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技術 車両用空気調和装置

出願人 サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社
発明者 鈴木謙一宮腰竜山下耕平
出願日 2015年7月1日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-132541
公開日 2017年1月19日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-013635
状態 特許登録済
技術分野 車両用空気調和 圧縮機、蒸発器、凝縮器、流体循環装置
主要キーワード 内部サイクル 制御上限 両電磁弁 改善制御 各吸込口 HVACユニット 吹出口ダンパ 外気湿度
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

ヒートポンプ方式車両用空気調和装置において、運転モードの切換時に開閉弁電磁弁)を開放する際に生じる騒音を解消、若しくは、低減する。

解決手段

冷媒放熱器4にて放熱させ、減圧した後、吸熱器9及び室外熱交換器7にて吸熱させる除湿暖房モードと、冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードを有する。除湿暖房モードで開放される電磁弁21と電磁弁22を備える。冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、各電磁弁前後の圧力差縮小した後、それらを開放する。

概要

背景

近年の環境問題顕在化から、ハイブリッド自動車電気自動車が普及するに至っている。そして、このような車両に適用することができる空気調和装置として、冷媒圧縮して吐出する圧縮機と、車室内側に設けられて冷媒を放熱させる放熱器と、車室内側に設けられて冷媒を吸熱させる吸熱器と、車室外側に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させる室外熱交換器を備え、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器において放熱させ、この放熱器において放熱した冷媒を室外熱交換器において吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器において放熱させ、放熱器において放熱した冷媒を吸熱器及び室外熱交換器において吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モード切り換えて実行するものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

ヒートポンプ方式車両用空気調和装置において、運転モードの切換時に開閉弁電磁弁)を開放する際に生じる騒音を解消、若しくは、低減する。冷媒を放熱器4にて放熱させ、減圧した後、吸熱器9及び室外熱交換器7にて吸熱させる除湿暖房モードと、冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードを有する。除湿暖房モードで開放される電磁弁21と電磁弁22を備える。冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、各電磁弁前後の圧力差縮小した後、それらを開放する。

目的

本発明は、係る従来の実情に鑑み成されたものであり、所謂ヒートポンプ方式の車両用空気調和装置において、運転モードの切換時に開閉弁を開放する際に生じる騒音を解消、若しくは、低減することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

冷媒圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、前記車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、該制御手段により少なくとも、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器及び前記室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器及び前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モード切り換えて実行する車両用空気調和装置において、前記室外熱交換器の出口側に接続され、前記除湿暖房モードにおいて開放される暖房用開閉弁と、前記室外熱交換器に対して並列に接続され、前記除湿暖房モードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、前記制御手段は、前記冷房モード及び/又は前記除湿冷房モードから前記除湿暖房モードに切り換える際、前記各開閉弁前後の圧力差縮小した後、各開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする車両用空気調和装置。

請求項2

冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、前記車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、該制御手段により少なくとも、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器及び前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、前記室外熱交換器に対して並列に接続され、前記内部サイクルモードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、前記制御手段は、前記冷房モード及び/又は前記除湿冷房モードから前記内部サイクルモードに切り換える際、前記開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする車両用空気調和装置。

請求項3

冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、前記車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、該制御手段により少なくとも、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器及び前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、前記室外熱交換器の出口側に接続され、前記暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、前記制御手段は、前記冷房モード及び/又は前記除湿冷房モードから前記暖房モードに切り換える際、前記開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする車両用空気調和装置。

請求項4

冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて前記空気流通路から前記車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、前記車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、該制御手段により少なくとも、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器及び前記室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、前記吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、前記室外熱交換器の出口側に接続され、前記暖房モード及び前記除湿暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、前記制御手段は、前記内部サイクルモードから前記暖房モード及び/又は前記除湿暖房モードに切り換える際、前記開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする車両用空気調和装置。

請求項5

前記制御手段は、前記騒音改善制御において、前記圧縮機の回転数を低下させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の車両用空気調和装置。

請求項6

前記制御手段は、前記騒音改善制御において、前記圧縮機を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の車両用空気調和装置。

請求項7

前記制御手段は、前記圧縮機を停止し、所定時間経過後に前記開閉弁を開放することを特徴とする請求項6に記載の車両用空気調和装置。

請求項8

前記制御手段は、前記圧縮機の回転数を低下させ、又は、当該圧縮機を停止し、前記開閉弁前後の圧力差が所定値以下に縮小した後、当該開閉弁を開放することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両用空気調和装置。

請求項9

前記制御手段は、車速が高い程、前記開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることを特徴とする請求項8に記載の車両用空気調和装置。

請求項10

前記空気流通路に空気を送給するための室内送風機を備え、前記制御手段は、前記室内送風機の風量が多い程、前記開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の車両用空気調和装置。

請求項11

前記空気流通路に空気を送給するための室内送風機と、前記室外熱交換器に外気通風するための室外送風機を備え、前記制御手段は、前記運転モードを切り換える際、前記室内送風機及び/又は前記室外送風機の風量を増加させることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちの何れかに記載の車両用空気調和装置。

請求項12

前記空気流通路に空気を送給するための室内送風機を備え、前記制御手段は、車速が所定値以上である場合、及び/又は、前記室内送風機の風量が所定値以上である場合、前記騒音改善制御を実行しないことを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの何れかに記載の車両用空気調和装置。

技術分野

0001

本発明は、車両の車室内を空調するヒートポンプ方式空気調和装置、特にハイブリッド自動車電気自動車に好適な車両用空気調和装置に関するものである。

背景技術

0002

近年の環境問題顕在化から、ハイブリッド自動車や電気自動車が普及するに至っている。そして、このような車両に適用することができる空気調和装置として、冷媒圧縮して吐出する圧縮機と、車室内側に設けられて冷媒を放熱させる放熱器と、車室内側に設けられて冷媒を吸熱させる吸熱器と、車室外側に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させる室外熱交換器を備え、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器において放熱させ、この放熱器において放熱した冷媒を室外熱交換器において吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器において放熱させ、放熱器において放熱した冷媒を吸熱器及び室外熱交換器において吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モード切り換えて実行するものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2014−94671号公報
特開2014−88151号公報

発明が解決しようとする課題

0004

前記特許文献1のような車両用空気調和装置では、室外熱交換器の出口と圧縮機の吸込側アキュムレータの間には、暖房用電磁弁開閉弁)が設けられ、上記冷房モード又は除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際には、この暖房用の電磁弁を開放するものであるが、この切り換えの際の電磁弁前後の圧力差は大きいため、電磁弁の開放時に圧縮機の吸込側(アキュムレータ)に急激に流れる冷媒によって比較的大きい騒音が発生する。

0005

また、室外熱交換器には並列に除湿用の電磁弁(開閉弁)が設けられており、上記冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、前記除湿用の電磁弁を開放するものであるが、この切り換えの際の電磁弁前後の圧力差も大きいため、電磁弁の開放時に吸熱器側に急激に流れる冷媒によって同様に大きな騒音が発生する問題があった。

0006

ここで、暖房冷房を切り換える際に、冷媒回路高圧側と低圧側の圧力差を下げてから電磁弁を開放することで異音の発生を抑えるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。

0007

本発明は、係る従来の実情に鑑み成されたものであり、所謂ヒートポンプ方式の車両用空気調和装置において、運転モードの切換時に開閉弁を開放する際に生じる騒音を解消、若しくは、低減することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

