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技術 床用化粧材及び床材

出願人 凸版印刷株式会社
発明者 関野峰帆播摩一
出願日 2015年6月12日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-119294
公開日 2017年1月5日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-002626
状態 特許登録済
技術分野 積層体(2) 床の仕上げ
主要キーワード シートフロー 断裁片 色ぶれ 含有樹脂シート 木質系素材 水溶性エマルジョン バッカー材 製材所
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

切削加工が施された場合でも、化粧シート層粉末含有樹脂層との間で色柄の違和感を小さくすることができ、色調節のための別途の工程を必要としない床用化粧材及び床材を提供する。

解決手段

予め設定された色に着色された粉末含有樹脂層1と、着色原反層3を有する化粧シート層7とがこの順で積層され、粉末含有樹脂層1と着色原反層3との色差ΔEが5以内である。これにより、床用化粧材10の上面側にV字加工を施して溝部を形成したり、床用化粧材10の上面側に面取り加工を施してテーパ部を形成したりして、化粧シート層7下から粉末含有樹脂層1が露出した場合でも、粉末含有樹脂層1を目立たないようにすることができる。

概要

背景

フローリング材として、合板MDFパーチクルボード等の木質基材の表面側に化粧シートを貼り合わせたシートフローリング材が普及してきている。この背景には、従来までのように表面が突板であると、施工現場表層色目が合わない等の問題が生じること、また、より高意匠の突板を求めると高級材を使用することになり非常に高価なフローリング材になってしまうこと等がある。また、シートフローリング材が普及してくると、シートフローリングは木質基材の耐衝撃性耐キャスター性バラツキがあり、品質が安定しないという問題が顕在化してきた。

そこで、化粧シートの裏面側にバッカー材を貼り合わせた仕様が上市されてきた。バッカー材には、0.1mm〜0.6mm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム木粉含有樹脂シート等が用いられる。木粉含有樹脂シートをバッカー材として使用した仕様は、広く一般に普及している。
また、これらの床材は、表面にV字形状などの溝加工を施したり、角部に面取り加工を施したりしたものが意匠性に優れるといったことなどから多用されている(例えば、特許文献1参照。)。

概要

切削加工が施された場合でも、化粧シート層粉末含有樹脂層との間で色柄の違和感を小さくすることができ、色調節のための別途の工程を必要としない床用化粧材及び床材を提供する。予め設定された色に着色された粉末含有樹脂層1と、着色原反層3を有する化粧シート層7とがこの順で積層され、粉末含有樹脂層1と着色原反層3との色差ΔEが5以内である。これにより、床用化粧材10の上面側にV字加工を施して溝部を形成したり、床用化粧材10の上面側に面取り加工を施してテーパ部を形成したりして、化粧シート層7下から粉末含有樹脂層1が露出した場合でも、粉末含有樹脂層1を目立たないようにすることができる。

目的

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、切削加工が施された場合でも、化粧シート層と粉末含有樹脂層との間で色柄の違和感を小さくすることができ、色調節のための別途の工程を必要としない床用化粧材及び床材の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

予め設定された色に着色された粉末含有樹脂層と、着色原反層を有する化粧シート層とがこの順で積層され、前記粉末含有樹脂層と前記着色原反層との色差ΔEが5以内であることを特徴とする床用化粧材

請求項2

前記化粧シート層は、前記着色原反層上に絵柄模様層を有することを特徴とする請求項1に記載の床用化粧材。

請求項3

前記粉末含有樹脂層の厚さは、200μm以上1000μm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床用化粧材。

請求項4

当該床用化粧材の上面側に形成されたV字加工による溝部を有し、前記溝部の深さ前記上面からの深さは300μm以上900μm以下であり、前記溝部は粉末含有樹脂層まで達しており、前記溝部の底部であるV字部分の角度は60°以上120°以下であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の床用化粧材。

請求項5

当該床用化粧材の上面側に形成された面取り加工によるテーパ部を備え、前記テーパ部の前記上面からの深さは300μm以上900μm以下で、前記テーパ部は前記粉末含有樹脂層に達しており、前記テーパ部と前記上面とが成す角度は30°以上60°以下であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の床用化粧材。

