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技術 ペースト状脂肪物質及び疎水性修飾セルロースの非イオン性誘導体を含む化粧用組成物

出願人 ロレアル
発明者 ラルカ・ローランマチュー・シャブリランジェアスナタリー・ボワローソニア・エイロー
出願日 2014年7月4日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-522844
公開日 2016年8月8日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2016-523283
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 天然有機材料 性能品質 ジオール二量体 粘着作用 粘性化合物 球形粉末 シリカ微小球 エチレンアクリレートコポリマー
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

本発明は、少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルポリカルボン酸エステル化することによって生成される少なくとも1種のポリエステルを含むエマルションの形態の組成物、特に化粧用組成物に関する。本発明はまた、C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及び3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸ナトリウム塩等のククルビン酸誘導体から選択される少なくとも1種の活性剤、少なくとも1種のペースト脂肪物質、並びに8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含むエマルションの形態の組成物、特に化粧用組成物にも関する。本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性なペースト状脂肪物質を含有し、組成物が高含有量のペースト状脂肪物質を含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらすエマルションを得ることを可能にする。本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性な、C-グルコシド誘導体及びククルビン酸誘導体から選択される活性剤を含有し、組成物がこれらの活性剤を高含有量で含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらすエマルションを得ることも可能にする。本発明による組成物は、きめの粗さ又はベタつき若しくは粘着作用毛羽立ち作用がなく、秀逸な感覚的品質をもたらす。更に、製品塗付してすぐに感じられる即時的効果によって、栄養、鎮静保湿効果の効力知覚裏打ちされ得る。

概要

背景

化粧分野、より具体的にはスキンケアメーキャップ及び光防護の分野では、固体脂肪物質を含有する脂肪相を含むガレヌス構造を使用することが一般的なやり方である。これらのガレヌス製剤は、通常、無水であり(例えばリップスティック)、ごくまれに、乳化されている。乳化形態の場合、固体脂肪物質含有量は極めて少なく(3%未満)、その主な理由は、エマルションの安定性及び感覚的品質(ベタつき粘着及び脂っぽさの作用をもたらす)が原因である。

しかし、エマルション中のペースト状脂肪物質の使用は特に有利である。具体的には、これは、皮膚(特に乾燥肌)の処置に有利な栄養、快適さ及び持続性効果を与え、同時に無水組成物より優れた心地よい感覚をもたらすことが可能である。具体的には、脂っぽく粘着質新鮮さに欠ける無水製品とは異なり、ペースト状脂肪物質を含有するエマルションは、栄養があり、はるかに優れた心地よい感覚をもたらす。

ペースト状脂肪物質を含有するエマルションは安定化が困難である。これを達成するために、当業者は、高含有量乳化性界面活性剤の使用に頼ることが多い。これらの界面活性剤は、その安定効果が知られるが、不快感、有害性及び/又は感覚的不満の問題を生じることが多い。

したがって、ペースト状脂肪物質、特に高含有量のペースト状脂肪物質をエマルションに取り入れると、エマルション、特に乳化性界面活性剤を含まない、又はこれを低含有量のみしか含まないエマルションの安定性を非常に急速に損なってしまう。

概要

本発明は、少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルポリカルボン酸エステル化することによって生成される少なくとも1種のポリエステルを含むエマルションの形態の組成物、特に化粧用組成物に関する。本発明はまた、C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及び3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸ナトリウム塩等のククルビン酸誘導体から選択される少なくとも1種の活性剤、少なくとも1種のペースト状脂肪物質、並びに8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含むエマルションの形態の組成物、特に化粧用組成物にも関する。本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性なペースト状脂肪物質を含有し、組成物が高含有量のペースト状脂肪物質を含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらすエマルションを得ることを可能にする。本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性な、C-グルコシド誘導体及びククルビン酸誘導体から選択される活性剤を含有し、組成物がこれらの活性剤を高含有量で含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらすエマルションを得ることも可能にする。本発明による組成物は、きめの粗さ又はベタつき若しくは粘着作用毛羽立ち作用がなく、秀逸な感覚的品質をもたらす。更に、製品を塗付してすぐに感じられる即時的効果によって、栄養、鎮静保湿効果の効力知覚裏打ちされ得る。

目的

老化防止ケア製品配合者にとって別の課題は、標的消費者にとって感覚的品質が心地良く好適である質感を提案することである

効果

実績

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請求項1

少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルポリカルボン酸エステル化することによって生成される少なくとも1種のポリエステル、及び8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含むエマルションの形態の組成物

請求項2

1)以下の一般式(I)の化合物:(式中、-Rは、非置換鎖状C1〜C4アルキル基を表し、-Sは、D-グルコースD-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン及びL-フコースから選択される単糖を示し、-Xは、-CO-、-CH(OH)-及び-CH(NH2)-から選択される基を示す)並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択されるC-グリコシド誘導体と、2)以下の式(II)の化合物:(式中、R1は、COOR3基を示し、R3は、水素原子、又は1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基を表し、R2は、1〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状の炭化水素系基、又は3〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の分岐状若しくは環状の炭化水素系基を示す)並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択されるククルビン酸誘導体とから選択される少なくとも1種の活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。

請求項3

エマルションの形態の組成物であって、好ましくは水中油型であり、a)1)以下の一般式(I)の化合物:(式中、-Rは、非置換直鎖状C1〜C4アルキル基を表し、-Sは、D-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン及びL-フコースから選択される単糖を示し、-Xは、-CO-、-CH(OH)-及び-CH(NH2)-から選択される基を示す)並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択されるC-グリコシド誘導体と、2)以下の式(II)の化合物:(式中、R1は、COOR3基を示し、R3は、水素原子、又は1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基を表し、R2は、1〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状の炭化水素系基、又は3〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の分岐状若しくは環状の炭化水素系基を示す)並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択されるククルビン酸誘導体とから選択される少なくとも1種の活性剤、b)少なくとも1種のペースト脂肪物質、並びにc)8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含む、組成物。

請求項4

少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルをポリカルボン酸とエステル化することによって生成されるポリエステルから選択される少なくとも1種のペースト状脂肪物質を含む、請求項3に記載の組成物。

請求項5

ポリカルボン酸が、脂肪族ポリカルボン酸、好ましくは脂肪族ジカルボン酸である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。

請求項6

ポリカルボン酸が、好ましくはウンデセン酸リンデル酸、ミリストレイン酸パルミトレイン酸オレイン酸リノール酸エライジン酸ガドレイン酸エイコサペンタエン酸ドコサヘキサエン酸エルカ酸ブラシジン酸、及びアラキドン酸、並びにこれらの混合物から選択される少なくとも1種の不飽和脂肪酸から、更により優先的にはリノール酸から形成される二酸二量体である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。

請求項7

二量体が、不飽和のC8〜C34、とりわけC12〜C22、特にC16〜C20、より具体的にはC18脂肪酸の二量体である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。

請求項8

二酸二量体が、飽和しており、すなわち炭素-炭素二重結合を全く含まず、不飽和脂肪酸の縮合任意選択によりそれに続く水素化により二重結合単結合に変換することによって得られる、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。

請求項9

脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、a)飽和直鎖状脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸部分エステル又は全エステル、b)不飽和脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸の部分エステル又は全エステル、c)モノヒドロキシ又はポリヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸又はポリカルボン酸と反応したC2〜C16脂肪族ポリオールの部分エステル又は全エステル、並びにこれらの混合物から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。

請求項10

脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、少なくとも12個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の鎖を保有する脂肪族ヒドロキシ脂肪酸と反応した、C2〜C16脂肪族ポリオールのエステルから選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。

請求項11

脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、リシノール酸、好ましくは水素化ヒマシ油と反応した、C2〜C16脂肪族ポリオールの飽和又は不飽和エステルから選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。

請求項12

少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルをポリカルボン酸とエステル化することによって生成されるポリエステルが、組成物の総質量に対して0.1質量%から30質量%の間、好ましくは1質量%から10質量%の間、更により優先的には2質量%から8質量%の間の活性物質の量で存在する、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧用組成物

請求項13

非イオン性セルロース誘導体が、8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜22個の炭素原子を含む1つ以上の疎水性置換基によって置換されたヒドロキシエチルセルロースであり、好ましくはセチル基によって置換されたヒドロキシエチルセルロースである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化粧用組成物。

請求項14

疎水性置換度が、ポリマーの総質量に対して0.1質量%から10質量%、好ましくは0.1質量%から1質量%、より好ましくは0.4質量%から0.8質量%の範囲である、請求項1から13のいずれか一項に記載の化粧用組成物。

請求項15

本発明による組成物中の疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体の活性物質濃度が、組成物の総質量に対して0.05質量%から20質量%、特に0.25質量%から10質量%、優先的には0.5質量%から3質量%の範囲である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化粧用組成物。

請求項16

ポリエステルが、脂肪相の総質量に対して少なくとも10質量%に等しい、好ましくは10質量%から50質量%の間、更により優先的には15質量%から30質量%の間の活性物質量で存在する、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。

請求項17

C-グリコシド誘導体が、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンである、請求項2から16のいずれか一項に記載の組成物。

請求項18

C-グリコシド誘導体が、組成物の総質量に対して0.03質量%から30質量%の間、特に0.03質量%から10質量%の間、より具体的には0.05質量%から5質量%の間の活性物質量で存在する、請求項2又は17に記載の組成物。

