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課題・解決手段

ヒトが消費しても安全であると一般に認められている1種または複数種化合物成分を含む抗微生物性組成物および関連する使用方法であって、広範囲農業産業建築医薬パーソナルケアおよび/または動物ケア製品および用途で用いることができる抗微生物性組成物および関連する使用方法。

概要

背景

様々なカビ、植物の病気等を制御するための殺生物剤の同定および開発が大いに進展している。しかし、使用されている市販の殺生物剤または殺虫剤のほとんどは、発癌物質分類されるまたは野生生物およびその他の標的としない種に有毒である化合物である。例えば、臭化メチルは、土壌燻蒸剤としておよび微生物感染収穫後処理で広く使用されている。ヒトへの毒性および環境への悪影響により、臭化メチルおよび様々なその他の合成殺生物剤/殺虫剤の使用は最終的には中止されることになるだろう。その結果、近年の努力は、同等の抗微生物効果または殺虫効果を明確に示す天然のまたは生体模倣組成物の同定および開発に向けられている。

そのようなアプローチの一つは、内生菌および関連する揮発性副生成物に関する。内生菌は、生きている植物組織間質腔中に存在する微生物として当該技術分野では定義されるが、一般的には寄生性であるとはみなされない。特に、熱帯雨林植物と共に発見される内生菌は、この内生菌の揮発性副生成物の抗生特性に関連する理由により、強い関心がもたれている。ムスコドル(Muscodor)属のいくつかのメンバー(即ち、M.アルブス(M.albus)、M.ロセウス(M.roseus)およびM.ビチゲナス(M.vitigenus))が、抗生特性または殺虫特性を示す揮発性副生成物を産生することが知られている。しかし、それぞれの種の各副生成物は、様々なナフタレン誘導体および/またはアズレン誘導体を含む。そのような化合物は、その他の副生成物成分と共に、有毒であるまたは健康に害を及ぼす可能性があり、対応する混合物は様々な最終用途許容されないと考えられる。従って、当該技術分野では依然として、天然の組成物を同定しようとする、およびヒトが使用しても安全であり効果的な抗微生物特性を明確に示す、そのような化合物を含まない生体模倣組成物を開発しようとする探索が進行中である。

概要

ヒトが消費しても安全であると一般に認められている1種または複数種化合物成分を含む抗微生物性組成物および関連する使用方法であって、広範囲農業産業建築医薬パーソナルケアおよび/または動物ケア製品および用途で用いることができる抗微生物性組成物および関連する使用方法。

目的

本発明の目的は、抗微生物性組成物を有する香料および/またはこの香料の使用方法を提供し、これにより、上記で概説したもの等の先行技術の様々な不具合および欠点を克服することである

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

固体担体成分と、前記固体担体成分と組み合わせられている揮発性組成物とを含む物品であって、前記組成物が、プロパン酸と、C2〜約C5の酸エステルアルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含む、物品。

請求項2

前記組成物が前記酸エステル成分を含み、前記エステルが、酢酸エステルおよびイソ酪酸エステルならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の物品。

請求項3

前記酸エステルがイソ酪酸イソブチルである、請求項2に記載の物品。

請求項4

前記組成物がC2〜約C8のアルデヒド成分を含む、請求項1に記載の物品。

請求項5

前記アルデヒドがベンズアルデヒドである、請求項4に記載の物品。

請求項6

前記担体成分粘土を含む、請求項1に記載の物品。

請求項7

前記粘土がベントナイト粘土を含む、請求項6に記載の物品。

請求項8

前記組成物がラムノリピド成分を含む、請求項7に記載の物品。

請求項9

固体担体成分と、前記固体担体成分と組み合わせられている揮発性組成物とを含む物品であって、前記組成物が、プロパン酸と、イソプロピル部分を含むアルキルカルボニル基RC(O)−、およびイソプロピル部分を含むアルコキシ基−OR'の内の少なくとも一方を含むC2〜約C5の酸エステルとを含む、物品。

請求項10

前記酸エステルが、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソブチルおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項9に記載の物品。

請求項11

前記酸エステルがイソ酪酸イソブチルである、請求項10に記載の物品。

請求項12

前記組成物がプロパン酸およびイソ酪酸イソブチルからなる、請求項11に記載の物品。

請求項13

前記酸エステルが酢酸イソアミルである、請求項10に記載の物品。

請求項14

前記組成物が、プロパン酸、酢酸イソアミルおよびベンズアルデヒドからなる、請求項13に記載の物品。

請求項15

前記組成物がラムノリピド成分を含む、請求項9に記載の物品。

請求項16

前記担体成分が粘土を含む、請求項9に記載の物品。

請求項17

前記粘土がベントナイト粘土である、請求項16に記載の物品。

請求項18

前記酸エステルが、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソブチルおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項17に記載の物品。

請求項19

前記組成物が、請求項12に記載の組成物および請求項14に記載の組成物ならびに前記組成物の組み合わせから選択される、請求項18に記載の物品。

請求項20

ベントナイト粘土を含む固体担体成分と、前記固体担体成分と組み合わせられている組成物とを含む物品であって、前記組成物が、プロパン酸とイソ酪酸イソブチルとから実質的になる組成物、およびプロパン酸と酢酸イソアミルとベンズアルデヒドとから実質的になる組成物から選択される、物品。

請求項21

固体担体成分の顆粒と、前記顆粒と組み合わせられている組成物とを含む物品であって、前記組成物が、C2〜約C5の酸成分と、ポテトデキストロース寒天培地上で増殖させたムスコドルクリスパンス(Muscodorcrispans)の単離培養物の揮発性副生成物から単離可能な少なくとも1種のC2〜約C5の成分と、少なくとも1種のC2〜約C5の酸エステル、アルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含み、前記顆粒が蒸気透過性収容器内にある、物品。

請求項22

前記酸成分がプロパン酸である、請求項21に記載の物品。

請求項23

前記組成物が前記酸エステル成分を含み、前記エステルが、酢酸エステルおよびイソ酪酸エステルならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項22に記載の物品。

請求項24

前記組成物がC2〜約C8のアルデヒド成分を含む、請求項23に記載の物品。

請求項25

前記固体担体成分が粘土を含む、請求項21に記載の物品。

請求項26

前記収容器が柔軟な袋である、請求項21に記載の物品。

請求項27

前記組成物が、プロパン酸とイソ酪酸イソブチルとから実質的になる組成物、およびプロパン酸と酢酸イソアミルとベンズアルデヒドとから実質的になる組成物から選択される、請求項21に記載の物品。

請求項28

前記担体成分がベントナイト粘土である、請求項27に記載の物品。

請求項29

前記組成物が前記物品の約1.0重量%〜約3.0重量%である、請求項28に記載の物品。

請求項30

メッシュ材を含む柔軟な袋内にある請求項28に記載の物品。

請求項31

腐敗しやすい食品が入っている容器内にある請求項30に記載の物品。

請求項32

微生物活性に影響を与える方法であって、請求項21に記載の物品を準備すること、ならびに前記物品の組成物の蒸気と、微生物および微生物の活性を支持する能力がある食品の内の少なくとも一方とを接触させることであって、前記組成物が、微生物の活性に影響を与えるに十分な量である、接触させることを含む方法。

請求項33

前記食品が収穫後農産物を含み、前記農産物および前記物品が容器内にある、請求項32に記載の方法。

請求項34

前記農産物の供給連鎖のある段階で前記農産物を前記容器に導入する、請求項33に記載の方法。

請求項35

前記導入が、収穫の段階、加工の段階、卸売販売の段階、小売販売の段階およびこれらの組み合わせから選択される、請求項34に記載の方法。

請求項36

前記組成物の前記酸成分がプロパン酸を含む、請求項32に記載の方法。

請求項37

前記組成物が前記酸エステル成分を含み、前記エステルが、酢酸エステルおよびイソ酪酸エステルならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項36に記載の方法。

請求項38

前記組成物が、イソ酪酸イソブチル、酢酸イソアミルおよびこれらの組み合わせから選択される酸エステル成分を含む、請求項37に記載の方法。

請求項39

前記抗微生物性組成物がC2〜約C8のアルデヒドを含む、請求項38に記載の方法。

請求項40

前記アルデヒドがベンズアルデヒドである、請求項39に記載の方法。

請求項41

前記食品が収穫後の農産物を含み、前記農産物および前記物品が容器内にある、請求項38に記載の方法。

請求項42

プロパン酸と、C2〜約C5の酸エステル、アルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含む組成物。

請求項43

前記酸エステル成分が、酢酸エステル、イソ酪酸エステルおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項42に記載の組成物。

請求項44

前記酸エステルが酢酸イソアミルおよびイソ酪酸イソブチルから選択される、請求項43に記載の組成物。

請求項45

酢酸イソアミルおよびベンズアルデヒドを含む請求項44に記載の組成物。

請求項46

プロパン酸成分と、C4〜C6の酸性塩成分、C2〜C5の酸エステル成分、C2〜C8のアルデヒド成分およびこれらの組み合わせから選択される成分とを含む組成物。

請求項47

前記酸性塩成分が、イソ酪酸の塩、クエン酸の塩およびこれらの組み合わせから選択される、請求項46に記載の組成物。

請求項48

前記酸性塩成分が、イソ酪酸の塩およびこれらの組み合わせから選択される、請求項47に記載の組成物。

請求項49

前記塩がイソ酪酸のカリウム塩およびアンモニウム塩から選択される、請求項48に記載の組成物。

請求項50

前記エステル成分が、C4の酸のエステルおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項46に記載の組成物。

請求項51

前記アルデヒド成分がベンズアルデヒドである、請求項46に記載の組成物。

請求項52

前記プロパン酸成分に加えてC2〜C6の酸成分を含む請求項46に記載の組成物。

請求項53

前記酸成分が、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択される、請求項52に記載の組成物。

請求項54

プロパン酸および少なくとも1種のC4の酸性塩を含む請求項46に記載の組成物。

請求項55

前記酸性塩がイソ酪酸のカリウム塩およびアンモニウム塩から選択される、請求項54に記載の組成物。

請求項56

前記プロパン酸に加えて酸成分を含み、前記追加の酸成分が、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択される、請求項55に記載の組成物。

請求項57

プロパン酸および少なくも1種のC2〜C5の酸エステル成分を含む請求項46に記載の組成物。

請求項58

少なくも1種のC4の酸エステルを含む請求項57に記載の組成物。

請求項59

前記プロパン酸に加えて酸成分を含み、前記追加の酸成分が、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択される、請求項57に記載の組成物。

請求項60

プロパン酸および少なくとも1種のC4〜C6の酸性塩成分を含む組成物。

請求項61

前記酸性塩成分が、イソ酪酸の塩、クエン酸の塩およびこれらの組み合わせから選択される、請求項60に記載の組成物。

請求項62

前記酸性塩成分がイソ酪酸の塩である、請求項61に記載の組成物。

請求項63

前記酸性塩成分が、イソ酪酸のカリウム塩およびアンモニウム塩から選択される、請求項62に記載の組成物。

請求項64

前記プロパン酸に加えて酸成分を含み、前記追加の酸成分がC2〜C6の酸およびこれらの組み合わせから選択される、請求項60に記載の組成物。

請求項65

前記追加の酸成分が、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択される、請求項64に記載の組成物。

請求項66

プロパン酸とイソ酪酸の塩とから実質的になる組成物、ならびにプロパン酸とイソ酪酸の塩と酢酸およびクエン酸の内の少なくとも一方とから実質的になる組成物から選択される請求項65に記載の組成物。

請求項67

請求項46に記載の組成物、請求項60に記載の組成物および前記組成物の組み合わせから選択される組成物を含む製品

請求項68

ヒト用の食品、動物用の食品、包装品および固体担体成分から選択される請求項67に記載の製品。

請求項69

前記固体担体が粘土を含む、請求項68に記載の製品。

請求項70

前記ヒト用の食品が加工食品から選択される、請求項68に記載の製品。

請求項71

乳製品から選択される請求項70に記載の製品。

技術分野

0001

本出願は、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/815,839号明細書からの優先権の利益を主張し、この出願はその全体が参照により本明細書に援用される。

背景技術

0002

様々なカビ、植物の病気等を制御するための殺生物剤の同定および開発が大いに進展している。しかし、使用されている市販の殺生物剤または殺虫剤のほとんどは、発癌物質分類されるまたは野生生物およびその他の標的としない種に有毒である化合物である。例えば、臭化メチルは、土壌燻蒸剤としておよび微生物感染収穫後処理で広く使用されている。ヒトへの毒性および環境への悪影響により、臭化メチルおよび様々なその他の合成殺生物剤/殺虫剤の使用は最終的には中止されることになるだろう。その結果、近年の努力は、同等の抗微生物効果または殺虫効果を明確に示す天然のまたは生体模倣組成物の同定および開発に向けられている。

0003

そのようなアプローチの一つは、内生菌および関連する揮発性副生成物に関する。内生菌は、生きている植物組織間質腔中に存在する微生物として当該技術分野では定義されるが、一般的には寄生性であるとはみなされない。特に、熱帯雨林植物と共に発見される内生菌は、この内生菌の揮発性副生成物の抗生特性に関連する理由により、強い関心がもたれている。ムスコドル(Muscodor)属のいくつかのメンバー(即ち、M.アルブス(M.albus)、M.ロセウス(M.roseus)およびM.ビチゲナス(M.vitigenus))が、抗生特性または殺虫特性を示す揮発性副生成物を産生することが知られている。しかし、それぞれの種の各副生成物は、様々なナフタレン誘導体および/またはアズレン誘導体を含む。そのような化合物は、その他の副生成物成分と共に、有毒であるまたは健康に害を及ぼす可能性があり、対応する混合物は様々な最終用途許容されないと考えられる。従って、当該技術分野では依然として、天然の組成物を同定しようとする、およびヒトが使用しても安全であり効果的な抗微生物特性を明確に示す、そのような化合物を含まない生体模倣組成物を開発しようとする探索が進行中である。

発明が解決しようとする課題

0004

上記を考慮して、本発明の目的は、抗微生物性組成物を有する香料および/またはこの香料の使用方法を提供し、これにより、上記で概説したもの等の先行技術の様々な不具合および欠点を克服することである。本発明の1つまたは複数の態様がいくつかの目的を満たすことができ、1つまたは複数のその他の態様がいくつかのその他の目的を満たすことができることを当業者は理解するだろう。各目的は、本発明の全ての態様に、全ての点で等しく当てはまらない可能性がある。従って、下記の目的を本発明の任意の一態様に対して選択的であるとみなすことができる。

0005

本発明の目的は、微生物感染の予防、抑制および/または根絶の方法と併せて、ナフタレンおよびアズレン(非GRAS化合物)関連化合物を含まない、ムスコドル(Muscodor)種およびこの揮発性副生成物を提供することである。

