図面 (/)

技術 ネットワーク装置、リソース監視方法およびプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 平野直樹
出願日 2015年5月29日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-110136
公開日 2016年12月28日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-225806
状態 特許登録済
技術分野 デバッグ/監視 計算機・データ通信 広域データ交換
主要キーワード 半導体回路デバイス 変化頻度 状態変化検知 監視レベル 定期ポーリング パフォーマンス監視 状態履歴 ネットワーク監視プロトコル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実に検出する。

解決手段

状態値書込部には管理対象リソースにおける状態変化に対応する第1の状態値が書き込まれ、監視対象として所定のタイミングで参照される。状態変化検知手段は、管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する。状態値比較手段は、状態変化検知手段が第2の状態値を出力すると、第1の状態値を読み出し、第1の状態値と第2の状態値を比較し、第2の状態値が、管理対象リソースにおいて第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、状態値書込部の第1の状態値を第2の状態値で書き換える。状態変化検知手段は、状態値書込部が参照される所定のタイミングの間に少なくとも2回の管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知する。

概要

背景

ネットワーク装置監視には、SNMP(Simple Network Management Protocol)が最も普及しており、SNMPを使用して、監視装置からネットワークに接続されている監視対象装置をネットワーク経由で監視を行う。SNMPは、IETF(Internet Engineering Task Force)が策定したRFC(Request For Comments)1157で提唱されているネットワーク監視プロトコルである。SNMPは、ネットワーク装置やサーバなどの状態監視リソース監視パフォーマンス監視トラフィック監視等に使われる。

SNMPでは、監視対象装置にSNMPエージェント機能、監視装置にSNMPマネージャ機能をインストールする。監視対象装置のSNMPエージェントは、装置の状態情報を、監視する情報の集合であるMIB(Management Information Base:管理情報ベース)により「オブジェクト(Object)」と呼ばれる単位で管理している。オブジェクトにはそれぞれ「オブジェクトID(OID)」という識別子が割り当てられる。そして、SNMPエージェントは、このMIBの内容に基づいて現在の装置の状態を判断する。MIBで管理・監視する項目の例としては、トラフィック総バイト数、CPU(Central Processing Unit)負荷メモリの使用量、プロセスの状態、構成装置障害等々がある。

SNMPマネージャは、SNMPで規定されているコマンドを用いて、OIDを指定してSNMPエージェントのMIBの情報を要求することができる。これをSNMP要求と称し、このSNMP要求に対してSNMPエージェントがMIBの情報をSNMPマネージャに返送することをSNMP応答と称する。

また、SNMPエージェントは、定期ポーリングにより装置内の状態変化を検出し、SNMPで規定されているコマンド(Trap)を用いて自発的に自装置の状態をSNMPマネージャに通知することができる。したがって、ネットワーク装置にて故障などが発生して管理情報に変化があった場合、SNMPエージェントはTrapによりその故障情報をSNMPマネージャに通知する。

このようなSNMPを用いたネットワーク機器の監視システムが特許文献1乃至特許文献3に開示されている。

特許文献1は、監視対象機器の変化の情報を取得するためのSNMP(MIBアクセス通信が増大することを防ぐ技術を開示している。特許文献1が開示する技術は、MIBをグループ分けしてそのグループに対応する拡張MIBを設け、MIBの変化に対して、その属するグループの拡張MIBを更新するようにしている。そして、管理ステーションは、所定の周期で拡張MIBの値を取得し、取得した値が以前に取得した値と一致していない拡張MIBから、そのグループ内のMIBの値を取得する構成としている。

特許文献2は、IP(Internet Protocol)ネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低コストで提供する技術を開示する。特許文献2が開示する技術は、外部の環境を示すデータをセンサから入力してMIBオブジェクト対応付けて格納するMIB格納部を有する半導体回路デバイスと、該半導体回路デバイスと通信する管理装置とで構成される。管理装置は、半導体回路デバイスに対応付けて、半導体回路デバイスの使用者連絡先情報を格納し、半導体回路デバイスから取得したデータが予め設定された条件を満たす場合に、連絡先を取り出して、その使用者に通知するように構成している。

特許文献3は、ポーリング周期よりも短い間隔で複数の状態変化が発生する状況下においても、管理対象リソースの状態変化を漏れなく通知することができるネットワーク装置に関する技術を開示する。特許文献3が開示するネットワーク装置は、状態値の新たな書込みを識別して、その新たな状態値を読み込む状態読み込み部と、該読み込まれた状態値をTrapにより管理システムに通知する状態通知部で構成される。状態読み込み部は、管理システムから指示されたポーリング周期毎に、状態履歴テーブルに格納されている書込み履歴とMIBに格納されている読み込み履歴を比較して、状態値の新たな書込みがあるか否かを確認している。そして、新たな書込みがあれば、状態履歴テーブルから新たな状態値を読み込む。

概要

監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実に検出する。 状態値書込部には管理対象リソースにおける状態変化に対応する第1の状態値が書き込まれ、監視対象として所定のタイミングで参照される。状態変化検知手段は、管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する。状態値比較手段は、状態変化検知手段が第2の状態値を出力すると、第1の状態値を読み出し、第1の状態値と第2の状態値を比較し、第2の状態値が、管理対象リソースにおいて第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、状態値書込部の第1の状態値を第2の状態値で書き換える。状態変化検知手段は、状態値書込部が参照される所定のタイミングの間に少なくとも2回の管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知する。

