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課題・解決手段

本発明は、オリーブ油と、高量、例えば少なくとも6重量%のSDAを含むステアリドン酸成分(SDA成分)とを含む食用脂質組成物に関する。

概要

背景

生活習慣に関連する健康問題のために、人口への脅威が増加しつつある。アテローム性動脈硬化症心血管疾患ガン糖尿病は、そのような生活習慣に関連する状態の例である。

アテローム性動脈硬化症は、血管の内側へのワックス状プラーク蓄積であり、動脈硬化とも呼ぶことができる。動脈硬化症と命名することもできるアテローム性動脈硬化症は、進行性のプロセスであり、大部分の心臓疾患の原因である。血管へのプラークの堆積は、血流遮断し、したがって、血栓症又は他の関連する疾患若しくは状態をもたらす場合がある。

アテローム性動脈硬化傷害は、3つの循環成分、即ち、単核白血球(monocyte)、血小板、及びT-リンパ球が、低密度リポタンパク質(LDL-コレステロール)、並びに動脈壁の2つの細胞型、即ち、内皮細胞(EC)及び平滑筋細胞(SMC)と反応する場合に形成される。したがって、血中の高レベルのLDL-コレステロールは、アテローム性動脈硬化症の発症リスクを増加させるが、高レベルの高密度リポタンパク質(HDL-コレステロール)は、冠動脈疾患、即ち、アテローム性動脈硬化症の発症リスクを減少させる。

アテローム発生の前駆体は、血管壁における末梢血から内膜への単核白血球及びリンパ球の補充、即ち、高レベルのLDLに依存すると考えられている状態である。LDLが蓄積すると、結合した脂質及びタンパク質が、酸化され、グリコシル化される。血管壁中の細胞は、この変化を危険な信号であると理解し、身体の防御系の増強を要請すると思われる。こうしたプロセスは、内皮(endocell)上の接着分子、詳細には、血管細胞接着分子-1(VCAM-1)及び細胞内接着分子-1(ICAM-1)の上方制御を増強すると思われる。よって、単核白血球及びリンパ球の補充が開始され、これによって単核白血球の遊出が増加し、内皮(endothel)上の接着分子の暴露が上方制御され、吸引性化学物質が生成、放出される。マクロファージから泡沫細胞へのさらなる発達には、利用可能な修飾LDLが必要であり、これが、血管壁内皮下における脂肪堆積の発生の主たる原因である。

上に述べたように、単核白血球が、アテローム発生の早期相で中心的な役割を果たすことは公知である。アテローム性動脈硬化プロセスの最初の事象の一つは、内膜への単核白血球の動員である。循環する単核白血球の機能的な特徴がアテローム発生にどのように関係しているかについての正確なところは複雑であり、詳細は十分に理解されていないが、機能亢進単核白血球が、リウマチ乾癬及び他の炎症性疾患に関して決定的であることは、一般に公知である。

したがって、血中のLDL及びHDLのレベルが、心血管疾患及び他の炎症性疾患の発症に対してある役割を果たすことは公知である。さらに、長鎖多価不飽和ω-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が血中のHDLレベルを増加させることができ、したがって、こうした型の疾患の発症の予防において効果があることは公知である。

この10年間で、ω-6多価不飽和脂肪酸の摂取が、西洋の食事で増加したために、ω-6/ω-3比のアンバランスが引き起こされている。細胞膜アラキドン酸/エイコサペンタエン酸(AA/EPA)比は、我々の食事のω-6/ω-3比を映す鏡である。この比は、1850年の1:1から2000年の15:1超まで欧州で常に増加しており、これが、生活習慣関連の健康問題の発生しやすさの増加など我々の健康に対して負の影響を与えると考えられている。健康なω-6/ω-3脂肪酸バランスに対する目標値は、1:1〜3:1であるべきである。スカンジナビア諸国の1万7千人超についての本発明者らの内部結果は、循環赤血球のAA/EPA比が平均で約12:1であり、平均のω-3指数(EPA+DHA)が4%であることを示す。推奨されている比は、1:1〜3:1であり、最適の健康のためにはω-3指数は8%超である。

しかし、我々の身体自体は、ω-3類を生成することができない。代わりに、それを食事から取得しなければならない。身体は、短鎖型、即ち、植物油に高量で存在するα-リノレン酸(ALA)を長鎖型(EPA、DHA)に変換してそれを利用しなければならないが、ALAからEPA及びDHAへのこうした変換は、効率的に行われない。したがって、身体は、植物油中のALA以外の供給源から長鎖ω-3脂肪酸、EPA及びDHAの供給を受けることが必要である。

長鎖ω-3脂肪酸の食事からの摂取は、最適な心血管健康に対する現在の推奨レベルから相当に低いというのが全体的な印象である。及び魚油は、高レベルのEPA及びDHAを含む。長鎖ω-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)の適切な摂取は、週当り少なくとも1〜2回、脂肪性の魚を摂食することによって実現することができるが(日当り250〜500mgのEPA及びDHAに等価)、人口の大部分は、このような摂取をしていない。

EPA及びDHAの推奨量は、魚又は魚油から取得することができ、これによって心血管疾患及び他の生活習慣に関連する状態の発症を予防することができる。しかし、菜食主義者及び完全菜食主義者にとって、魚又は魚油は、選択肢ではなく、したがって、EPA及びDHAの有効量を取得することは、難題になり得る。例えば、インドでは、人口の約40%が菜食主義者であり、したがって、魚及び魚油を含めた動物由来でないEPA及びDHAの補助食品が必要である。さらに、魚油には、多数の人が嫌う特徴のある匂い及び味がある。したがって、このために、EPA及びDHAを取得するために、魚油の代替品も望まれる。

したがって、菜食主義者及び完全菜食主義者が身体が必要とするEPA及びDHAの推奨量を取得するために、植物源から必須の長鎖多価不飽和脂肪酸、EPA及びDHAを供給できる組成物、並びに酸化ストレスを防止するために身体中のEPA及びDHAの酸化を安全に防止する組成物に対する必要性が当技術分野に存在する。

概要

本発明は、オリーブ油と、高量、例えば少なくとも6重量%のSDAを含むステアリドン酸成分(SDA成分)とを含む食用脂質組成物に関する。

目的

本発明の目的は、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患及び他の炎症性疾患を予防するのに有効であるために、身体が当局の推奨するEPA及びDHAの毎日の量を保護された方式で取得することを保証できる脂質組成物であって、ω-3成分の植物源及び工業源から誘導される脂質組成物を提供する

効果

実績

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請求項1

オリーブ油及びステアリドン酸成分(SDA成分)を含む食用脂質組成物であって、前記SDA成分が少なくとも6重量%の量のステアリドン酸(SDA)を含み、前記オリーブ油がオリーブ油kg当り少なくとも250mgの量のポリフェノールを含み、オリーブ油とSDA成分の間の比が3:8〜3:2である、食用の脂質組成物。

請求項2

1種以上のさらなる油を含む、請求項1に記載の食用の脂質組成物。

請求項3

さらなる油が、藻類油又はEPA及び/若しくはDHAエチルエステルである、請求項2に記載の食用の脂質組成物。

請求項4

オリーブ油が少なくとも25%の量で存在する、請求項1から3のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項5

SDA成分が少なくとも30重量%の量で存在する、請求項1から4のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項6

SDA成分が少なくとも10重量%の量のSDAを含む、請求項1から5のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項7

脂質組成物100ml当り少なくともSDA3gの量のSDAを含む、請求項1から6のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項8

SDA成分が少なくとも5重量%の量のGLAを含む、請求項1から7のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項9

