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技術 製織機能への適合性を有する糸の製造方法

出願人 カネパ,エリザベッタ
発明者 カネパ,エリザベッタ
出願日 2014年4月18日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-508279
公開日 2016年7月7日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-519728
状態 特許登録済
技術分野 繊維製品への有機化合物の付着処理 繊維製品の化学的、物理的処理
主要キーワード 不連続フィラメント 副蚕糸 衛生効果 補強ポリマー 糊付け剤 フーラード 機械的耐性 超音波放出
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課題・解決手段

製織工程の前に、キトサンを糸の繊維及び/又はフィラメントに適用する工程及びその後にそれを架橋する工程を含む、糸の製造方法。

概要

背景

本明細書で使用するとき、製織という用語は、総じて、経糸緯糸製織及び編成の両方を指して使用される。

本発明は、そのような方法で得られた純糸又は混紡糸の状態で使用するための、天然動物繊維植物繊維合成ポリマー繊維、並びに/又は人造天然繊維動物由来連続フィラメント及び/若しくは動物由来の不連続フィラメントで作製された糸、好ましくは細糸にも関する。

本明細書で使用するとき、例えば:
−細糸は、40〜200Nmの範囲の糸番手、好ましくは65〜200Nmの範囲の糸番手を有する糸を包含することを意図し;
−動物繊維は、毛被又は毛髪繊維(例えば、羊毛アルパカビクーナカシミヤなど)を包含することを意図し;
−動物由来の連続フィラメントは、全からの繰糸によって得られるフィラメント(例えば、)を包含することを意図し;
−動物由来の不連続フィラメントは、中下繭からの繰糸によって得られるフィラメント(例えば、副蚕糸)を包含することを意図し;
−植物繊維は、植物、低木、花、根、葉から得られる全ての繊維(例えば、綿、亜麻麻布黄麻コイアラミーなど)を包含することを意図し;
−合成ポリマー繊維は、例えば、ポリアミドポリエステルアクリルポリプロピレン繊維などを包含することを意図し;
−人造天然繊維は、例えば、レーヨンビスコースモダールアセテートキュプラテンセル登録商標)などを包含することを意図する。

上記の種類の糸は、細いために紡績及びその後の製織中破断しやすいことから、紡績及び製織が困難であることが知られている。

更に、現在、糸及び製織の分野において、以下の必要性が強く感じられている:
−円滑な製織のため、細糸の機械的特性、例えば耐摩耗性を増強し、横糸と経糸との間の機械的摩擦を低減すること;
−製織機能への適合性が改良された糸を作製するための、環境に優しく、低電力消費のプロセスを開発すること;
パイリング縮充及び摩擦に対する高い耐性と同時に、卓越した機械的特性並びに所望の柔軟性、ボリューム、光沢及び軽さを維持する点で改良された特徴を有する糸を作製するプロセスを開発すること;
−染色親和性が改良された、又は捺染のような後の仕上げ工程に対する親和性が改良された、糸を作製するプロセスを開発すること。

概要

製織工程の前に、キトサンを糸の繊維及び/又はフィラメントに適用する工程及びその後にそれを架橋する工程を含む、糸の製造方法。なし

目的

本発明は、上記の必要性を満足する、製織機能への適合性を有する糸を製造する方法を考案及び提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

製織機能への適合性を有する糸の製造方法であって、−純糸又は混紡糸の状態で使用するための、天然動物繊維植物繊維合成ポリマー繊維、並びに/又は人造天然繊維動物由来連続フィラメント及び/若しくは動物由来の不連続フィラメントを提供する工程と、−前記繊維及び/又は前記フィラメント紡績用に準備するため、洗浄、乾燥、混紡クリーニング開繊繰糸カーディングコーミング平行化ウェブ形成延伸細糸化、粗糸形成及び/又は染色を含む群から選択される1つ以上の加工操作を前記繊維及び/又は前記フィラメントに実施する工程と、−前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績用に準備するための前記加工操作の1つ以上が前記繊維及び/又は前記フィラメントに実施された後、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績して、糸を得る工程とを含み、前記方法は、−キトサン及び/又はその誘導体組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程であって、前記繊維及び/又は前記フィラメントを含む前記補強製品を適用する工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績する工程の前に実施される、工程と、−前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する後続工程を実施し、その結果、前記繊維及び/又は前記フィラメントに永久的に連結された架橋された補強ポリマーが前記キトサン及び/又はその誘導体から得られる、工程とを含むことを特徴とする、方法。

