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技術 スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物

出願人 ミニストリーオヴフードアンドドラッグセーフティーテファファーマシューティカルカンパニーリミテッド
発明者 リュ、ジョンフーンリー、ヒュンエウンカン、サムシクキム、ジュスンリー、ソヨウンキム、ドフーンキム、ドンスプキム、セウンヒー
出願日 2016年7月29日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2016-149360
公開日 2017年1月19日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-014242
状態 特許登録済
技術分野 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 動物,微生物物質含有医薬 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性 食品の着色及び栄養改善
主要キーワード 空間知覚 気密布 結晶果糖 入場回数 電気衝撃 進行程度 合成風 数学式
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

記憶及び学習能力を効果的に向上させて、認知症及び健忘症のような認知機能障害疾患を効果的に治療及び予防する組成物の提供。

解決手段

スピノシンを含み、該化合物は、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica及びSaccharopolyspora spinosaから選択される1種以上の抽出物から得られるものである、認知機能障害疾患の予防又は治療用薬学組成物

概要

背景

医学技術の発達による生活水準の向上に従って、人間の平均寿命は去る半世紀の間二倍近く延長されて、これによって、全体人口に対する老年の割合が急速に増加した。社会が徐徐に高令化されるに従い、老人性認知症は21世紀人類が解決しなければならない最大の保健問題として登場している。これによって、認知症を含めた認知機能障害の予防及び治療が可能な機能性物質及び食品などの開発に対する要求が大きくなっているのが実情である。

認知機能障害の代表的な疾患である認知症は、正常な老化とは区分しなければならない病的な現象であり、その原因によって、アルツハイマー型認知症(Alzheimer's
disease)、血管性認知症(vascular dementia)、その他アルコ
ール中毒外傷パーキンソン病後遺症による認知症に区別される。

アルツハイマー型認知症は、記憶の損失、不明な意識、視空間認識の混乱思考力、計算力、判断力、常識などの高位大脳機能障害を示す一種の晩成精神退行疾患として報告されている。アルツハイマー型認知症は、比較的若年層でも発病する事例が報告されたことがあり、65〜85歳の範囲内では、年齢が5歳増加する度に発病率が2倍ずつ高くなるなど、老年人口の認知症類型の中で一番一般的な形態として知られている。アルツハイマー型認知症の発病機序は明確には知られていないが、中枢神経系のアセチルコリン機能の減少が一番共通して現われるので、その治療のためには、アセチルコリン前駆体を投与するかアセチルコリンの分解を阻害する薬物を投与して、脳のアセチルコリン濃度を高める治療方法が使われて来た。したがって、アセチルコリンエステラーゼ(以下、「Ac
hE」と言う)抑制剤単独でまたは既存のコリンエステラーゼ抑制剤と併用した薬物がそ
治療剤で使用されており、代表的な薬物では、タクリン(tacrine)、ドネペジル(donepezil)、リバスティグミン (rivastigmine)、ガランタミン(galantamine)などがある。これらは全てアセチルコリンエステラーゼ阻害剤
であるが、病気の進行を遅延させるだけで直接的な治療には別に効果がなくて、また治療範囲は発病初期に制限されているので、アルツハイマー型認知症の根本的な原因を治療する薬を開発しようとする努力が進められて来た(Terry and Buccafusc
o, 2003; Kar et al., 2004; Akhondzadeh et al., 2008; Cummings et al., 2008; Voss et al., 2008)。

血管性認知症は、大部分が脳血管動脈硬化により、脳の多くの箇所への血液供給不足となり、脳細胞が損傷を被ることにより発生する。血管性認知症と前記アルツハイマー型認知症は、発生原因は異なるが、結果的に、記憶力及び学習能力に損傷が発生するという点においては同一である。

さて、本発明者らは、認知症のような認知機能障害疾患を予防または治療するための効果的な治療剤を開発するために研究するうち、記憶力及び学習能力を効果的に増進させることができる生薬抽出物及びその有効成分を見つけて、本発明を完成した。

概要

記憶及び学習能力を効果的に向上させて、認知症及び健忘症のような認知機能障害疾患を効果的に治療及び予防する組成物の提供。スピノシンを含み、該化合物は、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica及びSaccharopolyspora spinosaから選択される1種以上の抽出物から得られるものである、認知機能障害疾患の予防又は治療用薬学組成物

目的

したがって、本発明の目的は、スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む組成物を投与して認知機能障害疾患または退行性脳疾患を予防または治療する方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

スピノシン(spinosin)を含むことを特徴とする、認知機能障害疾患の予防または治療用組成物

請求項2

スピノシンは、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica及びSaccharopolyspora spinosaからなる群より選択された少なくとも一つの抽出物から得られるものであることを特徴とする、請求項1に記載の認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物

請求項3

前記認知機能障害疾患は、認知症または健忘症であることを特徴とする、請求項1に記載の認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物。

請求項4

スピノシンを含み、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica及びSaccharopolyspora spinosaからなる群より選択された少なくとも一つの抽出物を含むことを特徴とする、認知機能障害疾患の予防または治療用組成物。

請求項5

前記抽出物は、Zizyphus jujuba Mill var. spinosaのシードから得られるものであることを特徴とする、請求項4に記載の認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物。

請求項6

スピノシンを含むことを特徴とする、認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物

請求項7

スピノシンを含み、Zizyphus jujuba var. inermis、Zizyphus jujuba var. hoonensis、Zizyphus jujuba var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica、Saccharopolyspora spinosaからなる群より選択された少なくとも一つの抽出物を含むことを特徴とする、認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物。

技術分野

0001

本発明は、スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防及び治療用薬学組成物に関する。より具体的には、本発明は、記憶力及び学習能力を向上させて認知症または健忘症のような疾患を効果的に予防及び治療することができる薬学組成物に関する。