請求項1の発明の車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器及び室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行するものであって、室外熱交換器の出口側に接続され、除湿暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁と、室外熱交換器に対して並列に接続され、除湿暖房モードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、各開閉弁前後の圧力差を縮小した後、各開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする。

0009

請求項2の発明の車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行するものであって、室外熱交換器に対して並列に接続され、内部サイクルモードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする。

0010

請求項3の発明の車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行するものであって、室外熱交換器の出口側に接続され、暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから暖房モードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行することを特徴とする。

0011

請求項4の発明の車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器及び室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードの各運転モードを切り換えて実行するものであって、室外熱交換器の出口側に接続され、暖房モード及び除湿暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、制御手段は、内部サイクルモードから暖房モード及び/又は除湿暖房モードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行する。

0012

請求項5の発明の車両用空気調和装置は、上記各発明において制御手段は、騒音改善制御において、圧縮機の回転数を低下させることを特徴とする。

0013

請求項6の発明の車両用空気調和装置は、請求項1乃至請求項4の発明において制御手段は、騒音改善制御において、圧縮機を停止することを特徴とする。

0014

請求項7の発明の車両用空気調和装置は、上記発明において制御手段は、圧縮機を停止し、所定時間経過後に開閉弁を開放することを特徴とする。

0015

請求項8の発明の車両用空気調和装置は、請求項5又は請求項6の発明において制御手段は、圧縮機の回転数を低下させ、又は、当該圧縮機を停止し、開閉弁前後の圧力差が所定値以下に縮小した後、当該開閉弁を開放することを特徴とする。

0016

請求項9の発明の車両用空気調和装置は、上記発明において制御手段は、車速が高い程、開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることを特徴とする。

0017

請求項10の発明の車両用空気調和装置は、請求項8又は請求項9の発明において空気流通路に空気を送給するための室内送風機を備え、制御手段は、室内送風機の風量が多い程、開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることを特徴とする。

0018

請求項11の発明の車両用空気調和装置は、上記各発明において空気流通路に空気を送給するための室内送風機と、室外熱交換器に外気通風するための室外送風機を備え、制御手段は、運転モードを切り換える際、室内送風機及び/又は室外送風機の風量を増加させることを特徴とする。

0019

請求項12の発明の車両用空気調和装置は、上記各発明において空気流通路に空気を送給するための室内送風機を備え、制御手段は、車速が所定値以上である場合、及び/又は、室内送風機の風量が所定値以上である場合、騒音改善制御を実行しないことを特徴とする。

発明の効果

0020

請求項1の発明によれば、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器及び室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、室外熱交換器の出口側に接続され、除湿暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁と、室外熱交換器に対して並列に接続され、除湿暖房モードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、各開閉弁前後の圧力差を縮小した後、各開閉弁を開放する騒音改善制御を実行するようにしたので、冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の開閉弁を開放したときに、圧縮機の吸込側に向かって冷媒が急激に流れることを大幅に抑制又は解消することができる。

0021

また、除湿用の開閉弁を開放したときに、吸熱器側に向かって冷媒が急激に流れることも同様に抑制又は解消することができるようになるので、これらにより、冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードへの切換時に、暖房用の開閉弁及び除湿用の開閉弁を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0022

請求項2の発明によれば、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、室外熱交換器に対して並列に接続され、内部サイクルモードにおいて開放される除湿用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行するようにしたので、冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、除湿用の開閉弁を開放したときに、吸熱器側に向かって冷媒が急激に流れることを大幅に抑制又は解消することができる。

0023

これにより、冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードへの切換時に、除湿用の開閉弁を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0024

請求項3の発明によれば、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器及び室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる除湿冷房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、室外熱交換器の出口側に接続され、暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、制御手段は、冷房モード及び/又は除湿冷房モードから暖房モードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行するようにしたので、冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードに切り換える際、暖房用の開閉弁を開放したときに、圧縮機の吸込側に向かって冷媒が急激に流れることを大幅に抑制又は解消することができる。

0025

これにより、冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードへの切換時に、暖房用の開閉弁を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0026

請求項4の発明によれば、冷媒を圧縮する圧縮機と、車室内に供給する空気が流通する空気流通路と、冷媒を放熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を加熱するための放熱器と、冷媒を吸熱させて空気流通路から車室内に供給する空気を冷却するための吸熱器と、車室外に設けられて冷媒を放熱又は吸熱させるための室外熱交換器と、制御手段とを備え、この制御手段により少なくとも、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、室外熱交換器にて吸熱させる暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器及び室外熱交換器にて吸熱させる除湿暖房モードと、圧縮機から吐出された冷媒を放熱器にて放熱させ、放熱した当該冷媒を減圧した後、吸熱器にて吸熱させる内部サイクルモードの各運転モードを切り換えて実行する車両用空気調和装置において、室外熱交換器の出口側に接続され、暖房モード及び除湿暖房モードにおいて開放される暖房用の開閉弁を備え、制御手段は、内部サイクルモードから暖房モード及び/又は除湿暖房モードに切り換える際、開閉弁前後の圧力差を縮小した後、当該開閉弁を開放する騒音改善制御を実行するようにしたので、内部サイクルモードから暖房モードや除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の開閉弁を開放したときに、圧縮機の吸込側に向かって冷媒が急激に流れることを大幅に抑制又は解消することができる。

0027

これにより、内部サイクルモードから暖房モードや除湿暖房モードへの切換時に、暖房用の開閉弁を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0028

これらの場合、請求項5の発明の如く制御手段が、騒音改善制御において圧縮機の回転数を低下させるようにすれば、騒音改善制御において除湿用の開閉弁や暖房用の開閉弁の冷媒上流側の圧力を下げることで各開閉弁前後の圧力差を効果的に縮小させることができるようになる。

0029

また、請求項6の発明の如く制御手段が、騒音改善制御において、圧縮機を停止するようにすれば、騒音改善制御において除湿用の開閉弁や暖房用の開閉弁の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて各開閉弁前後の圧力差を一層効果的に縮小させることができるようになる。

0030

この場合、請求項7の発明の如く制御手段が圧縮機を停止し、所定時間経過後に開閉弁を開放するようにすれば、制御を簡素化しながら開閉弁前後の圧力差の縮小を十分に図り、騒音を効果的に解消、若しくは、低減することが可能となる。

0031

また、請求項8の発明の如く制御手段が圧縮機の回転数を低下させ、又は、当該圧縮機を停止し、開閉弁前後の圧力差が所定値以下に縮小した後、当該開閉弁を開放するようにすれば、開閉弁前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0032

この場合、車速が高い状況では開閉弁の開放による騒音は気になり難くなる。そこで、請求項9の発明の如く制御手段が、車速が高い程、開閉弁前後の圧力差の所定値を高くするようにすれば、開閉弁の開放による騒音が気になり難い状況では、開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることで開閉弁を早期に開放し、運転モードの切り換えを迅速に行うことができるようになる。

0033

また、空気流通路に空気を送給するための室内送風機の風量が多い状況でも開閉弁の開放による騒音は気になり難くなる。その場合も請求項10の発明の如く制御手段が、室内送風機の風量が多い程、開閉弁前後の圧力差の所定値を高くすることで開閉弁を早期に開放し、同様に運転モードの切り換えを迅速に行うことができるようになる。

