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技術 画像処理プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法

出願人 富士通株式会社
発明者 牛嶋悟
出願日 2015年5月28日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2015-108393
公開日 2016年12月28日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-224598
状態 特許登録済
技術分野 イメージ分析
主要キーワード インデックスマップ 勾配フィルタ 商品部分 テーブル部分 非背景領域 エッジ方向θ 座標リスト グレースケール化
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月28日)のものです。
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図面 (20)

課題

背景領域を自動的に正しく設定すること。

解決手段

画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する。

概要

背景

一般的にチラシポスター等の印刷物には、宣伝を行う商品の画像が掲載されている。このような印刷物の作成には、画像編集ソフトやDesktop publishing(DTP)ソフト等が用いられる。画像編集ソフト等を用いた印刷物の作成では、例えば、商品のみの画像を文字等がレイアウトされた他の画像に貼り付ける処理が行われる。そのため、画像編集ソフトで貼り付け等の編集する前に、素材画像として商品のみの画像を作成する。

素材画像は、商品(所望の被写体)とともに背景が写っている画像(以下「元の画像」ともいう)から商品部分の領域を切り出して作成する。元の画像から商品部分の領域を切り出す方法には、画像処理装置コンピュータ)のオペレータマウス等の入力装置を用いて切り出す領域を指定する方法と、コンピュータが元の画像における背景部分を自動的に判定して切り出す方法とがある。

画像における背景部分を自動的に判定する方法の1つとして、背景内に被写体が存在する被写体存在画像における周縁部の画素色情報に基づいて背景部分を特定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。

概要

背景領域を自動的に正しく設定すること。画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する。

目的

本発明は、画像の背景領域を自動的に正しく設定することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

コンピュータに、画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画像を1グループとしてグループ化し、前記画像におけるグループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、処理を実行させる画像処理プログラム

請求項2

グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する処理として、前記コンピュータに、グループ化した前記エッジ画素のうち、自身または隣接する画素が背景領域であるエッジ画素を検出して接点として設定し、前記接点と前記接点の設定の前に設定された他の接点との間のエッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、処理を実行させることを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。

請求項3

前記コンピュータに、前記接点と隣接する第1の背景領域の画素と前記他の接点と隣接する第2の背景領域の画素との間の前記背景領域の輪郭に沿った長さと、前記接点と前記他の接点の間のエッジの長さとの比率を算出し、前記比率に基づいて、前記接点と前記他の接点との間のエッジと前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定するか否か判定する、処理をさらに実行させることを特徴とする請求項2記載の画像処理プログラム。

請求項4

画像を取得して前記画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像のエッジを表すエッジ画素を検出して前記エッジの勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、前記画像におけるグループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する処理部、を備える画像処理装置

請求項5

画像処理装置が実行する画像処理方法であって、画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、処理を含む画像処理方法。

技術分野

0001

本発明は、画像処理プログラム画像処理装置、及び画像処理方法に関する。

背景技術

0002

一般的にチラシポスター等の印刷物には、宣伝を行う商品の画像が掲載されている。このような印刷物の作成には、画像編集ソフトやDesktop publishing(DTP)ソフト等が用いられる。画像編集ソフト等を用いた印刷物の作成では、例えば、商品のみの画像を文字等がレイアウトされた他の画像に貼り付ける処理が行われる。そのため、画像編集ソフトで貼り付け等の編集する前に、素材画像として商品のみの画像を作成する。

0003

素材画像は、商品(所望の被写体)とともに背景が写っている画像(以下「元の画像」ともいう)から商品部分の領域を切り出して作成する。元の画像から商品部分の領域を切り出す方法には、画像処理装置(コンピュータ)のオペレータマウス等の入力装置を用いて切り出す領域を指定する方法と、コンピュータが元の画像における背景部分を自動的に判定して切り出す方法とがある。

0004

画像における背景部分を自動的に判定する方法の1つとして、背景内に被写体が存在する被写体存在画像における周縁部の画素色情報に基づいて背景部分を特定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開2010−211255号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、従来技術では、背景における被写体の輪郭線の近くに影や色のにじみ等の画像の周縁部分とは異なる色の部分領域がある場合、その部分領域が背景とは異なる領域と判定されることがある。すなわち、色情報に基づいて背景部分を特定する方法では、本来背景である領域の一部が被写体領域として判定されてしまい、背景領域を正しく判定できない場合がある。

0007

一つの側面において、本発明は、画像の背景領域を自動的に正しく設定することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

実施の形態の画像処理プログラムは、コンピュータに、画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出させる。そして、前記画像処理プログラムは、前記コンピュータに、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画像を1グループとしてグループ化し、前記画像におけるグループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、処理を実行させる。

発明の効果

0009

実施の形態の画像処理プログラムによれば、画像中の被写体の輪郭線の近くに影や色のにじみがあっても、背景領域を自動的に正しく設定することができる。

図面の簡単な説明

0010

実施の形態に係る画像処理装置の機能的構成を示す図である。
処理対象の画像の一例を示す写真である。
第1の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
色成分に基づいた背景2値画像生成処理の詳細なフローチャートである。
グルーピングされた領域を示す画像である。
画像端座標リストを示す図である。
カウント結果を示す図である。
色成分に基づいて生成された背景2値画像を示す図である。
エッジ検出とグループ化を説明する図である。
エッジの検出方法を説明する図である。
エッジグループリストを示す図である。
接点の設定を説明する図である。
画素値の設定を説明する図である。
背景2値画像とエッジグループとの組み合わせ例(その1)を示す図である。
背景2値画像とエッジグループとの組み合わせ例(その2)を示す図である。
背景2値画像とエッジグループとの組み合わせ例(その3)を示す図である。
入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像、及び画像処理後の背景2値画像を示す図である。
入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像を用いた背景抽出結果、及び画像処理後の背景2値画像を用いた背景抽出結果を示す図である。
入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像を用いた背景抽出結果、及び画像処理後の背景2値画像を用いた背景抽出結果を示す図である。
第2の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
背景輪郭線インデックスマップの生成を説明する図である。
画素値の設定を行う場合と行わない場合の例を示す図である。
情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。

