図面 (/)

技術 橋梁の解体工法

出願人 オリエンタル白石株式会社
発明者 正司明夫神谷卓伸齋藤幸治
出願日 2015年7月14日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-140189
公開日 2017年1月26日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-020290
状態 特許登録済
技術分野 橋または陸橋
主要キーワード リース品 搬出車 切断範囲 耐久年数 移動作業車 線状材 台車移動 撤去部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (15)

課題

ラーメン橋連続桁橋などの、分割して張出施工された橋梁を安全かつ短工期で安価に解体することができる橋梁の解体工法を提供する。

解決手段

張出施工された橋梁Bを切断分割して解体撤去する橋梁の解体工法であって、解体する橋梁Bに固定支持されるレール2上を走行自在なベースフレーム3と、このベースフレーム3に支持される揚重装置4と、が設けられ、レール2上を走行自在な移動作業車1を用いて、揚重装置4で揚重可能な大きさの撤去ブロックB2に橋梁Bの撤去部分B1から切断して切り分ける切断工程と、切断工程において切断した撤去ブロックB2を移動作業車1の揚重装置4で吊り上げ揚重する吊上げ工程と、を備え、移動作業車1を解体する橋梁B上を移動させながら前記切断工程と前記吊上げ工程を繰り返し、橋梁Bの上面に吊上げた撤去ブロックB2を順次搬出して橋梁Bを解体する。

概要

背景

日本国内では、プレストレスコンクリートからなるPC橋が多く架設されるようになってから半世紀程度しか経過していないことから耐久年数を経過して解体しなければならないPC橋の例が少なく、特に、一般的なラーメン橋橋脚上部構造との間に支承を有する連続桁橋などの分割張出施工された箱桁形式橋梁の解体実績は、国内には殆ど無いのが現状である。また、海外でも爆破による解体実績がある程度であり、このような分割張出施工された橋梁を安全に短工期により安価に解体可能な橋梁の解体工法が切望されている。

一般的な橋梁の解体工法としては、橋梁下の地上からクレーン等の揚重装置を用いて橋梁の端からクレーン等で揚重可能な大きさに橋梁を切断して解体することが行われている。しかし、渓谷等に架けられた橋など橋梁下にクレーンを設置できない現場では、橋梁を解体することができないという問題があった。特に、張出施工されたラーメン橋等は、橋梁下にクレーン等を設置できないなどの制約がある場合が殆どであり、一般的な橋梁の解体工法が適用できないという問題がある。その上、クレーンを設置できたとしても、作業半径が大きくなってしまうため、超大型のクレーンでないと揚重作業ができず、解体費用が嵩んでしまうという問題がある。

なお、橋梁の解体工法ではないが、斜版橋、斜張橋エクストラドーズド橋などの主桁張出架設工法において架設に用いた移動作業車解体撤去する方法としては、特許文献1に、主桁Aの張出架設終了後、主桁Aの両側面にそれぞれ仮設レール21を主桁に沿って設置し、作業車本体の吊り材とは別に配置した下部架構専用の吊り材22の上部を、仮設レール21上を移動する移動装置23に取り付け、作業車本体の吊り材とこの吊り材の上部が取り付けられる上梁の両端部を取り外すことにより作業車本体と下部架構1Bとを分離した後、作業車本体を橋脚に向けて自走で後退移動させ、下部架構1Bを移動装置23により橋脚に向けて後退移動させる片持架設用移動作業車後退撤去方法が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0048]〜[0051]、図面の図1〜図4等参照)。

しかし、特許文献1に記載の片持架設用移動作業車の後退撤去方法は、あくまでも橋梁の架設時に用いる片持架設用移動作業車の撤去方法であり、このような片持架設用移動作業車を橋梁の解体時に用いるという着想自体開示されていない。その上、片持架設用移動作業車も解体時に適したものとはなっておらず、そのまま橋梁の解体工法に用いることはできないという問題があった。

