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技術 回転型電気部品

出願人 アルプスアルパイン株式会社
発明者 水津貴之西條勝也佐々木和也
出願日 2015年6月24日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-126498
公開日 2017年1月12日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-010834
状態 特許登録済
技術分野 複合操作スイッチ
主要キーワード 円筒壁面 押圧操作状態 ラバー部材 過荷重 亜鉛ダイキャスト 固定接点部材 軸部側 可動接点部材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

軸部材押圧し、その動き軸受け部材によって規制されるものにおいても、両者が当たる際の衝突音を小さくすることができる回転型電気部品を提供する。

解決手段

貫通孔21が形成された筒状部25を有する金属製の軸受け部材20と、金属材から構成され貫通孔21に回転可能に挿通された軸部材10と、回転検出手段30と、プッシュスイッチ40とを備え、軸部材10には、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐように形成された第1傾斜部13が設けられ、第1傾斜部13は軸部11側から操作部12側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されており、軸受け部材20の先端面25a側の内周面には、第1傾斜部13と当接可能な形状に形成された受け部22が設けられており、操作部12を下方側に押圧操作した際に、プッシュスイッチ40が駆動されるとともに、第1傾斜部13が受け部22に当接する。

概要

背景

従来、回転操作される回転軸に対する回転操作量を検出する回転型電気部品が知られている。特に、回転軸に対する押圧操作を検出するプッシュスイッチが内蔵された回転型電気部品は、電子機器等の各種制御に用いられている。例えば、特許文献1には、回転トルクムラを防止して操作性に優れた回転型電気部品が開示されている。

図8は特許文献1に記載された回転型電気部品100の分解斜視図である。図9は、回転型電気部品100の初期状態における断面図である。図10は、回転型電気部品100に対して押圧操作が行われた場合の断面図である。回転型電気部品100は、金属製の軸受け部材101と、回転可能に挿通される軸部材102と、摺動子103を保持し軸部材102と共に回転する摺動子受け104と、基板105を保持する絶縁部材106と、荷重を加える板ばね107と、プッシュスイッチを構成する可動接点108及び固定接点109と、底面を構成するケース110と、取付部材111とを含んで構成されている。

軸部材102に対して回転操作が行われた場合、軸部材102と一緒連結部材114も回転する。また、連結部材114が回転すると連結部材114と一緒に摺動子受け104も回転する。摺動子受け104が回転すると、摺動子103が基板105の導電パターン上を摺動する。このとき、導電パターン上における摺動子103の接触位置に応じた信号が外部接続用端子を介して出力される。本回転型電気部品を搭載する電子機器等においては、この出力信号に応じて軸部材102に対する回転操作量を検出するものとなっている。

一方、図9に示す初期状態から軸部材102に対して押圧操作が行われた場合には、図10に示すように、鍔部121が軸受け部材101の上面に接触する位置まで軸部材102が移動する。これに伴って、軸部材102がラバー部材115の当接部151を下方側に押し込む。これにより、ラバー部材115の反転部152が反転し、当接部151の下面が可動接点108の接点部182を押し下げ中央固定接点191と接触させる。この接点部182と中央固定接点191との接触により、プッシュスイッチのオン信号が外部接続用端子を介して出力される。回転型電気部品100を搭載する電子機器等においては、この出力信号に応じて軸部材102に対する押圧操作の有無を検出するものとなっている。

概要

軸部材を押圧し、その動きが軸受け部材によって規制されるものにおいても、両者が当たる際の衝突音を小さくすることができる回転型電気部品を提供する。貫通孔21が形成された筒状部25を有する金属製の軸受け部材20と、金属材から構成され貫通孔21に回転可能に挿通された軸部材10と、回転検出手段30と、プッシュスイッチ40とを備え、軸部材10には、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐように形成された第1傾斜部13が設けられ、第1傾斜部13は軸部11側から操作部12側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されており、軸受け部材20の先端面25a側の内周面には、第1傾斜部13と当接可能な形状に形成された受け部22が設けられており、操作部12を下方側に押圧操作した際に、プッシュスイッチ40が駆動されるとともに、第1傾斜部13が受け部22に当接する。

目的

本発明は、上述した課題を解決するもので、軸部材を押圧し、その動きが軸受け部材によって規制されるものにおいても、両者が当たる際の衝突音を小さくすることができる回転型電気部品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