実施例

0011

以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係る画像処理装置の機能的構成を示す図である。

0012

画像処理装置100は、処理部110及び記憶部120を備える。
処理部110は、処理対象の画像における背景領域を表す背景2値画像の生成処理等を行う。背景2値画像は、背景の領域の画素値を1、背景以外(非背景)の領域の画素値を0とする2値画像である。

0013

記憶部120は、デジタルカメラ撮像した画像やスキャナで読み込んだ画像のデータ、背景2値画像のデータ等を記憶する。

0014

処理部110は、入力部111、抽出部112、及び出力部113を備える。
入力部111は、記憶部120から画像を読み出し、抽出部112に入力する。

0015

抽出部112は、入力された画像についての背景2値画像を生成する一方で、その画像に対してエッジ検出を行い、エッジを示す画素(エッジ画素)を検出する。また、抽出部112は、検出したエッジ画素におけるエッジの勾配方向に基づいてエッジ画素をグループ化し、グループ化したエッジ画素の位置情報を用いて、生成した背景2値画像を補正する。また、抽出部112は、グループ化したエッジ画素と背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する。

0016

出力部113は、抽出部112により処理された背景2値画像のデータを記憶部120に出力し、記憶部120に格納する。

0017

図2は、処理対象の画像の一例を示す写真である。
画像処理装置100による背景2値画像の生成処理の対象となる画像の一例として、図2には、ケーキが載った皿をデジタルカメラで撮影した画像401を示している。この画像401におけるケーキが載った皿はテーブルの上に置かれており、画像401の周縁部(ケーキ及び皿の周囲)にはテーブルが写っている。

0018

画像処理装置100は、画像401等の被写体と背景とが写っている画像を入力画像とし、入力画像の背景領域を表す背景2値画像を自動的に生成する。画像401を入力画像とした場合、画像処理装置100は、テーブル部分の領域を背景領域とする背景2値画像を自動的に生成する。

0019

図3は、第1の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
尚、第1の実施の形態に係る画像処理方法において、予め記憶部120には、画像401等の入力画像が記憶されているものとする。

0020

先ず入力部111は、記憶部120から処理対象に指定された入力画像を読み出して、抽出部112に入力する。

0021

テップS201において、抽出部112は、入力画像の各画素の色成分に基づいた背景2値画像生成処理を行う。

0022

ここで、ステップS201の詳細な処理について、図4図8を用いて説明する。
図4は、色成分に基づいた背景2値画像生成処理の詳細なフローチャートである。図5は、グルーピングされた領域を示す画像である。図6は、画像端座標リストを示す図である。図7は、カウント結果を示す図である。図8は、色成分に基づいて生成された背景2値画像を示す図である。

0023

ステップS301において、抽出部112は、入力画像の全画素について、各画素と隣接画素輝度彩度色相の差を算出し、算出した差が閾値以下であれば同一のグループとなるようにグルーピングする。隣接画素は、ある画素(着目画素)を中心とし、着目画素の上下左右、右上、左上、右下、及び左下に隣り合っている画素である。すなわち、ある画素に対する隣接画素は8個ある。グルーピングされた各領域を示すと、例えば、図5のようになる。図5では、5つの領域(領域1〜5)にグルーピングされている。

0024

ステップS302において、抽出部112は、画像端座標リストを取得する。画像端座標リストには、入力画像の端(上辺右辺下辺左辺)の座標が記載されている。例えば、入力画像のサイズが横640画素、縦480画素である場合、図5に示したように、入力画像における左端上、右端上、左端下、及び右端下の座標はそれぞれ、[0,0]、[639,0]、[0,479]、及び[639,479]である。よって、640×480画素の入力画像の画像端座標リストには、図6に示したような上辺の画素の座標、右辺の画素の座標、下辺の画素の座標、及び左辺の画素の座標の合計2236個の座標が記載されている。尚、画像端座標リストは、入力部111が入力画像を読み出したときに作成して記憶部120に格納しておいてもよいし、ステップS302において、抽出部112が作成してもよい。

0025

ステップS303において、抽出部112は、画像端座標リストの全座標について、各座標の画素に割り当てられた領域番号を取得し、領域番号毎に画素数カウントする。例えば、図5に示したグルーピングの結果に対してステップS303の処理を行うと、図7に示すようなカウント結果が得られる。図7のカウント結果では、領域番号1の画素数が2236個、領域番号2〜5の画素数が0個となっている。

0026

ステップS304において、抽出部112は、カウントした数が最も多い領域番号に対応する領域を背景として判定(設定)する。また、ステップS304において、抽出部112は、背景として判定された領域(背景領域)の画素値を1、背景領域以外の領域(非背景領域または被写体領域と呼ぶ)の画素値を0とする背景2値画像を生成する。例えば、図7のカウント結果では領域番号1の画素数が一番多い。そのため、図7のカウント結果に対してステップS304の処理を行うと、領域番号1に対応する領域1が背景として判定される。よって、図5に示したグルーピングの結果に対してステップS303,S304の処理を行うと、領域1の画素値を1、領域2〜5の画素値を0とする背景2値画像が生成される。また、図2に示した画像401を入力画像としてステップS201(ステップS301〜S304)の処理を行うと、図8に示すような背景2値画像402が生成される。図8の背景2値画像402において、背景領域は灰色、非背景領域は黒色で表示されている。この背景2値画像402では、入力画像(画像401)の被写体(皿)の輪郭線近くの影や色のにじみが従来と同様に非背景領域となっている。以下、背景領域の画素は背景画素、非背景領域の画素は非背景画素表記する場合がある。

