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課題
解決手段
概要
背景
PC(Personal Computer)等の情報処理装置で作成した原稿データの印刷は、情報処理装置に接続される印刷装置で行なわれることが多い。印刷装置で印刷を行なう場合、情報処理装置には、通常、印刷装置に印刷指示を送信するためのプリンタドライバがインストールされている。情報処理装置は、プリンタドライバがインストールされることによって印刷制御装置として機能する。ユーザは、情報処理装置に表示される操作画面(プリンタドライバのユーザインターフェイス(UI))を用いて、どのような印刷を行なうかを設定できる。
また近年、印刷装置の多機能化に伴い、印刷処理に関してユーザが設定できる項目(条件)が増えてきている。ユーザは、操作画面を操作することによって、例えば、用紙選択、カラー印刷、集約印刷、及び両面印刷等の機能に関する条件を設定できる。これらの機能について条件設定を行なう場合、ユーザは、設定する機能毎に設定画面を呼出して、所望する条件を指定する操作を行なっていた。こうした操作はユーザにとって煩雑であった。
後掲の特許文献1には、予め定められた条件設定に関する処理を割付けておく機能割り付けキーを用いることによって、画像形成装置における所望の機能を設定しやすくする技術が開示されている。機能割り付けキーは、タッチパネル方式の表示装置に表示されるソフトウェアキーである。機能割り付けキーには、使用頻度の高い条件が予め登録されている。機能割り付けキーがユーザによって長押し操作されると、当該機能割り付けキーに登録された条件が設定される。一方、機能割り付けキーがタッチ操作されると、当該機能割り付けキーに割付けられた機能の条件を設定するための設定画面が表示装置に表示される。
概要
印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能な印刷制御装置を提供する。プリンタドライバがインストールされた情報処理装置は印刷制御装置として機能する。この情報処理装置は印刷装置に接続されている。情報処理装置の表示部には、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための設定ボタンを含むメイン設定画面が表示されるS1020。設定ボタンがタッチ操作されるS1080;YESと、設定ボタンの操作により選択された条件が設定されるS1090。設定ボタンが長押し操作されるS1030;YESと、操作された設定ボタンで設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面が表示部に表示されるS1040。
目的
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能な印刷制御装置、その印刷制御装置の制御方法、及びプリンタドライバプログラムを提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
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- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
請求項1
印刷装置に接続される印刷制御装置であって、表示装置の表示を制御するための表示制御手段と、前記表示装置に表示される画面に対する操作を受付けるための受付手段と、前記受付手段が受付けた操作に応じて、前記印刷装置で実行される機能の条件設定を行なうための設定手段と、を含み、前記表示制御手段は、前記印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第1の表示制御手段と、前記基本設定画面において、前記操作項目に対する第1の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、操作された前記操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第2の表示制御手段と、を含み、前記設定手段は、前記操作項目に対する前記第1の操作とは異なる第2の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定するための条件設定手段を含む、印刷制御装置。
請求項2
請求項3
前記第2の表示制御手段は、前記基本設定画面において、前記操作項目に対する前記第1の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目に対応する第1の操作項目及び当該操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための第2の操作項目を含む前記詳細設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための制御手段と、前記詳細設定画面において、表示色を変更して前記第1の操作項目を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための表示色変更手段とを含む、請求項1又は請求項2に記載の印刷制御装置。
請求項4
前記表示制御手段はさらに、前記詳細設定画面において、前記第1の操作項目及び前記第2の操作項目のいずれかに対する前記第1の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、前記基本設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第3の表示制御手段を含む、請求項3に記載の印刷制御装置。
請求項5
前記条件設定手段は、前記第2の操作項目に対する前記第2の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、当該第2の操作項目の操作に応じた詳細な条件を設定するための詳細条件設定手段を含み、前記第3の表示制御手段は、前記詳細条件設定手段により設定された詳細な条件を設定するための前記第2の操作項目を前記基本設定画面に表示するよう、前記表示装置の表示を制御する、請求項4に記載の印刷制御装置。
請求項6
前記基本設定画面及び前記詳細設定画面は、それぞれ、1つのウィンドウ内において、前記基本設定画面又は前記詳細設定画面に画面表示を切替えるためのタブを含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
請求項7
