図面 (/)

技術 画像形成装置

出願人 キヤノン株式会社
発明者 福原浩之
出願日 2015年6月10日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2015-117780
公開日 2017年1月5日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-003780
状態 特許登録済
技術分野 レーザービームプリンタ 機械的光走査系 FAXの走査装置
主要キーワード 周期差 fθレンズ 測定ミス 切削精度 補正値データ 回転角度信号 基準反射面 外乱要因
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

簡易な構成で回転多面鏡反射面を特定する画像形成装置を提供する。

解決手段

画像形成装置は、光源から出射された光束を複数の反射面の各反射面で反射して感光体走査する回転多面鏡と、回転多面鏡により所定の方向に反射された光束を検出する検出手段と、検出手段が光束を検出する間隔を、少なくとも回転多面鏡が1周するまで時間順に測定する測定手段と、複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした複数の反射面それぞれの反射面について、画像信号補正するための補正値データを記憶する記憶手段と、測定手段の測定結果から得られる複数の値から特徴値を選択し、選択した特徴値に基づき基準反射面を特定する特定手段と、を備えており、測定手段の測定結果から得られる複数の値は、測定手段が測定した間隔の値、及び、測定手段が測定した2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかを少なくとも含む。

概要

背景

レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光学走査装置は、感光体静電潜像を形成するため、光源からの光束を光偏向器回転多面鏡により偏向して感光体を走査する。しかしながら、回転多面鏡の製造時の切削精度や光偏向器への組み付け精度により、回転多面鏡の各反射面に回転軸に対して平行でない部分が生じている場合、つまり、所謂、面倒れが生じている場合がある。面倒れがある状態で光束を偏向走査すると、光束の走査位置が目標位置から定常的にずれる現象が生じる。また、各反射面に対する切削加工精度により、各反射面が反射面毎に異なる湾曲を有する場合もある。この状態で光束を偏向走査すると、主走査方向において、光束の走査位置が反射面毎に目標位置から定常的にずれる現象、所謂、ジッタが生じる。これらを解消するためには、回転多面鏡の切削加工精度を上げれば良いが、加工コストが高くなってしまう。

このため、特許文献1は、回転多面鏡の反射面を特定し、走査線間隔のばらつきを電気的に補正する構成を開示している。特許文献1によると、反射面の下部に磁石を取り付け、回転多面鏡の下方に位置するホール素子により回転多面鏡の反射面を特定している。また、特許文献2は、書き出し位置制御に用いる同期信号と回転多面鏡の回転制御に用いる回転角度信号との位相関係から回転多面鏡の反射面を特定する構成を開示している。

概要

簡易な構成で回転多面鏡の反射面を特定する画像形成装置を提供する。画像形成装置は、光源から出射された光束を複数の反射面の各反射面で反射して感光体を走査する回転多面鏡と、回転多面鏡により所定の方向に反射された光束を検出する検出手段と、検出手段が光束を検出する間隔を、少なくとも回転多面鏡が1周するまで時間順に測定する測定手段と、複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした複数の反射面それぞれの反射面について、画像信号を補正するための補正値データを記憶する記憶手段と、測定手段の測定結果から得られる複数の値から特徴値を選択し、選択した特徴値に基づき基準反射面を特定する特定手段と、を備えており、測定手段の測定結果から得られる複数の値は、測定手段が測定した間隔の値、及び、測定手段が測定した2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかを少なくとも含む。

目的

本発明は、簡易な構成で回転多面鏡の反射面を特定する画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

感光体と、画像信号に応じて光束を出射する光源と、複数の反射面を有し、回転駆動され、前記光源から出射された光束を前記複数の反射面の各反射面で反射して前記感光体を走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により所定の方向に反射された光束を検出する検出手段と、前記検出手段が光束を検出する間隔を、少なくとも前記回転多面鏡が1周するまで時間順に測定する測定手段と、前記複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした前記複数の反射面それぞれの反射面について、前記画像信号を補正するための補正値データを記憶する記憶手段と、前記測定手段の測定結果から得られる複数の値から特徴値を選択し、前記選択した特徴値に基づき前記基準反射面を特定する特定手段と、を備えており、前記測定手段の測定結果から得られる複数の値は、前記測定手段が測定した前記間隔の値、及び、前記測定手段が測定した2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする画像形成装置