SDA成分が10重量%未満の量のリノール酸(LA)を含む、請求項1から8のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項10

少なくとも10重量%の量のオレイン酸を含む、請求項1から9のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項11

オリーブ油が0.025〜1重量%の範囲でポリフェノールを含む、請求項1から10のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項12

オリーブ油が少なくとも200mg/kgの量のスクワレンを含む、請求項1から11のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項13

SDA成分が麻実油でない、請求項1から12のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

請求項14

請求項1〜13のいずれかに記載の脂質組成物を調製する方法であって、オリーブ油kg当り少なくとも250mgの量のポリフェノールを含むオリーブ油と、少なくとも6%のステアリドン酸を含むSDA成分と、任意選択でさらなる油とを混合するステップを含む方法。

請求項15

心血管疾患冠状動脈血栓症アテローム性動脈硬化症ガン糖尿病リウマチアルツハイマー関節炎、リウマチ、骨そしょう症、乾癬はぜんそくの発症リスクの予防又は低減のために動物又はヒトに投与するのに使用するための、請求項1〜13のいずれかに記載の食用の脂質組成物。

技術分野

0001

本発明は、オリーブ油及びステアリドン酸成分(SDA成分)を含む食用脂質組成物であって、前記SDA成分が少なくとも6重量%の量のステアリドン酸を含み、前記オリーブ油がオリーブ油kg当り少なくとも250mgの量のポリフェノールを含み、オリーブ油とSDA成分の間の比が3:8〜3:2である、食用の脂質組成物に関する。さらに、本発明は、そのような脂質組成物を調製する方法並びに心血管疾患冠状動脈血栓症、及びアテローム性動脈硬化症(atheroschlerosis)、ガン糖尿病乾癬関節炎リウマチ及びぜんそく、骨そしょう症、及びアルツハイマーなどの他の炎症性疾患発症リスクの予防又は低減に使用するためのそのような脂質組成物の使用に関する。

背景技術

0002

生活習慣に関連する健康問題のために、人口への脅威が増加しつつある。アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、ガン、糖尿病は、そのような生活習慣に関連する状態の例である。

0003

アテローム性動脈硬化症は、血管の内側へのワックス状プラーク蓄積であり、動脈硬化とも呼ぶことができる。動脈硬化症と命名することもできるアテローム性動脈硬化症は、進行性のプロセスであり、大部分の心臓疾患の原因である。血管へのプラークの堆積は、血流遮断し、したがって、血栓症又は他の関連する疾患若しくは状態をもたらす場合がある。

0004

アテローム性動脈硬化傷害は、3つの循環成分、即ち、単核白血球(monocyte)、血小板、及びT-リンパ球が、低密度リポタンパク質(LDL-コレステロール)、並びに動脈壁の2つの細胞型、即ち、内皮細胞(EC)及び平滑筋細胞(SMC)と反応する場合に形成される。したがって、血中の高レベルのLDL-コレステロールは、アテローム性動脈硬化症の発症リスクを増加させるが、高レベルの高密度リポタンパク質(HDL-コレステロール)は、冠動脈疾患、即ち、アテローム性動脈硬化症の発症リスクを減少させる。

0005

アテローム発生の前駆体は、血管壁における末梢血から内膜への単核白血球及びリンパ球の補充、即ち、高レベルのLDLに依存すると考えられている状態である。LDLが蓄積すると、結合した脂質及びタンパク質が、酸化され、グリコシル化される。血管壁中の細胞は、この変化を危険な信号であると理解し、身体の防御系の増強を要請すると思われる。こうしたプロセスは、内皮(endocell)上の接着分子、詳細には、血管細胞接着分子-1(VCAM-1)及び細胞内接着分子-1(ICAM-1)の上方制御を増強すると思われる。よって、単核白血球及びリンパ球の補充が開始され、これによって単核白血球の遊出が増加し、内皮(endothel)上の接着分子の暴露が上方制御され、吸引性化学物質が生成、放出される。マクロファージから泡沫細胞へのさらなる発達には、利用可能な修飾LDLが必要であり、これが、血管壁内皮下における脂肪堆積の発生の主たる原因である。

0006

上に述べたように、単核白血球が、アテローム発生の早期相で中心的な役割を果たすことは公知である。アテローム性動脈硬化プロセスの最初の事象の一つは、内膜への単核白血球の動員である。循環する単核白血球の機能的な特徴がアテローム発生にどのように関係しているかについての正確なところは複雑であり、詳細は十分に理解されていないが、機能亢進単核白血球が、リウマチ、乾癬及び他の炎症性疾患に関して決定的であることは、一般に公知である。

0007

したがって、血中のLDL及びHDLのレベルが、心血管疾患及び他の炎症性疾患の発症に対してある役割を果たすことは公知である。さらに、長鎖多価不飽和ω-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が血中のHDLレベルを増加させることができ、したがって、こうした型の疾患の発症の予防において効果があることは公知である。

0008

この10年間で、ω-6多価不飽和脂肪酸の摂取が、西洋の食事で増加したために、ω-6/ω-3比のアンバランスが引き起こされている。細胞膜アラキドン酸/エイコサペンタエン酸(AA/EPA)比は、我々の食事のω-6/ω-3比を映す鏡である。この比は、1850年の1:1から2000年の15:1超まで欧州で常に増加しており、これが、生活習慣関連の健康問題の発生しやすさの増加など我々の健康に対して負の影響を与えると考えられている。健康なω-6/ω-3脂肪酸バランスに対する目標値は、1:1〜3:1であるべきである。スカンジナビア諸国の1万7千人超についての本発明者らの内部結果は、循環赤血球のAA/EPA比が平均で約12:1であり、平均のω-3指数(EPA+DHA)が4%であることを示す。推奨されている比は、1:1〜3:1であり、最適の健康のためにはω-3指数は8%超である。

0009

しかし、我々の身体自体は、ω-3類を生成することができない。代わりに、それを食事から取得しなければならない。身体は、短鎖型、即ち、植物油に高量で存在するα-リノレン酸(ALA)を長鎖型(EPA、DHA)に変換してそれを利用しなければならないが、ALAからEPA及びDHAへのこうした変換は、効率的に行われない。したがって、身体は、植物油中のALA以外の供給源から長鎖ω-3脂肪酸、EPA及びDHAの供給を受けることが必要である。

0010

長鎖ω-3脂肪酸の食事からの摂取は、最適な心血管健康に対する現在の推奨レベルから相当に低いというのが全体的な印象である。及び魚油は、高レベルのEPA及びDHAを含む。長鎖ω-3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)の適切な摂取は、週当り少なくとも1〜2回、脂肪性の魚を摂食することによって実現することができるが(日当り250〜500mgのEPA及びDHAに等価)、人口の大部分は、このような摂取をしていない。

0011

EPA及びDHAの推奨量は、魚又は魚油から取得することができ、これによって心血管疾患及び他の生活習慣に関連する状態の発症を予防することができる。しかし、菜食主義者及び完全菜食主義者にとって、魚又は魚油は、選択肢ではなく、したがって、EPA及びDHAの有効量を取得することは、難題になり得る。例えば、インドでは、人口の約40%が菜食主義者であり、したがって、魚及び魚油を含めた動物由来でないEPA及びDHAの補助食品が必要である。さらに、魚油には、多数の人が嫌う特徴のある匂い及び味がある。したがって、このために、EPA及びDHAを取得するために、魚油の代替品も望まれる。

