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技術 タップ

出願人 株式会社大岡製作所
発明者 冨永孝徳
出願日 2015年5月28日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2015-108035
公開日 2016年12月28日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-221597
状態 特許登録済
技術分野 継手 ねじ切り
主要キーワード 軸心延長線 軸心調整 中空丸棒状 ネジ立て 刃先部材 自動ネジ シャンク部材 ハンドタップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年12月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

分解容易なタップを提供する。

解決手段

刃先部材2と継手部材4とは第一の嵌め込み部21と第一の嵌め合わせ部41とによって連結され、継手部材4とシャンク部材3とは第二の嵌め込み部31と第二の嵌め合わせ部42とによって連結される。第一および第二の嵌め込み部21,31は四角形断面であり、四角形断面を構成する側面の各々には第一および第二のドリル穴23,33が形成され、これらドリル穴23,33の底面によって第一および第二の傾斜面24,34が形成されている。継手部材4には第一および第二の雌ネジ孔45,46が形成されている。嵌め合い時、第一の接触面22と先端面43とが接触し、第二の接触面32と基端面44とが接触し、第一および第二の雌ネジ孔45,46にねじ込まれる第一および第二の押しネジ5,6が傾斜面24,34を押圧する。

概要

背景

雌ネジネジ立てに用いられるタップは、その寸法が長い場合、タップの製造機械都合上これを一体として製作するのは難儀である。そのため、このようなタップの製作においては、各部に分けて製作することが多い。すなわち、図4に示すように、先端に雄ねじ部105を有するとともに切削回転力を伝達するシャンク部材103と、基端に雄ねじ部105を有するとともに雌ネジの切削を行う刃先部材102とを個別に製作し、これらを、内周面に雌ネジ部106を有する中空丸棒状継手部材104を介してその内周部にねじ込んで互いに一体化することによりタップ101の製作を行っている(たとえば特許文献1参照)。

概要

分解容易なタップを提供する。刃先部材2と継手部材4とは第一の嵌め込み部21と第一の嵌め合わせ部41とによって連結され、継手部材4とシャンク部材3とは第二の嵌め込み部31と第二の嵌め合わせ部42とによって連結される。第一および第二の嵌め込み部21,31は四角形断面であり、四角形断面を構成する側面の各々には第一および第二のドリル穴23,33が形成され、これらドリル穴23,33の底面によって第一および第二の傾斜面24,34が形成されている。継手部材4には第一および第二の雌ネジ孔45,46が形成されている。嵌め合い時、第一の接触面22と先端面43とが接触し、第二の接触面32と基端面44とが接触し、第一および第二の雌ネジ孔45,46にねじ込まれる第一および第二の押しネジ5,6が傾斜面24,34を押圧する。

目的

本発明は、大きなトルクが伝達するネジ立て作業に供した後であっても刃先部材とシャンク部材と継手部材との分解が容易なタップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

雌ネジ切削する刃先部材と、切削回転力を伝達するシャンク部材と、両端部においてこれら刃先部材とシャンク部材とを連結する継手部材と、を具備するタップであって、刃先部材と継手部材とは、刃先部材に形成された非円形状断面の第一の嵌め込み部と継手部材に形成された第一の嵌め合わせ部とが嵌り合うことによって連結され、シャンク部材と継手部材とは、シャンク部材に形成された非円形状断面の第二の嵌め込み部と継手部材に形成された第二の嵌め合わせ部とが嵌り合うことによって連結され、上記刃先部材およびシャンク部材には、第一および第二の嵌め込み部と第一および第二の嵌め合わせ部との嵌り合い時に継手部材の端面と接触する第一および第二の接触面がそれぞれ設けられ、かつ、第一および第二の嵌め込み部の表面にはそれぞれ継手部材の奥方に従って円周外方向に傾斜する第一および第二の傾斜面が設けられ、上記継手部材には第一および第二の雌ネジ孔が設けられ、上記第一および第二の雌ネジ孔には、それぞれ、これら第一および第二の雌ネジ孔にねじ込まれて通される第一および第二の押しネジが設けられ、これら第一および第二の押しネジのねじ込みによって上記第一および第二の傾斜面をそれぞれ押さえ付けることで、上記刃先部材とシャンク部材と継手部材とを接合することを特徴とするタップ。

