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技術 エアゾール製品

出願人 株式会社ダイゾー
発明者 岡野史典
出願日 2015年5月28日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-108866
公開日 2016年12月28日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2016-222265
状態 特許登録済
技術分野 内容物取出用特殊手段をもつ容器・包装体 医薬品製剤 化粧料 ノズル及び噴霧装置
主要キーワード 弾性蓋 多孔性セルロース ビスコパール 噴射物 フェノールスルホン酸アルミニウム 柿タンニン 秒間噴射 加圧剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月28日)のものです。
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図面 (2)

課題

飛び散りを防止しながらフォーム状噴射物噴射することのできるエアゾール製品を提供する。

解決手段

界面活性剤を含む原液液化ガスとからなるエアゾール組成物が、エアゾールバルブ3を備えるエアゾール容器2に充填されているエアゾール製品1であり、エアゾール容器2には、粒状の多孔性セルロース5がさらに収容されており、エアゾール組成物中液体組成物は、エアゾールバルブ3が閉止状態にあるときは多孔性セルロース5に吸着されており、エアゾールバルブ3が開放状態にあるときは多孔性セルロース5から脱着され、エアゾール容器2内で発泡してから噴射される、エアゾール製品。

概要

背景

従来、泡状物吐出するエアゾール式泡状物吐出容器が知られている(特許文献1)。また、特許文献2には、ジメチルエーテル噴射剤保持用吸収体に吸収させ、ジメチルエーテルの気化ガスのみを噴射する除塵ブロワーが開示されている。

概要

飛び散りを防止しながらフォーム状噴射物を噴射することのできるエアゾール製品を提供する。界面活性剤を含む原液液化ガスとからなるエアゾール組成物が、エアゾールバルブ3を備えるエアゾール容器2に充填されているエアゾール製品1であり、エアゾール容器2には、粒状の多孔性セルロース5がさらに収容されており、エアゾール組成物中液体組成物は、エアゾールバルブ3が閉止状態にあるときは多孔性セルロース5に吸着されており、エアゾールバルブ3が開放状態にあるときは多孔性セルロース5から脱着され、エアゾール容器2内で発泡してから噴射される、エアゾール製品。

目的

本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、飛び散りを防止しながらフォーム状の噴射物を噴射することのできるエアゾール製品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

界面活性剤を含む原液液化ガスとからなるエアゾール組成物が、エアゾールバルブを備えるエアゾール容器充填されているエアゾール製品であり、前記エアゾール容器には、粒状の多孔性セルロースがさらに収容されており、前記エアゾール組成物中液体組成物は、前記エアゾールバルブが閉止状態にあるときは前記多孔性セルロースに吸着されており、前記エアゾールバルブが開放状態にあるときは前記多孔性セルロースから脱着され、前記エアゾール容器内発泡してから噴射される、エアゾール製品。

請求項2

前記エアゾール組成物は、前記多孔性セルロースの飽和吸着量以下となるよう前記エアゾール容器に充填される、請求項1記載のエアゾール製品。

請求項3

前記エアゾール容器は、透光性材料からなる容器本体を備え、前記多孔性セルロースは、前記容器本体に収容されている、請求項1または2記載のエアゾール製品。

技術分野

0001

本発明は、エアゾール製品に関する。より詳細には、本発明は、飛び散りを防止しながらフォーム状噴射物噴射することのできるエアゾール製品に関する。

背景技術

0002

従来、泡状物吐出するエアゾール式泡状物吐出容器が知られている(特許文献1)。また、特許文献2には、ジメチルエーテル噴射剤保持用吸収体に吸収させ、ジメチルエーテルの気化ガスのみを噴射する除塵ブロワーが開示されている。

先行技術

0003

実開平2−45161号公報
特開2009−113813号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載の容器は、使用後に泡状物がノズル吐出口からはみ出してくる、いわゆるアフタードローを防止するために、ノズルの吐出口に、中央部に切れ込みを設けた弾性蓋が嵌着されている。しかしながら、アフタードローを防止するためには使用後にノズル内残留する残留物密閉する必要がある。そのため、特許文献1に記載の容器は、ノズル内に残留物が残留した状態で保管されると、残留物が腐りやすく、かえって不衛生になる。また、特許文献2に記載の防塵ブロワーは、ジメチルエーテルが液体状態で噴射されないように吸収体に保持させておくことを特徴とする。そのため、そもそも特許文献2の防塵ブロワーは、フォーム状の噴射物を噴射するものではない。

0005

本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、飛び散りを防止しながらフォーム状の噴射物を噴射することのできるエアゾール製品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決する本発明のエアゾール製品には、以下の構成が主に含まれる。

0007

(1)界面活性剤を含む原液液化ガスとからなるエアゾール組成物が、エアゾールバルブを備えるエアゾール容器充填されているエアゾール製品であり、前記エアゾール容器には、粒状の多孔性セルロースがさらに収容されており、前記エアゾール組成物中液体組成物は、前記エアゾールバルブが閉止状態にあるときは前記多孔性セルロースに吸着されており、前記エアゾールバルブが開放状態にあるときは前記多孔性セルロースから脱着され、前記エアゾール容器内発泡してから噴射される、エアゾール製品。

