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技術 薬液付き塗布具

出願人 株式会社ホギメディカルリバテープ製薬株式会社
発明者 清一雄加藤次郎力武史朗山川晋市
出願日 2015年6月24日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2015-126489
公開日 2017年1月12日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 2017-006459
状態 特許登録済
技術分野 媒体導出入付与装置
主要キーワード 空気注入量 ボトムフィルム 吸液力 塗布棒 廃棄作業 塗付具 シール長 処置作業
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月12日)のものです。
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図面 (9)

課題

輸送中や収納時等に不用意外圧に対しても薬液収納部材開封して薬液が塗布部材含浸することなく、確実に薬液の保持をすると共に、必要な場合には容易に薬液が塗布部材に含浸することができる薬液付き塗布具を提供する。

解決手段

塗布部材20を収納する収納部材30とを備える薬液付き塗布具10であって、収納部材30は、塗布部材20が収納されるボトムフィルムと、ボトムフィルムを閉塞して塗布部材20及び薬液が封入された薬液収納部材40を収納するトップフィルムとを備え、ボトムフィルムは、少なくとも塗布部と所定の空気を収納可能な空気室を備える。

概要

背景

外科的処置の際に、術野消毒液などの薬液を塗布する場合、綿棒綿球などに薬液を含浸させて塗布することが一般的である。しかし、術野に薬液を塗布する毎に薬液を別途準備して綿棒や綿球に含浸させることは処置が煩雑であり、医師看護師作業負担軽減のために、予め薬液を含浸させた綿棒や綿球を容器封入した薬液付き塗布具が知られている。

たとえば、特許文献1に記載された薬液付き塗布具は、塗布部材を軸部に備えた塗布棒を内封する塗布棒収納部と、塗布棒の塗布部材に隣接するよう分離帯を介して液剤を内封する液剤収納部とを備えた塗布棒包装体であって、液剤収納部の押圧により分離帯を連通して塗布部材に液剤を含浸させるよう構成した薬液付き塗布具が開示されている。

このような薬液付き塗布具によれば、液剤収納部を押圧することで分離帯を介して塗布部材に液剤を含浸させ、塗布棒包装体から塗布棒を取り出して使用することができるので、液剤を別途準備して分注する作業を省略することができ、処置作業の簡素化を図ることができる。また、塗布部材に液剤が常に含浸することがないので、塗布部材の劣化や液剤の成分の変化を確実に防止することができる。

概要

輸送中や収納時等に不用意外圧に対しても薬液収納部材開封して薬液が塗布部材に含浸することなく、確実に薬液の保持をすると共に、必要な場合には容易に薬液が塗布部材に含浸することができる薬液付き塗布具を提供する。塗布部材20を収納する収納部材30とを備える薬液付き塗布具10であって、収納部材30は、塗布部材20が収納されるボトムフィルムと、ボトムフィルムを閉塞して塗布部材20及び薬液が封入された薬液収納部材40を収納するトップフィルムとを備え、ボトムフィルムは、少なくとも塗布部と所定の空気を収納可能な空気室を備える。

目的

本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、不用意な外圧に対しても薬液収納部材が開封して薬液が塗布部材に含浸することなく、確実に薬液の保持をすると共に、必要な場合には容易に薬液を効率よく塗布部材に含浸することができる薬液付き塗布具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

長手方向に延びる柄部と、前記柄部の一端に取り付けられた薬液含浸可能な塗布部とを備えた塗布部材と、前記塗布部材を収納する収納部材とを備える薬液付き塗布具であって、前記収納部材は、前記塗布部材が収納されるボトムフィルムと、前記ボトムフィルムを閉塞して前記塗布部材及び薬液が封入された薬液収納部材を収納するトップフィルムとを備え、前記ボトムフィルムは、少なくとも前記塗布部と所定の空気を収納可能な空気室を備えることを特徴とする薬液付き塗布具。