概要

ラーメン橋や連続桁橋などの、分割して張出施工された橋梁を安全かつ短工期で安価に解体することができる橋梁の解体工法を提供する。張出施工された橋梁Bを切断分割して解体撤去する橋梁の解体工法であって、解体する橋梁Bに固定支持されるレール2上を走行自在なベースフレーム3と、このベースフレーム3に支持される揚重装置4と、が設けられ、レール2上を走行自在な移動作業車1を用いて、揚重装置4で揚重可能な大きさの撤去ブロックB2に橋梁Bの撤去部分B1から切断して切り分ける切断工程と、切断工程において切断した撤去ブロックB2を移動作業車1の揚重装置4で吊り上げ揚重する吊上げ工程と、を備え、移動作業車1を解体する橋梁B上を移動させながら前記切断工程と前記吊上げ工程を繰り返し、橋梁Bの上面に吊上げた撤去ブロックB2を順次搬出して橋梁Bを解体する。

目的

本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

張出施工された橋梁切断分割して解体撤去する橋梁の解体工法であって、解体する前記橋梁に固定支持されるレール上を走行自在なベースフレームと、このベースフレームに支持される揚重装置と、が設けられ、前記レール上を走行自在な移動作業車を用いて、前記揚重装置で揚重可能な大きさの撤去ブロックに前記橋梁の撤去部分から切断して切り分ける切断工程と、前記切断工程において切断した前記撤去ブロックを前記移動作業車の前記揚重装置で吊り上げ揚重する吊上げ工程と、を備え、前記移動作業車を解体する前記橋梁上を移動させながら前記切断工程と前記吊上げ工程を繰り返し、前記橋梁の上面に吊上げた前記撤去ブロックを順次搬出して前記橋梁を解体することを特徴とする橋梁の解体工法。

請求項2

前記切断工程では、前記揚重装置と前記撤去ブロックを連結して、両者間にテンション掛けた状態で前記撤去ブロックを切断することを特徴とする請求項1に記載の橋梁の解体工法。

請求項3

前記移動作業車には、前記ベースフレームに吊り下げ支持される仮受治具が設けられ、前記切断工程では、前記仮受け治具を前記橋梁の撤去部分の下面に当接させ、前記仮受け治具で前記撤去部分が支持された状態で前記撤去部分から前記撤去ブロックを切断することを特徴とする請求項1又は2に記載の橋梁の解体工法。

請求項4

前記移動作業車には、前記仮受け治具の下方に位置するように、前記ベースフレームに吊り下げ支持される作業足場懸架され、前記切断工程では、前記作業足場を用いて前記撤去ブロックを切断することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の橋梁の解体工法。

請求項5

前記作業足場には、シート材又は板材が隙間なく張設されており、前記切断工程では、切断時に発生する粉塵及び破片の落下を前記作業足場で防護しつつ切断することを特徴とする請求項4に記載の橋梁の解体工法。

請求項6

前記揚重装置は、前記ベースフレームに沿って水平移動自在に構成されており、前記吊上げ工程において前記揚重装置で揚重した前記撤去ブロックを前記揚重装置ごと水平移動させて台車上に載置する撤去ブロック載置工程と、前記撤去ブロック載置工程で載置した撤去ブロックを台車で搬出位置まで横移動する台車移動工程と、を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の橋梁の解体工法。

技術分野

0001

本発明は、橋梁解体工法に関し、詳しくは、ラーメン橋連続桁橋などの分割張出施工された箱桁形式の橋梁の解体工法に関する。

背景技術

0002

日本国内では、プレストレスコンクリートからなるPC橋が多く架設されるようになってから半世紀程度しか経過していないことから耐久年数を経過して解体しなければならないPC橋の例が少なく、特に、一般的なラーメン橋、橋脚上部構造との間に支承を有する連続桁橋などの分割張出施工された箱桁形式の橋梁の解体実績は、国内には殆ど無いのが現状である。また、海外でも爆破による解体実績がある程度であり、このような分割張出施工された橋梁を安全に短工期により安価に解体可能な橋梁の解体工法が切望されている。