0008

このような構成によれば、エアゾール組成物中の液体組成物は、エアゾールバルブが閉止状態であるとき、多孔性セルロースに吸着されている。また、エアゾール組成物は、エアゾールバルブが開放状態であるとき、液体組成物として多孔性セルロースから脱着される。脱着された液体組成物は、エアゾール容器内で発泡する。そのため、エアゾール製品は、エアゾール容器内において液体組成物をフォーム状に発泡させた後に噴射することができる。その結果、噴射時の勢いが弱められ、噴射されたエアゾール組成物は、飛び散りにくい。

0009

(2)前記エアゾール組成物は、前記多孔性セルロースの飽和吸着量以下となるよう前記エアゾール容器に充填される、(1)記載のエアゾール製品。

0010

このような構成によれば、液体組成物は、ほとんど全量がエアゾール容器内で多孔性セルロースに吸着される。そのため、噴射時の飛び散りがより一層抑制される。

0011

(3)前記エアゾール容器は、透光性材料からなる容器本体を備え、前記多孔性セルロースは、前記容器本体に収容されている、(1)または(2)記載のエアゾール製品。

0012

このような構成によれば、エアゾール製品は、エアゾールバルブが閉止状態から開放状態に切り替えられると、粒状の多孔性セルロースから液体組成物が脱着して発泡する様子を目視で確認することができる。また、エアゾール製品は、噴射状態から非噴射状態に切り替えられると、発泡した液体組成物が再度多孔性セルロースに吸着される様子を目視で確認することができる。そのため、エアゾール製品は、趣向性が高く、かつ、エアゾール組成物の残量が直感的に把握されやすい。

発明の効果

0013

本発明によれば、飛び散りを防止しながらフォーム状の噴射物を噴射することのできるエアゾール製品を提供することができる。

図面の簡単な説明

0014

図1は、本発明の一実施形態のエアゾール製品の模式的な側面図である。

0015

本発明の一実施形態のエアゾール製品は、界面活性剤を含む原液と液化ガスとからなるエアゾール組成物がエアゾールバルブを備えるエアゾール容器に充填されている。エアゾール製品は、エアゾール組成物を噴射する噴射状態(エアゾールバルブが開放された状態、開放状態ともいう)と非噴射状態(エアゾールバルブが閉止された状態、閉止状態ともいう)とが切り替えて使用される。エアゾール組成物は、エアゾール容器内において、少なくとも一部が液体状態で存在し(液体組成物)、残部がエアゾール容器の気相部分を構成する気体状態で存在する。また、容器本体には、粒状の多孔性セルロースが収容されている。閉止状態において、液体組成物は、多孔性セルロースに吸着される。また、開放状態において、液体組成物は、多孔性セルロースから脱着され、エアゾール容器内で発泡してから噴射される。以下、それぞれの構成について説明する。

0016

[多孔性セルロース]
多孔性セルロースは、多孔性の球状(粒状)セルロース粒子であり、たとえば木材パルプ原料として製造される。このように、多孔性セルロースは、単一の球状セルロース粒子に多数の細孔が形成された構造であり、たとえばセルロース繊維集合体とは構造が異なる。多孔性セルロースは、エアゾール容器内に、後述するエアゾール組成物とともに収容される。多孔性セルロースは、エアゾールバルブが閉止されることによりエアゾール容器内が加圧された状態(この状態において、エアゾール容器内は、エアゾール組成物中の液化ガスの飽和蒸気圧となる)において、液体組成物(液体状態の液化ガスや、原液(界面活性剤、各種有効成分等))を吸着することができる。また、多孔性セルロースは、エアゾールバルブが開放されることにより大気と連通し、エアゾール容器内の圧力が充填された液化ガスの飽和蒸気圧よりも低下した状態において、吸着していた液体組成物を脱着することができる。

0017

多孔性セルロースの飽和吸着量は、エアゾール組成物に対して1〜10ml/gであることが好ましい。飽和吸着量が1ml/g未満の場合、エアゾール組成物の吸着量が少なくなり、噴射できるエアゾール組成物の容量が少なくなる傾向がある。一方、飽和吸着量が10mlを超える場合、噴射されずに多孔性セルロース中に残留するエアゾール組成物の量が多くなる傾向がある。

0018

エアゾール容器に収容される多孔性セルロースの充填量は、特に限定されない。多孔性セルロースの充填量は、上記した飽和吸着量と、吸着すべき液体組成物の量とに基づいて適宜決定される。

0019

それぞれの多孔性セルロースの粒径は特に限定されない。多孔性セルロースの粒径は、1〜10mmであることが好ましい。粒径が1mm未満の場合、多孔性セルロースは、バルブ詰まりやすい。一方、粒径が10mmを超える場合、液体組成物は、多孔性セルロースへの吸着および多孔性セルロースからの脱着に時間がかかる傾向がある。

