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技術 乗務員運用支援システム

出願人 東日本旅客鉄道株式会社
発明者 弓倉和也村上秀人篠山健一
出願日 2015年6月30日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-130640
公開日 2017年1月19日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-013584
状態 拒絶査定
技術分野 鉄道交通の監視、制御、保安 特定用途計算機
主要キーワード 提案内容 列車番号情報 提案要求 乗務員情報 承諾情報 列車無線 GPSチップ 車両故障
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

現実の状況との乖離を抑えて乗務員の位置の把握を容易にし、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達や確認を容易に実行できる乗務員運用支援システムを提供する。

解決手段

列車の乗務員の現在位置を確認して当該乗務員に対する指令の伝達や確認を実行する乗務員運用支援システム100において、乗務員が携帯緯度経度検出部26により現在の緯度経度情報を検出して通信部25により送信する携帯端末1と、タッチパネル式入力表示部(12,13)を備え、記憶部14に予め取り込んだダイヤ情報表示を入力表示部に表示させ、携帯端末1から取得した緯度経度情報に基づく乗務員情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、入力表示部において手書き入力された列車の走行実績情報及び走行予測情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させる制御部11を有する情報装置1とを備える。

概要

背景

従来、事故車両故障、或いは、運行計画変更等に起因して生じる輸送障害発生時において、列車乗務員は所定の乗務行路とは異なる列車を担当する場合がある。特に、東京近郊区間等の線区では、リアルタイムで担当列車が変わることが多い。このような乗務員を管理・操配する職員(以下、当直担当と呼ぶ。)は、どの乗務員がどの列車に変更になったかを把握して、乗務員の適切な運用を行う必要があった。

当直担当の実際の作業としては、輸送障害発生時に、運行情報管理システム等から列車の走行位置や遅延時間を把握し、紙面上のダイヤに運行計画変更後の列車スジ走行実績情報走行予測情報等)を書き込む作業を行う。一方、乗務員が携帯する端末(例えば、タブレット端末)に搭載されているGPS(Global Positioning System)機能に基づき乗務員の現在位置を把握する。そして、列車の走行位置と、乗務員の現在位置を照合することにより、当該乗務員がどの列車に乗務しているかを把握して、担当列車変更指示代替乗務員の手配、継続乗務指示等を行うため、非常に煩雑な作業となっている。

このため、携帯端末から送信される乗務員の位置の履歴と、列車の運行計画及び運行実績から推定される乗車候補列車走行パターンから、乗務員の状態を推定して、どの乗務員がどの列車に乗車しているか又は下車しているかといった乗務員の状態を推定する乗務員状態推定装置や及び乗務員運用支援システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。

そして、このような乗務員状態推定装置等を用いることにより、従来の運用における列車無線電話又はファクシミリ等によって乗務員に直接連絡して乗務員状態を把握していた手間を省略し、連絡のための時間を不要としている。

概要

現実の状況との乖離を抑えて乗務員の位置の把握を容易にし、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達や確認を容易に実行できる乗務員運用支援システムを提供する。列車の乗務員の現在位置を確認して当該乗務員に対する指令の伝達や確認を実行する乗務員運用支援システム100において、乗務員が携帯し緯度経度検出部26により現在の緯度経度情報を検出して通信部25により送信する携帯端末1と、タッチパネル式入力表示部(12,13)を備え、記憶部14に予め取り込んだダイヤ情報表示を入力表示部に表示させ、携帯端末1から取得した緯度経度情報に基づく乗務員情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、入力表示部において手書き入力された列車の走行実績情報及び走行予測情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させる制御部11を有する情報装置1とを備える。

目的

本発明の課題は、現実の状況との乖離を抑えて乗務員の位置の把握を容易にし、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達や確認を容易に実行できる乗務員運用支援システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

列車乗務員の現在位置を確認して当該乗務員に対する指令の伝達や確認を実行する乗務員運用支援システムにおいて、乗務員が携帯緯度経度検出部により現在の緯度経度情報を検出して通信部により送信する携帯端末と、タッチパネル式入力表示部を備え、記憶部に予め取り込んだダイヤ情報表示を入力表示部に表示させ、前記携帯端末から取得した前記緯度経度情報に基づく乗務員情報を前記ダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、入力表示部において手書き入力された列車の走行実績情報及び走行予測情報を前記ダイヤ情報表示の上に重ねて表示させる制御部を有する情報装置と、を備えたことを特徴とする乗務員運用支援システム。