0027

図3戻り説明を続ける。
ステップS202において、抽出部112は、入力画像のエッジを検出する。また、ステップS203において、抽出部112は、検出したエッジのグループ化を行う。ここで、エッジ検出とグループ化の詳細について図9図11を用いて説明する。

0028

図9は、エッジ検出とグループ化を説明する図である。図10は、エッジの検出方法を説明する図である。図11は、エッジグループリストを示す図である。尚、図9には、図2の画像401に対してエッジ検出及びグループ化を行った場合のエッジの検出結果及びグループ化の結果を示している。

0029

先ず、抽出部112は、入力画像(画像401)をグレースケール化し、グレースケール画像輝度画像)403を生成する。抽出部112は、グレースケール画像403の全画素について、各画素の横(X)方向勾配fxと縦(Y)方向勾配fyを算出する。ある画素の横(X)方向勾配fxは、以下のように求められる。横(X)方向勾配fxを求める画素とその隣接画素の各画素値に図10に示すような横(X)方向勾配フィルタFLxを乗算し、各画素に対する乗算結果を合計した値を、求める画素の横(X)方向勾配fxとする。同様に、縦(Y)方向勾配fyは、以下のように求められる。縦(Y)方向勾配fyを求める画素とその隣接画素の各画素値に図10に示すような縦(Y)方向勾配フィルタFLyを乗算し、各画素に対する乗算結果を合計した値を、求める画素の縦(Y)方向勾配fyとする。

0030

次に、抽出部112は、グレースケール画像403の全画素について、各画素の横(X)方向勾配fxと画素の縦(Y)方向勾配fyとから各画素の勾配の大きさ(エッジ強度)fxyを算出する。勾配の大きさfxyは、fxy=((fx)2+(fy)2)1/2により算出される。

0031

また、抽出部112は、各画素の横(X)方向勾配fxと画素の縦(Y)方向勾配fyとから各画素のエッジ方向(勾配方向)θを算出する。エッジ方向θは、θ=tan−1((fy)/(fx))により算出される。このエッジ方向θは、後述のエッジのグループ化時に用いられる。

0032

次に、抽出部112は、勾配の大きさfxyが閾値以上である画素をエッジとして判定(検出)する。以下、エッジとして判定された画素は、エッジ画素またはエッジと呼ぶ。エッジの検出結果を示すと、例えば、図9エッジ検出結果404のようになる。エッジ検出結果404では、エッジ画素は白、エッジ画素以外は黒で表示している。

0033

尚、エッジの検出方法は上述の方法に限られず、任意の方法を用いることができる。
次に、抽出部112は、各エッジ画素の隣接関係及びエッジ方向に基づいて、連接する複数のエッジ画像を1グループとするグループ化を行う。抽出部112は、各エッジ画素について、隣接する2個のエッジ画素のエッジ方向の差が所定の閾値(例えば、30度)以下となる複数のエッジ画素を1つのグループとする。例えば、エッジ画素1とエッジ画素1に隣接するエッジ画素2のエッジ方向の差が閾値以下とすると、エッジ画素1とエッジ画素2は、同じエッジグループとしてグループ化される。さらに、エッジ画素2とエッジ画素2に隣接するエッジ画素3のエッジ方向の差が閾値以下とすると、エッジ画素2とエッジ画素3は、同じエッジグループとする。ここで、エッジ画素1とエッジ画素2は同じエッジグループであるため、エッジ画素1とエッジ画素3も同じエッジグループとなり、連接するエッジ画素1〜3が同じエッジグループとしてグループ化される。この際、エッジ画像1のエッジ方向とエッジ画像3のエッジ方向との差は閾値より大きくても構わない。図9にエッジ画素をグループ化した結果405と、その一部領域を拡大した図を示す。グループ化した結果405の下に示す拡大図では、同一のエッジグループを楕円で囲んで示しており、楕円1405−1、1405−2のそれぞれに囲まれたエッジ画素は、同一のエッジグループである。

0034

また、抽出部112は、エッジ画素をグループ化するステップS203の処理において、エッジグループリストを作成する。エッジグループリストは、エッジグループの数と同じ数だけ作成される。すなわち、グループ化処理においてM個のエッジグループが生成された場合、抽出部112は、図11に示すようなM個のエッジグループリスト411−i(i=1〜M)を作成する。エッジグループリスト411−iには、各エッジグループに含まれるエッジ画素の座標が記載されている。例えば、エッジグループリスト411−1は、エッジグループ[1]に含まれるN個のエッジ画素[1]〜[N]の座標が記載されている。エッジグループリスト411−iにおいて、エッジ画素の座標は、隣接するエッジ画素の座標が前後に記載されるようになっている。例えば、エッジグループリスト411−1において、1番目に記載されているエッジ画素[1]の座標の次(すなわち2番目)に、エッジ画素[1]と隣接するエッジ画素[2]の座標が記載されている。

0035

図3に戻り説明を続ける。
ステップS204において、抽出部112は、変数Aに1を設定する。変数Aは、処理対象のエッジグループの番号(識別子)を指定する変数である。

0036

ステップS205において、抽出部112は、変数Aがエッジグループ数M以下であるか否か判定する。変数Aがエッジグループ数M以下である場合(ステップS205;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS206に進む。一方、変数Aがエッジグループ数Mより大きい場合(ステップS205;No)、抽出部112が行う処理は、後述するステップS218に進む。

0037

ステップS206において、抽出部112は、接点1をクリア初期化)する。
ステップS207において、抽出部112は、変数Bに1を設定する。変数Bは、エッジグループ[A]に含まれるエッジ画素のうち処理対象のエッジ画素の番号(識別子)を指定する変数である。

