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技術 ソーラーパネル

出願人 株式会社豊田自動織機トヨタ自動車株式会社
発明者 稲葉博隆木村和峰坂部元哉
出願日 2015年6月22日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2015-124545
公開日 2017年1月12日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2017-011085
状態 特許登録済
技術分野 光起電力装置
主要キーワード 終点部分 封止能力 不透明色 射出孔 直接射出成形 炭素繊維強化樹脂 FRP 太陽光発電設備
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月12日)のものです。
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図面 (13)

課題

保護カバー背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現可能なソーラーパネルを提供する。

解決手段

本発明のソーラーパネルはパネル本体1と縁モール3とを備えている。パネル本体1は、表面5aから裏面5bまで透光性を有する保護カバーとしての保護板5と、太陽電池セル7と、封止材13と、背面カバーとしての背面パネル15とを有している。そして、パネル本体1では、封止材13が保護板5と背面パネル15との間で太陽電池セル7を封止状態で固定している。縁モール3は樹脂製である。縁モール3は、パネル本体1の端部1aの全周に設けられて保護板5と背面パネル15と間を封止する。縁モール3は、パネル本体1の端部1aに対して直接射出成形されている。

概要

背景

特許文献1に従来のソーラーパネルが開示されている。このソーラーパネルは、パネル本体と縁部材とを備えている。パネル本体の構成について同文献では詳細が不明であるものの、一般的には、表面から裏面まで透光性を有する保護カバーと、複数の太陽電池セルと、封止材と、封止材の裏面に固定される背面カバーとを有している。封止材は、保護カバーと背面カバーとの間で各太陽電池セル封止状態で固定している。

縁部材は、粘着性を有するシール材と金属等で形成されたフレームとからなる。このソーラーパネルでは、まず、パネル本体の端部の全周にシール材を貼着し、その後、シール材と共にパネル本体の端部をフレーム内に挿入することによってパネル本体に縁部材を組み付ける。これにより、パネル本体の端部の全周が縁部材によって囲包され、保護カバーと背面カバーとの間が封止される。こうして、このソーラーパネルでは、保護カバーと背面カバーとの隙間から水等が侵入することを防止し、保護カバーと封止材との剥がれによる光の散乱や太陽電池セルの水没等による発電性能の低下を防止している。

概要

保護カバーと背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現可能なソーラーパネルを提供する。本発明のソーラーパネルはパネル本体1と縁モール3とを備えている。パネル本体1は、表面5aから裏面5bまで透光性を有する保護カバーとしての保護板5と、太陽電池セル7と、封止材13と、背面カバーとしての背面パネル15とを有している。そして、パネル本体1では、封止材13が保護板5と背面パネル15との間で太陽電池セル7を封止状態で固定している。縁モール3は樹脂製である。縁モール3は、パネル本体1の端部1aの全周に設けられて保護板5と背面パネル15と間を封止する。縁モール3は、パネル本体1の端部1aに対して直接射出成形されている。

目的

本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、保護カバーと背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現可能なソーラーパネルを提供する

効果

実績

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請求項1

表面から裏面まで透光性を有する保護カバーと、太陽電池セルと、封止材と、背面カバーとを有し、前記封止材が前記保護カバーと前記背面カバーとの間で前記太陽電池セルを封止状態で固定したパネル本体と、前記パネル本体の端部の少なくとも一部に設けられ、前記保護カバーと前記背面カバーとの間を封止可能な樹脂製の縁部材とを備えたソーラーパネルであって、前記縁部材は、前記パネル本体の前記端部に対して直接射出成形されていることを特徴とするソーラーパネル。

請求項2

前記縁部材は、前記保護カバーの前記表面と略面一をなしている請求項1記載のソーラーパネル。

請求項3

前記保護カバー及び前記背面カバーの少なくとも一方には、前記封止材を囲包可能な壁部が形成されている請求項1又は2記載のソーラーパネル。

請求項4

前記壁部は前記保護カバーに形成され、前記壁部は、前記縁部材と接しつつ前記背面カバーに向かって延び、前記背面カバーの前記表面と当接している請求項3記載のソーラーパネル。

