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技術 押込み締結具

出願人 イリノイトゥールワークスインコーポレイティド
発明者 グレゴリーエス.フリンジェイソンエム.ザンダー
出願日 2014年6月18日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2016-521537
公開日 2016年8月22日 (4年8ヶ月経過) 公開番号 2016-525189
状態 特許登録済
技術分野 挿入ピン・リベット
主要キーワード 最終設置位置 倒立円錐形 露呈領域 ピンシャフト 事前組立て 制御場所 外方傾斜 コーナー状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年8月22日)のものです。
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図面 (10)

課題・解決手段

再使用可能押込締結具は、複数の可撓脚部を有する締結具グロメットと、締結具グロメットに挿入される締結具ピンとを備える。グロメットとピンとは、グロメットの脚部が弛緩位置にある状態でピンがグロメット内に保持される事前設置相対位置を有する。グロメットとピンとの完全設置相対位置は、ピンが脚部を、グロメットが設置される物体の穴の表面に対して外側に付勢することを含む。

概要

背景

様々な環境で様々な目的に使用される様々なタイプの押込締結具既知である。押込み締結具の基本的な設計は、第1の物品および第2の物品の位置合わせされた開口に挿入されるか、またはそれらの物品のうちの少なくとも一方の開口に挿入される本体を含む。締結具本体は、単数または複数の物品の単数または複数の開口よりも大きいカラーまたは頭部と、本体が開口に挿通される際に屈して、開口を完全に貫くとはね返る可撓部すなわち可撓脚部とを有する。脚部は、締結具を挿入する開口よりも大きい最大径を規定するように外側に反る。締結具の設置中、脚部は内側に撓んで開口を通過し、その後、最大径部分が開口を通過すると外側にはね返る。締結具によって固定する物品を、本体のカラーとはね返った可撓部との間に挟むことができる。本体を物品の適所着座させた後、締結具のピンを本体に挿入して本体によって保定する。ピンは、本体の可撓部に対して止めされ、本体を適所に固定し、また締結具の保定力を増大させるようにまた更なる可撓部材を含んでもよい。

いくつかの既知の押込み締結具において、本体とピンとは独立した部品であり、設置前は互いに完全に別個である。他の既知の押込み締結具において、本体とピンとは、ピンが本体内に保持されるが本体をワークピースに設置する妨げとならない事前設置位置を有する。まず、本体の頭部を押すことにより、本体を適所に挿入し着座させる。本体を完全に着座させると、ピンも本体内に完全に着座するまでピンの頭部を押す。実質的に同じサイズの本体の頭部およびピンの頭部を設けることが既知である。また、いくつかの用途において、締結具を溝または浅い縦穴または空洞部に入れて、本体およびピンの頭部を隠蔽および/または保護することが既知である。

この目的での既知の設計の欠点としては、本体を確実に着座させるまで、ピンを事前打込み位置に留め置くことができないことが挙げられる。締結具のピンが締結具の本体から落下した場合、締結具を事前に組み立てておくことの利点が失われる。物品と締結具とを組み付ける場合、本体が本体を受ける物品内に確実に着座する前に締結具のピンが締結具の本体に対して軸方向内側に過度に移動した場合、本体が適切に着座していない状態でピンと本体とがロックされる可能性がある。本体が意図した場所に完全に挿入され着座していない場合、締結具によって固定する物品は互いに対して確実に保持されない。ピンを事前打込み位置に留め置くことができないことは、ピンと本体との間の打込み締め代を増大させることにより改善することができるが、これにより、ピンを本体に打ち込むことによって最終的な結合を達成することがより困難になる可能性がある。一般に、締結具は打ち込むのが容易であるが、確実に保定されることが望ましい。したがって、ピンの頭部ではなく本体のカラーのみを押して、本体を打ち込むことが必要であることが多い。これは、本体のカラーの一部がピンの頭部によって隠れている多くの組立て状況において注意を要する可能性がある。多くの既知の締結具設計は、分解が容易でなく、再使用可能でない。これは、締結具が、定期的な分解を要求し得る組立体に使用される場合に問題となり得る。さらに、分解によって締結具部品が損傷し、すなわち完全に切り離され、再使用が不便または不可能になる可能性がある。

