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技術 吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニット

出願人 岡部株式会社
発明者 鈴木誠
出願日 2015年6月24日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-126367
公開日 2017年1月12日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-009484
状態 特許登録済
技術分野 サンプリング、試料調製 建築現場における取りはずす型枠、補助部材
主要キーワード 移動具 着脱部品 固定ホルダー 除去板 固定冶具 固練り 型枠ユニット 吹付けモルタル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月12日)のものです。
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図面 (19)

課題

コンクリート供試体の移動が可能であり、吹付けホルダーを使用せずに容易にキャッピング作業を行い高精度なコンクリート供試体を作製できる型枠ユニットを提供する。

解決手段

吹付けホルダー11と、網状円筒型枠14の下面全体を覆う大きさを有し、吹付けホルダー11の底板11a1の上面に設置される平板状の移動板を有する供試体移動具12と、吹付けホルダー11の2本の支柱11a2,11a2の上端部に掛止される一対の掛止部を備えると共に、網状円筒型枠14の外径より大きく、且つ、吹付けホルダー11の型枠支持部の外径よりも小さい内径を備え、上端が網状円筒型枠14の上端よりも上方に位置し、下端が網状円筒型枠14の上端位置を超えない高さを有する円環状上枠部13aを有するキャッピングホルダー13とを備える。

概要

背景

従来の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットとして、例えば、特許文献1のような、コンクリートまたはモルタルが吹き付けられることによりコンクリート等の供試体となる円筒状の捨て型枠の周囲を、底板上に立設した2本の支柱間の上下位置に設けたアーム拘束部により支持する型枠固定冶具がある。

この従来技術の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットは、円筒状の捨て型枠内にコンクリート等を吹き付けて、コンクリート供試体を作製するものであって、円筒状の捨て型枠を、軸心を鉛直に位置させた状態で型枠固定冶具に固定してコンクリート等を吹き付ける。

ところで、吹付けコンクリート(または吹付けモルタル)は、圧縮した空気によって吹き付けるため、供試体の表面が凹凸になる。しかし、一般に圧縮試験に用いる供試体は、その上面が平らになっていることが重要であり、平らに形成されていないと正確な圧縮強度が測定できない。

そのため、吹付けコンクリート等の供試体は、養生後に、その上面を平らにするためにキャッピング作業を行う必要があり、この特許文献1では、2つのキャッピング作業の方法が開示されている。

第1の方法は、特許文献1の図2〜図4に示されるように、先ず、型枠固定冶具に固定された捨て型枠の上端から盛り上がった吹付けコンクリートを手等により削り取って、供試体上面を大まかに平らに均す。次に、養生後の供試体を上下逆さにした状態で環状等の別途の型枠を取り付け、固練りセメントペ−スト等の充填材をその型枠内に充填し、硬化した充填材をコンクリート供試体のキャッピング部とする方法である。

第2の方法は、別途の型枠の代わりに上部アームを用いる方法で、捨て型枠の上端が、上部ア−ムの上端よりも低く、かつ上部ア−ムの下端とほぼ同じか僅かに高くなるよう両者の寸法を設計しておく。そして、特許文献1の図7〜図9に示されるように、先ず、コンクリ−ト等を捨て型枠内に吹き付け、その後、捨て型枠の上端より盛り上がる部分の吹付けコンクリ−ト等を削り取って大まかに平面に均す。これによって、供試体の上部には、上部ア−ムの拘束部とで包囲される空間部が形成される。そして、上部ア−ムの拘束部を型枠として、その空間部内にセメントペ−スト等の充填材を充填し、硬化した充填材をコンクリート供試体のキャッピング部とする方法である。

概要

コンクリート供試体の移動が可能であり、吹付けホルダーを使用せずに容易にキャッピング作業を行い高精度なコンクリート供試体を作製できる型枠ユニットを提供する。吹付けホルダー11と、網状円筒型枠14の下面全体を覆う大きさを有し、吹付けホルダー11の底板11a1の上面に設置される平板状の移動板を有する供試体移動具12と、吹付けホルダー11の2本の支柱11a2,11a2の上端部に掛止される一対の掛止部を備えると共に、網状円筒型枠14の外径より大きく、且つ、吹付けホルダー11の型枠支持部の外径よりも小さい内径を備え、上端が網状円筒型枠14の上端よりも上方に位置し、下端が網状円筒型枠14の上端位置を超えない高さを有する円環状上枠部13aを有するキャッピングホルダー13とを備える。