貫通孔が形成された筒状部を有する金属製の軸受け部材と、金属材から構成され前記貫通孔に回転可能に挿通された軸部材と、前記軸部材の回転動作を検出する回転検出手段と、前記軸部材の軸線方向への押圧操作によって駆動されるプッシュスイッチと、を備え、前記軸部材は、前記貫通孔に挿通される軸部と前記軸受け部材の外側に配設され前記軸部より大きな形状に形成された操作部とを有し、初期状態において前記操作部の下端面が前記軸受け部材の先端面と離間して対向している回転型電気部品において、前記軸部材には、前記軸部と前記操作部の下端面とを繋ぐように形成された第1傾斜部が設けられ、前記第1傾斜部は前記軸部側から前記操作部側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されており、前記軸受け部材の前記先端面側の内周面には、前記第1傾斜部と当接可能な形状に形成された受け部が設けられており、前記操作部を下方側に押圧操作した際に、前記プッシュスイッチが駆動されるとともに、前記第1傾斜部が前記受け部に当接することを特徴とする回転型電気部品。

請求項2

前記受け部には、前記第1傾斜部と同じ方向に傾斜した第2傾斜部が設けられ、前記操作部を下方側に押圧操作した際に、前記第1傾斜部が前記第2傾斜部に当接することを特徴とする請求項1に記載の回転型電気部品。

請求項3

前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが同じ角度で傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の回転型電気部品。

請求項4

前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部の傾斜角度が、15度以上で30度以下であることを特徴とする請求項3に記載の回転型電気部品。

請求項5

前記プッシュスイッチが駆動するよりも大きな荷重が前記軸部材に加えられた際には、前記第1傾斜部と前記受け部とが当接した後に、前記操作部の下端面が前記軸受け部材の前記先端面と当接することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転型電気部品。

技術分野

0001

本発明は、電子機器等の各種入力に好適な回転型電気部品に関する。

背景技術

0002

従来、回転操作される回転軸に対する回転操作量を検出する回転型電気部品が知られている。特に、回転軸に対する押圧操作を検出するプッシュスイッチが内蔵された回転型電気部品は、電子機器等の各種制御に用いられている。例えば、特許文献1には、回転トルクムラを防止して操作性に優れた回転型電気部品が開示されている。

0003

図8は特許文献1に記載された回転型電気部品100の分解斜視図である。図9は、回転型電気部品100の初期状態における断面図である。図10は、回転型電気部品100に対して押圧操作が行われた場合の断面図である。回転型電気部品100は、金属製の軸受け部材101と、回転可能に挿通される軸部材102と、摺動子103を保持し軸部材102と共に回転する摺動子受け104と、基板105を保持する絶縁部材106と、荷重を加える板ばね107と、プッシュスイッチを構成する可動接点108及び固定接点109と、底面を構成するケース110と、取付部材111とを含んで構成されている。

0004

軸部材102に対して回転操作が行われた場合、軸部材102と一緒連結部材114も回転する。また、連結部材114が回転すると連結部材114と一緒に摺動子受け104も回転する。摺動子受け104が回転すると、摺動子103が基板105の導電パターン上を摺動する。このとき、導電パターン上における摺動子103の接触位置に応じた信号が外部接続用端子を介して出力される。本回転型電気部品を搭載する電子機器等においては、この出力信号に応じて軸部材102に対する回転操作量を検出するものとなっている。

0005

一方、図9に示す初期状態から軸部材102に対して押圧操作が行われた場合には、図10に示すように、鍔部121が軸受け部材101の上面に接触する位置まで軸部材102が移動する。これに伴って、軸部材102がラバー部材115の当接部151を下方側に押し込む。これにより、ラバー部材115の反転部152が反転し、当接部151の下面が可動接点108の接点部182を押し下げ中央固定接点191と接触させる。この接点部182と中央固定接点191との接触により、プッシュスイッチのオン信号が外部接続用端子を介して出力される。回転型電気部品100を搭載する電子機器等においては、この出力信号に応じて軸部材102に対する押圧操作の有無を検出するものとなっている。

先行技術

0006

特開2009−283327号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、プッシュスイッチを駆動するために、軸部材102に対して押圧操作を行うと、鍔部121が軸受け部材101の上面に当たって軸線方向の動きが止まるため、当接する際に衝突音が発生し、品位を損なう。特に、軸受け部材101と軸部材102をいずれも金属材とした場合に、この課題は顕著になる。