請求項2

第一および第二の傾斜面は、第一および第二の嵌め込み部に形成された第一および第二のドリル穴の底面によって形成され、嵌り合い時に端面と接触面とが接触したときに、第一および第二の雌ネジ孔の軸心と第一および第二のドリル穴の軸心とが継手部材の長手方向にずれて配置されることを特徴とする請求項1に記載のタップ。

技術分野

0001

本発明は、ナット雌ネジを形成するためのタップに関するものである。

背景技術

0002

雌ネジのネジ立てに用いられるタップは、その寸法が長い場合、タップの製造機械都合上これを一体として製作するのは難儀である。そのため、このようなタップの製作においては、各部に分けて製作することが多い。すなわち、図4に示すように、先端に雄ねじ部105を有するとともに切削回転力を伝達するシャンク部材103と、基端に雄ねじ部105を有するとともに雌ネジの切削を行う刃先部材102とを個別に製作し、これらを、内周面に雌ネジ部106を有する中空丸棒状継手部材104を介してその内周部にねじ込んで互いに一体化することによりタップ101の製作を行っている(たとえば特許文献1参照)。

先行技術

0003

実公昭44−8237号公報

発明が解決しようとする課題

0004

タップにおいては、繰り返しの使用により摩耗した刃先部材を再研磨するために定期的にメンテナンスが行われる。このような場合にも、メンテナンス用機械の都合上タップを分解して行う必要がある。しかし、上記のように刃先部材とシャンク部材とを継手部材を介してねじ込んで接合する方法では、タップ使用時の切削回転力による負荷を受けてねじ込みによる締め付けが過大になり、これらを容易に分解することができないという問題がある。

0005

そこで、本発明は、大きなトルクが伝達するネジ立て作業に供した後であっても刃先部材とシャンク部材と継手部材との分解が容易なタップを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
雌ネジを切削する刃先部材と、切削回転力を伝達するシャンク部材と、一端部と他端部とにおいてこれら刃先部材とシャンク部材とを連結する継手部材と、
具備するタップであって、
刃先部材と継手部材とは、刃先部材に形成された非円形状断面の第一の嵌め込み部と継手部材に形成された第一の嵌め合わせ部とが嵌り合うことによって連結され、
シャンク部材と継手部材とは、シャンク部材に形成された非円形状断面の第二の嵌め込み部と継手部材に形成された第二の嵌め合わせ部とが嵌り合うことによって連結され、
上記刃先部材およびシャンク部材には、第一および第二の嵌め込み部と第一および第二の嵌め合わせ部との嵌り合い時に継手部材の端面と接触する第一および第二の接触面がそれぞれ設けられ、かつ、第一および第二の嵌め込み部の表面にはそれぞれ継手部材の奥方に従って円周外方向に傾斜する第一および第二の傾斜面が設けられ、
上記継手部材には第一および第二の雌ネジ孔が設けられ、
上記第一および第二の雌ネジ孔には、それぞれ、これら第一および第二の雌ネジ孔にねじ込まれて通される第一および第二の押しネジが設けられ、
これら第一および第二の押しネジのねじ込みによって上記第一および第二の傾斜面をそれぞれ押さえ付けることで、上記刃先部材とシャンク部材と継手部材とを接合する
ことを特徴としている。

0007

請求項2に係る発明は、
請求項1に係るタップであって、
第一および第二の傾斜面は、第一および第二の嵌め込み部に形成された第一および第二のドリル穴の底面によって形成され、
嵌り合い時に端面と接触面とが接触したときに、第一および第二の雌ネジ孔の軸心と第一および第二のドリル穴の軸心とが継手部材の長手方向にずれて配置される
ことを特徴としている。