印刷装置に接続される印刷制御装置の制御方法であって、表示装置の表示を制御する表示制御ステップと、前記表示装置に表示される画面に対する操作を受付ける受付ステップと、前記受付ステップにおいて受付けた操作に応じて、前記印刷装置で実行される機能の条件設定を行なう設定ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第1の表示制御ステップと、前記基本設定画面において、前記操作項目に対する第1の操作を前記受付ステップにおいて受付けたことに応答して、操作された前記操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第2の表示制御ステップと、を含み、前記設定ステップは、前記操作項目に対する前記第1の操作とは異なる第2の操作を前記受付ステップにおいて受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定する条件設定ステップを含む、制御方法。
請求項8
印刷装置及び表示装置に接続されるコンピュータを、前記表示装置の表示を制御するための表示制御手段と、前記表示装置に表示される画面に対する操作を受付けるための受付手段と、前記受付手段が受付けた操作に応じて、前記印刷装置で実行される機能の条件設定を行なうための設定手段として機能させるプリンタドライバプログラムであって、前記表示制御手段は、前記印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第1の表示制御手段と、前記基本設定画面において、前記操作項目に対する第1の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、操作された前記操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、前記表示装置の表示を制御するための第2の表示制御手段と、を含み、前記設定手段は、前記操作項目に対する前記第1の操作とは異なる第2の操作を前記受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定するための条件設定手段を含む、プリンタドライバプログラム。
技術分野
0001
本発明は、印刷制御装置、印刷制御装置の制御方法、及びプリンタドライバプログラムに関し、特に、印刷制御装置における条件設定時の操作性を改善するための技術に関する。
背景技術
0002
PC(Personal Computer)等の情報処理装置で作成した原稿データの印刷は、情報処理装置に接続される印刷装置で行なわれることが多い。印刷装置で印刷を行なう場合、情報処理装置には、通常、印刷装置に印刷指示を送信するためのプリンタドライバがインストールされている。情報処理装置は、プリンタドライバがインストールされることによって印刷制御装置として機能する。ユーザは、情報処理装置に表示される操作画面(プリンタドライバのユーザインターフェイス(UI))を用いて、どのような印刷を行なうかを設定できる。
0003
また近年、印刷装置の多機能化に伴い、印刷処理に関してユーザが設定できる項目(条件)が増えてきている。ユーザは、操作画面を操作することによって、例えば、用紙選択、カラー印刷、集約印刷、及び両面印刷等の機能に関する条件を設定できる。これらの機能について条件設定を行なう場合、ユーザは、設定する機能毎に設定画面を呼出して、所望する条件を指定する操作を行なっていた。こうした操作はユーザにとって煩雑であった。
0004
後掲の特許文献1には、予め定められた条件設定に関する処理を割付けておく機能割り付けキーを用いることによって、画像形成装置における所望の機能を設定しやすくする技術が開示されている。機能割り付けキーは、タッチパネル方式の表示装置に表示されるソフトウェアキーである。機能割り付けキーには、使用頻度の高い条件が予め登録されている。機能割り付けキーがユーザによって長押し操作されると、当該機能割り付けキーに登録された条件が設定される。一方、機能割り付けキーがタッチ操作されると、当該機能割り付けキーに割付けられた機能の条件を設定するための設定画面が表示装置に表示される。
先行技術
0005
特許第3583066号公報
発明が解決しようとする課題
0006
特許文献1に開示の技術では、機能割り付けキーの長押し操作によって当該機能割り付けキーに予め登録された条件が設定される。しかし、登録された条件とは異なる条件を設定しようとする場合、従来と同様、設定する機能の設定画面を別途呼出して条件設定を行なう必要がある。そのため、特許文献1では、使用頻度の高い条件でなければ、従来と同様の操作を強いられる。したがって、特許文献1に開示の技術は、条件設定時の操作性について依然として改善の余地がある。
0007
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能な印刷制御装置、その印刷制御装置の制御方法、及びプリンタドライバプログラムを提供することである。
課題を解決するための手段
0008
本発明の第1の局面に係る印刷制御装置は、印刷装置に接続される印刷制御装置である。この印刷制御装置は、表示装置の表示を制御するための表示制御手段と、表示装置に表示される画面に対する操作を受付けるための受付手段と、受付手段が受付けた操作に応じて、印刷装置で実行される機能の条件設定を行なうための設定手段と、を含む。表示制御手段は、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第1の表示制御手段と、基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作を受付手段が受付けたことに応答して、操作された操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第2の表示制御手段と、を含む。設定手段は、操作項目に対する第1の操作とは異なる第2の操作を受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定するための条件設定手段を含む。
0009
表示制御手段によって、基本設定画面が表示装置に表示される。基本設定画面は、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む。この基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作を受付手段が受付けると、操作された操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面が表示される。一方、基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作とは異なる第2の操作を受付手段が受付けると、条件設定手段によって、当該操作項目の操作により選択された条件が設定される。
0010
