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技術 品質管理装置、品質管理方法及びプログラム

出願人 日本電信電話株式会社
発明者 小林史弥川口銀河
出願日 2015年6月9日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-116994
公開日 2017年1月5日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-005476
状態 特許登録済
技術分野 特定用途計算機 移動無線通信システム 電話通信サービス
主要キーワード 区間移動平均 時間マッピング 設備リスト 機能携帯端末 品質管理装置 性能不足 モバイル情報 ユーザ満足度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉える。

解決手段

QoEに基づき、モバイル情報通信サービス設備品質を管理する品質管理装置は、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成し保持する読込時間の目標値リスト保存部と、実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する読込時間取得部と、前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する品質管理部とを有する。

概要

背景

モバイル情報通信サービスにおいて、ユーザ満足度の高いサービスを提供するためには、QoEが低下しているエリアを迅速に特定し、QoEの低下に対処することが重要である。QoEを求めるための様々な手法が提案されているが(非特許文献1及び2参照)、これまでは、QoEの低下への対処として、ネットワーク物理性能スループット等)を計測し、その物理性能の低下しているエリアに対する対処が優先されていた。

概要

ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉える。QoEに基づき、モバイル情報通信サービスの設備品質を管理する品質管理装置は、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成し保持する読込時間の目標値リスト保存部と、実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する読込時間取得部と、前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する品質管理部とを有する。

目的

モバイル情報通信サービスにおいて、ユーザ満足度の高いサービスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

ウェブサイト読込時間に関するユーザ体感品質(QoE)に基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備品質を管理する品質管理装置であって、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成し保持する読込時間の目標値リスト保存部と、実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する読込時間取得部と、前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する品質管理部と、を有する品質管理装置。

請求項2

ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して、読込時間と、前記読込時間を許容できるか許容できないかを示すユーザの主観評価値とを入力として、ユーザ・コンテキストごとに前記読込時間を許容できないユーザの割合を算出し、前記読込時間を許容できないユーザの割合が所定の閾値を超える読込時間の目標値を算出し、ユーザ・コンテキストごとのウェブサイトの読込時間の目標値を示す閾値リストを生成するQoE−読込時間マッピング部を更に有する、請求項1に記載の品質管理装置。

請求項3

前記読込時間の目標値リスト保存部は、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して、読込時間と、前記読込時間を許容できるか許容できないかを示すユーザの主観評価値とを入力として、ユーザ・コンテキストごとに前記読込時間を許容できないユーザの割合を算出し、ユーザ・コンテキストごとのウェブサイトの読込時間の目標値を設定する、請求項1に記載の品質管理装置。

請求項4

前記品質管理部は、前記モバイル情報通信サービスの設備ごとに、前記実測読込時間が前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値より長い通信セッションの割合を求め、品質低下の原因となる設備を抽出する、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の品質管理装置。

請求項5

ウェブサイトの読込時間に関するユーザ体感品質(QoE)に基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理する品質管理装置における品質管理方法であって、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成するステップと、実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得するステップと、前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化するステップと、を有する品質管理方法。

請求項6

コンピュータを、請求項1乃至4に記載の品質管理装置における各手段として機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、品質管理装置品質管理方法及びプログラムに関し、特に、ユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)に基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備品質を管理し、QoEの低下しているエリア推定する技術に関する。

背景技術

0002

モバイル情報通信サービスにおいて、ユーザ満足度の高いサービスを提供するためには、QoEが低下しているエリアを迅速に特定し、QoEの低下に対処することが重要である。QoEを求めるための様々な手法が提案されているが(非特許文献1及び2参照)、これまでは、QoEの低下への対処として、ネットワーク物理性能スループット等)を計測し、その物理性能の低下しているエリアに対する対処が優先されていた。

先行技術

0003

Katarzyne Wac et.al., "Studying the experience of mobile applications used in different contexts of daily life," W-MUST '11 Proceedings of the firstACMSIGCOMM workshop on Measurements up the stack, pp. 7-12, Aug. 2011.
茂樹直道、廣津登志夫、浅井大史、福田健介、"高機能携帯端末を用いた実空間通信品質収集環境、"情報処理学会 第75回全国大会、2013年3月.
"Navigation Timing," W3C, Dec.2012,インターネット<URL http://www.w3.org/TR/2012/REC-navigation-timing-20121217/>

