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技術 ネットワークアクセスを複数のユーザー住戸に提供するための、集合住宅における光ファイバー束の敷設

出願人 オーエフエスファイテル,エルエルシー
発明者 ジョージ,ジョンヘンドリクソン,ダニエル
出願日 2014年4月14日 (6年8ヶ月経過) 出願番号 2016-509019
公開日 2016年7月28日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2016-522433
状態 拒絶査定
技術分野 居住または事務用建築物 ライトガイド一般及び応用
主要キーワード 包囲カバー カッティング工具 保護外被 ファイバー光ケーブル 内側コーナー 箱カバー エンクロージャー内 アクリルマトリックス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月28日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

集合住宅(MDU)における廊下又は通路に通してファイバーネットワークに関連付けられる光ファイバー束をMDU内の複数の住戸サービス提供するように敷設する方法。住戸につながる廊下又は通路における壁又は他の支持面に沿って、その支持面に沿って束及び所望の敷設経路のうちの一方又は双方の上に接着材料又は接着成分分配又は活性化させることと敷設経路の上の支持面に束を施すこととによって、束が接着される。ファイバー束を囲むカバー層が、バンドルファイバーが指定されるそれぞれの住戸に対応する束の長さに沿っていくつかの位置において切り開かれる。各位置において、指定されたファイバーが束からカット及び除去され、住戸の内部を始端とするドロップファイバーとの接続のために保持される。敷設工具もまた開示される。

概要

背景

マンション等の集合住宅(MDU)又はオフィスビルの内部の複数の住戸居住している加入者又はユーザー光ファイバーネットワークサービスを提供するために、光ファイバーを収容する束又は管は通常、種々の住戸につながる廊下又は通路の壁に沿って敷設される。1つ又は複数のファイバーは、MDU内の個々の居住ユニットすなわち住戸にサービス提供するように指定されている。そのようなファイバー束は、例えば、EZ−Bend(登録商標)の名でOFSFitel,LLCから市販により入手可能である。

各住戸へのエントランスにおいて又はエントランスの近くに、住戸用に指定されたファイバー(単数又は複数)が束から取り出され、近くに取り付けられている相互接続箱又はアダプター内にファイバーの端部長さが保持又は収納される。ドロップファイバーが住戸の内部から箱又はアダプターまで配策され、この箱又はアダプターにおいて束からの対応する指定されたファイバーに接続されることで、住戸内部のユーザーがドロップファイバーを通じてネットワークアクセスすることが可能となる。

いわゆる「引き戻し」の解決策が、タイトバッファー型である(例えば、900μmのOD)か又はであるルースな浮遊ファイバーを収容する中実壁管に関して知られている。これらの管は廊下壁に沿って敷設され、管壁内に或る特定の長さで離間した2つの小さな開口を形成することによって、指定されたファイバーがアクセスされる。指定されたファイバーは識別され、1つの開口部及びカット部から僅かに引き出される。次に、ファイバーを第2の開口部から完全に引き出すことで、ファイバーが第2の開口部から引き出される際にファイバーのカット端部が第1の開口部から管の内側に引き戻される。次に、ファイバーの端部長さを、住戸からのドロップファイバーとの接続のために、管の第2の開口部の近くに取り付けられた相互接続箱内に収納する。

代替的な解決策として、900μm〜3.0mmのODを有するバッファー型光ファイバーそれぞれを、軽量ケーブルバインダー(例えば、アラミド糸又はポリエステル糸)の使用によって、又はファイバーをポリマー外被で覆うことによって、ケーブル(又は「コード」)に結束させることが挙げられる。バインダー又は外被が第1の場所において除去されて所望のファイバーを露出させ、ファイバーがカットされる。次に、敷設者が束に沿って第2の場所まで数フィート移動し、ファイバーをともに保持しているバインダー又は外被を切り開く。指定されたファイバーが第2の場所において束から引き出され、ファイバーのカット端部長さがドロップファイバーとの接続のために収納される。

「One Pass Pathways」の名で3M(商標)社が提供しているMDUファイバー敷設解決策として、複数のファイバーを収容するPVダクト又はPVC管が挙げられ、このダクトは接着裏材を有する。ダクトを壁に沿って敷設するために、ダクトがリールから繰り出されて壁に施される際、ダクトの接着裏材から保護片剥離することによって接着裏材を露出させる。

MDUにおける廊下に沿って光ファイバーの束又は管を敷設する既知の方法は通常、敷設される束が視界から隠れたままにするためにそれらの束の上に高価な大型成形品を配置することを必要とする。さもなければ、束は見苦しい外観を呈する可能性がある。別の問題は、ほとんどの廊下壁はその全長にわたって平坦又は平滑ではないことに起因し、例えば、建物土台及び建物の他の構造上又は装飾上の物体により、様々な場所において壁が突出している場合が多く、そのため、ファイバー束をその敷設スパンにわたって鋭利コーナー又は屈曲適応させる必要がある。束が曲げ不感性ファイバーを収容している場合であっても、束の外被すなわちカバーは、損傷を与えずにはそのような場所における壁に対して面一に位置することが不可能であろう。

摩擦外被を有する、いわゆるブローファイバー光ケーブルが、MicroCore(登録商標)の下でAFL Telecommunicationsによって提供されている。この会社によれば、12ファイバー形態のケーブルはODがほんの1.6mmにすぎないが、ケーブルの許容可能な最小限の曲げ半径は32mmである。

