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技術 タンク

出願人 日本車輌製造株式会社
発明者 角田保松原正光川合良典
出願日 2015年7月9日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-137456
公開日 2017年1月26日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-019517
状態 特許登録済
技術分野 大型容器
主要キーワード 多角形環 分解立体図 ブラインドナット 窓フランジ ボルト間 介在部 点検窓 矩形環状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

シール性を確保できるタンクを提供すること。

解決手段

開口部3の全周に沿って環状の第1面8aがタンク本体2に設けられ、第1面8aに対向して設けられる環状の第2面10bを有するカバー10により開口部3が塞がれる。第1面8aと第2面10bとの間には全周に亘って、環状の介在部11とシール部材12とが挟まれ、介在部11及びシール部材12にカバー10が接触した状態で、ボルト7が締結されてタンク本体にカバーが固定される。介在部11よりも開口部側にシール部材12が位置するので、ボルト7間でのシール部材12の変形を抑制できる。その結果、シール部材12によるシール性を確保できる効果がある。

概要

背景

タンク本体の開口部の周囲と開口部を塞ぐカバーとの間にシール部材を挟んで、タンク本体にカバーをボルトで固定するタンクがある。このようなタンクでは、シール部材の変形により、ボルトを締めたときの軸力を確保できず、ボルトが緩んでシール部材によるシール性が損なわれることがある。

従来、容器に取り付けられたブラインドナットフランジが、フランジより厚く形成されるシール部材を貫通し、ブラインドナットにボルトを締結して容器にカバーを固定する密閉容器がある(特許文献1)。特許文献1は、フランジによりボルトを締めたときの軸力を確保できると共に、フランジの厚さとシール部材の厚さとの関係によりシール部材の潰し代を管理できるので、ボルトの緩みを抑制してシール性の低下を抑制できる。

概要

シール性を確保できるタンクを提供すること。開口部3の全周に沿って環状の第1面8aがタンク本体2に設けられ、第1面8aに対向して設けられる環状の第2面10bを有するカバー10により開口部3が塞がれる。第1面8aと第2面10bとの間には全周に亘って、環状の介在部11とシール部材12とが挟まれ、介在部11及びシール部材12にカバー10が接触した状態で、ボルト7が締結されてタンク本体にカバーが固定される。介在部11よりも開口部側にシール部材12が位置するので、ボルト7間でのシール部材12の変形を抑制できる。その結果、シール部材12によるシール性を確保できる効果がある。

目的

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、シール性を確保できるタンクを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

開口部の全周に沿って設けられる環状の第1面を有するタンク本体と、前記第1面に対向して設けられる環状の第2面を有し前記開口部を塞ぐカバーと、前記第1面と前記第2面との間に全周に亘って介在する環状の介在部と、その介在部よりも前記開口部側の全周に亘って前記第1面と前記第2面との間に少なくとも一部が配置される、前記第1面と前記第2面との対向方向において無荷重時に前記介在部の厚さよりも厚く形成されるシール部材と、前記介在部および前記シール部材に前記カバーが接触した状態で、前記介在部の厚さ方向の所定位置締結される、前記タンク本体に前記カバーを固定する複数のボルトとを備えていることを特徴とするタンク。

請求項2

前記シール部材は、前記開口部を覆うことを特徴とする請求項1記載のタンク。

請求項3

前記シール部材は、内周面外周面とを備えた環状に形成され、前記カバーは、前記開口部へ向かって張り出し、前記シール部材の内周面が当接する段差部を備えていることを特徴とする請求項1記載のタンク。

請求項4

前記シール部材は、前記カバーの前記第2面に接着されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタンク。

技術分野

0001

本発明はタンクに関し、シール性を確保できるタンクに関するものである。

背景技術

0002

タンク本体の開口部の周囲と開口部を塞ぐカバーとの間にシール部材を挟んで、タンク本体にカバーをボルトで固定するタンクがある。このようなタンクでは、シール部材の変形により、ボルトを締めたときの軸力を確保できず、ボルトが緩んでシール部材によるシール性が損なわれることがある。