請求項2

前記情報装置の制御部は、前記入力表示部の操作により前記乗務員情報がドラッグされ、他の走行予測情報にドロップされた場合、前記他の走行予測情報に対応する列車を担当列車に変更する指令を前記携帯端末に伝達することを特徴とする請求項1に記載の乗務員運用支援システム。

請求項3

前記制御部は、前記携帯端末へ伝達した指令に対する応答情報を受信した場合、前記表示部の前記走行予測情報に乗務員が指令を確認した旨の表示をさせることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗務員運用支援システム。

請求項4

前記指令を確認した旨の表示は、前記走行予測情報を点滅、或いは、前記走行予測情報の表示色の変更により行われることを特徴とする請求項3に記載の乗務員運用支援システム。

請求項5

前記制御部は、受信した前記応答情報が承諾情報を含む場合、前記走行予測情報に指令を承諾した乗務員の識別子を表示させることを特徴とする請求項3又は4に記載の乗務員運用支援システム。

請求項6

前記制御部は、受信した前記応答情報が承諾情報を含む場合、少なくとも当該指令に対応する乗務行路表を前記携帯端末に送信して表示させることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の乗務員運用支援システム。

技術分野

0001

本発明は、列車乗務員車掌運転士運転保安係員等)の位置の把握を容易にし、担当列車変更指示等の伝達や確認を容易に実行できる乗務員運用支援システムに関する。

背景技術

0002

従来、事故車両故障、或いは、運行計画変更等に起因して生じる輸送障害発生時において、列車の乗務員は所定の乗務行路とは異なる列車を担当する場合がある。特に、東京近郊区間等の線区では、リアルタイムで担当列車が変わることが多い。このような乗務員を管理・操配する職員(以下、当直担当と呼ぶ。)は、どの乗務員がどの列車に変更になったかを把握して、乗務員の適切な運用を行う必要があった。

0003

当直担当の実際の作業としては、輸送障害発生時に、運行情報管理システム等から列車の走行位置や遅延時間を把握し、紙面上のダイヤに運行計画変更後の列車スジ走行実績情報走行予測情報等)を書き込む作業を行う。一方、乗務員が携帯する端末(例えば、タブレット端末)に搭載されているGPS(Global Positioning System)機能に基づき乗務員の現在位置を把握する。そして、列車の走行位置と、乗務員の現在位置を照合することにより、当該乗務員がどの列車に乗務しているかを把握して、担当列車変更指示、代替乗務員の手配、継続乗務指示等を行うため、非常に煩雑な作業となっている。

0004

このため、携帯端末から送信される乗務員の位置の履歴と、列車の運行計画及び運行実績から推定される乗車候補列車走行パターンから、乗務員の状態を推定して、どの乗務員がどの列車に乗車しているか又は下車しているかといった乗務員の状態を推定する乗務員状態推定装置や及び乗務員運用支援システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。

0005

そして、このような乗務員状態推定装置等を用いることにより、従来の運用における列車無線電話又はファクシミリ等によって乗務員に直接連絡して乗務員状態を把握していた手間を省略し、連絡のための時間を不要としている。

先行技術

0006

特開2010−264869号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1の乗務員状態推定装置や及び乗務員運用支援システムでは、携帯端末から送信される乗務員の位置の履歴と、列車の運行計画及び運行実績から推定される乗車候補列車の走行パターンから、乗務員の状態を推定しているものの、GPSの精度の問題や、所定の論理による推定であるため、刻々と変化する輸送障害発生等の事象には柔軟に対応できず、現実の状況との乖離がどうしても生じてしまうといった問題点があった。特に、走行予測情報に関しては、乖離が生じやすい。

0008

また、特許文献1の乗務員状態推定装置や及び乗務員運用支援システムによれば、乗務員と直接連絡することなく乗務員状態を把握することができるものの、当直担当からの指令の伝達や確認については考慮されておらず、このため、担当列車変更指示等の当直担当からの指令を伝達する場合、或いは、当該指令を受けた乗務員側からの応答を確認する場合には、列車無線、電話又はファクシミリ等によって乗務員に直接連絡して伝達や確認をしなければならず煩雑であるといった問題点があった。