0003

一般的な橋梁の解体工法としては、橋梁下の地上からクレーン等の揚重装置を用いて橋梁の端からクレーン等で揚重可能な大きさに橋梁を切断して解体することが行われている。しかし、渓谷等に架けられた橋など橋梁下にクレーンを設置できない現場では、橋梁を解体することができないという問題があった。特に、張出施工されたラーメン橋等は、橋梁下にクレーン等を設置できないなどの制約がある場合が殆どであり、一般的な橋梁の解体工法が適用できないという問題がある。その上、クレーンを設置できたとしても、作業半径が大きくなってしまうため、超大型のクレーンでないと揚重作業ができず、解体費用が嵩んでしまうという問題がある。

0004

なお、橋梁の解体工法ではないが、斜版橋、斜張橋エクストラドーズド橋などの主桁張出架設工法において架設に用いた移動作業車解体撤去する方法としては、特許文献1に、主桁Aの張出架設終了後、主桁Aの両側面にそれぞれ仮設レール21を主桁に沿って設置し、作業車本体の吊り材とは別に配置した下部架構専用の吊り材22の上部を、仮設レール21上を移動する移動装置23に取り付け、作業車本体の吊り材とこの吊り材の上部が取り付けられる上梁の両端部を取り外すことにより作業車本体と下部架構1Bとを分離した後、作業車本体を橋脚に向けて自走で後退移動させ、下部架構1Bを移動装置23により橋脚に向けて後退移動させる片持架設用移動作業車後退撤去方法が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0048]〜[0051]、図面の図1図4等参照)。

0005

しかし、特許文献1に記載の片持架設用移動作業車の後退撤去方法は、あくまでも橋梁の架設時に用いる片持架設用移動作業車の撤去方法であり、このような片持架設用移動作業車を橋梁の解体時に用いるという着想自体開示されていない。その上、片持架設用移動作業車も解体時に適したものとはなっておらず、そのまま橋梁の解体工法に用いることはできないという問題があった。

先行技術

0006

特開2009−299418号公報

発明が解決しようとする課題

0007

そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、分割して張出施工された橋梁をバランスよく安全かつ短工期で安価に解体することができる橋梁の解体工法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

第1発明に係る橋梁の解体工法は、張出施工された橋梁を切断分割して解体撤去する橋梁の解体工法であって、解体する前記橋梁に固定支持されるレール上を走行自在なベースフレームと、このベースフレームに支持される揚重装置と、が設けられ、前記レール上を走行自在な移動作業車を用いて、前記揚重装置で揚重可能な大きさの撤去ブロックに前記橋梁の撤去部分から切断して切り分ける切断工程と、前記切断工程において切断した前記撤去ブロックを前記移動作業車の前記揚重装置で吊り上げ揚重する吊上げ工程と、を備え、前記移動作業車を解体する前記橋梁上を移動させながら前記切断工程と前記吊上げ工程を繰り返し、前記橋梁の上面に吊上げた前記撤去ブロックを順次搬出して前記橋梁を解体することを特徴とする。

0009

第2発明に係る橋梁の解体工法は、第1発明において、前記切断工程では、前記揚重装置と前記撤去ブロックを連結して、両者間にテンション掛けた状態で前記撤去ブロックを切断することを特徴とする。

0010

第3発明に係る橋梁の解体工法は、第1発明又は第2発明において、前記移動作業車には、前記ベースフレームに吊り下げ支持される仮受治具が設けられ、前記切断工程では、前記仮受け治具を前記橋梁の撤去部分の下面に当接させ、前記仮受け治具で前記撤去部分が支持された状態で前記撤去部分から前記撤去ブロックを切断することを特徴とする。

0011

第4発明に係る橋梁の解体工法は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記移動作業車には、前記仮受け治具の下方に位置するように、前記ベースフレームに吊り下げ支持される作業足場懸架され、前記切断工程では、前記作業足場を用いて前記撤去ブロックを切断することを特徴とする。

