所定温度に加温するための加温手段(ヒータ)が取り付けられる。かかる加温手段には、透析液の温度を検出し得る温度検出手段が配設されており、検出した温度が予め設定された所定範囲内となるようフィードバック制御がなされるようになっている。このように、加温手段にて血液浄化器に導入される透析液を加温することにより、血液回路において体外循環している血液が血液浄化器の血液浄化膜を介して透析液と触れ、温度が低下してしまうのを防止することができる。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。

概要

装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる血液浄化装置を提供する。血液回路1と、ダイアライザ2と、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2と、血液ポンプP1、送液ポンプP2及び濾過ポンプP3と、制御手段9とを具備した血液浄化装置において、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、ダイアライザ2に透析液を導入することなく、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの上流側又は下流側まで流動させ得る制御手段9を具備したものである。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる血液浄化装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有するとともに、当該動脈側血液回路の先端から静脈側血液回路の先端まで患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、該血液回路の動脈側血液回路及び静脈側血液回路の間に介装されて当該血液回路を流れる血液を浄化し得る血液浄化手段と、前記血液浄化手段に透析液を導入するための透析液導入ライン、及び当該血液浄化手段から排液を排出するための透析液排出ラインと、前記透析液導入ラインに配設され、当該透析液導入ラインの透析液を流動させ得る送液ポンプと、前記透析液導入ラインから前記血液浄化手段に導入される透析液を加温し得る加温手段と、該加温手段で加温された透析液の温度を検出し得る温度検出手段と、少なくとも前記送液ポンプ及び加温手段を制御可能な制御手段と、を備えた血液浄化装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記血液浄化手段に透析液を導入することなく、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を当該加温手段の上流側又は下流側まで流動させ得ることを特徴とする血液浄化装置。

請求項2

前記送液ポンプは、正回転駆動及び逆回転駆動可能なしごき型ポンプから成るとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプを逆回転駆動させて前記加温手段における透析液を透析液導入ラインの上流側まで流動させ得ることを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。

請求項3

前記透析液導入ラインは、透析液を所定容量収容した透析液収容バッグに接続されるともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を前記透析液収容バッグ内まで流動させ得ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。

請求項4

前記加温手段で加温された透析液を前記血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路と、当該流路を開閉可能な開閉手段とを具備するとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記開閉手段にて流路を閉状態とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置。

請求項5

前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて流動する透析液に応じて外気を前記透析液導入ラインに導入させ得る外気導入手段を具備したことを特徴とする請求項4記載の血液浄化装置。

請求項6

前記外気導入手段は、前記透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられ、該延設流路の流路を開閉可能な弁手段から成り、当該弁手段を開状態とすることにより前記延設流路を介して外気を前記透析液導入ラインに導入させ得ることを特徴とする請求項5記載の血液浄化装置。

請求項7

前記外気導入手段は、前記透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられたポンプ手段から成り、当該ポンプ手段を駆動することにより前記延設流路を介して外気を前記透析液導入ラインに導入させ得ることを特徴とする請求項5記載の血液浄化装置。

請求項8

前記透析液排出ラインに配設され、当該透析液排出ラインの排液を流動させ得る濾過ポンプを具備するとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記濾過ポンプを前記送液ポンプと略同一流量及び同一方向で駆動させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置。

請求項9

前記温度検出手段は、前記加温手段に配設されるか、或いは前記加温手段で加温された透析液を前記血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路に配設されることを特徴とする請求項4記載の血液浄化装置。

請求項10

前記温度検出手段は、前記加温手段に配設されるとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させた後、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻して前記温度検出手段で温度を検出させることを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載の血液浄化装置。

請求項11

前記制御手段は、前記温度検出手段で検出される温度が所定値より低くなるまで、前記加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させる工程と、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻す工程とを繰り返し行わせることを特徴とする請求項10記載の血液浄化装置。

技術分野

0001

本発明は、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための血液浄化装置に関するものである。

背景技術

0002

一般に、透析治療を行うための血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させるための血液回路を構成する動脈側血液回路及び静脈側血液回路と、血液回路にて体外循環する血液を浄化するための血液浄化器と、血液回路及び血液浄化器にて血液浄化治療させるための血液ポンプ等の種々の治療手段が配設された装置本体とを具備している。動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端には、それぞれバスキュラーアクセスカテーテル、或いは穿刺針動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針)が取り付け可能とされる。

0003

そして、例えば動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した後、血液ポンプを駆動させることにより、患者の血液が動脈側血液回路及び静脈側血液回路を流動することとなり、その流動過程において血液浄化器にて血液浄化されるようになっている。また、透析治療においては、血液浄化器に透析液を導入するための透析液導入ラインと、血液浄化器から排液を排出するための透析液排出ラインとがそれぞれ血液浄化器に接続されている。