0006

本発明の別の目的は、微生物感染に使用する非在来媒体または基材と併せて、そのような種またはこの株および関連する揮発性副生成物を含むシステムを提供することである。

0007

本発明の別の目的は、限定されないがヒト用のおよび動物用食料農産物、植物、植物の一部、種子、農作物およびその他の有機物包装建築材料、繊維、布、衣料品、ならびに医薬用途および/または医療用途との関連で使用するための、そのようなシステムおよび/または関連する方法を提供することである。

0008

本発明の別の目的は、代替としてまたは併せて、そのようなムスコドル(Muscodor)種に匹敵する抗微生物活性を明確に示す一連人工の生体模倣組成物を提供することである。

0009

本発明の目的は、食用のまたはヒトが使用および消費しても安全である成分の1種または複数種のそのような組成物を提供することである。

0010

本発明の別の目的は、微生物感染の予防、抑制および/または根絶のための媒体または基材と併せて、そのような非天然の生体模倣組成物を含むシステム、複合体または物品を提供することである。本発明の別の目的は、上記に記載したまたは本明細書の他の箇所で説明する種類との関連で使用するためのそのようなシステム、複合体および/または物品を提供することである。

0011

本発明の目的は、媒体、担体または基材に関して限定されていない、そのような組成物を含む抗微生物処理および/または殺虫処理の方法を提供することであってもよい。

0012

本発明のその他の目的、特徴、利益および利点は、この概要および下記のいくつかの実施形態の説明から明らかになり、様々な抗微生物性組成物および関連する処理の知識を有する当業者に容易に明らかになるだろう。そのような目的、特徴、利益および利点は、単独でまたは本明細書に援用される参考文献を考慮して、添付の実施例、データ、図面およびこれらから導き出される全ての合理的な推論と関連して上記から明らかになるだろう。

課題を解決するための手段

0013

一つには、本発明は、M.クリスパンス(M.crispans)の株、この揮発性副生成物またはそのような揮発性副生成物の蒸気、および非在来の媒体または基材の内の少なくとも1種を含むシステムを対象とすることができる。そのような媒体または基材は、本明細書に記載されている通りとすることができ、または当業者に理解される通りとすることができる。いずれにしても、そのような株を生物学的に純粋な培養物の形態で提供することができ、任意選択的に、媒体/基材接触または最終用途に適した担体成分と併せて提供することができる。そのような培養物は、揮発性副生成物の産生のために十分に生存可能である。本発明に従って、M.クリスパンス(M.crispans)の副生成物もしくは副生成物の改変物、またはこれらに対応する蒸気は、本明細書の他の箇所で組成的に説明する通りである。

0014

従って、本発明は、抗微生物効果を付与するための、そのようなシステムおよび/またはこの揮発性真菌性副生成物の使用を対象とすることもできる。そのような方法は、微生物の活性または増殖を支持する能力がある非在来の基材または媒体を準備すること、およびそのような基材または媒体と、M.クリスパンス(M.crispans)の株の培養物、この揮発性副生成物および/またはそのような副生成物からの蒸気とを接触させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、そのような接触は、そのような媒体または基材上での、周囲でのまたは付近でのそのような株を含むことができる。いくつかのその他の実施形態では、M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物もしくは副生成物の改変物または対応する蒸気は、そのような媒体または基材に浸透するまたは接触することができる。

0015

そのようなシステムまたは方法のいずれにも限定されることなく、そのような基材を、食品または生産品食品用のまたはその他の腐敗しやすい物品用の包装要素、繊維、衣服もしくは衣料品、建築部材もしくは建設部材、植物、植物表面、土壌ゴミまたは廃棄物から選択することができる。そのような接触は、微生物の存在および/または予防に関して生物活性とすることができる。

0016

一つには、天然には存在しない抗微生物性組成物の成分が天然由来であるか、化学合成されているかまたはこれらの組み合わせであるかにかかわらず、本発明は、天然には存在しない抗微生物性組成物を対象とすることができる。そのような組成物は、生体模倣のムスコドル(Muscodor)種の副生成物組成物のアルコール成分、アルデヒド成分ケトン成分、酸成分および/または酸エステル成分から選択される化合物を含むことができる。そのような組成物は、縮合芳香族化合物置換された縮合芳香族化合物およびそれらの化合物の水素化誘導体欠くことができる。いくつかの非限定的な実施形態では、そのような組成物は、酢酸イソ酪酸プロパン酸およびこれらの組み合わせから選択される酸成分を含むことができる。

0017

いくつかの実施形態では、本発明は、C2〜約C5の酸成分、C2〜約C5のエステル成分、およびムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)の単離培養物の揮発性副生成物から単離可能な少なくとも2種のC2〜約C5の成分を含む、天然由来の抗微生物性組成物を対象とすることができる。そのような組成物は、単離されたムスコドル(Muscodor)種、培養されたムスコドル(Muscodor)種、これらの揮発性副生成物および/またはそのような揮発性副生成物の合成混合物病原体活性プロファイルとは異なる病原体活性プロファイルを有するかもしれない。そのような酸成分は、イソ酪酸、プロパン酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。独立して、そのようなエステル成分は、C4の酢酸エステル、C5の酢酸エステルおよびこれらの組み合わせから選択することができる。

0018

いくつかのその他の実施形態では、そのような組成物は、プロパン酸と、C2〜約C5の酸エステル、アルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、酸エステル成分を、酢酸エステル、イソ酪酸エステルおよびこれらの組み合わせから選択することができる。一つのそのような実施形態は、プロパン酸およびイソ酪酸イソブチルから実質的になることができる。別のそのような実施形態は、プロパン酸と、酢酸イソアミルと、ベンズアルデヒド等のアルデヒドとから実質的になることができる。

0019

限定されないが、いくつかのその他の実施形態では、そのような組成物は、M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物から通常単離可能な約8〜約10種の成分を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物の各成分は、そのような揮発性副生成物から単離可能である。そのような組成物は天然由来とすることができることから、そのような各成分は発酵物とすることができ、発酵を、細菌発酵、酵母発酵および/または真菌発酵から選択することができる。いずれにしても、そのような組成物のそのような各成分は通常、米国連規則集の第21章ならびにこれに対応する条項および/または規定のもとでヒトが消費しても安全であると認められ得る。

0020

いずれにしても、いくつかの非限定的な実施形態では、そのような単離可能な成分はイソ酪酸とすることができる。いくつかのそのような実施形態では、プロパン酸を、少なくとも部分的にイソ酪酸に置換することができる。そのようなまたはその他の非限定的な実施形態では、そのような単離可能な成分は2−ブタノンとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、酢酸、プロパン酸またはこれらの組み合わせを、少なくとも部分的に2−ブタノンに置換することができる。そのようなまたは更にその他の非限定的な実施形態では、そのような単離可能な成分はエタノールとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、酢酸を少なくとも部分的にエタノールに置換することができる。あらゆるそのような酸成分、エステル成分および/または単離可能な成分の実体または量にかかわらず、そのような天然由来の組成物は界面活性剤成分を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、これらの成分と共に生物界活性剤包含され得る。限定されないが、生物界面活性剤は、モノラムノリピドジラムノリピドおよびこれらの組み合わせから選択されるラムノリピド成分とすることができる。

0021

あるいは、本発明は、合成で非天然由来の抗微生物性組成物を対象とすることができる。そのような組成物は、C2〜約C5の酸成分、C2〜約C5のエステル成分、およびムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)の単離培養物の揮発性副生成物から単離可能な少なくとも2種のC2〜約C5の成分を含むことができ、そのような組成物は、単離されたムスコドル(Muscodor)種、培養されたムスコドル(Muscodor)種またはこれらの揮発性副生成物の病原体活性プロファイルとは異なる病原体活性プロファイルを有することができる。そのような酸成分、エステル成分および/または単離可能な成分は、上記に記載した通りとすることができる、または本明細書の他の箇所で説明する通りとすることができる。いずれにしても、そのような抗微生物性組成物は界面活性剤成分を含むことができる。いくつかのそのような非限定的な実施形態では、そのような界面活性剤は、モノラムノリピド、ジラムノリピドおよびこれらの組み合わせから選択されるラムノリピド成分とすることができる。

0022

一つには、本発明は、C2〜約C5のアルコール、アルデヒド、ケトン、酸および酸エステルならびにこれらの組み合わせおよび部分的組み合わせ(sub−combination)から選択される化合物の液体混合物を含む生体模倣の抗微生物性組成物を対象とすることができる。そのような組成物はムスコドル(Muscodor)種から単離されない。本明細書の他の箇所で論じるように、そのような液体混合物は、室温および/または周囲温度で揮発性であってもよい。そのような組成物およびこの化合物に関して、用語「約」は、当業者が理解するように、結果として生じる組成物の1種または複数種のその他の成分、化合物および少なくとも部分的な室温/周囲温度での揮発性との混合によってのみ限定される、対応する分子量および/または構造異性を有する炭素同族体および/またはメチレン同族体を意味することができる。いくつかの非限定的な実施形態に関して、そのような組成物は、下記に記載する種類の生体模倣のM.クリスパンス(M.crispans)副生成物組成物の成分から選択されるアルコール化合物アルデヒド化合物ケトン化合物酸化合物および酸エステル化合物を含むことができる。そのような組成物は、化学的に合成された化合物、細菌発酵から単離された化合物およびそのような化合物の組み合わせを含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物は、酢酸、イソ酪酸、プロパン酸およびこれらの組み合わせから選択される酸成分を含むことができる。

0023

一つには、本発明は、C2〜約C5のアルコール、アルデヒド、ケトン、酸および酸エステルならびにそのような化合物の組み合わせおよび部分的組み合わせから選択される化合物を含む、天然由来であるかおよび/または化学的に合成されたかにかかわらず天然には存在しない抗微生物性組成物を対象とすることもでき、そのような選択される化合物は通常、ヒトが消費しても安全である(「GRAS」)と認められている。そのような指定は、米国連邦規則集の第21章ならびにこれに対応する条項および/または規定に記載されている。いくつかの非限定的な実施形態では、そのような化合物は、生体模倣のM.クリスパンス(M.crispans)副生成物組成物のアルコール成分、ケトン成分、酸成分および/または酸エステル成分から選択することができる。いくつかの実施形態では、この微生物の活性/死滅率プロファイルは、M.クリスパンス(M.crispans)またはM.アルブス(M.albus)、これらの揮発性副生成物および/またはこれらの対応する合成副生成物組成物のいずれかの微生物の活性/死滅率プロファイルと異なる。いずれにしても、いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物は、酢酸、イソ酪酸、プロパン酸およびこれらの組み合わせから選択される酸成分を含むことができる。

0024

一つには、本発明は、本発明の組成物を含む組成物および界面活性剤成分を含むことができ、そのような界面活性剤成分は単独であり、または担体成分に包含され得る。いくつかの実施形態では、そのような界面活性剤は生物界面活性剤とすることができ、そのような生物界面活性剤は、モノラムノリピド、ジラムノリピドおよびこれらの組み合わせから選択されるラムノリピド成分とすることができる。

0025

一つには、本発明は、発明の組成物と、基材成分または媒体成分とを含むシステムまたは複合体を対象とすることもできる。そのような組成物は、上記に記載した通りとすることができる。または本明細書の他の箇所で説明する通りとすることができる。限定されないが、基材を、食品または生産品、食品用のまたはその他の腐敗しやすい物品用の包装要素(例えばフィルムもしくは包装材)、繊維、衣服または衣料品、建築部材または建設部材、ヒト組織、植物、植物表面、土壌、およびゴミまたは廃棄物から選択することができる。いくつかの実施形態では、そのような組成物を、液体かまたは気体かにかかわらず、そのような媒体、基材または基材表面に包含させることができ、または接触させることができる。

0026

一つには、本発明は製品を対象とすることができ、そのような製品は、固体担体成分と、この固体担体成分中に吸収されている、この固体担体成分上に吸着している、この固体担体成分に結合している、またはその他の方法でこの固体担体成分と混和されている(組み合わせられている)揮発性の抗微生物性組成物とを含むことができる。そのような抗微生物性組成物は、プロパン酸と、C2〜約C5の酸エステル、アルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含むことができる。いくつかの実施形態では、そのような酸エステルを、酢酸エステル、イソ酪酸エステルおよびこれらの組み合わせから選択することができる、ならびに/またはアルデヒド成分をC2〜約C8のアルデヒド成分から選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、酸エステルはイソ酪酸イソブチルとすることができる、またはそのようなアルデヒド成分はベンズアルデヒドとすることができる。いずれにしても、そのような抗微生物性組成物を、粘土を含む担体成分と混和(組み合わせ)させることができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような担体成分はベントナイト粘土を含むことができる。いずれにしても、そのような組成物は、1種または複数種の任意選択的な成分または補助剤を含むことができ、この成分または補助剤としてラムノリピド成分が挙げられるがこれに限定されない。

0027

あるいは、そのような製品には、プロパン酸と、アルキルカルボニル基RC(O)−(Rはイソプロピル部分(CH3)2CH−を含む)およびアルコキシ基−OR'(R'はイソプロピル部分−CH(CH3)2を含む)の内の少なくとも一方を含むC2〜約C5の酸エステルとを含むことができる抗微生物性組成物が包含されているとみなすことができる。いくつかの実施形態では、そのような酸エステルは、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソブチルおよびこれらの組み合わせから選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような抗微生物性組成物は、プロパン酸およびイソ酪酸イソブチルからなることができる。いくつかのその他のそのような実施形態では、そのような組成物は、プロパン酸、酢酸イソアミルおよびベンズアルデヒドからなることができる。いずれにしても、そのような固体担体成分は粘土を含むことができる。

0028

従って、そのような製品は、ベントナイト粘土を含む固体担体成分と、この固体担体成分と混和されている抗微生物性組成物とを含むことができる。限定されないが、そのような抗微生物性組成物を、プロパン酸とイソ酪酸イソブチルとから実質的になる組成物、およびプロパン酸と酢酸イソアミルとベンズアルデヒドとから実質的になる組成物から選択することができる。

0029

一つには、本発明は、固体担体成分の顆粒と、この顆粒と混和されている抗微生物性組成物とを含む製品を対象とすることもできる。そのような組成物は、C2〜約C5の酸成分と、ポテトデキストロース寒天培地上で増殖させたムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)の単離培養物の揮発性副生成物から単離可能な少なくとも1種のC2〜約C5の成分と、少なくとも1種のC2〜約C5の酸エステル、アルデヒドおよびこれらの組み合わせから選択される成分とを含むことができる。そのような製品に関する限りでは、そのような組成物が混和された固体担体成分の顆粒を蒸気透過性収容器中に設けることができる。

0030

いくつかの実施形態では、そのような固体担体および抗微生物性組成物は、上記で論じた通りとすることができる、または本明細書の他の箇所で説明する通りとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような抗微生物性組成物は、そのような製品の約0.01重量%〜約10.0重量%とすることができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物は約0.20重量%〜約10.0重量%とすることができる。更に別の実施形態では、そのような組成物は、そのような製品の約1.0重量%〜約3重量%とすることができる。固体担体成分またはこの固体担体成分と混和されている抗微生物性組成物に関して限定されないが、そのような収容器は、柔軟な袋また小袋として構成され得る織布のメッシュおよび/または不織布材料を含むことができる。いずれにしても、そのような製品を、腐敗しやすい食品が入った容器中に設けることができる。

