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技術 低放射コーティングおよびそれを含む建具用機能性建築資材

出願人 エルジー・ハウシス・リミテッド
発明者 キム・ウンキルジョン・ヨンキクウォン・テフン
出願日 2014年9月1日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-538863
公開日 2016年11月24日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2016-536462
状態 特許登録済
技術分野 物理蒸着 ガラス板等の固定及び戸板 積層体(2) ガラスの表面処理
主要キーワード 低放射性 太陽輻射 ブラシ位置 スパッタ蒸着装置 複合金属窒化物 特定材料 熱処理加工 省エネルギー型
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年11月24日)のものです。
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図面 (3)

課題

熱処理後でも耐久性を維持し、且つ光学性能に優れた低放射コーティングを提供すること。また、前記低放射コーティングを含む建具用機能性建築資材を提供すること。

解決手段

Ti系酸化物層と、亜鉛およびアルミニウム複合金属系酸化物層と、低放射保護金属層と、低放射層と、を順に含む多層構造の低放射コーティングを提供する。なお、前記亜鉛及びアルミニウムの複合金属系酸化物層は、ZnAlOx、0.0≦x≦1.1で表される亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を含むことが好ましい。 また、透明基材と、前記透明基材にコートされた前記低放射コーティングと、を含む、建具等機能性建築資材を提供する。

概要

背景

低放射ガラス(Low−Emissivity glass)は、銀(Ag)のように赤外線領域における反射率が高い金属を含む低放射層薄膜蒸着されたガラスのことである。かかる低放射ガラスは、夏期には太陽の輻射熱反射させ、期には室内暖房器で発生する赤外線を保持することで、建築物省エネルギー効果を図る機能性素材である。

通常、低放射層に用いられる銀(Ag)は、空気中に露出すると酸化されるため、該低放射層の上部および下部には、誘電体層酸化防止膜として蒸着される。かかる誘電体層は、可視光透過率を増大させる役割もする。

概要

熱処理後でも耐久性を維持し、且つ光学性能に優れた低放射コーティングを提供すること。また、前記低放射コーティングを含む建具用機能性建築資材を提供すること。Ti系酸化物層と、亜鉛およびアルミニウム複合金属系酸化物層と、低放射保護金属層と、低放射層と、を順に含む多層構造の低放射コーティングを提供する。なお、前記亜鉛及びアルミニウムの複合金属系酸化物層は、ZnAlOx、0.0≦x≦1.1で表される亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を含むことが好ましい。 また、透明基材と、前記透明基材にコートされた前記低放射コーティングと、を含む、建具等機能性建築資材を提供する。

目的

本発明の一目的は、熱処理後でも耐久性を維持し、且つ光学性能に優れた低放射コーティングを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層は、ZnAlOx、0.9≦x≦1.1で表される亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を含む、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項3

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層の厚さが、2nm〜10nmである、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項4

前記低放射層は、反射率が0.01〜0.3である、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項5

前記低放射層は、Ag、Au、Cu、Al、Pt、イオンドープ金属酸化物、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項6

前記低放射層の厚さが5nm〜25nmである、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項7

前記低放射保護金属層は、可視光線領域消衰係数が1.5〜4である、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項8

前記低放射保護金属層は、Ni、Cr、NiとCrの合金、Ti、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項9

前記低放射コーティングの最外層の片面または両面に、Si系複合金属窒化物を含む最外層誘電体層をさらに含む、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項10

前記Si系複合金属窒化物は、Al、Ti、Co、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項9に記載の低放射コーティング。

請求項11

下部から、第1の最外層誘電体層、Ti系酸化物層、亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層、第1の低放射保護金属層、低放射層、第2の低放射保護金属層、および第2の最外層誘電体層が積層された構造であって、前記第1の最外層誘電体層および前記第2の最外層誘電体層は、Si系複合金属窒化物を含む層である、請求項1に記載の低放射コーティング。