0009

本発明の課題は、現実の状況との乖離を抑えて乗務員の位置の把握を容易にし、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達や確認を容易に実行できる乗務員運用支援システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を達成するため、この発明は、
列車の乗務員の現在位置を確認して当該乗務員に対する指令の伝達や確認を実行する乗務員運用支援システムにおいて、
乗務員が携帯し緯度経度検出部により現在の緯度経度情報を検出して通信部により送信する携帯端末と、
タッチパネル式入力表示部を備え、記憶部に予め取り込んだダイヤ情報表示を入力表示部に表示させ、前記携帯端末から取得した前記緯度経度情報に基づく乗務員情報を前記ダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、入力表示部において手書き入力された列車の走行実績情報及び走行予測情報を前記ダイヤ情報表示の上に重ねて表示させる制御部を有する情報装置と、
を備えるようにしたものである。

0011

情報装置の表示画面に表示されたダイヤ情報上に、実際の列車の走行実績情報や走行予測情報を手書きで書き込むことにより、刻々と変化する輸送障害発生等の事象に柔軟に対応できて、現実の状況との乖離を抑えることができ、乗務員の位置の把握が容易になる。

0012

また、望ましくは、前記情報装置の制御部は、前記入力表示部の操作により前記乗務員情報がドラッグされ、他の走行予測情報にドロップされた場合、前記他の走行予測情報に対応する列車を担当列車に変更する指令を前記携帯端末に伝達するようにしたものである。
乗務員情報をドラッグして他の走行予測情報にドロップした場合に、走行予測情報に対応する列車を担当列車に変更する指令を携帯端末に伝達することにより、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達を容易に実行できる。

0013

また、望ましくは、前記制御部は、前記携帯端末へ伝達した指令に対する応答情報を受信した場合、前記表示部の前記走行予測情報に乗務員が指令を確認した旨の表示をさせるようにしたものである。
情報装置に表示画面における走行実績情報に乗務員が指令を確認した旨の表示がされるので、情報装置を操作する当直担当は、指令を乗務員が確認したか否かを容易に把握できる。

0014

また、望ましくは、前記指令を確認した旨の表示は、前記走行予測情報を点滅、或いは、前記走行予測情報の表示色の変更により行われるようにしたものである。
乗務員が指令を確認した場合、走行実績情報が点滅、或いは、走行実績情報の表示色が変わるので、指令を乗務員が確認したか否かを視覚的に把握できる。

0015

また、望ましくは、前記制御部は、受信した前記応答情報が承諾情報を含む場合、前記走行予測情報に指令を承諾した乗務員の識別子を表示させるようにしたものである。
乗務員が指令を承諾した場合、走行実績情報に指令を承諾した乗務員の識別子が表示されるので、どの乗務員が指令を承諾したかを容易に把握できる。

0016

また、望ましくは、前記制御部は、受信した前記応答情報が承諾情報を含む場合、少なくとも当該指令に対応する乗務行路表を前記携帯端末に送信して表示させるようにしたものである。
乗務員が指令を承諾した場合、情報装置は、当該指令に対応する乗務行路表を前記携帯端末に送信して表示させるので、乗務員は承諾操作をするだけで、新しい乗務行路表を自動的に取得することができる。

発明の効果

0017

本発明によれば、当直担当は、実際の列車の走行実績情報や走行予測情報を手書きで書き込むことにより、刻々と変化する輸送障害発生等の事象に柔軟に対応できて、現実の状況との乖離を抑えることができ、乗務員の位置の把握が容易になる。

図面の簡単な説明

0018

本実施の形態に係る乗務員運用支援システムの構成の一例を示す概略構成図である。
情報装置の動作の一例を示すフローチャートである。
情報装置の表示画面の一例を示す説明図である。
情報装置における手書き入力時の表示画面の一例を示す説明図である。
情報装置における担当列車変更指示の操作の一例を示す説明図である。
携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
携帯端末の表示画面の一例を示す説明図である。
携帯端末の表示画面の他の一例を示す説明図である。

実施例

0019

(実施形態)
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である乗務員運用支援システムを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。

0020

[1−1.システム構成の説明]
本発明の実施形態の乗務員運用支援システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、乗務員運用支援システム100(以下、単にシステム100と呼ぶ。)の機能をブロック図として表した概略構成図である。

