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図面 (7)

課題

レールの上面に付着した落ち葉を除去したり山間部等に敷設された勾配のある軌道のレールを研磨するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を実現する。

解決手段

下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車(11)と、先端に回転可能な砥石(14A,14B)をそれぞれ有し台車に取り付けられ上下方向に搖動可能に設けられた一対のアーム(13A,13B)と、台車に搭載された駆動手段(15)の回転駆動力を、砥石を支持する軸(23)へ伝達可能な回転伝達手段(スプロケットチェーン伝達軸)とを備えたレール研磨装置において、前記砥石は、円盤状の砥石本体と、該砥石本体の少なくとも一方の側面に接合された受け板とを備え、砥石本体の前記受け板が接合される面には1または2以上の凹部(41b)を形成し、受け板には砥石本体の凹部と係合可能な突起物(43)を設けるようにした。

概要

背景

山間部に敷設されている鉄道軌道においては、レールの上面に付着した落ち葉が原因となって走行する列車車輪空転する現象が度々発生して、輸送障害を引き起こしている。そこで、レールの上面に付着した落ち葉を除去する装置が望まれている。
しかしながら、レールの上面に付着した落ち葉は車輪によって踏み潰されることでレール面にこびりついているため、除去するのは容易なことではない。そこで、本発明者らは、不織布を円盤状に成型したものを回転させることで落ち葉を除去する装置を試作し、検討を行なった。

しかし、不織布を円盤状に成型したものは、レール表面押し付けながら長時間回転し続けると、軸を挿通した中心の開口が変形してしまい、正常に回転させることができなくなるという課題があることが明らかになった。
また、レール上を走行する列車の車輪の空転により、レールの上面に空転傷が多く発生しているので、落ち葉を除去すると同時にレール表面を研削するのが良いのではないかと考え、回転する砥石を使って落ち葉を除去する装置を試作し、試験を行なったところ、砥石が空回りすることがあり、所望の効果が得られないことが分かった。そこで、砥石の空回りを防止するため、図5に示すように、砥石14を貫通するピン45を設けたところ、繰り返し荷重で砥石が割れやすくなるという課題があることが明らかになった。

概要

レールの上面に付着した落ち葉を除去したり山間部等に敷設された勾配のある軌道のレールを研磨するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を実現する。下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車(11)と、先端に回転可能な砥石(14A,14B)をそれぞれ有し台車に取り付けられ上下方向に搖動可能に設けられた一対のアーム(13A,13B)と、台車に搭載された駆動手段(15)の回転駆動力を、砥石を支持する軸(23)へ伝達可能な回転伝達手段(スプロケットチェーン伝達軸)とを備えたレール研磨装置において、前記砥石は、円盤状の砥石本体と、該砥石本体の少なくとも一方の側面に接合された受け板とを備え、砥石本体の前記受け板が接合される面には1または2以上の凹部(41b)を形成し、受け板には砥石本体の凹部と係合可能な突起物(43)を設けるようにした。

目的

本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、レールの上面に付着した落ち葉を除去するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し、研磨対象の一対のレールに対応して前記台車に対し上下方向に搖動可能に設けられた一対のアームと、前記台車に搭載された駆動手段の回転駆動力を、前記砥石を支持する軸へ伝達可能な回転伝達手段と、を備えたレール研磨装置であって、前記砥石は、円盤状の砥石本体と、前記砥石本体の少なくとも一方の側面に接合された受け板と、を備え、前記砥石本体の前記受け板が接合される面には、1または2以上の凹部が形成され、前記受け板には、前記砥石本体の前記凹部と係合可能な突起物が設けられていることを特徴とするレール研磨装置。

請求項2

前記回転伝達手段は、前記アームの回転中心となる軸に設けられた第1スプロケットと、前記砥石を回転させる回転軸に設けられた第2スプロケットと、前記第1スプロケットと前記第2スプロケットに巻回された無端チェーンと、前記無端チェーンの途中に噛み合されて、チェーンのたるみをなくす方向へ付勢された第3スプロケットと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のレール研磨装置。

請求項3

操作部が前記台車の上方へ突出し、前記一対のアームを、前記砥石が作業対象のレールの表面に接触する状態と前記砥石が作業対象のレールの表面から離れた状態とに変換させるための操作レバーと、前記操作レバーの移動を前記一対のアームの回動に変換するリンク機構と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレール研磨装置。

