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技術 ブラインド構造

出願人 日本プラスト株式会社
発明者 鈴木貴史
出願日 2015年6月30日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-131272
公開日 2017年1月19日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-013603
状態 特許登録済
技術分野 操向制御装置 計器板
主要キーワード 左右端辺 可視側 ブラインド構造 遊び空間 溶着ピン 各保持ピン 折返し端縁 剥き出し状態
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

端処理等を行わなくても、裁断加工等により形成される遮蔽部材裁断端縁を外部に露出させ難くして、外観品質を向上させることが可能なブラインド構造を提供する。

解決手段

本発明のブラインド構造は、インストルメントパネル(1)とコラムカバー(5)との間の移動許容空間遮蔽するシート状の遮蔽部材(40)を備え、遮蔽部材(40)のコラムカバー(5)側に固定される後端部(41)が、後端中央部(41a)と、その後端中央部(41a)の左右両側に配される固定片部(41b)とを備え、引張張力が付与された状態で固定片部(41b)がコラム側固定部(30,30´)に固定され、少なくとも固定片部(41b)を含む遮蔽部材(40)の車幅方向の端辺部(43)が引張張力で内側に折り返されている。

概要

背景

自動車において、ステアリングホイールの位置や角度は、操作性や安全性などの点からきわめて重要であるため、運転者体格姿勢等に応じて適宜設定できることが望ましい。このため、自動車には、ステアリングホイールの位置を上下に調整可能なチルト機構装備されていることが多く、更に、車によっては、ステアリングホイールの位置を前後に調整可能なテレスコピック機構が装備されていることもある。

また自動車には、チルト機構やテレスコピック機構によるステアリングコラムの移動を可能にするために、インストルメントパネルと、ステアリングコラムのコラムカバーとの間に空間が設けられている。また、ステアリングコラム周り見栄えを良くするために、インストルメントパネルと、ステアリングコラムのコラムカバーとの間には、隙間を隠すためのブラインド構造が形成されている。このようなブラインド構造は、一般的に、可撓性のある合成樹脂製の板状部材や、布及び合皮等のシート部材などの1つの遮蔽部材が、インストルメントパネルからコラムカバーに亘って連続的に取り付けられることによって形成されている。

更に、このようなブラインド構造の遮蔽部材は、一般的に曲げ易く形成されており、それによって、上述したチルト機構やテレスコピック機構によってコラムカバーの位置が変わっても、インストルメントパネルとコラムカバーとの間を安定して遮蔽することが可能となる。

しかし、インストルメントパネルに遮蔽部材を取り付け固定するパネル側固定部と、コラムカバーに遮蔽部材を取り付け固定するコラム側固定部とは、形状や大きさが一致しておらず、また、これらの固定部は、緩やかに湾曲する湾曲部や曲線的に折れ曲がる折曲部を有することが多い。

このため、例えばチルト機構やテレスコピック機構によって、コラムカバーの位置が、例えばインストルメントパネルから離れたとき、又はインストルメントパネルに近づいたときに、遮蔽部材の曲がり具合が不均一になることや、局部的に応力が集中すること等により、遮蔽部材に皺が部分的に発生し、見栄えが悪くなるという欠点があった。

このような欠点に対し、例えば特開2008−18857号公報(特許文献1)には、コラムカバーの移動による皺の発生を抑えることが可能な遮蔽部材(ブラインド部材)及びブラインド構造が開示されている。

概要

端処理等を行わなくても、裁断加工等により形成される遮蔽部材の裁断端縁を外部に露出させ難くして、外観品質を向上させることが可能なブラインド構造を提供する。本発明のブラインド構造は、インストルメントパネル(1)とコラムカバー(5)との間の移動許容空間を遮蔽するシート状の遮蔽部材(40)を備え、遮蔽部材(40)のコラムカバー(5)側に固定される後端部(41)が、後端中央部(41a)と、その後端中央部(41a)の左右両側に配される固定片部(41b)とを備え、引張張力が付与された状態で固定片部(41b)がコラム側固定部(30,30´)に固定され、少なくとも固定片部(41b)を含む遮蔽部材(40)の車幅方向の端辺部(43)が引張張力で内側に折り返されている。

目的

本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、端処理等の特殊な加工を行わなくても、裁断加工等によって形成される遮蔽部材の裁断端縁を外部に露出させ難くして、外観品質を向上させることが可能なブラインド構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両のインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルに対して移動可能なコラムカバーとの間の移動許容空間遮蔽するシート状の遮蔽部材を備えたブラインド構造であって、前記遮蔽部材の前端部が、前記インストルメントパネルにパネル側固定部を介して固定され、前記遮蔽部材の後端部が、前記コラムカバーにコラム側固定部を介して固定されるブラインド構造において、前記遮蔽部材の前記後端部は、後端中央部と、前記後端中央部の左右両側に配される固定片部とを備え、引張張力が付与された状態で前記固定片部が前記コラム側固定部に固定され、前記固定片部と連続する前記遮蔽部材の車幅方向の端辺部が前記引張張力で内側に折り返されてなる、ことを特徴とするブラインド構造。

請求項2

前記遮蔽部材は伸縮性を備えてなる請求項1記載のブラインド構造。

請求項3

前記パネル側固定部は、前記インストルメントパネルと別体に形成され、前記インストルメントパネルに取り付け固定されるパネル側取付プレートからなり、前記コラム側固定部は、前記コラムカバーと別体に形成され、前記コラムカバーに取り付け固定されるコラム側取付プレートからなり、前記パネル側取付プレート及びコラム側取付プレートは、互いに向き合う側となる内表面と、その反対側の外表面とをそれぞれ有し、前記遮蔽部材の前記後端中央部は、前記コラム側取付プレートの前記内表面を覆うとともに、前記コラム側取付プレートのプレート後端部で前記外表面に折り返されて固定され、左右の前記固定片部は、前記コラム側固定部の左右端縁で内側に折り返されて、前記コラム側固定部の前記外表面に固着される、及び/又は、前記コラム側固定部の前記左右端縁に配される係止爪係止されることにより固定されてなる、請求項1又は2記載のブラインド構造。