背景技術

0002

医学技術の発達による生活水準の向上に従って、人間の平均寿命は去る半世紀の間二倍近く延長されて、これによって、全体人口に対する老年の割合が急速に増加した。社会が徐徐に高令化されるに従い、老人性認知症は21世紀人類が解決しなければならない最大の保健問題として登場している。これによって、認知症を含めた認知機能障害の予防及び治療が可能な機能性物質及び食品などの開発に対する要求が大きくなっているのが実情である。

0003

認知機能障害の代表的な疾患である認知症は、正常な老化とは区分しなければならない病的な現象であり、その原因によって、アルツハイマー型認知症(Alzheimer's
disease)、血管性認知症(vascular dementia)、その他アルコ
ール中毒外傷パーキンソン病後遺症による認知症に区別される。

0004

アルツハイマー型認知症は、記憶の損失、不明な意識、視空間認識の混乱思考力、計算力、判断力、常識などの高位大脳機能障害を示す一種の晩成精神退行疾患として報告されている。アルツハイマー型認知症は、比較的若年層でも発病する事例が報告されたことがあり、65〜85歳の範囲内では、年齢が5歳増加する度に発病率が2倍ずつ高くなるなど、老年人口の認知症類型の中で一番一般的な形態として知られている。アルツハイマー型認知症の発病機序は明確には知られていないが、中枢神経系のアセチルコリン機能の減少が一番共通して現われるので、その治療のためには、アセチルコリン前駆体を投与するかアセチルコリンの分解を阻害する薬物を投与して、脳のアセチルコリン濃度を高める治療方法が使われて来た。したがって、アセチルコリンエステラーゼ(以下、「Ac
hE」と言う)抑制剤単独でまたは既存のコリンエステラーゼ抑制剤と併用した薬物がそ
治療剤で使用されており、代表的な薬物では、タクリン(tacrine)、ドネペジル(donepezil)、リバスティグミン (rivastigmine)、ガランタミン(galantamine)などがある。これらは全てアセチルコリンエステラーゼ阻害剤
であるが、病気の進行を遅延させるだけで直接的な治療には別に効果がなくて、また治療範囲は発病初期に制限されているので、アルツハイマー型認知症の根本的な原因を治療する薬を開発しようとする努力が進められて来た(Terry and Buccafusc
o, 2003; Kar et al., 2004; Akhondzadeh et al., 2008; Cummings et al., 2008; Voss et al., 2008)。

0005

血管性認知症は、大部分が脳血管動脈硬化により、脳の多くの箇所への血液供給不足となり、脳細胞が損傷を被ることにより発生する。血管性認知症と前記アルツハイマー型認知症は、発生原因は異なるが、結果的に、記憶力及び学習能力に損傷が発生するという点においては同一である。

0006

さて、本発明者らは、認知症のような認知機能障害疾患を予防または治療するための効果的な治療剤を開発するために研究するうち、記憶力及び学習能力を効果的に増進させることができる生薬抽出物及びその有効成分を見つけて、本発明を完成した。

0007

大韓民国特許出願第10-2010−0034779
大韓民国特許出願第10-2004−0083414
大韓民国特許出願第10-2003−0062963

先行技術

0008

2009 Alzheimer's disease facts and figures. Alzheimers Dement (2009). 5(3): p. 234-70
Whitehouse, P. J., Price, D. L., Struble, R. G., Clark, A. W., Coyle, J. T., and Delong, M. R. (1982) Alzheimer's disease and senile dementia : loss of neurons in the basal forebrain. Science 215, 1237-12392
Hyman, B. T., Van Hoesen, G. W., Damasio, A. R., and Barnes, C. L. (1984) Alzheimer's disease : cell-specific pathology isolates the hippocampal formation. Science 225, 1168-11703

発明が解決しようとする課題

0009

したがって、本発明の目的は、スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシン含有生薬抽出物を含む退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、スピノシンを含む組成物を投与して認知機能障害疾患または退行性脳疾患を予防または治療する方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、スピノシン(spinosin)を含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物に関するのもである。

0011

スピノシン(spinosin、6−(2−O−beta−D−Glocopyran
osyl−beta−D−glucopyranosyl)−5−hydroxy−2−(4−hydroxyphenyl)−7−methoxy−4H−1−benzopyr
an−4−one)は、下記化学式1で表示される化合物である。

0012

0013

前記化学式1で表示されるスピノシンは、認知機能障害疾患を予防または治療することができる。より具体的には、前記化学式1で表示されるスピノシンは、記憶力及び学習能力を向上させて認知機能障害疾患を予防または治療することができる。

0014

本発明のスピノシンを含む薬学組成物は、スコポラミン(scopolamine)により誘導された記憶力損傷動物モデルで、学習増進、空間知覚能力及び記憶力を高い水準に向上させる著しい効果を示した。したがって、認知機能障害疾患の予防または治療に優れた活性を示し、特に、認知症及び健忘症改善に有用である。

0015

前記化学式1で表示されるスピノシンは、多様な種類の生薬から得ることができる。例えば、前記化学式1で表示されるスピノシンは、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、P
assiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tay
uya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica、Saccharopolyspora spinosaまたはこれ
らの混合物から得ることができ、好ましくは、Zizyphus jujuba Mill
var. spinosaのシード(seed)である酸棗仁から得ることができる。

0016

上述の生薬またはこれら混合物の抽出物から前記化学式1で表示されるスピノシンを得ることができ、好ましくは、前記生薬またはこれら混合物の水、メタノールエタノールブタノールまたはヘキサンの抽出物から化学式1で表示されるスピノシンを得ることができる。例えば、化学式1で表示されるスピノシンは、Zizyphus jujuba Mill var. spinosaのシード(seed)である酸棗仁の抽出物から得るこ
とができる。

0017

好ましくは、化学式1で表示されるスピノシンは、 Zizyphus jujuba
Mill var. spinosaのシード(seed)である酸棗仁のエタノール抽出物
から得ることができる。
または、前記化学式1で表示されるスピノシンは、市中販売されるものを購入して得ることができる。