請求項2

請求項1に記載の薬液付き塗布具において、前記ボトムフィルムは、前記空気室と連通すると共に前記柄部の他端側を収納する柄部収納室を備えることを特徴とする薬液付き塗布具。

請求項3

請求項1又は2に記載の薬液付き塗布具において、前記トップフィルムは、前記薬液収納部材が取り付けられ、前記柄部収納室の近傍に接着されると共に剥離可能なポイントシール部を備えることを特徴とする薬液付き塗布具。

請求項4

請求項1から3のいずれか1項に記載の薬液付き塗布具において、前記薬液収納部材は、前記トップフィルムに対して前記柄部の延設方向に沿って配置され、前記他端側を前記トップフィルムに接着すると共に、一端側に容易に開封可能な開封部を備えることを特徴とする薬液付き塗布具。

請求項5

請求項1から4のいずれか1項に記載の薬液付き塗付具において、前記トップフィルムは、前記ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、前記ボトムフィルムの前記一端側で前記ボトムフィルムと容易に剥離不能に接着されることを特徴とする薬液付き塗付具。

請求項6

請求項1から5のいずれか1項に記載の薬液付き塗付具において、前記トップフィルムは、前記ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、前記ボトムフィルムの前記他端側に容易に剥離する抜気部を介して接着されることを特徴とする薬液付き塗付具。

請求項7

請求項6に記載の薬液付き塗付具において、前記抜気部は、略V字状に形成された弱シール部であることを特徴とする薬液付き塗布具。

技術分野

0001

本発明は、消毒液などの薬液術野に塗布するために用いられる薬液付き塗付具に関し、具体的には、塗布部材収納した収納部材開封するだけで薬液を術野に塗布することができる薬液付き塗布具に関する。

背景技術

0002

外科的処置の際に、術野に消毒液などの薬液を塗布する場合、綿棒綿球などに薬液を含浸させて塗布することが一般的である。しかし、術野に薬液を塗布する毎に薬液を別途準備して綿棒や綿球に含浸させることは処置が煩雑であり、医師看護師作業負担軽減のために、予め薬液を含浸させた綿棒や綿球を容器封入した薬液付き塗布具が知られている。

0003

たとえば、特許文献1に記載された薬液付き塗布具は、塗布部材を軸部に備えた塗布棒を内封する塗布棒収納部と、塗布棒の塗布部材に隣接するよう分離帯を介して液剤を内封する液剤収納部とを備えた塗布棒包装体であって、液剤収納部の押圧により分離帯を連通して塗布部材に液剤を含浸させるよう構成した薬液付き塗布具が開示されている。

0004

このような薬液付き塗布具によれば、液剤収納部を押圧することで分離帯を介して塗布部材に液剤を含浸させ、塗布棒包装体から塗布棒を取り出して使用することができるので、液剤を別途準備して分注する作業を省略することができ、処置作業の簡素化を図ることができる。また、塗布部材に液剤が常に含浸することがないので、塗布部材の劣化や液剤の成分の変化を確実に防止することができる。

先行技術

0005

特開2003−292041号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、特許文献1に記載された薬液付き塗布具は、液剤収納部を押圧して分離帯を破袋することで薬液を塗布部材に含浸させているため、分離帯の強度を高くすることができず、液剤収納部に不用意に外部から外圧が掛かった場合には、容易に破袋してしまい、その取扱いに十分留意する必要があるという問題があった。また、塗布具が大型化した場合や含浸させる薬液の量が多くなった場合は、薬液を全量含浸させることが難しく、また誤って塗布棒に薬液が付着してしまうという問題もあった。