目的

特許文献2は、IP(Internet Protocol)ネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低コストで提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値が書き込まれる状態値書込部と、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する状態変化検知手段と、前記状態変化検知手段が前記第2の状態値を出力すると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出し、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換える状態値比較手段とを備え、前記状態変化検知手段は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回の前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知することを特徴とするネットワーク装置

請求項2

前記状態値書込部には、管理対象リソースにおける直近の時間に発生した状態変化に対応する第3の状態値が更に書き込まれ、前記状態値比較手段は、前記状態変化検知手段が前記第2の状態値を出力する毎に、前記第3の状態値を直近の時間に出力された前記第2の状態値で書き換えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク装置。

請求項3

SNMP(Simple Network Management Protocol)エージェント手段を更に備え、前記SNMPエージェント手段は、周期的に前記状態値書込部を参照し、前記第1の状態値が所定の閾値を超えた場合に、SNMPマネージャ手段を備えた監視装置に該第1の状態値をTrap通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネットワーク装置。

請求項4

前記SNMPエージェント手段は、SNMPマネージャ手段を備えた前記監視装置が指示するSNMP要求に対して、周期的に前記状態値書込部を参照し、該状態値書込部に書き込まれている状態値を前記監視装置にSNMP応答通知することを特徴とする請求項3に記載のネットワーク装置。

請求項5

管理対象リソースにおける状態変化に対応する状態値を、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値として状態値書込部に書込み、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力し、前記第2の状態値が出力されると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出して、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換え、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回検知されることを特徴とするリソース監視方法

請求項6

管理対象リソースにおける直近の時間に発生した状態変化に対応する第3の状態値を前記状態値書込部に更に書き込み、前記第2の状態値を出力する毎に、前記第3の状態値を直近の時間に出力された前記第2の状態値で書き換えることを特徴とする請求項5に記載のリソース監視方法。

請求項7

SNMP(Simple Network Management Protocol)エージェント手段が周期的に前記状態値書込部を参照し、前記第1の状態値が所定の閾値を超えた場合に、SNMPマネージャ手段を備えた監視装置に該第1の状態値をTrap通知することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のリソース監視方法。

請求項8

前記SNMPエージェント手段が、SNMPマネージャ手段を備えた前記監視装置が指示するSNMP要求に対して、周期的に前記状態値書込部を参照し、該状態値書込部に書き込まれている状態値を前記監視装置にSNMP応答通知することを特徴とする請求項7に記載のリソース監視方法。

請求項9

コンピュータを、管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値を状態値書込部に書き込む状態値書込機能手段と、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する状態変化検知機能手段と、前記状態変化検知機能手段が前記第2の状態値を出力すると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出し、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換える状態値比較機能手段として機能させ、前記状態変化検知機能手段は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回の前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知することを特徴とするプログラム

請求項10

前記状態値書込部には、管理対象リソースにおける直近の時間に発生した状態変化に対応する第3の状態値が更に書き込まれ、前記状態値比較機能手段は、前記状態変化検知機能手段が前記第2の状態値を出力する毎に、前記第3の状態値を直近の時間に出力された前記第2の状態値で書き換えることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。

技術分野

0001

本発明は、ネットワーク装置リソース監視方法およびプログラムに関し、特に、監視対象リソースに対して定期的に状態監視を行うネットワーク装置、リソース監視方法およびプログラムに関する。

背景技術

0002

ネットワーク装置の監視には、SNMP(Simple Network Management Protocol)が最も普及しており、SNMPを使用して、監視装置からネットワークに接続されている監視対象装置をネットワーク経由で監視を行う。SNMPは、IETF(Internet Engineering Task Force)が策定したRFC(Request For Comments)1157で提唱されているネットワーク監視プロトコルである。SNMPは、ネットワーク装置やサーバなどの状態監視、リソース監視パフォーマンス監視トラフィック監視等に使われる。

0003

SNMPでは、監視対象装置にSNMPエージェント機能、監視装置にSNMPマネージャ機能をインストールする。監視対象装置のSNMPエージェントは、装置の状態情報を、監視する情報の集合であるMIB(Management Information Base:管理情報ベース)により「オブジェクト(Object)」と呼ばれる単位で管理している。オブジェクトにはそれぞれ「オブジェクトID(OID)」という識別子が割り当てられる。そして、SNMPエージェントは、このMIBの内容に基づいて現在の装置の状態を判断する。MIBで管理・監視する項目の例としては、トラフィック総バイト数、CPU(Central Processing Unit)負荷メモリの使用量、プロセスの状態、構成装置障害等々がある。

0004

SNMPマネージャは、SNMPで規定されているコマンドを用いて、OIDを指定してSNMPエージェントのMIBの情報を要求することができる。これをSNMP要求と称し、このSNMP要求に対してSNMPエージェントがMIBの情報をSNMPマネージャに返送することをSNMP応答と称する。