0034

更に、請求項11の発明の如く制御手段が、運転モードを切り換える際、室内送風機や、室外熱交換器に外気を通風するための室外送風機の風量を増加させることでも開閉弁の開放による騒音を気になり難くすることが可能となる。

0035

そして、請求項12の発明の如く制御手段が、車速が所定値以上である場合、及び/又は、室内送風機の風量が所定値以上である場合、騒音改善制御を実行しないようにすれば、開閉弁の開放による騒音が気になり難い状況では騒音改善制御を実施せず、開閉弁を直ぐに開放して、騒音による不快感と運転モード切換の遅延の双方を回避することができるようになる。

図面の簡単な説明

0036

本発明を適用した一実施形態の車両用空気調和装置の構成図である(実施例1)。
図1の車両用空気調和装置のコントローラ電気回路ブロック図である。
冷房(除湿冷房)モードから除湿暖房モードに切り換えるときの図1の車両用空気調和装置の室外膨張弁各電磁弁蒸発能力制御弁の状態、及び、それらの前後の圧力差を説明する図である。
冷房(除湿冷房)モードから除湿暖房モードに切り換えるときに図2のコントローラが実行する騒音改善制御(その1)を説明する各機器タイミングチャートである。
冷房(除湿冷房)モードから内部サイクルモードに切り換えるときの図1の車両用空気調和装置の室外膨張弁、各電磁弁と蒸発能力制御弁の状態、及び、それらの前後の圧力差を説明する図である。
冷房(除湿冷房)モードから内部サイクルモードに切り換えるときに図2のコントローラが実行する騒音改善制御(その2)を説明する各機器のタイミングチャートである。
冷房(除湿冷房)モードから暖房モードに切り換えるときの図1の車両用空気調和装置の室外膨張弁、各電磁弁と蒸発能力制御弁の状態、及び、それらの前後の圧力差を説明する図である。
冷房(除湿冷房)モードから暖房モードに切り換えるときに図2のコントローラが実行する騒音改善制御(その3)を説明する各機器のタイミングチャートである。
内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換えるときの図1の車両用空気調和装置の室外膨張弁、各電磁弁と蒸発能力制御弁の状態、及び、それらの前後の圧力差を説明する図である。
内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換えるときに図2のコントローラが実行する騒音改善制御(その4)を説明する各機器のタイミングチャートである。
内部サイクルモードから暖房モードに切り換えるときの図1の車両用空気調和装置の室外膨張弁、各電磁弁と蒸発能力制御弁の状態、及び、それらの前後の圧力差を説明する図である。
内部サイクルモードから暖房モードに切り換えるときに図2のコントローラが実行する騒音改善制御(その5)を説明する各機器のタイミングチャートである。
本発明を適用可能な他の実施形態の車両用空気調和装置の構成図である(実施例2)。

0037

以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。

0038

図1は本発明の一実施例の車両用空気調和装置1の構成図を示している。本発明を適用する実施例の車両は、エンジン内燃機関)が搭載されていない電気自動車(EV)であって、バッテリ充電された電力走行用電動モータを駆動して走行するものであり(何れも図示せず)、本発明の車両用空気調和装置1も、バッテリの電力で駆動されるものとする。即ち、実施例の車両用空気調和装置1は、エンジン廃熱による暖房ができない電気自動車において、冷媒回路を用いたヒートポンプ運転により暖房を行い、更に、除湿暖房や内部サイクル、冷房除湿や冷房の各運転モードを選択的に実行するものである。

0039

尚、車両として電気自動車に限らず、エンジンと走行用の電動モータを供用する所謂ハイブリッド自動車にも本発明は有効であり、更には、エンジンで走行する通常の自動車にも適用可能であることは云うまでもない。

0040

実施例の車両用空気調和装置1は、電気自動車の車室内の空調(暖房、冷房、除湿、及び、換気)を行うものであり、冷媒を圧縮する電動式の圧縮機2と、車室内空気通気循環されるHVACユニット10の空気流通路3内に設けられ、圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒が冷媒配管13Gを介して流入し、この冷媒を車室内に放熱させる放熱器4と、暖房時に冷媒を減圧膨張させる電動弁から成る室外膨張弁6と、冷房時には放熱器として機能し、暖房時には蒸発器として機能すべく冷媒と外気との間で熱交換を行わせる室外熱交換器7と、冷媒を減圧膨張させる電動弁(機械式膨張弁でもよい)から成る室内膨張弁8と、空気流通路3内に設けられて冷房時及び除湿時に車室内外から冷媒に吸熱させる吸熱器9と、吸熱器9における蒸発能力を調整する蒸発能力制御弁11と、アキュムレータ12等が冷媒配管13により順次接続され、冷媒回路Rが構成されている。

0041

尚、室外熱交換器7には、室外送風機15が設けられている。この室外送風機15は、室外熱交換器7に外気を強制的に通風することにより、外気と冷媒とを熱交換させるものであり、これにより停車中(即ち、車速VSPが0km/h)にも室外熱交換器7に外気が通風されるよう構成されている。

0042

また、室外熱交換器7は冷媒下流側レシーバドライヤ部14と過冷却部16を順次有し、室外熱交換器7から出た冷媒配管13Aは冷房時に開放される冷房用の開閉弁としての電磁弁(冷房用)17を介してレシーバドライヤ部14に接続され、過冷却部16の出口が逆止弁18を介して室内膨張弁8に接続されている。尚、レシーバドライヤ部14及び過冷却部16は構造的に室外熱交換器7の一部を構成しており、逆止弁18は室内膨張弁8側が順方向とされている。

0043

また、逆止弁18と室内膨張弁8間の冷媒配管13Bは、吸熱器9の出口側に位置する蒸発能力制御弁11を出た冷媒配管13Cと熱交換関係に設けられ、両者で内部熱交換器19を構成している。これにより、冷媒配管13Bを経て室内膨張弁8に流入する冷媒は、吸熱器9を出て蒸発能力制御弁11を経た低温の冷媒により冷却(過冷却)される構成とされている。

0044

また、室外熱交換器7から出た冷媒配管13Aは分岐しており、この分岐した冷媒配管13Dは、暖房時に開放される暖房用の開閉弁としての電磁弁(暖房用)21を介して内部熱交換器19の下流側における冷媒配管13Cに連通接続されている。更に、放熱器4の出口側の冷媒配管13Eは室外膨張弁6の手前で分岐しており、この分岐した冷媒配管13Fは除湿時に開放される除湿用の開閉弁としての電磁弁(除湿用)22を介して逆止弁18の下流側の冷媒配管13Bに連通接続されている。即ち、電磁弁22は室外熱交換器7に対して並列に接続されている。

0045

また、室外膨張弁6には並列にバイパス配管13Jが接続されており、このバイパス配管13Jには、冷房モードにおいて開放され、室外膨張弁6をバイパスして冷媒を流すためのバイパス用の開閉弁としての電磁弁(バイパス用)20が介設されている。尚、これら室外膨張弁6及び電磁弁20と室外熱交換器7との間の配管は13Iとする。