0003

従来、容器に取り付けられたブラインドナットフランジが、フランジより厚く形成されるシール部材を貫通し、ブラインドナットにボルトを締結して容器にカバーを固定する密閉容器がある(特許文献1)。特許文献1は、フランジによりボルトを締めたときの軸力を確保できると共に、フランジの厚さとシール部材の厚さとの関係によりシール部材の潰し代を管理できるので、ボルトの緩みを抑制してシール性の低下を抑制できる。

先行技術

0004

特開2013−224169号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1では、タンクの内部に正圧が生じると、タンク本体とカバーとの間でシール部材がタンク本体の外部に向かって押され、ボルトとボルトとの間でシール部材が変形(蛇行)し、タンクを密閉できないおそれがある。

0006

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、シール性を確保できるタンクを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

この目的を達成するために請求項1記載のタンクは、開口部の全周に沿って設けられる環状の第1面を有するタンク本体と、前記第1面に対向して設けられる環状の第2面を有し前記開口部を塞ぐカバーと、前記第1面と前記第2面との間に全周に亘って介在する環状の介在部と、その介在部よりも前記開口部側の全周に亘って前記第1面と前記第2面との間に少なくとも一部が配置される、前記第1面と前記第2面との対向方向において無荷重時に前記介在部の厚さよりも厚く形成されるシール部材と、前記介在部および前記シール部材に前記カバーが接触した状態で、前記介在部の厚さ方向の所定位置で締結される、前記タンク本体に前記カバーを固定する複数のボルトとを備えている。

0008

請求項2記載のタンクは、請求項1記載のものにおいて、前記シール部材は、前記開口部を覆う。

0009

請求項3記載のタンクは、請求項1記載のものにおいて、前記シール部材は、内周面外周面とを備えた環状に形成され、前記カバーは、前記開口部へ向かって張り出し、前記シール部材の内周面が当接する段差部を備えている。

0010

請求項4記載のタンクは、請求項1から3のいずれかに記載のものにおいて、前記シール部材は、前記カバーの前記第2面に接着される。

発明の効果

0011

請求項1記載のタンクによれば、開口部の全周に沿って環状の第1面がタンク本体に設けられ、第1面に対向して設けられる環状の第2面を有するカバーにより開口部が塞がれる。第1面と第2面との間に全周に亘って環状の介在部が介在し、介在部よりも開口部側の全周に亘って第1面と第2面との間にシール部材の少なくとも一部が配置される。第1面と第2面との対向方向において無荷重時に介在部の厚さよりもシール部材が厚く形成され、介在部およびシール部材にカバーが接触した状態で、介在部の厚さ方向の所定位置で複数のボルトが締結されてタンク本体にカバーが固定される。介在部によりボルトを締めたときの軸力を確保できると共に、シール部材の潰し代を管理できるので、ボルトの緩みを抑制できると共に、ボルトの締付け過剰によるシール部材の破損や劣化を防止できる。その結果、シール性の低下を抑制できると共に、シール部材の耐久性を向上できる効果がある。

0012

シール部材よりもタンク本体の外部側に全周に亘って介在部が存在するので、ボルト間でのシール部材の外部側への変形を抑制できる。その結果、シール部材によるシール性を確保できる効果がある。

0013

請求項2記載のタンクによれば、シール部材が開口部を覆うので、シール部材とカバーとの間から内容物が漏洩するルートをなくすことができる。その結果、請求項1の効果に加え、シール部材によるシール性を向上できる効果がある。

0014

請求項3記載のタンクによれば、開口部へ向かって張り出す段差部がカバーに設けられ、内周面と外周面とを備えた環状に形成されるシール部材の内周面が段差部に当接することで、シール部材が段差部を介してカバーに取り付けられる。その結果、シール部材の位置ずれや変形を抑制できるので、請求項1の効果に加え、シール部材によるシール性を向上できると共に、タンク本体にカバーを取り付けるときの作業性を向上できる効果がある。