また、締結具によって適所に保持する別の部品または物体に取り付けるように形状付けされた頭部をピンに設けることが既知である。本体を1つのピースに取り付けて、ピンを別のピースに取り付けることができる。この場合、ピンと本体とを一緒に固定することにより、本体とピンとに取り付けられた別個のピースが互いに対して適所に保持される。

これらのタイプの締結具は、多くの用途において有利に使用され一般に認められている。しかしながら、そのような締結具は、いくつかの使用法および用途に関して弱点および欠点がある。したがって、異なる特性および特徴を有する押込み締結具が必要とされている。

概要

再使用可能な押込み締結具は、複数の可撓脚部を有する締結具グロメットと、締結具グロメットに挿入される締結具ピンとを備える。グロメットとピンとは、グロメットの脚部が弛緩位置にある状態でピンがグロメット内に保持される事前設置相対位置を有する。グロメットとピンとの完全設置相対位置は、ピンが脚部を、グロメットが設置される物体の穴の表面に対して外側に付勢することを含む。

目的

本発明は、事前組立て状態に確実に維持されるが容易に設置して使用される本体およびピンを備える押込み締結具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部を貫く穴を画定するグロメット頭部および該グロメット頭部から延びる複数の脚部を有する締結具グロメットと、ピン頭部および前記グロメット頭部の前記穴に挿通されるように構成されたシャフト部を有する締結具ピンとを備え、前記グロメットと前記ピンとは、前記脚部が弛緩状態にある状態で該ピンが該グロメット内に保持される事前設置相対構成を有し、前記グロメットと前記ピンとは、該ピンが前記脚部を外側回転位置に保持し、該脚部が前記弛緩状態にある場合よりも大きい該脚部の外径を規定する設置相対構成を有する押込み締結具。

請求項2

前記グロメット頭部から前記脚部の外面へ移行部アンダーカットを有する請求項1に記載の押込み締結具。

請求項3

前記ピンシャフト部は、第1の直径の遠位側首部と、前記第1の直径よりも大きい第2の直径の近位側首部とを含む請求項1に記載の押込み締結具。

請求項4

前記グロメット頭部から前記脚部の外面への移行部にアンダーカットを有する請求項3に記載の押込み締結具。

請求項5

前記グロメットは4つの前記脚部を有する請求項3に記載の押込み締結具。

請求項6

前記脚部は、前記事前設置相対構成では前記遠位側首部の回りに配置され、前記設置相対構成では前記近位側首部の回りに配置される内向き先端部を有する請求項5に記載の押込み締結具。

請求項7

前記脚部は、前記事前設置相対構成では前記ピンのより細い領域の回りに配置され、前記設置相対構成では前記ピンのより太い領域の回りに配置される内向き先端部を有する請求項1に記載の押込み締結具。

請求項8

前記グロメットは4つの前記脚部を有する請求項1に記載の押込み締結具。

請求項9

前記グロメット脚部は、前記グロメット頭部の前記穴に隣接する内方に傾斜した内面と、該内方に傾斜した内面から外方に傾斜した内面への移行部とを有し、前記ピンは、前記移行部間に画定された空間よりも幅広近位セグメントを有する請求項1に記載の押込み締結具。

請求項10

前記ピンは、該ピンの前記近位セグメントから遠位側の部分にかけて内方に傾斜した面を有する請求項9に記載の押込み締結具。

請求項11

前記ピンシャフト部は、第1の直径の遠位側首部と、前記第1の直径よりも大きい第2の直径の近位側首部とを含む請求項10に記載の押込み締結具。

請求項12

前記脚部は、前記事前設置相対構成では前記遠位側首部の回りに配置され、前記設置相対構成では前記近位側首部の回りに配置される内向き先端部を有する請求項11に記載の押込み締結具。

請求項13

内部を貫く穴を画定するグロメット頭部および該グロメット頭部から延びる複数の脚部を有する締結具グロメットと、前記穴よりも大きい直径のピン頭部および前記グロメット頭部の前記穴に挿通されるように構成されたシャフト部を有する締結具ピンとを備え、前記グロメット脚部は内向き先端部を有し、前記ピンシャフト部は、前記頭部に対する遠位側首部および近位側首部を有し、該遠位側首部は第1の直径であり、前記近位側首部は前記第1の直径よりも大きい第2の直径であり、前記グロメットと前記ピンとは、前記内向き先端部が前記遠位側首部の回りに配置されることによって該グロメットが該ピンに固定される事前設置相対構成を有し、前記グロメットと前記ピンとは、前記内向き先端部が前記近位側首部の回りに配置される設置相対構成を有する押込み締結具。