0005

また、SNMPエージェントは、定期ポーリングにより装置内の状態変化を検出し、SNMPで規定されているコマンド(Trap)を用いて自発的に自装置の状態をSNMPマネージャに通知することができる。したがって、ネットワーク装置にて故障などが発生して管理情報に変化があった場合、SNMPエージェントはTrapによりその故障情報をSNMPマネージャに通知する。

0006

このようなSNMPを用いたネットワーク機器の監視システムが特許文献1乃至特許文献3に開示されている。

0007

特許文献1は、監視対象機器の変化の情報を取得するためのSNMP(MIBアクセス通信が増大することを防ぐ技術を開示している。特許文献1が開示する技術は、MIBをグループ分けしてそのグループに対応する拡張MIBを設け、MIBの変化に対して、その属するグループの拡張MIBを更新するようにしている。そして、管理ステーションは、所定の周期で拡張MIBの値を取得し、取得した値が以前に取得した値と一致していない拡張MIBから、そのグループ内のMIBの値を取得する構成としている。

0008

特許文献2は、IP(Internet Protocol)ネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低コストで提供する技術を開示する。特許文献2が開示する技術は、外部の環境を示すデータをセンサから入力してMIBオブジェクト対応付けて格納するMIB格納部を有する半導体回路デバイスと、該半導体回路デバイスと通信する管理装置とで構成される。管理装置は、半導体回路デバイスに対応付けて、半導体回路デバイスの使用者連絡先情報を格納し、半導体回路デバイスから取得したデータが予め設定された条件を満たす場合に、連絡先を取り出して、その使用者に通知するように構成している。

0009

特許文献3は、ポーリング周期よりも短い間隔で複数の状態変化が発生する状況下においても、管理対象リソースの状態変化を漏れなく通知することができるネットワーク装置に関する技術を開示する。特許文献3が開示するネットワーク装置は、状態値の新たな書込みを識別して、その新たな状態値を読み込む状態読み込み部と、該読み込まれた状態値をTrapにより管理システムに通知する状態通知部で構成される。状態読み込み部は、管理システムから指示されたポーリング周期毎に、状態履歴テーブルに格納されている書込み履歴とMIBに格納されている読み込み履歴を比較して、状態値の新たな書込みがあるか否かを確認している。そして、新たな書込みがあれば、状態履歴テーブルから新たな状態値を読み込む。

先行技術

0010

特開2002-297468号公報
特開2004-038402号公報
特開2014-178842号公報

発明が解決しようとする課題

0011

SNMPマネージャからSNMPエージェントへのSNMP要求やSNMPエージェントが実行する定期ポーリングの周期よりも、管理対象リソースの状態変化が多い場合には、正確な状態を読み出すことができなくなるという課題がある。

0012

例えば、SNMPエージェントが管理対象オブジェクトに対して定期ポーリングを行って、その状態応答を受け取った後、次の定期ポーリングが行われるまでの間に、該管理オブジェクトの値が、0→1→2→1と変化したものとする。次の定期ポーリングでは、そのときの状態の値である1が通知されることになり、SNMPエージェントは、状態変化の途中の重要値である2が発生したことを検出することができない。

0013

この課題を解決するための最も簡単な改善策の1つとしては、ポーリング周期を短くすることが考えられる。しかし、通常の監視装置や監視対象装置においては、多種のアプリケーション稼働しており、ポーリング周期を短くしてCPUの負荷を上げると、その他のアプリケーションの稼働にも影響を与える可能性があるので、得策ではない。

0014

特許文献3では、この課題を解決するために、監視対象装置内のオブジェクト値が変化するたびに変化したすべての値を格納し、其の値をポーリングで取得するという手法を取っている。この方法であれば、CPUリソースに負担をかけることなく、正しい値を取得することは可能ではある。しかし、管理値変化頻度予測できないため、変化値を格納するためのバッファを充分大きく具備する必要があり、これは省資源化の観点において有効ではない。

0015

特許文献1は、グループ内のMIBの変化を、拡張MIBを代表してポーリングすることで、多数のMIBに対するSNMP通信が増大することを防ぐ技術であり、発生頻度が多い状態値の変化に対応するものではない。

0016

また、特許文献2は、IPネットワーク接続機能を有さない被管理対象デバイスを、SNMPにより管理する管理システムを低コストで提供する技術であり、発生頻度が多い状態値の変化に対応するものではない。

0017

本発明は、監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実に検出することができるネットワーク装置、リソース監視方法およびプログラムを提供する。

課題を解決するための手段

0018

上記の目的を実現するために、本発明の一形態であるネットワーク装置は、管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値が書き込まれる状態値書込部と、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する状態変化検知手段と、前記状態変化検知手段が前記第2の状態値を出力すると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出し、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換える状態値比較手段と、を含み、前記状態変化検知手段は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回の前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知することを特徴とする。

0019

また、本発明の他の形態であるリソース監視方法は、管理対象リソースにおける状態変化に対応する状態値を、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値として状態値書込部に書込み、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力し、前記第2の状態値が出力されると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出して、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換え、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回検知されることを特徴とする。

