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技術 印刷方式評価方法、印刷方式評価プログラム、及び情報処理装置

出願人 富士通株式会社
発明者 久世泰士松本聡奥村賢貝篤志賀一陽
出願日 2015年7月13日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-140017
公開日 2017年1月26日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-019227
状態 特許登録済
技術分野 輪転機 印刷機の着肉、制御、洗浄 プリンティングのための記録情報の処理
主要キーワード 可搬型記憶媒体用 印刷用プレート 作成費用 展開テーブル 製作システム 比較テーブル 輪転機用 差分部分
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

同一でない印刷部分を含む複数の印刷データを印刷する方式を適切に評価する。

解決手段

画像差分抽出部204は、複数の地域のそれぞれに対応する印刷イメージを比較し、複数の地域について同一でない部分を特定する。ハイブリッド印刷情報作成部208は、同一でない部分を含む新聞を印刷する地域について、輪転機のみ又はインクジェット印刷機のみで新聞全面を印刷する場合と、共通部分について輪転機で印刷するとともに、同一でない部分をインクジェット印刷するハイブリッド印刷を実行する場合とについて印刷金額と印刷時間に関する評価を、各印刷方式に応じたアルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する。

概要

背景

従来、新聞等を印刷する印刷工場では、大量の枚数高速で印刷することが可能な輪転機によって新聞を印刷している。これに対し、最近では、輪転機等による印刷とインクジェット印刷とを併用したハイブリッド印刷装置についても提案されている(例えば、特許文献1〜3等参照)。

概要

同一でない印刷部分を含む複数の印刷データを印刷する方式を適切に評価する。画像差分抽出部204は、複数の地域のそれぞれに対応する印刷イメージを比較し、複数の地域について同一でない部分を特定する。ハイブリッド印刷情報作成部208は、同一でない部分を含む新聞を印刷する地域について、輪転機のみ又はインクジェット印刷機のみで新聞全面を印刷する場合と、共通部分について輪転機で印刷するとともに、同一でない部分をインクジェット印刷するハイブリッド印刷を実行する場合とについて印刷金額と印刷時間に関する評価を、各印刷方式に応じたアルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する。

目的

本発明は、同一でない印刷部分を含む複数の印刷データを印刷する方式を適切に評価することが可能な印刷方式評価方法、印刷方式評価プログラム、及び情報処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定し、特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する、処理をコンピュータが実行することを特徴とする印刷方式評価方法

請求項2

前記第1の印刷方式は刷版印刷方式であり、前記第2の印刷方式はインクジェット印刷方式である、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷方式評価方法。

請求項3

前記第1の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、刷版の作成費用及び刷版の交換に伴う試し刷り費用に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、前記第1の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、刷版の交換及び試し刷りに要する時間及び印刷物配送時間に基づいて印刷時間を算出するアルゴリズムである、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷方式評価方法。

請求項4

前記第2の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、印刷面積に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、前記第2の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、印刷面積及び印刷物の配送時間に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムである、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷方式評価方法。

請求項5

前記印刷データは、新聞の1面又は新聞の見開きごとのデータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷方式評価方法。

請求項6

複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定し、特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする印刷方式評価プログラム

請求項7

複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定する特定部と、特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する処理部と、を備える情報処理装置

技術分野

0001

本発明は、印刷方式評価方法、印刷方式評価プログラム、及び情報処理装置に関する。

背景技術

0002

従来、新聞等を印刷する印刷工場では、大量の枚数高速で印刷することが可能な輪転機によって新聞を印刷している。これに対し、最近では、輪転機等による印刷とインクジェット印刷とを併用したハイブリッド印刷装置についても提案されている(例えば、特許文献1〜3等参照)。

先行技術

0003

特開2002−361833号公報
特開2006−88670号公報
特開2005−231143号公報

発明が解決しようとする課題

0004

新聞等を輪転機で印刷する場合、地域に配布する紙面掲載される広告の一部がわずかに異なるだけでも、刷版凸版平版、又は凹版)を新たに作成する必要がある。このように刷版を新たに作成する場合、刷版の作成時間や作成コストのほか、刷版の交換時間、インク安定化のための試し刷りに要する時間や試し刷りに用いる紙のコスト(損紙費用)が発生する。

0005

一方、インクジェット印刷は、刷版を作る必要は無いが、ページ全体を印刷するには印刷速度が遅く、インクが高価である。

0006

また、ハイブリッド印刷を行ったとしても、印刷部数印刷内容印刷設備などの印刷条件によっては、輪転機のみを用いて印刷する場合やインクジェット印刷のみの場合に比べ、印刷コストや印刷時間に関するメリットがない場合もある。このため、印刷方法を決定する上では、印刷条件に応じた各印刷方法の評価を行うことが重要である。

0007

1つの側面では、本発明は、同一でない印刷部分を含む複数の印刷データを印刷する方式を適切に評価することが可能な印刷方式評価方法、印刷方式評価プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

一つの態様では、印刷方式評価方法は、複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定し、特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する、処理をコンピュータが実行する印刷方式評価方法である。

発明の効果

0009

一つの側面では、同一でない印刷部分を含む複数の印刷データを印刷する方式を適切に評価することができる。

図面の簡単な説明

0010

一実施形態に係る印刷システムの構成を概略的に示す図である。
ハイブリッド印刷管理システムハードウェア構成図である。
新聞社内のシステムの機能ブロック図である。
掲載情報DBの一例を示す図である。
広告集約後の掲載情報DBの一例を示す図である。
図6(a)は、印刷機情報DBの一例を示す図であり、図6(b)は、発行部数DBの一例を示す図である。
図7(a)は、紙面データ受付処理を示すフローチャートであり、図7(b)は、広告集約処理を示すフローチャートである。
図8(a)は、部数情報取得処理を示すフローチャートであり、図8(b)は、画像差分抽出処理を示すフローチャートである。
紙面データの一例を示す図である。
図10(a),図10(b)は、印刷イメージの一例を示す図である。
仮の輪転機用イメージの一例を示す図である。
図12(a)、図12(b)は、仮のインクジェット用イメージの一例を示す図である。
図13(a)、図13(b)は、インクジェット用イメージの一例を示す図であり、図13(c)は、輪転機用イメージの一例を示す図である。
ハイブリッド印刷情報作成処理を示すフローチャートである。
図14のステップS80の具体的処理を示すフローチャートである。
印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の一例を示す図である。
図17(a)は、印刷選定基準表(輪転機のみ)の一例を示す図であり、図17(b)は、印刷選定基準表(インクジェットのみ)の一例を示す図である。
図18(a)は、輪転機の印刷時間の算出方法を説明するための図であり、図18(b)は、輪転機の印刷金額の算出方法を説明するための図である。
図19(a)は、インクジェットの印刷時間の算出方法を説明するための図であり、図19(b)は、インクジェットの印刷金額の算出方法を説明するための図である。
図14のステップS86の具体的処理を示すフローチャートである。
図14のステップS88の具体的処理を示すフローチャートである。
比較テーブル(ハイブリッド印刷)の一例を示す図(その1)である。
比較テーブル(ハイブリッド印刷)の一例を示す図(その2)である。
比較テーブル(輪転機のみ)の一例を示す図(その1)である。
比較テーブル(輪転機のみ)の一例を示す図(その2)である。
比較テーブル(インクジェットのみ)の一例を示す図(その1)である。
比較テーブル(インクジェットのみ)の一例を示す図(その2)である。
図28(a)は、ハイブリッド印刷の合計金額(刷版1プレートの場合)を示す図であり、図28(b)は、ハイブリッド印刷の合計金額(刷版3プレートの場合)を示す図である。
図29(a)は、ハイブリッド印刷の合計時間(刷版1プレートの場合)を示す図であり、図29(b)は、ハイブリッド印刷の合計時間(刷版3プレートの場合)を示す図である。
図30(a)は、CTP連携処理を示すフローチャートであり、図30(b)は、インクジェット連携処理を示すフローチャートである。
図30(a)、図30(b)の処理を説明するための図である。
変形例にかかる比較テーブルを示す図(その1)である。
変形例にかかる比較テーブルを示す図(その2)である。