0038

ステップS208において、抽出部112は、変数Bがエッジグループ[A]の座標数以下であるか否か判定する。エッジグループ[A]の座標数とは、エッジグループ[A]に含まれるエッジ画素の座標の数である。例えば、図11に示すように、エッジグループ[1]の座標数はNである。すなわち、抽出部112は、エッジグループ[A]のエッジグループリスト411−Aを参照し、変数Bが参照したエッジグループリストに記載されたエッジ画素の座標数以下(B≦N)であるか否か判定する。変数Bがエッジグループ[A]の座標数より大きい場合(ステップS208;No)、抽出部112が行う処理は、ステップS209に進む。ステップS209において、抽出部112は、変数Aを1インクリメントする。その後、抽出部112が行う処理は、ステップS205に戻る。

0039

一方、変数Bがエッジグループ[A]の座標数以下である場合(ステップS208;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS210に進む。

0040

ステップS210において、抽出部112は、現座標にエッジグループ[A]のB番目の座標を設定する。すなわち、抽出部112は、エッジグループ[A]のエッジグループリスト411−Aを参照し、参照したエッジグループリスト411−AのB番目に記載されたエッジ画素の座標を現座標として設定する。

0041

ステップS211において、抽出部112は、現座標または現座標の隣接画素が背景画素であるか否か判定する。現座標または現座標の隣接画素のいずれかが背景画素である場合(ステップS211;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS213に進む。一方、現座標及び現座標の隣接画素の全てが背景画素ではない場合(ステップS211;No)、抽出部112が行う処理は、ステップS212に進む。尚、ステップS211において、抽出部112は、現座標から所定画素(例えば、2または3画素)離れた近接画素までのいずれかの画素が背景画素であるか否かを判定してもよい。その場合、抽出部112が行う処理は、現座標から所定画素離れた近接画素までのいずれかの画素が背景画素であればステップS213に進むようにする。

0042

ステップS212において、抽出部112は、現座標が入力画像の端(すなわち、上辺、右辺、下辺、または左辺のいずれか)に該当するか否か判定する。例えば、抽出部112は、現座標が画像端座標リストに含まれる座標のいずれかと一致するか否かに基づいて、現座標が入力画像の端に該当するか否か判定する。現座標が画像の端に該当する場合(ステップS212;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS213に進む。一方、現座標が画像の端に該当しない場合(ステップS212;No)、抽出部112が行う処理は、後述するステップS217に進む。

0043

ステップS213において、抽出部112は、接点1が設定済みであるか否か判定する。接点1が設定済みの場合(ステップS213;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS214に進む。一方、接点1が設定済みでない場合(ステップS213;No)、抽出部112が行う処理は、ステップS216に進む。

0044

ステップS214において、抽出部112は、接点2に現座標を設定する。ここで、接点の設定について、図12を用いて説明する。図12は、接点の設定を説明する図である。

0045

図12において、各画像501〜503は、背景2値画像402にエッジ検出結果404を重ね合わせた画像の一部を拡大した図である。画像501〜503において、白色のマスは同一のエッジグループに属するエッジ画素を示している。また、画像501〜503において、灰色のマスは背景画素(画素値=1)を示しており、黒色は非背景画素のブロックを示す。また、画像501中の矢印は、接点に該当するか否かを判定するエッジ画素の探索方向を示している。すなわち、画像501中に示した複数のエッジ画素は、左端のエッジ画素から順番にエッジ画素が接点であるか否か判定される。抽出部112は、左端のエッジ画素から順番に同一のエッジグループのエッジ画素が接点であるか否か判定していくと、画像502に示したエッジ画素511の隣接画素が背景画素となっている。よって、接点1が設定済みでない場合(ステップS213;No)、後述のステップS216のように、抽出部112は、エッジ画素511の座標を接点1として記録する。さらに、抽出部112は、エッジ画素511以降のエッジ画素が順に接点に該当するか否かを判定していく。すると、画像503に示したように、エッジ画素512の隣接画素が背景画素となっている。このとき、接点1がエッジ画素511に設定済みのため(ステップ213;Yes)、抽出部112は、エッジ画素512を接点2として記録する。以下、ステップS215の処理後、抽出部112は、エッジ画素512を接点1として記録し(ステップS216)、エッジ画素の接点の判定を続ける。

0046

図3に戻り、説明を続ける。
ステップS215において、抽出部112は、背景2値画像の、接点1,2間の各エッジ画素、及び接点1,2間の各エッジ画素と画素値が1である領域(背景領域)の間の各座標の画素値に1を設定する。すなわち、抽出部112は、接点1,2間のエッジ画素と背景領域とに囲まれている領域の画素値を1に設定する。ステップS215で使用する背景2値画像は、初回はステップS201で生成した背景2値画像402を用い、2回目以降は前回のステップ215で処理した背景2値画像を用いる。ここで、画素値の設定について、図13を用いて説明する。図13は、画素値の設定を説明する図である。

0047

図12と同様、図13の各画像504〜505は、背景2値画像402にエッジ検出結果404を重ね合わせた画像の一部を拡大した図である。尚、画像504〜505では、図12に示した画像503において接点1に設定されたエッジ画素511から、接点2に設定されたエッジ画素512までのエッジ画素のみを重ね合わせている。抽出部112は、ステップS215において、先ず、接点1であるエッジ画素511と接点2であるエッジ画素512の間のエッジ画素513〜519の座標の背景2値画像の画素値を1に設定する。すなわち、背景2値画像においてエッジ画素511〜519と重なる画素が背景領域に設定される。そのため、画像504では、エッジ画素511〜519を背景画素と同じ灰色のマスで示している。また、抽出部112は、新たに設定した背景画素と既存の背景画素との間の領域520の各座標の背景2値画像の画素値を1に設定する。これにより、ステップS215の処理後の背景2値画像は画像505に示すような状態になる。すなわち、被写体の影や色のにじみである領域520が背景画素として設定される。尚、図13に示した画像504では、背景2値画像におけるエッジ画素と重なる画素を背景画素にしているが、これに限らず、エッジ画素と重なる画素はステップS201で設定した状態のままでもよい。