請求項12

透明基材と、前記透明基材にコートされた請求項1乃至11の何れか一項に記載の低放射コーティングと、を含む、建具用機能性建築資材

請求項13

前記低放射コーティングの積層方向は、前記Ti系酸化物層が、前記低放射層より前記透明基材に近くなる方向に積層される、請求項12に記載の建具用機能性建築資材。

請求項14

前記透明基材は、90〜100%の可視光透過率を有する、請求項12に記載の建具用機能性建築資材。

請求項15

前記透明基材は、ガラスまたは透明プラスチック基板である、請求項12に記載の建具用機能性建築資材。

技術分野

0001

本発明は、低放射コーティングおよびそれを含む建具用機能性建築資材に関する。

背景技術

0002

低放射ガラス(Low−Emissivity glass)は、銀(Ag)のように赤外線領域における反射率が高い金属を含む低放射層薄膜蒸着されたガラスのことである。かかる低放射ガラスは、夏期には太陽の輻射熱反射させ、期には室内暖房器で発生する赤外線を保持することで、建築物省エネルギー効果を図る機能性素材である。

0003

通常、低放射層に用いられる銀(Ag)は、空気中に露出すると酸化されるため、該低放射層の上部および下部には、誘電体層酸化防止膜として蒸着される。かかる誘電体層は、可視光透過率を増大させる役割もする。

先行技術

0004

なし

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の一目的は、熱処理後でも耐久性を維持し、且つ光学性能に優れた低放射コーティングを提供することにある。

0006

本発明の他の目的は、前記低放射コーティングを含む建具用機能性建築資材を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一具現例において、Ti系酸化物層と、亜鉛およびアルミニウム複合金属系酸化物層と、低放射保護金属層と、低放射層と、を順に含む多層構造の低放射コーティング層を提供する。

0008

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層は、ZnAlOx、0.9≦x≦1.1で表される亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を含むことができる。

0009

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層の厚さが、約2nm〜約10nmであることができる。

0010

前記低放射層は、放射率が約0.01〜約0.3であることができる。
前記低放射層は、Ag、Au、Cu、Al、Pt、イオンドープ金属酸化物、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができる。
前記低放射層の厚さが約5nm〜約25nmであることができる。

0011

前記低放射保護金属層は、可視光線領域消衰係数が約1.5〜約4であることができる。
前記低放射保護金属層は、Ni、Cr、NiとCrの合金、Ti、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができる。

0012

前記低放射コーティングの最外層の片面または両面に、Si系複合金属窒化物を含む最外層誘電体層をさらに含むことができる。
前記Si系複合金属窒化物は、Al、Ti、Co、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができる。

0013

前記低放射コーティングは、下部から、第1の最外層誘電体層、Ti系酸化物層、亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層、第1の低放射保護金属層、低放射層、第2の低放射保護金属層、および第2の最外層誘電体層が積層された構造であって、前記第1の最外層誘電体層および前記第2の最外層誘電体層は、Si系複合金属窒化物を含む層であることができる。

0014

本発明の他の具現例において、透明基材と、前記透明基材にコートされた前記低放射コーティングと、を含む建具用機能性建築資材を提供する。

0015

前記低放射コーティングの積層方法は、前記Ti系酸化物層が、前記低放射層より前記透明基材に近くなる方向に積層されることができる。

0016

前記透明基材は、約90〜約100%の可視光透過率を有する透明基材であることができる。

0017

前記透明基材は、ガラスまたは透明プラスチック基板であることができる。

発明の効果

0018

前記低放射コーティングは、優れた光学性能を実現し、且つ熱処理加工処理後でも優れた耐久性を有する。

図面の簡単な説明

0019

本発明の一具現例による低放射コーティングの概略的な断面図である。
本発明の他の具現例による低放射コーティングがコートされた建具用機能性建築資材の概略的な断面図である。

実施例

0020

以下、添付図面を参照しながら、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例について詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態に具現でき、ここで説明する実施例に限定されない。

0021

本発明を明確に説明するために、説明に関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって、同一または類似の構成要素に対しては同一の参照符号を付ける。

0022

図面において、多数の層および領域を明確に表現するために、その厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示したことがある。