0046

また、吸熱器9の空気上流側における空気流通路3には、外気吸込口内気吸込口の各吸込口が形成されており(図1では吸込口25で代表して示す)、この吸込口25には空気流通路3内に導入する空気を車室内の空気である内気(内気循環モード)と、車室外の空気である外気(外気導入モード)とに切り換える吸込切換ダンパ26が設けられている。更に、この吸込切換ダンパ26の空気下流側には、導入した内気や外気を空気流通路3に送給するための室内送風機(ブロワファン)27が設けられている。

0047

また、放熱器4の空気上流側における空気流通路3内には、内気や外気の放熱器4への流通度合いを調整するエアミックスダンパ28が設けられている。更に、放熱器4の空気下流側における空気流通路3には、フットベントデフ各吹出口図1では代表して吹出口29で示す)が形成されており、この吹出口29には上記各吹出口から空気の吹き出しを切換制御する吹出口切換ダンパ31が設けられている。

0048

次に、図2において32はマイクロコンピュータから構成された制御手段としてのコントローラ(ECU)であり、このコントローラ32の入力には、実施例では車両の外気温度Tamを検出する外気温度センサ33と、車両の外気湿度を検出する外気湿度センサ34と、吸込口25から空気流通路3に吸い込まれる空気の温度を検出するHVAC吸込温度センサ36と、車室内の空気(内気)の温度を検出する内気温度センサ37と、車室内の空気の湿度を検出する内気湿度センサ38と、車室内の二酸化炭素濃度を検出する室内CO2濃度センサ39と、吹出口29から車室内に吹き出される空気の温度を検出する吹出温度センサ41と、圧縮機2の吐出冷媒の圧力(吐出圧力)Pdを検出する吐出圧力センサ42と、圧縮機2の吐出冷媒の温度(吐出温度)Tdを検出する吐出温度センサ43と、圧縮機2の吸込冷媒の温度(吸込温度)Tsを検出する吸込温度センサ44と、放熱器4の冷媒温度(放熱器温度)TCIを検出する放熱器温度センサ46と、放熱器4の冷媒圧力(放熱器圧力)PCIを検出する放熱器圧力センサ47と、吸熱器9の温度(吸熱器温度)Teを検出する吸熱器温度センサ48と、車室内への日射量を検出するための例えばフォトセンサ式の日射センサ51と、車両の移動速度(車速VSP)を検出するための車速センサ52と、設定温度や運転モードの切り換えを設定するための空調(エアコン)操作部53と、室外熱交換器7の冷媒温度(室外熱交換器温度)TXOを検出する室外熱交換器温度センサ54の各出力が接続されている。

0049

一方、コントローラ32の出力には、前記圧縮機2と、室外送風機15と、室内送風機(ブロワファン)27と、吸込切換ダンパ26と、エアミックスダンパ28と、吹出口ダンパ31と、室外膨張弁6、室内膨張弁8と、各電磁弁22、17、21、20と、蒸発能力制御弁11が接続されている。そして、コントローラ32は各センサの出力と空調操作部53にて入力された設定に基づいてこれらを制御する。

0050

ここで、前述した冷房用の電磁弁17とバイパス用の電磁弁20は、非通電時に開放する所謂ノーマルオープンの電磁弁である。また、前述した暖房用の電磁弁21と除湿用の電磁弁22は、非通電時に閉じる所謂ノーマルクローズの電磁弁であり、これにより、電源が断たれた状態でも、圧縮機2の吐出側−放熱器4−室外熱交換器7−吸熱器9−圧縮機2の吸込側と連通する環状の冷媒回路が構成されるように配慮されている。

0051

以上の構成で、次に実施例の車両用空気調和装置1の動作を説明する。コントローラ32は実施例では大きく分けて暖房モードと、除湿暖房モードと、内部サイクルモードと、除湿冷房モードと、冷房モードの各運転モードを切り換えて実行する。先ず、各運転モードにおける冷媒の流れについて説明する。

0052

(1)暖房モード
コントローラ32により、或いは、空調操作部53へのマニュアル操作により暖房モードが選択されると、コントローラ32は暖房用の電磁弁21を開放し、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22及びバイパス用の電磁弁20を閉じる。そして、圧縮機2、及び、各送風機15、27を運転し、エアミックスダンパ28は室内送風機27から吹き出された空気が放熱器4に通風される状態とする。これにより、圧縮機2から吐出された高温高圧のガス冷媒は放熱器4に流入する。放熱器4には空気流通路3内の空気が通風されるので、空気流通路3内の空気は放熱器4内の高温冷媒により加熱され、一方、放熱器4内の冷媒は空気に熱を奪われて冷却され、凝縮液化する。

0053

放熱器4内で液化した冷媒は放熱器4を出た後、冷媒配管13Eを経て室外膨張弁6に至る。室外膨張弁6に流入した冷媒はそこで減圧された後、室外熱交換器7に流入する。室外熱交換器7に流入した冷媒は蒸発し、走行により、或いは、室外送風機15にて通風される外気中から熱を汲み上げる。即ち、冷媒回路Rがヒートポンプとなり、室外熱交換器7は冷媒の蒸発器として機能する。そして、室外熱交換器7を出た低温の冷媒は冷媒配管13A及び電磁弁21及び冷媒配管13Dを経て冷媒配管13Cからアキュムレータ12に入り、そこで気液分離された後、ガス冷媒が圧縮機2に吸い込まれる循環を繰り返す。放熱器4にて加熱された空気は吹出口29から吹き出されるので、これにより車室内の暖房が行われることになる。

0054

コントローラ32は吐出温度センサ43が検出する吐出温度Tdから換算される冷媒回路Rの高圧側圧力、又は、吐出圧力センサ42が検出する冷媒回路Rの高圧側圧力(吐出圧力Pd)、若しくは、放熱器圧力センサ47が検出する冷媒回路Rの高圧側圧力(放熱器圧力PCI)に基づいて圧縮機2の回転数Ncを制御すると共に、放熱器温度センサ46が検出する放熱器4の温度及び放熱器圧力センサ47が検出する放熱器4の冷媒圧力に基づいて室外膨張弁6の弁開度を制御し、放熱器4の出口における冷媒の過冷却度を制御する。

0055

(2)除湿暖房モード
次に、除湿暖房モードでは、コントローラ32は上記暖房モードの状態において除湿用の電磁弁22を開放する。これにより、放熱器4を経て冷媒配管13Eを流れる凝縮冷媒の一部が分流され、電磁弁22を経て冷媒配管13F及び冷媒配管13Bより内部熱交換器19を経て室内膨張弁8に至るようになる。室内膨張弁8にて冷媒は減圧された後、吸熱器9に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で室内送風機27から吹き出された空気中の水分が吸熱器9に凝結して付着するので、空気は冷却され、且つ、除湿される。

0056

吸熱器9で蒸発した冷媒は蒸発能力制御弁11、内部熱交換器19を経て冷媒配管13Cにて冷媒配管13Dからの冷媒と合流した後、アキュムレータ12を経て圧縮機2に吸い込まれる循環を繰り返す。吸熱器9にて除湿された空気は放熱器4を通過する過程再加熱されるので、これにより車室内の除湿暖房が行われることになる。コントローラ32は吐出温度センサ43が検出する吐出温度Tdから換算される冷媒回路Rの高圧側圧力、又は、吐出圧力センサ42が検出する冷媒回路Rの高圧側圧力(吐出圧力Pd)、若しくは、放熱器圧力センサ47が検出する冷媒回路Rの高圧側圧力(放熱器圧力PCI)に基づいて圧縮機2の回転数Ncを制御すると共に、吸熱器温度センサ48が検出する吸熱器9の吸熱器温度Teに基づいて室外膨張弁6の弁開度を制御する。

