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課題・解決手段

本発明は、対象における乳房炎処置するための方法および組成物を含む。該方法は、ポリエーテルイオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を、乳房内投与により該対象の乳腺に投与するステップを含む。

概要

背景

背景技術
人間医学および獣医学の両方における感染は多くの場合、ブドウ球菌属の細菌への感染により誘発される。ブドウ球菌は、健常な哺乳動物およびトリ片利共生生物であり、皮膚上および付属するの内部、鼻孔、ならびに一時的に胃腸管内で、そして上気道および下部尿生殖路粘膜上で見出される場合がある。ブドウ球菌の多くの菌種は疾患を誘発しないが、特定の種は日和見病原性が可能である。医学的および獣医学的に重要である2つの主要な病原性ブドウ球菌属菌種が、スタフィロコッカスアウレウスおよびスタフィロコッカス・シューインターディウスである。スタフィロコッカス・アウレウスは、乳房炎、皮膚および術後創部感染に関連するが、スタフィロコッカス・シュードインターメディウスは一般に、イヌおよびネコ発熱性皮膚感染および術後創部感染に関連する。スタフィロコッカス・シュードインターメディウスは、菌種スタフィロコッカス・インターメディウス、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス、およびスタフィロコッカス・デルフィニを含む、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス群(SIG)の獣医学的重要性のある主な病原種として同定された。

抗生物質による細菌の処置
ブドウ球菌の処置は、特に対象が抗生物質耐性株に感染している場合には、困難になる可能性がある。ブドウ球菌による細菌感染は通常、細菌細胞壁生合成において機能するペニシリン結合タンパク質(PBP)を標的とする抗菌薬の一分類:β−ラクタム系抗菌薬の投与により処置される。これらの抗菌薬は、殺菌活性を有し、細菌細胞壁の生合成を阻害することにより機能して、高い内部浸透圧をもたらし、細菌を溶解させる。しかし、細菌感染の処置における抗菌薬の使用、過剰使用および誤使用が、抗菌薬耐性菌出現させており、ブドウ球菌属で特にその傾向が高い。ブドウ球菌の一部の種における耐性機構は、β−ラクタム系抗菌薬のβ−ラクタム環加水分解することが可能なβ−ラクタマーゼ酵素分泌を含む。この形態の耐性に取り組むために、クラブラン酸などのβ−ラクタマーゼ阻害剤が、典型的には、β−ラクタム系抗菌薬と共に同時投与されるか、またはβ−ラクタマーゼの基質でないメチシリンおよびクロキサシリンなどのペニシリン合成類似体を用いることができる。

近年になり、β−ラクタム系抗菌薬およびβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用処置でさえ、ブドウ球菌の抗生物質耐性菌種に対して無効になることが立証された。メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス単離物MRSA)の出現は、β−ラクタマーゼにより不活性化されないメチシリンおよび他のβ−ラクタム系抗菌薬の使用を事実上、妨害した。MRSA単離物は、現在では、突然変異したペニシリン結合タンパク質またはPBPをコードして、ペニシリンおよびその類似物、ならびに他のβ−ラクタム系抗菌薬、例えばほとんどのセファロスポリンおよびカルバペネムへの耐性を付与する、mecAまたはmecC耐性遺伝子を有することが見出されている。MRSAの問題は多くの場合、MRSA菌単離物が患者伝染した病院内で、院内感染型MRSA(HA−MRSA)として遭遇し、院内機器の汚染および職員の保菌によって院内に保持されることが多い。不幸にも免疫抑制されていて創傷または他の外傷を有する患者は、MRSA感染およびブドウ球菌属の他の菌種への感染に容易に罹患する素因を有する。これにより多くの病院は、HA−MRSA感染の発生を低減するために抗MRSA策を講じた。より近年の問題が、市中感染型MRSA(CA−MRSA)と称される病院外でのMRSA株の出現であった。これらの菌株は多くの場合、HA−MRSAよりも猛毒性であり、壊死性菌膜炎を誘発する場合がある。最も近年では、家畜関連MRSA(LA−MRSA)菌株(例えば、欧州の配列タイプ[ST]398、およびアジアのST9)が、ブタ家禽ウシ乳牛など)および他の家畜種における新興感染症として記載された。

メチシリン耐性は、MRSAに加えて、他のブドウ球菌種でも観察された。例えば病原性のコアグラーゼ陰性種(MR−CNS)およびスタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)は、メチシリン耐性であることが公知である。異なる耐性機構を有する他の耐性種としては、MDRシュードモナスエルギノサ、ならびにMDR大腸菌およびエンテロバクター種、ならびにグラム陽性バンコマイシン耐性腸球菌VRE)、ならびにペニシリンおよびマクロリド耐性連鎖球菌の菌種が挙げられる。

ウシ乳房炎
抗生物質による処置および予防を必要とする動物の主要な生産制限疾患の例が、ウシ乳房炎である。乳房炎は、畜産動物における抗生物質使用の最も多くを占める原因であり、感染を排除して乳房内感染の新たな例を予防するために乳製品業界の実質的なコストを占める。乳房炎は、ウシ乳腺または乳房の4つの分房のうちの1つ以上に発症し、罹患したウシの健康に悪影響を及ぼす可能性がある。乳頭括約筋搾乳後に弛緩されると、病原が乳頭管を介して乳腺に侵入する。オーストラシア地区およびその他の地域において、乳房炎を誘発する最も一般的な病原として、ストレプトコッカスウベリス、スタフィロコッカス・アウレウス、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ストレプトコッカス・ディスガラチエ、およびストレプトコッカス・アガラクチエが挙げられる。MRSAにより誘発される乳房炎は、乳牛の体内で同定され、ヒトにおいて保菌、感染および疾患誘発を行い得る一部の菌株(ST398など)を世界全体に伝染し得る、乳牛の生産性破壊の新たな原因である。乳牛の乳房炎を処置するために現在、利用可能な製品のうち、MRSAに効果のあるものはほとんどなく、20年を超えて新しい抗細菌薬が開発および登録されていないため、微生物学的および臨床的転帰を改善する新しい薬物および乳房内送達ステムが、緊急に求められている。乳房炎を管理する上での歴史的失敗のほとんどが、検証済みの乳房内送達システム、動物への安全性があり一般的な乳房炎原因菌に対して信頼性および再現性の上で有効であるシステムという要件が適わないことによる。

乳房炎処置は、典型的にはウシの泌乳サイクルの2つの異なる期間:乾乳(DC)期および搾乳または泌乳(LC)期に投与される。泌乳期治療は、搾乳時にに投与されるが、乾乳期治療は、ウシが泌乳終了時の乾乳した時に牛に投与される。乾乳期治療は、泌乳期に蓄積される感染体を除去するため、次の泌乳までのキャリーオーバーを予防するため、そして乾乳期に受けた新たな感染体の数を低減するために投与される。乳房炎処置は多くの場合、乳房内注射または輸液により乳頭管から動物の乳房に投与される。

乾乳期治療
乾乳期処置は、抗菌薬輸液または乳頭シーラント導入により実施することができる。乾乳期の新たな感染を予防するために、ウシの自然な防御機構には、乳頭を密閉する自然なケラチンプラグの形成がある。ケラチンプラグは、乾乳期に乳頭管から細菌が侵入する際の効果的バリアを提供する。ほとんどのウシでは、ケラチンプラグの形成は、最後の搾乳および乾乳期開始後の最初の2週間にわたり漸進的に生じる。一部のウシは、ケラチンプラグを形成せず、乾乳期に感染を受け易い。乳頭縁部への外傷も、乳頭管を密閉する能力に重大な影響を及ぼす可能性がある。

ウシ乳房炎を処置する1つのアプローチが、抗菌製剤の乳頭管および乳頭槽への乳房内輸液である。この標準技術は、Roger Blowey and Peter Edmondsonによる表題「Mastitis control in dairy herds」(2010)(第2版)という教書、そして特にCAB International(英国ウォリングフォード)2010、p196〜197の表題「Treatment and Dry Cow Therapy」の節に記載されている。抗菌製剤は、乳頭管に部分的に挿入されたシリンジを介して投与され、抗生物質が乳頭から乳腺槽内および乳腺槽全体に揉み込まれる。

乾乳期の完全なケラチンプラグを自然に形成することの遅延する、または明らかに不能である場合、ウシは新たな乳房炎感染のリスクに見舞われることになる。乳頭の自然な防御補足し、乾乳期全体を通して乳頭管が効率的に密閉されるのを確実にする1つの方法が、内部乳頭シーラントの使用によるものである。内部乳頭シーラントの使用は、1970年代中期にMeaney, W. J.により「Dry period teat seal.” Vet Rec. 99(2) (1976) 30」に記載された。

本出願者は、乾乳期感染を低減するのに利用できる2種の乳頭シール:乳頭端部に最大7日間にわたり可撓性バリアフィルムをもたらす外部フィルムシーラント、および内部乳頭管シールを認識している。外部シールは、現在は一般に用いられていないが、内部シールが投与されない後期乾乳期に用いることができる。内部シールは、はるかに効果的であり、最も一般的に用いられている。最も一般的には内部乳頭シールは、乾乳期に乳頭管に輸液される基剤の中のビスマス塩である。ビスマス塩は、抗細菌特性を有さず、このため投与時の厳密な衛生が不可欠である。しかし、内部乳頭シール組成物中に抗菌物質を含ませれば、既存の感染を処置して新たな感染を予防する確率を高めることができる。効果的な乾乳期処置は、乾乳期を通して抗菌薬の乳房内濃度を持続的および効果的にする乳房内調製剤を必要とする。例えば、モノステアリン酸アルミニウムゲル中に配合されて鉱物油希釈されたペニシリン(特にクロキサシリンベンザチン)の不溶性塩の持続的投与(例えば、Smith, A., F. K. Neave, et al. (1967) Journal of Dairy Research 34(01): 47−57参照)。

泌乳期治療
泌乳期調製剤を配合して、2つの相反する因子バランスを模索する。該配合剤は、最終的な輸液が投与された後に許容されない濃度の牛乳残留物が持続することによる搾乳差し控えの期間を最小限に抑えながら、1日あたり2回以上の継続的な搾乳に逆らって、抗細菌物質有効濃度感染物質が存在する乳腺全体(即ち、感染部位)に可能な限り長期間、提供しなければならない。一般に泌乳牛において使用される調製剤は、数時間または数日間、高濃度をもたらし、急速放出性水性または油性(鉱物油または植物油基剤中に配合される。

抗生物質耐性の出現により、MRSAおよびMRSPなどの多剤耐性菌株を阻害することが可能な別の化合物を提供する必要性が高まった。

ポリエーテルイオノフォア
ポリエーテル系抗生物質またはポリエーテル系イオノフォアとしても公知であるカルボキシルポリエーテルは、一価または二価カチオン電気的に中性複合体を形成して、様々な生体膜を通したカチオンまたはプロトンの電気的にサイレント交換触媒する。これらの化合物は、薬物耐性菌および原生動物感染の潜在的制御への大きな期待を示すことが報告されたが、それらの使用は、高い毒性によって厳密に制限されている。これらの分子は、生体膜を通って通常は非対称分布されるカチオンを細胞膜または細胞内膜透過性にし、それにより急激な濃度勾配を形成することにより機能する。ポリエーテル系イオノフォアの例としては、ラサロシドモネンシンナラシンサリノマイシンセンデュラマイシン、マデュラマイシンおよびライドマイシンが挙げられる。

しかし、赤血球溶解活性および心臓毒性によるこれらの化合物の急性毒性が、インビボでのそれらの使用を事実上妨害した。ヒト疾患を制御する薬物としてのポリエーテル系イオノフォアの使用に対する主な障害は、毒性の問題である。一例において、NaujokatおよびSteinhart (2012, J Biomed Biotechnol 950658)により報告された通り、サリノマイシンの少なからぬ毒性が、ヒトにおいて報告された。この症例において、35男性による約1mg/kgサリノマイシンの偶発吸入および嚥下が、悪心を伴う急性的羞明下肢脱力頻脈および血圧上昇、ならびに慢性的な(2日目〜35日目)クレアチンキナーゼ増加、ミオグロビン尿症四肢脱力、筋肉痛、および軽度横紋筋融解重度を含む重度の急性および慢性サリノマイシン毒性を生じた。欧州食品安全機関は、近年になりリスク評価データ発表し、イヌによる500μg/kgを超えるサリノマイシンの連日摂取髄鞘脱落および軸索変性などの神経毒作用誘導することから、ヒトに関して5μg/kgサリノマイシンという一日摂取許容量ADI)を公表した(Naujokat and Steinhart, 2012、上掲)。別の例において、Liu(1982, Polyether Antibiotics. Naturally Occurring Acid Ionophores. Volume 1. Biology. J. W. Westley. New York, Marcel Dekker Inc: 43−102)は、ポリエーテル系イオノフォアの高い経口および非経口毒性がポリエーテル系イオノフォアのインビボ抗菌活性に関する報告が存在しない理由として考えられることを例証している。

本出願者が認識しているポリエーテル系イオノフォアのわずかな現行適用例が、コクシジウム病コントロールおよび成長促進用に獣医学の経口投与剤として適用することである。

さらにポリエーテル系イオノフォアの全てが、スタフィロコッカス・アウレウスなどのグラム陽性菌に対して有意な活性を示さず、ほとんどがグラム陰性菌に対する広域スペクトルの活性を有さない。NaujokatおよびSteinhart(2012、上掲)により報告された哺乳動物における少なからぬ毒性のために、サリノマイシンは、家畜における抗コクシウム剤および成長促進剤として使用されるに過ぎず、ヒトの薬物開発では適切な候補と見なされていない。

MRSAおよびMRSPなどの多剤耐性菌による感染の処置において別の抗菌薬が依然として求められている。しかし、米国感染症学会および欧州疾病対策センターにより報告された通り、既存の処置を越える有望な結果を提示する新規薬物はほとんど開発されておらず、これらのうちブドウ球菌の処置に特化して投与されるものは、ほとんどない(Gilbert et al. 2010, Clinical Infectious Diseases, 50(8):1081−1083)。

本発明の目的は、先行技術の欠点の一部または全てを克服することである。

先に示された背景議論は、本発明の理解を促すことのみを目的とするものである。その議論は、本出願の優先日に、参照された材料のいずれかが共通一般知識の一部であることまたは一部であったことの承認または許容ではない。

概要

本発明は、対象における乳房炎を処置するための方法および組成物を含む。該方法は、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を、乳房内投与により該対象の乳腺に投与するステップを含む。なし

目的

ケラチンプラグは、乾乳期に乳頭管から細菌が侵入する際の効果的バリアを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

対象における乳房炎処置する方法であって、ポリエーテルイオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を前記対象の乳腺投与するステップを含む、方法。

請求項2

対象における乳房炎を予防する方法であって、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を前記対象の乳腺に投与するステップを含む、方法。

請求項3

ポリエーテル系イオノフォアの治療有効量を投与する前記ステップが、乳房内投与により実施される、請求項1または2のいずれかに記載の方法。

請求項4

前記ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩が、モネンシン(A−3823Aとしても公知)、ナラシンA(A−28086Aとしても公知)、ナラシンB(A−28086Bとしても公知)、ナラシンD(A−28086Dとしても公知)、ラサロシドサリノマイシン、およびマデュラマイシンアルリキシン(S−14750A、CP−38,986としても公知)、ライドマイシン(AB−78としても公知)、レノレマイシン(A−130A、Ro21−6150としても公知)、A−130B、A−130C、ジアネマイシン(A−150(M5−16183)としても公知)、A−204A、A−204B、ロノマイシン(A−218としても公知)、デオキシライドロマイシン(A−712としても公知)、カルシマイシン(A−23187としても公知)、セプタマイシン(BL−580αおよびA−28695Aとしても公知)、A−28695B、K−41A(A−32887としても公知)、セプタマイシン(BL−580αとしても公知)、BL−580β、BL−580δ、BL−580Z、カリオマイシン、カルマイシン(calmycin)(A−23187としても公知)、カチオノマイシン、クロノボリトマイシンA(X−14766Aとしても公知)、エーテロマイシン(CP−38,295、C20−12、T−40517としても公知)、デオキシサリノマイシン(SY−1としても公知)、デオキシエピサリノマイシン(SY−2)、デオキシナラシン、デオキシエピナラシン、ジアネマイコン(dianemycon)(M5−16183、A−150としても公知)、エメリシド(ロノマイシンAおよびDE3938としても公知)、デュアマイシン(duamycin)(ニゲリシンヘリキシンCおよびアザロマイシンMとしても公知)、グリドリキシン(gridorixin)、イオノマイシン、K−41B、ラサロシドA(X−537A)、ラサロシドB、ラサロシドC、ラサロシドD、ラサロシドE、イソラサロシドA、ロイセラマイシン、ロモマイシンB(lomomycinB)、ロモマイシンC、リソセリン、M−139603、モネンシンB、モネンシンC、モネンシンD、ムタロマイシン、ノボリトマイシンA、ノボリトマイシンB、RP30504、RP37454、サリノマイシン、サリノマイシンAII、SY−4、SY−5、SY−8、テトロノマイシン、TM−531B、TM−531C、X−206、X−14547A、X−14667A、X−14667B、X−14868A、X−14868B、X−14868C、X−14868D、5057、および6016を含む群から選択される、前記請求項のいずれかに記載の方法。

請求項5

前記ポリエーテル系イオノフォアが、サリノマイシン、ラサロシド、ナラシン、マデュラマイシン、モネンシン、ライドロマイシン、およびセンデュラマイシンを含む群から選択される、請求項4に記載の方法。

請求項6

前記対象が、ウシヒツジヤギラクダ科ウマ科およびヒトを含む群から選択される、前記請求項のいずれかに記載の方法。

請求項7

前記ポリエーテル系イオノフォアが、20mg/乳頭管〜900mg/乳頭管の範囲内の用量で前記対象に投与される、前記請求項のいずれかに記載の方法。

請求項8

前記ポリエーテル系イオノフォアが、50mg/乳頭管〜600mg/乳頭管の範囲内の用量で前記対象に投与される、請求項7に記載の方法。

請求項9

前記微生物が、細菌および真菌を含む群から選択される、前記請求項のいずれかに記載の方法。

請求項10

前記細菌性物質が、スタフィロコッカスエピデルミディス、スタフィロコッカス・シミュランス、スタフィロコッカス・フェリス、スタフィロコッカス・キシロサス、スタフィロコッカス・クロモゲネス、スタフィロコッカス・ワーネリ、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・シウリ、スタフィロコッカス・サプロフィカス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・カプラエ、スタフィロコッカス・コーニイ亜種コーニイ、スタフィロコッカス・コーニィ亜種ウレアリチカス(Staphylococcuscohniisubsp.urealyticus)、スタフィロコッカス・キャピティス亜種キャピティス、スタフィロコッカス・キャピティス亜種ウレアリチカス、スタフィロコッカス・ハイカス、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・シューインターディウス、スタフィロコッカス・デルフィニ、スタフィロコッカス・シュレイフェリ亜種コアグランス、スタフィロコッカス・アウレウス亜種アネロビウス、ストレプトコッカスウベリス、ストレプトコッカス・アガラチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、ストレプトコッカス・ボビス、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミクス、ストレプトコッカス・エクイヌス、バチルスメラニノゲニカス、バチルス・プミルス、バチルス・リチェフォルミス、バチルス・セレウス、バチルス・サブチリス、バチルス・アントラシス、エンテロコッカスフェシウム、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・デュランスリステリアモノサイトゲネスクロストリジウムパーフリンゲンスアクチノマイセス・ボビス、プロピオニバクテリウムアクネス、プロピオニバクテリウム・グラヌロスム、エウバクテリウム、ペプトコッカスインドリカス、およびペプトストレプトコッカス・アネロビウスを含む群から選択される、請求項9に記載の方法。

請求項11

前記微生物が、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、およびプロピオニバクテリウム・アクネスを含む群から選択される、請求項9に記載の方法。