0020

[エアゾール組成物]
エアゾール組成物は、界面活性剤を含む原液と、液化ガスとからなり、エアゾールバルブが閉止された状態において、エアゾール容器に加圧状態で充填される成分である。

0021

(原液)
原液は、後述するエアゾール製品のエアゾール容器に充填された状態において多孔性セルロースに吸着される成分であり、界面活性剤と溶媒とを含む。原液は、エアゾールバルブが開放された状態において液化ガスとともに多孔性セルロースから脱着されると、液化ガスの気化熱により冷却される。

0022

(界面活性剤)
界面活性剤は、エアゾール容器内で原液と液化ガスとを乳化または分散させるための成分である。界面活性剤により乳化または分散されたエアゾール組成物は、噴射時に多孔性セルロースから脱着され、エアゾール容器内で原液を発泡させる。

0024

ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテル等が例示される。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEイソセチルエーテル、POEイソステアリルエーテル等が例示される。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとしては、POEモノラウレート、POEモノステアレート、POEモノオレエート等が例示される。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、PEG−20ソルビタンココエート、POEソルビタンモノラウレート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート等が例示される。ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、POEグリセリルモノステアレート、POEグリセリルモノオレエート等が例示される。ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとしては、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットテトラステアレート、POEソルビットテトラオレエート等が例示される。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、デカグリセリルモノラウレート、デカグリセリルモノミリステート、デカグリセリルモノステアレート、デカグリセリルモノオレエート、デカグリセリルジオレエート、ヘキサグリセリルモノラウレート、ヘキサグリセリルモノステアレート、ヘキサグリセリルモノオレエート等が例示される。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、PEG−40水添ヒマシ油、PEG−60水添ヒマシ油、PEG−80水添ヒマシ油等が例示される。シリコーン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレンオキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体等が例示される。天然系界面活性剤としては、サーファクチンナトリウムシクロデキストリンレシチン等が例示される。

0025

界面活性剤の含有量としては特に限定されず、噴射状態において液体組成物をエアゾール容器内で発泡させることのできる量であればよい。このような含有量としては、原液中0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましい。また、界面活性剤の含有量は、原液中20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。界面活性剤の含有量が0.5質量%未満の場合、液体組成物は、噴射状態においてエアゾール容器内での発泡が小さく、外部に噴射される際にフォームを形成しにくい。一方、界面活性剤の含有量が20質量%を超える場合、エアゾール組成物が適用箇所に噴射された後に、界面活性剤が適用箇所上に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。

0026

(溶媒)
溶媒は、非噴射状態において界面活性剤や液化ガスと同様に多孔質セルロースに吸着され、噴射状態においてはエアゾール組成物中の液化ガスが気化することにより発泡する。溶媒としては、水、25℃において液状である液状油等が例示される。

0027

溶媒としては、精製水イオン交換水生理食塩水海洋深層水等の水、ミリスチン酸イソプロピルミリスチン酸イソステアリルパルミチン酸オクチルステアリン酸オクチル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチルイソオクタンセチル、ジオクタンエチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールトリカプリル酸グリセリルトリカプリルカプリン酸グリセリルトリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルへキサン酸トリメチロールプロパンネオペンタン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル乳酸セチルクエン酸トリエチルコハク酸ジオクチルアジピン酸ジイソプロピルコハク酸ジエトキシエチル等のエステル油オリーブ油アボガド油ツバキ油マカデミアナッツ油トウモロコシ油ナタネ油ヒマシ油アマニ油サフラワー油ホホバ油麦芽油ヤシ油パーム油等の油脂ケロシン流動パラフィンスクワレンスクワランイソパラフィン等の炭化水素メチルポリシロキサンメチルフェニルポリシロキサンメチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーンオイル等の25℃で液状である液状油等が例示される。

0028

溶媒の含有量は、原液中60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。また、溶媒の含有量は、原液中99.5質量%以下であることが好ましく、99.0質量%以下であることがより好ましく、98.0質量%以下であることがさらに好ましい。溶媒の含有量が60質量%未満の場合、多孔質セルロースに吸着される溶媒の量が少ないため噴射状態にした際に発泡しにくくなる傾向がある。一方、溶媒の含有量が99.5質量%を超える場合、界面活性剤や適宜含有される任意成分を適切に含有させにくくなる傾向がある。

0029

(任意成分)
次に、本実施形態に用いられる原液は、上記した成分以外にも、種々の任意成分が適宜含有されてもよい。たとえば、界面活性剤と溶媒以外にも、1価アルコール多価アルコール水溶性高分子、有効成分等が含有されてもよい。

0030

(1価アルコール)
1価アルコールは、水に溶解しない有効成分などの溶媒として、発泡性を調整するために適宜含有される。1価アルコールとしては、エタノールイソプロパノール等の炭素数が2〜5個の1価アルコールが例示される。