請求項4

下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し前記台車の下部に上下動可能に設けられた一対の支持杆と、前記砥石を回転させる駆動力を発生する駆動手段と、を備えたレール研磨装置によってレールの上面を研磨するレール研磨方法であって、前記駆動手段の回転駆動力を前記砥石に伝達して砥石を回転させながら、前記砥石のレールの頭頂面に向かう押圧力周期的に変化させて、レールの上面に、研削部分の幅が非研削部分よりも広い研削痕がほぼ等ピッチで現れるように研磨することを特徴とするレール研磨方法。

請求項5

下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し前記台車の下部に上下動可能に設けられた一対の支持杆と、前記砥石を回転させる駆動力を発生する駆動手段と、を備えたレール研磨装置によってレールの上面を研磨するレール研磨方法であって、前記駆動手段の回転駆動力を前記砥石に伝達して砥石を回転させながら、前記砥石のレールの頭頂面に向かう押圧力を周期的に変化させて、レールの上面に、レールの幅の4分の1以下のピッチで研削痕が現れるように研磨することを特徴とするレール研磨方法。

技術分野

0001

本発明は、レール研磨するレール研磨技術に関し、特にレール上を走行しながら砥石を用いてレールの頭頂面を研磨する研磨方法およびレール研磨装置に適用して有効な技術に関する。

背景技術

0002

山間部に敷設されている鉄道軌道においては、レールの上面に付着した落ち葉が原因となって走行する列車車輪空転する現象が度々発生して、輸送障害を引き起こしている。そこで、レールの上面に付着した落ち葉を除去する装置が望まれている。
しかしながら、レールの上面に付着した落ち葉は車輪によって踏み潰されることでレール面にこびりついているため、除去するのは容易なことではない。そこで、本発明者らは、不織布を円盤状に成型したものを回転させることで落ち葉を除去する装置を試作し、検討を行なった。

0003

しかし、不織布を円盤状に成型したものは、レール表面押し付けながら長時間回転し続けると、軸を挿通した中心の開口が変形してしまい、正常に回転させることができなくなるという課題があることが明らかになった。
また、レール上を走行する列車の車輪の空転により、レールの上面に空転傷が多く発生しているので、落ち葉を除去すると同時にレール表面を研削するのが良いのではないかと考え、回転する砥石を使って落ち葉を除去する装置を試作し、試験を行なったところ、砥石が空回りすることがあり、所望の効果が得られないことが分かった。そこで、砥石の空回りを防止するため、図5に示すように、砥石14を貫通するピン45を設けたところ、繰り返し荷重で砥石が割れやすくなるという課題があることが明らかになった。

先行技術

0004

特開平9−125302号公報
特開2003−245852号公報

発明が解決しようとする課題

0005

レール研磨装置に関する発明としては、例えば特許文献1や2に開示されているものがある。
このうち特許文献1には、搖動可能な支持アームの先端に砥石を回転可能に取り付け、エンジンの回転をVベルトおよび伝達軸を介して伝達するように構成されたレール研磨装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1のレール研磨装置は、レール頭部上面の錆を均一かつ確実に落とすことを目的として構成されたもので、支持アームの先端の砥石は作業中連続してレールの踏み面に押し付けられた状態で回転されるように構成されている。そのため、レールの上面に付着した落ち葉を除去するのに使用した場合には、必要以上にレールが研磨されてしまうという課題がある。

0006

また、特許文献2には、無端状の研削ベルトを平面的にレール頭部上面に押し付けるように構成されたレール研磨装置が開示されているが、特許文献2のレール研磨装置も、レール頭部上面の錆を落とすことに向けて構成されたものであるとともに、無端状の研削ベルトを用いるため、装置が大掛かりになってしまうという課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、レールの上面に付着した落ち葉を除去するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、山間部等に敷設された勾配のある軌道のレールを研磨するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係るレール研磨装置は、上記目的を達成するため、
下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、
先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し、研磨対象の一対のレールに対応して前記台車に対し上下方向に搖動可能に設けられた一対のアームと、
前記台車に搭載された駆動手段の回転駆動力を、前記砥石を支持する軸へ伝達可能な回転伝達手段と、
を備えたレール研磨装置であって、
前記砥石は、円盤状の砥石本体と、前記砥石本体の少なくとも一方の側面に接合された受け板と、を備え、
前記砥石本体の前記受け板が接合される面には、1または2以上の凹部が形成され、
前記受け板には、前記砥石本体の前記凹部と係合可能な突起物を設けるようにした。