請求項5

前記壁部は前記保護カバーに形成され、前記壁部は、前記縁部材と接しつつ前記背面カバーに向かって延び、前記背面カバーの側面と当接している請求項3記載のソーラーパネル。

請求項6

前記縁部材は、前記封止材の外域に設けられている請求項1乃至5のいずれか1項記載のソーラーパネル。

技術分野

0001

本発明はソーラーパネルに関する。

背景技術

0002

特許文献1に従来のソーラーパネルが開示されている。このソーラーパネルは、パネル本体と縁部材とを備えている。パネル本体の構成について同文献では詳細が不明であるものの、一般的には、表面から裏面まで透光性を有する保護カバーと、複数の太陽電池セルと、封止材と、封止材の裏面に固定される背面カバーとを有している。封止材は、保護カバーと背面カバーとの間で各太陽電池セル封止状態で固定している。

0003

縁部材は、粘着性を有するシール材と金属等で形成されたフレームとからなる。このソーラーパネルでは、まず、パネル本体の端部の全周にシール材を貼着し、その後、シール材と共にパネル本体の端部をフレーム内に挿入することによってパネル本体に縁部材を組み付ける。これにより、パネル本体の端部の全周が縁部材によって囲包され、保護カバーと背面カバーとの間が封止される。こうして、このソーラーパネルでは、保護カバーと背面カバーとの隙間から水等が侵入することを防止し、保護カバーと封止材との剥がれによる光の散乱や太陽電池セルの水没等による発電性能の低下を防止している。

先行技術

0004

特開2011−54744号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、上記従来のソーラーパネルでは、縁部材がシール材とフレームとからなることから部品点数が増加する。また、このソーラーパネルでは、パネル本体を縁部材に組み付けるに当たって、パネル本体の端部にシール材を貼着し、さらにシール材と共にパネル本体の端部をフレーム内に挿入する必要がある。このため、このソーラーパネルでは製造が複雑となり、製造コストが増大する。

0006

特に、近年では、自動車ルーフ等にもソーラーパネルが設けられ得る。この場合、パネル本体は、ルーフ等の形状に応じて湾曲した形状で形成され得る。このため、上記のソーラーパネルでは、シール材を貼着したパネル本体の端部をフレーム内に挿入し難くなる他、フレームも湾曲させて形成する必要が生じる。これらのため、製造の複雑化がより顕著となり、製造コストがより増大することとなる。

0007

本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、保護カバーと背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現可能なソーラーパネルを提供することを解決すべき課題としている。

課題を解決するための手段

0008

本発明のソーラーパネルは、表面から裏面まで透光性を有する保護カバーと、太陽電池セルと、封止材と、背面カバーとを有し、前記封止材が前記保護カバーと前記背面カバーとの間で前記太陽電池セルを封止状態で固定したパネル本体と、
前記パネル本体の端部の少なくとも一部に設けられ、前記保護カバーと前記背面カバーとの間を封止可能な樹脂製の縁部材とを備えたソーラーパネルであって、
前記縁部材は、前記パネル本体の前記端部に対して直接射出成形されていることを特徴とする。

0009

本発明のソーラーパネルでは、パネル本体の端部の少なくとも一部に縁部材が設けられる。このため、縁部材が設けられた箇所では、縁部材によって保護カバーと背面カバーとの間が封止され、保護カバーと背面カバーとの間から水等が侵入することを防止できる。

0010

そして、このソーラーパネルでは、縁部材がパネル本体の端部に対して直接射出成形された樹脂からなる。これにより、部品点数を少なくすることができるだけでなく、縁部材の形成とパネル本体に対する縁部材の組み付けとを同時に行うことができる。これらのため、ソーラーパネルの製造を容易化することができる。また、このソーラーパネルでは、パネル本体が湾曲した形状であっても、縁部材をパネル本体の形状に追従させて形成することができる。

0011

したがって、本発明のソーラーパネルによれば、保護カバーと背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現できる。