密度の可撓性光ファイバーケーブルが、AccuPack(登録商標)の下でOFSFitel ,LLCから入手可能である。米国特許第7,720,338号(2010年5月18日)を参照のこと。この米国特許は引用することにより本明細書の一部をなす。最大12本の色分けされた250ミクロンの曲げ不感性光ファイバーが、ほんの約1.4mmのOD及び5mmほどの小さな許容可能曲げ半径を有する丸型二層バッファー収容部内に収容される。販売されているように、AccuPackケーブルはまた、約4.8mmのODを有する丸型外被と、外被と収容されたファイバーとの間に糸強化層とを有する。

平行なファイバーの平坦なリボンの形態の光ファイバーケーブルと周囲のシースとを切り開くことが可能な工具も知られている。例えば、特許文献1を参照のこと。しかしながら、この工具は、シースに入れられたファイバーへのアクセスを得るために、平坦なリボンケーブルミッドスパンにおいて切り開くようには構成されていない。3M社の述べた「One Pass Pathways」システムは、軸方向スロットを有する細長矩形プレートの形態のいわゆる「窓カット」テンプレート(3M社 Prod. # WC−TEMP−20)と、じゃがいも「皮むき器」に似た関連のカッティング工具(# WC−TOOL−50)とを有する。3M社の手順によれば、PVCダクトが敷設された後、ダクトカバーがテンプレート内のスロットを通って突出するまでテンプレートをダクトにわたって長さ方向に付勢することによって、所望のファイバーにアクセスするようにミッドスパンにおいてPVCダクトに進入することができる。次に、カッティング工具を用いて、突出するカバー材を剥離し、アクセスのためにファイバーを露出させる。Miller(登録商標)(# MSAT 5)及びUraseal(登録商標)(# ACFO 6278)による他の工具は、工具販売業者に従って、ガイドチャネルにおける束を位置合わせし、次に、束をチャネル内のブレードを越えて引っ張って束をカットして開いてファイバーを露出させることによって、この敷設されていないファイバー束を切り開くように作用する。

米国特許出願公開第2012/0020635号(2012年1月26日)、米国特許出願公開第2012/0138214号(2012年6月7日)及び米国特許出願公開第2012/0066987号は全て、引用することにより本明細書の一部をなし、単一のファイバーの回りに及び隣接する支持面上に接着成分又は接着物質を塗布することによって住戸の内部に単一のファイバーを敷設するための方法及び工具を開示している。しかしながら、これらの米国特許出願公開は、ファイバー束が、ファイバーを、指定された住戸からのドロップファイバーとの接続のために取り出して保持することができるようにミッドスパンで切り開かれる、MDUにおける廊下に沿ってのファイバー束の敷設には関していない。

概要

集合住宅(MDU)における廊下又は通路に通してファイバーネットワークに関連付けられる光ファイバー束をMDU内の複数の住戸にサービス提供するように敷設する方法。住戸につながる廊下又は通路における壁又は他の支持面に沿って、その支持面に沿って束及び所望の敷設経路のうちの一方又は双方の上に接着材料又は接着成分を分配又は活性化させることと敷設経路の上の支持面に束を施すこととによって、束が接着される。ファイバー束を囲むカバー層が、バンドルファイバーが指定されるそれぞれの住戸に対応する束の長さに沿っていくつかの位置において切り開かれる。各位置において、指定されたファイバーが束からカット及び除去され、住戸の内部を始端とするドロップファイバーとの接続のために保持される。敷設工具もまた開示される。なし

目的

本発明は、集合住宅又は建物内の複数の住戸にネットワークアクセスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

集合住宅(MDU)又は建物における廊下又は通路に通してファイバーネットワークに関連付けられる光ファイバー束を前記建物内の複数の住戸サービス提供するように敷設する方法であって、前記住戸につながる共用廊下又は共用通路における壁又は他の支持面に沿って所望の敷設経路の上に、前記支持面に沿って前記束及び前記所望の敷設経路のうちの一方又は双方の上に接着材料分配又は活性化させることと前記敷設経路の上の前記支持面に前記束を施すこととによって、外側カバー層を有する光ファイバー束を接着させることと、前記束の前記ファイバーが指定される前記住戸に対応する所定の位置において、前記束の長さに沿って前記束の前記カバー層内に1つ又は複数の開口部を形成することと、前記所定の位置のそれぞれにおいて、前記束上の前記カバー層内に形成された前記開口部(単数又は複数)を通る前記位置における対応する住戸用に指定されたファイバーの端部長さをカット及び除去するとともに、前記対応する住戸の内部を始端とするドロップファイバーとの接続のために前記指定されたファイバーの前記端部長さを保持することと、を含む、方法。

請求項2

前記対応する住戸における又は該住戸の近くのエンクロージャー内に前記指定されたファイバーの前記カットされた端部長さを収納することを含む、請求項1に記載の方法。

請求項3

開口部が前記束の前記カバー層内に形成されている前記位置のうちの1つ又は複数において或る特定の長さにわたって前記束内の前記ファイバーを露出させることと、前記露出させたバンドルファイバーを緩いコイルにするように形成することとを含む、請求項1に記載の方法。

請求項4

前記住戸につながる前記廊下又は前記通路における前記壁又は前記他の支持面上の前記所望の敷設経路にマークを施すことと、前記支持面上の前記マークを施された敷設経路にわたって前記接着材料のビードを分配することと、前記マークを施された経路にわたって前記ファイバー束を前記接着剤ビード圧入することとを含む、請求項1に記載の方法。