請求項2

前記測定手段の測定結果から得られる複数の値は、前記間隔の最小値及び前記間隔の最大値のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記測定手段が測定した2つ以上の間隔を演算した値は、時間的に所定の関係を有する2つ以上の前記間隔の差又は和に基づく値を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記測定手段が測定した2つ以上の間隔を演算した値は、時間的に所定の関係を有する2つ以上の前記間隔の差又は和の最大値又は最小値を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項5

前記時間的に所定の関係を有する2つ以上の前記間隔は、時間的に隣接する2つの前記間隔であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記特定手段は、前記間隔の最小値及び最大値と、前記2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値との内、その値が1つであるものを前記特徴値として選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項7

前記特定手段が特定した前記基準反射面に基づき、前記記憶手段が記憶する補正値データと反射面との対応関係を判定して前記画像信号を生成する生成手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項8

感光体と、画像信号に応じて光束を出射する光源と、複数の反射面を有し、回転駆動され、前記光源から出射した光束を前記複数の反射面の各反射面で反射して前記感光体を走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により所定の方向に反射された光束を検出する検出手段と、前記検出手段が光束を検出する間隔を、少なくとも前記回転多面鏡が1周するまで時間順に測定する測定手段と、前記複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした前記複数の反射面それぞれの反射面について、前記画像信号を補正するための補正値データと、前記基準反射面を特定するための特徴値を示す情報と、を記憶する記憶手段と、前記特徴値を示す前記情報に基づき前記測定手段の測定結果から特徴値を求め、前記求めた特徴値に基づき前記基準反射面を特定する特定手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。

請求項9

前記基準反射面を特定する特徴値は、前記測定手段が測定する前記間隔の値と、前記測定手段が測定した2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項10

前記基準反射面を特定する特徴値は、前記間隔の最小値、前記間隔の最大値、又は、時間的に所定の関係を有する2つ以上の前記間隔の差、若しくは、和に基づく値であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。

請求項11

前記時間的に所定の関係を有する2つ以上の前記間隔は、時間的に隣接する2つの前記間隔であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。

請求項12

前記特定手段が特定した前記基準反射面に基づき、前記記憶手段が記憶する補正値データと反射面との対応関係を判定して前記画像信号を生成する生成手段をさらに備えていることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、回転多面鏡により光束を偏向して被走査面を走査する画像形成装置に関する。

背景技術

0002

レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光学走査装置は、感光体静電潜像を形成するため、光源からの光束を光偏向器の回転多面鏡により偏向して感光体を走査する。しかしながら、回転多面鏡の製造時の切削精度や光偏向器への組み付け精度により、回転多面鏡の各反射面に回転軸に対して平行でない部分が生じている場合、つまり、所謂、面倒れが生じている場合がある。面倒れがある状態で光束を偏向走査すると、光束の走査位置が目標位置から定常的にずれる現象が生じる。また、各反射面に対する切削加工精度により、各反射面が反射面毎に異なる湾曲を有する場合もある。この状態で光束を偏向走査すると、主走査方向において、光束の走査位置が反射面毎に目標位置から定常的にずれる現象、所謂、ジッタが生じる。これらを解消するためには、回転多面鏡の切削加工精度を上げれば良いが、加工コストが高くなってしまう。

0003

このため、特許文献1は、回転多面鏡の反射面を特定し、走査線間隔のばらつきを電気的に補正する構成を開示している。特許文献1によると、反射面の下部に磁石を取り付け、回転多面鏡の下方に位置するホール素子により回転多面鏡の反射面を特定している。また、特許文献2は、書き出し位置制御に用いる同期信号と回転多面鏡の回転制御に用いる回転角度信号との位相関係から回転多面鏡の反射面を特定する構成を開示している。