0012

縁部材は、保護カバーの表面と略面一をなしていることが好ましい。保護カバーの表面はパネル本体の意匠面を構成する。このため、縁部材と保護カバーの表面とを略面一、すなわち、縁部材をパネル本体の意匠面と略面一とすることにより、縁部材が目立ち難くなり、ソーラーパネルの美観を高くすることができる。また、パネル本体に縁部材を射出成形する際、射出成型機によって保護カバーの表面を傷付け難くすることができる。なお、略面一とは、縁部材と保護カバーの表面とが完全に面一となる場合と、製造に際して縁部材と保護カバーの表面との間に僅かな段差不可避に生じる場合とを含む概念である。

0013

保護カバー及び背面カバーの少なくとも一方には、封止材を囲包可能な壁部が形成されていることが好ましい。この場合、保護カバーや背面カバーに壁部が形成されることにより、保護カバーと背面カバーとの間から水等が侵入することを好適に防止することができる。また、壁部によって封止材を囲包することにより、このソーラーパネルでは、温度変化による膨張収縮で保護カバーと封止材とがずれることを防止できる。

0014

壁部は保護カバーに形成され得る。そして、壁部は、縁部材と接しつつ背面カバーに向かって延び、背面カバーの表面と当接していることが好ましい。この場合、パネル本体の成形時に背面カバーが熱膨張しても、壁部を背面カバーの表面に当接させることができるため、保護カバーや背面カバーの設計が容易となる。

0015

また、壁部は保護カバーに形成され得る。そして、壁部は、縁部材と接しつつ背面カバーに向かって延び、背面カバーの側面と当接していることも好ましい。この場合、壁部によって封止材だけでなく背面カバーも囲包することができる。このため、保護カバーと背面カバーとの間に水等が侵入することをより好適に防止することが可能となる。

0016

縁部材は、封止材の外域に設けられていることが好ましい。この場合、パネル本体に縁部材を射出成形する際の熱によって封止材が発泡することを防止できる。このため、封止材の封止能力が低下することによるソーラーパネルの性能低下を防止できる。

発明の効果

0017

本発明のソーラーパネルによれば、保護カバーと背面カバーとの間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現できる。

図面の簡単な説明

0018

図1は、実施例1のソーラーパネルを示す上面図である。
図2は、実施例1のソーラーパネルに係り図1におけるA−A断面を示す拡大断面図である。
図3は、実施例1のソーラーパネルに係り、パネル本体の製造工程における準備工程を示す断面図である。
図4は、実施例1のソーラーパネルに係り、パネル本体の製造工程における封止工程を示す断面図である。
図5は、実施例1のソーラーパネルに係り、パネル本体の製造工程におけるラミネート工程を示す断面図である。
図6は、実施例1のソーラーパネルに係り、縁部材の製造工程における準備工程を示す断面図である。
図7は、実施例1のソーラーパネルに係り、縁部材の製造工程における射出成形工程を示す断面図である。
図8は、実施例1のソーラーパネルに係り、図2における領域Xを示す要部拡大断面図である。
図9は、実施例2のソーラーパネルに係り、図1におけるA−A断面と同方向の断面を示す要部拡大断面図である。
図10は、実施例3のソーラーパネルに係り、図1におけるA−A断面と同方向の断面を示す要部拡大断面図である。
図11は、実施例4のソーラーパネルに係り、図1におけるA−A断面と同方向の断面を示す要部拡大断面図である。
図12は、実施例5のソーラーパネルに係り、図1におけるA−A断面と同方向の断面を示す要部拡大断面図である。

実施例

0019

以下、本発明を具体化した実施例1〜5図面を参照しつつ説明する。

0020

(実施例1)
図1に示すように、実施例1のソーラーパネルは、パネル本体1と縁モール3とを備えている。パネル本体1は、保護板5と、複数の太陽電池セル7と、複数のタブ線9a、9bと、複数のインターコネクタ11a、11bと、封止材13と、図2に示す背面パネル15とを有している。保護板5が本発明における保護カバーに相当しており、縁モール3が本発明における縁部材に相当している。また、背面パネル15が本発明における背面カバーに相当している。なお、説明を容易にするため、図1では、破断線により保護板5の一部の図示を省略している。また、説明の便宜上、図1では、同図中に示す矢印方向によってソーラーパネルの前後方向及び左右方向を規定している。そして、図2等では、図1に対応してソーラーパネルの各方向を規定している。しかし、これらの各方向は、ソーラーパネルの使用時における各方向とは関係しない。