実施例

0011

以下、印刷システムの一実施形態について、図1図31に基づいて詳細に説明する。

0012

図1には、本実施形態に係る印刷システム500の構成が概略的に示されている。印刷システム500は、専用回線などのネットワーク80を介して接続された印刷工場200内のシステムと新聞社100内のシステムとが連携するシステムである。印刷システム500によれば、新聞社100内において新聞の印刷データが製作されると、新聞社100から印刷工場200に印刷データが送信される。そして、印刷工場200において印刷データに基づく印刷が行われると、印刷された印刷物(新聞)が各地域の新聞販売店配送されるようになっている。

0013

(印刷工場200内のシステム)
印刷工場200内のシステムは、図1に示すように、CTP(Computer to Plate)110と、輪転機120と、インクジェット印刷機130と、発送システム140と、を備える。

0014

CTP110は、新聞社100から送信されてきた印刷データに基づいて、刷版(印刷用プレートとも呼ばれる)を作成するシステムである。CTP110は、例えば、印刷データに基づいて、印刷用プレートにレーザ照射して文字や画像を焼き付ける。CTP110において作成された刷版は、輪転機120に送られ、輪転機120において利用される。

0015

輪転機120は、刷版を巻きつけた円筒と、該円筒を圧しながら回転する円筒との間に巻き取り印刷紙を通して、連続的に新聞の紙面データを印刷する印刷機である。輪転機120は、同一の印刷物を大量に高速で印刷することができる。ただし、刷版を変更する場合には、CTP110での作成コストや、刷版変更後の試し刷りに要する紙のコスト(損紙費用)がかかるとともに、刷版の作成や交換、試し刷りに時間(リードタイムと呼ばれる)がかかる。

0016

インクジェット印刷機130は、インクジェット方式により、新聞の紙面データを印刷紙に印刷する。インクジェット印刷機130は、輪転機120に比べ、1枚あたりの印刷コストが高く、印刷時間が長い。

0017

なお、本実施形態の印刷工場200では、新聞社100側からの指示に基づいて、輪転機120とインクジェット印刷機130とを用いたハイブリッド印刷が行われることがある。このハイブリッド印刷では、印刷工場200において印刷する複数の地域の紙面に同一でない印刷部分が存在する場合に、同一の印刷部分を輪転機120で印刷し、同一でない印刷部分をインクジェット印刷機130で印刷する。なお、新聞社100からの指示は、輪転機120のみを用いた印刷の指示や、インクジェット印刷機130のみを用いた印刷の指示の場合もある。このような指示があった場合には、輪転機120及びインクジェット印刷機130が指示に基づいて紙面を一括印刷する。

0018

発送システム140は、輪転機120及び/又はインクジェット印刷機130で印刷された新聞を複数の地域の各販売店発送する準備を行うシステムである。発送システム140は、例えば、販売店に発送する分の新聞をまとめ、フィルム梱包し、結束した後、配送用のトラック荷台搬入する。

0019

(新聞社100内のシステム)
新聞社100内のシステムは、図1に示すように、新聞製作システム10と、発行部数管理システム30と、情報処理装置としてのハイブリッド印刷管理システム20と、を備える。

0020

新聞製作システム10は、図3に示すように、組版出力装置12と、紙面管理装置14と、広告管理装置16と、を有する。

0021

組版出力装置12は、PC(Personal Computer)などの情報処理装置を含み、紙面DB52を有する。紙面DB52に格納される紙面データには、紙面に掲載される記事データのほか、発行日や版コード、地域コードなども含まれる。

0022

紙面管理装置14は、PCなどの情報処理装置を含み、CPUがプログラムを実行することにより紙面管理部54として機能する。紙面管理部54は、面建てDB56を用いて、新聞紙面のどのページ(面)にどのジャンル記事を掲載するかの情報や、各ページの広告の大きさや配置に関する情報などを管理する。

0023

広告管理装置16は、PCなどの情報処理装置を含み、CPUがプログラムを実行することにより、申込み管理部62、広告割付部58、及び集版部66として機能する。なお、図3には、広告管理装置16が保持する広告管理DB60と、広告原稿DB64と、広告画像DB68についても図示されている。

0024

申込み管理部62は、新聞への広告掲載希望する者から広告掲載の申込みがあった場合に、掲載する広告の大きさ等の情報を広告管理DB60に格納する。また、申込み管理部62は、広告の画像データを広告原稿DB64に格納する。

0025

広告割付部58は、面建てDB56に格納されている紙面上の広告掲載が可能な領域(広告掲載領域)の大きさや位置情報を取得し、どの広告をどの位置に配置するかの情報を広告管理DB60に格納する。

0026

集版部66は、広告管理DB60において複数の広告を1つの広告掲載領域内に配置する場合、すなわち1つの広告掲載領域を異なる広告掲載希望者シェアする場合、当該複数の広告を1つの広告データとして集約する。集版部66は、集約した広告データを広告画像DB68に格納する。なお、集約しない広告データについては、集版部66は、広告原稿DB64から広告画像DB68にそのまま複写する。

0027

図1戻り、発行部数管理システム30は、各地域において発行する新聞の部数を管理する。発行部数の情報は、新聞社の担当者等により入力される。

0028

ハイブリッド印刷管理システム20は、印刷工場200においてどのような印刷方式で印刷を行うのが適切かを評価し、評価結果に基づいて、印刷工場200に対して印刷指示を出すシステムである。

0029

ハイブリッド印刷管理システム20は、情報処理装置により実現され、図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2に示すように、ハイブリッド印刷管理システム20は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備える。これらハイブリッド印刷管理システム20の構成各部は、バス98に接続されている。CPU90が、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(印刷方式評価プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(印刷方式評価プログラムを含む)を実行することにより、ハイブリッド印刷管理システム20は、図3に示す各部として機能する。

0030

具体的には、ハイブリッド印刷管理システム20は、CPUがプログラムを実行することで、紙面データ受付部202、掲載情報受付部206、特定部としての画像差分抽出部204、処理部としてのハイブリッド印刷情報作成部208、部数情報取得部210、CTP連携部212、インクジェット連携部214、として機能する。なお、図3には、ハイブリッド印刷管理システム20が保持する、掲載情報DB230、差分画像DB232、印刷機情報DB234、及び発行部数DB236も図示されている。