請求項19

式(II)の化合物が、R1が、-COOH、-COOMe、-COO-CH2-CH3、-COO-CH2-CH(OH)-CH2OH、-COOCH2-CH2-CH2OH及び-COOCH2-CH(OH)-CH3から選択される基を表し、R2が、2〜6個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖状炭化水素系基を表すものである、請求項2から18のいずれか一項に記載の組成物。

請求項20

ククルビン酸誘導体が、3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンタン酢酸ナトリウム塩である、請求項2から19のいずれか一項に記載の組成物。

請求項21

ククルビン酸誘導体が、組成物の総質量に対して0.01質量%から15質量%、好ましくは0.01質量%から12質量%、より具体的には0.05質量%から5質量%の範囲の活性物質含有量で存在する、請求項2から20のいずれか一項に記載の組成物。

請求項22

少なくとも1種の充填剤を更に含み、好ましくは窒化ホウ素セルロースビーズオキシ塩化ビスマス及びシリカから選択される少なくとも1種の充填剤を更に含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項23

化粧用組成物である、請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。

請求項24

請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物が、ケラチン物質塗付される、ケラチン物質を処置するための化粧方法

技術分野

0001

本発明は、ケラチン物質、特に皮膚及び毛髪及び爪を対象としたエマルション型組成物、特に化粧用組成物に関する。本発明はまた、化粧料又は皮膚科学における、特に身体若しくは顔の皮膚のケア、衛生、保護及び/若しくはメーキャップ、又はヘアケアのための前記組成物の使用にも関する。

背景技術

0002

化粧分野、より具体的にはスキンケア、メーキャップ及び光防護の分野では、固体脂肪物質を含有する脂肪相を含むガレヌス構造を使用することが一般的なやり方である。これらのガレヌス製剤は、通常、無水であり(例えばリップスティック)、ごくまれに、乳化されている。乳化形態の場合、固体脂肪物質含有量は極めて少なく(3%未満)、その主な理由は、エマルションの安定性及び感覚的品質(ベタつき粘着及び脂っぽさの作用をもたらす)が原因である。

0003

しかし、エマルション中のペースト状脂肪物質の使用は特に有利である。具体的には、これは、皮膚(特に乾燥肌)の処置に有利な栄養、快適さ及び持続性効果を与え、同時に無水組成物より優れた心地よい感覚をもたらすことが可能である。具体的には、脂っぽく粘着質新鮮さに欠ける無水製品とは異なり、ペースト状脂肪物質を含有するエマルションは、栄養があり、はるかに優れた心地よい感覚をもたらす。

0004

ペースト状脂肪物質を含有するエマルションは安定化が困難である。これを達成するために、当業者は、高含有量乳化性界面活性剤の使用に頼ることが多い。これらの界面活性剤は、その安定効果が知られるが、不快感、有害性及び/又は感覚的不満の問題を生じることが多い。

0005

したがって、ペースト状脂肪物質、特に高含有量のペースト状脂肪物質をエマルションに取り入れると、エマルション、特に乳化性界面活性剤を含まない、又はこれを低含有量のみしか含まないエマルションの安定性を非常に急速に損なってしまう。

先行技術

0006

FR0302809
WO2012/084780
WO2012/084781
EP-A-542 669
EP-A-787 730
EP-A-787 731
WO-A-96/08537

発明が解決しようとする課題

0007

したがって、同時に、
・ペースト状脂肪物質のその本質的な利益を有し、
・ペースト状脂肪物質の含有量が多い(3%超)場合でも感覚的品質が優れており、
・乳化性界面活性剤の含有量が少ない場合でも、又はエマルションが乳化性界面活性剤を含まない場合でも、エマルションの安定性が優れている
組成物を調製する必要性が依然としてある。

0008

その上、老化防止ケア製品を配合する分野において、主な課題の一つは、有効な生物活性剤をエマルションに取り入れると同時に、優れたレベルの感覚的品質と化粧の楽しさをもたらし(又は維持し)、それによって、これらの製品の使用を促し、常用及び反復使用によって皮膚上にみられるその効果を高めることである。

0009

C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンから選択される活性剤、3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンタン酢酸ナトリウム塩等のククルビン酸誘導体から選択される活性剤は、皮膚の老化問題を処置する上で特に有効な活性分子である。

0010

高性能レベルを得るために、これらの活性剤を高含有量(例えば、3〜10%のC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン活性物質及び1〜5%の3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸ナトリウム塩活性物質の含有量)で使用してもよい。

0011

しかし、これらの特に有効な活性剤は、塗付段階中及び/又は製品が皮膚に浸透した後の、皮膚に粘着及び/又はきめの粗さの作用並びに毛羽立った外観をもたらす等の感覚的品質の問題を生じ得る。これらの欠点は、活性分子の「溶媒」として使用されるグリコールの存在によって疑いなく強調される。

0012

老化防止ケア製品を配合者にとって別の課題は、標的消費者にとって感覚的品質が心地良く好適である質感を提案することである。具体的には、老化防止ケア製品を使用する傾向がある消費者は、自らの皮膚について問題と具体的な感覚的なニーズを有しており、例えばリッチな、栄養価のある、滑らかな(soothing)、及びしっとりした質感を求めている。

0013

最後に、この種の活性剤を乳化性ガレヌス製剤に取り入れると、エマルションの不安定化の問題が生じ、この不安定性は場合によりエマルションの相分離まで及ぶ。

0014

したがって、
・活性分子に富み、
・安定性であり、
高レベルの感覚的な心地良さを与える
スキンケア組成物を提案する必要性が依然としてある。

課題を解決するための手段

0015

出願人は、意外にも、特定のペースト状脂肪物質と少なくとも1種の疎水性修飾セルロースゲル化剤との組合せが、乳化性界面活性剤を使用しなくても又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性のエマルションを得ることを可能にし、優れた感覚的な心地良さを与えることを発見した。特に、ペースト状脂肪物質の含有量が多いとき、この組合せは、高含有量のペースト状脂肪物質を含む既知の製品の欠点、例えば皮膚を脂っぽくする作用又は粘着質にする作用を回避させることが可能である。

0016

出願人は、意外にも、ペースト状脂肪物質と少なくとも1種の疎水性修飾セルロース系ゲル化剤との組合せを含むエマルション中の、C-グルコシド誘導体及びククルビン酸誘導体から選択される活性剤の配合が、乳化性界面活性剤を使用しなくても又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定性のエマルションを得ることを可能にし、こうして製剤化した活性剤の老化防止作用に影響を与えずに、優れた感覚的な心地良さを与えることも発見した。特に、エマルション中の活性剤の含有量が多い場合でも、組成物は、高含有量の活性剤を含む既知の製品の欠点、例えば塗付段階中及び/又は製品が皮膚に浸透した後の、皮膚に粘着及び/又はきめの粗さの作用並びに毛羽立った外観をもたらす等の感覚的品質の問題を含まない。

0017

したがって、本発明の第1の主題は、少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルポリカルボン酸エステル化することによって生成される少なくとも1種のポリエステル、及び8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含むエマルションの形態の化粧用組成物である。

0018

本発明の第2の主題は、C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及び3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸のナトリウム塩等のククルビン酸誘導体から選択される少なくとも1種の活性剤、少なくとも1種のペースト状脂肪物質、並びに8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含むエマルションの形態の化粧用組成物である。

0019

本発明の組成物は、皮膚又は外皮局所塗付することが意図されるため、生理的に許容される媒体、すなわち皮膚、爪、粘膜及びケラチン繊維(毛髪又はまつ毛等)等のすべてのケラチン物質と適合性がある媒体を含む。

発明の効果

0020

本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定であり、組成物が高含有量のペースト状脂肪物質を含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらす、ペースト状脂肪物質含有エマルションを得ることを可能にする。

0021

したがって、組成物の安定性を損なうことなく、高含有量のペースト状脂肪物質を本発明による組成物に取り入れることによって、例えば、乾燥肌の皮膚脂質欠乏補償することができる、乾燥肌をケアする組成物を得、優れた成膜特性によって持続的な栄養及び快適さを与え、同時に優れた感覚特性、例えばベタつかず、粘つかない効果及び皮膚のマットな外観、並びに優れた皮膚浸透特性を与えることが可能である。

0022

本発明は、乳化性界面活性剤を使用しなくても、又は低含有量(例えば3%未満)の乳化性界面活性剤しか有さなくても、安定であり、組成物がこれらの活性剤を高含有量で含む場合でも優れた感覚的な心地良さをもたらす、C-グルコシド誘導体及びククルビン酸誘導体から選択される活性剤を含有するエマルションを得ることも可能にする。本発明による組成物は、きめの粗さ又はベタつき若しくは粘着作用毛羽立ち作用がなく、秀逸な感覚的品質をもたらす。

0023

更に、製品を塗付してすぐに感じられる即時的効果によって、栄養、鎮静保湿効果の効力知覚裏打ちされ得る。

0024

したがって、C-グルコシド誘導体及びククルビン酸誘導体から選択される高含有量の活性剤を、組成物の安定性を損なうことなく、また同時に優れた感覚特性、例えば粘着及びきめの粗さの作用がなく、塗付時及び製品が皮膚に浸透した後で毛羽立った外観なしに、本発明による組成物に取り入れることによって、例えば、優れた性能品質を有する、ケラチン物質、特に皮膚用の老化防止ケア組成物を得ることを可能にする。