発明が解決しようとする課題

0004

一方、QoEはネットワークの物理性能だけでなく、ユーザ・コンテキスト電車利用中自宅で利用中等)によって変動する。例えば、ネットワークの物理性能が同一であっても、ユーザが電車でウェブサイトを読み込むときの読込時間がユーザにとって許容できるか許容できないかを示すQoEは、ユーザが自宅でウェブサイトを読み込むときの読込時間がユーザにとって許容できるか許容できないかを示すQoEとは異なる。従って、物理性能の低下しているエリアに対して対処したとしても、QoEが向上されない場合がある。

0005

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉える品質管理装置、品質管理方法及びプログラムを実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一形態に係る品質管理装置は、
ウェブサイトの読込時間に関するQoEに基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理する品質管理装置であって、
ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成し保持する読込時間の目標値リスト保存部と、
実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する読込時間取得部と、
前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する品質管理部と、
を有することを特徴とする。

0007

本発明の一形態に係る品質管理方法は、
ウェブサイトの読込時間に関するQoEに基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理する品質管理装置における品質管理方法であって、
ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成するステップと、
実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得するステップと、
前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化するステップと、
を有することを特徴とする。

0008

本発明の一形態に係るプログラムは、
ウェブサイトの読込時間に関するQoEに基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理するために、コンピュータを、
ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して設定されたウェブサイトの読込時間の目標値と、前記モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リストとに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リストを作成し保持する読込時間の目標値リスト保存手段、
実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する読込時間取得手段、及び
前記読込時間の目標値リストに定められた読込時間の目標値と、前記実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する品質管理手段、
として機能させることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉えることが可能になる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施例に係る品質管理装置の機能ブロック
本発明の実施例に係る品質管理装置における品質管理方法のフローチャート
主観評価実験結果の例(ユーザ・コンテキストが電車である場合)
主観評価実験結果の例(ユーザ・コンテキストが住宅街である場合)
読込時間と読込時間を許容できないユーザの割合の関係の一例
閾値リストの一例
設備リストの一例
読込時間の目標値リストの一例
PCI:αの読込時間の目標値と実測読込時間の一例
PCI:βの読込時間の目標値と実測読込時間の一例

実施例

0011

以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。

0012

本発明の実施例では、ウェブサイトの読込時間に関するQoEに基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理する品質管理装置について説明する。モバイル情報通信サービスでは、複数の基地局によってユーザに対するサービスが提供される。本発明の実施例では、基地局/セルごとにユーザ・コンテキストが定められていることを想定する。ユーザ・コンテキストとは、ユーザがモバイル情報通信サービスを利用するときの利用環境を示し、例えば、電車、住宅街、オフィス街等の利用環境が挙げられる。実際には1つのセルに接続するユーザの中に、定められたユーザ・コンテキストと異なるコンテキストを持つユーザが含まれる可能性があるが、ここでは無視できる誤差として扱う。

0013

<品質管理装置の構成>
図1は、本発明の実施例に係る品質管理装置100の機能ブロック図である。品質管理装置100は、ウェブサイトの読込時間が許容できるか許容できないかを示すQoEに基づき、モバイル情報通信サービスのユーザを収容する設備の品質を管理し、QoEの低下しているエリアを検出する装置である。

0014

品質管理装置100は、プロセッサ等のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリ装置ハードディスク等の記憶装置等から構成されたコンピュータでもよい。例えば、品質管理装置100の機能及び処理は、記憶装置又はメモリ装置に格納されているデータやプログラムをCPUが実行することによって実現される。

0015

品質管理装置100は、QoE−読込時間マッピング部110と、読込時間の目標値リスト保存部120と、読込時間取得部130と、品質管理部140とを備えている。

0016

QoE−読込時間マッピング部110は、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトごとに、QoEとウェブサイトの読込時間の目標値との関係を計算する。具体的には、QoE−読込時間マッピング部110は、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して、読込時間と、読込時間を許容できるか許容できないかを示すユーザの主観評価値とを受け取る。そして、QoE−読込時間マッピング部110は、ユーザ・コンテキストごとに読込時間を許容できないユーザの割合を算出し、読込時間を許容できないユーザの割合が所定の閾値を超える読込時間の目標値を算出し、ユーザ・コンテキストごとのウェブサイトの読込時間の目標値を示す閾値リスト111を生成する。