0057

(3)内部サイクルモード
次に、内部サイクルモードでは、コントローラ32は上記除湿暖房モードの状態において室外膨張弁6を全閉とする(全閉位置)と共に、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21も閉じる。この室外膨張弁6と電磁弁20、21が閉じられることにより、室外熱交換器7への冷媒の流入、及び、室外熱交換器7からの冷媒の流出は阻止されることになるので、放熱器4を経て冷媒配管13Eを流れる凝縮冷媒はバイパス用の電磁弁22を経て冷媒配管13Fに全て流れるようになる。そして、冷媒配管13Fを流れる冷媒は冷媒配管13Bより内部熱交換器19を経て室内膨張弁8に至る。この室内膨張弁8にて冷媒は減圧された後、吸熱器9に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で室内送風機27から吹き出された空気中の水分が吸熱器9に凝結して付着するので、空気は冷却され、且つ、除湿される。

0058

吸熱器9で蒸発した冷媒は蒸発能力制御弁11、内部熱交換器19を経て冷媒配管13Cを流れ、アキュムレータ12を経て圧縮機2に吸い込まれる循環を繰り返す。吸熱器9にて除湿された空気は放熱器4を通過する過程で再加熱されるので、これにより車室内の除湿暖房が行われることになるが、この内部サイクルモードでは室内側の空気流通路3内にある放熱器4(放熱)と吸熱器9(吸熱)の間で冷媒が循環されることになるので、外気からの熱の汲み上げは行われず、圧縮機2の消費動力分の暖房能力が発揮される。また、除湿作用を発揮する吸熱器9には冷媒の全量が流れるので、上記除湿暖房モードに比較すると除湿能力は高いが、暖房能力は低くなる。

0059

コントローラ32は吸熱器9の吸熱器温度Te、又は、前述した冷媒回路Rの高圧側圧力に基づいて圧縮機2の回転数Ncを制御する。このとき、コントローラ32は吸熱器9の吸熱器温度Teによるか高圧側圧力によるか、何れかの演算から得られる圧縮機目標回転数の低い方を選択して圧縮機2を制御する。

0060

(4)除湿冷房モード
次に、除湿冷房モードでは、コントローラ32は冷房用の電磁弁17を開放し、暖房用の電磁弁21、除湿用の電磁弁22及びバイパス用の電磁弁20を閉じる。そして、圧縮機2、及び、各送風機15、27を運転し、エアミックスダンパ28は室内送風機27から吹き出された空気が放熱器4に通風される状態とする。これにより、圧縮機2から吐出された高温高圧のガス冷媒は放熱器4に流入する。放熱器4には空気流通路3内の空気が通風されるので、空気流通路3内の空気は放熱器4内の高温冷媒により加熱され、一方、放熱器4内の冷媒は空気に熱を奪われて冷却され、凝縮液化していく。

0061

放熱器4を出た冷媒は冷媒配管13Eを経て室外膨張弁6に至り、開き気味で制御される室外膨張弁6を経て室外熱交換器7に流入する。室外熱交換器7に流入した冷媒はそこで走行により、或いは、室外送風機15にて通風される外気により空冷され、凝縮する。室外熱交換器7を出た冷媒は冷媒配管13Aから電磁弁17を経てレシーバドライヤ部14、過冷却部16と順次流入する。ここで冷媒は過冷却される。

0062

室外熱交換器7の過冷却部16を出た冷媒は逆止弁18を経て冷媒配管13Bに入り、内部熱交換器19を経て室内膨張弁8に至る。この室内膨張弁8にて冷媒は減圧された後、吸熱器9に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で室内送風機27から吹き出された空気中の水分が吸熱器9に凝結して付着するので、空気は冷却され、且つ、除湿される。

0063

吸熱器9で蒸発した冷媒は蒸発能力制御弁11、内部熱交換器19を経て冷媒配管13Cを介し、アキュムレータ12に至り、そこを経て圧縮機2に吸い込まれる循環を繰り返す。吸熱器9にて冷却され、除湿された空気は放熱器4を通過する過程で再加熱(暖房時よりも放熱能力は低い)されるので、これにより車室内の除湿冷房が行われることになる。コントローラ32は吸熱器温度センサ48が検出する吸熱器9の吸熱器温度Teに基づいて圧縮機2の回転数Ncを制御すると共に、前述した冷媒回路Rの高圧側圧力に基づいて室外膨張弁6の弁開度を制御し、放熱器4の放熱器圧力PCIを制御する。

0064

(5)冷房モード
次に、冷房モードでは、コントローラ32は上記除湿冷房モードの状態において電磁弁20を開き(この場合、室外膨張弁6は全開(弁開度を制御上限)を含む何れの弁開度でもよい)、エアミックスダンパ28は放熱器4に空気が通風されない状態を含み、通風量を制御する状態とする。これにより、圧縮機2から吐出された高温高圧のガス冷媒は放熱器4に流入する。放熱器4に空気流通路3内の空気が通風されない場合には、ここは通過するのみとなり、通風される場合には空気に放熱される。放熱器4を出た冷媒は冷媒配管13Eを経て電磁弁20及び室外膨張弁6に至る。

0065

このとき電磁弁20は開放されているので冷媒は室外膨張弁6を迂回してバイパス配管13Jを通過し、そのまま室外熱交換器7に流入し、そこで走行により、或いは、室外送風機15にて通風される外気により空冷され、凝縮液化する。室外熱交換器7を出た冷媒は冷媒配管13Aから電磁弁17を経てレシーバドライヤ部14、過冷却部16と順次流入する。ここで冷媒は過冷却される。

0066

室外熱交換器7の過冷却部16を出た冷媒は逆止弁18を経て冷媒配管13Bに入り、内部熱交換器19を経て室内膨張弁8に至る。室内膨張弁8にて冷媒は減圧された後、吸熱器9に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で室内送風機27から吹き出された空気中の水分が吸熱器9に凝結して付着するので、空気は冷却される。

0067

吸熱器9で蒸発した冷媒は蒸発能力制御弁11、内部熱交換器19を経て冷媒配管13Cを介し、アキュムレータ12に至り、そこを経て圧縮機2に吸い込まれる循環を繰り返す。吸熱器9にて冷却され、除湿された空気は放熱器4を通過することなく、あるいは若干通過し、吹出口29から車室内に吹き出されるので、これにより車室内の冷房が行われることになる。この冷房モードにおいては、コントローラ32は吸熱器温度センサ48が検出する吸熱器9の吸熱器温度Teに基づいて圧縮機2の回転数Ncを制御する。

0068

コントローラ32は起動時には外気温度センサ33が検出する外気温度Tamと目標吹出温度TAOとに基づいて運転モードを選択する。また、起動後は外気温度Tamや目標吹出温度TAO等の環境や設定条件の変化に応じて前記各運転モードを選択し、切り換えていくものである。