0004

ところで、透析液導入ラインには、通常、血液浄化器に導入される透析液を所定温度に加温するための加温手段(ヒータ)が取り付けられる。かかる加温手段には、透析液の温度を検出し得る温度検出手段が配設されており、検出した温度が予め設定された所定範囲内となるようフィードバック制御がなされるようになっている。このように、加温手段にて血液浄化器に導入される透析液を加温することにより、血液回路において体外循環している血液が血液浄化器の血液浄化膜を介して透析液と触れ、温度が低下してしまうのを防止することができる。なお、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、以下の如き問題があった。
加温手段の加温によって透析液の温度が予め設定された所定範囲を超えて過温度となってしまった場合、加温を停止するとともに透析液の血液浄化器に対する送液を停止し、温度が所定範囲内まで低下するのを待つ必要があった。しかし、加温手段による加温を停止しても加熱部において余熱が残っているため、透析液の温度が所定範囲内まで低下するには長時間必要とされてしまうという不具合があった。

0006

また、透析液導入ラインの透析液が血液浄化器をバイパスして透析液排出ラインに流れるバイパスラインを設けておき、透析液が過温度となった際、加温手段による加温を停止させるとともに当該バイパスラインにて透析液を流動させることにより、透析液の温度低下を短時間で行わせることが考えられるが、その場合、バイパスラインやその流路開閉弁等が必要とされ、装置構成の複雑化や製造コストの上昇を招来してしまうという不具合がある。

0007

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる血液浄化装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

請求項1記載の発明は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有するとともに、当該動脈側血液回路の先端から静脈側血液回路の先端まで患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、該血液回路の動脈側血液回路及び静脈側血液回路の間に介装されて当該血液回路を流れる血液を浄化し得る血液浄化手段と、前記血液浄化手段に透析液を導入するための透析液導入ライン、及び当該血液浄化手段から排液を排出するための透析液排出ラインと、前記透析液導入ラインに配設され、当該透析液導入ラインの透析液を流動させ得る送液ポンプと、前記透析液導入ラインから前記血液浄化手段に導入される透析液を加温し得る加温手段と、該加温手段で加温された透析液の温度を検出し得る温度検出手段と、少なくとも前記送液ポンプ及び加温手段を制御可能な制御手段とを備えた血液浄化装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記血液浄化手段に透析液を導入することなく、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を当該加温手段の上流側又は下流側まで流動させ得ることを特徴とする。

0009

請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記送液ポンプは、正回転駆動及び逆回転駆動可能なしごき型ポンプから成るとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプを逆回転駆動させて前記加温手段における透析液を透析液導入ラインの上流側まで流動させ得ることを特徴とする。

0010

請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、前記透析液導入ラインは、透析液を所定容量収容した透析液収容バッグに接続されるともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を前記透析液収容バッグ内まで流動させ得ることを特徴とする。

0011

請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記加温手段で加温された透析液を前記血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路と、当該流路を開閉可能な開閉手段とを具備するとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記開閉手段にて流路を閉状態とすることを特徴とする。

0012

請求項5記載の発明は、請求項4記載の血液浄化装置において、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて流動する透析液に応じて外気を前記透析液導入ラインに導入させ得る外気導入手段を具備したことを特徴とする。

0013

請求項6記載の発明は、請求項5記載の血液浄化装置において、前記外気導入手段は、前記透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられ、該延設流路の流路を開閉可能な弁手段から成り、当該弁手段を開状態とすることにより前記延設流路を介して外気を前記透析液導入ラインに導入させ得ることを特徴とする。

0014

請求項7記載の発明は、請求項5記載の血液浄化装置において、前記外気導入手段は、前記透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられたポンプ手段から成り、当該ポンプ手段を駆動することにより前記延設流路を介して外気を前記透析液導入ラインに導入させ得ることを特徴とする。

0015

請求項8記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記透析液排出ラインに配設され、当該透析液排出ラインの排液を流動させ得る濾過ポンプを具備するとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記濾過ポンプを前記送液ポンプと略同一流量及び同一方向で駆動させることを特徴とする。

0016

請求項9記載の発明は、請求項4記載の血液浄化装置において、前記温度検出手段は、前記加温手段に配設されるか、或いは前記加温手段で加温された透析液を前記血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路に配設されることを特徴とする。

0017

請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記温度検出手段は、前記加温手段に配設されるとともに、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、前記送液ポンプにて前記加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させた後、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻して前記温度検出手段で温度を検出させることを特徴とする。