先行技術

0004

特開2007−286129号公報
特開2007−078723号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1の構成では、回転多面鏡に磁石やホール素子等を設ける必要がありコスト高となる。特許文献2の構成では、回転多面鏡が1回転する間に検出される同期信号と回転角度信号の数が互いに素にならないと反射面を一意に特定できない。

0006

本発明は、簡易な構成で回転多面鏡の反射面を特定する画像形成装置を提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一側面によると、画像形成装置は、感光体と、画像信号に応じて光束を出射する光源と、複数の反射面を有し、回転駆動され、前記光源から出射された光束を前記複数の反射面の各反射面で反射して前記感光体を走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により所定の方向に反射された光束を検出する検出手段と、前記検出手段が光束を検出する間隔を、少なくとも前記回転多面鏡が1周するまで時間順に測定する測定手段と、前記複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした前記複数の反射面それぞれの反射面について、前記画像信号を補正するための補正値データを記憶する記憶手段と、前記測定手段の測定結果から得られる複数の値から特徴値を選択し、前記選択した特徴値に基づき前記基準反射面を特定する特定手段と、を備えており、前記測定手段の測定結果から得られる複数の値は、前記測定手段が測定した前記間隔の値、及び、前記測定手段が測定した2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、簡易な構成で回転多面鏡の反射面を特定することができる。

図面の簡単な説明

0009

一実施形態による画像形成装置の概略的な構成図。
一実施形態による光学走査装置の構成図。
一実施形態によるBD信号波形図。
一実施形態によるBD周期の例を示す図。
一実施形態によるBD周期の例を示す図。
一実施形態によるBD周期の例を示す図。
一実施形態によるBD周期の例を示す図。
一実施形態によるBD周期の例を示す図。
一実施形態による画像形成処理フローチャート
一実施形態による画像形成処理のフローチャート。

実施例

0010

以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。

0011

<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置D1の概略的な構成図である。画像形成装置D1は、光学走査装置S1を備え、光学走査装置S1により、像担持体である感光体103を走査・露光して、感光体103に静電潜像を形成する。なお、感光体103は、静電潜像の形成前に、プロセス・カートリッジ102に内蔵された帯電部により所定の電位に帯電されている。感光体103の静電潜像は、プロセス・カートリッジ102に内蔵された現像部により現像され、現像剤像として可視化される。一方、カセット104に格納された記録材Pは、給送ローラ105によって1枚ずつ分離されながら給送され、次に搬送ローラ106によって、さらに下流側に搬送される。転写ローラ109は、この記録材Pに、感光体103に形成された現像剤像を転写する。現像剤像の転写後、記録材Pは、さらに下流側に搬送され、定着部110により、現像剤像の記録材Pへの定着が行われる。その後、記録材Pは、排出ローラ111によって画像形成装置D1外に排出される。

0012

図2は、本実施形態による光学走査装置S1と、その周辺回路の構成図である。制御部124は、画像形成装置D1全体の制御を行う。画像信号生成部119は、形成する画像に応じた画像信号をレーザ駆動部120に出力する。レーザ駆動部120は、入力される画像信号に基づき光源112を駆動し、画像信号に応じて変調された光束Lを出射する。光源112が出射する光束Lは、複合アナモフィックコリメータレンズ113によって主走査断面内では略収束光とされ、副走査断面内では収束光とされる。次に光束Lは、開口絞り114により光束幅が制限され、光偏向器116の回転多面鏡115の反射面においてほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。なお、本実施形態において、回転多面鏡115は、反射面Ma〜Mdの4つの反射面を有するものとする。光束Lは、回転多面鏡115の反射面Ma〜Mdのいずれかで反射される。そして、回転多面鏡115を回転させることによって光束Lは偏向走査される。回転多面鏡115で反射された光束Lは、その反射方向に応じて同期信号検出センサ(以下、BDセンサ)117へと入射する。BDセンサ117は、光束Lの受光状態に応じて同期信号(以下、BD信号)を出力する。本実施形態においてBD信号は、BDセンサ117が光束Lを受光していないと"ハイ"であり、光束Lを受光すると"ロー"になるものとする。内部カウンタ122は、BD信号がローとなったタイミングを、感光体103に対する主走査方向書き出し位置の基準タイミングとし、この基準タイミングの検出間隔(以下、BD周期と呼ぶ)を測定し、BD周期記憶部123に時間順に記憶する。また、光束Lは、その反射方向に応じてfθレンズ118に入射する。fθレンズ118は、感光体103上にスポットを形成するように光束Lを集光し、かつ、感光体103におけるスポットの走査速度が等速となる様に設計されている。fθレンズ118を通過した光束Lは感光体103を走査・露光する。