0031

従って、本発明は、微生物もしくは昆虫の処理、阻止、抑制、根絶の方法および/またはその他の方法で微生物もしくは昆虫の活性に影響を与える方法を対象とすることもできる。そのような方法は、本明細書で説明した種類の1種または複数種の組成物が挙げられるがこれらに限定されない本発明の組成物を準備すること、ならびに微生物もしくは昆虫または微生物もしくは昆虫の活性を支持する能力がある物品/基材に、そのような組成物を、微生物または昆虫の活性に影響を与えるのに少なくもある程度は十分である量で接触させることを含むことができる。そのような微生物(例えば真菌、細菌もしくはウイルス)または昆虫は、媒体内に存在させることができる、上記で論じた種類の基材の表面上に存在させることができる、またはこの表面近くに存在させることができる。従って、そのような接触は直接的に行うことができる、および/またはそのような組成物の揮発時とすることができる。いずれにしても、そのような処理は、微生物もしくは昆虫の存在および/または予防に対して活性とすることができる。本発明の他の箇所で説明するように、処理を、微生物もしくは昆虫の死滅および/または増殖もしくは活性の抑制との関連で検討することができる。

0032

一つには、本発明は、微生物の活性に影響を与える方法を対象とすることもできる。そのような方法に関して、本発明は、上記に記載したまたは本明細書の別の箇所で説明する種類の物品を準備すること、ならびにそのような物品の抗微生物性組成物の蒸気と、微生物および/または微生物の活性を支持する能力がある食品とを接触させることを含むことができる。そのような組成物は、微生物の活性に影響を与えるのに十分な量とすることができる。いくつかの実施形態では、そのような食品は、収穫後の農産物を含むことができる。本発明の物品と共に、そのような農産物を、農産物の供給連鎖のある段階で容器に任意選択的に導入することができる。限定されないが、農産物の導入は、収穫の段階、加工の段階、卸売販売の段階、小売販売の段階およびこれらの組み合わせとすることができる。農産物または導入の段階にかかわらず、そのような抗微生物性組成物は、上記に記載した通りとすることができる、または本明細書の他の箇所で説明する通りとすることができる。

0033

下記で論じるようにおよびいくつかの非限定的な実施例で説明するように、本発明は、1種または複数種の酸性塩を含むことができる。従って、一つには、本発明は、プロパン酸成分と、C4〜約C6の酸性塩成分、C2〜約C5の酸エステル成分、C2〜約C8のアルデヒド成分およびこれらの組み合わせから選択される成分とを含む1種または複数種の組成物を対象とすることができる。いくつかの実施形態では、そのような酸性塩成分を、イソ酪酸の塩、クエン酸の塩およびこれらの組み合わせから選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような酸性塩成分を、イソ酪酸の塩およびこれらの組み合わせから選択することができる。限定されないが、そのような塩を、酪酸カリウム塩およびアンモニウム塩から選択することができる。酸性塩成分の存在にかかわらず、そのようなエステル成分を、C4の酸のエステルおよびこれらの組み合わせから選択することができる。同様に、酸性塩成分および/またはエステル成分の存在にかかわらず、そのようなアルデヒド成分はベンズアルデヒドとすることができる。いくつかのその他の実施形態では、酸性塩成分、エステル成分および/またはアルデヒド成分の存在にかかわらず、そのような組成物は、プロパン酸に加えてC2〜約C6の酸成分を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような追加の酸成分を、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。

0034

限定されないが、そのような組成物は、プロパン酸および少なくとも1種のC4の酸性塩を含むことができる。いくつかの実施形態では、そのような酸性塩は、イソ酪酸のカリウム塩およびアンモニウム塩から選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物は、プロパン酸に加えて酸成分を含むことができる。そのような追加の酸成分は、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。いくつかのその他の実施形態では、そのような組成物は、プロパン酸および少なくとも1種のC2〜約C5の酸エステル成分を含むことができる。いくつかのそのような実施形態は、少なくとも1種のC4の酸エステルを含むことができる。いずれにしても、そのような組成物はプロパン酸に加えて酸成分を含むことができ、そのような追加の酸成分は、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。

0035

一つには、本発明は、プロパン酸および少なくとも1種のC4〜約C6の酸性塩成分を含む組成物を対象とすることもできる。いくつかの実施形態では、そのような酸性塩成分は、イソ酪酸の塩、クエン酸の塩およびこれらの組み合わせから選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、そのような酸性塩はイソ酪酸の塩とすることができる。限定されないが、そのような酸性塩成分は、イソ酪酸のカリウム塩およびアンモニウム塩ならびにこれらの組み合わせから選択することができる。そのような酸性塩成分の実体にかかわらず、そのような組成物はプロパン酸に加えて酸成分を含むことができ、そのような追加の酸成分をC2〜約C6の酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。いくつかの実施形態では、そのような追加の酸成分を、酢酸、イソ酪酸、クエン酸およびこれらの組み合わせから選択することができる。限定されないが、そのような組成物は、プロパン酸とイソ酪酸の塩とから実質的になる組成物、ならびにプロパン酸とイソ酪酸の塩と酢酸およびクエン酸の内の少なくとも一方とから実質的になる組成物から選択することができる。

0036

上記で論じたようにおよび下記で説明するように、そのような組成物を製品に包含させることができる。従って、一つには、本発明は、上記で論じた種類の、プロパン酸を含む1種のまたは複数種の組成物を含む製品を対象とすることができる。いくつかの実施形態では、そのような製品を、ヒト用の食品、動物用の食品、動物ケア製品包装品および固体担体成分から選択することができる。限定されないが、固体担体成分は粘土を含むことができる。いくつかのその他の実施形態では、そのようなヒト用の食品を加工食品から選択することができる。様々なそのような製品は下記に説明されており、この製品として、チーズおよび関連する乳製品が挙げられるがこれらに限定されない。

0037

本発明のいくつかの実施形態に従って、いくつかの食品および香料化合物FFC)を含む組成物は、農業的に、医薬的にまたは商業的にもしくは産業的に懸念されるいくつかの病原性の真菌、細菌およびその他の微生物に対して特に抑制性および/または致死性である。そのような組成物を、生物学的に誘導された化合物を含有するあらゆるこれまでの混合物と区別することができ、例えば、本組成物は、ナフタレンまたはアズレン(非GRAS化合物)誘導物質をいずれも含有しない。逆に、そのような組成物は、各有機化合物が食品または香料物質(即ちGRAS)とみなされれば、この有機化合物の混合物を含むことができる。

0038

本発明は、そのような組成物の性質、この組成物の調製、ならびに様々な物品(例えば、限定されないが、食品、線維器具および建築物表面)の完全性を保つためのおよび様々な真菌(カビおよびその他の微生物)による破壊を防止するためのこの物品への適用を明確に示す。そのような組成物を、建築構造物、植物の一部、更に衣料品を保存するために、これらに適用することもできる。さらに、下記で実証するように、そのような組成物は、通常は薬剤耐性である少なくとも3種の株が挙げられるマイコバクテリウムツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)に悪影響を与えることができ、この微生物は結核を引き起こす。

図面の簡単な説明

0039

2日にわたる曝露後の薬剤耐性マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)の臨床培養物に対するFFCの死滅効果を説明する写真である。

0040

FFCを用いるいくつかの方法による、チーズ上での真菌の増殖(カビ)の予防を説明する一連の写真である。

0041

2日にわたる0.2mlのFFC組成物の存在下での貯蔵におけるヤムイモへのFFCの保護効果を示す写真である。次いで、10日後にヤムイモを撮影した。(試験は左側であり、コントロールは右側である)。

0042

30℃保持した10日わたるゴミの腐敗からのFFCの保護効果を示す写真である。

0043

トマトの腐敗/萎れに対する効果を実証する写真であり、左側はC ミシガネンセ(C michiganense)のコントロールプレートであり、右側は本発明の20マイクロリットルのFFC組成物で処理したプレートである。

0044

スキンクリーム製品に包含された本発明のFFC組成物の効果を実証する写真である。

0045

本発明のいくつかの非限定的な実施形態に従って、いくつかの非限定的で代表的なモノラムノリピド化合物およびジラムノリピド化合物の構造を説明する図である。
本発明のいくつかの非限定的な実施形態に従って、いくつかの非限定的で代表的なモノラムノリピド化合物およびジラムノリピド化合物の構造を説明する図である。
本発明のいくつかの非限定的な実施形態に従って、いくつかの非限定的で代表的なモノラムノリピド化合物およびジラムノリピド化合物の構造を説明する図である。

0046

本発明のいくつかの非限定的な実施形態に従って下記の実施例の内のいくつかに記載した、単独でまたはその他との組み合わせで使用され得る、各モノラムノリピド構造およびジラムノリピド構造がR1およびR2で示されているラムノリピド成分の2つの実施形態を示す図である。

0047

本発明のいくつかの非限定的な実施形態に従って、様々な抗微生物性組成物との併用で有用なFFCの代替の学名および構造を示す表である。

0048

本発明の抗微生物性組成物を含浸させたベントナイト顆粒の存在下で7日にわたり保護された収穫後の農産物を示すデジタル画像であり、これに対して図11Bは、抗微生物性組成物を包含しない顆粒の存在下での7日後の腐敗を示すコントロール系を示すデジタル画像である。
抗微生物性組成物を包含しない顆粒の存在下での7日後の腐敗を示すコントロール系を示すデジタル画像である。

0049

いくつかの非限定的な実施形態により説明するように、本発明は、ムスコドル(Muscodor)の新規の種および/またはその揮発性副生成物の使用と、一般的な食品および香料化合物を含む、非天然であり実験室で調製される生体模倣組成物の開発とに関する。このムスコドル(Muscodor)の新規の種および生体模倣組成物は、様々な媒体に包含された場合に、表面に塗布された場合に、または大気中に、空間中にもしくは体積中に導入された場合に、このムスコドル(Muscodor)の新規の種以外の目障りな、有害なおよび/または病原性の微生物、例えば植物真菌および結核の病原体の所望の表面媒体除染または体積除染をもたらす。本発明は、近代農業、ヒト用医薬品、食品化学および産業にとって非常に重要な意義および適用性を有する。個々の原料はいずれもそれ自体が生物学的に活性ではないという事実を踏まえると、本発明の組成物が抗微生物性を有することは自明ではない。成分原料相乗的な組み合わせにより、完全に潜在的な抗微生物活性が現われる。

0050

そのようなムスコドル(Muscodor)種、この揮発性副生成物、またはFFCを含む天然には存在しない生体模倣組成物の使用に関して、接触は直接的に行うことができる、または生体模倣組成物の副生成物であるそのような種と関連する蒸気への曝露によるものとすることができる。下記で説明するように、いくつかの実施形態との関連において、蒸気曝露により増殖を抑制することができるが、細菌または真菌を死滅させるためには微生物への直接的な接触が必要となる場合がある。

0051

接触の様式にかかわらず、化学合成された成分、天然由来の成分、またはそのような合成成分および天然成分の組み合わせを含む本発明の組成物を実験室で製造することができる。いずれにしても、そのような組成物は、特定の細菌種または真菌種に対するムスコドル(Muscodor)副生成物の効果に関して生体模倣性であるかもしれない。あるいは、そのような組成物は、この組成物の任意の1種または複数種のFFC成分の相対濃度または選択により、ムスコドル(Muscodor)真菌の副生成物と比較して抗微生物活性の変化または増強を明確に示すことができる。

0052

いくつかのそのような実施形態では、そのような組成物は、微生物の増殖を支持する可能性がある、支持する能力があるもしくは支持するタンパク性成分もしくはセルロース成分を含む基材上もしくは媒体上に存在させることができ、またはこの基材もしくは媒体に塗布することができる。限定されないが、いくつかの実施形態は、植物、植物成分(例えば、根、、葉もしくは群葉、農産物等)およびあらゆる起源となる苗条または種子を含むことができる。特に、限定されないが、そのような組成物は、果物野菜塊茎、花、種子または木の実と呼ばれるかにかかわらず、収穫前かまたは収穫後かにかかわらず、あらゆる植物農産物上でに存在させることができる。いくつかのそのような植物および/またはこの植物からの農産物は、農作物として単独でまたは包括的に当該技術分野で認識される。従って、いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、生育中の、収穫前のおよび/もしくは収穫後の任意の時点でそのような作物上に存在させることができる、またはこの作物に塗布することができる。同様に、微生物の増殖を支持する可能性がある、支持する能力があるまたは支持する飲料品、食品(例えばヒト用、ペット用および/もしくは動物用)または製品に、本発明の組成物を塗布することができる、または包含させることができる。

0053

本発明のいくつかのその他の実施形態では、そのような組成物は、微生物(例えば酵母および/もしくは真菌および/もしくはウイルス)の増殖を支持するまたはこの微生物の増殖の支えとなる基材上または表面上に存在させることができる、またはこの基材もしくは表面に塗布することができる。従って、そのような基材または表面は、微生物の増殖を支持する可能性がある、支持する能力があるまたは支持するあらゆる材料を含むことができる。そのような基材として、木材、セラミック磁器石材石膏乾式壁セメント布地プラスチック等が挙げられるがこれらに限定されない。

0054

いくつかのその他の実施形態では、本発明の様々な組成物は、微生物の増殖もしくは感染の治療もしくは予防のための医薬製剤パーソナルケア製剤または衛生製剤に関連して、爪、毛髪、歯もしくは口、皮膚およびその他の細胞材料が挙げられるがこれらに限定されない哺乳動物またはヒトの組織を含む基材上または表面上に存在させることができる、またはこの基材もしくは表面に接触することができる、またはこの基材もしくは表面に塗布することができ、または投与することができる。代表的な組成物を、1つまたは複数のその他の実施形態に少なくとも部分的に適用可能であるという観点で下記に記載する。

0055

ボリビアのアマゾンに自生する野生パイナップル植物アナナス・アナナソイデス(Ananas ananassoides))の組織内部から内生真菌を回収した。最終的には、抗微生物活性を有する揮発性化合物の混合物を産生することが分かった。分子技法を使用して、この真菌がムスコドル(Muscodor)属のメンバーに対する配列類似性を有することを発見した。この真菌は、ヒトの病原体および植物の病原体の両方に対して有効である抗微生物剤として作用し得る揮発性有機化合物を産生することが知られている。ムスコドル(Muscodor)種のメンバーは、18S rDNAプラスITS−5.8S rDNA配列分析を用いる系統発生学的性質(Phylogenetic Character)マッピング等の方法を用いて同定されている。本真菌およびその他のムスコドル(Muscodor)種で発見した配列を、GenBankBLAST検索し、その他の真菌(Bruns et al.,1991;Reynoldsand Taylor 1993;Mitchell et al.,1995;Guarro et al.,1999;Taylor et al.,1999)と比較した。最終的には、この単離物はキシラリア(Xylaria)(Worapong et al.,2001a&b)に関連していると決定した。ムスコドル(Muscodor)に属する、単離された全ての分類群は、成長が比較的遅い、フェルト様の菌糸体を有する、生物学的に活性な揮発性化合物を産生する、元々寄生している植物に害を及ぼさない等の類似の特徴を有する。最後に、単離された全ての分類群はそれぞれ、非常に類似するrDNA配列を共有する(Ezra et al.,2004)。