0015

請求項4記載のタンクによれば、シール部材がカバーの第2面に接着されるので、シール部材の位置ずれや変形を防止できる。その結果、請求項1から3のいずれかの効果に加え、シール部材によるシール性をより向上できると共に、タンク本体にカバーを取り付けるときの作業性をより向上できる効果がある。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1実施の形態におけるタンクの正面図である。
タンクの分解立体図である。
図1のIII−III線におけるタンクの断面図である。
(a)は第2実施の形態におけるタンクの分解立体図であり、(b)は点検窓の分解立体図である。
図1のV−V線におけるタンクの断面図である。

実施例

0017

以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、タンク1の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態におけるタンク1の正面図である。

0018

タンク1は、建設機械等の油圧装置を駆動させるための作動油が蓄えられる作動油タンクである。図1に示すように、タンク1は、作動油が内部に収容される箱型形状のタンク本体2と、タンク本体2の正面2aに開口する開口部3,4(図2及び図4(a)参照)を塞ぐカバー10,20と、タンク本体2の内部から油圧装置(図示せず)へ作動油を供給する供給路5と、油圧装置から排出される作動油をタンク本体2の内部へ戻す排出路6とを備えている。

0019

カバー10,20は、タンク1のメンテナンス等を行うときに取り外して、開口部3,4からタンク本体2内の点検清掃を可能にする点検用の蓋である。タンク1の正面視において、タンク本体2の供給路5側にカバー10が、タンク本体2の排出路6側にカバー20がそれぞれ複数のボルト7により固定されている。ボルト7は、カバー10,20の縁を等間隔に締結している。

0020

カバー20にはタンク本体2の内部を見るための点検窓30が設けられている。一方、カバー10は平板状であり、点検窓30を有していない。なお、本明細書では、第1実施の形態で点検窓30を有しないカバー10側(図1右側)のタンク1の構成を説明して、第2実施の形態で点検窓30を有するカバー20側(図1左側)のタンク1の構成を説明する。

0021

次に、図2及び図3を参照して、カバー10側のタンク1の構成について説明する。図2は、タンク1の分解立体図であり、図3は、図1のIII−III線におけるタンク1の断面図である。図2は、カバー20側のタンク1の構成が省略して図示され、ボルト7は複数のうち1つが図示されてその他のボルト7が省略して図示されている。図3はカバー10の中央部分が省略して図示され、見易さの観点から各部材の厚さが本実施の形態で説明する厚さ(数値)と異ならせて図示されている。なお、図3はボルト7の締結途中であり、シール部材12がタンク本体2とカバー10とに接触したとき(シール部材12の無荷重時)が図示されている。

0022

図2及び図3に示すように、タンク1は、タンク本体2とカバー10との間に介在部11及びシール部材12を挟んで、タンク本体2にカバー10をボルト7により取り付けて形成される。タンク本体2は、複数の板材を互いに溶接して形成され、正面2aに矩形状の開口部3が形成されている。タンク本体2は、正面2aから垂直に矩形環状のフランジ部8が張り出す。なお、フランジ部8の内周面側は開口部3の一部である。

0023

フランジ部8は、開口部3の全周に沿ってタンク本体2の外部側に設けられる矩形環状の平面である第1面8aと、第1面8aに凹設されて複数のボルト7がそれぞれ締結される複数の締結孔8bとを備え、タンク本体2の正面2aから第1面8aまでの厚さが、タンク本体2を形成する板材の厚さと比較して十分に大きい。例えば、フランジ部8の厚さが約25mmであり、タンク本体2の板材の厚さが約6mmである。

0024

カバー10は、厚さが約9mmの矩形状の金属製の平板であり、タンク本体2の開口部3を塞ぎ、ボルト7が貫通する貫通孔10aが締結孔8bに対応する位置に設けられている。カバー10は、貫通孔10aを締結孔8bの位置に合わせた場合に、フランジ部8の第1面8aに対向する矩形環状の平面である第2面10bを備えている。