目的

本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、吹付けコンクリートが硬化する前であってもコンクリート供試体の移動を可能にして、吹付けホルダー上でなくてもコンクリート供試体を養生することができ、さらに、容易にキャッピング作業を行うことができると共に、高精度なコンクリート供試体を作製することができるコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

底板上に立設した2本の支柱間の上下位置に、コンクリートが吹き付けられてコンクリート供試体となる網状円筒型枠囲う円環状の型枠支持部が形成された一対のアームを設けた吹付けホルダーと、前記網状円筒型枠の下面全体を覆う大きさを有し、前記吹付けホルダーの底板の上面に設置される平板状の移動板を有する供試体移動具と、前記吹付けホルダーの2本の支柱の上端掛止される一対の掛止部を備えると共に、前記網状円筒型枠の外径より大きく、且つ、前記吹付けホルダーの型枠支持部の外径よりも小さい内径を備え、上端が前記網状円筒型枠の上端よりも上方に位置し、下端が前記網状円筒型枠の上端位置を超えない高さを有する円環状上枠部を備えるキャッピングホルダーと、を備えたことを特徴とするコンクリート供試体作製用の型枠ユニット

請求項2

請求項1記載のコンクリート供試体作製用の型枠ユニットにおいて、前記キャッピングホルダーの円環状上枠部には、前記吹付けホルダーの底板上に置かれた前記供試体移動具の前記移動板上に向かって延び、底板、又は、移動板上で支持される複数の脚部が設けられることを特徴とするコンクリート供試体作製用の型枠ユニット。

技術分野

0001

本発明は、圧縮試験に用いる吹付けコンクリート吹付けモルタル供試体を作製するための吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットに関する。

背景技術

0002

従来の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットとして、例えば、特許文献1のような、コンクリートまたはモルタルが吹き付けられることによりコンクリート等の供試体となる円筒状の捨て型枠の周囲を、底板上に立設した2本の支柱間の上下位置に設けたアーム拘束部により支持する型枠固定冶具がある。

0003

この従来技術の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットは、円筒状の捨て型枠内にコンクリート等を吹き付けて、コンクリート供試体を作製するものであって、円筒状の捨て型枠を、軸心を鉛直に位置させた状態で型枠固定冶具に固定してコンクリート等を吹き付ける。

0004

ところで、吹付けコンクリート(または吹付けモルタル)は、圧縮した空気によって吹き付けるため、供試体の表面が凹凸になる。しかし、一般に圧縮試験に用いる供試体は、その上面が平らになっていることが重要であり、平らに形成されていないと正確な圧縮強度が測定できない。

0005

そのため、吹付けコンクリート等の供試体は、養生後に、その上面を平らにするためにキャッピング作業を行う必要があり、この特許文献1では、2つのキャッピング作業の方法が開示されている。

0006

第1の方法は、特許文献1の図2図4に示されるように、先ず、型枠固定冶具に固定された捨て型枠の上端から盛り上がった吹付けコンクリートを手等により削り取って、供試体上面を大まかに平らに均す。次に、養生後の供試体を上下逆さにした状態で環状等の別途の型枠を取り付け、固練りセメントペ−スト等の充填材をその型枠内に充填し、硬化した充填材をコンクリート供試体のキャッピング部とする方法である。

0007

第2の方法は、別途の型枠の代わりに上部アームを用いる方法で、捨て型枠の上端が、上部ア−ムの上端よりも低く、かつ上部ア−ムの下端とほぼ同じか僅かに高くなるよう両者の寸法を設計しておく。そして、特許文献1の図7図9に示されるように、先ず、コンクリ−ト等を捨て型枠内に吹き付け、その後、捨て型枠の上端より盛り上がる部分の吹付けコンクリ−ト等を削り取って大まかに平面に均す。これによって、供試体の上部には、上部ア−ムの拘束部とで包囲される空間部が形成される。そして、上部ア−ムの拘束部を型枠として、その空間部内にセメントペ−スト等の充填材を充填し、硬化した充填材をコンクリート供試体のキャッピング部とする方法である。