0008

本発明は、上述した課題を解決するもので、軸部材を押圧し、その動きが軸受け部材によって規制されるものにおいても、両者が当たる際の衝突音を小さくすることができる回転型電気部品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の回転型電気部品は、貫通孔が形成された筒状部を有する金属製の軸受け部材と、金属材から構成され前記貫通孔に回転可能に挿通された軸部材と、前記軸部材の回転動作を検出する回転検出手段と、前記軸部材の軸線方向への押圧操作によって駆動されるプッシュスイッチと、を備え、前記軸部材が、前記貫通孔に挿通される軸部と前記軸受け部材の外側に配設され前記軸部より大きな形状に形成された操作部とを有し、初期状態において前記操作部の下端面が前記軸受け部材の先端面と離間して対向している回転型電気部品において、前記軸部材には、前記軸部と前記操作部の下端面とを繋ぐように形成された第1傾斜部が設けられ、前記第1傾斜部は前記軸部側から前記操作部側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されており、前記軸受け部材の前記先端面側の内周面には、前記第1傾斜部と当接可能な形状に形成された受け部が設けられており、前記操作部を下方側に押圧操作した際に、前記プッシュスイッチが駆動されるとともに、前記第1傾斜部が前記受け部に当接することを特徴とする。

0010

この構成によれば、軸部材の押圧操作時に、軸部材の第1傾斜部が軸受け部材の受け部に当接して、軸線方向と直交する面同士での当接が抑制されるものとなるので、押圧操作の際の衝突音を小さくすることができ、品位を高めることができる。

0011

また、本発明の回転型電気部品は、前記受け部に、前記第1傾斜部と同じ方向に傾斜した第2傾斜部が設けられ、前記操作部を下方側に押圧操作した際に、前記第1傾斜部が前記第2傾斜部に当接することを特徴とする。

0012

この構成によれば、受け部に設けられた第2傾斜部が第1傾斜部と同じ方向に傾斜しているので、第1傾斜部が滑らかに接触して、衝突音をより小さくすることができる。

0013

また、本発明の回転型電気部品は、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが同じ角度で傾斜していることを特徴とする。

0014

この構成によれば、第1傾斜部と第2傾斜部とが面で僅かに摺接するので、接触が安定し、音の発生のばらつきを抑えることができる。

0015

また、本発明の回転型電気部品は、前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部の傾斜角度が、15度以上で30度以下であることが好ましい。

0016

この構成によれば、角度が大きすぎないので、適切に、第1傾斜部が軸受け部材の受け部に入り込んで、受け部を僅かに広げることができる。

0017

また、本発明の回転型電気部品は、前記プッシュスイッチが駆動するよりも大きな荷重が前記軸部材に加えられた際には、前記第1傾斜部と前記受け部とが当接した後に、前記操作部の下端面が前記軸受け部材の前記先端面と当接することを特徴とする。

0018

この構成によれば、過度な軸部材への押圧力が加えられたとしても、操作部の下端面が軸受け部材の先端面と当接し、軸受け部材の受け部が広がり過ぎないので、軸部材が受け部に食い込んだまま初期状態に復帰しなくなる不具合を防止できる。また、軸部材が金属材で形成されていても、過荷重がプッシュスイッチに加えられる前に操作部の下端面が軸受け部材の先端面と当接し、プッシュスイッチの押圧荷重が規制されるので、プッシュスイッチの破壊を防止できる。

発明の効果

0019

本発明によれば、軸部材の押圧操作時に、軸部材の第1傾斜部が軸受け部材の受け部に当接して、軸線方向と直交する面同士での当接が抑制されるものとなるので、押圧操作の際の衝突音を小さくすることができ、品位を高めることができる。したがって、軸部材を押圧し、その動きが軸受け部材によって規制されるものにおいても、両者が当たる際の衝突音を小さくすることができる回転型電気部品を提供することができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態の回転型電気部品を斜め上方から見た斜視図である。
本発明の実施形態の回転型電気部品を示す正面図である。
本発明の実施形態の回転型電気部品を斜め下方から見た分解斜視図である。
本発明の実施形態の回転型電気部品を斜め側方から見た分解斜視図である。
図2のV−V線で切断した断面図である。
図5の断面において軸部材が軸線方向に押圧操作された状態を示す断面図である。
図6のA部の拡大断面を示す模式図である。
従来の回転型電気部品の分解斜視図である。
従来の回転型電気部品の初期状態における断面図である。
従来の回転型電気部品に対して押圧操作が行われた場合の断面図である。