技術分野

0001

本発明は、車両におけるインストルメントパネルコラムカバーとの間の移動許容空間遮蔽する遮蔽部材を備えたブラインド構造に関する。

背景技術

0002

自動車において、ステアリングホイールの位置や角度は、操作性や安全性などの点からきわめて重要であるため、運転者体格姿勢等に応じて適宜設定できることが望ましい。このため、自動車には、ステアリングホイールの位置を上下に調整可能なチルト機構装備されていることが多く、更に、車によっては、ステアリングホイールの位置を前後に調整可能なテレスコピック機構が装備されていることもある。

0003

また自動車には、チルト機構やテレスコピック機構によるステアリングコラムの移動を可能にするために、インストルメントパネルと、ステアリングコラムのコラムカバーとの間に空間が設けられている。また、ステアリングコラム周り見栄えを良くするために、インストルメントパネルと、ステアリングコラムのコラムカバーとの間には、隙間を隠すためのブラインド構造が形成されている。このようなブラインド構造は、一般的に、可撓性のある合成樹脂製の板状部材や、布及び合皮等のシート部材などの1つの遮蔽部材が、インストルメントパネルからコラムカバーに亘って連続的に取り付けられることによって形成されている。

0004

更に、このようなブラインド構造の遮蔽部材は、一般的に曲げ易く形成されており、それによって、上述したチルト機構やテレスコピック機構によってコラムカバーの位置が変わっても、インストルメントパネルとコラムカバーとの間を安定して遮蔽することが可能となる。

0005

しかし、インストルメントパネルに遮蔽部材を取り付け固定するパネル側固定部と、コラムカバーに遮蔽部材を取り付け固定するコラム側固定部とは、形状や大きさが一致しておらず、また、これらの固定部は、緩やかに湾曲する湾曲部や曲線的に折れ曲がる折曲部を有することが多い。

0006

このため、例えばチルト機構やテレスコピック機構によって、コラムカバーの位置が、例えばインストルメントパネルから離れたとき、又はインストルメントパネルに近づいたときに、遮蔽部材の曲がり具合が不均一になることや、局部的に応力が集中すること等により、遮蔽部材に皺が部分的に発生し、見栄えが悪くなるという欠点があった。

0007

このような欠点に対し、例えば特開2008−18857号公報(特許文献1)には、コラムカバーの移動による皺の発生を抑えることが可能な遮蔽部材(ブラインド部材)及びブラインド構造が開示されている。

先行技術

0008

特開2008−18857号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、特許文献1のような従来のブラインド構造において、インストルメントパネルとコラムカバーとの間に配される遮蔽部材が、例えば大きなシート状の生地裁断して形成される場合、その裁断端縁が、糸が剥き出しとなった状態であるため、見栄えが悪くなる。

0010

特に、遮蔽部材におけるインストルメントパネルとコラムカバーとの間に延びる左右の側辺部分端辺部)は、インストルメントパネルにもコラムカバーにも固定されないため、左右の側辺部分における裁断部分が乗員から見え可視範囲露出してしまい、ブラインド構造が形成されている部分の外観品質外観性)を著しく低下させる。

0011

また、このような外観品質の問題を解消するために、遮蔽部材の左右の端辺を折り返して縫製するような端処理等の特殊な加工を行って、裁断部である生地端縁(裁断端縁)を外部から見えないようにすることも可能であるが、このような端処理等の特殊な加工が追加されると、製造工程の複雑化や煩雑化を招くとともに、製造コストの増大に繋がる。

0012

本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、端処理等の特殊な加工を行わなくても、裁断加工等によって形成される遮蔽部材の裁断端縁を外部に露出させ難くして、外観品質を向上させることが可能なブラインド構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

上記目的を達成するために、本発明により提供されるブラインド構造は、車両のインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルに対して移動可能なコラムカバーとの間の移動許容空間を遮蔽するシート状の遮蔽部材を備えたブラインド構造であって、前記遮蔽部材の前端部が、前記インストルメントパネルにパネル側固定部を介して固定され、前記遮蔽部材の後端部が、前記コラムカバーにコラム側固定部を介して固定されるブラインド構造において、前記遮蔽部材の前記後端部は、後端中央部と、前記後端中央部の左右両側に配される左右の固定片部とを備え、引張張力が付与された状態で前記固定片部が前記コラム側固定部に固定され、前記固定片部と連続する前記遮蔽部材の車幅方向の端辺部が前記引張張力で内側に折り返されてなることを最も主要な特徴とするものである。

0014

このような本発明に係るブラインド構造において、前記遮蔽部材は伸縮性を備えていることが好ましい。
また、前記パネル側固定部は、前記インストルメントパネルと別体に形成され、前記インストルメントパネルに取り付け固定されるパネル側取付プレートからなり、前記コラム側固定部は、前記コラムカバーと別体に形成され、前記コラムカバーに取り付け固定されるコラム側取付プレートからなり、前記パネル側取付プレート及びコラム側取付プレートは、互いに向き合う側となる内表面と、その反対側の外表面とをそれぞれ有し、前記遮蔽部材の前記後端中央部は、前記コラム側取付プレートの前記内表面を覆うとともに、前記コラム側取付プレートのプレート後端部で前記外表面に折り返されて固定され、左右の前記固定片部は、前記コラム側固定部の左右端縁で内側に折り返されて、前記コラム側固定部の前記外表面に固着される、及び/又は、前記コラム側固定部の前記左右端縁に配される係止爪係止されることにより固定されていることが好ましい。