0008

上記のような構成のレール研磨装置によれば、砥石によりレールの表面を研磨するため、レールの上面に付着した落ち葉等の付着物を確実に除去することができる。また、砥石本体の側面には凹部が形成され、受け板には突起物が設けられているため、凹部と突起物との係合によって砥石が砥石軸に対して空回りするのを防止することができるとともに、砥石がバウンドして繰り返し衝撃力が作用したとしても、砥石にヒビや割れが発生するのを回避することが可能になる。
さらに、砥石やアームの先端の重量を適切に設定することで、走行中に砥石の回転で自動的に砥石をバウンドさせることができ、それによってレールの表面に、列車の車輪の空転防止に有効な研磨痕所定ピッチで形成することができる。

0009

ここで、望ましくは、前記回転伝達手段は、
前記アームの回転中心となる軸に設けられた第1スプロケットと、前記砥石を回転させる回転軸に設けられた第2スプロケットと、
前記第1スプロケットと前記第2スプロケットに巻回された無端チェーンと、
前記無端チェーンの途中に噛み合されて、チェーンのたるみをなくす方向へ付勢された第3スプロケットと、を備えるようにする。
かかる構成によれば、先端に砥石を有するアームが搖動して、砥石がレールの表面に接触したり離れたりする動作を繰り返したとしても、チェーンにたるみが生じるのを防止できるため、繰返し荷重によるチェーンの破損を防止することができる。

0010

また、望ましくは、操作部が前記台車の上方へ突出し、前記一対のアームを、前記砥石が作業対象のレールの表面に接触する状態と前記砥石が作業対象のレールの表面から離れた状態とに変換させるための操作レバーと、前記操作レバーの移動を前記一対のアームの回動に変換するリンク機構と、を備えるように構成する。
かかる構成によれば、作業員が台車に乗った状態で操作レバーを操作することによって、アームを介して砥石を下げてレールに接触させたり、砥石を持ち上げてレールから離したりする動作を容易に行うことができ、作業効率を高めることができるようになる。

0011

本発明に係るレールの研磨方法は、上記目的を達成するため、
下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、
先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し前記台車の下部に上下動可能に設けられた一対の支持杆と、
前記砥石を回転させる駆動力を発生する駆動手段と、
を備えたレール研磨装置によってレールの上面を研磨するレール研磨方法であって、
前記駆動手段の回転駆動力を前記砥石に伝達して砥石を回転させながら、前記砥石のレールの頭頂面に向かう押圧力周期的に変化させて、レールの上面に、研削部分の幅が非研削部分よりも広い研削痕がほぼ等ピッチで現れるように研磨するようにした。

0012

また、本発明に係る他のレールの研磨方法は、
下部にレールに沿って移動可能な複数の車輪を備えた台車と、
先端に回転可能な砥石をそれぞれ有し前記台車の下部に上下動可能に設けられた一対の支持杆と、
前記砥石を回転させる駆動力を発生する駆動手段と、
を備えたレール研磨装置によってレールの上面を研磨するレール研磨方法であって、
前記駆動手段の回転駆動力を前記砥石に伝達して砥石を回転させながら、前記砥石のレールの頭頂面に向かう押圧力を周期的に変化させて、レールの上面に、レールの幅の4分の1以下のピッチで研削痕が現れるようにしたものである。

0013

上記のようなレールの研磨方法によれば、研磨後のレールの表面に所定ピッチの研磨痕が形成されるため、勾配のある軌道のレールの研磨に使用した場合、走行する列車の車輪が空回りするのを有効に防止して輸送障害の発生を減少させることができる。また、車輪の空転によりレールの上面に空転傷が発生するのを防止することができる。

発明の効果

0014

本発明によれば、レールの上面に付着した落ち葉を除去することができるとともに、山間部等に敷設された勾配のある軌道のレールを研磨するのに好適なレールの研磨方法およびレール研磨装置を実現することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明に係るレール研磨装置の一実施形態を示す側面図である。
図1のレール研磨装置を台車の下面で切断して上方から見た状態を示す平面図である。
実施形態のレール研磨装置における伝達軸と砥石軸との関係を示す説明図および砥石を支持するアーム部の構成を示す拡大側面図である。
実施形態のレール研磨装置に用いる砥石の具体例を示す図である。
本発明に先立って検討したレール研磨装置に用いる砥石の構成を示す図である。
本発明に係るレール研磨方法によりレール表面に形成する研削痕の一例を示す平面図である。