請求項6

請求項1に記載の床用化粧材と、前記床用化粧材の下面側に取り付けられた基材とを備えることを特徴とする床材

技術分野

0001

本発明は、床用化粧材及び床材に関し、例えば、住宅、店舗事務所体育館などの床面に用いて好適な床用化粧材及び床材に関する。

背景技術

0002

フローリング材として、合板MDFパーチクルボード等の木質基材の表面側に化粧シートを貼り合わせたシートフローリング材が普及してきている。この背景には、従来までのように表面が突板であると、施工現場表層色目が合わない等の問題が生じること、また、より高意匠の突板を求めると高級材を使用することになり非常に高価なフローリング材になってしまうこと等がある。また、シートフローリング材が普及してくると、シートフローリングは木質基材の耐衝撃性耐キャスター性バラツキがあり、品質が安定しないという問題が顕在化してきた。

0003

そこで、化粧シートの裏面側にバッカー材を貼り合わせた仕様が上市されてきた。バッカー材には、0.1mm〜0.6mm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム木粉含有樹脂シート等が用いられる。木粉含有樹脂シートをバッカー材として使用した仕様は、広く一般に普及している。
また、これらの床材は、表面にV字形状などの溝加工を施したり、角部に面取り加工を施したりしたものが意匠性に優れるといったことなどから多用されている(例えば、特許文献1参照。)。

先行技術

0004

特許第4815652号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記の溝加工や面取り加工は、通常、木質系基材の表面に化粧シートを貼着した後に、化粧シートの側から床材を切削加工機などで切削することにより行う。そのため、加工後にバッカー材が表出し、化粧シートとバッカー材との間で色柄(すなわち、色自体や絵柄)に違和感が生じてしまうことがある。その場合、床材の表面に透明あるいは着色された塗料を塗布したり、別途化粧シートを貼着したりするなど、色調節のための工程を追加する必要が生じてしまう。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、切削加工が施された場合でも、化粧シート層粉末含有樹脂層との間で色柄の違和感を小さくすることができ、色調節のための別途の工程を必要としない床用化粧材及び床材の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る床用化粧材は、予め設定された色に着色された粉末含有樹脂層と、着色原反層を有する化粧シート層とがこの順で積層され、前記粉末含有樹脂層と前記着色原反層との色差ΔEが5以内であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る床材は、上記の床用化粧材と、前記床用化粧材の下面側に取り付けられた基材とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明の一態様によれば、切削加工が施された場合でも、化粧シート層と粉末含有樹脂層との間で色柄の違和感を小さくすることができ、色調節のための別途の工程を必要としない床用化粧材及び床材を提供することができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る床材50の構成例を示す断面図である。
床用化粧材10の上面側にV字加工を施して溝部11を形成した断面図である。
床用化粧材10の上面側に面取り加工を施してテーパ部15を形成した断面図である。
複数枚の床材50を互いの側部を合わせて配置した状態を示す断面図である。

0009

以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を示す断面図である。
図1に示す床用化粧材10は、例えば、住宅、店舗、事務所、体育館などの床に用いられる化粧材である。この床用化粧材10は、予め設定された(すなわち、所定の)色に着色された粉末含有樹脂層1と、この粉末含有樹脂層1上に位置する化粧シート層7とを備える。ここで、粉末含有樹脂層1と着色原反層3との色差ΔEは5以内である。また、化粧シート層7は、例えば着色原反層3と、着色原反層3上に位置する絵柄模様層5とを有する。粉末含有樹脂層1の厚さは、例えば200μm以上1000μm以下である。以下、本実施形態について、例を挙げて具体的に説明する。

0010

(1)粉末含有樹脂層
粉末含有樹脂層1は、例えば、樹脂に、木粉や紙粉等のセルロースからなる粉末と、炭酸カルシウムタルク滑石)、マイカ雲母)等の無機物とを添加して形成される。樹脂に粉末状のセルロースと、無機物とを添加することによって、樹脂の線膨張を抑制し、床用化粧材10を床面に敷設した際の突き上げや過度段差等の不具合が生じないようにすることができる。