請求項2

後続の前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程を促進するため、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程の後、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程を実施する前に、前記繊維及び/又は前記フィラメント並びに前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用されたキトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む前記補強製品を乾燥するための乾燥工程が提供される、請求項1に記載の糸の製造方法。

請求項3

前記繊維を紡績する工程の前に、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品の前記キトサン及び/又はその誘導体のUV暴露の工程によって実施される、請求項1又は2に記載の糸の製造方法。

請求項4

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項5

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績する工程の前に実施される、請求項4に記載の糸の製造方法。

請求項6

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績する工程の後に実施される、請求項4に記載の糸の製造方法。

請求項7

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の前記工程が、加水分解糊抜き工程によって実施される請求項4〜6のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項8

前記加水分解性糊抜き液が、−酵素的糊抜きを提供するか、又は−化学的糊抜きを、加水分解性の酸を使用して提供する、請求項7に記載の糸の製造方法。

請求項9

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の前記工程が、摩耗摩擦ブラッシングによって並びに/又は架橋キトサン及び/若しくはキトサン誘導ポリマーの一部を繊維から除去するように適合された処理によって繊維が作用を受ける機械的糊抜き工程によって実施される、請求項4〜9のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項10

前記糊抜きしようとする繊維への摩耗及び/又は摩擦による機械的糊抜き工程が、糸を剛体面と接触させながら滑らせることによって実施される、請求項9に記載の方法。

請求項11

前記剛体面が、織りくしの歯の表面、製織中にその中を糸が滑るアイレット、滑る糸、布地若しくは編み織物が接触するローラーの表面、及び/又はブラシの毛からなる、請求項10に記載の方法。

請求項12

前記糊抜きしようとする繊維に物理的に作用するための摩耗及び/又は摩擦による機械的糊抜き工程が、製織工程中に糸に対して実施される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。

請求項13

前記摩耗及び/又は摩擦による機械的糊抜き工程が、布地又は編み織物をブラッシングすることによって、又は布地又は編み織物を剛体面と接触させながら滑らせることによって実施される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。

請求項14

前記架橋キトサン及び/又はキトサン誘導ポリマーを繊維から除去するための部分的でキャリブレートされた機械的糊抜き工程が、かかる繊維の超音波処理によって、好ましくは前記繊維が浴に浸漬されている間に実施される、請求項9に記載の方法。

請求項15

前記繊維の超音波処理が、製織又は仕上げ加工工程と同時に実施され、その間に繊維が既に浴に浸漬されている、請求項14に記載の方法。

請求項16

前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去が、前記架橋工程後に、前記架橋キトサン由来補強ポリマーを、前記繊維及び/又は前記フィラメントの乾燥重量を基準にして0.1〜9%w/wの量で前記繊維及び/又は前記フィラメント上に残す、請求項4〜15のいずれか一項に記載の方法。

請求項17

前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントの含浸フーラード処理、噴霧、浸漬、エアゾール霧化及び/又は少なくとも部分的なコーティングによって実施される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項18

前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、−キトサンであって、好ましくは低分子量、より好ましくは150,000Da、脱アセチル化度75〜85%;0.5〜10%w/v、好ましくは0.8〜3%w/v、より好ましくは1%w/vの濃度範囲における粘度20〜200cpsのもの;を含む溶液を使用して実施される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項19

−前記紡績の準備のための加工操作が洗浄工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記洗浄工程の間に実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項20