0048

ここで、エッジグループのエッジ画素の位置の違いによる背景2値画像に対する背景画素の追加の有無の3つ例について示す。

0049

図14A図14Cは、背景2値画像とエッジグループとの組み合わせ例(その1〜その3)を示す図である。

0050

図14Aにおいて、背景2値画像531と1つのエッジグループを記載したエッジ検出結果541を組み合わせると、画像551のようになる。画像551では、背景画素は灰色、非背景画素は黒色、エッジ画素は白色で示している。画像551において、全てのエッジ画素は、背景画素から離れて非背景領域内にある。すなわち、図14Aに示した例では、エッジグループと背景画素との接点が無いため、背景2値画像531に対し新たな背景画素の追加は行われない。よって、処理後の背景2値画像561は、背景2値画像531と同じである。

0051

図14Bおいて、背景2値画像532と1つのエッジグループを記載したエッジ検出結果542を組み合わせると、画像552にようになる。画像552でも、背景画素は灰色、非背景画素は黒色、エッジ画素は白色で示している。画像552において、全てのエッジ画素は、背景領域内にある。すなわち、エッジグループと背景画素との接点1,2はあるが、エッジグループのエッジ画素全体が背景領域内にあるため、エッジグループと背景領域との間に非背景画素が存在することはない。したがって、図14Bに示した例においても、背景2値画像532に対し新たな背景画素の追加は行われない。よって、処理後の背景2値画像562は、背景2値画像532と同じである。

0052

図14Cおいて、背景2値画像533と1つのエッジグループを記載したエッジ検出結果543を組み合わせると、画像553のようになる。画像553でも、背景画素は灰色、非背景画素は黒色、エッジ画素は白色で示している。画像553では、エッジグループと背景画素との接点1,2があり、かつエッジグループの各エッジ画素と各エッジ画素と既存の背景領域に囲まれた領域(非背景画素)が存在する。よって、図14Cに示した例では、エッジグループの各エッジ画素と各エッジ画素と既存の背景領域に囲まれた領域(画素)の画素値が1に設定される。これにより、処理後の背景2値画像は、背景2値画像563のようになる。

0053

図3に戻り、説明を続ける。
ステップS216において、抽出部112は、接点1に現座標を設定する。

0054

ステップS217において、抽出部112は、変数Bを1インクリメントする。その後、抽出部112が行う処理は、ステップS208に戻る。

0055

そして、全てのエッジグループに対してステップS206〜S217の処理が行われ、変数Aがエッジグループ数よりも大きくなると(ステップS205;No)、抽出部の処理は、ステップ218に進む。ステップS218において、抽出部112は、ステップS204〜S217の処理を経て得られた背景2値画像のデータを、出力部113に出力する。また、出力部113は、抽出部112から受け取った背景2値画像のデータを記憶部120出力し、格納する。

0056

尚、抽出部112は、ステップS218において背景2値画像を出力する代わりに、背景2値画像のデータを用いて、入力画像から背景領域を除去した画像(被写体の画像)を生成して出力してもよい。

0057

図15は、入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像、及び画像処理後の背景2値画像を示す図である。尚、図15には、図2に示した画像401を入力画像として上述の処理を行った場合の背景2値画像を示している。また、図15における画像処理後の背景2値画像は、ステップS204〜S217の処理を行った後の背景2値画像を意味する。

0058

上述のように、抽出部112が行う処理では、先ず、入力画像401から、色成分に基づいて背景2値画像402が生成される。背景2値画像402において、背景領域は灰色、非背景領域は黒色で示されている。画像処理前の背景2値画像402において、入力画像401の背景における被写体の輪郭近くの影の部分は、非背景領域となっている。例えば、入力画像401に写っているテーブルにおいて皿(被写体)の下方となる位置には、皿の輪郭に沿った略円弧状の影が存在している。この影になっている領域は、画像401の周縁部(上辺、右辺、下辺、及び左辺)におけるテーブルの色よりも暗い色(黒味が強い色)になっている。そのため、ステップS201の処理を行うと、テーブルにおける影になっている部分は、背景(テーブル)ではなく被写体(皿)の一部と判定され、非背景領域となる。これに対し、第1の実施の形態の画像処理後に出力された背景2値画像403は、入力画像401の被写体の輪郭近くの影の部分が背景領域となっており、正しく背景領域を判定できている。

0059

図16は、入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像を用いた背景抽出結果、及び画像処理後の背景2値画像を用いた背景抽出結果を示す図である。尚、図16には、図2に示した画像401を入力画像として上述の処理を行った場合の背景抽出結果を示している。また、図16における画像処理後の背景2値画像は、ステップS204〜S217の処理を行った後の背景2値画像を意味する。

0060

図16には、入力画像401、色成分に基づいて抽出された背景2値画像402を用いた背景抽出結果412、及び画像処理後の背景2値画像406を用い背景抽出結果416が示されている。また、図16には、入力画像401の一部の拡大図401’、背景抽出結果412の一部の拡大図412’、背景抽出結果416の一部の拡大図416’が示されている。

0061

拡大図401’に示すように、入力画像401のテーブルにおける被写体(皿)の輪郭の近傍には、皿の輪郭に沿った円弧状の影が存在している。

0062

そのため、色成分に基づいて背景2値画像402を生成し、入力画像401から背景2値画像402を用いて、背景領域を抽出すると、非背景領域のみが残った背景抽出結果412が得られる。背景抽出結果412は、従来技術で得られる結果と同様である。すなわち、上記のように、テーブル(背景)において被写体の輪郭に沿った影になっている領域は、背景2値画像402では背景領域と判定されていないため、拡大図412’に示すように、被写体の輪郭近くのテーブル(背景)が非背景領域となっている。