0011

但し、線膨張を抑えるために木粉や紙粉、無機物を闇に増やしていくだけでは、本来の目的である耐衝撃性及び耐キャスター性の向上や、製造する上での成形定性を実現することは困難である。したがって、線膨張係数を明確にし、添加する木粉や紙粉、無機物の配合を最適化する必要がある。
樹脂として、熱可塑性樹脂を用いることができる。粉末含有樹脂層1における熱可塑性樹脂の割合は、30質量%以上45質量%以下であると好ましい。熱可塑性樹脂の割合が30質量%未満であると、バインダー効果が薄れ、粉末含有樹脂層1は成形時に脆くなり、押出成形後に引っ張ると千切れることがある。また、熱可塑性樹脂の割合が45質量%より多いと、粉末含有樹脂層1の線膨張係数が6×10−5以上となり、床用化粧材10を床面に敷設した際の突き上げや過度な段差等の不具合が発生しやすくなる。

0012

熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレンエチレンビニルアルコール共重合体ポリメチレンポリメチルペンテンポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートポリカーボネートポリアリレートポリエチレンナフタレートイソフタレート共重合体ポリイミドポリスチレンポリアミド、ABS等が挙げられる。
粉末含有樹脂層1における粉末の割合は、10質量%以上30質量%以下であると好ましい。粉末の割合が10質量%未満であると、流れ方向の線膨張係数が6×10−5以上となり、床用化粧材10を床面に敷設した際の突き上げや過度な段差等の不具合が発生しやすくなる。また粉末の割合が30質量%より多いと、粉末含有樹脂層1は成形時に脆くなり、押出成形後に引っ張ると千切れることがある。

0013

粉末は、粒径が10μm以上100μm以下程度の微細な粉末であると好ましい。粉末の粒径が100μmを超えると、粉末含有樹脂層1の断面において、熱可塑性樹脂を海とし、粉末とによる海島模様海島構造)が目視にて認識されやすくなり、意匠的に好ましくない。また、粉末は、木粉や紙粉等の木質系素材粒子であると好ましい。木粉としては、製材所等で発生するツガ等の切断屑使用可能である。紙粉としては、バージンパルプ、製紙段階での断裁片加工段階での加工ロス、印刷段階での裁ち落とし、古紙等の損紙等が使用可能である。但し、粉末は、実際にはこれらの例に限定されない。粉末として、例えば、木質系バイオマス等も使用可能である。粉末は、粉末含有樹脂層1の成形安定性を考慮すると、一定程度品種に絞って使用することが好ましい。

0014

粉末含有樹脂層1における無機充填材の割合は、25質量%以上60質量%以下であると好ましい。無機充填材の割合が25質量%未満であると、粉末含有樹脂層1の線膨張係数が6×10−5以上となり、床用化粧材10を床面に敷設した際の突き上げや過度な段差等の不具合が発生しやすくなる。また、無機充填材の割合が60質量%より多いと、粉末含有樹脂層1は成形時に脆くなり、押出成形後に引っ張ると千切れることがある。
無機充填材は、炭酸カルシウム等の球形のものよりも、タルク、マイカ等の鱗片状のものが好ましい。

0015

(2)化粧シート層
化粧シート層7は、絵柄模様を有するシート状の部材である。着色原反層3の上面(すなわち、表面)側に絵柄模様層5を印刷してなる。着色原反層3は、カレンダー法インフレーション法、Tダイ押し出し法等により、ポリオレフィン系樹脂をシート状にしたものである。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレートPTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等が挙げられる。

0016

絵柄模様層5は、化粧シート層7に所望の絵柄による意匠性を付与するものであり、絵柄の種類等は特に限定的ではない。絵柄の種類として、例えば、木目模様石目模様砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形文字記号抽象模様等が挙げられる。更に、その絵柄模様層5の上面(すなわち、表面)側に、意匠性向上・機能性付与のために透明樹脂層表面保護層を適宜積層しても構わない。また、絵柄模様層5を印刷せずに着色原反層3のみで使用することも適宜可能である。また、化粧シート層7として、公知の化粧シート層7を使用しても良い。
なお、化粧シート層7の厚さは、例えば100〜500μmである。また、着色原反層3の厚さは、例えば50〜200μmである。また、化粧シート層7が着色原反層3上に絵柄模様層5を有する場合、この絵柄模様層5の厚さは、例えば1〜20μmである。

0017

(3)床材
図2は、本発明の実施形態に係る床材50の構成例を示す断面図である。図2に示す床材50は、例えば、住宅、店舗、事務所、体育館などの床に用いられる床材50である。この床材50は、例えば、図1を参照しながら説明した床用化粧材10と、この床用化粧材10の下面(すなわち、裏面)側に取り付けられた基材とを備える。基材として、例えば、合板やMDF(Medium Density Fiberboard:中密度繊維板)、パーチクルボード等の木質基材が挙げられる。