0013

回転多面鏡115の回転により、光束Lによる感光体103の主走査が行われる。また、感光体103は、画像形成時、回転駆動され、これにより感光体103の表面は、主走査方向とは直交する方向に移動する。感光体103を回転させながら、主走査を繰り返し行うことで感光体103の表面には静電潜像が形成される。ここで、光学走査装置S1には、固体の特性に基づいた補正値データを記憶部121に記憶させておく。例えば、補正値データは、工場出荷時に記憶部121に記憶させる構成とすることができる。補正値データは、回転多面鏡115の反射面それぞれについて、感光体103を走査する際の画像信号の補正値を示すデータである。つまり、画像信号生成部119は、光源112を駆動するための画像信号を生成する際、元の画像信号を、感光体103の走査に使用される反射面に関する補正値データで補正する。これにより面倒れや、ジッタの影響を抑制する。

0014

また、記憶部121には、光学走査装置S1の基準反射面を示す情報を記憶させておく。基準反射面を示す情報は、各反射面のいずれか1つの反射面を特定する情報である。後述する様に、画像形成装置は、画像形成の際に、実際のBD周期を測定し、基準反射面を特定する。基準反射面を特定することで、各補正値データと反射面との対応付けが行われる。具体的に述べると、本例においては、反射面Ma、Mb、Mc、Md、Ma・・・の順で光束Lの偏向走査が行われる。そして、記憶部121には、基準反射面が反射面Maであることを示す情報と、基準反射面である反射面Maを先頭に、反射に使用される順序、つまり、反射面Ma、Mb、Mc、Mdの順で補正値データが記憶されている。制御部124は、実際のBD周期を測定して、基準反射面Maを特定する。この場合、画像信号生成部119は、基準反射面では、先頭の補正値データで画像信号の補正を行う。基準反射面の次の反射面では、2番目の補正値データで補正を行う。光学走査装置S1に記憶部121を設ける代わりに、二次元バーコード等に補正値データ及び基準反射面を特定する情報を書込んで光学走査装置S1に貼付しておく構成とすることもできる。この場合、光学走査装置S1を画像形成装置D1に組み込む際に、バーコードリーダを用いて画像形成装置D1の不図示の情報記憶部に情報を書込む。つまり、補正値データ及び基準反射面を示す情報は、光学走査装置S1に記憶させておくのではなく、最終的に、画像形成装置D1内に記憶させる構成とすれば良い。

0015

図3は、BD信号の例を示している。なお、図3において、点線は、回転多面鏡115の各反射面が理想的である場合のBD信号を示している。図3の例において、反射面Ma及びMdで反射された光束Lは理想的な状態より遅いタイミングでBDセンサ117に入射している。一方、反射面Mb及びMcで反射した光束は理想的な状態で反射した場合より早いタイミングでBDセンサ117に入射している。図3の例において、BD周期Tab、Tbc、Tcd、Tdaの関係はTab<Tbc<Tda<Tcdである。なお、Tabとは、反射面Maで反射した光束LがBDセンサ117に入射してから、反射面Mbで反射した光束LがBDセンサ117に入射するまでのBD周期、つまり、反射面Maと反射面Mbとの間のBD周期である。その他のBD周期Tbc、Tcd、Tdaについても同様である。図4は、この関係をグラフで示したものである。また、図5〜8は、その他のBD周期の例を示している。