0063

一方、第1の実施の形態の画像処理により出力された背景2値画像406を用いて、入力画像401から背景領域を抽出すると、非背景領域のみが残った背景抽出結果416が得られる。背景2値画像406では、上記のようにテーブル(背景)において被写体の輪郭に沿った影となっている領域が背景領域になっている。そのため、背景抽出結果416では、拡大図416’に示すように、被写体の輪郭近くの影(テーブル)が背景領域となり、正しく背景が抽出されている。

0064

図17は、入力画像、色成分に基づいて抽出された背景2値画像を用いた背景抽出結果、及び画像処理後の背景2値画像を用いた背景抽出結果を示す図である。

0065

図17には、入力画像1401、色成分に基づいて抽出された背景2値画像を用いた背景抽出結果1412、及び画像処理後の背景2値画像を用い背景抽出結果1416が示されている。また、図17には、入力画像1401の一部の拡大図1401’、背景抽出結果1412の一部の拡大図1412’、背景抽出結果1416の一部の拡大図1416’が示されている。

0066

入力画像1401は、明るい色の背景のもとで撮影した置時計の画像である。このような画像においては、被写体(置時計)の輪郭部分の色と背景の色との組み合わせにより、拡大図1401’に示すように、被写体の輪郭に沿って色のにじみが生じることがある。

0067

このような入力画像1401から色成分に基づいて背景2値画像を生成し、入力画像1401と背景2値画像とを用いて背景領域を抽出すると、非背景領域のみが残った背景抽出結果1412が得られる。背景抽出結果1412は、従来技術で得られる結果、すなわちステップS201の処理により得られた背景2値画像を用いた抽出結果と同様である。被写体の輪郭に沿った色のにじみの領域は、ステップS201で生成する色成分に基づいた背景2値画像では背景領域と判定されていない。そのため、背景抽出結果1412では、拡大図412’に示すように、色のにじみの領域が非背景領域となって被写体の輪郭に沿って存在する。

0068

一方、第1の実施の形態の画像処理により出力された背景2値画像を用いて、入力画像1401から背景領域を抽出すると、非背景領域のみが残った背景抽出結果1416が得られる。色のにじみの領域は、画像処理後の背景2値画像では背景領域と設定されていないため、拡大図1416’に示すように、色のにじみの領域は背景領域となっており、正しく背景が抽出されている。

0069

従来の画像処理では、被写体の輪郭近くの影や色のにじみの部分は背景領域と判定されないため、入力画像から背景領域を抽出すると、非背景領域に影や色のにじみの部分も含まれてしまう。一方、第1の実施の形態の画像処理方法では、被写体の輪郭近くの影や色のにじみの部分は背景領域として背景2値画像を生成しており、生成した背景2値画像を用いて入力画像から背景領域を抽出すると、被写体のみを抽出できる。

0070

第1の実施の形態の画像処理方法によれば、被写体の輪郭近くに、影や色のにじみがある場合も、自動的に正しく背景を判定することができる。それにより、背景領域を正しく抽出できる。

0071

次に、第2の実施の形態として、被写体の模様等から抽出されるエッジによる背景抽出の間違いを防ぐ方法を説明する。

0072

図18は、第2の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
ステップS601において、抽出部112は、入力画像の各画素の色成分に基づいた背景2値画像生成処理を行う。

0073

ステップS602において、抽出部112は、入力画像のエッジを検出する。
ステップS603において、抽出部112は、検出したエッジのグループ化を行う。

0074

ステップS601〜S603の処理は、ステップS201〜S203の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。

0075

ステップS604において、抽出部112は、変数Aに1を設定する。変数Aは、処理対象のエッジグループの番号(識別子)を指定する変数である。

0076

ステップS605において、抽出部112は、変数Aがエッジグループ数M以下であるか否か判定する。変数Aがエッジグループ数M以下である場合(ステップS605;Yes)、抽出部112が行う処理はステップS606に進む。一方、変数Aがエッジグループ数Mより大きい場合(ステップS605;No)、抽出部112が行う処理は、後述するステップS619に進む。

0077

ステップS606において、抽出部112は、背景輪郭線インデックスマップを生成する。背景輪郭線インデックスマップは、背景輪郭画素と背景輪郭画素に割り当てられたインデックス値を示す。ここで、背景輪郭線インデックスマップの生成について説明する。

0078

図19は、背景輪郭線インデックスマップの生成を説明する図である。
図19の左側には背景2値画像の一部が示されており、背景2値画像において、背景画素は灰色、非背景画素は黒色で示されている。図19の右側には、図19の左側の背景2値画像402の一部に対応する背景輪郭線インデックスマップ413が示されている。

0079

抽出部112は、背景画素のうち上下左右のいずかの隣接画素が非背景画素である背景輪郭画素を検出する。抽出部112は、検出した背景輪郭画素のうちのある背景輪郭画素から隣接する背景輪郭画素に1から順に1ずつインクリメントしたインデックス値を割り当てる。背景輪郭画素以外の画素にはインデックス値として0を割り当てる。背景輪郭線インデックスマップ413において、背景輪郭画素は灰色で示され、各背景輪郭画素には割り当てられたインデックス値が示されている。また、背景輪郭線インデックスマップ413において、インデックス値が0の画素は黒色で示されている。背景輪郭線インデックスマップ413の左端の背景輪郭画素にはインデックス値として10が割り当てられ、左端の背景輪郭画素から順に1インクリメントされたインデックス値が隣接する背景輪郭画素に割り当てられている。抽出部112は、インデックス値の差分を計算することで、背景領域に沿った背景輪郭画素間の長さを算出する。

