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技術 ヘルメット用吸汗具

出願人 日本製紙クレシア株式会社
発明者 林伸匡間篠智恵子
出願日 2015年6月29日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-129703
公開日 2017年1月19日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 2017-014636
状態 特許登録済
技術分野 帽子類の製造、外 ヘルメット、外
主要キーワード ヘルメット着用 加圧面積 見かけ厚み ヘルメット着用者 高吸水性樹脂粒子 補助シート 液体吸収性繊維 工事作業
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月19日)のものです。
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図面 (6)

課題

製造コストを低くおさえるとともに、着用者の頭部の所定箇所摺り落ちないように固定でき、フィット感が高く、かつ、ヘルメット着用時などに吸汗具が着用者の肌や頭部が擦れることによるヨレが生じず、持続的に吸収できるヘルメット用吸汗具を提供すること。

解決手段

ヘルメット用吸汗具は、ヘルメットに固着され、ヘルメットとは別体のヘルメット用吸汗具であって、高吸水性樹脂を含む吸収主体と、吸収主体を囲繞する外装体と、を備え、圧縮荷重圧縮歪曲線直線性が0.50以上0.75以下である吸収性部材と、吸収性部材の表面に固着される粘着層と、を備えることを特徴とする。

概要

背景

炎天下や熱場などでヘルメットを着用して工事作業運転をする場合、ヘルメット着用者から発汗したヘルメット内を蒸し、また、額を流れ落ちて、目に流れ込んだりすることがあり、工事作業や運転に危険を及ぼす場合があった。このため、ヘルメットの内側に係脱自在に装着して、ヘルメット着用者の汗を吸収する使い捨てのヘルメット用吸汗具が使用されている。吸汗具としては、所定箇所ずり落ちないように確実に固定し、吸汗具が肌と擦れることで生ずるヨレが発生しづらく、汗を持続的に吸収できるものが望まれている。

このため、例えば、特許文献1には、ヘルメットのライナーの内側に装用され、ほぼ半球状の帽子部材と、帽子部材の周辺に環状に配置され、帽子部材に結合される吸汗帯と、を備えるヘルメット用吸汗具が開示されている。また、特許文献2には、帽子を脱着する際に帽子の前側縁部に位置するシート端が肌と擦れてヨレが生じ、シートがずれて汗を吸収できなくなるという問題を解決するために、帯状に形成される帯状シート部と、この帯状シート部の長手方向中央部から幅方向に延在して形成されるつば用シート部とから構成され、つば用シート部を基端部より折り曲げて帽子のつばの内側に固定する帽子用吸汗シートが開示されている。

概要

製造コストを低くおさえるとともに、着用者の頭部の所定箇所に摺り落ちないように固定でき、フィット感が高く、かつ、ヘルメット着用時などに吸汗具が着用者の肌や頭部が擦れることによるヨレが生じず、汗を持続的に吸収できるヘルメット用吸汗具を提供すること。ヘルメット用吸汗具は、ヘルメットに固着され、ヘルメットとは別体のヘルメット用吸汗具であって、高吸水性樹脂を含む吸収主体と、吸収主体を囲繞する外装体と、を備え、圧縮荷重圧縮歪曲線直線性が0.50以上0.75以下である吸収性部材と、吸収性部材の表面に固着される粘着層と、を備えることを特徴とする。

目的

吸汗具としては、所定箇所にずり落ちないように確実に固定し、吸汗具が肌と擦れることで生ずるヨレが発生しづらく、汗を持続的に吸収できるものが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ヘルメットに固着され、前記ヘルメットとは別体のヘルメット用吸汗具であって、高吸水性樹脂を含む吸収主体と、前記吸収主体を囲繞する外装体と、を備え、圧縮荷重圧縮歪曲線直線性が0.50以上0.75以下である吸収性部材と、前記吸収性部材の表面に固着される粘着層と、を備えることを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項2

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材は、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みT0と、圧力50gf/cm2で圧縮した厚みTMと、の差分が、3.5mm以上10.0mm以下であることを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項3

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材は、圧縮仕事量が、5.0以上10.0以下であることを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項4

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材は、圧縮レジリエンスが、50.0%以上100%未満であるであることを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項5

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材は、長手方向と、前記長手方向よりも前記吸収性部材の長さが短く、前記長手方向を横切る短手方向と、が定義され、前記吸収性部材は、前記長手方向の長さが150mm以上250mm以下、前記短手方向の長さが40mm以上90mm以下、かつ、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みが7.0mm以上14.0mm以下であることを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項6