請求項5

集合住宅(MDU)における共用廊下にそれぞれが隣接した複数の住宅すなわち住戸に光ファイバーネットワークサービスを提供する方法であって、ネットワークサービスが提供されることになる住宅すなわち住戸において又は該住宅すなわち住戸の近くに各位置がくるように、前記廊下の長さに沿った位置における壁又は他の支持面上に複数の収納箱を取り付けるとともに、ファイバー束に関連した光ファイバー巻回又はループを保持するように前記収納箱のそれぞれを構成及び配置するステップと、前記収納箱の前記位置を含む前記廊下に沿ってひと続きの長さで前記ファイバー束を敷設するとともに、前記収納箱のそれぞれにおける前記束に関連付けられる前記光ファイバーの巻回又はループを保持するステップと、所与の住戸における又は該住戸の近くの収納箱内に保持された光ファイバーの前記ループのうち、前記所与の住戸用に指定された光ファイバーを提供することで前記指定されたファイバーの端部長さを得るとともに、前記指定されたファイバーの前記端部長さを光コネクタにおいて終端させるステップと、前記光コネクタにおいて終端させた前記指定されたファイバーの前記端部長さを前記所与の住戸における又は該住戸の近くの前記収納箱内に収納するステップと、を含む、方法。

請求項6

前記所与の住戸の内部を始端とするドロップファイバーを、前記収納箱内に収納された前記光コネクタと接続することを含む、請求項5に記載の方法。

請求項7

前記ファイバー束を敷設するステップは、前記廊下の前記長さに沿って前記取り付けられた収納箱間に延びる経路にわたって前記廊下の壁と天井とによって形成されたコーナーに前記束を接着剤により取着させることを含む、請求項5に記載の方法。

請求項8

光ファイバー束の所定の長さにわたって前記束のカバー層を切り開く工具であって、自身の長さにわたって内部通路を形成するように概ねC字状の端部外形を有する細長カッティングヘッドであって、前記内部通路は、該カッティングヘッドの側面上でスロットに開口している、カッティングヘッドと、前記カッティングヘッド内の前記内部通路と動作可能な関係にある、前記カッティングヘッド内又は該カッティングヘッド上のカッティングエッジと、前記カッティングヘッドに接合された工具ハンドルと、を備え、前記内部通路及び前記スロットは、ファイバー束が該スロットを通って該通路に側方から挿入可能であるように形成及び寸法決めされており、前記束の外層は、前記カッティングヘッド内又は該カッティングヘッド上の前記カッティングエッジに対して付勢され、前記束の前記外層は、前記束が前記カッティングヘッド内の前記内部通路に挿入されるとともに前記工具ハンドルが前記束の前記長さに沿って引かれると前記バンドルファイバーを露出させるように切り開かれるか又は剥離される、工具。

請求項9

光ファイバー束の所定の長さにわたって前記束のカバー層を切り開く工具であって、側壁、対向する端壁及び底面を有する概ね矩形工具ブロックと、前記工具ブロックの前記側壁に接合された細長いハンドルと、前記工具ブロックの前記底面内に形成された凹状のガイドスロットであって、前記ブロックの長さにわたって延びるとともに前記対向する端壁上に開口する、凹状のガイドスロットと、なお、前記スロットは、ファイバー束が壁又は他の支持面上に接着されるとともに敷設者が前記工具ブロックの前記底面を前記束の上に摺動させると、前記束を収容するのに十分な深さで前記工具ブロックの前記底面内に凹状になっており、なお、前記工具ブロックは、該ブロックの1つの端壁から該ブロックの前記長さの中間地点にかけて下方に傾斜する頂面を有し、側部スロットが前記中間地点に隣接して前記ブロック内に形成されており、そのため、前記側部スロットは前記ブロックの前記底面内の前記ガイドスロットに開口し、前記ブロックの前記下方に傾斜した面上に固定された工具ブレードであって、該ブレードは、前記側部スロットを通って前記ブロックの前記底面内の前記凹状のガイドスロットの領域内に突出するエッジを有し、そのため、前記工具ブロックが前記ファイバー束の上を摺動すると、前記ブレードの前記エッジが前記束のカバー層の一部を剥離又は除去して前記バンドルファイバーを露出させる、工具ブレードと、を備える、工具。

請求項10

前記ハンドルは、敷設者が該ハンドルをしっかりと把持したまま維持することができると同時に前記工具ブロックを前記ファイバー束の上に摺動させて前記バンドルファイバーを露出させるように輪郭付けられている、請求項9に記載の工具。

技術分野

0001

[関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)項に従い、「Multidwelling Unit (MDU) Multifiber Solution and Tool」という名称の、2013年4月15日に出願された米国仮特許出願第61/811999号の優先権を主張する。この米国仮特許出願はその全体を引用することにより本明細書の一部をなす。

0002

本発明は、集合住宅又は建物内の複数の住戸ネットワークアクセスを提供するように集合住宅又は建物内に光ファイバー束を敷設する方法、及び、敷設を行う工具に関する。

背景技術

0003

マンション等の集合住宅(MDU)又はオフィスビルの内部の複数の住戸に居住している加入者又はユーザー光ファイバーネットワークサービスを提供するために、光ファイバーを収容する束又は管は通常、種々の住戸につながる廊下又は通路の壁に沿って敷設される。1つ又は複数のファイバーは、MDU内の個々の居住ユニットすなわち住戸にサービス提供するように指定されている。そのようなファイバー束は、例えば、EZ−Bend(登録商標)の名でOFSFitel,LLCから市販により入手可能である。

0004

各住戸へのエントランスにおいて又はエントランスの近くに、住戸用に指定されたファイバー(単数又は複数)が束から取り出され、近くに取り付けられている相互接続箱又はアダプター内にファイバーの端部長さが保持又は収納される。ドロップファイバーが住戸の内部から箱又はアダプターまで配策され、この箱又はアダプターにおいて束からの対応する指定されたファイバーに接続されることで、住戸内部のユーザーがドロップファイバーを通じてネットワークアクセスすることが可能となる。