0021

図2に示すように、保護板5は、表面5aから裏面5bまで透光性を有するポリカーボネートを主成分とする樹脂によって形成されている。保護板5の表面5aはパネル本体1の表面、つまり、意匠面を構成している。表面5aは平坦かつ水平に形成されており、裏面5bも表面5aと平行かつ平坦に形成されている。これにより、図1に示すように、保護板5は略矩形平板状に形成されている。なお、保護板5を他の樹脂や無機ガラス等によって形成しても良い。また、保護板5の厚さは適宜設計することができる。

0022

また、図2に示すように、保護板5の外周縁には、湾曲しつつ背面パネル15に向かって延びる壁部5cが形成されている。壁部5cは、封止材13を全周に亘って囲包可能となっている。

0023

さらに、図1に示すように、保護板5には隠蔽部50が形成されている。隠蔽部50は、保護板5の表面5a側から各タブ線9a、9bを隠蔽可能な本体部分50aと、表面5a側から各インターコネクタ11a、11bを隠蔽可能な複数の連結部分50bとで構成されている。

0024

これらの本体部分50a及び各連結部分50bは、保護板5の裏面5bの所定の位置を黒色等の不透明色塗装したり、裏面5bの所定の位置に黒色等の不透明色を印刷したりすることによって形成されている。具体的には、本体部分50aは、保護板5において各太陽電池セル7の外域となる位置に形成されており、各太陽電池セル7を囲包する枠状をなしている。各連結部分50bは、本体部分50aの内側に位置しており、それぞれ、保護板5の上下方向に延びて本体部分50aの上端側と下端側とに連続している。ここで、連結部分50bの個数は、左右方向で隣接する各太陽電池セル7同士の間隔の数に応じて規定されている。また、各連結部分50b同士の間隔の大きさは、左右方向で隣接する各太陽電池セル7同士の間隔の大きさに対応して規定されている。なお、説明を容易にするため、図2〜12では隠蔽部50の本体部分50aの図示を省略している。

0025

図1に示すように、各太陽電池セル7としては、結晶シリコンが採用されている。これらの各太陽電池セル7は、パネル本体1の上下方向及び左右方向に格子状に配設されている。なお、各太陽電池セル7の大きさや個数は、パネル本体1の大きさ等によって適宜変更可能である。

0026

タブ線9a、9bは、金属の薄板によって形成されている。タブ線9a、9bは、パネル本体1の右端側又は左端側に配置されている。また、タブ線9a、9b同士は、一定の間隔を隔てて配置されている。タブ線9a、9bは、異なる列に位置する各太陽電池セル7の電極(図示略)に接続されることにより、これらの各太陽電池セル7同士を通電可能に接続する。

0027

インターコネクタ11a、11bについても、金属の薄板によって形成されている。インターコネクタ11a、11bは、左右方向で隣接する各太陽電池セル7の電極(図示略)に接続されることにより、これらの各太陽電池セル7同士を通電可能に接続する。なお、上記のタブ線9a、9b及びインターコネクタ11a、11bの形状や個数の他、各太陽電池セル7との接続位置等については適宜変更可能である。

0028

図2に示す封止材13としては、エチレン酢酸ビニル共重合体EVA)が採用されている。封止材13は、後述するように、シート状の封止材13a、13bからなる。封止材13は、保護板5と背面パネル15との間、より詳細には、保護板5の裏面5bと背面パネル15の表面15aとの間で各太陽電池セル7と、各タブ線9a、9bと、各インターコネクタ11a、11bとを封止状態で固定する。これにより、封止材13は、保護板5及び背面パネル15と一体をなしているとともに、封止状態で固定した各太陽電池セル7等を水分や酸素による劣化から保護する。なお、封止材13として、例えば、アイオノマー樹脂の他、シリコン樹脂ポリオレフィン等を採用することもできる。