0025

その上、組成物が、視覚的効果のある1種以上の充填剤及び/又は1種以上の顔料を含む場合、組成物中のペースト状脂肪物質の含有量及び/又は活性剤の含有量が多い場合でも、皮膚にマット効果及びソフトフォーカス特性をもたらす。更に、本発明による組成物は、皮膚に塗付した時及び/又は皮膚に浸透させた後、毛羽立ちを起こさない利点を有する。全般的に見て、仕上げの特性が改善される。

0026

本発明の別の主題は、上記で定義した組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、前記ケラチン物質をメーキャップ及び/又はケアする化粧方法である。

0027

以下で、「少なくとも1つ」という表現は、「1つ又は複数」と同等であり、別段の指定がない限り、値の範囲の上下値は、その範囲内に含まれる。

0028

ポリエステル
本発明の第1の主題によれば、組成物は、少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルをポリカルボン酸とエステル化することによって生成される少なくとも1種のポリエステルを含む。

0029

本発明によるポリエステルは、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル(以下、「ヒドロキシエステル」と呼ぶ)の、ポリカルボン酸によるエステル化によって生成されるコポリマーである。

0030

本発明によるポリエステルは、好ましくは、3000から7000g/molの間の分子量を有する。例えば、Risocast DA-Lは3500から4000g/molの間の数平均分子量を有し、Risocast DA-Hは5000から6500g/molの間の数平均分子量を有する。これらの製品は、日本の会社の高級アルコール工業株式会社から販売されている。

0031

ポリカルボン酸と、本発明によるポリエステルを調製するために使用されるヒドロキシエステルとのモル比は、好ましくは0.25から1の間である。例えば、この比は、Risocast DA-Hの0.75に等しく、この比は、Risocast DA-Lの0.5に等しい。

0032

本発明による組成物中で使用することができるポリエステルとして、特に、以下のものを挙げることができる:
- 2対1の割合での水素化ヒマシ油ジリノール酸とのエステル化反応から得られるエステル
- 4対3の割合での水素化ヒマシ油とイソステアリン酸とのエステル化反応から得られるエステル。

0033

本発明のポリエステルは、有利には、室温(25℃)でペースト状又は粘性化合物である。本発明の目的では、用語「ペースト状」は、可逆的な固体/液体状態変化を伴い、温度23℃で液体画分及び固体画分を含む、親油性脂肪化合物を意味することを意図している。

0034

本発明の目的では、用語「ペースト状化合物」は、好ましくは、20℃での硬度が0.001〜0.5MPa、好ましくは0.002〜0.4MPaを範囲とする化合物を意味する。

0035

例えば、Risocast DA-Lは、20℃での硬度が0.04MPaあり、23℃の液体画分は82%に等しく、32℃の液体画分は90%に等しい。

0036

本発明によるポリエステルは、
-ポリカルボン酸と、
-脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル(以下、「ヒドロキシエステル」と呼ぶ)と
のエステル化によって生成される。

0037

ヒドロキシエステル
脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステル(又はヒドロキシエステル)は、少なくとも2つのヒドロキシル基を含む。

0038

ヒドロキシエステルは、有利には、少なくとも1種の脂肪族ヒドロキシカルボン酸ポリオールとの反応から誘導される。

0039

前記脂肪族ヒドロキシ酸は、とりわけ、2〜40個の炭素原子、好ましくは10〜34個の炭素原子、更に良好には12〜28個の炭素原子を含み、また、1〜20個のヒドロキシル基、好ましくは1〜10個のヒドロキシル基、更に良好には1〜6個のヒドロキシル基も含み、これらは後にポリカルボン酸でエステル化されて本発明のポリエステルを得ることができる。

0040

前記ポリオールは、2〜40個の炭素原子、更に良好には3〜30個の炭素原子を含んでもよい。ポリオールは、好ましくは脂肪族ポリオールである。有利には、ポリオールはサッカリドではない。

0041

前述のヒドロキシ酸と反応する前記ポリオールは、部分的にエステル化されても全体的にエステル化されてもよく、有利には、ポリオールは全体的にエステル化される。

0042

好ましくは、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、脂肪酸残基が、少なくとも12個の炭素原子、例えば12〜40個の炭素原子、更に良好には12〜28個の炭素原子を含むようなヒドロキシ脂肪酸エステルである。

0043

本発明において用いることができる脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、
a)飽和鎖状脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸部分エステル又は全エステル、
b)トリリシノール酸グリセリル(ヒマシ油)等の不飽和脂肪族モノヒドロキシモノカルボン酸の部分エステル又は全エステル、
c)とりわけトリグリセリドペンタエリスリチルトリメチロールプロパンプロピレングリコールネオペンチルグリコールジペンタエリスリチル又はポリグリセリルエステル、及びソルビトールエステル等の、モノヒドロキシ又はポリヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸又はポリカルボン酸と反応したC2〜C16脂肪族ポリオールの部分エステル又は全エステル、
並びにこれらの混合物
から選択してよい。

0044

有利には、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルが、上記のもの等の脂肪族ポリカルボン酸のエステル化から生成される場合、エステル結合に関わらないCOOH残基は残っていない。

0045

脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、好ましくは、少なくとも12個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の鎖を保有する脂肪族ヒドロキシ脂肪酸と反応した、C2〜C16脂肪族ポリオールのエステルから選択される。脂肪酸は、好ましくは、リシノール酸であり、脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルは、好ましくは、水素化ヒマシ油である。

0046

ポリカルボン酸
ポリカルボン酸は、少なくとも2つのCOOH基を含む。これは、有利には、不飽和脂肪族カルボン酸二酸二量体である。

0047

本発明によるポリカルボン酸は、好ましくは脂肪族であり、有利には脂肪族ジカルボン酸である。

0048

一実施形態によれば、ポリカルボン酸は、不飽和脂肪酸の二酸二量体、すなわち少なくとも1種の不飽和脂肪酸、例えば1種のみの不飽和脂肪酸又は2種の異なる不飽和脂肪酸から形成された二量体である。脂肪酸は、好ましくは単不飽和又は二不飽和である。用語「脂肪酸」は、植物又は動物起源の脂肪物質を加水分解することによって得られる酸を意味する。

0049

不飽和脂肪酸の二酸二量体、又は二酸二量体は、通常、少なくとも1種の不飽和脂肪酸の分子間二量化反応によって得られる。好ましくは、1種のみの不飽和脂肪酸を二量化する。

0050

不飽和脂肪酸の二酸二量体は、とりわけ、不飽和脂肪酸、とりわけC8〜C34、とりわけC12〜C22、特にC16〜C20、より詳しくはC18の二量化によって得られる。
これらの不飽和脂肪酸の代表例として、とりわけ、ウンデセン酸リンデル酸、ミリストレイン酸パルミトレイン酸オレイン酸リノール酸エライジン酸(elaidinic acid)、ガドレイン酸(gadolenoic acid)、エイコサペンタエン酸ドコサヘキサエン酸エルカ酸ブラシジン酸、及びアラキドン酸、並びにこれらの混合物を挙げることができる。

0051

二酸二量体は、好ましくは飽和しており、すなわち炭素-炭素二重結合を全く含まず、不飽和脂肪酸の縮合任意選択によりそれに続く水素化により任意の二重結合単結合に変換することによって得られる。

0052

好ましい不飽和脂肪酸の二酸二量体は、リノール酸の二量化、任意選択によりそれに続くこうして得た二量体の水素化によって得られる。水素添加された形態は、部分的であっても全体的であってもよく、とりわけ酸化安定性がより高い飽和形態に相当してもよい。

0053

酸化に対する安定性が、二量化反応後に残った二重結合を水素化することによって改善された、二酸二量体、とりわけジリノール二酸は、市販もされている。

0054

現在、市販されている任意の二酸二量体を本発明において使用してもよい。

0055

ポリエステルは、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して0.1質量%から30質量%の間、好ましくは1質量%から10質量%の間、更により優先的には2質量%から8質量%の間の活性物質量で存在してもよい。

0056

特定の実施形態によれば、組成物は、前述のポリエステルを、脂肪相の総質量に対して少なくとも10質量%に等しい、好ましくは10質量%から50質量%の間、更により優先的には15質量%から30質量%の間の活性物質量で含む。

0057

1つ以上の疎水性置換基を含む非イオン性セルロース誘導体
本発明による組成物は、8〜30個の炭素原子を含有する1つ以上の疎水性置換基を含む少なくとも1種の非イオン性セルロース誘導体を含む。

0058

本発明の目的では、用語「セルロース誘導体」は、以下の構造を有する少なくとも1つのセロビオース単位を含む化合物を意味する。

0059

0060

(式中、1つ以上のヒドロキシル基は置換されてよい)

0061

本発明による疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体は、会合性両親媒性ポリマーである。具体的には、これは、親水性単位及び疎水性単位を含み、特にその疎水性鎖の存在によって、互いに又は他の分子と可逆的に相互作用し組み合わすことができる。