発明の効果

0008

本発明によれば、第一および第二の嵌め込み部と第一および第二の嵌め合わせ部とがそれぞれ嵌め合わされたとき、継手部材の一端および他端の端面と第一および第二の接触面とがそれぞれ接触することで、刃先部材とシャンク部材とが継手部材の奥方へこれ以上入り込むことがない。なおかつ、第一および第二の傾斜面がそれぞれ第一および第二の押しネジによって押さえ付けられることで、刃先部材およびシャンク部材に継手部材の奥方への力を与える。これらの作用により、刃先部材とシャンク部材と継手部材とが強く締め付けられ、刃先部材とシャンク部材と継手部材とを強固に接合することができる。

0009

また、このように、刃先部材とシャンク部材と継手部材とを嵌め合わすことで連結するとともに押しネジによって強固に接合する本発明においては、従来問題となっていたネジ立て時の切削回転力による過大な締め付けが生じない。各部材の締め付けは、切削回転力の影響を受けないからである。このため、押しネジを抜くことで締め付けを緩めた後、嵌め合わされた各部材を引き抜くことで各部材を分断することができるため、タップを容易に分解することができる。

0010

また、刃先部材と継手部材、シャンク部材と継手部材は、いずれも非円形断面の部材を用いた嵌合によって連結されているため、その連結部において確実にトルクを伝達することができる。これによりシャンク部材は、継手部材を介して刃先部材に切削回転力を伝達することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の実施の形態に係るタップの正面部分断面図である。
同タップの要部拡大部分断面図である。
図2におけるA−A断面図である。
(a)は従来のタップに係る刃先部材、シャンク部材および継手部材を示す図である。(b)は同タップに係る刃先部材、シャンク部材および継手部材の接合時を示す図である。

実施例

0012

本発明の実施形態に係るタップについて図1に基づき全体構成を説明する。本実施形態に係るタップ1は、組み立て式であって、自動ネジ立て盤に接続されるとともにこのネジ立て盤の回転力を伝達するシャンク部材3と、ブランクと呼ばれる被加工物(以下、単に被加工物という)を切削して雌ネジを形成する刃先部材2と、これら刃先部材2およびシャンク部材3との間に設けられるとともにこれらを接合するための継手部材4とからなる。

0013

このように、自動ネジ立て盤を使用して雌ネジを切削するタップ1は、刃先部材2において、継手部材4と接合している端とは反対側の端に設けられた刃部20によって被加工物が切削される。

0014

そして、切削された被加工物は、そのまま刃先部材2、継手部材4、シャンク部材3の外側を通って排出されるものである(以下、各部材について被加工物が通ってくる上流側を先端、下流側を基端とする)。以下、主に図1および図2に基づいて各部材を説明する。

0015

刃先部材2は、たとえば高速度鋼材質として用いられ、その硬度はおよそ60HRCにされている。上述したように刃先部材2の先端部には、先端から一定長さに刃部20が設けられている。これにより被加工物を切削し雌ネジを形成する。

0016

刃先部材2の基端部には、第一の嵌め込み部21が形成されている。また、第一の嵌め込み部21の先端側には、円形断面である第一の軸心調整部25が形成されている。

0017

第一の嵌め込み部21は、後述するように継手部材4に形成される第一の嵌め合わせ部41と嵌め合わさることで、刃先部材2と継手部材4とを連結させるものであり、刃先部材2には、この連結時において継手部材4の先端面43aと接触する第一の接触面22が形成されている。

0018

第一の嵌め込み部21は、図3に示すように、軸心との直交断面四角形の一例である正方形に形成されている。また、第一の嵌め込み部21には、四角形断面を構成する4つの側面の各々に、円周外方向から内方に向かって切削された第一のドリル穴23が形成されている。