請求項12

前記微生物が、抗生物質耐性である、請求項9に記載の方法。

請求項13

前記微生物が、メチシリン耐性である、請求項12に記載の方法。

請求項14

ポリエーテル系イオノフォアまたは治療的に許容し得る塩の治療有効量と、場合により獣医学的または医学的に許容し得る賦形剤または担体を含む、乳房内獣医学的または医学的抗菌組成物

請求項15

ウシ乳房炎の処置または予防に用いられる、請求項14に記載の組成物

請求項16

乾乳における乳房炎を処置または予防するために配合される、請求項14または15に記載の組成物。

請求項17

泌乳牛における乳房炎を処置または予防するために配合される、請求項14または15に記載の組成物。

請求項18

抗生物質および抗真菌薬を含む群から選択されるさらなる抗菌薬を含む、請求項14〜17のいずれか1項に記載の組成物。

請求項19

前記さらなる抗菌薬が、エキノカンジン系(アニデュラファンギン、カスポファンギン、ミカファンギン)、ポリエン系アンホテリシンBカンジシジンフィリピンファンギクロミン、ハチマイシン、ハマイシン、ルセンソマイシン、メパルトリシンナタマイシンナイスタチンペチロシンペリマイシン、グリセオフルビンオリゴマイシンピロールニトリンシッカニン、およびビリジン(Viridin)を含む群から選択される、請求項18に記載の組成物。前記抗真菌薬は、アリルアミン系ブテナフィンナフチフィンテルビナフィン);イミダゾール系(ビホナゾールブトコナゾールクロルミダゾール、クロコナゾールクロトリマゾールエコナゾールフェンコナゾール、フルトリマゾール、イソコナゾールケトコナゾールラノコナゾールミコナゾールネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾールセルタコナゾールスルコナゾールチオコナゾール)、チオカルバメート系(リラナフタート、トルシクラートトリダートトルナフタート)、トリアゾール系(フルコナゾール、イサブコナゾール、イトラコナゾールポサコナゾールラブコナゾール、サペルコナゾールテルコナゾール、ボリコナゾール)、アクリソルシン、アモロルフィンブロモサリチルクロルアニリドブクロサミドプロピオン酸カルシウムクロルフェネシンシクロピロクス、クロキシキンコパラフィネート、エキサラミド、フルシトシンハロプロジンヘキセチジン、ロフルカバンニフラテルヨウ化カリウムプロピオン酸ピリチオンサリチルアニリドプロピオン酸ナトリウムスルベンチン、テノニトロゾール、トリアセチンウンデシレン酸、およびプロピオン酸亜鉛を含む群から選択される合成化合物であってもよいが、これらに限定されない。

請求項20

前記さらなる抗菌薬が、アモロルフィン、アンホテリシンB、アニデュラファンギン、ビホナゾール、ブロモクロロサリチルアニリド、ブテナフィン塩酸塩、硝酸ブトコナゾール、酢酸カスポファンギン、クロルミダゾール塩酸塩、クロルフェネシン、シクロピロクス、クリムバゾール、クロトリマゾール、クロキシキン、塩酸クロコナゾール、エベルコナゾール硝酸塩、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール硝酸塩、フルコナゾール、フルシトシン、フルトリマゾール、フォスフルコナゾール、グリセオフルビン、イソコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、リラナフタート、ルリコナゾール、メパルトリシン、ミカファンギンナトリウム、ミコナゾール、ナフチフィン塩酸塩、ナタマイシン、塩酸ネチコナゾールニフロキシム(Nifuroxime)、ナイスタチン、硝酸オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、パルコナゾール塩酸塩、ペンタマイシンピロクトンオラミン、ポサコナゾール、プロピオン酸、ピロールニトリン、ラブコナゾール、硝酸セルタコナゾール、シッカニン、パラクロロ安息香酸ナトリウム、硝酸スルコナゾール、テルビナフィン、テルコナゾール、チオコナゾール、トルシクラート、トルナフタート、トリアセチン、グルクロン酸トリメトレキサートウンデカン酸、およびボリコナゾールを含む群から選択される、請求項18に記載の組成物。

請求項21

前記さらなる抗菌薬が、アミノグリコシド系アミカシンアルベカシン、バンベルマイシン、ブチロシン、ジベカシンジヒドロストレプトマイシン、ホルチミシンゲンタマイシンイセパマイシンカナマイシンミクロノマイシンネオマイシンネチルマイシンパロモマイシンリボスタマイシンシソマイシンスペクチノマイシンストレプトマイシントブラマイシン)、アムフェニコール系(アジダムフェニコール、クロラムフェニコールチアムフェニコール)、アンサマイシン系(リファミド、リファンピンリファマイシンSV、リファペンチンリファキシミン)、β−ラクタム系、カルバセフェム系(ロラカルベフ)、カルバペネム系(ビアペネム、ドリペネム、エルタペネムイミペネムメロペネムパニペネム)、セファロスポリン系(セファクロルセファドロキシルセファマンドールセファトリジン、セファドンセファゾリン、セフカペンセフジニルセフジトレンセフェピム、セフェタメトセフィキシムセフメノキシムセフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォセリス、セフォタキシムセフォチアムセフォゾプランセフピミゾールセフピラミドセフピロムセフポドキシムセフプロジルセフロキサジンセフスロジンセフタロリンセフタジジムセフテラムセフテゾールセフチブテンセフチゾキシムセフトビプロールメドカリルセフトリアキソンセフロキシムセフゾナムセファセトリルセファレキシンセファログリシンセファロリジンセファロチンセファピリンセフラジン、ピブセファレキシン)、セファマイシン系(セフブペラゾンセフメタゾール、セフミノックスセフォテタンセフォキシチン)、モノバクタム系(アズトレオナムカルモナム)、オキサセフェム系(フロモキセフモキサラクタム)、ペネム系(ファロペネム、リチペネム)、ペニシリン類(アムジノシリン、アムジノシリンピボキシルアモキシシリンアンピシリン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシリン、アズロシリン、バカンピシリンカルベニシリンカリンダシリンクロメトシリン、クロキサシリンシクラシリンジクロキサシリンエピシリン、フェンベニシリン、フロサシリン、ヘタシリンレナンピシリンメタムピシリン、メチシリンナトリウムメズロシリンナフシリンオキサシリン、ペナメシリン、ヨウ化水素酸ペネタメート、ペニシリンGペニシリンGベンザチン、ペニシリンGプロカインペニシリンNペニシリンOペニシリンVフェネチシリンカリウムピペラシリン、ピバンピシリン、プロピシリンキナシリン、スルベニシリンスルタミシリンタランピシリン、テモシリン、チカルシリン)、リンコサミド系(クリンダマイシンリンコマイシン)、マクロリド系(アジスロマイシン、セトロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、エリスロマイシンアシストラート、エリスロマイシンエストラート、グルコヘプトン酸エリスロマイシンラクトビオン酸エリスロマイシン、プロピオン酸エリスロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、フィダキソマイシン、ジョサマイシンロイコマイシンミデカマイシンミオカマイシン、オレアンドマイシンプリマイシン、ロキタマイシンロサラマイシン、ロキシスロマイシンスピラマイシンテリスロマイシントロレアンドマイシン)、ポリペプチド系(アンホマイシンバシトラシン、バシトラシン亜鉛、カプレオマイシンコリスチンダルババンシンダプトマイシンエンジュラシジン、エンビオマイシン、フサファンギン、グラミシジングラミシジンS、イセガナン、オリタバンシンポリミキシンキヌプリスチンラモプラニンリストセチンテイコプラニンテラバンシンチオストレプトン、ツベラクチノマイシン、チロシジンチロトリシンバンコマイシンバイオマイシン)、テトラサイクリン系クロルテトラサイクリン、クロモサイクリンデメクロサイクリンドキシサイクリン、グアメサクリン(Guamecycline)、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリンミノサイクリンオキシテトラサイクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリンテトラサイクリンチゲサイクリン)、その他(シクロセリンダルフォプリスチンホスホマイシンフシジン酸ムピロシンプリスチナマイシンレタパムリンおよびバージニアマイシン)を含む群から選択される、請求項18に記載の組成物。

請求項22

前記さらなる抗菌薬が、2,4−ジアミノピリミジン系(ブロジモプリム、イクラプリム、テトロキソプリム、トリメトプリム)、ニトロフラン系(フラルタドン塩化フラゾリウム、ニフラテル、ニフルフォリン、ニフルピリノール、ニフルトイノール、ニトロフラントイン)、オキサゾリジノン系(リネゾリド)、ペプチド系オミガナンペキシガナン)、キノロン系および類似体(バロフロキサシン、ベシフロキサシンシノキサシンシプロフロキサシン、クリナフロキサシン、エノキサシンフィナフロキサシンフレロキサシン、フルメキン、ガレノキサシン、ガチフロキサシンゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ナジリクス酸、ノルフロキサシンオフロキサシンオキソリン酸、パズフロキサシン、ペフロキサシン、ピペミド酸ピロミド酸プルリフロキサシン、ロソキサシン、ルフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシントスフロキサシントロバフロキサシン)、スルホンアミド系(アセチルスルファメトキシピラジンクロラミンBクロラミンTジクロラミンT、マフェニド、ノプリルスルファミドフタリルスルフアセトアミドフタリルスルファチアゾールサラゾスルファジミジンスクシニルスルファチアゾール、スルファベンズアミド、スルファアセトアミド、スルファクロロピリダジン、スルファクリソイジン、スルファシチン、スルファジアジン、スルファジクラミド、スルファドキシンスルファエチドールスルファグアニジン、スルファグアノール、スルファレン、スルファロキクス酸、スルファメラジン、スルファメータスルファメタジンスルファメチゾール、スルファメトミジン、スルファメトキサゾールスルファメトキシピリダジン、スルファメトロール、スルファミドクリソイジン、スルファモキソールスルファニルアミド、N4−スルファニリルスルファニルアミド、スルファニリル尿素、N−スルファニリル−3,4−キシルアミドスルファペリンスルファフェナゾール、スルファプロキシリン、スルファピラジンスルファピリジンスルファチアゾールスルファチオ尿素スルフィソミジンスルフィソキサゾール)、スルホン系(アセジアスルホンダプソングルコスルホンナトリウムスクシスルホン、スルファニル酸、p−スルファニリルベンジルアミンスルホキソンナトリウムチアゾールスルホン)、クロフォクトール、メテナミンメトロニダゾールニトロキソリン、タウロリジン、およびキシボルノールを含む群から選択される、請求項18に記載の組成物。

請求項23

前記さらなる抗菌薬が、アセジアスルホンナトリウム、アミカシン、アミノサリチル酸、アモキシシリン、アンピシリン、アプラマイシン、硫酸アルベカシン、アルサニル酸、アスポキシシリン、硫酸アストロマイシンアビラマイシン、アボパルシン、アジダムフェニコール、アジドシリンナトリウム、アジスロマイシン、アズロシリン、アズトレオナム、塩酸バカンピシリン、バシトラシン、バロフロキサシン、バンベルマイシン、バクイロプリム、硫酸ベカナマイシン、ベネタミンペニシリンベンザチンベンジルペニシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、ベンジルペニシリン、ベシフロキサシン、ベタミプロン、ビアペネム、ブロジモプリム、硫酸カプレオマイシンカルバドックスカルベニシリンナトリウムカリンダシリンナトリウムカルモナムナトリウム、セファクロル、セファドロキシル、セファレキシン、セファロニウム(Cefalonium)、セファロリジン、セファロチンナトリウム、セファマンドール、セファピリンナトリウム、セファトリジン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペンキキシル塩酸塩、セフジニル、セフジトレンピボキシル、セフェピム塩酸塩、セフェタメト、セフィキシム、セフメノキシム塩酸塩、セフメタゾール、セフミノックスナトリウム、セフォジジムナトリウム、セフォニシドナトリウムセフォペラゾンナトリウム、セフォラニド、セフォセリス硫酸塩、セフォタキシムナトリウム、セフォテタン、塩酸セフォチアムセフォベシンナトリウムセフォキシチンナトリウムセフォゾプラン塩酸塩、セフピラミド、硫酸セフピロムセフポドキシムプロキセチル、セフプロジル、硫酸セフキノム、セフラジン、セフスロジンナトリウムセフタロリンフォサミル酢酸塩、セフタジジム、セフテラムピボキシルセフテゾールナトリウム、セフチブテン、セフチオフルセフチゾキシムナトリウム、セフトビプロールメドカリル、セフトリアキソンナトリウム、セフロキシム、セスロマイシン、クロラムフェニコール、クロロキシンクロルキナルドール、クロルテトラサイクリン、シクラシリン、シラスタチンナトリウム、シノキサシン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クラブラン酸クレミゾールペニシリン、クリンダマイシン、クリオキノールクロファジミン、クロフォクトール、クロメトシリンカリウム、クロキサシリン、硫酸コリスチンコテトロキサジン、コトリファモール(Co−trifamole)、コトリモキサゾール、シクロセリン、ダルババンシン、メシル酸ダノフロキサシン、ダプソン、ダプトマイシン、デラマニド、デメクロサイクリン、硫酸ジベカシン、ジクロキサシリン、塩酸ジフロキサシン、硫酸ジヒドロストレプトマイシン、ジリスロマイシン、ドリペネム、ドキシサイクリン、エノキサシン、エンロフロキサシン、エルタペネムナトリウム、エリスロマイシン、エタムブトール塩酸塩、エチオナミド、硫酸エチマイシンファロペネムナトリウム、フィダキソマイシン、フレロキサシン、フロモキセフナトリウムフロルフェニコールフルクロキサシリン、フルメキン、フルリスロマイシンエチルスクシナート、フォルモスルファチアゾール、ホスホマイシン、硫酸フラマイセチンフチバジド、塩酸フラルタドン、フラジジン(Furazidin)、フサファンギン、フシジン酸、ガミスロマイシン、メシル酸ガレノキサシン、ガチフロキサシン、メシル酸ゲミフロキサシン、硫酸ゲンタマイシン、グラミシジン、グラミシジンS、ハルキノール、イバフロキサシン、イクラプリム、イミペネム、イセパマイシン、イソニアジド、ジョサマイシン、酸性硫酸カナマイシン、キタサマイシンラタモキセフ二ナトリウムレボフロキサシン、リンコマイシン、リネゾリド、塩酸ロメフロキサシン、ロラカルベフ、リメサイクリン、マフェニド、マガイニンマンデル酸マルボフロキサシン、メシリナム、メクロサイクリン、メレウマイシン(Meleumycin)、メロペネム、メタサイクリン、メテナミン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、硫酸ミクロノマイシン、ミデカマイシン、ミノサイクリン、モリナミド、塩酸モキシフロキサシン、ムピロシン、ナジフロキサシン、ナフシリンナトリウムナリジクス酸、ネオマイシン、硫酸ネチルマイシン、ニフロキサジド、ニフルピリノール、ニフルトイノール、ニフルジド、ニシン、ニトロフラントイン、ニトロフラゾン、ニトロキソリン、ノルフロキサシン、塩酸ノルバンコマイシン、ノボビオシン、オフロキサシン、リン酸オレアンドマイシンオルビフロキサシン、オリタバンシン、オルメトプリム、オキサシリンナトリウム、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、パニペネム、メシル酸パズフロキサシン、メシル酸ペフロキサシン、塩酸ペネタメート、フェネチシリンカリウム、フェノキシメチルペニシリン、フタリルスルフアセトアミド、フタリルスルファチアゾール、ピペミド酸、ピペラシリン、塩酸ピルリマイシン、ピロミド酸、ピバンピシリン、ピブメシリナム硫酸ポリミキシンBプラドフロキサシン、プリスチナマイシン、プロカイン、ベンジルペニシリン、プロピシリンカリウムプロチオンアミド、プルリフロキサシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、ラモプラニン、レタパムリン、硫酸リボスタマイシンリファブチンリファンピシン、リファマイシンナトリウム、リファペンチン、リファキシミン、ロキタマイシン、ロリテトラサイクリン、ロソキサシン、ロキシスロマイシン、塩酸ルフロキサシン、塩酸サラフロキサシン、硫酸シソマイシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、ストレプトマイシン、スクシニルスルファチアゾール、スルバクタムスルベニシリンナトリウムスルファベンザミドスルファカルバミド、スルフアセタミド、スルファクロルピリダジン、スルファクリソイジン、スルファクロジン、スルファジアジン、スルファジアジン銀、スルファジクラミド、スルファジメトキシンスルファジミジン、スルファドキシン、スルファフラゾール、スルファグアニジン、スルファメラジン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメチルチアゾールスルファメトピラジン、スルファメトロール、スルファモノメトキシン、スルファモキソール、スルファニルアミド、スルファピリジン、スルファキノキサリン、スルファチアゾール、スルファチアゾール銀、スルファトロキサゾール、スルフィソミジン、スルタミシリン、タウロリジン、タゾバクタムナトリウム、テイコプラニン、テラバンシン、テリスロマイシン、テモシリン、テリジドン、テトラサイクリン、テトロキソプリム、テノイル酸、チアンフェニコールチアセタゾン、チオストレプトン、チアムリン、チカルシリン一ナトリウム、チゲサイクリン、チルジピロシン、チルミコシン、トブラマイシン、トスフロキサシン、トリメトプリム、トロレアンドマイシン、ツラスロマイシンタイロシン酒石酸タイルバロシンチロスリシンバルネムリン、バンコマイシン、バージニアマイシン、およびキシボルノールを含む群から選択される、請求項18に記載の組成物。

請求項24

キレート化剤を含む群から選択される賦形剤を含む、請求項14〜23のいずれか1項に記載の組成物。

請求項25

乳頭シーラントの形態である、請求項14〜24のいずれか1項に記載の組成物。

請求項26

対象における乳房炎の処置または予防に用いられる場合の即時放出持続放出または制御放出のための獣医学的または治療用デバイスであって、乳房内インジェクターと、請求項14〜25のいずれか1項に記載の組成物と、を含む、デバイス

請求項27

対象における乳房炎の処置または予防用の薬剤を製造する際の、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の使用。

請求項28

ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を対象の乳腺に投与することを含む、請求項27に記載の使用。

請求項29

前記投与が、乳房内投与による、請求項27または28に記載の使用。

請求項30

前記ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩が、モネンシン(A−3823Aとしても公知)、ナラシンA(A−28086Aとしても公知)、ナラシンB(A−28086Bとしても公知)、ナラシンD(A−28086Dとしても公知)、ラサロシド、サリノマイシン、およびマデュラマイシン、センデュラマイシン、テトロナシン、アルボリキシン(S−14750A、CP−38,986としても公知)、ライドロマイシン(AB−78としても公知)、レノレマイシン(A−130A、Ro21−6150としても公知)、A−130B、A−130C、ジアネマイシン(A−150(M5−16183)としても公知)、A−204A、A−204B、ロノマイシン(A−218としても公知)、デオキシライドロマイシン(A−712としても公知)、カルシマイシン(A−23187としても公知)、セプタマイシン(BL−580αおよびA−28695Aとしても公知)、A−28695B、K−41A(A−32887としても公知)、BL−580β、BL−580δ、BL−580Z、カリオマイシン、カルマイシンb(A−23187としても公知)、カチオノマイシン、クロロノボリトマイシンA(X−14766Aとしても公知)、エーテロマイシン(CP−38,295、C20−12、T−40517としても公知)、デオキシサリノマイシン(SY−1としても公知)、デオキシエピサリノマイシン(SY−2)、デオキシナラシン、デオキシエピナラシン、ジアネマイコンb(M5−16183、A−150としても公知)、エメリシド(ロノマイシンAおよびDE3938としても公知)、デュアマイシン(ニゲリシン、ヘリキシンCおよびアザロマイシンMとしても公知)、グリドリキシン、イオノマイシン、K−41B、ラサロシドA(X−537A)、ラサロシドB、ラサロシドC、ラサロシドD、ラサロシドE、イソラサロシドA、ロイセラマイシン、ロモマイシンB、ロモマイシンC、リソセリン、M−139603、モネンシンB、モネンシンC、モネンシンD、ムタロマイシン、ノボリトマイシンA、ノボリトマイシンB、RP30504、RP37454、サリノマイシン、サリノマイシンAII、SY−4、SY−5、SY−8、テトロノマイシン、TM−531B、TM−531C、X−206、X−14547A、X−14667A、X−14667B、X−14868A、X−14868B、X−14868C、X−14868D、5057、および6016を含む群から選択される、請求項27〜29のいずれか1項に記載の使用。