−前記紡績の準備のための加工操作が混紡室で実施される混紡工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記混紡工程の間に前記混紡室内で実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項21

−前記紡績の準備のための加工操作がカーディング工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、カーディングされた繊維及び/又はフィラメントに対して、好ましくはカーディング工程の直後に実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項22

−前記紡績の準備のための加工操作がコーミング工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、コーミングされた繊維及び/又はフィラメントに対して、好ましくはコーミング工程の直後に実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項23

−前記紡績の準備のための加工操作が、タフトトップウェブリボン及び/又は粗紡の調製の工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記タフト、前記トップ、前記ウェブ、前記リボン又は前記粗紡に対して実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項24

−前記紡績の準備のための加工操作が染色工程を含み、−前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントに対して、前記染色工程の前に実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項25

前記糸が、40Nm〜200Nm、好ましくは65Nm〜200Nmの範囲の番手を有する、請求項1〜25のいずれか一項に記載の糸の製造方法。

請求項26

製織機能への適合性を有する糸を製造するための、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法における、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品の使用。

技術分野

0001

本発明は、純糸又は混紡糸の状態で使用するための、糸、好ましくは製織機能(weaving features)への適合性を有する細糸、具体的には、天然動物繊維植物繊維合成ポリマー繊維人造天然繊維動物由来連続フィラメント及び/又は動物由来の不連続フィラメントを有する糸を製造する方法に関する。

背景技術

0002

本明細書で使用するとき、製織という用語は、総じて、経糸緯糸製織及び編成の両方を指して使用される。

0003

本発明は、そのような方法で得られた純糸又は混紡糸の状態で使用するための、天然動物繊維、植物繊維、合成ポリマー繊維、並びに/又は人造天然繊維、動物由来の連続フィラメント及び/若しくは動物由来の不連続フィラメントで作製された糸、好ましくは細糸にも関する。

0004

本明細書で使用するとき、例えば:
−細糸は、40〜200Nmの範囲の糸番手、好ましくは65〜200Nmの範囲の糸番手を有する糸を包含することを意図し;
−動物繊維は、毛被又は毛髪繊維(例えば、羊毛アルパカビクーナカシミヤなど)を包含することを意図し;
−動物由来の連続フィラメントは、全からの繰糸によって得られるフィラメント(例えば、)を包含することを意図し;
−動物由来の不連続フィラメントは、中下繭からの繰糸によって得られるフィラメント(例えば、副蚕糸)を包含することを意図し;
−植物繊維は、植物、低木、花、根、葉から得られる全ての繊維(例えば、綿、亜麻麻布黄麻コイアラミーなど)を包含することを意図し;
−合成ポリマー繊維は、例えば、ポリアミドポリエステルアクリルポリプロピレン繊維などを包含することを意図し;
−人造天然繊維は、例えば、レーヨンビスコースモダールアセテートキュプラテンセル登録商標)などを包含することを意図する。

0005

上記の種類の糸は、細いために紡績及びその後の製織中破断しやすいことから、紡績及び製織が困難であることが知られている。

0006

更に、現在、糸及び製織の分野において、以下の必要性が強く感じられている:
−円滑な製織のため、細糸の機械的特性、例えば耐摩耗性を増強し、横糸と経糸との間の機械的摩擦を低減すること;
−製織機能への適合性が改良された糸を作製するための、環境に優しく、低電力消費のプロセスを開発すること;
パイリング縮充及び摩擦に対する高い耐性と同時に、卓越した機械的特性並びに所望の柔軟性、ボリューム、光沢及び軽さを維持する点で改良された特徴を有する糸を作製するプロセスを開発すること;
−染色親和性が改良された、又は捺染のような後の仕上げ工程に対する親和性が改良された、糸を作製するプロセスを開発すること。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、上記の必要性を満足する、製織機能への適合性を有する糸を製造する方法を考案及び提供するという問題に基づく。