0018

本発明において、前記認知機能障害疾患は、記憶力、空間知覚力、判断力、実行機能言語能力などの機能低下から発生する疾患を意味し、例えば、アルツハイマー型認知症(
Alzheimer's disease)、血管性認知症(vascular demen
tia)、その他アルコール中毒、外傷、パーキンソン病の後遺症による認知症のような
多様な原因に起因した認知症であるかまたは健忘症であり得、好ましくは、アルツハイマー型認知症である。

0019

本発明のスピノシンを含む薬学組成物は、スコポラミンを投与したマウスの記憶力減退を少ない量でも効果的に抑制することができる。
前記スピノシンは、上述の生薬に含まれる成分として、副作用なしに認知機能障害疾患を効果的に予防または治療することができる。

0020

本発明のスピノシンを含む認知機能疾患の予防または治療用薬学組成物において、前記スピノシンは、大人に1日約1mg〜120mgの用量で、一回〜数回投与が可能であり、好ましくは、30mg〜120mgの用量で、一回〜数回投与が可能である。しかし、前記スピノシンの投与量は、患者重症度、年齢、性別、体重などの患者の状態と薬物の
剤型投与経路及び投与期間によって適切に調節することができる。

0021

本発明は、前記化学式1で表示されるスピノシンを含み、Zizyphus juju
ba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill v
ar. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spi
nosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia
ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、C
lutia abyssinica、Saccharopolyspora spinosaまたはこれらの混合物の抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物に関するものである。

0022

前記 Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachi
a fimbricalyx、Clutia abyssinica及びSaccharopolyspora spinosaは、前記化学式1で表示されるスピノシン(spinosin)を含む。したがって、上述した生薬の抽出物を含む組成物は、スピノシン(spinosin)のように認知機能障害疾患を予防または治療することができ、生薬抽出物であるので副作用がない。

0023

本発明の薬学組成物は、Zizyphus jujuba Mill var. spin
osaの抽出物を含むことができ、好ましくは、Zizyphus jujuba Mill var. spinosaのシード(Seed)の水、ヘキサン、エタノール、メタ
ール、ブタノールまたはこれらの混合物の抽出物を含むことができ、好ましくは、エタノール抽出物を含むことができる。

0024

前記スピノシン含有生薬抽出物は、副作用なしに認知機能障害疾患を効果的に予防または治療することができる。

0025

本発明の前記生薬抽出物は、スピノシンを含んでいるので、スコポラミン(scopolamine)により誘導された記憶力損傷動物モデルで、学習増進、空間知覚能力及び記憶力を高い水準に向上させる著しい効果を示した。したがって、認知機能障害疾患の予防または治療に優れた活性を示し、特に、認知症及び健忘症の改善に有用である。

0026

本発明の薬学組成物は、前記生薬抽出物を組成物総重量に対して、0.1〜50重量%
含むことができる。しかし、前記含有量は、必ずしもこれに限定されるものではなくて、患者の状態及び疾患の種類及び進行程度によって変えることができる。

0027

本発明の生薬抽出物を含む認知機能障害疾患の予防または治療用薬学組成物において、前記生薬抽出物は、大人に対して、1日約10mg〜1200mgの用量で一回〜数回投与が可能であり、好ましくは、300mg〜1200mgの用量で、一回〜数回投与が可能である。しかし、前記生薬抽出物の投与量は、患者の重症度、年齢、性別、体重などの患者の状態と薬物の剤型、投与経路及び投与期間によって適切に調節することができる。

0028

本発明の前記化学式1で表示されるスピノシン(spinosin)またはスピノシン含有生薬抽出物を含む薬学組成物は、毒性及び副作用がないので、予防または治療目的で長期間服用時にも安心して使用することができる。

0029

本発明は、スピノシンの薬剤学的許容可能な塩を含む認知機能障害疾患または退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物に関するものである。前記薬剤学的に許容可能な塩とは、医薬業界で通常使用される塩を意味し、例えば、カリウムナトリウム及びマグネシウムなどにより製造された無機イオン塩塩酸硝酸リン酸臭素酸ヨード酸過塩素酸酒石酸及び硫酸などで製造された無機酸塩アセット酸、トリフルオロアセット酸、クエン酸マレイン酸コハク酸シュウ酸安息香酸、酒石酸、フマル酸マンデル酸プロピオン酸、クエン酸、乳酸グリコール酸グルコン酸ガラクツロン酸グルタミン酸グルタル酸グルクロン酸アスパラギン酸アスコルビン酸炭素酸バニリン酸ヨウ化水素酸などにより製造された有機酸塩メタンスルホン酸エタンスルホン酸ベンゼンスルホン酸p−トルエンスルホン酸及びナフタリンスルホン酸などにより製造されたスルホン酸塩グリシンアルギニンリシンなどにより製造されたアミノ酸塩及びトリメチルアミントリエチルアミンアンモニアピリジンピコリンなどにより製造されたアミン塩などがあるが、列挙されたこれら塩により本発明で意味する塩の種類が限定されるものではない。

0030

前記認知機能障害疾患は、認知症または健忘症であり得、前記退行性脳疾患は、パーキンソン病、脳卒中、中風またはハンチントン疾患であり得る。

0031

本発明の薬学的組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で薬学的に許容可能な希釈剤結合剤崩壊剤滑剤pH調節剤酸化防止剤溶解補助剤などの添加剤を含むことができる。

0032

希釈剤としては、糖類、澱粉非結晶セルロース乳糖(乳糖水和物)、葡萄糖、D−マンニトールアルギネートアルカリ土類金属塩クレイポリエチレングリコール無水リン酸水素カルシウムまたはこれらの混合物などを使用することができ、結合剤としては、澱粉、非結晶セルロース、高分散性シリカ、マンニトール、D−マンニトール、蔗糖、乳糖水和物、ポリエチレングリコール、ポリビニールピロリドンポビドン)、ポリビニールピロリドン共重合体コポビドン)、ヒプロメロースヒドロキシプロピルセルロース天然ガム、合成ガム、コポビドン、ゼラチンまたはこれらの混合物などを使用することができる。