請求項31

前記ポリエーテル系イオノフォアが、サリノマイシン、ラサロシド、ナラシン、マデュラマイシン、モネンシン、ライドロマイシン、およびセンデュラマイシンを含む群から選択される、請求項27〜29のいずれか1項に記載の使用。

請求項32

前記ポリエーテル系イオノフォアが、20mg/乳頭管〜900mg/乳頭管の範囲内の用量で前記対象に投与される、請求項27〜31のいずれか1項に記載の使用。

請求項33

前記ポリエーテル系イオノフォアが、50mg/乳頭管〜600mg/乳頭管の範囲内の用量で前記対象に投与される、請求項27〜32のいずれか1項に記載の使用。

請求項34

前記微生物が、細菌および真菌を含む群から選択される、いずれか1項および請求項27〜33に記載の使用。

請求項35

前記細菌性物質が、スタフィロコッカス・エピデルミディス、スタフィロコッカス・シミュランス、スタフィロコッカス・フェリス、スタフィロコッカス・キシローサス、スタフィロコッカス・クロモゲネス、スタフィロコッカス・ワーネリ、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・シウリ、スタフィロコッカス・サプロフィチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・カプラエ、スタフィロコッカス・コーニイ亜種コーニイ、スタフィロコッカス・コーニィ亜種ウレアリチカス、スタフィロコッカス・キャピティス亜種キャピティス、スタフィロコッカス・キャピティス亜種ウレアリチカス、スタフィロコッカス・ハイカス、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス、スタフィロコッカス・デルフィニ、スタフィロコッカス・シュレイフェリ亜種コアグランス、スタフィロコッカス・アウレウス亜種アネロビウス、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、ストレプトコッカス・ボビス、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミクス、ストレプトコッカス・エクイヌス、バチルス・メラニノゲニカス、バチルス・プミルス、バチルス・リチェニフォルミス、バチルス・セレウス、バチルス・サブチリス、バチルス・アントラシス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・デュランス、リステリア・モノサイトゲネス、クロストリジウム・パーフリンゲンス、クロストリジウム・ディフィシル、アクチノマイセス・ボビス、プロピオニバクテリウム・アクネス、プロピオニバクテリウム・グラヌロスム、エウバクテリウム、ペプトコッカス・インドリカス、およびペプトストレプトコッカス・アネロビウスを含む群から選択される、請求項34に記載の使用。

請求項36

前記微生物が、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、およびプロピオニバクテリウム・アクネスを含む群から選択される、請求項34に記載の使用。

請求項37

前記微生物が、抗生物質耐性である、請求項34に記載の使用。

請求項38

前記微生物が、MRSAまたはMRSPである、請求項34に記載の使用。

請求項39

実質的に添付の実施例および図を参照して本明細書に記載された、方法、組成物、デバイス、または使用。

請求項40

実質的に添付の実施例および図を参照して本明細書に記載された、請求項1に記載の方法。請求項14に記載の組成物、請求項24に記載のデバイス、および請求項27に記載の使用。

技術分野

0001

本発明は、対象における乳房炎処置および予防の方法、それに用いられる場合の乳房内獣医学抗菌組成物、ならびにそれに用いられる場合の乳房内獣医学的組成物に関する。

背景技術

0002

背景技術
人間医学および獣医学の両方における感染は多くの場合、ブドウ球菌属の細菌への感染により誘発される。ブドウ球菌は、健常な哺乳動物およびトリ片利共生生物であり、皮膚上および付属するの内部、鼻孔、ならびに一時的に胃腸管内で、そして上気道および下部尿生殖路粘膜上で見出される場合がある。ブドウ球菌の多くの菌種は疾患を誘発しないが、特定の種は日和見病原性が可能である。医学的および獣医学的に重要である2つの主要な病原性ブドウ球菌属菌種が、スタフィロコッカスアウレウスおよびスタフィロコッカス・シューインターディウスである。スタフィロコッカス・アウレウスは、乳房炎、皮膚および術後創部感染に関連するが、スタフィロコッカス・シュードインターメディウスは一般に、イヌおよびネコ発熱性皮膚感染および術後創部感染に関連する。スタフィロコッカス・シュードインターメディウスは、菌種スタフィロコッカス・インターメディウス、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス、およびスタフィロコッカス・デルフィニを含む、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス群(SIG)の獣医学的重要性のある主な病原種として同定された。

0003

抗生物質による細菌の処置
ブドウ球菌の処置は、特に対象が抗生物質耐性株に感染している場合には、困難になる可能性がある。ブドウ球菌による細菌感染は通常、細菌細胞壁生合成において機能するペニシリン結合タンパク質(PBP)を標的とする抗菌薬の一分類:β−ラクタム系抗菌薬の投与により処置される。これらの抗菌薬は、殺菌活性を有し、細菌細胞壁の生合成を阻害することにより機能して、高い内部浸透圧をもたらし、細菌を溶解させる。しかし、細菌感染の処置における抗菌薬の使用、過剰使用および誤使用が、抗菌薬耐性菌出現させており、ブドウ球菌属で特にその傾向が高い。ブドウ球菌の一部の種における耐性機構は、β−ラクタム系抗菌薬のβ−ラクタム環加水分解することが可能なβ−ラクタマーゼ酵素分泌を含む。この形態の耐性に取り組むために、クラブラン酸などのβ−ラクタマーゼ阻害剤が、典型的には、β−ラクタム系抗菌薬と共に同時投与されるか、またはβ−ラクタマーゼの基質でないメチシリンおよびクロキサシリンなどのペニシリン合成類似体を用いることができる。

0004

近年になり、β−ラクタム系抗菌薬およびβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用処置でさえ、ブドウ球菌の抗生物質耐性菌種に対して無効になることが立証された。メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス単離物MRSA)の出現は、β−ラクタマーゼにより不活性化されないメチシリンおよび他のβ−ラクタム系抗菌薬の使用を事実上、妨害した。MRSA単離物は、現在では、突然変異したペニシリン結合タンパク質またはPBPをコードして、ペニシリンおよびその類似物、ならびに他のβ−ラクタム系抗菌薬、例えばほとんどのセファロスポリンおよびカルバペネムへの耐性を付与する、mecAまたはmecC耐性遺伝子を有することが見出されている。MRSAの問題は多くの場合、MRSA菌単離物が患者伝染した病院内で、院内感染型MRSA(HA−MRSA)として遭遇し、院内機器の汚染および職員の保菌によって院内に保持されることが多い。不幸にも免疫抑制されていて創傷または他の外傷を有する患者は、MRSA感染およびブドウ球菌属の他の菌種への感染に容易に罹患する素因を有する。これにより多くの病院は、HA−MRSA感染の発生を低減するために抗MRSA策を講じた。より近年の問題が、市中感染型MRSA(CA−MRSA)と称される病院外でのMRSA株の出現であった。これらの菌株は多くの場合、HA−MRSAよりも猛毒性であり、壊死性菌膜炎を誘発する場合がある。最も近年では、家畜関連MRSA(LA−MRSA)菌株(例えば、欧州の配列タイプ[ST]398、およびアジアのST9)が、ブタ家禽ウシ乳牛など)および他の家畜種における新興感染症として記載された。

0005

メチシリン耐性は、MRSAに加えて、他のブドウ球菌種でも観察された。例えば病原性のコアグラーゼ陰性種(MR−CNS)およびスタフィロコッカス・シュードインターメディウス(MRSP)は、メチシリン耐性であることが公知である。異なる耐性機構を有する他の耐性種としては、MDRシュードモナスエルギノサ、ならびにMDR大腸菌およびエンテロバクター種、ならびにグラム陽性バンコマイシン耐性腸球菌VRE)、ならびにペニシリンおよびマクロリド耐性連鎖球菌の菌種が挙げられる。

0006

ウシ乳房炎
抗生物質による処置および予防を必要とする動物の主要な生産制限疾患の例が、ウシ乳房炎である。乳房炎は、畜産動物における抗生物質使用の最も多くを占める原因であり、感染を排除して乳房内感染の新たな例を予防するために乳製品業界の実質的なコストを占める。乳房炎は、ウシ乳腺または乳房の4つの分房のうちの1つ以上に発症し、罹患したウシの健康に悪影響を及ぼす可能性がある。乳頭括約筋搾乳後に弛緩されると、病原が乳頭管を介して乳腺に侵入する。オーストラシア地区およびその他の地域において、乳房炎を誘発する最も一般的な病原として、ストレプトコッカスウベリス、スタフィロコッカス・アウレウス、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ストレプトコッカス・ディスガラチエ、およびストレプトコッカス・アガラクチエが挙げられる。MRSAにより誘発される乳房炎は、乳牛の体内で同定され、ヒトにおいて保菌、感染および疾患誘発を行い得る一部の菌株(ST398など)を世界全体に伝染し得る、乳牛の生産性破壊の新たな原因である。乳牛の乳房炎を処置するために現在、利用可能な製品のうち、MRSAに効果のあるものはほとんどなく、20年を超えて新しい抗細菌薬が開発および登録されていないため、微生物学的および臨床的転帰を改善する新しい薬物および乳房内送達ステムが、緊急に求められている。乳房炎を管理する上での歴史的失敗のほとんどが、検証済みの乳房内送達システム、動物への安全性があり一般的な乳房炎原因菌に対して信頼性および再現性の上で有効であるシステムという要件が適わないことによる。

0007

乳房炎処置は、典型的にはウシの泌乳サイクルの2つの異なる期間:乾乳(DC)期および搾乳または泌乳(LC)期に投与される。泌乳期治療は、搾乳時にに投与されるが、乾乳期治療は、ウシが泌乳終了時の乾乳した時に牛に投与される。乾乳期治療は、泌乳期に蓄積される感染体を除去するため、次の泌乳までのキャリーオーバーを予防するため、そして乾乳期に受けた新たな感染体の数を低減するために投与される。乳房炎処置は多くの場合、乳房内注射または輸液により乳頭管から動物の乳房に投与される。

0008

乾乳期治療
乾乳期処置は、抗菌薬輸液または乳頭シーラント導入により実施することができる。乾乳期の新たな感染を予防するために、ウシの自然な防御機構には、乳頭を密閉する自然なケラチンプラグの形成がある。ケラチンプラグは、乾乳期に乳頭管から細菌が侵入する際の効果的バリアを提供する。ほとんどのウシでは、ケラチンプラグの形成は、最後の搾乳および乾乳期開始後の最初の2週間にわたり漸進的に生じる。一部のウシは、ケラチンプラグを形成せず、乾乳期に感染を受け易い。乳頭縁部への外傷も、乳頭管を密閉する能力に重大な影響を及ぼす可能性がある。

0009

ウシ乳房炎を処置する1つのアプローチが、抗菌製剤の乳頭管および乳頭槽への乳房内輸液である。この標準技術は、Roger Blowey and Peter Edmondsonによる表題「Mastitis control in dairy herds」(2010)(第2版)という教書、そして特にCAB International(英国ウォリングフォード)2010、p196〜197の表題「Treatment and Dry Cow Therapy」の節に記載されている。抗菌製剤は、乳頭管に部分的に挿入されたシリンジを介して投与され、抗生物質が乳頭から乳腺槽内および乳腺槽全体に揉み込まれる。

0010

乾乳期の完全なケラチンプラグを自然に形成することの遅延する、または明らかに不能である場合、ウシは新たな乳房炎感染のリスクに見舞われることになる。乳頭の自然な防御補足し、乾乳期全体を通して乳頭管が効率的に密閉されるのを確実にする1つの方法が、内部乳頭シーラントの使用によるものである。内部乳頭シーラントの使用は、1970年代中期にMeaney, W. J.により「Dry period teat seal.” Vet Rec. 99(2) (1976) 30」に記載された。

0011

本出願者は、乾乳期感染を低減するのに利用できる2種の乳頭シール:乳頭端部に最大7日間にわたり可撓性バリアフィルムをもたらす外部フィルムシーラント、および内部乳頭管シールを認識している。外部シールは、現在は一般に用いられていないが、内部シールが投与されない後期乾乳期に用いることができる。内部シールは、はるかに効果的であり、最も一般的に用いられている。最も一般的には内部乳頭シールは、乾乳期に乳頭管に輸液される基剤の中のビスマス塩である。ビスマス塩は、抗細菌特性を有さず、このため投与時の厳密な衛生が不可欠である。しかし、内部乳頭シール組成物中に抗菌物質を含ませれば、既存の感染を処置して新たな感染を予防する確率を高めることができる。効果的な乾乳期処置は、乾乳期を通して抗菌薬の乳房内濃度を持続的および効果的にする乳房内調製剤を必要とする。例えば、モノステアリン酸アルミニウムゲル中に配合されて鉱物油希釈されたペニシリン(特にクロキサシリンベンザチン)の不溶性塩の持続的投与(例えば、Smith, A., F. K. Neave, et al. (1967) Journal of Dairy Research 34(01): 47−57参照)。

0012

泌乳期治療
泌乳期調製剤を配合して、2つの相反する因子バランスを模索する。該配合剤は、最終的な輸液が投与された後に許容されない濃度の牛乳残留物が持続することによる搾乳差し控えの期間を最小限に抑えながら、1日あたり2回以上の継続的な搾乳に逆らって、抗細菌物質有効濃度感染物質が存在する乳腺全体(即ち、感染部位)に可能な限り長期間、提供しなければならない。一般に泌乳牛において使用される調製剤は、数時間または数日間、高濃度をもたらし、急速放出性水性または油性(鉱物油または植物油基剤中に配合される。

0013

抗生物質耐性の出現により、MRSAおよびMRSPなどの多剤耐性菌株を阻害することが可能な別の化合物を提供する必要性が高まった。

0014

ポリエーテルイオノフォア
ポリエーテル系抗生物質またはポリエーテル系イオノフォアとしても公知であるカルボキシルポリエーテルは、一価または二価カチオン電気的に中性複合体を形成して、様々な生体膜を通したカチオンまたはプロトンの電気的にサイレント交換触媒する。これらの化合物は、薬物耐性菌および原生動物感染の潜在的制御への大きな期待を示すことが報告されたが、それらの使用は、高い毒性によって厳密に制限されている。これらの分子は、生体膜を通って通常は非対称分布されるカチオンを細胞膜または細胞内膜透過性にし、それにより急激な濃度勾配を形成することにより機能する。ポリエーテル系イオノフォアの例としては、ラサロシドモネンシンナラシンサリノマイシンセンデュラマイシン、マデュラマイシンおよびライドマイシンが挙げられる。

0015

しかし、赤血球溶解活性および心臓毒性によるこれらの化合物の急性毒性が、インビボでのそれらの使用を事実上妨害した。ヒト疾患を制御する薬物としてのポリエーテル系イオノフォアの使用に対する主な障害は、毒性の問題である。一例において、NaujokatおよびSteinhart (2012, J Biomed Biotechnol 950658)により報告された通り、サリノマイシンの少なからぬ毒性が、ヒトにおいて報告された。この症例において、35男性による約1mg/kgサリノマイシンの偶発吸入および嚥下が、悪心を伴う急性的羞明下肢脱力頻脈および血圧上昇、ならびに慢性的な(2日目〜35日目)クレアチンキナーゼ増加、ミオグロビン尿症四肢脱力、筋肉痛、および軽度横紋筋融解重度を含む重度の急性および慢性サリノマイシン毒性を生じた。欧州食品安全機関は、近年になりリスク評価データ発表し、イヌによる500μg/kgを超えるサリノマイシンの連日摂取髄鞘脱落および軸索変性などの神経毒作用誘導することから、ヒトに関して5μg/kgサリノマイシンという一日摂取許容量ADI)を公表した(Naujokat and Steinhart, 2012、上掲)。別の例において、Liu(1982, Polyether Antibiotics. Naturally Occurring Acid Ionophores. Volume 1. Biology. J. W. Westley. New York, Marcel Dekker Inc: 43−102)は、ポリエーテル系イオノフォアの高い経口および非経口毒性がポリエーテル系イオノフォアのインビボ抗菌活性に関する報告が存在しない理由として考えられることを例証している。

0016

本出願者が認識しているポリエーテル系イオノフォアのわずかな現行適用例が、コクシジウム病コントロールおよび成長促進用に獣医学の経口投与剤として適用することである。

0017

さらにポリエーテル系イオノフォアの全てが、スタフィロコッカス・アウレウスなどのグラム陽性菌に対して有意な活性を示さず、ほとんどがグラム陰性菌に対する広域スペクトルの活性を有さない。NaujokatおよびSteinhart(2012、上掲)により報告された哺乳動物における少なからぬ毒性のために、サリノマイシンは、家畜における抗コクシウム剤および成長促進剤として使用されるに過ぎず、ヒトの薬物開発では適切な候補と見なされていない。

0018

MRSAおよびMRSPなどの多剤耐性菌による感染の処置において別の抗菌薬が依然として求められている。しかし、米国感染症学会および欧州疾病対策センターにより報告された通り、既存の処置を越える有望な結果を提示する新規薬物はほとんど開発されておらず、これらのうちブドウ球菌の処置に特化して投与されるものは、ほとんどない(Gilbert et al. 2010, Clinical Infectious Diseases, 50(8):1081−1083)。

0019

本発明の目的は、先行技術の欠点の一部または全てを克服することである。

0020

先に示された背景議論は、本発明の理解を促すことのみを目的とするものである。その議論は、本出願の優先日に、参照された材料のいずれかが共通一般知識の一部であることまたは一部であったことの承認または許容ではない。

発明が解決しようとする課題

0021

発明の概要
本発明の一態様によれば、対象における乳房炎を処置する方法であって、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を対象の乳腺に投与するステップを含む、方法が提供される。

0022

本発明の別の態様によれば、対象における乳房炎を予防する方法であって、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を対象の乳腺に投与するステップを含む、方法が提供される。

0023

本発明の別の態様によれば、対象における乳房炎の処置または予防のための薬剤の製造において、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の使用が提供される。

課題を解決するための手段

0024

該投与は、乳頭管を介した乳房内注射または輸液などによる乳房内投与によるものであってもよい。

0025

本発明のさらなる特色は、モネンシン(A−3823Aとしても公知)、ナラシンA(A−28086Aとしても公知)、ナラシンB(A−28086Bとしても公知)、ナラシンD(A−28086Dとしても公知)、ラサロシド、サリノマイシン、およびマデュラマイシン、アルリキシン(S−14750A、CP−38,986としても公知)、ライドロマイシン(AB−78としても公知)、レノレマイシン(A−130A、Ro21−6150としても公知)、A−130B、A−130C、ジアネマイシン(A−150(M5−16183)としても公知)、A−204A、A−204B、ロノマイシン(A−218としても公知)、デオキシライドロマイシン(A−712としても公知)、カルシマイシン(A−23187としても公知)、セプタマイシン(BL−580αおよびA−28695Aとしても公知)、A−28695B、K−41A(A−32887としても公知)、セプタマイシン(BL−580αbとしても公知)、BL−580β、BL−580δ、BL−580Z、カリオマイシン、カルマイシンb(calmycinb)(A−23187としても公知)、カチオノマイシン、クロノボリトマイシンA(X−14766Aとしても公知)、エーテロマイシン(CP−38,295、C 20−12、T−40517としても公知)、デオキシサリノマイシン(SY−1としても公知)、デオキシエピサリノマイシン(SY−2)、デオキシナラシン、デオキシエピナラシン、ジアネマイコンb(dianemyconb)(M5−16183、A−150としても公知)、エメリシド(ロノマイシンAおよびDE3938としても公知)、デュアマイシン(duamycin)(ニゲリシンヘリキシンCおよびアザロマイシンMとしても公知)、グリドリキシン(gridorixin)、イオノマイシン、K−41B、ラサロシドA(X−537A)、ラサロシドB、ラサロシドC、ラサロシドD、ラサロシドE、イソラサロシドA、ロイセラマイシン、ロモマイシンB(lomomycin B)、ロモマイシンC、リソセリン、M−139603、モネンシンB、モネンシンC、モネンシンD、ムタロマイシン、ノボリトマイシンA、ノボリトマイシンB、RP30504、RP37454、サリノマイシン、サリノマイシンAII、SY−4、SY−5、SY−8、テトロノマイシン、TM−531B、TM−531C、X−206、X−14547A、X−14667A、X−14667B、X−14868A、X−14868B、X−14868C、X−14868D、5057、6016を含む群から選択される、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩を提供する。