0023

以下において、基材の「上部(または下部)」または基材の「上(または下)」に任意の構成が形成されるということは、任意の構成が前記基材の上面(または下面)に接して形成されることを意味する上で、前記基材と基材上に(または下に)形成された任意の構成との間に他の構成を含まないと限定するものではない。

0024

以下、図1を参照して本発明の一具現例による低放射コーティングを説明する。

0025

図1は本発明の一具現例による低放射コーティング100の断面図である。
前記コーティング100は、Ti系酸化物層110と、亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120と、低放射保護金属層130と、低放射層140と、を順に含む多層構造である。

0026

前記低放射コーティング100は、いわゆるローイー(Low−e:low emissivity)ガラスを製造する際に用いることができる。前記ローイーガラスは、低い放射率を有する建具用の機能性建築資材であって、通常、透明ガラス基材コーティング層を形成して具現する。前記低放射コーティング100は、前記コーティング層として用いられることができる。

0027

前記低放射コーティング100は、上記のような特定材料を含む各層およびその積層順序によって特定構造をなすことで、適用される建具用機能性建築資材の耐久性を向上させることができる。

0028

前記低放射コーティング100は、太陽光のうち遠赤外線を選択的に反射する低放射層140を基盤とする多層薄膜構造を有する。前記低放射コーティング100が適用された建具用機能性建築資材には、前記低放射コーティング100により放射率が低くなるローイー効果が付与され、且つローイー効果による断熱性能が付与されることができる。

0029

前記低放射コーティング100をコーティング層として含む建具用機能性建築資材は、透明基材と、前記低放射コーティング100からなるコーティング層と、を含む構造を有して、夏期には太陽の輻射熱を反射させ、冬期には室内暖房器で発生する赤外線を保持することにより、建築物の省エネルギー効果を図る機能性素材である。

0030

「放射率(Emissivity)」とは、物体が任意の特定波長を有するエネルギーを吸収、透過、および反射する比率を意味する。すなわち、本明細書における放射率は、赤外線の波長領域にある赤外線エネルギーの吸収の度合いを示すものであって、具体的には、強い熱作用を示す約5μm〜約50μmの波長領域に該当する遠赤外線が印加された時に、印加された赤外線エネルギーに対する、吸収される赤外線エネルギーの比率を意味する。

0031

キルヒホッフの法則によれば、物質に吸収された赤外線エネルギーは、再度放射されて出てくるエネルギーと同一であるため、吸収率は放射率と同一である。

0032

また、吸収されなかった赤外線エネルギーは物質の表面で反射されるため、放射率は、赤外線エネルギーの反射が高いほど低い値を有することにある。これを数値で表すと、(放射率=1−赤外線反射率)の関係を有する。

0033

かかる放射率は、本分野において公知の通常の様々な方法により測定でき、特に制限されるものではないが、例えば、KSL2514規格に準じて、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)などの装置で測定することができる。

0034

このような強い熱作用を示す遠赤外線に対する吸収率、すなわち、放射率が、断熱性能の程度を測定するにおいて非常に重要な意味を表すことができる。

0035

前記低放射コーティング100は、ガラスなどのような透明基材に上記のコーティング層を形成することで、可視光線領域では所定の透過特性を維持しながら放射率を下げ、優れた断熱効果を奏することができる、省エネルギー型機能性建築資材として用いられることができる。

0036

以下、前記低放射コーティング100に含まれる各層について詳細に説明する。

0037

前記低放射層140は、低い放射率を有し得る電気伝導性材料、例えば、金属で形成された層であって、すなわち、低い面抵抗を有し、それによって低い放射率を有する。例えば、前記低放射層140は、放射率が約0.01〜約0.3であり、具体的には約0.01〜約0.2であり、より具体的には約0.01〜約0.1であり、さらに具体的には約0.01〜約0.08であることができる。前記低放射層140が前記範囲の放射率を有する場合、低放射コーティング100の断熱効果および可視光透過率の点をともに考慮して好適である。上記のような放射率を有する前記低放射層140は、薄膜で構成した材料の面抵抗が約0.78Ω/sq〜約6.42Ω/sqであることができる。