0005

いわゆる「引き戻し」の解決策が、タイトバッファー型である(例えば、900μmのOD)か又はであるルースな浮遊ファイバーを収容する中実壁管に関して知られている。これらの管は廊下壁に沿って敷設され、管壁内に或る特定の長さで離間した2つの小さな開口を形成することによって、指定されたファイバーがアクセスされる。指定されたファイバーは識別され、1つの開口部及びカット部から僅かに引き出される。次に、ファイバーを第2の開口部から完全に引き出すことで、ファイバーが第2の開口部から引き出される際にファイバーのカット端部が第1の開口部から管の内側に引き戻される。次に、ファイバーの端部長さを、住戸からのドロップファイバーとの接続のために、管の第2の開口部の近くに取り付けられた相互接続箱内に収納する。

0006

代替的な解決策として、900μm〜3.0mmのODを有するバッファー型光ファイバーそれぞれを、軽量ケーブルバインダー(例えば、アラミド糸又はポリエステル糸)の使用によって、又はファイバーをポリマー外被で覆うことによって、ケーブル(又は「コード」)に結束させることが挙げられる。バインダー又は外被が第1の場所において除去されて所望のファイバーを露出させ、ファイバーがカットされる。次に、敷設者が束に沿って第2の場所まで数フィート移動し、ファイバーをともに保持しているバインダー又は外被を切り開く。指定されたファイバーが第2の場所において束から引き出され、ファイバーのカット端部長さがドロップファイバーとの接続のために収納される。

0007

「One Pass Pathways」の名で3M(商標)社が提供しているMDUファイバー敷設解決策として、複数のファイバーを収容するPVダクト又はPVC管が挙げられ、このダクトは接着裏材を有する。ダクトを壁に沿って敷設するために、ダクトがリールから繰り出されて壁に施される際、ダクトの接着裏材から保護片剥離することによって接着裏材を露出させる。

0008

MDUにおける廊下に沿って光ファイバーの束又は管を敷設する既知の方法は通常、敷設される束が視界から隠れたままにするためにそれらの束の上に高価な大型成形品を配置することを必要とする。さもなければ、束は見苦しい外観を呈する可能性がある。別の問題は、ほとんどの廊下壁はその全長にわたって平坦又は平滑ではないことに起因し、例えば、建物の土台及び建物の他の構造上又は装飾上の物体により、様々な場所において壁が突出している場合が多く、そのため、ファイバー束をその敷設スパンにわたって鋭利コーナー又は屈曲適応させる必要がある。束が曲げ不感性ファイバーを収容している場合であっても、束の外被すなわちカバーは、損傷を与えずにはそのような場所における壁に対して面一に位置することが不可能であろう。

0009

摩擦外被を有する、いわゆるブローファイバー光ケーブルが、MicroCore(登録商標)の下でAFL Telecommunicationsによって提供されている。この会社によれば、12ファイバー形態のケーブルはODがほんの1.6mmにすぎないが、ケーブルの許容可能な最小限の曲げ半径は32mmである。

0010

密度の可撓性光ファイバーケーブルが、AccuPack(登録商標)の下でOFSFitel ,LLCから入手可能である。米国特許第7,720,338号(2010年5月18日)を参照のこと。この米国特許は引用することにより本明細書の一部をなす。最大12本の色分けされた250ミクロンの曲げ不感性光ファイバーが、ほんの約1.4mmのOD及び5mmほどの小さな許容可能曲げ半径を有する丸型二層バッファー収容部内に収容される。販売されているように、AccuPackケーブルはまた、約4.8mmのODを有する丸型外被と、外被と収容されたファイバーとの間に糸強化層とを有する。

0011

平行なファイバーの平坦なリボンの形態の光ファイバーケーブルと周囲のシースとを切り開くことが可能な工具も知られている。例えば、特許文献1を参照のこと。しかしながら、この工具は、シースに入れられたファイバーへのアクセスを得るために、平坦なリボンケーブルミッドスパンにおいて切り開くようには構成されていない。3M社の述べた「One Pass Pathways」システムは、軸方向スロットを有する細長矩形プレートの形態のいわゆる「窓カット」テンプレート(3M社 Prod. # WC−TEMP−20)と、じゃがいも「皮むき器」に似た関連のカッティング工具(# WC−TOOL−50)とを有する。3M社の手順によれば、PVCダクトが敷設された後、ダクトカバーがテンプレート内のスロットを通って突出するまでテンプレートをダクトにわたって長さ方向に付勢することによって、所望のファイバーにアクセスするようにミッドスパンにおいてPVCダクトに進入することができる。次に、カッティング工具を用いて、突出するカバー材を剥離し、アクセスのためにファイバーを露出させる。Miller(登録商標)(# MSAT 5)及びUraseal(登録商標)(# ACFO 6278)による他の工具は、工具販売業者に従って、ガイドチャネルにおける束を位置合わせし、次に、束をチャネル内のブレードを越えて引っ張って束をカットして開いてファイバーを露出させることによって、この敷設されていないファイバー束を切り開くように作用する。

0012

米国特許出願公開第2012/0020635号(2012年1月26日)、米国特許出願公開第2012/0138214号(2012年6月7日)及び米国特許出願公開第2012/0066987号は全て、引用することにより本明細書の一部をなし、単一のファイバーの回りに及び隣接する支持面上に接着成分又は接着物質を塗布することによって住戸の内部に単一のファイバーを敷設するための方法及び工具を開示している。しかしながら、これらの米国特許出願公開は、ファイバー束が、ファイバーを、指定された住戸からのドロップファイバーとの接続のために取り出して保持することができるようにミッドスパンで切り開かれる、MDUにおける廊下に沿ってのファイバー束の敷設には関していない。