0029

背面パネル15は、アルミニウム合金等の金属板によって形成されている。背面パネル15は略矩形の平板状に形成されており、保護板5の裏面5b及び封止材13と対面する表面15aと、表面15aと反対側の面である裏面15bと、表面15a及び裏面15bに接続する側面15cとを有している。背面パネル15は封止材13の裏面側に設けられおり、封止材13とともに、各太陽電池セル7、各タブ線9a、9b及び各インターコネクタ11a、11bを水分や酸素による劣化から保護する。また、背面パネル15は、保護板5の剛性が十分ではない場合には、パネル本体1の剛性を確保する。なお、背面パネル15を炭素繊維強化樹脂(CFRP)等の樹脂によって形成しても良い。また、パネル本体1の剛性を確保可能な程度に保護板5が剛性を有している場合には、背面パネル15に代えて、例えばポリエーテルケトン(PEK)等からなる薄膜状のフィルムを背面カバーとして採用しても良い。

0030

このソーラーパネルにおけるパネル本体1は、以下のように製造される。まず、準備工程として、図3に示すように、加熱可能な真空成形治具17を用意する。そして、予め形成された保護板5を真空成形治具17に載置する。この際、表面5aを真空成形治具17に対面させた状態で保護板5を真空成形治具17に載置する。

0031

次いで、図4に示すように、封止工程として、保護板5の裏面5b側に、シート状の封止材13a、各太陽電池セル7、シート状の封止材13b、背面パネル15をこの順序で配置する。この際、各太陽電池セル7は、各タブ線9a、9bや各インターコネクタ13a、13bにより、互いに通電可能に接続された状態となっている。また、背面パネル15は、表面15aを保護板5の裏面5bに対面させた状態で配置する。

0032

これらの各太陽電池セル7等を配置した後、ラミネート工程を行う。具体的には、図5に示すように、真空成型治具17に向けてダイヤフラム19を押し当てつつ、真空成型治具17とダイヤフラム19との間、すなわち、パネル本体1を構成する上記の各部材同士の間を真空状態とする。また、ダイヤフラム19の押し当てと同時に真空成型治具17を加熱することにより、封止材13a、13bを軟化させ、各部材同士を密着させる。これにより、保護板5の裏面5bと背面パネル15の表面15aとの間に各太陽電池セル7及び各インターコネクタ11a、11b等を封止状態で固定する。こうして、パネル本体1が完成する。

0033

ここで、上記のように保護板5の外周縁には、背面パネル15に向かって延びる壁部5cが形成されている。このため、これらのように形成されたパネル本体1では、図2に示すように、封止材13が外周側から壁部5cによって囲包された状態となる。そして、保護板5と背面パネル15とは、壁部5cを封止材13の外域で背面パネル15の表面15aと当接させた状態で接合する。

0034

図2に示すように、縁モール3は、パネル本体1の端部1aに接合されることにより、パネル本体1と一体となっている。より具体的には、縁モール3は、保護板5の壁部5cと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15bの一部とに接合されている。こうして、縁モール3は、図1に示すように、パネル本体1の端部1aの全周に亘って設けられており、パネル本体1の全体を囲包している。縁モール3は塩化ビニル樹脂PVC)によって形成されている。また、図2に示すように、縁モール3は、ソーラーパネルの上下方向に直交する方向の断面が略矩形状をなしている。なお、縁モール3をエチレンプロピレンゴム(EPDM)等の樹脂によって形成しても良い。

0035

この縁モール3は、以下のように形成される。まず、図6に示すように、準備工程として、射出成型機21を用意し、射出成型機21にパネル本体1を組み付ける。射出成型機21は、成形型210と射出機211とを有している。成形型210には、パネル本体1を挿入可能な挿入口210aと、縁モール3を形成可能な形成面210bと、形成面210bに開口する射出孔210cとが形成されている。形成面210bは挿入口210aと連通している。ここで、この成形型210では、パネル本体1の端部1aに縁モール3が形成された際に、保護板5の表面5aと縁モール3とがほぼ面一となるとともに、縁モール3がパネル本体1よりも厚く形成されるように、形成面210bが形成されている。具体的には、形成面210bは、挿入口210aにおいて保護板5の表面5aと対面する成形型210の内壁とは段差を有さずに連続する一方、挿入口210aにおいて背面パネル15の裏面15bと対面する成形型210の内壁とは、縁モール3の厚さ方向に段差を有して連続する形状に形成されている。射出機211は、射出孔210cに接続されて成形型210に取り付けられている。なお、形成面210bについて、他の形状に形成しても良い。