0012

したがって、菜食主義者及び完全菜食主義者が身体が必要とするEPA及びDHAの推奨量を取得するために、植物源から必須の長鎖多価不飽和脂肪酸、EPA及びDHAを供給できる組成物、並びに酸化ストレスを防止するために身体中のEPA及びDHAの酸化を安全に防止する組成物に対する必要性が当技術分野に存在する。

発明が解決しようとする課題

0013

したがって、本発明の目的は、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患及び他の炎症性疾患を予防するのに有効であるために、身体が当局の推奨するEPA及びDHAの毎日の量を保護された方式で取得することを保証できる脂質組成物であって、ω-3成分の植物源及び工業源から誘導される脂質組成物を提供することに関する。さらに、本発明の目的は、許容される酸化安定性を備えた、即ち、血液の脂質と脂質組成物中の脂質の両方を酸化から保護するための脂質組成物を提供することである。

0014

詳細には、本発明の目的は、従来技術の上述の課題を解決する脂質溶液を提供することである。

課題を解決するための手段

0015

したがって、本発明の一態様は、オリーブ油及びステアリドン酸成分(SDA成分)を含む食用の脂質組成物であって、前記SDA成分が少なくとも6重量%の量のステアリドン酸を含み、前記オリーブ油がオリーブ油kg当り少なくとも250mgの量のポリフェノールを含み、オリーブ油とSDA成分の間の比が3:8〜3:2である、食用の脂質組成物に関する。

0016

本発明の別の態様は、本発明に記載の脂質組成物を調製する方法であって、少なくとも250mg/kgの量のポリフェノールを含むオリーブ油と少なくとも6%のSDAを含むSDA成分と任意選択でさらなる油とを混合するステップを含み、好ましくは、オリーブ油が、長鎖脂肪酸を酸化から保護するように選択される、方法に関する。

0017

本発明のさらなる別の態様は、心血管疾患、冠状動脈血栓症、アテローム性動脈硬化症、ガン、II型糖尿病、アルツハイマー、関節炎、リウマチ、骨そしょう症、乾癬又はぜんそくの発症リスクの予防又は低減のために動物又はヒトに投与するのに使用するための、本発明に記載の食用の脂質組成物を提供することである。

図面の簡単な説明

0018

ω-3脂肪酸、EPA及びDHAに対するポリフェノールの抗酸化性効果を示すグラフである。

0019

本発明の一態様は、オリーブ油及びステアリドン酸成分(SDA成分)を含む食用の脂質組成物であって、前記SDA成分が少なくとも6重量%の量のステアリドン酸を含み、前記オリーブ油がオリーブ油kg当り少なくとも250mgの量のポリフェノールを含み、オリーブ油とSDA成分の間の比が3:8〜3:2である、食用の脂質組成物に関する。

0020

定義
本発明をさらに詳細に議論する前に、以下の用語及び従来技法を最初に定義する。

0021

本発明の文脈では、記載の百分率は、別段の指示のない限り重量(重量/重量)百分率である。

0022

「X及び/又はY」という文脈で使用される「及び/又は」という用語は、「X」、又は「Y」、又は「X及びY」と解釈すべきである。

0023

本明細書において使用される数値の範囲は、具体的に開示されているか否かにかかわらず、その範囲に含まれるすべての数及び数のより小さい範囲を含むことを意図する。さらに、こうした数値の範囲は、その範囲内の任意の数又は数のより小さい範囲を対象とする請求項にも適用されるとみなすべきである。例えば、1〜10の開示は、1〜8、3〜7、4〜9、3.6〜4.6、3.5〜9.9などの範囲に適用されるとみなすべきである。本発明の単数を示す特徴又は制限に関する表現はすべて、別段の指示のない限り又はその表現がなされた文脈によってそうではないと明確に暗示されない限り、対応する複数を示す特徴又は制限を含み、その逆も又同様である。

0024

本発明の文脈では、重量(重量/重量)「比」という用語は、記載の化合物の重量間の比を指す。例えば、オリーブ油60g及びSDA成分40gを含む組成物は、60:40に等しい重量比を有し、これは3:2又は1.5(つまり、3を2で除したもの)に等しく、オリーブ油60%及びSDA成分40%に相当する。同様に、オリーブ油50gとSDA成分50gの混合物は、オリーブ油とSDA成分の重量比50:50を有し、これは、1:1又は1(つまり、1を1で除したもの)に等しい。

0025

他に定義されていない限り、本明細書において使用される技術及び化学用語はすべて、当業者が通常理解しているのと同じ意味を有する。

0026

脂質組成物
本発明に記載の脂質組成物は、食用である。食用とは、脂質組成物が吸収に適していることを意味する。したがって、食用の脂質組成物は、病気にならずに及び/又は内部器官を侵さずに動物又は人が摂食するのに適した組成物である。

0027

本発明の文脈では、「脂質」という用語は、1種以上の脂質を指し、トリグリセリド、油、脂肪酸、濃縮物又は脂肪の形態であってよい。

0028

「脂質組成物」という用語は、実質的な部分の油又は脂肪などの脂質を含む組成物を意味する。

0029

本発明の文脈では、「実質的に」という用語は、脂質組成物中の少なくとも90重量%の油などの少なくとも90重量%の脂質を指す。脂質組成物は、例えば、少なくとも93重量%の脂質、例えば、少なくとも95重量%の脂質などの少なくとも92重量%の脂質の量、好ましくは、少なくとも97重量%の脂質などの少なくとも96重量%の脂質、さらにより好ましくは、99重量%の脂質などの少なくとも98重量%の脂質の量を含むことができる。

0030

本発明の一実施形態では、食用の脂質組成物は、液体である。

0031

本発明の一実施形態では、脂質組成物は、油である。好ましくは、脂質組成物は、2種以上の食用の油の混合物である。

0032

本発明の別の実施形態では、脂質組成物は、オリーブ油とSDA6%超を含む濃縮物の混合物などの、油と濃縮物の濃縮物又は混合物である。脂質組成物は、1種以上の追加の油又は脂肪又は濃縮物を含むことができる。

0033

本発明に記載の脂質組成物は、オリーブ油及びステアリドン酸成分(SDA成分)を含むが、脂質、脂肪、油又はエチルエステルの形態の遊離脂肪酸の他の供給源を含むこともできる。本発明の一実施形態では、脂質組成物は、1種以上のさらなる油を含む。

0034

オリーブ油及びSDA成分以外のさらなる脂質源は、動物又はヒトに供給される栄養組成物に使用するのに適している任意の脂質又は脂肪源、例えば、遊離脂肪酸、又はいくつかの植物性脂肪又は油であってよい。また、モノグリセリドジグリセリド、及び/又はトリグリセリドをさらなる油として添加することもできる。

0035

本発明の一実施形態では、例えば藻類油などのさらなる油は、本発明にしたがって脂質組成物に添加することができる。

0036

SDA成分
本発明に記載の脂質組成物は、以下SDA成分と呼ばれるステアリドン酸成分を含む。本発明に記載のSDA成分は、少なくとも6重量%の量のステアリドン酸(SDA)を含む。

0037

本発明の一実施形態では、SDA成分は、SDA成分の少なくとも8重量%、例えば少なくとも10重量%、好ましくは10〜15重量%、例えば12〜15重量%の量のSDAを含む。

0038

別の実施形態では、SDA成分は、10〜100重量%、例えば10〜80重量%のSDA、好ましくは12〜70重量%、例えば15〜60重量%、好ましくは15〜40重量%のSDAを含む。