実施例

0016

以下、図面を参照しながら本発明に係るレール研磨装置の実施形態について詳細に説明する。
図1は本実施形態のレール研磨装置を示す側面図、図2は要部の平面図である。
本実施形態のレール研磨装置10は、平面視矩形状の台車11と、該台車11の下面に設けられ一対のレール上を転動する一対の前方車輪12A,12Bおよび一対の後方車輪12C,12Dと、台車11の下面ほぼ中央に設けられた上下方向に搖動可能な一対のアーム13A,13Bによって回転可能に支持された円盤状の砥石14A,14Bを備える。アーム13A,13Bおよび砥石14A,14Bは、軌道上に敷設されている一対のレールに対応した位置に設けられている。

0017

上記台車11の上には、進行方向の前方側走行駆動用のエンジン15が搭載され、後方側に作業員が腰掛けるための椅子16が設けられている。また、台車11のほぼ中央には、走行中に作業員が手を添えるハンドルバー17およびこのハンドルバー17を左右で支える前方に傾斜した一対の支柱18と、アーム13A,13Bを介して砥石14A,14Bを降下させたり上昇させたりするための操作レバー19等が設けられている。図1において、実線は砥石14A,14Bを降下させている際の操作レバー19の位置を、実線は砥石14A,14Bを上昇させた際の操作レバー19の位置を示している。

0018

上記操作レバー19とアーム13A,13Bとの間には、台車上面に支点を有するレバー20aや上記操作レバー19のほぼ中央に支点を有するレバー20b、レバー20aの先端とアーム13A(13B)の先端側とを連結する連結レバー20cなどからなるリンク機構20が設けられている。連結レバー20cの一端は、砥石14A(13B)の上半分を覆う形成された半円状のカバー部材21A(21B)の外周部に結合されている。
これとともに、操作レバー19の上端にはロック掛けたり解除したりするためのロックレバー19Aが設けられており、このロックレバー19Aを握って操作レバー19を手前に引くと、リンク機構20を介して砥石14A,14Bが下がり、ロックレバー19Aを握って操作レバー19を前方へ押すと、リンク機構20を介して砥石14A,14Bが持ち上がるように構成されている。

0019

図2には、図1のレール研磨装置10を台車11の下面で切断して上方から見た状態が示されている。図2においては、上方が進行方向前方となるように図示がなされている。
図2において、符号11Aが付されているのは上記台車11のフレーム台車枠)であり、このフレーム11Aには、左右方向に貫通するように、前後一対車軸22A,22Bが設けられ、車軸22Aの両端に上記前方車輪12A,12Bが装着され、車軸22Bの両端に上記後方車輪12C,12Dが装着されている。
また、台車11のフレーム11Aには、上記砥石14A,14Bが両端に装着された砥石軸23と、エンジン15の回転駆動力を上記車軸22A,22Bおよび砥石軸23に伝達するための伝達軸24とが、上記車軸22A,22Bと平行に設けられている。そして、伝達軸24が、上記アーム13A,13Bの搖動中心となるように構成されている。

0020

さらに、上記砥石軸23にはスプロケット25A,25Bが設けられ、伝達軸24にはスプロケット26A,26Bと26C,26Dが設けられ、上記車軸22A,22Bにはスプロケット27A,27Bが設けられている。そして、伝達軸24のスプロケット26Cとエンジン15の回転軸15Aに装着されたスプロケット28Aとの間には無端チェーン29Aが巻回されている。また、砥石軸23のスプロケット25A,25Bと伝達軸24のスプロケット26A,26Bとの間には無端チェーン30A,30Bが巻回され、伝達軸24のスプロケット26Dと車軸22Aのスプロケット27Aと中間スプロケット31Aとの間には無端チェーン29Bが巻回され、さらに中間スプロケット31Aと同軸の中間スプロケット31Bと車軸22Bのスプロケット27Bとの間には無端チェーン29Cが巻回されている。