0007

本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、不用意な外圧に対しても薬液収納部材が開封して薬液が塗布部材に含浸することなく、確実に薬液の保持をすると共に、必要な場合には容易に薬液を効率よく塗布部材に含浸することができる薬液付き塗布具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決する本発明に係る薬液付き塗布具は、長手方向に延びる柄部と、前記柄部の一端に取り付けられた薬液を含浸可能な塗布部とを備えた塗布部材と、前記塗布部材を収納する収納部材とを備える薬液付き塗布具であって、前記収納部材は、前記塗布部材が収納されるボトムフィルムと、前記ボトムフィルムを閉塞して前記塗布部材及び薬液が封入された薬液収納部材を収納するトップフィルムとを備え、前記ボトムフィルムは、少なくとも前記塗布部と所定の空気を収納可能な空気室を備えることを特徴とする。

0009

また、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記ボトムフィルムは、前記空気室と連通すると共に前記柄部の他端側を収納する柄部収納室を備えると好適である。

0010

また、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記トップフィルムは、前記薬液収納部材が取り付けられ、前記柄部収納室の近傍に接着されると共に剥離可能なポイントシール部を備えると好適である。

0011

また、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記薬液収納部材は、前記トップフィルムに対して前記柄部の延設方向に沿って配置され、前記他端側を前記トップフィルムに接着すると共に、一端側に容易に開封可能な開封部を備えると好適である。

0012

また、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記トップフィルムは、前記ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、前記ボトムフィルムの前記一端側で前記ボトムフィルムと容易に剥離不能に接着されると好適である。

0013

さらに、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記トップフィルムは、前記ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、前記ボトムフィルムの前記他端側に容易に剥離する抜気部を介して接着されると好適である。

0014

さらにまた、本発明に係る薬液付き塗布具において、前記抜気部は、略V字状に形成された弱シール部であると好適である。

発明の効果

0015

本発明によれば、収納部材は、塗布部材が収納されるボトムフィルムと、ボトムフィルムを閉塞して塗布部材及び薬液が封入された薬液収納部材を収納するトップフィルムとを備え、ボトムフィルムは、少なくとも塗布部と所定の空気を収納可能な空気室を備えるので、輸送中や収納時などに不用意な外圧が収納部材にかかった場合であっても、空気室に封入された空気が緩衝材として作用することで、薬液収納部材が開封して封入された薬液が漏れ出すことを防止することができる。

0016

また、本発明によれば、空気室は、空気室と連通すると共に柄部の他端側を収納する柄部収納室を備えているので、柄部収納室の容積を適宜調整することで、空気室の容積を調整して空気室に収納される空気の空気圧を調整することができる。

0017

また、本発明によれば、トップフィルムは、薬液収納部材が取り付けられ、柄部収納室の近傍に接着されると共に剥離可能なポイントシール部を備えているので、薬液を塗布部に含浸させる場合には、ポイントシール部を剥離することで空気室の容積を増大させて空気の緩衝作用を除去することで容易に薬液収納部材を開封して塗布部に薬液を含浸させることができる。

0018

また、本発明によれば、薬液収納部材は、トップフィルムに対して柄部の延設方向に沿って配置され、他端側をトップフィルムに接着すると共に、一端側に容易に開封可能な開封部を備えるので、薬液収納部材をトップフィルムに確実に取り付けると共に、開封部が塗布部近傍に位置することで、効率的に薬液を塗布部に含浸させることができる。

0019

さらに、本発明によれば、トップフィルムは、ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、ボトムフィルムの一端側でボトムフィルムと容易に剥離不能に接着されるので、薬液を含浸させる際に、薬液が収納容器の外部に漏れ出すことを防止できたり、薬液の含浸が完了した後、塗布部材を取り出す際に薬液が含浸しきれずに残った場合でも当該残留した薬液が収納容器の外部へ飛散したり、落液することを防止でき、且つ、トップフィルムをボトムフィルムから完全に分離して剥がすことなく塗布部材を取り出すことができたりする。このように、トップフィルムはボトムフィルムの一端で剥離不能に接着されているので、塗布部に含浸されずに空気室に薬液が残ったとしても当該薬液が外部に飛散や落液せずに空気室に保持することができると共に、トップフィルムはボトムフィルムから完全に分離されることがなく、収納部材の廃棄の際に廃棄作業を簡素化することができる。