0026

好ましくはポリエーテル系イオノフォアは、サリノマイシン、ラサロシド、ナラシン、マデュラマイシン、モネンシン、ライドロマイシン、およびセンデュラマイシンを含む群から選択される。

0027

該対象は、ウシ、ヒツジヤギ、その他の反芻動物種、ラクダ科またはウマ科ウマロバおよびシマウマ)であってもよい。対象は、ヒトであってもよい。

0028

該ポリエーテル系イオノフォアは、5mg/乳腺〜2,000mg/乳腺、好ましくは20mg/乳腺〜900mg/乳腺、より好ましくは40mg/乳腺〜600mg/乳腺、最も好ましくは50mg/乳腺〜500mg/乳腺を含む群から選択される用量で、対象の乳腺(反芻動物の乳房を形成する2つもしくは4つ、またはヒトの乳房)に投与される。例えばポリエーテル系イオノフォアは、50mg/乳腺、60mg/乳腺、70mg/乳腺、80mg/乳腺、90mg/乳腺、100mg/乳腺、110mg/乳腺、120mg/乳腺、130mg/乳腺、140mg/乳腺、150mg/乳腺、160mg/乳腺、170mg/乳腺、180mg/乳腺、190mg/乳腺、200mg/乳腺、210mg/乳腺、220mg/乳腺、230mg/乳腺、240mg/乳腺、250mg/乳腺、260mg/乳腺、270mg/乳腺、280mg/乳腺、290mg/乳腺、300mg/乳腺、310mg/乳腺、320mg/乳腺、330mg/乳腺、340mg/乳腺、350mg/乳腺、360mg/乳腺、370mg/乳腺、380mg/乳腺、390mg/乳腺、400mg/乳腺、410mg/乳腺、420mg/乳腺、430mg/乳腺、440mg/乳腺、450mg/乳腺、460mg/乳腺、470mg/乳腺、480mg/乳腺、490mg/乳腺、および500mg/乳腺を含む群から選択される用量で、対象の乳腺に投与される。

0029

一実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、20mg/乳頭管〜900mg/乳頭管、および50mg/乳頭管〜600mg/乳頭管を含む群から選択される用量で、対象に投与される。

0030

本発明の一実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、乳頭管を介して各乳腺に投与される。例えば該ポリエーテル系イオノフォアは、シリンジなどの乳房内デバイスを用いて乳頭管を介して投与される。これは、ウシに加え、ラクダ科およびウマ科などの反芻動物の乳房炎の処置に好ましい経路である。別の実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、乳腺の表面への局所適用を介して、または対象の皮膚を通した乳腺への直接注入もしくは乳管を介した注入により、対象に投与される。例えばヒトの乳房炎の処置において、該イオノフォアは、乳腺の表面への局所適用により、または乳管への輸液により、投与される。

0031

本発明の一実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、1日3回、1日2回、1日1回、2日毎に、1週間に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回、乾乳期あたり1回、または乾乳期あたり2回からなる群から選択される投与レジメンを利用して対象に投与される。好ましくは該ポリエーテル系イオノフォアは、搾乳の直後に(または子孫授乳した直後に)対象の乳腺(動物の乳房など)の各感染した1/4または半分に、乳頭管を介して投与される。例えば対象が1日2回搾乳される場合、該ポリエーテル系イオノフォアは、各搾乳の直後に投与される。好ましい実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、1日2回泌乳の際に、2日間、3日間、7日間、14日間、21日間および1ヶ月間各搾乳の直後に、もしくは乳房炎の兆候がもはや検出されなくなるまで対象に;またはウシへの適用の場合には泌乳の終了時に乾乳した乳牛に、もしくは初産前の若雌牛に、投与される。

0032

本発明の一実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、1mg〜1000mg;10mg〜500mg;10mg〜400mg;10mg〜300mg;10mg〜200mg;10mg〜100mg;および50mg〜100mgからなる群から選択される、乳頭管(反芻動物)または乳房(ヒト)あたりの総用量で対象に投与される。好ましくは該ポリエーテル系イオノフォアは、150mg、300mgまたは600mgの、投与あたりの総量で対象に投与される。

0033

本発明の一実施形態において、該ポリエーテル系イオノフォアは、動物対象の乳房またはヒト対象の乳房に投与される。一実施例において、該ポリエーテル系イオノフォアは、動物対象の乳房の4分の1または半数のそれぞれに投与される。一実施例において、該ポリエーテル系イオノフォアは、1mg〜1000mg;10mg〜500mg;10mg〜400mg;10mg〜300mg;10mg〜200mg;10mg〜100mg;および50mg〜100mgからなる群から選択される、分房あたりの(または動物種間解剖学的差にもよるが動物の乳房半数あたりもしくはヒトの乳房あたりの)総用量で対象に投与される。より好ましくは、分房あたりの用量は、75mg、150mg、300mgまたは600mgである。一実施形態において、分房あたりの(または動物の乳房半数あたりもしくはヒトの乳房あたりの)投与される用量は、1mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、250mg、260mg、270mg、280mg、290mg、300mg、310mg、320mg、330mg、340mg、350mg、360mg、370mg、380mg、390mg、400mg、410mg、420mg、430mg、440mg、450mg、460mg、470mg、480mg、490mg、500mg、510mg、520mg、530mg、540mg、550mg、560mg、570mg、580mg、590mg、600mgを含む群から選択される。一実施例において、動物の乳房(4つ全てまたは2つのうちの2つ)またはヒトの両乳房あたりの総用量は、これらの用量に乳腺の数を掛け合わせた量から選択される。

0034

一実施形態において、処置後の対象の乳中残留イオノフォアの濃度は、12時間後に1〜200mg/L;24時間後に0.1〜5mg/L;48時間後に0.01〜2mg/L;および72時間後に0.0001〜1mg/Lからなる群から選択される範囲である。好ましくは該濃度は、12時間後に200mg/L未満;24時間後に5mg/L未満;48時間後に1mg/L未満;および72時間後に0.5mg/L未満からなる群から選択される。あるいは該濃度は、12時間後に10mg/L未満;24時間後に1mg/L未満;48時間後に0.1mg/L未満;および72時間後に0.01mg/L未満からなる群から選択される。あるいは該濃度は、12時間後に1mg/L未満;24時間後に0.1mg/L未満;48時間後に0.01mg/L未満;および72時間後に0.001mg/L未満からなる群から選択される。あるいは該濃度は、12時間後に0.1mg/L未満;24時間後に0.01mg/L未満;48時間後に0.001mg/L未満;および72時間後に0.0001mg/L未満からなる群から選択される。

0035

微生物は、原核生物または真核生物であってもよい。好ましくは乳房炎を誘発する微生物は、ブドウ球菌属の菌種、連鎖球菌属の菌種、桿菌属の菌種、腸球菌属の菌種、リステリア属の菌種、マイコプラズマ属の菌種、および嫌気性細菌からなる群から選択される細菌性物質であるが、これらに限定されない。該細菌性物質は、スタフィロコッカス・エピデルミディス、スタフィロコッカス・シミュランス、スタフィロコッカス・フェリス、スタフィロコッカス・キシロサス、スタフィロコッカス・クロモゲネス、スタフィロコッカス・ワーネリ、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・シウリ、スタフィロコッカス・サプロフィチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・カプラエ、スタフィロコッカス・コーニイ亜種コーニイ、スタフィロコッカス・コーニィ亜種ウレアリチカス(Staphylococcus cohnii subsp. urealyticus)、スタフィロコッカス・キャピティス亜種キャピティス、スタフィロコッカス・キャピティス亜種ウレアリチカス、スタフィロコッカス・ハイカス、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス、スタフィロコッカス・デルフィニ、スタフィロコッカス・シュレイフェリ亜種コアグランス、スタフィロコッカス・アウレウス亜種アネロビウス、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、ストレプトコッカス・ボビス、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミクス、ストレプトコッカス・エクイヌス、バチルスメラニノゲニカス、バチルス・プミルス、バチルス・リチェフォルミス、バチルス・セレウス、バチルス・サブチリス、バチルス・アントラシス、エンテロコッカスフェシウム、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・デュランスリステリアモノサイトゲネスクロストリジウムパーフリンゲンスアクチノマイセス・ボビス、プロピオニバクテリウムアクネス、プロピオニバクテリウム・グラヌロスム、エウバクテリウム、ペプトコッカスインドリカス、ペプトストレプトコッカス・アネロビウス、およびマイコプラズマ・ボビスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。

0036

より好ましくは該細菌性物質は、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、およびプロピオニバクテリウム・アクネスを含む群から選択される。

0037

最も好ましくは該細菌性物質は、抗生物質感受性株または抗生物質耐性株である。抗生物質耐性株の例としては、MRSAおよびテトラサイクリン耐性連鎖球菌属の菌種である。好ましい実施形態において、該細菌性物質は,MRSAである。

0038

一実施形態において、該細菌性物質は、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)を含む群から選択されるが、これらに限定されない。コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)の例としては、スタフィロコッカス・エピデルミディス(ウシ乳房炎から単離)、スタフィロコッカス・シミュランス(ウシ乳房炎またはネコ皮膚炎から単離)、スタフィロコッカス・フェリス(ネコ皮膚炎から単離)、スタフィロコッカス・キシローサス(ウシ乳房炎またはウシ皮膚炎から単離)、スタフィロコッカス・クロモゲネス(ウシ乳房炎またはヤギ皮膚炎から単離)、スタフィロコッカス・ワーネリ(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・ヘモリチカス(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・シウリ(ブタ滲出性表皮炎から単離)、スタフィロコッカス・サプロフィチカス(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・ホミニス(ブタの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・カプラエ(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・コーニイ亜種コーニイ(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・コーニィ亜種ウレアリチカス(ヤギの細菌叢から単離)、スタフィロコッカス・キャピティス亜種キャピティス(ウシ乳房炎から単離)、スタフィロコッカス・キャピティス亜種ウレアリチカス(ウシ乳房炎から単離)、およびスタフィロコッカス・ハイカス(ブタ滲出性表皮炎およびウシの細菌叢から単離)が挙げられる。

0039

別の実施形態において、該細菌性物質は、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌から選択される。例えば該細菌性物質は、スタフィロコッカス・アウレウス(ヒト、ウマ、イヌ、およびネコの細菌叢、ウシおよびヒツジの乳房炎、ならびに多くの種の皮膚炎および術後創感染から単離)、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス(イヌ膿皮症、イヌおよびネコの細菌叢)、スタフィロコッカス・デルフィニ(イルカの可能性皮病変)、スタフィロコッカス・シュレイフェリ亜種コアグランス(イヌ外耳炎、イヌおよびネコの細菌叢)、およびスタフィロコッカス・アウレウス亜種アネロビウス(ヒツジリンパ節炎)を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。最も好ましい実施形態において、該細菌性物質は、シークエンスタイプ(ST)またはクローナルコンプレックス(CC)398またはST9の家畜関連MRSA、様々なヒト市中型(CA)MRSAおよび院内型(HA)MRSAをはじめとし、多くの系統適合された多くの宿主から得ることができるスタフィロコッカス・アウレウスである。

0040

別の実施形態において、該細菌性物質は、連鎖球菌属のものである。例えば該細菌性物質は、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、ストレプトコッカス・ボビス、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミクス、およびストレプトコッカス・エクイヌスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。該細菌は、ウシ乳房炎から単離され得る。

0041

別の実施形態において、該細菌性物質は、桿菌属のものである。例えば該細菌性物質は、バチルス・メラニノゲニカス、バチルス・プミルス、バチルス・リチェニフォルミス、バチルス・セレウス、バチルス・サブチリス、およびバチルス・アントラシスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。該細菌は、ウシ乳房炎から単離され得る。

0042

別の実施形態において、該細菌性物質は、腸球菌属のものである。例えば該細菌性物質は、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロコッカス・フェカリス、およびエンテロコッカス・デュランスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。該細菌は、ウシ乳房炎から単離され得る。

0043

別の実施形態において、該細菌性物質は、リステリア属のものである。例えば該細菌性物質は、リステリア・モノサイトゲネスであってもよい。該細菌は、ウシ乳房炎から単離され得る。

0044

別の実施形態において、該細菌性物質は、嫌気性である。例えば該細菌性物質は、クロストリジウム・パーフリンゲンス、アクチノマイセス・ボビス、プロピオニバクテリウム・アクネス、プロピオニバクテリウム・グラヌロスム、エウバクテリウム、ペプトコッカス・インドリカス、およびペプトストレプトコッカス・アネロビウスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。該細菌は、ウシ乳房炎から単離され得る。

0045

別の実施形態において、該微生物は、マイコプラズマ属のものである。例えば該微生物は、マイコプラズマ・ボビスであってもよい。該細菌性物質は、ウシ乳房炎から単離され得る。
好ましい実施形態において、該微生物は、スタフィロコッカス・アウレウスである。最も好ましい実施形態において、該微生物は、MRSAである。

0046

本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアが典型的にはグラム陽性菌および多数の嫌気性細菌に加え、真菌に対して効果的であることは、理解されよう。本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアに対する微生物の感受性は、個々の菌株に応じて変動するが、一般には、クロストリジウム、エウバクテリウム、プロピオニバクテリウム、マイコバクテリウムおよびストレプトマイセスなどの一部の嫌気性細菌と同様にグラム陽性球菌および桿菌も、影響を受け易い。スクレロチニアスクレロチオルム、モニラ・ラクサ(Monila laxa)、フォモプシス・マリ、ボトリチス・シネリア(Botrytis cineria)、トリクセシウム・ロセウム、およびベルチシリウム・アルボアトルムなどの真菌および酵母もまた、本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアに対して感受性を示し得る。

0047

本発明の別の態様によれば、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を含む乳房内医学的抗菌組成物が提供される。本発明の乳房内獣医学的抗菌組成物を、ヒトの乳房炎の処置に用いられ得る。

0048

本発明の別の態様によれば、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を含む乳房内獣医学的抗菌組成物が提供される。

0049

本発明の乳房内獣医学的抗菌組成物は、ウシの乳房炎の処置に用いられ得る。

0050

本発明の抗菌組成物は、乾乳牛の乳房炎を処置するため、または泌乳牛の乳房炎を処置するために配合され得る。乾乳牛の乳房炎を処置するための製剤は、該製剤をゲル化、さもなければ固化し、乳頭管を密閉することを目的とした賦形剤をさらに含むことができる。泌乳牛の乳房炎を処置するため製剤は、製剤が泌乳牛の乳腺に保持されないように急速な放出を目的とした賦形剤をさらに含むことができる。

0051

一実施形態において、乳房内抗菌組成物は、不純物を含み、該組成物の総重量の百分率として表した不純物の量は、不純物20%未満(組成物の総重量に対して);不純物15%未満;不純物10%未満;不純物8%未満;不純物5%未満;不純物4%未満;不純物3%未満;不純物2%未満;不純物1%未満;不純物0.5%未満;不純物0.1%未満からなる群から選択される。一実施形態において、乳房内抗菌組成物は、微生物の不純物または二次代謝産物を含み、該組成物の総重量の百分率として表した微生物不純物の量は、5%未満;4%未満;3%未満;2%未満;1%未満;0.5%未満;0.1%未満;0.01%未満;0.001%未満からなる群から選択される。一実施形態において、該乳房内抗菌組成物は、滅菌性であり、密閉された滅菌性の容器貯蔵される。一実施形態において、該乳房内抗菌組成物は、検出可能なレベル微生物混入物を全く含まない。

0052

本発明の組成物は、さらなる抗菌薬を含むことができる。さらなる抗菌薬は、抗真菌薬であってもよい。

0053

一実施形態において、該抗真菌薬は、エキノカンジン系(アニデュラファンギン、カスポファンギン、ミカファンギン)、ポリエン系アンホテリシンBカンジシジンフィリピンファンギクロミン、ハチマイシン、ハマイシン、ルセンソマイシン、メパルトリシンナタマイシンナイスタチンペチロシンペリマイシン、グリセオフルビンオリゴマイシンピロールニトリンシッカニン、およびビリジン(Viridin)を含む群から選択されるが、これらに限定されない。該抗真菌薬は、アリルアミン系ブテナフィンナフチフィンテルビナフィン);イミダゾール系(ビホナゾールブトコナゾールクロルミダゾール、クロコナゾールクロトリマゾールエコナゾールフェンコナゾール、フルトリマゾール、イソコナゾールケトコナゾールラノコナゾールミコナゾールネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾールセルタコナゾールスルコナゾールチオコナゾール)、チオカルバメート系(リラナフタート、トルシクラート、トリンダートトルナフタート)、トリアゾール系(フルコナゾール、イサブコナゾール、イトラコナゾールポサコナゾールラブコナゾール、サペルコナゾールテルコナゾール、ボリコナゾール)、アクリソルシン、アモロルフィンブロモサリチルクロルアニリドブクロサミドプロピオン酸カルシウムクロルフェネシンシクロピロクス、クロキシキンコパラフィネート、エキサラミド、フルシトシンハロプロジンヘキセチジン、ロフルカバンニフラテルヨウ化カリウムプロピオン酸ピリチオンサリチルアニリドプロピオン酸ナトリウムスルベンチン、テノニトロゾール、トリアセチンウンデシレン酸、およびプロピオン酸亜鉛を含む群から選択される合成化合物であってもよいが、これらに限定されない。

0054

別の実施形態において、該抗真菌薬は、アモロルフィン、アンホテリシンB、アニデュラファンギン、ビホナゾール、ブロモクロロサリチルアニリド、ブテナフィン塩酸塩、硝酸ブトコナゾール、酢酸カスポファンギン、クロルミダゾール塩酸塩、クロルフェネシン、シクロピロクス、クリムバゾール、クロトリマゾール、クロキシキン、塩酸クロコナゾール、エベルコナゾール硝酸塩、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール硝酸塩、フルコナゾール、フルシトシン、フルトリマゾール、フォスフルコナゾール、グリセオフルビン、イソコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、リラナフタート、ルリコナゾール、メパルトリシン、ミカファンギンナトリウム、ミコナゾール、ナフチフィン塩酸塩、ナタマイシン、塩酸ネチコナゾールニフロキシム(Nifuroxime)、ナイスタチン、硝酸オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、パルコナゾール塩酸塩、ペンタマイシンピロクトンオラミン、ポサコナゾール、プロピオン酸、ピロールニトリン、ラブコナゾール、硝酸セルタコナゾール、シッカニン、パラクロロ安息香酸ナトリウム、硝酸スルコナゾール、テルビナフィン、テルコナゾール、チオコナゾール、トルシクラート、トルナフタート、トリアセチン、グルクロン酸トリメトレキサートウンデカン酸、およびボリコナゾールを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。

0055

本発明の組成物は、β−ラクタマーゼ阻害剤(クラブラン酸、スルバクタムスルタミシリンタゾバクタム)、腎ジペプチダーゼ阻害剤シラスタチン)、および腎保護剤ベタミプロン)を含む群から選択される抗生物質補助剤を含み得るが、これらに限定されない。