0021

図1に示すように、システム100は、予め取り込んだダイヤ情報を表示させ、携帯端末2から取得した緯度経度情報に基づく乗務員情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、操作入力部により列車の走行実績情報及び走行予測情報を手書きで前記ダイヤ情報表示の上に重ね書きさせる情報装置1と、列車の乗務員(車掌や運転士等)が携帯し、現在の緯度経度情報を検出して情報装置1に送信する携帯端末2を有する構成である。なお、携帯端末2は、列車の乗務員だけでなく、運転保安係員等が携帯するものであってもよい。

0022

システム100において、情報装置1及び携帯端末2は通信ネットワークNにより互いに通信可能に接続される。具体的には、通信ネットワークNは、インターネット電気通信事業者等の電話回線網携帯電話通信網等であり、情報装置1及び携帯端末2は無線通信により当該通信ネットワークNに通信可能に接続される。

0023

情報装置1は、予めダイヤ情報が記憶されており、携帯端末2から通信ネットワークNを介して通信により取得した緯度経度情報に基づく乗務員情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させる。また、列車の走行実績情報及び走行予測情報を手書きで当該ダイヤ情報表示の上に重ね書きを可能とする装置である。このような情報装置1は、PC(Personal Computer)、WS(Work Station)、タブレット端末等の情報機器であってよい。

0024

携帯端末2は、タブレット端末やノート型PC等の列車の乗務員が携帯可能な大きさや形状を有し、緯度経度情報を検出して情報装置1に送信する装置である。このような携帯端末2は、具体的には、無線LAN(Local Area Network)等を用いて通信ネットワークNに接続して情報装置1との間で相互に通信を行う。

0025

[1−2.情報装置1の構成の説明]
次に、情報装置1の詳細について説明する。
情報装置1は、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15を有する。また、情報装置1において、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14及び通信部15は内部バス等により互いに接続される。

0026

制御部11は、情報装置1の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有しており、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。

0027

操作入力部12は、ユーザからの操作入力を受け付け、当該操作に応じた操作信号を制御部11へ出力する。例えば、操作入力部12は、文字入力キー数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを備えたキーボードマウスタッチペン等のポインティングデバイスなどであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように操作入力部12は、表示部13と一体的に形成されたタッチパネルなどの入力表示部であってもよい。

0028

表示部13は、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部13は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように表示部13は、操作入力部12と一体的に形成されたタッチパネルなどの入力表示部であってもよい。

0029

記憶部14は、ダイヤ情報、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどであってよい。

0030

通信部15は、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。具体的には、通信部15は、通信用ICと通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。

0031

[1−3.携帯端末2の構成の説明]
次に、携帯端末2の詳細について説明する。
携帯端末2は、制御部21、操作入力部22、表示部23、記憶部24、通信部25、緯度経度検出部26を有する。また、携帯端末2において、制御部21、操作入力部22、表示部23、記憶部24、通信部25及び緯度経度検出部26は内部バス等により互いに接続される。

0032

制御部21は、携帯端末2の動作を中央制御する。具体的には、制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを有しており、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。

0033

操作入力部22は、ユーザからの操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部21へ出力する。例えば、スマートフォンやタブレット端末等のように操作入力部22は、表示部23と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。

0034

表示部23は、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部23は、LCD、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように表示部23は、操作入力部22と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。

0035

記憶部24は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部24は、半導体メモリなどであってよい。

0036

通信部25は、アンテナ通信回路を有し、制御部21による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部25は、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う無線通信IC(IntegratedCircuit)などであってよい。

0037

緯度経度検出部26は、携帯端末2の現在位置の緯度及び経度を検出して制御部21に出力する。例えば、緯度経度検出部26は、GPS機能を実現するGPSチップなどであってよい。

0038

[2.動作の説明]
本発明の実施形態におけるシステム100の具体的な動作の説明を図2図4を用いて詳細に行う。以下、説明の便宜上、情報装置1及び携帯端末2の制御部が主体となる処理は、「情報装置1」、「携帯端末2」をその処理の主体として説明する。

0039

[2−1.情報装置1の動作の説明]
ここで、情報装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
情報装置1は、記憶部14に予め格納されているダイヤ情報(走行計画情報)を読み出して、表示部13に表示させる(ステップS21)。