0025

介在部11は、厚さt1が約2.3mmの平たい矩形環状の金属板であり、ボルト7が貫通する介在部孔11aが締結孔8bに対応する位置に設けられている。介在部11は、介在部孔11aを締結孔8bの位置に合わせた場合に、外周面がフランジ部8の外周面と一致し、内周面が全周に亘ってフランジ部8の内周面よりもタンク本体2の外部側(介在部11の外周面側)に位置する寸法に形成される。タンク本体2とカバー10との間に介在部11を挟むとき、第1面8aと第2面10bとの間に全周に亘って介在部11が介在する。

0026

シール部材12は、タンク本体2とカバー10との間から作動油が漏れないようにシールするための弾性体であり、無荷重時の厚さt2が約3mmの矩形状のゴム製の平板である。シール部材12は、縁が全周に亘って介在部11の内周面と当接する寸法に形成される。タンク本体2とカバー10との間にシール部材12を挟むとき、介在部11よりも開口部3側の全周に亘って第1面8aと第2面10bとの間にシール部材12の縁側の一部が配置される。

0027

次に、カバー10の取付方法について説明する。まず、フランジ部8の第1面8aにシール部材12を密着させてシール性を確保するために、第1面8aを研磨してから、タンク本体2にフランジ部8を溶接する。フランジ部8の厚さと比較してタンク本体2の板材の厚さが小さいので、タンク本体2にフランジ部8を溶接してから第1面8aを研磨する場合には、タンク本体2が撓むため第1面8aの研磨が難しい。そのため、第1面8aを研磨してからタンク本体2にフランジ部8を溶接することで、第1面8aの研磨を容易にできる。

0028

次いで、カバー10の開口部3側の面にシール部材12の片面の全面を、カバー10の縁を残して貫通孔10aの内側に接着する。これにより、シール部材12の位置ずれを防止できると共に、シール部材12の変形を防止できる。次いで、カバー10に接着されたシール部材12の縁を介在部11の内周面に当接させて嵌め込む。その後、貫通孔10a及び介在部孔11aに挿入したボルト7を締結孔8bに締結することで、カバー10がタンク本体2に固定される。カバー10、介在部11及びシール部材12を一体の部材として扱うことができるので、タンク本体2にカバー10を取り付けるときの作業性を向上できる。

0029

ボルト7を締めてタンク本体2とカバー10との間の距離を縮めていくと、第1面8aと第2面10bとの対向方向において、介在部11の厚さt1よりもシール部材12の無荷重時の厚さt2が大きいので、まず、第1面8aと第2面10bとにシール部材12が接触する(図3の状態)。さらに、ボルト7を締めていくと、第1面8aと第2面10bとの間でシール部材12が潰れ、シール部材12が厚さt1と厚さt2との差だけ潰れると、第1面8a及び第2面10bに介在部11が接触する。これにより、タンク本体2とカバー10との間の距離がそれ以上縮まらなくなるので、介在部11を貫通するボルト7を締めたときの軸力を確保できると共に、シール部材12の潰し代を管理できる。ボルト7の緩みを抑制できると共に、ボルト7の締付け過剰によるシール部材12の破損や劣化を防止できるので、シール部材12によるシール性の低下を抑制できると共に、シール部材12の耐久性を向上できる。

0030

なお、第1面8aと第2面10bとの間であって、ボルト7よりもタンク本体2の外部側(開口部3の反対側)又は内部側(開口部3側)に介在部11が存在しない場合、タンク本体2やカバー10の剛性にもよるが、介在部11が間に存在しない部分のタンク本体2又はカバー10がボルト7の締め付けにより変形して、ボルト7の軸力を確保できないおそれがある。これに対し、本実施の形態では、ボルト7が介在部11を貫通するので、即ち、ボルト7の軸部の全周に亘って介在部11が存在するので、ボルト7の締め付けによりタンク本体2又はカバー10が変形することを防止でき、ボルト7の軸力を確保できる。

0031

以上のようなタンク1によれば、シール部材12よりもタンク本体2の外部側(開口部3の反対側)に全周に亘って介在部11が存在するので、ボルト7間でのシール部材12の外部側(開口部3の反対側)への変形を抑制できる。その結果、シール部材12によるシール性を確保できる。

