図面 (/)
課題
掴みやすいボールの提供。
解決手段
軟質樹脂、ゴム、及びそれらの発泡体等の滑りにくい材料からなる複数個の表皮体3が球体2に接着剤6で接着されて球体2を全体的に被覆し、裏側凹部5が表皮体3と球体2とで囲まれた空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部の容積により、軟らかさを微調整できると共に、空気ばねの力を利用して軟らかさの質を高め、人がボール1を掴む時、ボール1をソフトに掴むことができる。隣接する表皮体3どうしの境目に面取り部4に基づく谷部が形成され、谷部に手がかかり、ボール1が握りやすくなる。表皮体3を球体2の側の弾性を有するクッション部とクッション部の表面部の側を覆う表皮部とから構成してもよい。
概要
背景
図16乃至図18を参照し、特許文献1の段落0030と段落0043及び図4で開示された表皮体121について説明する。図18に示したように、表皮体121は、折り曲げ部122を形成するために、表皮体121の辺縁部に切欠き部123を形成し、隣接する切欠き部123の間の辺縁部を点線で示した折り曲げ線124に沿って折り曲げて折り曲げ部122と成し、折り曲げた折り曲げ部122が広がらないように図16に示す支持部材125で隣接する折り曲げ部122を互いに固着した構成になっている。又、図16及び図17に示したように、複数個の表皮体121が球体126に取り付けられる場合、隣接する表皮体121の折り曲げ部122どうしが互いに接着剤で接着される共に、支持部材125が球体126に接着剤で接着され、空洞部127が表皮体121と球体126との間に形成されている。しかしながら、特許文献1で開示された表皮体121にあっては、支持部材125の部位が凹みにくく、表皮体121に布材層を設けており、表面全体が凹みにくく、支持部材125が表皮体121の折り曲げ部122と接着されおり、構造が複雑である。
概要
掴みやすいボールの提供。軟質樹脂、ゴム、及びそれらの発泡体等の滑りにくい材料からなる複数個の表皮体3が球体2に接着剤6で接着されて球体2を全体的に被覆し、裏側凹部5が表皮体3と球体2とで囲まれた空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部の容積により、軟らかさを微調整できると共に、空気ばねの力を利用して軟らかさの質を高め、人がボール1を掴む時、ボール1をソフトに掴むことができる。隣接する表皮体3どうしの境目に面取り部4に基づく谷部が形成され、谷部に手がかかり、ボール1が握りやすくなる。表皮体3を球体2の側の弾性を有するクッション部とクッション部の表面部の側を覆う表皮部とから構成してもよい。
目的
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、掴みやすく表皮体の構造が簡単なボールの提供を目的とする
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 1件
この技術が所属する分野
技術分野
0001
本発明は、掴みやすいボールに関する。
背景技術
0002
図16乃至図18を参照し、特許文献1の段落0030と段落0043及び図4で開示された表皮体121について説明する。図18に示したように、表皮体121は、折り曲げ部122を形成するために、表皮体121の辺縁部に切欠き部123を形成し、隣接する切欠き部123の間の辺縁部を点線で示した折り曲げ線124に沿って折り曲げて折り曲げ部122と成し、折り曲げた折り曲げ部122が広がらないように図16に示す支持部材125で隣接する折り曲げ部122を互いに固着した構成になっている。又、図16及び図17に示したように、複数個の表皮体121が球体126に取り付けられる場合、隣接する表皮体121の折り曲げ部122どうしが互いに接着剤で接着される共に、支持部材125が球体126に接着剤で接着され、空洞部127が表皮体121と球体126との間に形成されている。しかしながら、特許文献1で開示された表皮体121にあっては、支持部材125の部位が凹みにくく、表皮体121に布材層を設けており、表面全体が凹みにくく、支持部材125が表皮体121の折り曲げ部122と接着されおり、構造が複雑である。
先行技術
0003
特開2009−6052号公報
発明が解決しようとする課題
0004
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、掴みやすく表皮体の構造が簡単なボールの提供を目的とする。
課題を解決するための手段
0005
本発明は、球体が表皮体で被覆されたボールであって、表皮体が弾性を有するクッション部として構成されたことを特徴とするか、又は、表皮体が球体の側の弾性を有するクッション部とクッション部の表面部の側を覆う表皮部とを備えたことを特徴とする。
発明の効果
0006
本発明では、表皮体が弾性を有するクッション部として構成された場合、従来の支持部材を使用する必要がなく、表皮体を一体成形や切削加工等で製造でき生産性がよい。又は、表皮体が球体の側の弾性を有するクッション部とクッション部の表面部の側を覆う表皮部とを備えた場合、表皮部がクッション部の摩耗を防ぎ、耐久性が向上し、表皮部にいろいろなデザインを施すことが可能になる。本発明では、例えばハンドボールのようにボールを手で掴む球技の場合は、表皮体が凹みやすく、適度な反発力を兼ね備えることによりボールが掴みやすくなり、ボールを投げたりキャッチしたりすることが容易になる。
0007
本発明において、クッション部の内部に空洞部を設ければ、球体との接合面積を広くでき、接合強度を向上することができる。本発明において、クッション部と球体との間に空洞部を設ければ、表皮部を製造しやすくなる。本発明において、表皮部と球体との間に空洞部を設ければ、表皮部の繋ぎ目の硬さを和らげられる。上記空洞部の大きさを変えることにより、クッション部の硬さを調整でき、ボールを手で掴んだ際の凹み量や反発力を調整できる。本発明において、クッション部が硬さの異なる材料による複数層から構成されれば、表皮体が凹みやすく、適度な反発力を兼ね備えることができる。
図面の簡単な説明
0008
発明を実施するための形態1に係るボールを分解して示した斜視図。
発明を実施するための形態1に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態2に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態3に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態4に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態5に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態6に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態7に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態8に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態9に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態10に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態11に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態12に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態13に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
発明を実施するための形態14に係る球体に表皮体を貼り付けたボールの一部を直径方向に切断して示した断面図。
従来のボールを分解して示す斜視図。
図16の128−128線断面図。
従来の表皮体を示す展開図。
実施例
0009