発明が解決しようとする課題

0013

上記を鑑み、MDUの廊下又は通路における壁又は他の支持面に沿って光ファイバー束を敷設する時間及びコストを減らす工具を含む方法又は手順と、ファイバーがカットされ、ファイバーの端部長さをファイバーが指定される住戸の近くに保持することができるように束のファイバーミッドスパンへのアクセスとが必要とされている。敷設が完了すると、既存のファイバー束の敷設よりも満足のゆく視覚的な外観を得ることができる、そのような手順の必要性もある。

課題を解決するための手段

0014

本発明によれば、集合住宅(MDU)における廊下又は通路に通してファイバーネットワークに関連付けられる光ファイバー束をMDU内の複数の住戸にサービス提供するように敷設する方法が、住戸につながる共用廊下又は共用通路における壁又は他の支持面に沿って、支持面に沿って束及び所望の敷設経路のうちの一方又は双方の上に接着材料又は接着成分を分配するか又は一方又は双方の上の接着材料又は接着成分を活性化させることと敷設経路の上の支持面に束を施すこととによって、束を接着させることを含む。ファイバー束を囲むカバー層が、バンドルファイバーが指定される住戸に対応するいくつかの位置において束の長さに沿って切り開かれる。各位置において、対応する住戸の指定されたファイバーが束からカット及び取り出され、住戸の内部を始端とする対応するドロップファイバーとの接続のために保持される。

0015

米国特許第6,909,832号(2005年6月21日)

先行技術

0016

本発明をより良く理解するために、添付の図面及び添付の特許請求の範囲と併せて以下の記載の参照を行う。

図面の簡単な説明

0017

本発明に従った光ファイバー束の断面プロファイルを示す図である。
本発明に従った、集合住宅(MDU)における廊下壁と天井とによって形成されたコーナーに沿った、図1のファイバー束の敷設を示す図である。
本発明に従った、直角コーナーを有するクラウンモールディングの縁に沿った、図1のファイバー束の敷設を示す図である。
MDUの階上の複数の住戸にサービス提供するための、廊下に沿ったファイバー束の敷設の配線図である。
MDUの階上の複数の住戸にサービス提供するための、廊下に沿ったファイバー束の敷設の配線図を示す図である。
本発明の方法の第1の実施形態に従った、MDU内のサービス供給される住戸近くの壁上に保持されたファイバー束の緩いコイルを示す図である。
図1におけるファイバー束のカバー層が開けられ、コイルが壁上に取り付けられた相互接続箱又はエンクロージャー内に保持又は収容された後の、図5における緩いコイルを示す図である。
図6における収納された緩いコイルから、指定されたファイバーの端部長さのカット及び除去を示す図である。
光コネクタに接続された、図7における指定されたファイバーの端部長さを示す図である。
相互接続箱上に取り付けられたアダプターに接続された、図8における光コネクタを示す図である。
箱カバーセットが適所にある、図9における相互接続箱を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明のファイバー束敷設方法の第2の実施形態を示す図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束の包囲層を切り開く工具の側面図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束の包囲層を切り開く工具の正面図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束の包囲層を切り開く別の工具を示す図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束の包囲層を切り開く別の工具を示す図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束の包囲層を切り開く別の工具を示す図である。
本発明に従った、図1におけるファイバー束上の包囲層を切り開く別の工具を示す図である。

実施例

0018

本発明は、集合住宅(MDU)又は建物内の複数の住戸に居住しているユーザーに外部の光ファイバーネットワークへのアクセスを提供することができるように集合住宅(MDU)又は建物内に1つ又は複数の光ファイバー束を敷設する方法に関する。敷設方法を行う本発明の工具もまた記載される。

0019

図1は、前述したAccuPackケーブルの一部であるファイバー束10の断面図を示す。束10は例えば、250μmのOD(outer diameter:外径)をそれぞれ有する12本の曲げ不感性光ファイバー12を含む。ファイバーは、約1.4mmのODを有する比較的硬質アクリレート包囲層16によって囲まれた軟質のアクリレートマトリックス14内に被包されて埋め込まれている。

0020

前述した米国特許第7,720,338号に開示されているように、光ファイバー12の二層アクリレート包囲、すなわち、軟質の内部マトリックス14及びより硬質の包囲層16は、いかなる曲げ力又は破壊力からもファイバー12を隔離し、曲げ力又は破壊力は、隔離されなければファイバーを傷めるか又はファイバーに害を及ぼす可能性がある。上述したように、ファイバー束10は、ファイバー12の信号伝達特性を損ねることなく、5mmほどの小さな曲げ半径を呈することができる。

0021

ファイバー束10の内部マトリックス14及び包囲層16は、UV硬化可能なアクリレートが好ましいが、他のポリマーに置き換えることができる。ファイバー12は、互いに容易に識別することができるように色分けすることができ、以下で説明されるように、ファイバーが指定される住戸の近くで収納及び終端のために束10から取り出すことができる。

0022

図2は、本発明による、集合住宅(MDU)の廊下における壁22と天井24とによって形成された内部コーナー20に沿って施される、図1における或る長さのファイバー束10を示す。束10は、束の外面上に接着物質又は接着成分を塗布するか又は活性化させることによって、また、束をコーナー20に圧入するか、及び/又は、バンドルファイバー12が指定される住戸における又はその近くの場所を含む範囲にわたる壁22又は他の支持面に押し付けることによって敷設することができる。