0031

1価アルコールを含有する場合の含有量としては、原液中0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることが好ましい。また、1価アルコールの含有量は、原液中30質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましい。1価アルコールの含有量が0.1質量%未満の場合、1価アルコールを含有する効果が得られにくい。一方、1価アルコールの含有量が30質量%を超える場合、噴射時に液体組成物が発泡しにくくなる傾向がある。

0032

(多価アルコール)
多価アルコールは、発泡性を調整するために適宜含有される。多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールジエチレングリコールジプロピレングリコールおよびグリセリン等の2〜3価のアルコールが例示される。

0033

多価アルコールを含有する場合の含有量としては、原液中0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、多価アルコールの含有量は、原液中20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。多価アルコールの含有量が0.1質量%未満の場合、多価アルコールを含有する効果が得られにくい。一方、多価アルコールの含有量が20質量%を超える場合、噴射時に液体組成物が発泡しにくくなる傾向がある。

0034

(水溶性高分子)
水溶性高分子は、原液の粘性を調整し、発泡性を調整し、噴射物の硬さ等を調整するといった目的で適宜含有される。水溶性高分子としては、セルロース系高分子ガム質等が例示される。セルロース系高分子としては、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロース等が例示される。ガム質としては、キサンタンガムカラギーナンアラビアゴムトラガントゴムカチオン化グアガムグアガムジェランガム等が例示される。他にも、水溶性高分子としては、カルボキシメチルデキストランナトリウムデキストリンゼラチンペクチンデンプントウモロコシデンプンコムギデンプン、アルギン酸ナトリウム変性ポテトスターチカルボキシビニルポリマー等が例示される。

0035

水溶性高分子を含有する場合の含有量としては、原液中0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。また、水溶性高分子の含有量は、原液中5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。水溶性高分子の含有量が0.05質量%未満の場合、水溶性高分子を含有する効果が得られにくい。一方、水溶性高分子の含有量が5質量%を超える場合、液体組成物は、噴射時に多孔質セルロースから脱着されにくく、発泡しにくくなる傾向がある。

0036

(有効成分)
有効成分は、皮膚や頭髪等の適用箇所に所望の効果を付与するために適宜含有される。

0039

清涼剤としては、l−メントールカンフルミントオイル等が例示される。鎮痒剤としては、クロタミトンd−カンフル等が例示される。消炎鎮痛剤としては、サリチル酸メチルインドメタシンピロキシカムフェルビナクケトプロフェン等が例示される。抗真菌剤としては、オキシコナゾールクロトリマゾールスルコナゾールビフォナゾールミコナゾールイソコナゾールエコナゾールチオコナゾールブテナフィンおよびこれらの塩酸塩硝酸塩酢酸塩等が例示される。収斂剤としては、アラントインヒドロキシアルミニウムタンニン酸クエン酸乳酸等が例示される。

0040

抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルレチン酸グリチルリチン酸ジカリウムアズレン等が例示される。局所麻酔剤としては、塩酸ジブカイン塩酸テトラカインリドカイン塩酸リドカイン等が例示される。抗ヒスタミン剤としては、ジフェンヒドラミン塩酸ジフェンヒドラミンマレイン酸クロルフェニラミン等が例示される。ビタミン誘導体としては、塩化カルプロニウムトコフェロールおよび酢酸トコフェロール等が例示される。血行促進剤としては、トウガラシチンキセンブリエキスニンニクエキスニコチン酸ベンジルミノキシジル、塩化カルプロニウム等が例示される。

0042

紫外線散乱剤としては、酸化チタン酸化亜鉛等が例示される。殺菌消毒剤としては、パラオキシ安息香酸エステル安息香酸ナトリウムソルビン酸カリウムフェノキシエタノール塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウム塩化クロルヘキシジン等が例示される。アミノ酸としては、グリシンアラニンロイシンアスパラギン酸グルタミン酸アルギニン等が例示される。ビタミン類としては、トコフェロールおよび酢酸トコフェロール、パントテン酸カルシウムアスコルビン酸リン酸マグネシウムアスコルビン酸ナトリウム等が例示される。制汗成分としては、クロロヒドロキシアルミニウムパラフェノールスルホン酸亜鉛塩化アルミニウム硫酸アルミニウムクエン酸アルミニウム酢酸アルミニウムフェノールスルホン酸アルミニウム等が例示される。害虫忌避剤としては、N,N−ジエチル−m−トルアミドディート)、ハーブエキス等が例示される。消臭成分としては、緑茶エキス柿タンニン、銀等が例示される。

0043

洗浄剤としては、両性界面活性剤、アニオン系界面活性剤アミノ酸系界面活性剤等が例示される。

0044

両性界面活性剤としては、ベタイン型アミンオキシド型等が例示される。ベタイン型両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ステアリルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインドデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン等のアルキルベタインヤシ酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインコカミドプロピルベタイン)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン等が例示される。アミンオキシド型両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のアルキルイミダゾール型、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウムラウロイルメチル−β−アラニン等のアミノ酸型、ラウリルジメチルアミンN−オキシドオレイルジメチルアミンN−オキシド等が例示される。