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材は、制汗剤デオドラント剤および芳香剤の少なくとも一つを含有することを特徴とするヘルメット用吸汗具。

請求項7

請求項1記載のヘルメット用吸汗具であって、前記吸収性部材には、長手方向と、前記長手方向よりも前記吸収性部材の長さが短く、前記長手方向を横切る短手方向と、が定義され、前記短手方向の前記吸収性部材の端部の厚みは、前記長手方向の前記吸収性部材の端部の厚みよりも大きいことを特徴とするヘルメット用吸汗具。

技術分野

0001

本発明は、ヘルメット吸汗具に関する。

背景技術

0002

炎天下や熱場などでヘルメットを着用して工事作業運転をする場合、ヘルメット着用者から発汗したヘルメット内を蒸し、また、額を流れ落ちて、目に流れ込んだりすることがあり、工事作業や運転に危険を及ぼす場合があった。このため、ヘルメットの内側に係脱自在に装着して、ヘルメット着用者の汗を吸収する使い捨てのヘルメット用吸汗具が使用されている。吸汗具としては、所定箇所ずり落ちないように確実に固定し、吸汗具が肌と擦れることで生ずるヨレが発生しづらく、汗を持続的に吸収できるものが望まれている。

0003

このため、例えば、特許文献1には、ヘルメットのライナーの内側に装用され、ほぼ半球状の帽子部材と、帽子部材の周辺に環状に配置され、帽子部材に結合される吸汗帯と、を備えるヘルメット用吸汗具が開示されている。また、特許文献2には、帽子を脱着する際に帽子の前側縁部に位置するシート端が肌と擦れてヨレが生じ、シートがずれて汗を吸収できなくなるという問題を解決するために、帯状に形成される帯状シート部と、この帯状シート部の長手方向中央部から幅方向に延在して形成されるつば用シート部とから構成され、つば用シート部を基端部より折り曲げて帽子のつばの内側に固定する帽子用吸汗シートが開示されている。

先行技術

0004

特開平4−308211号公報
特開2013−36142号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載の吸汗具は、着用者の頭部の所定箇所にずりおちないように固定できる点で優れているが、部品数が多く、製造コストがかかるという問題があった。また、特許文献2に記載の吸汗具は、帽子と比較して、ヘルメットは日よけ機能が重視されていないので、つばがない、又は、つばが狭く、特許文献2に記載の吸汗具で、ヘルメット用吸汗具のヨレを防止することは困難であり、また、特許文献2に記載の吸汗具は、前側縁部のヨレは防止できるが、例えばヘルメット着用者の動きなどによって、ヘルメット着用時にその他部分に生じるヨレまでも防止することはできないものであった。

0006

従って、本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、製造コストを低くおさえるとともに、着用者の頭部の所定箇所に摺り落ちないように固定でき、フィット感が高く、かつ、ヘルメット着用時などに吸汗具が着用者の肌や頭部が擦れることによるヨレが生じず、汗を持続的に吸収できるヘルメット用吸汗具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

(1)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、ヘルメットに固着され、上記ヘルメットとは別体のヘルメット用吸汗具であって、高吸水性樹脂を含む吸収主体と、上記吸収主体を囲繞する外装体と、を備え、圧縮荷重圧縮歪曲線直線性が0.50以上0.75以下である吸収性部材と、上記吸収性部材の表面に固着される粘着層と、を備える。
(2)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材は、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みT0と、圧力50gf/cm2で圧縮した厚みTMと、の差分が、3.5mm以上10.0mm以下であってもよい。
(3)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材は、圧縮仕事量が、5.0以上10.0以下であってもよい。
(4)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材は、圧縮レジリエンスが、50.0%以上100%未満であってもよい。
(5)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材は、長手方向と、上記長手方向よりも上記吸収性部材の長さが短く、上記長手方向を横切る短手方向と、が定義され、上記吸収性部材は、上記長手方向の長さが150mm以上250mm以下、上記短手方向の長さが40mm以上90mm以下、かつ、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みが7.0mm以上14.0mm以下であってもよい。
(6)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材は、制汗剤デオドラント剤および芳香剤の少なくとも一つを含有してもよい
(7)本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、(1)記載のヘルメット用吸汗具であって、上記吸収性部材には、長手方向と、上記長手方向よりも上記吸収性部材の長さが短く、上記長手方向を横切る短手方向と、が定義され、上記短手方向の上記吸収性部材の端部の厚みは、上記長手方向の上記吸収性部材の端部の厚みよりも大きいものであってもよい。