先行技術

0008

特開平5‐273097号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかし、上述の特許文献1に記載の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットでは、コンクリートの吹き付け後、型枠固定冶具からコンクリート供試体を取り外すことが出来ず、型枠固定冶具上での養生が必要である。その結果、型枠固定冶具に付着したコンクリートも硬化してしまうため、別途吹付けコンクリート供試体を作製するためにその型枠固定冶具を再度使用する時には、その除去作業が大変手間である。さらに、複数個のコンクリート供試体を作製するためには、その個数に応じた数の型枠固定冶具を用意する必要がある。

0010

また、上述の特許文献1に記載された第1のキャッピング方法では、養生後のコンクリート供試体の上面はほぼ平らに均されているため、コンクリート供試体を取り付けた際に環状等の型枠との隙間がほとんどない状態になり、その後、流し込む充填材がコンクリート供試体の上面全体に亘って流れ込まず、キャッピング部が形成され難いという問題点がある。

0011

仮に、上述の特許文献1に記載された第1のキャッピング方法について、予め環状等の型枠に充填材を入れた状態でコンクリート供試体を取り付けたとしても、コンクリート供試体の自重によって、充填材が環状等の型枠からこぼれてしまい、キャッピング部が形成され難い。

0012

一方、上述の特許文献1に記載された第2のキャッピング方法では、常に供試体の上部に空間部を形成する必要がある。しかしながら、予め設計により、上部アームの上端が捨て型枠の上端よりも高い位置に設置されているため、その上部アームが邪魔となり、コンクリート吹き付け後のコンクリート供試体上面を均す作業が困難であるという問題がある。

0013

仮に、第2のキャッピング方法について、吹付けコンクリートが硬化する前にコンクリート供試体の移動が可能であっても、前述したコンクリート供試体の均し作業は、コンクリート供試体が何ら固定されていない状態で行うため精度が悪い。

0014

そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、吹付けコンクリートが硬化する前であってもコンクリート供試体の移動を可能にして、吹付けホルダー上でなくてもコンクリート供試体を養生することができ、さらに、容易にキャッピング作業を行うことができると共に、高精度なコンクリート供試体を作製することができるコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0015

上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート供試体作製用の型枠ユニットは、底板上に立設した2本の支柱間の上下位置に、コンクリートが吹き付けられてコンクリート供試体となる網状円筒型枠を囲う円環状の型枠支持部が形成された一対のアームを設けた吹付けホルダーと、前記網状円筒型枠の下面全体を覆う大きさを有し、前記吹付けホルダーの底板の上面に設置される平板状の移動板を有する供試体移動具と、前記吹付けホルダーの2本の支柱の上端に掛止される一対の掛止部を備えると共に、前記網状円筒型枠の外径より大きく、且つ、前記吹付けホルダーの型枠支持部の外径よりも小さい内径を備え、上端が前記網状円筒型枠の上端よりも上方に位置し、下端が前記網状円筒型枠の上端位置を超えない高さを有する円環状上枠部を備えるキャッピングホルダーと、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記キャッピングホルダーの円環状上枠部には、前記吹付けホルダーの底板上に置かれた前記供試体移動具の前記移動板上に向かって延び、底板、又は、移動板上で支持される複数の脚部が設けられていると良い。