0069

(6)騒音改善制御(その1)
次に、図3及び図4を参照しながら、車両用空気調和装置1の運転モードを、前述した冷房モード又は除湿冷房モード(両方若しくは何れかでもよい)から除湿暖房モードに切り換える際にコントローラ32が実行する騒音改善制御の一例について説明する。図3は冷房(除湿冷房)モードと除湿暖房モードにおける室外膨張弁6、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22、及び、蒸発能力制御弁11の各開閉状態と、冷房(除湿冷房)モードから除湿暖房モードに切り換えた時の各弁前後の圧力差(各弁の冷媒上流側と冷媒下流側の圧力の差)を示している。尚、図3の冷房(除湿冷房)の欄で電磁弁20について開(閉)と示すのは、冷房モードでは開、除湿冷房モードでは閉を意味している(図5図7において同じ)。

0070

また、図4のタイミングチャートは、冷房(又は除湿冷房)モードから除湿暖房モードに切り換わる際の暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxと、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceと、圧縮機2の回転数Ncと、室外膨張弁6、電磁弁21、及び、電磁弁22の状態を示している。

0071

尚、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは、室外熱交換器温度センサ54が検出する室外熱交換器温度TXOから換算される電磁弁21の冷媒上流側(前)の圧力Pox1と吸熱器温度センサ48が検出する吸熱器温度Teから換算される電磁弁21の冷媒下流側(後)の圧力Pox2との差(ΔPox=Pox1−Pox2)であり、コントローラ32が算出する。また、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceは、放熱器圧力センサ47が検出する放熱器圧力PCI(電磁弁22の冷媒上流側(前)の圧力)と、室外熱交換器温度センサ54が検出する室外熱交換器温度TXOから換算される電磁弁22の冷媒下流側(後)の圧力Pox1との差(ΔPce=PCI−Pox1)であり、これもコントローラ32が算出している(以下の騒音改善制御においても同じ)。

0072

運転モードが冷房モード又は除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換わる際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは図3に示すように中〜小となり、他に比べて大きい値となる。また、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceも中〜小となり、比較大きな値となる。そのため、冷房モード又は除湿冷房モードでは閉じている各電磁弁21及び電磁弁22を、係る圧力差のまま除湿暖房モードとするために開放すると、室外熱交換器7から電磁弁21を経て圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れると共に、放熱器4から電磁弁22を経て吸熱器9側(室内膨張弁8側)の方向に冷媒が急激に流れ、各電磁弁21、22において大きな音(騒音)が発生することになる。

0073

そこで、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードに運転モードを切り換える際、以下に説明する騒音改善制御を実行する。即ち、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える場合、運転モードを切り換える前に、実施例では先ず圧縮機2を停止する。圧縮機2が停止することで、冷媒回路R内の圧力が平衡状態に向かうため(高圧側圧力は下がり低圧側圧力は上がる)、電磁弁21及び電磁弁22の前後の圧力差ΔPox 及びΔPceも小さくなっていく。

0074

そして、圧力差ΔPoxが所定値A(例えば0.1MPa)以下に縮小した場合、コントローラ32は暖房用の電磁弁21を開くと共に、圧力差ΔPceが所定値B(例えば0.5MPa)以下に縮小した場合、コントローラ32は除湿用の電磁弁22を開く。また、両電磁弁21、22を開いた時点(実施例では電磁弁22を開いた時点)で、コントローラ32は圧縮機2を起動し、除湿暖房モードの空調運転を開始する。

0075

このようにコントローラ32は、冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21及び除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPox、ΔPceを縮小した後、各電磁弁21、22を開放する騒音改善制御を実行するので、冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21を開放したときに、圧縮機2の吸込側に向かって冷媒が急激に流れることを大幅に抑制又は解消することができる。

0076

また、除湿用の電磁弁22を開放したときに、吸熱器9側に向かって冷媒が急激に流れることも同様に抑制又は解消することができるようになるので、これらにより、冷房モードや除湿冷房モードから除湿暖房モードへの切換時に、暖房用の電磁弁21及び除湿用の電磁弁22を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0077

また、コントローラ32は上記騒音改善制御において、圧縮機2を停止するので、騒音改善制御において除湿用の電磁弁22や暖房用の電磁弁21の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて各電磁弁22、21の前後の圧力差ΔPce、ΔPoxを一層効果的に縮小させることができるようになる。

0078

更に、コントローラ32は圧縮機2を停止し、電磁弁21、22の前後の圧力差ΔPox、ΔPceが所定値A、B以下に縮小した後、当該電磁弁21、22をそれぞれ開放するので、電磁弁21、22の前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0079

尚、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が暖房用の電磁弁21と除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPox、ΔPceが所定値A、所定値B以下にそれぞれ縮小したときに各電磁弁21、22を開放し、双方とも縮小したときに圧縮機2を起動するようにしたが、それに限らず、図4中に破線で示すように、圧縮機2を停止してから所定時間t1(例えば20秒等)経過後に両電磁弁21、22を開放し、圧縮機2を起動するようにしてもよい。

0080

このような圧縮機2の停止からの経過時間による制御によれば、前述した所定値A、Bまでの圧力差の縮小で制御する例に比して制御そのものが簡素化される。但し、状況によっては前述した所定値A、Bによる直接的な制御に比べて運転モードの切り換えに要する時間が延びる場合もあるが、所定時間t1を適切に設定することにより、電磁弁21、22の前後の圧力差ΔPox、ΔPceの縮小を十分に図って騒音を効果的に解消、若しくは、低減することが可能となる(以下の騒音低減制御においても同様)。

0081

また、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が圧縮機2を停止するようにしたが、それに限らず、圧縮機2の回転数Ncを低下させるようにしてもよい。圧縮機2の回転数Ncを低下させることでも、除湿用の電磁弁22や暖房用の電磁弁21の冷媒上流側の圧力を下げることができるので、各電磁弁22、21の前後の圧力差ΔPce、ΔPoxを効果的に縮小させることができるからである(以下の騒音低減制御においても同様)。

0082

(7)騒音改善制御(その2)
次に、図5及び図6を参照しながら、車両用空気調和装置1の運転モードを、前述した冷房モード又は除湿冷房モード(両方若しくは何れかでもよい)から内部サイクルモードに切り換える際にコントローラ32が実行する騒音改善制御の一例について説明する。図5は冷房(除湿冷房)モードと内部サイクルモードにおける室外膨張弁6、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22、及び、蒸発能力制御弁11の各開閉状態と、冷房(除湿冷房)モードから内部サイクルモードに切り換えた時の各弁前後の圧力差(各弁の冷媒上流側と冷媒下流側の圧力の差)を示している。

0083

また、図6のタイミングチャートは、冷房(又は除湿冷房)モードから内部サイクルモードに切り換わる際の暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxと、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceと、圧縮機2の回転数Ncと、室外膨張弁6、電磁弁21、及び、電磁弁22の状態を示している。尚、電磁弁21は冷房(又は除湿冷房)モードと内部サイクルモードの双方で閉じているので、この場合、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは考慮しない。

0084

運転モードが冷房モード又は除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換わる際、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceは中〜小となり、他と比較して大きな値となる。そのため、冷房モード又は除湿冷房モードでは閉じている電磁弁22を、係る圧力差のまま内部サイクルモードとするために開放すると、放熱器4から電磁弁22を経て吸熱器9側(室内膨張弁8側)の方向に冷媒が急激に流れ、電磁弁22において大きな音(騒音)が発生することになる。