0031

紙面データ受付部202は、紙面DB52から新聞紙面の紙面データを取得する。紙面データ受付部202が取得した紙面データは、画像差分抽出部204に送信される。

0032

掲載情報受付部206は、面建てDB56、広告管理DB60、広告画像DB68から、各種情報を取得し、掲載情報DB230に格納する。

0033

ここで、掲載情報DB230のデータ構造について、具体的に説明する。掲載情報DB230は、掲載広告に関する情報を格納するデータベースである。掲載情報DB230は、図4に示すように、「申込ID」、「タイトル」、「地域」、「掲載日」、「掲載版数」、「掲載位置」、「広告データ」、「差分データ」の各フィールドを有する。

0034

「申込ID」のフィールドには、広告掲載の申込みに対して割り振られる識別IDが格納される。「タイトル」のフィールドには、広告に付与されたタイトルの情報が格納される。「地域」のフィールドには、どの地域で発行される新聞に広告が掲載されるかの情報が格納される。「掲載日」のフィールドには、広告の掲載年月日が格納される。「掲載版数」のフィールドには、掲載される版の情報が格納される。「掲載位置」のフィールドには、広告を掲載する領域(広告掲載領域)の掲載面(ページ)の情報及び位置が格納される。「広告データ」のフィールドには、広告の画像データのデータ名が格納される。「差分データ」のフィールドには、広告データがほぼ同一であるが一部が他と異なる場合に、異なる部分のデータ(差分データ)のデータ名が格納される。

0035

なお、掲載情報DB230において、広告データと差分データとが一致するデータ、すなわち、広告データの全てが共通するデータが存在する場合がある。このような場合には、掲載情報受付部206は、共通するデータを集約する。なお、この集約処理については、後に詳述する。

0036

図3に戻り、画像差分抽出部204は、紙面データ受付部202が取得した紙面データや、掲載情報DB230に格納されている情報を参照し、既存の画像比較ツールにより、各地域で発行される新聞紙面に差分があるか否かを判定する。そして、画像差分抽出部204は、差分に基づいて、ハイブリッド印刷において輪転機で用いる輪転機用イメージと、インクジェット印刷機で用いるインクジェット用イメージとを作成する。画像差分抽出部204は、輪転機用イメージとインクジェット用イメージを差分画像DB232に格納する。

0037

ハイブリッド印刷情報作成部208は、印刷機情報DB234、発行部数DB236、掲載情報DB230、差分画像DB232のそれぞれに格納されている情報に基づいて、印刷工場200において新聞を印刷する方法について決定する。なお、ハイブリッド印刷情報作成部208は、新聞を印刷する方法として、どの地域の新聞をどの印刷工場のどの印刷ラインでどのような印刷方式(ハイブリッド、輪転機のみ、インクジェットのみ)で印刷すべきかを評価する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、評価結果をCTP連携部212及び/又はインクジェット連携部214に出力する。

0038

ここで、印刷機情報DB234と、発行部数DB236のデータ構造について図6(a)、図6(b)に基づいて説明する。

0039

印刷機情報DB234は、各印刷工場に設置されている印刷機の情報を格納するデータベースである。具体的には、印刷機情報DB234は、図6(a)に示すように、「印刷工場」、「印刷ライン」、「輪転機リードタイム(分)」、「輪転機印刷速度(枚/分)」、「刷版作成費用(円)」、「損紙費用(円)」、「輪転機印刷単価(円/枚)」、「インクジェット印刷速度(枚/分)」、「インクジェット印刷単価(円/枚)」の各フィールドを有する。

0040

「印刷工場」及び「印刷ライン」のフィールドには、印刷工場の名称及び印刷ラインの番号が格納される。「輪転機リードタイム(分)」のフィールドには、輪転機120において刷版を変更した場合において、変更後の刷版を用いた印刷を開始するまでに要する時間(刷版作成及び交換時間、損紙印刷(試し刷り)時間)が格納される。「輪転機印刷速度(枚/分)」のフィールドには、輪転機120の1分間における印刷枚数、すなわち印刷速度が格納される。「刷版作成費用(円)」のフィールドには、刷版を新たに作成した場合に必要な費用が格納され、「損紙費用(円)」のフィールドには、刷版を交換した場合に、試し刷りに必要な紙等のコストが格納される。「輪転機印刷単価(円/枚)」のフィールドには、輪転機120を用いた場合に1枚の印刷に要するコストが格納される。また、「インクジェット印刷速度(枚/分)」のフィールドには、インクジェット印刷機130の1分間における印刷枚数、すなわち印刷速度が格納される。なお、インクジェット印刷速度は、予め定められた面積基準面積と呼ぶ)を印刷する場合の速度を意味する。「インクジェット印刷単価(円/枚)」のフィールドには、インクジェット印刷機130を用いた場合に1枚の印刷に要するコストが格納される。なお、インクジェット印刷単価は、基準面積を印刷する場合の単価を意味する。例えば、印刷工場「千葉西」の場合、2つの印刷ラインそれぞれに対して、輪転機リードタイムや印刷速度、印刷単価などが定義されている。

0041

発行部数DB236は、部数情報取得部210が発行部数管理システム30から取得した複数の地域で発行する新聞の部数を格納するデータベースであり、図6(b)に示すようなデータ構造を有する。図6(b)に示すように、発行部数DB236は、「地域」、「発行部数」、「印刷工場」、「配送時間(分)」の各フィールドを有する。「地域」のフィールドには、同一内容(同一記事、同一広告)の新聞が発行される範囲を示す地域の名称が格納される。「発行部数」のフィールドには、各地域で発行する新聞の部数が格納される。「印刷工場」のフィールドには、各地域の新聞を印刷する印刷工場の名称が格納される。「配送時間(分)」のフィールドには、印刷した新聞が印刷工場から各地域の販売店まで配送されるのに要する時間が格納される。

0042

CTP連携部212及びインクジェット連携部214は、ハイブリッド印刷情報作成部208において決定された方法で印刷が実行されるように、CTP110及びインクジェット印刷機130に対して印刷指示を出す。

0043

(ハイブリッド印刷管理システム20の処理)
以下、ハイブリッド印刷管理システム20の処理について、詳細に説明する。なお、ハイブリッド印刷管理システム20の処理としては、紙面データ受付部202による「(1)紙面データ受付処理」、掲載情報受付部206による「(2)広告集約処理」、部数情報取得部210による「(3)部数情報取得処理」がある。また、画像差分抽出部204による「(4)画像差分抽出処理」、ハイブリッド印刷情報作成部208による「(5)ハイブリッド印刷情報作成処理」、CTP連携部212による「(6)CTP連携処理」、インクジェット連携部214による「(7)インクジェット連携処理」がある。以下、各処理について説明する。

0044

<(1)紙面データ受付処理>
図7(a)には、紙面データ受付部202による紙面データ受付処理がフローチャートにて示されている。図7(a)の処理は、例えば、新聞製作システム10において紙面データが製作され、印刷工場200に対して印刷を指示するタイミングとなった段階で実行される処理である。

0045

図7(a)のステップS10では、紙面データ受付部202は、新聞製作システム10から紙面データを取り込む。この場合、紙面データ受付部202は、取り込んだ紙面データを画像差分抽出部204に送信する。ステップS10の処理が終了すると、図7(a)の紙面データ受付処理が終了する。

0046

<(2)広告集約処理>
次に、掲載情報受付部206による広告集約処理について説明する。本処理も、図7(a)の処理と同様、例えば、新聞製作システム10において紙面データが製作され、印刷工場200に対して印刷を指示するタイミングにおいて実行される処理である。