0016

例えば、各BD周期の値の相違によっては、BD周期の最小値又は最大値を検出することで、どの反射面が光束を反射しているかを特定できる。但し、図6の様に、最も短いBD周期Tabと、その次に短いBD周期Tbcとの差や、最も長いBD周期Tcdと、その次に長いBD周期Tdaとの差が小さい場合、BD周期の検出分解能によっては、その差を検出できない。しかしながら、その様な場合でも、連続するBD周期間の差を求め、この差が最も大きい値を判定することで反射面を特定することができる。

0017

図9は、本実施形態による画像形成処理のフローチャートである。図9のフローチャートは、画像形成処理中において実施する反射面特定処理を含んでいる。S101で画像形成を開始すると、光偏向器116を駆動する。これにより、回転多面鏡115で偏向走査された光束LがBDセンサ117に入力される。内部カウンタ122は、BD周期記憶部123に、BD周期を順次、記憶する。制御部124は、S102で、各反射面間のBD周期を少なくとも1回ずつ測定するまで待機する。つまり、少なくとも回転多面鏡115が1周する間、BD周期の測定を行う。BD周期の測定が完了すると、制御部124は、S103で、BD周期の最小値が1つであるかを判定する。例えば、測定したBD周期が図4に示すものであれば、BD周期の最小値は、BD周期Tabの1つであり、S106に進む。一方、測定したBD周期が図5に示すものであるとする。図5の例では、実際には、BD周期の最小値は、BD周期Tbcであり、その次に短いのがBD周期Tabである。しかしながら、BD周期TbcとBD周期Tabの差がBD周期の検出分解能より小さいため、制御部124は、BD周期Tab及びTbcを同じ値と検出する。つまり、図5の例では、BD周期の最小値が2つ存在することになる。したがって、この場合、S104に進む。制御部124は、S104で、BD周期の最大値が1つであるかを判定する。例えば、図5の例においては、BD周期の最大値は、BD周期Tcdの1つであり、この場合にはS106に進む。

0018

しかしながら、例えば、測定したBD周期が図6に示すものであるとする。なお、図6において、BD周期Tab及びTbcの差と、BD周期TcdとTdaの差が小さく、制御部124は、BD周期TabとTbcを同じ値と検出し、BD周期TcdとTdaを同じ値と検出するものとする。この場合、S103及びS04共に"NO"となり、S105に進む。S105で、制御部124は、時間的に隣接するBD周期の差(以下、BD周期差と呼ぶ。)を演算し、BD周期差の最大値が1つであるかを判定する。例えば、図6の例では、BD周期差の最大値は、BD周期TdaとBD周期Tabとの周期差であり、その値は、Tda−Tab=0.019μsecである。なお、BD周期Tbcと、BD周期Tcdとの周期差は、Tbc−Tcd=−0.019μsecであり、その絶対値は同じであるが、符号が異なることから判別可能である。S105でBD周期差の最大値が1つであると、S106に進む。

0019

S106において、制御部124は、基準反射面を特定できるかを判定する。なお、S106の処理は省略し、S103からS105のいずれかで"YES"となると、S108に進んで基準反射面を特定する構成であって良い。まず、S108における基準反射面の特定処理について説明する。本実施形態では、S103〜S105のどの処理で"YES"になったかに応じて、予め基準反射面の特定方法を決めておく。この特定方法は、記憶部121の情報が示す基準反射面を特定したときの方法と同じとする。例えば、図4の例の様にS103で"YES"となった場合、BD周期の最小値であるBD周期Tabの時間的に前側の反射面Maを基準反射面とすることができる。この場合、製造時において、記憶部121に情報を格納する際の測定でBD周期の最小値により基準反射面が特定可能であると判定されるので、反射面Maが基準反射面であることを示す情報を記憶部121に保存しておく。また、図5の例の様に、S104で"YES"となる様な、BD周期の最大値で基準反射面が特定可能な場合には、最大値を与えるBD周期の時間的に前側の反射面を基準反射面とする。つまり、図5の例では、反射面Mcが基準反射面として特定される。当然にこの場合には、事前の測定により記憶部121には反射面Mcが基準反射面であることを示す情報が格納されている。また、図6の例の様にS105で"YES"となった場合には、BD周期差が最大値となるBD周期差の時間的に前側のBD周期の時間的に前側の反射面を基準反射面とすることができる。つまり、図6の例では、反射面Mdが基準反射面となる。なお、どの様に基準反射面を特定するかについてはその他の基準であっても良い。