0019

第一のドリル穴は、ドリル穴の底面により形成されているため、円錐形状の穴になっており、たとえばその開口角度は120°にされている。この円錐形状の第一のドリル穴23の底面には、120°の開口によって、継手部材4の奥方に従って円周外方向に向かって傾斜する第一の傾斜面24が形成されている。

0020

シャンク部材3は、刃先部材2同様に、たとえば硬度をおよそ60HRCとする高速度鋼が材質として用いられる。シャンク部材3は、その基端部で自動ネジ立て盤に接続されている。

0021

シャンク部材3の先端部には、第二の嵌め込み部31が形成されている。また、第二の嵌め込み部31の基端側には、円形断面である第二の軸心調整部35が形成されている。

0022

第二の嵌め込み部31は、後述するように継手部材4に形成される第二の嵌め合わせ部42と嵌め合わさることで、シャンク部材3と継手部材4とを連結させるものであり、シャンク部材3には、この連結時において継手部材4の基端面44bと接触する第二の接触面32が形成されている。

0023

第二の嵌め込み部31は、軸心との直交断面が四角形の一例である正方形に形成されている。また、第二の嵌め込み部31には、四角形断面を構成する4つの側面の各々に、円周外方向から内方に向かって切削された第二のドリル穴33が形成されている。

0024

第二のドリル穴33は、ドリル穴の底面により形成されているため、円錐形状の穴になっており、たとえばその開口角度は120°にされている。この円錐形状の第二のドリル穴23の底面には、120°の開口によって、継手部材4の奥方に従って円周外方向に向かって傾斜する第二の傾斜面24が形成されている。

0025

継手部材4は、略円筒状にされており、材質には、たとえばクロムモリブデン鋼、あるいは高炭素クロム軸受鋼などが用いられ、その硬度はおよそ45HRCにされている。

0026

継手部材4の軸心方向中央よりも先端側には、第一の嵌め合わせ部41が形成されている。先端には、先端部43が形成されている。この先端部43の最も先端には先端面43aが形成され、先端面43aの近傍には第一の軸心調整穴43bが形成されている。

0027

継手部材4の軸心方向中央よりも基端側には、第二の嵌め合わせ部42が形成されている。基端には、基端部44が形成されている。この基端部44の最も基端には基端面44aが形成され、基端面44aの近傍には第二の軸心調整穴44bが形成されている。

0028

また、継手部材4には円周内方向へ貫通する第一および第二の雌ネジ孔45,46が形成されている。第一の雌ネジ孔45は、本実施形態では合計4つが形成され、これは、上述した第一のドリルの穴23の個数と対応している。第二の雌ネジ孔46も同様に、本実施形態では合計4つが形成され、これは、上述した第二のドリル穴33の個数と対応している。

0029

次に、図2に基づいて本実施形態に係るタップ1の組立ておよび組立て時の構造について説明する。
タップ1は、継手部材4によって、刃先部材2とシャンク部材3とを接合することで組み立てられる。刃先部材2と継手部材4とは、第一の嵌め込み部21と第一の嵌め合わせ部41とが嵌め合わさることで連結される。このとき、第一の接触面22と継手部材4の先端面43aとが接触することで、刃先部材2が継手部材4の奥方にこれ以上入り込むことがないようにされる。

0030

また、シャンク部材3と継手部材4とは、第二の嵌め込み部31と第二の嵌め合わせ部42とが嵌め合わさることで連結される。このとき、第二の接触面32と継手部材4の基端面44bとが接触することで、シャンク部材3が継手部材4の奥方にこれ以上入り込むことがないようにされる。

0031

このように刃先部材2とシャンク部材3と継手部材4とが嵌め合わされたとき、継手部材4の内周部では、刃先部材2とシャンク部材3との軸方向の間に隙間10が形成される。この隙間10が形成されることによって、刃先部材2およびシャンク部材3が継手部材4の奥方へ入り込むのを規制しているのは、第一の接触面22と先端面43aとの接触、および第二の接触面32と基端面44bとの接触のみとなる。