0047

図7(b)の処理では、まず、ステップS20において、掲載情報受付部206が、面建てDB56から広告掲載領域の位置の情報を取り込む。次いで、ステップS22では、掲載情報受付部206が、広告画像DB68から広告の画像データを取り込む。これらステップS20、S22で取り込んだ情報やデータは、掲載情報DB230に格納される。

0048

次いで、ステップS24では、掲載情報受付部206が、既存の画像比較ツールを使い、同一の広告掲載領域の広告の画像データの差分データを識別する。なお、識別した結果、同一のデータは図4の広告データのフィールドに格納され、差分データは図4の差分データのフィールドに格納される。

0049

次いで、ステップS26では、掲載情報受付部206が、差分が一切ない広告を集約する。例えば、図7(b)の処理前の掲載情報DB230が図4に示すようなデータ構造であったとする。この場合、図4の申込ID=0010,0011,0012,0013の広告は同一の掲載領域に掲載される広告であり、広告データは「T社1.png」で一致している。そして、このうち、申込ID=0011と申込ID=0013は、差分データのデータ名が「T社支店電話.png」と「T社支店電話埼玉東部.png」となっているが、そのデータの内容が一致していたとする。この場合、掲載情報受付部206は、図5において太線枠で示すように掲載情報DB230のデータを集約する。一方、差分データが同一であるが広告データが異なる場合や、広告データが同一であるが差分データが異なる場合には、掲載情報受付部206はデータを集約しないものとする。

0050

以上のようにして、ステップS26の処理が終了すると、図7(b)の広告集約処理が終了する。なお、図7(b)の処理が終了した後の処理においては、図5のように広告が集約された後の掲載情報DB230が用いられることになる。

0051

<(3)部数情報取得処理>
次に、部数情報取得部210による部数情報取得処理について図8(a)に基づいて説明する。なお、図8(a)の処理は、1日に1回程度、あるいは発行部数が変更される度(例えば1ヶ月ごと)に実行される処理である。

0052

図8(a)の処理では、ステップS30において、部数情報取得部210が、発行部数管理システム30から地域別の発行部数を取り込む。また、部数情報取得部210は、取り込んだ発行部数を発行部数DB236に格納する。以上により、図8(a)の部数情報取得処理が終了する。

0053

<(4)画像差分抽出処理>
次に、画像差分抽出部204による画像差分抽出処理について、図8(b)のフローチャートに沿って説明する。なお、図8(b)の処理は、図7(a)、図7(b)と同様のタイミングで実行されるものとする。

0054

図8(b)の処理では、まず、ステップS40において、画像差分抽出部204が、紙面データ受付部202から紙面データの取り込みを行う。例えば、紙面データは、図9に示すような広告掲載領域に広告が掲載されていない紙面データである。次いで、ステップS42では、画像差分抽出部204が、掲載情報受付部206から広告の画像データの取り込みを行う。

0055

次いで、ステップS44では、画像差分抽出部204が、掲載情報DB230から広告掲載領域の位置の取り込みを行う。

0056

次いで、ステップS46では、画像差分抽出部204が、仮の輪転機用イメージを作成する。一例として、図10(a)、図10(b)に示すような印刷イメージ(印刷後の新聞のデータ)がある場合、画像差分抽出部204は、図10(a)や図10(b)に示す印刷イメージのうち、差分部分である広告掲載領域と、右上に配置された「版」や「版」の文字の部分を空白とした、図11に示すような仮の輪転機用イメージを作成する。なお、印刷イメージが3以上ある場合にも、上記と同様、画像差分抽出部204は、全ての印刷イメージに共通する部分のみを抽出して仮の輪転機用イメージを作成する。なお、図10(a)、図10(b)では、四角で囲まれた「北版」と「南版」の文字部分全体が1つの差分部分として特定されたものとする。

0057

次いで、ステップS48では、画像差分抽出部204が、仮のインクジェット用イメージを作成する。この場合、画像差分抽出部204は、図10(a)、図10(b)の印刷イメージのうち、図11の仮の輪転機用イメージに含まれない部分を図12(a)、図12(b)のように抽出し、仮のインクジェット用イメージとする。具体的には、画像差分抽出部204は、紙面データのうち、仮の輪転機用イメージに含まれない部分と、広告掲載領域に掲載される広告データとを合わせたイメージを仮のインクジェット用イメージとする。

0058

次いで、ステップS50では、画像差分抽出部204が、仮のインクジェット用イメージ(図12(a)、図12(b))の差分を既存の画像比較ツールを用いて識別する。図12(a)、図12(b)の仮のインクジェット用イメージの場合であれば、「北」と「南」、「CD北」と「EF南」の部分が差分として識別される。

0059

次いで、ステップS52では、画像差分抽出部204が、差分画像のみをインクジェット用イメージとし、同一画像部分はすべて輪転機用イメージに集約する。すなわち、複数の地域について同一でない印刷部分のみを抽出したインクジェット用イメージは、図13(a)、図13(b)のようになり、印刷イメージから同一でない印刷部分を除いた輪転機用イメージは、図13(c)のようになる。なお、ステップS52で得られた輪転機用イメージとインクジェット用イメージは、差分画像DB232に格納される。

0060

以上のように、輪転機用イメージとインクジェット用イメージが作成されると、図8(b)の画像差分抽出処理が終了する。

0061

<(5)ハイブリッド印刷情報作成処理>
次に、ハイブリッド印刷情報作成部208によるハイブリッド印刷情報作成処理について、図14のフローチャートに沿って、その他図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図14の処理は、画像差分抽出部204によって図8(b)の画像差分抽出処理が実行された後に実行される処理である。なお、本実施形態では、図14の処理として、図6(a)に示す印刷工場「千葉西」に関する処理について説明する。なお、印刷工場「千葉西」で印刷するのは、千葉県内の3つの地域(千葉北部、千葉東部、千葉東葛)の紙面データが共通する新聞と、埼玉県内の2つの地域(埼玉南部、埼玉東部)の紙面データが共通する新聞である。また、千葉県内の3つの地域の紙面に掲載される広告は、それぞれ一部が異なっており、埼玉県内の2つの地域の紙面に掲載される広告は、一部が互いに異なっているものとする。

0062

図14の処理では、まずステップS60において、ハイブリッド印刷情報作成部208が、発行部数DB236から印刷工場「千葉西」の地域別の発行部数を取り込む。具体的には、図6(b)の発行部数DB236から、印刷工場「千葉西」に対応する各地域の発行部数(千葉北部=5000部、千葉東部=4000部、千葉東葛=6000部、埼玉南部=7000部、埼玉東部=3500部)を取り込む。

0063

次いで、ステップS62では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、地域別の配送時間を発行部数DB236から読み込む。具体的には、図6(b)の発行部数DB236から各地域への印刷工場「千葉西」からの配送時間(千葉北部=120分、千葉東部=40分、千葉東葛=20分、埼玉南部=30分、埼玉東部=15分)を取り込む。

0064

次いで、ステップS64では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機印刷リードタイムを読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、輪転機リードタイム欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインの輪転機リードタイムを取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=36分、印刷ライン2=50分が取得される。

0065

次いで、ステップS66では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機印刷速度を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、輪転機印刷速度の欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインにおける輪転機印刷速度を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=1200(枚/分)、印刷ライン2=1400(枚/分)が取得される。