0038

前記低放射層140は、太陽輻射線を選択的に透過および反射させる機能を担う。前記低放射層140は、Ag、Au、Cu、Al、Pt、イオンドープ金属酸化物、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。前記イオンドープ金属酸化物は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープスズ酸化物(FTO)、アルミニウムドープ亜鉛酸化物(AZO)、ガリウム亜鉛酸化物(GZO)などを含む。一具現例において、前記低放射層140は銀(Ag)を含むことができる。これにより、前記低放射コーティング100は、高い電気伝導度、可視光線領域における低い吸収率、優れた耐久性などを実現することができる。

0039

前記低放射層140の厚さは、例えば、約10nm〜約25nmであることができる。前記範囲の厚さを有する低放射層140は、低い放射率および高い可視光透過率の両方を実現するのに適する。

0040

前記低放射保護金属層130は、光吸収性能に優れた金属からなって、太陽光を調節する機能を担う。また、前記低放射保護金属層130の材料、厚さなどを調節することで、前記低放射コーティング100が具現する色を調節することができる。

0041

前記低放射保護金属層130は、前記低放射層140の片面または両面に積層されて形成されることができる。

0042

一具現例において、前記低放射性保護金属層130は、可視光線領域における消衰係数(extinction coefficient)が約1.5〜約3.5であることができる。前記消衰係数は、素材物質固有の特性である光学定数から導出される値であり、前記光学定数は、数式ではn−ikで表される。この際、実数部分であるnは屈折率であり、虚数部分であるkは消衰係数(吸収係数吸光係数消光係数などとも命名される)である。消衰係数は、波長(λ)の関数であり、金属の場合、消衰係数が0より大きいことが一般的である。消衰係数kは、吸収係数αとα=(4πk)/λの関係を有し、吸収係数αは、光が通過する媒質の厚さをdとしたときに、I=I0exp(−αd)の関係を有して、媒質による光の吸収によって、通過した光の強度(I)が入射した光の強度(I0)に比べて減少する。

0043

前記低放射保護金属層130は、前記範囲の可視光線領域の消衰係数を有する金属を用いることで、可視光線一定部分を吸収して、前記低放射コーティング100が特定の色を有するようにする。

0044

例えば、前記低放射保護金属層130は、Ni、Cr、NiとCrの合金、Ti、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。

0045

前記低放射保護金属層130の厚さは、例えば、約1nm〜約5nmであることができる。前記低放射コーティング100は、前記厚さ範囲の低放射保護金属層130を含み、低放射保護層としての役割をするとともに、所定の透過率および反射率を有するように調節することができる。

0046

前記Ti系酸化物層110と前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120は、誘電体層であって、前記低放射保護金属層130および前記低放射層140を保護する保護膜として作用する。また、その材料、厚さなどを調節することで、屈折率の値に応じて、透過率、反射率、透過および反射色相などの光学性能を所望の目標レベルに実現することができる。

0047

前記Ti系酸化物層110は、具体的に、TiOx、1.8≦x≦2.2で表されるチタン酸化物を蒸着して形成された層であることができる。前記Ti系酸化物層110は、前記低放射コーティング100に様々な光学性能(透過率、反射率、色指数)を容易に付与することができる。すなわち、前記Ti系酸化物層110を除いた低放射コーティング100では実現できない光学性能範囲を、前記Ti系酸化物層110を適用することで実現することができる。

0048

しかし、Ti系酸化物層を含む場合、低放射保護金属層を上部に形成すると、Ti系酸化物層と低放射保護金属層との間の界面反応により、熱処理後に耐摩耗性などの耐久性が低下するという問題が発生し得る。

0049

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120は、前記低放射保護金属層130と前記Ti系酸化物層110との間に挟まれることで、前記低放射保護金属層130と前記Ti系酸化物層110とが直接接する場合に熱処理後に発生する界面反応による耐久性の低下を防止する役割をすることができる。すなわち、前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120は、前記低放射保護金属層130と前記Ti系酸化物層110との接着力を高めて、熱処理後における低放射コーティングの耐久性の低下を防止する。