0033

崩壊剤としては、澱粉グリコール酸ナトリウムコーンスターチジャガイモ澱粉またはα化澱粉などの澱粉または変性澱粉ベントナイトモンモリロナイト、またはビーゴム(veegum)などのクレイ;非結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースなどのセルロース類アルギン酸ナトリウムまたはアルギン酸などのアルギン類;クロスカルメロース(croscarmellose)ナトリウムなどの架橋セルロース類;グァーガムキサンタンガムなどのガム類架橋ポリビニールピロリドン(crospovidone)などの架橋重合体重炭酸ナトリウム、クエン酸などの沸騰性製剤またはこれらの混合物を使用することができる。

0035

pH調節剤としては、酢酸アジピン酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムエーテル酸ナトリウムリンゴ酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、クエン酸(クエン酸)のような酸性化剤沈降炭酸カルシウムアンモニア水メグルミン炭酸ナトリウム
酸化マグネシウム炭酸マグネシウムクエン酸ナトリウム第三リン酸カルシウムのような塩基性化剤などを使用することができる。

0036

酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンブチルヒドロキシアニソール酢酸トコフェロールトコフェロール没食子酸プロピル亜硫酸水素ナトリウムピロ亜硫酸ナトリウムなどを使用することができる。本発明の先放出性区画では、溶解補助剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベートなどのポリオキシエチレンルビタン脂肪酸エステルドキュセートナトリウムポロキサマー(poloxamer)などを使用することができる。

0037

本発明のスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む薬学的組成物は、経口投与のために錠剤丸剤散剤顆粒剤カプセル剤などの固形製剤として製剤化することができ、このような固形製剤は、前記スピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物と少なくとも一つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム(calcium carbon
ate)、スクロース(sucrose)またはラクトース(lactose)、ゼラチンなどを混ぜて製造することができる。また、単純な賦形剤以外に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような滑剤も一緒に使用することができる。また、前記薬学組成物は、経口投与のための懸濁剤内用液剤乳剤シロップ剤などの液状製剤として製剤化することができ、水、リキッドパラフィン以外にさまざまな賦形剤、例えば、湿潤剤甘味剤芳香剤保存剤などを使用して、液状製剤として製剤化することができる。

0038

本発明のスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む薬学的組成物は、非経口投与のための製剤化のために滅菌された水溶液非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤坐剤を含むことができる。非水性溶剤、懸濁剤では、プロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性
油、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどを使用することができる。坐剤の基材では、ウィテップゾール(witepsol)、マクロゴ−ル、ツイン(tween)61、カカオ脂ラウリン脂グリセロゼラチンなどを使用することができる。

0039

本発明で用語「投与」は、適切な方法で患者に本発明の認知機能障害疾患の予防及び治療用組成物を導入することを意味し、本発明の認知機能障害疾患の予防及び治療用組成物の投与経路は、目的組職に到逹することができる限り、全ての一般的な経路を通じて投与することができる。経口投与、腹腔内投与静脈内投与筋肉内投与皮下投与、皮内投与、鼻内投与肺内投与、直腸内投与、腔内投与、腹腔内投与、硬膜内投与することができるが、これに限定されない。例えば、経口、直腸または静脈筋肉、皮下、子宮内硬膜または脳血管内(intracerebroventricular)注射により投与することができる。

0040

本発明による薬学組成物は、一回投与するか、または一定の時間間隔を置いて数回に分けて投与することができる。

0041

本発明による薬学組成物は、認知機能障害疾患の治療効果を有する他の活性成分を追加的に含むことができる。

0042

本発明による薬学組成物は、認知機能障害疾患を予防または治療するために、単独またはホルモン治療薬物治療などの多様な方法と併用して使用することができる。

0043

本発明は、前記化学式1で表示されるスピノシン(spinosin)、その薬剤学的に許容可能な塩または前記スピノシンを含む生薬抽出物を含む、認知機能障害疾患の予防または改善用食品組成物に関するものである。

0044

本発明による前記食品組成物は、食品組成物、健康機能食品または飲料の通常の添加剤などをさらに含むことができる。

0045

例えば、本発明の食品組成物は、白糖結晶果糖、葡萄糖、D−ソルビトール、マンニトール、イソマルトオリゴ糖ステビオシドアスパルテームアセスルファムカリウムスクラロースなどの甘味剤、無水クエン酸、DL−リンゴ酸、コハク酸及びその塩などの酸味剤、安息香酸及びその誘導体などの保存剤、さまざまな栄養剤ビタミン鉱物電解質)、合成風味剤及び天然風味剤などの風味剤、着色剤及び増進剤チーズチョコレートなど)、ペクチン酸及びその塩、アルギン酸及びその塩、有機酸保護性コロイド増粘剤、pH調節剤、安定化剤防腐剤グリセリンアルコール炭酸飲料に使用される炭酸化剤などを含むことができる。また、本発明の食品組成物は、天然果物ジュース及び野菜飲料の製造のための果肉を含むことができる。このような添加剤の割合は、本発明の食品組成物100重量部当たり約20重量部以下の範囲とすることができる。

0046

本発明の食品組成物が飲料である場合、飲料に通常含まれる香味剤または天然炭水化物をさらに含むことができる。前記天然炭水化物は、葡萄糖、果糖のようなモノサッカライドマルトース、スクロースのようなジサッカライドデキストリンシクロデキストリンのようなポリサッカライドまたはキシリトールソルビトールエリスリトールのような糖アルコールであり得る。また、前記香味剤は、タウマチンステビア抽出物レバウジオシドA、グリシルリジンなど)の天然香味剤またはサッカリン、アスパルテームなどの合成香味剤であり得る。前記食品組成物が飲料である場合、天然炭水化物は、組成物100ml当たり一般的に約1〜20g、好ましくは、5〜12g含まれ得る。