0080

ステップS607において、抽出部112は、接点1をクリア(初期化)する。
ステップS608において、抽出部112は、変数Bに1を設定する。

0081

ステップS609において、抽出部112は、変数Bがエッジグループ[A]の座標数以下であるか否か判定する。変数Bがエッジグループ[A]の座標数より大きい場合(ステップS609;No)、抽出部112が行う処理は、ステップS610に進む。ステップS610において、抽出部112は、変数Aを1インクリメントする。その後、抽出部112が行う処理は、ステップS605に戻る。

0082

一方、変数Bがエッジグループ[A]の座標数以下であるである場合(ステップS609;Yes)、抽出部112が行う処理は、ステップS211に進む。

0083

ステップS611において、抽出部112は、現座標にエッジグループ[A]のB番目の座標を設定する。すなわち、抽出部112は、エッジグループ[A]のエッジグループリスト411−Aを参照し、参照したエッジグループリスト411−AのB番目に記載されたエッジ画素の座標を現座標として設定する。

0084

ステップS612において、抽出部112は、現座標または現座標の隣接画素がいずれかに割り当てられたインデックス値が1以上であるか否か背景輪郭線インデックスマップ413に基づいて判定する。現座標または現座標の隣接画素のいずれかに割り当てられたインデックス値が1以上である場合(ステップS612;Yes)、抽出部112が行う処理はステップS613に進み、そうでない場合(ステップS612;No)、抽出部112が行う処理はステップS618に進む。

0085

ステップS613において、抽出部112は、接点1が設定済みであるか否か判定する。接点1が設定済みの場合(ステップS613;Yes)、抽出部112が行う処理はステップS614に進み、接点1が設定済みでない場合(ステップS613;No)、抽出部112が行う処理はステップS617に進む。

0086

ステップS614において、抽出部112は、接点2に現座標を設定する。抽出部112は、接点2に対応する背景輪郭線インデックス値を記憶する。接点2に対応する背景輪郭線インデックス値は、現座標または現座標の隣接画素のいずれかに割り当てられた1以上のインデックス値である。尚、現座標または現座標の隣接画素において、複数のインデックス値が1以上の画素がある場合、現座標、現座標の上下左右の隣接画素、現座標の斜め(右上、右下、左上、左下)に位置する隣接画素の順に優先して使用する。例えば、現座標のインデックス値が0、現座標の左下、下、右下に隣接する隣接画素のインデックス値が1以上、現座標の上、左右、右上、左上に隣接する隣接画素のインデックス値が0の場合、現座標の下に隣接する隣接画素のインデックス値を接点2に対応する背景輪郭線インデックス値とする。

0087

ステップS615において、抽出部112は、接点1と接点2との間のエッジの長さ、すなわち、接点1と接点2との間のエッジ画素の個数を算出する。また、抽出部112は、接点1のインデックス値と接点2のインデックス値との差分を算出する。尚、差分が負の値の場合、正の値となるように、差分に−1を乗算する。抽出部112は、接点1と接点2との間のエッジの長さに対する接点1のインデックス値と接点2のインデックス値との差分の比率を算出し、算出した比率が閾値未満であるか否か判定する。算出した比率が閾値未満の場合(ステップS615;Yes)、抽出部112が行う処理はステップ616に進み、算出した比率が閾値以上の場合(ステップS615;No)、抽出部112が行う処理はステップS617に進む。

0088

ここで、ステップS615の処理がYes(算出した比率が閾値未満)となる場合と、No(算出した比率が閾値以上)となる場合の例を示す。図20は、画素値の設定を行う場合と行わない場合の例を示す図である。

0089

図20の画像414,415において、エッジ画素は白色、背景画素は灰色、非背景画素は黒色で示されている。また、接点1、2は、それぞれエッジ画素421,422である。接点1,2に対応するインデックス値は、それぞれ背景輪郭画素423,424に割り当てられたインデックス値である。接点1のインデックス値と接点2のインデックス値との差分は、画像414,415の両方において同じ値である。

0090

図20の左側の画像414において、接点1と接点2との間のエッジ画素は、ほぼ直線状に配置されており、右側の画像415において、接点1と接点2との間のエッジ画素は、大きく湾曲して配置されている。したがって、画像414における接点1と接点2との間のエッジ画素の個数は、画像415における接点1と接点2との間のエッジ画素の個数に比べて少なくなる。画像414おいて、接点1と接点2との間のエッジの長さに対する接点1のインデックス値と接点2のインデックス値との差分の比率は、閾値未満となり、ステップS615の処理はYesとなり、ステップS616に抽出部112が行う処理は進む。一方、画像415おいて、接点1と接点2との間のエッジの長さに対する接点1のインデックス値と接点2のインデックス値との差分の比率は、閾値以上となり、ステップS615の処理はNoとなり、ステップS617に抽出部112が行う処理は進む。ステップS615のような判定処理を行うことにより、まれに被写体の模様等から抽出されるエッジによって、本来被写体の部分が背景画素と判定されてしまうのを防ぐことができる。

0091

ステップS616において、抽出部112は、背景2値画像の,接点1、2間の各エッジ画素,及び接点1,2間の各エッジ画素と画素値が‘1’である領域(背景領域)の間の各座標の画素値に ‘1’を設定する。尚、ステップS616の処理は、ステップS215と同様なため詳細な説明は省略する。

0092

ステップS617において、抽出部112は、接点1に現座標を設定する。さらに、抽出部112は、接点1の画素に対応する背景輪郭線インデックス値を記録する。接点1に対応する背景輪郭線インデックス値は、現座標または現座標の隣接画素のいずれかに割り当てられた1以上のインデックス値である。

0093

ステップS618において、抽出部112は、変数Bを1インクリメントする。その後、抽出部112が行う処理は、ステップS609に戻る。

0094

ステップS619において、出力部113は、ステップS616で処理された背景2値画像を記憶部120に出力し、格納する。

0095

第2の実施の形態の画像処理方法によれば、被写体の輪郭近くに、影や色のにじみがある場合も、正しく背景を判定することができる。それにより、背景領域を正しく抽出できる。