0012

第5発明に係る橋梁の解体工法は、第4発明において、前記作業足場には、シート材又は板材が隙間なく張設されており、前記切断工程では、切断時に発生する粉塵及び破片の落下を前記作業足場で防護しつつ切断することを特徴とする。

0013

第6発明に係る橋梁の解体工法は、第1発明ないし第5発明のいずれかの発明において、前記揚重装置は、前記ベースフレームに沿って水平移動自在に構成されており、前記吊上げ工程において前記揚重装置で揚重した前記撤去ブロックを前記揚重装置ごと水平移動させて台車上に載置する撤去ブロック載置工程と、前記撤去ブロック載置工程で載置した撤去ブロックを台車で搬出位置まで横移動する台車移動工程と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

0014

第1発明〜第6発明によれば、移動作業車を解体する橋梁上を移動させながら切断工程と吊上げ工程を繰り返し、橋梁の上面に吊上げた撤去ブロックを順次搬出して橋梁を解体するので、橋梁下にクレーンを設置できない場合であっても分割張出施工された橋梁を安全に短工期により安価に解体することができる。また、従来のクレーンと違って軽量な揚重装置で解体できるため、張出施工された橋梁をバランスよく解体することができるうえ、リース品で費用が嵩む大型クレーンの使用を極力低減することができるので、解体費用を削減することができる。

0015

特に、第2発明によれば、吊り材で揚重装置と撤去ブロックを連結して、吊り材にテンションを掛けた状態で撤去ブロックを切断するので、撤去ブロックの切断時に、撤去ブロックが誤って落下するおそれがなくなり、安全性が向上する。また、吊り材で揚重装置と撤去ブロックが連結されているので、次工程である吊上げ工程をすぐに開始することができ、安全に工期を短縮して解体撤去費用を削減することができる。

0016

特に、第3発明によれば、仮受け治具を橋梁の撤去部分の下面に当接させ、仮受け治具で撤去部分が支持された状態で撤去部分から撤去ブロックを切断するので、撤去ブロックの切断時に、撤去部分が崩壊したり、撤去部分が割れて破片が落下したりするおそれがなくなり、安全性が向上するだけでなく、信頼性が向上するため確認等の時間を短縮して切断工程を短時間で完了させることができる。

0017

特に、第4発明によれば、作業足場を用いて撤去ブロックを切断するので、通常のクレーン作業ではない解体スペースを作りだすことができ、作業性が向上し、さらに切断工程を短時間で完了させることができる。

0018

特に、第5発明によれば、切断時に発生する粉塵及び破片の落下を前記作業足場で防護しつつ切断するので、破片の落下のおそれがなくなりさらに安全性が向上するだけでなく、粉塵等の飛散も低減することができ、近隣からの苦情環境汚染を低減することができる。

0019

特に、第6発明によれば、撤去ブロックを台車で搬出位置まで横移動するので、解体した撤去ブロックをトラック等の搬出車積み替える際に大型のクレーンが必要なくなりさらに橋梁の解体費用を削減することができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態に係る移動作業車の構成を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の移動作業車設置工程を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の移動作業車設置工程の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の切断工程を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の切断工程の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の吊上げ工程を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の吊上げ工程の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の撤去ブロック載置工程を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の撤去ブロック載置工程の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の台車移動工程を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の台車移動工程の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法において前記工程を繰り返して撤去部分を全て搬出した状態を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。
同上の橋梁の解体工法において撤去部分を全て搬出した状態の橋梁の鉛直断面を橋軸方向沿った水平視で示す工程説明図である。
同上の橋梁の解体工法において移動作業車を移動して別位置に設置した状態を橋梁の橋軸方向に対して直交する水平視立面で示す工程説明図である。

実施例

0021

以下、本発明に係る橋梁の解体工法を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

0022

図1図14を用いて、本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法について詳細に説明する。なお、解体する橋梁として箱型橋を例示して説明する。