請求項14

前記グロメット頭部から前記脚部の外面への移行部にアンダーカットを有する請求項13に記載の押込み締結具。

請求項15

前記グロメットは4つの前記脚部を有する請求項13に記載の押込み締結具。

請求項16

前記グロメット頭部から前記脚部の外面への移行部にアンダーカットを有する請求項15に記載の押込み締結具。

請求項17

前記グロメット脚部は、前記グロメット頭部の前記穴に隣接する内方に傾斜した内面と、該内方に傾斜した内面から外方に傾斜した内面への移行部とを有し、前記ピンは、前記移行部間に画定された空間よりも幅広の近位セグメントを有する請求項15に記載の押込み締結具。

請求項18

前記ピンは、該ピンの前記近位セグメントから遠位側の部分にかけて内方に傾斜した面を有する請求項17に記載の押込み締結具。

請求項19

前記グロメット脚部は、前記グロメット頭部の前記穴に隣接する内方に傾斜した内面と、該内方に傾斜した内面から外方に傾斜した内面への移行部とを有し、前記ピンは、前記移行部間に画定された空間よりも幅広の近位セグメントを有する請求項13に記載の押込み締結具。

請求項20

前記ピンは、該ピンの前記近位セグメントから遠位側の部分にかけて内方に傾斜した面を有する請求項19に記載の押込み締結具。

技術分野

0001

本発明は包括的には締結具に関し、より詳細には、1つの部品を別の部品に固定するのに使用する押込み締結具、例えば、自動車産業において、内部パネル内装および外装用モールディングおよびトリム等を互いにおよび/または基礎構造部または関連構造部に固定するのに使用する締結具等の押込み締結具に関する。このタイプの締結具は、締結具クリップと称される場合がある。

0002

[関連出願の相互参照
本願は、2013年6月20日に提出された米国仮特許出願第61/837256号の利益、およびまた2014年1月28日に提出された米国仮特許出願第61/932523号の利益を主張する。

背景技術

0003

様々な環境で様々な目的に使用される様々なタイプの押込み締結具が既知である。押込み締結具の基本的な設計は、第1の物品および第2の物品の位置合わせされた開口に挿入されるか、またはそれらの物品のうちの少なくとも一方の開口に挿入される本体を含む。締結具本体は、単数または複数の物品の単数または複数の開口よりも大きいカラーまたは頭部と、本体が開口に挿通される際に屈して、開口を完全に貫くとはね返る可撓部すなわち可撓脚部とを有する。脚部は、締結具を挿入する開口よりも大きい最大径を規定するように外側に反る。締結具の設置中、脚部は内側に撓んで開口を通過し、その後、最大径部分が開口を通過すると外側にはね返る。締結具によって固定する物品を、本体のカラーとはね返った可撓部との間に挟むことができる。本体を物品の適所着座させた後、締結具のピンを本体に挿入して本体によって保定する。ピンは、本体の可撓部に対して止めされ、本体を適所に固定し、また締結具の保定力を増大させるようにまた更なる可撓部材を含んでもよい。

0004

いくつかの既知の押込み締結具において、本体とピンとは独立した部品であり、設置前は互いに完全に別個である。他の既知の押込み締結具において、本体とピンとは、ピンが本体内に保持されるが本体をワークピースに設置する妨げとならない事前設置位置を有する。まず、本体の頭部を押すことにより、本体を適所に挿入し着座させる。本体を完全に着座させると、ピンも本体内に完全に着座するまでピンの頭部を押す。実質的に同じサイズの本体の頭部およびピンの頭部を設けることが既知である。また、いくつかの用途において、締結具を溝または浅い縦穴または空洞部に入れて、本体およびピンの頭部を隠蔽および/または保護することが既知である。