0023

図2において、束10は、前述した米国特許出願公開第2012/0020635号の図1に関して開示された工具と同様とすることができる工具30の使用によって敷設される。例えば、工具30は、接着コーキングを分配する機械式ガン又は電動式ガンの形態とすることができる。1つの実施形態において、工具30は、廊下壁22に沿っての束10の所望の経路にわたるビードの形態でアプリケーター先端34により施されるコーキング又は接着物質を収容する交換可能なカートリッジ32とともに動作するように構成及び配置され、所望の経路は、束の最小の曲げ半径を維持するために経路の急峻なコーナーに設けられている曲げ調整部(manager)44、46(図3を参照のこと)を含む。接着剤ビードを所望の経路にわたって例えば1メートル〜2メートルごとの連続長さで工具30によって塗布することができ、そのため、ビードが硬化しないうちに、ファイバー束10を敷設者の指又は木製スティック手動によりビードに圧入させることができる。

0024

代替的には、束10の外面は、乾いた接着成分で予め被覆されてもよく、カートリッジ32は、束10が支持面に対してガイドされる際に接着成分を活性化させる作用物質を収容してもよい。束10の表面上に塗布されるか又はその表面上で活性化する接着剤はいずれも、可能な限り迅速に乾くか又は粘性がなくなり、束10を支持面上にしっかりと結合させるようなものであることが好ましい。前述した米国特許出願公開第2012/0066987号を参照のこと。この米国特許出願公開は引用することにより本明細書の一部をなす。

0025

図3は、本発明に従った、コーナー曲げ調整部44、46の使用を含むクラウンモールディング42の底縁40の下の廊下壁38に沿って設けられた或る長さのファイバー束10を示す。曲げ調整部44、46は、前に参照した米国特許出願公開第2012/0138214号の図10及び図11と併せて開示されている外側コーナー曲げ調整部及び内側コーナー曲げ調整部と同じ又は同様とすることができる。

0026

曲げ調整部44、46は、MDUの廊下にしばしば存在する直角又は急峻な壁コーナーの上にファイバー束10を敷設する際に、束10がそれらのコーナーにおける特定の最小の曲率半径下で応力を受けないことを確実にするように用いられるものとする。曲げ調整部44、46は例えば、工具30を用いて接着剤ビードを曲げ調整部上に塗布するとともに束10をそれらの上に配策する前に、壁コーナー上に容易かつ迅速に固定することができるように自己接着裏材を有することができる。曲げ調整部44、46はまた、壁面上に或る長さのファイバー束10を接着する敷設手順を容易にするために、所望の経路上で曲げ調整部間の適所に或る長さのファイバー束を保持するのに用いることができる。

0027

図4A及び図4Bはともに、本発明に従った、階上に位置する複数の個々のユーザーの住戸U1〜U4にサービス供給する、MDUの所与の階上の廊下48に沿ってのファイバー束10の敷設を示す。例えば100フィート長〜200フィート長の供給されるファイバー束10が、供給リール又はスプール36(図4Bを参照のこと)に巻回されている。収納箱37が、MDUのより低い高さ位置でファイバーネットワーク引込箱51から出ているライザーケーブル(riser cable:立ち上がりケーブル)49付近で、図4Aに見られるように廊下48の左端部に取り付けられている。スプール36から自由に繰り出されるファイバー束10の端部は非終端のままであり、巻回された束の対向端部すなわち内部端部は、多心コネクタ(例えば、MPOコネクタ3型)又は複数の単心コネクタにおいて終端することができる。代替的には、巻回された束の対向端部は、ライザーケーブル49に関連付けられるネットワークファイバーにバンドルファイバーが融着又は機械的に接続することができるように非終端のままとすることができる。図4Bを参照のこと。

0028

コネクタアダプター55が収納箱37に取り付けられる。図4Bに表されているように、バンドルが箱37の内部に配置されると、アダプター55は、一端部が箱37の外側のライザーケーブル49の嵌合コネクタと接続するように構成されているとともに、アダプターの他端部がファイバー束10の内端部側の多心コネクタ53と接続するように構成されている。

0029

具体的には、本発明に従った1つの敷設手順において、供給スプール36がアプリケーター工具30に最初に取り付けられ、束10は、図4A及び図4Bにおいて示されているように、壁22に対してアプリケーター先端34によって施される際に繰り出され、収納箱37から廊下48の先の最も遠い住戸U4において又はその近くにおいて始まり、続いて住戸U3、U2及びU1を通り、収納箱37で終端する。アプリケーター先端34は好ましくは、接着剤が、束10上に予め被覆されているか又はアプリケーター工具30によって供給されるかにかかわらず、ファイバー束10の周囲に流れて束を壁22に接着させると同時に先端34により束10の歪解放が行われるように形成される。

0030

工具カートリッジ32は、例えば、市販により入手可能なシリコーン又はアクリル系コーキングを収容するとともに分配することができる。さらに、壁面の下に或る長さの束10を引き込むことが望まれる場合、工具30は、原位置において表面内に幅狭のチャネルを形成するカッティングブレード遠位端に有することができる。これにより、束10の上に接着剤を堆積させるか又は束10の上の接着剤を活性化させる前に、工具30により、形成されたチャネル内に束10を置くことが可能になる。

0031

束10が住戸U4と収納箱37との間で壁22に沿って敷設された後、供給スプール36に巻回されたままの任意の長さの束10は、スプールとともに収納箱37の内側に配置され、多心コネクタ53において終端している束10の内側端部は、箱37の内側でアダプター55に接続される。所望であれば、スプール36を、任意の残りの巻回されていない長さの束10から取り外されるように構成することができ、そのため、スプール自体を廃棄することができる。