発明の効果

0015

本発明に係るブラインド構造は、シート状の遮蔽部材と、その遮蔽部材の前端部をインストルメントパネル側に固定するパネル側固定部と、遮蔽部材の後端部をコラムカバー側に固定するコラム側固定部とを有する。また、遮蔽部材のパネル側固定部に固定される後端部は、後端中央部と、その後端中央部の左右両側に配される左右の固定片部とを備えており、後端中央部は、例えばコラム側固定部のパネル側固定部に対向する表面を覆って配される。

0016

また、遮蔽部材の後端部における固定片部は、引張張力が付与された状態で、コラム側固定部の左右端縁を巻き込むように内側に折り返されてコラム側固定部に固定されており、それにより、固定片部と連続して配される遮蔽部材の車幅方向の左右端辺部(側辺部分)が、引張張力の影響により内側に折り返されている。

0017

このような本発明のブラインド構造によれば、その遮蔽部材が裁断加工等を行うことによって形成されて、その裁断端縁が糸剥き出しの状態であっても、遮蔽部材の左右の端辺部(側辺部分)が、遮蔽部材の後端部で折り返される左右の固定片部の巻き込み形態に倣って、当該遮蔽部材の後端部から前端部に向けて内側に折り返されるように曲げられる。これにより、遮蔽部材の左右の端辺部における見栄えの悪い側縁(裁断端縁)を、外部から見え難いように遮蔽部材の裏側に隠すことが可能となる。ここで、遮蔽部材の内側(裏側)は、遮蔽部材における運転席等の外部に露出する側とは反対方向の側であり、遮蔽部材の正面側(乗員可視側)の裏側になる。

0018

すなわち、本発明のブラインド構造では、裁断加工等が行われた遮蔽部材に、従来のような端処理等の特殊な加工を行わなくても、遮蔽部材の後端部をコラム側固定部に上述のように固定することによって、遮蔽部材の裁断端縁を外部に露出させ難くして、見栄えを良くすることができる。従って、従来のような特殊な加工の追加による製造工程の複雑化や煩雑化を防止して、外観品質に優れるブラインド構造を、製造コストを増大させることなく容易に形成することができる。

0019

このような本発明のブラインド構造において、遮蔽部材が伸縮性を備えていることにより、当該遮蔽部材の後端部をコラム側固定部に固定することによって、遮蔽部材の左右の端辺部を、左右の固定片部の巻き込み形態に倣って内側に折り曲げ易くすることができるため、遮蔽部材の見栄えの悪い裁断端縁を、より安定して遮蔽部材の裏側に隠すことができる。

0020

本発明のブラインド構造において、パネル側固定部は、インストルメントパネルと別体に形成され、インストルメントパネルに取り付け固定されるパネル側取付プレートにより構成されており、コラム側固定部は、前記コラムカバーと別体に形成され、前記コラムカバーに取り付け固定されるコラム側取付プレートにより構成されている。この場合、ブラインド構造のパネル側取付プレート及びコラム側取付プレートは、互いに向き合う側となる内表面と、その反対側の外表面とをそれぞれ有する。

0021

また、遮蔽部材の後端中央部は、コラム側取付プレートの内表面を覆うとともに、コラム側取付プレートのプレート後端縁で前記外表面に折り返されて固定されている。更に、遮蔽部材の後端部における左右の固定片部は、コラム側固定部の左右端縁で内側に折り返されるとともに、コラム側固定部の外表面に固着される、及び/又は、コラム側固定部の左右側縁に配される係止爪に係止されることにより固定されている。

0022

このような本発明のブラインド構造であれば、遮蔽部材をインストルメントパネルとコラムカバーとに簡単な作業で容易に固定することができるとともに、遮蔽部材の見栄えの悪い左右側縁を遮蔽部材の裏側に隠して見え難くすることができるため、ブラインド構造の外観品質を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0023

本発明の実施例1に係るブラインド構造がインストルメントパネルとコラムカバーとの間に設けられた状態を示す斜視図である。
(A)はインストルメントパネルのメーター部と、ブラインド部材と、コラムカバーとが分解した状態を示す分解斜視図であり、(B)は、ブラインド部材の一部を拡大して示す要部拡大斜視図である。
ブラインド部材を拡大して示す斜視図である。
ブラインド部材のパネル側取付プレートを示す斜視図である。
ブラインド部材のコラム側取付プレートを示す斜視図である。
図3に示したVI−VI線における断面(ブラインド部材の幅方向に直交する断面)を示す断面図である。
コラム側取付プレートに対する遮蔽部材の固定片部の取り付けを説明する説明図である。
第1及びコラム側取付プレートに取着された遮蔽部材を裏側から見た模式図である。
図8に示した仮想線に沿って遮蔽部材を切断した場合の断面を示す断面図である。
変形例に係るブラインド部材のパネル側取付プレートを示す斜視図である。
別の変形例に係るブラインド部材のコラム側取付プレートを示す斜視図である。
同ブラインド部材における遮蔽部材の固定片部がコラム側取付プレートに固定されている状態を示す要部断面図である。

0024

以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。

0025

例えば、以下で説明する実施例1では、シート状の遮蔽部材と、インストルメントパネルに取り付けられるとともに遮蔽部材の一端部を固定するパネル側固定部となるパネル側取付プレート(第1取付プレート)と、コラムカバーに取り付けられるとともに遮蔽部材の他端部を固定するコラム側固定部となるコラム側取付プレート(第2取付プレート)とによりブラインド部材が形成されており、そのブラインド部材がインストルメントパネルとコラムカバーとの間の移動許容空間を覆うように組み付けられることによって、本発明のブラインド構造が形成されている。

0026

しかし、本発明のブラインド構造は、上述のようなパネル側取付プレート及びコラム側取付プレートを用いずに、例えば遮蔽部材の一端部を固定するパネル側固定部がインストルメントパネルに一体的に設けられているとともに、遮蔽部材の他端部を固定するコラム側固定部がコラムカバーに一体的に設けられており、且つ、遮蔽部材の一端部がパネル側固定部を介してインストルメントパネルに固定されるとともに、遮蔽部材の他端部がコラム側固定部を介してコラムカバーに固定されることによって、ブラインド部材とは異なる形態で形成されていても良い。