0018

請求項11記載の発明は、請求項10記載の血液浄化装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段で検出される温度が所定値より低くなるまで、前記加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させる工程と、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻す工程とを繰り返し行わせることを特徴とする。

発明の効果

0019

請求項1の発明によれば、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、血液浄化手段に透析液を導入することなく、送液ポンプにて加温手段における透析液を当該加温手段の上流側又は下流側まで流動させ得るので、装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる。

0020

請求項2の発明によれば、送液ポンプは、正回転駆動及び逆回転駆動可能なしごき型ポンプから成るとともに、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプを逆回転駆動させて加温手段における透析液を透析液導入ラインの上流側まで流動させ得るので、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができるとともに、過温度となった透析液が誤って血液浄化手段まで流動してしまうのを確実に防止することができる。

0021

請求項3の発明によれば、透析液導入ラインは、透析液を所定容量収容した透析液収容バッグに接続されるともに、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプにて加温手段における透析液を透析液収容バッグ内まで流動させ得るので、過温度となった透析液が透析液収容バッグ内の透析液と混ざり、より効率的に透析液の温度を低下させることができる。

0022

請求項4の発明によれば、加温手段で加温された透析液を血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路と、当該流路を開閉可能な開閉手段とを具備するとともに、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、開閉手段にて流路を閉状態とするので、血液浄化手段からの逆流を防止しつつ透析液の温度を低下させることができる。

0023

請求項5の発明によれば、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプにて流動する透析液に応じて外気を透析液導入ラインに導入させ得る外気導入手段を具備したので、開閉手段にて流路を閉状態としても、加温手段における透析液を確実且つ円滑に当該加温手段の外部まで流動させることができる。

0024

請求項6の発明によれば、外気導入手段は、透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられ、該延設流路の流路を開閉可能な弁手段から成り、当該弁手段を開状態とすることにより延設流路を介して外気を透析液導入ラインに導入させ得るので、簡単な構成にて外気を透析液導入ラインに導入させることができる。

0025

請求項7の発明によれば、外気導入手段は、透析液導入ラインから延設されつつ先端側が大気開放された延設流路に取り付けられたポンプ手段から成り、当該ポンプ手段を駆動することにより延設流路を介して外気を透析液導入ラインに導入させ得るので、ポンプ手段の駆動を制御することによって透析液導入ラインに導入される外気の流量を任意に調整することができる。

0026

請求項8の発明によれば、透析液排出ラインに配設され、当該透析液排出ラインの排液を流動させ得る濾過ポンプを具備するとともに、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、濾過ポンプを送液ポンプと略同一流量及び同一方向で駆動させるので、送液ポンプにて加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させる際、透析液導入ラインの流路を閉状態とするものに比べ、ほぼ制限なく流動させることができる。

0027

請求項9の発明によれば、温度検出手段は、加温手段に配設されるか、或いは加温手段で加温された透析液を血液浄化手段又は血液回路に導入するための流路に配設されるので、温度検出手段による温度検出を確実に行わせることができるとともに、血液浄化手段からの逆流を防止しつつ透析液の温度を低下させることができる。

0028

請求項10の発明によれば、温度検出手段は、加温手段に配設されるとともに、制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプにて加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させた後、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻して温度検出手段で温度を検出させるので、自動的に透析液の温度を低下させることができる。

0029

請求項11の発明によれば、制御手段は、温度検出手段で検出される温度が所定値より低くなるまで、加温手段における透析液を当該加温手段の外部まで流動させる工程と、その流動させた透析液を当該加温手段まで戻す工程とを繰り返し行わせるので、自動的且つ確実に透析液の温度を低下させることができる。

図面の簡単な説明

0030

本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図
同血液浄化装置に適用される加温バッグを示す模式図
同血液浄化装置における加温手段(蓋部が開状態)を示す斜視図
同加温手段に加温バッグを取り付けた状態を示す斜視図
同加温手段に加温バッグを取り付けた後、蓋部を閉じた状態を示す斜視図
同血液浄化装置における制御手段の制御内容を示すフローチャート
同血液浄化装置における制御手段の他の制御内容を示すフローチャート
本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図
同血液浄化装置における制御手段の制御内容を示すフローチャート

実施例

0031

以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための血液透析装置に適用されたもので、図1に示すように、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bを有する血液回路1と、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bの間に介装されて血液回路1を流れる血液を浄化するダイアライザ2(血液浄化手段)と、動脈側血液回路1aに配設されたしごき型ポンプから成る血液ポンプP1と、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2と、これら透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2にそれぞれ配設された送液ポンプP2及び濾過ポンプP3と、透析液供給ラインL3、L4と、加温手段hと、制御手段9と、外気導入手段Yとから主に構成されている。なお、図中符号Pは、圧力検出手段を示している。

