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技術 医療用コネクタ

出願人 ニプロ株式会社
発明者 中神裕之阪本慎吾松本一樹
出願日 2015年6月29日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2015-129562
公開日 2017年1月19日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2017-012261
状態 特許登録済
技術分野 注入、注射、留置装置
主要キーワード 水密空間 吸水性ポリマ 閉鎖式 副経路 薬液ボトル 針先保護 輸液回路 高周波溶着
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

針先を効果的に保護すると共に、プライミングが可能な医療用コネクタを実現できるようにする。

解決手段

医療用コネクタは、軸方向に貫通する第1通路111を有するハブ101と、第1通路111と連通するようにハブ101に固定された中空の針102と、針102を覆い、ハブ101の前端面との間に水密空間131を形成するスリーブ103とを備えている。ハブ101は、水密空間131に第1端部が開口し、水密空間131の外部に第2端部が開口した第2通路112と、第2通路112の第2端部に設けられ、気体が透過可能なフィルタ113とを有している。

概要

背景

輸液のシステムにおいては、輸液を患者体内注入する主経路に、必要に応じて主経路に他の輸液や薬液などの流体混注するための副経路が接続される。主経路と副経路との接続は、主経路上に設けられたポートと、副経路の末端に設けられたコネクタとの接続によって行われる。

一般的なポートは、ゴム等の弾性体により封鎖されており、コネクタは、弾性体を貫通できる針等を有している。コネクタの針をポートの弾性体に穿刺することにより、主経路と副経路とを接続することができる。

近年、輸液の際における感染防止及び誤穿刺の防止等の対策強化が求められている。このため、針先フードにより保護されたコネクタが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。

概要

針先を効果的に保護すると共に、プライミングが可能な医療用コネクタを実現できるようにする。医療用コネクタは、軸方向に貫通する第1通路111を有するハブ101と、第1通路111と連通するようにハブ101に固定された中空の針102と、針102を覆い、ハブ101の前端面との間に水密空間131を形成するスリーブ103とを備えている。ハブ101は、水密空間131に第1端部が開口し、水密空間131の外部に第2端部が開口した第2通路112と、第2通路112の第2端部に設けられ、気体が透過可能なフィルタ113とを有している。

目的

本開示の課題は、針先を効果的に保護すると共に、プライミングが容易にできる医療用コネクタを実現できるようにすることである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

軸方向に貫通する第1通路を有するハブと、前記第1通路と連通するように前記ハブに固定された中空の針と、前記針を覆い、前記ハブの前端面との間に水密空間を形成するスリーブとを備え、前記ハブは、前記水密空間に第1端部が開口し、前記水密空間の外部に第2端部が開口した第2通路と、前記第2通路の前記第2端部に設けられ、気体が透過可能なフィルタとを有している、医療用コネクタ

請求項2

前記ハブに取り付けられ、前記針を囲む環状のフードをさらに備えている、請求項1に記載の医療用コネクタ。

請求項3

前記ハブは、外筒及び前記外筒に挿入された内筒を有し、前記フィルタは、前記外筒と前記内筒との間に挿入された筒状であり、前記第2通路は、前記内筒の内壁と前記針との間に設けられた第1の空間と、前記第1の空間と連通するように前記内筒と前記外筒との間に設けられ、前記フィルタに達する第2の空間とにより形成されている、請求項1又は2に記載の医療用コネクタ。

技術分野

0001

本開示は医療用コネクタに関し、特に閉鎖式輸液システムに用いることができるコネクタに関する。

背景技術

0002

輸液のシステムにおいては、輸液を患者体内注入する主経路に、必要に応じて主経路に他の輸液や薬液などの流体混注するための副経路が接続される。主経路と副経路との接続は、主経路上に設けられたポートと、副経路の末端に設けられたコネクタとの接続によって行われる。

0003

一般的なポートは、ゴム等の弾性体により封鎖されており、コネクタは、弾性体を貫通できる針等を有している。コネクタの針をポートの弾性体に穿刺することにより、主経路と副経路とを接続することができる。

0004

近年、輸液の際における感染防止及び誤穿刺の防止等の対策強化が求められている。このため、針先フードにより保護されたコネクタが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。

先行技術

0005

特開2010−233893号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、フードを設けることにより針先に指等が触れにくくなるが、大きく開口したフードの効果は限定的である。より効果的な針先保護のために、針を完全に覆うキャップ等を設けることが考えられる。しかし、キャップの取り外しは面倒であるだけでなく、誤穿刺の原因にもなる。取り外すことなくそのまま穿刺できるような弾性体のスリーブ等を設けることも考えられる。しかし、針を完全に覆うスリーブ等を設けると、プライミングが困難になるという問題がある。