実施例

0021

[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。

0022

図1は、本発明の実施形態の回転型電気部品1を斜め上方から見た斜視図である。図2は、回転型電気部品1を示す正面図である。図3は、回転型電気部品1を斜め下方から見た分解斜視図である。図4は、回転型電気部品1を斜め側方から見た分解斜視図である。図5は、図2のV−V線で切断した断面図である。図6は、図5の断面において軸部材10が軸線方向に押圧操作された状態を示す断面図である。図7は、図6のA部の拡大断面を示す模式図である。なお、図7では断面のハッチングを省略している。

0023

本発明の実施形態の回転型電気部品1は、図1及び図2に示す外形を有し、図3及び図4に示すように、軸部材10と、軸受け部材20と、回転検出手段30と、プッシュスイッチ40とを備え、ケース部材50に組み込まれたものである。なお、本明細書においては、以下の説明を分かりやすくするために、図1のZ1側を上方、Z2側を下方とする。

0024

軸部材10は、アルミニウム等の金属材から、例えば切削加工によって構成され、断面が円形状の軸部11と、軸部11より大きな形状に形成された操作部12とを有している。軸部材10には、図2及び図3に示すように、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐように形成された第1傾斜部13が設けられ、第1傾斜部13は軸部11側から操作部12側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されている。また、軸部材10には、抜け止め用のリング部材16を嵌め込むための溝が形成されている。さらに、軸部11の下端には係合部11aが形成されている。

0025

駆動体15は、合成樹脂成形されたものである。駆動体15は、軸部材10の係合部11aが嵌合する形状に形成されている。また、駆動体15は、後述する回転体31に摺接する形状に形成されている。軸部材10の係合部11aに駆動体15を嵌合させることによって、回転体31に対する軸部材10の所望の動作を可能にしている。

0026

軸受け部材20は金属製で、例えば、亜鉛ダイキャストで構成され、筒状部25と、この筒状部25の下方側に設けられる矩形状のフランジ部26とを有している。軸受け部材20の筒状部25には、図4に示すように、軸部材10が回転可能に挿通される貫通孔21が形成されている。貫通孔21は軸部材10の軸部11ががたつきを生じることなく摺動可能な適度な寸法を有し、操作部12及び第1傾斜部13を挿通することはできない。筒状部25の先端面25a側の内周面には、図4図7に示すように、第2傾斜部23を備えた受け部22が設けられている。第2傾斜部23の下方側では、軸線10a方向に平行な円筒壁面に滑らかに連続する。

0027

回転検出手段30は、軸部材10の回転動作を検出するもので、軸部材10の軸線10aを中心に回転可能な回転体31と、回転体31に取り付けられた摺動子32と、円周方向に分割配置された導電部材33、34、35とを備えている。回転体31は、合成樹脂からなり、駆動体15を収容する部分に貫通部が形成されている。この貫通部は、駆動体15が軸線10aを中心に回転するときに駆動体15と一体に回転体31を回転させるとともに、駆動体15が下方に移動するときには駆動体15及び軸部11を移動可能とする形状を有している。摺動子32は、金属の板バネを加工したものである。導電部材33、34、35は、導電性の金属を加工したものである。摺動子32が導電部材33、34、35の電極パターンと接離することにより、回転体31の回転を検出できるように構成される。なお、導電部材33、34、35の一部は、後述する第1ケース部材51から外部に露出し、端子部を構成している。また、回転体31の上面には凹凸部が形成されている。そして、この凹凸部に弾接可能となるように、金属製のバネ部材36が軸受け部材20に固定されている。これにより、回転体31の回転に要する荷重が回転に伴って変化する。

0028

プッシュスイッチ40は、可動接点部材41と固定接点部材42と支持部材43と弾性部材45とを備えている。可動接点部材41は、導電性の金属板からなり、図4に示すように、可動接点部41aと、可動接点部41aを弾性変形可能に支持する支持部41bとを備えている。固定接点部材42は、導電性の金属板からなり、固定接点部42aと端子部42bとを有している。支持部材43は導電性の金属板からなり、支持接点部43aと端子部43bとを有している。可動接点部材41の可動接点部41aが初期状態で固定接点部42aに接触しないように配置される。支持部材43は、固定接点部42a及び端子部42bには接触しない位置に配置され、支持接点部43aが可動接点部材41の支持部41bを支持している。弾性部材45は、例えばシリコーンゴムドーム状に成形したものであり、上下方向に弾性変形可能である。弾性部材45の外周に位置する脚部は、可動接点部材41の支持部41bに当接するように配置され、弾性部材45の中央部は初期状態で可動接点部41aとは離間している。弾性部材45は、脚部が座屈するように弾性変形したときに、可動接点部41aが固定接点部42aに接触するように可動接点部41aを押圧する。