0039

ステアリドン酸(SDA)は、ω3脂肪酸(C18:4)であり、これは、有利な多価不飽和脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)に変換することができる。植物油中に高量で存在するα-リノレン酸(ALA)もまた、EPA及びDHAに変換することができるが、身体は、ALAを非常に不十分にしかEPA及びDHAに変換しない。一般に、ALAは、血中の脂肪酸プロフィールにおいて4%未満のEPA及びDHAを提供するに過ぎない。逆に、SDAは、より効率的に、EPA及びDHAに変換されることが見出された。いかなる理論にも拘しないが、本発明の発明者らは、油中の20〜60%のSDAをEPA及びDHAに変換できると考えている。この変換率は、オリーブ油が酸化性の不安定なω-3脂肪酸に対して保護効果を有するのでオリーブ油の添加によって増加する。ω-3脂肪酸のより良好な保護は、生体中の健康プロセスのために血中でより多くのω-3を利用可能にする。オリーブ油の保護効果のためにより多くのSDAが血中で利用可能である場合、SDAのEPA及びDHAへの変換率は、増加する。さらに、高SDA含量の供給源によって、身体がSDAをより効率的にEPA及びDHAに変換することが可能になる。この理由は、これによってALA変換プロセスにおける率制限ステップバイパスされるからである。ALAは、EPA/DHAへの変換代謝の出発点であり、SDAは、同じ代謝において中間体である。最初の率制限ステップ(ALAステップ)をバイパスする場合、中間ステップ(SDAステップ)のEPA及びDHAへの変換が増加する。

0040

上に説明したように、EPA及びDHAは、特にポリフェノールなどの安定化抗酸化剤富むオリーブ油と組み合わせて抗炎症性効果及び又心血管疾患の予防に対する有利な効果を有する。EPA及びDHAは、魚及び魚油に高量で存在することが公知である。Harris,W.らの「The Omega-3 idex:a new risk factor for death from coronary heart disease Prevention Meficine」39、2004から、EPA及びDHAの低い摂取又は低い血中レベルは、独立に、冠動脈性心疾患(CHD)による死亡リスクの増加に関連していることが公知である。Harrisらによって、魚又は魚油は約1g/日の摂取でCHD死亡率が低減することが実際に示されたことも開示されている。

0041

さらに、European Food Safety Authority(EFSA)は、海産のω-3脂肪酸(EPA及びDHA)の日当り最大5gを消費することが安全であると結論した。EFSAは、生物活性化合物に対する科学的証拠に基づいての健康に関する主張を承認する責任ある機関である。EPA及びDHAに関する以下の健康に関する主張がEFSAによって承認された。
-DHA及びEPAは心臓の正常な機能に寄与する(日当り0.25g)
-DHA及びEPAは正常な血圧の維持に寄与する(日当り3g)
-DHA及びEPAは正常な血中トリグリセリドの維持に寄与する(日当り2g)
-DHAは正常な血中トリグリセリドレベルの維持に寄与する(EPAと組み合わせて日当り2g)
-DHAは正常な脳機能の維持に寄与する(日当り0.25g)
-DHAは正常な視覚の維持に寄与する(日当り0.25g)
-DHAの母体摂取は胎児及び母乳で育てた乳幼児の正常な脳の発達に寄与する(DHA0.2gプラス日当り0.25gとされる成人に対するω-3脂肪酸(EPA及びDHA)の日当りの推奨摂取量)
-DHAの母体摂取は胎児及び母乳で育てた乳幼児の正常な眼の発達に寄与する(DHA0.2gプラス日当り0.25gとされる成人に対するω-3脂肪酸(EPA及びDHA)の日当りの推奨摂取量)。

0042

しかし、EPA及びDHAの推奨摂取量を取得するために、魚油に対する代替品が望まれている。即ち、これは、その理由は、菜食主義者及び完全菜食主義者は、魚油を摂食しないため、並びに魚油は多くの人が嫌う味及び匂いを有するためである。魚油に対する代替品として有利な多価不飽和脂肪酸EPA及びDHAの供給を必要とする菜食主義者及び完全菜食主義者のための需要が増加している。植物油は、適切な代替品でない。その理由は、植物油中に存在するALAは、EPA及びDHAへの変換が不十分であるからである。変換が非常に低いので、十分量の変換EPA及びDHAを提供するためには、不満足な高量の植物油を消化する必要があるので望ましくない。したがって、植物油は、一般に、EPA及びDHAの供給においては、魚油の代替品として適切な解決策でない。

0043

SDA成分は、油又は濃縮物いずれかの形態であってよい。好ましい実施形態では、SDA成分は、油の形態である。本発明の一実施形態では、SDA成分は、植物源からである。例えば、SDA成分は、エキウム油であってよい。エキウム油は、最小でもSDA12%を含み、12〜15重量%のSDA含量を有する。

0044

別の実施形態では、SDA成分はさらに高量、例えば30〜70%、好ましくは約40〜60%のSDAを含む濃縮物であってよい。

0045

SDA成分はまた、遺伝子組み換え油、例えば、SDA20〜40%の範囲のSDA量を含む遺伝子組み換え大豆油であってもよい。遺伝子組み換え大豆油は、SDAに富む油を生成するために大豆中の油組成を変えるバイオテクノロジー製品である。

0046

好ましい実施形態では、SDA成分は、天然油である。吸収又は消化する構成要素は天然、即ち、非加工であるべきであるという消費者の認識が近年増加している。したがって、すべて天然である構成要素を含む製品を調製してほしいという要求が増加している。エキウム油は、高含量のSDAを含む天然油であり、したがって、本発明に記載のSDA成分として非常に適している。しかし、他の天然油も本発明に記載の脂質組成物に使用することができる。

0047

本発明の一実施形態では、食用の脂質組成物は、少なくとも25重量%の量のSDA成分を含む。脂質組成物は、例えば、少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも35重量%、例えば少なくとも40重量%、さらにより好ましくは少なくとも45重量%、例えば少なくとも50重量%、例えば少なくとも55重量%の量のSDA成分を含むことができる。好ましい実施形態では、脂質組成物は、50%超のSDA成分を含む、即ち、SDA成分は、脂質組成物中の支配的な脂質源である。

0048

本発明に記載の食用の脂質組成物は、好ましくは、25〜80重量%、例えば30〜75重量%、好ましくは40〜72重量%、例えば45〜70重量%、例えば50〜70重量%、さらにより好ましくは55〜65重量%の量のSDA成分を含む。

0049

本発明者らは、オリーブ油と組み合わせて食物補助食品としてSDAを摂食すると、SDAが、20%超の変換量でEPA及びDHAに変換されることを見出した。EPA及びDHAが、例えば、心血管疾患を予防するのに有効であるためには、一定量のEPA及びDHAが変換される/取得されるために必要である。したがって、効果を有するのに十分なEPA及びDHAを生成できるように、一定量のSDAをヒトが摂取しなければならない。

0050

本発明の一実施形態では、食用の脂質組成物は脂質組成物100ml当り少なくともSDA3g、例えば脂質組成物100ml当り少なくともSDA4g、好ましくは少なくとも5g/100ml、例えば少なくとも6g/100mlの量のSDAを含む。EPAの赤血球組み込みの計算された相対効率に基づいて、EPA1g/日と同じ効果を生成するのに、約SDA3g/日を吸収すべきである。さらなる実施形態では、脂質組成物は、少なくとも3重量%、例えば少なくとも4重量%、好ましくは少なくとも6重量%のSDAを含む。