ユーザは、基本設定画面に表示される操作項目に対して第2の操作を行なうことにより、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定できる。そのため、設定する機能の設定画面を別途呼出すことなく、基本設定画面において当該機能の条件を選択して設定できる。さらに、操作項目に対して第1の操作を行なうことにより、表示装置に詳細設定画面が表示される。ユーザは、表示された詳細設定画面において基本設定画面で設定できない詳細な条件を設定できる。詳細な条件を設定する場合、基本設定画面の操作項目を操作することによって容易に詳細設定画面を表示できるので、印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能となる。これにより、ユーザは、所望の機能の条件を容易に設定できる。
0011
好ましくは、受付手段は、表示装置に重ねて配置される、タッチによる画面に対する操作を受付けるためのタッチ操作受付手段を含む。
0012
より好ましくは、第2の表示制御手段は、基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作を受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目に対応する第1の操作項目及び当該操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための第2の操作項目を含む詳細設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための制御手段と、詳細設定画面において、表示色を変更して第1の操作項目を表示するよう、表示装置の表示を制御するための表示色変更手段とを含む。
0013
さらに好ましくは、表示制御手段はさらに、詳細設定画面において、第1の操作項目及び第2の操作項目のいずれかに対する第1の操作を受付手段が受付けたことに応答して、基本設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第3の表示制御手段を含む。
0014
さらに好ましくは、条件設定手段は、第2の操作項目に対する第2の操作を受付手段が受付けたことに応答して、当該第2の操作項目の操作に応じた詳細な条件を設定するための詳細条件設定手段を含み、第3の表示制御手段は、詳細条件設定手段により設定された詳細な条件を設定するための第2の操作項目を基本設定画面に表示するよう、表示装置の表示を制御する。
0016
本発明の第2の局面に係る制御方法は、印刷装置に接続される印刷制御装置の制御方法である。この制御方法は、表示装置の表示を制御する表示制御ステップと、表示装置に表示される画面に対する操作を受付ける受付ステップと、受付ステップにおいて受付けた操作に応じて、印刷装置で実行される機能の条件設定を行なう設定ステップと、を含む。表示制御ステップは、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第1の表示制御ステップと、基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作を受付ステップにおいて受付けたことに応答して、操作された操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第2の表示制御ステップと、を含む。設定ステップは、操作項目に対する第1の操作とは異なる第2の操作を受付ステップにおいて受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定する条件設定ステップを含む。
0017
本発明の第3の局面に係るプリンタドライバプログラムは、印刷装置及び表示装置に接続されるコンピュータを、表示装置の表示を制御するための表示制御手段と、表示装置に表示される画面に対する操作を受付けるための受付手段と、受付手段が受付けた操作に応じて、印刷装置で実行される機能の条件設定を行なうための設定手段として機能させるプリンタドライバプログラムであって、表示制御手段は、印刷装置が実行可能な機能の条件を選択して設定するための操作項目を含む基本設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第1の表示制御手段と、基本設定画面において、操作項目に対する第1の操作を受付手段が受付けたことに応答して、操作された操作項目で設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面を表示するよう、表示装置の表示を制御するための第2の表示制御手段と、を含み、設定手段は、操作項目に対する第1の操作とは異なる第2の操作を受付手段が受付けたことに応答して、当該操作項目の操作により選択された条件を設定するための条件設定手段を含む。
発明の効果
0018
以上のように、本発明によれば、印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能な印刷制御装置、その印刷制御装置の制御方法、及びプリンタドライバプログラムを得ることができる。
図面の簡単な説明
0019
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置を示す図である。
図1に示す情報処理装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
図1に示す情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
図1に示す情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
図1に示す情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
図1に示す情報処理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置に表示される操作画面の例を示す図である。
本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置を示す図である。
図10に示す情報処理装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。
実施例
0021
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置100は、例えば10インチ程度の表示画面を持つタブレット型の端末装置(タブレット装置)である。この情報処理装置100は、例えばIEEE802.3準拠等の所定のネットワーク50を介して、印刷装置200と通信可能に接続される。ネットワーク50には印刷装置200及びアクセスポイント60が接続されている。アクセスポイント60は、例えばTCP/IP等の所定の通信プロトコルにしたがって、無線通信可能な機器を当該ネットワーク50に接続する無線ルータを含む。情報処理装置100とネットワーク50との接続は、アクセスポイント60を介して行なわれる。
0022