0007

本開示の課題は、針先を効果的に保護すると共に、プライミングが容易にできる医療用コネクタを実現できるようにすることである。

課題を解決するための手段

0008

医療用コネクタの一態様は、軸方向に貫通する第1通路を有するハブと、第1通路と連通するようにハブに固定された中空の針と、針を覆い、ハブの前端面との間に水密空間を形成するスリーブとを備え、ハブは、水密空間に第1端部が開口し、水密空間の外部に第2端部が開口した第2通路と、第2通路の第2端部に設けられ、気体が透過可能なフィルタとを有している。

0009

医療用コネクタの一態様において、ハブに取り付けられ、針を囲む環状のフードをさらに備えていてもよい。

0010

医療用コネクタの一態様において、ハブは、外筒及び外筒に挿入された内筒を有し、フィルタは、外筒と内筒との間に挿入された筒状であり、第2通路は、内筒の内壁と針との間に設けられた第1の空間と、第1の溝と連通するように内筒と外筒との間に設けられ、フィルタに達する第2の空間とにより形成されている構成としてもよい。

発明の効果

0011

本開示のコネクタによれば、針先を効果的に保護できると共に、プライミングも容易にできる。

図面の簡単な説明

0012

一実施形態に係るコネクタを示す断面図である。
コネクタを接続できるポートの例を示す断面図である。
コネクタの変形例を示す断面図である。

実施例

0013

本開示においては、医療用ネコネクタを使用する際に患者側となる側を前端、その反対側を後端として説明する。

0014

図1に示すように、本実施形態の医療用コネクタ100は、軸方向に貫通する第1通路111を有するハブ101と、第1通路111と連通するようにハブ101に固定された針102と、針102を覆いハブ101との間に水密空間131を形成するスリーブ103とを有している。ハブ101は、水密空間131に第1端部が開口し、水密空間131の外に第2端部が開口した第2通路112と、第2通路112の第2端部側に設けられ、気体が透過可能なフィルタ113とを有している。ハブ101には、針102を囲むように環状のフード104が接続されている。ハブ101の後端には輸液回路チューブ105が接続されている。チューブ105の後端は薬液ボトル等に接続することができる。

0015

例えば、チューブ105の後端を薬液ボトルと接続すると、薬液は、チューブ105を通って、医療用コネクタ100に達し、第1通路111及び針102を経てスリーブ103により形成された水密空間131内にオーバフローする。水密空間131には、気体が透過可能なフィルタ113を有する第2通路112が接続されているため、水密空間131内の空気は、第2通路112の末端のフィルタ113から押し出され、水密空間131及び第2通路112は薬液で満たされた状態となる。このように、本実施形態の医療用コネクタ100を用いることにより、輸液のラインをプライミングすることができる。

0016

本実施形態の医療用コネクタ100は、例えば図2に示すようなポート200に接続することができる。ポート200は、筒状のハウジング201と、ハウジング201の一端に設けられたシール材202とを有している。ハウジング201は、例えばポリエチレンポリプロピレンポリエチレンテレフタレートポリスチレンポリアクリロニトリルポリカーボネートアクリルブタジエンスチレン(ABS)又は塩化ビニル等の樹脂により形成することができる。シール材202は、例えば天然ゴムイソプレンゴム若しくはシリコンゴム合成ゴム又はエラストマー等により形成することができる。

0017

スリーブ103に覆われた針102を、そのままポート200に設けられたシール材202に穿刺することにより、コネクタ100を容易にポート200に接続することができる。コネクタ100をポート200に接続するまで、針102はスリーブ103に覆われているため、針102の汚染や、針102による誤穿刺は生じにくい。さらに、針102を囲むようにフード104が設けられているため、スリーブ103に指等が触れにくくすることができる。また、フード104は、ポート200からコネクタ100を脱落しにくくする係合部材とすることができる。フード104が設けられていない構成とすることも可能である。

0018

本実施形態においては、ハブ101は、外筒115と、外筒115に挿入された内筒116とにより形成されており、フィルタ113は、外筒115と内筒116との間に挿入されている。外筒115は、後端部にチューブ105を接続できるチューブ接続部を有している。外筒115のチューブ接続部を除く部分には、内径が異なる大径部、中径部及び小径部が、前端側から順に設けられている。小径部の内径は針102の外径とほぼ等しく、中径部の内径は内筒116の外径とほぼ等しく、大径部の内径は、フィルタ113の外径とほぼ等しい。フィルタ113は、前端側に鍔部を有する筒状であり、鍔部を除く部分の長さは外筒115の大径部の長さとほぼ等しい。フィルタ113の内径は内筒116の外径とほぼ等しい。内筒116は、大径部にフィルタ113が挿入された外筒115に挿入されている。内筒116は、外筒115の中径部及び大径部を合わせた長さよりも長く、外筒115よりも前端側に突出している。内筒116の内径は、針102の外径とほぼ等しく、針102は内筒116を貫通するように取り付けられ、針102の後端部は、外筒115の小径部に挿入されている。