0036

射出成型機21にパネル本体1を組み付けるに当たっては、成形型210の挿入口210aにパネル本体1の端部1aを挿入する。これにより、保護板5の壁部5cと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15bの一部とを成形型210内に配置する。この際、封止材13が成形型210内に配置されないように、成形型210に対するパネル本体1の挿入量を調整する。こうして、射出成型機21にパネル本体1が組み付けられ、成形型210内には、形成面210bと、保護板5の壁部5cと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15bの一部とによってキャビティC1が形成される。

0037

次いで、図7に示すように、射出成型工程として、射出機211により、縁モール3を構成する溶融樹脂P1をキャビティC1内に射出しつつ、射出成型機21に対してパネル本体1を相対移動させる。具体的には、挿入口210aに端部1aを挿入した状態で射出成型機21に対してパネル本体1を紙面手前側又は奥側の一方に移動させ、射出成型機21に対してパネル本体1を一周させる。そして、キャビティC1内に射出された溶融樹脂P1が固化することにより、パネル本体1の端部1aに縁モールが接合される。こうして、パネル本体1の端部1aに沿って連続的に縁モール3が形成される。また、パネル本体1の端部1aに形成された縁モール3の始点部分と終点部分との間には、別途に短く形成された縁モール3が接合される。こうして、図1に示すように、パネル本体1を囲包するように、縁モール3がパネル本体1の端部1aの全周に亘って設けられ、ソーラーパネルが完成する。

0038

このように形成された縁モール3は、図8に示すように、保護板5の表面5aと略面一となる。つまり、このソーラーパネルでは、パネル本体1の意匠面と縁モール3とが略面一となっている。また、縁モール3は、背面パネル15の裏面15bよりも厚さ方向で突出している。

0039

ここで、上記のように、このソーラーパネルでは、縁モール3を形成する際に、封止材13が成形型210内に配置されないように、成形型210に対するパネル本体1の挿入量が調整されている。これにより、このソーラーパネルでは、封止材13の外域に縁モール3が設けられている。より具体的には、縁モール3は、パネル本体1の端部1aにおいて、封止材13から外域側へ間隔S1を隔てた位置に設けられている。

0040

このように、実施例1のソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aの全周に縁モール3が設けられている。このため、このソーラーパネルでは、パネル本体1の全周に亘って、縁モール3によって保護板5と背面パネル15との間が封止され、保護板5と背面パネル15との間、より具体的には、保護板5の壁部5cと背面パネル15の表面15aとの間から水等が侵入することを防止できる。

0041

そして、このソーラーパネルでは、縁モール3が塩化ビニル樹脂からなり、この縁モール3は、パネル本体1の端部1aに対して直接射出成形されることによってパネル本体1の端部1aに設けられている。これにより、このソーラーパネルでは、部品点数を少なくすることができるだけでなく、縁モール3の形成とパネル本体1に対する縁モール3の組み付けとを同時に行うことが可能となっている。これらのため、ソーラーパネルの製造を容易化することができる。

0042

ここで、このソーラーパネルでは、保護板5や背面パネル15を平板状に形成することにより、パネル本体1が平坦な板状をなしている。しかし、これに限らず、保護板5や背面パネル15を湾曲させて形成することにより、パネル本体1を湾曲する形状に形成することもできる。そして、たとえ、このようにパネル本体1が湾曲した形状であっても、このソーラーパネルでは、縁モール3をパネル本体1の端部1aに射出成形することにより、縁モール3をパネル本体1の形状に追従させて形成することができる。

0043

したがって、実施例1のソーラーパネルによれば、保護板5と背面パネル15との間を封止しつつ、製造コストの低廉化を実現できる。

0044

特に、このソーラーパネルでは、パネル本体1に縁モール3を射出成型するに当たって、封止材13が成形型210内に配置されないように、成形型210に対するパネル本体1の挿入量が調整されている。このため、このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aにおいて、縁モール3が封止材13から外域側へ間隔S1を隔てた位置に設けられている。このように、封止材13の外域に縁モール3を設けることにより、このソーラーパネルでは、パネル本体1に縁モール3を射出成形する際の溶融樹脂P1の熱によって封止材13が発泡することを防止できる。このため、このソーラーパネルでは、封止材13の封止能力が低下することによる性能低下を防止できる。