0040

例えば、図3(a)に示すように、情報装置1は、表示部13の表示画面上に、名(縦軸)、時刻横軸)を表示させると共に、走行計画情報であるダイヤ情報DA31を併せて表示させたダイヤ情報表示を表示させる。
ここで、ダイヤ情報DA31は、単なる線の情報だけではなく、列車番号情報行路情報等の各種情報を含んで構成されている。また、ダイヤ情報DA31は、ある列車に対応する情報であり、ダイヤ情報表示は、複数の列車のダイヤ情報を併せて表示させたものである。

0041

また、情報装置1は、表示レイヤを、背景レイヤ乗務員位置情報レイヤ、手書きレイヤの3層のレイヤ構造にして、ダイヤ情報DA31を、背景レイヤに表示させるようにする。なお、図3中の「PT」は、現在の時刻を示している。

0042

そして、情報装置1は、通信部15を制御して携帯端末2から緯度経度情報を取得し、取得した緯度経度情報を座標変換して乗務員情報を作成し(ステップS22)、表示部13に表示したダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に乗務員情報を重ねて表示させる(ステップS23)。

0043

例えば、図3(a)に示すように、情報装置1は、表示部13の表示画面上に表示されたダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に乗務員情報PI31を緯度経度情報が得られた時刻毎に順次プロットしてゆく。

0044

この時、緯度経度情報が得られた時点の時刻情報としては、携帯端末2から緯度経度情報と共に取得してもよいし、当該緯度経度情報を取得した時刻を情報装置1側でカウントして使用してもよい。また、情報装置1は、乗務員情報PI31を、前述の3層のレイヤ構造のうち乗務員位置情報レイヤに表示させるようにする。
また、図3(a)に示すように、乗務員情報PI31を離散的にプロットするのではなく、図3(b)に示すように、プロットされた点を結んで連続的に乗務員情報PL31を表示させてもよい。

0045

図3に示すように、ダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)と乗務員情報PI31(或いは、乗務員情報PL31)とを表示画面上に重ねて表示させることにより、乗務員が、ある特定のダイヤ情報DA31に対応する列車に乗車していることを把握することができる。

0046

但し、ダイヤ情報はあくまで走行計画情報であり、実際に走行した走行実績情報ではないので、ある特定のダイヤ情報DA31と乗務員情報PI31とが一致しない可能性がある。このため、以下に示す方法で走行実績情報や走行予測情報を手書きでダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に書き込んで、現実の状況との乖離を抑える。

0047

情報装置1は、操作入力部12で走行実績情報や走行予測情報の手書きによる書き込み操作が行われたか否かを判断する(ステップS24)。もし、走行実績情報や走行予測情報の書き込み操作がなかったと判断した場合(ステップS24:No)、ステップS30に進む。一方、走行実績情報や走行予測情報の書き込み操作が行われたと判断した場合(ステップS24:Yes)、手書きにより書き込まれた走行実績情報や走行予測情報を表示部13の表示画面上にさらに重ねて表示させる(ステップS25)。

0048

例えば、図4(a)に示すように、当直担当は、既存の運行情報管理システムから列車の在線情報を確認して、操作入力部12であるタッチペンPN41により、走行実績情報をダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)に重ねて手書きで書き込む。併せて、今後の走行予測情報をダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)に重ねて書き込む。
当直担当は、表示画面上にプロットされている乗務員情報PI41の位置を考慮しながら走行実績情報を手書きで重ね書きすることにより、現実の状況との乖離を抑えることができる。

0049

また、この時、情報装置1は、ダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)から列車番号情報や行路情報等の各種情報を取得して、書き込まれた走行実績情報や走行予測情報に当該情報を付与する。

0050

例えば、図4(a)に示すように、当直担当が、書き込んだ場合、情報装置1は、図4(b)に示すように、過去から現在時刻までの走行実績情報RS41(実線)と、現在時刻から先の走行予測情報FT41(破線)とを、ダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)に重ねて表示させる。また、情報装置1は、走行実績情報RS41や走行予測情報FT41を、前述の3層のレイヤ構造のうち手書きレイヤに表示させるようにする。

0051

図4に示すように、ダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に、実際の列車の走行実績情報RS41や走行予測情報FT41を手書きで書き込むことにより、刻々と変化する輸送障害発生等の事象に柔軟に対応できて、現実の状況との乖離を抑えることができ、乗務員の位置の把握が容易になる。