印刷装置200は、ネットワーク対応のプリントモード、及びコピーモード等の複数の動作モードを備える複合機(Multifunction Peripheral:MFP)である。この印刷装置200は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかし、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。印刷装置200は、情報処理装置100から送信された印刷ジョブに基づいて、所定の記録用紙に対して多色又は単色の画像を形成する。印刷装置200はさらに、例えば、用紙選択、カラー印刷、集約印刷、及び両面印刷等の複数の機能を持つ。なお、集約印刷(「N−UP印刷」ともいう。)とは、用紙1枚に、原稿1ページ分ではなく原稿Nページ分を割り付ける機能である。
0023
情報処理装置100には、印刷装置200に印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバプログラム(以下「プリンタドライバ」と呼ぶ。)がインストールされている。プリンタドライバがインストールされた情報処理装置100は、印刷装置200に対して印刷ジョブを実行させる印刷制御装置として機能する。ユーザは、情報処理装置100に表示される操作画面(プリンタドライバのUI画面)を操作することによって、印刷装置200で実行される機能の条件設定を行なうことができる。すなわち、プリンタドライバのUI画面を操作することによって、ユーザは、どのような印刷を行なうかを設定できる。情報処理装置100は、自装置に保存されている画像データ等をプリンタドライバによってプリンタ記述言語に変換して、印刷装置200に対して送信できる。
0024
本実施の形態に係る情報処理装置100は、後述するように、こうした印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能に構成されている。
0025
[ハードウェア構成]
図2を参照して、情報処理装置100は、制御部110、タッチパネルディスプレイ120、表示制御部130、VRAM140、及び通信インターフェイス(以下「インターフェイス」を「IF」と記す。)150を含む。
0026
制御部110は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)112、ROM(Read−Only Memory)114、RAM(Random Access Memory)116、及び記憶部118を含む。CPU112は情報処理装置100全体を制御する。ROM114は不揮発性の記憶装置である。ROM114にはCPU112が情報処理装置100を制御するためのプログラム及びデータが記憶されている。RAM116は揮発性の記憶装置である。記憶部118は不揮発性の記憶装置であり、例えばフラッシュメモリを含む。記憶部118は、例えばメモリカード用のインターフェイス及びそれに接続されたメモリカードから構成されていてもよい。記憶部118には上記したプリンタドライバが記憶される。情報処理装置100は、このプリンタドライバを実行することによって、ユーザによって指定されたファイル(画像データ)の内容に基づく画像を印刷装置200に印刷させる動作等を実現できる。記憶部118は、他に、画像データ等の各種データを記憶する。CPU112は、ROM114又は記憶部118からプログラムをRAM116に読出し、RAM116の所定の領域をワークエリアとして使用してプログラムを実行する。
0027
CPU112、ROM114、RAM116、記憶部118、タッチパネルディスプレイ120、表示制御部130、VRAM140、及び通信IF150はいずれもバス160に接続されており、相互間のデータ交換はバス160を介して行なわれる。
0028
タッチパネルディスプレイ120は、入出力インターフェイス(図示せず。)を介して、CPU112と通信を行なう。このタッチパネルディスプレイ120は、表示部122及びタッチ検出部124を含む。表示部122は、画像を表示する表示装置であって、液晶パネル等の表示パネルを含む。タッチ検出部124は、例えば静電容量方式のタッチパネルであり、タッチによる操作を検出する。タッチ検出部124は、他の方式(例えば抵抗膜方式、表面弾性波方式、又は赤外線方式等)のタッチパネルであってもよい。
0029
表示制御部130は、CPU112の制御のもとで、表示部122の表示を制御する。表示制御部130は、表示部122を駆動するための駆動(図示せず。)を含む。表示制御部130は、VRAM140に記憶された画像データを所定のタイミングで読出し、表示部122に画像として表示するための信号を生成して、表示部122に出力する。表示される画像データは、CPU112が記憶部118から読出して、VRAM140に伝送する。表示部122の表示画面上には、タッチ検出部124(タッチパネル)が重畳して配置される。ユーザは、表示部122に表示された画像に対する指示を、表示画面へのタッチによる操作によって行なうことができる。
0030
タッチによる操作は、指先を単純に画面に接触させるタッチ操作(1回だけ画面を短時間押圧する操作)、画面を指先で長く押す長押し操作(画面を一定時間以上押圧し続ける操作)、及び画面に触れた指先を素早く払うフリック操作等のタッチ検出部124へのタッチによる種々の動作及び操作を含む。
0031
通信IF150は、アクセスポイント60と無線通信を行ない、情報処理装置100をネットワーク50に接続可能にする。
0032
[プリンタドライバの操作画面(UI画面)の構成]
図3を参照して、タッチパネルディスプレイ120(表示部122)には、条件設定を行なうための操作画面300がウィンドウ表示される。操作画面300は、1つのウィンドウ内において、複数の設定画面をタブ操作により切替えて表示する。操作画面300は、設定画面を切替えるためのタブとして、「Main」タブ302、「Paper Source」タブ304、「Finishing」タブ306、「Layout」タブ308、及び「Job Handling」タブ310を含む。これらタブのいずれかがユーザによって操作されると、操作されたタブの画面が操作画面300(ウィンドウ)内に表示される。例えば、「Layout」タブ308がユーザによってタッチ操作されると、印刷レイアウトを設定する設定画面に遷移する。操作画面300の表示時には、「Main」タブ302の設定画面(以下「メイン設定画面」と呼ぶ。)がデフォルトで表示される。図3には、メイン設定画面320が表示された状態が示されている。
0033