0032

また、これら刃先部材2とシャンク部材3と継手部材4との連結において、第一および第二の軸心調整部25,35の外径は、第一および第二の軸心調整穴43a,44bの内径と等しくされているため各部材の軸心を合わせることができる。すなわち、第一および第二の軸心調整部25,35と第一および第二の軸心調整穴43a,44bとは芯だしの役割を果たす。

0033

また、上記のように嵌め合わされた刃先部材2と継手部材4において、第一の雌ネジ孔45には、これに通されるとともに第一の傾斜面24に接触し得る第一の押しネジ5がねじ込まれる。このように第一の雌ネジ孔45を通った第一の押しネジ5が、第一の傾斜面24に接触するために、第一の雌ネジ孔45は第一のドリル穴23の円周外方向にそれぞれ配置される。ここで、第一の雌ネジ孔45は単に第一のドリル穴23の円周外方向に配置されるだけでなく、第一の雌ネジ孔45のネジ孔軸心7が第一のドリル穴23のドリル穴軸心8に対して継手部材4の奥方にずれて配置される。これにより、第一の押しネジ5は第一の雌ネジ孔45に通された際に、確実に第一の傾斜面24に接触することができる。

0034

さらに、第一の傾斜面24に接触した第一の押しネジ5を強くねじ込むと、図2において矢印で示すように、第一の押しネジ5によって第一の傾斜面24には、円周内方向への力が作用する。さらに、この円周内方向の力は、第一の傾斜面24によって刃先部材2の基端方向への力に分解される。すなわち、この刃先部材2の基端方向への力によって刃先部材2には、継手部材4の奥方へ入り込むような力が作用する。

0035

シャンク部材3と継手部材4の嵌め合わせについても、刃先部材2と継手部材4の嵌め合わせと同様に行われる。すなわち、第二の雌ネジ孔46には、これに通されるとともに第二の傾斜面34に接触し得る第二の押しネジ6がねじ込まれる。このように第二の雌ネジ孔46を通った第二の押しネジ6が、第二の傾斜面34に接触するために、第二の雌ネジ孔46は第二のドリル穴33の円周外方向にそれぞれ配置される。ここで、第二の雌ネジ孔46は単に第二のドリル穴33の円周外方向に配置されるだけでなく、第二の雌ネジ孔46のネジ孔軸心7が第二のドリル穴33のドリル穴軸心8に対して継手部材4の奥方にずれて配置される。これにより、第二の押しネジ6は第二の雌ネジ孔46に通された際に、確実に第二の傾斜面34に接触することができる。

0036

さらに、第二の傾斜面34に接触した第二の押しネジ6を強くねじ込むと、図2において矢印で示すように、第二の押しネジ6によって第二の傾斜面34には、円周内方向への力が作用する。さらに、この円周内方向の力は、第二の傾斜面34によってシャンク部材4の先端方向への力に分解されることにより、シャンク部材4には、継手部材4の奥方へ入り込むような力が作用する。

0037

このように、刃先部材2とシャンク部材3とには、互いに継手部材4の奥方へ入り込むような力が作用する。しかし、上述したように、これらは第一の接触面22と先端面43aとの接触、および第二の接触面32と基端面44bによって継手部材4の奥方への入り込みが規制されている。したがって、これらの作用が相まって刃先部材2とシャンク部材3と継手部材4とは、強固に締め付けられる。

0038

ここで、第一および第二の押しネジ5,6には、たとえば六角穴付きボルトが用いられる。そのため、ねじ込んだ際に、第一および第二の押しネジ5,6の端部を、第一および第二の雌ネジ孔45,46の円周外方向に出っ張らすことなくすることができる。したがって、第一および第二の押しネジ5,6のねじ込み後でも継手部材4の表面は、ネジの端部が出っ張ることがなく滑らかである。これにより、刃先部材2で切削された被加工物をネジの端部に引っ掛けることなく、シャンク部材3の基端へと円滑に流すことができる。