0056

本真菌は、上記した同じ共通の特徴を全て共有したが、全てのその他のムスコドル(Muscodor)種および単離物から本真菌を区別する分類群に多数の異なる特徴が存在した。下記の実施例でより詳細に説明するように、この独特の特徴により、新規の種としての本真菌の確立裏付けられる。この新規の内生真菌に提案された名称は、ムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)である。

0057

GC/MSで分析したように、単離した真菌は、ポテトデキストロース寒天培地(PDA)上で増殖させた場合に気相中にアルコール、エステルおよび小分子量の酸を産生した。下記の表1に示すように、そのような化合物として、プロパン酸、2−メチル;1−ブタノール、3−メチル、アセテート;1−ブタノールおよびエタノールが挙げられる。この生物をPDA上で増殖させた場合にはナフタレン誘導体もアズレン誘導体(非GRAS化合物)も産生されず、このことから、この生物は、これまで研究されてきた全てのその他のムスコドル(Muscodor)種から区別される。この真菌から生じる臭気は約1週間後に顕著になり、少なくとも3週にわたり時間と共に増大するように見える。下記に説明するように、標準的な生物検定技法(Strobel et al.,2001)を使用すると、この真菌の揮発性物質は、多数の植物の病原体およびヒトの病原体に対する抑制性のおよび致死性の生物活性を有する。

0058

上記で論じたように、本発明は、抗微生物効果を目的として非在来の媒体、基材および/または体積と共にM.クリスパンス(M.crispans)および/またはこの揮発性副生成物を使用することを含む。そのような使用および/または適用は、本明細書で記載した通りとすることができ、または当業者に理解される通りとすることができ、そのような使用および/または適用として、全体が参照により援用される米国特許第6,911,338号明細書に記載されている種類の使用および適用が挙げられるがこれに限定されない。

0059

あるいは、広範囲の天然のおよび合成の生体模倣組成物を、同等のもしくは増強された効果で使用することができる、または1つもしくは複数の実施形態で証明されるように、この生体模倣組成物を使用して、真菌もしくはその揮発性副生成物のどちらかの使用によりこれまで得られなかった結果をもたらすことができる。先行技術およびM.クリスパンス(M.crispans)の副生成物からの脱却として、そのような抗微生物性組成物は、ヒトが使用および消費しても安全であると一般に認められる食品および香料化合物を含むことができる。この代表的なものとして、いくつかの非限定的な生体模倣組成物を下記の表2〜7に記載する。様々なその他の組成物は、表2〜7の内の任意の1つまたは複数から選択される化合物の組み合わせを含むことができる。(例えば実施例52〜56を参照)。あるいは、あらゆるそのような組成物は、揮発性を高めるためにまたはあらゆるその他の最終用途もしくは性能特性を変更するために、列挙したあらゆる化合物に加えてまたはこれらの化合物の代わりに成分化合物を含むことができる。いくつかのそのような組成物では、そのような代替のまたは追加の化合物は、GRAS指定を受けていることができ、および/または利用されるレベルで指定されていることができ、そのような組成物は、適用可能な米国連邦規則集のもとで安全である(GRAS)として一般に認められないであろうあらゆる成分または材料を実質的に含まないとみなすことができる。そのような組成物は、M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物中におよび/または別のムスコドル(Muscodor)種の揮発性副生成物中に見出される化合物を含むことができる、あるいは含む。

0060

そのような各化合物を、効果的な濃度または割合の範囲内で供給することができ、そのような各化合物は市販されている、または当業者により調製され得る。後者に関して、発酵技法を使用して、そのような化合物を天然に調製して単離することができる。あるいは、そのような化合物を化学的に合成することができる。本発明のいくつかの非限定的な実施形態に関して、表2〜7の各化合物を発酵製品として得ることができ、そのような製品および対応する組成物は、ウィスコシンソークビルのJeneil Biotech,Inc.からFlavorzon商標入手可能である。

0061

本発明のあらゆるFFC組成物に関して、表1〜7中のおよび表10中の任意の成分ならびにこれらの構造異性体および/または炭素同族体およびメチレン同族体が挙げられるがこれらに限定されない、本明細書で記載された、参照されたまたは推論されたあらゆる化合物成分等の、このFFC組成物のあらゆる化合物成分は、あらゆるその他の組成物成分から独立したおよび離れた量または範囲で存在することができると考えられる。従って、限定されないが、そのような各化合物成分は、下記の量または範囲で存在することができる:約0.1重量%、約0.2重量%(もしくはそれ未満)、約0.3重量%または約0.4重量%、...または/最高で約1.0重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%もしくは約1.4重量%、...または/最高で約2.0重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%もしくは約2.4重量%、...または/最高で約3.0重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%もしくは約3.4重量%、...または/最高で約4.0重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%もしくは約4.4重量%、...または/最高で5.0重量%、約5.1重量%、約5.2重量%、約5.3重量%もしくは約5.4重量%、...または/最高で約6.0重量%、約6.1重量%、約6.2重量%、約6.3重量%もしくは約6.4重量%、...または/最高で約7.0重量%、約7.1重量%、約7.2重量%、約7.3重量%もしくは約7.4重量%、...または/最高で約8.0重量%、約8.1重量%、約8.2重量%、約8.3重量%もしくは約8.4重量%、...または/最高で約9.0重量%、約9.1重量%、約9.2重量%、約9.3重量%もしくは約9.4重量%、...または/最高で約10.0重量%;および、そのような増分変化に従って、または/最高で約10.1重量%...または/最高で約20.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約20.1重量%...または/最高で約30.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約30.1重量%...または/最高で約40.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約40.1重量%...または/最高で約50.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約50.1重量%...または/最高で約60.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約60.1重量%...または/最高で約70.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約70.1重量%...または/最高で約80.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約80.1重量%...または/最高で約90.0重量%;そのような増分変化に従って、または/最高で約90.1重量%...または/最高で約99.9重量%(もしくはそれ以上)。同様に、限定されないが、本発明のあらゆる組成物は、任意の特定の化合物成分または組み合わせの実体または量にかかわらず、上記に記載したように、(例えば、約0.1重量%から約1.0重量%、約2.0重量%、約4.0重量%もしくは約10.0重量%までの任意の範囲内で)物品もしくは基材に包含されるまたは物品もしくは基材上に塗布されるあらゆる組成物または媒体の0.1重量%〜99.9重量%の量(重量%)もしくは増分変化可能な重量%の範囲で存在させることができる。

0062

別途指示しない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用する成分または材料の量、濃度または数量、分子量、反応条件等の特性を表す全ての数字は、全ての例において用語「約」で修飾されると理解しなければならない。従って、逆のことを指示しない限り、本明細書および添付した特許請求の範囲に記載した数値パラメータは、本発明が得ようとする所望のパラメータに応じて変化することができる近似値である。少なくとも、および特許請求の範囲への均等論の適用を限定しようとする試みとしてではなく、各数値パラメータを、報告された有効桁の数を踏まえて、および通常の丸め技法を適用して少なくとも解釈すべきである。

0063

本発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値であるにもかかわらず、記載の数値および実施例は可能な限り正確に報告されている。しかし、あらゆる数値は、各試験測定で見られる標準偏差から生じる一定の誤差を実質的に含む場合がある。

0064

本発明の組成物および方法は、本明細書で開示されている、参照されているまたは推論されている任意の化合物成分またはこの量/濃度を好適に含むことができ、からなることができ、またはから実質的になることができ、この任意の化合物成分として、表1〜7中のおよび表10中のあらゆる化合物成分と、この化合物成分のあらゆる構造異性体、酸由来の部分および/またはアルコール由来の部分にかかわらずあらゆるそのようなアルコール成分、アルデヒド成分、ケトン成分、酸成分および/またはエステル成分の炭素同族体および/またはメチレン同族体とが挙げられるがこれらに限定されない。量/濃度に関係なく、そのような各化合物成分またはこの一部/置換基は組成的に区別可能であり、特徴的に対比され、そのような各化合物成分またはこの一部/置換基を、別のそのような成分の量/濃度または別の化合物成分(もしくは一部/置換基)または量/濃度から独立したおよび離れた本組成物および本方法と併せて使用することができる。従って、本明細書に具体的に開示した本発明の組成物および/または方法を、任意の1種の成分化合物(またはこの一部および/もしくは置換基)の不存在下で量または濃度を変更して特許請求することができ、実施することができ、または用いることができ、そのような化合物(もしくはこの一部/置換基)またはこの化合物の量/濃度は、本明細書において具体的に開示されていてもされていなくてもよく、参照されていてもされていなくてもよく、または推論されていてもされていなくてもよく、そのような化合物(もしくはこの一部/置換基)またはこの化合物の量/濃度の変化または欠如は、本明細書において具体的に開示されていてもされていなくてもよく、参照されていてもされていなくてもよく、または推論されていてもされていなくてもよいことを理解しなければならない。

0065

好ましい実施形態では、そのようなFFC(液体混合物として調製される)の生物学的に効果的な組成物は室温で容易に揮発し、密閉された空間全体拡散して、不要な汚染真菌(カビ)のような有害な微生物がないことが望ましい表面上の不要な汚染真菌(カビ)を効果的に抑制する、および/または死滅させる。この混合物を、スプレー(例えば加圧下で原料が入っている)として適用することができる、または単に容器に入れて、密閉された容器または封止された袋内で蒸発させることができる。

0066

いずれにしても、本発明のFFC組成物を様々な最終用途の組成物に包含させることができ、本発明のFFC組成物は用途によってのみ制限される。そのような組成物として、ヒト/動物の食品または栄養素の、個人衛生の、健康管理の、農業の、産業の、住居の、医療のおよび消費者の用途を対象とする組成物が挙げられるがこれらに限定されない。いくつかの非限定的な実施形態では、FFC組成物および/またはこの成分は、特定の最終用途用の組成物の約0.1重量%以下から約99.9重量%以上で存在することができる。包含のそのような濃度は、所望の抗微生物効果および/または配合での考慮すべき事項によってのみ制限される。

0067

効果的な用量レベルでの本FFC組成物は、多くの植物病原体、食品腐敗を引き起こす可能性がある真菌、主要なヒト疾患を引き起こす可能性がある微生物、ならびに作業面、住宅およびその他の建物を不潔にする可能性がある微生物の死滅に効果的である。そのような用途を下記に非排他的に列挙する:
1.チーズのブロックの表面の目障りなカビ汚染および結果として起こる腐敗を制御するための、貯蔵中のまたは調製中のチーズの処理を目的とする。
2.食品の調製、植栽および再植生、または農業を目的として最終的に使用することができる根、塊茎、茎、種子およびその他の器官等の、貯蔵中の様々な植物の一部の処理を目的とする。
3.表面にカビが生えている、またはカビの問題が生じる可能性がある程度まで外寄生されている可能性がある建物の除染での使用を目的とする。
4.エネルギー関連製品へと最終的に発酵させるための、あるから別の港への長期の海上輸送中の船積みされているゴミの保存での使用を目的とする。
5.植物病原体となる可能性がある微生物の温床となり得る土壌の除染を目的とする。
6.結核およびその他のマイコバクテリウム感染を有する患者の治療を目的とする。
7.感染症を制御するためのおよび鼻腔をすっきりさせるための治療を目的とする。
8.食品、線維およびその他の物品等の材料を包装し、そのため、この材料を長期にわたり安全に保存するために使用され得るように特別に設計されたポリマーと組み合わせることを目的とする。

0068

より全体として、本発明の組成物を使用して、真菌、細菌、微生物および様々なその他の微生物または害虫からなる群から選択される生物の増殖を抑制することができる、またはこの生物を死滅させることができる。当業者に公知の方法を使用して、そのような組成物を、生物を死滅させるのにまたは生物の増殖を抑制するのに少なくともある程度は有効な量で生物に接触させる。あるいは、例えば排水または固体廃棄物の管理または処理の構成要素として、ヒトまたは動物の排泄物の処理に使用することができる。そのような組成物は、ヒトおよび動物の排泄物の除染にとっても、例えば細菌汚染および真菌汚染の低減または除去にとっても有用である。さらに、そのような組成物を使用して、建物、建築材料または建築材料間の空間と、有効な量の組成物またはこの組成物からの蒸気とを接触させることにより、建築材料上のおよび建物内のカビを処理するまたは予防することができる。説明のみを目的として、有効な量のそのような組成物を、単独でまたはその他の燻蒸剤もしくは活性剤と組み合わせて、室内であるいは建物全体燻蒸中に使用することができる。

0069

農業用途で使用する場合、本発明は、微生物と、有効量の、本明細書に記載した種類の1種または複数種の組成物とを接触させることによる、真菌または細菌等の生物による外寄生から果物、種子、植物または植物の周囲の土壌を処理するまたは保護する方法を提供する。

0070

上記で論じたように、本発明は、細菌感染真菌感染ウイルス感染および/またはその他の微生物感染を予防する、治療する、抑制する、および死滅させる方法を提供する。そのような方法は、そのような感染もしくは増殖を有するまたはそのような感染もしくは増殖を支持する能力がある物品、動物/哺乳類または植物の基材に、単独でまたは組成物もしくは製剤に包含され得る有効量の本明の組成物を投与することを含むことができる。従って、本発明は、医薬用途、個人(例えば、限定されないが化粧)用途、産業用途および/または農業用途を目的とする1種または複数種の組成物を提供する。

0071

細菌、真菌、ウイルスおよび/またはその他の微生物と、有効量の発明の組成物とを接触させることにより、微生物処理を実現することができる。接触をインビトロでまたはインビボで行うことができる。「接触」は、本発明のそのような組成物およびそのような微生物を、微生物の感染および/または増殖を予防する、抑制するおよび/または除去するのに十分な方法で一緒にすることを意味する。そのような処理に有効なそのような組成物の量を実験により決定することができ、そのような決定を行うことは、当該技術分野における技術の範囲内である。抑制には、微生物の増殖/活性の低減および除去の両方が含まれる。

0072

本発明の組成物を、粉末、顆粒、液体、噴霧軟膏ローションまたはクリームとして、経口または経鼻(例えば医薬用途もしくはパーソナルケア用途を目的とする)および局所が挙げられるがこれらに限定されない任意の好適な経路により、ヒト、動物もしくは植物または物品の基材表面に投与することができる、または接触させることができる。従って、本発明の組成物は、1種または複数種の許容可能な担体と混合された状態の各成分化合物を含むことができ、任意選択的に1種または複数種のその他の成分もしくはその他の材料と共に含むことができる。そのような担体は、製剤のその他の成分/材料と適合可能であり、所望の効果または用途に対して有害ではないという意味で「許容可能」でなくてはならない。