0027

また、以下の説明において、前後方向とは、車長方向であり、自動車が前進する方向を前方とし、後退する方向を後方とする。左右方向とは、車幅方向であり、運転者が前方を向いたときの左側及び右側の方向を、それぞれ左方及び右方とする。上下方向とは、車高方向であり、自動車に対して地面側の方向を下方とし、その反対側の方向を上方とする。

0028

更に、ブラインド部材の遮蔽部材についての長さ方向とは、ブラインド部材のパネル側取付プレートからコラム側取付プレートに向かう遮蔽部材に沿った方向(又はコラム側取付プレートからパネル側取付プレートに向かう遮蔽部材に沿った方向)を言い、遮蔽部材についての幅方向とは、遮蔽部材の長さ方向に略直交する遮蔽部材に沿った左右の方向を言う。

0029

図1は、運転席の正面に配置されるコラムカバー、ブラインド部材、及びインストルメントパネルが一体的に組み立てられた状態を示す斜視図である。また、図2の(A)は、インストルメントパネルのメーター部と、ブラインド部材と、コラムカバーとが分解した状態を示す分解斜視図であり、(B)は、ブラインド部材の一部を拡大して示す要部拡大斜視図である。更に、図3は、ブラインド部材のみを拡大して示す斜視図である。なお、これらの図において、ブラインド部材の遮蔽部材については、薄く色を付して表している。

0030

本実施例1のインストルメントパネル1は、合成樹脂製のパネル本体2と、運転席の前方に配される合成樹脂製のメーター部3とが別々に成形されており、メーター部3はパネル本体2にピン等で固定される。なお、本発明では、パネル本体2とメーター部3とが一体的に成形されていても良い。

0031

このインストルメントパネル1における運転席の正面(前方)の領域のメーター部3の下方側には、図示を省略したステアリングコラムを挿通させるための開口部が形成されている。この場合、ステアリングコラムは、インストルメントパネル1の内部から車両上斜め後方へ向けて突出しており、このステアリングコラム内には、円軸状のステアリングシャフト(図示省略)が回転可能に支持されている。ステアリングシャフトの後端部には、図示しないステアリングホイールが固定されている。

0032

また、ステアリングコラムを覆うように、合成樹脂製のコラムカバー5が、インストルメントパネル1から離間した位置に配されている。コラムカバー5は、ステアリングシャフトの回転によっては回転しないようにステアリングコラムに固定されている。本実施例1のコラムカバー5は、車の大きさやデザイン等に合わせて丸みを帯びた筒状の形状を有する。

0033

更に、ステアリングコラムとコラムカバー5とは、インストルメントパネル1に対して相対移動可能に配されている。この場合、ステアリングコラムには、チルト機構(図示省略)と、テレスコピック機構(図示省略)とが備えられている。チルト機構を備えることにより、ステアリングコラム及びコラムカバー5を、ステアリングシャフトの前端部側を支点にして後端部側を上下方向に揺動させることができるようになっており、それにより、ステアリングホイールのステアリング角度を調整することができる。

0034

また、テレスコピック機構を備えることにより、ステアリングコラム及びコラムカバー5を、ステアリングシャフトの軸方向に沿って前後にスライド移動させることができるようになっており、それにより、ステアリングホイールの前後方向における位置を調整することができる。従って、上述のようなチルト機構及びテレスコピック機構により、ステアリングコラム及びコラムカバー5は所定の領域内で位置の変更が可能に配されており、例えば、コラムカバー5は、インストルメントパネル1に対して接近又は離間することが可能である。

0035

更に、コラムカバー5がその位置を変更するときにインストルメントパネル1と干渉しないようにするために、インストルメントパネル1とコラムカバー5とは互いに離間して配されている。また、インストルメントパネル1とコラムカバー5との間にコラムカバー5の移動を許容する移動許容空間(遊び空間)が設けられており、この移動許容空間を遮蔽してその内側の機構覆い隠すために、本実施例1のブラインド部材10が、インストルメントパネル1とコラムカバー5との間には取り付けられている。

0036

本実施例1のブラインド部材10は、図2図6に示すように、インストルメントパネル1(メーター部3)に取り付けられる合成樹脂製のパネル側取付プレート(第1取付プレート)20と、コラムカバー5に取り付けられ、パネル側取付プレート20とは形状及び大きさが異なる合成樹脂製のコラム側取付プレート(第2取付プレート)30と、パネル側取付プレート20及びコラム側取付プレート30間を連結するシート状の遮蔽部材40とを有する。

0037

パネル側取付プレート(第1取付プレート)20は、略逆U字状のパネル側プレート本体部21と、パネル側プレート本体部21と一体的に形成される左右の取付片部22とを有する。この場合、パネル側プレート本体部21は、遮蔽部材40の前端部42を固定するパネル側固定部として、コラム側取付プレート30側に向く内表面21aと、内表面21aとは反対側に配される外表面21bとを有する薄板状に形成されており、その外表面21bは、遮蔽部材40を同遮蔽部材40の前端部における幅方向の全体に亘って(又は幅方向の一部の所定の範囲で)溶着させる溶着部固着部)となる。

0038

パネル側プレート本体部21は、左右の取付片部22の位置から下方に延びる左右の脚部25と、左右の脚部25間に跨るように湾曲状に配される架橋部26とを備えており、このパネル側プレート本体部21は左右対称的な形状を有する。また、パネル側プレート本体部21の架橋部26には、4つの溶着ピン23が外表面21bに立設されているとともに、3つの十字状のピン孔24が穿設されている。