0045

また、このソーラーパネルでは、縁モール3が保護板5の表面5aと略面一をなしている。これにより、このソーラーパネルでは、縁モール3をパネル本体1の意匠面と略面一とすることにより、縁モール3が目立ち難くなり、ソーラーパネルの美観が高くなっている。また、このような縁モール3を形成するに当たり、成形型210の形成面210bについて、挿入口210aにおいて保護板5の表面5aと対面する成形型210の内壁と段差を有さずに連続する形状としている。これにより、パネル本体1に縁モール3を射出成形する際、成形型210によって保護板5の表面5aを傷付け難くなっている。

0046

ここで、保護板5には、背面パネル15の表面15aと当接する壁部5cが形成されている。これにより、壁部5cによって封止材13を囲包することができる。このため、このソーラーパネルでは、ラミネート工程後に、保護板5や背面パネル15からはみ出した封止材13を切除する必要がなく、パネル本体1の形成が容易となっている。また、壁部5cによって封止材13を囲包することにより、このソーラーパネルでは、温度変化による膨張や収縮によって封止材13と保護板5とがずれることを防止できる。

0047

また、このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aに縁モール3が設けられた際、縁モール3は、保護板5の壁部5cと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15bの一部とに接合されるため、パネル本体1と縁モール3との接触面積を大きく確保することができる。このため、縁モール3によって保護板5と背面パネル15との間を好適に封止することが可能となっているとともに、パネル本体1の端部1aと縁モール3とが剥がれ難くなっている。

0048

さらに、壁部5cは背面パネル15の表面15aと当接するため、パネル本体1の形成時等に背面パネル15が熱膨張したとしても、壁部5cを背面パネル15の表面15aに当接させることができる。このため、このソーラーパネルでは、保護板5や背面パネル15の設計が容易となっている。

0049

また、このソーラーパネルでは、保護板5に隠蔽部50が形成されている。このため、保護板5の表面5a側からソーラーパネルを見た場合であっても、各タブ線9a、9bや各インターコネクタ11a、11bは見えることがない。この点においても、このソーラーパネルは美観が高くなっている。

0050

(実施例2)
図9に示すように、実施例2のソーラーパネルでは、パネル本体1において、保護板5の壁部5cによって封止材13及び背面パネル15が囲包されている。そして、壁部5cは背面パネル15の側面15cと当接している。また、このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aに縁モール3が射出成形されることにより、縁モール3は、保護板5の壁部5cと、背面パネル15の裏面15bの一部とに接合される。ここで、このソーラーパネルでは、縁モール3の一部が封止材13と重なるように設けられている。このソーラーパネルにおける他の構成は実施例1のソーラーパネルと同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。

0051

このソーラーパネルでは、保護板5の壁部5cによって封止材13だけでなく背面パネル15も囲包することができる。このため、保護板5と背面パネル15との間から水等がより侵入し難くなっている。ここで、このソーラーパネルでは、縁モール3の一部が封止材13と重なるように設けられているものの、双方が重なる部分を可及的に小さくしている。これにより、このソーラーパネルでは、パネル本体1に縁モール3を射出成形する際の溶融樹脂P1の熱によって封止材13が発泡することを抑制している。このソーラーパネルにおける他の作用は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0052

(実施例3)
図10に示すように、実施例3のソーラーパネルでは、保護板5に壁部5cが形成されておらず、保護板5には、表面5aと裏面5bとに連続する側面5dが形成されている。これにより、パネル本体1の端部1aでは封止材13が露出している。そして、このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aに縁モール3が射出成形されることにより、縁モール3は、保護板5の表面5aの一部乃至側面5dと、封止材13と、背面パネル15の側面15c乃至裏面15b一部とに接合される。また、縁モール3は、保護板5の表面5a及び背面パネル15の裏面15bよりも厚さ方向で突出する形状に形成されている。なお、このソーラーパネルにおいても、縁モール3の一部が封止材13と重なるように設けられている。このソーラーパネルにおける他の構成は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0053