発明の効果

0008

本発明の一実施形態に係るヘルメット用吸汗具は、製造コストを低くおさえるとともに、吸収性部材の圧縮特性を制御することで、着用者の頭部の所定箇所に摺り落ちないように固定でき、フィット感が高く、かつ、ヘルメット着用時などに吸汗具が着用者の肌や頭部が擦れることによるヨレが生じず、汗を持続的に吸収することができるものである。

図面の簡単な説明

0009

本発明の一実施形態にかかるヘルメット用吸汗具を固着したヘルメットの斜視図である。
本発明の一実施形態にかかるヘルメット用吸汗具の正面図である。
図2のヘルメット用吸汗具の背面図である。
図2のヘルメット用吸汗具の長手方向における側面図である。
図2のヘルメット用吸汗具のX−X’断面における断面図である。

0010

図1から図5を参照して、本発明の実施形態に係るヘルメット用吸汗具100を説明する。なお、本実施形態の説明は、特に説明がない限り、全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。

0011

図1は、本実施形態に係るヘルメット用吸汗具100を固着したヘルメット1の斜視図である。ヘルメット用吸汗具100は、使い捨て吸汗具であって、ヘルメット1とは別体で構成され、ヘルメット1の内側の少なくとも一部に着脱可能に固着される。例えば、ヘルメット用吸汗具100は、ヘルメット1の内側のライナー表面に固着される。ヘルメット用吸汗具100は、長手方向がヘルメット1の下縁に略沿って配置されることが好ましく、例えば、図1に示すように、ヘルメット1の着用時に、着用者の額に位置付けられる部分に固着される。ただし、これに限定されず、ヘルメット用吸汗具100は、着用者の後頭部に位置付けられる部分や頭頂部に位置付けられる部分に固着されてもよい。

0012

図2から図5を参照して、本実施形態に係るヘルメット用吸汗具100を説明する。図2はヘルメット用吸汗具100の正面図、図3はヘルメット用吸汗具100の背面図、図4はヘルメット用吸汗具100の長手方向における側面図、および、図5図2のX−X’断面における断面図を示している。ヘルメット用吸汗具100は、吸収性部材110と吸収性部材110をヘルメット1に固着するための粘着層130とを備える。

0013

吸収性部材110には、ヘルメット1の着用者の肌に当接する面である肌当接面Siと肌当接面Siの裏面である非肌当接面Soとが定義される。吸収性部材110は、吸収主体116と、吸収主体116を囲繞する液透過性の外装体115と、を含む。吸収性部材110は、非肌当接面Soの側に粘着層130が固着され、この肌当接面Siの側から、着用者の汗が浸透し、外装体115を経て、吸収主体116に汗が吸収されて保持されるように構成される。

0014

また、図示は省略するが、汗の拡散性を向上させるために、必要に応じて、さらに、吸収性部材110は、吸収主体116と外装体115との間に液拡散性補助シートを含んでもよい。

0015

吸収性部材110には、図2に示されるように、長手方向と、長手方向よりも吸収性部材の長さが短く、長手方向を横切る短手方向と、が定義される矩形形状を呈するものである。吸収性部材110は、圧縮荷重によって、その厚みTが変化するものであり、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みをT0、圧力50gf/cm2で圧縮した吸収性部材の厚みをTMとする。吸収性部材110は、長手方向の長さL1が150mm以上250mm以下、短手方向の長さL2が40mm以上90mm以下、かつ、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の厚みT0が7.0mm以上14.0mm以下であることが好ましい。吸収性部材110の長手方向の長さL1が250mm以上であると装着感が悪く、150mm以下であると汗を吸収する範囲が小さく不十分となるからである。また、吸収性部材110の短手方向の長さL2が90mm以上であると装着感が悪く、40mm以下であると汗を吸収する範囲が小さく不十分だからである。さらにまた、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した際の吸収性部材110の厚みT0が7.0mm以下であると吸収部材と着用者の頭部との密着性が悪く、長時間の着用で擦れ等による不快感を与える。14.0mm以上であると厚みが大きすぎて装着感が悪化する。なお、この吸収性部材110の長手方向の長さL1、短手方向の長さL2および厚みT(T0,TMを含む)は、図2および図4に示すように、吸収性部材110における、それぞれの最大値を示すものとする。なお、厚みT0は、KES−G5ハンディ圧縮試験機(カトーテック株式会社製)を用いて、加圧面積を2cm2(円形標準)、圧縮速度を0.2mm/sec、圧縮荷重圧力0.5gf/cm2、測定感度をSENS5、測定制御をFORCEとして圧縮した吸収性部材の厚みである。