0018

(4)溝部
図1及び図2に示した床用化粧材10には、その上面10a側に切削加工(例えば、V字加工)を施して溝部を形成してもよい。
図3は、床用化粧材10の上面10a側にV字加工を施して溝部11を形成した断面図である。溝部11の上面10aからの深さをL1としたとき、深さL1は300μm以上900μm以下である。この溝部11は粉末含有樹脂層1まで達している。また、この溝部11の底部であるV字部分13の角度をθ1としたとき、角度θ1は60°以上120°以下である。

0019

(5)テーパ部
また、図1及び図2に示した床用化粧材10には、その上面10a側の側部に面取り加工(例えば、C面加工)を施してテーパ部を形成してもよい。
図4は、床用化粧材10の上面10a側に面取り加工を施してテーパ部15を形成した断面図である。テーパ部15の上面10aからの深さをL2としたとき、深さL2は300μm以上900μm以下である。このテーパ部15は粉末含有樹脂層1に達している。また、このテーパ部15と上面10aとが成す角度をθ2としたとき、角度θ2は30°以上60°以下である。

0020

なお、C面加工とは、角部を直角二等辺三角形切り取るように面取りする加工のことを意味する。このため、面取り加工がC面加工の場合、上記の深さL2は、この直角二等辺三角形の直角を挟む二辺の各長さのことを意味する。また、面取り加工がC面加工の場合、上記の角度θ2は、この直角二等辺三角形の底角である45°となる。

0021

<実施形態の効果>
(1)本発明の実施形態によれば、粉末含有樹脂層1と着色原反層3との色差ΔEは5以内である。これにより、床用化粧材10の上面10a側に切削加工(例えば、V字加工)を施して溝部を形成したり、床用化粧材10の上面10a側の側部に面取り加工(例えば、C面加工)を施してテーパ部15を形成したりして、化粧シート層7下から粉末含有樹脂層1が露出した場合でも、上面10aの側からみて、粉末含有樹脂層1を目立たないようにすることができ、化粧シート層7と粉末含有樹脂層1との間で色柄の違和感を小さくする(例えば、違和感を無くす)ことができる。これにより、例えば、V字加工やC面加工を施した後に床用化粧材10を別途着色する必要がなく、色調節のための工程を削減することができる。したがって、床用化粧材10や、この床用化粧材10を用いた床材50を低コストで作製することができる。

0022

(2)粉末含有樹脂層1の厚さは、例えば200μm以上1000μm以下である。粉末含有樹脂層1の厚さをこの範囲内とすることで、耐衝撃性、耐キャスター性を維持しつつ、成形安定性やロール巻取り性を備え、かつV字加工やC面加工を施した際に、溝部11やテーパ部15が最下部までに達しない粉末含有樹脂層1を作製することができる。

0023

(3)床用化粧材10の上面10a側に形成される溝部11について、その深さL1は、例えば300μm以上900μm以下である。また、溝部11のV字部分13の角度θ1は、例えば60°以上120°以下である。溝部11の深さL1及び角度θ1をこの範囲内とすることで、歩行時に足裏感じる違和感や、足裏の引っかかりを防ぐとともに、粉末含有樹脂層1が露出し過ぎない床用化粧材10を提供することができる。

0024

(4)また、床用化粧材10の上面10a側の側部に形成されるテーパ部15について、その深さL2は、例えば300μm以上900μm以下である。また、床用化粧材10の上面10aとテーパ部15とが成す角度θ2は、例えば30°以上60°以下である。テーパ部15の深さL2及び角度θ2をこの範囲内とすることで、図5に示すように複数枚の床材50を互いの側部を合わせて配置した際に、床材50同士の高さの差からくる意匠上の違和感や、歩行時に足裏で感じる違和感、足裏の引っかかりを防ぐとともに、粉末含有樹脂層1が露出し過ぎない床用化粧材10を提供することができる。

0025

(5)なお、溝部11とテーパ部15の両方を床用化粧材10に形成する場合は、L1=L2としてもよく、θ2=(180°−θ1)/2としてもよい。例えば、L1=L2、かつ、θ2=(180°−θ1)/2とした場合は、図5において、複数の床用化粧材10の各々が有する溝部11と、複数の床用化粧材10のテーパ部15同士が向かい合って形成される溝部17との、断面視による形状と大きさが一致する。これにより、溝部11、17は互いに調和がとれ、床用化粧材10の意匠性をさらに高めることができる場合がある。