0032

シール部材12が環状である場合には、シール部材12とフランジ部8との間から作動油が漏洩するルートと、シール部材12の内周側を通ってシール部材12とカバー10との間から作動油が漏洩するルートとがある。本実施の形態では、シール部材12が矩形状の平板であり、シール部材12の縁側が第1面8aと全周に亘って接触するので、シール部材12が開口部3を覆う。その結果、シール部材12とカバー10との間から作動油が漏洩するルートをなくすことができるので、シール部材12によるシール性を向上できる。

0033

次に、図4(a)、図4(b)及び図5を参照して、第2実施の形態におけるカバー20側のタンク1の構成について説明する。第1実施の形態では、点検窓30を有しないカバー10側のタンク1の構成について説明した。これに対し第2実施の形態では、点検窓30を有するカバー20側のタンク1の構成について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。

0034

図4(a)は第2実施の形態におけるタンク1の分解立体図であり、図4(b)は点検窓30の分解立体図であり、図5図1のV−V線におけるタンク1の断面図である。図4(a)及び図4(b)は、カバー10側のタンク1の構成が省略して図示され、ボルト7,37はそれぞれ複数のうち1つが図示されてその他のボルト7,37が省略して図示されている。図5はカバー20及び点検窓30の中央部分が省略して図示され、見易さの観点から各部材の厚さが本実施の形態で説明する厚さ(数値)と異ならせて図示されている。なお、図5はボルト7,37の締結途中であり、シール部材22がタンク本体2とカバー20とに接触したとき(シール部材22の無荷重時)、窓シール部材35がカバー20とアクリル板33とに接触したとき(窓シール部材35の無荷重時)が図示されている。

0035

図4(a)及び図5に示すように、タンク1は、タンク本体2とカバー20との間に介在部11及びシール部材22を挟んで、タンク本体2にカバー20をボルト7により取り付けて形成される。カバー20は、矩形状の金属製の平板であり、タンク本体2の開口部4を塞ぎ、ボルト7が貫通する貫通孔20aが締結孔8bに対応する位置に設けられている。カバー20は、貫通孔20aを締結孔8bの位置に合わせた場合にフランジ部8の第1面8aに対向する矩形環状の平面である第2面20bと、第2面20bの内周側に位置して、シール部材22の無荷重時の厚さt2分だけ開口部4へ向かって張り出す段差部21とを備えている。カバー20の一部を板厚方向に貫通して正方形状の開口(窓開口部32の一部)がカバー20に設けられ、その開口を通してタンク本体2の内部を見るための点検窓30がカバー20に取り付けられる。

0036

シール部材22は、タンク本体2とカバー20との間から作動油が漏れないようにシールするための弾性体であり、矩形環状のゴム製の部材である。シール部材22は、外周面が全周に亘って介在部11の内周面に当接する寸法に形成され、内周面が全周に亘って段差部21に当接する寸法に形成される。タンク本体2とカバー20との間にシール部材22を挟む場合、介在部11よりも開口部4側の全周に亘って第1面8aと第2面20bとの間にシール部材22の外周面側の一部が配置される。

0037

点検窓30は、タンク本体2の内部に配設される作動油の浄化用の磁石(図示せず)に吸着される鉄粉などの不純物の吸着量を確認するためのものであり、油圧装置等を通ることにより不純物が混入した作動油をタンク本体2内に戻す排出路6(図1参照)側に配設されている。図4(b)及び図5に示すように、点検窓30は、カバー20の外部側の面から垂直に張り出す正方形環状の窓フランジ31を備えている。窓フランジ31の内周面側が、カバー20を板厚方向に貫通する正方形状の窓開口部32である。

0038

点検窓30は、窓開口部32を透明のアクリル板33で塞ぎ、カバー20とアクリル板33との間に窓介在部34及び窓シール部材35を挟んで、カバー20にアクリル板33をボルト37により取り付けて形成される。アクリル板33とボルト37との間には補強板36が設けられる。

0039

窓フランジ31は、窓開口部32の全周に沿ってタンク本体2の外部側に設けられる正方形環状の平面である第3面31aと、第3面31aに凹設されてボルト37が締結される窓締結孔31bとを備え、カバー20から第3面31aまでの厚さが、カバー20を形成する板材の厚さと比較して十分に大きい。例えば、窓フランジ31の厚さが約25mmであり、カバー20の厚さが約9mmである。