0016

そして、図4に示すように、吸収性部材110は、この短手方向における吸収性部材110の端部ETの厚みが、長手方向における吸収性部材110の端部ELの厚みよりも大きいことが好ましい。本実施形態において、吸収性部材110は、吸収主体116が、外装体115で包摂されるために、少なくとも2つの端部において外装体が圧搾などによってシールされ、例えば、図示されるように、長手方向の端部ELの外装体115がシールされ、短手方向の端部ETはシールされずに外装体115が折り返されるだけで構成される。

0017

次に、吸収性部材110の圧縮特性について説明する。ヘルメット用吸汗具100に用いる吸収性部材110の圧縮特性のうち、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LC、圧縮仕事量WC、および、圧縮レジリエンスRCの圧縮特性は、KES−G5ハンディー圧縮試験機(カトーテック株式会社製)を用いて、加圧面積を2cm2(円形,標準)、圧縮速度を0.2mm/sec、圧縮荷重を50gf/cm2、測定感度をSENS5および測定制御をFORCEとして測定した値を示す。

0018

吸収性部材110は、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.50以上0.75以下である。これにより、ヘルメット用吸汗具100としての吸収性部材110のフィット感および耐久性を良好とすることができる。すなわち、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.75以上では、吸収性部材110のクッション性が劣り、ヘルメット用吸汗具100としてのフィット感が悪く、0.50未満ではシッカリ感が悪く、ヘルメット1の連続着用時にヨレなどを発生しやすくなるからである。

0019

さらに、吸収性部材110は、吸収性部材110の圧縮仕事量WCが5.0以上10.0以下であるものであってもよい。これにより、ヘルメット用吸汗具100が固着されたヘルメット1の装着感をより良好とし、コスト面で優れたヘルメット用吸汗具100を得られる。すなわち、圧縮仕事量WCが5.0未満では、吸収性部材110が柔らかすぎて、ヘルメット用吸汗具100が固着されたヘルメット1の装着感が悪く、10.0以上は、ヘルメット用吸汗具100が固着されたヘルメット1の装着感に問題はないが、コスト的に無駄が生じるからである。

0020

そして、吸収性部材110は、圧縮レジリエンスRCが50.0%以上100%未満であってもよい。これによれば、繰り返しヘルメット用吸汗具100が固着されたヘルメット1を着脱しても、良好な着用感を持続させることができる。すなわち、吸収性部材110の圧縮レジリエンスRCが50%未満では、繰り返しヘルメットを着脱した際にクッション感が低下して、着用感が悪くなるものである。

0021

次に、吸収性部材110の厚みT0およびTMについて説明する。吸収性部材110の厚みT0およびTMは、KES−G5ハンディー圧縮試験機(カトーテック株式会社製)を用いて測定した値を示す。前述のとおり、吸収性部材110の厚みT0は、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した吸収性部材の厚みであり、一方、TMは、圧力50gf/cm2で圧縮した吸収性部材の厚みである。吸収性部材110は、吸収性部材110の厚みの差分T0−TMが、3.5mm以上10.0mm以下となるものであってもよい。これによれば、ヘルメット用吸汗具100が固着されたヘルメット1の装着感をより良好とすることができる。すなわち、吸収性部材110の厚みの差分T0−TMが3.5mm未満ではヘルメット用吸汗具100としてのクッション性が低く、装着時のフィット感が悪く、10.0mm以上であると必然的に見かけ厚みが大きくなりすぎ、ヘルメット1が装着しにくくなるからである。

0022

なお、吸収性部材110には、制汗剤、デオドラント剤および芳香剤の少なくとも一つが含有されていてもよい。これによれば、さらに、ヘルメット着用者に快適な着用感を供することができる。制汗剤、デオドラント剤および芳香剤の少なくとも一つは、吸収性部材110の少なくとも肌当接面Siに塗布または噴霧されることで吸収性部材110に含有されてもよい。また、肌への刺激を低減させるために、吸収性部材110の少なくとも肌当接面Siに、ローション酸化防止剤抗炎症成分pH調整剤抗菌剤保湿剤等を含有させてもよい。