0039

この場合、溶着ピン23は、パネル側取付プレート20に遮蔽部材40を後述するように溶着するときに、遮蔽部材40に設けた位置決め孔(図示省略)に挿入されることにより、パネル側取付プレート20に対して遮蔽部材40が相対的に位置決めされる。また、パネル側プレート本体部21の外表面21bに遮蔽部材40が溶着されるときに、遮蔽部材40の位置決め孔に挿入された溶着ピン23が、加熱されて押し潰されることにより遮蔽部材40と溶着し、それによって、遮蔽部材40がより強固にパネル側取付プレート20に固着される。

0040

パネル側プレート本体部21のピン孔24は、メーター部3に垂設される断面十字状保持ピン(図示省略)を挿入可能に形成されている。この場合、メーター部3の複数の保持ピンをパネル側取付プレート20の対応するピン孔24に挿入することにより、パネル側取付プレート20がメーター部3に取り付けられ(仮固定され)、その後、各保持ピンナット(図示省略)を下から挿入して留めることによって、パネル側取付プレート20がメーター部3にしっかりと固定される。

0041

また、パネル側プレート本体部21は、車両前方側に配される前端縁部21cと、車両後方側に配される後端縁部21dとを有しており(図6を参照)、パネル側プレート本体部21の架橋部26における前端縁(前端縁部21cの先端縁)と後端縁(後端縁部21dの先端縁)とは、車幅方向に沿うように比較的まっすぐに、且つ相互に略平行に配されている。

0042

この場合、パネル側プレート本体部21の前端縁部21cは、遮蔽部材40を接触させるとともに非固着状態で折り返す折返し端縁部として形成されており、遮蔽部材40は、パネル側プレート本体部21の前端縁部21cに摺接しながら伸縮することが可能である。

0043

パネル側取付プレート20における左右の取付片部22は、パネル側プレート本体部21の外表面21bから車幅方向に延出する薄板状の取付片本体部22aと、取付片本体部22aの裏面側に取付片本体部22aと一体的に配される補強片部22bとをそれぞれ有する。また、左右の取付片本体部22aの略中央部には、パネル側プレート本体部21に設けたピン孔24と同様の十字状のピン孔22cが1つずつ穿設されている。

0044

コラム側取付プレート(第2取付プレート)30は、図5に示すように、コラム側プレート本体部31と、コラム側プレート本体部31から垂設される嵌着爪部32と、コラム側プレート本体部31から垂設される2つの嵌着突起部33とを有しており、これらの嵌着爪部32及び嵌着突起部33を介してコラム側取付プレート30がコラムカバー5の外面側に取り付けられる。

0045

コラム側プレート本体部31は、遮蔽部材40の後端部41を固定するパネル側固定部として、パネル側取付プレート20側に向く内表面31aと、内表面31aとは反対側に配される外表面31bとを有する薄板状に形成されている。また、コラム側プレート本体部31は、車両前方側に配される前端縁部31cと、車両後方側に配される後端縁部31dとを有する(図6を参照)。この場合、コラム側プレート本体部31における外表面31bと内表面31aとは、遮蔽部材40の後端部41の少なくとも一部を溶着又は接着により固着させる固着部となる。

0046

すなわち、コラム側プレート本体部31の内表面31aには、遮蔽部材40の後端部41における少なくとも幅方向の中央部分(後端中央部41a)が溶着又は接着されるとともに、コラム側プレート本体部31の後端縁部31dで固着状態又は非固着状態で折り返され、更に、遮蔽部材40の後端中央部41aは、コラム側プレート本体部31の外表面31bに溶着又は接着される。

0047

また、遮蔽部材40の後端中央部41aを間に挟んで左右に配される固定片部41bは、コラム側プレート本体部31の左右端縁(幅方向における外側の先端)を巻き込むようにコラム側プレート本体部31の内表面31aから外表面31bに折り返されて、コラム側プレート本体部31の外表面31b側に溶着又は接着により固定される。

0048

本実施例1のコラム側プレート本体部31は、車幅方向の中央部が上方に盛り上がるような略U字状の湾曲形状を有する。この場合、コラム側プレート本体部31の湾曲形状と、上述したパネル側取付プレート20のパネル側プレート本体部21の湾曲形状とは互いに曲がり具合が異なる。また、このコラム側プレート本体部31の前端縁(前端縁部31cの先端縁)と後端縁(後端縁部31dの先端縁)とは、車幅方向に沿うように比較的まっすぐに、且つ、相互に略平行に配されており、コラム側プレート本体部31における車両前後方向に沿った長さ寸法は、コラム側プレート本体部31の左側縁から右側縁までの範囲で、略一定の大きさに設定されている。

0049

また、コラム側プレート本体部31における左右側縁部の内表面31aには、左右側縁部の先端(端縁)に向けてコラム側プレート本体の厚さ寸法を漸減させるように案内傾斜面31eが設けられている。この場合、コラム側プレート本体の内表面31aに対する案内傾斜面31eの傾斜角度αは、0°よりも大きく45°以下に設定されている。

0050

このような案内傾斜面31eが設けられていることにより、遮蔽部材40を、後述するように、幅方向の引っ張り張力を加えながらコラム側プレート本体部31の左右端縁を巻き込むように内表面31aから外表面31bに折り返して固着したときに、そのコラム側プレート本体部31の左右端縁を巻き込んだ固定片部41bの折り曲げ形状に倣って、遮蔽部材40における幅方向の外側に配される、固定片部41bを含んだ左右の端辺部(側辺部分)43を、自然に裏面側へ折り返されるように効果的に折り曲げることができる(図8及び図9を参照)。

0051

本実施例1における遮蔽部材40は、ポリウレタン繊維を用いて織成された伸縮性を有する織物の生地により形成されている。なお、本発明において、遮蔽部材40の構成材料組織などは特に限定されるものではなく、遮蔽部材40として、例えばポリウレタン以外の合成繊維を織成又は編成して得られる織編物、不織布、又は合成皮革などを用いることが可能である。