0021

上記のように、無端チェーン29Aによってエンジン15の回転力が伝達軸24に伝達され,伝達軸24の回転が、チェーン29B,29Cによって車軸22A,22Bに、チェーン30A,30Bによって砥石軸23に、それぞれに伝達されることで、砥石14A,14Bの回転数と車輪12A〜12Dの回転数とが比例関係を有するように構成されている。
図3(A)には、図2に示されている構成のうち伝達軸24と砥石軸23との関係が示されている。図3(A)に示すように、伝達軸24にはスプロケット26A,26Bと26C,26Dが設けられ、砥石軸23にはスプロケット25A,25Bが設けられている。そして、伝達軸24のスプロケット26Cとエンジン15側のスプロケット28Aとの間に、無端チェーン29Aが巻回されている。また、砥石軸23のスプロケット25A,25Bと伝達軸24のスプロケット26A,26Bとの間には無端チェーン30A,30Bが巻回されている。

0022

図3(B)には、伝達軸24、砥石軸23、搖動可能なアーム13A、砥石14A、チェーン30A等の構成の詳細が示されている。
図3(B)に示すように、伝達軸24のスプロケット26Aと砥石軸23のスプロケット25Aに巻回されている無端チェーン30Aには、台車11のフレーム11Aの下面に装着されてチェーン30Aに張力を付与するスプロケット36が設けられている。

0023

より具体的には、台車11のフレーム11Aの下面には、コの字状をなす係止片32が固着されており、この係止片32に軸33によって回転自在に支承された小アーム34の先端に、上記チェーン30Aの途中に上方から噛み合うスプロケット36が軸35によって回転自在に装着されている。図示しないが、軸33には小アーム34を図において時計回り方向へ付勢するトーションバネねじりバネ)が介挿されており、このバネの復元力によって、スプロケット36をチェーン30Aに押し付けてチェーン30Aにたるみを生じさせないように構成されている。
台車の反対側に設けられているアーム13B、砥石14B等も同様な構成であるので、図示および説明を省略する。

0024

次に、本実施形態のレール研磨装置10において使用される砥石14(14A,14B)の具体例について、図4および図5を用いて説明する。
図4(A)に示すように、本実施形態で使用する砥石14は、外周面平坦な円盤状をなす砥石本体41と、該砥石本体41の一方の面に接合される円形鋼製受け板42とから構成されている。砥石本体41と受け板42には、図4(C),(D)に示すように、砥石軸23の端部が挿通可能な孔41a,42aが形成されている。また、受け板42には、半円球状の頭部43aとネジ部43bとを有する突起物43を螺合可能な係止穴42bが2個形成されている。

0025

一方、砥石本体41の側面には、上記受け板42の係止穴42bに対応する位置に、上記突起物43の頭部43aが係合可能な係合凹部41bが設けられている。これによって、砥石14を砥石軸23の端部に装着して回転させた際に、砥石本体41と受け板42と一体になって回転し、研削時の摩擦抵抗によって砥石本体41が砥石軸23に対して空回りするのを防止することができる。
また、本発明者らは、当初、空回りを確実に防止するため、図5に示すように、砥石を貫通するストッパ用のピン45を設けたものを使用して作業を行なったところ、砥石に割れが発生したが、図4に示すような構成の砥石を使用することで割れを防止できることを確認することができた。

0026

なお、突起物43とそれが係合可能な係合凹部41bの数は2個に限定されず、3個あるいは4個等であっても良い。また、受け板42は、砥石本体41の一方の面のみでなく、両面に接合するように構成しても良い。
また、本実施形態における砥石14の砥石軸23の端部への装着の仕方は、図5に示すものと同じにすることができる。すなわち、砥石軸23の端部には雄ネジ部を設けておいて、砥石軸23の端部へ砥石本体41と受け板42の孔41a,42aを挿通させた後、上記雄ネジ部へ蝶ナット46を螺合させて締め付けることで固定すればよい。

0027

次に、本実施形態のレール研磨装置10を使用したレールの研磨の仕方と、砥石およびそれを支承するアーム13A,13Bの作用について、図6を用いて説明する。
本実施形態のレール研磨装置10を用いて作業する際には、レール上に車輪12A〜12Dを載置させた状態で、エンジン15を始動させて台車11をゆっくりと走行させ砥石を回転させた状態で、ロックレバー19Aを握ってロックを解除して操作レバー19を手前に引く。

0028

すると、砥石14A,14Bの重みでアーム13A,13Bの先端が下がり、砥石14A,14Bがレールの頭頂面に接触し、砥石が回転されることでレール上面の付着物を除去するとともに、上面を少し研削する。また、このとき、回転する砥石の表面がレールの上面に衝突して反発力が生じ、その反発力で砥石が浮き上がるように作用してアームが搖動する。そして、次に再び砥石の重みでアームの先端が下がり、砥石がレールの頭頂面に接触してレール上面の付着物を除去するとともに、上面を少し研削する。
本実施形態のレール研磨装置においては、上記のように、作業中に砥石がバウンドを繰り返すことで砥石がレール上面に接触する圧力(押圧力)が周期的に変化するように、砥石の重さが調整されている。