0066

次いで、ステップS68では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機の刷版作成費用を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、刷版作成費用の欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインにおける刷版作成費用を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=40000円、印刷ライン2=40000円が取得される。

0067

次いで、ステップS70では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機損紙費用を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、損紙費用の欄から印刷工場「千葉西」の各ラインにおける損紙費用を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=8000円、印刷ライン2=8000円が取得される。

0068

次いで、ステップS72では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機印刷単価を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、輪転機印刷単価の欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインにおける輪転機印刷単価を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=0.15(円/枚)、印刷ライン2=0.08(円/枚)が取得される。

0069

ステップS74では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、インクジェット印刷速度を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、インクジェット印刷速度の欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインにおけるインクジェット印刷速度を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=1200(枚/分)、印刷ライン2=1300(枚/分)が取得される。

0070

次いで、ステップS76では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、インクジェット印刷単価を読み込む。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図6(a)の印刷機情報DB234を参照し、インクジェット印刷単価の欄から印刷工場「千葉西」の各印刷ラインにおけるインクジェット印刷単価を取得する。図6(a)の場合、印刷ライン1=0.2(円/枚)、印刷ライン2=0.3(円/枚)が取得される。

0071

次いで、ステップS80では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、印刷選定基準表の作成サブルーチンを実行する。このステップS80の処理は、図16図17(a)、図17(b)の印刷選定基準表を作成する処理であり、ハイブリッド印刷情報作成部208は、具体的には図15のフローチャートに沿った処理を実行する。なお、本実施形態では、新聞1部が10枚であるものとし、同一の地域に配送される新聞は、同一工場同一ラインで同一の印刷方法(ハイブリッド、輪転機のみ、インクジェットのみのいずれか)にて印刷されるものとする。また、説明の便宜上、刷版の作成費用や交換時間、損紙費用などの費用や時間については、同一地域の新聞の全ページを印刷する場合に必要な費用や時間を意味しているものとする。

0072

図15の処理では、まず、ステップS100において、ハイブリッド印刷情報作成部208が、印刷ライン及び地域別にハイブリッド印刷時の輪転機印刷時間を次式(1)に基づいて算出する。
輪転機印刷時間=輪転機リードタイム
+(発行部数×1部あたりの枚数/輪転機印刷速度)…(1)

0073

なお、輪転機印刷時間は、図18(a)に示すように、固定費である輪転機リードタイムと、印刷枚数に応じて大きくなる輪転機印刷時間(=発行部数×1部あたりの枚数/輪転機印刷速度)との和で表される。

0074

例えば、印刷工場「千葉西」の印刷ライン1においては、輪転機リードタイムが36(分)、輪転機印刷速度が1200(枚/分)である。したがって、地域「千葉北部」の発行部数5000(部)を印刷ライン1において印刷する場合、輪転機印刷時間は、36+5000×10/1200≒78(分)と算出される(図16の1行目レコードの輪転機印刷時間(分)参照)。本ステップS100では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、各印刷ラインにおいて各地域の新聞を印刷した場合の輪転機印刷時間を上述のようにして算出する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、算出結果を図16の印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の「輪転機印刷時間(分)」のフィールドに格納する。

0075

次いで、ステップS102では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、印刷ライン及び地域別にハイブリッド印刷時の輪転機印刷金額を次式(2)に基づいて算出する。
輪転機印刷金額=刷版単価+損紙費用
+輪転機印刷単価×発行部数×1部あたりの枚数…(2)

0076

なお、輪転機印刷金額は、図18(b)に示すように、固定費である刷版作成費用と、損紙費用と、印刷枚数に応じて大きくなる輪転機印刷費用との和で表される。

0077

例えば、印刷工場「千葉西」の印刷ライン1のように、刷版単価が40000(円)、損紙費用が8000(円)、輪転機印刷単価が0.15(円)、発行部数が5000(部)であったとする。この場合、上式(2)より、輪転機印刷金額は40000+8000+0.15×5000×10=55500(円)となる(図16の1行目のレコードの輪転機印刷金額(円)参照)。本ステップS102では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、各ラインにおいて各地域の新聞を印刷した場合の輪転機印刷金額を上述のようにして算出する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、算出結果を図16の印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の「輪転機印刷金額(円)」のフィールドに格納する。

0078

次いで、ステップS104では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、印刷ライン及び地域別のハイブリッド印刷時のインクジェット印刷時間を次式(3)に基づいて算出する。
インクジェット印刷時間=発行部数×1部あたりの枚数
/(インクジェット印刷速度/差分画像の補正係数
…(3)

0079

なお、インクジェット印刷時間は、図19(a)に示すように、印刷枚数に比例する。ここで、差分画像の補正係数は、インクジェット印刷速度及び印刷単価を算出する基準面積の何倍の面積を印刷するかを示す係数である。本実施形態では、一例として2.0であったものとする。

0080

例えば、印刷工場「千葉西」の印刷ライン1においては、インクジェット印刷速度が1200(枚/分)である。したがって、地域「千葉北部」の発行部数5000(部)を当該ラインにおいて印刷する場合には、上式(3)より、インクジェット印刷時間は5000×10/(1200/2.0)≒83(分)と算出される(図16の1行目のレコードのインクジェット印刷時間(分)参照)。本ステップS104では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、各印刷ラインにおいて各地域の新聞を印刷した場合のインクジェット印刷時間を上述のようにして算出する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、算出結果を図16の印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の「インクジェット印刷時間(分)」のフィールドに格納する。

0081

次いで、ステップS106では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、ハイブリッド印刷時の印刷ライン及び地域別のインクジェット印刷金額を次式(4)に基づいて算出する。
インクジェット印刷金額
=(インクジェット印刷単価×差分画像の補正係数)
×発行部数×1部あたりの枚数…(4)

0082

なお、インクジェット印刷金額は、図19(b)に示すように、印刷枚数に比例する。

0083

例えば、印刷工場「千葉西」の印刷ライン1においては、インクジェット印刷単価が0.2(円)である。したがって、地域「千葉北部」の発行部数5000(部)を当該ラインにおいて印刷する場合には、上式(4)より、インクジェット印刷金額は0.2×2.0×5000×10=20000(円)となる(図16の1行目のレコードのインクジェット印刷金額(円)参照)。本ステップS106では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、各ラインにおいて各地域の新聞を印刷した場合のインクジェット印刷金額を上述のようにして算出する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、算出結果を図16の印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の「インクジェット印刷金額(円)」のフィールドに格納する。

0084

次いで、ステップS108では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、ハイブリッド印刷時のトータルの印刷時間と印刷金額を算出する。この場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、例えば、図16の1行目のレコードに示すように、輪転機印刷時間が78分で、インクジェット印刷時間が83分である。このように、輪転機印刷時間(輪転機リードタイムを除く)<インクジェット印刷時間の場合、トータルの印刷時間は、輪転機リードタイム(36分(図6(a)参照))と、インクジェット印刷時間の合計(36+83=119(分))となる。

0085

また、ハイブリッド印刷情報作成部208は、トータルの印刷金額を、輪転機印刷金額(55500円)とインクジェット印刷金額(20000円)の合計金額(75500円)とする。

0086

本ステップS108では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、各ラインにおいて各地域の新聞を印刷した場合のトータルの印刷時間と印刷金額を上述のようにして算出する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、算出結果を図16の印刷選定基準表(ハイブリッド印刷)の「印刷時間」及び「印刷金額」のフィールドに格納する。