0020

更に、本発明の別の形態であるプログラムは、コンピュータを、管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値を状態値書込部に書き込む状態値書込機能手段と、前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する状態変化検知機能手段と、前記状態変化検知機能手段が前記第2の状態値を出力すると、前記状態値書込部に書き込まれている前記第1の状態値を読み出し、前記第1の状態値と前記第2の状態値を比較し、前記第2の状態値が、前記管理対象リソースにおいて前記第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、前記第1の状態値を前記第2の状態値で書き換える状態値比較機能手段として機能させ、前記状態変化検知機能手段は、前記状態値書込部が参照される前記所定のタイミングの間に少なくとも2回の前記管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知するプログラムであることを特徴とする。

発明の効果

0021

本発明は、監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実に検出することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の第1の実施形態のネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態のリソース監視方法の動作を示すフロー図である。
本発明の第1の実施形態のネットワーク装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態のプログラムが実現する機能手段の構成を示すブロック図である。
本発明の第2の実施形態のネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第2の実施形態のネットワーク装置の動作を示すフロー図である。
本発明の第2の実施形態のネットワーク装置の変形例の動作を示すフロー図である。
本発明の第2の実施形態のネットワーク装置のSNMP要求の場合の動作例を示すシーケンス図である。
本発明の第2の実施形態のネットワーク装置のTrapの場合の動作例を示すシーケンス図である。

実施例

0023

本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。

0024

尚、実施の形態は例示であり、開示の装置及びシステムは、以下の実施の形態の構成には限定されない。

(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態のネットワーク装置の構成を説明する。

0025

図1は、本発明の第1の実施形態のネットワーク装置の構成を示すブロック図である。

0026

第1の実施形態のネットワーク装置10は、状態値書込部101、状態値比較手段102および状態変化検知手段103を含む構成になっている。

0027

状態値書込部101は、管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値が書き込まれる。

0028

状態変化検知手段103は、管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する。

0029

状態値比較手段102は、状態変化検知手段103が第2の状態値を出力すると、状態値書込部101に書き込まれている第1の状態値を読み出し、第1の状態値と第2の状態値を比較する。そして、状態値比較手段102は、第2の状態値が、管理対象リソースにおいて第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、第1の状態値を第2の状態値で書き換える。

0030

なお、状態変化検知手段103は、状態値書込部101が参照される所定のタイミングの間に少なくとも2回の管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知する。

0031

本発明の第1の実施形態のリソース監視方法の動作を説明する。

0032

図2は、本発明の第1の実施形態のリソース監視方法の動作を示すフロー図である。

0033

管理対象リソースにおける状態変化に対応する状態値を、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値として状態値書込部に書込む(S101)。

0034

管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する(S102)。

0035

第2の状態値が出力されると、状態値書込部に書き込まれている第1の状態値を読み出して、第1の状態値と第2の状態値を比較する(S103)。

0036

第2の状態値が、その管理対象リソースにおいて第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、第1の状態値を該第2の状態値で書き換える(S104)。

0037

なお、ステップS102の管理対象リソースにおける状態変化の発生は、状態値書込部が参照される所定のタイミングの間に少なくとも2回検知される(S105)。

0038

第1の実施形態のネットワーク装置を実現するハードウェアについて説明する。

0039

図3は、本発明の第1の実施形態のネットワーク装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。

0040

図3を参照すると、ネットワーク装置11は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができ、次の構成を備える。

0041

ハードウェア構成として、制御部であるCPU(Central Processing Unit)111、主記憶部112、補助記憶部113を含む。主記憶部112は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、補助記憶部113は、磁気ディスク半導体メモリ等の不揮発メモリから構成されるハードディスク装置を含む。

0042

また、ハードウェア構成として、ネットワークを介して外部との通信を行う通信制御部114、マンマシンインタフェースとしての表示部115や入力部116、上記各構成要素を相互に接続するシステムバス117等を含む。

0043

本実施形態のネットワーク装置11は、その動作を、ネットワーク装置11の内部に各機能を実現するプログラムを組み込んだLSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品からなる回路部品実装して実現してもよい。また、本実施形態のネットワーク装置11は、各構成要素の各機能を提供するプログラムを、コンピュータ処理装置上のCPU111で実行することにより、ソフトウェア的に実現してもよい。

0044

すなわち、CPU111は、補助記憶部113に格納されているプログラムを、主記憶部112にロードして実行し、あるいは補助記憶部113上で直接実行し、ネットワーク装置11の動作を制御することにより、各機能をソフトウェア的に実現する。

0045

本発明の第1の実施形態のプログラムが実現する機能手段の構成を図4に示す。

0046

図4は、本発明の第1の実施形態のプログラムが実現する機能手段の構成を示すブロック図である。

0047

本実施形態のプログラムは、コンピュータを、状態値書込機能手段122、状態値比較機能手段123および状態変化検知機能手段124として機能させる。状態値書込部121は、図3における補助記憶部113の所定のエリアに設けられている。

0048

状態値書込機能手段122は、管理対象リソースにおける状態変化に対応し、監視対象として所定のタイミングで参照される第1の状態値を、状態値書込部に書き込む機能を有する。

0049

状態変化検知機能手段124は、管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知し、該検知した変化に対応する第2の状態値を出力する機能を有する。

0050

状態値比較機能手段123は、状態変化検知機能手段124が第2の状態値を出力すると、状態値書込部121に書き込まれている第1の状態値を読み出し、第1の状態値と第2の状態値を比較する。そして、第2の状態値が、管理対象リソースにおいて第1の状態値よりも重要度が高い状態変化を示す場合、第1の状態値を第2の状態値で書き換える機能を有する。