図1及び図2を参照し、発明を実施するための形態1に係るボール1について説明する。図1は、ボール1として、球体2に複数個の表皮体3を図2に示した接着剤6で貼り付ける構造を例示した。図1において、球体2は、球体又は楕円体又はそれに類似した形状、球体以外にも切頂二十面体のように平面部を設けた球体又は楕円体又はそれに類似した形状、球体2の表面に糸の巻き付けられた構造、球体2の表面に糸の巻き付けられていない構造、球体2の内部が空気の出し入れの可能で膨張可能な中空な構造、球体2の内部に空気の出し入れ不可能な中空な構造、球体2の内部がクッション材で埋まった中空でない構造のいずれでも適用可能である。
0010
表皮体3としては、五角形及び六角形を例示したが、五角形以外及び六角形以外の形状であっても同様に適用可能である。表皮体3は、射出成形又はプレス成形又は切削加工等により、弾性を有するクッション部のみとして形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、表皮体3が製造しやすくなる。表皮体3は、表側周縁部に面取り部4を備え、裏面部に裏側凹部5を備え、表面部にシボ等の凹凸を設けて滑りにくくしてもよい。面取り部4は表皮体3の表面部と側面部との稜角が平面又は曲面になるように除去された構成を例示したが、面取り部4が表皮体3の側面部と裏面部との交わる部分まで延長された構成でも適用可能である。図2及び図3に示した表皮体3の材質としては、軟質樹脂、ゴム、及びそれらの発泡体等の軟らかい材料が適用可能である。
0011
図2に示したように、球体2とクッション部9との間で裏側凹部5が表皮体3と球体2とで囲まれて空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部7がクッション部だけからなる表皮部3と球体2との間に設けられているので、表皮部3が製造しやすくなる。空洞部7がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部7に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0012
表皮体3の接着の態様としては、図2に示したように、表皮体3の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮体3の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、接合手段として接着剤6を例示したが、接着剤6に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0013
図3を参照し、発明を実施するための形態2に係るボール1について説明する。図3に示したボール1では、複数個の表皮体3が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により、弾性を有するクッション部のみとして形成されているので、従来の支持部材を使用する必要がなく、表皮体3を製造しやすくなる。表皮体3は、周縁部に面取り部4を備え、内部に空洞部8を備える。
0014
空洞部8がクッション部だけからなる表皮部3の内部に設けられ、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。隣接する表皮体3どうしの境目に面取り部4に基づく谷部が形成され、谷部に手がかかり、ボール1が掴みやすくなる。空洞部8がへたらないように、表皮体3よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部8に組み込んでもよい。表皮体3は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。又、谷部により、ボール1の外観を手縫い調にすることも可能である。
0015
表皮体3の接着の態様としては、図3に示したように、表皮体3の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮体3の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。接合手段として接着剤6、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0016
図4を参照し、発明を実施するための形態3に係るボール1ついて説明する。図4に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、裏面に裏側凹部5を備える。表皮部10は、弾性周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部を覆っている。
0018
図4乃至図15に示した表皮部10の材質としては、ポリウレタン系エラストマー、PVC(塩ビ)等の熱可塑性エラストマー、及び天然ゴム、合成ゴム等の軟らかい材料が適用可能である。表皮部10が滑りにくいように、表皮部10の表面部にシボ等の凹凸が設けられれば、更に、ボール1が掴みやすくなる。
0019
図4に示したように、球体2とクッション部9との間で裏側凹部5がクッション部4と球体2とで囲まれて空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部7がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部7に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0020
表皮体3の接着の態様としては、図4に示したように、クッション部9の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮体3の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に接着剤11で接着する場合を必須の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0021
図5を参照し、発明を実施するための形態4に係るボール1ついて説明する。図5に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、内部に空洞部8を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部を覆っている。
0022
空洞部8がクッション部9の内部に設けられ、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部8がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部8に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。球体2に対する表皮体3の接合面積が図4に示した球体2に対する表皮体3よりも広くなり、球体2と表皮体3との接合強度が向上する。
0023
表皮体3の接着の態様としては、図5に示したように、クッション部9の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に接着剤11で接着する場合を必須の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0024
図6を参照し、発明を実施するための形態5に係るボール1ついて説明する。図6に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、裏面に裏側凹部5を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部とを覆っている。
0025
球体2とクッション部9との間で裏側凹部5が表皮体3と球体2とで囲まれて空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部7がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部7に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0026
表皮体3の接着の態様としては、図6に示したように、表皮部10の側面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に図示のされていない接着剤で接着する場合と、クッション部9の裏面部を球体2に図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。接合手段として接着剤6及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0027