0040

アクリル板33は、厚さが約15mmの正方形状の平板であり、ボルト37が貫通する窓貫通孔33aが窓締結孔31bに対応する位置に設けられている。アクリル板33は、窓貫通孔33aを窓締結孔31bの位置に合わせた場合に、窓フランジ31の第3面31aに対向する正方形環状の平面である第4面33bを備えている。

0041

窓介在部34は、厚さt3が約2.3mmの平たい正方形環状の金属板であり、ボルト37が貫通する窓介在部孔34aが窓締結孔31bに対応する位置に設けられている。窓介在部34は、窓介在部孔34aを窓締結孔31bの位置に合わせた場合に、外周面が窓フランジ31の外周面と一致し、内周面が全周に亘って窓フランジ31の内周面よりもタンク本体2の外部側(窓介在部34の外周面側)に位置する寸法に形成される。カバー20とアクリル板33との間に窓介在部34を挟む場合、第3面31aと第4面33bとの間に全周に亘って窓介在部34が介在する。

0042

窓シール部材35は、カバー20とアクリル板33との間から作動油が漏れないようにシールするための弾性体であり、無荷重時の厚さt4が約3mmの正方形環状のゴム製の部材である。窓シール部材35は、外周面が全周に亘って窓介在部34の内周面と当接する寸法に形成される。カバー20とアクリル板33との間に窓シール部材35を挟む場合、窓介在部34よりも窓開口部32側の全周に亘って第3面31aと第4面33bとの間に窓シール部材35の外周側の一部が配置される。

0043

補強板36は、アクリル板33の縁を押さえるための平たい正方形環状の金属板であり、ボルト37が貫通する補強板孔36aが窓締結孔31bに対応する位置に設けられている。アクリル板33とボルト37との間に補強板36を設けてボルト37を締めることで、アクリル板33がボルト37間で撓むことを抑制できると共に、アクリル板33がボルト37により削れることを防止できる。

0044

次に、カバー20の取付方法について説明する。まず、フランジ部8の第1面8aを研磨してから、タンク本体2にフランジ部8を溶接する。次いで、介在部孔11aと貫通孔20aとを連通させて、カバー20に介在部11を接着する。これにより、カバー20をタンク本体2に取り付けるときに、介在部11を位置合わせする必要がないので、タンク本体2にカバー20を取り付けるときの作業性を向上できる。

0045

次いで、介在部11及び段差部21にシール部材22の外周面および内周面をそれぞれ当接させて、介在部11と段差部21との間にシール部材22を嵌め込む。シール部材22の動きを段差部21が抑制するので、シール部材22の位置ずれを抑制できると共に、シール部材22の変形を抑制できる。さらに、カバー20の第2面20bにシール部材22を接着することで、シール部材22の位置ずれを防止できると共に、シール部材22の変形を防止できる。

0046

次いで、貫通孔20a及び介在部孔11aに挿入したボルト7を締結孔8bに締結することで、点検窓30を有するカバー20がタンク本体2に固定される。カバー20、介在部11及びシール部材22を一体の部材として扱うことができるので、タンク本体2にカバー20を取り付けるときの作業性を向上できる。

0047

次に、カバー20への点検窓30の取付方法について説明する。まず、窓シール部材35との密着性を確保するために、窓フランジ31の第3面31aを研磨してからカバー20に窓フランジ31を溶接する。窓フランジ31の厚さと比較してカバー20の厚さが小さいので、研磨時にカバー20が撓むことを抑制するために、第3面31aを研磨してからカバー20に窓フランジ31を溶接している。これにより、第3面31aの研磨を容易にできる。

0048

次いで、窓シール部材35の外周面を窓介在部34の内周面に当接させて嵌め込む。次いで、窓フランジ31の第3面31a側に、窓介在部34及び窓シール部材35、アクリル板33、補強板36の順に重ねて、窓介在部孔34a、窓貫通孔33a、補強板孔36aに挿入したボルト37を窓締結孔31bに締結することで、カバー20に点検窓30が取り付けられる。