0032

動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bには、それぞれの先端にコネクタが接続されており、当該コネクタを介して動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針(不図示)が接続可能とされている。そして、動脈側血液回路1aの先端に接続された動脈側穿刺針及び静脈側血液回路1bの先端に接続された静脈側穿刺針を患者に穿刺した状態で、血液ポンプP1を駆動(正回転駆動)させると、患者の血液は、動脈側血液回路1aを通ってダイアライザ2に至り、該ダイアライザ2によって血液浄化が施された後、静脈側血液回路1bを通って患者の体内に戻るようになっている。なお、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者の血管に穿刺する形態に代えて、ダブルルーメンカテーテルを患者の鎖骨下静脈或いは大腿静脈に挿入、或いは患者の腕の血管に挿入する等の形態であってもよい。

0033

また、静脈側血液回路1bの途中には、エアトラップチャンバ3が接続されており、体外循環する血液は、当該エアトラップチャンバ3にて気泡が取り除かれた後、患者に戻ることとなる。エアトラップチャンバ3の上部からは、途中に疎水性フィルタF1が接続された空気の流路Lが延設されており、その先端の圧力検出手段Pにて静脈圧を検出し得るようになっている。

0034

ダイアライザ2は、その筐体部に、血液導入口2a(血液導入ポート)、血液導出口2b(血液導出ポート)、透析液導入口2c(透析液流路入口:透析液導入ポート)及び透析液導出口2d(透析液流路出口:透析液導出ポート)が形成されており、このうち血液導入口2aには動脈側血液回路1aの基端が、血液導出口2bには静脈側血液回路1bの基端がそれぞれ接続されている。また、透析液導入口2c及び透析液導出口2dは、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。

0035

ダイアライザ2内には、複数の中空糸膜(不図示)が収容されており、この中空糸が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかるダイアライザ2には、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路(血液導入口2aと血液導出口2bとの間の流路)及び透析液が流れる透析液流路(透析液導入口2cと透析液導出口2dとの間の流路)が形成されている。そして、血液浄化膜を構成する中空糸膜は、その外周面内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。

0036

透析液導入ラインL1は、ダイアライザ2に透析液を導入するための流路から成り、一端がダイアライザ2の透析液導入口2cに接続されるとともに、当該透析液導入ラインL1の流路を構成する可撓性チューブを扱いて送液するしごき型ポンプから成る送液ポンプP2が配設されている。かかる透析液導入ラインL1の他端は、透析液を所定容量収容した透析液収容バッグB1と接続されており、送液ポンプP2を駆動(正回転駆動)させることにより、透析液収容バッグB1内の透析液をダイアライザ2に導入し得るようになっている。

0037

透析液排出ラインL2は、ダイアライザ2から排液を排出するための流路から成り、一端がダイアライザ2の透析液導出口2dに接続されるとともに、当該透析液排出ラインL2の流路を構成する可撓性チューブを扱いて送液するしごき型ポンプから成る濾過ポンプP3が配設されている。かかる透析液排出ラインL2の他端は、所定量の排液を収容可能な排液収容バッグB2と接続されており、濾過ポンプP3を駆動(正回転駆動)させることにより、ダイアライザ2から排出された透析液(排液)を排液収容バッグB2内に導入し得るようになっている。

0038

しかして、送液ポンプP2の正回転駆動により、透析液収容バッグB1の透析液がダイアライザ2に向かって流れるとともに、濾過ポンプP3の正回転駆動により、ダイアライザ2の透析液(排液)が排液収容バッグB2に向かって流れることとなる。重量計4は、透析液収容バッグB1と排液収容バッグB2とをフックに引っ掛けて保持するとともに、それら透析液収容バッグB1及び排液収容バッグB2の重量(透析液収容バッグB1及び排液収容バッグB2の総重量)をリアルタイム計測し得るよう構成されている。なお、透析液収容バッグB1及び排液収容バッグB2は、柔軟性を有した収容容器から成り、このうち排液収容バッグB2は、血液浄化治療を開始する前において、内部に排液が収容されていない空の状態とされている。

0039

しかして、重量計4で計測された重量や予め記憶された設定値に基づいて血液ポンプP1、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4の駆動が制御されるようになっている。濾過ポンプP3の駆動速度は、治療の条件として患者から除水を行わない場合は、送液ポンプP2と同一の駆動速度となるよう制御されるとともに、除水を行う場合は、その除水による流量分を加算した駆動速度となるよう制御される。そして、所定時間経過後、重量計4にて検出された透析液収容バッグB1及び排液収容バッグB2の重量と理論上の重量との間に差がある場合は、その差をなくすための補正をすべく、濾過ポンプP3の駆動速度を自動的に微調整し得るようになっている。