0023

1または複数の粘着層130は、非肌当接面Soの少なくとも一部において吸収性部材110に固着され、ヘルメット1の装着時に吸収性部材110をヘルメットに固着するようになっている。例えば、粘着層130は、接着シート接着剤を含み、吸収性部材110の非肌当接面Soに貼付、塗布または噴霧などすることにより形成される。粘着層130は、図示されるように吸収性部材110の非肌当接面Soの略中央に配設されてもよいし、複数の粘着層130が吸収性部材110の非肌当接面Soの各端部領域に配設されてもよい。

0024

さらに、ヘルメット用吸汗具100は、粘着層130を挟んで、吸収性部材110と対向する位置に配置された剥離部材150を含んでもよい。剥離部材150は、粘着層130を保護し、ヘルメット1にヘルメット用吸汗具100を固着する際に、ヘルメット用吸汗具100から剥離され、これによって、粘着層130が露出されるものである。剥離部材150としては、シート材剥離剤被着させたものが好ましく用いられ、シート材としては、ポリプロピレン低密度ポリエチレンポリビニルアルコール等のフィルムあるいは不織布や紙及びこれらの複合材料を用いることができ、剥離剤としては、シリコーン系フッ素系、イソシアネート系等のものが好ましく用いられる。剥離部材150は、例えば、剥離剤をシート材に塗布して加熱乾燥するか、スプレーで吹きつけることで、薄い被膜をシート材上に被覆させて形成する。

0025

さらにまた、吸収性部材110は、最外面側を覆う包装シート(図示せず)などが適宜配設されて個装状態とされていてもよい。この場合、前述した剥離部材150が包装シートとしての機能を兼ね備えていてもよい。

0026

次に、吸収性部材110の各部材について、詳細に説明する。外装体115の基材は、汗が吸収主体116へと移動するように液透過性を備えていればよく、例えば、サーマルボンド不織シート等の不織シート、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織シート、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォームウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートや紙といった材料から形成される。外装体115は、JIS−L−1099A−1法に基づいて測定した透湿度が400g/m2・h以上800g/m2・h以下であることが好ましい。透湿度が400g/m2・h未満ではヘルメットの長時間着用時にムレにより不快感が生じ、800g/m2・hを超えると外装体115の耐久性が低くなる。従って、外装体115としては、このような条件を満たす坪量18gsm以上25gsm以下の親水性エアスルー不織布を好適に用いることができる。

0027

吸収主体116の基材は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものを含み、液体吸収性繊維に高吸水性樹脂(SAP)を含有させたもの、液体吸収性シートに高吸水性樹脂(SAP)を固着させたものであってもよい。例えば、吸収主体116の基材は、フラッフパルプなどの液体吸収性繊維、親水性シートおよび高吸水性樹脂を備える。この場合、高吸水性樹脂が混入または囲繞された液体吸収性繊維を成形して成形体をなし、高吸水性樹脂粒子漏洩防止や吸収性部材の形状を安定させるために、この成形体をクレープ紙ティシュなどのような液透過性のキャリアシート112によって被覆することで形成される。液透過性のキャリアシート112はクレープ紙からなることがより好ましい。フラッフパルプとしては、例えば、木材パルプ及び合成繊維ポリマー繊維等の非木材パルプ綿状解繊したものがある。また、高吸水性樹脂は、吸液により膨潤等して高い液体保持性能を有した高分子重合体を備える粒状の樹脂体であり、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム系、親水性シートとしては、ティシュ、吸収紙、親水性不織シートが例として挙げられる。

0028

吸収主体116は、上記の吸収主体116の基材を単層あるいは複数層に積層して構成される。さらに、吸収主体116の表面にエンボス加工を施すことで、体液拡散コントロールすることもできる。

0029

(実施例1〜3)
次に、以下の実施例により、本発明の実施形態をさらに具体的に説明する。なお、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。実施例1〜3に係るヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材として、パルプと高吸水性樹脂(SAP)の混合物を坪量16gsmのクレープ紙で囲繞したものを吸収主体として用い、さらに、外装体となる坪量25gsmのエアスルー不織布で吸収主体を囲繞したものを形成した。実施例1〜5に係るヘルメット用吸汗具の吸収性部材について、パルプと高吸水性樹脂(SAP)の含有量、および、吸収性部材の長手方向の長さL1、短手方向の長さL2は表1に記載のとおりとした。そして、ヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材の圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.50以上0.75以下となるようにした。

0030

(比較例1〜2)
表1に記載のとおりのパルプと高吸水性樹脂(SAP)の含有量、および、吸収性部材の長手方向の長さL1、短手方向の長さL2とした以外は、実施例1〜3と同様の方法でヘルメット用吸汗具の吸収性部材することで、ヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材の圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.50未満または0.75を超えるようにした。