0020

また、本発明によれば、トップフィルムは、ボトムフィルムの外縁に沿って接着されると共に、ボトムフィルムの他端側に容易に剥離する抜気部を介して接着されるので、薬液収納部材の開封を行う前に、トップフィルムを若干剥がして抜気部を介して内部の空気を抜気することで、より空気の緩衝作用を低減することができ、確実に薬液収納部材の開封を行うことができる。

0021

さらに、本発明によれば、抜気部は略V字状に形成された弱シール部であるので、容易に抜気部を形成することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の上面図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の下面図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の分解図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図。
本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図。

実施例

0023

以下、本発明に係る薬液付き塗布具について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

0024

図1は、本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の上面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の下面図であり、図3は、本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の分解図であり、図4から8は、本発明の実施形態に係る薬液付き塗布具の使用手順を示す図である。なお、以下の説明において、柄部22の延設方向について、塗布部21が取り付けられた方向を一端側、他方を他端側として説明を行う。

0025

図1及び図2に示すように、本実施形態に係る薬液付き塗付具10は、長手方向に延びる柄部22と柄部22の一端に取り付けられた塗布部21とを備えた塗布部材20と、この塗布部材20を収納する収納部材30を備えている。

0026

柄部22は、例えば合成樹脂などで形成された棒状の部材であり、塗布部21は、薬液を含浸可能な例えばスポンジや綿などの素材で形成されている。また、薬液を含浸して保持するために、例えば塗布部21は、吸液力と保液力が優れた部材が好ましい。材料としては、ポリウレタンセルロースなどが好適に用いられる。

0027

図3に示すように、収納部材30は、塗布部材20が収納されるボトムフィルム31と、ボトムフィルム31を閉塞するトップフィルム32とを備えている。また、トップフィルム32には、薬液43が封入された薬液収納部材40が接着されている。このように薬液収納部材40がトップフィルム32に接着されているので、薬液収納部40の開封部41を例えば塗布部21の近傍など所望の位置に配置することができる。また、トップフィルム32をボトムフィルム31から剥離した際に、トップフィルム32と共に薬液収納部材40がボトムフィルム31から離間するため、ボトムフィルム31に収納された塗布部材20を取り出す際に邪魔になることがない。更にトップフィルム32と薬液収納部材40とを接着する位置を他端側とすることで、トップフィルム32をボトムフィルム31から剥離する際にトップフィルム32と薬液収納部材40とが他端側から一体となってボトムフィルム31から離間することができる。そのため、トップフィルム32とボトムフィルム31とは離間しても薬液収納部材40とボトムフィルム31とは離間していないということが生じず、塗布部材20を取り出す際に薬液収納部材40が邪魔になることがない。

0028

ボトムフィルム31は、平坦シート部35と、該シート部35に凹状に形成された空気室33及び柄部収納室34とを備えている。空気室33は、少なくとも塗布部21及び所定量の空気が収納できる大きさに形成されている。このように、空気室33に所定量の空気が封入されているので、輸送中や収納時等に不用意に薬液付き塗布具10の外圧が加わった場合であっても、空気の緩衝効果によって、薬液収納部材40が開封することを防止することができる。

0029

また、柄部収納室34は、柄部22の他端側を収納するように空気室33と連通するように形成されている。なお、柄部収納室34の幅は、空気室33の幅に比べて小さく形成されており、具体的には空気室33の幅の概略30%程度の幅となるように形成されている。