0017

読込時間の目標値リスト保存部120は、閾値リスト111と、モバイル情報通信サービスの設備に対応するユーザ・コンテキストを示す設備リスト121とに基づいて、設備ごとの読込時間の目標値を定める読込時間の目標値リスト123を作成し保持する。

0018

なお、読込時間の目標値リスト保存部120は、QoE−読込時間マッピング部110から閾値リスト111を受け取らずに、ユーザ・コンテキスト及びウェブサイトの組み合わせに対して、読込時間と、読込時間を許容できるか許容できないかを示すユーザの主観評価値とを入力として、ユーザ・コンテキストごとに読込時間を許容できないユーザの割合を算出し、ユーザ・コンテキストごとのウェブサイトの読込時間の目標値を設定してもよい。

0019

読込時間取得部130は、実際にユーザが前記モバイル情報通信サービスの設備を介してウェブサイトの読込みに要した実測読込時間を取得する。

0020

品質管理部140は、読込時間の目標値リスト123に定められた読込時間の目標値と、実測読込時間とを比較し、前記モバイル情報通信サービスの設備の品質を定量化する。例えば、実測読込時間が読込時間の目標値より長い通信セッションの割合等に基づいて設備の品質を定量化し、定量化された設備の品質を互いに比較することにより、品質低下の原因となる設備を抽出することができる。

0021

<品質管理装置における動作>
図2は、本発明の実施例に係る品質管理装置100における品質管理方法のフローチャートである。以下、図2に従って品質管理装置100における動作を説明する。

0022

QoE−読込時間マッピング部110にて、ユーザ・コンテキスト(電車、住宅街等)及びウェブサイトごとに、読込時間と、読込時間を許容できないユーザの割合の関係を明らかにする(S110)。読込時間は、例えば、非特許文献3に示される"navigationStart"から"loadEventEnd"までの時間としてもよい。

0023

QoE−読込時間マッピング部110では、例えば、図3及び図4に示す主観評価実験結果を入力として、図5に示す読込時間と読込時間を許容できないユーザの割合との関係を計算し、図6に示す閾値リスト111を出力する。図3は、主観評価実験によって得られた、ウェブサイト(A)というターゲット・ウェブサイトを、電車というユーザ・コンテキストで閲覧した際の、読込時間と読込時間を許容できないユーザの割合を示す表である。また、図4は、主観評価実験によって得られた、ウェブサイト(A)というターゲット・ウェブサイトを、住宅街というユーザ・コンテキストで閲覧した際の、読込時間と読込時間を許容できないユーザの割合を示す表である。図3及び図4を作成するための主観評価実験手法は、非特許文献1又は非特許文献2などに示される既存手法を用いることを想定するが、これらに限定しない。ターゲット・ウェブサイトは、例えば、アクセスユーザ数が多いウェブサイトなどをあらかじめ指定する。ターゲット・ウェブサイトは1つでもよいし、複数でもよい。また、ユーザ・コンテキストもあらかじめ指定する。図3及び図4の例では電車と住宅街の2パターンであるが、3パターン以上としてもよい。

0024

QoE−読込時間マッピング部110は、これらの主観評価実験結果を、図5に示すような散布図プロットすることができる。各プロットの間は、例えば、2区間移動平均により近似値を求めることができる。

0025

更に、QoE−読込時間マッピング部110は、図5に基づき、読込時間を許容できないユーザの割合が3割以上となる読込時間の閾値を示す閾値リスト111を生成する。図6に生成された閾値リスト111の一例を示す。図6は、例としてウェブサイト(A)の読込時間を許容できないユーザの割合の基準を3割として作成しているが、この基準値は任意に設定してよい。ウェブサイト(B)に対する閾値リスト111も同様に生成できる。