0087

次いで、ステップS110では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、輪転機のみを用いた場合の、印刷ライン及び地域別の輪転機印刷時間、印刷金額を算出する。なお、この場合の印刷時間及び印刷金額は、ステップS100、S102と同様に算出される。ステップS110で算出された値は、図17(a)に示す印刷選定基準表(輪転機のみ)に格納される。

0088

次いで、ステップS112では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、インクジェット印刷のみの場合の、印刷ライン及び地域別のインクジェット印刷時間、印刷金額を算出する。なお、本実施形態では、一例として、インクジェット印刷のみの場合、すなわちインクジェット印刷で紙面全体を印刷する場合には、インクジェット印刷時間が基準面積のインクジェット印刷時間の4倍必要であるとして試算している。また、インクジェット印刷のみの場合のインクジェット印刷金額は、基準面積のインクジェット印刷金額の6倍必要であるとして試算している。ステップS112で算出された値は、図17(b)に示す印刷選定基準表(インクジェットのみ)に格納される。

0089

以上により、図15の処理が終了すると、図14のステップS82に移行する。

0090

図14に戻り、ステップS82に移行すると、ハイブリッド印刷情報作成部208は、印刷モードの選択を実行する。ここでは、ハイブリッド印刷情報作成部208は、予め新聞社の担当者等が入力したモード(通常モード(価格モード)又は高速モード(緊急モード))を選択する。

0091

次いで、ステップS84では、ハイブリッド印刷情報作成部208が、通常モード(価格モード)か否かを判断する。このステップS84の判断が肯定された場合には、ステップS86に移行し、ハイブリッド印刷情報作成部208は、通常モード(価格モード)のサブルーチン(図20)を実行する。一方、ステップS84の判断が否定された場合には、ステップS88に移行し、ハイブリッド印刷情報作成部208が、高速モード(緊急モード)のサブルーチン(図21)を実行する。

0092

以下、通常モード(価格モード)のサブルーチンについて図20に基づいて説明する。

0093

図20の処理では、まずステップS120において、ハイブリッド印刷情報作成部208は、印刷ライン単位に、ハイブリッド印刷(速度、金額)、輪転機のみ印刷(速度、金額)、インクジェット印刷(速度、金額)を比較テーブルに展開する。

0094

具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図16の印刷選定基準表に基づいて、図22図23に示すような比較テーブル(ハイブリッド印刷)に展開する。この場合、印刷ライン1で全ての地域の印刷を行う場合、印刷ライン1で4つの地域の印刷を行うとともに印刷ライン2で1つの地域の印刷を行う場合、…、印刷ライン2で全ての地域の印刷を行う場合、のように、各地域を各ラインに配分して、全ての配分について、印刷金額と印刷時間を展開する。このステップS120の処理により、図22図23展開テーブルにおいて、各印刷ライン及び各地域に対応して印刷金額と印刷時間が格納される。また、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図17(a)の印刷選定基準表に基づいて、図24図25に示すような比較テーブル(輪転機のみ)に展開する。更に、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図17(b)の印刷選定基準表に基づいて、図26図27に示すような比較テーブル(インクジェットのみ)に展開する。

0095

次いで、ステップS122では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ハイブリッド印刷の印刷ラインごとの合計金額を算出する。ここで、合計金額を算出する場合には、刷版の交換回数の削減数に応じて、各地域の合計金額から刷版作成費用と損紙費用を減じるものとする。すなわち、図28(a)に示すような、刷版が1プレートで済む場合は、図28(b)に示すような刷版が3プレート必要な場合に比べ、刷版作成費用と損紙費用の合計金額の2倍だけ印刷金額を安くすることができる。例えば、図22の左から1列目においては、5つの地域の新聞を印刷ライン1で印刷する場合を示しているが、本例では、千葉北部と千葉東部と千葉東葛は輪転機用イメージが同一であり、埼玉南部と埼玉東部は輪転機イメージが同一であるものとする。したがって、印刷ライン1では、千葉北部と千葉東部の間、千葉東部と千葉東葛との間、埼玉南部と埼玉東部との間の計3回、刷版の交換回数を削減することができている。

0096

このため、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図22の1列目の印刷ライン1における合計金額を、75500+70000+81000+86500+67250−3×48000=236250(円)と算出する。

0097

同様に、ハイブリッド印刷情報作成部208は、例えば、図23の左から1列目の印刷ライン1については、刷版交換を1回分削減できるので、合計金額を75500+70000−48000=97500(円)と算出する。また、印刷ライン2については、刷版交換を1回分削減できるので、ハイブリッド印刷情報作成部208は、合計金額を88800+95600+71800−48000=208200(円)と算出する。その他についても同様である。

0098

また、ステップS122においては、ハイブリッド印刷情報作成部208は、全ての印刷ラインの総合計金額を算出し、比較テーブルに格納する。例えば、図23の左から1列目の場合、印刷ライン1の合計金額97500円と、印刷ライン2の合計金額208200の和である305700円が総合計金額として比較テーブルに格納される。

0099

次いで、ステップS124では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ハイブリッド印刷の印刷ラインごとの合計時間を算出する。ここで、印刷ラインごとの合計時間を算出する場合には、刷版の交換回数の削減数に応じて、各地域の合計時間から輪転機リードタイムを減じるものとする。すなわち、図29(a)のように刷版が1プレートで済む場合においては、図29(b)のように刷版が3プレート必要な場合に比べ、輪転機リードタイムの合計時間の2倍だけ印刷時間を削減することができる。例えば、図22の左から1列目においては、前述したように、計3回分輪転機リードタイムを削減できるので、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図22の左から1列目の印刷ライン1における合計時間を、119+103+136+153+94−3×36=497(分)と算出する。

0100

同様に、ハイブリッド印刷情報作成部208は、例えば、図23の左から1列目の印刷ライン1における合計時間を、119+103−36=186(分)と算出する。また、ハイブリッド印刷情報作成部208は、印刷ライン2における合計時間を、142+158+104−50=354(分)と算出する。その他についても同様である。

0101

また、ステップS124においては、ハイブリッド印刷情報作成部208は、最大配送時間加算を算出する。具体的には、印刷ラインごとの合計時間に対し、各印刷ラインで印刷する地域の配送時間の中で最も長いものを加算する。なお、このようにして最大配送時間加算を算出するのは、印刷ラインごとに全ての地域の新聞を印刷した後に一斉に各地域に新聞を配送することを前提にしているためである。例えば、図22の左から1列目の印刷ライン1においては、合計時間497(分)に対し、千葉北部の配送時間120(分)を加算して、最大配送時間加算として617(分)を得る。また、図23の左から1列目の印刷ライン1においては、合計時間186(分)に対して、千葉北部の配送時間120(分)を加算して、最大配送時間加算として306(分)を得る。また、印刷ライン2においては、合計時間354(分)に対して、埼玉南部の配達時間30(分)を加算して、最大配送時間加算として384(分)を得る。その他の列についても同様である。

0102

更に、ステップS124においては、ハイブリッド印刷情報作成部208は、配送までの時間を特定する。この場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、印刷ライン1,2のうち長いほうの時間を配送までの時間として特定し、比較テーブルに格納する。例えば、図23の左から1列目においては、印刷ライン1の最大配送時間加算306(分)と印刷ライン2の最大配送時間加算384(分)のうち、長いほうの最大配送時間加算384(分)を配送までの時間として特定される。