0020

なお、S106の処理は、追加の基準、例えば、測定時の外乱ノイズ等の発生を別に判定して、それらが多い場合等には基準反射面の特定が不可であると判定するための処理である。制御部124がS108で基準反射面を特定すると、画像信号生成部119は、S109で記憶部121から補正値データを読み出し、S110で補正値データと反射面の対応関係を判定し、S111で、反射面毎に画像信号の補正を行って画像を形成する。そして、S113で、総ての画像形成を行うと処理を終了させる。

0021

一方、BD周期が図7図8に示す様な、S103からS105の総てで"NO"となる場合、制御部124は、S107で基準反射面を特定できないと判定する。なお、S106において追加の条件により基準反射面が特定できないと判定した場合も同様である。この場合、制御部124は、S112で、補正値データにより画像信号の補正を行うことなく画像を形成すると判定する。これは、使用する反射面とは異なる反射面の補正値データで画像信号を補正すると、却って画像の品質劣化させるからである。

0022

なお、S102におけるBD周期の測定は、各BD周期を複数回測定して、その平均値を使用することもできる。これにより、ノイズなどの外乱要因による測定ミスの確率を低減させることができる。また、BD周期を複数回測定する場合、BD周期を所定回数だけ測定して平均値を求め、それ以降の測定により求めた平均値の直前の平均値からの変動が閾値以下になると測定を終了する構成とすることもできる。

0023

また、S103からS105の順序は、図9に示す順序に限定されず、例えば、BD周期の最大値が1つであるかを最初に判定する構成であっても良い。さらに、S105の処理は、時間的に隣接するBD周期の差ではなく、時間的に隣接するBD周期の和とする構成であっても良い。さらに、S105の処理は最大値ではなく最小値であっても良い。さらに、S105の処理は、時間的に隣接する2つのBD周期ではなく、例えば、BD周期TabとBD周期Tcdの和又は差であっても良い。つまり、時間的に所定の関係を有する複数のBD周期の値から求めた値の最大値や最小値が1つであるか否かを判定する構成であれば良い。

0024

また、S103及びS104で最小値及び最大値が1つではないとS105でBD周期差による判定を行うことなくS107で基準反射面を特定できないと判定する構成であっても良い。また、S103及びS104を省略し、S102の後に、S105でBD周期差の最大値が1つであるかを判定し、1つではないとS107で基準反射面を特定できないと判定する構成であっても良い。つまり、S103〜S105の総てを使用して基準反射面を特定できるかを判定するのではなく、S103〜S105から選択した1つ又は2つの値により基準反射面を特定できるかを判定する構成であっても良い。

0025

以上、本実施形態では、回転多面鏡115により所定の方向に反射された光束をBDセンサ117により検出する。そして、内部カウンタ122が光束を検出する間隔を、総ての反射面間の間隔について時間順に測定してBD周期記憶部123に保存する。また、記憶部121には、複数の反射面の1つである基準反射面を基準とした、各反射面それぞれの画像信号の補正値データを記憶させておく。そして、制御部124は、内部カウンタ122の測定結果から得られる複数の値から特徴値を選択し、選択した特徴値に基づき基準反射面を特定する特定部として機能する。ここで、測定結果から得られる複数の値とは、測定した反射面の間隔の値、及び、2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値のいずれかを少なくとも含んでいる。