0052

次に、情報装置1は、操作入力部12で乗務員情報のドラッグ&ドロップ操作があったか否かを判断する(ステップS26)。もし、乗務員情報のドラッグ&ドロップ操作がなかったと判断した場合(ステップS26:No)、ステップS30に進む。一方、乗務員情報のドラッグ&ドロップ操作が行われたと判断した場合(ステップS26:Yes)、ドロップされた走行予測情報に対応する列車を担当列車に変更する指令を携帯端末2に送信する(ステップS27)。

0053

例えば、図5(a)に示すように、第1の列車のダイヤ情報DA31、走行実績情報RS41、走行予測情報FT41が表示され、併せて、第2の列車のダイヤ情報DA51、走行実績情報RS51、走行予測情報FT51が表示されている。

0054

このような状態で、図5(b)のDD51に示すように乗務員情報PI41がドラッグされ、第2の列車の走行予測情報FT51にドロップされた場合、情報装置1は、通信部15を制御して、担当列車を第1の列車から第2の列車に変更する指令を、乗務員情報PI51に対応する乗務員が携帯する携帯端末2に送信する。

0055

この時、情報装置1は、タッチペンPN41による書き込み時に、走行予測情報FT51に付与した列車番号情報を取得して、第2の列車がどの列車であるかを特定する。

0056

このように、乗務員情報PI41をドラッグして他の走行予測情報FT51にドロップした場合に、走行予測情報FT51に対応する列車を担当列車に変更する指令を携帯端末2に伝達することにより、列車の乗務員の担当列車変更指示の伝達を容易に実行できる。

0057

次に、情報装置1は、携帯端末2から応答情報(送信した指令に対する確認操作があった旨の情報)を受信したか否かを判断し(ステップS28)、応答情報を受信しなかったと判断した場合(ステップS28:No)、ステップS30に進む。一方、応答情報を受信したと判断した場合(ステップS28:Yes)、指令を確認した旨の表示を行う(ステップS29)。

0058

例えば、表示部13の表示画面の走行予測情報を点滅させたり、或いは、走行予測情報の表示色を変更させることにより、指令を確認した旨の表示を行い、情報装置1を操作する当直担当が、指令を送信した乗務員が確実に指令を確認したか否かを把握することができる。

0059

また、確認操作が指令の承諾の操作である場合(応答情報が承諾情報を含む場合)、情報装置1は、走行予測情報に指令を承諾した乗務員の識別子を表示させてもよい。この場合、当直担当が、どの乗務員が指令を承諾したかを容易に把握できる。また、当直担当が、乗務員充当がなされたことを容易に把握できる。
さらに、確認操作が指令の承諾の操作である場合(応答情報が承諾情報を含む場合)、情報装置1は、新たな乗務行路表を携帯端末2に送信してもよい。

0060

最後に、情報装置1は、乗務員運用手配を終了するか否かを判断し(ステップS30)、終了しないと判断した場合(ステップS30:No)、ステップS21に戻り、終了すると判断した場合(ステップS30:Yes)、処理を終了する。

0061

[2−2.携帯端末2の動作の説明]
ここで、携帯端末2の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
携帯端末2は、緯度経度検出部26から緯度経度情報を取得し、通信部25を制御して緯度経度情報を情報装置1に送信する(ステップS61)。

0062

そして、携帯端末2は、情報装置1から指令を受信したか否かを判断し(ステップS62)、もし、指令を受信していないと判断した場合(ステップS62:No)、ステップS68に進む。一方、指令を受信したと判断した場合(ステップS62:Yes)、受信した指令を表示部23に表示させる(ステップS63)。

0063

例えば、図7(a)に示すように、携帯端末2の表示部23には、現在担当している列車の乗務行路表TC71が表示されており、指令を受信した場合、図7(b)に示すように指令内容OD71が表示されると共に、当該指令に対する「承諾」或いは「未諾」を応答するボタンBT71、BT72が表示される。

0064

次に、携帯端末2は、操作入力部22により受信した指令の確認操作が行われたか否かを判断する(ステップS64)。
例えば、携帯端末2は、乗務員が、当該指令に対する「承諾」或いは「未諾」を応答するボタンBT71、BT72を操作したか否かを判断する。