0030

トップフィルム32は、シート状の部材であり、図1及び図3に示すように、塗布部材20と対向する面に柄部22の延設方向に沿って薬液収納部材40が接着されている。薬液収納部材40は、トップフィルム32に対して、他端側に薬液収納部材シール部42を介して接着されている。このように、薬液収納部材40はトップフィルム32に対して他端側に接着されているので、トップフィルム32を他端側から剥離した際に、薬液収納部材40がトップフィルム32と一体となってボトムフィルム31から離間される。また、薬液収納部材40の一端側には、V字状に弱シールされた開封部41が形成され、所定の外圧を加えることで容易に開封して封入された薬液43が空気室33へ移動することができるように形成されている。また、開封部41は、塗布部21に近接して配置されているので、開封部41が開封して薬液収納部材40の内部から出てきた薬液43が塗布部21に効果的に含浸できる。なお、トップフィルム32を剥離して開封する前、もしくは薬液付き塗布具10の内部と外部とが連通する程度までトップフィルム32をわずかに剥離した後に所定の外圧を薬液収納部材40に加えることで、内部に封入された薬液43は、他の部位に漏れ出すことなく空気室33に移動させることができる。

0031

また、トップフィルム32は、ボトムフィルム31のシート部35の柄部収納室34の近傍に点接着されたポイントシール部51を備えている。ポイントシール部51は、所定の外圧によって剥離可能なシール部であり、ポイントシール部51が剥離することで、後述するようにシート部35とトップフィルム32の間の容積を拡大して空気室33に封入された空気の緩衝効果を低減させることができる。また、トップフィルム32のシート部35と対向する箇所は、ポイントシール部51のみで接着されており、その余の箇所は接着されていない。このように上述した余の箇所を接着しないことで、空気室33内の空気がトップフィルム32のシート部35と対向する間に流れ込むスペースがわずかに生じるため、輸送中や収納時等に不用意な外圧に対し、より空気の緩衝効果を高められる。更に、仮に輸送中や収納時等に強い不用意な外圧があっても、ポイントシール部51が剥離することで、薬液収納部材40への衝撃を軽減することができる。

0032

また、空気の緩衝効果をより発揮させることができる空気室33への空気の注入量は、最大の注入量を100とすると、好ましくは40〜90であり、より好ましくは50〜80である。なお、当該容積は、空気室33の各辺の長さを例えば、深さ方向と幅方向の長さは塗布部21が余裕をもって入る程度(塗布部21のそれぞれの辺の110%〜140%の長さ)であり、長さ方向(柄部22の延伸方向)の長さは柄部22の長さの略半分の長さとした場合を100と定義する。

0033

もしくは、空気室33の深さを前述した空気注入量となるように浅く形成することで輸送中などに必要な空気の緩衝効果を維持しつつも、薬液収納部材40の開封の際に空気の緩衝効果を低減させることができる。具体的には、一端側と他端側に空気室33、もしくは空気室33と柄部収納室34を形成させて所定量の空気を封入させ、輸送中や収納時などに不用意に薬液付き塗布具10の外圧が加わった場合であっても、空気の緩衝効果によって、薬液収納部材40が開封することを防止すると共に、薬液収納部材40を開封する場合には、薬液収納部材40部分を握るなどして直接的に薬液収納部材40に外圧を加えることが容易にでき、薬液収納部材40を開封させることができる。また、空気の緩衝効果を低減させる空気室を浅く形成する仕様は、ポイントシール部51を形成することと組み合わせても良い。

0034

また、トップフィルム32は、ボトムフィルム31の外縁に沿って外周シール部52が形成されて互いに接着されており、外周シール52の一端側は、トップフィルム32とボトムフィルム31とが容易に剥離しないように強シール部53が形成されている。強シール部53は例えばシール長さを1〜3cmに設定すると好適である。なお、外周シール52は、トップフィルム32とボトムフィルム31とが剥離可能なように1〜10mm程度の幅で接着、もしくは1〜2mm程度の幅を複数で接着されると好適である。

0035

さらにまた、外周シール部52の他端側には、V字形状の抜気部54が形成されていても良い。この抜気部54によって、後述するように空気室33を押してポイントシール部51を剥離した際に抜気部54がほぼ同時にもしくはこれと前後して破れ、該抜気部54から空気室33に封入された空気を逃がして後述する緩衝効果を低減させることが可能となる。