0056

一実施形態において、本発明の組成物は、アミノグリコシド系アミカシンアルベカシン、バンベルマイシン、ブチロシン、ジベカシンジヒドロストレプトマイシン、ホルチミシンゲンタマイシンイセパマイシンカナマイシンミクロノマイシンネオマイシンネチルマイシンパロモマイシンリボスタマイシンシソマイシンスペクチノマイシンストレプトマイシントブラマイシン)、アムフェニコール系(アジダムフェニコール、クロラムフェニコールチアムフェニコール)、アンサマイシン系(リファミド、リファンピンリファマイシンSV、リファペンチンリファキシミン)、β−ラクタム系、カルバセフェム系(ロラカルベフ)、カルバペネム系(ビアペネム、ドリペネム、エルタペネムイミペネムメロペネムパニペネム)、セファロスポリン系(セファクロルセファドロキシルセファマンドールセファトリジン、セファドンセファゾリン、セフカペンセフジニルセフジトレンセフェピム、セフェタメトセフィキシムセフメノキシムセフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォセリス、セフォタキシムセフォチアムセフォゾプランセフピミゾールセフピラミドセフピロムセフポドキシムセフプロジルセフロキサジンセフスロジンセフタロリンセフタジジムセフテラムセフテゾールセフチブテンセフチゾキシムセフトビプロールメドカリルセフトリアキソンセフロキシムセフゾナムセファセトリルセファレキシンセファログリシンセファロリジンセファロチンセファピリンセフラジン、ピブセファレキシン)、セファマイシン系(セフブペラゾンセフメタゾール、セフミノックスセフォテタンセフォキシチン)、モノバクタム系(アズトレオナムカルモナム)、オキサセフェム系(フロモキセフモキサラクタム)、ペネム系(ファロペネム、リチペネム)、ペニシリン類(アムジノシリン、アムジノシリンピボキシルアモキシシリンアンピシリン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシリン、アズロシリン、バカンピシリンカルベニシリンカリンダシリンクロメトシリン、クロキサシリン、シクラシリンジクロキサシリンエピシリン、フェンベニシリン、フロサシリン、ヘタシリンレナンピシリンメタムピシリン、メチシリンナトリウムメズロシリンナフシリンオキサシリン、ペナメシリン、ヨウ化水素酸ペネタメート、ペニシリンGペニシリンGベンザチン、ペニシリンGプロカインペニシリンNペニシリンOペニシリンVフェネチシリンカリウムピペラシリン、ピバンピシリン、プロピシリンキナシリン、スルベニシリン、スルタミシリン、タランピシリン、テモシリン、チカルシリン)、リンコサミド系(クリンダマイシンリンコマイシン)、マクロリド系(アジスロマイシン、セトロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、エリスロマイシンアシストラート、エリスロマイシンエストラート、グルコヘプトン酸エリスロマイシンラクトビオン酸エリスロマイシン、プロピオン酸エリスロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、フィダキソマイシン、ジョサマイシンロイコマイシンミデカマイシンミオカマイシン、オレアンドマイシンプリマイシン、ロキタマイシンロサラマイシン、ロキシスロマイシンスピラマイシンテリスロマイシントロレアンドマイシン)、ポリペプチド系(アンホマイシンバシトラシン、バシトラシン亜鉛、カプレオマイシンコリスチンダルババンシンダプトマイシンエンジュラシジン、エンビオマイシン、フサファンギン、グラミシジングラミシジンS、イセガナン、オリタバンシンポリミキシンキヌプリスチンラモプラニンリストセチンテイコプラニンテラバンシンチオストレプトン、ツベラクチノマイシン、チロシジンチロトリシンバンコマイシンバイオマイシン)、テトラサイクリン系クロルテトラサイクリン、クロモサイクリンデメクロサイクリンドキシサイクリン、グアメサクリン(Guamecycline)、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリンミノサイクリンオキシテトラサイクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、チゲサイクリン)、その他(シクロセリンダルフォプリスチンホスホマイシンフシジン酸ムピロシンプリスチナマイシンレタパムリンおよびバージニアマイシン)を含む群から選択されるさらなる抗生物質を含むが、これらに限定されない。

0057

別の実施形態において、本発明の組成物は、2,4−ジアミノピリミジン系(ブロジモプリム、イクラプリム、テトロキソプリム、トリメトプリム)、ニトロフラン系(フラルタドン塩化フラゾリウム、ニフラテル、ニフルフォリン、ニフルピリノール、ニフルトイノール、ニトロフラントイン)、オキサゾリジノン系(リネゾリド)、ペプチド系オミガナンペキシガナン)、キノロン系および類似体(バロフロキサシン、ベシフロキサシンシノキサシンシプロフロキサシン、クリナフロキサシン、エノキサシンフィナフロキサシンフレロキサシン、フルメキン、ガレノキサシン、ガチフロキサシンゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ナジリクス酸、ノルフロキサシンオフロキサシンオキソリン酸、パズフロキサシン、ペフロキサシン、ピペミド酸ピロミド酸プルリフロキサシン、ロソキサシン、ルフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシントスフロキサシントロバフロキサシン)、スルホンアミド系(アセチルスルファメトキシピラジンクロラミンBクロラミンTジクロラミンT、マフェニド、ノプリルスルファミドフタリルスルフアセトアミドフタリルスルファチアゾールサラゾスルファジミジンスクシニルスルファチアゾール、スルファベンズアミド、スルファアセトアミド、スルファクロロピリダジン、スルファクリソイジン、スルファシチン、スルファジアジン、スルファジクラミド、スルファドキシンスルファエチドールスルファグアニジン、スルファグアノール、スルファレン、スルファロキクス酸、スルファメラジン、スルファメータスルファメタジンスルファメチゾール、スルファメトミジン、スルファメトキサゾールスルファメトキシピリダジン、スルファメトロール、スルファミドクリソイジン、スルファモキソールスルファニルアミド、N4−スルファニリルスルファニルアミド、スルファニリル尿素、N−スルファニリル−3,4−キシルアミドスルファペリンスルファフェナゾール、スルファプロキシリン、スルファピラジンスルファピリジンスルファチアゾールスルファチオ尿素スルフィソミジンスルフィソキサゾール)、スルホン系(アセジアスルホンダプソングルコスルホンナトリウムスクシスルホン、スルファニル酸、p−スルファニリルベンジルアミンスルホキソンナトリウムチアゾールスルホン)、クロフォクトール、メテナミンメトロニダゾールニトロキソリン、タウロリジン、およびキシボルノールを含む群から選択される合成抗生物質をさらに含むが、これらに限定されない。

0058

別の実施形態において、本発明の組成物は、アセジアスルホンナトリウム、アミカシン、アミノサリチル酸、アモキシシリン、アンピシリン、アプラマイシン、硫酸アルベカシン、アルサニル酸、アスポキシシリン、硫酸アストロマイシンアビラマイシン、アボパルシン、アジダムフェニコール、アジドシリンナトリウム、アジスロマイシン、アズロシリン、アズトレオナム、塩酸バカンピシリン、バシトラシン、バロフロキサシン、バンベルマイシン、バクイロプリム、硫酸ベカナマイシン、ベネタミンペニシリン、ベンザチンベンジルペニシリン、ベンザチンフェノキシメチルペニシリン、ベンジルペニシリン、ベシフロキサシン、ベタミプロン、ビアペネム、ブロジモプリム、硫酸カプレオマイシンカルバドックスカルベニシリンナトリウムカリンダシリンナトリウムカルモナムナトリウム、セファクロル、セファドロキシル、セファレキシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチンナトリウム、セファマンドール、セファピリンナトリウム、セファトリジン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペンキキシル塩酸塩、セフジニル、セフジトレンピボキシル、セフェピム塩酸塩、セフェタメト、セフィキシム、セフメノキシム塩酸塩、セフメタゾール、セフミノックスナトリウム、セフォジジムナトリウム、セフォニシドナトリウムセフォペラゾンナトリウム、セフォラニド、セフォセリス硫酸塩、セフォタキシムナトリウム、セフォテタン、塩酸セフォチアムセフォベシンナトリウムセフォキシチンナトリウムセフォゾプラン塩酸塩、セフピラミド、硫酸セフピロムセフポドキシムプロキセチル、セフプロジル、硫酸セフキノム、セフラジン、セフスロジンナトリウムセフタロリンフォサミル酢酸塩、セフタジジム、セフテラムピボキシルセフテゾールナトリウム、セフチブテン、セフチオフルセフチゾキシムナトリウム、セフトビプロールメドカリル、セフトリアキソンナトリウム、セフロキシム、セスロマイシン、クロラムフェニコール、クロロキシンクロルキナルドール、クロルテトラサイクリン、シクラシリン、シラスタチンナトリウム、シノキサシン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クラブラン酸、クレミゾールペニシリン、クリンダマイシン、クリオキノールクロファジミン、クロフォクトール、クロメトシリンカリウム、クロキサシリン、硫酸コリスチンコテトロキサジン、コトリファモール(Co−trifamole)、コトリモキサゾール、シクロセリン、ダルババンシン、メシル酸ダノフロキサシン、ダプソン、ダプトマイシン、デラマニド、デメクロサイクリン、硫酸ジベカシン、ジクロキサシリン、塩酸ジフロキサシン、硫酸ジヒドロストレプトマイシン、ジリスロマイシン、ドリペネム、ドキシサイクリン、エノキサシン、エンロフロキサシン、エルタペネムナトリウム、エリスロマイシン、エタムブトール塩酸塩、エチオナミド、硫酸エチマイシンファロペネムナトリウム、フィダキソマイシン、フレロキサシン、フロモキセフナトリウムフロルフェニコールフルクロキサシリン、フルメキン、フルリスロマイシンエチルスクシナート、フォルモスルファチアゾール、ホスホマイシン、硫酸フラマイセチンフチバジド、塩酸フラルタドン、フラジジン(Furazidin)、フサファンギン、フシジン酸、ガミスロマイシン、メシル酸ガレノキサシン、ガチフロキサシン、メシル酸ゲミフロキサシン、硫酸ゲンタマイシン、グラミシジン、グラミシジンS、ハルキノール、イバフロキサシン、イクラプリム、イミペネム、イセパマイシン、イソニアジド、ジョサマイシン、酸性硫酸カナマイシン、キタサマイシンラタモキセフ二ナトリウムレボフロキサシン、リンコマイシン、リネゾリド、塩酸ロメフロキサシン、ロラカルベフ、リメサイクリン、マフェニド、マガイニンマンデル酸マルボフロキサシン、メシリナム、メクロサイクリン、メレウマイシン(Meleumycin)、メロペネム、メタサイクリン、メテナミン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、硫酸ミクロノマイシン、ミデカマイシン、ミノサイクリン、モリナミド、塩酸モキシフロキサシン、ムピロシン、ナジフロキサシン、ナフシリンナトリウムナリジクス酸、ネオマイシン、硫酸ネチルマイシン、ニフロキサジド、ニフルピリノール、ニフルトイノール、ニフルジド、ニシン、ニトロフラントイン、ニトロフラゾン、ニトロキソリン、ノルフロキサシン、塩酸ノルバンコマイシン、ノボビオシン、オフロキサシン、リン酸オレアンドマイシンオルビフロキサシン、オリタバンシン、オルメトプリム、オキサシリンナトリウム、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、パニペネム、メシル酸パズフロキサシン、メシル酸ペフロキサシン、塩酸ペネタメート、フェネチシリンカリウム、フェノキシメチルペニシリン、フタリルスルフアセトアミド、フタリルスルファチアゾール、ピペミド酸、ピペラシリン、塩酸ピルリマイシン、ピロミド酸、ピバンピシリン、ピブメシリナム硫酸ポリミキシンBプラドフロキサシン、プリスチナマイシン、プロカイン、ベンジルペニシリン、プロピシリンカリウムプロチオンアミド、プルリフロキサシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、ラモプラニン、レタパムリン、硫酸リボスタマイシンリファブチンリファンピシン、リファマイシンナトリウム、リファペンチン、リファキシミン、ロキタマイシン、ロリテトラサイクリン、ロソキサシン、ロキシスロマイシン、塩酸ルフロキサシン、塩酸サラフロキサシン、硫酸シソマイシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、ストレプトマイシン、スクシニルスルファチアゾール、スルバクタム、スルベニシリンナトリウムスルファベンザミドスルファカルバミド、スルフアセタミド、スルファクロルピリダジン、スルファクリソイジン、スルファクロジン、スルファジアジン、スルファジアジン銀、スルファジクラミド、スルファジメトキシンスルファジミジン、スルファドキシン、スルファフラゾール、スルファグアニジン、スルファメラジン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメチルチアゾールスルファメトピラジン、スルファメトロール、スルファモノメトキシン、スルファモキソール、スルファニルアミド、スルファピリジン、スルファキノキサリン、スルファチアゾール、スルファチアゾール銀、スルファトロキサゾール、スルフィソミジン、スルタミシリン、タウロリジン、タゾバクタムナトリウム、テイコプラニン、テラバンシン、テリスロマイシン、テモシリン、テリジドン、テトラサイクリン、テトロキソプリム、テノイル酸、チアンフェニコールチアセタゾン、チオストレプトン、チアムリン、チカルシリン一ナトリウム、チゲサイクリン、チルジピロシン、チルミコシン、トブラマイシン、トスフロキサシン、トリメトプリム、トロレアンドマイシン、ツラスロマイシンタイロシン酒石酸タイルバロシンチロスリシンバルネムリン、バンコマイシン、バージニアマイシン、およびキシボルノールを含む群から選択される抗生物質をさらに含むが、これらに限定されない。

0059

好ましくは本発明の組成物は、ペニシリンG、ペネタメート、クロキサシリン、ナフシリン、アンピシリン、アモキシシリン、クラブラン酸、ゲンタマイシン、ストレプトマイシン、ネオマイシン、フラマイセチン、テトラサイクリン、チルミコシンおよびピルリマイシンを含む群から選択されるさらなる抗生物質を含むが、これらに限定されない。

0060

本発明の組成物は、結合剤および圧縮助剤コーティングおよびフィルム着色剤希釈剤およびビヒクル崩壊剤乳化剤および可溶化剤香味剤および甘味剤忌避薬滑剤および滑沢剤可塑化剤防腐剤噴射剤溶媒安定化剤懸濁剤および増粘剤を含む群から選択される賦形剤をさらに含み得るが、これらに限定されない。本発明の実施形態において、該組成物は、クエン酸をさらに含む。そのような賦形剤が該組成物の任意のpH変化をもたらし得ることは、理解されよう。

0061

該組成物は、本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアを、当該技術分野で一般に用いられるようなゲル化物質と共に含む乳頭シーラントの形態であってもよい。例えばパラフィン油ゲル基剤中の65%(w/w)次硝酸ビスマス、または次硝酸ビスマスと液体パラフィンステアリン酸アルミニウムとゲル基剤。

0062

本発明のさらなる態様によれば、対象における乳房炎の処置に用いられる場合の、乳房内インジェクターを含む治療デバイスと、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を含む本発明の組成物と、が提供される。

0063

本発明のさらなる態様によれば、対象における乳房炎の処置に用いられる場合の、乳房内インジェクターを含む獣医学的デバイスと、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を含む本発明の組成物と、が提供される。

0064

好ましくは該デバイスは、イオノフォアの即時放出持続放出または制御放出に適合される。

0065

さらなる態様において、本発明は、対象の乳房炎の処置または予防用の薬剤を製造する際の、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の使用である。好ましくは該使用は、ポリエーテル系イオノフォアまたはその治療的に許容し得る塩の治療有効量を、対象の乳腺に投与することを含む。好ましくは該ポリエーテル系イオノフォアは、20mg/乳頭管〜900mg/乳頭管または50mg/乳頭管〜600mg/乳頭管の範囲内の用量で対象に投与される。

0066

さらなる態様において、本発明は、実質的に添付の実施例および図を参照して本明細書に記載された方法、組成物、デバイスまたは使用である。

0067

さらなる態様において、本発明は、実質的に添付の実施例および図を参照して本明細書に記載された、請求項14に記載の組成物、請求項24に記載のデバイス、および請求項27に記載の使用である。

0068

本明細書で用いられる用語は、他に断りがなければ当該技術分野で慣用される意味を有する。本明細書で表された通り、以下の用語は、指示されたポリエーテル系イオノフォアを指す。

0069

実施例および図に関連して、LP1088は、サリノマイシンを指し、LP1369は、ラサロシドを指し、LP4525は、ナラシンを指し、LP6315は、マデュラマイシンを指し、LP9666は、モネンシンを指す。

0070

本明細書で用いられる用語ラサロシド(アバテック、ボバテックX−537A、イオノフォアX−4537A、およびRo2−2985としても公知。CAS登録番号25999−31−9(酸)、25999−20−6(Na塩))は、以下の化学構造を有する化合物を指す:

0071

本明細書で用いられる用語モネンシン(コバン、ルメンシン、モネンシン酸、およびA3823Aとしても公知。CAS登録番号17090−79−8(酸)、22373−78−0(Na塩)) は、以下の化学構造を有する化合物を指す:

0072

本明細書で用いられる用語サリノマイシン(コキスタック、ポシスタック(Posistac)、サロシン(Salocin)、オビコックス(Ovicox)、AHR−3096、K−364、およびK−748364Aとしても公知。CAS登録番号53003−10−4(酸)、55721−31−8(Na塩))は、以下の化学構造を有する化合物を指す:

0073

本明細書で用いられる用語ナラシン(モンテバン、4−メチルサリノマイシン、化合物79891、A−28086ファクターA、C−7819Bとしても公知CAS登録番号55134−13−9(酸))は、以下の化学構造を有する化合物を指す:

0074

本明細書で用いられる用語マデュラマイシンは、以下の化学構造を有する化合物を指す(以下にマデュラマイシンアンモニウムとして表す):

0075

記載された組成物が、乳房炎を処置および予防する方法に適用されることが、本明細書の利点である。乳房内適用は、当該技術分野で公知の標準的手順により乳房内インジェクターまたは乳頭シーラントを用いて実施することができる。本発明の組成物の乳房内適用は、対象の乳腺/血液バリアを介した全身吸収を最小限に抑えながら、ポリエーテル系イオノフォアへの暴露による対象の乳房炎の処置および予防をもたらすと予測される。こうして、対象をポリエーテル系イオノフォアの実質的毒性用量に暴露することなく、ポリエーテル系イオノフォアの治療有効量を、乳房炎の処置に適用することができる。

0076

本発明のさらなる特色は、複数の非限定的実施形態の以下の説明においてより完全に記載される。この説明は、本発明を例証する目的で含まれているにすぎない。この説明が、先に表された本発明の大まかな概要、開示または説明の制限であると理解されるべきではない。該説明は、添付の図面を参照することによって行われる。