0029

ケース部材50は、導電部材33、34、35を保持する第1ケース部材51と、固定接点部材42及び支持部材43を保持する第2ケース部材52と、第1ケース部材51、第2ケース部材52及び軸受け部材20を一体に保持するカバー53とからなる。

0030

第1ケース部材51は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、図3及び図4に示すように、導電部材33、34、35と一体にインサート成形されたものである。

0031

第2ケース部材52は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、図3及び図4に示すように、固定接点部材42及び支持部材43と一体にインサート成形されたものである。

0032

カバー53は、金属板を折り曲げ加工したものである。カバー53は、図1図4に示すように、上板部53aと、上板部53aから折り曲げ形成された側板部53bと、側板部53bの下方から折り曲げ形成された係止部53cとを備えている。上板部53aは、軸受け部材20の筒状部25が突出する開口を有している。側板部53bは、軸受け部材20のフランジ部26と、第1ケース部材51と、第2ケース部材52とを挟み込むようにして、それらの側面の対向する2面に配置されている。係止部53cは、第2ケース部材52の下側を係止している。

0033

本実施形態の回転型電気部品1は、第2ケース部材52に、可動接点部材41、弾性部材45、第1ケース部材51及び摺動子32が固定された回転体31を載置しておく。一方、軸部材10は、バネ部材36が固定された軸受け部材20に、軸部11が挿通され、軸部11に抜け止め用のリング部材16が嵌装されてから、係合部11aに駆動体15が固定される。この状態で、駆動体15が弾性部材45に当接するように、第1ケース部材51に軸受け部材20が載置される。そして、カバー53が係止部53cを折り曲げていない状態で上方から配置され、最後に係止部53cを折り曲げて一体化される。

0034

本実施形態の回転型電気部品1は、図1に示すように、軸部材10の操作部12が回転操作可能であるとともに、押圧操作可能に設けられている。回転型電気部品1は、以下のように、軸部材10の回転操作及び押圧操作を検出することができる。

0035

回転検出手段30は、軸部材10の回転操作により回転体31が回転し、導電部材33、34、35の電極パターンが摺動子32の3つの接点部と接離することによって、導電部材33、34、35の間の導通状態切り替わり、摺動子32の接点部の接触位置に応じた信号が出力される。こうして、出力される信号の変化により回転操作を検出することができる。また、軸部材10の回転操作により回転体31が回転したときに、回転体31に形成されている凹凸部にバネ部材36が弾接し、操作部12に対して適度な操作感触を発生させることができる。

0036

プッシュスイッチ40は、図5及び図6に示すように、軸部材10の軸線10a方向への押圧操作によって駆動される。すなわち、図5に示す初期状態から操作部12に対して押圧操作が行われた場合には、図6に示すように、押圧操作によって弾性部材45が変形して、可動接点部材41の可動接点部41aが固定接点部材42の固定接点部42aに接触する。これにより、可動接点部材41を介して固定接点部材42の端子部42bと支持部材43の端子部43bとが導通する。したがって、軸部材10の押圧操作を検出することができる。また、押圧操作から解放されると、図5に示すように、弾性部材45が初期状態に復元するとともに、可動接点部41aが固定接点部42aから離れる。したがって、非押圧操作状態に戻ったことを検出することができる。

0037

次に、本実施形態の回転型電気部品1の特徴について詳述する。

0038

軸部材10には、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐように形成された第1傾斜部13が設けられている。一方、軸受け部材20は、筒状部25の先端面25a側の内周面には、第1傾斜部13と当接可能な形状に形成された受け部22が設けられている。より具体的には、図7に示すように、受け部22は、第2傾斜部23を備え、下方から先端面25a側に向かって軸部11の径より徐々に大きくなるとともに、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐ第1傾斜部13の最大径より小さな寸法の径に形成されている。図2及び図5に示すように、初期状態において操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと離間して対向している。