0005

この目的での既知の設計の欠点としては、本体を確実に着座させるまで、ピンを事前打込み位置に留め置くことができないことが挙げられる。締結具のピンが締結具の本体から落下した場合、締結具を事前に組み立てておくことの利点が失われる。物品と締結具とを組み付ける場合、本体が本体を受ける物品内に確実に着座する前に締結具のピンが締結具の本体に対して軸方向内側に過度に移動した場合、本体が適切に着座していない状態でピンと本体とがロックされる可能性がある。本体が意図した場所に完全に挿入され着座していない場合、締結具によって固定する物品は互いに対して確実に保持されない。ピンを事前打込み位置に留め置くことができないことは、ピンと本体との間の打込み締め代を増大させることにより改善することができるが、これにより、ピンを本体に打ち込むことによって最終的な結合を達成することがより困難になる可能性がある。一般に、締結具は打ち込むのが容易であるが、確実に保定されることが望ましい。したがって、ピンの頭部ではなく本体のカラーのみを押して、本体を打ち込むことが必要であることが多い。これは、本体のカラーの一部がピンの頭部によって隠れている多くの組立て状況において注意を要する可能性がある。多くの既知の締結具設計は、分解が容易でなく、再使用可能でない。これは、締結具が、定期的な分解を要求し得る組立体に使用される場合に問題となり得る。さらに、分解によって締結具部品が損傷し、すなわち完全に切り離され、再使用が不便または不可能になる可能性がある。

0006

また、締結具によって適所に保持する別の部品または物体に取り付けるように形状付けされた頭部をピンに設けることが既知である。本体を1つのピースに取り付けて、ピンを別のピースに取り付けることができる。この場合、ピンと本体とを一緒に固定することにより、本体とピンとに取り付けられた別個のピースが互いに対して適所に保持される。

0007

これらのタイプの締結具は、多くの用途において有利に使用され一般に認められている。しかしながら、そのような締結具は、いくつかの使用法および用途に関して弱点および欠点がある。したがって、異なる特性および特徴を有する押込み締結具が必要とされている。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、事前組立て状態に確実に維持されるが容易に設置して使用される本体およびピンを備える押込み締結具を提供することにより、他の設計の問題に対処する。

課題を解決するための手段

0009

本発明の一実施形態の1つの形態において、内部を貫く穴を画定するグロメット頭部および該グロメット頭部から延びる複数の脚部を有する締結具グロメットを備える押込み締結具が提供される。締結具ピンが、ピン頭部および前記グロメット頭部の前記穴に挿通されるように構成されたシャフト部を有する。前記グロメットと前記ピンとは、前記脚部が弛緩状態にある状態で該ピンが該グロメット内に保持される事前設置相対構成を有し、前記グロメットと前記ピンとは、該ピンが前記脚部を外側に回転させ、該脚部がその前記弛緩状態にある場合よりも大きい該脚部の外径を規定する設置相対構成を有する。

0010

本発明の一実施形態の別の形態では、内部を貫く穴を画定するグロメット頭部および該グロメット頭部から延びる複数の脚部を有する締結具グロメットと、前記穴よりも大きい直径のピン頭部および前記グロメット頭部の前記穴に挿通されるように構成されたシャフト部を有する締結具ピンとを備える押込み締結具が提供される。前記グロメット脚部は内向き足部を有する。前記ピンシャフト部は、前記頭部に対する遠位側首部および近位側首部を有し、該遠位側は第1の直径であり、前記近位側首部は前記第1の直径よりも大きい第2の直径である。前記グロメットと前記ピンとは、前記内向きの足部状先端部が前記遠位側首部の回りに配置されることによって該グロメットが該ピンに固定される事前設置相対構成と、前記足部状先端部が前記近位側首部の回りに配置される設置相対構成とを有する。

発明の効果

0011

本明細書に開示の押込み締結具の少なくともいくつかの形態の利点は、押込み締結具の扱いおよび設置が比較的容易であることである。

0012

本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および図面を検討することによって当業者に明らかになる。図面では、同様の数字は同様の特徴を指すために使用される。

図面の簡単な説明

0013

製造時の押込み締結具の斜視図である。
締結具を図1に示す位置から180度回転した位置で示す、事前設置状態の押込み締結具の斜視図である。
図2に示す事前設置状態にある押込み締結具の断面図である。
完全設置状態にある押込み締結具の断面図である。
図1図4に示す押込み締結具の変更形態立面図である。
押込み締結具の別の実施形態の立面図である。
図6に示す押込み締結具の断面図である。
図6の線8−8に沿った、図6に示す押込み締結具の別の断面図である。
設置状態にある締結具を示す、図6図8に示す押込み締結具の断面図である。