0051

なお、状態変化検知機能手段124は、状態値書込部が参照される所定のタイミングの間に少なくとも2回の管理対象リソースにおける状態変化の発生を検知する。

0052

このように、本実施形態では、管理対象リソースの状態変化を検知し、その状態変化に対応する状態値(第2の状態値)が出力されると、その時点で状態値書込部に書き込まれている状態値(第1の状態値)との重要度を比較する。重要度の比較結果に基づき、重要度がより高い状態値が第1の状態値として書き換えられてゆく。つまり、本実施形態によれば、状態値書込部に書き込まれている状態値は、所定のタイミングで監視データとして参照されるが、参照される所定のタイミングの間に多数の状態変化が発生したとしても全ての状態値を格納しておく必要はない。

0053

そのため、検知した全ての状態値を記録することなく、重要度がより高い状態値だけを更新して格納することにより、小さなサイズのバッファ構成であっても監視データとしての重要な状態変化を見逃すことがない。

0054

例えば、状態値が大きい方が異常の状態が高く、監視レベルが高いと仮定した場合、最初に検知された状態変化の状態値が1、次が状態値3、そしてその次に状態値2と変化したときに、途中の状態の状態値3が確実に記録される。

0055

以上に説明したように、本実施形態では、監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実に検出することができる。

(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。

0056

図5は、本発明の第2の実施形態のネットワーク装置の構成を示すブロック図である。

0057

第2の実施形態のネットワーク装置20は、IPネットワーク40を介して監視装置30と接続され、監視装置30による監視対象装置となっている。

0058

監視装置30には、ネットワーク監視プロトコルを実現するソフトウェアであるSNMPマネージャ31がインストールされている。また、監視装置30の監視対象装置であるネットワーク装置20には、SNMPエージェント21のソフトウェアがインストールされている。

0059

ネットワーク装置20は、装置の状態情報に関する管理情報データベースであるMIB22を備え、管理対象リソース24ごとに管理対象オブジェクト23を管理している。SNMPエージェント21は、MIB22の内容を周期的に参照して、管理対象オブジェクト23に関する現在の装置の状態を判断する。

0060

管理対象オブジェクト23は、状態値書込部231を具備しており、管理対象オブジェクト23として関連付けられている管理対象リソース24の状態を保持している。状態値書込部231に保持される管理対象リソース24の状態は、第1の実施形態における第1の状態値に相当し、監視対象として周期的に参照される。

0061

管理対象リソース24は、状態変化検知部241と状態値比較部242を具備している。状態変化検知部241は当該リソースの状態変化を検知し、状態値比較部242は状態値書込部231に既に書きこまれている当該リソースの状態と状態変化検知部241で検知された状態変化に対応する状態値とを比較する機能を持つ。状態変化検知部241は第1の実施形態における状態変化検知手段103に相当し、状態値比較部242は第1の実施形態における状態値比較手段102に相当する。そして、状態変化検知部241で検知された状態変化に対応する状態値は、第1の実施形態における第2の状態値に相当する。

0062

ネットワーク装置20は、図3を参照して説明したようなハードウェア構成のサーバ装置であってよい。

0063

SNMPエージェント21、管理対象オブジェクト23、状態値書込部231、管理対象リソース24、状態変化検知部241および状態値比較部242は、各機能のプログラムがCPUで実行されることで、ソフトウェア的に実現してもよい。また、SNMPエージェント21、管理対象オブジェクト23、状態値書込部231、管理対象リソース24、状態変化検知部241および状態値比較部242をハードウェア的に実現してもよい。例えば、SNMPエージェント21、管理対象オブジェクト23、管理対象リソース24、状態変化検知部241および状態値比較部242は、各機能を実現するプログラムを組み込んだマイコン、そして、状態値書込部231はメモリで実現できる。

0064

次に、本実施形態のネットワーク装置20の動作を図6乃至図9を参照して説明する。なお、ネットワーク装置20が図6乃至図9のように動作することで第2の実施形態のリソース監視方法が実現される。また、関連する機能構成については図5に示した参照符号を付して説明する。

0065

図6は、第2の実施形態のネットワーク装置20の動作を示すフロー図である。

0066

管理対象オブジェクト23として関連付けられている管理対象リソース24の状態変化に対応する状態値が第1の状態値として状態値書込部231に書き込まれている(S201)。状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値は、監視情報としてSNMPエージェント21が周期的に参照する。例えば、管理対象リソース24の状態が正常であることを示す値0が第1の状態値の初期値として書き込まれていてもよい。

0067

管理対象リソース24における状態変化の発生が検知されていないかの確認が行われる(S202)。これは、状態変化検知部241が実行する機能である。

0068

状態変化の発生が検知されると(S202、Yes)、その発生した状態変化に対応する状態値である第2の状態値が、状態変化検知部241から出力される(S203)。

0069

この第2の状態値は、状態値比較部242が受信し、状態値比較部242において第1の状態値と第2の状態値の比較処理が行われる。つまり、第1の状態値が状態値書込部231から読み出され、状態変化検知部241から出力された第2の状態値と、それぞれの状態値が示す監視情報としての重要度が比較される(S204)。