0036

なお、ボトムフィルム31,トップフィルム32及び薬液収納部材40は、如何なる素材を用いて形成しても構わないが、例えば、合成樹脂からなるフィルムやシートで構成すると好適である。具体的には、ポリスチレンポリエチレンポリプロピレンポリエチレンテレフタレートなどが好ましく適用可能である。さらに、ポイントシール部51,外周シール部52,強シール部53,抜気部54,開封部41及び薬液収納部材シール部42等の接着部位は、熱溶着によって互いの部材を接着している。

0037

次に、本実施形態に係る薬液付き塗布具10の使用方法について図4から8を参照して説明を行う。

0038

図4に示すように、空気室33を外部から把持空気室内の空気圧によってポイントシール部51が剥離する程度に外圧を加える。ポイントシール部51が剥離すると、ボトムフィルム31とトップフィルム32の間の空間が増大するため、空気室33に封入された空気の内圧下がり、空気の緩衝効果が低減する。

0039

このように、空気室33に封入された空気の緩衝効果が低減した状態で外圧を加えると、図5に示すように、薬液収納部材40に直接外圧が加わることとなり、開封部41が開封して薬液43が空気室33に漏れ出す。

0040

なお、空気の緩衝効果を低減させる構造は、この他に、空気室33の容積を減じた空気室を設けておき、薬液収納部材40の部分の空気の緩衝効果を低減させておいても良いし、またはその両方により空気の緩衝効果が低減するように構成しても良い。さらにまた、後述するように、抜気部54を介して薬液付き塗布具10の内部と外部とが連通する場合には、薬液付き塗布具10に封入された空気が抜気部54を介して外部に漏れ出すことで、更に緩衝効果が低減させても良い。

0041

なお、図6に示すように、より確実に薬液収納部材40の開封を行う場合には、ボトムフィルム31とトップフィルム32の他端側を薬液付き塗布具10の内部と外部とが連通する程度まで剥離すると、より容易に薬液収納部材40を開封させることが可能となれる。

0042

さらに、薬液43は、空気室33に保持されていれば塗布部21に徐々に含浸されていくが、薬液43の塗布部21への含浸を促進させて素早く作業を行いたい場合には、図7に示すように、薬液43が十分に塗布部21に含浸するように塗布部21を押し付けたのち離す。この押し付け作業によってより効果的に薬液43をほぼ全量塗布部21に含浸させることが可能となる。

0043

最後に図8に示すように、薬液43を十分に塗布部21に含浸したのち、トップフィルム32とボトムフィルム31をさらに剥離して塗布部材20を取り出して使用する。このとき、トップフィルム32とボトムフィルム31は、一端側に強シール部53が形成されているので、トップフィルム32とボトムフィルム31は強シール部53を介して一体となっている。このように、トップフィルム32がボトムフィルム31から完全に剥離しないので、収納部材20の廃棄が容易になる他、塗布部21に含浸されずに空気室33に残ってしまった薬液43が外部に飛散せずに空気室33に保持することができる。

0044

なお、上述した本実施形態に係る薬液付き塗布具は、トップフィルムとボトムフィルムとを熱溶着によって接着した場合について説明を行ったが、接着の方法はこれに限らず、接着剤を用いて互いに接着しても構わないし、トップフィルムとボトムフィルムとが互いに所定の接着強度で接着することができれば種々の接着方法が適用可能である。また、薬液収納部材40は袋状で、その開封部は略V字状の弱シールについて説明を行ったが、樹脂製のボトルを弱シールで封した容器であっても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

0045

10薬液付き塗布具,
20塗布部材,
21 塗布部,
22柄部,
30収納部材,
31ボトムフィルム,
32トップフィルム,
33空気室,
34 柄部収納室,
35シート部,
40 薬液収納部材,
41開封部,
42 薬液収納部材シール部,
43 薬液,
51ポイントシール部,
52外周シール部,
53強シール部,
54抜気部。

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