0062

特定の実施形態によれば、本発明のセルロース誘導体は、8〜30個の炭素原子を含む1つ以上の疎水性置換基を含むセルロースエーテルである。

0063

本発明による疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体は、一般的に、すべての又はいくつかの反応性ヒドロキシル基が、8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜22個の炭素原子、更に良好には16個の炭素原子を含む1つ以上の疎水性鎖で置換される、水溶性非イオン性セルロースエーテルから調製される。本発明のセルロース誘導体の調製において要する反応工程は、当業者に知られている。

0064

本発明による疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体を調製するために選択される非イオン性セルロースエーテルは、好ましくは、水溶性であるために十分な、すなわちこれを25℃の水に1質量%の濃度で溶解すると、実質的に透明な溶液を形成するために十分な、例えばメチル基ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基による、非イオン性置換の度合いを有する。

0065

本発明による疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体を調製するために選択される非イオン性セルロースエーテルは、優先的には、800,000g/mol未満、好ましくは50,000〜700,000g/molの範囲、より好ましくは200,000〜600,000g/molの範囲の、比較的低い数平均分子量を有する。

0066

好ましくは、本発明のセルロース誘導体は、8〜30個の炭素原子を含む1つ以上の疎水性置換基を含むヒドロキシエチルセルロースである。

0067

本発明に従って使用される非イオン性セルロース誘導体は、エーテル、エステル又はウレタン結合、好ましくはエーテル結合によってセルロースエーテル基材に結合し得る、1つ以上の直鎖状、分岐状又は環状、飽和又は不飽和、脂肪族又は芳香族C8〜C30炭化水素系鎖で置換される。

0068

一実施形態によれば、本発明による非イオン性セルロース誘導体の置換基として使用される疎水性置換基は、C8〜C30、好ましくはC10〜C22アルキル基アリールアルキル基又はアルキルアリール基である。

0069

好ましくは、本発明による疎水性置換基は、飽和アルキル鎖である。

0070

好ましい実施形態によれば、本発明による疎水性置換基は、セチル基である。

0071

本発明による疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体は、水中で1質量%のポリマーで25℃の溶液中で測定して、100から100,000mPa.sの間、好ましくは200から20,000mPa.sの間の粘度を有するが、この粘度は、通常、No.3スピンドルを備えた6rpmでのBrookfield LVT機等の粘度計を使用して決定される。

0072

本発明に従って使用される親水性の非イオン性セルロース誘導体の疎水性置換度は、ポリマーの総質量に対して優先的には0.1質量%から10質量%、より優先的には0.1質量%から1質量%、特に好ましくは0.4質量%から0.8質量%の範囲である。

0073

本発明の組成物中で使用され得る疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体の中でも、好ましくは、Ashland社によるNatrosol Plus Grade 330 CS及びPolysurf 67 CS(INCI名:セチルヒドロキシエチルセルロース)の各名称で販売されているセチルヒドロキシエチルセルロースを挙げることができる。

0074

特定の実施形態によれば、本発明による組成物中の、疎水性置換基を保有する非イオン性セルロース誘導体の活性物質濃度は、組成物の総質量に対して0.05質量%から20質量%、特に0.25質量%から10質量%、優先的には0.5質量%から3質量%の範囲である。

0075

本発明の第2の主題による組成物は、C-グルコシド誘導体から選択される少なくとも1種の活性剤、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及び3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸のナトリウム塩等のククルビン酸誘導体を含む。

0076

C-グリコシド誘導体
C-グリコシド誘導体は、有利には、皮膚に吸湿効果を及ぼす特性を有し、化粧用組成物中にはない。有利には、C-グリコシド誘導体を含む化粧用組成物は、これを組織から取り除いた後でも、長期のケア作用を及ぼし得る。

0077

本発明による組成物中に存在し得るC-グリコシド誘導体は、以下の一般式(I)の化合物:

0078

0079

(式中、
- Rは、非置換直鎖状C1〜C4、とりわけC1〜C2アルキル基、具体的にはメチルを表し、
- Sは、D-グルコースD-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン及びL-フコースから選択される単糖、特にD-キシロースを示し、
- Xは、-CO-、-CH(OH)-及び-CH(NH2)-から選択される基、優先的には-CH(OH)-基を示す)
並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択される。

0080

本発明における使用により特定的に好適なC-グリコシド誘導体の非限定的な例として、とりわけ以下の誘導体を挙げることができる:
- C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン
- C-α-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン、
- C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、
- C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、
- 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン、
- 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン、
- 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン
- 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン、
- 3'-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン、
- 3'-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン、
- 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン、
- 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン、
並びに化粧品として許容されるこれらの塩、これらの溶媒和物、例えば水和物、及びこれらの光学異性体。

0081

特定の実施形態によれば、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン又はC-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、更に良好にはC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンを、有利には、本発明による組成物の調製のために使用してもよい。

0082

特定の実施形態によれば、本発明における使用に好適なC-グリコシド誘導体は、有利には、Chimex社によりMexoryl SBB(登録商標)の名称の水/プロピレングリコール混合物(60/40)中の30質量%溶液としてとりわけ販売されているC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンとしても知られる、ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオールであってよい。一実施形態によれば、C-グリコシド誘導体は、溶液の形態であり、これは、溶液の総質量に対し得て30質量%の量で存在し、残りは、水とプロピレングリコールの混合物である。

0083

本発明における使用に好適なC-グリコシド誘導体の塩は、通常のこれらの化合物の生理的に許容される塩、例えば有機又は無機酸から形成されるものを含んでよい。例えば、硫酸塩酸臭化水素酸ヨウ化水素酸リン酸及びホウ酸等の無機酸の塩を挙げることができる。1つ以上のカルボン酸基スルホン酸基又はリン酸基を含み得る有機酸の塩も挙げることができる。これらは、直鎖状、分岐状又は環状脂肪族酸、或いは芳香族酸でよい。これらの酸は、O及びNから選択される1個以上のヘテロ原子も、例えばヒドロキシル基の形態で、含み得る。とりわけプロピオン酸、酢酸、テレフタル酸クエン酸及び酒石酸を挙げることができる。

0084

上記の化合物に適した溶媒和物は、従来型の溶媒和物、例えば、溶媒の存在に起因して前記化合物の調製の最終工程中に形成されるものを含む。例えば、水、又は直鎖状若しくは分岐状のアルコール、例えばエタノール若しくはイソプロパノールの存在に起因する溶媒和物を挙げることができる。

0085

本発明における使用に好適なC-グリコシド誘導体は、とりわけ、その内容が参照により本明細書に組み込まれる文献WO02/051,828に記載の合成法によって得ることができる。

0086

一実施形態によれば、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して0.03質量%から30質量%の間の量の活性物質(C-グリコシド誘導体)、特に組成物の総質量に対して0.03質量%から10質量%の間の量の活性物質、より具体的には組成物の総質量に対して0.05質量%から5質量%の間の量の活性物質を含む。

0087

ククルビン酸誘導体
本発明による組成物中に存在し得るククルビン酸誘導体は、以下の式(II)に対応するものから選択される化合物:

0088

0089

(式中、
R1は、COOR3基を示し、R3は、水素原子、又は1つ以上のヒドロキシル基で任意選択により置換されるC1〜C4アルキル基を表し、
R2は、1〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状の炭化水素系基、又は3〜18個の炭素原子を含有する飽和若しくは不飽和の分岐状若しくは環状の炭化水素系基を示す)
並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体である。

0090

好ましくは、R1は、-COOH、-COOMe、-COO-CH2-CH3、-COO-CH2-CH(OH)-CH2OH、-COOCH2-CH2-CH2OH、及び-COOCH2-CH(OH)-CH3から選択される基を表す。優先的には、R1は、-COOH基を表す。

0091

優先的には、R2は、好ましくは2〜7個の炭素原子を含有する、飽和又は不飽和の直鎖状炭化水素系基を表す。特に、R2は、ペンチル基ペンテニル基ヘキシル基又はヘプチル基であり得る。

0092

一実施形態によれば、ククルビン酸誘導体は、3-ヒドロキシ-2-[(2Z)-2-ペンテニル]シクロペンタン酢酸及び3-ヒドロキシ-2-ペンチル-シクロペンタン酢酸、並びに化粧品として許容されるこれらの塩、これらの溶媒和物、例えば水和物、及びこれらの光学異性体から選択される。好ましくは、ククルビン酸誘導体は、3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンタン酢酸、並びに化粧品として許容されるその塩、その溶媒和物、例えば水和物、及びその光学異性体から選択され、この化合物は、とりわけナトリウム塩の形態でよい。例えば、Chimex社によりMexoryl SBO(登録商標)の名称で販売されている、中性pHの70/30の水/ジプロピレングリコール混合物中で30%の3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンタン酢酸のナトリウム塩を挙げることができる。

0093

本発明に従って使用することができる化合物の塩は、具体的には、アルカリ金属、例えば、ナトリウム又はカリウムの塩、アルカリ土類金属、例えば、カルシウムマグネシウム又はストロンチウムの塩、金属、例えば、亜鉛アルミニウムマンガン又は銅の塩、式NH4+のアンモニウム塩第四級アンモニウム塩有機アミンの塩、例えば、メチルアミンジメチルアミントリメチルアミントリエチルアミンエチルアミン2-ヒドロキシエチルアミンビス(2-ヒドロキシエチル)アミン又はトリス(2-ヒドロキシエチル)アミンの塩、リシン又はアルギニンの塩から選択される。ナトリウム塩、カリウム塩マグネシウム塩ストロンチウム塩銅塩マンガン塩及び亜鉛塩から選択される塩が好ましく用いられる。優先的には、ナトリウム塩が使用される。