0051

上で議論したように、SDA成分は、多様な植物源を含めた多様な供給源から誘導することができる。SDAは、例えば、麻実油(Hemp seed oil)中に存在する。しかし、麻実油は、避けることが望ましい成分を含む、例えば、麻実油は、カンアビノイドを含む。Journal of Analytical Toxicology、21巻、7月/8月、1997年からのStruempler、R.E.ら「A positive CannabinoidsWorkplace Drug test Following the Ingestion of Commercially Available Hemp Seed Oil」では、被験者が、市販の冷間圧縮麻実油を4日半にわたって1日2回経口摂取する調査が記載されている。尿検査では、経口摂取された麻実油のすべての量ごとに、11-ノル-Δ9-テトラヒドロカンナビノ-ルカルボン酸(9-THCA)の量が尿中で増加したことが示された。9-THCAは、マリファナ植物(カンナビスサティバ(Cannabis sativa))の主たる医薬活性成分である。したがって、麻実油の経口摂取によって、薬物試験陽性となるので、これは本発明では避けるのが望ましい。

0052

したがって、本発明による好ましい実施形態では、SDA成分は、麻実油でない。

0053

加えて、麻実油は、低量、例えば1〜2%のSDAを含み、これは、重要な脂肪酸EPAへの変換が少ない。さらに、麻実油中のリノール酸(ω-6脂肪酸)含量が高く(50〜70%)、これは、好ましくない。本発明に記載の脂質組成物では、ω-6脂肪酸含量ではなく、ω-3脂肪酸含量が高くすべきである。リノール酸(LA-C18:2)、γ-リノレン酸(GLA-C20:3)、及びアラキドン酸(AA-C20:4)などのω-6脂肪酸は、エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)への変換の経路の一部分でない。逆に、ω-3脂肪酸は、EPA及びDHAに変換することができるが、ω-3脂肪酸の種類は多いが、変換率も多様である。α-リノレン酸(ALA-C18:3)は、EPAへの変換が不十分であることが分っているが、ステアリドン酸(SDA-C18:4)は、EPAへの変換率が高いことが判明している。

0054

したがって、本発明の一実施形態では、SDA成分は、10重量%未満、例えば8重量%未満、好ましくは7重量%未満の量のリノール酸(LA)を含む。

0055

しかし、本発明に記載の脂質組成物は、ω-6脂肪酸を含まないのは望ましくない。その理由は、一部のω-6脂肪酸は、他の有用な特性を有しており、例えば、γ-リノレン酸(GLA)は、皮膚に対する必須脂肪酸であり、抗炎症特性を有するからである。SDAと組み合わせたGLAはまた、血球のEPAレベルがEPA単独より効果的に上昇するという有用な効果も有する。

0056

本発明による一実施形態では、SDA成分は、少なくとも4重量%、例えば4〜40重量%、例えば5〜35重量%、例えば10〜30重量%、好ましくは15〜28重量%の量のω-3脂肪酸を含む。

0057

本発明の別の実施形態では、SDA成分は、少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも8重量%、例えば8〜12重量%の量のGLAを含む。

0058

GLAは、例えば、5〜20%、例えば10〜15%の量でSDA成分中に存在する。

0059

オリーブ油
本発明は、オリーブ油を含む。

0060

本発明に記載の脂質組成物中に存在するオリーブ油は、好ましくは、少なくとも25重量%の量で存在する。例えば、オリーブ油は、脂質組成物の少なくとも30重量%、さらにより好ましくは、少なくとも35重量%、例えば、少なくとも40重量%のオリーブ油の量で存在する。

0061

さらなる実施形態では、脂質組成物は、脂質組成物の25〜60重量%の量のオリーブ油を含む。

0062

例えば、脂質組成物は、脂質組成物の25〜60重量%、例えば25〜50重量%、好ましくは30〜45重量%、例えば35〜45重量%の量のオリーブ油を含む。

0063

上で議論したように、ステアリドン酸(SDA)は、EPA及びDHAに変換され、それらは、ヒトにとって有用であり、心血管疾患及び他の生活習慣疾患の発症を予防できる多価不飽和脂肪酸である。SDAが、オリーブ油と一緒に投与されると、相乗効果が得られ、その結果として、オリーブ油は、油中の酸化からSDAを保護し、SDAから変換されたEPA及びDHAを酸化ストレスを引き起こし得るヒトの身体中の酸化から保護する。

0064

したがって、脂質組成物中に存在するSDAが多いほど、オリーブ油が益々重要になる。その理由は、オリーブ油は、長鎖脂肪酸を酸化から保護するからである。

0065

長鎖脂肪酸の酸化を防止するオリーブ油の保護効果は、主として、オリーブ油中に存在する高含量のポリフェノールのためである。その理由は、ポリフェノールが抗酸化効果を有するからである。多様なオリーブ油は、多様な含量のポリフェノールを有することができるが、オリーブ油が、高量、例えば、オリーブ油kg当り少なくとも250mgのポリフェノールを含むことが本発明にとって重要である。オリーブ油からのポリフェノールは、酸化ストレスからの血液脂質の保護に寄与する。しかし、この効果は、オリーブ油kg当りポリフェノール250mg以上を含むオリーブ油に限られる。

0066

抗酸化保護効果を有することに加えて、オリーブ油はまた、身体におけるSDAの吸収、したがってSDAのEPA及びDHAへの変換を増加させる。

0067

本発明に記載の食用の脂質組成物は、一定量でSDA成分とポリフェノールを含むオリーブ油の両方を含まねばならない。一定量のSDAが、十分なEPA及びDHAに変換が可能であるために重要である。その理由は、脂質組成物を好ましい投与量でヒトに投与できるからである。血中のω-3、EPA及びDHAの好ましい量は、8%超である。さらに、一定量のポリフェノールを含むオリ-ブ油は、ポリフェノールが抗酸化効果を提供し、SDAの吸収、したがってSDAのEPA及びDHAへの変換を増加させるような量において、本発明に記載の食用の脂質組成物中に含まれるべきである。

0068

本発明の一実施形態では、食用の脂質組成物は、オリーブ油及びSDA成分を含み、オリーブ油とSDA成分の間の比は、2:8〜3:2、好ましくは3:8〜1:1、例えば1:2〜1:1、好ましくは4:6である。

0069

本発明のさらなる実施形態では、食用の脂質組成物は、オリーブ油及びSDA成分を含み、オリーブ油とSDA成分の間の比は、3:8〜3:2、例えば4:8〜4:3、好ましくは5:8〜4:4、さらにより好ましくは4:6〜6:4、例えば45:55〜50:50である。

0070

さらなる実施形態では、食用の脂質組成物中のオリーブ油のポリフェノールは、SDA成分(例えば、SDA油)kg当りポリフェノール100〜350mg、例えばSDA成分kg当りポリフェノール125〜300mg、好ましくはSDA成分kg当りポリフェノール140〜250mgである。最も好ましい実施形態では、食用の脂質組成物は、SDA成分kg当りポリフェノール150〜200mgを含む。ポリフェノールの最適量は、SDA成分kg当り160mgである。

0071

オリーブ油中のポリフェノールは、ヒドロキシチロソール及び誘導体の5mgが毎日吸収される場合、LDL粒子酸化損傷から保護するというEFSAの主張にかなう。また、ポリフェノールは、血管機能の改善及び炎症の調節によって心血管疾患を予防する役割を果たす又は少なくとも心血管疾患に罹患するリスクを低減すると考えられている。ポリフェノールは、炎症性及び組織損傷酵素を遮断する強力な抗炎症剤である。オリーブからのものなどのポリフェノール(チロソール、ヒドロキシチロソールなど)はまた、細胞及び血液脂質を摂取に比例する酸化ストレスから保護する抗酸化特性を有する。