図面の簡単な説明

0077

実施例1による耐性プロファイルをはじめとするブドウ球菌属の菌種の生化学的同定に従う単離採取物および脊椎動物供給源を表した表である。
実施例1による最小阻害濃度試験のために設計された96ウェルプレートの本発明の図面である。
最小殺菌濃度試験の図面であり、黒っぽい部分は二重測定での10μL容量の配置を表し、矢印の方向は実施例1によるプレート周囲に沿って時計回りに濃度が上昇していることを表す。
メチシリン感受性およびメチシリン耐性菌株に分離された個々の単離物に関する最小阻害濃度のグラフを示しており、128μg/mLを超えると示された値はMIC値が実施例1により試験された濃度範囲内(0.25〜128μg/mL)で得られなかった菌株を表す。
実施例1によるアンピシリンおよび5種の被験化合物について、メチシリン感受性単離物のMIC50、MIC90およびMIC範囲を示す表を示している。
実施例1によるアンピシリンおよび5種の被験化合物について、メチシリン耐性単離物のMIC50、MIC90およびMIC範囲を示す表を示している。
メチシリン感受性およびメチシリン耐性菌株に分離された個々の単離物に関する最小殺菌濃度のグラフを示しており、128μg/mLを超えると示された値はMBC値が実施例1により試験された濃度範囲内(0.25〜128μg/mL)で得られなかった菌株を表す。
実施例1による5種の被験化合物について、メチシリン感受性単離物のMBC50、MBC90およびMBC範囲を示す表を示している。
実施例1による5種の被験化合物について、メチシリン耐性単離物のMBC50、MBC90およびMBC範囲を示す表を示している。
実施例1による増殖曲線と比較した、様々な濃度のアンピシリン、LP1369およびLP6315を使用した48時間のATCC49775の微量希釈時間・殺菌アッセイについて得られた光学濃度測定を示すグラフを示す。
実施例1による増殖曲線と比較した、様々な濃度のアンピシリン、LP1369およびLP6315を使用した48時間のMSS1の微量希釈時間・殺菌アッセイについて得られた光学濃度測定を示すグラフを示す。
実施例1による増殖曲線と比較した、様々な濃度のアンピシリン、LP1369およびLP6315を使用した48時間のMSS11の微量希釈時間・殺菌アッセイについて得られた光学濃度測定を示すグラフを示す。
実施例1による増殖曲線と比較した、48時間の様々な濃度のアンピシリン、LP1369およびLP6315を使用した48時間のMRSAの微量希釈時間・殺菌アッセイについて得られた光学濃度測定を示すグラフを示す。
実施例1によるLP1369のMICの1倍、4倍および8倍、アンピシリンのMICの1倍および4倍への導入と比較した、24時間のATCC49775の生存コロニー数(log10)を示すグラフを示す。
実施例1によるLP1369のMICの1倍、4倍および8倍、アンピシリンのMICの1倍および4倍への導入と比較した、24時間のMRSA9の生存コロニー数(log10)を表すグラフを示す。
実施例1による増殖対照と比較した、様々な濃度のアンピシリンまたはLP1369の24時間のATCC49775およびMRSA9のCFU/mL数(log10)の変動を示す表を示す。
実施例1によるLP6315のMICの1倍、4倍および8倍、アンピシリンのMICの1倍および4倍への導入と比較した、24時間のATCC49775の生存コロニー数(log10)を示すグラフを示す。
実施例1によるLP6315のMICの1倍、4倍および8倍、アンピシリンのMICの1倍および4倍への導入と比較した、24時間のMRSA9の生存コロニー数(log10)を示すグラフを示す。
実施例1による増殖対照と比較した、様々な濃度のアンピシリンまたはLP6315の24時間のATCC49775およびMRSA9のCFU/mL数(log10)の変動を示す表を示す。
実施例1による、様々な濃度の各被験化合物に加え、陽性対照および陰性対照、ならびに血液のみでの赤血球細胞毒性アッセイで得られた光学濃度測定値を示すグラフを示す。
実施例2による、耐性プロファイルをはじめとするスタフィロコッカス・シュードインターメディウス単離物の生化学的同定後の単離採取物およびイヌ品種供給源を示す表である。
実施例2により採取されたスタフィロコッカス・シュードインターメディウスの耐性プロファイルを示す表である。
実施例2により採取されたスタフィロコッカス・シュードインターメディウスに対するアンピシリンおよびLP化合物のMICプロファイルを示す表である。
実施例3による最小阻害濃度試験のために設計された96ウェルマイクロタイタートレイを示す図面である。
実施例3により試験された各化合物のMIC50、MIC90、MIC範囲、およびMBC50、MBC90、MBC範囲を示す表である。
実施例3による14のスタフィロコッカス・アウレウス単離物に対して試験された各化合物のMIC50、MIC90、MIC範囲、およびMBC50、MBC90、MBC範囲を示す表である。
実施例3による6のコアグラーゼ陰性スタフィロコッカス・アウレウス単離物に対して試験された各化合物のMIC50、MIC90、MIC範囲、およびMBC50、MBC90、MBC範囲を示す表である。
実施例3による12のスタフィロコッカス・アガラクチエ単離物に対して試験された各化合物のMIC50、MIC90、MIC範囲、およびMBC50、MBC90、MBC範囲を示す表である。
実施例3による6のスタフィロコッカス・ウベリス単離物に対して試験された各化合物のMIC50、MIC90、MIC範囲、およびMBC50、MBC90、MBC範囲を示す表である。
実施例3によるウシ乳房炎単離物のプロファイルを示す表である。
実施例3による個々のウシ乳房炎単離物のMICを示す表である。
実施例3による個々のウシ乳房炎単離物のMBCを示す表である。
マイクロサイズ化物質で1回処置されたウシについて搾乳3回の牛乳中LP1369濃度の加重UCLを示すグラフである。
ナノサイズ化物質で1回処置されたウシについて搾乳3回の牛乳中LP1369濃度の加重UCLを示すグラフである。
PVPで1回処置されたウシについて搾乳3回の牛乳中LP1369濃度の加重UCLを示すグラフである。
実施例7および8で議論された感染前、感染後および処置後に採取された牛乳試料の微生物の結果を表す表である。
IVP1で6回(連続した搾乳時)処置された分房の搾乳4回の牛乳中LP1369濃度の加重上限信頼限界を示すグラフである。
IVP2で2分房に6回(連続した搾乳時)処置されたウシにおける、他の未処置分房についての搾乳4回の牛乳LP1369濃度の加重UCLを示すグラフである。

実施例

0078

実施形態の説明
概論
本発明を詳細に説明する前に、本発明が本明細書に開示された特定の例証された方法または組成物に限定されないことが理解されなければならない。本明細書で用いられる用語法は、本発明の特定の実施形態を説明することを目的としており、限定されるものではないことも理解されなければならない。

0079

特許または特許出願をはじめとする本明細書で参照される発行物は全て、全体として参照により組み込まれる。しかし、本明細書で言及された適用は、単に、本発明に関連して使用されることがあった発行物内で参照される手順、プロトコル、および試薬を説明および開示する目的で参照されている。本明細書で参照された任意の発行物の引例を、先行の発明のおかげで本発明がそのような開示を事前の日付にする権利を与えられないという承認と解釈すべきではない。

0080

加えて、本発明の実施では、他に断りがなければ、当該技術分野内の従来の微生物学的技術を使用する。そのような従来の技術は、当業者に公知である。

0081

本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる単数形の「a」、「an」および「the」は、他に明白な指示がない限り、複数を包含する。

0082

他に断りがなければ、本明細書で用いられる技術的および科学的用語の全ては、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されたものと類似または同一の任意の材料および方法を用いて、本発明を実施してもよく、好ましい材料および方法は、本明細書に記載されている。

0083

本明細書に記載された発明は、値の1つ以上の範囲(例えば、サイズ、濃度、用量など)を包含し得る。値の範囲が、範囲を定義する値、および範囲の境界を定義する値に直接隣接する値と同じ結果または実質的に同じ結果をもたらす範囲に隣接する値など、範囲内の全ての値を含むことは理解されよう。

0084

本明細書で用いられる熟語「治療有効量」は、保菌または乳房炎に関連する細菌増殖を阻害するのに十分な量を指す。即ち、本発明の方法または組成物によるポリエーテル系イオノフォアの治療有効量の投与は、実質的な殺菌または静菌活性が乳房炎の実質的な阻害を誘発する治療効果を指す。本明細書で用いられる用語「治療有効量」は、所望の生物学的、治療的、および/または防御的結果を提供する組成物の非毒性でありながら十分な量を指す。所望の結果としては、保菌の除去、または兆候、症状もしくは疾患原因の低減および/もしくは緩和、または生物学的システムの任意の他の所望の変化が挙げられる。任意の各例における有効量は、日常実験を利用して当業者により決定され得る。医学的または獣医学的組成物への関連において、有効量は、疾患状態またはその兆候もしくは症状の調整において推奨される投与量であってもよい。有効量は、使用される獣医学的組成物および利用される投与経路に依存して変動する。有効量は、特定の患者の様々な因子、例えば年齢、体重、性別など、そして疾患または疾患の原因微生物により罹患したエリアを考慮して日常的に最適化される。

0085

本明細書で用いられる用語「微生物」および「微生物の」は、細胞単一細胞クラスターのいずれかを含む微視的生物を指し、細菌および古細菌などの原核生物;ならびに原生動物、真菌、藻類などの真核生物の形態を包含するが、これらに限定されない。好ましくは用語「微生物」および「微生物の」は、原核生物および真核生物を指す。原核生物は、ブドウ球菌属の菌種、連鎖球菌属の菌種、桿菌属の菌種、腸球菌属の菌種、リステリア属の菌種、マイコプラズマ属の菌種、および嫌気性細菌などの細菌を指し得る。その用語は、抗生物質感受性菌株または抗生物質耐性菌株を指し得る。好ましい実施形態において、その用語は、MRSAを指す。別の好ましい実施形態において、その用語は、MRSPを指す。

0086

一実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS):スタフィロコッカス・エピデルミディス、スタフィロコッカス・シミュランス、スタフィロコッカス・フェリス、スタフィロコッカス・キシローサス、スタフィロコッカス・クロモゲネス、スタフィロコッカス・ワーネリ、スタフィロコッカス・ヘモリチカス、スタフィロコッカス・シウリ、スタフィロコッカス・サプロフィチカス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・カプラエ、スタフィロコッカス・コーニイ亜種コーニイ、スタフィロコッカス・コーニィ亜種ウレアリチカス、およびスタフィロコッカス・ハイカスのうちの1つ以上を指す。

0087

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌:スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・シュードインターメディウス、スタフィロコッカス・デルフィニ、スタフィロコッカス・シュレイフェリ亜種コアグランス、およびスタフィロコッカス・アウレウス亜種アネロビウスのうちの1種以上を指す。

0088

別の実施形態において、該細菌性物質は、連鎖球菌属のものである。例えば該細菌性物質は、ストレプトコッカス・ウベリス、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ディスガラクチエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、ストレプトコッカス・ボビス、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミクス、およびストレプトコッカス・エクイヌスを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。該細菌は、乳房炎から単離され得る。

0089

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、桿菌属:バチルス・メラニノゲニカス、バチルス・プミルス、バチルス・リチェニフォルミス、バチルス・セレウス、バチルス・サブチリス、およびバチルス・アントラシスの細菌性物質のうちの1つ以上を指す。

0090

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、腸球菌属:エンテロコッカス・フェシウム、エンテロコッカス・フェカリス、およびエンテロコッカス・デュランスの細菌性物質のうちの1つ以上を指す。

0091

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、リステリア・モノサイトゲネスなどのリステリア属の細菌性物質のうちの1つ以上を指す。

0092

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、1つ以上の嫌気性細菌:クロストリジウム・パーフリンゲンス、アクチノマイセス・ボビス、プロピオニバクテリウム・アクネス、プロピオニバクテリウム・グラヌロスム、エウバクテリウム、ペプトコッカス・インドリカス、およびペプトストレプトコッカス・アネロビウスを指す。

0093

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、マイコプラズマ・ボビスなどのマイコプラズマ属の1つ以上の種を指す。

0094

別の実施形態において、用語「微生物」および「微生物の」は、マラセジア属の1つ以上の真菌を指す。

0095

別の実施形態において、用語「処置」または「処置すること」は、病気の症状および兆候の完全な、または部分的な除去を指す。例えば乳房炎の処置において、処置は、乳房炎の兆候を完全に、または部分的に除去する。好ましくは乳房炎の処置において(ウシの処置など)、処置は、体細胞数を280,000細胞/mL未満(リニアスコア5以上)に減少させる。好ましくは処置は、体細胞数を、10%、20%、50%、80%、90%および95%からなる群から選択される百分率で280,000細胞/mL未満(リニアスコア5以上)に減少させる。

0096

獣医学的および医学的に許容し得る塩は、本開示の化合物の生物学的有効性および特性を保持しながら、生物学的またはその他について望ましくないものを含まない塩を包含する。多くの例において、本明細書で開示された化合物は、アミノおよび/もしくはカルボキシル基、またはそれと類似した基の存在により酸性および/または塩基性塩を形成することが可能である。獣医学的および医学的に許容し得る塩基付加塩は、無機および有機性塩基から調製することができる。無機性塩基に由来する塩としては、例えばナトリウム塩カリウム塩リチウム塩アンモニウム塩カルシウム塩およびマグネシウム塩が挙げられる。有機塩基に由来する塩としては、第一級第二級および第三級アミン(例えば、アルキルアミンジアルキルアミントリアルキルアミン置換型アルキルアミン、ジ(置換型アルキル)アミン、トリ(置換型アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換型アルケニルアミン、ジ(置換型アルケニル)アミン、トリ(置換型アルケニル)アミン、シクロアルキルアミン、ジ(シクロアルキル)アミン、トリ(シクロアルキル)アミン、置換型シクロアルキルアミン、二置換型シクロアルキルアミン、三置換型シクロアルキルアミン、シクロアルケニルアミン、ジ(シクロアルケニル)アミン、トリ(シクロアルケニル)アミン、置換型シクロアルケニルアミン、二置換型シクロアルケニルアミン、三置換型シクロアルケニルアミン、アリールアミンジアリールアミントリアリールアミンヘテロアリールアミン、ジヘテロアリールアミン、トリヘテロアリールアミン、複素環式アミン、二複素環式アミン、三複素環式アミン、ジアミントリアミンとの混合物(ここでアミンの少なくとも2つの置換基は、異なっており、アルキル、置換型アルキル、アルケニル、置換型アルケニル、シクロアルキル、置換型シクロアルキル、シクロアルケニル、置換型シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、複素環式などからなる群から選択される)の塩が挙げられるが、これらに限定されない。2または3個の置換基(アミノ窒素を伴う)が複素環基またはヘテロアリール基を形成するアミンもまた、含まれる。

0097

獣医学的および医学的に許容し得る酸付加塩は、無機酸および有機酸から調製され得る。使用され得る無機酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。使用され得る有機酸としては、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸ピルビン酸シュウ酸リンゴ酸マロン酸コハク酸マレイン酸フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸エタンスルホン酸p−トルエンスルホン酸サリチル酸などが挙げられる。

0098

本開示において有用な化合物の獣医学的および医学的に許容し得る塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成され得る。一般にそのような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基の形態を、水または有機溶媒またはそれら2種の混合物中で(一般にはエーテル酢酸エチルエタノールイソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい)、理論量の適正な塩基または酸と反応させることにより調製することができる。適切な塩のリストは、開示が参照により本明細書に組み入れられる、Remington’s Pharmaceutical Sciences. 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa. (1985), p.1418に見出される。そのような獣医学的に許容し得る塩の例は、ヨウ化物、酢酸塩、フェニル酢酸塩トリフルオロ酢酸塩アクリル酸塩アスコルビン酸塩安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物イソ酪酸塩フェニル酪酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−ジオアートヘキシン−1,4−ジオアート、ヘキシン−1,6−ジオアート、カプリン酸塩カプリル酸塩塩化物桂皮酸塩クエン酸塩デカン酸塩ギ酸塩フマル酸塩グリコール酸塩ヘプタン酸塩、馬尿酸塩乳酸塩リンゴ酸塩マレイン酸塩ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩マンデル酸塩メシル酸塩ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩フタル酸塩テレフタル酸塩リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩メタリン酸塩ピロリン酸塩プロピオール酸塩、プロピオン酸塩フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩セバシン酸塩コハク酸塩スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩ピロ硫酸塩、亜硫酸塩重亜硫酸塩スルホン酸塩ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロモフェニルスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩エタンスルホン酸塩2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石酸塩などである。

0099

本発明の方法が用いられる予定微生物感染のタイプが乳腺中の感染を含むことは、理解されよう。

0100

乳房内感染は、潜在性または臨床型乳房炎を生じ得る。潜在性乳房炎は、局所炎症または全身症状の明白な兆候を示さない感染を包含し、異常な乳または乳房炎症の一過性エピソードを生じる場合があり、通常は無症候性である。感染が継続する場合、乳房炎は、慢性と呼ばれる場合がある。カリフォルニア乳房炎検査または乳牛改善団体により提供される自動化法など、当該技術分野で公知の標準的検査を利用して、体細胞数(例えば、好中球など)に関する乳の検査により、検出を実施することができる。体細胞数は一般に、感染の存在を示す。例として、280,000細胞/mL以上(リニアスコア5以上)の体細胞数を有するウシは、感染確率が80%を超える。当該技術分野で公知の標準的手順による乳の細菌培養により、感染の原因物質を同定することができる。

0101

臨床型乳房炎は、感染への炎症性反応を包含し、目視による乳の異常を起こす。炎症の指標としては、乳房の変化(腫脹、熱、疼痛発赤)を挙げることができる。軽度の臨床症例は、局所兆候のみを含む。重度の臨床症例には、全身症状(発熱食欲不振ショック)および急速な発現が挙げられる。

0102

本明細書に記載された組成物は、そのような投与剤型水中油エマルジョンまたは油中水エマルジョンで含むことにより乳房内投与用に配合させることができる。そのような製剤において、即時放出投与剤型は、連続相であり、遅延放出性投与剤型は、不連続相である。該製剤は、先に記載された3種の投与剤型を送達するための手法で製造してもよい。例えば、即時放出性成分を含む連続相である油と、第一の遅延放出性投与剤型を含む油に分散された水と、第三の遅延放出性投与剤型を含む水に分散された油と、を含む油中水中油エマルジョンを提供してもよい。

0103

本明細書に記載された組成物は、液体製剤の形態であってもよい。液体製剤は、溶媒に溶解された治療薬を含む溶液を含んでいてもよい。一般に、所望の効果を有し、治療薬を溶解し、対象に投与され得る、任意の溶媒を用いることができる。一般に所望の効果を有する治療薬の任意の濃度を、用いることができる。幾つかの変形例のある製剤が、不飽和、飽和または過飽和溶液の溶液である。溶媒は、純粋な溶媒であってもよく、または液体溶媒成分の混合物であってもよい。幾つかの変形例において、形成された溶液は、インサイチュゲル化製剤である。用いられ得る溶媒および溶液タイプは、そのような薬物送達技術に精通した者に周知である。

0104

当該技術分野で公知の製剤による化合物の乳房内送達もまた、本明細書において企図される。例えば、本発明によるポリエーテル系イオノフォアと、植物油と、乳への油の分散を促進する天然レシチンリン脂質材料のアルコール溶解性画分と、を含み、を含む乳房内輸液によるもので、該リン脂質は、ホスファチジルコリンおよびホスファチジルエタノールアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択され、前記油中に少なくとも0.25%の量で存在する。そのような組成物は、乳への急速な分散と、短い搾乳時間(milkout times)を提供することができる。あるいはポリエーテル系イオノフォアは、パルミチン酸およびステアリン酸ポリオキシエチレン化セチルアルコールおよびステアリルアルコールと共に含むトリグリセリドの混合物からなる油に分散させてもよく、無機物、植物、合成または混合抽出物油性媒体中に保持することができる。そのような組成物は、乳房中の抗菌薬の放出を急速化して、生物学的能力を向上させ、搾乳時間を減少させることができる。乳房内製剤は、ポリエーテル系イオノフォア、ヒュームドシリカ粘度調整剤、および親水性担体を含むペースト状組成物の形態であってもよい。

0105

一実施形態において、ポリエーテル系イオノフォアを乳房内製剤中に配合された固体分散物として配合させることにより、本発明の組成物が乳房内送達用に配合される。1つのさらなる実施形態において、ポリエーテル系イオノフォアは、水溶性ポリマーに分散させて、固体分散物を形成する。該固体分散物は、その後、皮膚軟化トリエステル(emollient triester)に添加することにより乳房内製剤に配合される。シリカ系組成物の添加により粘度を調整して粘度を上昇させることができる。一実施例において、ポリエーテル系イオノフォアを、ポリビニルピロリドンK30に分散させて、固体分散物を形成させる。該固形分散物は、その後、CrodamolGTCC(完全に飽和された皮膚軟化性トリエステルである)に添加することにより乳房内製剤に配合され、Aerosil R972の添加により粘度を調整する(Aerosil R972は、ジメチルジクロロシランでの後処置されたヒュームドシリカである)。乳房組成物は、その後、対象の乳房に適用するためにシリンジ内分配される。

0106

さらなる態様において、本発明は、固体分散物に配合され、乳房内製剤にさらに配合されたポリエーテル系イオノフォアの治療有効量を含む、乳房内獣医学的抗菌組成物である。好ましくは該組成物は、水溶性ポリマーに分散されて固体分散物を形成するポリエーテル系イオノフォアを含む。該固体分散物は、皮膚軟化剤への添加により乳房内製剤に配合される。粘度上昇剤または低下剤の添加により、粘度を調整することができる。より好ましくは該組成物は、ポリエーテル系イオノフォア、水溶性ポリマーおよび皮膚軟化剤を含む。より好ましくは該組成物は、ポリエーテル系イオノフォア、水溶性ポリマー、皮膚軟化剤および粘性形成剤(viscosity forming agent)を含む。より好ましくは該組成物は、ポリエーテル系イオノフォア、ポリビニルピロリドンK30、CrodamolGTCCおよびAerosil R972を含む。