0052

また、本実施例1の遮蔽部材40が伸縮性を備えていれば、後述するように、遮蔽部材40をコラム側取付プレート30に取り付けたときに当該遮蔽部材40の左右端辺部43が自然に裏側へ折り返され易くなる。このため、遮蔽部材40には伸縮性を備える生地を用いることが好ましいが、本発明の遮蔽部材40は伸縮性の小さいもの又は伸縮しないもので形成されていても良い。

0053

また、本実施例1の遮蔽部材40は、略台形状又は扇型において中心側の領域が排除されたような形状を有しており、この遮蔽部材40は、大きな一枚の生地に裁断加工や打ち抜き加工を行って所定の形状に切断することにより形成されている。このため、遮蔽部材40の外周端縁は、裁断加工又は抜き加工の切断によって糸が剥き出しの状態の裁断端縁(切断端縁)となっている。

0054

この遮蔽部材40の前端部42(パネル側取付プレート20側の端縁部)には、パネル側取付プレート20に設けた溶着ピン23を挿通させる4つの挿通孔部(図示省略)と、パネル側取付プレート20に穿設した十字状のピン孔24に対応する3つのピン孔部(図示省略)とが対応して形成されている。また、遮蔽部材40の後端部41(コラム側取付プレート30側の端縁部)には、コラム側取付プレート30の嵌着爪部32及び嵌着突起部33を挿通させる挿通孔部(図示省略)が対応して形成されている。

0055

このような本実施例1の遮蔽部材40は、図6にブラインド部材10の断面図を示すように、互いに離間して配されるパネル側取付プレート20とコラム側取付プレート30とに跨る形で、ブラインド部材10の全体の断面が略Z字状を呈するように、遮蔽部材40の前端部42がパネル側取付プレート20に固定されるとともに、遮蔽部材40の後端部41がコラム側取付プレート30に固定される。

0056

この場合、遮蔽部材40におけるパネル側プレート本体部21の前端縁部21cから、コラム側プレート本体部31の前端縁部31cまでの長さは、ブラインド部材がインストルメントパネル1及びコラムカバー5に取り付けられた状態で、コラムカバー5がインストルメントパネル1に最も近付いた位置において遮蔽部材40が少し余裕遊び)を持って配されるような長さに設定されている。

0057

また本実施例1において、遮蔽部材40の前端部42は、当該前端部42がパネル側取付プレート20におけるパネル側プレート本体部21の外表面21bに溶着により固定されているとともに、パネル側プレート本体部21の前端縁部21cにて非固着状態で折り返されている。更に、遮蔽部材40は、パネル側プレート本体部21の前端縁部21cで折り返されてから、コラム側取付プレート30に向けて延びている。

0058

また、遮蔽部材40における後端部41の後端中央部41aは、コラム側プレート本体部31の内表面31aに溶着又は接着により固着されているとともに、コラム側取付プレート30の後端縁部31dでコラム側プレート本体部31の外表面31b側に折り返されて、その外表面31bに溶着又は接着により固着されている。この場合、コラム側プレート本体部31の後端縁部31dでは、遮蔽部材40が固着されていても良いし、固着されていなくても良い。

0059

更に、遮蔽部材40の後端部41において、後端中央部41aから幅方向の左右両外側に延びるそれぞれの固定片部41bは、図7に示すように、遮蔽部材40の幅方向の外側に引っ張ることにより引張張力を付与しながら、コラム側プレート本体部31の案内傾斜面31eが設けられた左右側縁部の内表面31aに接触させ、更に、コラム側プレート本体部31の左右側縁部の先端縁を内側に巻き込むようにして、コラム側プレート本体部31の内表面31aから外表面31bに折り返し、その後、コラム側プレート本体部31の外表面31bに溶着又は接着することによって、コラム側プレート本体部31に固定される。

0060

なおこの場合、コラム側プレート本体部31における左右側縁部の外表面31bに、遮蔽部材40の後端中央部41aが折り返されて既に溶着又は接着されているときは、遮蔽部材40の左右の固定片部41bは、遮蔽部材40の後端中央部41aの上に溶着又は接着される。

0061

このように、遮蔽部材40の後端部41における左右の固定片部41bが、コラム側プレート本体部31の左右側縁部の先端縁を巻き込んでコラム側プレート本体部31の外表面31b側に固着されることにより、例えば図8及び図9に示したように、遮蔽部材40におけるコラム側取付プレート30からパネル側取付プレート20にかけて固定片部41bから連続して配される左右端辺部43が、遮蔽部材40の後端部41から前端部42にかけて、遮蔽部材40の左右固定片部41bの折り曲げられた(折り返された)形態に従うように、遮蔽部材40の外部から見えない内側(内面側)へ湾曲状に折り曲げられる。

0062

ここで、遮蔽部材40の内側(内面側)とは、遮蔽部材40の運転席に向く側とは反対側の方向であり、言い換えると、外側に露呈して運転席や助手席着座した乗員から視認できる乗員可視面側に対して裏面側となる方向を言う。

0063

そして、遮蔽部材40の車幅方向における左右の端辺部43の内側に折り返される結果、遮蔽部材40における端辺部43の側縁、すなわち、繊維が剥き出し状態となっている左右の裁断された側縁が、遮蔽部材40の表側から見え難いように遮蔽部材40の裏側に隠れた状態で保持される。この場合、遮蔽部材40における左右の端辺部43では、遮蔽部材40に加えられるテンションの大きさ等によって後端部41に形成された固定片部41bの折り曲げ形態が、遮蔽部材40の後端部41から前端部42に向けて徐々に開くようになる(弱くなる)こともある。このとき、固定片部41bの左右端辺部43は、遮蔽部材40におけるコラム側取付プレート30からパネル側取付プレート20までの長さの半分以上の範囲で内側に折り曲げられていることが好ましい。