0040

透析液供給ラインL3は、透析液導入ラインL1における送液ポンプP2より下流側(ダイアライザ2側)から分岐して静脈側血液回路1bのエアトラップチャンバ3に接続された流路から成り、その途中にしごき型ポンプP4が配設されている。かかるしごき型ポンプP4は、透析液供給ラインL3を構成する可撓性チューブを扱いて送液するポンプから成り、正回転駆動することにより、透析液導入ラインL1の透析液を静脈側血液回路1bに供給して補液(後補液)し得るよう構成されている。

0041

透析液供給ラインL4は、透析液導入ラインL1における送液ポンプP2より下流側であって透析液供給ラインL3の接続部位より下流側(ダイアライザ2側)から分岐して動脈側血液回路1aの所定部位(血液ポンプP1とダイアライザ2との間)に接続された流路から成り、その途中に開閉手段7が配設されている。かかる開閉手段7は、透析液導入ラインL1及び透析液供給ラインL4を任意に閉止及び開放し得る開閉弁から成り、透析液供給ラインL4が開放された状態において、透析液導入ラインL1の透析液を動脈側血液回路1aに供給して補液(前補液)し得るよう構成されている。

0042

さらに、透析液導入ラインL1における所定部位(加温手段hより下流側)には、エアトラップチャンバ5が接続されており、ダイアライザ2に導入される透析液に含有される気泡を除去し得るよう構成されている。なお、図中符号6は、エアトラップチャンバ5の液面を検出するための液面検出センサを示している。かかるエアトラップチャンバ5の上部からは、延設流路Laが延設されており、当該延設流路Laには、外気導入手段Y(後で詳述する)及び疎水フィルタF2が接続されている。

0043

加温手段hは、透析液導入ラインL1に配設されるとともに、当該透析液導入ラインL1からダイアライザ2に導入される透析液を加温し得るヒータから成るもので、図2に示すような加温バッグ8を取り付け可能とされている。かかる加温バッグ8は、例えば可撓性のシートを2枚重ね溶着することによって流路8aが形成されるとともに、当該流路8aの一端側及び他端側に透析液導入ラインL1と接続可能な接続部8b、8cを有して構成されている。

0044

一方、本実施形態に係る加温手段hは、図3に示すように、透析装置本体に取り付けられる筐体部Hに形成されたもので、蓋部Mと、筐体部H側及び蓋部M側にそれぞれ形成された加温部Cを有して構成されている。加温部Cは、金属製板材から成り、図示しない熱源電熱線等)の熱が伝達され得るようになっている。そして、図4に示すように、蓋部M側の加温部Cに加温バッグ8を取り付けた後、図5に示すように、蓋部Mを閉状態とすることにより、筐体部H側及び蓋部M側の加温部Cにて加温バッグ8を挟持させ、熱源の熱によって流路8aを流れる透析液を加温し得るよう構成されている。

0045

また、本実施形態に係る加温手段hには、当該加温手段hで加温された透析液の温度を検出し得る温度検出手段T(温度センサ)が配設されており、制御手段9によって、透析液の温度が予め設定された所定範囲内となるようフィードバック制御可能とされている。かかる制御手段9は、血液浄化装置に配設されたマイコン等から成り、透析液の温度が予め設定された所定範囲内となるようフィードバック制御可能とされるとともに、少なくとも送液ポンプP2及び加温手段hを制御可能とされている。

0046

ここで、本実施形態に係る制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上(過温度に達したと判断される温度以上)の場合、ダイアライザ2に対する透析液の導入を停止するとともに(血液浄化手段に透析液を導入することなく)、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの外部まで流動させ得るよう構成されている。すなわち、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ駆動させ、加温バッグ8の流路8aにある透析液を加温手段hの外部における透析液導入ラインL1まで流動させるのである。これにより、装置構成の簡素化及び製造コストの上昇を回避することができるとともに、透析液が過温度となった際、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができる。

0047

特に、本実施形態に係る送液ポンプP2(濾過ポンプP3も同様)は、正回転駆動及び逆回転駆動可能なしごき型ポンプから成るものとされており、制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2を逆回転駆動させて加温手段hにおける透析液を透析液導入ラインL1の上流側まで流動(具体的には、加温バッグ8の流路8aにある透析液を、その上流側(透析液収容バッグB1側)の透析液導入ラインL1まで流動)させ得るようになっている。このため、加温前の透析液に接触していた透析液導入ラインの上流側の部位に、過温度となった透析液を接触させることができる。これにより、より短時間且つ容易に透析液の温度を低下させることができるとともに、過温度となった透析液が誤ってダイアライザ2(本実施形態においてはダイアライザ2及び血液回路1)まで流動してしまうのを確実に防止することができる。