0107

好ましい実施形態において、該組成物は、
(1)600mgのLP1369−PVPK30固体分散物(150mg LP1369+450mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCC;および
(2)1200mgのLP1369−PVPK30固体分散物(300mg LP1369+900mg PVPK30)+7% R972+Crodamol GTCC
からなる群から選択される組成物である。

0108

一態様において、本発明は、以下のものからなる群から選択される単位投与剤型である:

0109

75mg群
各シリンジは、300mgのLP1369−PVPK30固体分散物(75mg LP1369+225mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0110

150mg群
各シリンジは、600mgのLP1369−PVPK30固体分散物(150mg LP1369+450mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0111

300mg群
各シリンジは、1200mgLP1369−PVPK30固体分散物(300mg LP1369+900mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0112

600mg群(300mg×2)
各シリンジは、1200mgのLP1369−PVPK30固体分散物(300mg LP1369+900mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0113

本発明による乳房炎処置のための乳房内送達システムは、主として乳房内および感染部位付近に乳頭管を通して本発明の組成物を送達するために、乳房内経路を介した送達を含む。本発明の組成物は、ナノ改良された(nanomodified)有効成分を含むことができ、インサイでのチュゲル化が可能な獣医学的に許容し得る親水性ポリマーヒドロゲル乳房内送達システムの形態で提供することができる。あるいは本発明の組成物は、上皮接着され得る粘液接着製剤の形態であってもよい。

0114

本発明の組成物は、あるいは、当該技術分野で公知のものなど、ナノテクノロジーの薬物送達技術を利用して配合することができる。ナノテクノロジーに基づく薬物送達システムは、生物学的利用度、患者の服薬遵守の改善、および副作用の低減という利点を有する。

0115

本発明の組成物の配合は、化合物の溶解度に基づくナノサスペンジョンまたはナノエマルジョンの形態のナノ粒子の調製を含む。ナノサスペンジョンは、ボトムアップまたはトップダウン技術により調製され、適切な賦形剤により安定化されたナノサイズの薬物粒子分散物である。このアプローチは、本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアに適用されてもよく、この場合のポリエーテル系イオノフォアは、飽和溶解度を高めるため、そして溶解性を改善するために、非常に低い水溶性と脂質溶解性を有する。飽和溶解度は、温度、溶解媒体の特性、および粒子径(1〜2μm未満)に依存する化合物独自の定数であることは理解されよう。

0116

本発明の組成物は、ナノサスペンジョンの形態で提供することができる。ナノサスペンジョンの場合、表面積の増加は、飽和溶解度の上昇を導き得る。ナノサスペンジョンは、1μm未満の粒子からなるコロイド状薬物送達システムである。本発明の組成物は、ナノ結晶性懸濁物固体脂質ナノ粒子(SLN)、ポリマーナノ粒子ナノカプセルポリマーミセルおよびデンドリマーをはじめとするナノサスペンジョンの形態であってもよい。ナノサスペンジョンは、湿式粉砕および高圧均質化をはじめとする当該技術分野で公知の様々な技術により大きな粒子をナノメートル寸法に減少させ得るトップダウンアプローチを利用して調製することができる。あるいはナノサスペンジョンは、粒子の制御的沈殿を溶液から実施し得るボトムアップ技術を利用して調製してもよい。

0117

本発明の組成物は、ナノエマルジョンの形態で提供することができる。ナノエマルジョンは、典型的には透明の水中油または油中水の二相系であり、小液滴の径が100〜500nmであり、該当する化合物が疎水性相に存在する。ナノエマルジョンの調製物は、本明細書に記載されたポリエーテル系イオノフォアの溶解度を改善して、より良好な生物学的利用度に誘導することができる。ナノサイズの懸濁物は、ポリマーおよび界面活性剤などの静電的または立体障害的安定化のための薬剤を含むことができる。SLNの形態の組成物は、トリグリセリド、ステロイドワックスなどの生分解性脂質、ならびに大豆レシチン卵レシチンおよびポロキサマーなどの乳化剤を含むことができる。SLN調製物の調製は、薬物を融解脂質に溶解/分散した後、高温または低温均質化することを含み得る。高温均質化が利用される場合、融解脂質相水相に分散されて、エマルジョンが調製され得る。これを冷却により固化して、SLNを実現してもよい。低温均質化が利用される場合、脂質相が液体窒素中に固化され、ミクロンサイズに摩砕され得る。得られた粉末を、水性界面活性剤溶液中で高圧均質化に供することができる。

0118

本発明の組成物は、ナノエマルジョンの形態であってもよい。本明細書に記載されたポリエーテル化合物を、油/液体脂質に溶解して、エマルジョン製剤に安定化してもよい。高エネルギーおよび低エネルギーでの小液滴縮小技術を利用して、ナノエマルジョンを調製してもよい。高エネルギー法は、高圧均質化、超音波処理および微小流動化を含むことができる。低エネルギー法が用いられる場合、溶媒の拡散および転相が、自然なナノエマルジョンを発生させる。ナノエマルジョン中で用いられる脂質は、トリグリセリド、大豆油サフラワー油、および胡麻油を含む群から選択されてもよい。乳化剤、抗酸化剤pH調整剤および防腐剤などの他の成分が、添加されてもよい。

0119

乳房炎処置の場合、主として乳房内および感染部位付近に乳頭管を通して本発明の組成物を送達するために、乳房内経路が用いられる。したがって該組成物は、ナノ改良された有効成分を含むように配合させることができる。該組成物は、インサイチュでのゲル化が可能な親水性ポリマー系ヒドロゲル乳房内送達システムの形態であってもよい。あるいは該組成物は、上皮に接着され得る粘液接着製剤の形態であってもよい。他の投与経路としては、局所(皮膚上など)および腸内(経口など)が挙げられる。

0120

該組成物は、制御放出性製剤の形態であってもよく、分解性または非分解性ポリマー、ヒドロゲル、オルガノゲル、またはポリエーテル系イオノフォアの放出を改変し得る他の物理学構造体を含んでいてもよい。そのような製剤が、所望の色素、安定性緩衝能力分散性、または他の公知の所望の特色を提供するために添加されるさらなる不活性成分を含み得ることは、理解されよう。そのような製剤は、エマルジョン、フォームミセル不溶性単層液晶、リン脂質分散物、ラメラ層などのリポソームをさらに含み得る。本発明において用いられるリポソームは、一般には中性および負電荷のリン脂質およびステロール、例えばコレステロールを含む、標準の小胞形成脂質から形成され得る。

0121

本明細書全体を通して、文脈が他に必要としない限り、言語「(comprise)含む」または「(comprises)含む」もしくは「(comprising)含んでいる」などの変形例は、言及された整数または整数群の含有を示唆するが、任意の他の整数または整数群の除外を示唆しないことは理解されよう。

0122

実施例1−ブドウ球菌の単離物に対する抗細菌活性
各論
本発明の先行の概要から明白な通り、本発明は、ウシ、ヒツジ、ヤギ、他の反芻動物種、ラクダ科およびウマ科、ならびにヒトなどの対象の乳房炎の処置方法に関する。同じく本発明の先の概要から明白な通り、本発明は、乳房炎のそのような処置方法において用いられる組成物にも関する。

0123

ポリエーテル系イオノフォアの治療有効量への暴露の毒性作用を最小限に抑えるために、本発明の処置方法または本明細書に記載された組成物により処置される対象の全身暴露が最小限に抑えられるべきであることは、理解されよう。乳腺/血液バリアが、ポリエーテル系イオノフォアの治療有効量の吸収への物理的バリアとして機能することは認識されると思われ、該化合物が抗菌活性の局在化のために乳腺の組織および流体中に局在化され、毒性作用を低下させ続けることは理解されよう。

0124

材料および方法
細菌単離物の採取および同定
様々な種および菌株であるブドウ球菌の42の単離物を、単離採取物から採取した。コアグラーゼを含む生化学的試験プロテインAについてのラテックス凝集試験、Vogues−ProskauerテストおよびポリミキシンBへの耐性を利用して、ブドウ球菌の菌種を同定した。単離物は全て、感染の処置に一般的に用いられる様々な抗菌薬への耐性についてもスクリーニングした。これは、ディスク拡散法およびCLSIにより概説された耐性基準を利用して実施した。以下の抗菌薬を使用した:アモキシシリン−クラブラン酸(30μg)、セファロチン(30μg)、クリンダマイシン(2μg)、エンロフロキサシン(5μg)、エリスロマイシン(15μg)、ゲンタマイシン(10μg)、イミペネム(10μg)、オキサシリン(1μg)、ペニシリンG(10単位)、テトラサイクリン(30μg)、1:19トリメトプリム−スルファメトキサゾール(25μg)およびバンコマイシン(30μg)。オキサシリンに耐性の菌株は全て、アモキシシリン−クラブラン酸、セファロチンおよびイミペネムに耐性であることも見出され、これらがメチシリン耐性株であることが決定された。単離物のプロファイルの全てを、図1に示す。

0125

抗菌薬の調製
5種の被験化合物それぞれについて、化合物2.56グラムジメチルスルホキシドDMSO)10mLに溶解することにより、256mg/mL原液を調製した。得られた溶液を、その後、500μL容量に分取して、必要になるまで−80℃に貯蔵した。アンピシリン(Sigma A−0166)0.303グラムをDMSO 10mLに溶解することにより、アンピシリンの256mg/mL原液も調製した。この溶液を、5種の被験化合物と同じ手法で分取および貯蔵した。これらの化合物が必要となった時に、原液(25.6mg/mL)100μLを陽イオン調整Mueller Hinton Broth(CAMHB)9.9mLに希釈することにより、256μg/mL使用液を調製した。

0126

最小阻害濃度アッセイ
最小阻害濃度テストを、CLSI基準(CLSI 2012)に従って実施した。被験化合物溶液の1つまたはアンピシリン90μLを、各ウェルにCAMHB 90μLを含む96ウェルプレートの最後の行に添加した。その後、溶液を列方向に横向きに系列希釈し、陽性対照および陰性対照については2行に残留させた(図2)。ヒツジ血液寒天(SBA)での一夜培養から得られた新しいコロニーを9.1g/L生理食塩溶液に添加することにより、細菌懸濁物を調製した。この懸濁物を4×108〜5×108CFU/mLの濃度に調整した。波長600nmの分光光度計を用いて光学濃度OD)を測定することにより懸濁物の濃度を決定し、正しい濃度は1.00〜1.20の光学濃度を有することが決定された。この懸濁液1mLを生理食塩水9mLに添加した後、陰性対照ウェルを除く全てのウェルに10μL容量で添加し、各ウェルに最終濃度4×105〜5×105CFU/mLを与えた。その後、被験物質を37℃で24時間インキュベートし、その後、目視での判断と波長600nmのマイクロプレートリーダーによるOD測定値の両方を利用して評価した。これらの試験は二重測定で実施したが、不一致が観察されれば再度実施した。

0127

最小阻害濃度(MIC)を、目視での判断とOD測定値利用の両方により、細菌増殖を予防する抗生物質の最小濃度として決定した。被験化合物とアンピシリンとの直接的な統計比較は、分試料などの化合物構造に関係する情報の開示制限など信頼性のある情報の制限により実施することができなかった。代わりにMIC値を照合し、それらを利用してそれぞれMIC50およびMIC90と称される、単離物の50%および90%に効果のある各化合物の最小濃度を決定した。これらの値とMIC値の範囲を、その後、被験化合物間の直接比較およびアンピシリンとの大まかな比較に利用した。

0128

最小殺菌濃度の決定
96ウェルのMICプレートを用いてMICを決定した後、ドロッププレート法の変法を利用して、被験化合物それぞれの最小殺菌濃度(MBC)を決定した。これらを、インキュベート後のMICプレートから採取した試料を利用して分析した。各化合物は、MICと等しいか、またはそれよりも高い各濃度の液滴10μLを、ヒツジ血液寒天に時計回りに分注した(図3)。各濃度を二箇所ずつ分注し、その二箇所は液滴の内側の輪に沿って分注した。プレートを37℃で一晩インキュベートし、翌日、増殖を評価した。MBCをコロニーの99.9%が死滅する濃度とし、それを液滴を配置した寒天での増殖の欠如により目視で評価した。これらのデータを利用して、殺菌活性を化合物の幾つかについて示唆することができた。さらなる試験のための化合物を選択するために、単離物の50%および90%のMBC値(MBC50およびMBC90)を計算して、MBC範囲と共に評価した。

0129

時間・殺菌速度アッセイ
MICおよびMBC結果の評価に続いて、微量希釈時間・殺菌アッセイを用いた分析用に、2つの化合物:LP1369およびLP6315を選択し、これらをアンピシリンと比較した。時間・殺菌アッセイを、変法と共に、CLSIのM26−Aガイドラインに従って実施した。被験化合物およびアンピシリンを、96ウェルプレートの列に横方向にCAMHBに系列希釈し、細菌懸濁物をMIC試験と同じ手法で調製し添加した。96ウェルプレートを、その後、37℃で48時間インキュベートし、特定の時点で取り出して、陽性対照ウェルと、試験された菌株に特異的な化合物のMICの1倍、4倍および8倍のODを、波長600nmの分光光度計を使用して評価した。評価された時点は、ウェルへの細菌懸濁物の添加後0、1、2、4、8、12、24および48時間目であった。各被験化合物を三重測定で試験したが、アンピシリンは二重測定で試験し、このテストを独立に反復した。微量希釈アッセイに用いられた細菌株は、MBC試験時に明白となる殺菌活性に基づいて選択した。単離採取物中のブドウ球菌の分類(メチシリン感受性、メチシリン耐性およびコアグラーゼ陰性)それぞれの1菌株を、比較用のATCC参照株と共に選択した。これらの菌株は、菌株MSS1、MSS11、MRSA9およびATCC49775参照株であった。

0130

OD測定の検出限界により、時間・殺菌アッセイを微量希釈法でも実施した。15mL試験管において、CAMHB中の被験化合物9mL容量を、MIC濃度の1倍、4倍および8倍で調製し、アンピシリン9mL容量を、MICの1倍および4倍でCAMHB中に調製した。4〜5×106の細菌懸濁物(MIC試験用に調製)1mLを、該試験管およびCAMHB 9mLのみを含む増殖対照試験管のそれぞれに添加した。これらの試験管を100rpmで回転するオービタルシェーカーにおいて37℃で24時間インキュベートした。細菌添加後0、1、4、8、12および24時間目に、試料100μLを各試験管から取り出し、9.1g/L生理食塩溶液で系列希釈した。その後、希釈液をプレートカウント用寒天に二箇所ずつ接種して、37℃で24時間インキュベートした。インキュベーション後に、生存細菌数を寒天に見えるコロニー数から得て、これらを利用して各時点のCFU/mL値を計算した。微量希釈時間・殺菌分析では、メチシリン耐性株に対する抗細菌活性をさらに検討するために、ATCC49775参照株およびMRSA9のみを評価した。これらの微量希釈時間・殺菌アッセイは、独立に反復し、殺菌活性はCFU/mL値で3log以上の低下と定義した。

0131

真核細胞毒性試験
真核細胞に対する5種の化合物全ての毒性を試験するために、赤血球溶血性を利用した。血液試料を9.1g/L生理食塩溶液を用いて洗浄し、2500rpmで10分間遠心分離した。これらの工程を、細胞片および部分的に溶解した細胞が溶液から除去されるまで反復した。残された血液細胞2mLを9.1g/L生理食塩溶液98mLに懸濁して、2%血液細胞溶液を生成し、96ウェルプレートのウェルに90μL容量で分配した。化合物溶液およびクロラムフェニコールを、原液から256μg/mLの濃度に調製した(上記の通り)。クロラムフェニコールは、赤血球溶解性の陰性対照として用い、アンホテリシンBの即時使用溶液を、陽性対照として用いた。該化合物および対照90μLを異なる列の最終ウェルに添加した。異なる濃度の抗菌薬を試験するために、これらの化合物を列に横方向に系列希釈した。2%血液溶液のみを含むウェルを用いて、96ウェルプレートの異なる行の測定値間の変動も評価した。これらの被験物質を37℃で1時間インキュベートし、その後、目視での判断と波長600nmのマイクロプレートリーダーによるOD測定値使用の両方により溶解を評価した。各試験を二重測定で実施し、その後、正確さを確保するために四重測定で再度実施した。

0132

結果
MIC試験の結果から、メチシリン感受性およびメチシリン耐性の両方のブドウ球菌における全ての被験化合物の抗細菌活性が確認された。図4に示す通り、化合物LP9666を除く全ての菌株で、被験化合物全てが一定して低いMIC値を有した(16μg/mL以下)。高いMIC90値および広いMIC範囲により示された通り、LP9666に関してMICの変動が示された。MIC値の範囲は、アンピシリンと類似していたが、アンピシリンのMIC値で観察されたものと同様の、メチシリン耐性株とメチシリン感受性株の間の差異は存在しなかった。メチシリン感受性ブドウ球菌株のMIC50、MIC90およびMIC範囲を、図5に示す。LP9666を除く被験化合物のほとんどのMIC50値が、アンピシリンと同等であったが、MIC90値は、かなり低かった。これは、菌株採取物全体に対する被験化合物の範囲に反映され、LP9666以外の被験化合物全てでアンピシリンよりも小さな範囲を示した。図6に示された通り、類似の傾向がメチシリン耐性単離物で観察された。化合物LP1088、1369、4525および6315は、アンピシリンよりもかなり低いMIC50およびMIC90値、ならびに狭いMIC範囲を示した。しかしLP9666は、他の4種の被験化合物よりも高いMIC50およびMIC90値を有したが、それらは、メチシリン耐性株ではアンピシリンよりもかなり低かった。

0133

5種の被験化合物全てが、高濃度で殺菌活性を示したが、化合物LP1088、1369、4525および6315は、低い濃度でも若干の殺菌活性を示した。図7に示す通り、化合物LP1088および1369は、メチシリン感受性株でより一貫して殺菌活性を示し、化合物LP4525および6315は、メチシリン感受性株でより一貫して殺菌活性を示した。

0134

メチシリン感受性株およびメチシリン耐性株に関する5種の被験化合物のMBC50、MBC90およびMBC範囲の比較を、それぞれ図8および9に示している。MBC50およびMBC90値から、幾つかの株依存性殺菌活性が低濃度の被験化合物で明らかとなったが、ほとんどの化合物が、試験された菌株の大部分で静菌性であった。最大殺菌活性は、メチシリン感受性単離物に対する化合物LP1369およびメチシリン耐性単離物に対するLP6315で観察され、これらは類似のMBC範囲でありながら最小MBC50値を示した。

0135

微量希釈時間・殺菌アッセイにおいて、化合物LP1369およびLP6315の両方が、48時間のATCC参照株の増殖を、増殖対照と比較して予防した(図10)。若干の増殖が、MICでのLP6315の48時間後に観察されたが、これは依然として増殖対照よりも有意に低かった。類似の傾向が、メチシリン感受性株MSS1およびMSS11で実施された殺菌速度アッセイで観察された(それぞれ図11および12)。ATCC参照株と同様に、化合物の全てが、増殖対照のレベルまで細菌増殖を予防し、ほとんどの濃度で初期濃度よりも増殖を予防した。しかしATCC株と同様に、LP6315のMICで増殖が観察されたが、24時間早く観察され、最後の24時間で増殖し続けた。類似の傾向が、MSS11に対するアンピシリンのMICでも観察されたが、最後の24時間の細菌数増加が、LP6315での1×MIC殺菌速度アッセイよりもかなり急激であった。MRSA9の時間・殺菌アッセイでは(図13)、12時間後の細菌数増加は、アンピシリンで明白であり、48時間後に得られた増殖は、増殖対照と同等であった。しかしLP6315の1×MICでの増殖は、24時間後に明白となり、48時間後にはこの増殖はもはや観察されなかった。

0136

微量希釈でのさらなる時間・殺菌アッセイでは、菌株にかかわらず被験化合物の両方で最初の24時間に生存細菌数の比較的一定した減少が示された。細菌数に及ぼす化合物LP1369の影響が、試験された濃度全てで増殖対照に比較して有意であったが、この化合物がMRSA9およびATCC49775参照株でのMIC濃度の8倍よりもMICの4倍で高い能力を呈したことが、図14および15に示される。細菌数の合計減少数を、図16に示す通り評価した。予測通りアンピシリンは、両方の菌株で生存菌数の減少が3−log10を超える減少であったため殺菌性であることが示されたが、化合物LP1369は、全ての濃度で生存細菌数が3−log10未満の減少であったため静菌性であることが見出された。