発明の効果

0016

本発明に係る吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットでは、網状円筒型枠の下面全体を覆う大きさを有し、吹付けホルダーの底板の上面に設置される移動板を有する供試体移動具を設けたため、その供試体移動具上で網状円筒型枠にコンクリートを吹き付けてコンクリート供試体を作製し、均し作業をした後、その供試体移動具にコンクリート供試体を載せた状態で吹付けホルダーから取外して養生することが可能となり、吹付けホルダー上でコンクリート供試体の養生を行う必要がなくなる。
そのため、複数個のコンクリート供試体を作製するために、複数の吹付けホルダーを用意する必要がなくなると共に、吹付けホルダーに付着した吹付けコンクリートを硬化する前に除去することができるため、作業の手間が改善される。
また、本発明に係る吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットでは、さらに、網状円筒型枠の外径より大きく、且つ型枠支持部の外径よりも小さい内径を有すると共に、上端が網状円筒型枠の上端よりも上方に位置し、下端が網状円筒型枠の上端位置を超えない高さを有する円環状上枠部を有するキャッピングホルダーを備えているため、吹付けホルダー上で確実かつ安定した状態でキャッピング作業を行うことができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットを示す正面図である。
本実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットを示す平面図である。
本実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの吹付け固定ホルダーを示す正面図である。
本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの吹付け固定ホルダーを示す平面図である。
本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの吹付け固定ホルダーを示す左側面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの吹付け着脱ホルダーを示す平面図、正面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットの吹付け着脱ホルダーの左側面図、着脱部品固定部品に取り付けるための連結ピンの正面図である。
(a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットを構成する供試体移動具(取っ手部を開いた状態)の平面図、正面図、側面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットを構成する供試体移動具(取っ手部を閉じた状態)の正面図、平面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットのキャッピングホルダーの正面図、平面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットのキャッピングホルダーの平面図、正面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニットで使用する網状円筒型枠の平面図、正面図である。
(a),(b)それぞれ吹付けホルダーの底板上に供試体移動具を移動させる際の状態、移動が完了した状態を示す平面図である。
(a),(b)それぞれ吹付けホルダーに取り付けた供試体移動具の移動板上の網状円筒型枠にコンクリートを吹き付けている状態、コンクリートの吹き付けが完了した状態を示す正面図である。
(a),(b)それぞれ供試体移動具の移動板上のコンクリート供試体を養生のため吹付けホルダーから移動させる際の状態を示す左側面図である。
(a),(b)それぞれ供試体移動具の移動板上で養生後のコンクリート供試体をキャッピング作業のため吹付けホルダーに移動させる際の状態、移動完了後に吹付けホルダーにキャッピングホルダーを取り付けた状態を示す平面図である。
(a),(b)それぞれ供試体移動具の移動板上で養生後のコンクリート供試体をキャッピング作業のため吹付けホルダーに移動させる際の状態、移動完了後に吹付けホルダーにキャッピングホルダーを取り付けた状態を示す平面図である。
(a)〜(c)それぞれ吹付けホルダーに取り付けたキャッピングホルダーを使用してのキャッピング作業と、キャッピン作業後のコンクリート供試体を示す部分正面図である。

実施例

0018

次に、本発明に係る吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニット(以下、略して型枠ユニットと称する。)1の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、下記に説明する実施形態は、本発明の一例であり、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。

0019

図1および図2に示すように、本実施形態の型枠ユニット1は、吹付けコンクリートの供試体2を作製するもので、吹付けホルダー11と、供試体移動具12と、キャッピングホルダー13とで構成される。

0020

<吹付けホルダー11の構成>
吹付けホルダー11は、図3図5に示すような吹付け固定ホルダー11aと、吹付け固定ホルダー11aに着脱可能に連結される図6および図7に示すような吹付け着脱ホルダー11bと、2本の連結ピン11cとから構成されている。
<吹付け固定ホルダー11aの構成>

0021

吹付け固定ホルダー11aは、図3図5に示すように、その中央部に網状円筒型枠14の外周面の半分を囲う半円弧状の型枠支持部11a31,11a41がそれぞれ形成された上側アーム11a3および下側アーム11a4を備え、それら上側アーム11a3および下側アーム11a4は、底板11a上に溶接されて立設された2本の角形の支柱11a2,11a2間の上下位置に設けられている。

0022

さらに、上側アーム11a3および下側アーム11a4には、それら型枠支持部11a31,11a41の両側から左右の支柱11a2,11a2に向かって延びる腕部11a32,11a42が設けられており、それら腕部11a32,11a42が支柱11a2,11a2に溶接されている。

0023

また、各支柱11a2,11a2における吹付け着脱ホルダー11bが着脱される側面の上下には、それぞれ、ピン挿通部11a21,11a22が設けられている。

0024

また、図4および図5に示すように、底板11a1には、上側アーム11a3および下側アーム11a4の型枠支持部11a31,11a41が突出している側の角部の両側に、一対の突起部11a11,11a11が設けられている。

0025

<吹付け着脱ホルダー11bの構成>
吹付け着脱ホルダー11bは、上述した吹付け固定ホルダー11aに対し着脱可能に取り付けられるもので、図6および図7に示すように、2本の連結部材11b2,11b2を介してその上下それぞれに、吹付け固定ホルダー11aの上側アーム11a3および下側アーム11a4と同様の形状の上側アーム11b3および下側アーム11b4が溶接により固定されている。