0103

次いで、ステップS126では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、輪転機のみを用いた印刷の合計金額、合計時間等を算出する。また、ハイブリッド印刷情報作成部208は、インクジェット印刷のみの場合の合計金額、合計時間等を算出する。この場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、輪転機のみを用いた印刷については、図24図25の比較テーブル(輪転機のみ)を用いて、ステップS122及びS124と同様の計算を行う。また、ハイブリッド印刷情報作成部208は、インクジェット印刷については、図26図27の比較テーブル(インクジェットのみ)を用いて、ステップS122及びS124と同様の計算を行う。

0104

次いで、ステップS128では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、配送迄の時間の合計が制限内のものがあるか否かを判断する。図22図27においては、制限時間を550分とし、配送迄の時間が制限時間(550分)未満のものに「○」、制限時間以上のものに「×」を付している。図22図27においては、制限時間内のものがあるため、ステップS128の判断が肯定され、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ステップS130に移行する。

0105

ステップS130に移行した場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、制限時間内の配分のうち、総合計金額が最小の配分を選定し、CTP連携部212及びインクジェット連携部214に出力する。なお、図22図27においては、比較テーブルごとに、「最適箇所」の欄には、配送迄の時間が最小な配分に対して「時間最小」と格納されているとともに、総合計金額が最小な配分に対して「金額最小」と格納されている。

0106

ステップS130では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ハイブリッド印刷の総合計金額が最小な配分(図22参照)と、輪転機のみの場合の総合計金額が最小な配分(図25参照)と、インクジェットのみの場合の総合計金額が最小な配分(図26参照)とを比較し、最も総合計金額が小さい配分を選定する。この場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図22の総合計金額が最小のハイブリッド印刷(印刷ライン1で千葉北部、千葉東部、千葉東葛を印刷し、印刷ライン2で埼玉南部、埼玉東部を印刷する配分)を選定する。ステップS130の後は、図20の処理を終了するとともに、図14の全処理を終了する。

0107

なお、ステップS128の判断が否定された場合には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ステップS132に移行する。ステップS132では、ハイブリッド印刷情報作成部208は、所定のルールに基づいて、少なくとも1つの地域(発行部数)を分割し、分割後の地域(発行部数)を用いて、これまでに説明した図14の処理と同様の処理を実行する。

0108

一方、図14のステップS84の判断が否定された場合には、ステップS88において、高速モード(緊急モード)の処理を実行する。具体的には、図21のフローチャートに沿った処理を実行する。

0109

図21の処理においては、図20の処理のステップS130の処理に代えて、ステップS130’の処理を実行する。すなわち、ステップS128の判断が肯定された場合、ステップS130’に移行し、ハイブリッド印刷情報作成部208は、配送迄の時間が最小の配分を選定し、CTP連携部212及びインクジェット連携部214に出力する。具体的には、ハイブリッド印刷情報作成部208は、ハイブリッド印刷の配送迄の時間が最小な配分(図22参照)と、輪転機のみの場合の配送までの時間が最小な配分(図24参照)と、インクジェットのみの場合の配送迄の時間が最小な配分(図27参照)とを比較し、最も配送迄の時間が小さい配分を選定する。この場合、ハイブリッド印刷情報作成部208は、図24の配送迄の時間が最小の輪転機のみを用いた印刷(印刷ライン1で千葉東葛、埼玉南部、埼玉東部を印刷し、印刷ライン2で千葉北部、千葉東部を印刷する場合)を選定する。

0110

なお、本実施形態では、図15のステップS100〜S108の処理及び図20図21ステップS122〜S124の処理を含む処理が、ハイブリッド印刷における印刷金額算出アルゴリズム及び印刷時間算出アルゴリズムに相当する。また、図15のステップS110の処理及び図20図21のステップS126の処理を含む処理が、輪転機印刷における印刷金額算出アルゴリズム及び印刷時間算出アルゴリズムに相当する。また、図15のステップS112の処理及び図20図21のステップS126の処理を含む処理が、インクジェット印刷における印刷金額算出アルゴリズム及び印刷時間算出アルゴリズムに相当する。

0111

<(6)CTP連携処理>
次に、図30(a)に基づいて、CTP連携部212によるCTP連携処理について説明する。なお、図31には、図30(a)、図30(b)の処理の一例が示されている。

0112

図30(a)の処理では、まず、ステップS140において、CTP連携部212は、輪転機用イメージを印刷工場200のCTP110に送信する。この場合、CTP連携部212は、ハイブリッド印刷情報作成部208が作成した、図31の左上に示すような輪転機用イメージ(差分画像DB232に格納されている)をハイブリッド印刷情報作成部208から取得し、CTP110に送信する。

0113

次いで、ステップS142では、CTP連携部212が、印刷部数を輪転機120に送信する。図31の例の場合、F新聞の北版の発行部数αとF新聞の南版の発行部数βの合計である(α+β)部が輪転機120に送信される。なお、図22の総合計金額が最小の配分(右端列)の例であれば、印刷ライン1の輪転機120に対して5000+4000+6000=15000(部)が印刷部数として送信される。また、印刷ライン2の輪転機120に対しては、7000+3500=10500(部)が印刷部数として送信される。

0114

以上のようにして、ステップS142の処理が終了すると、図30(a)のCTP連携処理が終了する。

0115

<(7)インクジェット連携処理>
次に、図30(b)に基づいて、インクジェット連携部214によるインクジェット連携処理について説明する。

0116

図30(b)の処理では、まず、ステップS150において、インクジェット連携部214は、インクジェット用イメージを印刷工場200のインクジェット印刷機130に送信する。この場合、インクジェット連携部214は、ハイブリッド印刷情報作成部208が作成した図31の右上に示すようなインクジェット用イメージ(差分画像DB232に格納されている)をハイブリッド印刷情報作成部208から取得し、インクジェット印刷機130に送信する。

0117

次いで、ステップS152では、CTP連携部212が、印刷部数をインクジェット印刷機130に送信する。図31の例の場合、F新聞の北版の発行部数αとF新聞の南版の発行部数βがインクジェット印刷機130に送信される。また、図22の金額最小の配分(右端列)の場合であれば、印刷ライン1のインクジェット印刷機130に対して千葉北部の5000部、千葉東部の4000部、千葉東葛の6000部が印刷部数として送信される。また、印刷ライン2のインクジェット印刷機130に対しては、埼玉南部の7000部、埼玉東部の3500部が印刷部数として送信される。

0118

印刷工場200においては、図31に示すように、輪転機120及びインクジェット印刷機130によるハイブリッド印刷が実行されることで、図31下段に示すように、F新聞の北版がα部、F新聞の南版がβ部印刷される。また、図22の金額最小の配分(右端列)の場合であれば、印刷ライン1において、千葉北部の5000部、千葉東部の4000部、千葉東葛の6000部がハイブリッド印刷される。また、印刷ライン2において、埼玉南部の7000部、埼玉東部の3500部がハイブリッド印刷されることになる。