実施例

0014

本発明の実施形態が詳細に説明される前に、本発明が、その適用において、以下の説明で述べられるかまたは図面で示される構成要素の構成および配置の詳細に限定されないことが理解される。本発明は、他の実施形態が可能であり、また、種々の方法で実施または実行されることが可能である。同様に、本明細書で使用される言い回しおよび用語は、説明のためのものであり、制限的であるともみなされるべきでないことが理解される。「含む」、「備える」およびその変形の本明細書における使用は、その前に挙げられる事項およびその等価物並びに更なる事項およびその等価物を包含することを意図される。

0015

以下、より詳細に図面、特に図1を参照すると、例示的な押込み締結具10が示されている。締結具10は、締結具グロメット12および締結具ピン14を備える。締結具グロメット12は、押込み締結具10によってともに締結される単数または複数の物品の単数または複数の穴内に着座するように構成されている。締結具ピン14は、締結具グロメット12内に挿入され、締結具グロメット12が着座している物品から取り外れるのを抑止するように構成されている。締結具グロメット12と締結具ピン14とは、種々の成形技術によってプラスチックから作成することもできるし、同じまたは異なる物質から形成することもできる。締結具グロメット12と締結具ピン14とは単一のピースとして成形することができ、締結具グロメット12と締結具ピン14とは、グロメット12と締結具ピン14との相対関係図1に示す成形時の関係から図2に示す事前設置関係位置変更するために容易に破壊される、1または複数の脆弱リンクによって結合されることが当業者には容易に理解される。

0016

締結具グロメット12は、グロメット頭部20および複数の脚部22を有する。例示的な実施形態では、4つのそのような脚部22が示されており、各脚部はグロメット頭部20の片側から軸方向に延びている。図示の例示的な実施形態では、4つの脚部22は独立しており、隣同士の脚部は離間している。したがって、隣接する脚部22間には細長空所24が画定される。空所24は、全ての脚部22間の中央に位置する開放空間にまとまって合一する。グロメット頭部20は、内部を貫く中央開口26を画定する。

0017

各脚部22は、その内面から内向きの足部状先端部30を有する、内方に傾斜した遠位セグメント28を含む。内方に傾斜した遠位セグメント28は、締結具が設置される物品の穴の直径よりも大幅に狭い締結具グロメット12の進入端部を集合的に提供する。したがって、締結具グロメット12は、穴に容易に配置して設置することができる。各脚部22の軸方向範囲の大部分を含む脚部22の近位部は、締結具が設置される物品の穴の直径よりも大幅には大きくない外径を規定し、また締結具が設置される穴の直径よりも僅かに小さい直径を規定してもよい。したがって、脚部22が付勢されていない自然な状態にある場合、締結具グロメット12は、グロメット頭部20が、締結具が設置される穴に隣接する物品の表面に係合するまで、その完全設置位置まで容易に摺動する。

0018

例示的な実施形態のグロメット頭部20は、略円形の外縁を画定するが、他の形状とすることもできる。グロメット頭部20から個々の脚部22への移行部において、その外面にアンダーカット32が形成され、それにより曲げ制御場所を画定する。脚部22の弛緩状態では、各脚部22の近位内面34が中央開口26からヒップ部36に向かって内方に傾斜する。ヒップ部36には、概ねヒップ部36から足部状先端部30まで延びる外方傾斜面38への移行部がある。そのため、脚部22の弛緩状態では、脚部22の内面によって画定される内部空間は略砂時計形状を有する。脚部22は、鈍い外端縁40を有する。

0019

直前に記載した締結具グロメット12の形態は単に例示であり、本発明は、他のタイプの本体とともに使用することができる。例えば限定しないが、グロメットの脚部を異なるサイズおよび形状とすることができ、4つよりも多い脚部または4つよりも少ない脚部を用いることができる。

0020

締結具ピン14は、ピン頭部50と、ピン頭部50から軸方向に延びるシャフト部52とを有する。シャフト部52は、グロメット頭部20の中央開口26に挿通され、脚部22間に収まるように構成されている。シャフト部52は、上底56および下底58を有する倒立円錐形先端部54を含む。下底58から遠位側の第1の首部60が、円錐形先端部54の下底58を、その上底において第1の首部60と一体であるとともに第2の円錐体下底64を有する中間の第2の倒立円錐体62に結合する。そのため、円錐形先端部54の下底58は、第1の首部60の外側に露呈する。第2の円錐体62の下底64と外方傾斜肩部68との間に、近位側の第2の首部66が画定される。したがって、下底64は、近位側の第2の首部66の外側に露呈する。遠位側の第1の首部60は、近位側の第2の首部66よりも細い。ウエスト部72において、僅かに内方に傾斜した中央本体面70がより長い外方傾斜面74に移行し、外方傾斜面74は、シャフト部近位セグメント76に比較的急激に移行する。