0073

選択した送達、治療または投与の経路にかかわらず、許容可能な濃度または剤形を提供するために、当業者に既知の従来の方法により本発明の組成物を製剤化することができる。任意のそのような組成物またはこの成分の量または濃度は、担体の有無にかかわらず、処理される標的の微生物/基材/物品、投与/送達の特定の様式、および上記に記載したその他の因子全てに応じて異なることができる。担体材料と組み合わされる量は一般的に、所望の抗微生物効果を生じさせるのに有効な最低のまたは最小の濃度をもたらすそのような組成物の量であるだろう。

0074

本発明の組成物中におけるFFC組成物および別の任意選択的な成分の相対的な量または濃度は、下記の実施例で実証されているように、有効な範囲内で広く異なることができる。用いられる濃度および/または用量は、単独で個々の先行技術の成分に対して活性の増強もしくは増大を実現するように、および/または活性成分最低濃度で組成物の活性を最大化するように好ましくは選択される。従って、そのような活性の増大を生じる重量比および/またはパーセント濃度は、用いる具体的なFFC組成物のみだけでなく組成物の具体的な最終用途にも依存しており、この最終用途として、気候、土壌の組成、処理しようとする基材、物品および/もしくは微生物宿主の性質、ならびに/または特定の微生物への潜在的曝露が挙げられるがこれらに限定されない。

0075

製剤または組成物を調製する方法は、本発明の組成物または1種もしくは複数種の成分化合物を、担体と任意選択的に1種または複数種の副成分とに関連付ける工程を含む。通常、この製剤は、そのような組成物/成分を担体(例えば、液状のもしくは微粉化された固体担体)と関連付け、必要に応じて製品に成形することにより調製される。

0076

本発明に関する製剤は、本発明の組成物かまたはそのような組成物を包含する任意の製品かにかかわらず、カプセルカシュー丸剤錠剤、粉末、顆粒、ペーストの形態とすることができ、または水性もしくは非水性の液体中の溶液もしくは懸濁液とすることができ、または水中油型もしくは油中水型の液状エマルションとすることができ、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤とすることができ、またはトローチゼラチンおよびグリセリン、もしくはスクロースおよびアラビアゴム等の不活性基材を使用している)とすることができ、ならびに/または洗浄剤(例えば、ミスト、スプレーもしくは口)等とすることができ、それぞれ所定量の発明の組成物またはこの成分を含有する。

0077

その他の固体状のそのような製剤(例えば、カプセル、錠剤、丸剤、糖衣錠、粉末、顆粒等)では、本発明の組成物と、1種または複数種のその他の活性成分、ならびに/または許容可能な担体、例えばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、ならびに/または下記の内のいずれかと混合することができる:(1)賦形剤もしくは増量剤、例えばデンプンラクトース、スクロース、グルコースマンニトールおよび/もしくはケイ酸;(2)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロースアルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/もしくはアラビアゴム等;(3)保湿剤、例えばグリセロース;(4)崩壊剤、例えば寒天炭酸カルシウムジャガイモデンプンもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩および炭酸ナトリウム;(5)溶解遅延剤、例えばパラフィン;(6)吸収促進剤、例えば第4級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール等;(8)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土;(9)潤滑剤、例えばタルクステアリン酸カルシウムステアリン酸マグネシウム固体ポリエチレングリコール硫酸ラウリルナトリウムおよびこれらの混合物、ならびに(10)着色剤。カプセル、錠剤および丸剤の場合には、組成物は緩衝剤も含むこともできる。同様の種類の固体組成物を、ラクトース、乳糖等の賦形剤ならびに高分子量ポリエチレングリコール等を使用する軟質充填のおよび硬質充填のゼラチンカプセルにおける賦形剤として用いることもできる。

0078

任意選択的に1種または複数種の副成分と共に圧縮することによりまたは成形することにより、錠剤を製造することができる。結合剤(例えばゼラチンもしくはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤防腐剤、崩壊剤(例えばデンプングリコール酸ナトリウムもしくは架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、界面活性剤または分散剤を使用して、圧縮錠剤を調製することができる。不活性な液状希釈剤により湿らせた粉末状の活性成分の混合物を好適な機械で成形することにより、成形錠剤を製造することができる。

0079

錠剤およびその他の固体形態のそのような組成物またはそのような組成物を包含する物品、例えば糖衣錠、カプセル、丸剤および顆粒に、任意選択的に切れ目を入れることができる、またはこれらを、コーティングおよびシェル、例えば腸溶性コーティングおよび製剤化の分野で公知のその他のコーティングと共に任意選択的に調製することができる。活性成分の徐放性または制御放出性を付与するために、例えば所望の放出プロファイル、その他のポリマーマトリクスリポソームおよび/またはマイクロスフェアを実現すべく様々な割合でヒドロキシプロピルメチルセルロース使用して、錠剤およびその他の固体形態のそのような組成物またはそのような組成物を包含する物品を製剤化することもできる。これらの組成物は、任意選択的に不透明化剤を含有することもでき、任意選択的に遅延様式で活性成分を消化管のある部位のみでまたは好ましくはこの部位で放出する組成物とすることができる。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。活性成分はマイクロカプセル化形態であることもできる。

0080

本発明の使用または投与のための液体形態として、医薬的に許容可能なまたはその他で許容可能なエマルション、混合液マイクロエマルション、溶液(蒸留水溶液または精製水溶液等)、懸濁液、ミスト、シロップおよびエリキシル剤が挙げられる。発明の組成物またはこの化合物成分に加えて、液体形態は、当該技術分野で一般に使用される不活性なまたはその他の希釈剤、例えば水またはその他の溶媒可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコールイソプロピルアルコール炭酸エチル酢酸エチルプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油ラッカセイ油トウモロコシ油胚芽油、オリーブ油ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロールテトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタン脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含有することができる。

0081

不活性希釈剤に加えて、そのような組成物および/または関連する物品は補助剤も含むことができ、この補助剤として、湿潤剤、乳化剤ならびに懸濁化剤(例えば農業用途の固着剤および展着剤)、着色剤、賦香剤ならびに1種または複数種のその他の防腐剤が挙げられるがこれらに限定されない。懸濁液は、懸濁化剤、例えばエトキシ化イソステアリルアルコールポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル微結晶性セルロースアルミニウムメタヒドロキシドベントナイト、寒天およびトラガカントならびにこれらの混合物を含むことができる。

0082

本発明の組成物の製剤、および/または本発明の基材または局所的(例えば、パーソナルケアもしくは衛生用品に関連する)投与/送達のためにそのような本発明の組成物を包含する物品もしくは製品として、粉末、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、パッチおよび吸入剤が挙げられる。そのような軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の発明組成物に加えて、賦形剤、例えば動物性脂肪および植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカントおよびその他のガムセルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛またはこれらの混合物を含有することができる。同様に、粉末およびスプレーは、賦形剤、例えばラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウムケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末またはこれらの物質の混合物を含有することができる。スプレーは、習慣的高圧ガス、例えば揮発性の非置換炭化水素、例えばブタンおよびプロパンを更に含有することができる、または正の空気圧下に送ることができる。

0083

本発明の組成物で用いることができる好適な水性のおよび非水性の担体の例として、水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)およびこれらの好適な混合物、植物油、例えばオリーブ油、ならびに有機エステル、例えばオレイン酸エチルが挙げられる。例えば、コーティング材料、例えばレシチンの使用により、分散体の場合は必要な粒径の維持により、および界面活性剤の使用により、適切な流動性を維持することができる。

0084

ポリラクチドポリグリコリド等の生分解性ポリマー中の活性成分のマイクロカプセルマトリクスを形成することにより、本発明の組成物を包含する物品または製品のデポ形態を製造することができる。ポリマーに対する活性成分の比および用いる特定のポリマーの性質に応じて、活性成分の放出速度を制御することができる。その他の生分解性ポリマーの例として、ポリオルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。身体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルション中に活性成分を封入することにより、蓄積注射可能な製剤も調製することができる。

0085

さらに、本発明の組成物および/またはそのような組成物を包含する物品もしくは製品は、当業者に公知であるように、類似のおよび/または異なる作用機序の追加の化学物質および/または生物学的製剤多部位用のおよび/または単一部位用の抗カビ剤または抗真菌剤抗菌剤ならびに抗微生物剤を含むことができる。そのような薬剤として、炭酸水素カリウムシリカ、銅もしくは硫黄ベースとする化合物、および/または植物油(例えばニーム油)を挙げることができるがこれらに限定されない。さらに、そのような薬剤として下記を挙げることができるがこれらに限定されない:アゾールポリエン、例えばアンホテリシンBおよびナイスタチンプリン阻害剤またはピリミジンヌクレオチド阻害剤、例えばフルシトシンポリオキシン、例えばニッコーマイシン;その他のキチン阻害剤、伸長因子阻害剤、例えばソルダリンおよびこの類似体ミトコンドリア呼吸の阻害剤、ステロール生合成の阻害剤、ならびに/または植物、その他の基材、動物および/もしくはヒトの、またはあらゆる製品上にもしくはこの製品中に見出され得る酵母または真菌、細菌、ウイルスおよび/またはその他の微生物の感染の治療または予防に適した、当業者に既知のあらゆるその他の殺真菌性のまたは殺生物性の組成物。

0086

いくつかの実施形態では、本発明の組成物を包含する物品または製品は、当該技術分野で既知の1種または複数種の防腐剤成分を含むこともでき、この防腐剤成分として下記が挙げられるがこれらに限定されない:ソルビン酸または安息香酸;安息香酸、ソルビン酸、ヒドロキシメチルグルコン(glycinic)酸およびプロピオン酸ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩およびアンモニウム塩;およびメチルパラベンエチルパラベンプロピルパラベンおよびブチルパラベンならびにこれらの組み合わせ。

0087

本発明の組成物は、酸性または塩基性官能基を含む化合物を含有することができ、そのため、薬学的にまたはその他で許容可能な酸および塩基と薬学的にまたはその他で許容可能な塩を形成することができる。用語「薬学的に許容可能な塩」は、そのような化合物の比較的無毒な、無機のおよび有機の酸のおよび塩基の付加塩を意味する。いずれにしても、そのような化合物と好適な酸または塩基とを反応させることにより、そのような塩を調製することができる。好適な塩基として、そのような許容可能な金属カチオンアンモニアまたはそのような許容可能な有機第1級アミン、有機第2級アミンもしくは有機第3級アミンの水酸化物炭酸塩または重炭酸塩が挙げられる。代表的なアルカリ塩またはアルカリ土類塩として、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩およびアルミニウム塩等が挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンとして、エチルアミンジエチルアミンエチレンジアミンエタノールアミンジエタノールアミンピペラジン等が挙げられる。代表的な酸付加塩として、臭化水素酸塩塩酸塩硫酸塩、リン酸塩硝酸塩酢酸塩吉草酸塩オレイン酸塩パルミチン酸塩ステアリン酸塩ラウリン酸塩安息香酸塩乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩クエン酸塩マレイン酸塩フマル酸塩コハク酸塩酒石酸塩ナフタル酸塩メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩およびラウリル硫酸塩等が挙げられる。

0088

本発明の組成物を、水分散液またはエマルションとして使用することができ、FFC(界面活性剤を含むまたは含まない)組成物を高い割合で含有する濃縮物の形態で利用可能であり、この濃縮物は、使用前に(例えば水または別の流体成分で)希釈することができる。湿潤剤または乳化剤を任意選択的に含有する溶媒に、本発明の組成物を任意のその他の所望の活性成分と共に溶解させ、次いで、この混合物を、湿潤剤または乳化剤を含有することもできる水に添加することにより、乳剤またはエマルションを調製することができる。好適な有機溶媒として、アルコールおよびグリコールエーテルが挙げられる。この濃縮物は、好ましくは長期にわたる保管に耐えることができなければならず、そのような保管後に、従来のスプレー器具により塗布され得るように十分な時間にわたり均質を保持する水性製剤を形成するために、水で希釈可能でなければならない。

0089

最終用途の種類に応じて、本発明の組成物を包含する物品または製品は、あらゆるその他の必要な成分を含むこともでき、この成分として、当業者に既知であるように、塗布を容易にする固体担体または液体担体、生物界面活性剤等の界面活性剤、保護コロイド接着剤増粘剤チキソトロープ剤浸透剤安定化剤金属イオン封鎖剤テクスチャー化剤、香料(例えば収穫後もしくは加工食品/飲料用途を目的とする)、糖、着色剤等が挙げられるがこれらに限定されない。

0090

例えば、そのような組成物および/または関連する物品もしくは製品を農業目的に使用することができ、そのような担体または希釈剤と共に製剤化することができる。この組成物を、製剤化してまたは製剤化することなく、植物の群葉、種子、または植物が生育しているもしくは植え付けられるその他の媒体に直接適用することができる、またはこの組成物を、クリーム製剤もしくはペースト製剤として噴霧するもしくは散布するもしくは塗布することができる、またはこの組成物を、蒸気としてもしくは徐放顆粒として適用することができる。群葉、茎、枝もしくは根等の植物のあらゆる部分に、または根、果物もしくは野菜(収穫前もしくは収穫後)の周囲の土壌に、または植える前の種子に、または土壌全般に、灌漑用水に、または水耕栽培システムに適用することができる、またはこれらに隣接して適用することができる。低体積もしくは低圧を使用して、または電気力学的噴霧技法を使用して、または当該技術分野もしくは当産業で既知のあらゆるその他の処理方法を使用して、本発明の組成物を植物に注入することもできる、または植物(果物および野菜等)上に噴霧することもできる。

0091

いくつかの実施形態では、農業かどうかまたは食品加工に関連しているかどうかにかかわらず、本発明の組成物を含浸させたおよび/または本発明の組成物を包含する組成物および/または物品もしくは製品は、固体の希釈剤または担体、例えば充填材(例えば動物用のまたはネコ用のトイレ砂)、カオリン、ベントナイト、珪藻土(kieselguhr)、ドロマイト、炭酸カルシウム、タルク、マグネシア粉末フラー土、石膏、珪藻土(diatomaceous earth)、陶土およびその他の浸透可能な材料を含む散布可能な粉末または顆粒の形態とすることができる。そのような顆粒は、更に処理することなく適用に適している予備形成顆粒とすることができる。この顆粒を、充填材のペレットに発明の組成物もしくは別の活性成分を含浸させることにより、または活性成分および充填材の粉末の混合物をペレット化することにより製造することができる。例えば、種子を調製するための組成物は、この組成物の種子への接着補助する薬剤(例えば鉱油)を含むことができる、あるいは、有機溶媒を使用して、種子を調製する目的のために活性成分を配合することができる。この組成物は、液体中での分散を容易にするための湿潤剤または分散剤を含む湿潤可能な粉末または水中分散可能な顆粒の形態であることもできる。この粉末および顆粒は、充填材および懸濁化剤を含有することもできる。あるいは、この組成物をマイクロカプセル化形態で使用することができる。活性物質の緩やかで制御された放出を得るために、この組成物を生分解性のポリマー製剤中に配合することもできる。