0031

(比較例3)
比較例3のヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材として、吸収主体として、高吸水性樹脂(SAP)を4プライの液体吸収紙に被着させたものを吸収主体として用い、さらに、外装体となる坪量25gsmのエアスルー不織布で吸収主体を囲繞したものを形成した。比較例1に係るヘルメット用吸汗具について、パルプと高吸水性樹脂(SAP)の含有量、および、吸収性部材の長手方向の長さL1、短手方向の長さL2を、表1に記載のとおりとして、ヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材の圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.50未満または0.75を超えるようにした。

0032

(圧縮特性の測定方法
実施例1〜3および比較例1〜3のヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材について、KES−G5ハンディー圧縮試験機(カトーテック株式会社製)を用いて、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LC、圧縮仕事量WC、および、圧縮レジリエンスRCの圧縮特性を測定した。これらの測定条件は、加圧面積を2cm2(円形,標準)、圧縮速度を0.2mm/sec、圧縮荷重を50gf/cm2、測定感度をSENS5、測定制御をFORCEとして行ったものである。また、KES−G5ハンディー圧縮試験機(カトーテック株式会社製)を用いて、吸収性部材の厚みT0,TMを測定した、T0は、圧縮荷重を0.5gf/cm2として圧縮した吸収性部材の厚みであり、TMは、圧力50gf/cm2で圧縮した吸収性部材の厚みである。これらの測定結果を表1に示す。

0033

官能特性評価方法
25名による着用テストを行い、その結果、フィット感について、「フィット感が悪い」の評価をした者が10〜25名の場合を「×」、2〜5名の場合を△、1名以下の場合を「○」とした。また、耐久性について、「耐久性が悪い」の評価をした者が、10名〜25名の場合を「×」、2〜5名の場合を「△」、1名以下の場合を「○」とした。これらの結果を、表1の「フィット感」および「耐久性」の欄に示す。これらの評価結果を表1に示す。

0034

(結果)
表1より、実施例1〜3のように、ヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材は、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.50以上0.75以下であると、比較例1〜3と比較して、フィット感および耐久性を良好とすることができることがわかった。すなわち、圧縮荷重−圧縮歪曲線の直線性LCが0.75以上では、吸収性部材のクッション性が劣り、ヘルメット用吸汗具としてのフィット感が悪く、0.50未満ではシッカリ感が悪く、ヘルメット連続着用時にヨレなどを発生しやすくなるものであった。

0035

さらに、実施例1〜3のように、ヘルメット用吸汗具に用いる吸収性部材の厚みの差分T0−TMを3.5mm以上10.0mm以下とすると、比較例2などと比較して、ヘルメット用吸汗具付きのヘルメットの装着感をより良好とすることができた。すなわち、吸収性部材の厚みの差分T0−TMが3.5mm未満ではヘルメット用吸汗具としてのクッション性が低く、装着時のフィット感が悪く、10.0mm以上であると必然的に見かけ厚みが大きくなりすぎ、ヘルメットが装着しにくくなるからである。

0036

また、実施例1〜3のように、圧縮仕事量WCが5.0以上10.0以下であると、比較例1などと比較して、さらに、ヘルメット用吸汗具付きのヘルメットの装着感が良好で、コスト面で優れたヘルメット用吸汗具が得られる。すなわち、圧縮仕事量WCが5.0未満では、吸収性部材が柔らかすぎて、ヘルメット用吸汗具付きのヘルメットの装着感が悪く、10.0以上は、ヘルメット用吸汗具付きのヘルメットの装着感に問題はないが、コスト的に無駄が生じるからである。

0037

そして、実施例1〜3のように、圧縮レジリエンスRCは、50.0%以上100%未満であると、比較例1などと比較して、繰り返しヘルメットを着脱しても良好な着用感を持続させることができる。すなわち、圧縮レジリエンスRCが50%未満では、繰り返しヘルメットを着脱した際にクッション感が低下して、着用感が悪くなった。

0038

実施例

0039

以上、実施形態および実施例を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態および実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態および実施例に、多様な変更または改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

0040

1ヘルメット
100 ヘルメット用吸汗具
112キャリアシート
115外装体
116吸収主体
130粘着層
150剥離部材
Si 肌当接面
So 非肌当接面
ET 短手方向における吸収性部材の端部
EL長手方向における吸収性部材の端部

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