0021

ピン14の外端部は、締結具10によって保持されるワークピースまたはアイテムに係合する構造を規定する。例示的な実施形態では、ピン頭部50から離間してスカート78およびフランジ80が設けられている。

0022

シャフト部近位セグメント76において、頭部50の開口から軸方向に縦穴82が延在する。縦穴82は、締結具ピン14を締結具グロメット12に押し込むための工具または他の道具を受けるように構成されている。

0023

図3の断面図は、締結具10の事前設置状態を示している。締結具グロメット12および締結具ピン14の形状および寸法は、円錐形先端部54が脚部22の端を越えて延出し、足部状先端部30が円錐形先端部54と第2の円錐体62との間の第1の首部60の回りに形成される空間に延びた状態で、第2の円錐体62がヒップ部36と足部状先端部30との間の内部領域すなわち内部空間に概ね配置されるようになっている。したがって、脚部22は、その弛緩した自然な状態のままである。一方で、下底58の露呈領域が脚部22の外端縁40に係合し、グロメット12からのピン14の引抜きを制限することにより、ピン14はグロメット12内に保定される。スカート78は、ピン14がグロメット12に過度に挿入されるのを制限する。脚部22間に画定される中央空間の幅に対するシャフト部近位セグメント76の幅により、傾斜面34と傾斜面74とが互いに対向状態になり、それによりピン14がグロメット12に対するその事前設置位置に保定される。

0024

図4の断面図は、締結具10の完全設置状態を示している。締結具ピン14は、力を用いて締結具グロメット12内へ締結具グロメット12に対してより深い位置に移動され、そのため、このとき第2の円錐体62が脚部22の外端縁40を越えて延出する。第2の首部66の回りに形成された空間に延びる足部状先端部30と、シャフト部近位セグメント76のより幅広の上領域とが、表面34に係合する。これにより、脚部22がアンダーカット32のところで外側に曲がり、それにより、脚部22の回りに、脚部22がその弛緩状態に維持可能になっている場合よりも大きい最大径が規定される。ワークピース86に適切なサイズの穴84がある場合、グロメット12は、ワークピース86に確実に保持される。脚部の付勢されていない弛緩状態において脚部22の回りに規定される直径が穴84の直径よりも僅かに小さいか、穴84の直径と同じか、または穴84の直径よりも大幅には大きくない場合、グロメット12は、ピン14が図3に示す事前設置状態に保持されていれば穴84に容易に挿入することができる。ピン14に対する更なる軸方向力によってピン14が図3の事前設置状態から図4に示す完全設置状態に移動するようにグロメット頭部20がワークピース86に係合するまで、ピン14を押すことによって脚部22が外側に曲がることはないことに留意すべきである。

0025

図5は、締結具10に対する単純な追加による変更形態を示している。スカート78の下にシール体90が設けられ、ワークピース86に対する環境シール部および/または弾性緩衝部を確立している。シール体90は、オーバーモールドによって加えることができる。

0026

締結具10は、取外し可能かつ再使用可能である。締結具グロメット12に対して締結具ピン14を引き抜くのに十分な抜去力を印加した場合、対向する傾斜面が互いに対して摺動し、それによりピンが引き抜かれ、図3の事前設置状態に示す相対位置に戻される。その後、グロメットを、グロメットが設置されるワークピース、アイテム、または物品から容易に取り外すことができるが、そのように取り外した場合であっても、事前設置位置に関して記載したようにグロメット12とピン14とは互いに確実に結合したままである。この位置より、締結具10を再設置および再使用することができる。種々の寸法および角度を選択することにより、締結具に所望の保定力を設計することができる。