0026

例えば、測定結果から得られる複数の値は、間隔の最小値及び最大値のいずれか、或いは、両方を含む構成とすることができる。また、2つ以上の間隔を演算した値は、時間的に所定の関係を有する2つ以上の間隔の差又は和に基づく値を含む構成とすることができる。さらに、2つ以上の間隔を演算した値は、時間的に所定の関係を有する2つ以上の間隔の差又は和の最大値又は最小値を含む構成とすることができる。さらに、時間的に所定の関係を有する2つ以上の間隔は、時間的に隣接する2つの間隔とすることができる。そして、制御部124は、間隔の最小値及び最大値と、2つ以上の間隔に対して所定の演算をした値との内、その値が1つであるものを特徴値として選択することができる。

0027

<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、図9に示す様に、S103の処理で基準反射面が特定できるかを判定し、特定できない場合にS104の処理を、さらに、S104の処理で基準反射面を特定できない場合にS105の処理を順に行っていた。本実施形態では、記憶部121に、図9のS103からS105のいずれで基準反射面を特定するかを示す情報をあらかじめ記憶させておく。具体的には、図4の例では、例えば、BD周期の最小値で特定することを示す情報を、図5の例では、BD周期の最大値で特定することを示す情報を記憶部121に予め記憶させておく。

0028

図10は、本実施形態による画像形成処理のフローチャートである。S201で画像形成が開始されると、光偏向器116が駆動し、回転多面鏡115で偏向走査された光束LがBDセンサ117に入力される。これにより、BD周期記憶部123には、BD周期が順次、記憶される。制御部124は、S202で、どの様に基準反射面を特定するかを示す情報を記憶部121から読み出す。制御部124は、S203で、各反射面間のBD周期の測定が完了するまで待機する。各反射面間のBD周期の測定が完了すると、制御部124は、S204で、S202で読み出した基準反射面の特定方法で基準反射面が特定可能かを判定する。その後の処理は第一実施形態と同様であるため再度の説明は省略する。

0029

以上、本実施形態では、基準反射面をどの値により特定するかを示す情報、つまり特徴値の求め方を予め記憶部121に記憶させておく。したがって、反射面の特定に要する時間を短縮することができる。

0030

なお、図1の画像形成装置D1は、モノクロ画像形成装置であったが、カラー画像形成装置であっても本発明を適用できる。なお、カラー画像形成装置では、反射面毎の走査線のずれは各色で同じ、或いは、各色間で所定の関係があることが多く、この場合には、補正値データを各色で共通とすることができる。なお、各色間において反射面毎の走査線のずれに相関が無い場合には、各色に対する補正値データを予め記憶部121に記憶させておけば良い。また、回転多面鏡115の面数についても4面に限定されず任意の面数とすることができる。以上、本実施形態によると、簡易な構成で回転多面鏡の反射面を特定する。

0031

[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0032

103:感光体、112:光源、115:回転多面鏡、117:同期信号検出センサ、122:内部カウンタ、121:記憶部、124:制御部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 浜松ホトニクス株式会社の「 走査型表示装置及び走査型表示システム」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】表示されたイメージに輝度むらが生じるのを抑制することができる走査型表示装置及び走査型表示システムを提供する。【解決手段】走査型表示装置1は、投影表示用のレーザ光L1を出射する光源2と、光源2か... 詳細

  • オキーフェ,ジェームスの「 車両の形状に適応したダイナミックステアドLIDAR」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題・解決手段】ロープロファイルのLIDARを用いてカバレージを増加させるために、車両周辺または車両内にレーザビームを分配するシステムが開示される。LIDARは、LIDARの視野を車両形状に適合させ... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】用紙サイズを設定せず、手差し給紙トレイからフリーサイズ設定で用紙を供給した場合であっても、用紙の大きさに応じて適正領域の原稿画像を読み取ることによって、画像読取時間を短縮することができる画像形... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