0023

<移動作業車>
先ず、図1図3を用いて、本実施形態に係る橋梁の解体工法に用いる移動作業車について説明する。本実施形態に係る移動作業車1は、解体する橋梁Bの上面に橋軸方向(図のX方向、以下同じ)に沿って固定された2組のレール2と、これらのレール2上を走行自在なベースフレーム3と、と、このベースフレーム3に支持され、ベースフレーム3に沿って橋軸方向に沿って水平移動自在な揚重装置4と、ベースフレーム3に吊り材を介して吊り下げ支持された仮受け治具5と、この仮受け治具5の下方に吊り材を介してベースフレーム3吊り下げ支持された作業足場6などから構成されている。

0024

(レール)
レール2は、主に2本1組で左右一対の2組のH形鋼又はI形鋼からなるレールであり、橋梁Bの上面にレールアンカーA1で固定され、橋軸方向(X方向、以下同じ)に沿って敷設されている。

0025

(ベースフレーム)
ベースフレーム3は、橋梁方向に沿って水平に見た立面視で略平行四辺形枠体30aを備えた2対のメインフレーム30と、この2対のメインフレーム30間に橋梁の幅方向(橋軸方向と直交する水平方向:図のY方向、以下同じ)に沿って架け渡された2条1組で前後2組の梁材31などから主に構成されている。

0026

この枠体30aの平行四辺形の距離が近い方の対角線上には、鉛直方向に延びる柱部30bが形成されており、梁材31を介して伝達される揚重により作用する応力がレール2を介して橋梁Bに伝達できるようになっており、後述の揚重装置4等を確実に支持することができる。

0027

また、梁材31には、後述の揚重装置4を水平移動自在に懸下する鋼材からなるレール材32が橋軸方向に沿って架け渡されているとともに、2条1組の梁材31の間には、吊り材である複数の鋼棒33がボルトにより止め付けられて吊り下げられている。

0028

(揚重装置)
揚重装置4は、チェーンブロックホイストなどの一定の大きさの撤去ブロックB2を揚重可能な一般的な揚重装置であればよいが、橋脚にアンバランス荷重を掛けないように軽量であることが望まれる。

0029

(仮受け治具)
前述の鋼棒33には、橋梁Bの撤去部分B1の下面に当接して支える仮受け治具5がボルトにより緊結されて止め付けられている。この仮受け治具5は、複数の鋼材を井桁に組んだ治具であり、橋梁Bから撤去部分B1を切断、解体している作業中に撤去部分B1が崩壊したり、割れたりすることを防止する機能を有している。

0030

(作業足場)

0031

また、鋼棒33は、仮受け治具5よりも下方にまで垂下されており、この鋼棒33の下端付近には、撤去部分B1の切断、解体作業を行う作業足場6が懸架されている。この作業足場6は、鋼材を格子状に組み合わせた足場であり、橋梁から撤去部分B1を切断する作業や撤去部分B1から撤去ブロックB2を切り出す作業の足場として利用される。

0032

この作業足場6の上面には、橋梁下の状況に応じて、解体・切断作業による粉塵や破片の落下を防止するシート材又は板材が隙間なく張設するとよい。シート材又は板材により、粉塵や破片の落下を防止することにより、橋梁の解体作業を行いながら橋梁下を通る道路鉄道などの車両の通行が可能となるからである。

0033

[橋梁の解体工法]
次に、図1図14を用いて本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法の各工程について詳細に説明する。

0034

(1)移動作業車設置工程
先ず、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、事前準備として、図2図3に示すように、前述の移動作業車1を設置する移動作業車設置工程を行う。この移動作業車設置工程では、前述のレール2をレールアンカーA1で橋軸方向(X方向、以下同じ)に沿って固定する。

0035

そして、レール2上にメインフレーム30をセットし、梁材31を架け渡して、レール材32を取り付け、揚重装置4を懸下する。また、梁材31に取り付けた鋼棒33には、仮受け治具5及び作業足場6を組み立てて吊り下げ支持させる。