0047

本発明のスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む食品組成物は、粉末顆粒、錠剤、カプセルまたは飲料の形態で製造され、食品類、飲料、ガム、、ビタミン複合剤、健康補助食品類として利用することができる。

0048

本発明のスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む組成物は、認知機能障害を予防または改善するための薬剤、食品及び飲料などに添加することができる。例えば、本発明のスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む組成物は、食品、飲料、ガム、茶、ビタミン複合剤、健康補助食品類などに添加することができる。

0049

本発明の組成物は、認知機能障害疾患の予防または改善のために、食品または飲料に添加することができる。本発明の組成物は、食品全体重量の1〜5重量%添加することができ、飲料100mlに0.02g〜10g、好ましくは、0.3g〜1gの割合で添加することができる。

0050

本発明は、スピノシン(spinosin)またはその薬剤学的に許容可能な塩を含む退行性脳疾患を予防または治療する薬学組成物を提供する。前記化学式1で表示されるスピノシンは、脳卒中、中風、パーキンソン病またはハンチントン疾患を効果的に予防または治療することができる。

0051

本発明は、スピノシン(spinosin)を含む生薬抽出物を含む退行性脳疾患の予防または治療用薬学組成物を提供する。前記化学式1で表示されるスピノシン含有生薬抽出物は、脳卒中、中風、パーキンソシ病またはハンチントン疾患を効果的に予防または治療することができる。前記生薬抽出物は、Zizyphus jujuba Mill va
r. inermis、Zizyphus jujuba Mill var. hoonen
sis、Zizyphus jujuba Mill var. spinosa、Pass
iflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya
、Desmodium tortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophioblachia fimbricalyx、Clutia abyssinica、Saccharopolyspora spinosaまたはこれらの混
合物から得ることができ、好ましくは、Zizyphus jujuba Mill va
r. spinosaのシード(seed)から得ることができる。

0052

本発明は、スピノシン(spinosin)またはその薬剤学的に許容可能な塩を含む組成物を投与して、認知機能障害疾患または退行性脳疾患を予防または治療する方法を提供する。前記認知機能障害疾患は、認知症または健忘症であり得、前記退行性脳疾患は、脳卒中、中風、パーキンソン病またはハンチントン疾患であり得る。

0053

本発明は、スピノシン(spinosin)を含有する生薬抽出物を含む組成物を投与して、認知機能障害疾患または退行性脳疾患を予防または治療する方法を提供する。前記生薬抽出物は、Zizyphus jujuba Mill var. inermis、Z
izyphus jujuba Mill var. hoonensis、Zizyphu
s jujuba Mill var. spinosa、Passiflora edulis flavicarpa、Cayaponia tayuya、Desmodium t
ortuosum、Wilbrandia ebracteata、Strophiob
lachia fimbricalyx、Clutia abyssinica、Saccharopolyspora spinosaまたはこれらの混合物から得ることができ
、好ましくは、Zizyphus jujuba Mill var. spinosaのシ
ード(seed)から得ることができる。

発明の効果

0054

本発明によるスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む薬学組成物は、認知機能障害疾患を効果的に予防及び治療することができる。具体的には、本発明によるスピノシンまたはスピノシン含有生薬抽出物を含む薬学的組成物は、記憶力及び学習能力を顕著に向上させて認知症を効果的に予防または治療することができる。

図面の簡単な説明

0055

図1は、本発明によるスピノシンを含む薬学組成物の記憶及び学習能力の向上効果を示した図である。
図2は、本発明によるスピノシン含有酸棗仁抽出物を含む薬学組成物の記憶及び学習能力の向上効果を示した図である。
図3は、本発明によるスピノシン含有酸棗仁抽出物を含む薬学組成物の記憶及び学習能力の向上効果を示した図である。
図4は、本発明によるスピノシン含有酸棗仁抽出物を含む薬学組成物の記憶及び学習能力の向上効果を示した図である。
図5は、本発明によるスピノシン含有酸棗仁抽出物を含む薬学組成物の記憶及び学習能力の向上効果を示した図である。

実施例

0056

以下、実施例及び実験例を通じて本発明をより詳しく説明する。しかし、下記実施例及び実験例は本発明を例示するに過ぎず、本発明の内容が下記実施例及び実験例により限定されるものではない。

0057

また、下記試薬及び溶媒は、特定しない限り、Sigma社から購入したものであり、旋光度は、JASCO P−1020 polarimeterを使用して測定した。UVは、Hitachi JP/U3010、IRは、JASCO FT/IR−5300装置で測定した。また、NMRは、Bruker社のAvance 400(400MHz)で
測定し、FAB Mass spectrumは、JEOL JMS−700 mass s
pectrometerを使用して測定した。

0058

実施例1.スピノシン含有酸棗仁抽出物の製造
酸棗仁(Zizyphus jujuba Mill var. spinosa Hu ex H.F.Chou)12kgを粉砕機粉砕した後、抽出ボトルに分け入れて、n−ヘキサンを粉砕された酸棗仁の表面以上になるまで加えて、室温で3日間放置した後濾過した。同一の方法で、4回繰り返してヘキサン溶液がほとんど透明になった時、ヘキサン抽出液を合わせて濃縮した。

0059

ヘキサン抽出液の除去後に残った酸棗仁の表面以上になるまで70%エタノールを加えて、室温で3日間放置した後、濾過して減圧濃縮した。更に、残渣に70%(v/v)のエタノールを加えて水浴上で抽出して濾過した。残渣に再度70%(v/v)のエタノールを加えて水浴上で抽出し、濾過する方法で、6回抽出して抽出液を全て合わせて減圧濃縮して、酸棗仁の70%(v/v)のエタノール軟エキスを得た。