0119

以上の処理により、図30(b)のインクジェット連携処理が終了する。

0120

以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、画像差分抽出部204は、図8(b)の画像差分抽出処理において、複数の地域のそれぞれに対応する印刷イメージを比較し、複数の地域について同一でない部分(図13(a)、図13(b))を特定する。そして、ハイブリッド印刷情報作成部208は、同一でない部分を含む新聞を印刷する地域について、輪転機のみ又はインクジェット印刷機のみで新聞全面を印刷する場合(図24図25、又は図26図27参照)と、共通部分について輪転機で印刷するとともに、同一でない部分をインクジェット印刷するハイブリッド印刷を実行する場合(図22図23)とについて印刷金額(コスト)と印刷時間に関する評価を、各印刷方式に応じたアルゴリズムに基づいて実行し(S124,S126)、評価結果を出力する(S130)。これにより、本実施形態では、輪転機のみ、インクジェット印刷機のみ、又はハイブリッド印刷のいずれを実行すべきかを適切に評価することができる。また、印刷工場では、適切な評価に基づいて印刷が実行されるため、コストや時間を考慮した適切な印刷を行うことが可能となる。

0121

また、本実施形態では、輪転機印刷の金額を、刷版の作成費用や刷版の交換に伴う試し刷り費用(損紙費用)に基づいて算出し、時間を、刷版の交換や試し刷りに要する時間、新聞の配送時間に基づいて算出する。また、インクジェット印刷の金額を、印刷面積に基づいて算出し、時間を印刷面積や新聞の配送時間に基づいて算出する。これにより、各印刷方式の金額や時間を、印刷方式ごとの特徴を考慮して適切に算出することができる。

0122

なお、上記実施形態では、例えば印刷工場「千葉西」において、印刷ライン1ではハイブリッド印刷が可能である一方、印刷ライン2ではインクジェット印刷のみが可能である等の制約が存在する場合もある。このような場合には、制約に応じた比較テーブルを作成して、上記実施形態と同様の処理を行うこととすればよい。図32図33には、印刷ライン1でハイブリッド印刷を実行し、印刷ライン2でインクジェット印刷を実行する場合の比較テーブルの例が示されている。図32図33のような比較テーブルを用いることで、印刷ラインに制約がある場合にも、コストや時間を考慮して、適切な印刷を行うことが可能である。

0123

なお、上記実施形態では、図8(b)の画像差分抽出処理において、新聞の1面(1ページ)ごとに印刷イメージを比較することとしたが、これに限られるものではない。例えば、刷版が新聞の見開きごとに作成される場合には、新聞の見開きごとに印刷イメージを比較するようにしてもよい。

0124

なお、上記実施形態では、説明の便宜上、各地域の新聞の全てのページを同一の印刷ラインで同一の印刷方式により印刷する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、あるページについては他の地域と同一でない部分があるものの、別のページについては他の地域と同一でない部分がない場合もある。このような場合に、前者についてはハイブリッド印刷を実行し、後者については輪転機のみの印刷を実行するようにしてもよい。この場合、配送迄の時間については、全ページの印刷が完了するまでの時間を算出し、当該時間に配送時間を加算するようにしてもよい。

0125

なお、上記実施形態では、1つの印刷ラインで複数地域の新聞を印刷する場合、配送時間が長い地域から印刷を実行するようにしてもよい。この場合、長い配送時間を他の地域の印刷と重複させる(長い配送時間を他の地域の印刷時間によって隠す)ことができるため、図22等に記載されている配送迄の時間を短縮することが可能となる。

0126

なお、上記実施形態では、印刷金額と印刷時間とを別々に計算する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、所定の換算式を用いて印刷時間を印刷金額に換算し、換算後の印刷金額と実際の印刷金額との合計に基づいて、印刷方式や各印刷ラインへの地域の配分を決定するようにしてもよい。

0127

なお、上記実施形態では、新聞を印刷する場合について説明したが、これに限られるものではない。その他の印刷物、例えば広告や雑誌名刺などを印刷する場合にも、上記実施形態と同様の評価を行うこととしてもよい。

0128

なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。

0129

プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータ記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。

0130

プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。

0131

上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。

0132

なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定し、
特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする印刷方式評価方法。
(付記2) 前記第1の印刷方式は刷版印刷方式であり、前記第2の印刷方式はインクジェット印刷方式である、
ことを特徴とする付記1に記載の印刷方式評価方法。
(付記3) 前記第1の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、刷版の作成費用及び刷版の交換に伴う試し刷り費用に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第1の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、刷版の交換及び試し刷りに要する時間及び印刷物の配送時間に基づいて印刷時間を算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記2に記載の印刷方式評価方法。
(付記4) 前記第2の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、印刷面積に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第2の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、印刷面積及び印刷物の配送時間に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記2又は3に記載の印刷方式評価方法。
(付記5) 前記印刷データは、新聞の1面又は新聞の見開きごとのデータであることを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の印刷方式評価方法。
(付記6) 複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定し、
特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする印刷方式評価プログラム。
(付記7) 前記第1の印刷方式は刷版印刷方式であり、前記第2の印刷方式はインクジェット印刷方式である、
ことを特徴とする付記6に記載の印刷方式評価プログラム。
(付記8) 前記第1の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、刷版の作成費用及び刷版の交換に伴う試し刷り費用に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第1の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、刷版の交換及び試し刷りに要する時間及び印刷物の配送時間に基づいて印刷時間を算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記7に記載の印刷方式評価プログラム。
(付記9) 前記第2の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、印刷面積に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第2の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、印刷面積及び印刷物の配送時間に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記7又は8に記載の印刷方式評価プログラム。
(付記10) 前記印刷データは、新聞の1面又は新聞の見開きごとのデータであることを特徴とする付記6〜9のいずれかに記載の印刷方式評価プログラム。
(付記11) 複数の地域のそれぞれに対応する印刷データを比較し、前記複数の地域について同一でない印刷部分を特定する特定部と、
特定した前記印刷部分を含む印刷データに対応する地域について、特定した前記印刷部分を含んで第1の印刷方式を採用して印刷する場合と、特定した前記印刷部分を除く部分について前記第1の印刷方式を採用して印刷するとともに、特定した前記印刷部分を第2の印刷方式を採用して印刷する場合とについて印刷コスト及び/又は印刷時間に関する評価を、印刷方式に応じた印刷コスト算出アルゴリズム及び/又は印刷時間算出アルゴリズムに基づいて実行し、評価結果を出力する処理部と、
を備える情報処理装置。
(付記12) 前記第1の印刷方式は刷版印刷方式であり、前記第2の印刷方式はインクジェット印刷方式である、
ことを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記13) 前記第1の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、刷版の作成費用及び刷版の交換に伴う試し刷り費用に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第1の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、刷版の交換及び試し刷りに要する時間及び印刷物の配送時間に基づいて印刷時間を算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記12に記載の情報処理装置。
(付記14) 前記第2の印刷方式の印刷コスト算出アルゴリズムは、印刷面積に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムであり、
前記第2の印刷方式の印刷時間算出アルゴリズムは、印刷面積及び印刷物の配送時間に基づいて印刷コストを算出するアルゴリズムである、
ことを特徴とする付記12又は13に記載の情報処理装置。
(付記15) 前記印刷データは、新聞の1面又は新聞の見開きごとのデータであることを特徴とする付記11〜14のいずれかに記載の情報処理装置。

0133

20ハイブリッド印刷管理システム(情報処理装置)
204画像差分抽出部(特定部)
208 ハイブリッド印刷情報作成部(処理部)

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