0027

図6図9は、締結具グロメット112および締結具ピン114を含む締結具10と同様の特徴部を有する第2の実施形態の締結具110を示している。したがって、締結具10の構造部と同様の締結具110の構造部は、「100」番台の同様の参照符号で示されている。締結具グロメット112はグロメット頭部120と、空所124によって離間するとともに中央開口126を画定する複数の脚部122とを有する。例示的な実施形態では、4つの脚部122を用いているが、より多い脚部またはより少ない脚部を用いることもできる。各脚部122の傾斜した遠位セグメント128は、その端に向かっていくらか拡大し、脚部22の先端部30のより明瞭な足部状突出部ではなく、内向きのコーナー状先端部130を画定する。頭部120と脚部122との間に確立されたアンダーカット132により、脚部122が曲がって外側に撓み、グロメット112をワークピース186の穴184に係合させることが可能になる。内方傾斜面134はヒップ部136まで延び、ヒップ部136は、脚部122の外端縁140に向かって外方傾斜面138に移行する。

0028

締結具ピン114は、ピン頭部150およびピンシャフト部152を有する。シャフト部152は、上底156および下底158を有する倒立円錐形先端部154を含む。第1の首部160が、円錐形先端部154の下底158を、第2の下底164を有する中間の第2の倒立円錐体162に結合する。第2の首部166が肩部168に結合し、内方に傾斜した中央本体面170およびウエスト部172に続く。ウエスト部172は外方傾斜面174に移行し、シャフト部近位セグメント176に続く。ピン114は、スカート178およびフランジ180並びに縦穴182を更に有する。

0029

ピン114は、傾斜面のうちのいくつかがより緩やかであり、外方傾斜面と内方傾斜面との間の移行部がよりなだらかで、より丸みを帯びているという点でピン14とは異なる。したがって、締結具110をより容易に損傷が少ない状態で分離することができ、それにより更に再使用しやすくなる。

0030

図7は、円錐形先端部154とグロメット頭部120との間の脆弱接続部によってピン114がグロメット112につながった状態にある、締結具110の成形時状態を示している。この状態から、ピンを前進させて脆弱接続部を破壊することにより、グロメット112とピン114とが別個であるが互いに係合する事前設置状態にピン114を移行させることができる。

0031

締結具110の事前設置状態は、締結具10の事前設置状態と同様である。円錐形先端部154は、脚部122の端を越えて延出し、第2の円錐体162は、内向き先端部130が第1の首部160の回りに形成された空間に延びて、外端縁140が首部160の外側で円錐形先端部154の下底158に向いた状態で、ヒップ部136と内向き先端部130との間の内部領域すなわち内部空間に概ね配置される。したがって、脚部122はその弛緩した自然な状態のままである。一方で、下底158の露呈領域が脚部122の外端縁140に係合し、グロメット112からのピン114の引抜きを制限することにより、ピン114はグロメット112内に保定される。スカート178は、ピン114がグロメット112内に過度に挿入されるのを制限する。脚部122間に画定される中央空間の幅に対するシャフト部近位セグメント176の幅により、傾斜面134と傾斜面174とが互いに対向状態になり、それによりピン114がグロメット112に対するその事前設置位置に保定される。

0032

締結具110の完全設置状態(図9)は、締結具10の完全設置状態と同様である。締結具ピン114は、力を用いて締結具グロメット112内へ締結具グロメット112に対してより深い位置に移動され、そのため、このとき第2の円錐体162が脚部122の外端縁140を越えて延出する。第2の首部166の回りに形成された空間に延びる内向き先端部130と、シャフト部近位セグメント176のより幅広の上領域とが、グロメット112の表面134に係合する。これにより、脚部122がアンダーカット132のところで外側に曲がり、それにより、脚部122の回りに、脚部122がその弛緩状態に維持可能になっている場合よりも大きい最大径が規定される。ワークピース186に適切なサイズの穴184がある場合、グロメット112は、ワークピース186に確実に保持される。脚部の付勢されていない弛緩状態において脚部122の回りに規定される直径が穴184の直径よりも僅かに小さいか、穴184の直径と同じか、または穴184の直径よりも大幅には大きくない場合、グロメット112は、ピン114が事前設置状態に保持されていれば穴184に容易に挿入することができる。

0033

締結具110は、取外し可能かつ再使用可能である。締結具グロメット112に対して締結具ピン114を引き抜くのに十分な抜去力を印加した場合、対向する傾斜面が互いに対して摺動し、それによりピンが引き抜かれ、事前設置状態の相対位置に戻される。その後、グロメットを、グロメットが設置されるワークピース、アイテム、または物品から容易に取り外すことができるが、そのように取り外した場合であっても、事前設置位置に関して記載したようにグロメット112とピン114とは互いに確実に結合したままである。この位置より、締結具110を再設置および再使用することができる。