0045

アニオン系界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が例示される。アミノ酸系界面活性剤としては、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩等が例示される。N−アシルグルタミン酸塩としては、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムおよびN−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等が例示される。N−アシルグルタミン酸としては、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、N−ステアロイル−L−グルタミン酸等が例示される。N−アシルグリシン塩としては、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等が例示される。N−アシルアラニン塩としては、N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミン等が例示される。

0046

トリートメント剤としては、カチオン性界面活性剤等が例示される。カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等が例示される。

0047

有効成分が含有される場合の含有量は、原液中0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、有効成分の含有量は、原液中30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。有効成分の含有量が0.1質量%未満の場合、有効成分を含有することによる効果が得られにくくなる傾向がある。一方、有効成分の含有量20質量%を超える場合、水性原液と液化ガスとが乳化されにくくなる傾向がある。

0048

原液の含有量は、エアゾール組成物中30質量%以上であることが好ましく、40質量%以上であることがより好ましい。また、原液の含有量は、エアゾール組成物中95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましく、特に噴射残量を少なくできるという点から80質量%以下とすることが好ましい。原液の含有量が30質量%未満の場合、フォームが粗くなる傾向がある。一方、原液の含有量が95質量%を超える場合、液体組成物は、発泡しにくくなる傾向がある。

0049

また、原液の充填量は、多孔性セルロースの飽和吸着量以下であることが好ましい。具体的には、溶媒として水が用いられる場合、水の充填量は、多孔性セルロース1gに対して7ml以下であることが好ましい。また、溶媒として液状油が用いられる場合、液状油の充填量は、多孔性セルロース1gに対して5ml以下であることが好ましい。なお、原液は、噴射状態において液体組成物が発泡するために必要な量が含まれていればよい。このような量としては、溶媒として水が用いられる場合、水の充填量は、多孔性セルロース1gに対して1ml以上であることが好ましい。また、溶媒として液状油が用いられる場合、液状油の充填量は、多孔性セルロース1gに対して0.5ml以上であることが好ましい。原液の充填量が多孔性セルロースの飽和吸着量を超える場合、非噴射状態において多孔性セルロースに吸着されていない原液が増える傾向がある。このような場合、エアゾール組成物は、噴射状態において勢いよく噴射され、飛び散りやすい。

0050

<液化ガス>
液化ガスは、多孔質セルロースに吸着されていた液体組成物を発泡させるため、フォームをエアゾール容器から押し出すため、フォームの大きさや噴射の勢いを調整する等の目的で含有される。液化ガスは、エアゾール容器に加圧充填された状態において、主に液体状態で存在し、残部が気体状態(気化した液化ガス)として存在する。液体状態の液化ガスは、非噴射状態(エアゾールバルブの閉止状態)では多孔性セルロースに吸着されており、噴射状態(エアゾールバルブの開放状態)では多孔性セルロースから脱着される。脱着された液化ガスは、エアゾール容器内で気化して原液を発泡させる。

0051

液化ガスとしては、プロパンノルマルブタンイソブタンおよびこれらの混合物からなる液化石油ガス、ジメチルエーテル、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234ze)、トランス−2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234yf)などのハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物等が例示される。なお、液化石油ガスはノルマルブタン、イソブタン、プロパンの配合比率を調整することにより圧力を調整することができるため、噴射時の勢いを調整しやすい。液化ガスは、さらに冷却温度や気化する時間などを調整するためにノルマルペンタンイソペンタン等の沸点が5〜40℃である炭化水素が含有されてもよい。

0052

液化ガスの蒸気圧は特に限定されず、たとえば、20℃での蒸気圧が0.1〜0.6(MPa)である液化ガスが好ましく、0.15〜0.5(MPa)である液化ガスがより好ましい。なお、加圧剤として、窒素、空気、二酸化炭素亜酸化窒素などの圧縮ガスが用いられてもよい。

0053

液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、噴射残量を少なくできるという点から20質量%以上とすることがさらに好ましい。また、液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中70質量%以下であることが好ましく、60質量%以下であることがより好ましい。液化ガスの含有量が5質量%未満の場合、液体組成物は、発泡しにくい傾向がある。一方、液化ガスの含有量が70質量%を超える場合、液体組成物は、フォームが粗くなり、噴射された際に飛び散りやすくなる傾向がある。

0054

また、液化ガスの充填量は、多孔性セルロースの飽和吸着量以下であることが好ましい。具体的には、液化ガスが液化石油ガスである場合、液化石油ガスの充填量は、多孔性セルロース1gに対して5ml以下であることが好ましい。また、液化ガスがジメチルエーテルである場合、ジメチルエーテルの充填量は、多孔性セルロース1gに対して4ml以下であることが好ましい。さらに、液化ガスがハイドロフルオロオレフィンである場合、ハイドロフルオロオレフィンの充填量は、多孔性セルロース1gに対して3.5ml以下であることが好ましい。液化ガスの充填量が多孔性セルロースの飽和吸着量を超える場合、非噴射状態において多孔性セルロースに吸着されていない液体状態の液化ガスが増える。このような発泡していない液体状態の液化ガスは、噴射状態において勢いよく噴射され、飛び散りやすい。