0072

オリーブ油中の高量のポリフェノールはまた、より高量の望ましくない低密度リポタンパク質(LDL)を提供する低量のポリフェノールを含むオリーブ油と比較して、有利なリポタンパク質である高密度リポタンパク質画分(HDL)の量を増加させると考えられている。

0073

本発明による一実施形態では、オリーブ油は、バージンオリーブ油、好ましくは、エキストラバージンオリーブ油である。エキストラバージンオリーブ油は、バージンオリーブ油及び一般のオリーブ油と比較してより高量のポリフェノールを含む。

0074

本発明の一実施形態では、脂質組成物は、少なくとも250mg/kg、好ましくは少なくとも300mg/kg、例えば少なくとも350mg/kgの量のポリフェノールを含むオリーブ油を含む。

0075

好ましい実施形態では、オリーブ油は、250〜700mg/kg、例えば300〜600mg/kg、好ましくは300〜550mg/kg、例えば350〜550mg/kgの量のポリフェノールを含む。

0076

オリーブ油中のポリフェノール量は、好ましくは、0.025〜1重量%の範囲であり、好ましくは0.03〜0.5重量%の範囲、例えば0.035〜0.1重量%の範囲である。

0077

したがって、本発明に記載の食用の脂質組成物中に存在するオリーブ油は、0.030〜0.01重量%の範囲のポリフェノールを含む。

0078

さらに、ω-3長鎖脂肪酸とオリーブ油の組合せは、免疫系における機能亢進単核白血球細胞を抑制するのを助け、同時にLDL-コレステロールの酸化に対抗すると考えられている。これらは、アテローム性動脈硬化症のプロセスにおける2つの主たるリスク因子である。したがって、SDAとオリーブ油の組合せを含む本発明に記載の組成物は、アテローム性動脈硬化症に対して効果があると考えられている。

0079

オリーブ油は、酸化から長鎖脂肪酸を保護し、したがって、SDAからEPA及び/又はDHAへの変換を改善するのに加えて、オリーブ油は、他の有利な構成要素、例えば、高量のオレイン酸、ポリフェノール及びスクワレンを含有する。

0080

例えば、オリーブ油は、一価飽和ω-9脂肪酸(C18:1n-9)であるオレイン酸を含む。脂質組成物中に存在する高量のオレイン酸を有することによって、飽和脂肪酸は、有利には、正常なLDL-コレステロール濃度を維持するのに好ましいより有利なオレイン酸によって置換される。

0081

本発明の一実施形態では、オリーブ油は、少なくとも50重量%、例えば少なくとも55重量%のオレイン酸を含む。

0082

本発明のさらなる実施形態では、脂質組成物は、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、例えば少なくとも30重量%量のオレイン酸を含む。

0083

好ましくは、脂質組成物は、10〜70重量%、例えば15〜60重量%、好ましくは20〜55重量%、例えば、25〜50重量%、例えば30〜50重量%、さらにより好ましくは35〜45重量%のオレイン酸を含む。

0084

前の方で述べたように、オリーブ油中のポリフェノールは、EPA及びDHAの酸化に対する保護効果を有する。

0085

オリーブ油は、ヒドロキシチロソール及びそのセコイリドイド(secoiriodic)誘導体、並びにスクワレンなどの他の健康に有利な数種のフェノール性化合物を含有する。加えて、オリーブ油は、トコフェロールステロール及び他の天然の抗酸化剤を含む。

0086

本発明の一実施形態では、食用の脂質は、少なくとも200mg/kgの量のスクワレンを含むオリーブ油を含む。

0087

スクワレンは、好ましくは、フィトスクワレンとして存在し、200mg/kg〜15g/kg 、例えば300mg/kg〜12g/kgの量で、好ましくは400mg/kg〜7g/kg、例えば420mg/kg〜1.2g/kgの量で、さらにより好ましくは450mg/kg〜900mg/kg、例えば500mg/kg〜800mg/kgの量でオリーブ油中に存在する。本発明の好ましい実施形態では、オリーブ油は、400〜700mg/kgのスクワレン、好ましくは、400〜450mg/kg又は600〜700mg/kgのスクワレンを含み、別の実施形態では、オリーブ油は、800mg/kg〜12g/kgを含む。スクワレンは、オリーブ油中の主要な炭化水素であり、スクワレンは、健康を改善すると考えられている。さらに、スクワレンは、外部源による脂質の過酸化から皮膚表面を保護することによって、消化された場合に皮膚の保護の改善を提供する。スクワレンの保護効果は、紫外光によって生成される一重項酸素捕捉するためである。

0088

本発明の別の実施形態では、オリーブ油は、0.2〜1.0重量%、例えば0.3〜0.9重量%、好ましくは0.4〜0.8重量%、さらにより好ましくは0.5〜0.75重量%、例えば0.5〜0.7重量%のスクワレンを含む。

0089

定性及び香味の役目をするオリーブ油中のポリフェノールは、薬理学特性が認められている。エキストラバージンオリーブ油中のヒドロキシチロソール及びオレウロペインなどのフェノール化合物は、油と身体の両方で強力な抗酸化剤である。これらは、老化を含めた酸化ストレスに伴う健康問題に対して有効である地中海式食事の効果を用量依存的に支援する生物活性特性を有する。酸化ストレスは、酸化剤が優勢な場合の酸化剤と身体の抗酸化剤系の間のアンバランスとして定義される。

0090

オリーブ及びオリーブ誘導製品は、特に心血管系に対して有利な健康効果を有する。こうした利点は、高含量のオレイン酸とオリーブ誘導製品に存在する多様なポリフェノール化合物の組合せのためである。オリーブ油中に存在するフェノール性化合物は、強力な抗酸化剤及びラジカル補足剤である。バージンオリーブ油は、オレウロペイン、ヒドロキシチロソ-ル(2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)エタノール)及びチロソール(2-(4-ヒドロキシフェニル)エタノール)などのフェノール性物質の高含量で周知である。ヒドロキシチロソール及びその誘導体は、生体調査において、血小板の凝集阻害、ヒトの血清における凝集促進トロンボキサンの蓄積の防止、LOX活性及びロイコトリエン即ちロイコトリエンBなどの炎症促進分子の産生の阻害によって、並びに低密度リポタンパク質の酸化を防止する抗酸化剤として抗炎症性を含めた多様な生化学な役割を行うことを示した。LDLの生体内酸化は、冠状動脈心疾患の発症に寄与すると主張されている動脈硬化性プラークの形成と関連している。

0091

さらなる油
本発明に記載の食用の脂質組成物は、一実施形態において、1種以上のさらなる油を含むことができる。一部の場合、SDAからEPA及びDHAへの変換は、十分でない場合があり、次いで、EPA及び/又はDHAを含むさらなる油を脂質組成物に含ませることによって、脂質組成物から変換されたEPA及びDHAの量を、健康効果を有するために、即ち、心血管疾患の発症リスクを低減するために当局が作成したEPA及びDHAの推奨値満足させることができる。

0092

一般的な健康及び栄養のために、大部分の当局は、日当り200mg〜650mgのEPA及びDHAを推奨している。European Food Safety Authority(EFSA)は、最近、EPA及びDHA(魚からのω-3)に対する以下の定量的な効能書きを承認した:
-毎日2gのDHA及びEPAの摂取は、正常な血中トリグリセリド濃度の維持に寄与する。しかし、日当り最大5gのEPA及びDHAが推奨される。
-毎日3gのDHA及びEPAの摂取は、正常な血圧の維持に寄与する。しかし、日当り最大5gのEPA及びDHAが推奨される。