0032

本発明に従った代替的な敷設手順において、収納箱37と箱から最も遠い住戸U4との間のファイバー束10のスパンの所望の経路は、壁22にマーク又は別様のものを施すことによって識別される。経路の長さが測定され、対応する長さのファイバー束10が供給スプール36から繰り出される。前述したように、工具30は、壁上に、また、経路に沿って設けられた任意の曲げ調整部44、46にわたってマークを施された、経路の連続長さ(例えば、それぞれ1メートル〜2メートル)にわたって、接着剤成分のビードを堆積するように構成及び使用され得る。ビードが経路にわたって堆積された後、敷設者は次に、繰り出された対応する長さの束10を各接着剤ビードに圧入する。上述した第1の手順におけるように、任意の残りの又は繰り出された長さの束10は、スプール36の有無を問わず、収納箱37の内側に配置され、束の終端端部は、箱37の内側のアダプター55に接続される。

0033

ファイバー束10は、指定されたファイバー12によってサービス供給される住戸U1〜住戸U4のそれぞれに対応する束に沿ったミッドスパンの位置において進入されるか又は開口する。各位置において、包囲層又はカバー層16は、所定の長さ(例えば、3フィート〜4フィート)を超えてカット又は剥離され、比較的軟質のアクリルマトリックス14は、バンドルファイバー12を露出させるように手によって容易に除去される。束10は、敷設中の壁に接着される前又は接着された後でミッドスパンにおいて進入するか又は開口することができる。各開口において、対応する住戸用に指定されたファイバー(単数又は複数)12がカットされ、ファイバーの端部長さを束10から取り出し、その端部長さは、住戸の内部から対応するドロップファイバーとの接続のために住戸において又は住戸の近くに保持又は収納される。

0034

図5図10は、本発明の敷設方法の更なる詳細を示す。束10が、サービス供給される各住戸を通って配策される際、束10の或る特定の長さが手によって巻かれて緩いコイル50を形成する。コイル50は、例えば、コイル50を壁52(又は図4A及び図4Bにおける壁22)上に住戸の玄関ドア54よりも上に貼り付けることによって住戸の入口点の近くに保持される。巻かれた束10の包囲層16及びマトリックス層14は、上述したように切り開かれて取り外される。図12及び図13とともに以下で説明する工具100等のカッティング機構を用いて包囲層16を切り開くことができる。次に、緩いコイル50を、図6に示されているように住戸の隣に収納するように、壁52(又は図4Aに示されているように壁22)上に取り付けられた相互接続モジュール又は相互接続箱60内に移す。箱60には、以下で説明されるように、後で用いるために光ファイバーコネクタアダプター62が備わっていてもよい。

0035

図7に示されているように、加入者の住戸の内部を始端とするドロップファイバーと、住戸用に指定されたバンドルファイバー12aとを接続するために、ファイバー12aを(例えば色によって)識別させ、箱60内に収納された緩いコイル50のターンのうちの1つのターン上に露出させる。ファイバー12aはカットされ、ファイバーのカット端部を含む、ファイバー12aの端部長さが、図7の左側に示されているように、巻かれた束から引き出される。融着接続コネクタ又は機械的接続コネクタ70が、図8に示されているように、ファイバー12aのカット端部と接続されるか、又は、カット端部は、住戸の内部を始端とするドロップファイバーに融着接続されるように適所に残されたままとすることができる。

0036

図9に示されているように、コネクタ70は、バンドルファイバー12aのカット端部に固定される場合、アダプター62の一端部62aに挿入される。アダプター62は、アダプターの対向する端部62bを箱60の側壁80上に露出させてドロップファイバーの嵌合コネクタと接続させるように、箱60内部の適所にスナップ留めされるか又は別様に設定される。カバー80が、図10に示されているように、緩いコイル50、取り出されたバンドルファイバー12a及びコネクタ構成部材62、70を箱の内側に安全に収納するよう、箱60にフィットして被さるように構成されている。

0037

図11(a)〜図11(f)は、各ユーザー住戸において又は各ユーザー住戸の近くにおいて束10の緩いコイルを保持又は収納する必要がない本発明の敷設方法の変形形態を示す。

0038

図11(a)において、ファイバー束10を、束のファイバー12によってサービス供給される各住戸を通って延びる経路にわたって、図2及び図3に関して説明したように、分配される接着物質又は物質を用いて壁90の表面に接着する。図11(b)に示されているように、図14図17と併せて下記で説明される工具92を用いて、包囲層16を切り開くとともに束10から剥離する。工具92を、住戸の近くの敷設された束10の上に配置し、壁90側に付勢させながら束の長さLに沿って摺動させる。次に、マトリックス層14を容易に取り外してバンドルファイバー12をアクセスのために露出させる。図11(c)を参照のこと。

0039

図11(d)において、露出したファイバー12から、住戸用に指定されたファイバー12aをカットして取り出す。図6図10における箱60と構造が同じ又は同様とすることができる相互接続モジュール又は相互接続箱94が、壁90上に取り付けられている。図11(e)において、ファイバー12aのカット端部を終端させ、箱94内に収納し、箱を覆う。束の長さLにわたって露出させる92残りのファイバー12は、例えば周りの面と色がマッチするテープ又はシーラントを用いてカバーされる。図11(f)を参照のこと。

0040

図12及び図13は、壁又は他の面にまだ接着されていない或る長さのファイバー束10の上にある、包囲層16を切り開くか又は剥離する工具200の側面図及び正面図である。例えば、露出したファイバー12を巻いて図5及び図6における緩いコイル50にすることを可能にするように、工具200を用いて数フィートにわたって包囲層16を切り開くことができる。