0034

締結具10、110は、いくつかの特徴および利点を提供する。ピン14、114およびグロメット12、112の傾斜面は、設置および結合を容易にする傾斜路として機能する。グロメット脚部の外面とワークピースの穴の内面とが接触する結果、締結具とパネルとが取付けパネルに保定される。スカート78、178は、固定される物品に対して張力を与え、グロメット12、112の傾斜面は、締結具10、110が異なる厚さのパネルに設置および結合されることを可能にする。事前設置状態にある締結具は、一組立体として1つのアイテムまたは物体に設置することができ、その後、第2のアイテムまたは物体にグロメットを挿入するとともに第1のアイテムまたは物体を第2のアイテムまたは物体に向かって付勢してグロメット内のピンを完全設置状態に移行させることにより、上記1つのアイテムまたは物体を第2のアイテムまたは物体に結合する。代替的には、ピン14、114を1つのアイテムまたは物体に結合し、グロメット12、114を第2のアイテムまたは物体に結合することができ、それにより、単にピン14、114をグロメット12、112内に係合させることによって、第1のアイテムまたは物体と第2のアイテムまたは物体とを互いに対して固定することができる。4つの脚部22、122を用いる場合、4つの接触点を設けて、確実性剛性、および穴84、184内での自然なセンタリングをもたらす。傾斜面および移行部が位置を移動した際、並びに、ピン14、114がグロメット12、112内のその最終設置位置に達した際に、感触および音の双方によって設置者フィードバックを提供することができる。例えば、内向き先端部30、130が第2の円錐下底64、164の外縁を越えて移動することで、弁別的な感触および音を提供することができる。穴84、184を形成する穿孔プロセスの結果、穴にばりまたは形状不良部が生じた場合であっても、設置および取付けは容易である。

0035

本明細書に開示の締結具10、110は、グロメット12、112およびピン14、114の双方を含む多ピースであるが、これらの部品は単一の事前組立てユニットとして設置され、依然として組付け状態の単一のユニットとして取り外すことができる。したがって、グロメット12、112は、既知のピングメットコネクタの取外しにおいては、ピンが取り外されてもグロメットがアイテムに留置するのとは異なり、ピン14、114に結合したままである。したがって、本締結具は、結合されたアイテムまたは物体が片側からのみアクセス可能であっても取り外すことができ、略同じ保定能力を保持しながら何回も再設置することができる。

0036

上記の変形および変更は本発明の範囲内にある。本明細書に開示および規定されている本発明は、言及されているか、または本文および/または図面から明らかである個々の特徴の2つ以上の全ての代替的な組み合わせに及ぶことが理解される。これらの様々な組み合わせの全ては、本発明の種々の代替的な態様を構成する。本明細書に記載の実施形態は、本発明を実施するためのわかっている最良の形態を説明しており、当業者が本発明を利用することを可能にする。特許請求の範囲は、従来技術が許容する範囲まで代替的な実施形態を含むものと解釈すべきである。
本発明の種々の特徴は添付の特許請求の範囲内に記載されている。

0037

10締結具
12 締結具グロメット
14 締結具ピン
20 グロメット頭部
22 脚部
24空所
26 中央開口
28遠位セグメント
30 先端部
32アンダーカット
34 傾斜面
36ヒップ部
38外方傾斜面
40外端縁
50 頭部
52シャフト部
54円錐形先端部
56上底
58下底
60 第1の首部
62 第2の倒立円錐体
64 第2の円錐体下底
66 第2の首部
68 外方傾斜肩部
70 中央本体面
72ウエスト部
74 外方傾斜面
76 シャフト部近位セグメント
78スカート
80フランジ
82縦穴
84 穴
86ワークピース
90シール体
110 締結具
112 締結具グロメット
114 締結具ピン
120 頭部
122 脚部
124 空所
126 中央開口
128 遠位セグメント
130 先端部
132 アンダーカット
134 傾斜面
136 ヒップ部
138 外方傾斜面
140 外端縁
150ピン頭部
152ピンシャフト部
154 円錐形先端部
156 上底
158 下底
160 第1の首部
162 第2の円錐体
164 第2の下底
166 第2の首部
168 肩部
170 中央本体面
172 ウエスト部
174 傾斜面
176 シャフト部近位セグメント
178 スカート
180 フランジ
182 縦穴
184 穴
186 ワークピース

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