0093

EFSAによれば、毎日、最大5グラムのω-3を吸収することが安全である。

0094

本発明の一実施形態では、脂質組成物は、25〜40重量%のSDA成分、30〜50重量%のオリーブ油及び20〜35重量%の1種以上のさらなる油を含む。

0095

さらなる油は、好ましくは、高量、例えば5重量%以上、好ましくは7重量%以上、例えば10重量%以上、さらにより好ましくは12重量%以上、例えば15重量%以上のEPA及びDHAを含む油である。さらなる油は、好ましくは、藻類油などの植物源から誘導される、又はEPA及び/若しくはDHAのエチルエステルである。さらなる油はまた、好ましくは、EPA及びDHAのエチルエステルの形態であってよい。

0096

藻類油
さらなる油は、藻類油であってよく、本発明の一実施形態では、さらなる油は、藻類油である。藻類油は、DHA又はEPAに富む植物源である。SDAから変換できるものより大きなEPAへの必要性が存在する場合、藻類油は、本発明に記載の脂質組成物中のオリーブ油及びSDA成分と組み合わせて使用するのに有利である。藻類油は、魚又は大豆製品を避けたい人達にとって理想的な代替品である。オリーブ油及びSDA成分を含む脂質組成物に藻類油を添加することによって、脂質組成物は、魚油に対する代替品として完全栄養物になる。その理由は、藻類油は、脂質組成物がEPA及びDHAの推奨値を満足するように、藻類油がEPA又はDHAを追加してくれるからである。しかし、純藻類油は、魚油に対する代替品でない。その理由は、EPA又はDHAいずれかを含有し、その組合せを含むのではないからである。したがって、藻類油は、添加剤として適切であるのみであり、完全栄養物ではない。

0097

理想的には、最適な心臓の健康のためにω-3の補助食品を捜し求める菜食主義者及び完全菜食主義者は、EPA及びDHAを含有する油を捜し求めるべきである。

0098

藻類油は、例えば、本発明に記載の食用の脂質組成物中に、0〜40重量%、例えば5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%、例えば15〜30重量%、さらにより好ましくは20〜30重量%の量で存在することができる。

0099

本発明の一実施形態では、脂質組成物は、25〜40重量%のSDA成分、30〜50重量%のオリーブ油及び20〜35重量%の藻類油を含む。

0100

本発明のさらなる実施形態では、脂質組成物は、30重量%のSDA成分、40重量%のオリーブ油及び30重量%の藻類油を含む。

0101

EPA及び/又はDHAのエチルエステル
さらなる油は、EPA及び/又はDHAのエチルエステルであってよい。EPA及びDHAのエチルエステルは、すぐ吸収される状態にあるすでに消化された脂肪酸である。したがって、EPA及び/又はDHAのエチルエステルは、ω-3脂肪酸の工業源である。

0102

EPA及びDHAのエチルエステルは、EPA及びDHAの高含量を有する濃縮物を生成するための化学的改変された形態の脂肪酸である。このプロセスの間に、グリセロール主鎖がEPA及びDHAから除去される。次いで、遊離の脂肪酸が、エステル化されてエチルエステルが形成される。別の方法は、EPA及びDHA濃縮物に対するエチル化を最初に使用した後に、エチルエステルが分解されてトリグリセリドに再変換される。こうした両方の形態が、エステル分類される。エチルエステルでは、脂肪酸がエステル化されてエタノール主鎖になる。

0103

食事からトリグリセリドを十分に吸収できない人もおり、食事からトリグリセリドをまったく吸収できない人もいる。本発明の本発明者らは、これは、小腸におけるリパーゼの減少若しくは欠乏又は小腸における他の問題のためであると考えている。トリグリセリドの不十分な消化におけるこうした問題を克服するために、EPA及び/又はDHAのエチルエステルを本発明の栄養組成物に添加することができる。

0104

好ましい実施形態では、EPA及び/又はDHAのエチルエステルは、植物源由来である。

0105

EPA及び/又はDHAのエチルエステルは、例えば、本発明に記載の食用の脂質組成物中に、0〜40重量%、例えば5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%、例えば15〜30重量%、さらにより好ましくは20〜30重量%の量で存在することができる。

0106

本発明の一実施形態では、脂質組成物は、25〜40重量%のSDA成分と、30〜50重量%のオリーブ油と、20〜35重量%のEPA及び/又はDHAのエチルエステルとを含む。

0107

好ましい実施形態では、脂質組成物は、藻類油とEPA/DHAのエチルエステルの両方、例えば、5〜40重量%の藻類油とEPA及び/又はDHAのエチルエステル、例えば、2.5〜20重量%の藻類油と2.5〜20重量%のEPA及び/又はDHAのエチルエステルを含む。

0108

方法
本発明に記載の脂質組成物を調製する方法は、少なくとも250mg/kgの量のポリフェノールを含むオリーブ油と、少なくともSDA6%を含むSDA成分と、任意選択でさらなる油とを混合するステップを含み、オリーブ油とSDA成分の間の比が3:8〜3:2である。油成分のブレンディングは、最適なω-3及び酸化に対する保護を実現するために実施される。オリーブ油とSDA成分の混合は、標準化された油ブレンディング手順によって行われる。

0109

使用
本発明に記載の食用の脂質組成物は、オリーブ油と組み合わせて高量のω-3脂肪酸ステアリドン酸(SDA)を含み、オリーブ油は、SDAの身体中への吸収、したがって、SDAのEPA及びDHAへの変換を増加させる。

0110

EPAは、抗炎症性効果を有する。調査によって、EPAは、優れた脂質管理特性を有し、コレステロールを低減し、心臓及び心血管の健康に寄与することが示唆された。EPAはまた、強力な神経保護特性を有し、統合失調症鬱病及び全体的な情緒などの精神状態にプラスの影響を与えると考えられている。最近の調査によって、組み合わせて使用される場合、EPAは、実証されている超大型新薬の有効性強化することが示唆されている。

0111

また、EPA及びDHAは、トリグリセリドのレベルを低減し、トリグリセリドの高含量は、II型糖尿病をもたらし、心疾患のリスクをもたらす恐れがあるが、EPAのみが、良好なHDLコレステロールを増加させ、悪いLDLコレステロールを低減する。

0112

さらに、長鎖ω-3多価不飽和脂肪酸の摂取は、最大14%まで乳ガンなどのガンの発症リスクを低減し得る(α-リノレン酸はそうでない)ことが当技術分野で公知である。

0113

したがって、EPA及びDHAは、アテローム性動脈硬化症、血栓症、及び他の心血管疾患並びに乾癬、糖尿病、関節炎、ガン、骨そしょう症及びぜんそくなどの他の炎症性疾患の発症リスクを低減又は予防することが公知である。ω-3脂肪酸は、アテローム性動脈硬化性プラーク成長速度を低減し、したがって、アテローム生成プロセスにおける傷害が炎症誘発反応によって媒介されるので、炎症性を低減する性質及び特徴を有する。

0114

したがって、本発明の一態様では、食用の脂質組成物は、心血管疾患、冠状動脈血栓症、アテローム性動脈硬化症、ガン、糖尿病(特にII型糖尿病)、アルツハイマー、関節炎、リウマチ、骨そしょう症、乾癬又はぜんそくの発症リスクの予防又は低減のために動物又はヒトへの投与において使用される。

0115

本発明に記載の脂質組成物は、通常の食事に対する栄養補助食品として又は食事の一成分として、例えば、食料製品中の水中油型又は油中水型エマルジョンの一成分として使用することができる。