0137

LP1369と類似の傾向が、LP6315で観察された。ATCC参照株では(図17)、被験化合物の3つの濃度全てで24時間の細菌数の一定した減少が存在した。MRSA9では、図18に示された通り、全ての濃度で最初の12時間の細菌数が減少したが、増加がMICでの12〜24時間で観察された。これらの減少を定量すると(図19)、アンピシリンが予測通り殺菌性であることが示されたが、LP6315ではほとんどの濃度で静菌性であることが示された。しかしMICの4倍では、LP6315は、MRSAに対してコロニーの減少が3−log10を超えていたことから殺菌性であることが観察された。

0138

真核生物毒性アッセイでの光学濃度の測定値を、以下の図20に示している。光学濃度の低下は、赤血球細胞の溶解の指標と解釈した。32μg/mL以上の濃度の被験化合物全てで光学濃度の低下が存在したが、LP1369を除く化合物全てでのこの低下は、クロラムフェニコールと同等であったことからこの低下は有意ではなく、赤血球細胞の溶解は、これらの濃度では目視で観察されなかった。溶解レベルは、化合物LP1369ではアンホテリシンBほど高くなく、細胞の若干の溶解が、濃度範囲32〜128μg/mLで観察されたが、これは目視では64μg/mLで最も明白であった。

0139

実施例2−皮膚病変単離物に対する抗菌活性
スタフィロコッカス・シュードインターメディウスの単離物を、イヌの様々な品種の皮膚病変から採取した。mec遺伝子の存在および耐性プロファイルを、実施例1に記載された材料および方法に従って決定した。

0140

図21は、mecA遺伝子の存在のRTPCR測定および様々な抗生物質への耐性プロファイルについて得られた結果を示している。図22は、得られた単離物全ての耐性プロファイルを示しており、図23は、23の単離物に対するアンピシリン、LP1369、LP4525およびLP6315の活性(個々の結果ならびにMIC50、MIC90、MICモードおよびMIC範囲)を示している。

0141

実施例3−ウシ乳房炎単離物に対する抗細菌活性
概要
5種の抗菌薬:LP1088、LP1369、LP4525、LP6315およびLP9666を、51のオーストラリア産ウシ乳房炎単離物、主に病原性S.アウレウス属の菌種、S.アガラクチエおよびS.ウベリスに対して試験した。LP4525は、最小のMIC50およびMIC90(それぞれ0.25μg/mlおよび1μg/ml)を呈した。LP1088、LP1369、LP6315およびLP9666では、それぞれ2μg/mL、4μg/mL、4μg/mLおよび128μg/mLのMIC90が得られた。試験された抗菌薬の全てが、これらの化合物が乳房炎病原に対して静菌性であることを示唆するMBC値を誘導した。LP4525が、グラム陽性菌への感染から得られたウシ乳房炎の症例を処置する最も有望な乳房内抗菌薬候補になると思われる。

0142

材料および方法
細菌単離物の採取および同定
様々な細菌種を含む51の乳牛乳房炎単離物を、University of Adelaide Ambulatory Clinicによるオーストラリア州の田園地域の酪農農家から採取された牛乳試料から単離した。グラム染色およびカタラーゼ試験から観察された細胞形態を利用して、グラム陰性菌種のブドウ球菌、連鎖球菌およびコリネバクテリウム属の菌種を識別した。コアグラーゼ、ランスフィールド群エスクリン加水分解およびCAMPテストをはじめとするさらなる生化学的検査を利用して、単離物を種のレベルで同定した。生化学的テストの結果が種を同定する際に決定的でなければ、16SリボソームRNA遺伝子増幅および配列決定を利用して、単離物の同一性を確認した。

0143

抗菌薬の調製
5種の被験化合物それぞれについて、化合物2.56グラムをジメチルスルホキシド(DMSO)10mLに溶解することにより、256mg/mL原液を作製した。得られた溶液を、その後、500μL容量に分取して、−80℃に貯蔵した。アンピシリン(Sigma A−0166)0.303グラムをDMSO 10mLに溶解することにより、アンピシリンの256mg/mL原液も作製した。この溶液を、5種の被験化合物と同じ手法で分取および貯蔵した。これらの化合物が必要となった時に、原液(25.6mg/mL)100μLを陽イオン調整Mueller Hinton Broth(CAMHB)9.9mLに希釈することにより、256μg/mL使用液を作製した。

0144

最小阻害濃度アッセイ
最小阻害濃度テストを、CLSI基準(CLSI 2012)に概要された手法で実施した。被験化合物溶液を、90μL体積のCAMHB 90μLを含む96ウェルマイクロタイタートレイに分配し、系列希釈して128μg/mL〜0.25μg/mLの範囲の濃度勾配を得た(図24参照)。連鎖球菌属の菌種では、CAMHBを、4%溶解ヒツジ血液を含むCAMHBサプリメント(4%LSB:CAMHB)と置き換えた。ヒツジ血液5mLをmilliQ水5mLと混合することにより4%LSB:CAMHBを調製して、−20℃での凍結および解凍を繰り返した後、7000rpmで20分間遠心分離した。上清7mLを取り出して、CAMB93mLに添加した。

0145

ヒツジ血液寒天(SBA)での一夜培養から得られた新しいコロニーを9.1g/L生理食塩水4mLに乳化させることにより、細菌懸濁物を600nmでの光学濃度測定値(OD600nm)1.00〜1.20に調製した。標準化された細菌懸濁物を生理食塩水で1:10に希釈し、陰性対照のウェルを除く全てのウェルに10μL容量で分配して、各ウェルに4×105〜5×105CFU/mLの最終濃度を与えた。96ウェルマイクロタイタートレイを5%CO2中、37℃で24時間インキュベートし、その後、目視での判断、および波長600nmのマイクロプレートリーダーからのOD測定値利用の両方で評価した。これらの試験は二重測定で実施したが、MIC値の不一致が観察されれば再度実施した。

0146

最小阻害濃度(MIC)を、目視での判断およびOD測定値利用の両方により、細菌増殖を予防する抗生物質の最小濃度として決定した。MIC値を照合し、それらを利用してそれぞれMIC50およびMIC90として公知の、単離物の50%および90%に効果のある各化合物の最小濃度を決定した。これらの値とMIC値の範囲を、その後、被験化合物間の直接比較およびアンピシリンとの大まかな比較に利用した。

0147

最小殺菌濃度の決定
MICを決定した後、ドロッププレート法の変法を利用して、被験化合物それぞれの最小殺菌濃度(MBC)を決定した。マイクロタイタープレートからの各濃度の液滴10μLをSBAに分取することにより、MBCを決定して、SBAを37℃で24時間インキュベートした。MBCをコロニーの99.9%が死滅する濃度とし、それを液滴を配置した寒天での増殖の欠如により目視で評価した。さらなる試験のための化合物を選択するために、単離物の50%および90%のMBC値(MBC50およびMBC90)を計算して、MBC範囲と共に評価した。

0148

結果
ウシ乳房炎単離物に対する抗菌活性が、被験化合物の5種:LP1088、LP1369、LP4525、LP6315およびLP9666の全てで観察された。LP4525は、最小のMIC90(1μg/mL)を示した。LP1088、LP1369およびLP6315の値は、1〜2希釈分高かったが、LP9666の値は、数希釈分高かった(図25)。5種の化合物のうちの4種で得られた低いMIC90値とは異なり、全体として広く高いMBC90値であることから、全ての化合物がほとんどの部分で静菌性であるがMICを超える極めて低い濃度(2〜8μg/mL)での殺菌活性が、幾つかの単離物で観察された。5種の化合物全ての各単離物のMICおよびMBCについては、図31および32を参照されたい。

0149

MICおよびMBCデータを単離物の菌種に従って分析すると、MIC50およびMIC90値がブドウ球菌属の菌種に比較して連鎖球菌属の菌種で低いことが明白となった(図26〜30)。しかしMIC範囲から、2群の病原の間の差が有意でないことが示される。MBCデータは、種の中で高い変動性もあり、一部のブドウ球菌株および連鎖球菌株がMICをわずかに超える濃度で効果的に死滅したが(例えば、LP4525およびLP6315)、有意差は種の間で同定されなかった。

0150

この試験の予備的結果から、5種の化合物全てが静菌活性を呈し、幾つかの化合物が高濃度で菌株に依存的な殺菌活性を呈することが示唆される。全ての化合物が陽イオン調整Mueller Hinton Brothへの希釈により若干の濁りを呈したが、LP1088、LP1369、LP4525、およびLP6315の全てが、低いMIC値を示した。しかしLP9666は、乳房炎病原の群それぞれで有意に高いMIC90値を有し、これは陽イオン調整Mueller Hinton Brothでの希釈の際に形成された多量の沈殿物による可能性がある。LP4525は、全ての単離物で最も一貫したMIC値を有し、これは小さなMIC範囲により証明される。LP4525は、全ての化合物と比較して低いMIC90値も有した。本発明者らは、1種のグラム陰性菌(採取物中の単離物2825)が5種の化合物全ての影響を受け易いことも見出した。

0151

実施例4−実施例5の乳房内製剤の調製
実施例5における動物試験用のLP1369を配合するために、4種の製剤を調製した。

0152

製剤の組成
群1:ベヒクルのみ。各シリンジは7%Aerosil R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0153

群2:「マイクロサイズ化」。各シリンジは、900mg microgradeLP1369+7%Aerosil R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0154

群3:「ナノサイズ化」。各シリンジは、900mg nanogradeLP1369+7%Aerosil R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL

0155

群4:「PVP」(固体分散物)。これは、PVP(ポリビニルピロリドンK30(PVPK30、Sigma,81420))とLP1369の混合物である。各シリンジは、450mg LP1369+1350mg PVP+7%Aerosil R972+CrodamolGTCCを含む;最終容量5mL。2つのシリンジ(450mg/シリンジ×2)を各分房用に作製した。

0156

乳房内製剤の調製
群1:ベヒクルのみ。Aerosil R972 10.5グラムを、CrodamolGTCC(完全に飽和された皮膚軟化性トリエステル:Chemsupply, CP209)150mlに溶解した

0157

群2:LP1369(HPLCによる純度:>98%。Bioaustralis fine chemicals, BIA−L1302)を75μmのふるいに通すことにより、マイクロサイズのLP1369を作製した。LP1369 27グラムをCrodamolGTCCに懸濁させて、R972 10.5グラムを添加した。懸濁物の最終容量を、Crodamol GTCCにより150mLに作製した。LP1369の最終濃度は、900mg/5mLである。

0158

群3:CrodamolGTCC中のLP1369(80mg/ml;450mg/5mL)を5mm未満の研削ボールで1000rpmで30分間湿式粉砕し、その後、30分間均質化することにより、ナノサイズの化合物を作製した。7%Aerosil R972を添加して、粘度を維持した。2本のシリンジ(450mg/シリンジ×2)を、各分房用に作製した。

0159

群4:PVP。PVP−LP1369固体分散物54グラム(LP1369 13.5グラムおよびPVP 40.5グラム)をCrodamolGTCCに懸濁させて、Aerosil R972 10.5グラムを添加した。懸濁物の最終容量を、Crodamol GTCCにより150mLに作製した。LP1369の最終濃度は、450mg/5mLである。2本のシリンジ(450mg/シリンジ×2)を、各分房用に作製した。

0160

実施例5−泌乳牛において用いられる開発用乳房内抗生物質中でLP1369の残留物消失プロファイル(residue depletion profile)を測定するための予備試験
乳房内処置後の牛乳中薬物残留物の維持を認識することが、搾乳保留期間、または安全な濃度を達成するために牛乳が廃棄されるべき最後の処置後の期間を決定するのに不可欠である。3種のLP1369製剤で処置されたウシにおける試験を実施して、投与後の12回の搾乳(6日)の間の牛乳中濃度をモニタリングした。1回処置された4頭[微粒子化](「微粒子化」)、2頭[ナノサイズ化](「ナノサイズ化」)および3頭(「PVP」)における処置後の1回目、2回目、および12回目の搾乳時の牛乳中LP1369の濃度に関するデータを、オーストラリア、SA州アデレードのUniversity of South Australia内、School of Pharmacyでの分析実験により提供した。

0161

データ解析
牛乳試料中の検出不能のLP1369濃度を、0.0001mg/mLとした。牛乳濃度のデータを、確率プロットを利用して検証し、対数正規分布により全ての時点で適していることを見出した。それゆえ、Microsoft Excel 2010を用いて、全乳中のLP1369の濃度を対数変換した後、各時点での平均および標準偏差を計算した(各動物が生成した牛乳容量により加重した)。

0162

結果
微粒子化された製剤で処置されたウシ

0163

log10スケールでのUCLは、時間に応じて直線的に降下するようである(R2=0.9980)。フィットされた線から、単回処置された場合、最後の処置後の65.3時間目にUCLが−1未満(logスケールでは0.010mg/L)になることが示唆される。図33を参照されたい。

0164

ナノサイズ化された製剤で処置されたウシ

0165

log10スケールでのUCLは、時間に応じて直線的に降下するようである(R2=0.9856)。フィットされた線から、単回処置された場合、最後の処置後の61.1時間目にUCLが−1未満(logスケールでは0.010mg/L)になることが示唆される。図34を参照されたい。

0166

PVPで処置されたウシ

0167

log10スケールでのUCLは、時間に応じて直線的に降下するようである(R2=0.9976)。フィットされた線から、単回処置された場合、最後の処置後の5.3時間目にUCLが−1未満(logスケールでは0.010mg/L)になることが示唆される。図35を参照されたい。

0168

結論
酪農農家にかかる大きなコストは、牛乳中濃度が規制当局により許容され得ると思われる濃度に達するまで処置されたウシから得た牛乳を廃棄するという要件に関連する。このLP1369消失試験の結果から、それぞれ微粒子化製剤、ナノサイズ化製剤およびPVP製剤で搾乳6回、6回、および1回に相当する保留期間65.3時間、61.1時間および5.3時間が必要との予測が決定された。固体分散物(PVP)製剤は、5回少ない牛乳廃棄が必要である。

0169

実施例6−実施例7用の乳房内製剤の調製
実施例7で試験される動物への乳房内適用用のLP1369を配合するために、3つの臨床試験用獣医学的生成物(IVP)を調製した。

0170

方法
LP1369の乳房内製剤の調製は、2段階工程である。最初の段階は、化合物の固体分散物を調製して、乳房内ベヒクルに組み込むことである

0171

固体分散物の調製
LP1369(HPLCによる純度:>98%。Bioaustralis fine chemicals, BIA−L1302)8グラムおよびポリビニルピロリドンK30(PVPK30、Sigma,81420)を、丸底フラスコに添加した。メタノール(200ml)を撹拌しながら添加して、LP1369およびPVPK30が完全に溶解するまで音波処理した。メタノールを、真空下で45℃のロータリーエバポレータを用いて除去した(約4〜5時間)。固体分散物が丸底フラスコの壁の周囲に形成し、それを採取して、スパーテルで砕き落とし、ブレンダー粉砕した。

0172

乳房内製剤の調製
PVPK30−LP1369(LP1369 7.5グラムに相当)30グラムまたはPVPK30−LP1369(LP1369 15グラムに相当)60グラムの固体分散物を、フラスコに添加した。CrodamolGTCC(完全に飽和された皮膚軟化性トリエステル,Chemsupply, CP209)を添加して、懸濁液を作製した(250mL近くまで。約220mL)。Aerosil R972 17.5グラム(7重量%)(Aerosil R972は、ジメチルジクロロシランで後処理されたヒュームドシリカであり、Evonik Australia Pty Ltdにより供給された。カタログ番号R972) を、その後、懸濁液に添加して、粘度を調整した。懸濁液を250mLにして、以下のLP1369濃度を得た:150mg/5mLまたは300mg/5mL。

0173

600mg/シリンジの群では、PVPK30−LP1369(LP1369 30グラムに相当)の固体分散物120グラムを、フラスコに添加した。CrodamolGTCCを添加して、懸濁液を作製した(250mL近くまで。約220mL)。Aerosil R972 17.5グラム(7重量%)を、その後、懸濁物に添加して、粘度を調整した。懸濁液を250mLにして、600mg/5mLのLP1369濃度を得た。流動性を改善するために、固体分散物を500mLに2倍希釈し、別のAerosil R972 17.5グラムを添加して粘度を維持した(最終的なR972 7%)。2本のシリンジ(300mg/シリンジ×2)を各分房用に作製した。各シリンジ(Elm-Plastic,ドイツ、デュッセルドルフ所在:8ml乳房インジェクターArt. No. 808000)に懸濁物5mLを充填して、ラベルを貼付した。
製剤の組成

0174

150mg群− IVP1
各シリンジは、LP1369−PVPK30固形分散物600mg(150mg LP1369+450mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む; 最終容量5mL

0175

300mg群− IVP2
各シリンジは、LP1369−PVPK30固形分散物1200mg(300mg LP1369+900mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む; 最終容量5mL

0176

600mg群(300mg×2) − IVP3
各シリンジは、LP1369−PVPK30固形分散物1200mg(300mg LP1369+900mg PVPK30)+7%R972+CrodamolGTCCを含む; 最終容量5mL

0177

実施例7−泌乳牛において誘発されたストレプトコッカス・ウベリスによる臨床型乳房炎の処置におけるLP1369含有の臨床試験用獣医学的生成物の有効性
本試験の目的は、泌乳牛において誘発されたストレプトコッカス・ウベリスによる臨床的乳房炎の処置において2種のLP1369含有臨床試験用獣医学的生成物(IVP)の予備的有効性を推定することであった。本試験の具体的目的は、
(1)S.ウベリスの既知の菌株の乳房内投与による実験的チャレンジ後に泌乳牛で誘発された臨床型乳房炎の処置として各IVPの予備的有効性を試験すること、
(2)S.ウベリスの既知の菌株の乳房内投与による実験的チャレンジ後に泌乳牛で誘発された臨床型乳房炎の処置において2種のIVPの予備的有効性を比較すること、
(3)S.ウベリスの既知の菌株の乳房内投与による実験的チャレンジ後に泌乳牛で誘発された臨床型乳房炎の処置において2種のIVPの予備的有効性を市販製品と比較すること、
であった。

0178

試験の最終目的は、IVPの有効性に関するデータを提供することであった。

0179

世界全体における臨床型乳房炎は、乳製品業界に少なからぬ損失をもたらす原因である。オーストラリアおよびニュージーランドの乳牛群における臨床型乳房炎の発症率は、およそ15%と推定される(McDougall, 1999, McDougall et al., 2007a, Petrovski et al., 2009)。ストレプトコッカス・ウベリスは、オーストラリア(Shum et al., 2009); Petrovski 2013,未発表)およびニュージーランド(Laven, 2008, McDougall, 1998, McDougall et al., 2007a, McDougall et al., 2007b)において主な乳房炎原因生物として報告されている。乳房炎での抗生物質処置によるインビボ有効性を試験するためには、感染したウシを処置することが有利である。しかしこれは、自然な感染を採り入れる試験では日数を要する可能性がある。それゆえ泌乳牛に確定された乳房炎チャレンジを利用することで、自然発生した乳房炎で試験を実施するよりも短時間かつ少ない動物数で有効性試験を完了することができる。チャレンジモデルは、この群により過去に開発されたものであり、さらなる試験ではS.ウベリスの1つの菌株を好ましいチャレンジとして選択した。

0180

実験計画
試験の種類および計画
本試験は、泌乳牛において誘発された臨床型乳房炎チャレンジに対するIVPの有効性を検査する無作為試験であった。ウシは全て、微生物懸濁液を接種された2つの対側分房(即ち、前左と後右、または前右と後左)を有した。チャレンジ分房は、乳房内投与技術を利用して接種された。各接種は、およそ4mLの容量を有し、公知であり明確な特徴づけがなされたS.ウベリス菌株をおよそ106コロニー形成単位(cfu)/シリンジ含んだ。

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