課題を解決するための手段

0008

この問題は、請求項1に記載の製織機能への適合性を有する糸の製造方法によって解決される。

0009

更なる態様において、本発明は、請求項25に記載の製織機能への適合性を有する糸の製造方法における、キトサン及び/又はその誘導体組成物を含む補強製品の使用にも関する。

0010

本発明によると、紡績の工程の前に、繊維及び/又はフィラメントは、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品の適用の工程、及び続く前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程を経て、その結果、架橋された補強ポリマーは、前記キトサン及び/又はその誘導体から得られた前記繊維及び/又は前記フィラメントに永久的に連結される。

0011

キトサンは、キチン甲殻類外骨格に含有されるタンパク質)から誘導される天然ポリマーで、食品産業副産物から得られることから、天然再生可能材料である。

0012

キトサン及び/又はその誘導体をベースとする補強製品は、繊維及び/又はフィラメントの糊付け剤として使用され、他の天然物質よりも優れた糊付け特性を有する。例えば、糊付け工程で5〜15%のカルボキシメチルキトサン濃度を添加すると、綿布地の強靭性が最大で55%上昇し、伸びが3%低下する。

0013

本発明の核は、糸及び製織の分野に存在する技術的先入観、すなわち、キトサンポリマーは糸の繊維及び/又はフィラメントに一時的影響を付与するためにのみ使用でき、この一時的影響は最初の洗浄工程の後又はその他の仕上げ工程で消失するように設計されている、という先入観を打破することにある。

0014

先行技術の教示と異なり、本発明は、キトサン及び/又はその誘導体の架橋を提供し、繊維及び/又はフィラメントへのキトサンの永久的付着を確実とし、その結果キトサンの有益な効果が時間と共に維持される。

0015

キトサン及び/又はその誘導体の架橋の工程の利点は、糸の繊維及び/又はフィラメントがかなりの物理的−機械的耐性持続衛生効果熱水及び/又は石鹸水での多数の繰返し洗浄への耐性、並びに繊維及び/又はフィラメントの親和性におけるかなりの改良が付与されることである。

0016

更なる別の態様において、糸及び製織分野にある先入観に反して、キトサン及び/又はその誘導体を製織前に糸の繊維及び/又はフィラメントへの適用のために架橋する技術が、特にカシミヤ又は絹のような貴重な糸/布地に使用される:すなわち、キトサンの架橋は、糸の繊維及び/又はフィラメントの表面に望ましくない構造的補強を引き起こし、それは貴重な糸及び/又は布地にとって許容できない。

0017

逆に、本発明の更なる別の態様によると、処理した糸の繊維及びフィラメントを補強製品の薄層コーティングし、これを最初に架橋し、次いで、必要であれば、部分的な、かつキャリブレートされたやり方でほぼ除去し、繊維及び/又はフィラメントに適用された架橋キトサン及び/又はその誘導体の残りは、上記のようなその有益効果を維持する。

実施例

0018

製織機能への適合性を有する糸の製造方法は、本発明によると、
−純糸又は混紡糸の状態で使用するための、天然動物繊維、植物繊維、合成ポリマー繊維、並びに/又は人造天然繊維、動物由来の連続フィラメント及び/若しくは動物由来の不連続フィラメントを提供する工程と、
−前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績用に準備するため、洗浄、乾燥、混紡クリーニング開繊、繰糸、解舒カーディングコーミング、繊維及び/又はフィラメントの平行化ウェブ形成延伸/細糸化、粗糸形成及び/又は染色を含む群から選択される1つ以上の加工操作を前記繊維及び/又は前記フィラメントに実施する工程と、
−前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績用に準備するための前記加工操作の1つ以上が前記繊維及び/又は前記フィラメントに実施された後、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績して、糸を得る工程と
を含む。

0019

有利には、本方法は、以下を含むことを特徴とする:
−キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程であって、前記キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する工程が、前記繊維及び/又は前記フィラメントの紡績の工程の前に実施される、工程と、
−前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する後続の工程を実施し、その結果、前記キトサン及び/又はその誘導体から架橋補強ポリマーが得られ、これは、前記繊維及び/又は前記フィラメントに永久的に結合される、工程。