0060

実施例2.スピノシンの分離及び錠剤
前記実施例1で製造された酸棗仁のエタノール軟エキスにn−ヘキサン:メタノール:水を10:9:1の体積比で加えて振蕩した後、一晩放置してn−ヘキサン可溶部を除去し、90%のメタノール分画を減圧濃縮した。濃縮された90%(v/v)メタノール分画に蒸留水を加えて、前記蒸留水と同量酢酸エチルを加えた後、酢酸エチル分画を除去した。前記水層に同量のn−ブタノールを加えた後、n−ブタノール分画を減圧濃縮した。

0061

前記減圧濃縮して得たn−ブタノール分画をシリカゲルカラムローディングした後、塩化メチレン/メタノール/水の体積比が7:1:0.5、7:1.5:0.5及び7:2
:0.5である溶液及びメタノールを溶出溶媒としてクロマトグラフィーを実施し(7:
1:0.5 → 7:1.5:0.5 → 7:2:0.5 → MeOH)、30個の小分画を得て、前記30個の小分画に対して、TLCでスピノシン(spinosin)が含まれた25番目の小分画を得た。

0062

前記25番目の小分画をシリカゲルカラムにローディングした後、酢酸エチル/メタノール/水の体積比が100:8:6、100:10:7.5、100:12:9である溶
液を溶出溶媒としてクロマトグラフィーを実施し(100:8:6 → 100:10:7.5 → 100:12:9)、小分画を得て、各小分画に対してTLCでスピノシン(s
pinosin)が含まれた3番目の小分画を更に得た。
前記3番目の小分画をメタノールで再結晶して、未黄色無定形粉末であるスピノシン(3.2g)を得た(収率0.027%)。

0063

前記スピノシンの物理化学的性状は、下記の通りであった。
TLCRf: 0.27(吸着剤シリカゲルGF254、展開溶媒クロロホルム/メタノール/水 (= 520:280:80)、発色試薬:20%硫酸水溶液
融点:237−240℃
[α]D24 = −47.5°(c = 0.01、MeOH)
UV、λmax (log ε) (MeOH) 216 (sh、4.74)、272 (4.46)、334(4.52)nm
IR、υmax 3141 (OH)、1649、1603、1484、1453、1347、1196、1054、1020、841cm−1
1H−NMR(400MHz、DMSO−d6+ D2O) δ:2.56(1H,dt、J = 9.0Hz、H−5''')、2.74(1H、dt、J = 9.4Hz,H−5''')、2
.83(2H、t、J = 8.3、H−2''')、2.93(2H、br d、9.4Hz、H−
6''')、2.94、2.99(1H each、t、J = 8.5Hz、H−4''')、3.39(2H、br d、J = 12.1Hz、H−6'')、3.70(2H、t、J = 9.0Hz
、H−3''')、3.88(6H、s、OCH3)、4.15(2H、d、J = 7.8、H−1''')、4.28、4.45(1H each、t、J = 9.3Hz、H−2'')、4.68(2H、d、J = 9.8Hz、H−1'')、6.77、6.79(1H each、s、H−8)
、6.80(2H、s、H−3)、6.94(4H、d、J = 8.6Hz,H−3',5')、7.95(4H、d、J = 8.6Hz、H−2',6')、13.5、13.6(1H each、
s、5−OH)
13C−NMR(100 MHz、DMSO−d6+ D2O) δ:56.5、56.9(OCH3)、60.2、60.8(C−6''')、61.6(C−6'')、69.3、69.6(C−4''')、70.6(C−4'')、71.1、71.4(C−1'')、74.7、74.8(C−2''')、76.4(C−3''')、76.6、76.8(C−5''')、78.4、78.7(C−3'')、
80.9、81.3(C−2'')、81.7、82.0(C−5'')、90.8、91.3(C−8)、103.4、103.5(C−3)、104.5、104.7(C−10)、105.4、10
5.6(C−1''')、108.8(C−6)、116.4(C−3',5')、121.4、121.
5(C−1')、128.9(C−2',6')、157.4、157.5(C−9)、159.6、160.5(C−5)、161.4(C−4′)、164.2(C−2)、164.3、165.4(C−7)、182.3、182.6(C−4)
PositiveFAB-MS m/z 609 [M + H]+

0064

実験例:認知症治療効能の確認
実施例1及び実施例2で製造されたスピノシンまたはスピノシンを有効成分として含む酸棗仁抽出物の認知症治療効能を確認するために、スコポラミンにより誘導された記憶力減退モデルを利用した実験を実行した。具体的な実験方法は次の通りである。

0065

1)実験動物の準備
約26g〜28gの6週齢ICRマウス((株)オリエント、韓国)を水と飼料を自由に取らせながら、温度約23±2℃、湿度約55±10%及び明暗周期が12時間の環境下で、5日間順飼育(慶煕大学校薬学大学の動物実験室)した後に実験に使用した。

0066

2)統計処理
全ての実験結果は、ANOVA(one−way analysis of varia
nce)を利用して統計処理し、有意性が認められる場合、Student−Newman−Keuls Testを使用して、p < 0.05水準以下で有意性検定を実施した。

0067

3)実験例1:受動回避実験(passive avoidance test)1
実験のために受動回避反応測定装置を準備した。前記受動回避反応測定装置は、第1の空間及び第2の空間の二つの空間に分画され、二つの空間の間にギロチン形態の出入口が形成されており、前記出入口を通じて前記第1の空間及び第2の空間が連結される。前記第1の空間は、照明を使用して明るく維持され、前記第2の空間は、暗く維持された。暗く維持される第2の空間の底には、格子が設置されており、実験動物が暗い空間に移動する場合、底の格子を通じて0.5mAの電気衝撃が3秒間流れるようにした。

0068

前記1)で準備したマウスを、スピノシンが投与される薬物投与群1〜4及び対照群
〜3の7個の群(一群当たり10匹)について準備した。実施例2のスピノシンを10%ツイン80(Polyoxyethylene sorbitan monooleate: Sigma、U.S.A.)に溶解させた後、2.5mg/kg、5mg/kg、10mg/kg及び20mg/kgの用量で薬物投与群1、2、3、4に各々投与した。一方、対照群1には、ドネペジル(Sigma−Aldrich Chemistry Co.)を
5mg/kgの用量で投与し、対照群2及び3には、10%ツイン80を各々0.15m
l投与した。