0055

エアゾール組成物全体の説明に戻り、エアゾール組成物の充填量は、多孔性セルロースの飽和吸着量以下であることが好ましい。より具体的には、エアゾール組成物の充填量は、個々の多孔性セルロースの飽和吸着量および比重にもよるが、多孔性セルロース1gに対して1〜10mlであることが好ましい。エアゾール組成物は、充填量が多孔性セルロースの飽和吸着量以下である場合、液体組成物が多孔性セルロースに吸着されやすい。そのため、吸着された液体組成物は、エアゾールバルブが開放されると適宜多孔性セルロースから脱着されやすい。その結果、エアゾール製品は、噴射時の飛び散りがより一層抑制される。また、エアゾール組成物の充填量が1ml/g未満の場合、噴射できる量が少なくなる傾向がある。一方、エアゾール組成物の充填量が10ml/gを超える場合、液体組成物は、多孔性セルロースに吸着されずにエアゾール容器内に存在する傾向がある。このような発泡していない液体組成物は、噴射時に勢いよく噴射され、飛び散りやすい。

0056

以上の多孔性セルロースおよびエアゾール組成物は、たとえば容器本体に収容(充填)されてエアゾール製品として利用される。

0057

[エアゾール製品]
本実施形態のエアゾール製品が、図1を参照して説明される。図1は、本実施形態のエアゾール製品1の模式的な側面図である。エアゾール製品1は、容器本体2と、容器本体2に取り付けられるバルブ3と、容器本体2内で発泡したエアゾール組成物を噴射する噴射孔41が形成された噴射ボタン4とを備える。容器本体2は、多孔性セルロース5が収容され、エアゾール組成物が充填される。エアゾール製品1は、バルブ3によってエアゾール組成物を噴射する噴射状態と、非噴射状態とが切り替えられる。図1に示されるエアゾール製品1は、非噴射状態である。以下、それぞれの構成について説明する。なお、エアゾール製品1の構成は、本実施形態に限定されず、上記多孔性セルロース5およびエアゾール組成物を収容でき、適切に噴射できる構成であればよい。

0058

(容器本体2)
容器本体2は、多孔性セルロース5を収容し、かつ、エアゾール組成物を加圧状態で充填するための容器である。容器本体2は、汎用の形状であってよい。本実施形態の容器本体2は、上部に開口を有する有底筒状である。開口は、多孔性セルロース5や原液を充填するための充填口であり、後述するバルブ3により閉止される。

0059

容器本体2内には、図1に示されるように、多孔性セルロース5が収容されており、エアゾール組成物が充填されている。ただし、非噴射状態において、液体組成物は多孔性セルロース5に吸着されている。

0060

容器本体2の材質は特に限定されない。このような材質としては、アルミニウム、ブリキ等の金属、各種合成樹脂耐圧ガラス等が例示される。本実施形態の容器本体2は、透光性材料からなることが好ましい。なお、本実施形態において「透光性」とは、容器本体2に収容される多孔性セルロース5を目視で確認できる程度以上の透光性をいう。透光性材料としては、ポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートの各種合成樹脂、耐圧ガラス等が例示される。エアゾール製品1は、容器本体2が透光性材料からなる場合、非噴射状態から噴射状態に切り替えられると、多孔性セルロース5から液体組成物が脱着される様子を目視で確認することができる。また、エアゾール製品1は、噴射状態から非噴射状態に切り替えられると、脱着されていた液体組成物が再度多孔性セルロース5に吸着される様子を目視で確認することができる。そのため、エアゾール製品1は、趣向性が高く、かつ、エアゾール組成物の残量が直感的に把握されやすい。

0061

(バルブ3)
バルブ3は、容器本体2の開口に取り付けられて容器本体2内を密封するための部材である。バルブ3は、容器本体2内と外部との連通/遮断を切り替える弁機構(図示せず)を備えている。弁機構は、エアゾール組成物を噴射する噴射状態と、非噴射状態とを切り替える部材である。弁機構は、非噴射状態から噴射状態に切り替えられると、容器本体2内の気密状態を開放し、容器本体2内と外気とを連通させる。これにより、容器本体2内の圧力が下がり、エアゾール組成物は、多孔性セルロース5から脱着される。

0062

また、バルブ3は、弁機構から容器本体2内に液化ガスを圧入することができる。弁機構より圧入される液化ガスは、容器本体2内で加圧され、一部が液体状態となり、残部が気体状態となる。

0063

なお、バルブ3の構造は特に限定されず、汎用のバルブ3が適宜用いられる。たとえば、バルブ3は、下方に押し下げることにより容器本体と外部とを連通するステム孔(図示せず)を有するステム(図示せず)と、ステム孔をシールするステムラバー(図示せず)と、ステムを下方から常時垂直上方向に付勢するスプリング(図示せず)等を備える。このような構成の弁機構によれば、たとえば後述する噴射ボタン4が操作されると、ステムラバーによって閉止されていたステム孔が開放され、容器本体2内と外気とが連通される。