メイン設定画面320は、基本的な印刷条件を設定するための基本設定画面であり、例えば、印刷部数、出力用紙サイズ、両面印刷、N−UP印刷(集約印刷)等のよく使用される条件を設定することが可能に構成されている。すなわち、メイン設定画面320には、よく使用される印刷条件を設定するための複数の設定ボタン(操作項目)が表示されている。複数の設定ボタンは、例えば、印刷部数を設定するための部数設定ボタン322、印刷する画像の元サイズを設定するためのオリジナルサイズ設定ボタン324、出力用紙のサイズを設定するための出力サイズ設定ボタン326、記録用紙の搬送方向を設定するための搬送方向設定ボタン328、ズーム設定を行なうためのズーム設定ボタン330、両面印刷の設定を行なうための両面印刷設定ボタン334、Multi Shot印刷(集約印刷)の設定を行なうための集約印刷設定ボタン336、カラーモードを設定するためのカラーモード設定ボタン338、及びステープルの有無を設定するためのステープル設定ボタン340を含む。ズーム設定ボタン330は、チェックボックス332にチェックが入れられることによって設定操作が可能な状態となる。これら設定ボタンのうち、設定できない条件の設定ボタンはグレーアウト表示される。
0034
オリジナルサイズ設定ボタン324、出力サイズ設定ボタン326、搬送方向設定ボタン328、両面印刷設定ボタン334、集約印刷設定ボタン336、カラーモード設定ボタン338、及びステープル設定ボタン340は、条件を選択して設定することが可能なプルダウンボタンからなる。これらの設定ボタンがユーザによってタッチ操作されると、プルダウンメニュー(図示せず。)が表示される。ユーザは、表示されたプルダウンメニューから条件を選択することによって、所望の条件を設定できる。
0035
操作画面300はさらに、条件設定をデフォルトの状態に戻すためのデフォルトボタン342、設定された条件が反映された画像344等が表示される領域346、及びOKボタン348を含む。OKボタン348が操作されると、設定した条件が確定されて、操作画面300が閉じられる。領域346に設定条件が反映された画像344等が表示されることによって、ユーザは、どのような印刷条件が設定されたかを認識することが容易となる。なお、操作画面300に表示される、ユーザによって操作されるボタンは、タッチによる操作がし易い大きさで表示されると好ましい。
0036
操作された設定ボタンは、当該設定ボタンにフォーカスが当たっていることを示すために、すなわち、当該設定ボタンが選択された状態であることを示すために、表示色が変更される。
0037
「Main」タブ302以外の「Paper Source」タブ304、「Finishing」タブ306、「Layout」タブ308、及び「Job Handling」タブ310は、より詳細な条件を設定する詳細設定画面(サブ設定画面)を表示するための専用タブである。専用タブの操作によって表示される詳細設定画面では、メイン設定画面320で設定可能な条件よりも詳細な条件の設定が可能である。
0038
メイン設定画面320の例えば出力サイズ設定ボタン326、及び両面印刷設定ボタン334は、「Paper Source」タブ304の詳細設定画面にも表示されており、集約印刷設定ボタン336は、「Layout」タブ308の詳細設定画面にも表示されている。メイン設定画面320において、詳細設定画面と共通する設定ボタンに対してタッチ操作とは異なる操作が行なわれると、操作された設定ボタンと同じ(対応する)設定ボタンが表示されている詳細設定画面に画面表示が切替わる。本実施の形態では、設定ボタンの長押し操作によって、メイン設定画面320から詳細設定画面に画面表示が切替わる。例えば、メイン設定画面320の集約印刷設定ボタン336が長押し操作されると、「Layout」タブ308の詳細設定画面に画面遷移する。これにより、詳細な条件の設定が容易になる。設定ボタンの長押し操作は、プルダウンメニューが表示されていない状態で行なわれる。
0039
[ソフトウェア構成]
図6を参照して、条件設定の操作性を向上させるために、情報処理装置100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、印刷を行なうための指示入力を受付けたことに応じて開始される。
0040
このプログラムは、画像データ及び印刷設定を取得するステップS1000と、ステップS1000の後に実行され、設定の変更指示がされたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1010と、ステップS1010において、設定の変更指示がされたと判定された場合に実行され、表示制御部130を介して、表示部122に操作画面300を表示させるステップS1020と、ステップS1020の後に実行され、設定ボタンの長押し操作がされたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1030と、ステップS1030において、設定ボタンの長押し操作がされたと判定された場合に実行され、表示制御部130を介して、長押し操作された設定ボタンに対応する設定ボタンが表示される設定画面(対応するタブ画面)に遷移するよう、表示部122の表示を制御するステップS1040と、ステップS1040の後に実行され、長押し操作された設定ボタンに対応する設定ボタンにフォーカスを当てるステップS1050と、ステップS1050の後に実行され、詳細設定の選択がされたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1060と、ステップS1060において、詳細設定の選択がされたと判定された場合に実行され、選択された詳細設定の内容をRAM116又は記憶部118に記憶するステップS1070とを含む。ステップS1010において、設定の変更指示がされていないと判定された場合は、制御はステップS1120に進む。ステップS1050では、フォーカスが当てられた設定ボタンの表示色を変更して当該設定ボタンを表示するよう、表示部122の表示が制御される。
0041
このプログラムはさらに、ステップS1030において、設定ボタンの長押し操作がされていないと判定された場合に実行され、設定ボタンのタッチ操作がされたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1080と、ステップS1080において、設定ボタンのタッチ操作がされたと判定された場合に実行され、当該タッチ操作により選択された状態(設定内容)をRAM116又は記憶部118に一時的に記憶するステップS1090とを含む。ステップS1080において、設定ボタンのタッチ操作がされていないと判定された場合は、制御はステップS1030に戻る。
0042