0069

約30分経過後、蒸留水に溶解させたスコポラミン(Sigma−Aldrich C
hemistry Co.)を、1mg/kgの用量で、前記薬物投与群1〜4、対照群1及び対照群2に腹腔内投与(Ebert, U. et al., Eur. J. Clin. Invest., 28, pp944−949, 1998)し、対照群3には0.9%の生理食塩水(saline溶液)を腹腔内投与した。その後、30分経過後、前記薬物投与群1〜4及び対照群1〜3のマウス各々に対して受動回避反応測定装置に対する学習を実行した。具体的には、前記マウスを明るく維持される第1の空間に置き、約20秒の探索時間が経過した後、ギロチン形態の出入口を開放して前記マウスが暗く維持される第2の空間に移動する時間(latency time、遅延時間)を測定した。

0070

ギロチン形態の出入口の開放後、60秒が経過するまでに暗く維持される第2の空間に移動しないマウスは、実験から除外した。

0071

学習が終了してから24時間後に、前記薬物投与群1〜4及び対照群1〜3各々に対して本実験を施行した。前記各群のマウスが10秒の探索時間の後、ギロチンドアが開かれてから、暗い方へ4足が全て入るまでにかかる時間(latency time:遅延時
間)を300秒まで測定した。その時間が長いほど受動回避の学習と記憶が好いことを示す。

0072

学習時及び本実験で、各群のマウスの平均遅延時間を、下記表1及び図1に示した。

0073

0074

前記表1及び図1を参照すれば、実施例2で製造されたスピノシン(spinosin)を投与した薬物投与群1〜4は、スコポラミンのみを投与した対照群2に比べて、第2の空間に移動する時間である遅延時間が著しく増加した。具体的には、スピノシンを2.
5mg/kgの用量で投与した薬物投与群1は、対照群2に比べて約20秒程度遅延時間が増加し、スピノシンを5mg/kgの用量で投与した薬物投与群2は、対照群2に比べて約2.5倍程度遅延時間が増加した。また、スピノシンを10mg/kgの用量で投与
した薬物投与群3は、対照群2に比べて約3倍程度遅延時間が増加し、スピノシンを20mg/kgの用量で投与した薬物投与群4は、対照群2に比べて約3.5倍程度遅延時間
が増加した。特に、前記薬物対照群3及び4は、ドネペジルを投与した対照群1とほとんど類似する程度に、スコポラミン投与により記憶力が減退したマウスの記憶力と学習能力を向上させたことが分かった。

0075

これによって、実施例2で製造されたスピノシン(spinosin)が認知症のよう
な認知機能障害疾患を効果的に予防または治療することができることが分かった。

0076

4)実験例2:受動回避実験(passive avoidance test)2
実施例1で製造された70%のエタノールで抽出された酸棗仁抽出物を、10%のツイン80に溶解させて、25mg/kg、50mg/kg、100mg/kg及び200mg/kgの用量で、薬物投与群1〜4に投与したこと以外は、実験例1と同一の方法で薬物投与群1〜4及び対照群1〜3に対して受動回避実験を実行した。

0077

前記実験の結果は、下記表2及び図2に示した。

0078

0079

前記表2及び図2を参照すれば、実施例1で製造されたスピノシン(spinosin)含有酸棗仁抽出物を投与した薬物投与群1〜4は、スコポラミンのみを投与した対照群2に比べて第2の空間に移動する時間である遅延時間が著しく増加した。具体的には、スピノシンを25mg/kg及び50mg/kgの用量で投与した薬物投与群1及び2は、対照群2に比べて約2倍程度遅延時間が増加した。またスピノシンを100mg/kgの用量で投与した薬物投与群3は、対照群2に比べて約6倍程度遅延時間が増加し、スピノシンを200mg/kgの用量で投与した薬物投与群4は、対照群2に比べて約4.3倍
程度遅延時間が増加した。特に、前記薬物対照群3及び4は、ドネペジルを投与した対照群1とほとんど類似する程度に、スコポラミン投与により記憶力が減退したマウスの記憶力及び学習能力を向上させたことが分かった。

0080

これによって、実施例1で製造されたスピノシン(spinosin)含有酸棗仁抽出物は、認知症のような認知機能障害疾患を効果的に予防または治療することができることが分かった。

0081

5)実験例3:Y迷路実験
実験のためにY−迷路を準備した。Y−迷路は、3個の通路を有しており、各通路は、長さ42cm、幅3cm、高さ12cmで、三つの通路がなす角度は、120度であり、黒色ポリビニール樹脂で製造された。
前記1)で準備したマウスを、実施例1で製造された酸棗仁抽出物が投与される薬物投
与群1及び2と対照群1〜3の5個の群(一群当たり10匹)について準備した。

0082

実施例1の酸棗仁抽出物160mgを10%ツイン80(Polyoxyethylene sorbitan monooleate:Sigma、U.S.A.)4mlに溶解
させた後、前記薬物投与群1及び2に100mg/kg及び200mg/kgの用量で各々投与した。一方、対照群1には、ドネペジル(Sigma−Aldrich Chem
istry Co.)を5mg/kgの用量で投与し、対照群2及び3には、10%ツイン
80を各々0.15ml投与した。

0083

約30分経過後、蒸留水に溶解させたスコポラミン(Sigma−Aldrich C
hemistry Co.)を、1mg/kgの用量で前記薬物投与群1、2、対照群1及び2に腹腔内投与(Ebert, U. et al., Eur. J. Clin. Invest., 28, pp944−949, 1998)し、対照群3には、0.9%の生理食塩水(saline溶液)を腹腔内投与した。