0092

いずれにしても、そのような発明の組成物を含むそのような固体製剤を、円筒、棒、ブロック、カプセル、錠剤、丸剤、ペレット(例えばペットフード)、細長切れスパイク等が挙げられるこれらに限定されない様々な形態、形状または成形で、様々な製品または物品中に提供することができる。あるいは、顆粒状のもしくは粉末状の材料を錠剤にプレス加工することができる、またはこの材料を使用して様々なカプセルもしくはシェルを充填することができる。上記で論じたように、本発明のあらゆるそのような組成物を、製剤化されているかまたは製剤化されていないかにかかわらず、医薬用の、個人用の、産業用のおよび農業用の組成物ならびに関連する使用方法が挙げられるが、これらに限定されない様々な最終用途を目的として、単独で使用することができる、基材に適用することができる、または製品(product of manufacture)もしくは製品(article of manufacture)に包含させることができる。

0093

ほとんどの場合、有用な固体担体成分は、少なくともある程度は多孔質である任意の材料を含むことができる、および/または過度膨張することなく上述した抗微生物性組成物を保持することができる。上記に記載したおよび本明細書の他の箇所に記載する種類の材料に加えて、本発明を知る当業者に理解されるように、そのような担体成分の例として、シリカゲルゼオライト、ケイ酸カルシウム、粘土、活性炭アルミナアロフェンバーミキュライト、様々な吸収性のおよび/または徐放性のポリマーならびにこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、そのような担体成分は1種または複数種の粘土材料を含むことができ、本発明に関連して有用である粘土材料の例として、アタパルジャイト粘土モンモリロナイト粘土、ベントナイト粘土、ヘクトライト粘土絹雲母粘土およびカオリン粘土ならびにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。限定されないが、ベントナイト粘土、例えば、様々な量の鉄、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含有するコロイド含水ケイ酸アルミニウムを含むベントナイト粘土が特に有用であることが発見されている。ベントナイト粘土材料および関連する加工製品は、本明細書で特定されているその他の供給源に加えて、または当業者に既知であるように、商品名BentoniteAEHとしてイリノイ州、アーリントハイツのAmerican Colloid Company等の多くの供給源から市販されている。

0094

特定の物品または最終用途に応じて、揮発性の抗微生物性組成物をそのまま、または1種もしくは複数種の溶媒もしくは希釈剤成分と組み合わせて使用することができ、この溶媒および希釈剤成分として、水、含水アルコールならびにそのような抗微生物性組成物および/またはこのFFC成分に適合するその他の溶媒が挙げられるこれらに限定されない。更なる考慮すべき事項として、そのような溶媒または希釈剤成分のいずれかの存在により、そのような抗微生物性組成物の放出性または揮発性を変化させることができる、または調整することができる。

0095

本発明の様々な物品の製造は全体として、本発明の抗微生物性組成物と好適な固体担体成分との混合を含む。当該技術分野で既知のあらゆる技法を使用して、混合を実施することができる。ただ1つの考慮すべき事項として、混合技法および持続時間は、抗微生物性組成物を固体担体成分全体にまたは固体担体成分全体にわたって分散させるのに十分でなくてはならない。混合の順序を変更することができる。例えば固体担体成分を最初に準備し、または調製し、続いて抗微生物性組成物を添加することができる。あるいは、そのような抗微生物性組成物と、担体成分を製造するために使用する全ての成分とを一緒に混合することができる。後者に関しては、成分をそのまま、または溶媒(例えば水および/もしくはアルコール)、分散剤または1種もしくは複数種のその他の補助剤と共に混合することができる。一配合技法に関しては、固体担体を製造するために使用する成分と抗微生物性組成物とを混合することができ、後者は任意選択的に水溶液である。更に別の実施形態では、粉末形態の好適な担体成分を、抗微生物性組成物および好適な結合剤成分と混合して、好適な寸法の粒子または顆粒の塊を形成することができる。担体の実体、配合技法または顆粒サイズにかかわらず、抗微生物性組成物は、そのような物品および関連した担体成分の約1.0〜約3.0重量%で存在することができる。

0096

本発明の物品は、抗微生物性組成物の放出または揮発のためのパッケージまたは収容器と共に配置され得る、および提示され得る。運搬用の(tote)、蓋付きの(lid)、挿入部付きの(insert)、カバーが付いた(covered)トレイまたはカップカートンバイアルおよび当該技術分野で既知のその他のそのような収容器を使用することができ、物品の保持およびこの物品からの抗微生物剤の放出/揮発が十分にもたらされる。有用なガス/蒸気透過性の収容器の例として、メッシュまたはガス透過性材料で構成されている不織布の柔軟な袋、パックまたは小袋の形状に構成されている収容器が挙げられる。

0097

本明細書に記載の物品は、食品上でのおよび/または食品付近での微生物の増殖を抑制し、それにより食品の品質保持期限延ばす等の、微生物の活性に影響を与えるのに有用である。その目的のために、そのような物品を、収容器を使うことなく単独でかまたは任意選択的に柔軟な袋もしくは小袋と共に提示されるかにかかわらず、所望の食品(例えば、限定されないが、果物、野菜およびその他の農産物)の輸送、貯蔵または展示のための容器に対して配置することができる、または投入することができ、そのような容器は、個々の食品に応じて選択される、または設計される。そのような容器内への物品の配置は、対応する食品の供給および流通の連鎖の任意の1つまたは複数の段階とすることができる。

0098

下記の非限定的な実施例およびデータは、本明細書に記載した様々な成分化合物を含む抗微生物性組成物の調製および使用等の、本発明の組成物および/または方法に関する様々な態様および特徴を説明する。先行技術と比較して、本組成物および本方法は、驚くべき、予想外のおよび先行技術に反する結果およびデータを示す。本発明の実用性を、本発明と共に使用することができるいくつかの組成物および成分化合物の使用により説明するが、当業者は、本発明の範囲に応じた様々なその他の組成物および成分化合物により同等の結果を得ることができることを理解するだろう。

0099

実施例1a
真菌の単離。2007年3月に、ボリビアのアマゾンに生息する植物からアナナス・アナナソイデス(Ananas ananassoides)の数本の小さな茎を採取した。これらの茎を、緯12°40’07’’および西経68°41’58’’の熱帯雨林に隣接するサバンナ地域で採取し、分析のために直ちに輸送した。これらの茎からいくつかの小片(2〜5インチ)を切断し、層流フード下で30秒にわたり70%エタノール中に置いた。1本の滅菌ピンセットを使用し、これらの茎を別々に炎に当てて余分なアルコールを除去した。次いで、(樹皮の下の)内部組織の小片を切り取り、中央のウェルが取り除かれているプレートの片側において、活発に増殖しているM.アルブス(M.albus)の単離株620と共にポテトデキストロース寒天培地(PDA)上に置いた。この技法を使用して、ムスコドル(Muscodor)のその他の単離株を効果的に選別することができる(Worapong et al.,2001a&b)。2週にわたるインキュベーション期間中に、任意の真菌の増殖に関してペトリ皿を定期的に調べた。菌糸を観察した時点で、寒天培地から菌糸の先端を無菌的に切り取って新鮮なPDA上に置いた。このようにして単離株を発見した。いくつかのペトリ皿(PDA)を使用して、真菌が揮発性の抗生物質を産生したかどうかを確認した。この手順は、プレートの中心から1インチ断片の寒天培地を取り除くこと、片側に単離株の塊(plug)を置いて数日にわたり増殖させること、次いで試験生物を隙間の反対側に蒔くことを含んだ。

0100

実施例1b
真菌の分類。自然界での真菌(Fungus)はA.アナナソイデス(A.ananassoides)に関連付けられており、無胞子不完全菌目に属する不完全菌類である。直射日光を避けて放置した場合には、全ての培地上の白っぽい真菌(Fungus)のコロニーを試験した。直射日光に当てた場合には、全ての培地上のピンクがかった真菌(Fungus)のコロニーを試験した。どのような条件下でも胞子またはその他の子実体を観察しなかった。菌糸(Hyphae)(0.6〜2.7μm)は一般的に枝分かれにより成長し、完全なコイル(約40μm)を形成する場合があり、これらに関連するカリフラワー状体(3.5〜14μm)を有する。新たに発生する菌糸(Hyphae)は、試験した全ての培地での全ての条件下で観察する場合に波状パターンで増殖する。PDA上の菌糸体(Mycelium)は3〜4週間でプレートを覆い、果実のような香りを生じる。

0101

正基準標本:A.アナナソイデス(A.ananassoides)の内生。採取を、Heath River地域でのボリビアのアマゾンで行った。正基準標本は、Heath River地方で採取した1本のみのA.アンニソイデス(A.annisoides)の茎を起源とする。生培養物を、採取番号2347として、現存するモンタナ州立大学の菌類学コレクションにムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)として寄託している(2008年2月29日)。M.クリスパンス(M.crispans)(B−23)の18S rDNA配列およびITS配列の両方を、割り当てられたシリアル番号EU195297と共にGenBankに提出している。

0102

テレオモルフ(Telomorph):この真菌のテレオモルフを、GenBankデータベースにおいて、M.クリスパンス(M.crispans)とクロサイワイタケ(Xylariaceae)科との間の18S rDNA遺伝子配列データの類似性に基づいてクロサイワイタケ(Xylariaceae)で見出すことができる(Bruns et al.,1991;Reynoldsand Taylor 1993;Mitchell et al.,1995;Guarro et al.,1999;Taylor et al.,1999)。M.クリスパンス(M.crispans)の18S rDNA遺伝子配列からの分子データは、M.アルブス(M.albus)の単離株620との100%相同性を示す。

0103

語源:属名「ムスコドル(Muscodor)」は、カビ臭いを意味するラテン語に由来する。この臭いは、この属の最初の3種の単離株によって生じた臭いの質と一致する。種名は、「巻き毛の、波状の」を意味するラテン後に由来する「クリスパンス(crispans)」である。菌糸は、規則的な波状のパターンで成長する。

0104

実施例2a
走査電子顕微鏡観察。Castillo et al.(2005)によって説明されている手順後に、実施例1の単離株の走査電子顕微鏡観察を実施した。真菌の増殖を支持する寒天培地片および宿主植物片をろ紙パケットに入れ、次いで、湿潤剤であるTriton X100を含む0.1Mのコカジル酸ナトリウム緩衝液(pH7.2〜7.4)中の2%グルテルアルデヒド中に入れ、5分にわたり吸引して一晩放置した。翌日、切片水緩衝液1:1で15分ずつ6回洗浄し、続いて10%エタノールで15分洗浄し、30%エタノールで15分洗浄し、50%エタノールで15分洗浄し、70%エタノールで15分ずつ5回洗浄し、次いで70%エタノール中で一晩以上放置した。次いで、切片を95%エタノールで15分ずつ6回すすぎ、次いで100%エタノールで15分ずつ3回すすぎ、続いてアセトンで15分ずつ3回すすいだ。微生物資材臨界点乾燥させ、金スパッタコーティングし、Everhart−Thornley検出器を使用して、高真空モードのXL30ESEMFEGで画像を記録した。オンラインで利用可能なImage Jソフトウェアを使用して菌糸を測定した。

0105

実施例2b
真菌の生態。真菌は水性培地上で白色の菌糸体を産生した。あらゆる実験室条件下で、いかなる種類の子実構造または胞子も見られなかった。菌糸は、絡み合ってコイルを形成する傾向がある。ムスコドル(Muscodor)のその他の種もこの傾向を有する(Worapong et al.,2001a)。新たに発生する菌糸は、典型的な直線パターンではなく波状に成長し、通常は絡み合ってロープ状構造を形成する傾向がある。この成長パターンは、インビボ接種研究においてこの生物の同定での診断ツールとして有用であるということを証明する可能性がある。真菌は、小さい鎖によって菌糸に接続されるように見えるカリフラワー状構造も作る。このカリフラワー状構造の本体はどのような条件下でも発せず、そのため胞子ではないと思われる。この観察はムスコドル(Muscodor)種に独特であるように思われ、一般にはいかなるその他の真菌種でも存在が認められていない。

0106

実施例3a
真菌の増殖および保管。数片のカーネーションの葉を、活発に増殖する単離株上に置いて胞子の産生を促進した場合には、単離株は胞子またはいかなるその他の子実体も産生しないことを確認し、23℃での1週間のインキュベーション後にもそのような構造を観察しなかった。真菌を、セルロース寒天培地(CA)、麦芽寒天培地(MA)およびコーンミール寒天培地(CMA)等のいくつかの異なる培地上にも蒔いて、胞子産生が示されるかどうかを確認した。培地の内のいくつかでは増殖速度が遅いことを除いて真菌のその他の特性は相違しないと思われ、子実体または胞子を観察しなかった。

0107

いくつかの方法を使用して、純粋な培養物として単離した真菌を保管し、この方法の内の一つはろ紙技法であった。真菌をPDA上でも増殖させ、次いで小さな正方形に切断し、15%グリセロールが入ったバイアルに入れて−70℃で保管した。真菌を、グリセロールではなく蒸留水を使用して同様の方法により4℃でも保管した。しかし、最も効果的な保管方法は、−70℃での、外寄生させた無菌の大麦の種子上であった。

0108

実施例3b
単離したM.クリスパンス(M.crispans)のその他のより古典的な特徴も調べてM.アルブス(M.albus)と比較した。直射日光に当てた場合を除き、ムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)は、増殖が遅くて密な白色の菌糸体を、試験した全ての培地上で産生し、直射日光により、菌糸体は明るいピンク色を発色した。このことは、試験した全ての比較可能な培地および条件で白っぽい菌糸体を産生するM.アルブス(M.albus)とは対照的である(Worapong et al.,2001a)。若い菌糸はまた、M.アルブス(M.albus)で一般に観察される特徴的な直線のケーブル状ではなく波状に成長した(Strobel et al.,2001)。宿主植物材料またはカーネーションの葉を含有する培地等のいかなる培地上でも胞子は形成されなかった。菌糸は直径が変動しており(0.8〜3.6μm)、絡み合ってより複雑な構造を形成することが多く、更には菌糸コイルを形成することが多かった(図1〜3)。これらの菌糸は全体として、M.アルブス(M.albus)の菌糸よりも大きかった(Worapong et al.,2001a)。