0039

なお、第一および第二の押しネジ5,6は、六角穴付きボルトでなくてもよく、第一および第二の雌ネジ孔45,46にねじ込まれた際にネジ端部が円周外方向に出っ張らない態様のものであればよい。

0040

以上のように組み立てられたタップ1は、自動ネジ立て盤に接続されるとともに自動ネジ立て盤からの回転力を受けて、ネジ立てを行う。以下、ネジ立て時の状況を説明する。

0041

タップ1において、上述したようにシャンク部材3と継手部材4とは、四角形断面である第二の嵌め込み部31と第二の嵌め合わせ部42との嵌め合わせによって連結されている。そのため、シャンク部材3において、自動ネジ立て盤が与える回転力を四角形断面である第二の嵌め込み部31で受けることができる。これによりシャンク部材3から継手部材4へ回転力を伝達することができる。

0042

また、刃先部材2と継手部材4とは、四角形断面である第一の嵌め込み部21と第一の嵌め合わせ部41との嵌め合わせによって連結されている。そのため、上述したように継手部材4に伝達された回転力は、四角形断面である第一の嵌め込み部21に負荷を与える。これにより、継手部材4から刃先部材2に回転力を伝達することができる。

0043

すなわち、自動ネジ立て盤からの回転力を受けたシャンク部材3は、継手部材4を介して刃先部材2に切削回転力を伝達することができる。

0044

このように切削回転力を伝達された刃先部材2は軸周りに回転する。回転する刃先部材2の軸心延長線上からこの軸心延長線に沿って、被加工物が、押棒などによって押されて刃先部材2へと案内される。刃先部材2へと案内された被加工物は、刃先部材2の先端から一定長さに設けられた刃部20によってその内周面に雌ネジが形成される。

0045

刃部20によって雌ネジが形成された被加工物は、そのまま継手部材4およびシャンク部材3の外側を通って排出される。このように、被加工物に対して雌ネジの形成と排出を一体として行うことができるタップ1は、機械を止めることなく、連続して複数のナットを形成することができる。

0046

次にタップ1の分解について説明する。分解に際しては、まず、第一および第二の押しネジ5,6を第一および第二の雌ネジ孔45,46から抜く。このとき、第一および第二の押しネジ5,6には、ネジ立て時の切削回転力の影響による過大な締め付けが生じていない。第一および第二の押しネジ5,6のねじ込みは切削回転力とは無関係だからである。したがって、過大な締め付けが生じていない第一および第二の押しネジ5,6を容易に抜くことができる。

0047

また、第一および第二の押しネジ5,6が抜かれた刃先部材2、シャンク部材3および継手部材4は、それぞれが嵌め合わされて連結されているに過ぎないため、簡単に引き抜くことができる。

0048

すなわち、タップ1を、刃先部材2、シャンク部材3および継手部材4とに、容易に分解することができる。

0049

以上では、自動ネジ立て盤に接続されるタップを例にして説明したが、本発明の態様はこれに限られたものではない。たとえば、手動でネジ立てを行うハンドタップであってもよい。また、タップの種類としては、たとえばベントタップストレートタップ等であってもよい。

0050

1タップ
2刃先部材
20刃部
21 第一の嵌め込み部
22 第一の接触面
23 第一のドリル穴
24 第一の傾斜面
25 第一の軸心調整部
3シャンク部材
31 第二の嵌め込み部
32 第二の接触面
33 第二のドリル穴
34 第二の傾斜面
35 第二の軸心調整部
4継手部材
41 第一の嵌め合わせ部
42 第二の嵌め合わせ部
43 先端部
43a 先端面
43b 第一の軸心調整穴
44基端部
44a 基端面
44b 第二の軸心調整穴
45 第一の雌ネジ孔
46 第二の雌ネジ孔
5 第一の押しネジ
6 第二の押しネジ
10 隙間部

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