0070

そして、第2の状態値が第1の状態値よりも重要度が大であるか否かが判定される(S205)。

0071

例えば、軽度の異常状態を示す値が1、中程度の異常状態を示す値が2、重度の異常状態を示す値が3であるとする。このような状態変化と重要度の対応は管理対象リソース24ごとに予め設定されているものとする。

0072

状態値書込部231から読み出された第1の状態値が初期値0で、状態変化検知部241から出力された第2の状態値が2であれば、第2の状態値のほうが重要度大であると判定される(S205、Yes)。

0073

このとき、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(0)は、第2の状態値(2)で書き換えられる(S206)。

0074

外部からの指示またはそれ以外の要因による終了指示が無い限り(S208、No)、ステップS202の処理に戻る。

0075

その後、ステップS202で異常状態が軽減された状態変化が検知され、ステップS203で第2の状態値(1)が出力されたとする。

0076

このとき、ステップS204の処理では、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)が読み出され、検知された第2の状態値(1)と重要度が比較される。

0077

そして、ステップS205の判定では、第2の状態値は第1の状態値よりも重要度大ではないと判定される(S205、No)。

0078

このように、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値の重要度が大の場合には、検知された第2の状態値は破棄される(S207)。

0079

また、その後のステップS202で、重度の異常状態の発生に起因する状態変化が検知され、ステップS203で第2の状態値(3)が出力されたとする。

0080

このとき、ステップS204の処理では、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)が読み出され、検知された第2の状態値(3)と重要度が比較される。

0081

そして、ステップS205の判定では、第2の状態値のほうが第1の状態値よりも重要度大であると判定される(S205、Yes)。

0082

このとき、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)は、第2の状態値(3)で書き換えられる(S206)。

0083

このように、管理対象リソースの状態変化に対応する第2の状態値が出力されると、その時点で状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値との重要度が比較され、重要度がより高い状態値が第1の状態値として書き換えられてゆく。

0084

そのため、参照される周期の間に多数の状態変化が発生したとしても全ての状態値を格納しておく必要はなく、重要度がより高い状態値だけを更新して格納することにより、監視データとしての重要な状態変化を見逃すことがない。なお、上述したステップS204乃至S207は、状態値比較部242により実行される。

0085

次に、図7を参照して、本実施形態のネットワーク装置の変形例の動作を説明する。

0086

図7は、本発明の第2の実施形態のネットワーク装置20の変形例の動作を示すフロー図である。

0087

管理対象オブジェクト23として関連付けられている管理対象リソース24の状態変化に対応する状態値が第1の状態値および第3の状態値として状態値書込部231に書き込まれている(S211)。

0088

状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値および第3の状態値は、監視情報としてSNMPエージェント21が周期的に参照する。第1の状態値は管理対象リソース24に発生した重要度に応じた状態変化を示す値で、第3の状態値は管理対象リソース24で発生した時間的に最も新しい状態変化に対応する値である。時間的に最も新しい状態変化を直近の時間に発生した状態変化とも称する。初期値としては、例えば、第1の状態値および第3の状態値のいずれも管理対象リソース24の状態が正常であることを示す値0が書き込まれていてもよい。

0089

管理対象リソース24における状態変化の発生が検知されていないかの確認が行われる(S212)。これは、状態変化検知部241が実行する機能である。

0090

状態変化の発生が検知されると(S212、Yes)、その発生した状態変化に対応する状態値である第2の状態値が、状態変化検知部241から出力される(S213)。

0091

この第2の状態値は、状態値比較部242が受信し、状態値比較部242において第1の状態値と第2の状態値の比較処理が行われる。つまり、第1の状態値が状態値書込部231から読み出され、状態変化検知部241から出力された第2の状態値と、それぞれの状態値が示す監視情報としての重要度が比較される(S214)。

0092

そして、第2の状態値が第1の状態値よりも重要度が大であるか否かが判定される(S215)。

0093

例えば、図6の場合と同様に、軽度の異常状態を示す値が1、中程度の異常状態を示す値が2、重度の異常状態を示す値が3であるとする。このような状態変化と重要度の対応は管理対象リソース24ごとに予め設定されているものとする。

0094

状態値書込部231から読み出された第1の状態値が初期値0で、状態変化検知部241から出力された第2の状態値が2であれば、第2の状態値のほうが重要度大であると判定される(S215、Yes)。

0095

このとき、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(0)および第3の状態値(0)は、それぞれが第2の状態値(2)で書き換えられる(S216)。つまり、ステップS216の処理により、第1の状態値(2)および第3の状態値(2)となる。

0096

外部からの指示またはそれ以外の要因による終了指示が無い限り(S218、No)、ステップS212の処理に戻る。

0097

その後、ステップS212で異常状態が軽減された状態変化が検知され、ステップS213で第2の状態値(1)が出力されたとする。

0098

このとき、ステップS214の処理では、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)が読み出され、検知された第2の状態値(1)と重要度が比較される。

0099

そして、ステップS215の判定では、第2の状態値は第1の状態値よりも重要度大ではないと判定される(S215、No)。

0100

このように、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値の重要度が大の場合には、第1の状態値はそのまま維持される。そして、ステップS213で出力された第2の状態値が直近の時間に検知された状態値として、この第2の状態値で状態値書込部231の第3の状態値を書き換える(S217)。つまり、ステップS217の処理により、第1の状態値(2)および第3の状態値(1)となる。