0109

実施例4
揮発性物質の定性分析。ペトリ皿中で成長する菌糸体の10日齢培養物上の空間中におけるガスを分析するために使用した方法は、M.アルブス(M.albus)株cz−620のオリジナルの単離株で使用した方法と同等であった(Strobel et al.,2001)。最初に、安定したフレックスファイバー上のポリジメチルシロキサン上の50/30のジビニルベンゼンカルブレン(carburen)からなる、焼いた「Solid Phase Micro Extraction」注射器(Supelco)を、真菌の増殖を支持するペトリ皿の側面に開けた小さな孔を通して置いた。このファイバーを、45分にわたり真菌の蒸気相に曝露した。次いで、注射器を、膜厚が0.50mmである30m×0.25mm内径のZB Waxキャピラリーカラムを含むHewlett Packard 6890ガスクロマトグラフスプリットレス注入口に挿入した。カラムの温度を下記のようにプログラムした:30℃で2分、続いて5℃/分で220℃まで。キャリアガス超高純度ヘリウム(地元の販売業者)であり、初期カラムヘッド圧は50kPaであった。揮発性物質を捕捉する前に、ファイバーをヘリウムガス流下で20分にわたり240℃で条件付けた。30秒の注入時間を使用して、GCに試料ファイバーを導入した。ガスクロマトグラフを、単位解像度で作動するHewlett Packard 5973質量選択検出器(質量分析装置)にインターフェイスで接続した。データ収集およびデータ処理を、Hewlett Packard ChemStationソフトウェアシステムで実施した。真菌によって産生された揮発性物質の混合物中の化合物の初期同定を、NISTデータベースを使用するライブラリ比較により行った。

0110

実施例5a
真菌のDNAの単離およびITS−5.8S rDNA配列情報の取得。PDA上で増殖している本真菌の10日齢培養物を、Rapid Homogenization:Plant leaf DNA Amplification Kit(Cartagen;米国、ワシントン州)を使用して、25℃でのインキュベーション後にDNAの供給源として使用した。使用した技法の内のいくつかは、オーストラリア由来のその他のM.アルブス(M.albus)の単離株を遺伝学的に特徴付けるために使用した技法と同等であった(Ezra et al.,2004)。1週齢培養物から、培養した菌糸体を正方形(0.5cm2)に切り取った。この切片の底から寒天培地を擦り取り、できるだけ多くの寒天培地を除去した。この切片を1.5mlのエッペンドルフバイアルに入れ、−80℃で約10分にわたりインキュベートした。次いで、キット製造業者使用説明書に従ってDNAを抽出した。抽出したDNAを、二重蒸留した滅菌水で希釈し(1:9)、1μlの試料をPCR増幅に使用した。プライマーITS1(TCCGTAGGTGAACCTGCGGG)およびITS4(TCCTCCGCTTATTGATATGC)を使用するポリメラーゼ連鎖反応により、ITS1,5.8S ITS2 rDNA配列を増幅させた。真菌培養物から抽出した1μlのDNA(1:9希釈)、0.5μlのプライマーITS1および0.5μlのプライマーITS4、1.5mMのMgCl2を含む7μlのRedMixTMプラスPCRミックス(GeneChoice,Inc.、米国、メリーランド州)、ならびに5μlのddH2O PCRグレード(Fisher Scientific、オーストラリア、西オーストラリア州、ウェブリー)を含有する14μlの反応ミックス中でPCR手順を行った。Biometraパーソナルサイクラー(ドイツ、ゲッティゲン)中において、下記のPCR増幅を実施した:5分にわたり96℃、続いて45秒にわたり95℃、45秒にわたり50℃および45秒にわたり72℃を35サイクル、続いて5分にわたり72℃。TAE緩衝液を用いた100Vで30分にわたる1.3%アガロースゲルでのゲル電気泳動(Labnet International,Inc.(米国、ニュージャージー州、ウッドブリッジ)のGelXLUltra V2または(Wealtec Inc.米国、ジョージア州)のWealtec GES細胞システム)を使用して、PCR産物を調べた。ゲルを、0.5μgml−1の臭化エチジウム溶液に5分にわたり浸し、次いで蒸留水で5分にわたり洗浄した。Bio−Imaging System(モデル202D;DNR−Imaging Systems、イスラエルキルヤットアナビム)において、UV光下でゲル撮像を実施した。UltraClean PCR Clean Up DNA Purification Kit(MO BIO Laboratories,Inc.、米国、カリフォルニア州)を使用して、約500bpのPCR産物を精製した。精製物をダイレクトPCRシークエンシングに送った。ITS1プライマーおよびITS4プライマーを使用するPCR産物の両方の鎖に対してシークエンシングを実施した。MegaBACETM1000解析システム(Danyel Biotech Ltd.、イスラエル、レホヴォト)においてDYEnamic ETターミネーターを使用して、シークエンシングを実施した。配列を、NCBIウェブサイト上のGenBankに提出した。この研究で得た配列を、NCBIウェブサイト上のBLASTソフトウェアを使用してGenBankデータベースと比較した。

0111

実施例5b
ムスコドル・クリスパンス(Muscodor crispans)の分子生物学。18S rDNA、ITS1、5.8SおよびITS2の部分配列はDNAの高度の保存された領域であり、従って生物の分類で非常に有用であることが実証されている(Mitchell et al.,1995)。M.クリスパンス(M.crispans)のこれら分子的に特徴的な部分配列を得て、GenBankのデータと比較した。18S rDNA配列の検索後に、525bpのM.クリスパンス(M.crispans)を高度なBLAST検索にかけた。結果として、525bpのM.アルブス(M.albus)(AF324337)との100%同一性が示された。M.クリスパンス(M.crispans)の部分的なITS1配列およびITS2配列ならびに5.8S rDNA配列の比較分析では、M.アルブス(M.albus)(AF324336)のITS1および2、M.ロセウス(M.roseus)(AY034664)のITS1および2、X.エンテロレウカ(X.enteroleuca)CBS651.89(AF163033)のITS1および2、X.アルブスクラ(X.arbuscula)CBS 452.63(AF163029)のITS1および2、ならびにハイポキシロンフラフォルム(Hypoxylon fragiform)(HFR246218)のITS1および2と、それぞれ95%相同性、95%相同性、90%相同性、90%相同性および91%相同性でヒットした。

0112

実施例5c
本発明をある程度、単離した新規の真菌と共に説明しているが、(当該技術分野で理解されるであろう)そのような真菌の多様体(variant)および変異体(muatnt)も本発明との関連において予期されることが理解されるだろう。用語「多様体」および「変異体」を米国特許第6,911,338号明細書に記載されているように定義することができ、この明細書の全体が参照により本明細書に援用される。従って、本発明は、M.クリスパンス(M.crispans)の多様体株または変異体株およびこれらの対応する組成物を対象とすることができる。

0113

実施例6a
植物病原体に対するM.クリスパンス(M.crispans)のバイオアッセイ試験。文献(Strobel,et al.,2001)に既に記載されているように、比較的簡易な試験を使用して、微生物抑制活性に関してM.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物の蒸気を試験した。標準PDAペトリ皿中において寒天培地の細片(2cm幅)を除去し、M.クリスパンス(M.crispans)を接種し、約1週間にわたりプレートの片側で増殖させた。次いで、真菌用の寒天培地の小さな塊を使用して、試験する真菌または細菌をペトリ皿の反対側に接種した。細菌および酵母を寒天培地上画線した(1.5cm長)。次いで、1枚のパラフィルムでプレートを覆い、48時間にわたり23℃でインキュベートした。試験生物の増殖へのM.クリスパンス(M.crispans)の効果を、最初に、接種を行った箇所での増殖の有無を検証することにより確認した。増殖を観察した場合、真菌の菌糸の2箇所で直径の測定を行った。細菌および酵母の増殖が影響を受けた程度をコントロールプレートでの増殖に対する比で推定することにより、細菌および酵母に対する蒸気の生物学的活性を評価した(Strobel et al.,2001)。増殖を観察しなかった場合、試験生物を試験プレートから無菌的に取り出し、蒸気への曝露後のある時点で新鮮なPDAプレート上に接種して試験生物の生存性を確認した。

0114

M.クリスパンス(M.crispans)をPDA上で23℃にて7〜10日にわたり増殖させた場合には、上記方法を利用して、真菌の揮発性副生成物が数種類の真菌および細菌に対して致死的であることが判明した。酵母および主なクラスの各真菌だけでなく、グラム陰性菌およびグラム陽性菌も試験生物として利用した。ほとんどの試験生物が100%抑制され、M.クリスパンス(M.crispans)の副生成物への曝露2日後に死滅した。(表8を参照)。試験生物の内のいくつかは、曝露2日後においてM.クリスパンス(M.crispans)の揮発性物質で死滅しなかったが、これら試験生物の増殖は揮発性副生成物により著しく抑制されており、これら試験生物は曝露4日後に死滅した。そのような生物として、特にペニシリウム・ロキエホォルチ(Penicillium roquefortii)、バイポリスソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)、スタゴノスポラ(Stagonospora)種およびフザリウムオキシスポラム(Fusarium oxysporum)が挙げられる。

0115

実施例6b
表8を参照すると、ボトリティス(Botrytis)に属するM.クリスパンス(M.crispans)への揮発性副生成物の蒸気の効果は極めて顕著であり、特に様々な植物の灰色カビ病の原因であるB.シネレア(B.cinerea)に対して極めて顕著である。抑制効果および死滅効果は、タマネギの灰色カビ病いもち病を引き起こすボトリティス・アリイ(Botrytis allii)にも適用可能である。限定されないが、そのような結果は、本発明を効果的に使用し、農産物の表面または収穫後の貯蔵雰囲気を変更してカビおよび関連する問題を防ぐことができることを示唆する。同様に、そのような結果は、真菌の増殖を予防するまたは制御するためにタマネギ(例えばビダリアオリオン)、シャロットおよびニンニク農産物を処理するための本発明のFFC組成物の使用を裏付ける。

0116

実施例6c
M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性物質からの蒸気は、穀物(例えばトウモロコシ小麦オオムギ、コメ等)で腐敗および真菌増殖を引き起こす多くの真菌に対しても効果的であり、本発明を、様々な果物および野菜、例えばジャガイモビートニンジンサツマイモと共に使用することができ、そのような穀物、果物または野菜は、収穫前、収穫後、貯蔵中または輸送中のいずれかである。従って、本発明の組成物および方法を、農業および食品加工分野において真菌に関連する主要な問題の内のいくつかに適用することができ、アルテルナリア(Alternaria)、クラドスポリウム(Cladosporium)、アスペルギルス(Aspergillus)、ペニシリウム(Penicillium)、ジプロディア(Diplodia)、フサリウム(Fusarium)およびギベレラ(Gibberell)が挙げられるがこれらに限定されない標的生物に対して使用することができる。(例えば表8を参照)。

0117

実施例6d
M.クリスパンス(M.crispans)の副生成物からの蒸気は、マイコスフェレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)真菌に対して有効であった。(表8を参照)。従って、本発明を、バナナおよびプランタンの、真菌が関連する黒シガトカ病の治療として使用することができる。

0118

実施例6e
柑橘類潰瘍病は、米国の柑橘産業の存在そのものを脅かす。表8に示すように、M.クリスパンス(M.crispans)の副生成物からの蒸気は、潰瘍病を引き起こす病原体であるキサントモナス・アキソニポディスp.v.シトリ(Xanthomonas axonipodis p.v.citri)を効果的に死滅させる。そのような結果は、本発明のFFC組成物および関連する方法を使用して、種子、実生苗果樹園装備もしくは装置(例えば、作業者の装備および衣服等)ならびに/または収穫した果実を効果的に処理して潰瘍病を予防する、抑制するまたは制御することができることを示唆する。

0119

実施例7
実施例6の試験および結果の補足として、M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物の蒸気による生物検定試験を、様々なその他の植物およびヒトの病原体である真菌および細菌に対して実行した。(下記の表9を参照)。Xプレートの1個の四分円中のPDA上で真菌を増殖させ、室温で3〜5日わたりインキュベートした後に1種または複数種の試験生物を接種した。接種と同時にコントロールプレートを作製し、個々の試験生物に最適である同じ培地上で増殖させた。試験生物であるスタフィロコッカスアウレウス(Staphylococcus aureus)6538、サルモネラコレライス(Salmonella cholerasuis)10708、大腸菌(Escherichia coli)11229、S.アウレウス(S.aureus)ATCC43300(MRSA)およびビブリオ・コレラ(Vibrio cholerae)ATCC14035を、Xプレートの残り3個の四分円中のトリプチカーゼ大豆寒天培地(TSA)上で増殖させた。各生物に関する3枚のプレートを、適切なコントロールと共に室温で約2日、約4日および約6日にわたり真菌の副生成物の蒸気に曝露した。試験微生物の生存性を確認するために、その後、真菌を物理的に除去し、コントロールプレートおよび試験プレートを最短で3〜4日にわたり35±1℃のインキュベーターに入れたが、但し、マイコバクテリウム(Mycobacterium)種を更に約1月にわたりインキュベートした。このことを、副生成物の蒸気が試験生物を抑制したかまたは死滅させたかどうかを確認するために行い、生物の生存性を評価した。この同じプロトコルを、エルシニアペスティス(Yersinia pestis)およびバシルスアンスラシス(Bacillus anthracis)に関して行ったが、但し、曝露時間を3日および5日に変更し、Y.ペスティス(Y.pestis)を、真菌への曝露後に28±1℃でおよび5%CO2中においてインキュベートした。先に述べたプロトコルを使用して、マイコバクテリウム・マリナム(Mycobacterium marinum)ATCC927を残り3個の四分円中の7H11寒天培地(Difco Co)上で増殖させ、33±1℃でインキュベートした。各生物による試験での3回の反復実験全てが同一の挙動であった。

0120

全てのマイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)株に関して、同様に7H11上で増殖させ、寒天培地の一部をプレートから除去し、(PDA上の)B−23真菌を挿入した。次いで、プレートを肉汁培養物から接種した。真菌が存在しないコントロールプレートも接種した。指定の各時間間隔で、寒天培地の一部をプレートから取り出して別の空のプレートに移し、35±1℃のインキュベーターに入れて微生物の生存性を確認した。プレートを、湿らせた紙タオルと共にプラスチック袋に入れて乾燥を防いだ。

0121

プセウドモナス・アエルジノサ(Pseudomonas aeruginosa)15442およびブルコルデリア・タイランデンシス(Burkholderia thailandensis)70038の両方を、TSA寒天培地上で増殖させた。これらを、これらの生物に最適な増殖時間にわたり室温で放置し、次いで35±1℃のインキュベーターに移して観察した。ヒトの病原体を使用する試験全てを、厳格であり連邦政府によって承認されたバイオセーフティ条件下で行ったことに留意されたい。ヒトの病原体での試験全てを少なくとも2回繰り返した。