0048

しかるに、制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を透析液収容バッグB1内まで流動させ得るよう構成してもよい。この場合、過温度となった透析液が透析液収容バッグB1内の透析液(加温手段hで加温される前の透析液)と混ざり、より効率的に透析液の温度を低下させることができる。

0049

また、本実施形態においては、既述のように、加温手段hで加温された透析液がダイアライザ2又は血液回路1(動脈側血液回路1a)に導入される流路(透析液導入ラインL1及び透析液供給ラインL4)を開閉可能な開閉手段7を具備するとともに、制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、開閉手段7にて流路を閉状態とするようになっている。これにより、ダイアライザ2からの逆流を防止しつつ透析液の温度を低下させることができる。

0050

さらに、本実施形態においては、既述のように、外気導入手段Yを具備しており、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2にて流動する透析液に応じて外気を透析液導入ラインL1に導入させ得るよう構成されている。これにより、開閉手段7にて流路を閉状態としても、加温手段hにおける透析液を確実且つ円滑に当該加温手段hの外部まで流動させることができる。なお、外気導入手段Yにて外気を導入することにより、加温バッグ8に代えて非可撓性チューブから成るものとした場合であっても、加温手段hにおける透析液を確実且つ円滑に当該加温手段hの外部まで流動させることができる。

0051

また、本実施形態に係る外気導入手段Yは、透析液導入ラインL1から延設されつつ先端側が大気開放された延設流路Laに取り付けられ、該延設流路Laの流路を開閉可能な弁手段(例えば電磁弁等)から成り、当該弁手段を開状態とすることにより延設流路Laを介して外気を透析液導入ラインL1に導入させ得るものとされている。これにより、簡単な構成にて外気を透析液導入ラインL1に導入させることができる。

0052

またさらに、本実施形態においては、温度検出手段Tは、加温手段hに配設されるとともに、制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの外部(本実施形態においては、上流側である透析液収容バッグB1側)まで流動させた後、その流動させた透析液を当該加温手段hまで戻して温度検出手段Tで温度を検出させるよう構成されている。これにより、自動的に透析液の温度を低下させることができる。

0053

特に、本実施形態に係る制御手段9は、温度検出手段Tで検出される温度が所定値より低くなるまで、加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの外部(本実施形態においては、上流側である透析液収容バッグB1側)まで流動させる工程と、その流動させた透析液を当該加温手段hまで戻す工程とを繰り返し行わせるよう構成されている。これにより、自動的且つ確実に透析液の温度を低下させることができる。さらに、温度検出手段Tは、加温手段hに配設されるか、或いは加温手段hで加温された透析液をダイアライザ2(血液浄化手段)又は血液回路1に導入するための流路に配設されるのが好ましく、それにより、温度検出手段Tによる温度検出を確実に行わせることができるとともに、ダイアライザ2(血液浄化手段)からの逆流を防止しつつ透析液の温度を低下させることができる。

0054

次に、本実施形態に係る制御手段9による制御について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
ダイアライザ2に対して透析液を送液させる送液工程S1が開始されると、S2にて加温手段hを作動するとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を正回転駆動させる。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)以上か否かが判定され(S3)、透析液の温度tが所定温度tmax未満の場合、送液工程S1が継続して行われる。

0055

一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax以上である場合、S4に進んで過温度警報動作が開始され、S5にて加温手段hによる加温を停止(熱源の作動を停止)させるとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を停止させる。このとき、開閉手段7によって透析液供給ラインL4及び透析液導入ラインL1における加温手段hよりダイアライザ2側の流路が閉状態とされる。なお、しごき型ポンプP4が停止することによって透析液供給ラインL3も閉状態とされている。しかして、ダイアライザ2に対する透析液の導入が停止されることとなる。

0056

その後、S6にて送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させ、加温手段hにおける透析液(加温バッグ8の流路8a内にある透析液)を当該加温手段hの外部であって透析液収容バッグB1側まで流動させる。このとき、加温手段hにおける透析液を透析液導入ラインL1の上流側まで流動させれば足りるが、透析液収容バッグB1内まで流動させるのが好ましい。また、S6において、外気導入手段Yを構成する弁手段を開状態とすることにより送液ポンプにて流動する透析液に応じて外気を透析液導入ラインL1に導入させ得るようにするのが好ましい。