0029

より具体的には、砥石がレール上面に強く押圧された際にレール上面に研削痕が生じるが、その研削痕がレールの幅W0に対して約W0/4ピッチで形成されるように、砥石の重さが調整した。これにより、図6に示すように、レールRの上面に、レールの長手方向に対して、研削部分の幅が非研削部分よりも若干広い研削痕ATがほぼ等ピッチで現れるようにすることができた。このような周期的な研削痕ATをレールRの上面に形成することで、山間部等に敷設された勾配のある軌道のレール上を走行する列車の車輪が空回りするのを有効に防止することができる。上記のように構成された砥石を使用して本発明者らが行なった試験では、砥石にヒビや割れが発生することがなかった。

0030

さらに、上記のように、砥石がバウンドを繰り返してレール上面に接触する圧力が周期的に変化するようにした場合、伝達軸24の回転を砥石軸23へ伝達するチェーン30Aの張力も大きく変動し、チェーンが一時的に弛んだり急激に大きな張力が作用したりすることによってチェーンが破損するおそれがある。
しかるに、本実施形態のレール研磨装置においては、伝達軸24の回転を砥石軸23へ伝達するチェーン30Aの途中に噛み合うテンション付与用のスプロケット36を設けているため、チェーンが弛もうとするとテンション付与用のスプロケット36がチェーン30Aにたるみを生じさせないように移動する。その結果、チェーン30Aの張力が大きく変動するのを回避して、チェーンが繰返し荷重で破損するのを防止することができる。

0031

なお、レール上面に形成する研削痕ATのピッチは、W0/4に限定されるものでなく、例えば、ピッチがW0/4以下になるように形成したり、レールの長手方向に対する研削部分の幅をW1、非研削部分の幅をW2としたとき、W2≦W1であってW1<W0なる条件を満たすように形成してもよい。
また、上記のような条件を満たす研削痕を形成するために必要な砥石の条件は、重さの他に、砥石の径や回転速度、台車の走行速度、アームの長さによって異なるので、それらのパラメータに応じて砥石の重さを適宜決定すればよい。砥石の重さを調整する代わりに、アーム13A,13Bの先端あるいは砥石軸23にとなるものを取り付けるようにしても良い。

0032

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のレール研磨装置においては、先端に砥石14A,14Bを有する搖動可能なアーム13A,13Bを、台車11の進行方向前方に搖動中心を有するように構成されているものを説明したが、アーム13A,13Bを、台車11の進行方向後方に搖動中心を有するように構成しても良い。また、1つのエンジンで走行駆動用の車輪と砥石の両方を回転するように構成されているものを説明したが、別個のエンジンまたはモータ回転駆動するように構成しても良い。

0033

さらに、上記実施形態では、回転力の伝達にチェーンを使用しているが、Vベルトを用いるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、搖動可能なアーム13A,13Bの先端に砥石を設けたものを説明したが、上下移動可能に支持されたアーム(ロッド)の先端に砥石を設けるように構成してもよい。

0034

また、上記実施形態においては、砥石がバウンドを繰り返してレール上面に接触するようにして間欠的に研削を行う場合について説明したが、上記実施形態のレール研磨装置は、砥石の重さや回転速度等を変えることで、接触圧をほぼ一定に保って連続的に研削もしくは研磨を行うように動作させることで、通常の研磨装置として使用することも可能である。
例えば、軌道が傾斜している区間では上記のように間欠的に研削を行い、軌道が平坦な区間では連続的に研削を行うようにしても良い。このような作業方式の切り替えは、例えば砥石の交換あるいは砥石軸あるいはアームの先端に取り付ける錘を着脱可能に構成することで実現することができる。

0035

10レール研磨装置
11台車
11A台車フレーム
12A,12B前方車輪
12C,12D後方車輪
13A,13B搖動可能なアーム
14A,14B砥石
15エンジン
17ハンドルバー
18支柱
19操作レバー
20リンク機構
25A,26Aスプロケット
30Aチェーン
41 砥石本体
41b係合凹部
42受け板
43空回り防止用の突起物

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