0122

表9に示すように、4種全ての耐酸性細菌(マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)株)は、活発に増殖するM.クリスパンス(M.crispans)(6〜10日齢培養物)への2日の、4日の、7日のおよび14日の曝露後に死滅した。M.クリスパンス(M.crispans)への2日以上の曝露後に死滅したその他の細菌は下記のものであった:スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)6538、マイコバクテリウム・マリナム(Mycobacterium marinum)、エルシニア・ペスティス(Yersinia pestis)およびサルモネラ・コレラスイス(Salmonella choleraesuis)。M.クリスパンス(M.crispans)への曝露による影響が比較的小さかったまたは影響が全くなかったのは下記のものであった:プセウドモナス・アエルジノサ(Pseudomonas aeruginosa)、ブルコルデリア・タイランデンシス(Burkholderia thailandensis)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)(MRSA)、大腸菌(Escherichia coli)、ビブリオ・コレラ(Vibrio cholera)およびバシルス・アンスラシス(Bacillus anthracis)。しかし、S.アウレウス(S.aureus)(MRSA)の増殖は、はっきりと分かるコロニーではなく粘液性のフィルムのみあり、そのため、M.クリスパンス(M.crispans)のVOCによる影響を受けていた。加えて、B.アントラシス(B.anthracis)のプレートは、曝露プレート上に残った数個のコロニーのみを有していたが、M.クリスパンス(M.crispans)の除去およびその後のインキュベーション後に、より多くのコロニーが成長した。従って、副生成物のM.クリスパンス(M.crispans)蒸気は、B.アントラシス(B.anthracis)の栄養細胞に対してのみ有効であり、胞子に対しては有効ではないと思われる。最後の観察期間(14日)の一ヶ月後、真菌に曝露したプレートの内のいくつかでは増殖を観察せず、全てのコントロールプレートでは増殖を観察した。

0123

下記の実施例の実験は、本発明の組成物の様々な実施形態およびこれらの有用性を説明する。成分の量、濃度または比を限定することなく、代表的な一組成を表10に記載する。いくつかの実施形態では、ある量のイソ酪酸を、同じレベルのまたはほぼ同じレベルのプロパン酸に置き換えることができる。いくつかのそのようなまたはその他の実施形態では、エタノールを酢酸に置き換えることができる、および/または2−ブタノンを酢酸またはプロパン酸のどちらかに置き換えることができる。また、様々なエステルを、列挙したエステルの異性体または同族体(例えば、限定されないがプロパン酸の2−メチルブチルエステルの場合にはプロパン酸の3−メチルブチルエステル)に置き換えることができる。下記の実施例で観察した結果を、表10に列挙した化合物の組成物により得た。これらと矛盾することなく、様々なその他の組成物を同等の効果で使用することできる。

0124

植物の病気の制御に使用されるFFC組成物
実施例8a
FFCの試験生物を抑制するおよび死滅させる相対的能力を測定した。バイアルに化合物を入れることにより、試験溶液を調製した。PDAが入ったペトリ皿の中心に位置する、予め滅菌したマイクロカップ(4×6mm)に、試験混合物(20マイクロリットル)を入れた。使用しない場合には、混合物を0℃で保管した。3mm3の寒天培地ブロック(試験真菌当たり少なくとも3個の寒天培地ブロック)上で新たに増殖しており、切除した試験生物(表9で述べている)を、マイクロカップから2〜3cmに置いて、ペトリ皿を2層のパラフィルムで覆った。所定の期間後に、寒天培地ブロックの縁からの菌糸の成長の測定を行った。しかし、ゲオトリクムキャンディダム(Geotrichum candidum)の場合は、接種した寒天培地プレートの元々の領域から再び画線することにより、ゲオトリクム・キャンディダム(Geotrichum candidum)を画線して、新たに目に見える成長および生存性を確認した。試験溶液をマイクロカップ中に入れていない適切なコントロールも作製した。20μlのFFC混合物で試験を少なくとも2回行い、同等の結果であった。

0125

実施例8b
小さい寒天培地ブロックを無菌的に取り出してPDAプレート上に置き、1〜3日後に増殖を観察することにより、または新鮮なPDAプレート上にゲオトリクム・キャンディダム(Geotrichum candidum)を再画線することにより、試験微生物の生存性を得た。このようにして、微生物の生存性を評価することができた。表11aに示す結果は、下記に列挙する生物が特定のFFC組成物により完全に抑制されており、ほとんどの場合は特定のFFC組成物への曝露により死滅していることを示す。そのような生物として、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、チーズに生えるペニシリウム(Penicillium)種、セラコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)、バーティシリウムダーリエ(Verticillum dahaliae)、フィチウム・ウルチナム(Pythium ultimum)、フィトフトラパルボラ(Phytophthora palmivora)、マイコフェレラ・フィジエンシス(Mycophaeraella fijiensis)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、ゲオトリクム・キャンディダム(Geotrichum candidum)、トリコデルマビリデ(Trichoderma viridi)、ガノダーマ(Ganoderma)種、クルブラリア(Curvularia)種およびボトリティス・アリイ(Botrytis alli)が挙げられる。そのため、適切に適用する場合、FFC組成物は、これら病原体微生物を制御する能力を有する。そのような結果は、この混合物により、多くのその他の病原体微生物を抑制するまたは死滅させることができることを示す。

0126

実施例8c
表11aのデータを参照すると、用いたFFC組成物の活性プロファイルは、いくつかの例では、M.クリスパンス(M.crispans)およびこの揮発性副生成物の蒸気と比較して異なる抗微生物効果および/または抗微生物効果の増強を示す。

0127

実施例8d
先の実施例を参照して、ならびに同等の技法および手順を使用して、同じ病原体をプロパン酸の蒸気で処理した。比較結果を、列Aおよび列Bに再掲した表11aのデータと共に下記の表11bに示し、観察したプロパン酸のみの効果(抑制%)を列Cに記載する。20μlでは、プロパン酸の量は、本発明のいくつかの実施形態におけるプロパン酸のレベルと同等である。プロパン酸は、ある程度の抗微生物効果を有することが知られている先行技術の様々な単独の化合物の代表的なものである。しかし、表11bの比較データにより実証されているように、本組成物は、本発明と無関係の先行技術の単独の成分から独立して予想される結果を超える、新たなおよび相乗的な結果を示す。表11bに示すように、先行技術ではせいぜい抑制されるにすぎないが、本発明の組成物では、試験した多くの病原体が取り除かれる(即ち死滅する)。その他のそのような単独の先行技術の化合物/組成物との比較でも同様の結果が得られる。

0128

結核およびその他のヒト病原体を治療するためのFFC組成物の使用
実施例9a
M.ツベルクロシス(M.tuberculosis)の単離株の内の4種の臨床薬剤耐性株(5901867、50001106、59501228および3081)をFFC組成物に曝露した。各単離株に関して、10μLの培養物を7H11寒天培地プレートの中央に置き、次いで滅菌プラスチックによりプレートの表面全体にわたり均一に広げた。0.65mlの微小遠心管マイクロキャップ)から蓋を切り取り、スクリューキャップ蓋を有するオートクレーブ可能な管内で15分にわたり121℃でオートクレーブした。滅菌鉗子を使用して、接種したプレートの中心に置かれているマイクロキャップを取り出した。コントロールプレート(各単離株に関して1枚)にはマイクロキャップを置かなかった。各単離株に関して3枚のプレートを作成し、各プレートの3個のマイクロキャップそれぞれに、5μLの、10μLのまたは20μLのFFCを入れた。次いで、プレートを、ジップロックで密閉した、湿らせた紙タオルが入ったプラスチック袋に入れ、約28日にわたり36℃±1℃でインキュベートした。約48時間の曝露後に、マイクロキャップを取り除いて処分し、プレートをインキュベーターに戻した。紙タオルを頻繁に確認し、再度湿らせて培地の脱水を防止した。全てのコントロールプレートで増殖した。5μLの揮発性物質に曝露したプレートおよび10μLの揮発性物質に曝露したプレートの全てで増殖した。20μLの揮発性物質に曝露した1種の単離株(50001106)のみが増殖した。M.ツベルクロシス(M.tuberculosis)の各単離株は、この生物の臨床薬剤耐性株であることに留意されたい。全ての実験を、米国政府承認のバイオセーフティ実験室条件で行った。

0129

2008年4月14日に、コントロールプレートと、5μLの揮発性物質に曝露するプレートおよび10μLの揮発性物質に曝露するプレートとに蒔いた。2008年4月22日に、20μLの揮発性物質に曝露するプレートに蒔いた。全てのプレートを何度も確認した。最終の確認を2008年5月19日に実施し、生存しなかった生物を表12で「−−」と示す。

0130

TBの別の株に対する本発明のFFC組成物の実際の効果を図1:M.ツベルクロシス(M.tuberculosis)の株(110107)に対するFFCの死滅効果に示す。左側のプレートは、48時間にわたり20マイクロリットルのFFCで処理しなかったコントロールプレートであり、右側のプレートは48時間にわたり処理したものである。次いで、両方のプレートを36℃で28日にわたりインキュベートした。これらの実験から、FFCがM.ツベルクロシス(M.tuberculosis)の薬物耐性単離株の3/4を死滅させることができたことが明らかである。現在、結核の治療でそのようなFFC組成物を使用する動物のおよび最終的にはヒトの治験への可能性が存在する。

0131

実施例9b
先の実施例のデータに矛盾することなく、本発明のより広い態様を実証することができる。当業者に公知の材料および技法を使用して、生存可能な培養物および適切な培地を調製する。例えば、(例えば、液体組成物直接接触による、またはこの液体組成物からの蒸気による)本発明のFFC組成物への曝露により、下記の大腸菌群グラム染色および形態学)の増殖抑制または死滅をもたらすことができる:大腸菌(Escherichia coli)(グラム陰性状)、サルモネラ・エンテリティデス(Salmonella enteritidis)(グラム陰性、桿状)、プセウドモナス・アエルジノサ(Pseudomonas aeruginosa)(グラム陰性、桿状)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)(グラム陽性、球状)およびリステリアモノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)(グラム陽性、桿状)。

0132

同様に、そのような結果を、バシルス・セレウス(Bacillus cereus)(グラム陽性、桿状)およびクロストリジウムボツリナム(Clostridium botulinum)(グラム陽性、桿状)が挙げられるがこれらに限定されない様々なその他のグラム陰性菌および/またはグラム陽性菌で得ることもできる、および実証することもできる。

0133

実施例10
M.クリスパンス(M.crispans)の揮発性副生成物を模倣する人工組成物に対して試験した試験生物の内のいくつかに関してIC50を算出した。(表1を参照)。表12を参照すると、15μLの人口混合物の利用により全ての試験生物が100%抑制され、これらの試験生物の内のいくつかは、わずか10μLで死滅した。バーティシリウム・ダーリエ(Verticillium dahliae)、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)およびアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)は最高体積の混合物(30μL)でさえも死滅しなかったが、3種全てが10μLの試験混合物または15μLの試験混合物により100%抑制された。感受性が最も高い生物はフィチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)であり、このフィチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)は10μLで死滅しており、2.5μLで100%抑制された。そのため、IC50値は、揮発性物質の死滅能力を必ずしも反映していないことは事実である。なぜならば、P.ウルチマム(P.ultimum)およびボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)の両方が同じIC50を実質的には持つが、一方は死滅して他方は死滅しなかったからである(表13)。

0134

微生物による腐敗を制御するためのゴミ処理のためのFFC組成物の使用
実施例11
通常はゴミとみなされるであろう物品の人工混合物を、2個の弾薬箱(ammo cartridge box)中にまとめた。この物品は、廃棄される穀物品、花の一部、肉廃棄物、新聞紙の繊維および雑多なその他の廃棄物からなった。一方の箱の中に、0.2mlの上述したFFC組成物が入っている小さなビーカーを置いた。他方の箱の中には、FFCが入っていないビーカーを置いた。両方の箱を、80゜Fで10日にわたりインキュベートした。この期間の最後に、箱を開けて調べた。FFCが入った箱では腐敗が起こらないことが明らかであった。一方、コントロールの箱では大量の腐敗物に完全に変化していた。ゴミ処理のためのFFC組成物の使用は、ゴミを発酵させてメタン等のエネルギー関連製品にする世界中の施設への輸送の間での、損傷を受けていないゴミを腐敗から守る好機である。図4は、この実験の条件下においてFFC組成物がゴミを微生物による腐敗から保護したことを示す。

0135

真菌による腐敗を制御するためのチーズ処理のためのFFC組成物の使用
実施例12
10mlの上述したFFC組成物が入ったバイアルを、10×10インチの透明なプラスチックのSaran(登録商標)ラップ1枚に組み込んだ、もしくは組み合わせた、および/またはこのバイアルを使用して、10×10インチの透明なプラスチックのSaran(登録商標)ラップ1枚を浸した。このプラスチックラップを6日にわたりFFC組成物中に浸し、絞らずに乾燥させ、次いで、ペニシリウム(Penicillum)種のチーズ株を十分に接種したチーズ片を覆う包装材として使用した。別の実験では、チーズ片に真菌を接種し、次いで通常のSaran(登録商標)ラップで覆い、次いで10マイクロリットルのFFCを注入した。ペニシリウム(Penicillum)種のみ、処理した包装材のみ、FFCのみ、およびコントロール(処理なし)により、上記の説明に対する適切なコントロールを示す。実験のチーズ片を室温で1週間にわたりインキュベートし、次いで各チーズ品の一部を研究室職員が食べて試験した。冷蔵庫に貯蔵しておいた、新たに切り取った新鮮なチーズ片と比較した場合、チーズの味の堕落による、この方法での貯蔵による悪影響はなかったことに留意されたい。完全に真菌が湧いたチーズ片は食べなかった。図2から、包装材の下でまたは処理した包装材と共にFFC組成物を使用することにより、チーズ片が、ペニシリウム(Penicillum)種による腐敗およびチーズのコロニー形成から実質的に完全に保護されたことは明らかである。このことは、処理された包装材および未処理のSaranで覆ったチーズでの10マイクロリットルのFFCの注入のみにも当てはまった。

0136

真菌による腐敗を制御するための食品および植物の一部(例えば植物農産物)の処理のためのFFC組成物の使用
実施例13a
この実験のために、数個のヤムイモを入手した。最終的に腐敗を引き起こす、表面を汚染する微生物が接種源として十分多いであろうと考えられた。そのため、2個のヤムイモ片を、0.2mlのFFCが入っている小さなビーカーの存在下で密閉されている蓋付きのプラスチック箱に入れた。コントロールの箱には、FFCが入っていないビーカーを入れた。次いで、密閉した箱を10日にわたり室温で保持し、その後調べた。処理したヤムイモ片に表面汚染およびより深い汚染は現われないが、コントロールのヤムイモでは、図3に示す表面の傷みおよび初期の腐敗が複数箇所で現われることが明らかであった。図3では、左側は未処理のヤムイモであり、右側はFFCで処理しているヤムイモである。左側のヤムイモの上端において真菌による腐敗の領域が大きいことに留意されたい。

0137

実施例13b
関連する最終用途として、収穫した果物または野菜の農産物にFFC組成物および/またはこの成分を塗布して、あらゆる天然の、ろう状のまたは保護用のコーティングの除去を補うことができる。例えば、茎を切断した、収穫したカボチャおよび類似の農産物を(例えばスプレー塗布により)FFC組成物で処理して、微生物の増殖を制御する/抑制する、市場性を改善する、および品質保持期限を延ばすことができる。

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