0084

30分経過後、前記薬物投与群1、2、対照群1、2または3のマウスについて、各々A、B、Cに区分されたY−迷路3個の中の一方の通路にマウスを置き、8分間自由に動けるようにした後、マウスが入った通路を記録した。この時、しっぽまで完全に入った場合に限って実験動物が入った通路として記録し、入った通路に再度入った場合にも記録した。

0085

三つの異なる通路に順番に入った場合、1点(実際変更、actual altern
ation)ずつ付与した。変更行動力(alternation behavior)
は、3つの通路に順番に入ったことにより定義され、下記数学式1により%で換算した(Sarter, M. et al., Psychopharmacology., 94, pp
491−495, 1998)。

0086

0087

前記数学式1により換算された変更行動力を下記図3及び表3で示し、各区域に入る総回数を示す総入場回数(total entry)を図4及び表4に示した。

0088

0089

0090

前記表3及び図3を参照すれば、実施例1で製造されたスピノシン(spinosin)含有酸棗仁抽出物を投与した薬物投与群1及び2は、スコポラミンのみを投与した対照群2に比べて変更行動力が増加し、ドネペジルを投与した対照群1と類似する程度の変更行動力を示した。また、表4及び図4を参照すれば、薬物投与群1、2及び対照群1〜3の総入場回数は、全て類似する数値を示した。これは、変更行動力の増加がマウスの活動性変化によるものではないことを意味する。また、薬物投与群1及び2のマウスの学習能力及び記憶力が、実施例1で製造されたスピノシン含有酸棗仁抽出物により顕著に向上したことが分かった。

0091

これによって、実施例1で製造されたスピノシン(spinosin)含有酸棗仁抽出物は、認知症のような認知機能障害疾患を効果的に予防または治療できることが分かった。

0092

6)実験例4:モリス水迷路実験
実験のためにモリス水迷路実験装置を準備した。直径90cm、高さ45cmである円状水槽に各々星、四角三角、円の四種類の標識を同一間隔で付けて、その中で、星の下に、29cm高さのプラットホーム(platform)を位置付けた。プラットホームより0.5cm上部まで水を満たして(水温21±1℃)、色素を利用して水を濁ごす
うにし、水面からプラットホームが見えないようにした。

0093

前記1)で準備したマウスを、実施例1で製造された酸棗仁抽出物が投与される薬物投
与群1、2及び対照群1〜3の5個の群(一群当たり10匹)について準備した。

0094

実施例1の酸棗仁抽出物160mgを10%ツイン80(Polyoxyethylene sorbitan monooleate:Sigma, U.S.A.)4mlに溶解
させた後、前記薬物投与群1及び2に、100mg/kg及び200mg/kgの用量で各々投与した。一方、対照群1には、ドネペジル(Sigma−Aldrich Che
mistry Co.)を5mg/kgの用量で投与し、対照群2及び3には、10%ツイン80を各々0.15ml投与した。

0095

約30分経過後、蒸留水に溶解させたスコポラミン(Sigma−Aldrich C
hemistry Co.)を、1mg/kgの用量で、前記薬物投与群1、2、対照群1及び対照群2に腹腔内投与(Ebert, U. et al., Eur. J. Clin. Invest., 28, pp944−949, 1998)し、対照群3には、0.9%の生理食塩水(saline溶液)を腹腔内投与した。

0096

30分経過後、前記薬物投与群1、2、対照群1、2または3のマウス各々について、前記水槽の一区画に置いた後、プラットホームまで探索して行く時間を60秒間測定した。30秒後に、マウスを初めに置いた位置に再度置いた後、プラットホームまで探して行
く時間を60秒間測定した。上記の過程を4回繰り返してその平均値を求めた。同一の方法で初めに置く位置のみを変更して、4日間最初の日と同様に薬物を投与しながら同様に実験を実行した。

0097

前記実験結果は、表5及び図5に示した。

0098

前記表5及び図5を参照すれば、実施例1で製造されたスピノシン(spinosin)含有酸棗仁抽出物を投与した薬物投与群1及び2は、スコポラミンを投与した対照群2に比べて、3日目及び4日目に、プラットホームを探索して行くまでにかかる時間が各々10秒及び25秒以上減少した。特に、薬物投与群2の場合、ドネペジルを投与した対照群1よりプラットホームを探索して行く時間が減少した。これによって、ドネペジルより優秀な記憶力及び学習能力向上効果を示すことが分かった。

0099

製剤及び食品組成物の製造
散剤の製造
実施例1で製造したスピノシン含有酸棗仁抽出物20mg、乳糖100mg及びタルク10mgを混合して気密布充填して散剤を製造した。

0100

錠剤の製造
実施例1で製造したスピノシン含有酸棗仁抽出物及び下記表6に記載した成分を使用して錠剤を製造した。

0101

0102

前記の成分を混合して通常の錠剤の製造方法により打錠し、錠剤を製造した。

0103

カプセルの製造

0104

0105

通常のカプセル剤の製造方法により前記の成分を混合し、ゼラチンカプセルに充填してカプセル剤を製造した。

0106

注射剤の製造

0107

0108

前記成分を混合し、通常の方法で溶液を製造した後、2ml容量のアンプルに充填して滅菌し、注射剤を製造した。

0109

液剤の製造

0110

0111

通常の液剤製造方法により、精製水に前記表9の各成分を加えて溶解させてレモン香を適量加えた後、精製水を更に追加して100mlの溶液を製造した後、茶色ボトルに充填して滅菌し、液剤を製造した。

0112

健康食品の製造

0113

0114

通常の健康食品製造方法により前記の成分を混合した後、顆粒を製造し、通常の方法によって健康食品組成物を製造した。

0115

健康飲料の製造

0116

0117

通常の健康飲料製造方法により、前記表11の成分を精製水に溶解させて計900mlの溶液を製造した後、約1時間の間85℃で撹拌加熱した。その後、前記溶液を濾過して、滅菌された2L容器に収容して密封滅菌した後、冷蔵保管して健康飲料を製造した。

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