0101

また、その後のステップS212で、重度の異常状態の発生に起因する状態変化が検知され、ステップS213で第2の状態値(3)が出力されたとする。

0102

このとき、ステップS214の処理では、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)が読み出され、検知された第2の状態値(3)と重要度が比較される。

0103

そして、ステップS215の判定では、第2の状態値のほうが第1の状態値よりも重要度大であると判定される(S215、Yes)。

0104

このとき、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値(2)および第3の状態値(1)は、それぞれが第2の状態値(3)で書き換えられる(S216)。つまり、このときのステップS216の処理により、第1の状態値(3)および第3の状態値(3)となる。

0105

このように、管理対象リソースの状態変化に対応する第2の状態値が出力されると、その時点で状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値との重要度が比較され、重要度がより高い状態値が第1の状態値として書き換えられてゆく。また、第3の状態値は管理対象リソース24における直近の時間に発生した状態変化に対応する値として、状態変化検知部241が第2の状態値を出力する毎に書き換えられる。

0106

そのため、参照される周期の間に多数の状態変化が発生したとしても全ての状態値を格納しておく必要はなく、重要度がより高い状態値だけを更新して格納することにより、監視データとしての重要な状態変化を見逃すことがない。また、第3の状態値は、第2の状態値を出力する毎に書き換えられるので、監視周期の直近の時間に発生した状態変化も見逃すことなく監視することができる。なお、上述したステップS214乃至S217は、状態値比較部242により実行される。

0107

次に、監視装置30における監視の観点から、各装置間での処理動作の流れを説明する。

0108

図8は、第2の実施形態のネットワーク装置20のSNMP要求の場合の動作例を示すシーケンス図である。

0109

前提として、管理対象リソース24の状態値の重要度は状態値A<B<Cであり、且つ、既に状態値Bが、前述した第1の状態値として、状態値書込部231に書き込まれているものとする。そして、SNMPマネージャ31からのSNMP要求やSNMPエージェント21から状態値書込部231への定期ポーリングの間に、状態変化検知部241が状態変化を3回検知したものとする。

0110

まず、監視装置30のSNMPマネージャ31から監視対象装置であるネットワーク装置20のSNMPエージェント21に対して、対象オブジェクトの監視情報を収集するためにSNMP要求が出される。

0111

SNMPエージェント21は、SNMP要求に応答するために、指定された対象オブジェクトの監視情報を状態値書込部231から読み出す。この処理が、状態要求と状態応答で、状態値書込部231からはそのときに書き込まれている第1の状態値である状態値BがSNMPエージェント21に通知される。

0112

SNMPエージェント21は、読み出した状態値BをSNMP応答としてSNMPマネージャ31に返送する(S301)。

0113

一方、SNMPエージェント21による定期ポーリングが行われると、該定期ポーリングに対する状態応答として、状態値書込部231はそのときに書き込まれている状態値BをSNMPエージェント21に返送する(S302)。

0114

この定期ポーリングが終わり、次の定期ポーリングが行われるまでの間に、状態変化が3回検知される。

0115

最初の状態変化検出(S303)では、前述した第2の状態値として状態値Aが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Bを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Bと第2の状態値である状態値Aの重要度を比較する。比較の結果、第1の状態値である状態値Bの方が重要度大なので、第2の状態値である状態値Aは破棄される。

0116

回目の状態変化検出(S304)では、第2の状態値として状態値Cが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Bを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Bと第2の状態値である状態値Cの重要度を比較する。比較の結果、第2の状態値である状態値Cの方が重要度大なので、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値は、第2の状態値である状態値Cで書き換えられる。

0117

3回目の状態変化検出(S305)では、第2の状態値として状態値Aが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Cを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Bと第2の状態値である状態値Aの重要度を比較する。比較の結果、第1の状態値である状態値Cの方が重要度大なので、第2の状態値である状態値Aは破棄される。

0118

このような複数回の状態変化の検出処理が行われた後、SNMPエージェント21による次の周期の定期ポーリングが行われると、状態値書込部231はそのときに書き込まれている状態値CをSNMPエージェント21に返送する(S306)。

0119

そして、SNMPマネージャ31から再度のSNMP要求が出されたとき、SNMPエージェント21は、状態値書込部231にそのときに書き込まれている状態値Cを取得してSNMPマネージャ31に通知する(S307)。

0120

このように、SNMP要求や定期ポーリングの間に、A→C→Aと複数回の状態変化の検出があった場合でも、途中で検出した最も重要度が大の監視情報Cが漏れることなく監視装置30に通知される。

0121

また、図7を参照して説明した変形例のような、直近の時間に発生した状態変化に対応する第3の状態値を導入した場合には、ステップS305で検出された状態値Aが第3の状態値として状態値書込部231に書き込まれる。つまり、第3の状態値はA→C→Aというように、検出された状態変化に対応する第2の状態値が出力されるたびに更新される。第3の状態値を導入することにより、監視周期の途中で検出された最も重要度が大の監視情報が通知されると同時に、現時点での状態を示す監視情報も通知することができる。