0085

そこで、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに運転モードを切り換える際も以下に説明する騒音改善制御を実行する。即ち、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える場合、運転モードを切り換える前に、この場合も先ず圧縮機2を停止する。圧縮機2が停止することで、冷媒回路R内の圧力が平衡状態に向かうため、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceも小さくなっていく。

0086

そして、圧力差ΔPceが前述した所定値B以下に縮小した場合、コントローラ32は除湿用の電磁弁22を開く。また、電磁弁22を開いた時点で、コントローラ32は圧縮機2を起動し、内部サイクルモードの空調運転を開始する。

0087

このようにコントローラ32は、冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceを縮小した後、電磁弁22を開放する騒音改善制御を実行するので、冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードに切り換える際、除湿用の電磁弁22を開放したときに、吸熱器9側に向かって冷媒が急激に流れることを抑制又は解消することができるようになる。これにより、冷房モードや除湿冷房モードから内部サイクルモードへの切換時に、除湿用の電磁弁22を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0088

また、この場合の騒音改善制御においてもコントローラ32は圧縮機2を停止するので、除湿用の電磁弁22の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて電磁弁22の前後の圧力差ΔPceを一層効果的に縮小させることができるようになる。

0089

更に、コントローラ32は圧縮機2を停止し、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceが所定値B以下に縮小した後、当該電磁弁22を開放するので、電磁弁22の前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0090

尚、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceが所定値B以下に縮小したときに電磁弁22を開放し、圧縮機2を起動するようにしたが、この場合も、図6中に破線で示すように、圧縮機2を停止してから前述した所定時間t1経過後に電磁弁22を開放し、圧縮機2を起動するようにしてもよい。また、上記実施例の騒音改善制御でも同様にはコントローラ32が圧縮機2の回転数Ncを低下させるようにしてもよい。

0091

(8)騒音改善制御(その3)
次に、図7及び図8を参照しながら、車両用空気調和装置1の運転モードを、前述した冷房モード又は除湿冷房モード(両方若しくは何れかでもよい)から暖房モードに切り換える際にコントローラ32が実行する騒音改善制御の一例について説明する。図7は冷房(除湿冷房)モードと暖房モードにおける室外膨張弁6、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22、及び、蒸発能力制御弁11の各開閉状態と、冷房(除湿冷房)モードから暖房モードに切り換えた時の各弁前後の圧力差(各弁の冷媒上流側と冷媒下流側の圧力の差)を示している。

0092

また、図8のタイミングチャートは、冷房(又は除湿冷房)モードから暖房モードに切り換わる際の暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxと、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceと、圧縮機2の回転数Ncと、室外膨張弁6、電磁弁21、及び、電磁弁22の状態を示している。尚、電磁弁22は冷房(又は除湿冷房)モードと暖房モードの双方で閉じているので、この場合、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceは考慮しない。

0093

運転モードが冷房モード又は除湿冷房モードから暖房モードに切り換わる際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは中〜小となり、他と比較して大きな値となる。そのため、冷房モード又は除湿冷房モードでは閉じている電磁弁21を、係る圧力差のまま暖房モードとするために開放すると、室外熱交換器7から電磁弁21を経て圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れ、電磁弁21において大きな音(騒音)が発生することになる。

0094

そこで、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードに運転モードを切り換える際も以下に説明する騒音改善制御を実行する。即ち、コントローラ32は冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードに切り換える場合、運転モードを切り換える前に、この場合も先ず圧縮機2を停止する。圧縮機2が停止することで、冷媒回路R内の圧力が平衡状態に向かうため、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxも小さくなっていく。

0095

そして、圧力差ΔPoxが前述した所定値A以下に縮小した場合、コントローラ32は暖房用の電磁弁21を開く。また、電磁弁21を開いた時点で、コントローラ32は圧縮機2を起動し、暖房モードの空調運転を開始する。

0096

このようにコントローラ32は、冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを縮小した後、電磁弁21を開放する騒音改善制御を実行するので、冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21を開放したときに、圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れることを抑制又は解消することができるようになる。これにより、冷房モードや除湿冷房モードから暖房モードへの切換時に、暖房用の電磁弁21を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0097

また、この場合の騒音改善制御においてもコントローラ32は圧縮機2を停止するので、暖房用の電磁弁21の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを一層効果的に縮小させることができるようになる。

0098

更に、コントローラ32は圧縮機2を停止し、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小した後、当該電磁弁21を開放するので、電磁弁21の前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0099

尚、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小したときに電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしたが、この場合も、図8中に破線で示すように、圧縮機2を停止してから前述した所定時間t1経過後に電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしてもよい。また、上記実施例の騒音改善制御でも同様にはコントローラ32が圧縮機2の回転数Ncを低下させるようにしてもよい。

0100

(9)騒音改善制御(その4)
次に、図9及び図10を参照しながら、車両用空気調和装置1の運転モードを、前述した内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換える際にコントローラ32が実行する騒音改善制御の一例について説明する。図9は内部サイクルモードと除湿暖房モードにおける室外膨張弁6、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22、及び、蒸発能力制御弁11の各開閉状態と、内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換えた時の各弁前後の圧力差(各弁の冷媒上流側と冷媒下流側の圧力の差)を示している。

0101

また、図10のタイミングチャートは、内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換わる際の暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxと、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceと、圧縮機2の回転数Ncと、室外膨張弁6、電磁弁21、及び、電磁弁22の状態を示している。尚、電磁弁22は内部サイクルモードと除湿暖房モードの双方で開いているので、この場合、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceは考慮しない。

0102

運転モードが内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換わる際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは中〜小となり、他と比較して大きな値となる。そのため、内部サイクルモードでは閉じている電磁弁21を、係る圧力差のまま除湿暖房モードとするために開放すると、室外熱交換器7から電磁弁21を経て圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れ、電磁弁21において大きな音(騒音)が発生することになる。

0103

そこで、コントローラ32は内部サイクルモードから除湿暖房モードに運転モードを切り換える際も以下に説明する騒音改善制御を実行する。即ち、コントローラ32は内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換える場合、運転モードを切り換える前に、この場合も先ず圧縮機2を停止する。圧縮機2が停止することで、冷媒回路R内の圧力が平衡状態に向かうため、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxも小さくなっていく。

0104

そして、圧力差ΔPoxが前述した所定値A以下に縮小した場合、コントローラ32は暖房用の電磁弁21を開く。また、電磁弁21を開いた時点で、コントローラ32は圧縮機2を起動し、除湿暖房モードの空調運転を開始する。

0105

このようにコントローラ32は、内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを縮小した後、電磁弁21を開放する騒音改善制御を実行するので、内部サイクルモードから除湿暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21を開放したときに、圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れることを抑制又は解消することができるようになる。これにより、内部サイクルモードから除湿暖房モードへの切換時に、暖房用の電磁弁21を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0106

また、この場合の騒音改善制御においてもコントローラ32は圧縮機2を停止するので、暖房用の電磁弁21の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを一層効果的に縮小させることができるようになる。

0107

更に、コントローラ32は圧縮機2を停止し、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小した後、当該電磁弁21を開放するので、電磁弁21の前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0108

尚、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小したときに電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしたが、この場合も、図10中に破線で示すように、圧縮機2を停止してから前述した所定時間t1経過後に電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしてもよい。また、上記実施例の騒音改善制御でも同様にはコントローラ32が圧縮機2の回転数Ncを低下させるようにしてもよい。