0116

食用の脂質組成物は、多様な食料製品中に組み込むことができ、この組み込みは、例えば、ホモゲナイズ化によるエマルジョン化によって、又はマイクロカプセル化などのカプセル化技法を使用することによって実現することができる。マイクロカプセル化は、例えば、スプレー乾燥及び凍結によって実行することができる。マイクロカプセル化によって、油滴は、油を保護し、乾燥分散性粉末創出するタンパク質-炭水化物マトリックスの内側にカプセル化される。エマルジョン化法によって、小さい油滴が、食料製品中に分散される。脂質組成物はまた、飲み込む場合に油の感覚刺激特性を強化するゼラチンカプセル中にカプセル化することができる。しかし、ゼラチンカプセルは、菜食主義者又は完全菜食主義者が経口摂取するのに適切でない。

0117

好ましい実施形態では、本発明に記載の食用の脂質組成物は、食料製品をω-3脂肪酸で強化するのに使用される。脂質組成物は、ミルク系製品、飲用可能なヨーグルトチョコレート朝食用シリアル、及び食用バーを含めた広範囲食料内に組み込むことができる。

0118

一実施形態では、本発明は、食料製品中の構成要素としての本発明に記載の食用の脂質組成物の使用に関する。

0119

例えば、本発明による脂質組成物は、チョコレートをω-3脂肪酸で強化するために使用することができる。したがって、本発明はまた、チョコレートの構成要素としての食用の脂質組成物の使用に関する。

0120

脂質組成物はまた、脂質組成物が通常の食事に対するω-3補助食品として組み込まれる食物バーに使用することができる。低脂肪魚製品は、脂肪魚製品としての特性を実現するために脂質組成物によって強化することができる。

0121

本発明の態様の1つに関連して記載する実施形態及び特徴はまた、本発明の他の態様にも適用されることに留意されたい。

0122

ここで本発明を以下の非限定的な実施例でより詳細に説明する。

0123

[実施例1]
SDA油及びオリーブ油を含む組成物
以下の表で、本発明に記載の多様な脂質組成物を示す。脂質組成物はすべて、SDA油及びオリーブ油を含む。

0124

0125

使用したSDA油は、以下の表2に記載の脂肪酸プロフィールを備える。

0126

0127

使用したオリーブ油は、表3に記載の脂肪酸プロフィールを備えるエキストラバージンオリーブである。

0128

0129

使用したオリーブ油は、オリーブ油kg当りポリフェノール400mgを含む。

0130

組成物A、B、C、及びDを、油の標準ブレンディング手順でSDA油とオリーブ油及びさらなる油を混合することによって調製する。

0131

[実施例2]
SDA濃縮物及びオリーブ油を含む組成物
以下の表に、SDA濃縮物及びオリーブ油を含む本発明に記載の多様な脂質組成物を示す。

0132

0133

使用したオリーブ油は、実施例1と同じであり、SDA濃縮物は、SDA約60%を含む(100グラム当りSDA60g)。

0134

組成物E〜Gを、油の標準ブレンディング手順でSDA濃縮物とオリーブ油を混合することによって調製する。

0135

[実施例3]
脂質組成物におけるSDA、EPA、DHA及びポリフェノールの量
上の実施例1及び2のA、B、F及びGに記載の脂質組成物中で、SDA及びポリフェノール含量が、測定され、以下の表5で与えられる。さらに、SDAから変換されたEPA、DHA及びDPAを示す。

0136

0137

[実施例4]
SDA油とオリーブ油の間の多様な比の比較
上の実施例1又は2に記載したのと同様に多様な脂質組成物を調製し、SDA25%を含むSDA油及びポリフェノール400mg/kgを含むオリーブ油を使用したが、SDA油とオリーブ油の間の比が変動する。

0138

以下の表6で多様な脂質組成物中のSDA油及びオリーブ油の量を示す。さらに、SDAの変換後に脂質組成物から得られるEPA及びDHAを示す。また、脂質組成物中のポリフェノール含量を示す。

0139

0140

脂質組成物中にポリフェノールが増加すると、SDAからEPA及びDHAへの変換率が増加する。

0141

[実施例5]
SDA油中に存在する多様な量のSDAの比較
上の実施例1又は2に記載したのと同様に、SDA油50%及びポリフェノール400mg/kgを含むオリーブ油50%を有し、SDA油中のSDA量が変動する多様な脂質組成物を調製した。以下の表7に、多様な脂質組成物中のSDA油の量、存在するSDAの量、及びオリーブ油の量を示す。さらに、SDAの変換後に脂質組成物によって得られるEPA及びDHAを示す。また、脂質組成物中のポリフェノール含量を示す。

0142

0143

[実施例6]
オリーブ油中に存在するポリフェノールの多様な量の比較
SDA含量が25%であるSDA油50%及びオリーブ油50%を含む多様な脂質組成物を調製した。上の実施例1又は2に記載したのと同様に組成物を調製した。以下の表8に、多様な脂質組成物中のSDA油及びオリーブ油の量を示す。さらに、使用した脂質組成物中のポリフェノール含量を示す。さらに、SDAの変換後に脂質組成物によって得られたEPA及びDHAを示す。また、脂質組成物中のポリフェノール含量を示す。

0144

0145

オリーブ油中により多くのポリフェノールが存在すると、SDAのDHA及びEPAへの変換率が増加する。

0146

[実施例7]
本発明に記載の多様な脂質組成物の比較
オリーブ油50%、多様な量のSDA油(30%又は40%)、及び多様な量の藻類油を含み、SDA油がSDA25%を含む多様な脂質組成物を調製した。上の実施例1又は2に記載したのと同様に組成物を調製した。以下の表9に、多様な脂質組成物中のSDA油及びオリーブ油の量を示す。さらに、脂質組成物中のポリフェノール含量を示す。さらに、SDAの変換後に脂質組成物によって得られるEPA及びDHAを示す。オリーブ油中のポリフェノールの量は、400mg/kgである。

0147

SDA油中のSDA量は25%である。

0148

0149

使用した藻類油は、約60%のEPA+DHAを含む。

0150

[実施例8]
ポリフェノールを含むオリーブ油の酸化安定性試験
ポリフェノールを含むオリーブ油の長鎖脂肪酸の酸化ストレスに及ぼす効果を分析した。
A)ω-3脂肪酸を含む油及びビタミンEを含む1つの油ミックス、並びに
B)ポリフェノール含量が400mg/kgであるオリーブ油と組み合わせてω-3脂肪酸を含むa)と同じ油を含む第2の油ミックス
の2つの油ミックスを作製した。

0151

油ミックスA)とB)の両方の酸化安定性を、油安定性指数(OSI)で分析した。ただし、油安定性指数は、脂肪及び油の酸化に対する相対的な耐性を測定する方法である。

0152

図1に、両方の油ミックスの酸化安定性を示す。図1より、ポリフェノールを含むオリーブ油の添加は、ω-3脂肪酸を含む油の酸化安定性を増加させる、即ち、油中のω-3長鎖脂肪酸(EPA及びDHA)が酸化に対して保護されることが示されている。図1は、ω-3脂肪酸油とオリーブ油の混合物が、オリーブ油を含まないがビタミンE(トコフェロール)で安定化されたω-3脂肪酸油(16時間)より脂質酸化に対して明白に安定である(35時間)ことを示す。したがって、酸化に不安定な長鎖多価不飽和脂肪酸に対するポリフェノールの相乗的保護効果が存在する。

実施例

0153

脂肪及び油はすべて、酸化しやすいので、ステアリドン酸(SDA)を含む植物油も酸化しやすい。したがって、オリーブ油中のポリフェノールの抗酸化効果はまた、SDA油及び我々の身体内部のEPA及びDHAで発揮される。

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