0049

ボルト37を締めてカバー20とアクリル板33との間の距離を縮めていくと、窓介在部34の厚さt3よりも窓シール部材35の無荷重時の厚さt4が大きいので、まず、第3面31aと第4面33bとに窓シール部材35が接触する(図5の状態)。さらに、ボルト37を締めていくと、第3面31aと第4面33bとの間で窓シール部材35が潰れ、窓シール部材35が厚さt3と厚さt4との差だけ潰れると、第3面31a及び第4面33bに窓介在部34が接触する。これにより、カバー20とアクリル板33との間の距離がそれ以上縮まらなくなるので、窓介在部34を貫通するボルト37を締めたときの軸力を確保できると共に、窓シール部材35の潰し代を管理できる。ボルト37の緩みを抑制できると共に、ボルト37の締付け過剰による窓シール部材35の破損や劣化を防止できるので、窓シール部材35によるシール性の低下を抑制できると共に、窓シール部材35の耐久性を向上できる。

0050

以上のようなタンク1によれば、タンク本体2の内部に正圧が生じて窓シール部材35がカバー20とアクリル板33との間でタンク本体2の外部に向かって押された場合など、窓シール部材35よりもタンク本体2の外部側(窓開口部32の反対側)に全周に亘って窓介在部34が存在するので、ボルト37間での窓シール部材35の外部側(窓開口部32の反対側)への変形を抑制できる。その結果、窓シール部材35によるシール性を確保できる。

0051

カバー20とアクリル板33との間に配置される窓シール部材35は、タンク本体2とカバー20との間に配置されるシール部材22と比較して、幅(径方向図5右方向)の長さ)及び厚さt2,t4が略同じであり、周方向の長さが小さい。シール部材22及び窓シール部材35は、幅よりも厚さが小さいので、厚さ方向へは変形し易く、幅方向へは変形し難い。しかし、周方向の長さが大きくなるほど幅方向の曲げ剛性が低くなるので、シール部材22は段差部21により変形を抑制する。一方、シール部材22に比べて周方向の長さの小さい窓シール部材35は、段差部21がなくても、剛性により変形を抑制できる。

0052

なお、アクリル板33が取り付けられていないカバー20を取り付けたタンク本体2を、タンク本体の一種みなすことできる。こうした場合、窓開口部32が開口部3,4、窓フランジ31がフランジ部8、アクリル板33がカバー10,20、窓介在部34が介在部11、窓シール部材35がシール部材12,22、窓締結孔31bが締結孔8b、窓貫通孔33aが貫通孔10a,20a、窓介在部孔34aが介在部孔11a、第3面31aが第1面8a、第4面33bが第2面10b,20b、厚さt3が厚さt1、厚さt4が厚さt2にそれぞれ相当する。

0053

以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施の形態では開口部3,4が矩形状であり、開口部3,4を塞ぐカバー10,20が矩形状である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、開口部3,4及びカバー10,20を円形状や多角形状にすることは当然可能である。この場合、介在部11及びシール部材22が円環状や多角形環状に形成され、シール部材12が円形状や多角形状に形成される。

0054

上記各実施の形態では、シール部材12,22がゴム製の弾性体である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シール部材12,22にゴム以外の弾性体を用いることは当然可能である。例えば、ゴム以外の弾性体として、熱可塑性エラストマーが挙げられる。

0055

上記各実施の形態では、介在部11が金属製である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シール部材12,22の変形を抑制するために、シール部材12,22よりも高剛性の材質を介在部11に用いることは当然可能である。例えば、樹脂、繊維、皮革などの有機材料や、金属、非金属セラミックスなどの無機材料、有機材料と無機材料との混合材料が挙げられる。また、タンク本体2やカバー10,20も同様に、タンク本体2内の圧力に耐えることができる材質であれば、材質を適宜変更可能である。