0039

本実施形態では、図7に示すように、軸部材10の軸線10a方向に対して、第1傾斜部13のテーパ面の角度θが20度となるように構成されている。受け部22には、図7に示すように、第1傾斜部13と同じ方向に傾斜した第2傾斜部23が設けられている。本実施形態では、軸部材10の第1傾斜部13と第2傾斜部23が、同じ角度に形成されている。

0040

操作部12を下方側に押圧操作した際に、プッシュスイッチ40が駆動されるとともに、第1傾斜部13が受け部22に設けられた第2傾斜部23に当接する。第2傾斜部23が第1傾斜部13と同じ方向に同じ角度で傾斜しているので、第1傾斜部13が滑らかに接触して、第1傾斜部13と第2傾斜部23とが面で僅かに摺接する。なお、このテーパ面は、下端面12a側の第1傾斜部13が受け部22の最大内径より大きな径になるように製造ばらつきも考慮されて、且つ、第2傾斜部23に接触してから僅かに擦れるように摺接可能な角度であればよい。このテーパ面の角度θを検討した結果、15度以上で30度以下であれば上述した効果を奏し、20度が最適であると判断された。

0041

従来は、本実施形態と異なり、第1傾斜部13と、第1傾斜部13が当接する受け部22とが設けられていなかった。このため、操作部12の下端面12aと、軸受け部材20の筒状部25の先端面25aとの、軸線10a方向と直交する面同士が、直に当接する問題があった。特に、軸部材10と軸受け部材20とがどちらも金属材である場合、金属同士が衝突する衝突音が顕著となっていた。

0042

本実施形態では、軸部材10の押圧操作時に、軸部材10の第1傾斜部13が軸受け部材20の受け部22に最初に当接して、その時点における軸線10a方向と直交する面同士での当接が抑制される。したがって、押圧操作の際の衝突音を小さくすることができ、品位を高めることができる。

0043

さらに、第1傾斜部13が第2傾斜部23と滑らかに接触して、面で僅かに摺接するので、第1傾斜部13での接触が安定する。なお、第1傾斜部13及び第2傾斜部23の傾斜角度が、15度以上で30度以下であることが好ましい。こうすれば、角度が大きすぎないので、適切に、第1傾斜部13が軸受け部材20の受け部22に入り込んで、受け部22を僅かに広げることができる。大きな荷重が加えられた場合でも、第1傾斜部13が軸受け部材20の受け部22に入り込んで、受け部22を僅かに広げるように作用する。

0044

このような構成によれば、軸部材10の動きが緩衝される制動力を生じることになるものと考察される。また、従来の構成で衝突音を生じていた軸線10a方向と直交する面同士での当接が生じにくくなる。これらの作用によって、大きな衝突音を生じにくくなると思われる。なお、第2傾斜部23を設けず、受け部22の形状が曲面状となるようにしてもよい。この場合、摺接する面積が少なくなるが、第1傾斜部13が滑らかに接触するので、押圧操作の際の衝突音を小さくすることができる。

0045

また、プッシュスイッチ40が駆動するよりも大きな荷重が軸部材10に加えられた際には、第1傾斜部13と受け部22とが当接した後に、操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接するように構成していることが好適である。過度な軸部材10への押圧力が加えられたとしても、操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接し、軸受け部材20の受け部22が広がり過ぎないので、軸部材10が受け部22に食い込んだまま初期状態に復帰しなくなる不具合を防止できる。

0046

また、軸部材10が金属材で形成されていても、過荷重がプッシュスイッチ40に加えられる前に操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接し、プッシュスイッチ40の押圧荷重が規制されるので、プッシュスイッチ40の破壊を防止できる。

0047

軸受け部材20の筒状部25の肉厚が薄い場合には、受け部22が広がり過ぎると破壊に至ることも懸念されるが、操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接して受け部22が広がり過ぎないように構成すれば、破壊しにくいものとすることができる。

0048

以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。

0049

本実施形態の回転型電気部品1は、貫通孔21が形成された筒状部25を有する金属製の軸受け部材20と、金属材から構成され貫通孔21に回転可能に挿通された軸部材10と、軸部材10の回転動作を検出する回転検出手段30と、軸部材10の軸線10a方向への押圧操作によって駆動されるプッシュスイッチ40とを備え、軸部材10が、貫通孔21に挿通される軸部11と軸受け部材20の外側に配設され軸部11より大きな形状に形成された操作部12とを有し、初期状態において操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと離間して対向している回転型電気部品1において、軸部材10には、軸部11と操作部12の下端面12aとを繋ぐように形成された第1傾斜部13が設けられ、第1傾斜部13は軸部11側から操作部12側に向かうにしたがって径が大きくなるように形成されており、軸受け部材20の先端面25a側の内周面には、第1傾斜部13と当接可能な形状に形成された受け部22が設けられており、操作部12を下方側に押圧操作した際に、プッシュスイッチ40が駆動されるとともに、第1傾斜部13が受け部22に当接する。