図7を参照し、発明を実施するための形態6に係るボール1ついて説明する。図7に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、内部に空洞部8を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部とを覆っている。
0028
空洞部8がクッション部9の内部に設けられ、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部8がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部8に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0029
表皮体3の接着の態様としては、図7に示したように、表皮部10の側面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に図示のされていない接着剤で接着する場合と、クッション部9の裏面部を球体2に図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。接合手段として接着剤6及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0030
図8を参照し、発明を実施するための形態7に係るボール1ついて説明する。図8に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、板状になっている。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部に接着剤11で接着されて表皮部10に対するクッション部9の位置を保持している。表皮部10はクッション部9の表面部と側面部とを覆い、表皮部10の側面部はクッション部9よりも球体2の側に突出している。
0031
球体2とクッション部9との間で空洞部12が球体2とクッション部9と表皮部10とで囲まれて球体2と表皮体3との間に形成され、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部12の形成には、クッション部9に凹部や空洞等を設ける必要がないので、クッション部9の形成が容易である。空洞部12がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部12に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0032
表皮体3の接着の態様としては、図8に示したように、表皮部10の側面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に接着剤11で接着する場合を必須の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0033
図9を参照し、発明を実施するための形態8に係るボール1ついて説明する。図9に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、板状になっている。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部と裏面周縁部とを覆い、表皮部10の裏面周縁部の間が空間になっている。
0034
球体2とクッション部9との間で空洞部13が球体2とクッション部9と表皮部10とで囲まれて形成され、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部13の形成には、クッション部9に凹部や空洞等を設ける必要がないので、クッション部9の形成が容易である。空洞部13がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部13に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0035
表皮体3の接着の態様としては、図9に示したように、表皮部10の裏面周縁部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に図示のされていない接着剤で接着する場合を任意の構成とする。接合手段として接着剤6及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0036
図10を参照し、発明を実施するための形態9に係るボール1ついて説明する。図10に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、内部に空洞部8を備える。表皮部10はクッション部9の表面部と側面部と裏面周縁部とを覆い、表皮部10の裏面周縁部の間はクッション部9で塞がれている。
0037
空洞部8がクッション部9の内部に存在し、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部8がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部8に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0038
表皮体3の接着の態様としては、図10に示したように、表皮部10の裏面周縁部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との何れか一方が必須の構成で、他方は任意の構成とする。又、表皮部10をクッション部9の表面部に図示のされていない接着剤で接着する場合と、クッション部9の裏面部を球体2に図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。接合手段として接着剤6及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0039
図11を参照し、発明を実施するための形態10に係るボール1ついて説明する。図11に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、板状になっている。クッション部9は、裏面に裏側凹部5を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備える。
0040
球体2とクッション部9との間で裏側凹部5が表皮体3と球体2とで囲まれて空洞部7になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部7がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部7に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0041
表皮体3の接着については、次の2つの態様が考えられる。第1の態様は、図11に示したように、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合との両方を必須の構成とし、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。第2の態様は、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を必須の構成とし、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合と、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合とのそれぞれを任意の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0042
図12を参照し、発明を実施するための形態11に係るボール1ついて説明する。図12に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、内部に空洞部8を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部の表面側部分とを覆い、表皮部10の側面部より球体2の側にはクッション部9が存在する。
0043