0019

内筒116の外筒115から突出した部分には、スリーブ103を固定する環状の係止部116aが設けられ、スリーブ103が固定されている。フィルタ113の前端面の少なくとも一部はスリーブ103に覆われていない。

0020

内筒116と針102との間に隙間ができるように、内筒116の内壁には軸方向に第1の空間が設けられている。第1の空間は、内筒116の内壁に溝部を設けることにより形成してもよい。外筒115と内筒116との間にも隙間ができるように、第2の空間が設けられている。第2の空間は、外筒115の中径部の内壁及び中径部と小径部との間の段差面に第2の溝部が設けることにより形成してもよい。第1の空間及び第2の空間は互いに連通しており、内筒116の前端からフィルタ113に達する第2通路112が形成されている。外筒115、内筒116及びフィルタ113を組み合わせることにより、第2通路112を容易に形成することができる。

0021

外筒115及び内筒116は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、アクリル−ブタジエン−スチレン(ABS)又は塩化ビニル等の樹脂により形成することができる。外筒115と内筒116とは同一の材料により形成されていても、異なる材料により形成されていてもよい。外筒115と内筒116とは、接着剤により固定することができる。また、高周波溶着等により固定したり、はめ込みにより固定したりすることもできる。

0022

フィルタ113は、気体を通過させ、液体を通過させないものであればよい。例えば、疎水性メンブレンフィルタ又は焼結フィルタ等を用いることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート又はポリスチレン等からなる焼結フィルタが好ましい。また、血液と接触すると膨潤して焼結体の細孔を塞ぐ吸水性ポリマを含有していてもよい。吸水性ポリマには、デンプン又はアクリル酸塩等を用いることができる。吸水性ポリマの含有率は焼結フィルタの全重量に対して5%〜30%程度とすることができる。フィルタ113は、ハブ101に接着剤により固定することができる。また、高周波溶着等により固定したり、はめ込みにより固定したりすることもできる。

0023

針102は、ステンレスアルミニウム若しくはチタン等の金属又はこれらを含む合金等により形成することができる。また、ポート200のシール材202を貫通できれば、ポリカーボネート又はABS等の樹脂により形成することもできる。針102と外筒115及び内筒116とは、接着剤により固定することができる。また、高周波溶着等により固定することもできる。

0024

スリーブ103は、底面を有する筒状である。スリーブ103は、コネクタ100をポート200に接続する際に針102が貫通できればよく、例えば天然ゴム、イソプレンゴム若しくはシリコンゴム等合成ゴム又はエラストマー等により形成することができる。

0025

フード104は、略筒状の部材であり、前端部はポート200に外嵌される内径を有しており、後端部はハブ101の後端部の外周面と接する大きさの内径を有している。また、フード104は、スリーブ103の先端を完全に覆う長さを有している。

0026

フード104の前端部に爪状の突起を設け、ポート200にフード104の突起と係合する凹部を設けることにより、フード104を抜け止めとして用いることができる。フード104とポート200との係合は、押し込むことにより係合するようにしたり、押し込んだ後、回転させることにより係合するようにしたりすることができる。

0027

フード104は、ハブ101の外周面に、固定することができる。フード104を回転させることによりポート200と係合させる場合には、フード104はハブ101に回動自在に取り付けられていることが好ましい。本実施形態においては、ハブ101の後端部に設けられた環状の突起と、チューブ接続部に接続されたチューブ105とによりフード104が前後に抜け落ちないようにしている。この他、フード104が前後に抜け落ちないようにできれば、どのような構成としてもよい。

0028

フード104は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、アクリル−ブタジエン−スチレン(ABS)又は塩化ビニル等の樹脂により形成することができる。

0029

本実施形態において、第2通路112は、ハブ101と針102との間に隙間を設けることにより形成した。しかし、一端が水密区間131に開口し、他端が水密空間131以外に開口する通路を設けることができれば、他の構成としてもよい。例えば、第2通路112の他端がハブ101の側面又は後端面に開口していてもよい。また、フィルタ113を筒状としたが、第2通路112から気体を逃がし、液体を封止することができればどのような形状としてもよい。図3には、ハブ101の前端と側面との間に貫通孔を設けた例を示す。また、第2通路112は、1つ設ければよいが、針102の周囲に複数設けてもよい。

0030

本実施形態において、ハブ101の後端部にチューブ105を直接接続するチューブ接続部が設けられた例を示した。しかし、ハブ101の後端部にルアーコネクタ等を設けることもできる。本実施形態のコネクタ100を、ラインの中間に設けられたポート200に接続する例を示したが、ラインの末端に設けられたポートに接続することもできる。

0031

本開示のコネクタは、針先を効果的に保護すると共に、プライミングが容易にでき、輸液システムのコネクタ等として有用である。

0032

100コネクタ
101 ハブ
102 針
103スリーブ
111 第1通路
112 第2通路
113フィルタ
115外筒
116内筒
116a係止部
200ポート
201ハウジング
202 シール材

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