0026

次に、本発明の実施例1〜5と、比較例とについて説明する。
<実施例1>
(1)床用化粧材の作成
市販のホモポリプロピレン樹脂曲げ初期弾性率1500MPa)40質量%、バージン紙をボールミルを使用して粒径50μmとなるように粉砕した紙粉15質量%、着色用顔料5質量%、ステアリン酸カルシウムを3質量%とを、2軸押出機によって混合、押出し、断面視で厚さ700μm、幅450mmの長方形状に成形した。次に、この成形物表裏コロナ放電処理を施して、粉末含有樹脂層を得た。また、この粉末含有樹脂層の作製時には、後の工程で貼り合わせる化粧シート層に用いられる着色原反層と比較し、色差ΔEが5以内に収まるよう、粉末含有樹脂層の色調整を行った。
次に、粉末含有樹脂層の上面側にPUR接着剤50μmを塗布し、このPUR接着剤を介して厚さ160μmの化粧シート層を接着し、総厚910μmの床用化粧材を得た。

0027

(2)床材の作成
床用化粧材の下面側に、水溶性エマルジョン系接着剤を塗布し、この水溶性エマルジョン系接着剤を介して木質系基材を接着した。木質系基材として、ラワン合板(厚さ12mm)を用いた。次に、この床用化粧材と木質系基材とを積層した積層材を所定の寸法(303mm×1818mm)に裁断した後、テノーナーを用いて四辺の実加工を行い、更に上面(すなわち、表面)側からV字加工を施して、粉末含有樹脂層に達する深さのV字型の溝部を成形した。また、床材の側部(実部)には、V字型の溝部と同様な角度で面取り加工を施してテーパ部を形成した。溝部及びテーパ部の床用化粧材上面からの深さはそれぞれ600μm、溝部及びテーパ部の床材水平面(すなわち、床用化粧材上面)に対する角度はそれぞれ45°であった。

0028

<実施例2>
粉末含有樹脂層の厚さを200μmとし、溝部及びテーパ部の床用化粧材上面からの深さをそれぞれ300μmとした。これ以外は、実施例1と同様にして床用化粧材を得た。
<実施例3>
粉末含有樹脂層の厚さを1000μmとし、溝部及びテーパ部の床用化粧材上面からの深さを900μmとした。これ以外は、実施例1と同様にして床用化粧材を得た。

0029

<実施例4>
溝部及びテーパ部の床材水平面に対する角度をそれぞれ20°とした。これ以外は、実施例1と同様にして床材を得た。
<実施例5>
溝部及びテーパ部の床材水平面に対する角度をそれぞれ70°とした。これ以外は、実施例1と同様にして床材を得た。
<比較例>
粉末含有樹脂層の作製時に色調整を実施せず、着色原反層との色差ΔEは6.0となった。これ以外は、実施例1と同様にして床材を得た。

0030

<評価>
実施例1〜5、比較例で作成した各床材について、以下の評価を行った。
(1)溝部の色ぶれ評価
溝部及びテーパ部の色ぶれ評価は、10人の観察者による官能評価により行った。具体的には、床材を4畳半の部屋に敷設し、この部屋内で10人の観察者が床面に座った状態で溝部(例えば、図5に示す溝部11に相当する)及び、及びテーパ部が向かい合って形成される溝部(例えば、図5に示す溝部17に相当する)をそれぞれ観察し、色の違いを感じるかを評価した。
◎:全員が1色に見えた。
○:1〜2名 2色に見える者がいた。
△:3〜5名 2色に見える者がいた。
×:6名以上 2色に見える者がいた。

0031

(2)溝部の歩行感評価
上記の試験環境で、10人の観察者が床面上をそれぞれ歩行し、溝部における歩行感を評価した。
◎:全員が大きな違和感を感じなかった。
○:1〜2名 足の引っかかりや高さの差を感じた。
△:3〜5名 足の引っかかりや高さの差を感じた。
×:6名以上 足の引っかかりや高さの差を感じた。

実施例

0032

0033

1粉末含有樹脂層
3 着色原反層
5絵柄模様層
7化粧シート層
10床用化粧材
10a 上面
11、17 溝部
13 V字部分
15テーパ部
50 床材

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