0026

よって、上側アーム11b3および下側アーム11b4には、その中央部に網状円筒型枠14の外周面の残り半分を囲う半円弧状の型枠支持部11b31,11b41が形成されると共に、それら型枠支持部11b31,11b41の両側にはそれぞれ腕部11b32,11b42が延設されている。

0027

また、連結部材11b2,11b2の上下には、それぞれ、ピン挿通部11b21,11b22が設けられており、このピン挿通部11b21,11b22と吹付け固定ホルダー11aのピン挿通部11a21,11a22が、図7(b)に示すような連結ピン11cによって連結させることで、吹付け着脱ホルダー11bは吹付け固定ホルダー11aに固定できる。尚、吹付け着脱ホルダー11bと、吹付け固定ホルダー11aとは、本実施形態のような着脱自在な別体の構成に限定されるものではなく、従来技術の型枠固定治具のように、ヒンジ部を介してそれぞれが開閉自在に一体的に構成されたものでも構わない。

0028

また、連結部材11b2,11b2の下端部には、それぞれL字状に折曲されたフランジ部11b23,11b23が設けられている。

0029

<供試体移動具12の構成>
供試体移動具12は、図8および図9に示すように、網状円筒型枠14の下面全体を覆う大きさを有する平板状の移動板12aと、その移動板12aに起伏回動)可能に設けられた2本の取っ手部12b,12cとから構成されている。これら2本の取っ手部12b,12cは、吹付けホルダーに対して移動する方向にそれぞれ対向する位置に設けられ、そのうちの一方の取っ手部12bの持ち手部12b1には、引っ掛け部12b11が設けられている。

0030

尚、図8(a)〜(c)は、供試体移動具12の取っ手部12b,12cを移動板12aに対し倒した状態を示し、図9(a),(b)は、取っ手部12bの引っ掛け部12b11を取っ手部12cの持ち手部12c1部分に引っ掛けて供試体移動具12を移動させるときの状態を示している。

0031

<キャッピングホルダー13の構成>
キャッピングホルダー13は、図10および図11に示すように、円環状上枠部13aと、円環状下枠部13bと、4本の脚部13cと、一対の掛止部13d,13dを備えている。

0032

円環状上枠部13aは、キャッピングホルダー13の上部に設けられるもので、網状円筒型枠14の外径R1(図12参照。)よりも大きく、かつ、上側アーム11a3および下側アーム11a4それぞれの型枠支持部11a31,11a41の外径R2(図4および図6参照。)よりも小さい内径r1を有すると共に、上端が網状円筒型枠14の上端よりも上方に位置し、下端が網状円筒型枠14の上端位置を超えない高さを有する。

0033

円環状下枠部13bは、キャッピングホルダー13の下部に設けられるもので、網状円筒型枠14の外径R1(図12参照。)や型枠支持部11a31,11a41の外径R2(図4および図6参照。)よりも大きな内径r2を有する。また、円環状下枠部13bには、キャッピングホルダー13を取り付けた際に、上側アーム11a3,11b3および下側アーム11a4,11b4の腕部11a32,11b32,11a42、11b42と干渉しないように、2か所の切欠き部13b1,13b1が設けられている。尚、この円環状下枠部13bは、特段設けなくても後述する本願発明作用効果が得られるため、省略しても良い。

0034

4本の脚部13cは、それぞれが対向する位置関係で、それらの上部及び下部が円環状上枠部13aおよび円環状下枠部13bの外周面に溶接により固定されている。脚部13cの本数は、4本に限らず、2本やそれ以上の本数を備えていても良い。

0035

そして、円環状上枠部13aの外周面には、吹付けホルダー11の2本の支柱11a2,11a2にそれぞれ掛止する一対の掛止部13d,13dが設けられている。

0036

<網状円筒型枠14の構成>
網状円筒型枠14は、図12(a),(b)に示すように、細い網状の鋼線からなる円筒状のもので、従来から吹付けコンクリートの供試体の作製に用いられている物と同じである。

0037

<コンクリート供試体2の作製手順
次に、以上のように構成された本実施形態の型枠ユニット1を用いて、コンクリートの吹き付けからキャッピング作業までのコンクリート供試体2の作製手順について、図面を参照して説明する。