このソーラーパネルでは、保護板5に壁部5cを形成する必要がないため、無機ガラス等によっても保護板5を容易に形成することができる。また、縁モール3が保護板5の表面5aの一部乃至側面5dと、封止材13と、背面パネル15の側面15c乃至裏面15b一部とに接合されるため、パネル本体1と縁モール3との接触面積をより大きく確保することができる。このため、このソーラーパネルでは、縁モール3によって保護板5と背面パネル15との間をより好適に封止することが可能となっている。このソーラーパネルにおける他の作用は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0054

(実施例4)
図11に示すように、実施例4のソーラーパネルでは、保護板5の外周縁に対し、背面パネル15に向かって略直角に延びる壁部5eが形成されている他、壁部5eから更にパネル本体1の外域に向かって延びる延在部5fが形成されている。そして、パネル本体1では、延在部5fと背面パネル15の表面15aとが当接している。また、このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aに縁モール3が射出成形されることにより、縁モール3は、保護板5の壁部5e乃至延在部5fと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15b一部とに接合される。さらに、縁モール3は、保護板5の表面15aと略面一となるように形成されている他、封止材13よりも外域に設けられている。このソーラーパネルにおける他の構成は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0055

このソーラーパネルでは、壁部5eによって封止材13を囲包することができる。また、延在部5fが背面パネル15の表面15aに当接することによって、保護板5と背面パネル15とが接合する際の接触面積を大きくすることができる。さらに、縁モール3が保護板5の壁部5e乃至延在部5fと、背面パネル15の側面15c乃至裏面15b一部とに接合されるため、縁モール3を封止材13の外域に設けつつ、パネル本体1の端部1aと縁モール3との接触面積を大きく確保することができる。このため、このソーラーパネルによっても、縁モール3によって保護板5と背面パネル15との間をより好適に封止することが可能となっているとともに、パネル本体1の端部1aと縁モール3とが剥がれ難くなっている。このソーラーパネルにおける他の作用は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0056

(実施例5)
図12に示すように、実施例5のソーラーパネルでは、保護板5に対して壁部5cが形成されない一方、背面パネル15に壁部15dが形成されている。壁部15dは、背面パネル15の外周縁から湾曲しつつ保護板5に向かって延びている。壁部15dは、封止材13を全周に亘って囲包しつつ保護板5の裏面5bに当接している。なお、保護板5に向かって略直角に延びるように壁部15dを形成しても良い。

0057

このソーラーパネルでは、パネル本体1の端部1aに縁モール3が射出成形されることにより、縁モール3は、保護板5の表面5a一部乃至側面5dと、背面パネル15の壁部15dと、背面パネル15の裏面15b一部とに接合される。また、縁モール3は、保護板5の表面5a及び背面パネル15の裏面15bよりも厚さ方向で突出するように形成されている。なお、このソーラーパネルにおいても、縁モール3の一部が封止材13と重なるように設けられている。このソーラーパネルにおける他の構成は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0058

このソーラーパネルでは、保護板5の材質や厚み等によって保護板5に壁部5cを形成し難い場合であっても、背面パネル15に壁部15dを形成することにより、この壁部15dによって封止材13を囲包できる。このため、このソーラーパネルにおいても、温度変化による膨張や収縮によって封止材13と保護板5とがずれることを防止できる。このソーラーパネルにおける他の作用は実施例1のソーラーパネルと同様である。

0059

以上において、本発明を実施例1〜5に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜5に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。

0060

例えば、実施例1〜5を適宜組み合わせることによって、ソーラーパネルを構成しても良い。

0061

また、保護板5に壁部5cに形成するとともに背面パネル15に壁部15dを形成することにより、双方の壁部5c、15dによって封止材13を囲包する構成としても良い。

0062

本発明は、車両のルーフに設けられるソーラーパネルの他、各種の太陽光発電設備に用いるソーラーパネル等に利用可能である。

0063

1…パネル本体
1a…端部
3…縁モール(縁部材)
5…保護板(保護カバー)
5a…表面
5b…裏面
5c、5e…壁部
7…太陽電池セル
13…封止材
15…背面パネル(背面カバー)
15a…表面
15c…側面
15d…壁部

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