0094

上記の化合物に適した溶媒和物は、従来型の溶媒和物、例えば、溶媒の存在に起因して前記化合物の調製の最終工程中に形成されるものを含む。例えば、水、又は直鎖状若しくは分岐状のアルコール、例えばエタノール若しくはイソプロパノールの存在に起因する溶媒和物を挙げることができる。

0095

前述のククルビン酸誘導体は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.01質量%から15質量%、好ましくは0.01質量%から12質量%、より特定すれば0.05質量%から5質量%の範囲の活性物質の含有量で存在することができる。

0096

脂肪相
脂肪相の割合は、組成物の総質量に対して、例えば、0.5質量%〜60質量%、好ましくは5質量%〜40質量%、更により優先的には10質量%〜35質量%の範囲とすることができる。

0097

この表示された量は、組成物が任意のものを含有する場合、前述のポリエステルの含有量を含む。一方、これは、組成物がこれらの界面活性剤を含有する場合、親油性界面活性剤の含有量は含まない。

0098

本発明の目的では、脂肪相は、室温及び大気圧で液体である任意の脂肪物質、一般的には油、若しくは室温及び大気圧で固体である任意の脂肪物質、例えばワックス、又は任意のペースト状の化合物を含み、これらは、前述のポリエステルを含め、前記組成物中に存在する。

0099

本発明による組成物の脂肪相は、少なくとも1種のペースト状脂肪物質を含む。

0100

本発明の目的では、用語「ペースト状脂肪物質」は、可逆的な固体/液体の状態変化を経、固体状態で異方性結晶配置を有し、23℃の温度で液体画分及び固体画分を含む、親油性脂肪化合物を意味する。

0101

換言すれば、ペースト状脂肪物質の出発融点は、23℃未満とすることができる。23℃で測定したペースト状脂肪物質の液体画分は、ペースト状脂肪物質の9質量%〜97質量%を占めることができる。この液体画分は、23℃で、好ましくは15質量%〜85質量%、より好ましくは40質量%〜85質量%を占める。

0102

本発明の趣旨の範囲内で、融点は、ISO規格11357-3(1999年)に記載の熱分析(DSC)で観察される最も大きな吸熱ピークの温度に対応する。ペースト状脂肪物質の融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社によりMDSC 2920の名称で販売されている熱量計を使用して測定することができる。

0103

測定プロトコルは、以下の通りである。

0104

るつぼに入れたペースト状脂肪物質の試料5mgに-20℃〜100℃の範囲の第1の温度上昇を加熱速度10℃/分で施し、次いで、100℃から-20℃に冷却速度10℃/分で冷却し、最後に-20℃〜100℃の範囲の第2の温度上昇を加熱速度5℃/分で施す。第2の温度上昇中に、空のるつぼが吸収する力とペースト状脂肪物質の試料を含有するるつぼが吸収する力との差の変化を温度の関数として測定する。ペースト状脂肪物質の融点は、吸収された力の差の変化を温度の関数として表す曲線ピーク頂点に対応する温度値である。

0105

23℃でのペースト状脂肪物質の質量による液体画分は、23℃で消費されるエンタルピーとペースト状脂肪物質のエンタルピーとの比に等しい。

0106

ペースト状脂肪物質の融解エンタルピーは、固体状態から液体状態移行するためにペースト状脂肪物質によって消費されるエンタルピーである。ペースト状脂肪物質は、その質量のすべてが結晶性固体形態であるときに、固体状態であると言われる。ペースト状脂肪物質は、その質量のすべてが液体形態であるときに、液体状態であると言われる。

0107

ペースト状脂肪物質の融解エンタルピーは、TA Instruments社によりMDSC2920の名称で販売されている熱量計等の示差走査熱量計(DSC)を使用して、ISO規格11357-3:1999年に従って、1分当たり5℃又は10℃の温度上昇をして得られたサーモグラム曲線下面積に等しい。

0108

ペースト状脂肪物質の融解エンタルピーは、ペースト状脂肪物質を固体状態から液体状態に変化させるために必要とするエネルギーの量である。これはJ/gで表される。

0109

23℃で消費される融解エンタルピーは、23℃で試料が有する、液体画分及び固体画分から構成される状態に、固体状態から変化するために、試料が吸収するエネルギーの量である。

0110

32℃で測定されるペースト状脂肪物質の液体画分は、ペースト状脂肪物質の30質量%〜100質量%を好ましくは占め、好ましくはペースト状脂肪物質の50質量%〜100質量%、より好ましくは60質量%〜100質量%を占める。32℃で測定されるペースト状脂肪物質の液体画分が100%に等しいとき、ペースト状脂肪物質の融解範囲終点温度は、32℃以下である。

0111

32℃で測定されるペースト状脂肪物質の液体画分は、32℃で消費される融解エンタルピーとペースト状脂肪物質の融解エンタルピーとの比に等しい。32℃で消費される融解エンタルピーは、23℃で消費される融解エンタルピーと同じ方法で計算される。

0112

ペースト状脂肪物質は、合成脂肪物質及び植物起源の脂肪物質から選択することができる。ペースト状脂肪物質は、植物起源の出発物質からの合成によって得ることができる。

0113

ペースト状脂肪物質は、有利には、
-ラノリン及びその誘導体、
-ポリアルキレングリコールのペンタエリスリチルエーテル、糖の脂肪アルキルエーテル、及びこれらの混合物から選択されるポリオールエーテル、5つのオキシエチレン単位(5OE)を含むポリエチレングリコールのペンタエリスリチルエーテル(CTFA名:PEG-5ペンタエリスリチルエーテル)、5つのオキシプロピレン(5OP)単位を含むポリプロピレングリコールペンタエリスリチルエーテル(CTFA名:PPG-5ペンタエリスリチルエーテル)及びこれらの混合物、より具体的にはPEG-5ペンタエリスリチルエーテル、PPG-5ペンタエリスリチルエーテル及びダイズ油の混合物(Vevy社によりLanolideの名称で販売されている、構成要素が46/46/8質量比:46%のPEG-5ペンタエリスリチルエーテル、46%のPPG-5ペンタエリスリチルエーテル、及び8%のダイズ油の混合物)、
-ポリマー若しくは非ポリマシリコーン化合物
- ポリマー若しくは非ポリマーフルオロ化合物
-ビニルポリマー、特に以下のもの:
オレフィンホモポリマー及びコポリマー、
水素化ジエンホモポリマー及びコポリマー、
- 1個以上のC2〜C100ジオール、好ましくはC2〜C50ジオール間のポリエーテル化から生じる脂溶性ポリエーテル、
-エステル、
- 並びに/又はこれらの混合物
から選択される。

0114

ペースト状脂肪物質は、好ましくはポリマー、とりわけ炭化水素系ポリマーである。

0115

脂溶性ポリエーテルの中で特に好ましいものは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとC6〜C30長鎖アルキレンオキシドとのコポリマーであり、より好ましくは、コポリマーにおける、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの、アルキレンオキシドに対する質量比が5:95〜70:30となるものである。このファミリーにおいて、特に、長鎖アルキレンオキシドが平均分子量1000から10000を有するブロック状に配列されるようなコポリマー、例えば、Akzo Nobel社によってElfacos ST9という商品名で販売されているドデカンジオール(22mol)及びポリエチレングリコール(45OE)のエーテル等のポリオキシエチレン/ポリドデシルグリコールブロックコポリマーが挙げられる。

0116

エステルでは、以下のものが、特に好ましい:
-グリセロールオリゴマーのエステル、特にジグリセロールエステル、とりわけアジピン酸グリセロールとの縮合物であって、グリセロールのヒドロキシル基の一部が、脂肪酸(例えば、ステアリン酸カプリン酸、イソステアリン酸及び12-ヒドロキシステアリン酸)の混合物と反応しているもの、例えば、特にSasol社によりSoftisan 649の商品名で販売されている製品、
- Alzo社によりWaxenol 801の商品名で販売されているプロピオン酸アラキジル、
-フィトステロールエステル
-脂肪酸トリグリセリド及びその誘導体、
-ペンタエリスリチルエステル、
-遊離アルコール官能基又は酸官能基酸基又はアルコール基で必要に応じてエステル化された、ジオール二量体と二酸二量体とのエステル、特にダイマージリノール酸エステル[かかるエステルは、次のINCI名を有するエステルから特に選択することができるダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)(Plandool G)、ダイマーリノール酸フィトステリルイソステアリル(Lusplan PI-DA、Lusplan PHY/IS-DA)、ダイマーリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(Plandool H又はPlandool S)]、及びこれらの混合物。