0050

これにより、前記低放射コーティング100は、前記Ti系酸化物層110により様々な光学的性能を実現し、且つ前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120により耐久性低下の問題を解決することができる。

0051

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120は、ZnAlOx、0.9≦x≦1.1で表される亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を含む層であって、具体的には、前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物を蒸着することで形成されることができる。

0052

前記亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120の厚さは、約2nm〜約10nmであることができる。

0053

前記低放射コーティング100は、前記低放射コーティングの最外層の片面または両面に、Si系複合金属窒化物を含む最外層誘電体層150をさらに含むことができる。

0054

前記Si系複合金属窒化物は、Al、Ti、Co、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含む金属とSiの窒化物で形成されることができる。具体的に、前記Si系複合金属窒化物は、SiAlNx、1.2≦x≦1.5で表される化合物を蒸着することで形成された層であることができる。

0055

前記低放射コーティング100は、上述の層の他にも、実現しようとする性能および目的用途に応じて、追加的な誘電体層をさらに含むことができる。例えば、前記追加的な誘電体層は、様々な金属酸化物、金属窒化物などを含み、例えば、チタンオキサイド、スズ亜鉛オキサイド、亜鉛オキサイド、亜鉛アルミニウムオキサイド、スズオキサイド、ビスマスオキサイド、シリコンナイトライドシリコンアルミニウムナイトライド、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。かかる金属酸化物および/または金属窒化物に、ビスマス(Bi)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、アンチモン(Sb)、ベリリウム(Be)、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの元素をドープすることができる。

0056

前記低放射コーティング100は、使用目的に合った光学スペクトルを実現するために、前記低放射コーティング100を構成する各層の材料、位置、および厚さを調節することで、光の波長帯に応じて透過率および反射率を制御して達成することができる。すなわち、前記低放射コーティング100は、各層の材料および厚さを調整することで、外部から見える前記低放射コーティング100の高反射面の色、反射率、透過率などの高額性能を微細に制御することができる。

0057

図1に図示された前記低放射コーティング100は、下部から、第1の最外層誘電体層150、Ti系酸化物層110、亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120、第1の低放射保護金属層130、低放射層140、第2の低放射保護金属層130、および第2の最外層誘電体層150が積層された構造を有する。

0058

前記第1の最外層誘電体層150および前記第2の最外層誘電体層150は、Si系複合金属窒化物を含む層である。

0059

前記低放射コーティング100の低放射層140を基準として、亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層120への方向に、低放射コーティングを形成しようとする基材に付着することができる。

0060

例えば、前記基材190は、透明基材であって、前記低放射コーティング100からなるコーティング層を形成することで、ローイーガラスなどの建具用機能性建築資材を製造することができる。

0061

本発明の他の具現例によれば、透明基材290と、前記透明基材290にコートされた低放射コーティング280と、を含む建具用機能性建築資材200を提供する。

0062

図2は前記建具用機能性建築資材の断面を図示したものである。

0063

前記透明基材290は、高い可視光透過率を有する透明基材であり、例えば、約90〜約100%の可視光透過率を有するガラスまたは透明プラスチック基板が用いられることができる。前記透明基材290は、例えば、建築用に用いられるガラスであれば制限されずに使用でき、使用目的に応じて、例えば、約2mm〜約12mmの厚さを有することができる。

0064

前記建具用機能性建築資材200は、前記低放射コーティング280を適用することにより、ローイー効果による断熱性能を確保し、且つ上述のように前記低放射コーティング280により優れた耐久性を有する。

0065

前記低放射コーティング280の各層は、公知の方法により積層して製造されることができる。前記各層は、例えば、蒸着方法により積層されることができ、前記蒸着方法は、特に制限されずに、公知の方法により行われることができる。

0066

たとえば、前記低放射コーティング280の各層は蒸着により積層されることができ、公知の方法により制限されずに行われることができる。例えば、マグネトロンスパッタ蒸着装置を用いて蒸着することができる。