0109

(10)騒音改善制御(その5)
次に、図11及び図12を参照しながら、車両用空気調和装置1の運転モードを、前述した内部サイクルモードから暖房モードに切り換える際にコントローラ32が実行する騒音改善制御の一例について説明する。図11は内部サイクルモードと暖房モードにおける室外膨張弁6、バイパス用の電磁弁20、暖房用の電磁弁21、冷房用の電磁弁17、除湿用の電磁弁22、及び、蒸発能力制御弁11の各開閉状態と、内部サイクルモードから暖房モードに切り換えた時の各弁前後の圧力差(各弁の冷媒上流側と冷媒下流側の圧力の差)を示している。

0110

また、図12のタイミングチャートは、内部サイクルモードから暖房モードに切り換わる際の暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxと、除湿用の電磁弁22の前後の圧力差ΔPceと、圧縮機2の回転数Ncと、室外膨張弁6、電磁弁21、及び、電磁弁22の状態を示している。尚、電磁弁22は内部サイクルモードでは開いており、暖房モードで閉じられるので、この場合、電磁弁22の前後の圧力差ΔPceは考慮しない。

0111

運転モードが内部サイクルモードから暖房モードに切り換わる際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxは中〜小となり、他と比較して大きな値となる。そのため、内部サイクルモードでは閉じている電磁弁21を、係る圧力差のまま暖房モードとするために開放すると、室外熱交換器7から電磁弁21を経て圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れ、電磁弁21において大きな音(騒音)が発生することになる。

0112

そこで、コントローラ32は内部サイクルモードから暖房モードに運転モードを切り換える際も以下に説明する騒音改善制御を実行する。即ち、コントローラ32は内部サイクルモードから暖房モードに切り換える場合、運転モードを切り換える前に、この場合も先ず圧縮機2を停止する。圧縮機2が停止することで、冷媒回路R内の圧力が平衡状態に向かうため、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxも小さくなっていく。

0113

そして、圧力差ΔPoxが前述した所定値A以下に縮小した場合、コントローラ32は暖房用の電磁弁21を開く。また、電磁弁21を開いた時点で、コントローラ32は圧縮機2を起動し、暖房モードの空調運転を開始する。

0114

このようにコントローラ32は、内部サイクルモードから暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを縮小した後、電磁弁21を開放する騒音改善制御を実行するので、内部サイクルモードから暖房モードに切り換える際、暖房用の電磁弁21を開放したときに、圧縮機2の吸込側(アキュムレータ12側)の方向に冷媒が急激に流れることを抑制又は解消することができるようになる。これにより、内部サイクルモードから暖房モードへの切換時に、暖房用の電磁弁21を開放したときに生じる騒音を解消、若しくは、低減することができるようになる。

0115

また、この場合の騒音改善制御においてもコントローラ32は圧縮機2を停止するので、暖房用の電磁弁21の冷媒上流側の圧力をより迅速に下げて電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxを一層効果的に縮小させることができるようになる。

0116

更に、コントローラ32は圧縮機2を停止し、電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小した後、当該電磁弁21を開放するので、電磁弁21の前後の圧力差による騒音の発生をより確実に解消、若しくは、抑制することができるようになる。

0117

尚、上記実施例の騒音改善制御では、コントローラ32が暖房用の電磁弁21の前後の圧力差ΔPoxが所定値A以下に縮小したときに電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしたが、この場合も、図12中に破線で示すように、圧縮機2を停止してから前述した所定時間t1経過後に電磁弁21を開放し、圧縮機2を起動するようにしてもよい。また、上記実施例の騒音改善制御でも同様にはコントローラ32が圧縮機2の回転数Ncを低下させるようにしてもよい。

0118

(11)車速VSPによる所定値A、所定値Bの変更制御
また、コントローラ32は車速センサ52からの車速VSPに基づき、当該車速VSPが高い程、高くする方向で前述した圧力差ΔPoxの所定値A、及び、圧力ΔPceの所定値Bを変更する。車速VSPが高い状況では電磁弁21、22の開放による騒音は気になり難くなる。そこで、コントローラ32は車速VSPが高い程、電磁弁21、22前後の圧力差ΔPox、ΔPceの所定値A、Bを高くする。

0119

これにより、電磁弁21、22の開放による騒音が気になり難い状況では、所定値A、Bを高くして電磁弁21、22が早期に開放されるようにし、運転モードの切り換えを迅速に行うことができるようにする。

0120

(12)室内送風機27の風量による所定値A、所定値Bの変更制御
また、空気流通路3に空気を送給する室内送風機27の風量が多い状況でも開閉弁の開放による騒音は気になり難くなる。そこで、コントローラ32は、室内送風機27の運転状況に基づき、その風量が多い程、電磁弁21、22の前後の圧力差ΔPox、ΔPceの所定値A、Bを高くする。

0121

これにより、係る室内送風機27の風量が多く、電磁弁21、22の開放による騒音が気になり難い状況でも、コントローラ32は電磁弁21、22が早期に開放されるようにし、同様に運転モードの切り換えを迅速に行うことができるようにする。

0122

(13)運転モード切換時の室内送風機27及び室外送風機15の制御
尚、コントローラ32により、前述の如く運転モードを切り換える際、室内送風機27や室外送風機15の風量を増加させるようにしてもよい。係る制御によっても電磁弁21、22の開放による騒音を気になり難くすることが可能となる。

0123

(14)車速VSPや室内送風機27の風量による騒音改善制御の実施決定
また、コントローラ32により、車速VSPが所定値以上である場合、及び/又は、室内送風機27の風量が所定値以上である場合には、前述した騒音改善制御を実行しないようにしてもよい。車速VSPが高く、或いは、室内送風機27の風量が多い場合、電磁弁21、22の開放による騒音が気になり難くなる。

0124

そこで、係る状況ではコントローラ32が前述した騒音改善制御を実施しないようにすることで、電磁弁21、22を直ぐに開放し、騒音による不快感と運転モード切換の遅延の双方を回避することが可能となる。

0125

次に、図13は本発明の車両用空気調和装置1の他の構成図を示している。この実施例では、室外熱交換器7にレシーバドライヤ部14と過冷却部16が設けられておらず、室外熱交換器7から出た冷媒配管13Aは電磁弁17と逆止弁18を介して冷媒配管13Bに接続されている。また、冷媒配管13Aから分岐した冷媒配管13Dは、同様に電磁弁21を介して内部熱交換器19の下流側における冷媒配管13Cに接続されている。

0126

その他は、図1の例と同様である。このようにレシーバドライヤ部14と過冷却部16を有しない室外熱交換器7を採用した冷媒回路Rの車両用空気調和装置1においても本発明は有効である。

実施例

0127

尚、上記各実施例で説明した冷媒回路Rの構成や各数値はそれに限定されるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であることは云うまでもない。

0128

1車両用空気調和装置
2圧縮機
3空気流通路
4放熱器
6室外膨張弁
7室外熱交換器
8室内膨張弁
9吸熱器
11蒸発能力制御弁
17、20、21、22電磁弁(開閉弁)
27室内送風機(ブロワファン)
32コントローラ(制御手段)
43吐出温度センサ
44吸込温度センサ
46 放熱器温度センサ
47 放熱器圧力センサ
48 吸熱器温度センサ
54室外熱交換器温度センサ
R 冷媒回路

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