0065

そして、携帯端末2は、指令の確認操作をしていないと判断した場合(ステップS64:No)、ステップS68に進む。一方、指令の確認操作を行ったと判断した場合(ステップS64:Yes)、通信部25を制御して、情報装置1に、応答情報を送信する(ステップS65)。また、携帯端末2は、「承諾」を応答するボタンBT71が操作されたと判断した場合には、当該応答情報に承諾情報を含めて情報装置1に送信する。

0066

次に、携帯端末2は、情報装置1から新たな乗務行路表を受信したか否かを判断し(ステップS66)、もし、新たな乗務行路表を受信していないと判断した場合(ステップS66:No)、ステップS68に進む。一方、新たな乗務行路表を受信したと判断した場合(ステップS66:Yes)、表示部23に受信した新たな乗務行路表を表示させる(ステップS67)。

0067

例えば、図8(a)に示すように、新たな乗務行路表を受信した場合、携帯端末2の表示部23には、新たな乗務行路表を受信中である情報IF81が表示され、受信完了後は、図8(b)に示すように、新たな乗務行路表TC81が表示される。

0068

最後に、携帯端末2は、乗務員運用手配を終了するか否かを判断し(ステップS68)、終了しないと判断した場合(ステップS68:No)、ステップS61に戻り、終了すると判断した場合(ステップS68:Yes)、処理を終了する。

0069

以上のように、乗務員が携帯し緯度経度検出部26により現在の緯度経度情報を検出して通信部25により送信する携帯端末2と、記憶部14に予め取り込んだダイヤ情報を表示部13に表示させ、通信部15により携帯端末2から取得した緯度経度情報に基づく乗務員情報をダイヤ情報表示の上に重ねて表示させると共に、操作入力部12により列車の走行実績情報及び走行予測情報を手書きでダイヤ情報表示の上に重ね書きさせる制御部11を有する情報装置1とを備えたことにより、当直担当は、実際の列車の走行実績情報や走行予測情報を手書きで書き込むことにより、刻々と変化する輸送障害発生等の事象に柔軟に対応できて、現実の状況との乖離を抑えることができ、乗務員の位置の把握が容易になる。

0070

また、情報装置1は、乗務員情報がドラッグされて他の走行予測情報にドロップされたた場合に、走行予測情報に対応する列車を担当列車に変更する指令を携帯端末2に伝達することにより、列車の乗務員の担当列車変更指示等の伝達を容易に実行できる。

0071

なお、実施形態の説明に際しては、情報装置1は、操作入力部12であるタッチペンPN41により、走行実績情報や走行予測情報をダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に重ねて書き込んでいたが、書き込みのみならず、タッチペンPN41により、既に書き込まれた情報を消去する機能をもたせてもよい。

0072

この場合、走行予測情報等を逐次書き変えることができるので、刻々と変化する輸送障害発生等の事象に柔軟に対応できて、現実の状況との乖離を抑えることができる。

0073

また、走行実績情報や走行予測情報をダイヤ情報DA31(ダイヤ情報表示)の上に重ねて書き込む手段としては、タッチペンPN41ではなく、マウス等の他のポインティングデバイスであってもよい。

0074

また、実施形態の説明に際しては、ダイヤ情報、走行実績情報、走行予測情報及び乗務員情報の保持期間を明示していないが、情報装置1の記憶部14は、少なくとも48時間(2日分)の各種情報を保持するだけの記憶容量を有することが好ましい。

0075

また、情報装置1は、運行管理/輸送指令計画装置に、ダイヤ情報、走行実績情報、走行予測情報及び乗務員情報等を提供し、運行管理/輸送指令計画装置の乗務員運用手配の自動提案機能により提案された提案内容受領して、表示部13の表示画面上で、内容の受諾若しくは拒否(再提案要求)を行う機能を有するものであってもよい。

0076

また、情報装置1は、運行管理/輸送指令計画装置の乗務員運用手配の自動提案機能により提案された提案内容を受諾した場合、提案内容に基づき担当列車に変更する指令を、自動的に乗務員が携帯する携帯端末2に送信させてもよい。

0077

また、実施形態の説明に際しては、ダイヤ情報は、情報装置1の記憶部14に予め記憶させていたが、ダイヤ情報を管理するサーバからネットワークNを介して取得するものであってもよい。

0078

1情報装置
11 制御部
12操作入力部(入力表示部)
13 表示部(入力表示部)
14 記憶部
15通信部
2携帯端末
21 制御部
22 操作入力部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
26緯度経度検出部
N 通信ネットワーク

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