このプログラムはさらに、ステップS1060において、詳細設定の選択がされていないと判定された場合、若しくは、ステップS1070又はステップS1090の後に実行され、OKボタン348が操作(押下)されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1100と、ステップS1100において、OKボタン348が操作されたと判定された場合に実行され、設定された条件を確定して、表示制御部130を介して、操作画面300を非表示にするよう表示部122の表示を制御するステップS1110と、ステップS1110の後に実行され、ユーザによる印刷実行の指示入力がされたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1120と、ステップS1120において、印刷実行の指示入力がされたと判定された場合に実行され、印刷ジョブを印刷装置200に送信するステップS1130とを含む。ステップS1130の処理が終了すると、このプログラムは終了する。ステップS1100において、OKボタン348が操作されていないと判定された場合は、制御はステップS1030に戻る。ステップS1120において、印刷実行の指示入力がされていないと判定された場合は、制御はステップS1010に戻る。
0043
[動作]
本実施の形態に係る情報処理装置100は以下のように動作する。以下の説明では、情報処理装置100の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の情報処理装置の動作と同じである。
0044
情報処理装置100において、アプリケーションソフトウェア(以下「アプリケーションソフト」と呼ぶ。)が起動されているものとする。情報処理装置100は、起動されているアプリケーションソフトにおいて印刷を行なうための指示入力を受付けると、当該アプリケーションソフトで表示されている画像の画像データ及び印刷設定(印刷条件)を取得する(図6に示すステップS1000)。ユーザによる印刷設定(印刷条件)の変更指示を受付けると(ステップS1010においてYES)、制御部110は、表示制御部130を介して、操作画面300を表示するよう表示部122を制御する(ステップS1020)。
0045
図3を参照して、情報処理装置100の表示部122には、印刷条件の設定を行なうための操作画面300が表示される。操作画面300内にはメイン設定画面320が表示されている。このメイン設定画面320には、例えば、印刷部数、出力用紙サイズ、両面印刷、N−UP印刷(集約印刷)等のよく使用される条件を設定するための操作項目(設定ボタン)が配置されている。これらの設定ボタンのいずれかがユーザによってタッチ操作されると(ステップS1080においてYES)、操作された設定ボタンの近傍に、設定可能な条件を含むプルダウンメニューが表示される。表示されたプルダウンメニューからユーザによって所望の条件が選択されると、制御部110は、ユーザによって選択された条件(設定内容)をRAM116又は記憶部118に一時的に記憶する(ステップS1090)。例えば、カラーモード設定ボタン338がタッチ操作されると、カラーモード設定ボタン338の近傍に、「自動(Automatic)」、「カラー」、及び「グレースケール」等の条件を含むプルダウンメニューが表示される。ユーザによって例えば「自動(Automatic)」が選択されると、選択された条件がRAM116又は記憶部118に記憶される。
0046
メイン設定画面320において、例えば、出力サイズ設定ボタン326、両面印刷設定ボタン334、及び集約印刷設定ボタン336のいずれかが長押し操作されると(ステップS1030においてYES)、制御部110は、表示制御部130を介して、長押し操作された設定ボタンと同じ設定ボタンを含む詳細設定画面に遷移するよう、表示部122の表示を制御する(ステップS1040)。例えば、集約印刷設定ボタン336が長押し操作されると、「Layout」タブ308の詳細設定画面に遷移する。画面遷移前のメイン設定画面320では、集約印刷設定ボタン336のタッチ操作によって、集約印刷の設定として、用紙1枚に「割り付けるページ数」を選択できる。
0047
図4を参照して、「Layout」タブ308の詳細設定画面350では、集約印刷の設定として、用紙1枚に「割り付けるページ数」を設定できるとともに、より詳細な条件として、「割り付ける順序」、「分割線の付加(Border)」、「2枚目以降を集約印刷する(N−Up w/o 1st Page)」、及び「割り付けサイズを縮小しない(100% N−Up)」の設定が可能である。そのため、詳細設定画面350は、集約印刷設定ボタン336と同じ設定ボタン352に加えて、「割り付ける順序」を設定するための順序設定ボタン354、「分割線を付加」する場合にチェックが入れられるチェックボックス356、「2枚目以降を集約印刷する」場合にチェックが入れられるチェックボックス358、及び、「割り付けサイズを縮小しない」場合にチェックが入れられるチェックボックス360を含む。
0048
集約印刷設定ボタン336の長押し操作によって詳細設定画面350に遷移すると、長押し操作された集約印刷設定ボタン336と同じ(対応する)設定ボタン352にフォーカスが移動する。すなわち、遷移後の詳細設定画面350において、設定ボタン352にフォーカスが当たった状態になる(図6に示すステップS1050)。
0049
設定ボタン352のタッチ操作によって、用紙1枚に「割り付けるページ数」として例えば4ページ(4 in 1)が選択されると、制御部110は、選択された条件をRAM116又は記憶部118に記憶する。さらに、例えば順序設定ボタン354のタッチ操作によって、割り付ける順序が選択されると(ステップS1060においてYES)、制御部110は、選択された条件をRAM116又は記憶部118に記憶する(ステップS1070)。操作画面300の領域346には、画像344に代えて、選択(設定)された条件が反映された画像362が表示される。
0050
詳細設定画面に遷移した後に、当該詳細設定画面において、設定ボタンの長押し操作がされると、制御部110は、表示制御部130を介して、メイン設定画面320に画面遷移するよう、表示部122の表示を制御する。詳細設定画面において詳細条件が設定されている場合は、設定された詳細条件の内容がメイン設定画面320に新たに表示される。例えば、図4に示される詳細設定画面350において、設定ボタン352が長押し操作されると、メイン設定画面320へと画面が遷移する。図5を参照して、メイン設定画面320では、長押し操作された設定ボタン352(図4参照)と同じ(対応する)集約印刷設定ボタン336にフォーカスが当たった状態になる。さらに、詳細設定画面350において、例えば順序設定ボタン354のタッチ操作によって割り付ける順序が選択(設定)されていると、遷移後のメイン設定画面320において、順序設定ボタン354と同じ(対応する)順序設定ボタン364が所定の領域(例えば、集約印刷設定ボタン336の横又は近傍)に新たに表示される。順序設定ボタン364が表示されることによって、設定された詳細条件の内容がメイン設定画面320に表示される。順序設定ボタン364は表示色が変更されて表示される。例えば、順序設定ボタン364は薄く色がついた状態で表示部122に表示される。これにより、設定変更した内容の理解が容易になる。
0051