0117

他の好ましいペースト状脂肪物質として、以下を挙げることもできる:
-マンゴーバター、例えば、Aarhuskarlshamn社により参照名Lipex203で販売されている製品、
-水添ダイズ油水添コプラ油、水添アブラナ種子油水添植物油の混合物、例えば、水添ダイズ、コプラ、パーム及びアブラナの植物油の混合物、例えばAarhusKarlshamn社によりAkogel(登録商標)の参照名で販売されている混合物(INCI名:水添植物油)、
-シアバター、特にそのINCI名がButyrospermum Parkii Butterである製品、例えばAarhuskarlshamn社により参照名Sheasoft(登録商標)で販売されている製品、
-ココアバター、特にDutch Cocoa BV社によりCT Cocoa Butter Deodorizedの名称で販売されている製品、又はBarry Callebaut社によりBeurre De Cacao NCB HD703 758の名称で販売されている製品、
- ショレアバター、特に、Stearineries Dubois社によりDub Shorea Tの名称で販売されている製品、
- 並びにこれらの混合物。

0118

本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、前述のポリエステルから選択される少なくとも1種のペースト状脂肪物質を含む。

0119

本発明による組成物の脂肪相は、ワックス等の固体脂肪物質及び油等の液体脂肪物質から選択される少なくとも1種の脂肪物質も含んでよい。

0120

本発明の内容に関連して検討されるワックスは、一般的に、室温(25℃)では固体で変形可能又は変形不可であり、固体/液体の可逆的状態変化をし、30℃以上の融点を有し、融点を最高200℃まで、特に最高120℃までの範囲とすることができる、親油性化合物である。

0121

本発明に従って、1種以上のワックスを液体状態に(融解)することによって、ワックスを1種以上の油と混和させて、肉眼均質なワックス+油の混合物を形成させることが可能であるが、前記混合物の温度が室温に戻ると、混合物の油中のワックスの再結晶が得られる。

0122

本発明の趣旨の範囲内で、融点は、ISO規格11357-3(1999年)に記載の熱分析(DSC)で観察される最も大きな吸熱ピークの温度に対応する。ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社によりMDSC 2920の名称で販売されている熱量計を使用して測定することができる。

0123

測定プロトコルは、以下の通りである。

0124

るつぼに入れたワックスの試料5mgに-20℃〜100℃の範囲の第1の温度上昇を加熱速度10℃/分で施し、次いで、100℃から-20℃に冷却速度10℃/分で冷却し、最後に-20℃〜100℃の範囲の第2の温度上昇を加熱速度5℃/分で施す。第2の温度上昇中に、空のるつぼが吸収する力と、ワックスの試料を含有するるつぼが吸収する力との差の変化を、温度の関数として測定する。化合物の融点は、吸収される力の差の変化を温度の関数として表す曲線のピークの頂点に対応する温度値である。

0125

本発明による組成物に使用することができるワックスは、室温で固体の、動物、植物、鉱物又は合成に由来するワックス、及びそれらの混合物から選択される。ワックスは、炭化水素系ワックスフルオロワックス及び/又はシリコーンワックスとすることができる。

0126

例として、特に、炭化水素系ワックス、例えば天然ビーズワックス(又は晒しビーズワックス)、合成ビーズワックス、カルナウバワックスコメヌカワックス(株式会社セラリカNODAによりNC1720の参照名で販売されている製品等)、カンデリラワックス(Strahl & Pitsch社によりSP 75 Gの参照名で販売されている製品等)、微結晶ワックス、例えば融点が85℃を超える微結晶ワックス[日本精株式会社により販売されている製品HI-MIC(登録商標)1070、1080、1090及び3080等]、セレシン又はオゾケライト、例えば融点が40℃未満のイソパラフィン(日本精蝋株式会社により販売されている製品EMW-0003等)、α-オレフィンオリゴマー[New Phase Technologies社により販売されているPerforma V(登録商標)825、103及び260ポリマー等];エチレン/プロピレンコポリマー[Performalene(登録商標)EP 700等]、ポリエチレンワックス(好ましくは分子量が400〜600)、Fischer-Tropschワックス、Koster Keunen社によりsunflower waxの参照名で販売されているヒマワリ種子ワックスを挙げることができる。

0127

シリコーンワックス、例えば16〜45個の炭素原子を含有するアルキルジメチコン又はアルコキシジメチコン、及びフルオロワックスも挙げることができる。

0128

特定の実施形態によれば、本発明による組成物中に使用されるワックスは、35℃超、より良好には40℃超、又は更には45℃超の融点又は55℃超の融点を有する。

0129

本発明による組成物の脂肪相は、少なくとも1種の揮発性又は不揮発性油も含み得る。

0130

用語「油」は、室温(25℃)及び大気圧で液体形態の任意の脂肪物質を意味する。

0131

揮発性油又は不揮発性油は、炭化水素系油、特に動物又は植物由来の炭化水素系油、合成油シリコーン油若しくはフルオロ油、又はこれらの混合物とすることができる。

0132

本発明の目的では、用語「シリコーン油」は、少なくとも1個のケイ素原子、特に少なくとも1つのSi-O基を含む油を意味する。

0133

用語「炭化水素系油」は、主に水素原子及び炭素原子、及び場合により酸素原子窒素原子硫黄原子及び/又はリン原子を含有する油を意味する。

0134

不揮発性油
本発明の目的では、用語「不揮発性油」は、蒸気圧が0.13Pa(0.01mmHg)未満の油を意味する。

0135

不揮発性油は、特に不揮発性炭化水素系油から選択することができ、フッ素化油、及び/又は不揮発性シリコーン油であってもよい。

0136

本発明における使用に好適な不揮発性炭化水素系油として、特に以下を挙げることができる:
-動物由来の炭素水素系油、
-植物由来の炭化水素系油、例えばフィトステアリルエステル、例えばオレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル及びグルタミン酸ラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリル(例えば味の素株式会社によりEldew PS203の名称で販売されている)、グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド(この脂肪酸の鎖長はC4〜C24の範囲とすることができ、これらの鎖は場合により直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和である);これらの油は、特に、ヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド、コムギ胚芽油、ヒマワリ油ブドウ種子油ゴマ油コーン油アンズ油、ヒマシ油、シア油、アボカド油オリーブ油、ダイズ油、甘扁桃油パーム油菜種油綿実油ヘーゼルナッツ油マカデミア油、ホホバ油アルファルファ油、ケシ油カボチャ油、ペポカボチャ油、クロスグリ油、月見草油キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、サフラワー油ククイ油トケイソウ油若しくはジャコウバラ油;シアバター;又はその代わりにトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの若しくはDynamit Nobel社によりMiglyol 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)の名称で販売されているもの、Cognis社によりFitodermの名称で販売されている精製植物パーヒドロスクアレン
-鉱物又は合成由来の炭化水素系油、例えば:
・ 10〜40個の炭素原子を有する合成エーテル、
・ 鉱物又は合成由来の直鎖状又は分岐状の炭化水素、例えばワセリンポリデセン水添ポリイソブテン、例えばパールリーム及びスクアラン並びにこれらの混合物、特に水添ポリイソブテン、
合成エステル、例えば式R1COOR2の油(R1は、1〜40個の炭素原子を含有する直鎖状又は分岐状脂肪酸残基を表し、R2は、1〜40個の炭素原子を含有する、特に分岐状の炭化水素系の鎖を表し、ただしR1+R2≧10である)。

0137

エステルは特に、脂肪酸エステル、例えば以下から選択することができる:
オクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はパルミチン酸イソプロピルパルミチン酸エチルパルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル又はイソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル等、ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチルアジピン酸ジイソプロピル、ヘプタン酸エステル、特にヘプタン酸イソステアリル、オクタン酸、デカン酸又はリシノール酸アルコール又はポリアルコール、例えばジオタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びこれらの混合物、C12〜C15アルコールベンゾエートラウリン酸ヘキシルネオペンタン酸エステル、例えばネオペンタン酸イソデシルネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル及びネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えばイソノナン酸イソノニルイソノナン酸イソトリデシル及びイソノナン酸オクチル、並びにヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル及びリンゴ酸ジイソステアリル
ポリオールエステル及びペンタエリスリチルエステル、例えばテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
ジオール二量体と二酸二量体とのエステル、例えば日本精化株式会社により販売されており、特許出願FR0302809に記載されているLusplanDD-DA5(登録商標)及びLusplan DD-DA7(登録商標)、
・ 12〜26個の炭素原子を含有する分岐状及び/又は不飽和の炭素系鎖を有する、室温で液体である脂肪アルコール、例えば、2-オクチルドデカノールイソステアリルアルコールオレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び
2-ウンデシルペンタデカノール、
高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸及びリノレン酸、並びにこれらの混合物、並びに
・ 2つのアルキル鎖が場合により同一である又は異なっている炭酸ジアルキル、例えばCognis社によりCetiol CC(登録商標)の名称で販売されている炭酸ジカプリリル
・不揮発性シリコーン油、例えば、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーン鎖ペンダント基であり且つ/又はシリコーン鎖の末端にあり、それぞれが2〜24個の炭素原子を含有するアルキル基又はアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコンフェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサンジフェニルジメチコンジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、並びに粘度が100cSt以下のジメチコン又はフェニルトリメチコン、並びにこれらの混合物、
- 並びにこれらの混合物。