0020

好ましくは、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程は、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績する工程の前に実施される。

0021

あるいは、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程は、前記繊維及び/又は前記フィラメントを紡績する工程の後で実施されてもよい。

0022

好ましくは、後続のキトサン及び/又はその誘導体の架橋の工程を促進するため、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程の後、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する前に、前記繊維及び/又は前記フィラメント並びに前記補強製品を乾燥するための乾燥工程が提供される。

0023

好ましくは、繊維を紡績する工程の前に前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用された前記補強製品のキトサン及び/又はその誘導体を架橋する工程は、前記キトサン及び/又はその誘導体のUV暴露の工程によって実施される。

0024

好ましくは、本発明の方法は、前記繊維及び/又は前記フィラメントからの架橋された補強ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去の工程を含み、これは、前記繊維及び/又は前記フィラメントの紡績の工程の前に実施される。

0025

あるいは、前記架橋された補強ポリマーの前記繊維及び/又は前記フィラメントからの部分的かつキャリブレートされた除去は、紡績工程の後又は紡績工程と同時に実施されてもよい。

0026

好ましくは、前記架橋された補強ポリマーの前記繊維及び/又は前記フィラメントからの部分的かつキャリブレートされた除去の工程は、加水分解糊抜き工程によって、より好ましくは加水分解性糊抜き液への浸漬によって実施される。

0027

このような加水分解性の糊抜き液は:
酵素的糊抜きを提供するか、又は
化学的糊抜きを、加水分解性の酸を使用して提供する。

0028

好ましくは、前記部分的でキャリブレートされた糊抜き工程は、繊維上に適用された架橋ポリマーの完全な除去を必要とせず、少なくとも部分的に、機械的糊抜きによって実施され、それによって、糊抜きしようとする繊維は、摩耗、摩擦、ブラッシングによって並びに/又は架橋キトサン及び/若しくはキトサン誘導ポリマーの一部を繊維から除去するように適合された処理によって、例えば、超音波処理によって、物理的作用を受ける。

0029

架橋キトサン及び/若しくはキトサン誘導ポリマーの部分的かつキャリブレートされた除去のためのかかる機械的摩耗及び/又は摩擦処理は、例えば、糸を特殊な剛体面と接触させながら滑らせることによって、製織中に糸に対して実施されてもよい。これらの剛体面は、織りくしの歯の表面、製織中にその中を糸が滑るアイレット、製織工程中に糸が接触するローラーの表面、ブラシの毛などからなってもよい。

0030

これらの機械的摩耗及び/又は摩擦処理は、製織又は編成工程の後に、すなわち完成した布地又は編み織物直接作用することによって、実施されてもよい。この場合、これらの機械的処理は、有利には布地又は編み織物をブラッシングすることによって実施される。

0031

別の実施形態によると、架橋キトサン及び/又はキトサン誘導ポリマーを繊維から除去するための部分的でキャリブレートされた機械的糊抜き工程は、かかる繊維の超音波処理によって実施されてもよい。簡便には、これは、例えば、超音波放出プローブが導入された液体に繊維を浸すことで実施されてもよい。

0032

有利には、繊維の超音波処理は、製織又はその間に繊維がすでに浴に浸漬されている仕上げの工程と同時に、例えば、糸又は布地若しくは編み織物の製織の前の繊維洗浄又は繊維染色の間に、実施されてもよい。

0033

繊維上の架橋ポリマーの部分的でキャリブレートされた機械的糊抜きの実施の可能性は、かかる工程が、部分的でキャリブレートされた化学的又は酵素的糊抜き工程の前又は後に、及び当該工程に追加して、実施される可能性を排除しない。

0034

音波を使用した部分的でキャリブレートされた糊抜き工程は、化学的又は酵素的糊抜き工程と同時に、同じ浴を用いて実施されてもよく、これは異なる糊抜き工程間の効果の相乗作用を提供するであろう。