0122

続いて、図9を参照してTrapの場合の動作例を説明する。

0123

図9は、第2の実施形態のネットワーク装置のTrapの場合の動作例を示すシーケンス図である。

0124

Trapは、SNMPエージェント21が自発的に自装置の状態をSNMPマネージャ31に通知する際に使用するコマンドである。ネットワーク装置の管理情報に所定の閾値を超える重要度の変化があった場合、SNMPエージェント21はTrapによりその変化情報をSNMPマネージャ31に通知する。

0125

図8の場合の前提と同じく、管理対象リソース24の状態値の重要度は状態値A<B<Cであり、且つ、既に状態値Bが、第1の状態値として状態値書込部231に書き込まれているものとする。そして、SNMPエージェント21から状態値書込部231への定期ポーリングの間に、状態変化検知部241が状態変化を3回検知したものとする。そして、状態値Cを検出した場合がTrapを送出する条件になっているものとする。

0126

まず、SNMPエージェント21による定期ポーリングが行われると、該定期ポーリングに対する状態応答として、状態値書込部231はそのときに書き込まれている状態値BをSNMPエージェント21に返送する(S311)。

0127

この定期ポーリングが終わり、次の定期ポーリングが行われるまでの間に、状態変化が3回検知される。

0128

最初の状態変化検出(S312)では、第2の状態値として状態値Aが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Bを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Bと第2の状態値である状態値Aの重要度を比較する。比較の結果、第1の状態値である状態値Bの方が重要度大なので、第2の状態値である状態値Aは破棄される。

0129

2回目の状態変化検出(S313)では、第2の状態値として状態値Cが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Bを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Bと第2の状態値である状態値Cの重要度を比較する。比較の結果、第2の状態値である状態値Cの方が重要度大なので、状態値書込部231に書き込まれている第1の状態値は、第2の状態値である状態値Cで書き換えられる。

0130

3回目の状態変化検出(S314)では、第2の状態値として状態値Aが状態変化検知部241から出力される。状態値比較部242は、状態値書込部231に対して第1の状態値の読み出しを要求して状態値Cを取得する。そして、状態値比較部242は、第1の状態値である状態値Cと第2の状態値である状態値Aの重要度を比較する。比較の結果、第1の状態値である状態値Cの方が重要度大なので、第2の状態値である状態値Aは破棄される。

0131

このような複数回の状態変化の検出処理が行われた後、SNMPエージェント21による次の周期の定期ポーリングが行われると、状態値書込部231はそのときに書き込まれている状態値CをSNMPエージェント21に返送する(S315)。

0132

そして、SNMPエージェント21は、取得した状態値CがTrapの送信条件であることを判定すると、この状態値CをSNMPマネージャ31にTrapにより通知する(S316)。

0133

このように、定期ポーリングの間に、A→C→Aと複数回の状態変化の検出があった場合でも、監視周期の途中で検出した最も重要度が大の監視情報CがTrapにより監視装置30に通知される。

0134

また、図7を参照して説明した変形例のような、直近の時間に発生した状態変化に対応する第3の状態値を導入してもかまわない。この場合は、ステップS314で検出された状態値Aが第3の状態値として状態値書込部231に書き込まれる。つまり、第3の状態値はA→C→Aというように、検出された状態変化に対応する第2の状態値が出力されるたびに更新される。第3の状態値を導入することにより、現時点での状態を示す監視情報を含めて、監視周期の途中で検出された最も重要度が大の監視情報を通知することができる。

0135

このように、本実施形態では、管理対象リソースの状態変化を検知し、その状態変化に対応する状態値(第2の状態値)が出力されると、その時点で状態値書込部に書き込まれている状態値(第1の状態値)との重要度を比較する。重要度の比較結果に基づき、重要度がより高い状態値が第1の状態値として書き換えられてゆく。つまり、本実施形態によれば、状態値書込部に書き込まれている状態値は、SNMPエージェントから周期的に監視データとして参照されるが、参照される周期の間に多数の状態変化が発生したとしても全ての状態値を格納しておく必要はない。

0136

そのため、検知した全ての状態値を記録することなく、重要度がより高い状態値だけを更新して格納することにより、小さなサイズのバッファ構成であっても監視データとしての重要な状態変化はSNMPマネージャに確実に通知される。

0137

さらに、第3の状態値を導入すれば、第3の状態値は管理対象リソースにおける直近の時間に発生した状態変化に対応する値として、状態変化検知部が第2の状態値を出力する毎に書き換えられる。そのため、監視周期の直近の時間に発生した状態変化も見逃すことなく監視することができる。

0138

以上に説明したように、本実施形態では、SNMPエージェントの監視周期の途中で発生する、頻度の高い状態値変化における監視対象の最重要変化値を確実にSNMPマネージャに通知することができる。

0139

10、11、20ネットワーク装置
21SNMPエージェント
22MIB
23管理対象オブジェクト
24管理対象リソース
30監視装置
31SNMPマネージャ
40IPネットワーク
101、121、231状態値書込部
102 状態値比較手段
103状態変化検知手段
111 CPU
112主記憶部
113補助記憶部
114通信制御部
115 表示部
116 入力部
122 状態値書込機能手段
123 状態値比較機能手段
124 状態変化検知機能手段
241 状態変化検知部
242 状態値比較部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