0064

なお、本実施例1では、パネル側取付プレート20及びコラム側取付プレート30に対して遮蔽部材40は溶着又は接着により固着されているが、本発明において、パネル側取付プレート20及びコラム側取付プレート30に対する遮蔽部材40の固着手段は特に限定されるものではなく、その他の固着手段を用いることも可能である。

0065

そして、上述のように遮蔽部材40がパネル側取付プレート20とコラム側取付プレート30とに固着された本実施例1のブラインド部材10は、図2に示したように、遮蔽部材40の前端部42が固着されているパネル側取付プレート20を、インストルメントパネル1のメーター部3に下方側から近づけ、更に、パネル側取付プレート20に設けた各ピン孔24に、メーター部3の対応する保持ピンをそれぞれ挿入し、その後、各保持ピンにナットを下から挿入して留めることによって、メーター部3に固定される。

0066

この場合、メーター部3に固定されたパネル側取付プレート20と、遮蔽部材40のパネル側取付プレート20に直接固着された部分とは、メーター部3の裏側に隠されて、運転席側から見えなくなる。このため、裁断により見栄えが悪くなっている遮蔽部材40の前端縁も、メーター部3の裏側に隠れて見えなくなる。

0067

また、インストルメントパネル1のメーター部3から離間して配されるコラムカバー5に対しては、ブラインド部材10のコラム側取付プレート30を上方側から近づけて、コラム側取付プレート30の嵌着爪部32及び嵌着突起部33を、コラムカバー5に対応して設けた被嵌着部(図示省略)にそれぞれ挿し込んで嵌着させることによって、ブラインド部材10がコラムカバー5に固定される。この場合、裁断により見栄えが悪くなっている遮蔽部材40の後端縁は、パネル側取付プレート20の外表面21b側に配されて隠れるため、外部から見えることはない。

0068

上述のようにブラインド部材10がインストルメントパネル1とコラムカバー5とに固定されて、図1及び図2に示すように、インストルメントパネル1のメーター部3とコラムカバー5との間の移動許容空間を遮蔽部材40が覆い隠すことにより、本実施例1のブラインド構造が形成される。

0069

このような本実施例1のブラインド部材10を用いて形成されるブラインド構造では、遮蔽部材40の外周端縁が、糸が剥き出しの見栄えの悪い裁断端縁のままの状態であっても、遮蔽部材40の前端縁と後端縁は、上述のようにパネル側取付プレート20及びコラム側取付プレート30をインストルメントパネル1及びコラムカバー5にそれぞれ取り付けることにより外部から見えなくなり、また、遮蔽部材40の左右側縁は、遮蔽部材40の左右端辺部43が裏側に湾曲状に折り曲げられて(図9を参照)、遮蔽部材40の表側から見えない(又は見え難い)ように保持される。

0070

このため、本実施例1のブラインド構造では、遮蔽部材40の外周端縁に対し、端処理等の特殊な加工が施されていなくても、遮蔽部材40の見栄えの悪い裁断された状態の外周端縁全周が、運転席や助手席側等の外側の位置から見えなくなる(又は見え難くなる)。従って、上述のような特殊な加工を行うことに起因するコストアップや、製造工程の複雑化及び煩雑化を招くことなく、ブラインド構造及びその周辺部の見栄えを良くして、運転席周りの外観品質を簡単に且つ安定して高めることができる。

0071

なお、上述した実施例1では、インストルメントパネル1と別体に成形されたパネル側取付プレート20が、インストルメントパネル1に取り付けられ、また、コラムカバー5と別体に成形されたコラム側取付プレート30がコラムカバー5に取り付けられる。しかし、本発明では、パネル側取付プレートがインストルメントパネルと一体的に形成されていても良いし、また、コラム側取付プレートがコラムカバーと一体的に形成されていても良い。

0072

また、実施例1のパネル側取付プレート20は、図4に示したように、パネル側プレート本体部21の前端縁と後端縁とが略平行となるように形成されている。しかし、本発明のブラインド構造を形成するパネル側取付プレートはこれに限定されるものではなく、例えば図10に変形例として示したようなパネル側取付プレート20´などを用いることもできる。

0073

この図10に示した変形例に係るパネル側取付プレート20´では、パネル側プレート本体部21´の後端縁が、前述の実施例1の場合と同様に、車幅方向に沿うように比較的まっすぐに形成されている。一方、パネル側プレート本体部21´の前端縁部21c´には、車幅方向の中央部に配され、前方へ向けて湾曲状に突出する第1突片部27aと、第1突片部27aの左右両側に配され、前方へ向けて湾曲状に第2及び第3突片部27b,27cとが設けられている。

0074

更に、中央の第1突片部27aと左側の第2突片部27bとの間には谷状の第1凹部28aが設けられており、中央の第1突片部27aと右側の第3突片部27cとの間には谷状の第2凹部28bが設けられている。

0075

この場合、パネル側プレート本体部21´の前端縁部21c´は、遮蔽部材40を非固着状態で折り返す折返し端縁部として形成されており、遮蔽部材40は、パネル側プレート本体部21´の前端縁部21c´に摺接しながら自由に伸び縮みすることが可能である。

0076

この変形例のように、パネル側プレート本体部21´の前端縁部21c´に第1突片部27a〜第3突片部27cと第1及び第2凹部28a,28bとが設けられていることにより、第1突片部27a〜第3突片部27cの位置では遮蔽部材40をそれぞれ引っ張って遮蔽部材40に与えるテンションを大きくし(強くし)、一方、第1及び第2凹部28a,28bの位置では、遮蔽部材40に与えるテンションを小さくする(弱める)ことができる。

0077

このように、遮蔽部材40の幅方向において、テンションを強く加える部分とテンションを弱める部分とが、例えばインストルメントパネル1のメーター部3の形状や大きさ、また、コラムカバー5の形状や大きさ等に対応させて適切に設定されていることにより、遮蔽部材40に加えられるテンションの大きさを部分的(局部的)に変化させることができる。