0036

なお、1か所の撤去部分B1を解体している最中に、移動作業車1が動いてしまわないように、レール2の途中に移動作業車用のアンカーA2で固定する。

0037

(2)切断工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図4図5に示すように、橋梁Bの撤去部分B1から撤去ブロックB2を切り分ける切断工程を行う。この切断工程では、揚重装置4で吊上げ可能な大きさを基準に切断して切り離す撤去ブロックB2の切断範囲を定めて切断ラインを決定する。そして、決定した切断ラインに沿ってダイヤモンドカッター等で橋梁Bの撤去部分B1の一部を切断して切り分ける。

0038

本切断工程では、作業足場6を用いて撤去ブロックB2を切断する。このため、使用する機材や道具の仮置きスペースや、通常のクレーン作業ではない解体スペースを作りだすことができ、作業性が向上し、さらに切断工程を短時間で完了させることができる。

0039

なお、前述のように、作業足場6上にシート材又は板材を隙間なく敷き詰めておけば、本切断工程において発生する粉塵及び破片の落下を作業足場6で防護しつつ切断することができる。このため、破片の落下のおそれがなくなりさらに安全性が向上するだけでなく、粉塵等の飛散も低減することができ、近隣からの苦情や環境汚染を低減することができる。

0040

また、本切断工程では、次工程で吊上げられるように、切断前の撤去ブロックB2にフックなどを後施工アンカー等で取り付け、このフックと揚重装置4の吊上げフックとを、ワイヤロープなどの吊り材Wで緊結し、吊り材Wにテンション(引張力)を多少付与して撤去部分B1から撤去ブロックB2を切り分けると好ましい。撤去ブロックB2を切断して撤去部分B1から切り離す際に、撤去ブロックB2が誤って落下するおそれがなくなり、安全性が向上するからである。

0041

勿論、吊り材Wは、ワイヤロープに限られず、鋼線や鋼棒その他、吊り上げに必要な引張り強度を有した線状材であればよいことは云うまでもない。また、吊り材Wを介さず、撤去ブロックB2に取り付けたフックに、揚重装置4の吊上げフックを直接掛け止めても構わない。

0042

(3)吊上げ工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図6図7に示すように、前工程である切断工程において切断した撤去ブロックB2を移動作業車1の揚重装置4で吊り上げ揚重する吊上げ工程を行う。この吊上げ工程では、撤去ブロックB2に取り付けたフック等に吊り材Wを掛け止め、撤去ブロックB2と揚重装置4を緊結し、揚重装置4で撤去ブロックB2を吊り上げ揚重する。前述のように、吊り材Wを介さず、撤去ブロックB2に取り付けたフックに、揚重装置4の吊上げフックを直接掛け止めて揚重しても構わない。

0043

なお、前切断工程において、吊り材W等で揚重装置4と撤去ブロックB2とを緊結した状態で切断すれば、吊上げ工程をすぐに開始することができ、安全に工期を短縮して解体撤去費用を削減することができる。

0044

(4)撤去ブロック載置工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図8図9に示すように、前工程である吊上げ工程で揚重した撤去ブロックB2を揚重装置4ごと水平移動させて台車D上に載置する撤去ブロック載置工程を行う。この撤去ブロック載置工程では、揚重装置4で撤去ブロックB2を吊り上げた状態で、揚重装置4ごとレール材32に沿って撤去ブロックB2を橋軸方向に引っ張って水平移動し、撤去部分B1ではない橋梁B上に引き上げ、揚重装置4を下降させて撤去ブロックB2を台車Dの上に載置する。揚重装置4ごと撤去ブロックB2を水平方向に引っ張るのは、人力でも電動モータウィンチ等の動力を利用してもいずれでも構わない。

0045

また、台車Dは、撤去ブロックB2を載置できる台車であれば特にどのようなものでもよいし、台車を用いるのではなくコロ等を介して水平移動可能なように撤去部分B1上に撤去ブロックB2を直接載置しても構わない。

0046

(5)台車移動工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図10図11に示すように、前工程である撤去ブロック載置工程で載置した撤去ブロックB2を台車Dで搬出位置まで横移動する台車移動工程を行う。この台車移動工程では、台車D又はコロを用いて人力又は動力を利用して比較的スペースのある橋脚上方の橋梁上や橋台側の解体ヤードまで撤去ブロックB2を橋梁Bの上面に沿って横移動させる。