0041

工具200は、工具ハンドル202と、「T」字の頂部を形成する細長いカッティングヘッド204とを有する概ね「T」字状であり、図12に示されているように概ね「C」字状の外形を有する。カッティングヘッド204は、カッティングヘッドの長さにわたって内部通路を形成しており、内部通路は、ヘッドの側面上のスロットに開口しており、スロットは、ファイバー束10を敷設者の親指側方からスロットに圧入させることができるように寸法決めされている。束の外側包囲層16は、スロットに挿入されると、工具ヘッド204の内側に固定されているブレード206のエッジに対して付勢され、及び/又は、カッティングヘッド204内の内部通路の対向する端部開口のうちの一方又は双方の回りに形成された鋭利なエッジ208a、208bと接触する。

0042

片方の手で束10を保持し、次に、もう片方の手でハンドル202によって束10の長さに沿って工具200を引くことによって、包囲層16を切り開くか又は剥離する。次に、層16の下の、より軟質のアクリレートマトリックス14を、手でファイバー12から容易に取り外す。

0043

図14図17は、束が図11(a)〜図11(c)に示されている手順に従って壁面に接合された後でファイバー束10の包囲層16を切り開く別の工具92を示す。

0044

図14に見られるように、工具92は、細長いハンドル93と、ハンドルの一端部が取り付けられる側壁94aを有する概ね矩形の工具ブロック94とを備える。ハンドル93は、敷設者がハンドルをしっかりと把持したまま維持することができると同時に工具ブロック94の底面94bを束10の上に壁90に沿って付勢させてファイバーをアクセスのために露出させるように輪郭付けられている。図11(b)を参照のこと。工具ブロック94の側壁94aに対するハンドル93の傾きは垂線からずらすことができ、それによって、敷設者は、敷設されたファイバー束の上に快適に工具92を用いることができる。工具ブロック94は図15図17に関して以下で説明する。

0045

工具ブロック94は、ブロックの底面94b内に形成された凹状のガイドスロット96を有する。ガイドスロット96は、ブロック94の長さにわたって延び、ブロックの対向する端部壁94c及び94dに開口している。スロット96の深さは、敷設者が工具ブロック94の底面94bを束の上に付勢する際に、図11(b)における敷設される束10を収容するのに十分である。ガイドスロット96の開口における端壁94c、94dのエッジは、使用時に工具ブロック94が束の上を摺動する際に束10に損傷を与えるのを回避するように平滑にされているか又は面取りされていることが好ましい。

0046

図15図17に示されているように、工具ブロック94は、端壁94cの頂部からブロック94の長さに沿った約半分の地点まで下方に傾き、この地点において、幅狭の矩形スロット98がブロックの横断方向に形成されてガイドスロット96に開口する。工具ブレード100が、ボルト102又は均等な締結具によってブロック94の傾斜部に固定される。ブレード100は、幅狭のスロット98を通ってブロック94の底部内の凹状のガイドスロット96の上側領域内に突出するエッジ104を有する。ブレードエッジ104は、工具ブロック94が図17における方向Sに束10の上に摺動する際に、バンドルファイバー12に切り込むこともバンドルファイバー12に損傷を与えることもなく、包囲層又は他のカバー層の幅狭片を除去するように、水平に対して角度Aを画定する。ブレードエッジ104は、束の特定の包囲カバーすなわち外側カバーの最適なカッティング作業を達成するために移動方向Sに対して垂直ではない角度を形成することもできる。

0047

本発明の方法に従って、幅狭のファイバー束10が、束上に被膜される接着コーキング及び/又は活性化可能な接着成分の使用によって、MDUにおける共用廊下又は共用通路における壁又は他のアクセス可能な表面に沿って敷設される。束が敷設される前又は敷設された後で、指定されたファイバーが束のミッドスパンから引き出されることを可能にする工具もまた本明細書中に開示される。さらに、敷設が完了すると、従来の束の廊下敷設に比べ、より満足のゆく視覚的外観を得ることができる。

0048

特に、本発明の方法は以下の望ましい特徴点を有する。
1.ファイバー束10のサイズが、現用の束よりも著しく小さく、EZ−Bend(登録商標)のような曲げ不感性ファイバーの使用により、束10が3mmほどの小さい半径を有するコーナー屈曲に適応することが可能になる。これにより、廊下敷設が完了するとより満足のゆく視覚的外観を得ることが可能になる。
2. ファイバー束10は、敷設が行われる際に剥がされて廃棄せねばならない保護片を有する接着裏材を有するダクトよりも実質的に少ない時間で廊下壁に沿って敷設することができる。
3.工具92及び100により、バンドルファイバー12がファイバーのうちの1つ又は複数によってサービス供給される各住戸のためにミッドスパンにおいて迅速かつ安全にアクセスされることが可能になることで、指定されたファイバーが、対応する住戸からのドロップファイバーとの接続のために、束から取り出されて保持されることが可能になる。
4. 材料及び敷設時間に費やされるコスト全体がより低い。

0049

上記は本発明の好ましい実施形態を示しているが、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更、改変及び追加を行うことができることが当業者によって理解されるであろう。

0050

例えば、束10のファイバー12は、内側のアクリレートマトリックス内で拘束されているのではなく、狭径の保護外被の内側にルースに収められてもよい。そのようにすることにより、上述した「引き戻し」手順を、指定されたファイバーをカットして、束から所望の長さのファイバーを同じ長さにわたって連続して外被を切り開く必要なく取り出すのに用いることが可能になる。

0051

したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及び制限内にある変更、改変及び追加を全て含む。

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