0038

(コンクリートの吹き付け)
先ず、吹付け固定ホルダー11aのピン挿通部11a21,11a21と、吹付け着脱ホルダー11bのピン挿通部11b21,11b21に連結ピン11cを通して、吹付け固定ホルダー11aに吹付け着脱ホルダー11bを固定する。

0039

次に、供試体移動具12の移動板12aを吹付けホルダー11の2本の支柱11a2,11a2間に設置するべく、図13(a)に示すように、矢印の方向に移動させて吹付け固定ホルダー11aの底板11a1上に設置する。その後、網状円筒型枠14を、型枠支持部11a31,11b31,11a41,11b41によって囲まれた空間に挿し入れて、供試体移動具12の移動板12a上に設置する。尚、供試体移動具12の移動板12a上に予め網状円筒型枠14を設置した状態で、吹付け固定ホルダー11aの底板11a1上に移動させた後、吹付け着脱ホルダー11bを取り付けるようにしても良い。

0040

ここで、供試体移動具12の移動板12aを吹付け固定ホルダー11aの底板11a1上に移動させる際、図13(a)に示すように、移動板12aの左右両側の平行側片12a1,12a1が、連結部材11b2,11b2の下端のフランジ部11b23,11b23の側面に当接された状態で案内されるため、移動板12aは、吹付け固定ホルダー11aの角部に向けて曲がることなく移動でき、図13(b)に示すように、吹付け固定ホルダー11aの底板11a1の角部両側に設けられた突起部11a11,11a11に当接して止まることで所定位置に設置される。これにより、上側アーム11a3および下側アーム11a4の型枠支持部11a31,11a41と、上側アーム11b3および下側アーム11b4の型枠支持部11b31,11b41とによって支持される網状円筒型枠14は、供試体移動具12の移動板12aの中心に設置されることになる。

0041

そして、図14(a)に示すように、網状円筒型枠14に向けてコンクリートを吹き付ける。コンクリートの吹き付け後は、図14(b)に示すように、コンクリート供試体2が型枠支持部11a31,11b31,11a41,11b41によって支持された状態のままで、網状円筒型枠14からはみ出した吹付けコンクリートを取り除くと共に、上面を平らに均す作業を行う。

0042

(コンクリート供試体2の養生)
ところで、コンクリートを吹き付けた後は、前述したように所定の強度になるまで安定した状態でコンクリート供試体2を養生させる必要がある。本発明に係る型枠ユニット1では、従来のように吹付けホルダー11上で養生することはなく、図15(a)に示すように、吹付け固定ホルダー11aから吹付け着脱ホルダー11bを取り外して、図15(b)に示すようにコンクリート供試体2を載せた状態のまま供試体移動具12を吹付けホルダー11から移動させることができる。

0043

移動の際、コンクリート供試体2は移動板12aの中心に位置しているため(後述する図16(a)等参照。)、安定した状態で移動することができ、さらに、図9(a)に示すように、一方の取っ手部12bの引っ掛け部12b11に、他方の取っ手部12cの持ち手部12c1を引っ掛けた状態で移動することができるため、重量が重く、壊れ易い硬化前のコンクリート供試体2を安定した状態(移動板12aが平衡状態を保ったまま)で吹付けホルダー11から移動させることができる。

0044

また、吹付けホルダー11上から供試体移動具12ごとコンクリート供試体2を移動させて、別の場所でコンクリート供試体2の養生が可能となるため、吹付けホルダー11に付着した吹付けコンクリートを硬化する前に取り除くことができると共に、すぐに、次のコンクリート供試体2の作製に取り掛かることができる。また、吹付け固定ホルダー11aと吹付け着脱ホルダー11bは、連結ピン11cを抜くだけで取り外すことができるため、この点においても、吹付けコンクリートの除去作業は容易となる。

0045

(コンクリート供試体2に対するキャッピング作業)
養生が完了したコンクリート供試体2に対してキャッピング作業を行うため、図16(a)に示すように、再度、コンクリート供試体2を供試体移動具12に載せた状態のまま吹付けホルダー11に移動させる。その後、吹付け固定ホルダー11aと吹付け着脱ホルダー11bを連結ピン11cで固定して、上側アーム11a3,11b3と下側アーム11a4,11b4によりコンクリート供試体2を支持する。この移動の際、吹付け固定ホルダー11aの型枠支持部11a31,11a41がガイドとなるため、コンクリート供試体2を所定位置に容易に設置することができる。