0138

揮発性油
本発明の目的では、用語「揮発性油」は、皮膚に接触させると、室温及び大気圧にて1時間未満で蒸発することができる油(又は非水性媒体)を意味する。揮発性油は、室温で液体の揮発性化粧用油であり、これは、特に室温及び大気圧で0ではない蒸気圧を有し、特に0.13Pa〜40000Pa(10-3〜300mmHg)、特に1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)、より具体的には1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する。

0139

揮発性炭化水素系油は、8〜16個の炭素原子を含有する炭化水素系油、特に分岐状のC8〜C16アルカン(イソパラフィンとしても知られる)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカンイソヘキサデカン、及び例えばIsopar(登録商標)又はPermethyl(登録商標)の商標名で販売されている油から選択されてもよい。

0140

また使用され得る揮発性油には、揮発性シリコーン、例えば揮発性の直鎖状又は環状シリコーン油、特に粘度≦8センチストーク(8×10-6m2/秒)であり、特に2〜10個のケイ素原子、特に2〜7個のケイ素原子を含有するものが含まれ、これらのシリコーンは、任意選択により1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基又はアルコキシ基を含む。本発明で使用され得る揮発性シリコーン油として、特に、粘度が5及び6cStのジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサンデカメチルシクロペンタシロキサンドデカメチルシクロヘキサシロキサンヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサンヘキサメチルジシロキサンオクタメチルトリシロキサンデカメチルテトラシロキサン及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにこれらの混合物を挙げることができる。

0141

ノナフルオロメトキシブタン又はパーフルオロメチルシクロペンタン、及びこれらの混合物等の揮発性フルオロ油も使用できる。

0142

上記の油の混合物を使用することも可能である。
脂肪相中に存在し得る他の脂肪物質は、例えば、8〜30個の炭素原子を含む脂肪酸、例えばステアリン酸、ラウリン酸又はパルミチン酸、8〜30個の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えばステアリルアルコール又はセチルアルコール及びこれらの混合物(セテアリルアルコール)である。

0143

特定の実施形態によれば、本発明による組成物の脂肪相は、前述の少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルをポリカルボン酸とエステル化することによって生成されるポリエステルから選択される少なくとも1種のペースト状脂肪物質、及び前記ポリエステルとは別の少なくとも1種の追加の脂肪物質を含む。好ましくは、この追加の脂肪物質は、植物由来の炭化水素系油及び上記の揮発性油から選択される。

0144

特定の実施形態によれば、組成物は、前述のポリエステルを、脂肪相の総質量に対して少なくとも10質量%に等しい、好ましくは10質量%から50質量%の間、更により優先的には15質量%から30質量%の間の活性物質量で含む。

0145

脂肪相は、油中に溶解した他の化合物、例えばゲル化剤及び/又は構造化剤を含有することもできる。

0146

これらの化合物は、特に、ガム、例えばシリコーンガム(ジメチコノール);シリコーン樹脂、例えばトリフルオロメチル(C1〜C4アルキル)ジメチコン及びトリフルオロプロピルジメチコン、並びにシリコーンエラストマー、例えば信越化学工業株式会社によりKSGの名称で、Dow Corning社によりTrefilの名称で、又はGrant Industries社によりGransilの名称で販売されている製品;並びにこれらの混合物から選択できる。

0147

これらの脂肪物質は、例えば粘稠度又は質感に関して所望の特性を有する組成物を調製するために、当業者によって多様な方法で選択され得る。

0148

水相
本発明による組成物の水相は、少なくとも水を含む。組成物のガレヌス製剤に応じて、水相の量は、組成物の総質量に対して10質量%〜95質量%、好ましくは20質量%〜90質量%、更により良好には30質量%〜85質量%の範囲とすることができる。この量は、所望される組成物のガレヌス製剤に依存する。水の量は水相の全部又は一部を占めることができ、一般的には組成物の総質量に対して少なくとも35質量%である。

0149

水相は、少なくとも1種の親水性溶媒、例えば1〜8個の炭素原子を含有する実質的に直鎖状又は分岐状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノールブタノール、イソプロパノール又はイソブタノール;プロピレングリコール、イソプレングリコールブチレングリコール、グリセロール、ソルビトールポリエチレングリコール類及びその誘導体等のポリオール、並びにこれらの混合物を含むことができる。

0150

本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、乳化性界面活性剤を含まない、又は組成物の総質量に対して3質量%未満の乳化性界面活性剤しか含有しない。

0151

乳化性界面活性剤を添加する場合、これは、化粧料に通常用いられる親水性及び親油性の乳化性界面活性剤から、単独又は混合物で、選択したものでよい。界面活性剤の性質は、エマルションの型:直接(O/W)又は逆(W/O)に応じて選択される。

0152

公知の方法では、本発明のすべての組成物は、化粧分野及び皮膚科で一般的な1種以上のアジュバントである、親水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤保湿剤皮膚軟化剤、親水性又は親油性活性剤遊離基捕捉剤金属イオン封鎖剤酸化防止剤保存剤塩基性化剤又は酸性化剤香料膜形成剤、並びにこれらの混合物を含んでもよい。

0153

これらの様々なアジュバントの量は、考慮される分野において従来使用されている量である。とりわけ、アジュバントの量は所望の目的によって変化し、検討中の分野において従来から使用されている量、例えば組成物の総質量の0.1%〜20%、好ましくは0.5%〜10%である。

0154

充填剤及び/又は顔料
特定の実施形態によれば、本発明による組成物は、好ましくは視覚的効果を有する少なくとも1種の充填剤及び/又は少なくとも1種の顔料を含む。

0155

本発明の目的では、用語「視覚的効果を有する充填剤」は、皮膚上に、マット感、一体感、ソフトフォーカス(透過性効果、マット効果又はヘイズ効果)又は美白効果等の即時的効果を与えることを可能にする充填剤を意味する。

0156

本発明の組成物に使用できる充填剤として、例えば、本油脂株式会社によりNLK506の名称で販売されている、INCI名がメチルシラノール/シリケート架橋ポリマーのポリマー等のシリカ三好化成株式会社によりSB700の名称で販売されている又はAGCエスアイテック株式会社によりSunsphere H-33、Sunsphere H-51及びSolesphere H-33の名称で販売されているシリカ微小球等のシリカ、カオリンタルク窒化ホウ素酸化チタン、例えばテイカ株式会社により販売されているMicrotitanium DioxideMT-100 TV[INCI名:二酸化チタン(及び)水酸化アルミニウム(及び)ステアリン酸]、及びテイカ株式会社により販売されているMicrotitanium Dioxide MT-100AQ[INCI名:二酸化チタン(及び)シリカ(及び)水酸化アルミニウム(及び)アルギン酸]、メルク株式会社によりRonaflairLF2000の名称で販売されている製品等のオキシ塩化ビスマス球形有機粉末、並びにこれらの混合物を挙げることができる。有機球形粉末の例には、ポリアミド粉末、特にAtochem社から名称Orgasolで販売されているNylon-1又はPolyamide12等のNylon(登録商標)粉末;ポリエチレン粉末;Teflon(登録商標);Dow Corning社から名称Polytrapで販売されている、エチレングリコールジメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマーから製造されたもの等のアクリル系コポリマーに基づくミクロスフェア;中空ミクロスフェア、特にKemanord Plast社から名称Expancelで、又はMatsumoto社から名称Micropearl F 80 EDで販売されているミクロスフェア等の膨張型粉末;Toshiba Silicone社から名称Tospearlで販売されているもの等のシリコーン樹脂ミクロビーズ;Matsumoto社から名称Microsphere M-100で、又はWackherr社から名称CovabeadLH85で販売されているポリメチルメタクリレートミクロスフェア;Sumitomo Seika Chemicals社から名称Flobeadsで販売されているもの等の、エチレンアクリレートコポリマー粉末;セルロース粉末、特にDaito Kasei Kogyo社から名称Cellulobeads D-10で販売されている製品、National Starch社から名称Dry-Floで販売されている、コハク酸オクテニル無水物で架橋されているデンプン粉末等の、架橋されていてもよく、若しくは架橋されていなくてもよい、特にトウモロコシデンプンコムギデンプン若しくはコメデンプンのデンプン粉末又はRoquette社から名称Glycolysで販売されている架橋カルボキシメチルデンプンナトリウム等のデンプン誘導体等の天然有機材料の粉末を挙げることができる。繊維の例として、とりわけNylon 6(又はPolyamide 6)(INCI名: Nylon 6)繊維、Nylon 6,6(又はPolyamide 66)(INCI名: Nylon 66)繊維等、又はポリ-p-フェニレンテレフタミド繊維等のポリアミド繊維、及びこれらの混合物を挙げることができる。

0157

本発明の趣旨の範囲内で使用できる充填剤は、特許出願WO2012/084780及びWO2012/084781に記載のもの等のシリカエアロゲル粒子からも選択できる。

0158

「顔料」という用語は、結果として得られる組成物を着色及び/又は不透明化することを意図している水性溶液不溶性の白色又は着色された、無機又は有機粒子を意味すると理解すべきである。

0159

本発明で使用することができる無機顔料として、酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、更にまた酸化亜鉛酸化鉄又は酸化クロムフェリブルー(ferric blue)、マンガンバイオレットウルトラマリンブルー及びクロム水和物を挙げることができる。好ましくは、本発明の組成物は、少なくとも酸化チタン及び酸化鉄を含む。