0078

これにより、例えば上述したチルト機構及びテレスコピック機構によってコラムカバー5の位置が変更される場合(特に、コラムカバー5がインストルメントパネル1のメーター部3から離れる方向に移動した場合)に、遮蔽部材40に皺が部分的に発生することを効果的に防止することができる。

0079

更に、パネル側プレート本体部21における左側の第2突片部27bと右側の第3突片部27cとによって、遮蔽部材40の左右端辺部43に加えられるテンションを局部的に大きくすることが可能となる。それにより、前述の実施例1で説明したように、遮蔽部材40の左右端辺部43が、遮蔽部材40の固定片部41bの巻き込みの形態に従うように裏側に湾曲状に折り曲げられる場合(図8及び図9を参照)、その大きなテンションが与えられる左右の端辺部43をより安定して折り曲げることができる。従って、遮蔽部材40の裁断された状態の左右の生地側縁(裁断端縁)を、より効果的に遮蔽部材40の裏側に隠すことが可能となる。

0080

更に、前述した実施例1では、遮蔽部材40の後端部41における左右の固定片部41bは、溶着又は接着によって、パネル側取付プレート20におけるパネル側プレート本体部21の裏面側に固定されている。しかし、本発明では、遮蔽部材40の後端部41における左右の固定片部41bを、コラム側取付プレート30に設けた係止爪部34に係止することにより、又は、コラム側取付プレート30に設けた係止爪部34に係止するとともにコラム側プレート本体部31の外表面31b側に溶着又は接着することにより、固定することも可能である。

0081

例えば、図11に、実施例1の別の変形例を示すように、この変形例に係るコラム側取付プレート30´は、コラム側プレート本体部31と、コラム側プレート本体部31から垂設される嵌着爪部32と、コラム側プレート本体部31から垂設される2つの嵌着突起部33と、コラム側プレート本体部31の左右側端縁から垂設される左右の係止爪部34とを有する。

0082

この場合、変形例に係るコラム側取付プレート30´におけるコラム側プレート本体部31、嵌着爪部32、及び嵌着突起部33は、前述の実施例1におけるコラム側プレート本体部31、嵌着爪部32、及び嵌着突起部33と実質的に同様に形成されている。

0083

この変形例に設けられている左右の係止爪部34は、コラム側取付プレート30´をコラムカバー5の外表面21b側に取り付ける際に、コラムカバー5に設けた図示しない被係着部に引っ掛かることにより、嵌着爪部32及び嵌着突起部33とともに、コラム側取付プレート30´をコラムカバー5に固定することができる。

0084

また、この変形例における左右の係止爪部34は、遮蔽部材40の後端部41における左右の固定片部41bを、パネル側取付プレート20に固定する際にも利用される。この場合、遮蔽部材40における左右の固定片部41bには、コラム側取付プレート30´の係止爪部34の位置に対応する位置に、係止爪部34を挿通させる挿通孔44が設けられている(図12を参照)。

0085

この変形例のコラム側取付プレート30´に、遮蔽部材40の後端部41を固定する場合には、遮蔽部材40の後端中央部41aが、前述の実施例1の場合と同様に、コラム側プレート本体部31の内表面31aと外表面31bとに、溶着又は接着により固着される。

0086

また、遮蔽部材40の後端部41における左右の固定片部41bは、図12に示すように、遮蔽部材40の幅方向の外側に引っ張ることにより引張張力を付与しながら、コラム側プレート本体部31の左右側縁部の先端縁を内側に巻き込むようにして、コラム側プレート本体部31の内表面31aから外表面31bに折り返される。また同時に、遮蔽部材40に設けた挿通孔44に、コラム側取付プレート30の係止爪部34を挿通させることによって、左右の固定片部41bをコラム側取付プレート30の係止爪部34に係止する。

0087

更にその後、遮蔽部材40における左右の固定片部41bは、コラム側プレート本体部31の外表面31b側に溶着又は接着により固定される。なおこの場合、左右の固定片部41bがコラム側取付プレート30の係止爪部34に係止されていれば、当該固定片部41bをコラム側プレート本体部31の外表面31b側に溶着又は接着によって固定しなくても良い。

実施例

0088

このように、遮蔽部材40における左右の固定片部41bが、コラム側プレート本体部31の左右側縁部の先端縁を巻き込んで、コラム側取付プレート30の係止爪部34に係止されることによっても、前述の実施例1の場合と同様に、遮蔽部材40における左右端辺部43が、固定片部41bの巻き込みの形態に従うように遮蔽部材40の裏側に湾曲状に折り曲げられる。それによって、遮蔽部材40における見栄えの悪い左右の裁断された側縁(裁断端縁)は、遮蔽部材40の表側から見え難いように遮蔽部材40の裏側に隠れるため、ブラインド構造及びその周辺部の見栄えを良くして、運転席周りの外観品質を安定して高めことができる。

0089

1インストルメントパネル
2パネル本体
3メーター部
5コラムカバー
10ブラインド部材
20,20´ パネル側取付プレート(第1取付プレート)
21,21´ パネル側プレート本体部
21a 内表面
21b外表面
21c,21c´前端縁部
21d後端縁部
22取付片部
22a 取付片本体部
22b補強片部
22cピン孔
23溶着ピン
24 ピン孔
25 脚部
26架橋部
27a 第1突片部
27b 第2突片部
27c 第3突片部
28a 第1凹部
28b 第2凹部
30,30´コラム側取付プレート(第2取付プレート)
31 コラム側プレート本体部
31a 内表面
31b 外表面
31c 前端縁部
31d 後端縁部
31e案内傾斜面
32 嵌着爪部
33 嵌着突起部
34係止爪部
40遮蔽部材
41後端部
41a 後端中央部
41b固定片部
42前端部
43端辺部(側辺部分)
44挿通孔
α 傾斜角度

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