0047

(6)解体搬出工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図12図13に示すように、前台車移動工程において撤去ブロックB2を横移動させた搬出位置である解体ヤードにおいて、撤去ブロックB2をさらに細かく解体して、トレーラーやトラックなどの搬出車にクレーン等の揚重装置4とは別の揚重機を用いて細かく解体したうえ、コンクリート片や鋼材などの解体材を台車Dから搬出車に載せ替える。勿論、撤去ブロックB2をそのまま搬出して例えば橋梁下などの別の場所でさらに解体する場合は、撤去ブロックB2をそのまま揚重機を用いて吊り上げ搬出する。

0048

なお、前台車移動工程において、台車D等を用いて撤去ブロックB2を揚重装置4とは別の揚重機の橋梁B上の直近地点まで横移動させることができるため、本解体搬出工程では、使用する揚重機を必要最小限のものとすることができ、揚重機のリース料を低減することができる。

0049

(7)移動作業車移設工程
次に、本実施形態に係る橋梁の解体工法では、図14に示すように、撤去した撤去部分B1より橋脚側となる別の撤去部分に移動作業車1を移設する移動作業車移設工程を行う。この移動作業車移設工程では、先ず、移動作業車用のアンカーA2を解除し、撤去部分B1より橋脚側となる別の撤去部分に移動作業車1をレール2に沿って移動する。そして、移動した場所において移動作業車用のアンカーA2で固定する。

0050

そして、移設した場所において、前述の(2)切断工程〜(7)移動作業車移設工程を繰り返し、撤去部分を橋脚側へ移動しながら、橋脚を中心に左右対称にバランスよく橋梁Bを解体撤去して行く。

0051

以上説明した本実施形態に係る橋梁の解体工法によれば、移動作業車1を解体する橋梁B上を移動させながら(2)切断工程と(3)吊上げ工程を繰り返し、橋梁Bの上面に吊上げた撤去ブロックB2を順次搬出して橋梁を解体するので、橋梁下にクレーンを設置できない場合であっても分割張出施工された橋梁を安全に短工期により安価に解体することができる。また、従来のクレーンと違って軽量な揚重装置4で解体できるため、張出施工された橋梁Bをバランスよく解体することができるうえ、リース品で費用が嵩む大型クレーンの使用を極力低減することができるので、解体費用を削減することができる。

0052

また、本実施形態に係る橋梁の解体工法によれば、吊り材Wで揚重装置4と撤去ブロックB2を連結して、吊り材Wにテンションを掛けた状態で撤去ブロックB2を切断するので、撤去ブロックB2の切断時に、撤去ブロックB2が誤って落下するおそれがなくなり、安全性が向上する。また、吊り材Wで揚重装置4と撤去ブロックB2が連結されているので、次工程である吊上げ工程をすぐに開始することができ、安全に工期を短縮して解体撤去費用を削減することができる。

0053

その上、本実施形態に係る橋梁の解体工法によれば、仮受け治具5を橋梁Bの撤去部分B1の下面に当接させ、仮受け治具5で撤去部分B1が支持された状態で撤去部分B1から撤去ブロックB2を切断するので、撤去ブロックB2の切断時に、撤去部分B1が崩壊したり、撤去部分B1が割れて破片が落下したりするおそれがなくなり、安全性が向上するだけでなく、信頼性が向上するため確認等の時間を短縮して切断工程を短時間で完了させることができる。

0054

以上、本発明の実施形態に係る橋梁の解体工法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。

0055

B :橋梁
B1 :撤去部分
B2 :撤去ブロック
1 :移動作業車
2 :レール
A1 :レールアンカー
3 :ベースフレーム
30 :メインフレーム
30a :枠体
30b :柱部
31 :梁材
32 :レール材
33 :鋼棒(吊り材)
4 :揚重装置
5 :仮受け治具
6 :作業足場
A2 :移動作業車用のアンカー
D :台車
W :吊り材

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