ユーザによってOKボタン348がタッチ操作されると(ステップS1100においてYES)、記憶された条件(設定内容)に印刷条件が変更されて、操作画面300が閉じられる(ステップS1110)。ユーザによる印刷実行の指示を受付けると(ステップS1120においてYES)、制御部110は、画像データ及び印刷設定(印刷条件)を含む印刷ジョブを印刷装置200に送信する(ステップS1130)。
0052
[作用・効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る情報処理装置100を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
0053
情報処理装置100の表示部122に表示されるメイン設定画面320は、印刷装置200が実行可能な機能の条件を選択して設定するための設定ボタンを含む。このメイン設定画面320において、設定ボタンに対する長押し操作を受付けると、操作された設定ボタンで設定される機能の詳細な条件を設定するための詳細設定画面が表示部122に表示される。一方、メイン設定画面320において、設定ボタンに対するタッチ操作を受付けると、当該設定ボタンの操作により選択された条件が設定される。
0054
ユーザは、メイン設定画面320に表示される設定ボタンに対してタッチ操作を行なうことにより、印刷装置200が実行可能な機能の条件を選択して設定できる。そのため、設定する機能の設定画面を別途呼出すことなく、メイン設定画面320において当該機能の条件を選択して設定できる。さらに、設定ボタンに対して長押し操作を行なうことにより、表示部122に詳細設定画面を表示できる。ユーザは、表示された詳細設定画面においてメイン設定画面320で設定できない詳細な条件を設定できる。このように、詳細な条件を設定したい場合は、メイン設定画面320の設定ボタンを操作することによって詳細設定画面が表示されるので、印刷条件の設定を操作性よく行なうことが可能となる。これにより、ユーザは、所望の機能の条件を容易に設定できる。さらにメイン設定画面320には、通常よく使用される印刷条件を設定するための設定ボタンが配置されるため、設定ボタンの識別性が向上する。
0055
さらに、メイン設定画面320から詳細設定画面に遷移した場合には、メイン設定画面320で長押し操作された設定ボタンに対応する設定ボタンは、表示色が変更されて当該詳細設定画面に表示される。すなわち、当該設定ボタンはフォーカスが当たった状態になる。これにより、詳細設定画面に遷移した場合でも、遷移前のメイン設定画面320において設定しようとしていた条件(設定ボタン)を容易に認識することが可能となる。
0056
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る情報処理装置は、設定ボタンの近傍にタッチされた場合でも、当該設定ボタンに対する操作を検出する点において、第1の実施の形態に係る情報処理装置100とは異なる。その他の点では、各情報処理装置は同一の構成である。
0057
図7を参照して、情報処理装置の表示部には、操作画面300(図3参照)に代えて、操作画面400が表示される。操作画面400には、メイン設定画面320(図3参照)と同様のメイン設定画面410が表示されている。メイン設定画面410には複数の設定ボタンが表示されており、設定ボタンを囲むように、当該設定ボタンへのタッチを検出する検出領域が設定されている。本実施の形態では、長押し操作によって詳細設定画面に遷移する設定ボタンに上記検出領域が設定されている。例えば、出力サイズ設定ボタン326を囲むように検出領域420が設定されており、両面印刷設定ボタン334を囲むように検出領域422が設定されており、集約印刷設定ボタン336を囲むように検出領域424が設定されている。これらの検出領域内へのタッチであれば、設定ボタンにタッチされていなくても、当該設定ボタンに対するタッチによる操作が検出される。なお、これらの設定ボタン以外のボタンに対しても、同様の検出領域が設定されていてもよい。さらに、詳細設定画面に表示される設定ボタンに対しても、同様の検出領域が設定されていてもよい。
0058
このように、設定ボタンに対して検出領域を設定することにより、設定ボタンに対するタッチ位置がずれた場合でも、当該設定ボタンに対する操作が検出される。これにより、印刷条件の設定時の操作性がより向上する。その他の効果は、第1の実施の形態と同じである。
0059
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る情報処理装置は、設定ボタンの近傍に、当該設定ボタンの操作情報を表示するためのインフォメーションアイコンが表示される点において、第1の実施の形態に係る情報処理装置100とは異なる。その他の点では、各情報処理装置は同一の構成である。
0060
図8を参照して、情報処理装置の表示部には、操作画面300(図3参照)に代えて、操作画面500が表示される。操作画面500にはメイン設定画面320(図3参照)と同様のメイン設定画面510が表示されている。メイン設定画面510には複数の設定ボタンが表示されている。複数の設定ボタンは、長押し操作によって詳細設定画面に遷移する設定ボタンを含む。長押し操作によって詳細設定画面に遷移する設定ボタンとして、メイン設定画面510には、例えば、出力サイズ設定ボタン326、両面印刷設定ボタン334、及び集約印刷設定ボタン336が表示されている。出力サイズ設定ボタン326の近傍にはインフォメーションアイコン520が表示されており、両面印刷設定ボタン334の近傍にはインフォメーションアイコン522が表示されており、集約印刷設定ボタン336の近傍にはインフォメーションアイコン524が表示されている。
0061
インフォメーションアイコン520、522、又は524がタッチ操作されると、設定ボタンの長押し操作によって詳細設定画面に遷移することを通知するメッセージ(操作情報)が表示部122に表示される。
0062
図9を参照して、例えば集約印刷設定ボタン336の近傍に表示されたインフォメーションアイコン524がユーザによってタッチ操作されると、集約印刷設定ボタン336の操作情報(「この設定ボタンを長押しすると、Layoutタブの詳細設定画面に移動します。」)が表示された通知画面530がポップアップ表示される。通知画面530は、インフォメーションアイコン524がユーザにタッチされている間は表示され続ける。ユーザは、通知画面530に表示された操作情報によって、詳細設定画面に容易に移動する方法を知ることができる。インフォメーションアイコン520又は522が操作された場合も、通知画面530と同様の通知画面がポップアップ表示される。
0063
なお、上記通知画面は、例えば、インフォメーションアイコンがタッチされてから所定の時間が経過するまで表示される構成であってもよい。
0064
(第4の実施の形態)