0064

容器本体2にエアゾール組成物を充填する方法は特に限定されない。一例を挙げると、容器本体2の開口から多孔性セルロース5および原液を充填し、バルブ3により開口を閉止し、バルブ3の弁機構から液化ガスを圧入する方法が採用される。ほかにも、バルブ3を固着する前に液化ガスを充填するアンダーカップ充填が採用されてもよい。エアゾール組成物が充填された容器本体2の内圧は、25℃において0.1〜0.6MPa程度である。

0065

(噴射ボタン4)
噴射ボタン4は、バルブ3を経て取り込まれた発泡したエアゾール組成物を噴射するための部材である。噴射ボタン4には、エアゾール組成物を噴射するための噴射孔41が形成されている。噴射ボタン4の先端(噴射孔41の近傍)には、メカニカルブレークアップ機構を備えたノズルチップが装着されてもよい。

0066

噴射孔41の大きさ(直径)としては特に限定されない。噴射孔41の直径は、0.5mm以上であることが好ましい。また、噴射孔41の直径は、7.0mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましい。噴射孔41の直径が0.5mm未満の場合、噴射の途中でエアゾール組成物が凍結し、噴射できなくなる傾向がある。一方、噴射孔41の直径が7.0mmを超える場合、噴射されたエアゾール組成物が飛び散りやすい。

0067

[エアゾール製品1の使用方法
次に、本実施形態のエアゾール製品1の使用方法の一例について、図1に加えて表1を適宜参照しながら説明する。図1に示されるように、本実施形態のエアゾール製品1は、非噴射状態において、容器本体2内に充填されたエアゾール組成物のうち、液体組成物が多孔性セルロース5に吸着されている。

0068

0069

また、本実施形態のエアゾール製品1は、表1に示されるように、非噴射状態(吸着後−噴射前)において、容器本体内において、液体組成物が多孔性セルロースに吸着されている(液体組成物は吸着されており、目視では確認できない)。なお、表1に示されるように、液体組成物が吸着された多孔性セルロース(非噴射状態(吸着後−噴射前))は、液体組成物の吸着前と比較して、幾分膨張し、寸法が大きくなっている。

0070

この状態で噴射ボタン4が使用者により押し下げられると、噴射ボタン4は、バルブ3のステムを下方(容器本体2側)へ押し下げる。これにより、ステム孔が開放され、容器本体2内と外気とが連通する。その結果、容器本体2内の気相部に存在する気体状態の液化ガスが外気に噴射され、容器本体2内の圧力が下がり、多孔性セルロース5に吸着されていたエアゾール組成物が脱着される。脱着されたエアゾール組成物中の界面活性剤を含んだ原液は、原液とともに脱着される液化ガスによって発泡される(表1の噴射状態(脱着後フォーム形成中)を参照)。このように発泡されたエアゾール組成物は、ステム孔を通って噴射ボタン4に送られ、噴射孔41からフォーム状に噴射される(表1の噴射状態(フォーム噴射中)を参照)。この際、噴射されるエアゾール組成物は、容器本体2内で発泡しているため、噴射の勢いが弱められる。したがって、エアゾール組成物の噴射物は、飛び散りが防止される。

0071

次いで、噴射ボタン4の押し下げが止められると、ステムは、スプリングにより元位置まで押し上げられ、ステムラバーによって再度ステム孔が閉止される。これにより、容器本体2内と外気とが遮断される。このとき、多孔性セルロース5に吸着されている液体組成物は、飽和吸着量よりも少ない。そのため、容器本体2内で発泡していたエアゾール組成物は、再度多孔性セルロースに吸着される。また、脱着された液化ガスを含むエアゾール組成物によって、容器本体2内の圧力が高められ、容器本体2内は、再び加圧状態となる。その後、脱着された液体組成物は、再度、多孔性セルロース5に吸着される。

0072

以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。

0073

(実施例1)
ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器に、粒状の多孔性セルロース(*1)8gを収容した。また、以下の処方にしたがって調製した原液A22.5g(22.5mL)を充填し、バルブを固着して密封した。次いで、バルブから液化石油ガス(*2)2.5g(4.4mL)を充填し、エアゾール製品を製造した。

0074

<原液A>
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(*3) 1.0
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(*4) 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(*5) 1.0
メチルパラベン0.1
精製水96.9
合計 100.0(質量%)

*1:ビスコパールAH−4050L(商品名)、レンゴー(株)
*2:ノルマルブタンとイソブタンとプロパンの混合物(25℃での蒸気圧が0.45MPa)
*3:NIKKOLTL−10(商品名)、日光ケミカルズ(株)
*4:NIKKOLBS−20(商品名)、日光ケミカルズ(株)
*5:アミゾールCDE(商品名)、川研ファインケミカル(株)