0067

以下、本発明の実施例および比較例を記載する。かかる下記実施例は、本発明の一実施例にすぎず、本発明が下記実施例により限定されるものではない。

0068

<実施例>
(実施例1)
マグネトロン(C−Mag)スパッタ蒸着装置(Selcos、Cetus−S)を用いて、下記表1に示す組成および厚さを有する多層構造の低放射コーティングがコートされたローイーガラスを制作した。

0069

先ず、6mm厚さの透明ガラス基材上に、SiAlNx層窒素アルゴン(窒素60体積%、アルゴン40体積%)雰囲気下で厚さ38nmに蒸着した。次いで、TiOx層酸素/アルゴン(酸素10体積%、アルゴン90体積%)雰囲気下で厚さ34nmに蒸着し、ZnAlOx層をアルゴン100体積%雰囲気下で厚さ6nmに蒸着した。NiCr層Ag層、NiCr層を、アルゴン100体積%雰囲気下で順にそれぞれ厚さ3.5nm、11nm、および3.5nmに蒸着した後、最後に、SiAlNx層を、前記SiAlNx層の蒸着条件と同一の条件下で厚さ50nmに蒸着することで、低放射コーティングがコートされたローイーガラスを制作した。

0070

(実施例2)
ZnAlOx層の厚さを3nmに積層したことを除き、実施例1と同様の条件でローイーガラスを制作した。

0071

(比較例1)
多相構造の膜のうちZnAlOx層を除いたことを除き、実施例1と同様の条件でローイーガラスを制作した。

0072

(比較例2)
多層構造の膜のうちTiOx層およびZnAlOx層を除いたことを除き、実施例1と同様の条件でローイーガラスを制作した。

0073

0074

<評価>
実験例1)
実施例1〜5および比較例1〜3で制作されたローイーガラスのサンプルに対して、下記の方法で熱処理を行った後、光学物性を評価した。

0075

実験室用箱形炉(box furnace)装備を用いて、装備内部の温度が約700℃に維持されている状態で前記サンプルを入れ、7分間維持した後、サンプルを取り出した。

0076

ヘイズガードナーラス(haze−gardner plus)装備を用いて、熱処理前後の可視光透過率およびヘイズ(Haze)を測定した。その結果を下記表2に示す。

0077

(実験例2)
実施例1〜5および比較例1〜3で制作されたローイーガラスのサンプルに対して、小型洗浄機を用いて熱処理前後の耐摩耗性テストを行った。サンプルを入れ、ブラシ位置で57秒間停止し、3秒間通過させた。この際、水を十分に供給した。洗浄等級を1〜6等級に分けて、洗浄後にスクラッチが発生しなかった場合を1等級と評価し、下記表3に示す。

0078

0079

0080

比較例2の場合、熱処理前後の可視光透過率およびヘイズ変化量が実施例1、2および比較例1に比べて小さいが、金属層以外に1つの物質(SiAlNx)のみを使用しているため、TiOx層を追加した場合(実施例1、2および比較例1)に比べて実現可能な光学性能範囲が制限される。

0081

実施例1、実施例2および比較例1は、比較例2に比べてTiOx層を追加して光学性能を広くしたものであるが、比較例1は、熱処理後にTiOx層とNiCr層との界面接着力に問題が生じて耐摩耗性が低下することを、前記表2および表3の結果から確認できる。

0082

これに対し、実施例1および2は、熱処理後にも耐摩耗性に優れており、TiOx層とNiCr層との界面接着力の問題が解消されたことを確認することができた。表3から分かるように、実施例1および実施例2は、熱処理後にも洗浄テストで低放射コーティングの損傷が発生しなかった。

0083

表2から分かるように、より厚いZnAlOx層を形成した実施例1は、実施例2に比べて熱処理後にもヘイズが殆ど発生せず、蒸着膜間の界面反応による可視光透過率の変化がより小さい。

0084

100、280低放射コーティング
110、210Ti系酸化物層
120、220亜鉛およびアルミニウムの複合金属系酸化物層
130、230 低放射保護金属層
140、240低放射層
150、250最外層誘電体層
190、290ガラス基材
200建具用機能性建築資材

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