上記第1の実施の形態で示したプリンタドライバは、画面へのタッチによる操作に対応した情報処理装置のみならず、タッチによる操作に対応していない情報処理装置にインストールして利用することが可能である。本実施の形態では、こうした情報処理装置にプリンタドライバがインストールされた例について説明する。
0065
図10を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置600は、パーソナルコンピュータ(PC)からなる。この情報処理装置600は、ネットワーク50を介して、印刷装置200と通信可能に接続される。情報処理装置600には、印刷装置200に印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバがインストールされている。このプリンタドライバは、第1の実施の形態と同様のプリンタドライバである。
0066
[ハードウェア構成]
図11を参照して、情報処理装置600は、制御部610、入力IF620、出力IF630、及び通信IF640を含む。制御部610は、実質的にコンピュータであって、情報処理装置600全体を制御するCPU612、プログラム等を記憶するためのROM614、揮発性の記憶装置であるRAM616、及び記憶装置618を含む。記憶装置618は、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュメモリ等である。CPU612にはバス650が接続されており、このバス650には、ROM614、RAM616及び記憶装置618が電気的に接続される。
0068
入力IF620は、マウス622及びキーボード624との間の接続に関するインターフェイスを提供する。入力IF620は、マウス622以外のポインティングデバイスを接続することも可能である。出力IF630は、ディスプレイ632との間の接続に関するインターフェイスを提供する。ディスプレイ632は例えば液晶パネル等の表示パネルを含む表示装置である。このディスプレイ632は、タッチによる操作入力に対応していない。そのため、ディスプレイ632に表示された画面に対する操作(指示入力)は、例えばマウス622又はキーボード624を用いて行なわれる。通信IF640は、有線又は無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク50への接続を提供する。
0069
ROM614、RAM616、記憶装置618、入力IF620、出力IF630、及び通信IF640は、いずれもCPU612の制御のもとに協調して動作し、情報処理装置600において種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、例えば、ワードプロセッサ文書作成処理、表計算文書作成処理、又はこれらの作成処理により作成されたプリントデータを印刷装置200に送信する印刷処理等を実行する。
0070
記憶装置618は、印刷装置200に対し、印刷ジョブを実行させるための上記プリンタドライバを記憶する。情報処理装置600は、このプリンタドライバを実行することによって、ユーザによって指定されたファイルの内容に基づく画像を印刷装置200に印刷させる動作等を実現できる。
0071
[動作]
本実施の形態に係る情報処理装置600は、印刷条件の設定において、第1の実施の形態に係る情報処理装置600と同様の動作をする。ただし、ディスプレイ632に表示された操作画面に対する操作方法が第1の実施の形態とは異なる。具体的には、本実施の形態では、タッチによる操作に代えて、マウス622等のポインティングデバイスによるクリック操作が行なわれ。
0072
本実施の形態に係る情報処理装置600は、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
0073
(変形例)
上記実施の形態では、情報処理装置の1種であるタブレット装置又はPCに本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。情報処理装置は、これら以外の装置であってもよい。
0074
上記実施の形態では、情報処理装置と接続される印刷装置に複数の動作モードを備える複合機を用いた例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。情報処理装置と接続される印刷装置は、例えばプリンタ機能のみを持つプリンタ装置等であってもよい。
0075
上記実施の形態は、ネットワークを介して、情報処理装置と印刷装置とが接続される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。情報処理装置は、ネットワークを介さずに、プリンタケーブル等によって直接、印刷装置と接続される構成であってもよい。情報処理装置はさらに、印刷装置と無線通信を行なうことにより、当該印刷装置に印刷ジョブを送信する構成であってもよい。
0076
上記実施の形態では、設定ボタンの長押し操作によって詳細設定画面に遷移する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。詳細設定画面に遷移させる操作は、条件を選択して設定する操作と異なる操作であれば、長押し操作以外の操作であってもよい。長押し操作に代えて、例えば、表示画面を指で2回叩くダブルタップ操作、表示画面に触れた指先を素早く払うフリック操作、又は表示画面に触れた指先をスライドさせるスワイプ操作等であってもよい。マウス等のポインティングデバイスを用いて設定ボタンを操作する場合は、詳細設定画面に遷移させる操作は、長押し操作に代えて、例えばダブルクリック操作等であってもよい。
0077
上記第4の実施の形態は、上記第1の実施の形態に適用されたが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。すなわち、上記第4の実施の形態は、上記第2又は第3の実施の形態の各々、又はこれらを適宜組合せたものに適用されてもよい。
0078
上記で開示された技術を適宜組合せて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
0079
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
0080
100、600情報処理装置
110 制御部
118 記憶部
122 表示部
124タッチ検出部
200印刷装置
300、400、500 操作画面
302〜310タブ
320、410、510メイン設定画面
322部数設定ボタン
326出力サイズ設定ボタン
334両面印刷設定ボタン
336集約印刷設定ボタン
338カラーモード設定ボタン
350 詳細設定画面
352 設定ボタン
354、364順序設定ボタン
420〜424 検出領域
520〜524インフォメーションアイコン
530通知画面
632 ディスプレイ