0035

好ましくは、前記繊維及び/又は前記フィラメントからの前記架橋補強ポリマーの部分的でキャリブレートされた除去の工程は、前記架橋キトサン由来補強ポリマーを、前記繊維及び/又は前記フィラメントの上に、前記繊維及び/又は前記フィラメントの前記架橋工程後の乾燥重量を基準にして0.1〜9%w/wの量で残す。

0036

キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する上記工程は、前記繊維及び/又はフィラメントのフーラード処理、噴霧、浸漬、エアゾール霧化及び/又は少なくとも部分的なコーティングなどの種々の方法を用いて実施されてもよい。

0037

好ましくは、キトサン及び/又はその誘導体の組成物は、
−キトサン、好ましくは低分子量、より好ましくは150,000Da、脱アセチル化度75〜85%;0.5〜10%w/v、好ましくは0.8〜3%w/v、より好ましくは1%w/vの濃度範囲における粘度20〜−200cpsのもの;
酸水溶液;及び
ラジカル光開始剤、を含む溶液である。

0038

好ましくは、前記酸水溶液は、酢酸を、1.5〜3.8%v/vの濃度、好ましくは1.8〜2.22%v/vの濃度、より好ましくは2%v/vの濃度で含む。

0039

かかる溶液は、以下の工程によって調製できる:
−低分子量のキトサンを、酢酸の酸水溶液に溶解する工程;
−光開始剤を、キトサンの乾燥重量を基準にして1.4〜4%w/w、好ましくはキトサンの乾燥重量を基準にして1.8〜2.2%w/w、より好ましくはキトサンの乾燥重量を基準にして2%w/wの量で添加する工程、及び
−溶液を、好ましくは磁気撹拌によって撹拌する工程。

0040

キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する上記工程が、前記組成物の浴に前記繊維及び/又は前記フィラメントを浸漬することによって実施される場合、好ましくは、1−7〜1−35の範囲の浴比、より好ましくは1−10〜1−30の浴比、最も好ましくは1−16〜1−24の範囲の浴比である。

0041

本発明の別の実施形態によると:
−製織の準備のための上記の加工工程が洗浄工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、有利には、前記洗浄工程中に実施されてもよく;
−製織の準備のための上記の加工工程が混紡室での混紡工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、前記ブレンド室内で前記混紡工程中に実施されてもよく;
−製織の準備のための上記の加工工程がカーディング工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、好ましくはカーディング工程の直後であり;
−製織の準備のための上記の加工工程がコーミング工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、コーミングされた繊維及び/又はフィラメントに対して、好ましくはコーミング工程の直後に実施されてもよく;
−製織の準備のための上記の加工工程がタフトトップウェブリボン及び/又は粗糸の調製のための工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、前記タフト、前記トップ、前記ウェブ、前記リボン又は前記粗紡に対して実施されてもよく、又は
−製織の準備のための上記の加工工程が、染色工程を含む場合、キトサン及び/又はその誘導体の組成物を含む補強製品を前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用する前記工程は、前記染色工程の前に、前記繊維及び/又は前記フィラメントに対して実施されてもよい。

0042

純糸又は混紡糸の状態で使用するための、天然動物繊維、植物繊維、合成ポリマー繊維、並びに/又は人造天然繊維、動物由来の連続フィラメント及び/若しくは動物由来の不連続フィラメントで作製された糸は、本発明による方法で得ることができ、前記繊維及び/又は前記フィラメントに適用される架橋補強キトサン及び/又はキトサン誘導ポリマーを含む。

0043

好ましくは、かかる糸は、40Nm〜200Nm、好ましくは65Nm〜200Nmの範囲の番手を有してもよい。

0044

上記開示に照らして、上記の本発明の方法、及びかかる方法で得られる糸は、本明細書で取り上げた必要性を満足することができる。

0045

上記開示は、添付の特許請求の範囲によって概要が示される本発明の概念の範囲内で多数の変更及び変形を加えることが可能である。

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