0057

S6にて送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させた後、S7にて送液ポンプP2を正回転駆動させることによって、S6で流動させた透析液を加温手段h(加温バッグ8の流路8a内)まで戻す。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)未満か否かが判定され(S8)、透析液の温度tが所定温度tmax以上の場合、S6に戻って送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させ、S7、S8が再び行われる。一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax未満である場合、S9に進んで過温度警報動作を終了させ、S1からの一連の制御が繰り返し行われることとなる。

0058

上記制御に代えて、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、制御手段9によって、濾過ポンプP3を送液ポンプP2と略同一流量及び同一方向で駆動させるものであってもよい。この場合の制御手段9による制御について、図7のフローチャートに基づいて説明する。

0059

ダイアライザ2に対して透析液を送液させる送液工程S1が開始されると、S2にて加温手段hを作動するとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を正回転駆動させる。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)以上か否かが判定され(S3)、透析液の温度tが所定温度tmax未満の場合、送液工程S1が継続して行われる。

0060

一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax以上である場合、S4に進んで過温度警報動作が開始され、S5にて加温手段hによる加温を停止(熱源の作動を停止)させるとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を停止させる。このとき、開閉手段7によって透析液供給ラインL4が閉状態とされつつ透析液導入ラインL1における加温手段hよりダイアライザ2側の流路が開状態とされる。なお、しごき型ポンプP4が停止することによって透析液供給ラインL3も閉状態とされている。しかして、ダイアライザ2に対する透析液の導入が停止されることとなる。

0061

その後、S6にて送液ポンプP2及び濾過ポンプP3を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動(略同一流量及び同一方向の駆動)させ、加温手段hにおける透析液(加温バッグ8の流路8a内にある透析液)を当該加温手段hの外部であって透析液収容バッグB1側まで流動させる。このとき、加温手段hにおける透析液を透析液導入ラインL1の上流側まで流動させれば足りるが、透析液収容バッグB1内まで流動させるのが好ましい。

0062

S6にて送液ポンプP2及び濾過ポンプP3を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させた後、S7にて送液ポンプP2及び濾過ポンプP3を正回転駆動(略同一流量及び同一方向の駆動)させることによって、S6で流動させた透析液を加温手段h(加温バッグ8の流路8a内)まで戻す。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)未満か否かが判定され(S8)、透析液の温度tが所定温度tmax以上の場合、S6に戻って送液ポンプP2及び濾過ポンプP3を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させ、S7、S8が再び行われる。一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax未満である場合、S9に進んで過温度警報動作を終了させ、S1からの一連の制御が繰り返し行われることとなる。

0063

このように、制御手段9によって、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、濾過ポンプP3を送液ポンプP2と略同一流量及び同一方向で駆動させるようにすれば、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの外部まで流動させる際、透析液導入ラインL1の流路を閉状態とするものに比べ、ほぼ制限なく流動させることができる。

0064

次に、本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、患者の血液を体外循環させつつ浄化するための血液透析装置に適用されたもので、図8に示すように、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bを有する血液回路1と、動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bの間に介装されて血液回路1を流れる血液を浄化するダイアライザ2(血液浄化手段)と、動脈側血液回路1aに配設されたしごき型ポンプから成る血液ポンプP1と、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2と、これら透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2にそれぞれ配設された送液ポンプP2及び濾過ポンプP3と、透析液供給ラインL3、L4と、加温手段hと、制御手段9と、外気導入手段10とから主に構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付し、それらの説明を省略することとする。

0065

ここで、本実施形態に係る外気導入手段10は、透析液導入ラインL1から延設されつつ先端側が大気開放された延設流路Lbに取り付けられたポンプ手段10a(空気ポンプ)から成り、当該ポンプ手段10aを駆動することにより延設流路Lbを介して外気を透析液導入ラインL1に導入させ得るものである。かかるポンプ手段10aは、延設流路Lbの流路を構成する可撓性チューブを扱いて外気を導入又は内気を排出し得るしごき型ポンプから成り、加温手段hにより透析液が過温度となった際、送液ポンプP2にて流動する透析液に応じて外気を透析液導入ラインL1に導入又は透析液導入ラインL1の内気を排出させ得るよう構成されている。

0066

次に、本実施形態に係る制御手段9による制御について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
ダイアライザ2に対して透析液を送液させる送液工程S1が開始されると、S2にて加温手段hを作動するとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を正回転駆動させる。このとき、ポンプ手段10aは停止している。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)以上か否かが判定され(S3)、透析液の温度tが所定温度tmax未満の場合、送液工程S1が継続して行われる。