0056

上記第2実施の形態では、窓開口部32をアクリル板33で塞ぐ場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、アクリル板以外の透明の板材により窓開口部32を塞ぐことは当然可能である。例えば透明の板材として、ガラス板アクリル以外の樹脂製の板などが挙げられる。

0057

上記第2実施の形態では、第1面8aと第2面20bとの間にシール部材22の外周面側の一部が配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シール部材22の寸法を調整して、第1面8aと第2面20bとの間にシール部材22の全部を配置することは当然可能である。

0058

上記各実施の形態では、介在部11の厚さt1が約2.3mmであり、シール部材12,22の無荷重時の厚さt2が約3mmである場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、厚さt1よりも厚さt2が大きければ、厚さt1及び厚さt2を適宜変更することは当然可能である。厚さt1と厚さt2との差を変更することで、シール部材12の潰し代が容易に調整できる。また、タンク本体2の板材、カバー10,20等の厚さも同様に、上記各実施の形態に記載した値に限らず、適宜変更可能である。

0059

上記各実施の形態では、シール部材12,22の縁が全周に亘って介在部11の内周面に当接する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シール部材12,22の縁を介在部11の内周面に当接しないようにシール部材12,22の寸法を設定することは当然可能である。これにより、第1面8aと第2面10b,20bとの間でシール部材12,22が潰れたときに、介在部11と第1面8a又は第2面10b,20bとの間にシール部材12,22が噛み込まれることを防止できるので、噛み込みによるシール部材12,22の破損や劣化を防止できる。

0060

上記各実施の形態では、カバー10,20にシール部材12,22を接着する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、フランジ部8にシール部材12,22を接着することは当然可能である。シール部材12,22をカバー10,20又はフランジ部8に接着しないことも可能である。シール部材12,22を介在部11に接着することも可能である。また、シール部材12の片面の全面をカバー10に接着する場合に限らず、シール部材12の縁(第2面10bとの接触部分)のみをカバー10に接着することも可能である。

0061

上記各実施の形態では、タンク本体2にフランジ部8が溶接される場合について説明したが必ずしもこれに限られるものではなく、フランジ部8を省略して、開口部3,4の全周に沿ってタンク本体2の外部側(正面2a)に環状の第1面を設けることは当然可能である。この場合、ボルト7はタンク本体2の正面2a側の板材に設けられる締結孔に締結されるか、タンク本体2の正面2a側の板材を貫通して、タンク本体2内に位置するナットに締結される。

0062

上記第1実施の形態では、タンク本体2(フランジ部8)やカバー10と介在部11とが別部材である場合について説明し、上記第2実施の形態では、カバー10に介在部11が接着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、タンク本体2やカバー10,20と介在部11とを一体に形成することや、タンク本体2に介在部11を接着することは当然可能である。カバー10,20をタンク本体2に取り付けるときに、介在部11を位置合わせする必要がないので、タンク本体2にカバー10,20を取り付けるときの作業性を向上できる。なお、タンク本体2と介在部11とが別部材であれば、タンク本体2の第1面8aの研磨時に介在部11が干渉しないので、第1面8aの研磨を容易にできる。

0063

上記各実施の形態では、フランジ部8の締結孔8bにボルト7が締結される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、介在部11の厚さ方向の所定位置でボルト7を締結することは当然可能である。例えば、タンク本体2に溶接された介在部11や、タンク本体2と一体化された介在部11にボルト7が締結される締結孔を設けることは可能である。フランジ部8にボルトを突設し、フランジ部8からカバー10,20へ向かって延びるボルトをカバー10,20の貫通孔10a,20aに挿入してナットで締結することも可能である。また、カバー10,20の縁よりも内側に位置する貫通孔10a,20aに限らず、カバー10,20の縁から切欠かれる切欠部にボルト7を通して締結孔8bに締結することも可能である。

0064

1タンク
2 タンク本体
3,4 開口部
7,37ボルト
8a 第1面
10,20カバー
10b,20b 第2面
11介在部
12,22シール部材
21段差部
31a 第3面(第1面)
32窓開口部(開口部)
33アクリル板(カバー)
33b 第4面(第2面)
34 窓介在部(介在部)
35 窓シール部材(シール部材)

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