空洞部8がクッション部9の内部に存在し、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部8がへたらないように、表皮体3よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部8に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0044
表皮体3の接着については、次の2つの態様が考えられる。第1の態様は、図12に示したように、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合との両方を必須の構成とし、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合と、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。第2の態様は、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を必須の構成とし、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合と、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合とのそれぞれを任意の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0045
図13を参照し、発明を実施するための形態12に係るボール1ついて説明する。図13に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、板状になっている。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部の表面側部分とを覆い、表皮部10の側面部より球体2の側にはクッション部9が存在しない。
0046
球体2と表皮部10との間で空洞部14が球体2とクッション部9と表皮部10とで囲まれて形成され、表皮体3の周縁部を掴んでも他の部分と同程度の軟らかさとすることができ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部14がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部14に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0047
表皮体3の接着については、次の2つの態様が考えられる。第1の態様は、図13に示したように、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合との両方を必須の構成とし、隣接する表皮部10の側面部とを互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を任意の構成とする。第2の態様は、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を必須の構成とし、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合と、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合とのそれぞれを任意の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0048
図14を参照し、発明を実施するための形態13に係るボール1ついて説明する。図14に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と弾性を有する表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、表側凹部15を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備え、クッション部9の表面部と側面部の表面側部分とを覆い、表皮部10の側面部より球体2の側にはクッション部9が存在する。
0049
クッション部9と表皮部10との間で表側凹部15が表皮体3とクッション部9とで囲まれて空洞部16になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部16がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部16に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0050
表皮体3の接着については、次の2つの態様が考えられる。第1の態様は、図14に示したように、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を必須の構成とし、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合と、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合と、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合とのそれぞれを任意の構成とする。第2の態様は、クッション部9の裏面部と球体2とを接着剤6で接着する場合と、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合との両方を必須の構成とし、隣接する表皮部10の側面部とを互いに図示のされていない接着剤で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部とを互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0051
図15を参照し、発明を実施するための形態14に係るボール1ついて説明する。図15に示したボール1では、複数個の表皮体3が弾性を有するクッション部9と表皮部10とを備えているので、表皮部10がクッション部9の摩耗を防ぎ、ボール1の耐久性が向上し、表皮部10にいろいろなデザインを施すことが可能になる。クッション部9が射出成形又はプレス成形又は切削加工等により形成され、従来の支持部材を使用する必要がなく、クッション部9が製造しやすくなる。クッション部9は、球体2の側と表皮部10の側と貫通する複数個の貫通孔部17を備える。表皮部10は、周縁部に面取り部4を備える。
0052
クッション部9の内部で複数個の貫通孔部17が球体2とクッション部9と表皮部10とで囲まれて空洞部18になり、人がボール1を掴んだ時、表皮体3の表面部の凹みやすさと反発力との調整が取れ、ボール1が掴みやすく投げやすくキャッチしやすい構造になっている。空洞部18がへたらないように、クッション部9よりも軟らかい不織布等の材料を空洞部18に組み込んでもよい。クッション部9は硬さの異なる材料による複数層からなる構成としてもよい。
0053
表皮体3の接着については、次の2つの態様が考えられる。第1の態様は、図15に示したように、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合を必須の構成とし、表皮部10とクッション部9の表面部とを互いに接着剤11で接着する場合と、クッション部9の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合とのそれぞれを任意の構成とする。第2の態様は、クッション部9の裏面部を球体2に接着剤6で接着する場合と、表皮部10をクッション部9の表面部に接着剤11で接着する場合との両方を必須の構成とし、隣接する表皮部10の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合と、隣接するクッション部9の側面部を互いに図示のされていない接着剤で接着する場合との両方を任意の構成とする。接合手段として接着剤6,11、及び図示のされていない接着剤を例示したが、接着剤6,11及び図示のされていない接着剤に代え、粘着剤、溶着等の接合手段でも適用可能である。
0054
1ボール
2球体
3表皮体
4面取り部
5 裏側凹部
6接着剤
7 空洞部
8 空洞部
9クッション部
10表皮部
11 接着剤
12 空洞部
13 空洞部
14 空洞部
15 表側凹部
16 空洞部
17貫通孔部
18 空洞部