0046

次に、図16(b)に示すように、キャッピングホルダー13を吹付けホルダー11に取り付ける。その際、円環状下枠部13bには切欠き部13b1,13b1が設けられているため、吹付けホルダー11の上側アーム11a3,11b3の腕部11a32,11a32,11b32,11b32と、下側アーム11a4,11b4の腕部11a42,11a42,11b42,11b42に干渉することなく、キャッピングホルダー13を供試体移動具12の移動板12aや吹付けホルダー11の底板11a1に設置させることができる。

0047

また、キャッピングホルダー13を取り付けた際、図17(a),(b)に示すように、円環状上枠部13aの外周面に設けた一対の掛止部13d,13dが、それぞれ支柱11a2,11a2の上端部に嵌る。そのため、キャッピングホルダー13を吹付けホルダー11に安定した状態で設置することができる。さらに、4本の脚部13cが移動板12a上に支持された状態で設置させる。そのため、キャッピングホルダー13によって、コンクリート供試体2の上部に形成されるキャッピング部21の上面とコンクリート供試体2の下面がほぼ平行状態を確保しつつ、より安定した状態で設置されて、キャッピング作業がしやすく、さらに、より正確な試験結果を得ることが可能な高精度なコンクリート供試体2を作製することができる。尚、それぞれ対向位置にある脚部13c同士の間隔が、移動板12aよりも広い場合には、脚部12aが底板11a上に支持された状態で設置させても良い。

0048

さらに、キャッピングホルダー13の円環状上枠部13aは、その下端が、網状円筒型枠14の上端とほぼ同じ位置になる。そのため、図17(b)に示すようにコンクリート供試体2の上部には円環状上枠部13aによって囲まれた空間が形成される。さらに、円環状上枠部13aは、網状円筒型枠14の外径R1より大きく、且つ上側アーム11a3および下側アーム11a4それぞれの型枠支持部11a31,11a41の外径R2よりも小さい内径r1の幅を有する。そのため、前記空間にキヤッピング部21用のモルタルやセメントペ−スト等の充填材を流し入れた際、漏らすことなく充填させることができる。その後、図18(b)に示すように円環状上枠部13aの上端からはみ出した充填材を除去板3等により除去して、図18(c)に示すようにコンクリート供試体2の上部にキャッピング部21を形成する。

0049

尚、上記実施形態のキャッピングホルダー13では、円環状上枠部13aと、円環状下枠部13bと、4本の脚部13cと、一対の掛止部13d,13dを備えたもので説明したが、本発明の型枠ユニット1は、キャッピングホルダー13を吹付けホルダー11に安定した状態で設置できて、コンクリート供試体2の上部にキャッピング部21を形成するための空間が確保できれば良いため、円環状上枠部13aと一対の掛止部13d,13dのみを設け、円環状下枠部13bだけでなく、4本の脚部13cも省略しても良い。

0050

さらに、本発明に係る型枠ユニット1は、網状円筒型枠14にコンクリートを吹き付けて供試体2を作製する説明をしたが、モルタルを吹き付けて供試体2を作製しても良い。即ち、本願明細書で示す吹付けコンクリートとは、吹付けモルタルを含むものである。

0051

1…吹付けコンクリート供試体作製用の型枠ユニット
11…吹付けホルダー
11a…吹付け固定ホルダー
11a1…底板
11a2…支柱
11a21…ピン挿通部
11a3…上側アーム
11a31…型枠支持部
11a32…腕部
11a4…下側アーム
11a41…型枠支持部
11a42…腕部
11b…吹付け着脱ホルダー
11b…連結部材
11b21…ピン挿通部
11b3…上側アーム
11b31…型枠支持部
11b32…腕部
11b4…下側アーム
11b41…型枠支持部
11b42…腕部
11c…連結ピン
12…供試体移動具
12a…移動板
12b,12c…取っ手部
12b1,12c1…持ち手部
12b11…引っ掛け部
13…キャッピングホルダー
13a…円環状上枠部
13b…円環状下枠部
13b1…切欠き部
13c…脚部
13d…掛止部
14…網状円筒型枠
2…コンクリート供試体
21…キャッピング部
3…除去板

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