0096

第2の実施の形態の画像処理方法によれば、被写体の模様等から抽出されるエッジによって、本来被写体である領域が背景領域とされてしまうのを防ぐことができる。

0097

尚、上記の画像処理装置100を用いた画像処理方法では、入力部が記憶部に格納された画像を読み出しているが、これに限らず、入力部は、デジタルカメラ等の撮像装置やスキャナから画像を取得してもよい。

0098

また、図3及び図18のフローチャートに沿って説明した上記の画像処理方法は一例であり、処理内容については適宜変更可能である。例えば、エッジグループリストを作成する際には、ステップS201又はS601で生成した背景2値画像の背景領域に基づいて、全エッジグループのうち一部又は全部のエッジ画素が非背景領域内に存在するエッジグループのみをリストに登録してもよい。

0099

図21は、情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
実施の形態の画像処理装置101は、例えば、図21に示すような情報処理装置1によって実現される。

0100

情報処理装置1は、CPU2、メモリ3、入力部4、出力部5、記憶部6、記録媒体駆動部7、及びネットワーク接続部8を備え、それらはバス9により互いに接続されている。

0101

CPU2は、情報処理装置1全体を制御する中央処理装置である。CPU2は、処理部110に対応する。

0102

メモリ3は、プログラム実行の際に、記憶部6(あるいは可搬記録媒体10)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRead Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等のメモリである。CPU2は、メモリ3を利用してプログラムを実行することにより、上述した各種処理を実行する。

0103

この場合、可搬記録媒体10等から読み出されたプログラムコード自体が実施の形態の機能を実現する。

0104

入力部4は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
出力部5は、例えば、ディスプレイプリンタ等である。

0105

記憶部6は、例えば、磁気ディスク装置光ディスク装置テープ装置等である。情報処理装置1は、記憶部6に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。

0106

メモリ3及び記憶部6は、記憶部120に対応する。
記録媒体駆動部7は、可搬記録媒体10を駆動し、その記録内容アクセスする。可搬記録媒体としては、メモリカードフレキシブルディスク、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、光ディスク光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、この可搬記録媒体10に上述のプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。

0107

ネットワーク接続部8は、LANやWAN等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。

0108

以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画像を1グループとしてグループ化し、
前記画像におけるグループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、
処理を実行させる画像処理プログラム。
(付記2)
グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する処理として、
前記コンピュータに、
グループ化した前記エッジ画素のうち、自身または隣接する画素が背景領域であるエッジ画素を検出して接点として設定し、
前記接点と前記接点の設定の前に設定された他の接点との間のエッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、
処理を実行させることを特徴とする付記1記載の画像処理プログラム。
(付記3)
前記コンピュータに、
前記接点と隣接する第1の背景領域の画素と前記他の接点と隣接する第2の背景領域の画素との間の前記背景領域の輪郭に沿った長さと、前記接点と前記他の接点の間のエッジの長さとの比率を算出し、前記比率に基づいて、前記接点と前記他の接点との間のエッジと前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定するか否か判定する、
処理をさらに実行させることを特徴とする付記2記載の画像処理プログラム。
(付記4)
前記接点として設定する処理において、前記画像の端に位置するエッジ画素を前記接点として設定することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
(付記5)
画像を取得して前記画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像のエッジを表すエッジ画素を検出して前記エッジの勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、前記画像におけるグループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する処理部、
を備える画像処理装置。
(付記6)
前記処理部は、グループ化した前記エッジ画素のうち、自身または隣接する画素が背景領域であるエッジ画素を接点に設定し、1つのグループ内に設定された2つの接点及び当該2つの接点の間に位置するエッジ画素と、前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定することを特徴とする付記5記載の画像処理装置。
(付記7)
前記処理部は、前記接点と隣接する第1の背景領域の画素と前記他の接点と隣接する第2の背景領域の画素との間の前記背景領域の輪郭に沿った長さと、前記接点と前記他の接点の間のエッジの長さとの比率を算出し、前記比率に基づいて、前記接点と前記他の接点との間のエッジと前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定するか否か判定することを特徴とする付記6記載の画像処理プログラム。
(付記8)
前記処理部は、前記画像の端であるエッジ画素を前記接点として設定することを特徴とする付記5乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記9)
画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
画像の色成分に基づいて前記画像の背景領域を特定するとともに、前記画像におけるエッジを示すエッジ画素を検出し、前記エッジ画素の勾配方向に基づいて連接する複数の前記エッジ画素を1グループとしてグループ化し、
グループ化した前記エッジ画素と前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定する、
処理を含む画像処理方法。
(付記10)
前記グループ化したエッジのうち、自身または隣接する画素が背景領域であるエッジを検出して接点として設定する処理をさらに含み、
前記設定する処理は、前記接点と前記接点の設定の前に設定された他の接点との間のエッジと前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定することを特徴とする付記9記載の画像処理方法。
(付記11)
前記接点と隣接する第1の背景領域の画素と前記他の接点と隣接する第2の背景領域の画素との間の前記背景領域の輪郭に沿った長さと、前記接点と前記他の接点の間のエッジの長さとの比率を算出し、前記比率に基づいて、前記接点と前記他の接点との間のエッジと前記背景領域とに囲まれる領域を背景領域として設定するか否か判定する処理をさらに含む付記10記載の画像処理方法。
(付記12)
前記接点として設定する処理において、前記画像の端であるエッジを前記接点として設定することを特徴とする付記9乃至11いずれか1項に記載の画像処理方法。

0109

100画像処理装置
110 処理部
111 入力部
112 抽出部
113 出力部
120 記憶部

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