0160

本発明に用いることができる有機顔料のうち、カーボンブラック、D&C型顔料、コチニールカルミンベースレーキ又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム若しくはアルミニウムベースのレーキ、或いはEP-A-542 669、EP-A-787 730、EP-A-787 731及びWO-A-96/08537の文献中に記載のジケトピロロピロール(DPP)を挙げることができる。

0161

本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、好ましくは視覚的効果を有する、少なくとも1種の充填剤を含む。好ましくは、こうした充填剤は、窒化ホウ素、セルロースビーズ、オキシ塩化ビスマス及びシリカから選択される。

0162

充填剤及び/又は顔料は、組成物の総質量に対して0質量%〜20質量%、好ましくは0.2質量%〜10質量%、更により優先的には0.5質量%〜5質量%の範囲の量で存在することができる。

0163

活性剤
本発明による組成物は、C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及び3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸のナトリウム塩等のククルビン酸誘導体、例えば前述のものから選択される少なくとも1種の活性剤を含み得る。

0164

本発明による組成物は、C-グルコシド誘導体、特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、及びククルビン酸誘導体、特に3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル酢酸のナトリウム塩、例えば前述のものから選択される活性剤とは異なる1種以上の活性剤も含み得る。

0165

活性剤の非限定的な例として、アスコルビン酸及びその誘導体、例えば、5,6-ジ-O-ジメチルシリルアスコルベート(Exsymol社によりPRO-AAの参照名で販売)、dl-α-トコフェリル-2l-アスコルビルホスフェートのカリウム塩(千寿製薬株式会社によりSepivital EPCの参照名で販売)、アスコルビルリン酸マグネシウムアスコルビルリン酸ナトリウム(Roche社によりStay-C 50の参照名で販売);フロログルシノール;酵素;及びこれらの混合物を挙げることができる。本発明の好ましい実施形態によれば、酸化感受性親水性活性剤の中でも、アスコルビン酸が使用される。アスコルビン酸は、どんな性質であってもよい。したがって、アスコルビン酸は、天然由来粉末形態又はオレンジ果汁の形態、好ましくはオレンジ果汁濃縮物とすることができる。アスコルビン酸は、合成起源の、好ましくは粉末形態であってもよい。

0166

本発明の組成物に使用することができる他の活性剤として、例えば、保湿剤、例えばタンパク質加水分解物及びポリオール、例えばグリセロール、グリコール、例えばポリエチレングリコール;天然抽出物;抗炎症剤;オリゴマーのプロアントシアニジン;ビタミン、例えばビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンB5(パンテノール)、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、これらのビタミンの誘導体(特にエステル)及びこれらの混合物;カフェイン;脱色剤、例えばコウジ酸ハイドロキノン及びカフェー酸;サリチル酸及びその誘導体;α-ヒドロキシ酸、例えば乳酸及びグリコール酸並びにこれらの誘導体;レチノイド、例えばカロテノイド及びビタミンA誘導体;ヒドロコルチゾン;メラトニン;藻類真菌、植物、酵母、細菌の各抽出物;ステロイド;抗菌活性剤、例えば2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(又はトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(又はトリクロカルバン)並びに上記の酸、特にサリチル酸及びその誘導体;マット感付与剤、例えば繊維;張り付与剤(tensioning agent);並びにこれらの混合物を挙げることができる。

0167

言うまでもなく、当業者は、本発明による組成物に本質的に関連する有利な特性が、想定される添加によって有害な影響を受けないか、又は実質的に受けないように、本発明による組成物に添加される任意選択のアジュバントを注意深く選択することになる。

0168

本発明による組成物は、エマルションの形態である。本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、水中油型のエマルション形態又は油中水型のエマルション形態である。好ましくは、水中油型のエマルション形態である。

0169

本発明による組成物は、水相中に脂肪相を分散して得られる、例えば乳液タイプの半液体の稠度のもの、又はクリーム若しくはゲルタイプの、軟質半固体若しくは固体の稠度の懸濁液であってよい。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。

0170

更に、本発明による組成物は、程度の差はあるが濃厚であってよく、白色若しくは有色クリーム、液体濃クリームに、軟膏、乳液、セラム、ペースト、バター又はムースの外観を有していてもよい。

0171

組成物は、好ましくは一般的に3〜8、好ましくは4〜7の範囲の皮膚に優しいpHを有する。

0172

以下の実施例によって、本発明は、その性質が制限されることなくより明確に理解されよう。出発物質をそのINCI名で呼ぶ。示される量は、別段の指定がない限り、出発物質の質量%で表される。

0173

(比較実施例1〜3)水中油型エマルション
以下の組成物A、B及びCを調製した。

0174

0175

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に(必要な温度で)溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0176

こうして得られた各組成物の、室温での即座の安定性と、様々な温度条件下: 4℃、室温(RT)、45℃で2カ月保管した後の安定性を評価する。

0177

安定性:

0178

0179

化粧/感覚特性:

0180

0181

(実施例4)再脂化栄養クリーム
以下の組成物Dを調製した:

0182

0183

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に(必要な温度で)溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0184

(実施例5)保湿乳液
以下の組成物Eを調製した:

0185

0186

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に(必要な温度で)溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0187

(実施例6)即時的効果のある栄養クリーム
以下の組成物Fを調製した:

0188

0189

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に(必要な温度で)溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。室温で、相Dを添加する。

0190

塗付時にやわらかく新鮮なクリームが得られる。クリームの浸透後、皮膚は、栄養が与えられ、快適で、滑らかでマットな外観を有する。

0191

(実施例7)
以下の組成物を調製した。

0192

0193

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0194

官能評価:
組成物A及びBそれぞれの化粧特性を、以下のプロトコルに従って評価した。

0195

塗付時の化粧特性は、ケア製品の内容に熟練した専門家パネリストらによって単体ごとに評価される。このパネリストによるケア製品の官能評価は、以下の通りに実施される。製品の粘度に応じて、製品を不透明な瓶又はポンプ式瓶の中に包装する。同じセッション内で、サンプルは順不同に各パネリストに渡される。15名の専門家によって以下を評価する:
- 以下の方法による、流体促進性(塗付を難しくするきめの粗い効果の反対の効果):手を前もって水及び液体石鹸洗浄し、ティッシュで拭いて乾燥し、0.05mlの製品を手の上半分に塗付する(人差し指中指を用いて5サイクル)。塗付から2分後、5回の検査中に製品を評価する。記述子流動促進性」は、製品の塗付のしやすさ、画定された領域を覆うその能力、及び塗付中に皮膚上で引っ張らない製品の能力として定義される。記述子は、5つのレベルのスケールで評価する:無し、僅か、適度、相当、非常に有る。
-毛羽立ち性:製品を、正常肌から混合肌の肌で評価する。各製品について、専門家は、特定の毛羽立ちジェスチャー(手のの上で前後運動させる)によって(規準化されたジェスチャーによって)、塗付中の製品の毛羽立ち性を、次いで塗付し、2分乾燥した後の製品の毛羽立ち性を評価する。毛羽立ちは、粒子の存在として定義される。粒子の量は、「少ない」、「中程度」又は「多い」であり得る。
- 塗付中及び塗付後の粘着性効果:ディスクリプターは、5つのレベルのスケール:無し、僅か、適度、相当、非常に有る。

0196

15名の専門家パネリストによって得られた結果:

0197

0198

これらの2つの配合物比較評価は、ペースト状脂肪物質と疎水性修飾セルロースとの組合せの使用によって、これらが高濃度の活性剤を有していても、望ましい質感を得ることができることを示す。

0199

(実施例8)
以下の組成物を調製した。

0200

0201

手順:
保存系が水に(必要な温度で)溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながらCを(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0202

実施例1で定義されたものと同じ評価プロトコルで、15名の専門家パネリストから得られた結果を以下の表に列挙する。

0203

0204

これらの3つの配合物の比較評価は、本発明による配合物(配合物A)が、粘着性が低く、きめの粗さが少なく、比較例の配合物B及びCと比べて生じる毛羽立ちが少ないことを示す。

0205

(実施例9)
以下の組成物を調製した。

0206

0207

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0208

実施例1で定義されたものと同じ評価プロトコルで、15名の専門家パネリストから得られた結果を以下の表に列挙する。

0209

0210

これらの2つの配合物の比較評価は、これらの化粧品としての品質が非常に似ていることを示す。ククルビン酸誘導体の添加は、高濃度でも、組成物の化粧品としての品質に影響しない。

0211

(実施例10)
以下の組成物を調製した。

0212

0213

手順:
保存系が水+グリセロール混合物に溶解したら、Rayneriブレンダーを使用して攪拌しながら、ゲルが均一になるまで、相Bを相Aに添加する。相Cを(均一な液相を有するのに必要な温度で)均一化する。相(A+B)及びCの混合物が均一になったら、激しく攪拌しながら相Cを相(A+B)に添加することによる従来の方法でエマルションを形成する。滑らかなクリームが得られるまで均一化する。

0214

実施例1で定義されたものと同じ評価プロトコルで、15名の専門家パネリストから得られた結果を以下の表に列挙する。

0215

実施例

0216

これらの3つの配合物の比較評価は、本発明による配合物(配合物A)が、粘着性が低く、きめの粗さが少なく、配合物B及びCと比べて生じる毛羽立ちが少ないことを示す。

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