0075

(実施例2)
使用した原液および液化ガスの割合を表1に示される割合に変更した以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。

0076

(比較例1)
多孔性セルロースを使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。

0077

(比較例2)
多孔性セルロースに代えて繊維状セルロースを使用した以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。

0078

実施例1〜4および比較例1〜2で得られたそれぞれのエアゾール組成物を充填したエアゾール容器に、噴射ボタンをそれぞれ取り付けた。得られたエアゾール製品について、以下の評価方法により、内容物の安定性、噴射状態および残量を評価した。結果を表2に示す。

0079

(内容物の安定性)
エアゾール製品を、それぞれ5℃、25℃および40℃の恒温室に3日間保管し、エアゾール容器内の内容物の状態を目視で観察した。
評価基準
○:いずれの温度においても、液体状態のエアゾール組成物は見られず、多孔性セルロースは粒状のままであった。
△:いずれかの温度において、液体状態のエアゾール組成物が、容器の内面にわずかに付着していた。
×:いずれかの温度において、液体状態のエアゾール組成物が、容器の底部に溜まっていた。

0080

(噴射状態)
エアゾール製品を、25℃の恒温室に1日間保管し、その後、5秒間噴射したときの状態を目視で観察した。
<評価基準>
○ :エアゾール組成物が多孔性セルロースから脱着され、エアゾール容器内で発泡し、次いで押ボタンからフォームが噴射された。
×1:エアゾール組成物の液相部が、エアゾール容器内で発泡し、次いで押ボタンからフォームが勢いよく飛び散りながら噴射された。
×2:バルブで詰まり噴射できなくなった。

0081

(エアゾール組成物の残量)
エアゾール製品を、25℃の恒温水槽正立状態で1時間浸漬し、その後、噴射し続け(エアゾールバルブを開放状態で維持する)、噴射できなくなったときのエアゾール容器内の残量を算出し、以下の評価基準に基づいて評価した。エアゾール組成物の残量は、20質量%以下であれば実用に適する。
<評価基準>
○:残量は、10質量%以下であった。
△:残量は、11〜20質量%であった。
×:残量は、21質量%を超えた。

0082

(多孔性セルロースの飽和吸着量)
多孔性セルロースを充填した透明なポリエチレンテレフタレート製のエアゾール容器に、表2に示す原液と液化ガスからなるエアゾール組成物を充填し、エアゾール容器内にエアゾール組成物の液相が出来るまで充填し、25℃において1gの多孔性セルロースが、エアゾール組成物を吸着できる容量を算出した。

0083

(エアゾール組成物/多孔性セルロース)
エアゾール容器に充填した多孔性セルロースに吸着されているエアゾール組成物の液体組成物の容量を表2および表3の多孔性セルロース、エアゾール組成物(原液および液化石油ガス)の充填量から算出した。

0084

0085

表2に示されるように、実施例1〜4のエアゾール製品は、いずれも内容物の安定性が優れ、かつ、噴射状態も良好であった。また、実施例1〜4のエアゾール製品は、エアゾール組成物の残量が少なかった。

0086

一方、比較例1のエアゾール製品は、内容物の安定性が劣り、かつ、噴射時に飛び散った。また、比較例2のエアゾール製品は、バルブの詰まりを生じた。なお、比較例2の多孔性セルロースの飽和吸着量(ml/g)およびエアゾール組成物/多孔性セルロース(ml/g)の値は繊維状セルロースを用いた時の値である。

0087

(処方例1)溶媒が油の例
ポリエチレンテレフタレート製の耐圧容器に、多孔性セルロース(*1)8gを収容した。また、以下の処方にしたがって調製した原液B12g(12.9mL)を充填し、バルブを固着して密封した。次いで、バルブから液化石油ガス(*2)2g(3.5mL)を充填し、エアゾール製品を製造した。

0088

<原液B>
ポリグリセリルラウレート(*6) 3.0
ポリグリセリルオレエート(*7) 3.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(*8) 30.0
オリーブ油(*9) 64.0
合計 100.0(質量%)

*6:サンソフトQ−12D(商品名)、太陽化学(株)製
*7:サンソフトA−173E(商品名)、太陽化学(株)製
*8:クロモルGTCC(商品名)、クロージャパン(株)製
*9:クロピュアOL(商品名)、クローダジャパン(株)製

0089

(処方例2)
使用した原液および液化ガスの割合を表3に示される割合に変更した以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。

0090

処方例1〜2で得られたそれぞれのエアゾール組成物を充填した容器本体に、噴射ボタンをそれぞれ取り付けた。得られたエアゾール製品について、内容物の安定性、噴射状態および残量を評価した。結果を表3に示す。

0091

実施例

0092

表3に示されるように、処方例1〜2のエアゾール製品は、いずれも内容物の安定性が優れ、かつ、噴射状態も良好であった。

0093

1エアゾール製品
2容器本体
3バルブ
4噴射ボタン
41噴射孔
5 多孔性セルロース

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