0050

この構成によれば、軸部材10の押圧操作時に、軸部材10の第1傾斜部13が軸受け部材20の受け部22に当接して、軸線10a方向と直交する面同士での当接が抑制されるものとなるので、押圧操作の際の衝突音を小さくすることができ、品位を高めることができる。

0051

また、本実施形態の回転型電気部品1は、受け部22に、第1傾斜部13と同じ方向に傾斜した第2傾斜部23が設けられ、操作部12を下方側に押圧操作した際に、第1傾斜部13が第2傾斜部23に当接する。

0052

この構成によれば、受け部22に設けられた第2傾斜部23が第1傾斜部13と同じ方向に傾斜しているので、第1傾斜部13が滑らかに接触して、衝突音をより小さくすることができる。

0053

また、本実施形態の回転型電気部品1は、第1傾斜部13と第2傾斜部23とが同じ角度で傾斜している。

0054

この構成によれば、第1傾斜部13と第2傾斜部23とが面で僅かに摺接するので、接触が安定し、音の発生のばらつきを抑えることができる。

0055

また、本実施形態の回転型電気部品1は、第1傾斜部13及び第2傾斜部23の傾斜角度が、15度以上で30度以下であることが好ましい。

0056

この構成によれば、角度が大きすぎないので、適切に、第1傾斜部13が軸受け部材20の受け部22に入り込んで、受け部22を僅かに広げることができる。

0057

また、本実施形態の回転型電気部品1は、プッシュスイッチ40が駆動するよりも大きな荷重が軸部材10に加えられた際には、第1傾斜部13と受け部22とが当接した後に、操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接する。

0058

この構成によれば、過度な軸部材10への押圧力が加えられたとしても、操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接し、軸受け部材20の受け部22が広がり過ぎないので、軸部材10が受け部22に食い込んだまま初期状態に復帰しなくなる不具合を防止できる。また、軸部材10が金属材で形成されていても、過荷重がプッシュスイッチ40に加えられる前に操作部12の下端面12aが軸受け部材20の先端面25aと当接し、プッシュスイッチ40の押圧荷重が規制されるので、プッシュスイッチ40の破壊を防止できる。

0059

以上のように、本発明の実施形態の回転型電気部品1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。

0060

(1)本実施形態において、回転検出手段30は導電部材33、34、35の電極パターンが摺動子32と接離するとしたが、回転を検出する他の構成に変更してもよい。例えば、磁気式光学式の非接触回転検出手段を備える構成であってもよい。

0061

(2)本実施形態において、プッシュスイッチ40は、可動接点部41aと、可動接点部41aを弾性変形可能に支持する支持部41bとを備えるとしたが、可動接点部41aがドーム形状のものであってもよい。また、可動接点部41aが弾性部材45に設けられた電極面で、一対の固定接点部に接離する構成であってもよい。

0062

(3)本実施形態において、ケース部材50は第1ケース部材51と第2ケース部材52とカバー53とからなるとしたが、軸受け部材20を保持し、回転検出手段とプッシュスイッチとを収容する態様であればよい。例えば、必要な構成を備えたひとつの部材であってもよく、また、他の複数の部材で構成されるように変更してもよい。

0063

1回転型電気部品
10軸部材
10a軸線
11 軸部
11a係合部
12 操作部
12a下端面
13 第1傾斜部
15駆動体
16リング部材
20軸受け部材
21貫通孔
22 受け部
23 第2傾斜部
25 筒状部
25a 先端面
26フランジ部
30回転検出手段
31回転体
32摺動子
33導電部材
34 導電部材
35 導電部材
36バネ部材
40プッシュスイッチ
41可動接点部材
41a可動接点部
41b 支持部
42固定接点部材
42a固定接点部
42b端子部
43支持部材
43a 支持接点部
43b 端子部
45弾性部材
50ケース部材
51 第1ケース部材
52 第2ケース部材
53カバー
53a上板部
53b側板部
53c係止部
θ 角度

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