0026

次に、読込時間の目標値リスト保存部120にて、基地局/セルごとのユーザ・コンテキスト(電車、住宅街等)に応じた読込時間の目標値を設定する(S120)。

0027

読込時間の目標値リスト保存部120では、図6に示す閾値リスト111と、図7に示す設備リスト121を入力として、図8に示す読込時間の目標値リスト123を出力する。図7は、基地局/セル(PCI:Physical Cell IDで判別)に対応するユーザ・コンテキストを定めるリストであり、あらかじめ与えられるものとする。本発明の実施例では、前提として、基地局/セルごとに、ユーザ・コンテキストが定められていることを想定する。上記のように、実際には1つのセルに接続するユーザの中に、定められたユーザ・コンテキストと異なるコンテキストを持つユーザが含まれることが予想されるが、ここでは無視できる誤差として扱う。図8は、基地局/セル及びウェブサイトごとの読込時間の目標値リスト123である。図8の例では、PCI:αの場合は電車移動中のユーザをターゲットとする設備であり、ウェブサイト(A)の読込時間は5.5秒、ウェブサイト(B)の読込時間は6.0秒以内でなければ、読込時間を許容できないユーザが3割以上となることを示す。

0028

次に、読込時間取得部130にて、実際にユーザがターゲット・ウェブサイトの読込にかかった時間(以下、実測読込時間)を収集する(S130)。実測読込時間は、例えば、非特許文献3に示されるように、ブラウザAPI(Application Programming Interface)を用いて取得できる、"navigationStart"から"loadEventEnd"までの時間とするほか、通信事業者の設備に測定器を設置する等を想定するが、これらに限定しない。

0029

次に、品質管理部140において、実測読込時間が読込時間の目標値より長かった割合等を基準として、設備故障性能不足が疑われる設備を抽出する(S140)。図9及び図10は、それぞれPCI:α、PCI:βで実測読込時間が読込時間の目標値より長い通信セッションの割合(以下、QoE低下率)を示す。実測読込時間及び各ウェブサイトの利用回数が同一であっても、PCIがターゲットとするユーザ・コンテキストが異なるため、QoE低下率はPCI:αが5割(ウェブサイトにアクセスした6セッション中、3セッションが読込時間の目標値より実測読込時間が長い)となり、PCI:βが約2割(6セッション中1セッション≒2割)となる。この場合、PCI:αのほうが、PCI:βよりもQoEが低下していると言える。

0030

従って、PCI:βの設備である基地局よりも、PCI:αの設備である基地局を優先的に改修・増強することで、QoEの向上が期待できることが分かる。

0031

<本発明の実施例の効果>
以上説明したように、本発明の実施例によれば、ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉えることが可能になる。

0032

本発明の実施例に係る品質管理装置により、モバイル情報通信サービスの各基地局/セル等の設備を利用しているユーザのQoEが定量化される。通信事業者は、定量化された各設備のユーザのQoEを比較し、QoEが低い設備を優先的に改修・増強することで、QoE低下頻度を効率的に低減させられることが期待できる。この場合、故障等によって通信品質及びQoEが低下している設備を、ユーザの申告等を待たずに発見できるため、故障等から修理着手までの時間を短縮できる。

0033

説明の便宜上、本発明の実施例に係る品質管理装置は機能的なブロック図を用いて説明しているが、本発明の実施例に係る品質管理装置は、ハードウェアソフトウェアまたはそれらの組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明の実施例は、コンピュータに対して本発明の実施例に係る品質管理装置の各機能を実現させるプログラム、コンピュータに対して本発明の実施例に係る方法の各手順を実行させるプログラム等により、実現されてもよい。また、各機能部が必要に応じて組み合わせて使用されてもよい。また、本発明の実施例に係る方法は、実施例に示す順序と異なる順序で実施されてもよい。

0034

以上、ユーザ・コンテキストによって変動するQoEを推定して、QoEの低下しているエリアを的確に捉えるための手法について説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変更・応用が可能である。

0035

100品質管理装置
110 QoE−読込時間マッピング部
111閾値リスト
120 読込時間の目標値リスト保存部
121設備リスト
123 読込時間の目標値リスト
130 読込時間取得部
140品質管理部

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