0067

一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax以上である場合、S4に進んで過温度警報動作が開始され、S5にて加温手段hによる加温を停止(熱源の作動を停止)させるとともに、送液ポンプP2、濾過ポンプP3及びしごき型ポンプP4を停止させる。このとき、開閉手段7によって透析液供給ラインL4及び透析液導入ラインL1における加温手段hよりダイアライザ2側の流路が閉状態とされる。なお、しごき型ポンプP4が停止することによって透析液供給ラインL3も閉状態とされている。しかして、ダイアライザ2に対する透析液の導入が停止されることとなる。

0068

その後、S6にて送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させ、加温手段hにおける透析液(加温バッグ8の流路8a内にある透析液)を当該加温手段hの外部であって透析液収容バッグB1側まで流動させるとともに、ポンプ手段10aを駆動(正回転駆動)させて外気を透析液導入ラインL1に導入させる。このとき、加温手段hにおける透析液を透析液導入ラインL1の上流側まで流動させれば足りるが、透析液収容バッグB1内まで流動させるのが好ましい。

0069

S6にて送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させた後、S7にて送液ポンプP2を正回転駆動させることによって、S6で流動させた透析液を加温手段h(加温バッグ8の流路8a内)まで戻す。このとき、ポンプ手段10aを駆動(逆回転駆動)させて透析液導入ラインL1の内気(S6にて導入された外気)を外部に排出させる。そして、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax(所定値)未満か否かが判定され(S8)、透析液の温度tが所定温度tmax以上の場合、S6に戻って送液ポンプP2を所定流量又は所定時間だけ逆回転駆動させ、S7、S8が再び行われる。一方、温度検出手段Tにて検出された透析液の温度tが所定温度tmax未満である場合、S9に進んで過温度警報動作を終了させ、S1からの一連の制御が繰り返し行われることとなる。

0070

本実施形態によれば、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2にて流動する透析液に応じて外気を透析液導入ラインL1に導入させ得る外気導入手段10を具備したので、開閉手段7にて流路を閉状態としても、加温手段hにおける透析液を確実且つ円滑に当該加温手段hの外部まで流動させることができる。特に、本実施形態に係る外気導入手段10は、透析液導入ラインL1から延設されつつ先端側が大気開放された延設流路Lbに取り付けられたポンプ手段10aから成り、当該ポンプ手段10aを駆動することにより延設流路Lbを介して外気を透析液導入ラインL1に導入させ得るので、ポンプ手段10aの駆動を制御することによって透析液導入ラインL1に導入される外気の流量を任意に調整することができる。これにより、液面検出センサ6の検出結果に基づき、エアトラップチャンバ5の液面を調整することができる。さらに、温度検出手段Tは、加温手段hに配設されるか、或いは加温手段hで加温された透析液をダイアライザ2(血液浄化手段)又は血液回路1に導入するための流路に配設されるのが好ましく、それにより、温度検出手段Tによる温度検出を確実に行わせることができるとともに、ダイアライザ2(血液浄化手段)からの逆流を防止しつつ透析液の温度を低下させることができる。

0071

以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、例えば制御手段9は、温度検出手段Tで検出された透析液の温度が所定値以上の場合、送液ポンプP2を正回転駆動させて加温手段hにおける透析液を透析液導入ラインL1の下流側(但し、ダイアライザ2より上流側)まで流動させ得るものとしてもよい。すなわち、ダイアライザ2(血液浄化手段)に透析液を導入することなく、送液ポンプP2にて加温手段hにおける透析液を当該加温手段hの上流側又は下流側まで流動させ得るものであれば足りる。また、例えば、透析液導入ラインL1における加温手段hと血液浄化手段2との間の部位に、透析液を一時的に貯留し、その温度を低下させるための容器を配設することもできる。さらに、エアトラップチャンバ5や外気導入手段(Y、10)等を具備しないものであってもよい。なお、適用される血液浄化治療は、透析治療に限定されず、患者の血液を体外循環させつつ浄化する他の治療であってもよい。

0072

制御手段は、温度検出手段で検出された透析液の温度が所定値以上の場合、血液浄化手段に透析液を導入することなく、送液ポンプにて加温手段における透析液を当該加温手段の上流側又は下流側まで流動させ得る血液浄化装置であれば、他の機能が付加されたもの等であってもよい。

0073

1血液回路
1a動脈側血液回路
1b静脈側血液回路
2ダイアライザ(血液浄化手段)
3エアトラップチャンバ
4重量計
5 エアトラップチャンバ
6液面検出センサ
7開閉手段
8加温バッグ
9 制御手段
10外気導入手段
h 加温手段
L1透析液導入ライン
L2透析液排出ライン
L3透析液供給ライン
L4 透析液供給ライン
P1血液ポンプ
P2 送液ポンプ
P3 濾過ポンプ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